JP2007020256A - 充電装置およびその装置の制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 ACアダプタの保護機能が動作しても自動的に復旧させることが可能な充電装置およびその装置の制御方法の提供。
【解決手段】 ACアダプタ1の保護機能が動作すると、電圧検出器17はACアダプタ1の出力電圧が予め設定した閾値未満となったことを検出し、停止制御部16に充電IC12の動作を停止させる。ACアダプタ1の出力電流が0に近くなると、ACアダプタ1は保護動作が解除され、ACアダプタ1の動作点が定格電圧出力点に遷移する。電圧検出器17はACアダプタ1の出力電圧が閾値以上となったことを検出し、停止制御部16に充電IC12の動作を再開させる。
【選択図】 図1
【解決手段】 ACアダプタ1の保護機能が動作すると、電圧検出器17はACアダプタ1の出力電圧が予め設定した閾値未満となったことを検出し、停止制御部16に充電IC12の動作を停止させる。ACアダプタ1の出力電流が0に近くなると、ACアダプタ1は保護動作が解除され、ACアダプタ1の動作点が定格電圧出力点に遷移する。電圧検出器17はACアダプタ1の出力電圧が閾値以上となったことを検出し、停止制御部16に充電IC12の動作を再開させる。
【選択図】 図1
Description
本発明は、充電装置およびその装置の制御方法に関し、特にスイッチングレギュレータ型の充電装置およびその装置の制御方法に関する。
従来の二次電池の充電装置の一例として、チョークコイルを用いたチョッパ方式の降圧スイッチングレギュレータ回路が知られている。図6は従来のチョークコイルを用いたチョッパ方式の降圧スイッチングレギュレータ回路の一例の構成図である。
図6を参照すると、従来のチョークコイルを用いたチョッパ方式の降圧スイッチングレギュレータ回路の一例は、電源となるACアダプタ1と、ダイオード3と、コンデンサ4と、トランジスタ5と、ダイオード6と、コイル7と、抵抗8と、コンデンサ9と、二次電池11と、充電IC12とを含んで構成される。
また、充電IC12は、パルス変調器13と、定電流制御部(C.C.F.B.)14と、定電圧制御部(C.V.F.B.)15とを含んでいる。なお、2および10は接続端子を示す。
この降圧スイッチングレギュレータ回路は、二次電池11を定電流または定電圧で充電するために、トランジスタ5のオン期間、オフ期間をパルス変調器13で制御する。
図7はパルス変調器13の出力波形の一例を示す図である。図6及び図7を参照すると、ACアダプタ1の出力電圧201が二次電池11の両端電圧202と区間電圧203と区間電圧204を加えた合計電圧と比較して十分に大きい場合(201>>202+203+204)を図7(A)の波形とする。
ACアダプタ1の出力電圧201が低下した場合や、二次電池11の両端電圧202が上昇した場合には(201>202+203+204)、コイル7に加わる両端電圧が低下するためオン期間が同一の場合トランジスタ5の1回のオンでコイルに蓄えられる電力が低下することになり、二次電池11へ十分な電力供給ができなくなり充電電流103または出力電圧202の低下につながる。このため、充電電流103または出力電圧202の不足を補うため図7(B)に示すようにオン区間が増加するように動作する。
さらにACアダプタ1の出力電圧201が低下した場合や、二次電池11の両端電圧202が上昇した場合には(201≦202+203+204)、図7(C)のように常にONし続ける状態となる。
図8は、ACアダプタ1の過電流保護機能の動作状態を示す出力電圧対出力電流特性図である。図8(A)、(B)において縦軸はACアダプタ1の出力電圧201を示している。横軸はACアダプタ1の出力電流101を示している。
図8(A)を参照すると、通常ACアダプタ1の出力電圧201は定格出力電圧413を出力している。一般的にACアダプタ1は定格以上の電流を流すと故障してしまうため、過電流に対する保護機能がついている。過電流保護機能が動作する出力電流を上限電流412で示す。また、二次電池11に定電流充電する電流値を充電電流411として記載する。
降圧スイッチングレギュレータ回路を用いた場合にはエネルギー変換のため、二次電池11に充電する充電電流103よりもACアダプタの出力電流101は少なくなる。このため通常状態でACアダプタ1を使用している場合には動作点416の位置にあるとする。
なんらかの原因で出力電流101が上限電流412まで達し、動作点415になったとする。するとACアダプタ1の保護機能が働き、動作点417まで移動し出力電圧414まで低下しACアダプタ1を保護する。このとき出力電流は上限電流412の値を保ったままである。
一方、図8(B)を参照すると、動作点415まで到達すると、ACアダプタ1の保護機能が働き、動作点418まで低下しACアダプタ1を保護する。このとき出力電圧414まで低下しかつ出力電流419まで低下した状態になる。
図9はコイル7に流れる電流の一例の波形図である。縦軸は電流値102、横軸は時間tを表す。図9(A)は降圧スイッチングレギュレータ回路を用いた充電回路のトランジスタ5のオン・オフ制御によりコイル7にリプル電流513が流れている状態を示している。ここに流れる電流102の平均値が二次電池11に充電される電流値と同等であり、平均値は電流511で示されている。
コイル7の電流102は図9(A)に示すようにリプルを持ち、このリプル電流513の上限は降圧スイッチングレギュレータ回路を用いた充電回路のコイル7、トランジスタ5、ダイオード3、パルス変調器13、抵抗8、ACアダプタ1の出力電圧201、二次電池11の両端電圧202などの特性のばらつきにより変化し、一時的にACアダプタ1の保護電流512(図8(A),(B)の412と同じ)に達する場合がある。
このとき、ACアダプタ1の保護機能が働くと図8(A)や図8(B)に示した挙動を示し、動作点がそれぞれ動作点417や動作点418に移動する。すると、ACアダプタ1の出力電圧201が低下しているため、図7(A)に示すパルス変調器13の出力波形が図7(B)に示す波形に変化し、さらに図7(C)に示す波形に変化する。これにより、トランジスタ5はオンしたままとなる。
ACアダプタ1が図8(B)に示す保護機能のタイプの場合には出力電流101は同図の419に低下する。この状態のコイル7の電流102は図9(B)の414となる。
ACアダプタ1は、その保護機能が図8(A)に示す特性を有する場合は、出力電流101が減らない限り出力電圧201が復帰しないので、充電IC12は二次電池11に設定された電流を流すようにトランジスタ5をオンし続ける。このため、二次電池11に充電が進んで両端電圧202が上昇する以外にACアダプタ1の出力電圧201が上昇することはなく、二次電池11の充電が進む以外にACアダプタ1の保護機能は解除されることがない。
一方、バッテリの充電に用いられるスイッチング電源の一例が開示されている。これは、入力電圧が所定値以下になると、整流用スイッチ回路(充電回路)を停止するというものである(たとえば、特許文献1および2参照)。また、このスイッチング電源は非絶縁型コンバータとしての構成が可能であり、かつ降圧型のコンバータに適用が可能とも記載されている(たとえば、特許文献1参照)。
また、充電電流が異常なとき、コンバータの動作を低下させて、充電電流が、電池を過充電から保護できる程度に小さくする技術が開示されている(たとえば、特許文献3参照)。
また、比較器の検出電圧が所定値を超えた場合、充電側のスイッチング手段のオンデューティを検出電圧が所定値以下の場合の制御よりも低くする技術が開示されている(たとえば、特許文献4参照)。
第1の問題点は、何らかの原因で電力供給源のACアダプタの過電流保護機能が働いてしまった場合に、二次電池の充電が進むまでACアダプタの負荷が軽減することがないのでACアダプタの保護機能が解除することがなく、あらかじめ設定した電流値による定格電流や、あらかじめ設定した電圧値による定格電圧での充電ができなくなることである。
第2の問題点は、ACアダプタの過電流保護機能が働いた場合で、定格電流や定格電圧での充電ができない場合には、十分な充電が確保できないため充電時間が延長してしまうことがあることである。
第3の問題点は、ACアダプタの過電流保護機能が働いた場合で、ACアダプタの出力電圧、出力電流が制限された場合に、降圧スイッチングレギュレータ回路のスイッチングトランジスタがオンし続けることになり、効率が低下することがあることである。
一方、本発明の特徴は入力電源(ACアダプタ)として「フ」の字特性をもつ保護回路を含むものを採用したことにあるのに対し、上記特許文献1〜4開示の技術にはそのような記載は全く見られない。したがって、これら特許文献1〜4開示の技術は本発明と構成が全く異なるものである。
そこで本発明の目的は、ACアダプタの保護機能が動作しても自動的に復旧させることが可能な充電装置およびその装置の制御方法を提供することにある。
前記課題を解決するために本発明による充電装置は、「フ」の字特性の過電流保護機能を備えた電源と、前記電源の出力電圧および出力電流をスイッチング制御し、充電に適した電圧および電流を生成する充電手段とを含む充電装置であって、前記電源の過電流保護機能が動作したことを検出する保護動作検出手段と、前記保護動作検出手段により前記電源の過電流保護機能が動作したことが通知された場合に、前記充電手段の動作を停止させる充電動作停止手段とを含むことを特徴とする。
また、本発明による他の充電装置は、「フ」の字特性の過電流保護機能を備えた電源と、前記電源の出力電圧および出力電流をスイッチング制御し、充電に適した電圧および電流を生成する充電手段とを含む充電装置であって、前記充電手段が生成する電流を監視し、その電流が予め設定した閾値を超えた場合に、その電流値を下げる電流制御手段を含むことを特徴とする。
また、本発明による充電装置の制御方法は、「フ」の字特性の過電流保護機能を備えた電源と、前記電源の出力電圧および出力電流をスイッチング制御し、充電に適した電圧および電流を生成する充電手段とを含む充電装置の制御方法であって、前記電源の過電流保護機能が動作したことを検出する保護動作検出ステップと、前記保護動作検出ステップにより前記電源の過電流保護機能が動作したことが通知された場合に、前記充電手段の動作を停止させる充電動作停止ステップとを含むことを特徴とする。
また、本発明による他の充電装置の制御方法は、「フ」の字特性の過電流保護機能を備えた電源と、前記電源の出力電圧および出力電流をスイッチング制御し、充電に適した電圧および電流を生成する充電手段とを含む充電装置の制御方法であって、前記充電手段が生成する電流を監視し、その電流が予め設定した閾値を超えた場合に、その電流値を下げる電流制御ステップを含むことを特徴とする。
本発明によれば、保護動作検出手段により電源の過電流保護機能が動作したことが通知された場合に、充電動作停止手段が充電手段の動作を停止させる。
また、充電手段が生成する電流を監視し、その電流が予め設定した閾値を超えた場合に、電流制御手段がその電流値を下げる。
本発明によれば、上記構成を含むため、ACアダプタの保護機能が動作しても自動的に復旧させることが可能となる。
すなわち、第1の効果は、ACアダプタが保護動作しても自動的に復旧できることにある。この結果、部品のばらつきによる消費電流設計が簡単になる。
その理由はACアダプタの出力電圧を監視することで、ACアダプタが保護動作になったことが判断できるためである。
第2の効果は、効率よく充電できることにある。この結果、消費電流が抑えられる。
その理由は、トランジスタ5が常にスイッチング動作を行い、効率よく電力変換を行うためである。トランジスタ5がオンしたままの状態では電流101=電流103となるため、例えばダイオード3での損失が増える。トランジスタ5がスイッチングしていれば電流101<電流103となるため損失を抑えることができる。
第3の効果は、設定電流、設定電圧で充電できることにある。この結果、充電時間が延びるのを防止することができる。
その理由は、ACアダプタが継続して保護動作を行わないため、充電回路に定格の電圧が供給され、正常に充電回路が動作するためである。
まず、本発明の特徴を述べる。本発明は、チョークコイルを用いたチョッパ方式の降圧スイッチングレギュレータ回路を用いて二次電池に充電する際に、その降圧スイッチングレギュレータ回路の電源となるACアダプタが過負荷になることで保護動作となった場合に、ACアダプタが保護動作から復旧できる構成を提供するものである。
図1において、チョークコイルを用いたチョッパ方式の降圧スイッチングレギュレータ回路を用いた一般的な充電IC12は、二次電池11にあらかじめ設定された電流または電圧で充電を行う。充電IC12は二次電池電圧202や、ACアダプタ1の出力電圧201の変化に伴い、あらかじめ設定された電流または電圧を保つことができるようにトランジスタ5のオン期間およびオフ期間を変化させて制御する。
この充電IC12の停止制御部16にはACアダプタ1の出力電圧201を監視している電圧検出器17の出力が接続されている。
ACアダプタ1に過電流保護機能が内蔵されている場合にこの過電流保護機能が動作すると、ACアダプタ1の出力電圧201は一般的に低下する。また、過電流保護機能は負荷が軽くなるまで動作し続けているタイプがあり、一般的には前述の図8(B)の「フ」の字特性と呼ばれているタイプの過電流保護機能である。
ACアダプタ1が何らかの原因で過電流保護機能が動作した場合に、ACアダプタ1の出力電圧201は低下する。出力電圧201が低下したことで、充電IC12はトランジスタ5のオン期間を増やすように動作する。そうすることでACアダプタ1の負荷は重くなり、ますます出力電圧201は低下する。出力電圧201が低下することで充電IC12はさらにオン期間を増やすが、最終的には常時オンとなる。常時オンのためACアダプタ1の負荷が軽減されることなく、過電流保護機能が解除されることがない。この状態では充電IC12は設定された電流、電圧で充電することができない。
このような場合、ACアダプタ1の出力電圧201は低下しているので電圧検出器17は電圧低下を検出し充電IC12の停止制御部16に制御信号を出力する。停止制御部16は電圧検出器17から受けた制御信号に従い充電IC12の動作を停止する。充電IC12の動作が停止したためACアダプタ1の負荷は軽くなり、過電流保護機能による保護が解除され復旧することが可能となる。
以下、本発明の実施例について添付図面を参照しながら説明する。
図1は本発明に係る充電装置の第1実施例の構成図である。同図を参照すると、本発明に係る充電装置は、電源となるACアダプタ1と、ダイオード3と、コンデンサ4と、トランジスタ5と、ダイオード6と、コイル7と、抵抗8と、コンデンサ9と、二次電池11と、充電IC12と、電圧検出器(Voltage DET)17を含んで構成される。
また、充電IC12は、パルス変調器13と、定電流制御部(C.C.F.B.)14と、定電圧制御部(C.V.F.B.)15と、停止制御部(S.D.cont)16を含んでいる。なお、2および10は接続端子を示す。
ACアダプタ201のプラス端子がダイオード3のアノードに接続され、かつ電圧検出器17に接続されている。ダイオード3のカソードは他方を接地したコンデンサ4に接続され、トランジスタ5のソースにも接続されている。トランジスタ5のゲートはパルス変調器13の出力に接続されている。トランジスタ5のドレインはダイオード6のカソードとコイル7に接続され、コイル7のもう一端は抵抗8に接続され、抵抗8のもう一端は他方を設置したコンデンサ9及び二次電池11のプラス端子に接続されている。ダイオード6のアノードは接地されている。
抵抗8の両端はそれぞれ定電流制御部14に接続されている。また、二次電池11のプラス端子は定電圧制御部15に接続されている。定電流制御部14と定電圧制御部15の出力はパルス変調器13に接続されている。電圧検出器17の出力は停止制御部16に接続されている。
次に本充電装置の動作の概要を述べる。ACアダプタ1は二次電池11を充電するための電力を供給する一方、充電IC12にも電力を供給する。ダイオード3はACアダプタ1が極性を逆に接続された場合の保護として動作する。
電圧検出器17はACアダプタ1の出力電圧201が閾値を下回った場合に下回ったことを示す信号を停止制御部16に出力し、閾値を上回った場合に上回ったことを示す信号を停止制御部16に出力する。
コンデンサ4はトランジスタ5がオン・オフすることで生じるリプル電流を平滑化するために動作する。
充電IC12は抵抗8の両端電圧を定電流制御部14で監視することで充電電流が設定値より多いか少ないかを検出しパルス変調器13のオン期間、オフ期間を制御し、設定値の電流になるように制御する。
また、同時に定電圧制御部15が二次電池11の電圧202を監視し、設定電圧になるように制御する。
定電流制御部14は設定された電流を二次電池11に流すために必要な二次電圧202が定電圧制御部15の設定電圧を超えるようであれば定電圧制御部15の設定された電圧値を限度として動作する。
また、定電圧制御部15は設定された電圧を二次電池11の両端に加えるために必要な充電電流103が定電流充電部14の設定電流を超えるようであれば定電流制御部14の設定された電流値を限度として動作する。
トランジスタ5はパルス変調器13のオン期間にはソースとドレインを接続することでオンし、オフ期間にはソースとドレインを遮断しオフする。コイル7はトランジスタ5がオンすることで供給された電力を蓄え、またトランジスタ5がオフすることでコイル7に蓄えられた電力をダイオード6を通して放出し、ACアダプタ1の電圧を効率よく降圧させる電力変換を行う。
抵抗8は流れる電流に比例して両端電圧が生じ、この電圧を定電流制御部14に入力することにより抵抗8に流れる電流値を知ることができる。コンデンサ9はトランジスタ5がオン・オフすることで生じた電流のリプル電流を平滑化するために動作する。
停止制御16は電圧検出器17の閾値を下回ったことを示す信号を受けた場合に充電IC12を停止させ、また電圧検出器17の閾値を上回ったことを示す信号を受けた場合に充電IC12を動作させる。
次に本充電装置の動作の詳細を述べる。図2は本発明に係るACアダプタ1の過電流保護機能の動作状態を示す出力電圧対出力電流特性図、図3は本発明に係る充電装置の制御方法の手順を示すフローチャートである。
図2は「フ」の字特性を有する過電流保護機能を示し、本発明に係るACアダプタ1はこの過電流保護機能を有している。
図3を参照すると、ステップ701では通常充電状態にあり、ここではACアダプタ1の保護機能も動作しておらず図2(A)の動作点416で意図したとおりに正常に充電動作している状態を示している。
ステップ702はACアダプタ1の出力電圧が過電流保護機能の上限電流415(図2(A)参照)に達したかどうかを判定する。そして、達していない場合には「いいえ」に遷移するためステップ701に戻り通常充電状態を維持する。一方、達した場合には「はい」に遷移し、ステップ703となる。
ステップ703ではACアダプタ1が過電流による保護動作をするため、図2(A)の動作遷移611のように、「フ」の字の特性に応じて動作し、出力電圧及び出力電流が制限され、動作点418に遷移する。
次にステップ704ではステップ703で動作点418に遷移したことで、降圧スイッチングレギュレータ回路を用いた充電IC12が設定電流を流せなくなり、図7(C)で示したようにトランジスタ5が常時オンのままとなる。設定電流を流せない理由は保護機能が動作している状態の動作点418が設定電流411を下回っているためである。
ステップ705では充電回路にACアダプタ1の出力電圧201が閾値を下回ったことが検出可能な構成となっているかを示している。図1の本発明に係る充電装置では電圧検出器17によりこの検出が可能である。一方、図6の従来の充電装置では電圧検出器17を有しないためこの検出は不可能である。
検出可能でない構成の場合には「いいえ」となりステップ703に戻り、ACアダプタ1の保護動作を抜けることができず動作点418のままとなる。一方、検出可能の場合には「はい」となりステップ706へ遷移する。
ACアダプタ1の出力電圧201があらかじめ設定した閾値以下である場合には充電IC12の動作を停止するように働く。これは図1の電圧検出器17の出力が閾値を下回ったことを示す信号となったことを受けて停止制御部16が充電IC12の動作を停止させることで働く。
ステップ707では充電IC12の動作が停止したことで、トランジスタ5がオフし、ACアダプタ1の出力電流101が0に近くなりACアダプタ1は保護動作が解除され、図2(B)の遷移613のように遷移し動作点612に移動する。
ステップ708ではACアダプタ1の出力電圧が動作点612に遷移し定格電圧を出力したため、図1の電圧検出器17の閾値以上となり閾値を超えたことを示す信号を停止制御部16に出力する。停止制御部16は充電IC12の動作を開始するように動作する。充電IC12は動作を再開し、ステップ701へ遷移する。
上記で説明したようにACアダプタ1の出力電圧201を電圧検出器17が監視し、その出力で充電IC12の停止制御部16を制御し、ACアダプタ1の出力電流を減らすことが可能である。
このようにしてACアダプタ1の保護機能が動作した場合においても保護機能を解除することが可能となる。
図4は本発明に係る充電装置の第2実施例の構成図である。なお、第1実施例(図1参照)と同様の構成部分には同一番号を付し、その説明を省略する。
図4を参照すると、本実施例は第1実施例における構成の電圧検出器17の代わりにパルス幅検出器(Duty DET)18が追加された点で異なっている。
図1に示す第1実施例ではACアダプタ1の過電流保護機能が動作したことをACアダプタ1の出力電圧201の低下で検出していたが、本実施例では、パルス変調器13のパルス幅をパルス幅検出器18で検出し、その検出結果を停止制御部16に出力している。
図1に示す第1実施例で説明したように、トランジスタ5がオンしたままの状態になった場合にはACアダプタ1が保護動作していることを示している。第2実施例では、ACアダプタ1の過電流保護機能が動作していることをパルス変調器13のパルス幅を検出することにより検出し、停止制御部16により充電IC12の動作を停止させる。これにより、ACアダプタ1の出力電流を減らすことができ、図1に示す第1実施例と同等の効果が得られる。
図5は本発明に係る充電装置の第3実施例の構成図である。なお、第1実施例(図1参照)と同様の構成部分には同一番号を付し、その説明を省略する。
図5を参照すると、本実施例は図1に示す第1実施例における構成の電圧検出器17および停止制御部16の代わりに電流検出器(Current DET)19と、定電流値切替部(C .C.ADJ)21が追加された点で異なっている。
電流検出器19は抵抗8の両端電圧を監視している。抵抗8の両端にはコイル7に流れる電流102に比例して電圧が生じるため、コイル7に流れる電流102を間接的に監視が可能である。電流検出器19はコイル7に流れる電流102があらかじめ設定した値を超えたことを検出した場合、定電流値切替部21に信号20を出力する。
この信号20を受け取った定電流値切替部21は、信号22を定電流制御部14に出力し、設定された定電流値を下げるように指示する。定電流値を下げるために定電流制御部14はパルス変調器13のオン時間を少なくするように動作する。
このため、ACアダプタ1の出力電流101は減少し、ACアダプタ1の過電流保護機能が動作することを未然に防ぐことが可能となる。また、電流検出器19は一定の時間経過後、その出力を停止するため、定電流値切替部21は定電流制御部14に定電流値を下げる前の値に戻すように動作する。このように動作することで、図1に示す第1実施例と同等の効果が得られる。
本発明の第1〜第3実施例は、チョークコイルを用いたチョッパ方式による降圧スイッチングレギュレータ回路を用いて構成された充電回路であり、チョークコイルを用いたチョッパ方式による降圧スイッチングレギュレータ回路自体は公知の技術に基づいた様々な構成をとることが可能である。一例としてはスイッチングではトランジスタ5がオフしている時のコイルの閉ループにダイオード6を使用しているが、これをパルス変調器13に連動させた新たなトランジスタに置き換え、同期整流を行うことも可能である。
1 ACアダプタ
3,6 ダイオード
4,9 コンデンサ
5 トランジスタ
7 コイル
8 抵抗
11 二次電池
12 充電IC
13 パルス変調器
14 定電流制御部(C.C.F.B.)
15 定電圧制御部(C.V.F.B.)
16 停止制御部(S.D.cont)
17 電圧検出器(Voltage DET)
18 パルス幅検出器(Duty DET)
19 電流検出器(Current DET)
21 定電流値切替部(C .C.ADJ)21
3,6 ダイオード
4,9 コンデンサ
5 トランジスタ
7 コイル
8 抵抗
11 二次電池
12 充電IC
13 パルス変調器
14 定電流制御部(C.C.F.B.)
15 定電圧制御部(C.V.F.B.)
16 停止制御部(S.D.cont)
17 電圧検出器(Voltage DET)
18 パルス幅検出器(Duty DET)
19 電流検出器(Current DET)
21 定電流値切替部(C .C.ADJ)21
Claims (16)
- 「フ」の字特性の過電流保護機能を備えた電源と、前記電源の出力電圧および出力電流をスイッチング制御し、充電に適した電圧および電流を生成する充電手段とを含む充電装置であって、
前記電源の過電流保護機能が動作したことを検出する保護動作検出手段と、
前記保護動作検出手段により前記電源の過電流保護機能が動作したことが通知された場合に、前記充電手段の動作を停止させる充電動作停止手段とを含むことを特徴とする充電装置。 - 前記充電手段の動作が停止した後、前記過電流保護機能が解除されたことを前記保護動作検出手段が検出し、前記保護動作検出手段から前記過電流保護機能の解除の通知を受けた前記充電動作停止手段が前記充電手段の動作を再開させることを特徴とする請求項1記載の充電装置。
- 前記保護動作検出手段は前記電源の出力電圧を監視し、前記出力電圧が予め設定した閾値未満となった場合に前記過電流保護機能が動作したと判定することを特徴とする請求項1または2記載の充電装置。
- 前記保護動作検出手段は前記充電手段におけるスイッチング制御がオンしたままの状態であることを検出し、その場合に前記過電流保護機能が動作したと判定することを特徴とする請求項1または2記載の充電装置。
- 「フ」の字特性の過電流保護機能を備えた電源と、前記電源の出力電圧および出力電流をスイッチング制御し、充電に適した電圧および電流を生成する充電手段とを含む充電装置であって、
前記充電手段が生成する電流を監視し、その電流が予め設定した閾値を超えた場合に、その電流値を下げる電流制御手段を含むことを特徴とする充電装置。 - 前記予め設定した電流の閾値は前記過電流保護機能が動作しない範囲における値であることを特徴とする請求項5記載の充電装置。
- 前記電流制御手段は前記充電手段が生成する電流が前記予め設定した閾値以下となった場合、その電流を元の値に戻すことを特徴とする請求項5または6記載の充電装置。
- 前記充電手段はチョークコイルを用いたチョッパ方式の降圧スイッチングレギュレータ回路であることを特徴とする請求項1から7いずれかに記載の充電装置。
- 「フ」の字特性の過電流保護機能を備えた電源と、前記電源の出力電圧および出力電流をスイッチング制御し、充電に適した電圧および電流を生成する充電手段とを含む充電装置の制御方法であって、
前記電源の過電流保護機能が動作したことを検出する保護動作検出ステップと、
前記保護動作検出ステップにより前記電源の過電流保護機能が動作したことが通知された場合に、前記充電手段の動作を停止させる充電動作停止ステップとを含むことを特徴とする充電装置の制御方法。 - 前記充電手段の動作が停止した後、前記過電流保護機能が解除されたことを前記保護動作検出ステップが検出し、前記保護動作検出ステップから前記過電流保護機能の解除の通知を受けた前記充電動作停止ステップが前記充電手段の動作を再開させることを特徴とする請求項9記載の充電装置の制御方法。
- 前記保護動作検出ステップは前記電源の出力電圧を監視し、前記出力電圧が予め設定した閾値未満となった場合に前記過電流保護機能が動作したと判定することを特徴とする請求項9または10記載の充電装置の制御方法。
- 前記保護動作検出ステップは前記充電手段におけるスイッチング制御がオンしたままの状態であることを検出し、その場合に前記過電流保護機能が動作したと判定することを特徴とする請求項9または10記載の充電装置の制御方法。
- 「フ」の字特性の過電流保護機能を備えた電源と、前記電源の出力電圧および出力電流をスイッチング制御し、充電に適した電圧および電流を生成する充電手段とを含む充電装置の制御方法であって、
前記充電手段が生成する電流を監視し、その電流が予め設定した閾値を超えた場合に、その電流値を下げる電流制御ステップを含むことを特徴とする充電装置の制御方法。 - 前記予め設定した電流の閾値は前記過電流保護機能が動作しない範囲における値であることを特徴とする請求項13記載の充電装置の制御方法。
- 前記電流制御ステップは前記充電手段が生成する電流が前記予め設定した閾値以下となった場合、その電流を元の値に戻すことを特徴とする請求項13または14記載の充電装置の制御方法。
- 前記充電手段はチョークコイルを用いたチョッパ方式の降圧スイッチングレギュレータ回路であることを特徴とする請求項9から15いずれかに記載の充電装置の制御方法。
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JP2015204762A (ja) * | 2014-04-18 | 2015-11-19 | セントラル硝子株式会社 | 光学活性3,3−ジフルオロ乳酸誘導体の製造方法 |
JP2017507637A (ja) * | 2014-01-28 | 2017-03-16 | グアンドン オッポ モバイル テレコミュニケーションズ コーポレーション,リミテッドGuangdong Oppo Mobile Telecommunications Corp., Ltd. | 電源アダプター、端末及び充電回路のインピーダンス異常の処理方法 |
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2005
- 2005-07-06 JP JP2005196940A patent/JP2007020256A/ja active Pending
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