JP6634923B2 - 水力発電システムにおけるpll制御の位相誤差補正装置と制御方法 - Google Patents
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Description
また、系統周波数は或る周波数変動を伴っているため、固定の位相角で生成した位相波形では系統位相と不一致が生じる虞がある。なお、特許文献1,2には、自立運転から連系運転への切換時に対する位相誤差補正については言及されていない。
前記系統連系制御インバータの制御位相θを生成する制御位相生成部と、
同期電圧検出用として検出された三相電圧からq軸(又はd軸)をゼロとするようdq変換し、位相変動時にq軸(又はd軸)の変動成分を位相誤差補正量演算手段で算出し、変動成分と基準値を加算した位相角△θ1から系統位相θ1を生成する系統位相生成部と、
前記系統位相θ1と前記制御位相生成部からの自立運転時の制御位相θ(=自立位相)との差分を位相偏差値とし、この位相偏差値と前記位相角△θ1の差分による絶対値に所定の値を乗算した値と基準値との差分を求めて正の値の誤差補正値△θcとして前記制御位相生成部に出力する位相誤差補正値生成部と、
前記制御位相生成部は、自立運転時のPLL制御時の基準値△θに基づき前記系統連系制御インバータに対し自立位相信号を出力し、自立運転時のPLL制御の完了後は基準値△θに前記位相誤差補正値生成部からの誤差補正値±△θcを加算して制御位相θを生成するものである。
交流系統の電圧復電後でPLL制御による同期合わせが完了するまでの同期補正値を基準値△θに加算する端子と、PLL制御による同期合わせが完了後に前記誤差補正値±△θcを基準値△θに加算する端子を有するPLL制御切換部と、
前記位相誤差補正値生成部で生成された位相偏差が、予め設定された所定の範囲内になったときの系統位相θ1と自立位相との大小関係に基づく正負の極性を切換える位相誤差極性切換部と、
前記PLL制御切換部からの同期補正値と誤差補正値△θcに対して、系統位相θ1と自立位相との大小関係に基づく正又は負の極性信号を乗算する乗算部と、
を備えたものである。
検出された交流系統の三相電圧を位相誤差演算手段に入力して周波数変動または位相の変動成分からなる系統位相θ1を生成し、
制御位相生成部により生成される連系運転への切換え時の系統連系制御インバータの制御位相θと前記系統位相θ1との差分が、設定された所定値以内になったときの偏差の絶対値と基準値との差分を誤差補正値±△θcとして前記制御位相生成部の基準値△θに加算して連系運転後の制御位相θとしたものである。
図1において、30は系統位相生成部、40は位相誤差補正値生成部、50は制御位相生成部である。系統位相生成部30は、同期電圧検出用の変圧器21により検出された三相の線間電圧をdq座標変換器を有する位相誤差補正量演算手段31に入力して位相誤差補正量を演算する。位相誤差補正量演算手段31は、安定した周波数ではq軸(又はd軸)をゼロとするようにdq座標変換し、位相の変動または周波数変動が生じるとq軸に変動成分が生成される。位相変動分=−q軸成分量をゼロとするような手段としては、例えば、特許文献1の段落[0008](図1の位相差演算回路31)に記載されているような補正量を生成する手段を用いることで、位相の変動または周波数変動に対する変動成分に対する補正量が生成できる。基準値△θとして系統の公称周波数の位相角とする。
現在の位相角に対して補正量として正の値を加えることは自立位相を進める(周波数を上昇させることも含む)ことであり、図8では、自立位相に補正量を加えることで系統位相と同一波形とすることができる。また、現在の位相角に対して補正量として負の値を加えることは自立位相を遅らせる(周波数を下降させることも含む)ことであり、図7の場合、自立位相に補正量を減らすことで系統位相と同一波形とすることができる。例えば、系統位相と自立位相が安定して一致しているときには位相偏差δはゼロである。
したがって、位相積分器54からは誤差補正値±△θcにより補正された制御位相θに基づいたゲート信号により系統連系制御インバータ8が制御される。
16… 特定負荷
19… 交流系統
30… 系統位相生成部
31… 位相誤差補正量演算手段
40… 位相誤差補正値生成部
50… 制御位相生成部
51… 系統復電切換部
52… PLL制御切換部
53… 位相誤差極性切換部
Claims (3)
- 水車と連結された永久磁石同期発電機を、発電機制御インバータおよび系統連系制御インバータを有するコンバータ装置に接続し、コンバータ装置及び開閉器を介して交流系統に接続し、コンバータ装置の上位の制御系として制御部を備えてコンバータ装置と制御部間での情報の授受を行い、交流系統の異常時には水力発電システムを自立運転して特定負荷に電力を供給し、交流系統の復電時にはPLL制御をしながら交流系統との連系運転に切換えるよう構成された水力発電システムにおいて、
前記系統連系制御インバータの制御位相θを生成する制御位相生成部と、
同期電圧検出用として検出された三相電圧からq軸(又はd軸)をゼロとするようdq変換し、位相変動時にq軸(又はd軸)の変動成分を位相誤差補正量演算手段で算出し、変動成分と基準値を加算した位相角△θ1から系統位相θ1を生成する系統位相生成部と、
前記系統位相θ1と前記制御位相生成部からの自立運転時の制御位相θ(=自立位相)との差分を位相偏差値とし、この位相偏差値と前記位相角△θ1の差分による絶対値を所定値を乗算した値と基準値との差分を求めて正の値の誤差補正値△θcとして前記制御位相生成部に出力する位相誤差補正値生成部と、
前記制御位相生成部は、自立運転時のPLL制御時の基準値△θに基づき前記系統連系制御インバータに対し自立位相信号を出力し、自立運転時のPLL制御の完了後は基準値△θに前記位相誤差補正値生成部からの誤差補正値±△θcを加算して制御位相θを生成することを特徴とした水力発電システムにおけるPLL制御の位相誤差補正装置。 - 前記制御位相生成部は、交流系統の電圧復電時に補正量を基準値△θに加算する系統復電切換部と、
交流系統の電圧復電後でPLL制御による同期合わせが完了するまでの同期補正値を基準値△θに加算する端子と、PLL制御による同期合わせが完了後に前記誤差補正値±△θcを基準値△θに加算する端子を有するPLL制御切換部と、
前記位相誤差補正値生成部で生成された位相偏差が、予め設定された所定の範囲内になったときの系統位相θ1と自立位相との大小関係に基づく正負の極性を切換える位相誤差極性切換部と、
前記PLL制御切換部からの同期補正値と誤差補正値△θcに対して、系統位相θ1と自立位相との大小関係に基づく正又は負の極性信号を乗算する乗算部と、
を備えたことを特徴とした請求項1記載の水力発電システムにおけるPLL制御の位相誤差補正装置。 - 水車と連結された永久磁石同期発電機を、発電機制御インバータおよび系統連系制御インバータを有するコンバータ装置に接続し、コンバータ装置及び開閉器を介して交流系統に接続し、コンバータ装置の上位の制御系として制御部を備えてコンバータ装置と制御部間での情報の授受を行い、交流系統の異常時には水力発電システムを自立運転して特定負荷に電力を供給し、交流系統の復電時にはPLL制御をしながら交流系統との連系運転に切換える水力発電システムの制御方法において、
検出された交流系統の三相電圧を位相誤差演算手段に入力して周波数変動または位相の変動成分からなる系統位相θ1を生成し、
制御位相生成部により生成される連系運転への切換え時の系統連系制御インバータの制御位相θと前記系統位相θ1との差分が、設定された所定値以内になったときの偏差の絶対値と基準値との差分を誤差補正値±△θcとして前記制御位相生成部の基準値△θに加算して連系運転後の制御位相θとすることを特徴とする水力発電システムにおけるPLL制御の位相誤差補正方法。
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JP2016064794A JP6634923B2 (ja) | 2016-03-29 | 2016-03-29 | 水力発電システムにおけるpll制御の位相誤差補正装置と制御方法 |
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2016
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