JP2005192353A - 電源異常検出装置及びこれを使用した電力供給装置 - Google Patents

電源異常検出装置及びこれを使用した電力供給装置 Download PDF

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Abstract

【課題】無停電電源装置における電源電圧異常を正確且つ容易に検出することが困難であった。
【解決手段】交流電源端子の電圧を検出する電源電圧検出手段11を設ける。交流電源電圧のピークを含む一部を抽出する検出範囲抽出手段12を設ける。下限及び上限検出基準値発生手段13a〜13eと比較手段C50〜C115 を設ける。下限検出基準値V50、V75、V85の大きさに対応して変化する時間を計測する下限基準時間タイマT1 〜T3 を設ける。上限検出基準値V110 、V115 の大きさの変化と反対に変化する時間を計測する上限基準時間タイマT4 、T5 を設ける。基準時間タイマT1 〜T5 を使用して電源電圧の異常継続時間を検出し、異常を判定する。
【選択図】図3

Description

本発明は交流無停電電源装置に好適な電源異常検出装置及びこれを使用した電力供給装置に関する。
従来の代表的な交流無停電電源装置は、例えば後記特許文献1等から明らかなように、商用交流電源端子と負荷との間に接続された交流スイッチと、交流スイッチを介して商用交流電源端子に接続されていると共に交流スイッチを介さないで負荷に接続された双方向電力変換器と、双方向電力変換器の直流端子に接続された蓄電池と、商用交流電源端子の電圧の異常を検出して交流スイッチをオフ制御する電源異常検出装置とを有している。
この種の無停電電源装置における従来の電源異常検出装置は、電源電圧検出値が所定下限基準電圧を一定時間以上下回った時に停電を示す出力を発生して交流スイッチをオフ制御し、また、電源電圧検出値が所定上限基準電圧を一定時間以上上回った時に過電圧を示す出力を発生して交流スイッチをオフ制御する。交流スイッチがオフ制御された期間には蓄電池から双方向電力変換器を介して負荷に電力が供給される。
ところで、電源異常を検出するための一定時間を短く設定すると、電源電圧の短時間の変動によって交流スイッチがオン・オフし、蓄電池の放電が頻繁に繰り返され、蓄電池の寿命が短くなるという問題が生じる。また、電源異常を検出するための一定時間を長く設定すると、停電時又は過電圧時に迅速に商用交流電源を遮断して蓄電池からの電力供給を迅速に開始することができないという問題が生じる。
特開2000−341881号公報
そこで、本発明が解決しようとする課題は、従来の方法では電源異常を合理的に検出することができないということである。
上記課題を解決するための本発明は、電源端子と負荷との間に接続されたスイッチを電源電圧異常時にオフ制御するために使用する電源異常検出装置であって、
前記電源端子から前記負荷に供給する電源電圧を検出する電源電圧検出手段と、
前記電源電圧の異常低下を検出するために互いに値の異なる複数の下限検出基準値を発生する下限検出基準値発生手段と、
前記複数の下限検出基準値と前記電源電圧の検出値とをそれぞれ比較して前記電源電圧の検出値が前記複数の下限検出基準値よりも低いか否かをそれぞれ判定する電圧レベル判定手段と、
前記複数の下限検出基準値に対応して複数の下限基準時間情報を有し、前記複数の下限基準時間情報は前記複数の下限検出基準値が低くなるに従って短くなる時間情報であり、前記電源電圧の検出値が前記下限検出基準値よりも低いことを示す前記電圧レベル判定手段の出力が前記下限基準時間情報が示す時間以上継続的に発生しているか否かを判定し、継続的に発生している時に前記スイッチをオフ制御するための出力を発生する異常継続判定手段とを備えていることを特徴とする電源異常検出装置に係わるものである。
なお、本願各請求項における前記電圧レベル判定手段の出力の継続的発生には、前記電圧レベル判定手段の出力が連続的に発生することのみでなく、所定のサンプリング周期を有して断続的に発生すること、及び所定の検出休止期間(非抽出期間)を介して継続的に発生すること等も含まれている。
なお、請求項2に示すように、電源端子と負荷との間に接続されたスイッチを電源電圧異常時にオフ制御するために使用する電源異常検出装置であって、
前記電源端子から前記負荷に供給する電源電圧を検出する電源電圧検出手段と、
前記電源電圧の異常上昇を検出するために互いに値の異なる複数の上限検出基準値を発生する上限検出基準値発生手段と、
前記複数の上限検出基準値と前記電源電圧の検出値とをそれぞれ比較して前記電源電圧の検出値が前記複数の上限検出基準値よりも高いか否かをそれぞれ判定する電圧レベル判定手段と、
前記複数の上限検出基準値に対応して複数の上限基準時間情報を有し、前記複数の上限基準時間情報は前記複数の上限検出基準値が高くなるに従って短くなる時間情報であり、前記電源電圧の検出値が前記上限検出基準値よりも高いことを示す前記電圧レベル判定手段の出力が前記上限基準時間情報が示す時間以上継続的に発生しているか否かを判定し、継続的に発生している時に前記スイッチをオフ制御するための出力を発生する異常継続判定手段とを備えていることが望ましい。
また、請求項3に示すように、電源端子と負荷との間に接続されたスイッチを電源電圧異常時にオフ制御するために使用する電源異常検出装置であって、
前記電源端子から前記負荷に供給する電源電圧を検出する電源電圧検出手段と、
前記電源電圧の異常低下を検出するために互いに値の異なる複数の下限検出基準値を発生する下限検出基準値発生手段と、
前記電源電圧の異常上昇を検出するために互いに値が異なり且つ前記下限検出基準値よりも高い値を有している複数の上限検出基準値を発生する上限検出基準値発生手段と、
前記複数の下限検出基準値及び前記複数の上限検出基準値と前記電源電圧の検出値とをそれぞれ比較して前記電源電圧の検出値が前記複数の下限検出基準値よりも低いか否かをそれぞれ判定し、且つ前記電源電圧の検出値が前記複数の上限検出基準値よりも高いか否かをそれぞれ判定する電圧レベル判定手段と、
前記複数の下限検出基準値に対応して複数の下限基準時間情報を有し、前記複数の下限基準時間情報は前記複数の下限検出基準値が低くなるに従って短くなる時間情報であり、前記複数の上限検出基準値に対応して複数の上限基準時間情報を有し、前記複数の上限基準時間情報は前記複数の上限検出基準値が高くなるに従って短くなる情報であり、前記電源電圧の検出値が前記下限検出基準値よりも低いことを示す前記電圧レベル判定手段の出力が前記下限基準時間情報が示す時間以上継続的に発生しているか否かを判定し、継続的に発生している時に前記スイッチをオフ制御するための出力を発生し、且つ前記電源電圧の検出値が前記上限検出基準値よりも高いことを示す前記電圧レベル判定手段の出力が前記上限基準時間情報が示す時間以上継続的に発生しているか否かを判定し、継続的に発生している時に前記スイッチをオフ制御するための出力を発生する異常継続判定手段とを備えていることが望ましい。
また、請求項4に示すように、前記下限検出基準値は、前記負荷の許容電圧範囲の下限値と同一又はこれよりも少し高い値に対応する値を有していることが望ましい。
また、請求項5に示すように、前記上限検出基準値は、前記負荷の許容電圧範囲の上限値と同一又はこれよりも少し低い値に対応する値を有していることが望ましい。
また、請求項6に示すように、前記電源端子は正弦波交流電圧を供給するものであり、前記下限検出基準値は定格電圧の正弦波又はこの整流波形の振幅を所定の割合で低減した波形の一部又は全部を示す値であることが望ましい。
また、請求項7に示すように、前記電源端子は正弦波交流電圧を供給するものであり、前記上限検出基準値は定格電圧の正弦波又はこの整流波形の振幅を所定の割合で増大した波形の一部又は全部を示す値であることが望ましい。
また、請求項8に示すように、前記電源端子は正弦波交流電圧を供給するものであり、前記電源電圧検出手段は、前記電源端子から供給される正弦波交流電圧の正の半波期間中の正のピークを含む一部の区間及び負の半波期間中の負のピークを含む一部の区間の波形のみを抽出してこれ等を検出値とするものであることが望ましい。
また、請求項9に示すように、前記異常継続判定手段は、前記電源電圧の検出値が前記下限検出基準値よりも低いことを示す前記電圧レベル判定手段の出力に応答して前記下限基準時間情報が示す時間を計測するタイマと、前記タイマが前記時間の計測を終了した時点又はこれよりも後において、前記電源電圧の検出値が前記下限検出基準値よりも低いことを示す出力が前記電圧レベル判定手段から発生しているか否かを判定する論理回路とから成ることが望ましい。
また、請求項10に示すように、前記異常継続判定手段は、前記電源電圧の検出値が前記上限検出基準値よりも高いことを示す前記電圧レベル判定手段の出力に応答して前記上限基準時間情報が示す時間を計測するタイマと、前記タイマが前記時間の計測を終了した時点又はこれよりも後において、前記電源電圧の検出値が前記上限検出基準値よりも高いことを示す出力が前記電圧レベル判定手段から発生しているか否かを判定する論理回路とから成ることが望ましい。
また、請求項11,12,13に示すように電力供給装置を構成し、この電力供給装置に請求項1〜10に記載された電源異常検出装置を使用することが望ましい。
本発明によれば電源電圧の変化の状態に応じて電源電圧の異常低下又は異常上昇又はこれ等の両方の検出条件を変えるので、電源異常を合理的に検出することができる。例えば、本発明の電源異常検出装置を無停電電源装置に使用した場合において、電源電圧の大幅な変化によって異常が明らかな時には迅速に電源スイッチがオフ制御され、蓄電池からの電力供給が開始する。これにより実質的に無瞬断切替が可能になる。また、電源電圧が極端に変化しない場合には、電源電圧の変化の継続を考慮して異常を検出する。従って、電源を遮断することが必要な異常か否かの判定を正確に行うことが可能になり、電源遮断の回数を減らすことが可能になる。このため蓄電池の放電の頻繁な繰り返しを防ぎ、蓄電池の寿命の低下を防ぐことができる。
また、請求項4及び5の発明によれば、余裕を有して異常を検出することができる。
また、請求項6及び7の発明によれば、検出基準値が正弦波に対応して変化するので、正確且つ合理的な異常検出が可能になる。
また、請求項8の発明によれば、正弦波のピークを含む一部を検出して異常を検出するので、検出処理が容易になり且つ検出精度を高めることができる。
また、請求項9及び10の発明によれば、異常検出を簡単な構成で容易に達成することができる。
また、請求項11〜13の発明によれば、電力供給における電源異常時の電源遮断を正確且つ合理的に達成することができる。
次に、本発明の実施形態を図1〜図7を参照して説明する。
図1に示す本発明の実施例1に係わる交流無停電電源装置は、200Vの3相の商用交流電源に接続される交流電源端子1と、3相の交流スイッチ2と、電源ライン3と、3相の双方向電力変換器4と、300〜400Vの蓄電池5と、電源異常検出装置6とから成り、負荷7に実質的に無停電で電力を供給するように構成されている。双方向電力変換器4の交流側端子は交流スイッチ2を介して交流電源端子1に接続されていると共に負荷7に接続されている。双方向電力変換器4の直流側端子は蓄電池5に接続されている。電源異常検出装置6は交流電源端子1に接続され、交流電源電圧の低下及び過電圧の異常を検出し、これが検出された時に交流スイッチ2をオフ制御し且つ双方向電力変換器4をインバータ制御する。これにより、蓄電池5の直流電圧が双方向電力変換器4のインバータによって交流に変換され、これが負荷7に供給される。なお、電源電圧が正常の時には交流スイッチ2がオン制御状態に保たれ且つ双方向電力変換器4がAC−DC変換器として動作し、蓄電池が充電される。
図2は本発明の実施例に従う図1の電源異常検出装置を詳しく示すブロック図である。この電源異常検出装置6は、図1の交流電源端子1に接続された電源電圧検出手段11と、この電源電圧検出手段11に接続された検出範囲抽出手段12と、検出基準値発生手段13と、検出範囲抽出手段12と検出基準値発生手段13とに接続された電圧レベル判定手段14と、この電圧レベル判定手段14に接続された異常継続判定手段15とから成る。
電源電圧検出手段11は3相交流電源端子1の各線間電圧を検出するものであって、サンプリング回路11a及びA−D変換器11bを内蔵し、交流電圧の周期よりも十分に短く且つ後述するタイマの基準時間よりも十分に短い周期で交流電圧を検出し、これをA−D変換即ちアナログ・ディジタル変換する。従って、本実施例の電源異常検出装置6の電源電圧検出手段11の出力段はマイクロコンピュータ又はディジタル信号処理回路によって構成されている。しかし、図2及び図3には電源異常検出装置6がアナログ類推又は等価的又は機能的に示されている。なお、本発明に従う電源異常検出装置6はアナログ回路とディジタル回路とのいずれによっても構成可能である。
検出範囲抽出手段12は、正弦波交流電源電圧のピークを含む所定角度例えば30°〜150°、210°〜330°を抽出するものである。図2及び図3ではアナログ・ディジタル変換器11bを含む電源電圧検出手段11の後段に配置されているが、この代りに電源電圧検出手段11のアナログ・ディジタル変換器11bの前段に配置することも可能である。また、電源電圧検出手段11と検出範囲抽出手段12とを一体化することも可能である。
検出基準値発生手段13は、下限検出基準値発生手段と上限検出基準値発生手段とを含む。
下限検出基準値発生手段は、電源電圧の異常低下を検出するために互いに値の異なる複数の下限検出基準値を発生する。
上限検出基準値発生手段は、電源電圧の異常上昇を検出するために互いに値が異なり且つ下限検出基準値よりも高い値を有している複数の上限検出基準値を発生する。
電圧レベル判定手段14は、複数の下限検出基準値及び複数の上限検出基準値と電源電圧の検出値とをそれぞれ比較して電源電圧の検出値が下限検出基準値よりも低いか否かをそれぞれ判定し、且つ電源電圧の検出値が上限検出基準値よりも高いか否かをそれぞれ判定する。
異常継続判定手段15は、複数の下限検出基準値に対応して複数の下限基準時間情報を有し且つ複数の上限検出基準値に対応して複数の上限基準時間情報を有する。複数の下限基準時間情報は複数の下限検出基準値が低くなるに従って短くなる時間情報である。複数の上限基準時間情報は複数の上限検出基準値が高くなるに従って短くなる時間情報である。この異常継続判定手段は、電源電圧の検出値が下限検出基準値よりも低いことを示す電圧レベル判定手段14の出力が下限基準時間情報が示す時間以上継続的に発生しているか否かを判定し、継続的に発生している時に交流スイッチ2をオフ制御するための出力を発生し、且つ電源電圧の検出値が上限検出基準値よりも高いことを示す電圧レベル判定手段14の出力が上限基準時間情報が示す時間以上継続的に発生しているか否かを判定し、継続的に発生している時に交流スイッチ2をオフ制御するための出力を発生する。
図3は図2を更に詳しく示すものである。検出範囲抽出手段12は図2と同一構成の電源電圧検出手段11に接続された正弦波電圧の30〜150度の範囲を抽出する第1の抽出手段12aと210〜330度の範囲を抽出する第2の抽出手段12bとこれ等の出力を加算する加算手段12cとから成る。この実施例では電源電圧検出手段11に全波整流器が含まれており、正弦波交流電源電圧が全波整流されているので、210〜330度検出手段12bと加算手段12cとを省くこともできる。勿論、全波整流する前の状態で30〜150度、210〜330度等のピークを含む所定範囲を抽出することもできる。検出範囲抽出手段12は正弦波の正ピーク及び負ピークを含む部分を抽出するので、電圧変化を大きな感度を有して正確に検出することができる。
検出基準値発生手段13は下限検出基準値発生手段と上限検出基準値発生手段とを有する。下限検出基準値発生手段は50%下限検出基準値V50を発生する第1の下限検出基準値発生手段13aと、75%下限検出基準値V75の発生する第2の下限検出基準値発生手段13bと、85%下限検出基準値V85を発生する第3の下限検出基準値発生手段13cとから成る。上限検出基準値発生手段は、110%上限検出基準値V110 を発生する第1の上限検出基準値発生手段13dと、115%上限検出基準値V115 を発生する第2の上限検出基準値発生手段13eとから成る。なお上限検出基準値発生手段として140%上限検出基準値発生手段を追加して設けることもできる。50%、75%及び85%の下限検出基準値V50、V75、V85、並びに110%及び115%上限検出基準値V110 、V115 は、交流電源端子1の正常即ち定格交流電圧を基準の100%として示されている。各検出基準値V50、V75、V85、V110 、V115 は一定の値とすることもできるが、電源異常の検出精度を高めるために交流電源電圧の波形に応じて正弦波状に変化する波形データとしてメモリに格納されており、電源電圧の波形変化に同期して読み出されるものである。即ち、各検出基準値V50、V75、V85、V110 、V115 は図5〜図7で点線で示すように100%の標準正弦波V100 に相似の波形を有する。なお、図5〜図7には、理解を容易にするために各検出基準値が0〜180度又は0〜360度の範囲の全体に示されているが、実際には正弦波の30〜150度区間の波形、又は30〜150度及び210〜330度区間の波形のみがメモリに格納されている。
電圧レベル判定手段14は、コンパレータとして機能する50%比較手段C50、75%比較手段C75、85%比較手段C85、110%比較手段C110 、115%比較手段C115 から成る。50%、75%及び85%比較手段C50、C75、C85の負入力端子は検出範囲抽出手段12にそれぞれ接続され、正入力端子は第1、第2及び第3の下限検出基準値発生手段13a、13b、13cに接続されている。従って、交流電源電圧の検出値が各下限検出基準値V50、V75、V85よりも低くなると、各比較手段C50、V75、C85から正の出力が発生する。110%及び115%比較手段C110 、C115 の正入力端子は検出範囲抽出手段12に接続され、負入力端子は第1及び第2の上限検出基準値発生手段13d、13eに接続されている。従って、交流電源電圧の検出値が各上限検出基準値V110 、V115 を上回った時に各比較手段C110 、C115 から正の出力が発生する。各比較手段C50、C75、C85、C110 、C115 の正の出力は電源電圧の異常又は異常の可能性を示している。
異常継続判定手段15は、第1、第2及び第3の下限基準時間タイマT1 、T2 、T3 と、第1及び第2の上限基準時間タイマT4 、T5 と、第1、第2、第3、第4及び第5のNOT回路N1 、N2 、N3 、N4 、N5 と、第1、第2、第3、第4及び第5のAND回路(論理積回路)A1 、A2 、A3 、A4 、A5 と、第1、第2及び第3のOR回路(論理和回路)OR1 、OR2 、OR3 とから成る。第1、第2、第3、第4及び第5のAND回路A1 、A2 、A3 、A4 、A5 の一方の入力端子は比較手段C50、C75、C85、C110 及びC115 の出力端子にそれぞれ接続され、他方の入力端子はNOT回路N1 、N2 、N3 、N4 、N5を介して基準時間タイマT1 、T2 、T3 、T4 、T5 にそれぞれ接続されている。基準時間タイマT1 、T2 、T3 、T4 、T5 は比較手段C50、C75、C85、C110 、C115 にそれぞれ接続され、これ等から得られる低レベル出力から高レベル出力への転換時点に応答して2ms、10ms、200ms、200ms、2msを計測する。第1、第2及び第3の下限基準時間タイマT1 、T2 、T3 が計測する第1、第2及び第3の下限基準時間2ms、10ms、200msは、第1、第2及び第3の下限検出基準値V50、V75、V85の増大に応じて増大している。第1及び第2の上限基準時間タイマT4 、T5 が計測する第1及び第2の上限基準時間200ms、2msは第1及び第2の上限検出基準値V110 、V115 の増大に応じて逆に減少している。
図3において、第1のAND回路A1 と第1のNOT回路N1 と第1の下限基準時間タイマT1 とによって第1の下限異常継続判定手段21が構成されている。第2のAND回路A2 と第2のNOT回路N2 と第2の下限基準時間タイマT2 とによって第2の下限異常継続判定手段22が構成されている。第3のAND回路A3 と第3のNOT回路N3 と第3の下限基準時間タイマT3 とによって第3の下限異常継続判定手段23が構成されている。第4のAND回路A4 と第4のNOT回路N4 と第1の上限基準時間タイマT4 とによって第1の上限異常継続判定手段24が構成されている。第5のAND回路A5 と第5のNOT回路N5 と第2の上限基準時間タイマT5 とによって第2の上限異常継続判定手段25が構成されている。
第1、第2及び第3のAND回路A1 、A2 、A3 の出力は第1のOR回路OR1 を介して第3のOR回路OR3 に入力している。第4及び第5のAND回路A4 、A5 の出力は第2のOR回路OR2 を介して第3のOR回路OR3 に入力している。図3には3つのOR回路OR1 、OR2 、OR3 が設けられているが、これ等を1つのOR回路に変形し、1つのOR回路に第1〜第5のAND回路A1 〜A5 の全てを入力させる構成にしても差し支えない。第1〜第5のAND回路A1 〜A5 のいずれか1つから高レベル出力が発生すると、交流スイッチ2がオフ制御され、且つ双方向電力変換器4にインバータ切替指令が与えられ、双方向電力変換器4はDC―AC変換器として動作する。
図4は検出基準値V50、V75、V85、V110 、V115 と異常継続判定手段15における基準時間タイマT1 〜T5 で設定される基準時間との関係を概念的に示すものである。図4の斜線が付されていない領域は一般にITIカーブ(情報設備許容電圧)を示す。本実施例の下限検出基準値V50、V75、V85及び上限検出基準値V110 、V115 は情報設備許容電圧の範囲内又は境界上に設定されている。従って、交流電源端子1から負荷7に情報設備許容電圧に収まるように電圧が供給される。なお、図4のV140は過電圧検出のために追加して設けることができる上限検出基準値を示す。
対数目盛で示されている時間軸の長さと各検出基準値との関係から明らかなように、交流電源電圧の変動が大きい時にはこの変動の短い継続時間で交流スイッチ2がオフ制御され、交流電源電圧の変動が小さい時にはこの変動状態が長く継続した時にのみ交流スイッチ2がオフ制御される。
図5は交流電源電圧Vinが急激に低下即ち停電した時の図3の各部の状態を示す。図5のt2 まで標準レベルV100 に保たれていた交流電源電圧の検出値Vinがt2 で急激に低下すると、t3 、t4 、t5 時点で下限検出基準値V85、V75、V50を順次に横切り、図5(H)(K)(N)に示すように比較手段C85、C75、C50の出力が低レベル(第1の信号)から高レベル(第2の信号)に転換する。これ等に同期して図5(I)(L)(O)に示すように基準時間タイマT3 、T2 、T1 の出力も低レベルから高レベルに転換し、所定の下限基準時間200ms、10ms、2msの計測を開始する。t6 時点になると最も短い時間(2ms)の下限基準時間タイマT1 の出力が低レベルに戻る。図5(I)(L)の基準時間タイマT3 、T2 の出力はt6 後も高レベルに保たれているので、図5(J)(M)のAND回路A3 、A2 の出力は低レベルに保たれる。これにより、図5(P)に示すように第1のAND回路A1 の出力がt6 時点で高レベルに転換し、この高レベル信号が第1及び第3のOR回路OR1 、OR3 を介して交流スイッチ2に対してオフ制御信号として送られる。この実施例では交流スイッチ2のオフ制御信号を高レベルとしたが、これを低レベルとし、オン制御信号を高レベルとすることもできる。また、基準時間タイマT1 〜T5 から所定計測時間だけ低レベルの出力が得られるように変形し、NOT回路N1 〜N5 を省くこともできる。また、基準時間タイマT1 〜T5 、NOT回路N1 〜N5 、AND回路A1 〜A5 、OR回路OR1 〜OR3 をこれ等と同様な機能を有する別の回路又は別の論理回路に置き換えることができる。
図5において、交流電源電圧の検出値Vinは上限検出基準値V110 、V115 を横切っていないので、図5(B)(C)(D)(E)(F)(G)に示すように比較手段C115 、上限基準時間タイマT5 、AND回路A5 、比較手段C110 、上限基準時間タイマT4 、AND回路A4 の出力はそれぞれ零即ち低レベルに保たれている。
また、図5において、t0 〜t1 の0〜30度区間及びt7 〜t8 の150〜180度区間、図示が省略されている180〜210度区間及び330〜360度区間の交流電源電圧の検出値Vinは検出範囲抽出手段12で抽出されない。従って、比較手段C50、C75、C85、C110 、C115 の入力電圧が零になるが、この実施例では非抽出期間には各比較手段の比較動作を停止し、抽出期間の最後の出力を保持して出力している。
図5から明らかなように、交流電源電圧の検出値Vinが50%レベルの下限検出基準値V50に達した時点t5 から2ms後に交流スイッチ2がオフ制御され、且つ双方向電力変換器4がインバータ制御に切替えられるので、実質的に無瞬断で負荷7に電力を提供することができる。
図6は交流電源電圧Vinの低下状態が10ms以上継続した時の図3の各部の状態を図5と同様に示す。図6では、図6(A)に示すように交流電源電圧の検出値Vinがt2 、t3 時点で下限検出基準値V85、V75を横切り、その後2つの下限検出基準値V50とV75との間に保持されている。このため、図6(H)(K)に示す比較手段C85、C75の出力はt2 、t3 で順次に高レベルに転換し、図6(I)(L)に示す基準時間タイマT3 、T2 の出力も高レベルに転換する。図6のt3 時点から本実施例において異常継続時間とみなしている150〜210度の非抽出期間を介して10ms経過したt7 時点で下限基準時間タイマT2 の出力がt7 時点で低レベルに戻る。このt7 時点で交流電源電圧の検出値Vinが下限検出基準値V50とV75との間にまだ位置していれば、図6(M)に示すようにAND回路A2 の出力がt7 で高レベルに転換し、交流スイッチ2がオフ制御され、且つ双方向電力変換器4がインバータ制御される。これにより、交流電源電圧の低い状態での負荷7への電力供給が禁止される。なお、図6のt7 時点よりも前に交流電源電圧の検出値Vinが下限検出基準値V75よりも上に戻ると、t7 時点での交流スイッチ2のオフ制御は延期される。
図7は過電圧時の図3の各部の状態を示す。図7(A)に示すように交流電源電圧の検出値Vinがt2 時点で上限検出基準値V110 を横切り、更にt3 時点で上限検出基準値V115 を横切ると、図7(E)(B)に示すように比較手段C110 、C115 の出力が高レベルに転換し、図7(F)(C)に示すように基準時間タイマT4 、T5 の出力が高レベルに転換する。上限基準時間タイマT5 が2msの計測をt4 で終了すると、この出力が低レベルに戻る。t4 及びこの直後まで比較器C115 の出力は遅れを有して高レベルに保たれているので、図7(D)に示すAND回路A5 の出力がt4 〜t5 期間に高レベルになり、これが交流スイッチ2のオフ制御信号として機能する。これにより、交流スイッチ2を介して過電圧の負荷7に対する供給を禁止することができる。
本実施例は次の効果を有する。
(1) 電源電圧の変化の状態に応じて電源電圧の異常低下又は異常上昇又はこれ等の両方の検出条件を変えるので、電源異常を合理的に検出することができる。即ち、図5に示すように電源電圧の大幅な変化によって異常が明らかな時には迅速に交流スイッチ2がオフ制御され、蓄電池5からの電力供給が開始する。これにより実質的に無瞬断切替が可能になる。これとは別に電源電圧が図6に示すように極端に変化しない場合には電源電圧の変化の継続を考慮して異常が検出される。従って、電源を遮断することが必要な異常か否かの判定を正確に行うことが可能になり、電源遮断の回数を減らすことが可能になる。このため蓄電池5の放電の頻繁な繰り返しを防ぎ、蓄電池5の寿命の低下を防ぐことができる。
(2) 下限及び上限検出基準値V50、V75、V85、V110 、V115 がITIカーブの内側に設定されるので、余裕を有して異常を検出することができる。
(3) 下限及び上限検出基準値V50、V75、V85、V110 、V115 が正弦波に対応して変化するので、正確且つ合理的な異常検出が可能になる。
(4) 正弦波のピークを含む一部即ち30〜150度、210〜330度を抽出して異常を検出するので、検出処理が容易になり且つ検出精度を高めることができる。
(5) 基準時間タイマT1 〜T5 とAND回路A1 〜A5 との組み合せよる簡単な構成で異常検出を容易に達成することができる。
(6) 電源電圧検出手段11にA−D変換器11bを含め、検出範囲抽出手段12、検出基準値発生手段13、電圧レベル判定手段14及び異常継続判定手段15をマイクロコンピュータによって構成しているので、異常検出条件を容易に変更できる。即ち検出基準値発生手段13a〜13eの内容の書き換え、基準時間タイマT1 〜T5 の計測時間の設定変更によって、例えば、周知のSEMIF47(半導体製造装置の電源仕様)、又はMIL−STD−704E(航空機電源の仕様)、又はIEC62040−3クラス2の仕様に従うように自由に異常検出条件を変えることができる。
本発明は上述の実施例に限定されるものでなく、例えば次の変形が可能なものである。
(1) 実施例では電源異常検出装置6をマイクロコンピュータを使用して構成したが、アナログ回路で構成すること、又はアナログ回路とディジタル回路との組み合せで構成することができる。
(2) 蓄電池5の代りに、電解コンデンサ、電気二重層などの蓄積器、サイクル用蓄積装置等の電力貯蔵装置を使用することができる。
(3) 無停電電源装置以外の電力供給装置の電源異常検出装置にも本発明を適用できる。
(4) 交流電源電圧を全波整流しないで電源異常検出する構成に変形することができる。
(5) 電源電圧の低下又は停電の検出のみ、又は過電圧検出のみに本発明を適用することができる。
本発明は電力供給装置に利用できる。
本発明の実施例1に従う無停電電源装置を示すブロック図である。 図1の電源異常検出装置を示すブロック図である。 図2の電源異常検出装置を更に詳しく示すブロック図である。 実施例1に従う検出基準値と異常継続時間との関係を示す図である。 停電時の図3の各部の状態を概略的に示す波形図である。 電源電圧低下時の図3の各部の状態を概略的に示す波形図である。 過電圧時の図3の各部の状態を概略的に示す波形図である。
符号の説明
6 電源異常検出装置
11 電源電圧検出手段
12 検出範囲抽出手段
13 検出基準値発生手段
14 電圧レベル判定手段
15 異常継続判定手段
13a〜13e 検出基準値発生手段
T1 〜T5 基準時間タイマ

Claims (13)

  1. 電源端子と負荷との間に接続されたスイッチを電源電圧異常時にオフ制御するために使用する電源異常検出装置であって、
    前記電源端子から前記負荷に供給する電源電圧を検出する電源電圧検出手段と、
    前記電源電圧の異常低下を検出するために互いに値の異なる複数の下限検出基準値を発生する下限検出基準値発生手段と、
    前記複数の下限検出基準値と前記電源電圧の検出値とをそれぞれ比較して前記電源電圧の検出値が前記複数の下限検出基準値よりも低いか否かをそれぞれ判定する電圧レベル判定手段と、
    前記複数の下限検出基準値に対応して複数の下限基準時間情報を有し、前記複数の下限基準時間情報は前記複数の下限検出基準値が低くなるに従って短くなる時間情報であり、前記電源電圧の検出値が前記下限検出基準値よりも低いことを示す前記電圧レベル判定手段の出力が前記下限基準時間情報が示す時間以上継続的に発生しているか否かを判定し、継続的に発生している時に前記スイッチをオフ制御するための出力を発生する異常継続判定手段と
    を備えていることを特徴とする電源異常検出装置。
  2. 電源端子と負荷との間に接続されたスイッチを電源電圧異常時にオフ制御するために使用する電源異常検出装置であって、
    前記電源端子から前記負荷に供給する電源電圧を検出する電源電圧検出手段と、
    前記電源電圧の異常上昇を検出するために互いに値の異なる複数の上限検出基準値を発生する上限検出基準値発生手段と、
    前記複数の上限検出基準値と前記電源電圧の検出値とをそれぞれ比較して前記電源電圧の検出値が前記複数の上限検出基準値よりも高いか否かをそれぞれ判定する電圧レベル判定手段と、
    前記複数の上限検出基準値に対応して複数の上限基準時間情報を有し、前記複数の上限基準時間情報は前記複数の上限検出基準値が高くなるに従って短くなる時間情報であり、前記電源電圧の検出値が前記上限検出基準値よりも高いことを示す前記電圧レベル判定手段の出力が前記上限基準時間情報が示す時間以上継続的に発生しているか否かを判定し、継続的に発生している時に前記スイッチをオフ制御するための出力を発生する異常継続判定手段と
    を備えていることを特徴とする電源異常検出装置。
  3. 電源端子と負荷との間に接続されたスイッチを電源電圧異常時にオフ制御するために使用する電源異常検出装置であって、
    前記電源端子から前記負荷に供給する電源電圧を検出する電源電圧検出手段と、
    前記電源電圧の異常低下を検出するために互いに値の異なる複数の下限検出基準値を発生する下限検出基準値発生手段と、
    前記電源電圧の異常上昇を検出するために互いに値が異なり且つ前記下限検出基準値よりも高い値を有している複数の上限検出基準値を発生する上限検出基準値発生手段と、
    前記複数の下限検出基準値及び前記複数の上限検出基準値と前記電源電圧の検出値とをそれぞれ比較して前記電源電圧の検出値が前記複数の下限検出基準値よりも低いか否かをそれぞれ判定し、且つ前記電源電圧の検出値が前記複数の上限検出基準値よりも高いか否かをそれぞれ判定する電圧レベル判定手段と、
    前記複数の下限検出基準値に対応して複数の下限基準時間情報を有し、前記複数の下限基準時間情報は前記複数の下限検出基準値が低くなるに従って短くなる時間情報であり、前記複数の上限検出基準値に対応して複数の上限基準時間情報を有し、前記複数の上限基準時間情報は前記複数の上限検出基準値が高くなるに従って短くなる情報であり、前記電源電圧の検出値が前記下限検出基準値よりも低いことを示す前記電圧レベル判定手段の出力が前記下限基準時間情報が示す時間以上継続的に発生しているか否かを判定し、継続的に発生している時に前記スイッチをオフ制御するための出力を発生し、且つ前記電源電圧の検出値が前記上限検出基準値よりも高いことを示す前記電圧レベル判定手段の出力が前記上限基準時間情報が示す時間以上継続的に発生しているか否かを判定し、継続的に発生している時に前記スイッチをオフ制御するための出力を発生する異常継続判定手段と
    を備えていることを特徴とする電源異常検出装置。
  4. 前記下限検出基準値は、前記負荷の許容電圧範囲の下限値と同一又はこれよりも少し高い値に対応する値を有していることを特徴とする請求項1又は3記載の電源異常検出装置。
  5. 前記上限検出基準値は、前記負荷の許容電圧範囲の上限値と同一又はこれよりも少し低い値に対応する値を有していることを特徴とする請求項2又は3記載の電源異常検出装置。
  6. 前記電源端子は正弦波交流電圧を供給するものであり、
    前記下限検出基準値は定格電圧の正弦波又はこの整流波形の振幅を所定の割合で低減した波形の一部又は全部を示す値であることを特徴とする請求項1又は3記載の電圧異常検出装置。
  7. 前記電源端子は正弦波交流電圧を供給するものであり、
    前記上限検出基準値は定格電圧の正弦波又はこの整流波形の振幅を所定の割合で増大した波形の一部又は全部を示す値であることを特徴とする請求項2又は3記載の電圧異常検出装置。
  8. 前記電源端子は正弦波交流電圧を供給するものであり、
    前記電源電圧検出手段は、前記電源端子から供給される正弦波交流電圧の正の半波期間中の正のピークを含む一部の区間及び負の半波期間中の負のピークを含む一部の区間の波形のみを抽出してこれ等を検出値とするものであることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の電源異常検出装置。
  9. 前記異常継続判定手段は、
    前記電源電圧の検出値が前記下限検出基準値よりも低いことを示す前記電圧レベル判定手段の出力に応答して前記下限基準時間情報が示す時間を計測するタイマと、
    前記タイマが前記時間の計測を終了した時点又はこれよりも後において、前記電源電圧の検出値が前記下限検出基準値よりも低いことを示す出力が前記電圧レベル判定手段から発生しているか否かを判定する論理回路と
    から成ることを特徴とする請求項1又は3記載の電源異常検出装置。
  10. 前記異常継続判定手段は、
    前記電源電圧の検出値が前記上限検出基準値よりも高いことを示す前記電圧レベル判定手段の出力に応答して前記上限基準時間情報が示す時間を計測するタイマと、
    前記タイマが前記時間の計測を終了した時点又はこれよりも後において、前記電源電圧の検出値が前記上限検出基準値よりも高いことを示す出力が前記電圧レベル判定手段から発生しているか否かを判定する論理回路と
    から成ることを特徴とする請求項2又は3記載の電源異常検出装置。
  11. 負荷に電力を供給するための電源端子と、前記電源端子と前記負荷との間に接続されたスイッチと、前記スイッチを電源電圧異常時にオフ制御するために使用する電源異常検出装置とを有する電力供給装置であって、前記電源異常検出装置が、
    前記電源端子から前記負荷に供給する電源電圧を検出する電源電圧検出手段と、
    前記電源電圧の異常低下を検出するために互いに値の異なる複数の下限検出基準値を発生する下限検出基準値発生手段と、
    前記複数の下限検出基準値と前記電源電圧の検出値とをそれぞれ比較して前記電源電圧の検出値が前記複数の下限検出基準値よりも低いか否かをそれぞれ判定する電圧レベル判定手段と、
    前記複数の下限検出基準値に対応して複数の下限基準時間情報を有し、前記複数の下限基準時間情報は前記複数の下限検出基準値が低くなるに従って短くなる時間情報であり、前記電源電圧の検出値が前記下限検出基準値よりも低いことを示す前記電圧レベル判定手段の出力が前記下限基準時間情報が示す時間以上継続的に発生しているか否かを判定し、継続的に発生している時に前記スイッチをオフ制御するための出力を発生する異常継続判定手段と
    から成ることを特徴とする電力供給装置。
  12. 負荷に電力を供給するための電源端子と、前記電源端子と前記負荷との間に接続されたスイッチと、前記スイッチを電源電圧異常時にオフ制御するために使用する電源異常検出装置とを有する電力供給装置であって、前記電源異常検出装置が、
    前記電源端子から前記負荷に供給する電源電圧を検出する電源電圧検出手段と、
    前記電源電圧の異常上昇を検出するために互いに値の異なる複数の上限検出基準値を発生する上限検出基準値発生手段と、
    前記複数の上限検出基準値と前記電源電圧の検出値とをそれぞれ比較して前記電源電圧の検出値が前記複数の上限検出基準値よりも高いか否かをそれぞれ判定する電圧レベル判定手段と、
    前記複数の上限検出基準値に対応して複数の上限基準時間情報を有し、前記複数の上限基準時間情報は前記複数の上限検出基準値が高くなるに従って短くなる時間情報であり、前記電源電圧の検出値が前記上限検出基準値よりも高いことを示す前記電圧レベル判定手段の出力が前記上限基準時間情報が示す時間以上継続的に発生しているか否かを判定し、継続的に発生している時に前記スイッチをオフ制御するための出力を発生する異常継続判定手段と
    から成ることを特徴とする電力供給装置。
  13. 負荷に電力を供給するための電源端子と、前記電源端子と前記負荷との間に接続されたスイッチと、前記スイッチを電源電圧異常時にオフ制御するために使用する電源異常検出装置とを有する電力供給装置であって、前記電源異常検出装置が、
    電源端子と負荷との間に接続されたスイッチを電源電圧異常時にオフ制御するために使用する電源異常検出装置であって、
    前記電源端子から前記負荷に供給する電源電圧を検出する電源電圧検出手段と、
    前記電源電圧の異常低下を検出するために互いに値の異なる複数の下限検出基準値を発生する下限検出基準値発生手段と、
    前記電源電圧の異常上昇を検出するために互いに値が異なり且つ前記下限検出基準値よりも高い値を有している複数の上限検出基準値を発生する上限検出基準値発生手段と、
    前記複数の下限検出基準値及び前記複数の上限検出基準値と前記電源電圧の検出値とをそれぞれ比較して前記電源電圧の検出値が前記複数の下限検出基準値よりも低いか否かをそれぞれ判定し、且つ前記電源電圧の検出値が前記複数の上限検出基準値よりも高いか否かをそれぞれ判定する電圧レベル判定手段と、
    前記複数の下限検出基準値に対応して複数の下限基準時間情報を有し、前記複数の下限基準時間情報は前記複数の下限検出基準値が低くなるに従って短くなる時間情報であり、前記複数の上限検出基準値に対応して複数の上限基準時間情報を有し、前記複数の上限基準時間情報は前記複数の上限検出基準値が高くなるに従って短くなる情報であり、前記電源電圧の検出値が前記下限検出基準値よりも低いことを示す前記電圧レベル判定手段の出力が前記下限基準時間情報が示す時間以上継続的に発生しているか否かを判定し、継続的に発生している時に前記スイッチをオフ制御するための出力を発生し、且つ前記電源電圧の検出値が前記上限検出基準値よりも高いことを示す前記電圧レベル判定手段の出力が前記上限基準時間情報が示す時間以上継続的に発生しているか否かを判定し、継続的に発生している時に前記スイッチをオフ制御するための出力を発生する異常継続判定手段と
    から成ることを特徴とする電力供給装置。
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