JP2009092504A - 電圧異常検出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ゼロクロス近傍においても、電圧異常を検出できるようにするとともに、電圧歪が大きい場合においても、電圧異常の検出の遅れを抑制することが可能な電圧異常検出装置を提供する。
【解決手段】比較器17a、17bは、交流電圧検出器12にて検出された交流電圧の検出値を上限値および下限値とそれぞれ比較し、その比較結果を論理和回路101を介して確認タイマ20に出力し、確認タイマ20は、交流電圧の検出値が上限値以上または下限値以下になった時間を計測し、時間判定回路21は、交流電圧の検出値が上限値以上または下限値以下になった時間が確認時限値23以上の場合に電圧異常と判定し、その判定結果を論理和回路102に出力し、論理和回路102は、時間判定回路21または2軸電圧異常検出回路22のいずれかにて電圧異常が検出されると、電圧異常信号を出力する。
【選択図】 図1

Description

本発明は電圧異常検出装置に関し、特に、常時商用給電型無停電電源装置に代表される交流電源システムに適用して好適なものである。
交流電源システムでは、電力系統が異常な電圧になったかどうか監視し、異常な電圧を検出した時にはバッテリから負荷に電力を供給する無停電電源装置が搭載されている(特許文献1)。
図7は、無停電電源装置が適用される交流電源システムの概略構成を示すブロック図である。
図7において、負荷4には、電力系統1が切替スイッチ2を介して接続されるとともに、スイッチング動作によって直流を交流に変換する電力変換器7がACリアクトル8を介して接続されている。なお、切替スイッチ2は機械式スイッチまたは半導体スイッチにて構成することができる。ここで、電力変換器7には、直流電圧を供給するバッテリ5が接続されるとともに、電力変換器7のスイッチング動作を制御する制御回路13がゲートドライブユニット9を介して接続されている。
また、バッテリ5の直流電圧を検出する直流電圧検出器6、負荷4に供給される電流を検出する電流検出器3、電力変換器7から出力される電流を検出する電流検出器11、電力系統1から出力される交流電圧を検出する交流電圧検出器12、電力変換器7から出力される交流電圧を検出する交流電圧検出器10が設けられている。
そして、系統正常時には、電力系統1にて発生された電力が切替スイッチ2を介して負荷4に供給され、電力系統1が異常な電圧になると、切替スイッチ2を開放し、電力変換器7から負荷4に電力が供給される。
ここで、系統正常時には、電力変換器7は、連系運転モードと言われる電流制御型変換器として動作し、バッテリ5の直流電圧を直流電圧検出器6にて検出し、一定電圧になるように制御する。また、負荷電流を電流検出器3にて検出し、自電流を電流検出器11にて観測しながら、高調波補償や力率補償が行われる。また、系統異常時には、電力変換器7は、自立運転モードと言われる電圧制御型変換器として動作し、バッテリ5の直流電力を交流電力に変換し、ACリアクトル8を介して負荷4に電力を供給する。
ここで、電力系統1が異常な電圧になったかどうかを監視するために、制御回路13には電圧異常検出装置13aが設けられ、交流電圧検出器12にて検出された交流電圧は電圧異常検出装置13aに出力される(特許文献2)。
図8は、従来の電圧異常検出装置の概略構成を示すブロック図、図9は、従来の電圧異常検出装置における電圧異常の判断方法を示す図である。
図8において、電圧異常検出装置13aには、基準周波数に同期した発振周波数の信号を生成するPLL回路14、交流電圧検出器12にて検出された交流電圧の上限値を演算する上限値演算回路15、交流電圧検出器12にて検出された交流電圧の下限値を演算する下限値演算回路16、交流電圧検出器12にて検出された交流電圧の検出値を上限値と比較する比較器17a、交流電圧検出器12にて検出された交流電圧の検出値を下限値と比較する比較器17b、交流電圧の上限値と下限値の符号を判定する上下限異常判定回路18、上限値と下限値の符号に基づいて比較器17a、17bによる比較結果の有効性を判定する電圧異常判定回路19が設けられている。
そして、交流電圧検出器12にて検出された交流電圧はPLL回路14および比較器17a、17bに入力される。そして、交流電圧検出器12にて検出された交流電圧に同期した信号がPLL回路14にて生成され、上限値演算回路15および下限値演算回路16に出力される。そして、上限値演算回路15および下限値演算回路16は、PLL回路14から出力された信号のレベルを上下にそれぞれシフトさせることにより、上限値と下限値をそれぞれ生成し、比較器17a、17bにそれぞれ出力する。
そして、比較器17a、17bは、交流電圧検出器12にて検出された交流電圧の検出値を上限値および下限値とそれぞれ比較し、その比較結果を電圧異常判定回路19に出力する。また、上限値演算回路15および下限値演算回路16にてそれぞれ生成された上限値および下限値は上下限異常判定回路18に入力され、上下限異常判定回路18は、上限値および下限値が同符号か異符号かを判定し、その判定結果を電圧異常判定回路19に出力する。
そして、電圧異常判定回路19は、交流電圧の検出値が上限値以上または下限値以下であり、上限値および下限値が同符号の場合には、電圧異常と判定し、交流電圧の検出値が上限値以上または下限値以下であっても、上限値および下限値が異符号の場合には(図9の区間T1、T2、T3)、検出エラーと判定する。
特許第3406835号公報 特開2006−10435号公報
しかしながら、図8の電圧異常検出装置13aでは、交流電圧の検出値が上限値以上または下限値以下であっても、上限値および下限値が異符号の場合には、検出エラーと判定するため、ゼロクロス近傍で電圧異常を検出することができない。このため、単相回路で線間短絡が発生した場合には、電圧異常の検出が遅れ、負荷4に被害を与える恐れがあった。
また、線路インピーダンスが大きなシステムでは、電圧歪が大きくなる。このため、誤検出を防止するために、上限値と下限値を大きくすると、電圧異常の検出の遅れが大きくなり、本来の系統自己の発生時に負荷4を保護することができなくなるという問題があった。
そこで、本発明の目的は、ゼロクロス近傍においても、電圧異常を検出できるようにするとともに、電圧歪が大きい場合においても、電圧異常の検出の遅れを抑制することが可能な電圧異常検出装置を提供することである。
上述した課題を解決するために、請求項1記載の電圧異常検出装置によれば、電力系統の電圧に同期した電圧上限値を演算する上限値演算回路と、電力系統の電圧に同期した電圧下限値を演算する下限値演算回路と、前記電力系統の電圧が前記電圧上限値と前記電圧下限値の間に一定時間以上入らないかどうかを判定する時間判定回路と、前記電力系統の電圧が前記電圧上限値と前記電圧下限値の間に一定時間以上入らない場合、前記電力系統の電圧異常と判定する異常判定回路とを備えることを特徴とする。
また、請求項2記載の電圧異常検出装置によれば、電力系統の電圧に同期した電圧上限値を演算する上限値演算回路と、電力系統の電圧に同期した電圧下限値を演算する下限値演算回路と、前記電力系統の電圧と前記電圧上限値との差分を積分する第1の積分器と、前記電力系統の電圧と前記電圧下限値との差分を積分する第2の積分器と、前記第1の積分器または前記第2の積分器の積分結果が所定値以上になった場合、前記電力系統の電圧異常と判定する異常判定回路とを備えることを特徴とする。
また、請求項3記載の電圧異常検出装置によれば、前記電力系統の電圧に同期した信号に基づいて、前記電力系統の電圧をdq軸成分に変換する座標変換手段と、前記dq軸成分がそれぞれ所定の範囲内にあるかどうかの判断結果に基づいて、前記電力系統の電圧異常と判定する2軸異常判定回路とをさらに備えることを特徴とする。
また、請求項4記載の電圧異常検出装置によれば、直流電圧を交流に変換する電力変換器から出力される電流を、電力系統の電圧に同期した信号に基づいてdq軸成分に変換することで、電力変換器から出力される有効電流を算出する座標変換手段と、前記有効電流に基づいて、仮想直流コンデンサの電圧を算出する仮想直流コンデンサ電圧算出手段と、前記仮想直流コンデンサの電圧が下限値を超えた場合、前記電力系統の電圧異常と判定する異常判定回路とを備えることを特徴とする。
また、請求項5記載の電圧異常検出装置によれば、前記仮想直流コンデンサの容量は、実際の直流回路が持つ静電容量よりも小さいことを特徴とする。
また、請求項6記載の電圧異常検出装置によれば、前記仮想直流コンデンサの電圧は、連系運転モードにおいてのみ算出し、その初期値は連系運転モードに切り替わった時の実際の直流電圧であることを特徴とする。
また、請求項7記載の電圧異常検出装置によれば、前記仮想直流コンデンサ電圧算出手段は、前記座標変換手段にて算出された有効電流にリミッタをかけた値を用いることで、前記仮想直流コンデンサの電圧を算出することを特徴とする。
また、請求項8記載の電圧異常検出装置によれば、前記電力系統の電圧の検出値に基づいて、前記電力系統の電圧異常を判定する電圧異常判定回路をさらに備えることを特徴とする。
以上説明したように、本発明によれば、交流電圧の上限値および下限値の符号にかかわらず電圧異常を判定することが可能となるととともに、交流電圧の瞬時値が大きく変化しても、上限値と下限値を大きくすることなく、電圧異常と誤判定されるのを防止することができ、ゼロクロス近傍においても、電圧異常を検出できるようにすることが可能となるとともに、電圧歪が大きい場合においても、電圧異常の検出の遅れを抑制することが可能となる。
また、電力変換器から出力される有効電流に基づいて、仮想直流コンデンサの電圧を算出し、その仮想直流コンデンサの電圧から電力系統の電圧異常を判定することにより、実際に直流電圧が低下したことで出力電圧が低下する前に、電力変換器が出力する電圧から電圧変動を検知することができ、軽負荷時の開放停電を検出することができる。
以下、本発明の実施形態に係る電圧異常検出装置について図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係る電圧異常検出装置の概略構成を示すブロック図である。
図1において、電圧異常検出装置には、図8の構成と同様に、PLL回路14、上限値演算回路15、下限値演算回路16、比較器17a、比較器17bが設けられるとともに、比較器17a、17bの出力の論理和をとる論理和回路101、論理和回路101の出力がアクティブになった時間を計測する確認タイマ20、確認タイマ20による計測値を確認時限値23と比較し、その計測値が確認時限値23以上の場合に、電力系統1の電圧異常と判定する時間判定回路21、電力系統1の電圧のdq軸成分に基づいて、電力系統1の電圧異常を判定する2軸電圧異常検出回路22、時間判定回路21の出力と2軸電圧異常検出回路22の出力との論理和をとる論理和回路102が設けられている。
そして、交流電圧検出器12にて検出された交流電圧はPLL回路14、比較器17a、17bおよび2軸電圧異常検出回路22に入力される。そして、交流電圧検出器12にて検出された交流電圧に同期した信号がPLL回路14にて生成され、上限値演算回路15、下限値演算回路16および2軸電圧異常検出回路22に出力される。そして、上限値演算回路15および下限値演算回路16は、PLL回路14から出力された信号のレベルを上下にそれぞれシフトさせることにより、上限値と下限値をそれぞれ生成し、比較器17a、17bにそれぞれ出力する。
そして、比較器17a、17bは、交流電圧検出器12にて検出された交流電圧の検出値を上限値および下限値とそれぞれ比較し、その比較結果を論理和回路101を介して確認タイマ20に出力する。そして、確認タイマ20は、交流電圧の検出値が上限値以上または下限値以下になった時間を計測し、時間判定回路21は、交流電圧の検出値が上限値以上または下限値以下になった時間が確認時限値23以上の場合に、電力系統1の電圧異常と判定し、その判定結果を論理和回路102に出力する。
また、2軸電圧異常検出回路22は、交流電圧検出器12にて検出された交流電圧を、PLL回路14から出力された信号に基づいてdq軸成分に変換し、そのdq軸成分のいずれかかが上限値以上または下限値以下になると、電力系統1の電圧異常と判定し、その判定結果を論理和回路102に出力する。そして、論理和回路102は、時間判定回路21または2軸電圧異常検出回路22のいずれかにて電圧異常が検出されると、電圧異常信号を出力する。
図2は、図1の2軸電圧異常検出回路の概略構成を示すブロック図である。
図2において、2軸電圧異常検出回路22には、交流電圧検出器12にて検出された交流電圧を、PLL回路14から出力された基準信号(cosθ、sinθ)に基づいてdq軸成分に変換する座標変換器109、座標変換器109にて得られたdq軸成分をそれぞれフィルタリングする1次遅れフィルタ29a、29b、座標変換器109にて得られたd軸成分を下限値30および上限値31と比較することで、電力系統1の異常を判定する異常判定回路104、座標変換器109にて得られたq軸成分を下限値32および上限値33と比較することで、電力系統1の異常を判定する異常判定回路105、異常判定回路104、105の論理和をとる論理和回路103が設けられている。
そして、座標変換器109には交流電圧検出器12にて検出された交流電圧が入力されるとともに、PLL回路14から出力された内部同期信号28が入力される、そして、座標変換器109は、PLL回路14から出力された内部同期信号28に基づいて、交流電圧検出器12にて検出された交流電圧をdq軸成分に変換し、1次遅れフィルタ29a、29bにそれぞれ出力する。
なお、交流電圧検出器12にて検出された交流電圧をVuv、Vvw、Vwu、dq軸成分をそれぞれVd、Vqとすると、dq軸成分Vd、Vqは以下の式で表すことができる。
Figure 2009092504
そして、座標変換器109にて得られたdq軸成分は1次遅れフィルタ29a、29bにてそれぞれフィルタリングされた後、異常判定回路104、105にそれぞれ出力される。そして、異常判定回路104は、1次遅れフィルタ29aを通過したd軸成分を上限値31および下限値30と比較し、d軸成分が上限値31以上または下限値30以下になると、電力系統1の電圧異常と判定し、その判定結果を論理和回路103に出力する。また、異常判定回路105は、1次遅れフィルタ29bを通過したq軸成分を上限値33および下限値32と比較し、q軸成分が上限値33以上または下限値32以下になると、電力系統1の電圧異常と判定し、その判定結果を論理和回路103に出力する。そして、論理和回路103は、異常判定回路104、105にいずれかにて電圧異常が検出されると、電圧異常信号を論理和回路102に出力する。
これにより、交流電圧検出器12にて検出された交流電圧の上限値および下限値の符号にかかわらず電圧異常を判定することが可能となるととともに、交流電圧の瞬時値が大きく変化しても、上限値と下限値を大きくすることなく、電圧異常と誤判定されるのを防止することができ、ゼロクロス近傍においても、電圧異常を検出できるようにすることが可能となるとともに、電圧歪が大きい場合においても、電圧異常の検出の遅れを抑制することが可能となる。
図3は、本発明の第2実施形態に係る電圧異常検出装置の概略構成を示すブロック図である。
図3において、電圧異常検出装置には、図1の構成と同様に、PLL回路14、上限値演算回路15、下限値演算回路16、2軸電圧異常検出回路22が設けられるとともに、交流電圧検出器12にて検出された交流電圧から上限値および下限値をそれぞれ減算する減算器106、107、減算器106、107による減算結果の符号をそれぞれ判定する符号判定回路24a、24b、減算器106、107による減算結果をそれぞれ積分する積分器25a、25b、積分器25a、25bによる積分結果を異常判定値26a、26bとそれぞれ比較することにより、電力系統1の電圧異常を判定する異常判定回路27a、27b、異常判定回路27a、27bの各出力と2軸電圧異常検出回路22の出力との論理和をとる論理和回路108が設けられている。
そして、交流電圧検出器12にて検出された交流電圧はPLL回路14、減算器106、107および2軸電圧異常検出回路22に入力される。そして、交流電圧検出器12にて検出された交流電圧に同期した信号がPLL回路14にて生成され、上限値演算回路15、下限値演算回路16および2軸電圧異常検出回路22に出力される。そして、上限値演算回路15および下限値演算回路16は、PLL回路14から出力された信号のレベルを上下にそれぞれシフトさせることにより、上限値と下限値をそれぞれ生成し、減算器106、107にそれぞれ出力する。
そして、減算器106、107は、交流電圧検出器12にて検出された交流電圧の検出値から上限値および下限値をそれぞれ減算し、その減算結果を符号判定回路24a、24bおよび積分器25a、25bに出力する。そして、符号判定回路24a、24bは、減算器106、107による減算結果の符号をそれぞれ判定し、積分器25a、25bの入力が負になった場合は、積分器25a、25bをそれぞれリセットしながら、積分器25a、25bは減算器106、107による減算結果をそれぞれ積分し、その積分結果を異常判定値27a、27bにそれぞれ出力する。
そして、異常判定値27a、27bは、積分器25a、25bによる積分結果を異常判定値26a、26bとそれぞれ比較し、積分器25a、25bによる積分結果が異常判定値26a、26bをそれぞれ超えた場合には、電力系統1の電圧異常と判定し、その判定結果を論理和回路108に出力する。
また、2軸電圧異常検出回路22は、交流電圧検出器12にて検出された交流電圧を、PLL回路14から出力された信号に基づいてdq軸成分に変換し、そのdq軸成分のいずれかかが上限値以上または下限値以下になると、電力系統1の電圧異常と判定し、その判定結果を論理和回路108に出力する。そして、論理和回路108は、異常判定回路27a、27bまたは2軸電圧異常検出回路22のいずれかにて電圧異常が検出されると、電圧異常信号を出力する。
図4は、本発明の第3実施形態に係る電圧異常検出装置が適用される交流電源システムの概略構成を示すブロック図、図5は、本発明の第3実施形態に係る電圧異常検出装置の概略構成を示すブロック図である。
図4の交流電源システムには、図9の交流電源システムの構成に加え、交流フィルタにより電力変換器7側で電流を検出するスタック電流検出器13aが設けられている。
そして、図5において、電圧異常検出装置には、基準周波数に同期した発振周波数の信号を生成するPLL回路114、PLL回路114にて生成された基準信号(cosθ、sinθ)に基づいて、図4のスタック電流検出器13aにて検出された電流をdq軸成分に変換することで、電力変換器7から出力される有効電流を算出する座標変換器120、座標変換器120にて算出された有効電流のオーバシュート量よりも小さな値にリミットをかけるリミッタ121、仮想コンデンサの容量の逆数に−1を掛けた値をリミッタ121の出力に積算するゲイン要素123、上限リミッタ125からの出力を遅延させる時間遅れ要素124、ゲイン要素123からの出力と時間遅れ要素124からの出力とを加算する加算器135、直流電圧検出器6にて検出された値を上限値として加算器135からの出力を制限する上限リミッタ125、上限リミッタ125からの出力を電圧低下検出レベル133と比較することで、開放停電を検出する比較器132、電力変換器7の連系運転モードおよび自立運転モードの切り替えを制御するシーケンサ134、電力系統1の電圧の検出値に基づいて、電力系統1の電圧異常を判定する電圧異常検出回路122、比較器132の出力と電圧異常検出回路122の出力との論理和をとる論理和回路136が設けられている。なお、電圧異常検出回路122としては、図1または図3の構成を用いることができる。
そして、交流電圧検出器12にて検出された交流電圧はPLL回路114および電圧異常検出回路122に入力される。そして、交流電圧検出器12にて検出された交流電圧に同期した信号がPLL回路114にて生成され、座標変換器120に出力される。そして、座標変換器120は、スタック電流検出器13aにて検出された電流をPLL回路114にて生成された基準信号(cosθ、sinθ)に基づいてdq軸成分に変換することで有効電流を算出し、リミッタ121に出力する。なお、スタック電流検出器13aにて検出された交流電流をiu、iv、iw、dq軸成分をそれぞれId、Iqとすると、dq軸成分Id、Iqは以下の式で表すことができ、d軸成分Idが電力変換器7から出力される有効電流となる。
Figure 2009092504
そして、座標変換器120にて算出された有効電流Idがリミッタ121にてリミットをかれられた後、仮想コンデンサの容量の逆数に−1を掛けた値がゲイン要素123にて積算され、加算器135に出力される。
なお、有効電流Idは正の方向が、電力変換器7の直流コンデンサに蓄えられたエネルギーを電力系統1の放出する方向であるとすると、直流コンデンサおよびバッテリ5の充電時は有効電流Idは負になるが、制御上のオーバシュートにより正になる場合もあるため、座標変換器120にて算出された有効電流Idをリミッタ121にてリミットをかけることで、充電時の誤検出を避けることができる。
次に、ゲイン要素123からの出力が加算器135に入力されると、時間遅れ要素124からの出力と加算され、上限リミッタ125にて直流電圧検出器6にて検出された値以下に制限された後、比較器132にて電圧低下検出レベル133と比較される。そして、上限リミッタ125からの出力が電圧低下検出レベル133以下であれば、開放停電と判断され、その判断結果が論理和回路136に出力される。
なお、時間遅れ要素124の初期値は、シーケンサ134から出力される信号によって自立運転モードから連系運転モードに切り替わったと判断した時に、その時に直流電圧検出器6にて検出された実際の直流電圧値とすることができる。また、電圧異常検出回路122は、電力系統1の電圧の検出値に基づいて、電力系統1の電圧異常を判定し、その判断結果を論理和回路136に出力する。そして、論理和回路136は、比較器132または電圧異常検出回路122のいずれかにて電圧異常が検出されると、電圧異常信号を出力する。
これにより、電力変換器7から出力される有効電流Idに基づいて、仮想直流コンデンサの電圧を算出し、その仮想直流コンデンサの電圧から電力系統1の電圧異常を判定することにより、実際に直流電圧が低下したことで出力電圧が低下する前に、電力変換器7が出力する電圧から電圧変動を検知することができ、軽負荷時の開放停電を検出することができる。
図6は、仮想コンデンサ電圧と実際の直流電圧の関係を示す図である。
図6において、軽負荷時の開放停電では、実際の直流電圧よりも仮想直流コンデンサの電圧は早く低下するので、仮想直流コンデンサの電圧を用いることで、実際に直流電圧が低下したことで出力電圧が低下する前に電圧変動を検知することができる。
なお、上述した実施形態では、電力変換器7が出力する交流電流から有効電流Idを算出する方法について説明したが、バッテリ5の直流電圧から有効電流Idを算出するようにしてもよい。
本発明の第1実施形態に係る電圧異常検出装置の概略構成を示すブロック図である。 図1の2軸電圧異常検出回路の概略構成を示すブロック図である。 本発明の第2実施形態に係る電圧異常検出装置の概略構成を示すブロック図である。 本発明の第3実施形態に係る電圧異常検出装置が適用される交流電源システムの概略構成を示すブロック図である。 本発明の第3実施形態に係る電圧異常検出装置の概略構成を示すブロック図である。 仮想コンデンサ電圧と実際の直流電圧の関係を示す図である。 無停電電源装置が適用される交流電源システムの概略構成を示すブロック図である。 従来の電圧異常検出装置の概略構成を示すブロック図である。 従来の電圧異常検出装置における電圧異常の判断方法を示す図である。
符号の説明
13a スタック電流検出器
14、114 PLL回路
15 上限値演算回路
16 下限値演算回路
17a、17b、132 比較器
20 確認タイマ
21 時間判定回路
22 2軸電圧異常検出回路
24a、24b 符号判定回路
25a、25b 積分器
29a、29b 1次遅れフィルタ
101、102、103、108、136 論理和回路
27a、27b、104、105 異常判定回路
106、107 減算器
109、120 座標変換器
121 リミッタ
122 電圧異常検出回路
123 ゲイン要素
124 時間遅れ要素
125 上限リミッタ
134 シーケンサ
135 加算器

Claims (8)

  1. 電力系統の電圧に同期した電圧上限値を演算する上限値演算回路と、
    電力系統の電圧に同期した電圧下限値を演算する下限値演算回路と、
    前記電力系統の電圧が前記電圧上限値と前記電圧下限値の間に一定時間以上入らないかどうかを判定する時間判定回路と、
    前記電力系統の電圧が前記電圧上限値と前記電圧下限値の間に一定時間以上入らない場合、前記電力系統の電圧異常と判定する異常判定回路とを備えることを特徴とする電圧異常検出装置。
  2. 電力系統の電圧に同期した電圧上限値を演算する上限値演算回路と、
    電力系統の電圧に同期した電圧下限値を演算する下限値演算回路と、
    前記電力系統の電圧と前記電圧上限値との差分を積分する第1の積分器と、
    前記電力系統の電圧と前記電圧下限値との差分を積分する第2の積分器と、
    前記第1の積分器または前記第2の積分器の積分結果が所定値以上になった場合、前記電力系統の電圧異常と判定する異常判定回路とを備えることを特徴とする電圧異常検出装置。
  3. 前記電力系統の電圧に同期した信号に基づいて、前記電力系統の電圧をdq軸成分に変換する座標変換手段と、
    前記dq軸成分がそれぞれ所定の範囲内にあるかどうかの判断結果に基づいて、前記電力系統の電圧異常と判定する2軸異常判定回路とをさらに備えることを特徴とする請求項1または2記載の電圧異常検出装置。
  4. 直流電圧を交流に変換する電力変換器から出力される電流を、電力系統の電圧に同期した信号に基づいてdq軸成分に変換することで、電力変換器から出力される有効電流を算出する座標変換手段と、
    前記有効電流に基づいて、仮想直流コンデンサの電圧を算出する仮想直流コンデンサ電圧算出手段と、
    前記仮想直流コンデンサの電圧が下限値を超えた場合、前記電力系統の電圧異常と判定する異常判定回路とを備えることを特徴とする電圧異常検出装置。
  5. 前記仮想直流コンデンサの容量は、実際の直流回路が持つ静電容量よりも小さいことを特徴とする請求項4記載の電圧異常検出装置。
  6. 前記仮想直流コンデンサの電圧は、連系運転モードにおいてのみ算出し、その初期値は連系運転モードに切り替わった時の実際の直流電圧であることを特徴とする請求項4記載の電圧異常検出装置。
  7. 前記仮想直流コンデンサ電圧算出手段は、前記座標変換手段にて算出された有効電流にリミッタをかけた値を用いることで、前記仮想直流コンデンサの電圧を算出することを特徴とする請求項4から6のいずれか1項記載の電圧異常検出装置。
  8. 前記電力系統の電圧の検出値に基づいて、前記電力系統の電圧異常を判定する電圧異常判定回路をさらに備えることを特徴とする請求項4から7のいずれか1項記載の電圧異常検出装置。
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