JPWO2015125472A1 - レーザ加工装置 - Google Patents

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Abstract

本開示のレーザ加工装置は、レーザ発振器と、分光器と、光検出器と、照射部と、制御部とを有する。制御部は、レーザ発振器と光検出器と照射部とに接続されている。さらに制御部は、第1の時点にレーザ光の出力を開始し、第1の時点よりも後の第2の時点にレーザ光の出力を停止する出力信号をレーザ発振器に発信する。さらに制御部は、第2の時点よりも後である第3の時点に、第1の設定強度よりも大きい第1の検出強度を示す検出信号を光検出器から受信する。さらに制御部は、第3の時点以降の第4の時点に、照射部の駆動を制御する駆動信号を照射部に発信する。さらに制御部は、第3の時点以降の第5の時点に、警告信号を発信する。

Description

本開示は、レーザ光を用いて基板に穴あけ加工などを施すレーザ加工装置に関し、特に、レーザ加工装置に用いられるレーザ発振器の特性劣化による加工不良の防止に関する。
近年、部品の小型化、高集積化、複合モジュール化に伴い、基材の穴あけ加工もますます精密化しているために、レーザ光を用いた穴あけ加工が増えてきている。レーザ加工装置に用いられるレーザ発振器はレーザ加工装置の一部として設けられているが、レーザ発振器は、長時間使用によるレーザ媒質の劣化等により、出力するレーザ光の特性も劣化する。レーザ光の出力特性の激しい劣化は精密なレーザ穴加工の妨げとなるため、レーザ発振器によるレーザ光の出力状態を知る必要である。
図15および図16を用いて、特許文献1に記載された、従来のレーザ加工装置について説明する。図15は、従来のレーザ加工装置100の概略構成を示すブロック図である。図16は、従来のレーザ加工装置100の光検出器103の検出値を表すグラフである。
従来のレーザ加工装置100は、レーザ発振器101と、ビームスプリッタ102と、光検出器103と、カウンタ104と、メインコントローラ105と、表示器106とを有する。メインコントローラ105は、レーザ発振器101に対しパルス発射の指令信号を出力する。パルス発射の指令信号を受けたレーザ発振器101はレーザrを照射し、レーザrの光路に設置されたビームスプリッタ102によってレーザrの一部が判定用レーザraとして分割され、光検出器103に導かれる。光検出器103は判定用レーザraのエネルギー強度を測定する。また、判定用レーザraを分離したレーザrは、ガルバノメータによって照射方向を変えられ、基板に照射される。基板における1つの分割領域に1または複数のパルス分のレーザrを照射してレーザ穴加工をおこなった後、ガルバノメータによって次にレーザ穴加工すべき分割領域にレーザrの照射方向が変更される。
光検出器103は、分割された判定用レーザraの光エネルギーを電気エネルギーに変換してエネルギー強度を測定する。
図16は、光検出器103で測定された、最大電圧値V1であるレーザパルスP1の電圧と、最大電圧値V2であるレーザパルスP2の電圧と、基準値Vxとを示している。
カウンタ104は、光検出器103と接続され、レーザ穴加工に必要な基準値Vx以上の電圧値を示した判定用レーザraの数を計測し、計測数をメインコントローラ105に送る。メインコントローラ105は、レーザ発振器101およびカウンタ104を制御し、カウンタ104からの計測数とレーザrの発射数とを比較演算する。すなわち、メインコントローラ105は、光検出器103で検出された電圧値が、基準値Vx以上であれば(レーザパルスP1の最大電圧値V1)、レーザ穴加工が良好に行われたと判定する。メインコントローラ105は、光検出器103で検出された電圧値が、基準値Vxを下回れば(レーザパルスP2の最大電圧値V2)レーザ穴加工が不良であると判定する。
そして、メインコントローラ105は、レーザ穴加工の良否判定を行い、判定結果を外部に出力したり、表示器106に表示する。これにより、加工不良が発生した分割領域やレーザ穴加工の進行状況を知ることができる。
特開平11−77355号公報
しかしながら、従来技術のレーザ加工装置では、レーザ発振器の出力低下による加工不良の判定はできても、レーザパルスのエネルギーの立ち下がり特性の劣化による加工不良の判定や予見はできない。
レーザ加工装置では、1つの分割領域において複数のレーザ穴加工を行うために、ガルバノメータによって穴レーザ光の照射方向を移動させる。しかし、レーザ発振器の立ち下がり特性の劣化により、レーザ光の出力がゼロ近辺に低下するまでの時間が延びた場合には、ガルバノスキャナによるレーザ光の照射方向の移動中にもレーザ光が照射される。そのため、レーザ穴加工による穴の形状が楕円や涙滴型になってしまう。
そこで、本開示のレーザ加工装置では、レーザパルスのエネルギーの立ち下がり特性を監視し、レーザ加工の不良発生を警告、あるいは、防止する。
上記課題を解決するために、本開示の一実施形態に係るレーザ加工装置は、レーザ発振器と、分光器と、光検出器と、照射部と、制御部とを有する。レーザ発振器は、レーザ光を出力する。分光器は、レーザ光が入射され、レーザ光を加工レーザ光と測定レーザ光とに分離して出射する。光検出器は、測定レーザ光が入射され、測定レーザ光の強度を示す検出信号を発信する。照射部は、加工レーザ光が入射され、加工レーザ光を加工物に照射する。制御部は、レーザ発振器と光検出器と照射部とに接続されている。さらに制御部は、第1の時点にレーザ光の出力を開始し、第1の時点よりも後の第2の時点にレーザ光の出力を停止する出力信号をレーザ発振器に発信する。さらに制御部は、第2の時点よりも後である第3の時点に、第1の設定強度よりも大きい第1の検出強度を示す検出信号を光検出器から受信する。さらに制御部は、第3の時点以降の第4の時点に、照射部の駆動を制御する駆動信号を照射部に発信する。さらに制御部は、第3の時点以降の第5の時点に、警告信号を発信する。
また、本開示の別の実施形態に係るレーザ加工装置は、レーザ発振器と、分光器と、光検出器と、照射部と、制御部とを有する。レーザ発振器は、レーザ光を出力する。分光器は、レーザ光が入射され、レーザ光を加工レーザ光と測定レーザ光とに分離して出射する。光検出器は、測定レーザ光が入射され、測定レーザ光の強度を示す検出信号を発信する。照射部は、加工レーザ光が入射され、加工レーザ光を加工物に照射する。制御部は、レーザ発振器と光検出器と照射部とに接続されている。さらに制御部は、第1の時点にレーザ光の出力を開始し、第1の時点よりも後の第2の時点にレーザ光の出力を停止する出力信号をレーザ発振器に発信する。さらに制御部は、第2の時点以降は、検出信号を周期的に光検出器から受信する。さらに制御部は、第2の時点よりも後である第7の時点に、第3の設定強度よりも小さい第3の検出強度を示す検出信号を光検出器から受信する。さらに制御部は、第7の時点以降の第8の時点に、照射部を動作させる駆動信号を照射部に発信する。
上記の構成により、本開示に係るレーザ加工装置では、レーザパルスのエネルギーの立ち下がり特性の劣化を監視し、レーザ加工の不良発生を警告、あるいは、防止する。
図1は、実施の形態1に係るレーザ加工装置の概略構成を示す斜視図である。 図2は、実施の形態1に係る制御部の詳細構成を説明するブロック図である。 図3は、実施の形態1に係るレーザ加工装置の(a)レーザパルス出力指令信号、(b)検出信号および(c)ガルバノ動作指令信号の状態を示すタイムチャートである。 図4は、実施の形態1に係るレーザ加工装置の(a)レーザパルス出力指令信号、(b)検出信号および(c)ガルバノ動作指令信号の状態を示すタイムチャートである。 図5は、実施の形態1に係るレーザ加工装置の動作を示すフローチャートである。 図6は、実施の形態1の変形例1に係るレーザ加工装置の(a)レーザパルス出力指令信号、(b)検出信号および(c)ガルバノ動作指令信号の状態を示すタイムチャートである。 図7は、実施の形態1の変形例2に係るレーザ加工装置の(a)レーザパルス出力指令信号、(b)検出信号および(c)ガルバノ動作指令信号の状態を示すタイムチャートである。 図8は、実施の形態1の変形例2に係るレーザ加工装置の動作を示すフローチャートである。 図9は、実施の形態1の変形例3に係るレーザ加工装置の(a)レーザパルス出力指令信号、(b)検出信号および(c)ガルバノ動作指令信号の状態を示すタイムチャートである。 図10は、実施の形態1の変形例4に係るレーザ加工装置の(a)レーザパルス出力指令信号、(b)検出信号および(c)ガルバノ動作指令信号の状態を示すタイムチャートである。 図11は、実施の形態1の変形例4に係るレーザ加工装置の動作を示すフローチャートである。 図12は、実施の形態2に係るレーザ加工装置の(a)レーザパルス出力指令信号、(b)検出信号および(c)ガルバノ動作指令信号の状態を示すタイムチャートである。 図13は、実施の形態2に係るレーザ加工装置の動作を示すフローチャートである。 図14は、本開示の別のレーザ加工装置の概略構成を示す斜視図である。 図15は、従来のレーザ加工装置の概略構成を示すブロック図である。 図16は、従来のレーザ加工装置の光検出器の検出値を表すグラフである。
以下、本開示の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。以下の図面においては、同じ構成要素については同じ符号を付しているので説明を省略する場合がある。また、図面中に示されるX軸、Y軸およびZ軸はそれぞれが互いに直交する。ここで、Z軸の方向は上下にあたる鉛直方向であり、各図の座標軸はそれぞれの視野の方向に対応するように描いている。
(実施の形態1)
<レーザ加工装置1の構成>
図1は、本実施の形態に係るレーザ加工装置1の概略構成を示す斜視図である。図1に示すように、レーザ加工装置1は、レーザ発振器2と、分光器3と、光検出器4と、光学調整部5と、ガルバノスキャナ6と、集光レンズ7と、加工テーブル8と、制御部9と、警告表示部10とを有している。ガルバノスキャナ6と集光レンズ7とをまとめて照射部とする。
レーザ発振器2は、制御部9から出力されるレーザパルス出力指令信号11を受けてレーザ光21を出射する。レーザ発振器2の方式としては、YAGレーザや炭酸ガスレーザなど、加工に必要なエネルギーやレーザ波長等から適切な方式のものを選べばよい。本実施の形態では、レーザ発振器2として、封じ切り型のRF(Radio Frequency)励起炭酸ガスレーザを用いて説明する。これは、加工物である基板に対して高速で穴あけ加工をする場合に必要となる、短パルスで高いピーク出力のレーザ光を得られるからである。
レーザ発振器2から出射されたレーザ光21は、出射直後、または、レーザ発振器2の設置場所によってはミラーで反射された後に、分光器3に導かれる。
分光器3は、入射するレーザ光を反射光および透過光に分離するレーザスプリッタである。本実施の形態では、分光器3は、レーザ光21の一部である約0.5%〜1%程度のエネルギー相当分を測定レーザ光22として反射し、レーザ光21の大半である約99〜99.5%程度のエネルギー相当分を加工レーザ光23として透過する。
測定レーザ光22は光検出器4に入射し、エネルギーが測定される。加工レーザ光23はレーザ加工のために光学調整部5に導かれる。なお、分光器3は、レーザ光21の一部を透過して測定レーザ光22とし、レーザ光21の大半を反射して加工レーザ光23としてもよい。
光検出器4は、測定レーザ光22を検知し、測定レーザ光22のエネルギー(検出強度)を示す検出信号12を制御部9に出力(送信)する。具体的には、光検出器4は、フォトダイオードやフォトトランジスタなどの光量測定素子と、増幅回路と、アナログ/デジタル(A/D)変換器とを有している。光検出器4は、測定レーザ光22の検出強度を示す電圧値に変換し、A/D変換器でデジタルデータに変換する。A/D変換器は、サンプリング指令信号13をラッチクロックとして制御部9から入力され(受信し)、電圧値を検知し、そのデジタルデータを検出信号12として制御部9に出力する(送信する)。
一方、加工レーザ光23は光学調整部5に導かれる。光学調整部5はコリメータレンズ、絞り、アイリス等の光学素子を有し、加工レーザ光23をレーザ加工に適した出力(エネルギー)やプロファイル(エネルギー分布)を持ったほぼ平行な光線束に整形する。なお、アイリスは、加工レーザ光23のビーム形状を整形するための整形穴を有する。
整形された加工レーザ光23は、照射部であるガルバノスキャナ6に導かれる。ガルバノスキャナ6は、ガルバノコントローラ61と、モータ62,64と、ガルバノミラー63,65とを有する。ガルバノスキャナ6は、ガルバノ動作指令信号14が制御部9から入力され(受信し)、加工物99の加工位置Pに加工レーザ光23が照射されるように動作する。具体的には、モータ62に設置されたガルバノミラー63で加工レーザ光23による加工位置PをX軸方向にスキャンし、モータ64に設置されたガルバノミラー65で加工レーザ光23による加工位置PをY軸方向にスキャンする。ガルバノコントローラ61は、加工プログラムによる加工位置Pのデータに従い、モータ62,64を介して、ガルバノミラー63、65を制御している。
ガルバノスキャナ6で位置決めされた加工レーザ光23は、集光レンズ7(fθレンズ)によって加工物99の加工位置Pに集光される。加工物99は、基板、グリーンシート、フィルム、薄板金属板などのシート状の部材である。加工物99は、加工テーブル8に載置されている。加工テーブル8は、加工物99をX軸方向およびY軸方向に移動させることができ、ガルバノスキャナ6によるスキャン可能な加工エリアから、加工物99を加工エリアの外に移動させることができる。
そして、制御部9は、レーザ発振器2の動作と、光検出器4から受信した測定レーザ光22のエネルギー(検出強度)と、ガルバノスキャナ6の動作とから、警告信号15を警告表示部10に送信する。警告信号15を警告表示部10に送信する時刻を第5の時点とする。
<制御部9の詳細な構成>
制御部9は、少なくともレーザ発振器2、光検出器4及びガルバノスキャナ6に接続され、レーザ発振器2、光検出器4およびガルバノスキャナ6を制御する。
図2は、本実施の形態に係る制御部9の詳細構成を説明するブロック図である。図3は、本実施の形態に係るレーザ加工装置の(a)レーザパルス出力指令信号、(b)検出信号および(c)ガルバノ動作指令信号の状態を示すタイムチャートである。なお、図3の(a)〜(c)は、横軸が時刻tのタイムチャートであり、尺度は一定ではないが、各時刻の前後関係は正しい。
図2において、制御部9は、メインソフト処理部91と、パラメータ記憶部92と、レーザ出力指令部93と、サンプリング指令部94と、検知レベル受信部95と、比較部96と、ガルバノ指令部97と、警告信号出力部98とを有する。
なお、これらの構成要素は制御部9の有する機能を可視化したものである。よって、これらの構成要素は、個々に独立したハードウェアで構成してもよく、あるいは、インターフェースとソフトウェアの組合せで構成してもよい。また、これらの構成要素は、制御部9の機能の内、本開示の特徴的な構成や動作を説明するもので、レーザ加工装置1のその他の制御機能をさらに有する。
パラメータ記憶部92は、レーザ加工装置1の動作の前に予め定められた各種のパラメータを、その他の信号レベルと比較可能な形式で記憶している。
レーザ出力指令部93は、加工プログラムに従い、レーザ発振器2にレーザパルス出力指令信号11を出力する。図3の(a)は、レーザパルス出力指令信号11のタイムチャートを示しており、レーザパルス出力指令信号11は時刻t1(第1の時点)にオフからオンになり、時刻t2(第2の時点)にオンからオフになる。レーザパルス出力指令信号11はパルス状の信号であり、RF励起パルス幅TP(時刻t1から時刻t2までの時間)は数十μ秒〜数百μ秒である。実際の加工では、レーザパワーと、加工物の材質や厚さとの関係で最適なRF励起パルス幅TPが決定される。本実施の形態では、RF励起パルス幅TPは、約100μ秒前後とする。
サンプリング指令部94は、光検出器4にサンプリング指令信号13を出力し、測定レーザ光22のエネルギーを測定して検出信号12を検知レベル受信部95に出力するように光検出器4に指令する。出力された検出信号12は検知レベル受信部95で受信する。
図3の(b)は、検知レベル受信部95が、光検出器4から受信する検出信号12である。ただし、説明のため、連続して検出信号をサンプリングすると仮定して、検出信号12のグラフは描かれている。検出信号12は測定レーザ光22の光量に比例した電気信号であるので、図3の(b)は、レーザ光21のエネルギー強度の変移と同じである。図3の(b)に示すように、検出信号12は時刻t1から増加を始め、時刻t2から減少を始める。
ガルバノ指令部97は、加工プログラムに従い、ガルバノスキャナ6にガルバノ動作指令信号14を出力する。図3の(c)は、ガルバノ動作指令信号14のタイムチャートを示している。加工物99へのレーザ照射終了後にガルバノスキャナ6の動作を開始させるために、レーザパルス出力指令信号11の終期である時刻t2から所定のガルバノ動作待ち時間TGが経過した時刻t4(第4の時点)に、ガルバノ動作指令信号14が出力される。
警告信号出力部98は、警報が必要となった場合に警告信号15を出力する。警告信号15を受信した警告表示部10は作業者に警報を表示する。なお、警報は画面に文字や図形で表示してもよいし、音によって知らせるようにしても良い。また、独立した警報表示部を設けず、操作用の画面に表示しても良い。
メインソフト処理部91は、以上の構成要素を加工プログラムに従って制御するとともに、内部にタイマー機能も有して時間経過に伴う制御も同時に行う。
図3は、1つのパルスで加工物99の1つの加工領域にレーザ加工を行い、ガルバノスキャナ6によって次の加工領域に加工レーザ光23を移動させるという1サイクル分を示している。ただし、複数のパルスで加工物99の1つの加工領域にレーザ加工を行い、加工テーブル8によって次の加工領域に加工レーザ光23を移動させることを1サイクルとしても構わない。その場合、図3は、1サイクルのうちの最後のパルスについて示すものである。
<レーザ加工装置1の動作>
以上のように構成された本開示のレーザ加工装置の動作について図4、図5を用いて説明する。
レーザ発振器2は、必要に応じて十分にウォーミングアップされ、加工物99は加工テーブル8に載置・固定され、所定の加工エリアに移動される。加工プログラムに従い、ガルバノスキャナ6は所定の加工位置Pに加工レーザ光23が照射されるように位置決めされる。この状態で、加工レーザ光23がパルスとして照射され、加工物99が加工される。加工物99の加工としては、例えば、穴あけである。ガルバノスキャナ6は次の加工位置Pに加工レーザ光23が照射されるように位置決めされる。加工レーザ光23がパルスとして照射され加工物99が加工される。以上のサイクルを繰り返し、加工物99全体を加工する。
以下、加工物99の1つの加工領域を1つのレーザパルスで加工を行うレーザ加工の1サイクル分について図面を用いて説明する。図4は、本実施の形態に係るレーザ加工装置の(a)レーザパルス出力指令信号、(b)検出信号および(c)ガルバノ動作指令信号の状態を示すタイムチャートである。なお、図3と同じ構成については同じ符号を用い、説明を省略する。
所定の位置に加工レーザ光23が照射されるようにガルバノスキャナ6が位置決めされると、制御部9は、時刻t1にレーザパルス出力指令信号11をレーザ発振器2に出力し、時刻t2にレーザパルス出力指令信号11を停止する。レーザパルス出力指令信号11は図4の(a)に示すように、所定のRF励起パルス幅TPの時間だけレーザ発振器2をオンにするパルス状の信号である。
レーザ発振器2はレーザパルス出力指令信号11がオンになったことを受けてレーザ媒質を励起する。しかしながら、レーザ光21のエネルギーの強度は、図4の(b)の特性A(実線部)に示すようにピーク強度になるまでの立ち上がりに時間を要する。立ち下がりに関しても同様に、レーザパルス出力指令信号11がオンからオフになってもレーザ光21のエネルギーがほぼゼロになるまでの立ち下がりに時間を要している。なお、前述したように、光検出器4によって測定される測定レーザ光22のエネルギー変化は、レーザ発振器2から出力されるレーザ光21のエネルギー変化と同じである。レーザ光21の立ち上がり・立ち下がりの時間は、レーザ発振器2の特性で決まり、本実施の形態で用いるRF励起の炭酸ガスレーザでは数十μ秒のオーダである。この特性はカタログ等で仕様の一部として示される。メーカ保証としては余裕を持って提示されており、例えば、「<60μ秒」というように最大時間で提示されている。
1つのレーザパルスで加工物99の1つの加工位置でのレーザ加工を行った後に、次の加工位置に加工レーザ光23を移動させるためにガルバノスキャナ6を駆動する。ガルバノスキャナ6の駆動には、上述のレーザパルスの立ち下がり時間を考慮して、ガルバノ動作待ち時間TGが設定されている。これは、加工レーザ光23が出力(照射)されている間にガルバノスキャナ6を駆動すると、加工が不要な部分まで加工レーザ光23が照射され、加工不良になるからである。図4の(c)はガルバノ動作指令信号14の出力を示すタイミングチャートである。レーザパルス出力指令信号11がオンからオフとなる時刻t2からガルバノ動作待ち時間TGが経過した時刻t4に、ガルバノ動作指令信号14をオンにする。
ガルバノ動作待ち時間TGは、レーザ光21の立ち下がり時間の最大値、あるいは、最大値よりも長い、余裕を持った時間設定を行う。例えば、レーザ発振器2の仕様における立ち下がり時間が「<60μ秒」であるなら、60μ秒、80μ秒、さらに余裕を持つ100μ秒等が例としてあげられる。しかしながら、ガルバノ動作待ち時間TGを大きくすると加工時間が長くなり加工コストが増加する。そのため、加工不良を生じない範囲で、ガルバノ動作待ち時間TGは小さいことが望ましい。
ところが、図4の(b)の特性B(破線部)に示すように、レーザ発振器2を使用しているうちにレーザ光21のエネルギーの立ち上がり・立ち下がり特性が劣化することがわかった。すなわち、レーザ光21のエネルギーの立ち上がり時間と立ち下がり時間が大きくなっている。これにより、ガルバノ動作待ち時間TGが経過した時刻t4においても、レーザ光21が十分に立ち下がらずに、出力が残存する状態になる。
そこで本開示では、レーザ光21のエネルギーの特性劣化で発生する加工不良を未然に防止するため以下の様な制御を行っている。
図5は、本実施の形態に係るレーザ加工装置1の動作を示すフローチャートである。特に、図5に示すフローチャートは、主として制御部9の動作を記載している。
まず、所定の加工位置Pに加工レーザ光23が照射されるようにガルバノスキャナ6が位置決めされる。次に、制御部9から、時刻t1にオンとなり時刻t2にオフとなるレーザパルス出力指令信号11が出力される。レーザパルス出力指令信号11を受けたレーザ発振器2は、時刻t1にレーザ媒質の励起を始めてレーザ光21を出力し、時刻t2に励起電力を止める(S10)。
次に、制御部9は、時刻t2から時間の計測を開始し、予め設定しパラメータ記憶部92に格納している判定時間T1が経過したかどうかを判定する(S11)。時刻t2から判定時間T1が経過した時刻を、時刻t3(第3の時点)とする。
時刻t3に、制御部9は光検出器4にサンプリング指令信号13を出力し、光検出器4は、サンプリング指令信号13を受信した時刻t3において測定した測定レーザ光22のエネルギーを示す検出信号12(第1の検出強度)を制御部9に出力する(S12)。
次に、制御部9は、時刻t3における検出信号12と比較許容値L1(第1の設定強度)とを比較する。例えば、図4の(b)の特性A(実線部)に示すように、時刻t3における検出信号12が示す測定レーザ光22のエネルギーの方が比較許容値L1より小さい場合は、レーザ発振器2からのレーザ光21の発振は正常であると判断する。図4の(b)の特性B(破線部)に示すように、検出信号12が示す測定レーザ光22のエネルギーの方が比較許容値L1より大きい場合は、レーザ発振器2によるレーザ光21の発振は異常であると判断する。正常と判断された場合は、制御部9は、警告信号15を発信することなくガルバノ動作待ち時間TGが経過した時刻t4にガルバノ動作指令信号14を出力する。異常と判断された場合は、制御部9は、警告信号15を警告表示部10に発信した上で、ガルバノ動作待ち時間TGが経過した時刻t4にガルバノ動作指令信号14を出力する(S13)。
これにより、レーザ発振器2による立ち下がり特性の劣化を作業者に知らせることができる。
(実施の形態1の変形例1)
次に、図6を用いて、実施の形態1の変形例1について説明する。図6は、本変形例におけるレーザ加工装置の(a)レーザパルス出力指令信号、(b)検出信号および(c)ガルバノ動作指令信号の状態を示すタイムチャートである。図4と同じ構成については同じ符号を用いて説明を省略する。
本変形例と実施の形態1との相違点は、図6に示すように、判定時間T1とガルバノ動作待ち時間TGとが同時である点である。すなわち、時刻t3と時刻t4とが同時である。
時刻t3において、検出信号12が示す測定レーザ光22のエネルギーの方が比較許容値L1より小さい場合(実線で示す特性A)は、制御部9は警告信号15を発信することなく、レーザ加工装置1は継続して加工物99のレーザ加工を行う。そして、時刻t3において、検出信号12が示す測定レーザ光22のエネルギーの方が比較許容値L1より大きい場合(破線で示す特性B)は、制御部9は警告信号15を発信するが、レーザ加工装置1は継続して加工物99のレーザ加工を行う。この場合、警告信号15を発信する基準となる比較許容値L1をこのサイクルでのレーザ加工においては問題ない程度に低く(厳しく)設定しておけばよい。これにより、ガルバノ動作待ち時間TGを小さくすることができ、タクト時間を短縮できるために生産性が向上する。さらに、警告信号15によって、作業者は、レーザ発振器2の立ち下がりの特性が劣化していることがわかる。
(実施の形態1の変形例2)
次に、図7、8を用いて、実施の形態1の変形例2について説明する。図7は、本変形例におけるレーザ加工装置の(a)レーザパルス出力指令信号、(b)検出信号および(c)ガルバノ動作指令信号の状態を示すタイムチャートである。図4と同じ構成については同じ符号を用いて説明を省略する。また、図8は、本変形例におけるレーザ加工装置1の動作を示すフローチャートである。図5と同じ構成については同じ符号を用いて説明を省略する。
本変形例と実施の形態1との相違点は、図7の(c)および図8のS14に示すように、警告信号15を発信した場合に、ガルバノスキャナ6が動作を停止する点である。
時刻t3において、検出信号12が示す測定レーザ光22のエネルギーの方が比較許容値L1より小さい場合(実線で示す特性A)は、制御部9は警告信号15を発信することなく、レーザ加工装置1は継続して加工物99のレーザ加工を行う。そして、時刻t3において、検出信号12が示す測定レーザ光22のエネルギーの方が比較許容値L1より大きい場合(破線で示す特性B)は、制御部9は警告信号15を発信し、さらにガルバノ動作待ち時間TGが経過した時刻t4においても、ガルバノ動作指令信号14を出力せず、ガルバノスキャナ6の停止を継続させる(S14)。これに伴い、レーザ発振器2も停止させる。この場合、警告信号15を発信する基準となる比較許容値L1をこのサイクルでのレーザ加工に問題となる程度に高く設定しておくことができる。これにより、加工レーザ光23の立ち下がりが不十分な状態ではガルバノスキャナ6は駆動しないため、加工不良を防止できる。さらに、警告信号15によって、作業者は、レーザ発振器2が停止したことがわかる。また、比較許容値L1を大きく設定できるので、レーザ加工に問題がない警告信号15は発信されなくなる。
(実施の形態1の変形例3)
次に、図9を用いて、実施の形態1の変形例3について説明する。図9は、本変形例におけるレーザ加工装置の(a)レーザパルス出力指令信号、(b)検出信号および(c)ガルバノ動作指令信号の状態を示すタイムチャートである。図6と同じ構成については同じ符号を用いて説明を省略する。また、変形例2に用いた図8は、本変形例におけるレーザ加工装置1の動作を示すフローチャートでもある。図5と同じ構成については同じ符号を用いて説明を省略する。
本変形例と実施の形態1の変形例1との相違点は、図9の(c)および図8のS14に示すように、警告信号15を発信した場合に、ガルバノスキャナ6が動作を停止する点である。本変形例と実施の形態1の変形例1との共通点は、図9に示すように、判定時間T1とガルバノ動作待ち時間TGとが同時である点である。すなわち、時刻t3と時刻t4とが同時である。
時刻t3において、検出信号12が示す測定レーザ光22のエネルギーの方が比較許容値L1より小さい場合(実線で示す特性A)は、制御部9は警告信号15を発信することなく、レーザ加工装置1は継続して加工物99のレーザ加工を行う。そして、時刻t3において、検出信号12が示す測定レーザ光22のエネルギーの方が比較許容値L1より大きい場合(破線で示す特性B)は、制御部9は警告信号15を発信し、ガルバノ動作指令信号14を出力せず、ガルバノスキャナ6を停止させる。これに伴い、レーザ発振器2も停止させる。この場合、警告信号15を発信する基準となる比較許容値L1をこのサイクルでのレーザ加工に問題となる程度に高く設定しておけばよい。なお、時刻t3と時刻t4についてはほぼ同時ではあるが、制御部9による検出信号12の受信と、比較許容値L1との比較を行う演算時間の分だけ時刻t4は時刻t3より遅れている。この時間は、ナノ秒レベルであり、本開示においては、「同時」と定義する。
これにより、加工レーザ光23の立ち下がりが不十分な状態ではガルバノスキャナ6は駆動しないため、加工不良を防止できる。さらに、警告信号15によって、作業者は、レーザ発振器2が停止したことがわかる。そして、通常のレーザ加工においては、ガルバノ動作待ち時間TGを小さくすることができ、タクト時間を短縮できるために生産性が向上する。
<パラメータの設定と受信のタイミングについて>
前述のように、本開示においては、実施の形態1およびその変形例1〜3のような制御が可能である。そして、それぞれにおいて、判定時間T1、ガルバノ動作待ち時間TG、および、比較許容値L1の設定が重要となる。ここで、ガルバノ動作待ち時間TGと比較許容値L1の決定方法をいくつが例示する。
第1の決定方法は、レーザ発振器の仕様として提示されている立ち下がり時間の最大値を用いる方法である。一般に仕様書で提示される特性に対して、実際は多少優れていることが多い。特に、保証する最大値については機種間のバラつきを考慮してマージンを設けている。よって、このマージンが無くなる程度に特性劣化した場合は、不良発生の可能性が生じたとして警告の対象としている。
例えば、レーザ光21のピークエネルギーの5%に立ち下がる時間が50μ秒未満であるという仕様では、比較許容値L1をピークエネルギーの5%に相当する検出信号12の値に設定し、判定時間T1を保証値の50μ秒に設定する。このようにすれば、保証レベルを超えるレーザ光21の立ち下がり特性の劣化が生じた場合、警告信号15で知ることができる。この場合は、ガルバノ動作待ち時間TGを少しでも余裕を持って判定時間T1よりも長く設定しておけば、ガルバノスキャナ6の動作までにさらにレーザ光21のエネルギーは低下する。これにより、警告信号15の発生時であっても、加工物99のレーザ加工を停止させる必要はない。そして、レーザ加工の終了後にレーザ加工装置1のメンテナンスを行うことで、レーザ加工装置1による加工不良を防止できる。
第2の決定方法は、ガルバノ動作待ち時間TGと同時に検出信号12を受信する方法である。レーザ光21のエネルギーが十分に低下していない状態でガルバノスキャナ6を駆動してしまうと加工不良を生じる。しかし、加工不良を生じない加工レーザ光23のエネルギーは完全にゼロである必要はなく、限界値を有する。この限界値は加工物99の材質等で決まる。この限界値からわずかにマージンを持った測定レーザ光22のエネルギーを示す検出信号12の値を比較許容値L1とし、判定時間T1とガルバノ動作待ち時間TGとを同じにする。
これにより、レーザ光21のエネルギーの立ち下がり特性が劣化しても、警告信号15が出力されないならば、ガルバノスキャナ6が動作を開始する時点では、加工レーザ光23のエネルギーは加工不良を生じさせない限界値以内である。警告信号15が出力された場合は、レーザ加工を続けると加工不良を発生する可能性があるので、作業者はすぐにレーザ加工装置1を停止してメンテナンスを行えば良い。
第3は、ガルバノスキャナ6が動作を開始する前に異常状態でないかを判断する方法である。比較許容値L1は、ガルバノスキャナ6が動作しても不良とならない加工レーザ光23のエネルギーの限界値に相当する検出信号12の値とする。ガルバノ動作待ち時間TGは判定時間T1より長い時間を設定する。
このようにすれば、ガルバノ動作指令信号14を出力する前に加工不良を起こすようなレーザ光21の立ち下がり特性の劣化を判定することができる。検出信号12の値と比較許容値L1を比較して立ち下がり特性が正常であると判断された場合には、ガルバノスキャナ6を動作させても加工不良が生じない。また、立ち下がり特性が異常であると判断された場合は、ガルバノ動作指令信号14を出力せずにレーザ加工を中断すれば、加工物99の加工不良を未然に防止できる。レーザ加工中断の理由は、警告信号15が出力されて警告表示部10に表示されているので、作業者も知ることができる。また、ガルバノ動作待ち時間TGが判定時間T1より長い分だけ、レーザ光21のエネルギーはさらに下がっているので、立ち下がり特性が異常であると判断された場合も、できるだけ早く作業者がレーザ加工を中断すれば、加工物99の加工不良を未然に防止できる。
(実施の形態1の変形例4)
なお、上述の第1から第3の比較方法と処置を組み合わせることもできる。例えば、第1の比較方法で警告を行うが加工は続け、第2の比較方法で異常と判断された場合には警告だけでなくレーザ加工装置1を停止させることができる。
図10、11を用いて、実施の形態1の変形例4について説明する。図10は、本変形例におけるレーザ加工装置の(a)レーザパルス出力指令信号、(b)検出信号および(c)ガルバノ動作指令信号の状態を示すタイムチャートである。図4と同じ構成については同じ符号を用いて説明を省略する。また、図11は、本変形例におけるレーザ加工装置1の動作を示すフローチャートである。図5と同じ構成については同じ符号を用いて説明を省略する。
実施の形態1およびその変形例1〜3と本変形例の異なる点は、図10の(b)、(c)および図11のS15に示すように、判定時間T1と比較許容値L1(第1の設定強度)に加えて、判定時間T2と比較許容値L2(第2の設定強度)をパラメータとして記憶しておくことである。
図10の特性A(実線部)に示すように、第1の判定時間T1が経過した時刻t3において、比較許容値L1を下回っているため、制御部9は警告信号15を発信しない。また、判定時間T1よりも長い判定時間T2が経過した時刻t6(第6の時点)において、比較許容値L2を下回っているため、制御部9はガルバノ動作指令信号14を発信する。これにより、ガルバノスキャナ6は時刻t4に動作する。これは、レーザ光21の立ち下がり特性が正常である場合のレーザ加工の制御となる。
これに対し、図10の特性B(破線部)に示すように、判定時間T1が経過した時刻t3において、比較許容値L1を上回っているため、制御部9は警告信号15を発信する。そして、判定時間T1よりも長い判定時間T2が経過した時刻t6において、比較許容値L2を上回っているため、制御部9は、図10の(c)に破線で示すように、ガルバノ動作指令信号14を発信せず、ガルバノスキャナ6は動作しない。これは、レーザ光21の立ち下がり特性が異常である場合のレーザ加工の制御となる。この場合は、警告信号15は発信されずにガルバノスキャナ6が停止することになる(S15)。
もし、判定時間T1が経過した時刻t3において、比較許容値L1を上回っており、判定時間T2が経過した時刻t6において、比較許容値L2を下回っていれば、制御部9は警告信号15だけを発信し、ガルバノスキャナ6は動作を続ける。このようにすれば、レーザ加工装置1を止める前にレーザ発振器2のメンテナンスの準備ができる。
以上、本実施の形態および変形例1〜4では検出信号12の値を判定時間T1やT2が経過した時刻t3やt6に1回だけ検出信号12を用いる例で説明した。しかし、時刻t3やt6を含むように複数のサンプリング指令信号13を出力し、複数回受信した検出信号12の値を平均して、平均値を検出信号12の値としてもよい。
例としては、判定時間T1が経過した時刻t3を最終タイミングとする期間に複数の検出信号12を受信する。具体的には、時刻t3の10μ秒前から、1μ秒ごとに計11回、検出信号12を受信するという方法を行えば良い。あるいは、時刻t3を中央タイミングとする期間に複数の検出信号12を受信する。具体的には、時刻t3の5μ秒前から5μ秒後まで、1μ秒ごとに計11回、検出信号12を受信するという方法を取ることもできる。
このようにすれば、外乱等による測定値のばらつきによる誤った判定を防止することができる。
または、検出信号12が比較許容値L1より大きくなった回数をカウントしておき、所定の回数を超えた場合に異常と判定してもよい。すなわち、複数の加工サイクルをまたいで、レーザ加工の異常を判定しても良い。この場合も、外乱等による測定値のばらつきによる誤った判定を防止することができる。
あるいは、検出信号12が比較許容値L1より大きくなった場合に異常と判定し警告信号15は出力するがレーザ加工は継続する。そして、異常と判定した回数をカウントしておき、所定の回数を超えた場合にレーザ加工装置1の動作を止めるという方法も取ることができる。すなわち、複数の加工サイクルをまたいで、レーザ加工装置1の動作の停止を判断しても良い。この場合も、外乱等による測定値のばらつきによる誤った判定の影響を防止することができる。
なお、サンプリング指令信号13の出力、検出信号12の受信は、比較・判定のタイミングのみに限定されず、レーザ加工装置1が稼働して一定の期間後から、所定の周期で行っても良い。この場合は、常時、検出信号12を受信しているので、定められた所定のタイミングの検出信号12の値を使って、比較・判定を行えば良い。
(実施の形態2)
本開示のレーザ加工装置の第2の実施形態について、図12および図13を用いて説明する。実施の形態1および変形例1〜4と説明が重複する点については簡略化、あるいは省略し、異なる箇所について説明するものとする。また、符号については同一構成については同一の番号を付している。
本実施の形態では、構成を示す図1〜図3については第1の実施の形態と共通である。しかしながら、レーザ加工における制御、特に、制御部9の動作が異なっている。
<レーザ加工装置1の動作>
以下説明する動作は、加工物99の加工の内、1つのレーザパルスで1つの加工領域のレーザ加工を行う1サイクル分である。
図12は本実施の形態に係るレーザ加工装置の(a)レーザパルス出力指令信号、(b)検出信号および(c)ガルバノ動作指令信号の状態を示すタイムチャートである。図13は、本実施の形態に係るレーザ加工装置の動作を示すフローチャートである。特に、図5に示すフローチャートは、主として制御部9の動作を記載している。
加工物99の加工位置Pに加工レーザ光23が照射されるようにガルバノスキャナ6が位置決めされると、制御部9からレーザパルス出力指令信号11が出力される(S20)。これについては、実施の形態1で説明した図3、4の(a)や図5のS10と同様である。
制御部9は、時刻t2から時間の計測を開始し、予め設定しパラメータ記憶部92に格納しているサンプリング周期TSが経過したかどうかを判定する(S21)。
サンプリング周期TSが経過した時点で、制御部9は光検出器4にサンプリング指令信号13を出力し、光検出器4は、サンプリング指令信号13を受信したタイミングで測定した測定レーザ光22のエネルギーを示す検出信号12を出力する(S22)。
なお、サンプリング周期TSはレーザパルス出力の立ち下がりの過渡的な変化が計測できる程度の間隔であり、例えば、レーザパルスの立ち下がり時間が数十μ秒であるなら、1μ秒程度である。
制御部9は、検出信号12と予め設定され格納されている動作可能許容値L3とを比較する。動作可能許容値L3は、ガルバノスキャナ6が動作してもレーザ加工による加工不良を起こさない加工レーザ光23のエネルギーに相当する値としておく。具体的には加工物99の材質によるがピークエネルギーの1%〜3%のうちの一つのエネルギーに相当する値に設定しておく。
レーザ光21のエネルギーがまだ十分に立ち下がることなく、検出信号12が動作可能許容値L3より大きい場合は、再度、サンプリング周期TSを待って検出信号12を受信し、動作可能許容値L3との比較を行う。この検出信号12のサンプリングを、検出信号12の値が動作可能許容値L3以下になるまで繰り返す。レーザ光21のエネルギー十分に立ち下がって、検出信号12が動作可能許容値L3以下になった時刻t7(第7の時点)で、制御部9はガルバノ動作指令信号14を出力する(S23a)。図12の(b)の特性A(実線部)に示すように、時刻t7は、検出信号12の値が動作可能許容値L3を初めて下回ったタイミングに相当する。図12の(c)に示すように、制御部9は時刻t7以降の時刻t8(第8の時点)にガルバノ動作指令信号14をオンにする。なお、図12の(c)では、時刻t8は時刻t7と同時に記載しているが、時刻t8は時刻t7より後であっても構わない。
以上のようにすれば、レーザ光21のエネルギーが十分に立ち下がるよりも前にガルバノスキャナ6を駆動して不要な部分に加工レーザ光23を照射するという加工不良を防止できる。さらに、ガルバノスキャナ6の動作開始までに余裕のある待ち時間を設定する必要はなく、レーザ加工のタクト時間を短縮できる。
次に、レーザ発振器2からのレーザ光21の特性が変化した場合、特にレーザ光21のエネルギーの立ち下がり特性の劣化が著しい場合のレーザ加工装置1の動作について説明する。図12の(b)の特性B(破線部)に示すように、レーザ光21のエネルギーの立ち下がり特性が劣化した場合は、検出信号12が動作可能許容値L3以下となるまでに長時間がかかる。そのために、サンプリング周期TSで検出信号12の受信を繰り返すループに、異常判定のための判定時間T2を設定する。そして、時刻t7から判定時間T2が経過した時刻t9(第9の時点)においても検出信号12が動作可能許容値L3以下にならない場合は、レーザ発振器2に異常が発生したと判断する。この場合、制御部9は、警告信号15を警告表示部10に出力する(S23b)。警告信号15を警告表示部10に送信する時刻を第10の時点とする。さらに、制御部9は、図12の(c)に破線で示すように、ガルバノ動作指令信号14を出力することもなく、レーザ発振器2も含めたレーザ加工装置1全体の駆動を停止する。
以上のようにすれば、レーザ発振器2によるレーザ光21の出力の立ち下がり特性が劣化しても、レーザ光21のエネルギーが十分に立ち下がるよりも前にガルバノスキャナ6を駆動して不要な部分に加工レーザ光23を照射するという加工不良を防止できる。さらに、作業者はレーザ発振器2の異常を知ることができる。
なお、判定時間T2を長く設定するとレーザ加工が長時間化するため、レーザ発振器2によるレーザ光21の立ち下がり特性が劣化したと判断できる時間に設定すれば良い。例えば、ガルバノ動作待ち時間TGはレーザ光21の立ち下がり特性の劣化がなければ不良を生じない時間として設定されるので、判定時間T2はガルバノ動作待ち時間TGと同程度に設定してもよい。
以上、本実施の形態では、サンプリング周期TSごとに受信した検出信号12を動作可能許容値L3と比較したが、複数回受信した検出信号12から算出した値を動作可能許容値L3と比較してもよい。
例として、サンプリング周期TSごとに受信した検出信号12と、それ以前の複数回、例えば10回の検出信号12との移動平均を求めて、検出信号12の移動平均と動作可能許容値L3とを比較してもよい。あるいは、サンプリング周期TSごとに受信した検出信号12と、それ以前の複数回を含めた重回帰計算で求めた値と動作可能許容値L3とを比較してもよい。
このようにすれば、外乱等による測定レーザ光22の検出信号12のばらつきによる誤った判定を防止できる。
なお、サンプリング周期TSでのサンプリング指令信号13の出力、検出信号12の受信は、必ずしもレーザパルス出力指令信号11がオフされた時刻t2から開始することに限定されず、レーザ加工装置1が稼働してから一定の時間が経過した時点で開始してもよい。
実施の形態1およびその変形例1〜4や実施の形態2では、図1を用いて、分光器3が、レーザ発振器2および光学調整部5の間に設けられた構成について説明した。これにより、光学調整部5でプロファイルや光量を調整される前のレーザ光21の状態を検知でき、レーザ発振器2からのレーザ光21の出力特性そのものの劣化を直接判定することができる。
それに対して、図14は、本開示の別のレーザ加工装置の概略構成を示す斜視図である。図14に示すように、光学調整部を分光器3およびレーザ発振器2との間に設けても構わない。これにより、すでに光学調整部5でプロファイルや光量を調整され、よりガルバノスキャナ6に近いレーザ光21の状態を検知でき、レーザ加工に寄与しているレーザ光21の特性を判定することができる。
さらに詳細に説明する。レーザパルス出力指令信号11がオフになった時刻t2では、レーザ媒質が連続的に励起されている状態と異なっている。よって、レーザビームのモード数も変化しており、ビームプロファイルも異なっている。そのため、光学調整部5で絞りやアイリスを通るビームの比率が異なり、見かけ上の立ち下がりの特性も異なっている。そのため、光学調整部5を分光器3とレーザ発振器2との間に設けることで、加工不良の防止をより精度高く行うことができる。
なお、分光器3が、レーザ光21の光路内のガルバノスキャナ6の直前に位置する場合、検出信号12と比較するパラメータは、光学調整部5を通過後のレーザ加工に用いられるレーザ光21の強度に対応して設定される。
本開示に係るレーザ加工装置は、レーザパルスのエネルギーの立ち下がり特性の劣化を監視し、レーザ加工の不良発生を警告、あるいは、防止できるものであり、レーザを用いて基板に穴あけ加工などを施すレーザ加工装置等において有用である。
1 レーザ加工装置
2 レーザ発振器
3 分光器
4 光検出器
5 光学調整部
6 ガルバノスキャナ
7 集光レンズ
8 加工テーブル
9 制御部
10 警告表示部
11 レーザパルス出力指令信号
12 検出信号
13 サンプリング指令信号
14 ガルバノ動作指令信号
15 警告信号
21 レーザ光
22 測定レーザ光
23 加工レーザ光
61 ガルバノコントローラ
62,64 モータ
63,65 ガルバノミラー
91 メインソフト処理部
92 パラメータ記憶部
93 レーザ出力指令部
94 サンプリング指令部
95 検知レベル受信部
96 比較部
97 ガルバノ指令部
98 警告信号出力部
99 加工物
P 加工位置
r レーザ
ra 判定用レーザ
t,t1,t2,t3,t4,t6,t7,t8,t9 時刻
L1,L2 比較許容値
L3 動作可能許容値
P1,P2 レーザパルス
T1,T2 判定時間
TG ガルバノ動作待ち時間
TP 励起パルス幅
TS サンプリング周期
V1,V2 最大電圧値
Vx 基準値
100 レーザ加工装置
101 レーザ発振器
102 ビームスプリッタ
103 光検出器
104 カウンタ
105 メインコントローラ
106 表示器
レーザ加工装置では、1つの分割領域において複数のレーザ穴加工を行うために、ガルバノメータによってレーザ光の照射方向を移動させる。しかし、レーザ発振器の立ち下がり特性の劣化により、レーザ光の出力がゼロ近辺に低下するまでの時間が延びた場合には、ガルバノスキャナによるレーザ光の照射方向の移動中にもレーザ光が照射される。そのため、レーザ穴加工による穴の形状が楕円や涙滴型になってしまう。
第3の決定方法は、ガルバノスキャナ6が動作を開始する前に異常状態でないかを判断する方法である。比較許容値L1は、ガルバノスキャナ6が動作しても不良とならない加工レーザ光23のエネルギーの限界値に相当する検出信号12の値とする。ガルバノ動作待ち時間TGは判定時間T1より長い時間を設定する。
なお、上述の第1から第3の決定方法と処置を組み合わせることもできる。例えば、第1の決定方法で警告を行うが加工は続け、第2の決定方法で異常と判断された場合には警告だけでなくレーザ加工装置1を停止させることができる。
図10の特性A(実線部)に示すように、判定時間T1が経過した時刻t3において、比較許容値L1を下回っているため、制御部9は警告信号15を発信しない。また、判定時間T1よりも長い判定時間T2が経過した時刻t6(第6の時点)において、比較許容値L2を下回っているため、制御部9はガルバノ動作指令信号14を発信する。これにより、ガルバノスキャナ6は時刻t4に動作する。これは、レーザ光21の立ち下がり特性が正常である場合のレーザ加工の制御となる。
本開示のレーザ加工装置の実施の形態2について、図12および図13を用いて説明する。実施の形態1および変形例1〜4と説明が重複する点については簡略化、あるいは省略し、異なる箇所について説明するものとする。また、符号については同一構成については同一の番号を付している。
本実施の形態では、構成を示す図1〜図3については実施の形態1と共通である。しかしながら、レーザ加工における制御、特に、制御部9の動作が異なっている。

Claims (11)

  1. レーザ光を出力するレーザ発振器と、
    前記レーザ光が入射され、前記レーザ光を加工レーザ光と測定レーザ光とに分離して出射する分光器と、
    前記測定レーザ光が入射され、前記測定レーザ光の強度を示す検出信号を発信する光検出器と、
    前記加工レーザ光が入射され、前記加工レーザ光を加工物に照射する照射部と、
    前記レーザ発振器と前記光検出器と前記照射部とに接続された制御部とを備え、
    前記制御部は、
    第1の時点に前記レーザ光の出力を開始し、前記第1の時点よりも後の第2の時点に前記レーザ光の出力を停止する出力信号を前記レーザ発振器に発信し、
    前記第2の時点よりも後である第3の時点に、第1の設定強度よりも大きい第1の検出強度を示す検出信号を前記光検出器から受信し、
    前記第3の時点以降の第4の時点に、前記照射部の駆動を制御する駆動信号を前記照射部に発信し、
    前記第3の時点以降の第5の時点に、警告信号を発信するレーザ加工装置。
  2. 前記第3の時点と前記第4の時点とが同時であり、
    前記駆動信号は前記照射部を動作させる信号である請求項1に記載のレーザ加工装置。
  3. 前記第4の時点は、前記第3の時点よりも後であり、
    前記駆動信号は前記照射部の停止を継続させる信号である請求項1に記載のレーザ加工装置。
  4. 前記第4の時点は、前記第3の時点よりも後であり、
    前記制御部は、
    前記第3の時点よりも後で、かつ、前記第4の時点以前の第6の時点に、第2の検出強度を示す検出信号を前記光検出器から受信する請求項1に記載のレーザ加工装置。
  5. 前記第2の検出強度は、第2の設定強度よりも小さく、
    前記駆動信号は前記照射部を動作させる信号である請求項4に記載のレーザ加工装置。
  6. 前記第4の時点と前記第6の時点とが同時である請求項5に記載のレーザ加工装置。
  7. 前記第6の時点は、前記第4の時点よりも前であり、
    前記第2の検出強度は、第2の設定強度よりも大きく、
    前記駆動信号は前記照射部の停止を継続させる信号である請求項4に記載のレーザ加工装置。
  8. レーザ光を出力するレーザ発振器と、
    前記レーザ光が入射され、前記レーザ光を加工レーザ光と測定レーザ光とに分離して出射する分光器と、
    前記測定レーザ光が入射され、前記測定レーザ光の強度を示す検出信号を発信する光検出器と、
    前記加工レーザ光が入射され、前記加工レーザ光を加工物に照射する照射部と、
    前記レーザ発振器と前記光検出器と前記照射部とに接続された制御部とを備え、
    前記制御部は、
    第1の時点に前記レーザ光の出力を開始し、前記第1の時点よりも後の第2の時点に前記レーザ光の出力を停止する出力信号を前記レーザ発振器に発信し、
    前記第2の時点以降は、前記検出信号を周期的に前記光検出器から受信し、
    前記第2の時点よりも後である第7の時点に、第3の設定強度よりも小さい第3の検出強度を示す検出信号を前記光検出器から受信し、
    前記第7の時点以降の第8の時点に、前記照射部を動作させる駆動信号を前記照射部に発信するレーザ加工装置。
  9. 前記制御部は、
    前記第7の時点から所定時間が経過した第9の時点に、第4の設定強度よりも大きい第4の検出強度を示す検出信号を前記光検出器から受信し、
    前記第9の時点以降の第10の時点に、警告信号を発信する請求項8に記載のレーザ加工装置。
  10. 前記レーザ発振器と前記分光器との間に設けられ、前記レーザ光を調整する光学調整部をさらに備えた請求項1から9のいずれかに記載のレーザ加工装置。
  11. 前記分光器と前記照射部との間に設けられ、前記加工レーザ光を調整する光学調整部をさらに備えた請求項1から9のいずれかに記載のレーザ加工装置。
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