JPWO2015152259A1 - スポイト容器 - Google Patents
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Abstract
Description
本願は、2014年3月31日に日本国に出願された特願2014−071967号に基づき優先権を主張し、その内容をここに援用する。
本発明の第5の態様は、第1からの第3の何れかの態様において、ピストン部材は、内周壁の内面に液密に接するピストン部が形成された外筒部と、係止筒部が内側に挿入された内筒部と、を備え、内筒部の内面には、係止筒部の外面に付設された係止突部に対して上方から係止される仮止め突起が付設されている。
本発明の第5の態様では、内筒部の内面に、係止筒部の係止突部に対して上方から係止される仮止め突起が付設されているので、このスポイト容器を組み立てる過程で、ピストン部材における内筒部内に、可動蓋部の係止筒部を挿入し、内筒部の仮止め突起を、係止筒部の係止突起を上方に乗り越えさせて、ピストン部材単体を可動壁部に仮固定した状態で、蓋基部およびスポイト管を可動壁部に組み付けることが可能になり、ピストン部材と蓋基部とが組み立てられた組立体を可動蓋部に装着する場合に比べて、スポイト容器を容易に組み立てることができる。
また間隙がエア抜き通路として基板部と外周壁との空隙を介して蓋基部の下方へ連通しているため、セット性がよい。
また外周壁及び内周壁の間隙を、可動蓋部に対する蓋基部の回り止め部材である係止壁部の設置場所、及び、エア抜き通路として兼用している。そのため、コンパクトな構成とすることができる。
またカバー部材上部の外面と弾性変形部材の上面とで蓋の上面を形成しており、弾性変形部材を押圧する圧搾部材を設けない。そのため、スポイト容器の背が高くなることがない。
また、内筒部の内面に、係止筒部の係止突部に対して上方から係止される仮止め突起が付設されているので、ピストン部材と蓋基部とが組み立てられた組立体を可動蓋部に装着する場合に比べて、スポイト容器を容易に組み立てることができる。
蓋16の組み立て工程において、底壁部64とフランジ状頂壁部52との間にコイルスプリング70を介装した状態で、ピストン部66を内周壁50の内面50Aに上方に向けて摺動させつつ、ピストン部材60における内筒部62A内に、可動蓋部38の係止筒部58が挿入される。係止筒部58の係止突部58bが、内筒部62Aの内面62AAに設けられた仮止め突起62Cにより上方に乗り越えられることにより、ピストン部材60単体が可動蓋部38に仮固定される。
その後、蓋基部18とスポイト管30とが組み付けられた組立体を可動蓋部38に組み付ける。この際、ピストン部材60の脚筒部68のうちの下部内に、蓋基部18の基筒部20のうちの上部を嵌合した状態で、ピストン部材60を、コイルスプリング70を上下方向に圧縮変形させながら、可動蓋部38に対して所定量上昇させる。次いで、係止筒部58の係合爪58aをスポイト管30の係合凹部32a内に進入させる。この時、またはその後、コイルスプリング70の付勢力によって、ピストン部材60が可動蓋部38に対して押し下げられ、脚筒部68内に基筒部20が上下方向の全長にわたって嵌合される。
シリンダ部100の内周壁に相当する係止筒部58内に、スポイト管30の上端開口を開閉自在に閉塞する弁体27が設けられている。弁体27は、容器体4の中心軸上に配置され、係止筒部58の上端部にブリッジ29を介して連結されている。ブリッジ部29は、周方向に間隔をあけて複数配置されている。スポイト管30内は、後述のように、可動蓋部38がスポイト管30に対して上昇し、弁体27によりスポイト管30の上端開口が開放された時に、弾性ドーム72内の空間に連通する。すなわち、スポイト管30内は、弾性ドーム72内の空間に連通可能となっている。
このスポイト容器によれば、上記のように、可動蓋部38を容器体4から離脱させてスポイト管30から内容物を注出する。その後、可動蓋部38を容器体4に装着する際に、可動蓋部38を蓋基部18に対して下降させると、蓋基部18のピストン部66が、可動蓋部38のシリンダ部100内を相対的に上方に向けて摺動してシリンダ部100の内容積を減少させる。
この際、蓋基部18と、容器体4の口頸部6の上端開口縁と、の間に配設されたパッキン28の下面に、下方に向けて突出する圧潰突部28bが形成されている(図5,6を参照)。そのため、蓋基部18と容器体4の上記上端開口縁との間に、容器体4の内外を連通させる連通隙間28cが形成される(図6を参照)。従って、上述したシリンダ部100の内容積の減少分は、通気孔54、弾性ドーム72内の空間、スポイト管30内、容器体4内、および連通隙間28cを通じて容器体4に排気され、容器体4の内圧上昇が抑えられる。これにより、容器体4内における内容物の残量に関らず、スポイト管への内容物の吸込量を精度良く一定にすることができる。
その後、さらに可動蓋部38を下降させることにより、パッキン28は蓋基部18と容器体4の上記上端開口縁との間で押圧され、特に圧潰突部28bが容器体4の上記上端開口縁に押し潰される(図4を参照)。その際、圧潰突部28bの直上に被張出凹部28dが形成されているので、この被張出凹部28dによって圧潰突部28bの上面側への変形が許容される(図5,6を参照)。従って、圧潰突部28bの上側への押し潰れが大きな抵抗無く円滑に起こる。これにより、パッキン28による蓋基部18と容器体4の上記上端開口縁との間のシール性が良好に確保される。
また、上記スポイト容器では、初期状態において弁体27がスポイト管30の上部開口を閉塞している。従って、例えば、初期状態において蓋16を意図せず操作してしまったとしても、容器体4内の内容物がスポイト管30内に誤って流入することを抑制することが可能となる。従って、スポイト管30からの内容物の注出量を精度良く一定に確保することができる。さらに、例えば、初期状態においてスポイト容器の転倒により、容器体4の内容物がスポイト管30内に流入したとしても、内容物を弁体27により堰き止めることができる。従って、内容物が弾性ドーム72内の空間に流入することを規制することもできる。
カバー部材、78 係合端部、80 押圧部、S1 外側嵌合用段部、S2 内側嵌合用段部、 A 空隙、G 間隙
Claims (5)
- 口頸部を起立する容器と、
前記口頸部の上に載置された蓋基部、前記蓋基部に対して上方に付勢されて昇降自在に取り付けられた可動蓋部、前記可動蓋部の上面を覆う弾性変形部材、及び、管壁の上部に形成された係合凹部の下側で前記蓋基部と連係して前記容器の下部へ垂下するスポイト管を含む蓋と、
を備え、
前記蓋基部は前記スポイト管との連係箇所から外方突出する基板部を有し、前記基板部を前記口頸部の上側へ係止し、
前記可動蓋部は、前記口頸部の外面へ下半部を嵌合した外周壁と、前記外周壁の上半部の内面との間に間隙を存して前記上半部に連結した内周壁とを有し、前記内周壁の上部から内向きのフランジ状頂壁部を介して係止筒部を垂下し、前記係止筒部の内面に前記係合凹部内を昇降可能な係合爪を付設するとともに、前記蓋基部と前記可動蓋部のフランジ状頂壁部との間に前記内周壁の内面に液密に接するピストン部材を設け、
弾性変形部材の下端部を、前記外周壁及び前記内周壁の前記間隙の上部内に嵌入したスポイト容器。 - 前記間隙は、エア抜き用通路として、前記基板部と前記外周壁との空隙を介して前記蓋基部の下方へ連通している請求項1記載のスポイト容器。
- 前記外周壁の前記下半部を、前記口頸部の外面に螺合させ、かつ、
前記内周壁及び前記外周壁の周方向の各一部を連結片で連結するとともに、前記基板部の外周から前記内周壁及び前記外周壁の前記間隙へ係止壁部を起立し、前記係止壁部を、前記可動蓋部に対する前記蓋基部の回り止め部材として、連結片に係止した請求項2記載のスポイト容器。 - 前記蓋は、前記可動蓋部の前記外周壁の下部と嵌合するとともに前記弾性変形部材の下端部を上側から押圧する押圧部を上側に有するカバー部材を備え、この前記カバー部材の上部外面及び前記弾性変形部材の上面とで前記蓋の上面を形成している請求項1から請求項3の何れか一項に記載のスポイト容器。
- 前記ピストン部材は、前記内周壁の内面に液密に接するピストン部が形成された外筒部と、前記係止筒部が内側に挿入された内筒部と、を備え、
前記内筒部の内面には、係止筒部の外面に付設された係止突部に対して上方から係止される仮止め突起が付設されている請求項1から3の何れか一項に記載のスポイト容器。
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