JP2018152933A - 水力発電システムにおける自立/連系運転自動切換装置 - Google Patents

水力発電システムにおける自立/連系運転自動切換装置 Download PDF

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Abstract

【課題】自立運転から連系運転へ切換える際に、擾乱を抑制して無瞬断で自動切換えが行える水力発電システムにおける自立/連系運転自動切換装置を提供する。【解決手段】母線電圧が復電し、自立時制御位相(B)と母線電圧位相(C)の同期完了後、自立時制御位相と母線電圧位相の偏差から位相偏差補正値演算回路81で生成した位相補正量を、自立時制御位相生成部50の自立位相指令(1pu)に加算する。これによって、切換終了時刻において、系統電圧位相を制御位相θとして選択した場合、位相跳躍は発生しない。また、運転自動切換期間において、連系時電圧指令生成部40の直流電圧制御処理におけるPI制御の積分項の初期値を、d軸検出電流保持値に設定して直流電圧制御処理を動作させ、直流電圧制御処理後の有効電流指令をd軸検出電流保持値によって制限させることで、自動切換え前後の電流指令の変動が抑制される。【選択図】 図2

Description

本発明は、小水力可変速発電システムにおいて、系統の停電・復電に応じて連系運転と自立運転を自動で切換えるシステム構成を備え、自立運転から連系運転への自動切換の際に無瞬断で運転方式を切換える制御方式に関する。
図1に水力発電システムの構成の一例を示す。停電時など系統電源が無い場合に、発電装置1で生成される発電エネルギーをコンバータ装置6で制御することで、特定負荷18に対して電力供給することができる。本システム構成は主に発電装置1、コンバータ装置6、水車コントローラ21で構成される。
発電装置1において、2は水流を受けて回転駆動し発電エネルギーを生成する水車であり、その回転軸はフライホイール4を介して永久磁石同期発電機3の軸に接続されている。前記フライホイール4は、自立運転時に系統側負荷変動による発電機速度の不安定化を防ぐ慣性をもっている。5は水車流路の流量を調整するガバナである。
コンバータ装置6において、7は永久磁石同期発電機3の速度を制御し、該発電機3から発電機側開閉器11を介して導かれる出力電力を直流電力に変換する発電機制御インバータ(発電機制御用電力変換回路)である。
8は系統連系制御を行い、発電機制御インバータ7の直流出力電力を交流電力に変換する系統連系制御インバータ(系統連系用電力変換回路)である。
9は停電時などに水車2が起動停止するまでの発電エネルギーを消費させる制御ユニットであり、10はその制動抵抗器である。
13は、発電機制御インバータ7と系統連系制御インバータ8を直流リンクで接続する直流コンデンサである。
系統連系制御インバータ8の交流出力側は、該出力電力を滑らかにするためのLCRフィルタ14および系統連系側開閉器12を介して連系トランス17の一次側に接続されている。
連系トランス17の二次側は母線側開閉器20を介して交流系統19に接続されている。
連系トランス17および母線側開閉器20の共通接続点には特定負荷18が接続されている。
15は系統連系点の系統電圧(系統連系側開閉器12と連系トランス17の間の電圧)を検出する系統電圧検出トランスであり、16は母線電圧を検出する母線電圧検出トランスである。
尚、LCRフィルタ14と系統連系側開閉器12の間に流れる系統電流を検出する系統電流検出器、系統連系制御インバータ8の出力電流を検出する出力電流検出器および直流コンデンサ13の直流電圧を検出する直流電圧検出器は図示省略している。
前記発電機制御インバータ7および系統連系制御インバータ8は、半導体スイッチング素子を例えば三相ブリッジ接続して各々構成され、電圧指令信号とキャリア信号によりPWM変調して生成したゲート信号によって制御される。
交流系統19との連系モード時において、発電機制御インバータ7は発電装置1に対してMPPT(Maximum Power Point Ttacking)制御(最大出力追従制御)を行い交流電力を直流電力に変換し、系統連系制御インバータ8は直流電圧制御を行い直流電力を商用周波数の交流電力に変換する。
母線側開閉器20を開制御して交流系統19を解列させる自立モード時においては、発電機制御インバータ7は直流電圧制御に制御モードを切換え、系統連系制御インバータ8は交流電圧制御に制御モードを切換えることで、特定負荷18に対して所望の交流電圧を供給する。
水車コントローラ21は、発電装置1のガバナ5に対して流量(出力)調整を行い、コンバータ装置6と運転指令と運転ステータスをやり取りし、母線側開閉器20に対して開閉操作を行う(コンバータ装置6の運転ステータスから判断する)。
図2に、自立→連系運転の自動切換方式を備えた系統連系制御インバータ8の制御ブロック図を示す。図2の最上段は、図1における直流コンデンサ13から交流系統19までの回路を簡略図示したものであり、図1と同一部分は同一符号をもって示している。
自立運転時の電圧指令を生成する自立時電圧指令生成部30は、d軸側の出力電圧指令(Vac_d_cmd)から、系統電圧検出トランス15で検出した系統電圧検出値を座標変換した(後述の連系時制御位相生成部60の座標変換回路61で得られた)d軸検出電圧Vd_grid_detを減算する減算器31dと、減算器31dの減算出力に対して交流電圧の電圧制御を施すAC−AVR処理回路32d(PI制御器で構成される)と、AC−AVR処理回路32dの出力に前記出力電圧指令Vac_d_cmdを加算する加算器33と、q軸側の出力電圧指令(Vac_q_cmd)から、系統電圧検出トランス15で検出した系統電圧検出値を座標変換した(後述の連系時制御位相生成部60の座標変換回路61で得られた)q軸検出電圧Vq_grid_detを減算する減算器31qと、減算器31qの減算出力に対して交流電圧の電圧制御を施すAC−AVR処理回路32q(PI制御器で構成される)とを備えている。
自立運転時の出力電圧指令としては、d軸側(Vac_d_cmd)に所望の出力電圧の設定値を、q軸側(Vac_q_cmd)に0を設定する。検出値には系統電圧検出を座標変換した値(連系時制御位相生成部60のVd_grid_det、Vq_grid_det;定常状態ではq軸電圧Vq_grid_det=0となるように変換した値)を用いる。
各指令値、検出値の偏差を入力として、AC−AVR処理を行い、その出力が自立運転の電圧指令(d軸及びq軸)となる。d軸側の出力電圧指令の設定値(Vac_d_cmd)は、通常クッション処理で数百msec〜数千mecの時定数で出力される。これは、特定負荷18に容量性負荷(コンデンサ)がある場合、自立運転の出力電圧が急峻であると過電流停止する恐れがあるためである。したがって、出力電圧の応答性向上のためにd軸制御側にはフィードフォワード項としてd軸側指令値(クッション出力)を加算(加算器33)している。
40は、連系運転時のd軸電圧指令(有効分)およびq軸電圧指令(無効分)を生成する連系時電圧指令生成部である。
d軸電圧指令を生成する回路は、直流電圧指令Vdc_cmdから、直流コンデンサ13の直流電圧検出値Vdc_detを減算する減算器41dと、減算器41dの減算出力に対して、直流電圧の電圧制御を施すDC−AVR処理回路42d(PI制御器で構成される)と、DC−AVR処理回路42dの出力から、系統連系制御インバータ8の出力電流検出値(3相)を3相/2相変換回路91によって座標変換したd軸電流(有効電流)検出値Id_detを減算する減算器43dと、減算器43dの減算出力に対して電流制御を施すACR処理回路44d(PI制御器で構成される)とを備えている。
q軸電圧指令を生成する回路は、系統電圧検出値と系統電流検出値から有効電力検出値P_det、無効電力検出値Q_detを演算する電力演算回路45と、演算された有効電力検出値P_detに力率指令値を乗算して無効電力指令Q_cmdを求める乗算器46と、前記無効電力指令Q_cmdから無効電力検出値Q_detを減算する減算器41qと、減算器41qの減算出力に対して無効電力制御処理を施すAQR処理回路42q(PI制御で構成される)と、AQR処理回路42qの出力から、系統連系制御インバータ8の出力電流検出値(3相)を3相/2相変換回路91によって座標変換したq軸電流(無効電流)検出値Iq_detを減算する減算器43qと、減算器43qの減算出力に対して電流制御を施すACR処理回路44q(PI制御器で構成される)とを備えている。
前記乗算器46に入力される力率指令が1の場合は無効分は出力しないことになるので、無効電流指令およびq軸電圧指令は零となる。自立時電圧指令生成部30および連系時電圧指令生成部40で各々生成された自立運転時の電圧指令と連系運転時の電圧指令は、自立運転モードと連系運転モードに応じて運転モード切換スイッチS6によって切換えられる。
この運転モード切換スイッチS6は、d軸用スイッチ92d(その出力は図示D)とq軸用スイッチ92q(その出力は図示E)を有し、各スイッチが上側端子に接続されるときは自立時電圧指令生成部30で生成された電圧指令が出力され、各スイッチが下側端子に接続されるときは連系時電圧指令生成部40で生成された電圧指令が出力される。
運転モード切換スイッチS6から出力されたd軸電圧指令Vd_cmd、q軸電圧指令Vq_cmdは、2相/3相変換回路93によって3相電圧指令に座標変換され、PWM変調回路94においてキャリア周波数との比較およびデッドタイムの設定がなされ、系統連系制御インバータ8のゲート信号が生成される。
自立運転時の制御位相を生成する自立時制御位相生成部50は、系統が復電する前には、下側端子に入力される自立運転時の自立位相補正値零を選択し、系統の復電後には、上側端子に後述の自立位相PLL制御部80から入力される自立位相補正値(図示(1))を選択する位相補正値切換スイッチS1と、固定の自立位相指令(1pu)に位相補正値切換スイッチS1で選択された自立位相補正値を加算する加算器51と、加算器51の加算出力(加算された位相指令値)から、演算周期あたりの位相の変化量(位相進み角Δθ)を求める位相進み角演算回路52とを備えている。
系統が復電する前は、位相補正値切換スイッチS1が下側端子に接続される(自立位相補正値は零である)ため、位相進み角演算回路52は固定の自立位相指令値(1pu)から商用周波数(50Hz又は60Hz)の位相進み角Δθを演算する。系統の復電後(後述する時刻t1後)は位相補正値切換スイッチS1が上側端子に切換えられ、自立位相補正値((1))と自立位相指令(1pu)の和から位相進み角を演算する(自立運転ではあるが連系運転に入るための同期合わせをするための位相補正を開始する)。ここで位相進み角は、演算周期あたりの位相の変化量(Δθ)を表す。
固定位相指令値(1pu)の場合の位相進み角は、商用周期(50Hz又は60Hz)を演算周期で除した値となる(演算周期は商用周期より十分小さい)。自立位相補正((1))が+0.01puの場合ならば、位相指令値が+1.01pu(50Hzならば50.5Hz、60Hzならば60.6Hz)となり、演算周期で除した値がその演算周期の位相進み角となる。
連系運転時の制御位相を生成する連系時制御位相生成部60は、系統電圧検出トランス15によって検出された3相の系統電圧検出値(Vuv_grid_det、Vuw_grid_det、Vwu_grid_det)を座標変換して2相のd軸電圧検出値Vd_grid_det、q軸電圧検出値Vq_grid_detを出力する3相/2相変換回路61と、3相/2相変換回路61の出力値から、演算周期あたりの位相の変化量(位相進み角Δθ)を求める位相進み角演算回路62とを備えている。
尚、前記3相/2相変換回路61の出力に対してPLL処理を行う回路は図示省略している。
この連系時制御位相生成部60の構成により、系統電圧検出と同期した制御位相が得られる。
母線電圧の位相を生成する母線電圧位相生成部70は、母線電圧検出トランス16によって検出された3相の母線電圧検出値(Vuv_bus_det、Vuw_bus_det、Vwu_bus_det)を座標変換して2相のd軸電圧検出値、q軸電圧検出値を出力する3相/2相変換回路71と、3相/2相変換回路71の出力値から、演算周期あたりの位相の変化量(位相進み角Δθ)を求める位相進み角演算回路72とを備えている。
尚、前記3相/2相変換回路71の出力に対してPLL処理を行う回路は図示省略している。
この母線電圧位相生成部70の構成により、母線電圧検出と同期した制御位相が得られる。
前記位相進み角演算回路72の出力である位相進み角Δθを、積分器95によって演算周期あたりで積算(1/s)すると母線電圧の制御位相が求められ、この制御位相を用いて3相/2相変換回路71は座標変換を行っている。
積分器95の出力(位相)は加算器96において、連系トランス17の連系トランス位相補正部が加算され、母線電圧位相Cとして出力される。
前記自立時制御位相生成部50で生成された自立時制御位相(位相進み角演算回路52の出力)と、連系時制御位相生成部60で生成された連系時制御位相(位相進み角演算回路62の出力)は、自立運転モードと連系運転モードに応じて、運転モード切換スイッチS6によって切換られる。
すなわち、自立運転時は上側端子に接続されて自立時制御位相が選択され、連系運転に切換ったとき(後述の運転自動切換時刻t4)に下側端子に接続されて連系時制御位相が選択される。
運転モード切換スイッチS6の出力である位相進み角Δθを積分器97によって演算周期あたりで積算(1/s)すると制御位相θ(A,B)が求められ、この制御位相を用いて3相/2相変換回路61、91および2相/3相変換回路93は座標変換を行っている。
尚、図2中の制御位相θの波形を表す図は、制御位相θは位相進み角Δθを積分して生成するものであるが、制御位相θの波形が時刻tの経過とともに直線的に増加する過程において、演算周期毎に位相進み角Δθを加算して生成される様子を示している。
自立位相PLL制御部80は、積分器97から出力される制御位相θ(運転モード切換スイッチS6によって、自立運転時は自立時制御位相の位相進み角が選択され、連系運転時は連系時制御位相の位相進み角が選択されて生成された制御位相)(図示B)が入力される第1の入力端と、加算器96から出力される、連系トランス位相補正を加えた母線電圧位相(図示C)が入力される第2の入力端とを有し、第1および第2の入力端に各々入力された位相の位相差を演算し、該位相差を零とする位相補正量を生成する位相偏差補正値演算回路81と、自立運転時に位相偏差補正値演算回路81の入力側の2つの位相の同期がとれていないときに上側端子に接続されて位相の固定補正値を選択し、位相差が所定値以下となったときに(後述の時刻t7で)下側端子に接続されて位相偏差補正値演算回路81の出力(位相補正量)を選択する位相補正値切換スイッチS2とを備えている。
位相補正値切換スイッチS2の出力は、自立位相補正値(1)として自立時制御位相生成部50の位相補正値切換スイッチS1の上側端子に入力される。
上記のように、位相偏差補正値演算回路81の2つの入力側の位相の偏差が所定値以下になったときに、この微小の偏差補正値を自立位相補正値(1)として自立時制御位相生成部50側へ入力しているので、同期外れが防止される。
図1、図2の構成において、停電が生じて交流系統19と切り離して(母線側開閉器20を開放)自立運転している状態から、停電が解除され復電したときの動作を以下に述べる。前記復電前は位相補正値切換スイッチS1,S2および運転モード切換スイッチS6は図示接続位置になっており、復電後はS1→S2→S6の順番で切換が行われる。
自立運転時に、母線電圧検出トランス16により復電が確認されると、自立時制御位相生成部50の位相補正値切換スイッチS1は上側端子に切換り、所定の値の自立位相補正値(1)が自立位相指令値(1pu)に加算され、その加算出力に基づいて生成された自立時制御位相(B)と、連系トランス位相補正が加算された母線電圧位相(C)との位相比較が自立位相PLL制御部80で行われる。
前記自立時制御位相(B)と母線電圧位相(C)の同期が完了すると位相補正値切換スイッチS2が下側端子に切換り、同時に母線側開閉器20の投入指令を生成・送出し、閉極後、例えば母線側開閉器20の補助接点によるアンサ信号を受信し、所定時間経過後に、運転モード切換スイッチS6は下側端子に切換り(自立→連系に切換り)切換動作が完了する。
尚、水力発電システムにおける運転切換装置、自立運転方法に関する技術は、例えば特許文献1〜3に記載されている。
特開2016−131442号公報 特開2016−185005号公報 特開2016−185006号公報
上記システムにおいて、停電が生じて系統と切り離して自立運転している状態から停電が解除され復電後、系統電圧と同期合わせを行い連系運転に戻す。自立運転機能部と連系運転機能部が個別の制御回路で構成されるため、同期合わせをした直後に自立運転制御から連系運転制御に切換えるが、このときに擾乱を生じる虞がある。
この理由は、交流系統19の復電時に自立運転から連系運転へ自動切換え(無瞬断)を行う際、図2の連系時電圧指令生成部40のDC−AVR処理回路42d及びAQR処理回路42qには、系統の停電時に連系運転から自立運転に自動切換え(ゲートブロック後)を行った際の操作量が演算停止の為保持されており、その状態で自立運転から連系運転へ自動切換えを行う(運転モード切換スイッチS6を下側端子に切換える)と、特定負荷18に対して過大もしくは過小な電流指令が生成されてしまう(自立運転時の電流出力は特定負荷18の負荷状態に依存する)。
また、連系時制御位相生成部60のPLL処理にも系統の停電時に連系運転から自立運転に自動切換えを行った際の操作量が演算停止の為保持されており、その状態で自立運転から連系運転へ自動切換えを行うと、交流系統19及び特定負荷18に対して位相跳躍が発生してコンバータ装置6が過電流で運転停止してしまう。
本発明は、上記課題を解決するものであり、その目的は、自立運転から連系運転へ切換える際に、擾乱を抑制して無瞬断で自動切換えが行える水力発電システムにおける自立/連系運転自動切換装置を提供することにある。
上記課題を解決するための請求項1に記載の水力発電システムにおける自立/連系運転自動切換装置は、
水流により回転駆動される水車と、軸によって前記水車と接続された発電機と、前記発電機の出力電力を直流電力に変換する発電機制御用電力変換回路と、前記発電機制御用電力変換回路の直流電力を交流電力に変換する系統連系用電力変換回路と、前記系統連系用電力変換回路の交流出力側に接続された連系トランスと、前記連系トランスと系統を結ぶ電路に介挿された母線側開閉器と、を備え、系統の停電、復電に応じて連系運転と自立運転を切換える機能を有した水力発電システムにおいて、
自立運転時に用いられ、自立位相指令に基づいて演算された自立時制御位相か、又は連系運転時に用いられ、系統連系点の電圧を検出した系統電圧検出値に基づいて演算された連系時制御位相が入力される第1の入力端と、系統の母線電圧検出値に基づいて演算された母線電圧位相が入力される第2の入力端とを有し、前記第1および第2の入力端に各々入力された位相の位相差を演算し、該位相差を零とする位相補正量を生成する位相偏差補正値演算回路を備え、
自立運転から連系運転に切換える切換開始時刻から切換終了時刻までの期間を運転自動切換期間と定義し、自立運転中に母線電圧の復電が確認されてから、前記第1の入力端に入力された自立時制御位相が第2の入力端に入力された母線電圧位相に同期するまでの期間、前記自立位相指令に固定補正値を加算した位相指令に基づいて自立時制御位相を生成し、
前記自立時制御位相と母線電圧位相の同期後、前記運転自動切換期間のうち、切換開始時刻から、該切換開始時刻と切換終了時刻の間の運転自動切換時刻までの期間、前記自立位相指令に、前記位相偏差補正値演算回路で生成された位相補正量を加算した位相指令に基づいて自立時制御位相を生成する自立時制御位相生成部と、
前記発電機制御用電力変換回路および系統連系用電力変換回路の間の直流中間回路の直流電圧検出値と直流電圧指令値との偏差に対して直流電圧制御処理を施し、該直流電圧制御処理後の有効電流指令と有効電流検出値の偏差に対して電流制御処理を施して連系時のd軸電圧指令値を求め、
系統の検出電圧、検出電流から求めた無効電力検出値と無効電力指令との偏差に対して無効電力制御処理を施し、該無効電力制御処理後の無効電流指令と無効電流検出値の偏差に対して電流制御処理を施して連系時のq軸電圧指令を求める連系時電圧指令生成部であって、
前記運転自動切換期間において、前記直流電圧制御処理におけるPI制御の積分項の初期値を、前記切換開始時刻前に保持しておいたd軸検出電流保持値に設定して直流電圧制御処理を動作させ、該直流電圧制御処理後の有効電流指令を前記d軸検出電流保持値によって制限し、
前記運転自動切換時刻において自立時d軸電圧指令に代えて前記d軸側の電流制御処理の出力を連系時のd軸電圧指令とし、
前記切換開始時刻において、前記無効電力制御処理におけるPI制御の積分項の初期値を、前記切換開始時刻以前に保持しておいたq軸電流保持値に設定して無効電力制御処理を動作させ、
前記切換開始時刻から切換終了時刻までの運転自動切換期間では、無効電力制御処理の出力に代えて前記q軸電流保持値を無効電流指令として前記電流制御処理へ入力し、
前記運転自動切換時刻において、自立時q軸電圧指令に代えて前記q軸側の電流制御処理の出力を連系時のq軸電圧指令とする連系時電圧指令生成部と、
系統電圧検出値を基に演算した位相に対してPI制御を施して求めた系統電圧位相と、母線電圧検出値を基に演算した位相に、前記連系トランスの位相補成分を加算した母線電圧位相と、前記自立時制御位相生成部で生成された自立時制御位相とを選択して連系時の制御位相を生成する連系時制御位相生成部であって、
前記運転自動切換期間の切換開始時刻に、前記系統電圧位相を求めるPI制御の積分項の初期値を零とし、
前記切換開始時刻と切換終了時刻の間の運転自動切換時刻に、前記自立時制御位相に代えて前記系統電圧位相に切換えておき、
前記切換開始時刻から切換終了時刻になるまでは前記母線電圧位相を選択して制御位相として出力し、前記切換終了時刻以降は前記系統電圧位相を選択して制御位相として出力する連系時制御位相生成部と、
を備えたことを特徴としている。
また、請求項2に記載の水力発電システムにおける自立/連系運転自動切換装置は、請求項1において、
前記連系時電圧指令生成部は、
前記直流電圧制御処理後の出力に制限をかけるリミッタであって、前記切換開始時刻から切換終了時刻になるまでの間はd軸検出電流保持値を維持し、切換終了時刻後は、前記d軸検出電流保持値から固定リミット値になるまで一定上昇率で増加するリミット値を有した有効電流指令リミッタと、
系統連系用電力変換回路の出力電流検出値を3相/2相変換したd軸電流検出値、q軸電流検出値を各々移動平均した値を、前記d軸電流保持値、q軸電流保持値として記憶する電流保持部と、
を備えたことを特徴としている。
上記構成によれば、母線電圧が復電し、自立時制御位相と母線電圧位相の同期完了後、自立時制御位相と母線電圧位相の偏差により位相偏差補正値演算回路で生成された位相補正量が、自立位相指令に加算されるため、切換開始時刻には母線電圧位相と同相の制御位相を生成することができる。
これによって、切換終了時刻において、連系時制御位相生成部が系統電圧位相を制御位相として選択した場合、位相跳躍は発生しない。
また、運転自動切換期間において、連系時電圧指令生成部の直流電圧制御処理におけるPI制御の積分項の初期値を、d軸検出電流保持値に設定して直流電圧制御処理を動作させ、直流電圧制御処理後の有効電流指令をd軸検出電流保持値によって制限しているので、自動切換え前後の電流指令の変動が抑制され、スムーズに電流制御処理を行うことができる。
(1)請求項1、2に記載の発明によれば、自立運転から連系運転への自動切換え時に、位相跳躍は発生せず、電流指令の変動が抑制されるので、擾乱を抑制して無瞬断で自動切換えが行える。
本発明が適用される水力発電システムの一例を示す構成図。 図1のシステムにおける制御ブロック図。 本発明の実施形態例による連系時電圧指令生成部の制御ブロック図。 本発明の実施形態例による連系時制御位相生成部の制御ブロック図。 本発明の実施形態例による自立→連系運転切換制御における時系列の様子を示す説明図。 本発明の実施形態例による自立→連系運転切換制御におけるフローチャート。 本発明の実施形態例による制御位相自動切換状態を示す実験波形図。 本発明の実施形態例による電流指令自動切換状態を示す実験波形図。
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態を説明するが、本発明は下記の実施形態例に限定されるものではない。本実施形態例では、図2の制御ブロックの連系時電圧指令生成部40を図3の制御ブロックに置き換え、連系時制御位相生成部60を図4の制御ブロックに置き換えて構成したものであり、その他の部分は図2と同様に構成されている。図2のA〜Fの部分は、図3、図4のA〜Fの部分に置き換わっている。
まず、図3(a)に示す、連系時電圧指令生成部40のd軸電圧指令(D)を生成する回路を説明する。直流電圧指令Vdc_setは、クッション処理回路101によってクッション処理が施されて所定の時定数で運転モード切換スイッチS6の下側端子(連系モード選択端子)に入力される。
運転モード切換スイッチS6は、上側端子(自立モード選択端子)に入力される直流電圧検出値Vdc_det(直流コンデンサ13の検出電圧)と下側端子に入力されるクッション処理回路101の出力(クッション処理が施された直流電圧指令)とを切換える。
減算器41dは運転モード切換スイッチS6の出力から直流電圧検出値Vdc_detを減算する。
減算器41dの出力側に設けられるDC−AVR処理回路(42d)は、減算器41dの減算出力が入力される、PI制御の比例項(比例ゲインKp)102dと、比例項102dの出力が入力される、PI制御の積分項(積分時定数に相当する係数Ki)103dと、積分項103dの出力が一方の入力端に入力され、後述の切換開始時刻後(t3後)において初期値を加算する加算器104dと、一方の入力端に比例項102dの出力側が接続され、他方の入力端に積分項出力(加算器104dの出力)が接続される加算器105dとを備えている。
106dは、後述の切換開始時刻(t3)になるまでにd軸検出電流を保持しておくd軸の電流保持部であり、d軸検出電流値Id_detを移動平均して図示省略のメモリに保持する移動平均回路107dと、一端が移動平均回路107dに接続され、後述の切換開始時刻(t3)で投入され、その所定時間後に開放される保持値更新スイッチS3を有している。
保持値更新スイッチS3の他端は、後述の切換開始時刻(t3)後に上側端子に切換えられる積分項更新スイッチS4の下側端子に接続されている。積分項更新スイッチS4の上側端子は加算器104dの出力端および加算器105dの他方の入力端に接続されている。
積分項更新スイッチS4の主端子は、後述の切換開始時刻(t3)において電流保持部106dから積分項更新スイッチS4を介して入力されたd軸電流保持値をラッチするサンプラ108d(ラッチ回路;遅延素子)を介して加算器104dの他方の入力端に接続されている。
サンプラ108dにラッチされた前記d軸電流保持値は、前記時刻(t3)後に積分項更新スイッチS4が上側端子に切換えられることにより、積分項103dの初期値として与えられる。
S8はリミッタ切換スイッチであり、上側端子に入力される固定リミット値と下側端子に入力される、前記電流保持部106dからのd軸電流保持値((2))とを切換え、その切換出力は、加算器105dの出力端と減算器43dの正側入力端の間に設けられた有効電流指令リミッタ110dにリミット値として与えられる。
有効電流指令リミッタ110dは、前記DC−AVR処理後の出力、すなわち加算器105dの出力に制限をかけるリミッタであり、そのリミット値は、後述の切換開始時刻(t3)から切換終了時刻(t5)になるまでの間はリミッタを解除してd軸電流保持値を維持し、切換終了時刻後、リミッタ切換スイッチS8が上側端子に切換えられて固定リミット値が選択されるまでの間、一定上昇率で増加するリミット値を有している。
ACR処理回路44dの出力側は、運転モード切換スイッチS6の下側端子(連系モード選択端子)に接続されている。
この運転モード切換スイッチS6は、自立運転時には上側端子(自立モード選択端子)に接続されて自立電圧指令Vd_cmd_srunを選択し、後述の運転自動切換時刻(t4)に下側端子に切換えられ、その出力はd軸電圧指令Dとして図2の2相/3相変換回路93に入力される。
次に図3の(b)に示す、連系時電圧指令生成部40のq軸電圧指令(E)を生成する回路を説明する。図3(b)において、無効電流指令Q_cmdおよび無効電力検出値Q_detを求めている図2の電力演算回路45および乗算器46は図示省略している。
無効電力指令Q_cmdは、運転モード切換スイッチS6の下側端子(連系モード選択端子)に入力される。
運転モード切換スイッチS6は、上側端子(自立モード選択端子)に入力される無効電力検出値Q_det(電力演算回路45の出力値)と下側端子に入力される無効電力指令Q_cmd(乗算器46の出力)とを切換える。
減算器41qは運転モード切換スイッチS6の出力から無効電力検出値Q_detを減算する。
減算器41qの出力側に設けられるAQR処理回路(42q)は、減算器41qの減算出力が入力される、PI制御の比例項(比例ゲインKp)102qと、比例項102qの出力が入力される、PI制御の積分項(積分時定数に相当する係数Ki)103qと、積分項103qの出力が一方の入力端に入力され、後述の切換開始時刻後(t3後)において初期値を加算する加算器104qと、一方の入力端に比例項102qの出力側が接続され、他方の入力端に積分項出力(加算器104qの出力)が接続される加算器105qとを備えている。
106qは、後述の切換開始時刻(t3)になるまでにq軸検出電流を保持しておくq軸の電流保持部であり、q軸検出電流値Iq_detを移動平均して図示省略のメモリに保持する移動平均回路107qと、一端が移動平均回路107qに接続され、後述の切換開始時刻(t3)で投入され、その所定時間後に開放される保持値更新スイッチS3を有している。
保持値更新スイッチS3の他端は、後述の切換開始時刻(t3)後に上側端子に切換えられる積分項更新スイッチS4の下側端子に接続されている。積分項更新スイッチS4の上側端子は加算器104qの出力端および加算器105qの他方の入力端に接続されている。
積分項更新スイッチS4の主端子は、後述の切換開始時刻(t3)において電流保持部106qから積分項更新スイッチS4を介して入力されたq軸電流保持値をラッチするサンプラ108q(ラッチ回路;遅延素子)を介して加算器104qの他方の入力端に接続されている。
サンプラ108qにラッチされた前記q軸電流保持値は、前記時刻(t3)後に積分項更新スイッチS4が上側端子に切換えられることにより、積分項103qの初期値として与えられる。
AQR処理回路の出力である加算器105qの出力端は運転自動切換スイッチS7の下側端子に接続されている。運転自動切換スイッチS7は、後述の切換開始時刻(t3)で上側端子に接続されて前記電流保持部106qからのq軸電流保持値(3)を選択し、後述の切換終了時刻(t5)で下側端子に切換えられて加算器105qの出力(AQR処理回路の出力)を選択する。
運転自動切換スイッチS7の選択出力は無効電流指令リミッタ110qを介して減算器43qの正側入力端に入力される。
ACR処理回路44qの出力側は、運転モード切換スイッチS6の下側端子(連系モード選択端子)に接続されている。
この運転モード切換スイッチS6は、自立運転時には上側端子(自立モード選択端子)に接続されて自立電圧指令Vq_cmd_srunを選択し、後述の運転自動切換時刻(t4)に下側端子に切換えられ、その出力はq軸電圧指令Eとして図2の2相/3相変換回路93に入力される。
次に、本実施形態例における連系時制御位相生成部60を図4とともに説明する。尚、図4では図2の母線電圧位相生成部70の構成も示しており、図2と同一部分は同一符号をもって示している。
3相/2相変換回路61でdq座標変換されたd軸検出電圧(Vd_grid_det)、q軸検出電圧(Vq_grid_det)は、位相誤差演算回路121において位相の誤差が演算される。位相誤差演算回路121の出力側と図2で述べた位相進み角演算回路62の間には、PLL処理回路(PI制御器で構成される)とリミッタ130が設けられている。
前記PI制御器で構成されるPLL処理回路は、位相誤差演算回路121の誤差出力が入力されるPI制御の比例項(比例ゲインKp)122と、比例項122の出力が入力される、PI制御の積分項(積分時定数に相当する係数Ki)123と、積分項123の出力が一方の入力端に入力され、後述の切換開始時刻後(t3後)において初期値を加算する加算器124と、一方の入力端に比例項122の出力側が接続され、他方の入力端に積分項出力(加算器124の出力)が接続される加算器125とを備えている。
保持値更新スイッチS3は、後述の切換開始時刻(t3)で投入されて、保持値零を積分項更新スイッチS4の下側端子に与え、その所定時間後に開放される。
積分項更新スイッチS4の上側端子は加算器124の出力端および加算器125の他方の入力端に接続されている。
積分項更新スイッチS4の主端子は、後述の切換開始時刻(t3)において保持値更新スイッチS3から積分項更新スイッチS4を介して入力された零値をラッチするサンプラ128(ラッチ回路;遅延素子)を介して加算器124の他方の入力端に接続されている。
サンプラ128にラッチされた零値は、前記時刻(t3)後に積分項更新スイッチS4が上側端子に切換えられることにより、積分項123の初期値として与えられる。
積分器97で計算された制御位相(B)は、図2の位相偏差補正値演算回路81の一方の入力端に入力される一方、制御位相選択スイッチS5の上側端子にも入力される。
前記母線電圧位相(連系トランス位相補正を加算した加算器96の出力)(C)は、図2の位相偏差補正値演算回路81の他方の入力端に入力される一方、制御位相選択スイッチS5の下側端子にも入力される。
制御位相選択スイッチS5は,後述の切換開始時刻(t3)において下側端子に接続されて母線電圧位相を選択し、後述の切換終了時刻(t5)において上側端子に切換えられて系統電圧位相を選択し、制御位相θとして出力する。
次に、前記図1〜図4における各スイッチS1〜S8の動作(切換え条件、切換え時刻について)を、自立運転から連系運転への切換え時の時系列の様子を示す図5とともに説明する。
図5において、切換開始時刻t3から切換終了時刻t5までの期間が運転自動切換期間であり、切換開始時刻t3から所定の時間Δt3後の時刻t4を運転自動切換時刻としている。
位相補正値切換スイッチS1…母線電圧が所定の電圧以上(図5の時刻t1)で下側→上側となる(自立運転時に復電した)。この動作により同期合わせが開始される。
運転モード切換スイッチS6…連系運転できる条件の、同期合わせが時刻t7で完了し、母線側開閉器20の閉極完了のアンサを受けた時刻t3(切換開始時刻)から所定の時間Δt3後の時刻t4(運転自動切換時刻)で上側→下側に接続。
リミッタ切換スイッチS8…固定リミットは固定値である。前記切換開始時刻t3において上側から下側に切換わり、切換終了時刻t5から所定時間経過後の時刻t6で下側→上側に切換る。
このスイッチS8が下側に接続されている場合、図3においてd軸電流保持値(2)(切換寸前までd軸検出電流Id_detを移動平均した値)を切換開始時刻t3から切換終了時刻t5まで維持し、この後有効電流指令リミッタ110dを一定の傾斜でリミット値を上昇させ、時刻t6においてリミッタ切換スイッチS8は下側→上側に接続し固定リミット値に切換える(d軸電流に制限を与える)。
保持値更新スイッチS3…積分回路の初期値を与えるスイッチであり、初期値を与え終わったら開放する。すなわち、母線側開閉器20の閉極完了のアンサ信号を受信した時刻t3で投入され、所定の時間後に開放される(図3の連系時電圧指令生成部40のS3では自立から連系に切換えるときのd軸電流値・q軸電流値を保持して積分項の初期値とし、図4の連系時制御位相生成部60のS3では初期値を零とする)。
積分項更新スイッチS4…保持値更新スイッチS3の値を受けてから上側に切換り、保持値を初期値として与えるスイッチであり、前記切換開始時刻t3前は下側に接続され、前記時刻t3で保持値が入力された後の時刻(t3後の時刻)で上側→下側に切換えられる。
制御位相選択スイッチS5…母線側開閉器20の閉極完了のアンサを受けた前記切換開始時刻t3で下側に接続され、切換終了時刻t5で上側に切換えられる。
運転自動切換スイッチS7…切換開始時刻t3で下側→上側に切換え、切換終了時刻t5で上側→下側に切換えられる。
位相補正値切換スイッチS2…図2の位相偏差補正値演算回路81の2つの入力端の自立位相(B)と母線電圧位相(C)の位相差が所定の範囲に入った(所定の値以下となった)ら、上側→下側に切換える。
上記構成において、図3のDC−AVR処理、AQR処理および図4のPLL処理における各PI制御は、例えば位置型(速度型でも可)で構成される。図3、図4の各スイッチS1〜S8における図示接続状態は、自立運転時の状態を表している。
本発明は自立運転から連系運転切換の技術であるが、通常時(正常時)の連系運転から異常と判断され自立運転への移行に伴い、有効電流指令値および無効電流指令値が保存されることを以下に説明する。図3のDC−AVR処理およびAQR処理については、運転モードが停電あるいは故障によって連系から自立に切換った際、運転モード切換スイッチS6が上側端子に接続されていることで減算器41d、41qの減算出力、すなわちPI制御入力が各々零となって比例項成分は発生せず、積分項には系統連系故障発生時の操作量が保持される(積分項切換スイッチS4が上側で閉の状態の場合)。このため図3(a)のDC−AVR処理には故障発生時の有効電流指令値が、同様に図3(b)のAQR処理には故障発生時の無効電流指令値が保持されている。この連系→自立への自動切換えについては、例えば特許文献3に記載されている。
次に、上記のように構成された装置の動作を、時系列の様子を示す図5と図6のフローチャートとともに説明する。図6は制御装置が、自立→連系への運転自動切換時に行う制御のフローチャートを示し、連系運転から自立運転に切換ったときから実行され、自立運転時には、図5の時刻t1〜t7の間で常時ステップF1〜F12のループを循環して実行されるものである。
まずステップF1では、母線電圧検出値に基づいて自立運転中に復電が確認された(母線電圧>所定の値となった)か否かと、図3の有効電流指令リミッタ110dのリミット値が固定リミットであるか否かに基づいて定常の自立運転状態を続けるか、連系への切換動作を開始するかを判断する。
「母線電圧<所定の値」である場合、ステップF1の判定結果はYESとなり、定常の自立運転を続行する。
「母線電圧>所定の値」が確認された場合、ステップF1の判定結果はNOとなり、ステップF2へ進む。このステップF1の判定処理段階の時刻t1以前では、自立時制御位相生成部50の位相補正値切換スイッチS1は下側端子に接続されているため、自立時の制御位相は固定の自立位相指令(1pu)のみに基づいて生成される。
次にステップF2では、位相偏差補正値演算回路81の2つの入力端に入力される自立時制御位相(A)と母線電圧位相(C)の位相差が「位相差<所定値」となったか、及び母線側開閉器20の閉極完了のアンサを受け取ったか否かを判断する。
前記位相差が所定の範囲内となり、前記アンサがあれば連系準備成立(時刻t3)でありステップF6に進み、それ以外は連系準備未成立(同期していない)のためステップF3へ進む。
ステップF3では、時刻t1において図2の自立時制御位相生成部50の位相補正値切換スイッチS1が上側端子に接続され、自立位相PLL制御部80の位相補正値切換スイッチS2の出力である自立位相補正値(1)(固定補正値)を選択する。
これによって自立PLL制御が開始され、自立時制御位相生成部50の自立位相指令値(1pu)に固定補正値が加算され(θ+Δθ)、母線電圧位相との同期合わせが開始される。
ステップF4では、「位相差<所定値」を判定し、自立運転位相と母線電圧位相の差が所定の範囲以内になるまで待つ。
時刻t7において位相差が所定値以内となり前記同期合わせが完了したら、ステップF5において、自立位相PLL制御部80の位相補正値切換スイッチS2を下側端子に切換えると同時に母線側開閉器20に投入指令を送出し、そのアンサが戻ってくるまで待つ。
そして時刻t2で前記開閉器20は閉極完了のアンサを送出する。またステップF5では、図3のリミッタ切換スイッチS8を時刻t3において、下側に切換えて有効電流指令リミッタ110dに対する固定リミットを解除し、前記開閉器20の閉極完了のアンサを時刻t3で受信したら「運転自動切換」の信号を生成する。また同時に、図4の制御位相選択スイッチS5を下側に切換えて切換終了時刻t5になるまでの間、母線電圧位相(C)を制御位相θとして用いる。
この制御位相選択スイッチS5の動作により、自立運転から連系運転へ切換えるときに位相合わせを保持することができるという効果を奏する。
以上で自立→連系への切換え準備が完了し、ステップF2における判定が成立しステップF6へ進む。
ステップF6では、切換開始時刻t3において、図3、図4の3箇所の保持値更新スイッチS3が投入されて各積分初期値がd軸電流保持値、q軸電流保持値に設定される。尚、図4の系統電圧の位相進み角演算における積分項初期値は零としている。その理由は、母線電圧位相(連系トランス位相の補正を含む)と系統電圧位相、自立時制御位相はほぼ一致しているためである。
前記初期値を与え終わったら(時刻t3から所定時間後に)積分項更新スイッチS4を上側端子に切換えて積分回路を生成する。そしてその後、保持値更新スイッチS3は適宜な時刻に開放する。
前記スイッチS3、S4の動作により、切換開始時刻t3〜切換終了時刻t5の間、図3では保持値による電流制限回路が構成されることになる。このため、運転自動切換期間においてd軸電流保持値((2))で制限されるため、切換え前後の電流指令の変動が抑制されてスムーズに電流制御(ACR)に切換えることができる。
また図3(b)のAQR処理回路側では、時刻t3〜時刻t5の間運転自動切換スイッチS7が上側端子に接続されているため、運転切換時に電流指令にq軸電流保持値((3))が入力されるため、切換え前後の電流指令の変動が抑制されてスムーズに電流制御に切換えることができる。
次にステップF7では、切換開始時刻t3から所定の時間Δt3経過後の運転自動切換時刻t4にて、今まで運転モード「自立」であった状態を「連系」に切換える。同時に図3、図4における運転モード切換スイッチS6を下側端子に切換える。尚、図3(b)の運転自動切換スイッチS7は、切換終了時刻t5になるまでq軸電流保持値((3))を選択しているため、運転自動切換時刻t4ではAQR処理回路は活きていない。
次にステップF8では、運転自動切換時刻t4から所定の時間Δt4経過した切換終了時刻t5において、母線側の位相と系統連系制御インバータ8側、つまり系統の位相は同期しているので、時刻t5で図4の制御位相選択スイッチS5を上側端子に切換えても位相跳躍は発生しない。この状況から運転自動切換の信号を終了する。
そして切換終了時刻t5で制御位相選択スイッチS5を上側端子に切換える。このため、切換終了時刻t5では図4の運転モード切換スイッチS6が下側端子に接続されており、制御位相選択スイッチS5が上側端子に切換えられるため、制御位相θ(A)は系統電圧から生成することになる。
次にステップF9では、切換終了時刻t5において図3(b)の運転自動切換スイッチS7を下側端子に切換えてAQR処理回路(q軸電流の制御回路)を活かす。これによってq軸電流指令は通常の指令値となる。
次にステップF10では、図3(a)の有効電流指令リミッタ110dが、時刻t3においてd軸電流保持値で制限されていたリミッタ値(電流制限機能)を時刻t5以降は一定の変化率で上昇させる。
次にステップF11では、有効電流指令リミッタ110dのリミット値が固定リミットを超過したか否かを判定する。
次にステップF12では、前記リミッタ110dのリミット値が固定リミット値となる時刻t6において、リミッタ切換スイッチS8を上側端子に切換えて固定リミット値に復帰させる。
以上の動作により、自立運転から系統運転に切換える際に、位相跳躍はなく、同時に電流変動は発生しない。
図4の連系時制御位相生成部60では、系統電圧と母線電圧の検出値に対してそれぞれ位相進み角を演算して、位相進み角を積算する(積分器95、97)ことで制御位相を生成している。
系統電圧は時刻t7で既に同期されているのでこの時刻以降、自立制御位相(B)と母線電圧の制御位相(C)は同一となる。また時刻t4以降では、前記スイッチS6の下側から得られる連系電圧から生成される制御位相も母線電圧位相と同期している。
切換開始時刻t3にて積分項に初期値を入れ、積分項更新スイッチS4を上側に接続し系統電圧からの位相進み角で動作させ、時刻t3から母線電圧制御位相で運転し、時刻t5からは系統電圧制御位相で運転する。
積分項が上記の状態で復電によって自立運転から連系運転へ切換えると位相跳躍や過電流を発生してしまうため、本実施形態例では図4のように各PI制御の積分項更新を行っている。
本実施形態例における、時刻に対する制御位相の変遷をまとめると次のとおりである。
自立運転〜時刻t1(復電)…自立位相指令による固定位相(1pu)
時刻t1〜t7(同期完了)…自立位相指令(1pu)+固定補正値による位相
時刻t7〜t3…補正された自立時制御位相生成部50の出力位相
時刻t3〜t5…母線電圧位相
時刻t5〜…系統電圧位相
以上のように本実施形態例によれば、時刻t1で母線電圧が復電し、時刻t7で自立時制御位相と母線電圧位相の同期完了後、自立時制御位相と母線電圧位相の偏差により位相偏差補正値演算回路81で生成された位相補正量が、自立時制御位相生成部50の自立位相指令(1pu)に加算されるため、切換開始時刻t3には母線電圧位相と同相の制御位相を生成することができる。
これによって、切換終了時刻t5において、連系時制御位相生成部60が系統電圧位相を制御位相として選択した(前記スイッチS6を下側に、S5を上側に切換えた)場合、位相跳躍は発生しない。
また、運転自動切換期間(t3〜t5)において、連系時電圧指令生成部40の自動電圧制御処理におけるPI制御の積分項の初期値を、d軸検出電流保持値に設定して自動電圧制御処理を動作させ、自動電圧制御処理後の有効電流指令をd軸検出電流保持値によって制限している(リミッタ切換スイッチS8を下側に接続している)ので、自動切換え前後の電流指令の変動が抑制され、スムーズに自動電流制御処理を行うことができる。
次に、本実施形態例による自立運転から連系運転への自動切換時の、制御位相の実験波形を図7に示し、電流指令の実験波形を図8に示す。図7、図8における時刻t1〜t7の時系列は、図5の時系列の様子と図6の動作フローとリンクしている。
図7(a)において、系統復電後に自立運転を継続しながら自立制御位相と母線電圧位相の同期を時刻t1から開始する。次に図7(b)の時刻t7において、同期が完了して系統連系故障保持時限経過後に母線側開閉器20を投入する。次に時刻t3で母線側開閉器投入アンサを受信して運転自動切換開始条件が成立すると運転自動切換を開始する。
制御位相は、切換開始時刻t3でPLL処理の積分項を更新し、制御位相を母線電圧位相に切換え、運転自動切換時刻t4において系統電圧位相の位相進み角をPLL出力に切換え(S6を下側にする)、切換終了時刻t5で制御位相を系統電圧位相に切換える(S5を上側にする)。図7(b)の実験波形から、自動切換時に位相跳躍が発生していないことが確認できる。
また電流指令は、母線側開閉器20の投入が行われた時刻t2の後の切換開始時刻t3において、DC−AVR処理及びAQR処理の積分項が更新され、運転自動切換時刻t4において、電圧指令が自立電圧指令からACR出力(連系)に切換えられ(S6を下側にする)、切換終了時刻t5で有効電流指令リミッタ110dが変化率制限で開放していく。図8の実験波形から、自動切換時に急峻な電流変動が発生せず、電流制御に移行できていることが確認できる。
1…発電装置
2…水車
3…永久磁石同期発電機
4…フライホイール
5…ガバナ
6…コンバータ装置
7…発電機制御インバータ
8…系統連系制御インバータ
9…制動ユニット
10…制動抵抗器
11…発電機側開閉器
12…系統連系側開閉器
13…直流コンデンサ
14…LCRフィルタ
15…系統電圧検出トランス
16…母線電圧検出トランス
17…連系トランス
18…特定負荷
19…交流系統
20…母線側開閉器
21…水車コントローラ
30…自立時電圧指令生成部
40…連系時電圧指令生成部
42d…DC−AVR処理回路
42q…AQR処理回路
44d、44q、50…自立時制御位相生成部
51、104d、104q、105d、105q、124、125…加算器
52、62、72…位相進み角演算回路
61、71、91…3相/2相変換回路
70…母線電圧位相生成部
80…自立位相PLL制御部
81…位相偏差補正値演算回路
93…2相/3相変換回路
94…PWM変調回路
95、97…積分器
101…クッション処理回路
102d、102q、122…比例項
103d、103q、123…積分項
108d、108q、128…サンプラ
110d…有効電流指令リミッタ
110q、130…リミッタ
S1、S2…位相補正値切換スイッチ
S3…保持値更新スイッチ
S4…積分項更新スイッチ
S5…制御位相選択スイッチ
S6…運転モード切換スイッチ
S7…運転自動切換スイッチ
S8…リミッタ切換スイッチ

Claims (2)

  1. 水流により回転駆動される水車と、軸によって前記水車と接続された発電機と、前記発電機の出力電力を直流電力に変換する発電機制御用電力変換回路と、前記発電機制御用電力変換回路の直流電力を交流電力に変換する系統連系用電力変換回路と、前記系統連系用電力変換回路の交流出力側に接続された連系トランスと、前記連系トランスと系統を結ぶ電路に介挿された母線側開閉器と、を備え、系統の停電、復電に応じて連系運転と自立運転を切換える機能を有した水力発電システムにおいて、
    自立運転時に用いられ、自立位相指令に基づいて演算された自立時制御位相か、又は連系運転時に用いられ、系統連系点の電圧を検出した系統電圧検出値に基づいて演算された連系時制御位相が入力される第1の入力端と、系統の母線電圧検出値に基づいて演算された母線電圧位相が入力される第2の入力端とを有し、前記第1および第2の入力端に各々入力された位相の位相差を演算し、該位相差を零とする位相補正量を生成する位相偏差補正値演算回路を備え、
    自立運転から連系運転に切換える切換開始時刻から切換終了時刻までの期間を運転自動切換期間と定義し、自立運転中に母線電圧の復電が確認されてから、前記第1の入力端に入力された自立時制御位相が第2の入力端に入力された母線電圧位相に同期するまでの期間、前記自立位相指令に固定補正値を加算した位相指令に基づいて自立時制御位相を生成し、
    前記自立時制御位相と母線電圧位相の同期後、前記運転自動切換期間のうち、切換開始時刻から、該切換開始時刻と切換終了時刻の間の運転自動切換時刻までの期間、前記自立位相指令に、前記位相偏差補正値演算回路で生成された位相補正量を加算した位相指令に基づいて自立時制御位相を生成する自立時制御位相生成部と、
    前記発電機制御用電力変換回路および系統連系用電力変換回路の間の直流中間回路の直流電圧検出値と直流電圧指令値との偏差に対して直流電圧制御処理を施し、該直流電圧制御処理後の有効電流指令と有効電流検出値の偏差に対して自動電流制御処理を施して連系時のd軸電圧指令値を求め、
    系統の検出電圧、検出電流から求めた無効電力検出値と無効電力指令との偏差に対して無効電力制御処理を施し、該無効電力制御処理後の無効電流指令と無効電流検出値の偏差に対して電流制御処理を施して連系時のq軸電圧指令を求める連系時電圧指令生成部であって、
    前記運転自動切換期間において、前記直流電圧制御処理におけるPI制御の積分項の初期値を、前記切換開始時刻前に保持しておいたd軸検出電流保持値に設定して直流電圧制御処理を動作させ、該直流電圧制御処理後の有効電流指令を前記d軸検出電流保持値によって制限し、
    前記運転自動切換時刻において自立時d軸電圧指令に代えて前記d軸側の電流制御処理の出力を連系時のd軸電圧指令とし、
    前記切換開始時刻において、前記無効電力制御処理におけるPI制御の積分項の初期値を、前記切換開始時刻以前に保持しておいたq軸電流保持値に設定して無効電力制御処理を動作させ、
    前記切換開始時刻から切換終了時刻までの運転自動切換期間では、無効電力制御処理の出力に代えて前記q軸電流保持値を無効電流指令として前記電流制御処理へ入力し、
    前記運転自動切換時刻において、自立時q軸電圧指令に代えて前記q軸側の電流制御処理の出力を連系時のq軸電圧指令とする連系時電圧指令生成部と、
    系統電圧検出値を基に演算した位相に対してPI制御を施して求めた系統電圧位相と、母線電圧検出値を基に演算した位相に、前記連系トランスの位相補成分を加算した母線電圧位相と、前記自立時制御位相生成部で生成された自立時制御位相とを選択して連系時の制御位相を生成する連系時制御位相生成部であって、
    前記運転自動切換期間の切換開始時刻に、前記系統電圧位相を求めるPI制御の積分項の初期値を零とし、
    前記切換開始時刻と切換終了時刻の間の運転自動切換時刻に、前記自立時制御位相に代えて前記系統電圧位相に切換えておき、
    前記切換開始時刻から切換終了時刻になるまでは前記母線電圧位相を選択して制御位相として出力し、前記切換終了時刻以降は前記系統電圧位相を選択して制御位相として出力する連系時制御位相生成部と、
    を備えたことを特徴とする水力発電システムにおける自立/連系運転自動切換装置。
  2. 前記連系時電圧指令生成部は、
    前記直流電圧制御処理後の出力に制限をかけるリミッタであって、前記切換開始時刻から切換終了時刻になるまでの間はd軸検出電流保持値を維持し、切換終了時刻後は、前記d軸検出電流保持値から固定リミット値になるまで一定上昇率で増加するリミット値を有した有効電流指令リミッタと、
    系統連系用電力変換回路の出力電流検出値を3相/2相変換したd軸電流検出値、q軸電流検出値を各々移動平均した値を、前記d軸電流保持値、q軸電流保持値として記憶する電流保持部と、
    を備えたことを特徴とする請求項1に記載の水力発電システムにおける自立/連系運転自動切換装置。
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