JP5155364B2 - 分散型電源の位相跳躍検出方法及び系統連系保護装置 - Google Patents

分散型電源の位相跳躍検出方法及び系統連系保護装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5155364B2
JP5155364B2 JP2010164843A JP2010164843A JP5155364B2 JP 5155364 B2 JP5155364 B2 JP 5155364B2 JP 2010164843 A JP2010164843 A JP 2010164843A JP 2010164843 A JP2010164843 A JP 2010164843A JP 5155364 B2 JP5155364 B2 JP 5155364B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
phase
distributed power
difference
instantaneous
jump
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2010164843A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2012029434A (ja
Inventor
中為 郭
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shindengen Electric Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Shindengen Electric Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shindengen Electric Manufacturing Co Ltd filed Critical Shindengen Electric Manufacturing Co Ltd
Priority to JP2010164843A priority Critical patent/JP5155364B2/ja
Publication of JP2012029434A publication Critical patent/JP2012029434A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5155364B2 publication Critical patent/JP5155364B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、分散型電源の位相跳躍検出方法及び系統連系保護装置、特に系統停止の検知に関するものである。
従来、分散型電源の位相跳躍検出方法及び系統連系保護装置では、分散型電源が連系する系統又はその上位系統の事故時や作業時等による系統停止時に分散型電源が系統から解列されない状態で単独運転を継続していると本来無電圧であるべき商用系統が充電されることとなる。よって、分散型電源の単独運転状態を検出したならば、分散型電源を系統から解列するか、又は分散型電源の単独運転を停止する必要がある。
特許文献1には、系統電圧の周期が定常的に変動した場合でも、誤った判定をすることがない分散型電源の単独運転検出方法が記載されている。特許文献2には、系統電圧のゼロクロス点を検出しゼロクロスとゼロクロス間の時間をカウントしそのカウント値の変化で位相跳躍を検出する方法が記載されている。
特許文献3には、第2の位相跳躍検出回路を設け所定のサイクル後にも位相ずれが検出された場合に単独運転と判定する方法が記載されている。特許文献4には、連続nサイクルのゼロクロスの位相ずれで位相跳躍を検出する方法が記載されている。
特開2001−286063号公報 特開平06−284560号公報 特開平07−322507号公報 特開平08−088979号公報
しかしながら、従来の分散型電源の位相跳躍検出方法及び系統連系保護装置では、以下の課題があった。
(1) 系統電圧のゼロクロス点を検出しゼロクロスとゼロクロス間の時間変化で位相跳躍を検出する方法は、商用系統の高調波歪や、負荷投入等に起因する波形歪及びノイズ等で誤判定する場合があった。
(2) 連続して位相跳躍を検出したか否かを更に判定することにより誤動作する可能性が低減されるが検出時間が長くなっていた。更に、電圧波形歪及びノイズ等に影響されやすいため検出精度が悪化していた。
(3) 系統電圧のゼロクロス点を検出するため、専用のゼロクロス回路を要していた。よって、分散型電源の位相跳躍検出方法を実装する系統連系保護装置のコストアップ要因となっていた。
本発明の分散型電源の位相跳躍検出方法は、交流電圧の瞬時位相を検出する瞬時位相検出処理と、前記瞬時位相に基づいて同期位相差分及び同期位相生成する同期位相処理と、前記同期位相差分及び前記同期位相に基づいて標準位相を生成し、位相差が所定の条件のときに前記標準位相を前記同期位相と同期させる標準位相生成処理と、前記瞬時位相と前記標準位相との差分である前記位相差を算出する位相差分算出処理と、前記位相差が所定値以上ならば位相跳躍信号を出力する位相跳躍判定処理と、を有することを特徴とする。
本発明の他の分散型電源の位相跳躍検出方法は、交流電圧の瞬時位相を検出する瞬時位相検出処理と、前記瞬時位相に基づいて同期位相差分及び同期位相を生成する同期位相処理と、前記同期位相差分及び前記同期位相に基づいて標準位相を生成し、位相差が所定の条件のときに前記標準位相を前記同期位相と同期させる標準位相生成処理と、前記瞬時位相と前記標準位相との差分である前記位相差を算出する位相差分算出処理と、前記位相差が所定値以上ならば位相跳躍信号を出力する位相跳躍判定処理と、第1の周期で前記位相差の平均である位相差平均を演算する平均値演算処理と、を有し、前記位相跳躍判定処理は、前記位相差平均が前記所定値以上ならば、前記位相跳躍信号を出力することを特徴とする。
本発明の系統連系保護装置は、前記分散型電源の位相跳躍検出方法によって前記位相跳躍信号を出力する受動的方式検出部と、前記分散型電源を動作又は停止する制御部と、を有する系統連系保護装置であって、前記制御部は、前記位相跳躍信号が出力された場合、前記分散型電源の単独運転状態と判断することを特徴とする。
本発明の他の系統連系保護装置は、前記分散型電源の位相跳躍検出方法によって前記位相跳躍信号を出力する受動的方式検出部と、前記分散型電源を商用系統電源から解列する解列部と、を有する系統連系保護装置であって、前記解列部は、前記位相跳躍信号が出力された場合、前記分散型電源の単独運転状態と判断することを特徴とする。
本発明の分散型電源の位相跳躍検出方法及び系統連系保護装置によれば、次の(1),(2)のような効果がある。
(1) 従来,交流電圧のゼロクロス点のみで位相跳躍の判定を行っていた。本発明では、交流電圧のサンプリング毎に位相跳躍が判定可能であり、判断できる回数は、従来に比べ百倍以上(例えば、サンプリング周波数が20kHzで交流周波数50Hzの場合には約200倍,交流周波数60Hzの場合には約167倍)である。よって、位相跳躍を高精度且つ高速に検出可能である。
(2) 専用ゼロクロス回路を追加することなく、通常のアナログ/デジタル変換器を搭載したデジタルシグナルプロセッサ上のソフトウエアで位相跳躍が判定できる。よって、低コストに実現可能である。
図1は、本発明の実施例1における受動的方式検出部を示す概略の構成図である。 図2は、本発明の実施例1における受動的方式検出部を示す詳細な構成図である。 図3は、本発明の実施例1における系統連系保護装置を示す概略の構成図である。 図4は、本発明の実施例1における分散型電源の位相跳躍検出方法を示すフローチャートである。 図5は、従来技術による位相跳躍検出方法の例を示す図である。 図6は、本発明の実施例1による商用系統の位相跳躍検出方法の例を示す図である。 図7は、本発明の実施例2における受動的方式検出部を示す詳細な構成図である。 図8は、本発明の実施例2における分散型電源の位相跳躍検出方法を示すフローチャートである。 図9は、本発明の実施例2による商用系統の位相跳躍検出方法の例を示す図である。 図10は、本発明の実施例2による歪んだ商用系統の位相跳躍検出方法の例を示す図である。
本発明を実施するための形態は、以下の好ましい実施例の説明を添付図面と照らし合わせて読むと、明らかになるであろう。但し、図面はもっぱら解説のためのものであって、本発明の範囲を限定するものではない。
(実施例1の構成)
図3は、本発明の実施例1における系統連系保護装置を示す概略の構成図である。
系統連系保護装置10は、例えば分散型電源であるインバータ13を、商用系統電源である系統電源100に連系させる機能を有している。系統連系保護装置10の一方の入力端子は、変圧器101を介して系統電源100に接続され、更に構内負荷110が並列に接続されている。系統連系保護装置10の他方の入力端子は、太陽電池モジュール120に接続されている。
系統連系保護装置10は、例えばマグネットコンダクタである開閉器12と、インバータ13と、受動的方式検出部17と、ゲートブロック21と、系統連系制御部23と、ドライブ回路24とを有している。
開閉器12は、図示しない制御信号によって、インバータ13を系統電源100から解列する解列部である。インバータ13は、太陽電池モジュール120が出力する直流電圧を、所定の直流電圧に昇圧したのち交流電圧に変換する。インバータ13は、分散型電源である。ドライブ回路24は、太陽電池モジュール120及びインバータ13を動作又は停止する制御部である。受動的方式検出部17は、交流電圧を元に分散型電源の単独運転状態を検出する。
系統連系保護装置10の一方の入力端子は、開閉器12の一方の端子と、受動的方式検出部17に接続されている。開閉器12の他方の端子は、インバータ13の交流電圧出力端子に接続されている。
インバータ13は、直流電圧入力端子と、交流電圧出力端子と、制御端子とを有している。インバータ13の直流電圧入力端子は、太陽電池モジュール120に接続されている。インバータ13の制御端子は、ドライブ回路24の出力側に接続されている。
受動的方式検出部17の出力側は、ゲートブロック21を介してドライブ回路24に接続されている。ドライブ回路24には更に、系統連系制御部23が接続されており、ドライブ回路24の出力側はインバータ13の制御端子に接続されている。
図1は、本発明の実施例1における受動的方式検出部を示す概略の構成図である。
受動的方式検出部17は、変圧器101を介して商用系統電源である系統電源100と接続されている。この系統電源100は、受動的方式検出部17に3相交流電圧を供給する。
本実施例1の受動的方式検出部17は、アナログ/デジタル変換ポート(以下、「A/D変換ポート」という。)を有するデジタルシグナルプロセッサ(以下、「DSP」という。)と、DSPに搭載されたソフトウエアとで構成されている。受動的方式検出部17を構成するデジタルシグナルプロセッサのA/D変換ポートには、系統電源100に係る3相交流電圧が入力され、出力ポートから位相跳躍信号Pを出力するよう構成されている。
受動的方式検出部17のソフトウエアは、3相交流電圧の瞬時位相θを検出する瞬時位相検出部30と、瞬時位相θを元に標準位相φstdを生成するPhase-locked loop部(以下、「PLL部」という。)40及び標準位相生成部50と、入力の差分を演算する差分演算器61と、入力された瞬時位相差φpjに基づいて位相跳躍を判定して位相跳躍信号Pを出力する位相跳躍判定部63とを有している。
瞬時位相検出部30には、変圧器101を介して系統電源100が接続され、瞬時位相検出部30の出力側は、PLL部40と、差分演算器61の加算側に接続されている。PLL部40の出力側は、標準位相生成部50を介して差分演算器61の減算側に接続されている。差分演算器61の出力側は、位相跳躍判定部63に接続されている。位相跳躍判定部63は、位相跳躍信号Pを出力する。
図2は、本発明の実施例1における受動的方式検出部を示す詳細な構成図である。
受動的方式検出部17のソフトウエアは、前述したように3相交流電圧の瞬時位相θを検出する瞬時位相検出部30と、瞬時位相θを元に標準位相φstdを生成するPLL部40及び標準位相生成部50と、入力の差分を演算する差分演算器61と、入力された瞬時位相差φpjに基づいて位相跳躍を判定する位相跳躍判定部63とを有している。
瞬時位相検出部30は、3相/2相電圧変換部31と、ベクトル演算部32とを有している。瞬時位相検出部30に入力された交流電圧は、図示しないA/D変換器によって変換され、3相/2相電圧変換部31及びベクトル演算部32によって瞬時位相θが算出される。
PLL部40は、瞬時位相θを元に、同期位相差分Δφpllと同期位相φpllとを出力する機能を有している。
PLL部40は、差分演算器41と、−π〜π変換部42と、比例積分制御演算部(以下、「PI演算部」という。)43と、遅延部44と、加算演算器45と、加算演算器46と、0〜2π変換部47と、遅延部48とを有している。
PLL部40への入力は、差分演算器41の加算側に接続され、加算演算器45の出力は、差分演算器41の減算側に接続されている。差分演算器41の出力は、−π〜π変換部42及びPI演算部43を介して、同期位相差分ΔφpllとしてPLL部40から出力されると共に、遅延部44を介して加算演算器45に接続され、更に加算演算器46にも接続されている。加算演算器46には、更に遅延部48の出力が接続されている。加算演算器46の出力は、0〜2π変換部47を介して同期位相φpllとしてPLL部40から出力されると共に、遅延部48に入力されている。遅延部48の出力は、加算演算器45と加算演算器46とに出力されている。
標準位相生成部50は、PLL部40から出力された同期位相差分Δφpllと同期位相φpllとを元に、標準位相φstdを生成する機能を有している。更に標準位相生成部50は、瞬時位相差φpjが閾値φpjchg1以下であるとき又は所定のM回の交流周期に亘って瞬時位相差φpjが閾値φpjchgを超えているとき、且つ瞬時位相差φpj設定値φpjset1以下で位相跳躍信号Pを出力していないときに、標準位相φstdを同期位相φpllと同期させる機能を有している。所定のM回の交流周期は、ノイズの影響を除去するため、標準位相φstdの周期によって算出する。標準位相生成部50は、平均値演算部51と、標準位相演算部52と、位相跳躍仮判定部53とを有している。
PLL部40から出力された同期位相差分Δφpllは、平均値演算部51を介して標準位相生成部50に出力される。標準位相生成部50には更に、PLL部40から出力された同期位相φpllが接続され、標準位相φstdを差分演算器61の減算側に出力する。更に、差分演算器61が出力した瞬時位相差φpjは、位相跳躍仮判定部53を介して標準位相生成部50に出力されている。
位相跳躍検出部60は、前述した標準位相生成部50と、差分演算器61と、位相跳躍判定部63とを有している。差分演算器61の減算側は、標準位相生成部50に接続され、差分演算器61の加算側は、瞬時位相検出部30に接続されている。差分演算器61は、瞬時位相差φpjを位相跳躍判定部63と標準位相生成部50に出力する。位相跳躍判定部63は、差分演算器61の出力側に接続されている。位相跳躍判定部63は、瞬時位相差φpjを元に位相跳躍信号Pを出力する。
(実施例1の動作)
図3を元に、本発明の実施例1における系統連系保護装置10の動作を説明する。
構内負荷110は、変圧器101を介して系統電源100からの3相交流電圧が供給されている。系統連系保護装置10が起動すると、系統連系制御部23は、ドライブ回路24を介してインバータ13を運転するように制御する。ドライブ回路24は、分散型電源である太陽電池モジュール120を運転又は停止させる制御部である。
インバータ13は、分散型電源である太陽電池モジュール120からの直流電圧を3相交流電圧に変換し、開閉器12を介して構内負荷110に供給する。開閉器12は、分散型電源である太陽電池モジュール120を前記商用系統電源から解列するように制御する解列部である。
受動的方式検出部17は、3相交流電圧の位相跳躍を検出すると、分散型電源の単独運転状態としてゲートブロック21に位相跳躍信号Pを出力する。位相跳躍信号Pが、第2の期間である所定の期間に亘ってゲートブロック21に出力され、このゲートブロック21を介してドライブ回路24に入力されると、ドライブ回路24は、インバータ13の動作を停止するように制御する。本実施例1において第2の期間は、系統電源100の交流電圧の周期の倍数のいずれかであるが、これに限定されるものではない。
図1を元に、本実施例1の受動的方式検出部17の動作を説明する。
瞬時位相検出部30は、3相交流電圧を元に瞬時位相θを検出する瞬時位相検出処理を行う。PLL部40は、瞬時位相θを元に同期位相φpllと同期位相差分Δφpllを生成する同期位相処理を行う。標準位相生成部50は、同期位相φpllと同期位相差分Δφpllから標準位相φstdを生成する標準位相生成処理を行う。差分演算器61は、サンプリング周期毎に瞬時位相θと標準位相φstdとの差を演算して瞬時位相差φpjを算出する位相差分算出処理を行う。位相跳躍判定部63は、瞬時位相差φpjを元に位相跳躍したか否かを判定し、位相跳躍信号Pを出力する位相跳躍判定処理を行う。
図2を元に、本実施例1の受動的方式検出部17の動作を説明する。
瞬時位相検出部30は、3相電圧Vu,Vv,Vwの値に基づいて、電圧ベクトルの瞬時位相θを算出する機能を有している。3相電圧がそれぞれ正弦波からなるとき、瞬時位相θは、鋸波状の波形となる。瞬時位相検出部30は、交流電圧の瞬時位相θをサンプリング周期tsごとに検出する瞬時位相検出処理を行う。
瞬時位相検出部30の3相/2相電圧変換部31は、3相電圧の値に基づいて、瞬時空間電圧ベクトルのα軸成分Vα及びβ軸成分Vβとを算出する機能を有している。
Figure 0005155364



ベクトル演算部32は、瞬時空間電圧ベクトルのα軸成分Vα及びβ軸成分Vβに基づいて、電圧ベクトルの瞬時位相θを算出する機能を有している。
Figure 0005155364


PLL部40は、略鋸波状の瞬時位相θに基づいて、鋸波状の同期位相φpllと、同期位相差分Δφpllとを演算して出力する機能を有している。
差分演算器41は、瞬時位相θと加算演算器45の出力との差分を演算する。この差分は、−π〜π変換部42によって位相エラー量eに変換される。位相エラー量eは、PI演算部43によって比例積分制御が行われ、同期位相差分Δφpllが生成され、PLL部40から出力される。この比例積分制御によって、同期位相φpllは、瞬時位相θに同期する。PLL部40の同期位相φpllと瞬時位相θとを同期させるときの時定数Tpは、交流周期にして数周期である。時定数Tpは、後述する位相跳躍判定部63が、瞬時位相差φpj等を判定する時間よりも長く設定されている。更に、時定数Tpは、後述する変形例(g)における第3の期間よりも長く設定されている。
更に同期位相差分Δφpllは、加算演算器46によって、直前のサンプリング周期の同期位相φpllと加算され、0〜2π変換部47によって、新たな同期位相φpllが生成されPLL部40から出力される。
同期位相差分Δφpllは、遅延部44によってサンプリング周期だけ遅延される。同期位相φpllは同様に、遅延部48によってサンプリング周期だけ遅延される。遅延された同期位相φpllと、遅延された同期位相差分Δφpllは、加算演算器45によって加算され、差分演算器41の減算側に出力される。
標準位相生成部50の平均値演算部51は、第1の周期である交流周期で、同期位相差分Δφpllの平均値である位相増量Δφstdを演算して、標準位相演算部52に出力する。第1の周期である交流周期は、ノイズの影響を除去するため、標準位相φstdの周期によって算出する。
標準位相演算部52は、位相増量Δφstdと、同期位相φpllから標準位相φstdを演算して、差分演算器61の減算側に出力する。位相跳躍仮判定部53は、後述する瞬時位相差φpjを元に、標準位相φstdを同期位相φpllに同期させるか否かを標準位相演算部52に指示する。
本実施例1では、標準位相生成部50は、第1の期間であるM回の交流周期に亘って瞬時位相差φpjが所定値以上であるとき、標準位相φstdを同期位相φpllと同期させている。しかし、これに限定されず、標準位相φstdを瞬時位相θに同期させてもよい。第1の期間であるM回の交流周期は、ノイズの影響を除去するため、標準位相φstdの周期によって算出する。
差分演算器61は、サンプリング周期毎に瞬時位相θと標準位相φstdとの差を演算して瞬時位相差φpjを算出し、位相跳躍判定部63と位相跳躍仮判定部53に出力する。位相跳躍判定部63は、瞬時位相差φpjを元に位相跳躍したか否かを判定し、位相跳躍信号Pを出力する。
図4は、本発明の実施例1における分散型電源の位相跳躍検出方法を示すフローチャートである。左側のコメントは動作主体を示しているが、位相跳躍検出部60が動作主体である場合には、コメントは記載されていない。
処理が開始すると、ステップS1において、標準位相演算部52は、前回のサンプリング時の標準位相φstdの値に位相増量Δφstdを積算し、新たな標準位相φstdとする。ステップS2において、位相跳躍検出部60は、現在の交流周期に於けるサンプリング周期数nをカウントする。ステップS3において、平均値演算部51は、位相増量値SUMΔφに、同期位相差分Δφpllを積算する。
ステップS4において、差分演算器61は、瞬時位相θと標準位相φstdとの差から、瞬時位相差φpjを演算する。ステップS5において、位相跳躍検出部60は、瞬時位相差φpjを、−π〜πの値へと変換する。
ステップS6において、位相跳躍判定部63は、瞬時位相差φpjが設定値φpjset1を超過しているか否かを判定する。超過していたならばステップS19の処理を行う。ステップS19において、位相跳躍判定部63は、位相跳躍検出として位相跳躍信号Pを出力し、図4の処理を終了する。
ステップS7において、位相跳躍検出部60は、現在の交流周期が経過したか否かを判断する。具体的には、標準位相φstdが2πを超えたか否かを判断し、超えていたならばステップS9の処理に移行し、超えていなかったならばステップS1の処理に戻る。
ステップS9において、位相跳躍仮判定部53は、非同期周期数mが閾値M以上であるか判定し、閾値M以上であったならば、ステップS12の処理へ移行する。
ステップS10において、位相跳躍仮判定部53は、瞬時位相差φpjが閾値φpjchg1を超過したか否かを判定する。閾値φpjchg1を超過したならばステップS15の処理に移行する。閾値φpjchg1を超過していなかったならば、ステップS12の処理に移行する。
ステップS15において、標準位相演算部52は、非同期周期数mをカウントし、ステップS16において、標準位相φstdを0〜2πのいずれかの値へ変換し、ステップS17の処理に移行する。
ステップS12において、標準位相演算部52は、標準位相φstdを同期位相φpllで更新する。ステップS13において、平均値演算部51と標準位相演算部52は、位相増量値SUMΔφをサンプリング周期数nで除算し、位相増量Δφstdを算出する。ステップS14において、位相跳躍仮判定部53は、標準位相演算部52の非同期周期数mをクリアし、ステップS17の処理に移行する。
ステップS17において、次の交流周期の処理のため、変数を初期化し、ステップS1の処理に戻る。
図5は、従来技術による位相跳躍検出方法の例を示す図である。縦軸は系統電源100に代表される交流の電圧を示し、横軸は経過時間を示している。実線は系統電源100のいずれかの相の電圧であり、点線は系統電源100に位相跳躍が発生しなかった場合の電圧である。
時間trにおいて、交流電圧の位相跳躍が発生している。時間t0〜t3において、交流電圧のゼロクロスが発生している。
このとき、交流電圧のゼロクロス点の時間t0,t1,t2,t3において、交流周期Tnを測定し直近の交流周期Tnと1周期前の交流周期Tn−1との差が閾値以上である場合は、位相跳躍検出として位相跳躍信号Pを出力する。
図5では、時間t2のゼロクロス点において、直近の交流周期Tnは、時間t2から時間t1を減算して算出する。1周期前の交流周期Tn−1は、時間t1から時間t0を減算して算出する。直近の交流周期Tnと1周期前の交流周期Tn−1との差は、閾値以上であるため、位相跳躍が発生したことが検出できる。
図6は、本発明の実施例1による商用系統の位相跳躍検出方法の例を示す図である。
最も上の図は、系統電源100の3相電圧を示し、縦軸は電圧を示している。実線は系統電源100の3相線間電圧Vuv,Vvw,Vwuであり、点線は系統電源100に位相跳躍が発生しなかった場合の電圧である。
2番目の図は、瞬時位相θと標準位相φstdを示し、縦軸は位相を示している。実線は瞬時位相θであり、点線は標準位相φstdである。
3番目の図は、瞬時位相差φpjを示し、横軸は全て経過時間を示している。
図6では、時間trにおいて、交流電圧の位相跳躍が発生している。時間t0〜t3は、標準位相φstdの位相が2πから0に戻るときである。
本実施例1では、3相電圧Vu,Vv,Vwから瞬時位相θを求め、瞬時位相θから標準位相φstdを求めている。更に、瞬時位相θと標準位相φstdとの差である瞬時位相差φpjを求めている。瞬時位相差φpjが設定値φpjset1を超えたときに,位相跳躍検出として位相跳躍信号Pを出力する。
(実施例1の効果)
本実施例1の分散型電源の位相跳躍検出方法及び系統連系保護装置によれば、次の(A)〜(C)のような効果がある。
(A) 従来,交流電圧のゼロクロス点のみで位相跳躍の判定を行っていた。本実施例1では、交流電圧のサンプリング毎に位相跳躍が判定可能であり、判断できる回数は、従来に比べ百倍以上(例えば、サンプリング周波数が20kHzで交流周波数50Hzの場合には約200倍交流周波数60Hzの場合には約167倍)である。よって、位相跳躍を高精度且つ高速に検出可能である。
(B) 専用ゼロクロス回路を追加することなく、通常のA/D変換器を搭載したDSP上のソフトウエアで位相跳躍が判定できる。よって、低コストに実現可能である。
(C) PLL部40は、瞬時位相θと時定数Tpで同期し、同期位相φpllを生成する。この同期位相φpllと瞬時位相θとを比較することによって、PLL部40の時定数Tpよりも短い成分のノイズを除去可能である。
(実施例2の構成)
図7は、本発明の実施例2における受動的方式検出部を示す詳細な構成図であり、実施例1を示す図2中の要素と共通の要素には共通の符号が付されている。
本実施例2における系統連系保護装置10Aは、実施例1と同様に変圧器101を介して系統電源100に接続されている。系統連系保護装置10Aに搭載されている受動的方式検出部17Aのソフトウエアは、実施例1と同様な瞬時位相検出部30と、PLL部40と、差分演算器61とを有し、実施例1の標準位相生成部50とは異なる標準位相生成部50Aと、実施例1の位相跳躍判定部63とは異なる位相跳躍判定部63Aとを有し、更に、瞬時位相差φpjの平均値である瞬時位相差平均φpjaveを演算する平均値演算部62を有している。
標準位相生成部50Aは、実施例1の位相跳躍仮判定部53とは異なる位相跳躍仮判定部53Aを有している。標準位相生成部50Aは、PLL部40から出力された同期位相差分Δφpllと同期位相φpllとを元に、標準位相φstdを生成する機能を有している。更に標準位相生成部50Aは、瞬時位相差φpjと瞬時位相差平均φpjaveとが閾値以下であるとき又は所定のM回の交流周期に亘って瞬時位相差φpj又は瞬時位相差平均φpjaveが閾値を超えているとき、且つ瞬時位相差φpjは設定値φpjset1以下で位相跳躍信号Pを出力していないときに、標準位相φstdを同期位相φpllと同期させる機能を有している。標準位相生成部50Aには、実施例1と同様にPLL部40の出力側と、差分演算器61の出力側が接続され、更に平均値演算部62の出力側が接続されている。
差分演算器61の出力側は、標準位相生成部50Aに接続されていると共に、平均値演算部62に接続されている。平均値演算部62の出力側は、標準位相生成部50Aと位相跳躍判定部63Aとに接続されている。
(実施例2の動作)
図7を元に、受動的方式検出部17Aの動作について説明する。
系統電源100の3相交流電圧が入力されたのち、瞬時位相θと標準位相φstdから瞬時位相差φpjが出力されるまでは、実施例1の受動的方式検出部17の動作と同様である。
瞬時位相差φpjは、平均値演算部62によって、第1の周期である標準位相φstdによる交流周期ごとに平均が演算され、瞬時位相差平均φpjaveとして出力される。すなわち、平均値演算部62は、第1の周期で瞬時位相差φpjの平均である瞬時位相差平均φpjaveを演算する平均値演算処理を行う。
瞬時位相差平均φpjaveは、位相跳躍判定部63Aによって、所定値である設定値φpjset2を超過しているか否か判定され、超過しているならば位相跳躍信号Pが出力される。すなわち、位相跳躍判定部63Aは、瞬時位相差平均φpjaveが所定値以上ならば、位相跳躍信号Pを出力する位相跳躍判定処理を行う。
図8は、本発明の実施例2における分散型電源の位相跳躍検出方法を示すフローチャートであり、実施例1を示す図4中の要素と共通の要素には共通の符号が付されている。
処理が開始したのち、ステップS1〜S5までの処理は、実施例1と同様である。ステップS6Aにおいて、平均値演算部62は、瞬時位相差φpjを積算して、瞬時位相差積算SUMφpjを得る。ステップS7の処理は、実施例1と同様である。
ステップS8Aにおいて、平均値演算部62は、瞬時位相差積算SUMφpjをサンプリング周期数nで除算し、瞬時位相差平均φpjaveを演算する。その後、ステップS9,S10の処理は、実施例1と同様である。
ステップS11Aにおいて、位相跳躍仮判定部53は、瞬時位相差平均φpjaveが閾値φpjchg2を超過しているか否かを判定する。超過していないならばステップS12の処理へ移行し、超過していたならばステップS15の処理へ移行する。
その後、ステップS12〜S17及び、ステップS15〜S17の処理は、実施例1と同様である。
ステップS18Aにおいて、位相跳躍判定部63は、瞬時位相差平均φpjave
が設定値φpjset2を超過しているか否かを判定する。超過していなかったならばステップS1の処理に戻り、超過していたならばステップS19の処理を行う。
ステップS19において、位相跳躍判定部63Aは、位相跳躍信号Pを出力し、図8の処理を終了する。
図9は、本発明の実施例2による商用系統の位相跳躍検出方法の例を示す図である。図10は、本発明の実施例2による歪んだ商用系統の位相跳躍検出方法の例を示す図である。
図9図10ともに最も上の図は、系統電源100の3相電圧を示し、縦軸は電圧を示している。実線は系統電源100の3相線間電圧Vuv,Vvw,Vwuであり、点線は系統電源100に位相跳躍が発生しなかった場合の電圧である。
2番目の図は、瞬時位相θと標準位相φstdを示し、縦軸は位相を示している。実線は瞬時位相θであり、点線は標準位相φstdである。
3番目の図は、瞬時位相差φpjと瞬時位相差平均φpjaveとを示し、横軸は全て経過時間を示している。
図9、図10では、時間trにおいて、交流電圧の位相跳躍が発生している。時間t0〜t3において、標準位相φstdの位相は2πから0に戻っている。
本実施例2では、3相電圧Vu,Vv,Vwから瞬時位相θを求め、瞬時位相θから標準位相φstdを求めている。更に、瞬時位相θと標準位相φstdとの差である瞬時位相差φpjを求め、これを平均化した瞬時位相差平均φpjaveを演算している。この瞬時位相差平均φpjaveが、設定値φpjset2を超えたとき、位相跳躍検出として位相跳躍信号Pを出力する。
この処理により、図9のような場合に加えて、図10に示すように系統電圧の3相線間電圧Vuv,Vvw,Vwuが歪んでいるときであっても、安定的に位相跳躍を検出することが可能である。
(実施例2の効果)
本実施例2の分散型電源の位相跳躍検出方法及び系統連系保護装置10によれば、実施例1の効果に加えて、更に次の(D),(E)のような効果がある。
(D) 本実施例2では、瞬時位相差φpjを交流周期で平均している。これにより、交流電圧に乗っている高調波ノイズの影響を除去できるため,複数の交流周期に亘るノイズ対策が不要であり、更に高精度に検出可能である。
(E) 本実施例2では、瞬時位相差φpjを平均している交流周期は、瞬時位相θと同期する標準位相φstdの周期である。よって、交流電圧の位相跳躍によって影響を受けることなく、瞬時位相差φpjの平均値を安定して算出できる。
(変形例)
本発明は、上記実施例に限定されず、種々の利用形態や変形が可能である。この利用形態や変形例としては、例えば、次の(a)〜(f)のようなものがある。
(a) 実施例1,2の系統連系保護装置10,10Aには、分散型電源として太陽電池モジュール120が接続されている。しかし、これに限定されず、水力発電、風力発電、地熱発電、波力発電、温度差発電、燃料電池、内燃機関や外燃機関による小型発電装置、及び電力貯蔵装置等の分散型電源にも適用が可能である。
(b) 実施例1,2の系統連系保護装置10,10Aでは、分散型電源である太陽電池モジュール120と系統電源100との間は、マグネットコンダクタによる開閉器12が接続されている。しかし、これに限定されず、開閉器12を、マグネットスイッチ(電磁開閉器)や、その他の継電器(電磁リレーやソリッドステートリレー等)で構成しても良い。
(c) 実施例1,2の系統連系保護装置10,10Aでは、DSPとソフトウエアによる受動的方式検出部17,17Aが搭載されている。しかし、これに限定されず、A/D変換器、汎用の中央演算装置(Central Processing Unit)及びソフトウエアによって受動的方式検出部17,17Aを構成し、系統連系保護装置10,10Aに搭載しても良い。
(d) 実施例2の受動的方式検出部17Aでは、交流電圧の周期で瞬時位相差φpjの平均である瞬時位相差平均φpjaveを演算していた。しかし、これに限定されず、交流電圧の0.5周期、1.5周期、又は2.0周期で演算しても良い。更に、交流電圧の0.5周期の任意の倍数で瞬時位相差平均φpjaveを演算しても良い。
(e) 実施例2の受動的方式検出部17Aは、PLL部40と標準位相生成部50Aとを有している。標準位相生成部50Aは、瞬時位相差φpjと瞬時位相差平均φpjaveが閾値以下であるとき又は所定のM回の交流周期に亘って瞬時位相差φpj又は瞬時位相差平均φpjaveが閾値を超えているとき、且つ瞬時位相差φpjは設定値φpjset2以下で位相跳躍信号Pを出力していないときに、標準位相φstdを同期位相φpllと同期させる機能を有している。標準位相生成部50Aは、瞬時位相差φpjと瞬時位相差平均φpjaveが閾値以下であるとき又は所定のM回の交流周期に亘って瞬時位相差φpj又は瞬時位相差平均φpjaveが閾値を超えているとき、且つ瞬時位相差φpjは設定値φpjset2以下で位相跳躍信号Pを出力していないときに、標準位相φstdを瞬時位相θと同期させる機能を有している。
(f) 実施例1,2の系統連系保護装置10,10Aにおいて、受動的方式検出部17,17Aは、ゲートブロック21を介してドライブ回路24に接続されていた。しかし、これに限定されず、開閉器12に接続され、開閉器12に位相跳躍信号Pを出力することによって、インバータ13と太陽電池モジュール120を系統電源100から解列するように制御しても良い。更に、位相跳躍信号Pが第3の期間である交流電圧の周期の倍数のいずれかに亘って出力されたときに、インバータ13と太陽電池モジュール120を系統電源100から解列するように制御しても良い。
10,10A 系統連系保護装置
12 開閉器
13 インバータ
17,17A 受動的方式検出部
21 ゲートブロック
23 系統連系制御部
24 ドライブ回路
30 瞬時位相検出部
31 3相/2相電圧変換部
32 ベクトル演算部
40 PLL部
41 差分演算器
42 −π〜π変換部
43 PI演算部
44 遅延部
45 加算演算器
46 加算演算器
47 0〜2π変換部
48 遅延部
50,50A 標準位相生成部
51 平均値演算部
52 標準位相演算部
53,53A 位相跳躍仮判定部
60 位相跳躍検出部
61 差分演算器
62 平均値演算部
63,63A 位相跳躍判定部
100 系統電源
101 変圧器
110 構内負荷
120 太陽電池モジュール

Claims (14)

  1. 交流電圧の瞬時位相を検出する瞬時位相検出処理と、
    前記瞬時位相に基づいて同期位相差分及び同期位相生成する同期位相処理と、
    前記同期位相差分及び前記同期位相に基づいて標準位相を生成し、位相差が所定の条件のときに前記標準位相を前記同期位相と同期させる標準位相生成処理と、
    前記瞬時位相と前記標準位相との差分である前記位相差を算出する位相差分算出処理と、
    前記位相差が所定値以上ならば位相跳躍信号を出力する位相跳躍判定処理と、
    を有することを特徴とする分散型電源の位相跳躍検出方法。
  2. 交流電圧の瞬時位相を検出する瞬時位相検出処理と、
    前記瞬時位相に基づいて同期位相差分及び同期位相を生成する同期位相処理と、
    前記同期位相差分及び前記同期位相に基づいて標準位相を生成し、位相差が所定の条件のときに前記標準位相を前記同期位相と同期させる標準位相生成処理と、
    前記瞬時位相と前記標準位相との差分である前記位相差を算出する位相差分算出処理と、
    前記位相差が所定値以上ならば位相跳躍信号を出力する位相跳躍判定処理と、
    第1の周期で前記位相差の平均である位相差平均を演算する平均値演算処理と、を有し、
    前記位相跳躍判定処理は、前記位相差平均が前記所定値以上ならば、前記位相跳躍信号を出力することを特徴とする分散型電源の位相跳躍検出方法。
  3. 前記第1の周期は、前記標準位相の0.5周期の倍数のいずれかであることを特徴とする請求項2記載の分散型電源の位相跳躍検出方法。
  4. 前記交流電圧は、3相交流電圧であり、
    前記瞬時位相検出処理は、前記3相交流電圧をベクトル演算して前記瞬時位相を検出することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の分散型電源の位相跳躍検出方法。
  5. 前記標準位相生成処理は、前記所定の条件として、前記位相差が前記所定値以下であるか又は第1の期間に亘って前記位相差が前記所定値を超えているとき、且つ前記位相跳躍判定処理が前記位相跳躍信号を出力していないときに、前記標準位相を前記同期位相と同期させることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の分散型電源の位相跳躍検出方法。
  6. 前記第1の期間は、前記標準位相の周期の倍数のいずれかであることを特徴とする請求項5記載の分散型電源の位相跳躍検出方法。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の分散型電源の位相跳躍検出方法によって前記位相跳躍信号を出力する受動的方式検出部と、
    前記分散型電源を動作又は停止する制御部と、
    を有する系統連系保護装置であって、
    前記制御部は、前記位相跳躍信号が出力された場合、前記分散型電源の単独運転状態と判断することを特徴とする系統連系保護装置。
  8. 前記制御部は、前記位相跳躍信号が第2の期間に亘って出力された場合、前記分散型電源の単独運転状態と判断することを特徴とする請求項7記載の系統連系保護装置。
  9. 前記制御部は、前記分散型電源の単独運転状態を検出したときに、前記分散型電源を停止するように制御することを特徴とする請求項7又は8記載の系統連系保護装置。
  10. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の分散型電源の位相跳躍検出方法によって前記位相跳躍信号を出力する受動的方式検出部と、
    前記分散型電源を商用系統電源から解列する解列部と、
    を有する系統連系保護装置であって、
    前記解列部は、前記位相跳躍信号が出力された場合、前記分散型電源の単独運転状態と判断することを特徴とする系統連系保護装置。
  11. 前記解列部は、前記位相跳躍信号が第2の期間に亘って出力された場合、前記分散型電源の単独運転状態と判断することを特徴とする請求項10記載の系統連系保護装置。
  12. 前記解列部は、前記分散型電源の単独運転状態を検出したときに、前記分散型電源を停止するように制御することを特徴とする請求項10又は11記載の系統連系保護装置。
  13. 前記第2の期間は、前記交流電圧の周期の倍数のいずれかであることを特徴とする請求項8,9,11,12のいずれか1項に記載の系統連系保護装置。
  14. 前記受動的方式検出部は、デジタルシグナルプロセッサによって、請求項1〜6のいずれか1項に記載の分散型電源の位相跳躍検出方法を行うことを特徴とする請求項7〜13のいずれか1項に記載の系統連系保護装置。
JP2010164843A 2010-07-22 2010-07-22 分散型電源の位相跳躍検出方法及び系統連系保護装置 Active JP5155364B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010164843A JP5155364B2 (ja) 2010-07-22 2010-07-22 分散型電源の位相跳躍検出方法及び系統連系保護装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010164843A JP5155364B2 (ja) 2010-07-22 2010-07-22 分散型電源の位相跳躍検出方法及び系統連系保護装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012029434A JP2012029434A (ja) 2012-02-09
JP5155364B2 true JP5155364B2 (ja) 2013-03-06

Family

ID=45781722

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010164843A Active JP5155364B2 (ja) 2010-07-22 2010-07-22 分散型電源の位相跳躍検出方法及び系統連系保護装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5155364B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109088428A (zh) * 2018-07-24 2018-12-25 湖南工业大学 高电压穿越装置、方法,包括该装置的变流系统

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104090195B (zh) * 2014-07-31 2017-06-16 阳光电源股份有限公司 一种孤岛检测方法和装置
CN113744693B (zh) * 2019-06-06 2024-02-13 京东方科技集团股份有限公司 移位寄存器、栅极驱动器、显示面板和显示装置
CN111490541B (zh) * 2020-05-18 2020-11-10 中腾微网(北京)科技有限公司 一种适用于极端电能质量条件下的三相逆变器锁相技术
CN114002523A (zh) * 2021-10-18 2022-02-01 许继电气股份有限公司 一种分布式系统模块间数据实时同步采集方法及装置

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1198696A (ja) * 1997-09-18 1999-04-09 Fuji Electric Co Ltd 分散型電源の単独運転検出方法
JP3518511B2 (ja) * 2001-01-18 2004-04-12 日新電機株式会社 分散電源の単独運転検出方法
JP2004064884A (ja) * 2002-07-29 2004-02-26 Chubu Electric Power Co Inc 分散電源の単独運転検出装置
JP5465051B2 (ja) * 2010-03-15 2014-04-09 株式会社 沖情報システムズ 単独運転判定装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109088428A (zh) * 2018-07-24 2018-12-25 湖南工业大学 高电压穿越装置、方法,包括该装置的变流系统

Also Published As

Publication number Publication date
JP2012029434A (ja) 2012-02-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN106058911B (zh) 电网连接的发电系统和相关直交转换装置中孤岛的检测法
JP6374213B2 (ja) 電力変換装置
JP5645622B2 (ja) 単独運転検出装置および単独運転検出方法
JP5155364B2 (ja) 分散型電源の位相跳躍検出方法及び系統連系保護装置
KR20100105712A (ko) Ups의 동작을 컨트롤하는 시스템 및 방법
JP5990863B2 (ja) 単独運転検出装置とその方法、パワーコンディショナ、および、分散型電源システム
US8203813B2 (en) Distributed power supply system
JP2012026836A (ja) 分散型電源の周波数検出方法及び系統連系保護装置
US20120007436A1 (en) Isolated operation detection device
JP5760930B2 (ja) 系統連系用電力変換装置の制御装置、及び系統連系用電力変換装置
JP2016005329A (ja) 電力変換装置
JP5567365B2 (ja) インバータ制御回路、および、このインバータ制御回路を備えた系統連系インバータシステム
JP2018152933A (ja) 水力発電システムにおける自立/連系運転自動切換装置
JP5742150B2 (ja) 交直変換装置の同期制御装置
JP6574725B2 (ja) 電力変換装置及び単独運転検出方法
JP2009092504A (ja) 電圧異常検出装置
JP6623746B2 (ja) 分散電源の単独運転検出システム
JP6341791B2 (ja) 単独運転検出装置および単独運転検出方法ならびに、単独運転検出用の制御装置および分散型電源装置
JP7068619B2 (ja) 単独運転検出装置、系統連系インバータ及び単独運転検出方法
JP5793349B2 (ja) 単独運転検出方法、パワーコンディショナおよび分散型電源システム
JP6459678B2 (ja) 分散型電源の系統連系装置
JP6161985B2 (ja) 単独運転検出回路、単独運転検出方法、当該単独運転検出回路を備えたインバータ装置、および、電力システム
JP2012100494A (ja) 分散型電源装置
JP7081201B2 (ja) 単独運転検出装置
JP2004242451A (ja) インバータ装置及びインバータ装置の制御方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120215

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20120215

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20120306

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120515

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120703

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20121002

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20121105

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20121127

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20121206

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151214

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5155364

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150