JP6363661B2 - レーザ制御装置、方法及びプログラム - Google Patents
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Description
本発明は、レーザ発振器を制御する装置、方法及びプログラムに関する。
従来、加工可能な状態のレーザ加工機において、レーザ発振器の故障が発生した場合に、故障箇所の拡大を防ぐための保護手法が用いられている。例えば、レーザ発振器の故障が生じた際にはレーザ出力が低下するため、この出力低下現象を検出してレーザ発振を停止することで発振器の故障箇所が拡大することを防ぐ技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
ところが、レーザ発振がパルス波形の電圧指令による場合、レーザ出力値を正確に求めることが難しく、また、パルスのオン時間が検出周期よりも短いとレーザ出力値を正確に検出できない。
そこで、パルス波形の1周期当たりの積分値を回路で求め、パルスの出力とする提案(例えば、特許文献2参照)がされている。
そこで、パルス波形の1周期当たりの積分値を回路で求め、パルスの出力とする提案(例えば、特許文献2参照)がされている。
しかしながら、パルス波形の周期が長い場合には、積分値により出力低下を判定できるまでの時間が長く掛かるため、故障箇所の拡大を防ぐ効果が十分ではなかった。
本発明は、レーザ発振器が故障した場合に、短時間で出力を停止できるレーザ制御装置、方法及びプログラムを提供することを目的とする。
本発明に係るレーザ制御装置(例えば、後述のレーザ制御装置20)は、レーザ発振器(例えば、後述のレーザ発振器10)から出力された光強度の実瞬間値に対して1次遅れフィルタを掛ける平均化回路(例えば、後述の平均化回路212)と、前記平均化回路により得られた第1のフィルタ値に対して、所定の処理周期毎に1次遅れフィルタを掛けて第2のフィルタ値を算出するデータ処理部(例えば、後述のデータ処理部222)と、前記レーザ発振器への出力指令値に基づいて、出力低下基準値を生成する基準値生成部(例えば、後述の基準値生成部223)と、前記実瞬間値又は前記第2のフィルタ値を、前記出力低下基準値と比較することにより前記レーザ発振器の出力低下を判定する出力低下判定部(例えば、後述の出力低下判定部225)と、を備え、前記出力低下判定部は、前記出力指令値におけるパルスオン時間が前記処理周期、及び前記レーザ発振器の電源の立ち上がり時間の合計を超える場合、前記実瞬間値が前記出力低下基準値未満になると、出力が低下したと判定し、前記パルスオン時間が前記合計以下の場合、前記第2のフィルタ値が前記出力低下基準値未満になると、出力が低下したと判定する。
前記データ処理部は、前記出力指令値に基づく指令波形に対して、前記処理周期毎に1次遅れフィルタを掛けて推定平均値を算出し、前記基準値生成部は、前記パルスオン時間が前記合計以下の場合、前記推定平均値に基づく前記出力低下基準値を生成してもよい。
前記出力低下判定部は、前記パルスオン時間が前記合計を超える場合、前記電源の立ち上がり以後、前記出力指令値がピークからボトムへ切り替わるより前の期間において、前記出力低下を判定してもよい。
前記レーザ制御装置は、前記出力低下基準値を時系列に記憶する記憶部(例えば、後述の基準値記憶部224)を備え、前記出力低下判定部は、前記出力低下基準値として、前記記憶部に記憶された所定時間前の値を用いてもよい。
前記立ち上がり時間は、前記電源への出力指令が実行されてから、前記電源から出力される電流がピーク値の所定割合に達するまでの時間であってもよい。
本発明に係るレーザ制御方法は、レーザ発振器から出力された光強度の実瞬間値に対して平均化回路により1次遅れフィルタを掛けた第1のフィルタ値に対して、所定の処理周期毎に1次遅れフィルタを掛けて第2のフィルタ値を算出するデータ処理ステップと、前記レーザ発振器への出力指令値に基づいて、出力低下基準値を生成する基準値生成ステップと、前記実瞬間値又は前記第2のフィルタ値を、前記出力低下基準値と比較することにより前記レーザ発振器の出力低下を判定する出力低下判定ステップと、をコンピュータが実行し、前記出力低下判定ステップにおいて、前記出力指令値におけるパルスオン時間が前記処理周期、及び前記レーザ発振器の電源の立ち上がり時間の合計を超える場合、前記実瞬間値が前記出力低下基準値未満になると、出力が低下したと判定し、前記パルスオン時間が前記合計以下の場合、前記第2のフィルタ値が前記出力低下基準値未満になると、出力が低下したと判定する。
本発明に係るレーザ制御プログラムは、レーザ発振器から出力された光強度の実瞬間値に対して平均化回路により1次遅れフィルタを掛けた第1のフィルタ値に対して、所定の処理周期毎に1次遅れフィルタを掛けて第2のフィルタ値を算出するデータ処理ステップと、前記レーザ発振器への出力指令値に基づいて、出力低下基準値を生成する基準値生成ステップと、前記実瞬間値又は前記第2のフィルタ値を、前記出力低下基準値と比較することにより前記レーザ発振器の出力低下を判定する出力低下判定ステップと、をコンピュータに実行させ、前記出力低下判定ステップにおいて、前記出力指令値におけるパルスオン時間が前記処理周期、及び前記レーザ発振器の電源の立ち上がり時間の合計を超える場合、前記実瞬間値が前記出力低下基準値未満になると、出力が低下したと判定させ、前記パルスオン時間が前記合計以下の場合、前記第2のフィルタ値が前記出力低下基準値未満になると、出力が低下したと判定させる。
本発明によれば、レーザ発振器が故障した場合に、短時間で出力を停止できる。
以下、本発明の実施形態の一例について説明する。
図1は、本実施形態に係るレーザ制御装置20を含むレーザシステム1の機能構成を示す図である。
図1は、本実施形態に係るレーザ制御装置20を含むレーザシステム1の機能構成を示す図である。
レーザシステム1は、レーザ発振器10と、このレーザ発振器10のレーザ発振動作を制御するレーザ制御装置20とを備える。
また、レーザ制御装置20は、処理回路21と、コントローラ22とを備える。
また、レーザ制御装置20は、処理回路21と、コントローラ22とを備える。
レーザ発振器10は、レーザ電源101と、レーザ共振器102と、検出部103とを備える。
レーザ電源101は、レーザ発振のための電力を供給し、レーザ制御装置20からの指令電圧に基づいて、レーザ共振器102へ電流を出力する。
レーザ共振器102は、レーザ電源101から供給された電流に応じて、所定の周波数のレーザ光を出力する。
検出部103は、レーザ共振器102から出力された光強度を検出し、実瞬間値としてレーザ制御装置20へ提供する。
レーザ電源101は、レーザ発振のための電力を供給し、レーザ制御装置20からの指令電圧に基づいて、レーザ共振器102へ電流を出力する。
レーザ共振器102は、レーザ電源101から供給された電流に応じて、所定の周波数のレーザ光を出力する。
検出部103は、レーザ共振器102から出力された光強度を検出し、実瞬間値としてレーザ制御装置20へ提供する。
処理回路21は、波形形成部211と、平均化回路212とを備える。
波形形成部211は、コントローラ22から受信した出力指令値に基づいて、レーザ発振器10へ出力する指令電圧のパルス波形を形成する。
また、波形形成部211は、形成したパルス波形と、パルスのオン及びオフへの指令切替え信号(ピーク:1、ボトム:0)とを、コントローラ22へ提供する。
波形形成部211は、コントローラ22から受信した出力指令値に基づいて、レーザ発振器10へ出力する指令電圧のパルス波形を形成する。
また、波形形成部211は、形成したパルス波形と、パルスのオン及びオフへの指令切替え信号(ピーク:1、ボトム:0)とを、コントローラ22へ提供する。
平均化回路212は、検出部103で検出された光強度の実瞬間値に1次遅れフィルタを掛ける回路である。これにより、設定された時定数に基づく所定期間の実瞬間値が平均化され、連続的に実平均値H(第1のフィルタ値)が出力される。
コントローラ22は、指令部221と、データ処理部222と、基準値生成部223と、基準値記憶部224と、出力低下判定部225とを備える。
指令部221は、レーザ共振器に対する出力指令を行う。具体的には、パルス発振動作におけるピーク強度、ボトム強度、ピーク時間及びボトム時間が出力指令値として指定され、処理回路21の波形形成部211に提供される。
指令部221は、レーザ共振器に対する出力指令を行う。具体的には、パルス発振動作におけるピーク強度、ボトム強度、ピーク時間及びボトム時間が出力指令値として指定され、処理回路21の波形形成部211に提供される。
データ処理部222は、処理回路21の平均化回路212により得られた実平均値Hに対して、所定の処理周期(サンプリング周期)T1毎に1次遅れフィルタを掛けて実平均値S(第2のフィルタ値)を算出する。
また、データ処理部222は、波形形成部211により形成された指令波形に対して、実平均値Hと同様に、処理周期T1毎に1次遅れフィルタを掛けて推定平均値を算出する。
また、データ処理部222は、波形形成部211により形成された指令波形に対して、実平均値Hと同様に、処理周期T1毎に1次遅れフィルタを掛けて推定平均値を算出する。
基準値生成部223は、出力指令値(ピーク強度、ボトム強度、ピーク時間、ボトム時間)に基づいて、出力低下基準値を生成する。
具体的には、例えば、ピーク強度に所定の割合(例えば、90%)を乗じた値を第1の基準値、データ処理部222で算出される推定平均値に所定の割合(例えば、90%)を乗じた値を第2の基準値とし、後述の条件に応じて、いずれかの基準値が用いられる。
具体的には、例えば、ピーク強度に所定の割合(例えば、90%)を乗じた値を第1の基準値、データ処理部222で算出される推定平均値に所定の割合(例えば、90%)を乗じた値を第2の基準値とし、後述の条件に応じて、いずれかの基準値が用いられる。
基準値記憶部224は、基準値生成部223により生成された出力低下基準値を時系列に、時刻情報と共に一時記憶する。
出力低下判定部225は、実瞬間値又は実平均値Sを、出力低下基準値と比較することによりレーザ発振器の出力低下を判定し、指令部221に通知することによりレーザ出力を停止する。
このとき、出力低下判定部225は、以下の2つの条件のいずれを満たすかに応じて、比較対象データを切り替える。
なお、出力低下判定部225は、出力低下基準値として、基準値記憶部224に記憶された所定時間前の値を用いることで、比較対象データ(実瞬間値又は実平均値S)との同期を取る。
このとき、出力低下判定部225は、以下の2つの条件のいずれを満たすかに応じて、比較対象データを切り替える。
なお、出力低下判定部225は、出力低下基準値として、基準値記憶部224に記憶された所定時間前の値を用いることで、比較対象データ(実瞬間値又は実平均値S)との同期を取る。
(条件1)出力指令値におけるパルスオン時間Tonが処理周期、及びレーザ電源101の立ち上がり時間T2の合計を超える場合(Ton>T1+T2)、出力低下判定部225は、実瞬間値がピーク強度に基づく第1の基準値未満になると、出力が低下したと判定する。
(条件2)出力指令値におけるパルスオン時間Tonが処理周期、及びレーザ電源101の立ち上がり時間T2の合計以下の場合(Ton≦T1+T2)、出力低下判定部225は、実平均値Sが推定平均値に基づく第2の基準値未満になると、出力が低下したと判定する。
ここで、立ち上がり時間T2は、レーザ電源101への出力指令が実行されてから、レーザ電源101から出力される電流が、ボトム強度からピーク強度の所定割合、例えば90%以上に達するまでの時間として予め記憶される。
図2は、本実施形態に係る条件1における出力低下判定の手法を示す図である。
条件1(パルスオン時間Ton>処理時間T1+立ち上がり時間T2)の場合、出力低下判定部225は、指令切替え信号が0(ボトム)から1(ピーク)になってからの経過時間T3を処理時間T1毎にカウントする。
そして、出力低下判定部225は、T3≧立ち上がり時間T2の期間において、実瞬間値の処理時間T1毎のサンプリング値と出力指令値とを比較し、実瞬間値<ピーク強度×所定の割合(例えば、90%)の場合に出力が低下したと判定する。
条件1(パルスオン時間Ton>処理時間T1+立ち上がり時間T2)の場合、出力低下判定部225は、指令切替え信号が0(ボトム)から1(ピーク)になってからの経過時間T3を処理時間T1毎にカウントする。
そして、出力低下判定部225は、T3≧立ち上がり時間T2の期間において、実瞬間値の処理時間T1毎のサンプリング値と出力指令値とを比較し、実瞬間値<ピーク強度×所定の割合(例えば、90%)の場合に出力が低下したと判定する。
なお、この例では、電圧値による比較を行っているが、実瞬間値のレーザ強度と電圧値とは、所定の変換規則に従って相互に変換可能であり、レーザ強度により比較されてもよい。
図3は、本実施形態に係る条件1における出力低下判定を実施する期間を示す図である。
出力低下判定部225は、条件1(Ton>T1+T2)の場合、電源の立ち上がり以後、出力指令値がピークからボトムへ切り替わるより前の期間において、出力低下を判定する。
出力低下判定部225は、条件1(Ton>T1+T2)の場合、電源の立ち上がり以後、出力指令値がピークからボトムへ切り替わるより前の期間において、出力低下を判定する。
具体的には、パルス波形がボトムからピークへ移った瞬間からピークの間にのみ、経過時間T3がカウントされる。この経過時間T3は、パルス波形がボトムの場合、T3=0と定義され、T3≧T2の期間が出力低下判定を実施する期間となる。
なお、パルス波形がピークからボトムに移るタイミングは、T3=0となり、T3≧T2の期間からは除外されるので、指令の切替え時の不安定な値による判定処理が抑制される。
なお、パルス波形がピークからボトムに移るタイミングは、T3=0となり、T3≧T2の期間からは除外されるので、指令の切替え時の不安定な値による判定処理が抑制される。
図4は、本実施形態に係る条件2における出力低下判定の手法を示す図である。
データ処理部222において、出力指令の1周期分に渡り、実平均値Hを平均した実平均値Sと、出力指令を平均した推定平均値とが算出される。
条件2(パルスオン時間Ton≦処理時間T1+立ち上がり時間T2)では、ピーク値でのサンプリングができないため、実平均値Sと推定平均値とを比較し、実平均値S<推定平均値×所定の割合(例えば、90%)の場合に出力が低下したと判定する。
データ処理部222において、出力指令の1周期分に渡り、実平均値Hを平均した実平均値Sと、出力指令を平均した推定平均値とが算出される。
条件2(パルスオン時間Ton≦処理時間T1+立ち上がり時間T2)では、ピーク値でのサンプリングができないため、実平均値Sと推定平均値とを比較し、実平均値S<推定平均値×所定の割合(例えば、90%)の場合に出力が低下したと判定する。
図5は、本実施形態に係る条件1を満たす試験結果を例示する図である。
試験条件として、周波数及びパルスオンの時間割合が(a)「100Hz,1%」と(b)「8000Hz,80%」とで異なる。
試験条件として、周波数及びパルスオンの時間割合が(a)「100Hz,1%」と(b)「8000Hz,80%」とで異なる。
いずれの場合も、Ton(=100μs)>T1(=30μs)+T2(45μs)の条件1を満たしており、T3≧T1+T2の期間において、ピーク強度のサンプリングが可能であり、実瞬間値と出力指令値との比較により出力低下が判定される。
図6及び図7は、本実施形態に係る条件2を満たす試験結果を例示する図である。
試験条件として、周波数及びパルスオンの時間割合が(c)「200Hz,1%」、(d)「8000Hz,40%」、(e)「12000Hz,60%」、(f)「16000Hz,80%」でそれぞれ異なる。
試験条件として、周波数及びパルスオンの時間割合が(c)「200Hz,1%」、(d)「8000Hz,40%」、(e)「12000Hz,60%」、(f)「16000Hz,80%」でそれぞれ異なる。
いずれの場合も、Ton(=50μs)≦T1(=30μs)+T2(45μs)の条件2を満たしており、全期間において、実平均値Sと推定平均値との比較により出力低下が判定される。
なお、いずれの場合にも、実瞬間値が出力指令値に対して遅延しているが、出力指令から実際のレーザ出力までの処理時間によるものであり、基準値記憶部224にバッファされた出力低下基準値を用いて同期させた後に、出力低下の有無が判定される。
本実施形態によれば、レーザ制御装置20は、パルスオン時間Tonと、処理時間T1及び立ち上がり時間T2の合計との大小関係に応じて、ピーク強度をサンプリングできる条件1の場合には、実瞬間値と出力指令値のピーク強度に基づく出力低下基準値とを比較して、出力低下の有無を判定する。一方、ピーク強度をサンプリングできない条件2の場合には、レーザ制御装置20は、実瞬間値が平均化回路212及びデータ処理部222により処理された実平均値Sと出力低下基準値とを比較して、出力低下の有無を判定する。
したがって、レーザ制御装置20は、指令電圧の波形によらず、短時間で出力の低下を検出できる。この結果、レーザ制御装置20は、レーザ発振器が故障した場合に、短時間でレーザ出力を停止し、故障箇所の拡大を防ぐことができる。
したがって、レーザ制御装置20は、指令電圧の波形によらず、短時間で出力の低下を検出できる。この結果、レーザ制御装置20は、レーザ発振器が故障した場合に、短時間でレーザ出力を停止し、故障箇所の拡大を防ぐことができる。
なお、図1のように検出部から出力された実瞬間値は、データ処理部222による処理周期でサンプリングされる。パルスオン時間が短い場合にはレーザ光が検出される幅も短いため、実瞬間値をそのままデータ処理すると、データ処理部222の処理周期によってはサンプリングできない場合がある。そこで、レーザ制御装置20は、平均化回路212における1次遅れフィルタの時定数を十分に大きく適切に設定することで、より確実に実平均値Hをサンプリングし、実平均値Sを用いて精度良く出力低下を判定できる。
また、レーザ制御装置20は、条件2の場合に、出力指令値がデータ処理部222により処理された推定平均値を出力低下基準値として用いるので、比較対象を同様に平均化処理することにより、精度よく出力低下を判定できる。
また、レーザ制御装置20は、条件1の場合に、レーザ電源101が立ち上がった後、ピーク強度の期間において、出力低下の判定を行う。これにより、レーザ制御装置20は、実瞬間値のピークを用いて精度よく出力低下を判定できる。
また、レーザ制御装置20は、出力低下基準値を一時記憶することにより、検出したレーザ強度を処理する際の遅延時間だけ前の基準値を用いて同期を取り、精度よく出力低下を判定できる。
また、条件1の場合、レーザ制御装置20は、レーザ電源101の出力電流が指令に一致するまで待つことなく、所定割合まで漸近した過渡状態で出力低下判定を実施するので、より短時間で判定できる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前述した実施形態に限るものではない。また、本実施形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本実施形態に記載されたものに限定されるものではない。
本実施形態では、パルス発信動作を行うレーザ発振器10に対するレーザ制御装置20による制御方法を説明したが、この制御方法は、連続発振動作に対しても適用可能である。
レーザ制御装置20による制御方法は、ソフトウェアにより実現される。ソフトウェアによって実現される場合には、このソフトウェアを構成するプログラムが、コンピュータ(コントローラ22)にインストールされる。また、これらのプログラムは、リムーバブルメディアに記録されてユーザに配布されてもよいし、ネットワークを介してユーザのコンピュータにダウンロードされることにより配布されてもよい。
1 レーザシステム
10 レーザ発振器
20 レーザ制御装置
21 処理回路
22 コントローラ
101 レーザ電源
102 レーザ共振器
103 検出部
211 波形形成部
212 平均化回路
221 指令部
222 データ処理部
223 基準値生成部
224 基準値記憶部
225 出力低下判定部
10 レーザ発振器
20 レーザ制御装置
21 処理回路
22 コントローラ
101 レーザ電源
102 レーザ共振器
103 検出部
211 波形形成部
212 平均化回路
221 指令部
222 データ処理部
223 基準値生成部
224 基準値記憶部
225 出力低下判定部
Claims (7)
- レーザ発振器から出力された光強度の実瞬間値に対して1次遅れフィルタを掛ける平均化回路と、
前記平均化回路により得られた第1のフィルタ値に対して、所定の処理周期毎に1次遅れフィルタを掛けて第2のフィルタ値を算出するデータ処理部と、
前記レーザ発振器への出力指令値に基づいて、出力低下基準値を生成する基準値生成部と、
前記実瞬間値又は前記第2のフィルタ値を、前記出力低下基準値と比較することにより前記レーザ発振器の出力低下を判定する出力低下判定部と、を備え、
前記出力低下判定部は、
前記出力指令値におけるパルスオン時間が前記処理周期、及び前記レーザ発振器の電源の立ち上がり時間の合計を超える場合、前記実瞬間値が前記出力低下基準値未満になると、出力が低下したと判定し、
前記パルスオン時間が前記合計以下の場合、前記第2のフィルタ値が前記出力低下基準値未満になると、出力が低下したと判定するレーザ制御装置。 - 前記データ処理部は、前記出力指令値に基づく指令波形に対して、前記処理周期毎に1次遅れフィルタを掛けて推定平均値を算出し、
前記基準値生成部は、前記パルスオン時間が前記合計以下の場合、前記推定平均値に基づく前記出力低下基準値を生成する請求項1に記載のレーザ制御装置。 - 前記出力低下判定部は、前記パルスオン時間が前記合計を超える場合、前記電源の立ち上がり以後、前記出力指令値がピークからボトムへ切り替わるより前の期間において、前記出力低下を判定する請求項1に記載のレーザ制御装置。
- 前記出力低下基準値を時系列に記憶する記憶部を備え、
前記出力低下判定部は、前記出力低下基準値として、前記記憶部に記憶された所定時間前の値を用いる請求項1から請求項3のいずれかに記載のレーザ制御装置。 - 前記立ち上がり時間は、前記電源への出力指令が実行されてから、前記電源から出力される電流がピーク値の所定割合に達するまでの時間である請求項1から請求項4のいずれかに記載のレーザ制御装置。
- レーザ発振器から出力された光強度の実瞬間値に対して平均化回路により1次遅れフィルタを掛けた第1のフィルタ値に対して、所定の処理周期毎に1次遅れフィルタを掛けて第2のフィルタ値を算出するデータ処理ステップと、
前記レーザ発振器への出力指令値に基づいて、出力低下基準値を生成する基準値生成ステップと、
前記実瞬間値又は前記第2のフィルタ値を、前記出力低下基準値と比較することにより前記レーザ発振器の出力低下を判定する出力低下判定ステップと、をコンピュータが実行し、
前記出力低下判定ステップにおいて、
前記出力指令値におけるパルスオン時間が前記処理周期、及び前記レーザ発振器の電源の立ち上がり時間の合計を超える場合、前記実瞬間値が前記出力低下基準値未満になると、出力が低下したと判定し、
前記パルスオン時間が前記合計以下の場合、前記第2のフィルタ値が前記出力低下基準値未満になると、出力が低下したと判定するレーザ制御方法。 - レーザ発振器から出力された光強度の実瞬間値に対して平均化回路により1次遅れフィルタを掛けた第1のフィルタ値に対して、所定の処理周期毎に1次遅れフィルタを掛けて第2のフィルタ値を算出するデータ処理ステップと、
前記レーザ発振器への出力指令値に基づいて、出力低下基準値を生成する基準値生成ステップと、
前記実瞬間値又は前記第2のフィルタ値を、前記出力低下基準値と比較することにより前記レーザ発振器の出力低下を判定する出力低下判定ステップと、をコンピュータに実行させ、
前記出力低下判定ステップにおいて、
前記出力指令値におけるパルスオン時間が前記処理周期、及び前記レーザ発振器の電源の立ち上がり時間の合計を超える場合、前記実瞬間値が前記出力低下基準値未満になると、出力が低下したと判定させ、
前記パルスオン時間が前記合計以下の場合、前記第2のフィルタ値が前記出力低下基準値未満になると、出力が低下したと判定させるためのレーザ制御プログラム。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2016146481A JP6363661B2 (ja) | 2016-07-26 | 2016-07-26 | レーザ制御装置、方法及びプログラム |
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