JPWO2015190090A1 - 接着系細胞用の閉鎖系培養容器 - Google Patents

接着系細胞用の閉鎖系培養容器 Download PDF

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Abstract

本発明は、無菌的な細胞培養、細胞を使用する場(例えば、手術室)への無菌的な搬送、および、細胞の簡便な取り出しが可能な培養容器を提供する。閉鎖系培養容器であって、開封可能な密閉容器と、該密閉容器内に配置され、細胞培養面を有する細胞培養体とを備え、細胞培養体は、密閉容器から取り外し可能に設けられた、閉鎖系培養容器。

Description

本発明は、無菌的な細胞培養、細胞を使用する場(例えば、手術室や培養室)への無菌的な搬送、および、細胞の簡便な取り出しが可能な培養容器に関する。
近年、再生医療が著しい発達を見せ、細胞をフィーダーフリーおよびゼノフリーで培養する技術や細胞を無菌的に培養する様々な技術が開発されている。
培養操作を行うために研究室全体の清浄度を高度に保つ施設であるセルプロセッシングセンター(CPC)が設置され、汚染リスクが低減された環境が実現されているが、施設の建設や整備、ランニングコストには多額の費用がかかる。そのため、コストを低くするために閉鎖系の培養環境で培養操作ができるアイソレーターなどの開発も進められている。しかし、アイソレーターの整備もCPCより安価ではあるが1台数千万円と依然として高額である。特定の細胞種のみに対応することにより低価格化されたシステムでも依然として高額である。
また、近年の再生医療の発展により、自己の細胞を用いる再生医療技術の開発が活発化している。細胞の調製は、個々人ごとに分けて行なう必要があり、1人の細胞の培養で上記のCPCやアイソレーターなどの設備が占有されることもまた、大きな問題である。
更に、培養施設や機器の高額な投資にかかわらず、これらの施設や機器の変更は、製造手順の変更に直結し、治験薬、医薬品または医療機器として製造される再生医療製品の製作プロトコールに影響を与え、製造承認などを再度取得せねばならず多大なコストと労力が必要であり大きな問題である。
ここで、例えば、特許文献1では、培地の劣化を防止するための閉鎖系培養容器が開示される。この培養容器は浮遊細胞の培養のための容器であり、培養時間と共に培養容積を大きくすることができる容器が開示されている。しかし、特許文献1の容器は浮遊系細胞の培養のための容器であり、接着系細胞の培養を行なうことは考慮されていない。
また、接着系細胞の無菌的な培養、細胞を使用する場(例えば、手術室)への無菌的な搬送、および、細胞の簡便な取り出しを可能とする技術として、特許文献2では、航空機での輸送が可能な輸送容器が開示されている。しかし、これらはCPCなどで培養された移植用組織をCPC内で固く密封する必要があり、高額な無菌施設や機器を必要とする。
特開2008−271850号公報 特開2013−128458号公報
本発明は、極めて安価で様々な細胞に適用可能な培養容器であって、高額な無菌施設や機器を必要とせず、ゆえに施設や機器変更に伴う製造プロトコールの大幅な変更や新規申請を回避でき、無菌的な細胞培養、細胞を使用する場(例えば、手術室)への無菌的な搬送、および、細胞の簡便な取り出しが可能な培養容器を提供する。
具体的には、本発明では以下の発明が提供される。
(1)接着系細胞用の閉鎖系培養容器であって、
開封可能な密閉容器と、
該密閉容器内に配置され、細胞培養面を有する細胞培養体と
を備え、
細胞培養体は、密閉容器から取り外し可能に設けられた、閉鎖系培養容器。
(2)細胞培養体が、細胞培養面を有する底面と、底面周縁から上方へ延びる側面とを有する、上記(1)に記載の培養容器。
(3)細胞培養体の底面周縁から上方へ延びる側面が細胞非接着性である、上記(2)に記載の培養容器。
(4)細胞培養体が、細胞培養面を有する基板である、上記(1)に記載の培養容器。
(5)密閉容器が、無菌的にガス交換が可能なガス交換手段を備え、密閉容器の内部と外部とで無菌的にガス交換可能な容器である、上記(1)〜(4)のいずれかに記載の培養容器。
(6)無菌的にガス交換が可能なガス交換手段が、密閉容器の内部と外部とでガス交換可能なフィルターである、上記(1)〜(5)のいずれかに記載の容器。
(7)密閉容器が、ガス透過性細胞培養バッグである、上記(1)〜(6)のいずれかに記載の容器。
(8)細胞培養体の細胞培養面のみが細胞接着性であり、および/または、基板の他方の面および密閉容器の内面は細胞非接着性である、上記(1)〜(7)のいずれかに記載の培養容器。
(9)密閉容器が、細胞接着面に接着系細胞が付着した基板を無菌的に導入することが可能な細胞導入口を備え、細胞導入口は細胞導入後に密封することが可能である、上記(1)〜(8)のいずれかに記載の培養容器。
(10)密閉容器が、細胞培養体を外方から保持する保持突起を有する、上記(1)〜(9)のいずれかに記載の培養容器。
(11)基板が、基板の縁または側壁に、取っ手を有する、上記(1)〜(10)のいずれかに記載の培養容器。
(12)細胞培養体が、細胞培養面を有する底面と、底面周縁から上方へ延びる側面とを有し、側面が基板の細胞培養面から取り外し可能である、上記(1)〜(11)のいずれかに記載の培養容器。
(13)密閉容器内部の培地を受けるための受け皿をさらに備えた、上記(1)〜(12)のいずれか一項に記載の培養容器。
(14)密閉可能で開封可能な密閉容器と、細胞培養面を有する細胞培養体とのセット。
(15)密閉容器が、細胞培養体を外方から保持する保持突起を有する、上記(14)に記載のセット。
(16)密閉容器内部の培地を受けるための受け皿をさらに備えた、上記(14)または(15)に記載のセット。
(17)閉鎖系細胞培養システムであって、
上記(1)〜(13)のいずれかに記載の培養容器と、
培養容器に培地を供給する培地供給手段と、
培養容器から培地を排出する培地排出手段と
を備えた、閉鎖系細胞培養システム。
本発明によれば、培養時には無菌的な閉鎖的環境での培養が可能であり、培養終了後は、細胞を使用する現場まで無菌的に搬送することが可能である。本発明によればまた、細胞培養体を容易に容器外部に取り出し可能であるとともに、取り出した培養体を直ちに使用することが可能である。すなわち、本発明によれば、高額な無菌施設や機器は必要とされず、無菌的な閉鎖的環境を培養時のみならず培養体搬送時にも維持することができ、医療現場で培養体を容器から取り出し、取り出した培養体をその場で使用することができることから、培養体へのコンタミネーションの可能性を簡便かつ安価な方法で限りなくゼロに近づけることができるという点で極めて有利であるといえる。本発明によればまた、細胞培養体として様々な開放系細胞培養容器または基板を用いることができる。すなわち、本発明によれば、多種多様な閉鎖系培養容器を簡便かつ安価に作製することが可能となる。
図1は、第一の実施形態の閉鎖系培養容器100を示す図である。 図2は、第一の実施形態の閉鎖系培養容器100の平面図である。 図3は、図2におけるA−A断面図である。 図4は、細胞培養体10の平面図である。 図5は、細胞培養体10の断面図である。 図6は、第二の実施形態の閉鎖系培養容器110を示す図である。 図7は、第二の実施形態の閉鎖系培養容器110の平面図である。 図8は、図7におけるA−A断面図である。 図9は、基板30の平面図である。 図10は、基板30の断面図である。 図11は、第三の実施形態の閉鎖系培養容器120を示す図である。 図12は、第三の実施形態の閉鎖系培養容器120の平面図である。 図13は、図12におけるA−A断面図である。 図14は、受け皿をさらに備えた第一の実施形態の閉鎖系培養容器100を示す図である。 図15は、受け皿をさらに備えた第一の実施形態の閉鎖系培養容器100の平面図である。 図16は、図12におけるA−A断面図である。 図17は、第一の実施形態の閉鎖系培養システム200を示す図である。 図18は、取っ手31を備えた基板30を示す図である。 図19は、図18におけるA−A断面図である。 図20は、実施例1で作製した閉鎖系培養容器の写真である。 図21は、実施例2で細胞培養中の閉鎖系培養容器の写真である。 図22は、実施例2で培養して得られた角膜上皮組織である。 図23は、実施例2で用いた細胞培養体における細胞接着面の染色像である。
発明の具体的な説明
本明細書では、細胞は、限定されないが、例えば、角膜上皮細胞、角膜上皮幹細胞、角膜内皮細胞、角膜内皮幹細胞、口腔粘膜上皮細胞、口腔粘膜上皮幹細胞、結膜上皮細胞、結膜上皮幹細胞、皮膚上皮細胞または皮膚上皮幹細胞である。
以下の実施形態においては、矛盾のない範囲ですべてのあらゆる組み合わせが可能である。
第一の実施形態
以下、図1〜3により第一の実施形態について説明する。
(閉鎖系培養容器)
本実施形態における閉鎖系培養容器100は、図1、図2および図3に示されるように、開封可能な密閉容器20と、密閉容器内に配置され、細胞培養面を有する細胞培養体10とを備えている。密閉容器20内には、密閉容器20とは別体として構成される細胞培養体10が密閉容器から取り外し可能に配置されている。
密閉容器20には、内部に培養室を形成する空間と、密閉容器20内に培養液を導入する培養液の導入口21と、密閉容器20内から培養液を排出する培養液の排出口22とが設けられている。密閉容器20内は無菌的に保たれ、導入口21から培養液が密閉容器20内の空間に無菌的に導入される。また、排出口22から培養液が密閉容器20外に排出される。
ある態様では、培養液の導入口21および培養液の排出口22にはそれぞれ、開閉バルブ21aおよび開閉バルブ22aが設けられ、培養液の導入口21および培養液の排出口22は、閉止することができる。培養液の導入口21に設けられた開閉バルブは、好ましくは、培養液の導入速度を調節することが可能なバルブである。バルブは必ずしも培養容器100に備えられている必要はなく、培養液の導入口21または培養液の排出口22に接続された培地を供給または排出するチューブに備えられていてもよい。チューブに備えられたバルブの例としては、輸液チューブに用いられるクランプが挙げられる。密閉容器20を搬送する際には、培養液の導入口21および培養液の排出口22にはそれぞれゴム栓などの栓で密封することができる。
密閉容器20の内面は、特に限定されないが、細胞非接着性であり、好ましくは、接着面の表面処理も細胞接着性コーティングもなされていない。密閉容器20の内面は、好ましくは、細胞非接着性コーティングがなされている。
密閉容器20は、特に限定されないが、好ましくは、その内部と外部とで無菌的なガス交換可能な容器であり、無菌的なガス交換が可能なガス交換手段24、例えば、ベントキャップを備えている。無菌的なガス交換が可能なベントキャップとしては、疎水性膜を介してガス交換するベントキャップが市販され、本発明の密閉容器20のガス交換手段24として用いることができる。疎水性膜は、例えば、1μm以下または0.5μm以下の孔径のポアを有していてもよい。密閉容器20の内外とでガス交換が可能であることにより、培地内の酸素や二酸化炭素などのガス濃度を一定に保ちやすくなる。
密閉容器20は、特に限定されないが、好ましくは、その内部と外部とで無菌的なガス交換可能な容器であり、ある特定の態様では、その容器壁の少なくとも一部が、容器の内外で無菌的にガス交換が可能な素材で構成され、より好ましい態様では、密閉容器20は、ガス透過性細胞培養用バッグである。ガス透過性細胞培養バッグは、市販されており、密閉容器20として好ましく用いることができる。ガス透過性細胞培養バッグは、バッグを、例えば刃物により、容易に開封することができる点で有利である。ガス透過性細胞培養バッグはまた、細胞培養面に細胞が接着した細胞培養体10を導入した後に市販のシーラーによりシールすることにより密封可能である点で有利である。また、ガス透過性細胞培養バックは、内部を培地および必要に応じてガスにより満たすことで、その内部に空間が形成されるので、細胞培養面および付着した細胞を物理的損傷から保護することができる。ガス透過性細胞培養バッグは、内部の培地のガス濃度を細胞の培養に適した濃度に保つ。
密閉容器20は、開封可能な密閉容器である。密閉容器20は、培養終了後、開封することが可能であり、開封後、細胞培養体10を密閉容器20から取り外すことができる。
開封可能とするために、密閉容器20には、細胞培養体10を取り出すことが可能な形状を有する蓋(図示せず)を設けてもよい。また、細胞培養体10は、密閉容器20から下記に説明される細胞導入口23を介して取り出してもよい。あるいは、密閉容器20には、はさみやメスなどの刃物で切開可能な領域を設けてもよいし、密閉容器20全体が刃物で切開可能な素材で作られていてもよく、または、密閉容器20の一部がフィルムにより剥離可能にヒートシールされていてもよく、これにより密閉容器20の外部に細胞培養体10を取り出すことを可能とすることができる。
密閉容器20は、あらかじめ細胞培養体10が内部に配置された状態で提供することができる。このようにすることで、密閉容器20内を無菌的環境に維持しやすくなる。
密閉容器20はまた、細胞培養面10aに細胞が接着した細胞培養体10を導入することが可能であり、かつ導入後に密封可能な容器としてもよい。このようにすることで、密閉容器20全体に細胞を播種する必要がなくなり、細胞の播種量を低減することが可能である。
密閉容器20はまた、あらかじめ細胞培養体10が内部に配置された状態で提供されてもよいが、内部から細胞培養体10を取り出すことが可能であり、かつ、細胞を細胞接着面10aに播種した細胞培養体10を再び密閉容器20内に密封することが可能な容器としてもよい。このようにすることで、販売時などに、細胞培養体10を密閉容器20により無菌的に維持した状態で提供することができる。密閉容器20は、細胞をその内部に供給可能であり、かつ密封可能な細胞導入口23をさらに備えていてもよい。密封はゴム栓により行なってもよいし、シールなどの手段で行なってもよい。細胞導入口23がゴム栓で密封されている場合には、例えば、細胞は、細胞導入口を通してゴム栓を貫通する注射針を備えた注射器などを用いてゴム栓を抜かずに密閉容器20内に無菌的に導入することができ、例えば、細胞導入後は、注射針でゴム栓に空いた穴を樹脂などで密封することができ、密閉容器内の無菌状態を維持することができる。細胞導入口23は、細胞培養体10を密閉容器の外に取り出し、内部に導入するために十分な大きさを有していてもよい。
細胞培養体10は、細胞培養面を有する底面10aと底面周縁から上方へ延びる側面10bとを有する。細胞培養面を有する底面10aには、接着系細胞の接着が可能な接着面の表面処理がなされている。また、細胞培養体10の側面10bは、好ましくは、接着面の表面処理も細胞接着性コーティングもなされていない。細胞培養体10の底面周縁から上方へ延びる側面10bは、好ましくは、細胞非接着性コーティングがなされている。接着面の表面処理は、プラズマ処理など当分野で周知の技術を用いて行なうことができる。
本発明のある態様では、密閉容器20は、培養液の導入口21が複数設けられている。
この態様では、培養液の導入口21にはそれぞれ新鮮な培養液が導入されたタンクを接続することができる。例えば、1つ目のタンクを1つ目の導入口21に接続し、内部の新鮮な培地を密閉容器20内に導入することができる。そして、タンク内部の新鮮な培養液が消費されたら、またはその鮮度が低下したら、2つ目のタンクを2つ目の導入口21に接続して内部の新鮮な培養液を密閉容器20内に導入することができる。このようにすることで、密閉容器20内に鮮度の高い培地を供給し続けることが可能になる。この態様では、1つ目のタンクが接続された培養液の導入口21は、1つ目のタンクが不要になったときに閉じてもよい。培養液の導入口21は、バルブまたはクランプにより閉じることができる。培養液の導入口21はまた、シール可能なフィルム素材からなる部分を有していてもよく、該部分をシーラーにより閉じてもよい。
本発明ではまた、密閉容器20の容積を大きくすることで、培養液の容量を増やすことが可能であり、これにより培地の組成変化を低減させることができ、交換の頻度を低減することが可能となる。また、密閉容器20の容積を大きくすると培地を劣化させる速度の速い細胞に対しても安定的な培養環境を与えることができるというメリットもある。ある態様では、密閉容器20の容積は、細胞培養体10の容積の2倍以上、3倍以上、4倍以上、5倍以上または10倍以上である。
細胞培養体10の平面形状は特に限定されないが、好ましくは、円、楕円、四角形または正多角形、例えば、正方形若しくは正六角形などの形状である。
細胞培養体10は、密閉容器20から取り外し可能に設置されている。すなわち、細胞培養体10は密閉容器20とは別体に構成されている。これにより、細胞培養体10とその細胞培養面10aに接着した細胞とを密閉容器20から取り出すことが可能となり、取り出したことにより、その後の作業、例えば、細胞を細胞培養体10から剥離することや、細胞の周縁部を適切に加工することが容易になる。ある態様では、細胞培養体10は、密閉容器20内に単に載置されており、細胞培養体10を密閉容器20から取り外すことが容易である。
ある態様では、細胞培養体10は、密閉容器20内に脱着可能に配置されている。すなわち、この態様では、細胞培養体10は、密閉容器20内に導入することが可能であり、かつ、取り外すことも可能である。例えば、細胞接着面10aに細胞を播種した細胞培養体10を密閉容器20内に無菌的に導入してから密封し、その後、細胞を培養することが可能である。細胞培養体10の密閉容器20からの取り出しおよび密閉容器20への導入は、細胞導入口23を介して行なうことができる。
上述のように、細胞培養体10は、密閉容器20の底面に取り外し可能に配置される。
これにより、細胞培養体10は、密閉容器20から取り出すことができ、細胞培養体10に付着した細胞のハンドリングが容易になる。また、培養する細胞に適した細胞培養面を有する細胞培養体10を用いることにより、様々な細胞を同一の密閉容器20を用いて培養することができるのである。さらに、細胞培養体10として多種多様な開放系培養容器を密閉容器20内に導入することができる。例えば、細胞培養体10は、ある好ましい態様では、細胞培養用ディッシュである。これにより、閉鎖系培養容器毎に新たな金型を作製する必要が無く、低コストに多種多様な培養容器を製造することができるというメリットがある。具体的には、本発明では、様々な開放系培養容器(市販のものでも良い)を密閉容器20内に密封して滅菌することで様々な開放系培養容器を安価かつ簡便に閉鎖系培養容器に作り替えることが可能である。従って、本発明では、開放系培養容器を密閉容器内に取り外し可能に配置することと、その後、密閉容器を密封することを含んでなる、閉鎖系培養容器の製造方法が提供される。
細胞培養体10は、好ましくは、側面に取っ手を有する。取っ手を掴むことにより、密閉容器から細胞培養体10を取り出しやすくなる。取っ手は、好ましくは、接着面の表面処理も細胞接着性コーティングもなされておらず、より好ましくは、細胞非接着性コーティングがなされている。
細胞培養体10は、ある態様では、細胞培養面を有する底面10aが膜からなる。底面10aが膜からなる細胞培養体としては、Trans Well(商標)(コーニング社製)が挙げられる。
本実施形態における閉鎖系培養容器は、図14〜16に示すように、密閉容器20内の培地の受け皿40をさらに備えていてもよい。また、受け皿40は、密閉容器20と一体として構成されていてもよいし、別体として構成されていてもよい。受け皿40は、密閉容器20を開封した際に密閉容器からあふれる培地の受け皿であり、密閉容器からあふれた培地で周囲を汚染することを防ぐ点で有利である。受け皿40はまた、受け皿40の縁の形状を利用してインキュベータ内で閉鎖系培養容器を整列させる際にも有利に用いられ得る。
(閉鎖系培養システム)
本実施形態における閉鎖系培養システム20は、図17に示されるように、本発明の閉鎖系培養容器100と、閉鎖系培養容器内に培地を供給する培地供給手段50と、閉鎖系培養容器から培地を排出する培地排出手段51とを備える。
培地供給手段50は、本発明の閉鎖系培養容器100の培養液の導入口21に接続されている。培地供給手段50は、細胞の培養に必要な培地を本発明の閉鎖系培養容器100に送液することが可能である。培地供給手段50は、培地を送液する送液手段(図示せず)を備えていてもよい。送液手段としては、送液ポンプが挙げられる。培地供給手段50はまた、閉鎖系培養容器100や培地排出手段51より高所に配置され、重力によって培地を閉鎖系培養容器100に供給するものとしてもよい。培地供給手段50は、好ましくは、密閉容器20と培地供給手段50とを連結する流路に培養液の送液速度を調節する調節機構50aを備える。調節機構50aは、例えば、流速を調節することおよび流れを止めることが可能なバルブである。
培地排出手段51は、本発明の閉鎖系培養容器100の培養液の排出口22に接続されている。培地排出手段51は、培養液の排出を止めることができる閉止機構51aを備えている。閉止機構51aは、例えば、流れを止めることが可能なバルブである。
(第一の実施形態における閉鎖系培養容器および閉鎖系培養システムの動作)
次に、第一の実施形態における閉鎖系培養容器100および閉鎖系培養システム200の動作を説明する。
本実施形態における閉鎖系培養容器が、細胞培養面に細胞が接着した細胞培養体10を導入した後に密封可能な容器である場合には、まず、細胞培養体10の細胞培養面10aに細胞を播種し、細胞を細胞培養面10aに接着させる。その後、細胞培養体10を開封した密閉容器10の内部に導入する。細胞培養体10を導入した後に、密閉容器10を密封する。密封した密閉容器10の培養液導入口21に培地供給手段50を無菌的に接続し、密閉容器の培養液排出口22に培地排出手段51を無菌的に接続すると、閉鎖系培養システム200を得ることができる。密閉容器20内には、細胞培養面10aが培地に覆われる限り特に限定されないが、好ましくは、培地を完全に満たすか、または細胞培養体10が完全に没するまで満たすことができる。
本実施形態における閉鎖系培養容器100が、あらかじめ細胞培養体10が内部に配置されている場合には、まず、細胞の懸濁液を密閉容器20内に導入し、その後、密閉容器10の培養液導入口21に培地供給手段50を無菌的に接続し、密閉容器の培養液排出口22に培地排出手段51を無菌的に接続すると、閉鎖系培養システム200を得ることができる。密閉容器20内には、細胞培養面10aが培地に覆われる限り特に限定されないが、好ましくは、培地を完全に満たすか、または細胞培養体10が完全に没するまで満たすことができる。
本実施形態における閉鎖系培養容器100が、あらかじめ細胞培養体10が内部に配置されている場合には、細胞培養体10をまず密閉容器20から取り出して、上述と同様に、細胞を細胞培養面10aに接着させ、密閉容器20内に無菌的に導入して密閉容器20を密封してもよい。密閉容器10の培養液導入口21に培地供給手段50を接続手段50aを介して無菌的に接続し、密閉容器の培養液排出口22に培地排出手段51を接続手段51aを介して無菌的に接続して、閉鎖系培養システム200を得ることができる。
細胞培養面10aに細胞が付着した閉鎖系培養システム200は、細胞培養用のCOインキュベータ内に導入してインキュベートすることができる。インキュベート中は、密閉容器20内の培地を一定に保つ観点で、培地供給手段50から一定速度で密閉容器20内に培地を供給することができる。培地供給は、培地排出手段51により、培地を排出しながら行なうことができる。
細胞の培養後、開閉バルブ21aおよび22aを閉止し、閉鎖系培養システム200から、閉鎖系培養容器100を取り外す。閉鎖系培養容器100は、閉止した開閉バルブ21aおよび22aにより、内部が無菌的に保たれている。従って、閉鎖系培養システム200から取り外された閉鎖系培養容器100は、内部の無菌的環境を保ったまま、培養部屋から他の場所(例えば、手術室)に持ち出すことが可能となる。手術室では、閉鎖系培養容器100の密閉容器を開封して、培養した新鮮な細胞(または細胞シート)を細胞培養体10と共に密閉容器20から取り出すことができる。密閉容器から取り出した細胞培養体10上からは細胞を簡便に剥離させることができ、細胞の患者への移植が容易になる。
このように、本発明では、細胞培養体10が密閉容器20に無菌的に密閉された状態で培養することができ、培養終了後は、細胞培養体10が密閉容器20に無菌的に密閉された状態で持ち運びが可能である。本発明は、密閉容器20は、閉鎖系培養容器の外壁として用いると共に、細胞培養体10の無菌状態を維持したまま、細胞培養体10を運搬時の物理的衝撃や雑菌のコンタミネーションからの保護手段として用いるという技術思想を提供するものである。更に細胞培養体10に微小なピンホールなどの欠陥があった場合、培地の漏れや内圧の変化から欠陥を容易に検出可能である。密閉容器20は開封可能であることから、細胞および細胞培養体の密閉容器20からの取り出しが簡単である。また、細胞培養体10は密閉容器から取り出すことができるため、細胞培養体10からの細胞の剥離や、細胞培養体10上での細胞シートの形状加工などの操作が簡便に行える。また、本発明の閉鎖系培養容器100は、細胞培養体10に接着した細胞を洗浄すること、分化させること、または刺激することに用いてもよく、これらが無菌的に実施できる点で有利である。
第二の実施形態
次に図6〜8により、第二の実施形態の閉鎖系培養容器110について説明する。図6〜8に示す第二の実施形態の閉鎖系培養容器は、細胞培養体10の形態が異なるのみであり、その他の構成は、図1〜3に示す第一の実施形態の閉鎖系培養容器100と同様である。図6〜8において、図1〜3に示す第一の実施形態の閉鎖系培養容器と同一部分には同一符号を付して説明は省略する。
図9および10に示されるように、第二の実施形態の閉鎖系培養容器において、細胞培養体10は、細胞培養面30aを有する基板30である。基板30の細胞培養面30aは、好ましくは接着系細胞の接着が可能な接着面の表面処理がなされている。基板30の平面形状は特に限定されないが、好ましくは、円、楕円、四角、例えば、正方形、正六角形または正多角形などの形状を有する。
基板30は、ある態様では、生体膜である。基板30として用いられる生体膜としては、例えば、コラーゲンフィルムおよび羊膜が挙げられる。
細胞培養体10を基板30とすることの利点は、実施例により示されている。すなわち、実施例2および図20によれば、細胞培養体の底面10aに播種した細胞は、培養中に細胞培養体の側壁にまで広がる。様々な応用において細胞培養体の底面10aに接着した細胞のみが用いられるので、細胞の無駄を低減すると共に、細胞の培養条件を一定に制御する観点では、細胞培養体は、基板30とすることが好ましい。また、これにより底面と側壁との細胞接着性を別々に制御する必要がなくなり、細胞培養体の加工コストが大きく低減されるというメリットも得られる。
図18および19に示すように、細胞培養体10は、好ましくは、側面に取っ手31を有する。取っ手31を掴むことにより、密閉容器20から細胞培養体10を取り出しやすくなる。取っ手31は、例えば、基板30の周縁の一部から上方に延びる突起とすることができる。取っ手31は、好ましくは、接着面の表面処理も細胞接着性コーティングもなされておらず、より好ましくは、細胞非接着性コーティングがなされている。
第三の実施形態
次に図11〜13により、第三の実施形態の閉鎖系培養容器120について説明する。
図11〜13に示す第三の実施形態の閉鎖系培養容器は、密閉容器20の形態が異なるのみであり、その他の構成は、図6〜8に示す第二の形態の閉鎖系培養容器110と同様である。図11〜13において、図6〜8に示す第二の形態の閉鎖系培養容器と同一部分には同一符号を付して説明は省略する。
図11〜13に示される第三の実施形態の閉鎖系培養容器において、密閉容器20は、基板30を外方から保持する保持突起25を有する。保持突起25は、基板30を外方から保持し、基板30の位置を一定の位置に保持することができる。閉鎖系培養容器内では、場所により培地の濃度が不均一である可能性がある。そのため、基板30の位置を一定の位置に保持することにより、閉鎖系培養容器内での基板30のおかれる培養環境を一定に保ち易くなり、基板30毎の細胞の生理状態や増殖状態のブレが少なくなる。保持突起25は、図11〜13では、便宜的に基板30の円周全体にわたり図示されているが、基板30の位置を一定の位置に保持することができる限り、その形状、個数および配置は限定されない。
基板30の細胞培養面30aを物理的に保護する観点では、保持突起25の高さは基板30の厚みより大きいことが好ましい。このようにすることで、例えば、細胞培養面30aを物理的ダメージから保護することが可能となる。
ある特定の態様では、基板30は、取っ手31を有する。取っ手31の高さは、保持突起25の高さよりも高いことが好ましい。このようにすることで、基板30を密閉容器20から回収することが容易になる。ある特定の態様では、保持突起25は、基板30の周縁の任意の箇所で途切れている。このようにすることで、途切れた箇所(すなわち、切り欠き部分)からピンセットを挿入することでピンセットで基板30を回収することが容易になる。
第三の実施形態の変形例
第三の実施形態の変形例(図示せず)では、細胞培養体10の形態が異なるのみであり、その他の構成は、図11〜13に示される第三の実施形態の閉鎖系培養容器と同一である。
第三の実施形態の変形例では、細胞培養体10は、細胞培養面を有する底面10aと底面周縁から上方へ延びる側面10bとを有する、第一の実施形態の閉鎖系培養容器における細胞培養体10である。底面周縁から上方へ延びる側面10bにより、細胞培養面を有する底面10aを物理的ダメージから保護することができる。
第四の実施形態
第四の実施形態は、第一、第二および第三の実施形態の閉鎖系培養容器を製造するための、密閉容器20と細胞培養体10とのセットに関する。
第四の実施形態によるセットは、密閉容器20と細胞培養体10とは別々の形態で提供され、かつ密閉容器20が開封可能であると共に密封可能である点で、密閉容器20内に細胞培養体10が配置された第一、第二および第三の実施形態とは異なるが、それ以外は第一、第二および第三の実施形態と同一である。
すなわち、第四の実施形態では、密閉容器20は、開封可能であると共に密封可能である限り、第一、第二および第三の実施形態で記載されたいずれの密閉容器20としてもよい。この観点では、第四の実施形態において、密閉容器20は、好ましくは、細胞培養用バッグである。
また、第四の実施形態では、細胞培養体10は、第一、第二および第三の実施形態で記載されたいずれの細胞培養体10でもよい。第四の実施形態のキットでは、細胞培養体10は、好ましくは、単独で無菌的に包装されている。これにより、販売等の際に細胞培養体10の無菌状態を保持することができる。
第四の実施形態のセットでは、細胞培養面10a上に細胞が播種された細胞培養体10を密閉容器20内に無菌的に導入し、その後、密閉容器20を密封して閉鎖系培養容器を形成させる。第四の実施形態のセットを用いて形成された閉鎖系培養容器は、細胞接着面10aまたは30aに細胞が接着している点が異なるのみであり、それ以外は、第一、第二および第三の実施形態の閉鎖系培養容器のいずれかであるか、第三の実施形態の変形例による閉鎖系培養容器と同一である。
実施例1:閉鎖系培養容器の作製
本実施例では、細胞培養用バッグ内に細胞培養用ディッシュを導入して本発明の閉鎖系培養容器を作製した。
米国コーニング社製Trans Well(製品番号:3050)にヒト角膜上皮幹細胞を含む角膜輪部細胞を播種した。培地としては、B27(Life Technologies社製、製品番号:17504044)およびケラチノサイト増殖因子(KGF、和光純薬社製、製品番号:116-00811)10ng/mLを含むDMEM/F12培地を用いた。播種1日後、無菌的環境下でニプロ製カルチャーバッグ(製品番号:87-352)を開封して、Trans Wellをカルチャーバッグ内部に導入してシーラーを用いて密封して、閉鎖系培養容器を得た(図20参照)。
実施例2:閉鎖系培養容器を用いた角膜上皮細胞の培養
本実施例では、閉鎖系培養容器を用いて角膜輪部細胞を培養した。
次に、本発明の閉鎖系培養容器内に、ミリポア製 滅菌フィルターマイレクスGP(SLGP033RB)を装着したテルモ社製テルモシリンジ20ml(SS−20ESZ)を用いて滅菌された空気を導入し、バッグがTrans Well を圧迫しない程度に膨らませた。その後、培地を供給する手段と本発明の閉鎖系培養容器とを連結させた。具体的には、実施例1で得られた閉鎖系培養容器の培地導入口をB27およびKGF10ng/mLを含むDMEM/F12培地を充填した別のニプロ製カルチャーバッグと無菌的に連結した。
さらに、培地を廃液する手段と本発明の閉鎖系培養容器とを連結させた。具体的には、閉鎖系培養容器の培地排出口を空のニプロ製小児用輸液セット(製品番号:TK−U750P)と無菌的に連結した。
このようにして、閉鎖系培養システムを構築した(図21参照)。
次に、閉鎖系培養容器内に培地を導入し、細胞が十分培地に浸ったところで、ニプロ製小児用輸液セットのチューブに付属している流速調整用のクランプを閉じた。
その後、得られた閉鎖系培養システムをCOインキュベータ内に導入して細胞培養を開始した。ここで、培地を供給する手段をインキュベータ内の上段の棚に配置し、本発明の閉鎖系培養容器をインキュベータ内の中段の棚に配置し、培地を排液する手段をインキュベータ内の下段の棚に配置した。細胞は、1週間は培地の交換を行わず培養し、細胞コロニーが十分に発生した8日目から、培地を2日に1度のペースで交換しながら1週間培養した。培地の交換は、ニプロ製小児用輸液セットのチューブに付属している流速調整用のクランプを調整し、流路を解放して新しい培地を導入し、その後、クランプを閉じることにより行なった。細胞が十分に増殖したのを確認した培養15日目から、ニプロ製小児用輸液セットのチューブに付属している流速調整用のクランプを調整し、廃液の滴下速度を3分間計測し、培地の流速が1.75mL/時間となるようにした。この後、細胞は通常の培養条件下で1週間にわたり培養し、合計3週間の培養を行なった。
培養後、Trans Wellをバッグから取り出し、Trans Wellから細胞が付着したメンブレンを切り出した。切り出したメンブレンを10%中性緩衝ホルマリン液(和光純薬社製、製品番号:062-01661)で固定し、組織標本を常法に従ってヘマトキシリンエオジンにより染色した。得られた組織標本の断面は、図22に示される通りであった。図22によれば、培養した角膜上皮細胞は、5層前後の角膜上皮組織と類似する組織構造を有した。
バッグから取り出したTrans WellをローダミンB(和光純薬社製、製品番号180−00132を適量水に溶かし、染色した。すると、Trans Wellの側壁に細胞が付着しているようすが観察された(図23)。

Claims (17)

  1. 接着系細胞用の閉鎖系培養容器であって、
    開封可能な密閉容器と、
    該密閉容器内に配置され、細胞培養面を有する細胞培養体と
    を備え、
    細胞培養体は、密閉容器から取り外し可能に設けられた、閉鎖系培養容器。
  2. 細胞培養体が、細胞培養面を有する底面と、底面周縁から上方へ延びる側面とを有する、請求項1に記載の培養容器。
  3. 細胞培養体の底面周縁から上方へ延びる側面が細胞非接着性である、請求項2に記載の培養容器。
  4. 細胞培養体が、細胞培養面を有する基板である、請求項1に記載の培養容器。
  5. 密閉容器が、無菌的にガス交換が可能なガス交換手段を備え、密閉容器の内部と外部とで無菌的にガス交換可能な容器である、請求項1〜4のいずれか一項に記載の培養容器。
  6. 無菌的にガス交換が可能なガス交換手段が、密閉容器の内部と外部とでガス交換可能なフィルターである、請求項5に記載の培養容器。
  7. 密閉容器が、ガス透過性細胞培養バッグである、請求項5に記載の培養容器。
  8. 細胞培養体の細胞培養面のみが細胞接着性であり、および/または、基板の他方の面および密閉容器の内面は細胞非接着性である、請求項1〜7のいずれか一項に記載の培養容器。
  9. 密閉容器が、細胞接着面に接着系細胞が付着した基板を無菌的に導入することが可能な細胞導入口を備え、細胞導入口は細胞導入後に密封することが可能である、請求項1〜8のいずれか一項に記載の培養容器。
  10. 密閉容器が、細胞培養体を外方から保持する保持突起を有する、請求項1〜9のいずれか一項に記載の培養容器。
  11. 基板が、基板の縁または側壁に、取っ手を有する、請求項1〜10のいずれか一項に記載の培養容器。
  12. 細胞培養体が、細胞培養面を有する底面と、底面周縁から上方へ延びる側面とを有し、側面が基板の細胞培養面から取り外し可能である、請求項4〜11のいずれか一項に記載の培養容器。
  13. 密閉容器内部の培地を受けるための受け皿をさらに備えた、請求項1〜12のいずれか一項に記載の培養容器。
  14. 密封可能で開封可能な密閉容器と、細胞培養面を有する細胞培養体とのセット。
  15. 密閉容器が、細胞培養体を外方から保持する保持突起を有する、請求項14に記載のセット。
  16. 密閉容器内部の培地を受けるための受け皿をさらに備えた、請求項14または15に記載のセット。
  17. 閉鎖系細胞培養システムであって、
    請求項1〜13のいずれか一項に記載の培養容器と、
    培養容器に培地を供給する培地供給手段と、
    培養容器から培地を排出する培地排出手段と
    を備えた、閉鎖系細胞培養システム。
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