JP5986138B2 - 複数のプロセッサに電力を供給する電源装置の出力を制御する方法、電源システムおよび情報処理装置 - Google Patents

複数のプロセッサに電力を供給する電源装置の出力を制御する方法、電源システムおよび情報処理装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5986138B2
JP5986138B2 JP2014098070A JP2014098070A JP5986138B2 JP 5986138 B2 JP5986138 B2 JP 5986138B2 JP 2014098070 A JP2014098070 A JP 2014098070A JP 2014098070 A JP2014098070 A JP 2014098070A JP 5986138 B2 JP5986138 B2 JP 5986138B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
current
peak value
control signal
power supply
output
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014098070A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015215757A (ja
Inventor
重文 織田大原
重文 織田大原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Lenovo Singapore Pte Ltd
Original Assignee
Lenovo Singapore Pte Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Lenovo Singapore Pte Ltd filed Critical Lenovo Singapore Pte Ltd
Priority to JP2014098070A priority Critical patent/JP5986138B2/ja
Priority to CN201510218010.7A priority patent/CN105093976B/zh
Priority to US14/705,657 priority patent/US20150323973A1/en
Publication of JP2015215757A publication Critical patent/JP2015215757A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5986138B2 publication Critical patent/JP5986138B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F1/00Details not covered by groups G06F3/00 - G06F13/00 and G06F21/00
    • G06F1/26Power supply means, e.g. regulation thereof
    • G06F1/28Supervision thereof, e.g. detecting power-supply failure by out of limits supervision
    • GPHYSICS
    • G05CONTROLLING; REGULATING
    • G05BCONTROL OR REGULATING SYSTEMS IN GENERAL; FUNCTIONAL ELEMENTS OF SUCH SYSTEMS; MONITORING OR TESTING ARRANGEMENTS FOR SUCH SYSTEMS OR ELEMENTS
    • G05B19/00Programme-control systems
    • G05B19/02Programme-control systems electric
    • G05B19/04Programme control other than numerical control, i.e. in sequence controllers or logic controllers
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F1/00Details not covered by groups G06F3/00 - G06F13/00 and G06F21/00
    • G06F1/26Power supply means, e.g. regulation thereof
    • G06F1/32Means for saving power
    • G06F1/3203Power management, i.e. event-based initiation of a power-saving mode
    • G06F1/3206Monitoring of events, devices or parameters that trigger a change in power modality
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F1/00Details not covered by groups G06F3/00 - G06F13/00 and G06F21/00
    • G06F1/26Power supply means, e.g. regulation thereof
    • G06F1/32Means for saving power
    • G06F1/3203Power management, i.e. event-based initiation of a power-saving mode
    • G06F1/3234Power saving characterised by the action undertaken
    • G06F1/324Power saving characterised by the action undertaken by lowering clock frequency
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F1/00Details not covered by groups G06F3/00 - G06F13/00 and G06F21/00
    • G06F1/26Power supply means, e.g. regulation thereof
    • G06F1/32Means for saving power
    • G06F1/3203Power management, i.e. event-based initiation of a power-saving mode
    • G06F1/3234Power saving characterised by the action undertaken
    • G06F1/3296Power saving characterised by the action undertaken by lowering the supply or operating voltage
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02DCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES [ICT], I.E. INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES AIMING AT THE REDUCTION OF THEIR OWN ENERGY USE
    • Y02D10/00Energy efficient computing, e.g. low power processors, power management or thermal management

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Automation & Control Theory (AREA)
  • Power Sources (AREA)

Description

本発明は複数のプロセッサに電力を供給する電源装置がシャットダウンしないようにするために各プロセッサをクロック制御する技術に関し、さらに詳細にはパフォーマンスの低下を抑制しながら各プロセッサをクロック制御する技術に関する。
サーバのような情報処理装置には複数の中央演算処理装置(CPU)を搭載したマルチCPUまたは単一のパッケージに複数のCPUコアを実装したマルチコアCPUが搭載されており、これらはさまざまなアルゴリズムでタスクを分担しながら動作している。本明細書ではマルチコアCPUにマルチCPUも含めて説明する。したがって、CPUコアといった場合は、マルチCPUを構成する独立したCPUも含むものとする。マルチコアCPUに対する一般的な電源供給方式では、単一の電源装置(PSU:power supply unit)から分岐した複数のDC/DCコンバータが、それぞれ対応するCPUコアに電力を供給する。
特許文献1は、マルチプロセッサシステムにおいて、負荷が少ないCPUのクロックを下げて動作状態に応じた省電力制御を行う発明を開示する。特許文献2は、電力システムから電力の供給を受けるマルチコア・プロセッサの消費電力が閾値を超えたときに、選択したコアのクロックを停止させ、電力システムの出力電圧を指定された値に近づける制御をする発明を開示する。特許文献3は、消費電力が閾値を超えた場合にCPUのクロック周波数を下げるスロットル制御を行う技術を開示する。特許文献4は、消費電力が所定値を越えたときにCPUのクロック・レートを低下させて電源の小型化を図る技術を開示する。特許文献5は、パフォーマンスの低下を抑制しながらプロセッサのクロック周波数を制御する発明を開示する。
特開平8−6681号公報 特表2010−515984号公報 特開2007−72962号公報 特開平10−268986号公報 特開2013−182539号公報
マルチコアCPUに電源を供給するPSUには、過負荷保護のための保護装置を設けている。保護装置は、PSUの出力電流が定格電流より所定値だけ所定時間越えたときにPSUをシャットダウンさせる。PSUの定格電力は一般的に、すべてのCPUコアが最大消費電力で動作すると想定したときの合計最大消費電力よりも小さくなっている。そして、合計した消費電力がPSUの定格電力を越える場合には、すべてのCPUコアのクロック周波数または特許文献2に示すように選択したCPUコアのクロック周波数を下げて消費電力を抑制している。
ある種のマルチコアCPUには、特定のインストラクションを処理するために負荷が多くなったときに一時的に定格のクロック周波数よりも高いクロック周波数で動作するオーバークロックという制御技術が組み込まれている。インテル(登録商標)社が提供するマルチコアCPUでは、ターボ・ブーストという技術でオーバークロックを実現している。オーバークロックを実行している各CPUコアの電流には、周波数が上昇したときに図9に示すように不規則な周期でベース電流Ibに重畳された最大10ms程度のパルス幅の電流を観測することができる。
このようなベース電流Ibに重畳されている部分の電流を以後パルス電流Ipkという。パルス電流Ipkのピーク値は、CPUコアの定格電流よりも大きい場合がある。各CPUコアにパルス電流Ipkが重畳された入力電流が流れると、PSUの出力電流の平均値は定格電流より小さくても大きなパルス電流Ipkが流れて保護装置が動作する可能性がある。
これまでのPSUの保護の一例においては、PSUの出力電流が定格電流を500μs以上越えたときにすべてのCPUコアを対象にしてクロック制御をしている。しかしPSUの保護の観点からは、出力電流が定格電流を短時間だけ越えたときにすべてのCPUコアをクロック制御する必要はない。また、一時的に定格電流を越えたときには、保護装置を動作させないために必要な最低限の範囲でクロック制御することがパフォーマンス低下の抑制の上では望ましい。
そこで本発明の目的は、複数のプロセッサに電力を供給する電源装置がシャットダウンしないように出力を制御する方法を提供することにある。さらに本発明の目的は、複数のプロセッサに電力を供給する電源装置のシャットダウンを防止すると同時に、プロセッサのパフォーマンスの過剰低下を抑制しながら出力を制御する方法を提供することにある。さらに本発明の目的は、オーバークロック動作をするプロセッサに電力を供給する電源装置がシャットダウンしないように出力を制御する方法を提供することにある。さらに本発明の目的は、そのような方法を実現する電源システムおよび情報処理装置を提供することにある。
本発明は、複数のプロセッサに電力を供給する電源装置の出力電力を制御する方法を提供する。プロセッサの意味には、マルチコア・プロセッサを構成するコア・プロセッサを含む。各プロセッサに流れる入力電流のピーク値が重なると、電源装置にもピーク値が発生して保護装置が動作しシャットダウンする可能性が高まる。本発明は、入力電流のピーク値に着目してクロック制御するプロセッサを選択し、パフォーマンスの低下を抑制しながら電源装置のシャットダウンを防止する。
本発明の第1の態様では電源装置の出力電流が所定値を越えたか否かを判断する。さらに、各プロセッサに流れる入力電流のピーク値を測定する。さらに各ピーク値に基づいて少なくとも1つのプロセッサを選択する。さらに、出力電流が所定値を越えている間に、選択した1つまたは複数のプロセッサにクロック周波数を低下させる制御信号を出力する。
上記構成により、クロック制御の対象をプロセッサの入力電流のピーク値で評価して、当該プロセッサだけをクロック制御することができるため、複数のプロセッサ全体のパフォーマンスの低下を抑制しながら電源装置のシャットダウンを防止することができる。入力電流のピーク値は、ベース電流に重畳されたパルス電流だけのピーク値とすることができる。この場合、平均値が小さくてピーク値が大きい電流を消費しているプロセッサを選択することができるため、パフォーマンスの低下を抑制しながら出力電流のピーク値の低減に有効なプロセッサをクロック制御することができる。
入力電流のピーク値は、入力電流の平均値とベース電流に重畳されたパルス電流だけのピーク値の合計値とすることができる。この場合は、出力電流のピーク値の最も大きい原因になっているプロセッサを選択することができるため、電源装置のシャットダウンを確実に防止することができる。クロック制御の対象を選択するためのピーク値は、入力電流の平均値の大きさに応じて、ベース電流に重畳されたパルス電流だけのピーク値または入力電流の平均値とパルス電流だけのピーク値の合計値のいずれかを選択することができる。
パルス電流のパルス幅は10ミリ秒以下とすることができる。本発明は、プロセッサが一時的に定格クロック周波数より高いオーバークロックで動作するときに発生するパルス電流に対して特に有効である。クロック制御の対象は、複数のプロセッサのなかでピーク値が所定値を超えたすべてのプロセッサとしてもよい。さらにクロック制御の対象は、複数のプロセッサのなかでピーク値が大きい方から順番に選択した所定個数のプロセッサとしてもよい。電源装置の出力電流のピーク値は、各プロセッサに流れる入力電流のピーク値が発生するタイミングが変化したり、いずれかのプロセッサのピーク値が小さくなったりすると小さくなるので、制御信号を出力している時間が所定値を越えたときに、出力電流の大きさにかかわらず一旦当該プロセッサに対する前制御信号を停止してパフォーマンスを回復させることができる。
本発明の第2の態様では、電源装置の出力電流のピーク値が所定値を越えたか否かを判断する。さらに、各プロセッサに流れる入力電流が含むピーク値を測定する。さらに、出力電流のピーク値が所定値を越えている間に、複数のプロセッサのなかでピーク値が最大の入力電流が流れている第1のプロセッサにクロック周波数を低下させる制御信号を出力する。さらに制御信号を出力したあとで出力電流のピーク値が所定値を越えている間に、残りの複数のプロセッサのなかでピーク値が最大の入力電流が流れている第2のプロセッサに制御信号を出力する。この構成によれば、ピーク値の大きなプロセッサから順番に効果を確認しながらクロック制御をすることができるため、パフォーマンスの低下を抑制しながら、シャットダウンを防止することができる。
本発明の第3の態様では、電源装置の出力電流と参照信号を比較する。さらに各プロセッサに流れる入力電流が含むピーク値を測定する。さらに複数のプロセッサのなかからピーク値の大きさに基づいて少なくとも1つのプロセッサを選択する。さらに、出力電流が参照信号より大きいときに、選択したプロセッサにクロック周波数を低下させる制御信号を出力する。さらに、出力電流が参照信号より小さいときに前記制御信号を停止する。
この構成によれば、参照信号と出力電流の比較に基づいて、クロック制御の実行と停止のタイミングを制御することができる。参照信号が一定値信号のときに、出力電流と参照信号を一定の時間間隔で比較することができる。参照信号は一定周期の三角波信号とすることができる。三角波信号を利用すれば、一定値信号より一層パフォーマンスの低下を抑制することができる。クロック制御の対象は、ピーク値が所定の閾値を超えたプロセッサとすることができる。クロック制御の対象はまた、ピーク値の大きい順に選択した複数のプロセッサとすることができる。
本発明により、複数のプロセッサに電力を供給する電源装置がシャットダウンしないように出力を制御する方法を提供することができた。さらに本発明により、複数のプロセッサに電力を供給する電源装置のシャットダウンを防止すると同時に、プロセッサのパフォーマンスの過剰低下を抑制しながら出力を制御する方法を提供することができた。さらに本発明により、オーバークロック動作をするプロセッサに電力を供給する電源装置がシャットダウンしないように出力を制御する方法を提供することができた。さらに本発明により、そのような方法を実現する電源システムおよび情報処理装置を提供することができた。
サーバに搭載する電源システム10の一例を説明するための機能ブロック図である。 CPUコア#1の入力電流IxおよびPSU11の出力電流Iyの波形を説明する図である。 ピーク検出部53aの構成を説明するための機能ブロック図である。 制御部120の構成を説明するための機能ブロック図である。 制御信号(PROCHOT#)を出力する第1の制御方法を説明するための図である。 第1の制御方法の動作手順を説明するためのフローチャートである。 制御信号(PROCHOT#)を出力する第2の制御方法を説明するための図である。 第2の制御方法の動作手順を説明するためのフローチャートである。 オーバークロックを実行しているCPUコアに流れる電流の波形を説明するための図である。
図1は、サーバに搭載する電源システム10の一例を説明するための機能ブロック図である。電源システム10は、サーバ以外の情報処理装置に搭載することもできる。PSU11は、商用電源を所定の直流電圧に変換するスイッチング・レギュレータで構成している。センス抵抗51は両端がBMU(Baseboard Management Controller)100のクロック制御部110に接続されており、PSU11に流れる出力電流Iyを電圧信号として出力する。PSU11は、過負荷保護をするための保護装置を備えている。保護装置はPSU11の出力電流Iyが動作電流Ihを連続して所定時間以上越えるとPSU11をシャットダウンさせる。
PSU11には、代表的にそれぞれ電圧調整器(VR:Voltage Regulator)55a〜55dを経由してマルチコアCPU57が負荷として接続されている。マルチコアCPU57は一例として4個のCPUコア#1〜#4を含むが本発明の適用においてCPUコアの数には制限がない。PSU11には、さらにマルチコアCPU以外のプロセッサまたはプロセッサ以外の負荷が接続されていてもよい。本実施の形態では、各CPUコア#1〜#4の定格電流は等しいものとして説明するが定格電流が異なっていてもよい。
VR55a〜55dは、PSU11の出力電圧を安定した直流電圧に変換してCPUコア#1〜#4に電力を供給する。マルチコアCPU57は、一例としてインテル(登録商標)社のXeon(登録商標) Processorとすることができる。各CPUコア#1〜#4の外部端子に対して制御信号(PROCHOT#)をアサートすると、各CPUコアは相互に独立してクロック周波数を低下させたり動作電圧を低下させたりして消費電力を低減する。このようにしてCPUコアの外部端子を使って消費電力を低下させることをクロック制御という。
なお、本発明は制御信号(PROCHOT#)以外の信号を外部端子から送ってクロック制御できるタイプのマルチコアCPUに適用することができる。本発明の好適な適用例においてマルチコアCPU57は、ターボ・ブーストのようなオーバークロックによる動作をサポートするが、本発明の適用が可能なプロセッサは負荷に応じて自動的にクロック周波数を変更するタイプであればターボ・ブーストをサポートしていなくてもよい。各CPUコア#1〜#4には、入力電流Ixが流れる。
図2は、VR55a〜55dを代表して、CPUコア#1のVR55aに流れる入力電流Ixの波形およびPSU11の出力電流Iyの波形を説明するための図である。入力電流Ixは、ベース電流にパルス電流Ipkが重畳された脈動電流である。本発明を限定するものではないが、本実施の形態ではパルス幅Wpが10ms以下のパルス電流Ipkを例示して説明する。パルス幅Wpは、以下に説明するピーク値Ip1の50%の位置で特定することができる。
脈動電流の大きさは、ある時間における入力電流Ixの平均値Iavと脈動電流のピーク値Ip2で特定することができる。本実施の形態では、脈動電流のピーク値Ip2と平均値Iavとの差に相当するピーク値Ip1をパルス電流のピーク値Ip1といいピーク値Ip1を形成する波形部分(平均値Iavを越える部分)をパルス電流Ipkということにする。CPUコアの負荷に応じたタイミングで変化するパルス電流Ipkが流れる脈動電流は、平均値Iav、ピーク値Ip1、Ip2が評価する時間ごとに異なる値になる。他のCPUコア57b〜57dにも同様のパルス電流Ipkを含む脈動電流が流れる。
また、PSU11の出力電流Iyは各CPUコア#1〜#4の各VR55a〜55dに流れる入力電流Ixが合成された脈動電流となり、入力電流Ixと同様にピーク値Ip1、Ip2、平均値Iavを特定することができる。ピーク検出部53a〜53dは、各VR55a〜55dに流れる入力電流Ixのピーク値Ip1、Ip2を検出する。ピーク検出部53a〜53dは、対応するVR55a〜55dに組み込むこともできる。図3は、ピーク検出部53aの構成を説明するための機能ブロック図である。他のピーク検出部53b〜53dも同様の構成にすることができる。
ピーク検出部53aはハードウェアで構成されており、平均値計算部151a、ハイパス・フィルター151b、ピーク値計算部151c、151d、および出力部151eを含んでいる。平均値計算部151aは、各CPUコアに流れる入力電流Ixの平均値Iavを計算する。ハイパス・フィルター151bは、一例においてカットオフ周波数が100KHz(周期10μs)で、入力電流Ixが含む100KHz以上の周波数の電流だけを通過させる。
ピーク値計算部151cは、微分回路および積分回路などを含んでおり、ハイパス・フィルター151bを通過した入力電流Ixからパルス電流のピーク値Ip1を計算する。ピーク値計算部151dは、平均値Iavとパルス電流Ipkのピーク値Ip1を合計して脈動電流のピーク値Ip2を計算する。出力部151eは、設定によりパルス電流のピーク値Ip1および脈動電流のピーク値Ip2またはいずれか一方を出力する。
図1に戻って、BMC100は、プロセッサ、RAM、ファームウェアROMおよびハードウェア・ロジック回路などを含むマイクロ・コンピュータで、PSU11に流れる出力電流Iyとピーク検出部53a〜53dが検出した各ピーク値Ip1、Ip2に基づいて、選択したCPUコアをクロック制御する。参照信号設定部111は、一定値または一定周期の三角波の参照信号Irefを出力電流Iyに対応する電圧信号としてクロック制御判定部110に送る。
クロック制御判定部110は、コンパレータを含んでおいる。コンパレータは、参照信号設定部111が設定する参照信号Irefと出力電流Iyを比較して出力電流Iyが参照信号Irefを超えたときに、要求信号(PROCHOT_REQ#)を制御部120に出力する。後に説明する制御方法の一例において、クロック制御判定部110は、参照信号Irefと出力電流Iyを比較するためのタイミングを得るために一例において100μsの周期のサンプリング・クロックを生成することができる。
制御部120は、図4に示すように制御対象選択部113および制御信号出力部115を含んでいる。制御部120は、BMC100のファームウェアを実行するプロセッサおよびRAMなどの協働による機能として実現することができる。また他の例においては、制御部120は、BMC100またはBMC100から独立したハードウェア・ロジック回路だけで実現することもできる。
制御対象選択部113は、ピーク検出部53a〜53dから、パルス電流のピーク値Ip1または脈動電流のピーク値Ip2を受け取って、後に説明するアルゴリズムでクロック制御の対象とするCPUコアを選択する。制御対象選択部113は、制御信号出力部115に選択したCPUコアに対応する選択信号(SEL)を出力する。なお、本発明は制御対象選択部113がピーク値Ip1およびピーク値Ip2のいずれに基づいてもクロック制御の対象とするCPUコアを選択できるため、以後、両者を区別する必要がない限りピーク値Ip1およびピーク値Ip2を総称してピーク値Ipということにする。
制御対象選択部113はピーク値Ipに基づいて同時に1つまたは複数のCPUコアをクロック制御の対象に選択して対応する選択信号(SEL)を出力する。制御対象選択部113は、ピーク値が所定の閾値を超えた複数のCPUコア、ピーク値が最大のCPUコア、ピーク値が大きい方から所定個数のCPUコアをクロック制御の対象に選択することができる。制御対象選択部113は、ピーク値Ipの大きさの順位が変化するたびに、選択したCPUコアに対応する選択信号(SEL)を出力することができる。制御信号出力部115は、サンプリング・クロックのタイミングで、要求信号(PROCHOT_REQ#)と選択信号(SEL)に基づいて、クロック制御条件の成立を判断する。サンプリング・クロックの周期は一例において100μsとすることができる。
制御対象選択部113が閾値とピーク値を比較してクロック制御の対象を選択する場合はいずれの選択信号(SEL)も出力しない場合がある。このとき制御信号出力部115は要求信号(PROCHOT_REQ#)といずれかの選択信号(SEL)を同時に受け取ったときに、クロック制御条件が成立したと判断する。制御信号出力部115は、クロック制御条件が成立したときに、選択信号(SEL)で指定されたCPUコアに制御信号(PROCHOT#)を出力する。
制御信号出力部115は、一旦出力した制御信号(PROCHOT#)を一例として10msといった一定のホールド時間後に停止して、クロック制御を解除することができる。他の例において制御信号出力部115は、要求信号(PROCHOT_REQ#)のアサート、ネゲートのタイミングで制御信号(PROCHOT#)を出力したり停止したりすることができる。制御信号出力部115は、クロック制御を解除したあとに引き続いてクロック制御条件が成立したと判断すれば制御信号(PROCHOT#)を出力する。
[第1の制御方法]
つぎに電源システム10の動作を説明する。図5は、一定値の参照信号Irefを利用して制御信号(PROCHOT#)を出力するようにした第1の制御方法を説明するための図である。図6は第1の制御方法の動作手順を説明するためのフローチャートである。ブロック301で参照信号設定部111は、PSU11の定格電流Iaに相当する一定値Ith1の参照信号Irefを出力している。PSUの種類によっては一定値Ith1が、定格電流Iaより大きな値の場合もあるが、そのようなPSUに対しても本発明は適用できる。
保護装置の動作電流Ihは、一例として定格電流Iaの130%に設定している。保護装置は、出力電流Iyが動作電流Ihを一例として5ms越えるとPSU11をシャットダウンさせる。動作電流Ihは、主としてPSU11の熱的な容量で定まる。従来の制御方法では出力電流Iyが定格電流Iaを所定の時間だけ超えると、すべてのCPUコア#1〜#4に制御信号(PROCHOT#)を出力してクロック制御しているため、パフォーマンスが必要以上に低下していた。あるいは、クロック制御の実行を回避するためにはマルチコアCPU57の定格容量に対して過剰な定格容量のPSUを採用する必要があった。
ブロック303でクロック制御判定部110は、出力電流Iyと参照信号Irefを比較している。制御対象選択部113は連続的にピーク検出部53a〜53dからピーク値Ipを受け取って、各ピーク値の大きさの相互関係を比較する。あるいは制御対象選択部113は、各ピーク値Ipと閾値Ith2と比較する。ブロック305で制御対象選択部113は、一例としてピーク値が最大のCPUコアをクロック制御の対象に選択して、対応する選択信号(SEL)を出力する。ブロック307でクロック制御判定部110は、出力電流Iyが参照信号Irefより大きいと判断したときにブロック309で要求信号(PROCHOT_REQ#)をアサートする。図5にはクロック制御判定部110が時刻t11で要求信号(PROCHOT_REQ#)をアサートした様子を示している。
制御信号出力部115は、図5に示すサンプリング・クロックのタイミングで要求信号(PROCHOT_REQ#)からクロック制御条件の成立を判断する。サンプリング・クロックの周波数は一例において10KHz(周期100μs)とすることができる。制御信号出力部115は、時刻t11以前では、要求信号(PROCHOT_REQ#)がネゲートされているためクロック制御条件が成立しないと判断して制御信号(PROCHOT#)を出力しない。時刻t11以降に最初に到来する時刻t1においてはクロック制御条件が成立している。
このときCPUコア#1の最もピーク値Ipが大きくなっているため、制御対象選択部113はブロック305でCPUコア#1に対応する制御信号(SEL1)を出力している。ブロック311で制御信号出力部115は、制御信号(SEL1)に対応するCPUコア#1に制御信号(PROCHOT#1)を出力する。その結果、クロック制御されたCPUコア#1の入力電流IxとPSU11の出力電流Iyが低下する。制御信号出力部115は、各制御信号(PROCHOT#)に対して、一例として10msといった一定のホールド時間を設定する。
ブロック313でクロック制御判定部110は、時刻t2以降において、要求信号(PROCHOT_REQ#)のアサートにより出力電流Iyが依然として参照信号Irefより大きいと判断したときはブロック311に戻る。制御対象選択部113は、サンプリング・クロックの時刻t2の立ち上がりエッジのタイミングでピーク値Ipが最も大きいCPUコアを特定して選択信号(SEL)を出力する。図5の例では、CPUコア#3のピーク値Ipが最も大きいため、ブロック311で制御信号出力部115は制御信号(SEL3)に対応するCPUコア#3に制御信号(PROCHOT#3)を出力する。その結果、CPUコア#3がクロック制御されて出力電流Iyがさらに低下する。このとき、制御信号(PROCHOT#1)のホールド時間は経過していないため、CPUコア#1のクロック制御は継続している。
同様にして制御信号出力部115は時刻t3でCPUコア#2に制御信号(PROCHOT#2)を出力する。時刻t13では、ブロック313で出力電流Iyが参照電流Irefより低下するため、クロック制御判定部110はブロック315で要求信号(PROCHOT_REQ#)をネゲートする。その結果、クロック制御条件は解除される。ブロック317で要求信号(PROCHOT_REQ#)がネゲートされたことを認識した制御信号出力部115は、すでに制御信号(PROCHOT#)を出力したCPUコア#1、#2、#3のホールド時間を監視して、ブロック319でホールド時間が経過したCPUコアに対する制御信号(PROCHOT#)を停止する。
ホールド時間は、CPUコアの入力電流Ixに想定したパルス電流Ipkのパルス幅Wpにほぼ近い値にしているため、ホールド時間が経過したCPUコアのクロック制御を解除しても、出力電流Iyを増加させない可能性が高い。その結果、ホールド時間が経過したCPUコアはクロック周波数が定格値に復帰する。クロック制御を解除したことにより出力電流Iyが上昇する場合は、ブロック303以降の手順で処理する。
これまでブロック305で制御対象選択部113が、ブロック313の条件(Iy<Iref)が成立するまでサンプリング・クロックのタイミングでピーク値Ipが最大のCPUコアに対してクロック制御をする例を説明したが、CPUコアの数が多い場合は、ピーク値の大きい順に選択した2個〜3個の複数のCPUコアを一度にクロック制御の対象に選択して選択信号(SEL)を出力してもよい。また、ピーク値Ipに所定の閾値Ith2を設定し、要求信号(PROCHOT_REQ#)がアサートされているときにサンプリング・クロックのタイミングで閾値Ith2を越えたすべてのCPUコアに対して制御信号(PROCHOT#)を出力するようにしてもよい。
この場合は、制御信号出力部115が要求信号(PROCHOT_REQ#)と選択信号(SEL)を同時に受け取ったときにクロック制御条件が成立する。たとえば、時刻t1では、CPUコア#1、#2が閾値Ith2を越えているので、制御信号出力部115は、制御信号(PROCHOT#1、#2)を出力する。もし時刻t2でCPUコア#3だけが閾値Ith2を越えていれば、さらに制御信号(PROCHOT#3)を出力する。もし時刻t3で、CPUコア#3、#4のいずれも閾値Ith2より小さい場合は、その時点では追加的なクロック制御をしない。
制御対象選択部113は、クロック制御の対象とするCPUコアを選択するためのピーク値Ipとして、パルス電流のピーク値Ip1と脈動電流のピーク値Ip2のいずれも採用することができる。制御対象選択部113がパルス電流のピーク値Ip1に基づいてクロック制御の対象となるCPUコアを選択すれば、ピーク値Ip1が大きくて平均値Iavが小さいパルス電流Ipkが流れているCPUコアを選択することができる。この場合、平均電流Iavが小さいCPUコアは処理量が少ないため、マルチコアCPU57の全体のパフォーマンスの低下を防ぎながら、PSU11のシャットダウンを防ぐことができる。
また、制御対象選択部113が脈動電流のピーク値Ip2基づいてクロック制御の対象となるCPUコアを選択すれば、PSU11の出力電流Iyのピーク値Ipを低減するうえで最も効果の高いCPUコアを選択することになる。この場合、選択するCPUコアの処理量が多い場合があるが、出力電流Iyのピーク値を最も効果的に低減できるCPUコアを選択するため、より確実にPSU11のシャットダウンを防ぐことができる。
制御対象選択部113は、出力電流Iyの平均値Iavの大きさに応じて、クロック制御の対象の選択に利用するピーク値Ip1、Ip2を選択してもよい。たとえば、出力電流Iyの平均値Iavが、閾値Ith1に近づいてきたときは、急激に大きなパルス電流が重畳されると保護装置が動作する可能性が高くなるのでピーク値Ip2を利用して、シャットダウンを防ぐために最も効果的なCPUコアに対してクロック制御をすることができる。これに対して出力電流Iyの平均値Iavが、閾値値Ith1より十分に小さいときはシャットダウンの可能性が低いためパフォーマンスの低下の抑制を優先してピーク値Ip1を採用してクロック制御をすることができる。
ブロック311で制御信号(PROCHOT#)を10msホールドする例を説明したが、制御信号(PROCHOT#)をホールドしないで、サンプリング・クロックのタイミングで要求信号(PROCHOT_REQ#)の状態に基づいて、制御信号(PROCHOT#)を出力および停止することができる。一例としてクロック制御判定部110は、100μsのサンプリング・クロックのタイミングで、参照信号Irefと出力電流Iyを比較し、出力電流Iyが大きい期間だけ要求信号(PROCHOT_REQ#)をアサートする。
制御信号出力部115は、要求信号(PROCHOT_REQ#)がアサートされたときは、制御対象選択部113から受け取った選択信号(SEL)に対応するCPUコアに制御信号(PROCHOT#)を出力し、要求信号(PROCHOT_REQ#)がネゲートされたときは制御信号(PROCHOT#)を停止する。参照信号Irefと出力電流Iyの比較は、制御信号出力部115がサンプリング・クロックのタイミングで行ってもよい。
このとき制御対象選択部113は、ピーク値Ipが所定の閾値Ith2を越えたすべてのCPUコアに対応する選択信号(SEL)を出力することができる。また制御対象選択部113はサンプリング・クロックのタイミングでピーク値Ipが大きい順に選択した所定個数のCPUコアに対応する選択信号(SEL)を出力することができる。さらに制御対象選択部113は、常にピーク値Ipが最大のCPUコアに対応する選択信号(SEL)を出力することができる。
この場合、出力電流Iyが参照信号Irefより小さくなってブロック313でクロック制御条件が解除されるまで、サンプリング・クロックのタイミングで最も大きいピーク値のCPUコアだけを順番にクロック制御することができる。たとえば、図5の時刻t1で最もピーク値Ipが大きいCPUコア#1をクロック制御した結果、時刻t2で要求信号(PROCHOT_REQ#)がネゲートされたときは、制御信号(PROCHOT#1)を停止する。時刻t2でも要求信号(PROCHOT_REQ#)がアサートされているときは、制御信号(PROCHOT#1)を維持しながらそのタイミングで最もピーク値Ipが大きいCPUコア#3をクロック制御する。
そして、時刻t3のタイミングで要求信号(PROCHOT_REQ#)がネゲートされたときは、その時点でクロック制御しているCPUコア#1、#3の制御信号(PROCHOT#)を停止する。この制御方法では、サンプリング・クロックのタイミングでクロック制御の実行および停止をすることができるため、出力電流Iyの大きさに応じたきめ細かな制御をしてパフォーマンスの低下を最小限に抑制しながらシャットダウンを防止することができる。
[第2の制御方法]
図7は、三角波の参照信号Irefを利用して生成した要求信号(PROCHOT_REQ#)で制御信号(PROCHOT#)を出力および停止するようにした第2の制御方法を説明するための図である。図8は、第2の制御方法の動作手順を説明するためのフローチャートである。ブロック401で参照信号設定部111は、一例として周波数が10KHz(周期100μs)で中心値がIの三角波の参照信号Irefを出力している。
一例として、参照信号Irefの底部のピーク値Iは、PSU11の定格電流Iaに一致させ、頂部のピーク値Iは定格電流の125%に設定し、保護装置の動作電流Ihは定格電流の130%としている。動作電流Ihと頂部のピーク値Iの差はシャットダウンを防止するためのマージンである。制御対象選択部113は、各CPUコアの入力電流Ixのピーク値Ipに対して閾値Ith2を設定している。制御対象選択部113は、CPUコアの定格電流が異なる場合に、定格電流に応じた異なる値の閾値Ith2を設定することができる。
ブロック403でクロック制御判定部110は、連続的に参照信号Irefと出力電流Iyを比較している。制御対象選択部113は、ピーク検出部53a〜53dから、連続的に受け取ったピーク値Ipと閾値Ith2とを比較する。制御対象選択部113はブロック405で閾値Ith2を越えたピーク値のCPUコアをクロック制御の対象として選択し、対応する選択信号(SEL)を出力する。ブロック407でクロック制御判定部110は、時刻t2で出力電流Iyが参照信号Irefより大きいと判断して、ブロック409で要求信号(PROCHOT_REQ#)をアサートする。ブロック411で制御対象選択部113は、ピーク値Ipが閾値Ith2を超えているCPUコアに対応する選択信号(SEL)を受け取っている場合はブロック413に移行する。
図7の例では、時刻t2でCPUコア#1、#2のピーク値Ipが閾値Ith2を越えているためこれらがクロック制御の対象として選択され、制御対象選択部113はCPUコア#1、#2に対応する制御信号(SEL1、SEL2)を出力している。ブロック413で制御信号出力部115は、要求信号(PROCHOT_REQ#)のアサートと制御信号(SEL1、SEL2)の出力により、クロック制御条件が成立したと判断してブロック415でCPUコア#1、#2に制御信号(PROCHOT#1、#2)を出力する。その結果、CPUコア#1、#2がクロック制御されて入力電流Ixおよび出力電流Iyが低下する。
ブロック417で制御信号出力部115は、要求信号(PROCHOT_REQ#)がネゲートされるまで制御信号(PROCHOT#)を出力する。時刻t3で要求信号(PROCHOT_REQ#)がネゲートされるとクロック制御条件が解除され、制御信号出力部115はブロック419でそれまで出力していた制御信号(PROCHOT#1、#2)を停止する。その結果、CPUコア#1、#2は、クロック制御が解除されて出力電流Iyも増加する。
時刻t4で要求信号(PROCHOT_REQ#)がアサートされたときには、CPUコア#1、#2、#3のピーク値Ipが閾値Ith2を越えているため、制御信号出力部115は、CPUコア#1、#2、#3に制御信号(PROCHOT#1、#2、#3)を出力する。同様に時刻t5では、要求信号(PROCHOT_REQ#)がネゲートされて、CPUコア#1、#2、#3は、クロック制御が解除される。時刻t4と時刻t5の間で出力電流Iyが一時的に動作電流Ihを越えることがあるとしても5ms越えない限り保護装置は動作しない。動作電流Ihに対する参照信号Irefのマージンを多くすることで、出力電流Iyが動作電流Ihを越えないように制御することもできる。
ブロック419では、それまで出力していたすべての制御信号(PROCHOT#)を停止する例を説明したが、制御信号(PROCHOT#)を停止するCPUコアは、出力電流Iyの平均値Iavに応じて選択するようにしてもよい。たとえば、出力電流Iyの平均値Iavが定格電流Iaよりも大きい場合はピーク値Ipが最も小さいCPUコアだけを選択し、平均値Iavが定格電流よりも小さくなったときにすべてのCPUコアを選択することができる。その結果出力電流が大きいときにシャットダウンの防止を優先させ、平均値Iavが小さいときはパフォーマンス低下の抑制を優先させることができる。
ここで、参照信号Irefを三角波信号にした場合と図5に示したように一定値信号にした場合とを比較してみる。一定値信号の場合は、出力電流Iyが一定値Ith1を越えると常に要求信号(PROCHOT_REQ#)がアサートされて、選択されたCPUコアがクロック制御される。三角波信号の場合は、出力電流Iyが三角波信号の底部のピーク値I(定格電流Ia)を越えるとクロック制御が開始されるが、ピーク値Iを越えてもクロック制御されない時間帯も存在するため一定値信号を採用するよりもパフォーマンスの低下を抑制することができる。しかも出力電流Iyが大きくなるに従って要求信号(PROCHOT_REQ#)がアサートされる時間が徐々に長くなり、クロック制御の時間も長くなるためシャットダウンを確実に防止することができる。
これまで本発明について図面に示した特定の実施の形態をもって説明してきたが、本発明は図面に示した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の効果を奏する限り、これまで知られたいかなる構成であっても採用することができることはいうまでもないことである。
10 電源システム
11 パワー・サプライ・ユニット(PSU)
57 マルチコアCPU
Iref 参照信号(電流)
Iy PSUの出力電流
Ix CPUコアの入力電流
Ip CPUコアのピーク値
Ith1 出力電流Iyに設定する閾値
Ith2 ピーク値Ipに設定する閾値
Ih 保護装置の動作電流
Ia PSUの定格電流

Claims (24)

  1. 複数のプロセッサに電力を供給する電源装置の出力を制御する方法であって、
    前記電源装置の出力電流が所定値を越えたか否かを判断するステップと、
    各プロセッサに流れる入力電流が含むパルス電流のピーク値を測定するステップと、
    前記ピーク値に基づいて少なくとも1つのプロセッサを選択するステップと、
    前記出力電流が前記所定値を越えている間に、前記選択したプロセッサにクロック周波数を低下させる制御信号を出力するステップと
    を有する方法。
  2. 前記ピーク値が、ベース電流に重畳された前記パルス電流だけのピーク値である請求項1に記載の方法。
  3. 前記ピーク値が、前記入力電流の平均値とベース電流に重畳された前記パルス電流だけのピーク値の合計値である請求項1に記載の方法。
  4. 前記パルス電流が前記プロセッサのクロック周波数が一時的に上昇するオーバークロック制御で発生し、前記パルス電流のパルス幅が10ミリ秒以下である請求項2または請求項3に記載の方法。
  5. 前記選択するステップが、前記複数のプロセッサのなかで前記ピーク値が所定値を超えたすべてのプロセッサを選択するステップを含む請求項1に記載の方法。
  6. 前記選択するステップが、前記複数のプロセッサのなかで前記ピーク値が大きい方から順番に所定個数のプロセッサを選択するステップを有する請求項1に記載の方法。
  7. 前記選択するステップが、前記入力電流の平均値の大きさに応じてベース電流に重畳されたパルス電流だけのピーク値または前記入力電流の平均値と前記パルス電流だけのピーク値の合計値のいずれかを選択するステップを有する請求項1に記載の方法。
  8. 前記制御信号を出力している時間が所定値を越えたときに当該プロセッサに対する前記制御信号を停止するステップを含む請求項1に記載の方法。
  9. 複数のプロセッサに電力を供給する電源装置の出力を制御する方法であって、
    前記電源装置の出力電流が所定値を越えたか否かを判断するステップと、
    各プロセッサに流れる入力電流が含むピーク値を測定するステップと、
    前記出力電流が前記所定値を越えている間に、前記複数のプロセッサのなかで前記ピーク値が最大の入力電流が流れている第1のプロセッサにクロック周波数を低下させる制御信号を出力するステップと、
    前記制御信号を出力したあとで前記出力電流が前記所定値を越えている間に、前記複数のプロセッサのなかで前記ピーク値が最大の入力電流が流れている第2のプロセッサに制御信号を出力するステップと
    を有する方法。
  10. 複数のプロセッサに電力を供給する電源装置の出力を制御する方法であって、
    前記電源装置の出力電流と参照信号を比較するステップと、
    各プロセッサに流れる入力電流が含むパルス電流のピーク値を測定するステップと、
    前記ピーク値に基づいて少なくとも1つのプロセッサを選択するステップと、
    前記出力電流が前記参照信号より大きいときに前記選択したプロセッサにクロック周波数を低下させる制御信号を出力するステップと、
    前記出力電流が前記参照信号より小さいときに前記制御信号を停止するステップと
    を有する方法。
  11. 前記参照信号が一定値信号で、前記比較するステップが前記出力電流と前記参照信号を一定の時間間隔で比較する請求項10に記載の方法。
  12. 前記参照信号が一定周期の三角波信号である請求項10に記載の方法。
  13. 前記プロセッサを選択するステップが、前記ピーク値が所定の閾値を超えた複数のプロセッサを選択する請求項10に記載の方法。
  14. 前記プロセッサを選択するステップが、前記ピーク値の大きい順に選択した複数のプロセッサを選択する請求項10に記載の方法。
  15. 前記プロセッサを選択するステップが、前記ピーク値が最大のプロセッサを選択する請求項10に記載の方法。
  16. 複数のプロセッサに電力を供給する電源装置を含む電源システムであって、
    前記電源装置の出力電流と参照信号を比較して第1の制御信号を出力するクロック制御判定部と、
    各プロセッサに流れる入力電流が含むパルス電流のピーク値を検出して出力するピーク検出部と、
    前記ピーク値に基づいて少なくとも1つのプロセッサを選択し、選択した前記プロセッサに対応する第2の制御信号を出力する制御対象選択部と、
    前記第1の制御信号と前記第2の制御信号を受け取ったときに前記選択したプロセッサにクロック周波数を低下させる第3の制御信号を出力する制御信号出力部と
    を有する電源システム。
  17. 前記クロック制御判定部は、一定値の参照信号と前記出力電流を所定の時間間隔で比較して前記力電流が大きいときだけ前記第1の制御信号を出力する請求項16に記載の電源システム。
  18. 前記クロック制御判定部は、三角波の参照信号と前記出力電流を比較して前記出力電流が大きいときだけ前記第1の制御信号を出力する請求項16に記載の電源システム。
  19. 前記制御対象選択部は、前記ピーク値が所定の閾値を超えた複数のプロセッサを選択する請求項16に記載の電源システム。
  20. 前記制御対象選択部は、前記ピーク値が最大のプロセッサを選択する請求項16に記載の電源システム。
  21. 前記制御信号出力部は、前記第1の制御信号または前記第2の制御信号のいずれかが停止したときに前記第3の制御信号を停止する請求項16に記載の電源システム。
  22. 前記制御信号出力部は、前記第3の制御信号を一定の時間経過後に停止する請求項16に記載の電源システム。
  23. 前記ピーク検出部は、ベース電流に重畳されたパルス電流だけのピーク値を出力する請求項16に記載の電源システム。
  24. 請求項16から請求項23のいずれかに記載の電源システムを搭載する情報処理装置。
JP2014098070A 2014-05-09 2014-05-09 複数のプロセッサに電力を供給する電源装置の出力を制御する方法、電源システムおよび情報処理装置 Active JP5986138B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014098070A JP5986138B2 (ja) 2014-05-09 2014-05-09 複数のプロセッサに電力を供給する電源装置の出力を制御する方法、電源システムおよび情報処理装置
CN201510218010.7A CN105093976B (zh) 2014-05-09 2015-04-30 控制电源装置的输出的方法、电源系统以及信息处理装置
US14/705,657 US20150323973A1 (en) 2014-05-09 2015-05-06 Method for controlling output of a power supply unit to supply power to multiple processors

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014098070A JP5986138B2 (ja) 2014-05-09 2014-05-09 複数のプロセッサに電力を供給する電源装置の出力を制御する方法、電源システムおよび情報処理装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015215757A JP2015215757A (ja) 2015-12-03
JP5986138B2 true JP5986138B2 (ja) 2016-09-06

Family

ID=54367819

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014098070A Active JP5986138B2 (ja) 2014-05-09 2014-05-09 複数のプロセッサに電力を供給する電源装置の出力を制御する方法、電源システムおよび情報処理装置

Country Status (3)

Country Link
US (1) US20150323973A1 (ja)
JP (1) JP5986138B2 (ja)
CN (1) CN105093976B (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9998276B2 (en) * 2016-09-27 2018-06-12 Nxp B.V. USBPD type-C BMC encoded receive message squelch detection
JP7155212B2 (ja) * 2020-09-24 2022-10-18 レノボ・シンガポール・プライベート・リミテッド 情報処理装置および制御方法

Family Cites Families (22)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3198995B2 (ja) * 1997-08-25 2001-08-13 株式会社村田製作所 過電流保護回路
US6367023B2 (en) * 1998-12-23 2002-04-02 Intel Corporation Method and apparatus of measuring current, voltage, or duty cycle of a power supply to manage power consumption in a computer system
US7240225B2 (en) * 2003-11-10 2007-07-03 Dell Products L.P. System and method for throttling power in one or more information handling systems
US7363517B2 (en) * 2003-12-19 2008-04-22 Intel Corporation Methods and apparatus to manage system power and performance
US7386737B2 (en) * 2004-11-02 2008-06-10 Intel Corporation Method and apparatus to control temperature of processor
US20060161794A1 (en) * 2005-01-18 2006-07-20 Dell Products L.P. Prioritizing power throttling in an information handling system
US7490254B2 (en) * 2005-08-02 2009-02-10 Advanced Micro Devices, Inc. Increasing workload performance of one or more cores on multiple core processors
US7562234B2 (en) * 2005-08-25 2009-07-14 Apple Inc. Methods and apparatuses for dynamic power control
US20070094521A1 (en) * 2005-10-24 2007-04-26 Brooks Robert C Current-sensing control system for a microprocessor
JP2007122657A (ja) * 2005-10-31 2007-05-17 Toshiba Corp 消費電流制御システム
JP2007228663A (ja) * 2006-02-21 2007-09-06 Sansha Electric Mfg Co Ltd 電源装置
CN101071329A (zh) * 2006-05-11 2007-11-14 乐金电子(昆山)电脑有限公司 多核处理器的电源控制装置及其方法
US7793125B2 (en) * 2007-01-10 2010-09-07 International Business Machines Corporation Method and apparatus for power throttling a processor in an information handling system
US7781908B2 (en) * 2007-07-19 2010-08-24 Igo, Inc. Output power port management control
US8402290B2 (en) * 2008-10-31 2013-03-19 Intel Corporation Power management for multiple processor cores
IN2012DN00933A (ja) * 2009-07-24 2015-04-03 Advanced Micro Devices Inc
US20120144215A1 (en) * 2010-12-03 2012-06-07 Advanced Micro Devices, Inc. Maximum current limiting method and apparatus
US8539269B2 (en) * 2011-03-31 2013-09-17 Intel Corporation Apparatus and method for high current protection
US9568966B2 (en) * 2012-08-31 2017-02-14 Dell Products L.P. Dynamic power budget allocation
US9846463B2 (en) * 2012-09-28 2017-12-19 Intel Corporation Computing system and processor with fast power surge detection and instruction throttle down to provide for low cost power supply unit
US20140181546A1 (en) * 2012-12-24 2014-06-26 Alan D. Hallberg Method and apparatus for power resource protection
US9195291B2 (en) * 2013-06-21 2015-11-24 Apple Inc. Digital power estimator to control processor power consumption

Also Published As

Publication number Publication date
US20150323973A1 (en) 2015-11-12
CN105093976B (zh) 2018-03-02
CN105093976A (zh) 2015-11-25
JP2015215757A (ja) 2015-12-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11687139B2 (en) Multi-level CPU high current protection
EP2078233B1 (en) Computer device power management system and method
JP5160033B2 (ja) 複数のタイム・フレームに関して電力測定および省電力を行うための方法、システム、および調整技術
EP2766788B1 (en) System and method for determining thermal management policy from leakage current measurement
US20140082377A1 (en) Providing Additional Current Capacity To A Processor For A Turbo Mode
KR101509330B1 (ko) 처리 장치, 정보 처리 장치, 및 소비 전력 관리 방법
WO2012094556A1 (en) Method and system for controlling thermal load distribution in a portable computing device
US20120124406A1 (en) Computer system and power management method thereof
JP5986138B2 (ja) 複数のプロセッサに電力を供給する電源装置の出力を制御する方法、電源システムおよび情報処理装置
US8239697B2 (en) Processor performance state control system
JP5602170B2 (ja) プロセッサの動作を制御する方法および電子機器
US11989005B2 (en) Adaptive thermal ceiling control system
JPWO2018154948A1 (ja) 無停電電源システムおよび無停電電源装置
JP2019122157A (ja) 無停電電源装置
JP2008258377A (ja) 半導体集積回路
KR20170081531A (ko) 중앙처리장치의 동적 주파수 조절 장치 및 그 방법
US9513684B2 (en) Efficiency adjustments in power supply system
US20180284875A1 (en) Power consumption reduction device, power consumption reduction method, and power consumption reduction program
KR20130090199A (ko) 결상 검출 장치
TWI553458B (zh) 電源供應器、可藉由其執行之方法以及用於執行該方法的儲存媒體
JP2010040004A (ja) 情報処理装置、電源供給ユニット制御方法およびプログラム
US20130060525A1 (en) Maintenance apparatus of electronic device, maintenance method of electronic device, and non-transitory computer readable medium storing program
JP6421578B2 (ja) 電源供給ユニット、電源供給回路および電源供給回路の制御方法
JP5884907B2 (ja) 情報処理装置及び情報処理装置制御方法
US20160370849A1 (en) Apparatus and method for controlling hotplug based on load property of multi-core system

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160308

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160429

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160802

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160804

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5986138

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

R371 Transfer withdrawn

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250