JP2019122157A - 無停電電源装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】入力トランスの偏磁に起因して動作が異常になるのを抑制することが可能な無停電電源装置を提供する。【解決手段】この無停電電源装置100は、コンバータ部1と、インバータ部2と、バッテリ3と、を含む無停電電源装置本体100aと、交流電源101とコンバータ部1との間に設けられ、交流電源101の交流電圧を変圧する入力トランス5と、を備える。また、無停電電源装置100は、交流電源101とコンバータ部1との間に流れる電流から直流成分を抽出する直流成分抽出手段111と、直流成分抽出手段111により抽出された直流成分が閾値電流Ithよりも大きい場合に、コンバータ部1の動作を停止させ、バッテリ3からの直流電圧をインバータ部2に供給するように制御を行うCPU11と、を備える。【選択図】図1

Description

この発明は、交流電源からの交流電圧を直流電圧に変換するコンバータ部を備える無停電電源装置に関する。
従来、交流電源からの交流電圧を直流電圧に変換するコンバータ部を備える無停電電源装置が知られている(たとえば、特許文献1参照)。
上記特許文献1の無停電電源装置は、交流電源の電力を直流電力に変換するコンバータと、コンバータからの直流電力を交流電力に変換して負荷に供給するインバータと、交流電源が異常である場合に、インバータを介して負荷に電力を供給する直流電源とを備える。また、上記無停電電源装置には、無停電電源装置に流れる交流電流と、コンバータおよびインバータの間の直流電圧とに基づいて、無停電電源装置の故障判定を行う故障判定手段が設けられている。具体的には、上記故障判定手段は、無停電電源装置に過電流が検出された後の所定の期間中に、コンバータとインバータとの間の直流電圧に異常が検出されない場合に、一過性の故障と判定する。また、上記故障判定手段は、無停電電源装置に過電流が検出された後の所定の期間中に、コンバータとインバータとの間の直流電圧に異常が検出された場合、無停電電源装置に異常があると判定する。一過性の故障と判定された場合、無停電電源装置の運転は継続される。無停電電源装置の異常と判定された場合、無停電電源装置の運転は停止される。
特開2016−178710号公報
ここで、上記特許文献1には明記されていないが、上記特許文献1に記載されているような従来の無停電電源装置では、交流電源とコンバータとの間に、交流電源の交流電圧を変圧するための入力トランスが設けられている場合がある。ここで、一般的に、入力トランスに流れる交流電流に、定格電流の1%程度の直流成分が含まれれば、入力トランスに偏磁(磁束に直流成分が生じる現象)が生じることが知られている。なお、入力トランスに偏磁が生じると、入力トランスによる変圧後の電圧波形に歪みが生じるなどの現象が現われることが知られている。
また、交流電流に定格電流の1%程度の直流成分が含まれていても、交流電流が過電流として検出される可能性は低い。このため、上記特許文献1の無停電電源装置では、交流電流に定格電流の1%程度の直流成分が含まれていても、故障と判定されず、装置の停止が行われない。この場合、交流電源とコンバータとの間に入力トランスが設けられているような従来の無停電電源装置では、直流成分を含んだ交流電流が入力トランスに流れる場合があるため、入力トランスの偏磁に起因して無停電電源装置の動作が異常になるという問題点がある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、入力トランスの偏磁に起因して動作が異常になるのを抑制することが可能な無停電電源装置を提供することである。
上記目的を達成するために、この発明の一の局面による無停電電源装置は、交流電源からの交流電圧を直流電圧に変換するコンバータ部と、コンバータ部からの直流電圧を交流電圧に変換し、変換した交流電圧を負荷に供給するインバータ部と、コンバータ部とインバータ部との間に接続され、交流電源の異常時に負荷に電力を供給する直流電源と、を含む無停電電源装置本体と、交流電源とコンバータ部との間に設けられ、交流電源の交流電圧を変圧する入力トランスと、交流電源とコンバータ部との間に流れる電流から直流成分を抽出する直流成分抽出部と、直流成分抽出部により抽出された直流成分が所定の閾値電流よりも大きい場合に、コンバータ部の動作を停止させ、直流電源からの直流電圧をインバータ部に供給するように制御を行う制御部と、を備える。
ここで、交流電源とコンバータ部との間に流れる電流に直流成分が含まれている場合、入力トランスに偏磁(磁束に直流成分が生じる現象)が生じる場合がある。したがって、この発明の一の局面による無停電電源装置では、上記のように、直流成分が所定の閾値電流よりも大きい場合に、コンバータ部の動作を停止させることによって、直流成分を含む交流電流が、コンバータ部を介して入力トランスに入力されるのが防止されるので、入力トランスに偏磁が生じることを抑制することができる。その結果、入力トランスの偏磁に起因して無停電電源装置の動作が異常になるのを抑制することができる。
上記一の局面による無停電電源装置において、好ましくは、制御部は、直流成分が所定の閾値電流よりも大きい場合にコンバータ部の動作を停止させてから第1の時間後に、コンバータ部を再起動させる制御を行うように構成されている。ここで、コンバータ部の動作が停止している間は、直流電源の電圧が負荷に供給される。したがって、コンバータ部の動作を停止させてから第1の時間後にコンバータ部を再起動させることによって、コンバータ部を再起動させない場合に比べて、直流電源の消費電力が増加するのを抑制することができる。なお、直流電源が、供給可能な電力に限りがあるバッテリである場合には、コンバータ部の動作を停止させてから第1の時間後にコンバータ部を再起動させることは、特に有効である。
この場合、好ましくは、制御部は、直流成分が所定の閾値電流よりも大きくなった場合に、直流成分の状態を示す直流成分検出信号を第1の状態に変化させることにより、コンバータ部を停止させるとともに、直流成分検出信号が第1の状態に変化してから第2の時間後に、直流成分検出信号を第1の状態とは異なる第2の状態に変化させることにより、コンバータ部を再起動させる制御を行うように構成されている。このように構成すれば、直流成分検出信号の状態を変化させるだけでコンバータ部を停止および再起動させることができるので、コンバータ部の制御を簡易化することができる。
上記コンバータ部を停止させてから第1の時間後に再起動させる無停電電源装置において、好ましくは、制御部は、コンバータ部を再起動させてから、第3の時間内に直流成分が所定の閾値電流よりも大きくなった場合に、無停電電源装置本体を停止させる制御を行うように構成されている。ここで、コンバータ部を再起動させてから(第3の時間内に)再び直流成分が所定の閾値電流よりも大きくなるということは、交流電源の交流電圧の乱れ等の偶発的な要因ではなく、無停電電源装置本体に異常がある可能性が高い。したがって、コンバータ部を再起動させてから第3の時間内に直流成分が所定の閾値電流よりも大きくなった場合に無停電電源装置本体を停止させることによって、無停電電源装置本体に異常がある状態で、無停電電源装置本体が動作されるのを抑制することができる。これにより、入力トランスに偏磁が生じるのをより確実に抑制することができる。また、コンバータ部を再起動させてから(第3の時間内に)再び直流成分が所定の閾値電流よりも大きくならないということは、異常ではなく交流電源の交流電圧の乱れ等の偶発的原因である可能性が高い。したがって、コンバータ部を再起動させてから第3の時間内に直流成分が所定の閾値電流よりも大きくなった場合に無停電電源装置本体を停止させることによって、無停電電源装置本体に異常がないのに無停電電源装置本体が停止されるのを抑制することができる。
この場合、好ましくは、制御部は、直流成分の状態を示す直流成分検出信号と、コンバータ部の状態を示すコンバータ部運転信号を第3の時間遅延させた遅延後コンバータ部運転信号との論理積に基づいて、無停電電源装置本体を停止させる制御を行うように構成されている。ここで、遅延後コンバータ部運転信号の論理値は、コンバータ部運転信号の論理値が変化した時点から第3の時間後に変化する。これにより、コンバータ部運転信号の論理値が変化した時点から第3の時間内に遅延後コンバータ部運転信号を無効状態(論理積が直流成分検出信号の論理値で決定される状態)にするとともに、コンバータ部運転信号の論理値が変化した時点から第3の時間後から遅延後コンバータ部運転信号を有効状態(論理積が遅延後コンバータ部運転信号の論理値で決定される状態)にすることができる。その結果、コンバータ部運転信号の論理値が変化した時点から(遅延後コンバータ部運転信号が無効状態になってから)の第3の時間に限定して、直流成分検出信号の状態に基づいて、無停電電源装置本体を停止させる制御を行うことができる。
上記コンバータ部を停止させてから第1の時間後に再起動させる無停電電源装置において、好ましくは、制御部は、第4の時間内に、直流成分が所定の閾値電流よりも大きくなった回数が2以上の所定の回数になった場合に、無停電電源装置本体を停止させる制御を行うように構成されている。ここで、(第4の時間内に)直流成分が所定の閾値電流よりも複数回大きくなるということは、交流電源の交流電圧の乱れ等の偶発的な要因ではなく、無停電電源装置本体に異常がある可能性が高い。したがって、第4の時間内に直流成分が所定の閾値電流よりも大きくなった回数が2以上の所定の回数になった場合に無停電電源装置本体を停止させることによって、無停電電源装置本体に異常がある状態で、無停電電源装置本体が動作されるのを防止することができる。また、(第4の時間内に)直流成分が所定の閾値電流よりも複数回大きくならないということは、交流電源の交流電圧の乱れ等が原因である可能性が高い。したがって、第4の時間内に直流成分が所定の閾値電流よりも大きくなった回数が2以上の所定の回数になった場合に無停電電源装置本体を停止させることによって、無停電電源装置本体に異常がないのに無停電電源装置本体が停止されるのを抑制することができる。
また、直流成分が所定の閾値電流よりも大きくなった回数だけに基づいて制御を行うことができるので、無停電電源装置本体の停止に関する制御をより簡易化することができる。また、所定の回数を比較的小さく設定することによって、無停電電源装置本体をより速やかに停止させることができる。また、所定の回数を比較的大きくすることによって、(交流電源の電圧の乱れ起因ではなく)無停電電源装置本体の異常に起因する直流成分であることをより正確に検知することができる。
この場合、好ましくは、制御部は、直流成分が所定の閾値電流よりも大きくなる毎にカウント値を増加させるとともに、第4の時間毎にカウント値をリセットする制御を行うように構成されている。このように構成すれば、カウント値をリセットすることによって、比較的直近のカウント値のみに基づいて無停電電源装置本体の停止に関する制御を行うことができる。その結果、比較的直近の無停電電源装置本体の状態に対する制御を行うことができるので、より適切に無停電電源装置本体の停止に関する制御を行うことができる。
上記一の局面による無停電電源装置において、好ましくは、直流成分抽出部は、低周波成分を抽出するローパスフィルタを含む。このように構成すれば、ローパスフィルタにより、低周波(周波数が略ゼロ)の直流成分を容易に抽出することができる。
本発明によれば、上記のように、入力トランスの偏磁に起因して動作が異常になるのを抑制することができる。
第1および第2実施形態による無停電電源装置の全体の構成を示した図である。 第1および第2実施形態による無停電電源装置の制御部の構成を示した図である。 第1および第2実施形態による直流成分抽出部の構成を示した図である。 第1および第2実施形態による直流成分抽出部の制御を説明するための図である。(図4(a)は、直流成分が正の値の場合の図である。図4(b)は、直流成分が負の値の場合の図である。) 第1実施形態による異常解析手段の構成を示した図である。 第1実施形態による無停電電源装置において無停電電源装置本体を停止させない場合の制御を説明するためのタイムチャートである。 第1実施形態による無停電電源装置において無停電電源装置本体を停止させる場合の制御を説明するためのタイムチャートである。 第2実施形態による異常解析手段の構成を示した図である。 第2実施形態による無停電電源装置の制御を説明するためのタイムチャートである。
以下、本発明を具体化した実施形態を図面に基づいて説明する。
[第1実施形態]
図1〜図7を参照して、第1実施形態による無停電電源装置100の構成について説明する。
(無停電電源装置の構成)
まず、図1を参照して、無停電電源装置100の構成について説明する。
図1に示すように、無停電電源装置100は、コンバータ部1と、インバータ部2と、バッテリ3とを含む無停電電源装置本体100aを備える。なお、バッテリ3は、特許請求の範囲の「直流電源」の一例である。
コンバータ部1は、交流電源101からの交流電圧を直流電圧に変換する。コンバータ部1と交流電源101との間には、リアクトル4aとコンデンサ4bとからなる交流フィルタ4が設けられている。
また、無停電電源装置100は、交流電源101とコンバータ部1(交流フィルタ4)との間に設けられる入力トランス5を備える。入力トランス5は、交流電源101の交流電圧を変圧するために設けられている。
インバータ部2は、コンバータ部1または後述するチョッパ部8(バッテリ3)からの直流電圧を交流電圧に変換し、変換した交流電圧を負荷102に供給する。具体的には、インバータ部2は、無停電電源装置100の通常運転時には、コンバータ部1から供給された直流電圧を交流電圧に変換して出力する。また、インバータ部2は、交流電源101が異常状態であり、無停電電源装置100をバッテリ(バックアップ)運転する際に、チョッパ部8(バッテリ3)から供給された直流電圧を交流電圧に変換して出力する。
また、コンバータ部1とインバータ部2との間には、コンバータ部1からの直流電圧を平滑化するためのコンデンサ6が設けられている。また、インバータ部2と負荷102との間には、リアクトル7aとコンデンサ7bとからなる交流フィルタ7が設けられている。
バッテリ3は、コンバータ部1とインバータ部2との間にチョッパ部8を介して接続されている。チョッパ部8は、無停電電源装置本体100aに含まれている。
チョッパ部8は、バッテリ3からの直流電圧を、インバータ部2で利用可能な電圧に昇圧または降圧するとともに、昇圧または降圧した直流電圧をインバータ部2に供給するように構成されている。
無停電電源装置100には、交流電源101とコンバータ部1との間(リアクトル4a)に流れる電流を検出する電流検出部9が設けられている。電流検出部9は、たとえばDCCT(Current Transformer)などの電流センサを含む。また、無停電電源装置100には、交流電源101の交流電圧を検出する電圧検出部10が設けられている。電流検出部9および電圧検出部10の各々の検出結果は、後述するCPU11に送られる
無停電電源装置100は、CPU11を備える。図2に示すように、CPU11は、交流入力電圧異常判別手段110、直流成分抽出手段111、比較手段112、ワンショット信号生成手段113、論理積算出手段114、および、異常解析手段115として機能するように構成されている。なお、CPU11において、交流入力電圧異常判別手段110と、直流成分抽出手段111と、比較手段112と、ワンショット信号生成手段113と、論理積算出手段114と、異常解析手段115との機能は、プログラムなどのソフトウェアにより実現することが可能である。なお、CPU11および直流成分抽出手段111は、それぞれ、特許請求の範囲の「制御部」および「直流成分抽出部」の一例である。
交流入力電圧異常判別手段110(CPU11)には、電圧検出部10(図1参照)により検出された交流電圧が入力される。具体的には、電圧検出部10により検出された電圧は図示しないAD変換器によりデジタル値に変換され、デジタル値に変換された電圧が交流入力電圧異常判別手段110に入力される。そして、交流入力電圧異常判別手段110は、入力されたデジタル値の電圧の周波数および振幅などに基づいて、交流電源101(図1参照)の交流入力電圧に異常があるか否かを判別する。
交流入力電圧異常判別手段110により交流電源101の交流入力電圧に異常があると判別された場合には、交流入力電圧異常判別手段110から論理積算出手段114(CPU11)にHigh信号(論理値=1)が出力される。この場合、論理積算出手段114には、交流入力電圧異常判別手段110からのHigh信号が反転されてLow信号(論理値=0)が入力されるので、論理積算出手段114から出力されるコンバータ部運転信号がLow状態(論理値=0)になり、コンバータ部1(図1参照)が停止状態にされる。また、交流入力電圧異常判別手段110により交流入力電圧に異常がないと判別された場合には、交流入力電圧異常判別手段110から論理積算出手段114にLow信号(論理値=0)が出力される。
直流成分抽出手段111(CPU11)は、交流電源101とコンバータ部1との間(リアクトル4a、図1参照)に流れる電流から直流成分を抽出するように構成されている。具体的には、電流検出部9(図1参照)により検出された電流は図示しないAD変換器によりデジタル値に変換され、デジタル値に変換された電流から直流成分抽出手段111により直流成分が抽出される。
ここで、第1実施形態では、図3に示すように、直流成分抽出手段111(CPU11)は、低周波成分を抽出するローパスフィルタ111aを含む。ローパスフィルタ111aにより、電流検出部9(図1参照)により検出された電流から直流成分が抽出(図4参照)される。また、直流成分抽出手段111は、絶対値演算手段111bを含む。絶対値演算手段111bは、ローパスフィルタ111aにより抽出された直流成分の絶対値を算出する。なお、直流成分を抽出する手段は、これに限られない。
具体的には、図4(a)に示すように、電流検出部9により検出された電流に正の直流成分が含まれている場合、絶対値演算手段111bにより算出された直流成分は正の値になる。一方、図4(b)に示すように、電流検出部9により検出された電流に負の直流成分が含まれている場合でも、絶対値演算手段111bにより算出された直流成分は正の値になる。
ここで、第1実施形態では、CPU11は、直流成分抽出手段111により抽出された直流成分が閾値電流Ithよりも大きい場合に、コンバータ部1の動作を停止させるように構成されている。この場合、CPU11は、バッテリ3(図1参照)からの直流電圧をインバータ部2に供給するように制御を行う。以下に、CPU11の動作について具体的に説明する。なお、閾値電流Ithは、特許請求の範囲の「所定の閾値電流」の一例である。
図2に示すように、直流成分抽出手段111(CPU11)により抽出された直流成分は、比較手段112(CPU11)に入力される。比較手段112は、予め設定されている閾値電流Ithと、入力された直流成分とを比較する。入力された直流成分の方が閾値電流Ithよりも大きい場合、比較手段112からHigh信号(論理値=1)が出力される。また、入力された直流成分の方が閾値電流Ithよりも小さい場合、比較手段112からLow信号(論理値=0)が出力される。比較手段112からの出力信号は、ワンショット信号生成手段113に入力される。
ワンショット信号生成手段113(CPU11)は、比較手段112からの信号に基づいて、論理積算出手段114および異常解析手段115に対して、直流成分の状態を示す直流成分検出信号を出力する。具体的には、ワンショット信号生成手段113は、比較手段112からHigh信号が入力された場合、High状態(論理値=1)の直流成分検出信号を出力する。この場合、論理積算出手段114に入力されているコンバータ部運転指令、および、交流入力電圧異常判別手段110からの信号の各々の状態に関わらず、論理積算出手段114の出力信号(コンバータ部運転信号)はLow状態(論理値=0)になる。また、コンバータ部運転信号は、異常解析手段115(CPU11)に入力される。また、ワンショット信号生成手段113は、比較手段112からLow信号が入力された場合、Low状態(論理値=0)の直流成分検出信号を出力する。なお、後述するように、ワンショット信号生成手段113は、High信号が入力された場合、High信号の入力から所定の時間(後述する時間t2)の間はHigh信号を出力する。また、ワンショット信号生成手段113は、High信号の入力から所定の時間後は出力信号を強制的にLow信号に変化させて出力するように構成されている。
なお、コンバータ部運転指令は、ユーザが図示しない操作パネルなどにより無停電電源装置100の起動操作を行った場合にHigh状態(論理値=1)になる信号である。
図5に示すように、異常解析手段115(CPU11)は、コンバータ部運転信号のオン時間を遅延させる(図6参照)オンディレイ信号生成手段115aを有している。オンディレイ信号生成手段115aは、コンバータ部運転信号に基づいて、遅延後コンバータ部運転信号を生成する。遅延後コンバータ部運転信号については、後述する。
ここで、第1実施形態では、CPU11は、直流成分検出信号と、遅延後コンバータ部運転信号との論理積に基づいて、無停電電源装置本体100aを停止させる制御を行うように構成されている。具体的には、異常解析手段115(CPU11)は、直流成分検出信号と、遅延後コンバータ部運転信号との論理積である装置停止信号を出力する論理積算出手段115bを有する。なお、装置停止信号がHigh状態の場合、無停電電源装置本体100a(コンバータ部1、インバータ部2、および、チョッパ部8)は停止する。
詳細には、論理積算出手段115b(CPU11)は、直流成分検出信号がHigh状態(論理値=1)で、かつ、遅延後コンバータ部運転信号がLow状態(論理値=0)の場合に、(論理積算出手段115bにはHigh状態に反転された遅延後コンバータ部運転信号が入力されるので)High状態の装置停止信号を出力し、無停電電源装置本体100a(コンバータ部1、インバータ部2、および、チョッパ部8)(図1参照)を停止させる。
ここで、第1実施形態では、図6および図7に示すように、CPU11(図2参照)は、直流成分が閾値電流Ithよりも大きい場合にコンバータ部1(図1参照)の動作を停止させてから時間t1(たとえば10秒)後に、コンバータ部1を再起動させる制御を行うように構成されている。具体的には、直流成分検出信号がHigh状態(論理値=1)になったことに基づいて、論理積算出手段114(CPU11)(図2参照)から出力されるコンバータ部運転信号はLow状態(論理値=0)になる。その後、後述するように直流成分検出信号が自動的にLow状態に戻されることに基づいて、コンバータ部運転信号は(Low状態になってから時間t1後に)自動的にHigh状態に戻される。なお、無停電電源装置100では、コンバータ部運転信号がLow状態になってからHigh状態に戻るまでの時間t1の間、バッテリ3(図1参照)によるバッテリ(バックアップ)運転が行われる。なお、時間t1は、特許請求の範囲の「第1の時間」の一例である。
また、第1実施形態では、CPU11は、直流成分が閾値電流Ithよりも大きくなった場合に、直流成分検出信号をHigh状態に変化させることにより、コンバータ部1を停止させるとともに、直流成分検出信号がHigh状態に変化してから時間t2(たとえば2秒)後に、直流成分検出信号をLow状態に変化させることにより、コンバータ部1を再起動させる制御を行うように構成されている。具体的には、High状態に変化した直流成分検出信号は、ワンショット信号生成手段113(CPU11)(図2参照)により、High状態になってから時間t2後に自動的にLow状態に戻される。なお、図6および図7では、時間t1に比べて時間t2の方が短いように図示しているが、時間t1と時間t2とが同じ長さであってもよい。なお、この場合の直流成分検出信号におけるHigh状態およびLow状態は、それぞれ、特許請求の範囲の「第1の状態」および「第2の状態」の一例である。また、時間t2は、特許請求の範囲の「第2の時間」の一例である。
ここで、遅延後コンバータ部運転信号のオン時間は、コンバータ部運転信号のオン時間に対して時間t3(たとえば1分)(図6参照)だけ遅延している。また、遅延後コンバータ部運転信号のオフ時間と、コンバータ部運転信号のオフ時間とは揃っている。なお、時間t3は、特許請求の範囲の「第3の時間」の一例である。
第1実施形態では、図7に示すように、CPU11は、コンバータ部1を再起動させてから、時間t3(図6参照)内に直流成分が閾値電流Ithよりも大きくなった場合に、無停電電源装置本体100aを停止させる制御を行うように構成されている。具体的には、コンバータ部1が再起動した時点(コンバータ部運転信号がHigh状態になった時点)と、直流成分が閾値電流Ithよりも大きくなった時点(直流成分検出信号がHigh状態になった時点)との間の時間Tが、時間t3よりも短い場合、装置停止信号はHigh状態になる。これは、コンバータ部1が再起動する(コンバータ部運転信号がHigh状態になる)ことにより遅延後コンバータ部運転信号がHigh状態になる前に、直流成分検出信号がHigh状態になることにより、装置停止信号がHigh状態になるからである。この場合、コンバータ部運転信号がHigh状態である間は、無停電電源装置100では交流電源101を用いたAC(交流)運転が行われ、コンバータ部1が再起動した後に再び直流成分が閾値電流Ithよりも大きくなった後は、無停電電源装置本体100aが停止状態になる。
一方、時間Tが時間t3よりも長い場合(図6参照)、遅延後コンバータ部運転信号がHigh状態になっている状態で、直流成分検出信号がHigh状態になるので、装置停止信号はHigh状態にならずLow状態のまま維持される。この場合、コンバータ部運転信号がHigh状態である間は、無停電電源装置100では交流電源101を用いたAC(交流)運転が行われ、コンバータ部1が再起動した後に再び直流成分が閾値電流Ithよりも大きくなった後は、バッテリ3によるバッテリ(バックアップ)運転が行われる。
すなわち、コンバータ部1が再起動する(コンバータ部運転信号がHigh状態になる)時点から時間t3経過後(遅延後コンバータ部運転信号がHigh状態になってから)は、直流成分検出信号の状態に関わらず、装置停止信号はHigh状態にならない。言い換えると、コンバータ部1が再起動する(コンバータ部運転信号がHigh状態になる)時点から時間t3内においてのみ、直流成分検出信号の監視が行われるとともに、装置停止信号による無停電電源装置本体100aの停止の制御が行われる。
(第1実施形態の効果)
第1実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
第1実施形態では、上記のように、無停電電源装置100は、交流電源101とコンバータ部1との間に設けられ、交流電源101の交流電圧を変圧する入力トランス5と、交流電源101とコンバータ部1との間に流れる電流から直流成分を抽出する直流成分抽出手段111を備える。そして、直流成分抽出手段111により抽出された直流成分が閾値電流Ithよりも大きい場合に、コンバータ部1の動作を停止させ、バッテリ3からの直流電圧をインバータ部2に供給するように制御を行うCPU11を備えるように、無停電電源装置100を構成する。ここで、交流電源101とコンバータ部1との間に流れる電流に直流成分が含まれている場合、入力トランス5に偏磁(磁束に直流成分が生じる現象)が生じる場合がある。したがって、直流成分が閾値電流Ithよりも大きい場合に、コンバータ部1の動作を停止させることによって、直流成分を含む交流電流が、コンバータ部1を介して入力トランス5に入力されるのが防止されるので、入力トランス5に偏磁が生じることを抑制することができる。その結果、入力トランス5の偏磁に起因して無停電電源装置100の動作が異常になるのを抑制することができる。
また、無停電電源装置では一般的に、コンバータ部と交流電源との間の電流はセンサ等を用いて検出している。したがって、既存のセンサによる検出結果を用いてコンバータ部1の停止の制御を行うことができるので、部品点数の増加および部品種類の増加を抑制することができる。
また、第1実施形態では、上記のように、CPU11が、直流成分が閾値電流Ithよりも大きい場合にコンバータ部1の動作を停止させてから時間t1後に、コンバータ部1を再起動させる制御を行うように、無停電電源装置100を構成する。ここで、コンバータ部1の動作が停止している間は、バッテリ3の電圧が負荷102に供給される。したがって、コンバータ部1の動作を停止させてから時間t1後にコンバータ部1を再起動させることによって、コンバータ部1を再起動させない場合に比べて、バッテリ3の消費電力が増加するのを抑制することができる。
また、第1実施形態では、上記のように、CPU11は、直流成分が閾値電流Ithよりも大きくなった場合に、直流成分の状態を示す直流成分検出信号をHigh状態に変化させることにより、コンバータ部1を停止させる。そして、CPU11が、直流成分検出信号がHigh状態に変化してから時間t2後に、直流成分検出信号をLow状態に変化させることにより、コンバータ部1を再起動させる制御を行うように、無停電電源装置100を構成する。これにより、直流成分検出信号の状態を変化させるだけでコンバータ部1を停止および再起動させることができるので、コンバータ部1の制御を簡易化することができる。
また、第1実施形態では、上記のように、CPU11が、コンバータ部1を再起動させてから、時間t3内に直流成分が閾値電流Ithよりも大きくなった場合に、無停電電源装置本体100aを停止させる制御を行うように、無停電電源装置100を構成する。ここで、コンバータ部1を再起動させてから(時間t3内に)再び直流成分が閾値電流Ithよりも大きくなるということは、交流電源101の交流電圧の乱れ等の偶発的な要因ではなく、無停電電源装置本体100aに異常がある可能性が高い。したがって、コンバータ部1を再起動させてから時間t3内に直流成分が閾値電流Ithよりも大きくなった場合に無停電電源装置本体100aを停止させることによって、無停電電源装置本体100aに異常がある状態で、無停電電源装置本体100aが動作されるのを抑制することができる。これにより、入力トランス5に偏磁が生じるのをより確実に抑制することができる。また、コンバータ部1を再起動させてから(時間t3内に)再び直流成分が閾値電流Ithよりも大きくならないということは、異常ではなく交流電源101の交流電圧の乱れ等の偶発的原因である可能性が高い。したがって、コンバータ部1を再起動させてから時間t3内に直流成分が閾値電流Ithよりも大きくなった場合に無停電電源装置本体100aを停止させることによって、無停電電源装置本体100aに異常がないのに無停電電源装置本体100aが停止されるのを抑制することができる。
また、第1実施形態では、上記のように、CPU11が、直流成分の状態を示す直流成分検出信号と、コンバータ部1の状態を示すコンバータ部運転信号を時間t3遅延させた遅延後コンバータ部運転信号との論理積に基づいて、無停電電源装置本体100aを停止させる制御を行うように、無停電電源装置100を構成する。ここで、遅延後コンバータ部運転信号の論理値は、コンバータ部運転信号の論理値が変化した時点から時間t3後に変化する。これにより、コンバータ部運転信号の論理値が変化した時点から時間t3内に遅延後コンバータ部運転信号を無効状態(論理積が直流成分検出信号の論理値で決定される状態)にするとともに、コンバータ部運転信号の論理値が変化した時点から時間t3後から遅延後コンバータ部運転信号を有効状態(論理積が遅延後コンバータ部運転信号の論理値で決定される状態)にすることができる。その結果、コンバータ部運転信号の論理値が変化した時点から(遅延後コンバータ部運転信号が無効状態になってから)の時間t3に限定して、直流成分検出信号の状態に基づいて、無停電電源装置本体100aを停止させる制御を行うことができる。
また、第1実施形態では、上記のように、直流成分抽出手段111が、低周波成分を抽出するローパスフィルタ111aを含むように、無停電電源装置100を構成する。これにより、ローパスフィルタ111aにより、低周波(周波数が略ゼロ)の直流成分を容易に抽出することができる。
[第2実施形態]
次に、図1、図2、図8、および、図9を参照して、第2実施形態による無停電電源装置200の構成について説明する。この第2実施形態における無停電電源装置200では、第1実施形態とは異なり、直流成分が閾値電流Ithよりも大きくなった回数に基づいて、無停電電源装置本体100aを停止させる制御が行われる。なお、上記第1実施形態と同様の構成は、第1実施形態と同じ符号を付して図示するとともに説明を省略する。
(無停電電源装置の構成)
まず、図1および図2を参照して、無停電電源装置200の構成について説明する。
図1に示すように、無停電電源装置200は、CPU21を備える。図2に示すように、CPU21は、異常解析手段215として機能するように構成されている。なお、CPU21において、異常解析手段215の機能は、プログラムなどのソフトウェアにより実現することが可能である。なお、CPU21は、特許請求の範囲の「制御部」の一例である。
図8に示すように、異常解析手段215は、直流成分が閾値電流Ith(図2参照)よりも大きくなった回数をカウントする発生回数カウンタ215aを有している。また、異常解析手段215は、発生回数カウンタ215aのカウント値をリセットする時間カウンタ215bを有している。また、異常解析手段215は、発生回数カウンタ215aのカウント値と、基準値とを比較する比較手段215cを有している。第2実施形態では、基準値は3である。
ここで、第2実施形態では、図9に示すように、CPU21(図1参照)は、時間t4(たとえば10分)内に、直流成分が閾値電流Ith(図2参照)よりも大きくなった回数(直流成分検出信号がHigh状態になった回数)が4になった場合に、無停電電源装置本体100a(図1参照)を停止させる制御を行うように構成されている。具体的には、発生回数カウンタ215a(図8参照)のカウント値が4になった場合に、High状態(論理値=1)の装置停止信号が比較手段215c(図8参照)から出力される。また、発生回数カウンタ215aのカウント値が1、2、または、3の場合、コンバータ部運転信号(図2参照)はLow状態である。なお、時間t4は、特許請求の範囲の「第4の時間」の一例である。また、4は、特許請求の範囲の「所定の回数」の一例である。
また、第2実施形態では、CPU21は、直流成分が閾値電流Ithよりも大きくなる毎にカウント値を増加させるとともに、時間t4毎にカウント値をリセットする制御を行うように構成されている。すなわち、時間t4毎に、発生回数カウンタ215aのカウント値をリセットするカウンタクリア信号が、時間カウンタ215bから発生回数カウンタ215aに出力される。発生回数カウンタ215aにカウンタクリア信号が入力された場合、発生回数カウンタ215aのカウント値は0に戻される。なお、カウンタクリア信号は、時間t5だけHigh状態であるパルス信号(ワンショット信号)である。
第2実施形態のその他の構成は、上記第1実施形態と同様である。
(第2実施形態の効果)
第2実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
第2実施形態では、上記のように、CPU21が、時間t4内に、直流成分が閾値電流Ithよりも大きくなった回数が4になった場合に、無停電電源装置本体100aを停止させる制御を行うように、無停電電源装置200を構成する。ここで、(時間t4内に)直流成分が閾値電流Ithよりも複数回(4回)大きくなるということは、交流電源101の交流電圧の乱れ等の偶発的な要因ではなく、無停電電源装置本体100aに異常がある可能性が高い。したがって、時間t4内に直流成分が閾値電流Ithよりも大きくなった回数が4になった場合に無停電電源装置本体100aを停止させることによって、無停電電源装置本体100aに異常がある状態で、無停電電源装置本体100aが動作されるのを防止することができる。また、(時間t4内に)直流成分が閾値電流Ithよりも複数回大きくならないということは、交流電源101の交流電圧の乱れ等が原因である可能性が高い。したがって、時間t4内に直流成分が閾値電流Ithよりも大きくなった回数が複数(4)になった場合に無停電電源装置本体100aを停止させることによって、無停電電源装置本体100aに異常がないのに無停電電源装置本体100aが停止されるのを抑制することができる。
また、直流成分が閾値電流Ithよりも大きくなった回数だけに基づいて制御を行うことができるので、無停電電源装置本体100aの停止に関する制御をより簡易化することができる。
また、第2実施形態では、上記のように、CPU21が、直流成分が閾値電流Ithよりも大きくなる毎にカウント値を増加させるとともに、時間t4毎にカウント値をリセットする制御を行うように、無停電電源装置200を構成する。これにより、カウント値をリセットすることによって、比較的直近のカウント値のみに基づいて無停電電源装置本体100aの停止に関する制御を行うことができる。その結果、比較的直近の無停電電源装置本体100aの状態に対する制御を行うことができるので、より適切に無停電電源装置本体100aの停止に関する制御を行うことができる。
なお、第2実施形態のその他の効果は、上記第1実施形態と同様である。
[変形例]
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更(変形例)が含まれる。
たとえば、上記第1および第2実施形態では、直流成分抽出部(直流成分抽出手段111)が、制御部(CPU11、21)が有する1つの機能である例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、直流成分抽出部が、制御部とは別個に設けられていてもよい。
また、上記第1および第2実施形態では、直流電源としてバッテリ3が備えられている例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、バッテリ(蓄電)式以外の直流電源が備えられていてもよい。
また、上記第1および第2実施形態では、直流成分検出信号がHigh状態になった場合にコンバータ部を停止させ、直流電流検出信号がLow状態になった場合にコンバータ部を再起動させる例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、直流成分検出信号がLow状態になった場合にコンバータ部を停止させ、直流電流検出信号がHigh状態になった場合にコンバータ部を再起動させてもよい。
また、上記第1実施形態では、制御部(CPU11、オンディレイ信号生成手段115a)によってコンバータ部運転信号を遅延させる例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、コンバータ部運転信号の立ち上がりタイミングだけではなく、コンバータ部運転信号の全体を遅延させてもよい。
また、上記第2実施形態では、直流成分が所定の閾値電流(閾値電流Ith)よりも大きくなった回数が4になった場合に無停電電源装置本体を停止させる例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、直流成分が所定の閾値電流(閾値電流Ith)よりも大きくなった回数が、4以外の複数回数になった場合に無停電電源装置本体を停止させてもよい。
また、上記第1および第2実施形態では、ローパスフィルタを用いて直流成分を抽出する例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、ローパスフィルタ以外により直流成分を抽出してもよい。
1 コンバータ部
2 インバータ部
3 バッテリ(直流電源)
5 入力トランス
11、21 CPU(制御部)
100 無停電電源装置
100a 無停電電源装置本体
101 交流電源
102 負荷
111 直流成分抽出手段(直流成分抽出部)
111a ローパスフィルタ
Ith 閾値電流(所定の閾値電流)
t1 時間(第1の時間)
t2 時間(第2の時間)
t3 時間(第3の時間)
t4 時間(第4の時間)

Claims (8)

  1. 交流電源からの交流電圧を直流電圧に変換するコンバータ部と、前記コンバータ部からの直流電圧を交流電圧に変換し、変換した交流電圧を負荷に供給するインバータ部と、前記コンバータ部と前記インバータ部との間に接続され、前記交流電源の異常時に前記負荷に電力を供給する直流電源と、を含む無停電電源装置本体と、
    前記交流電源と前記コンバータ部との間に設けられ、前記交流電源の交流電圧を変圧する入力トランスと、
    前記交流電源と前記コンバータ部との間に流れる電流から直流成分を抽出する直流成分抽出部と、
    前記直流成分抽出部により抽出された前記直流成分が所定の閾値電流よりも大きい場合に、前記コンバータ部の動作を停止させ、前記直流電源からの直流電圧を前記インバータ部に供給するように制御を行う制御部と、を備える、無停電電源装置。
  2. 前記制御部は、前記直流成分が前記所定の閾値電流よりも大きい場合に前記コンバータ部の動作を停止させてから第1の時間後に、前記コンバータ部を再起動させる制御を行うように構成されている、請求項1に記載の無停電電源装置。
  3. 前記制御部は、前記直流成分が前記所定の閾値電流よりも大きくなった場合に、前記直流成分の状態を示す直流成分検出信号を第1の状態に変化させることにより、前記コンバータ部を停止させるとともに、前記直流成分検出信号が前記第1の状態に変化してから第2の時間後に、前記直流成分検出信号を前記第1の状態とは異なる第2の状態に変化させることにより、前記コンバータ部を再起動させる制御を行うように構成されている、請求項2に記載の無停電電源装置。
  4. 前記制御部は、前記コンバータ部を再起動させてから、第3の時間内に前記直流成分が前記所定の閾値電流よりも大きくなった場合に、前記無停電電源装置本体を停止させる制御を行うように構成されている、請求項2または3に記載の無停電電源装置。
  5. 前記制御部は、前記直流成分の状態を示す直流成分検出信号と、前記コンバータ部の状態を示すコンバータ部運転信号を前記第3の時間遅延させた遅延後コンバータ部運転信号との論理積に基づいて、前記無停電電源装置本体を停止させる制御を行うように構成されている、請求項4に記載の無停電電源装置。
  6. 前記制御部は、第4の時間内に、前記直流成分が前記所定の閾値電流よりも大きくなった回数が2以上の所定の回数になった場合に、前記無停電電源装置本体を停止させる制御を行うように構成されている、請求項2または3に記載の無停電電源装置。
  7. 前記制御部は、前記直流成分が前記所定の閾値電流よりも大きくなる毎にカウント値を増加させるとともに、前記第4の時間毎に前記カウント値をリセットする制御を行うように構成されている、請求項6に記載の無停電電源装置。
  8. 前記直流成分抽出部は、低周波成分を抽出するローパスフィルタを含む、請求項1〜7のいずれか1項に記載の無停電電源装置。
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