JP6421578B2 - 電源供給ユニット、電源供給回路および電源供給回路の制御方法 - Google Patents

電源供給ユニット、電源供給回路および電源供給回路の制御方法 Download PDF

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本発明は、電源供給ユニット、電源供給回路および電源供給回路の制御方法に関する。
電源供給ユニット(Power Supply Unit: PSU)は、過電流を検出した場合には、電源供給を停止または電源供給量を低下させる過電流保護機能を有するのが一般的である。PSUは、一旦電源供給を停止または電源供給量を低下させた後、電源供給を再開するか、電源供給量を増加させることが求められる。このような機能を実現する簡便な方法として、過電流の検出、電源供給の停止および電源供給の再開を繰り返すHickup(ヒカップ)保護方式が知られている。
近年、サーバに搭載されるPSUは、故障時のシステムダウンを回避する目的から、PSUが故障により停止しても、サーバのシステム停止に至らないようにするため、冗長構成とすることが一般的となっている。さらに、PSUのサイズを低減するため、最大電源供給量の小さな複数の電源供給回路でPSUを形成することが望ましい。
上記のような冗長構成のPSUでHickup(ヒカップ)保護方式を採用する場合、複数の電源供給回路がそれぞれHickup(ヒカップ)保護方式の一連の動作を繰り返す。しかし、リセット時間の差等に起因して動作タイミングがずれ、いつまでも通常状態にならない場合があるという問題があった。
一方、サーバにおいては、システム全体を統合管理するための制御ユニットが搭載されており、その制御ユニットはメイン電源出力とは別の、AC電源への接続直後に供給される電源系である常駐電源系から電源供給が行われるのが一般的である。このような制御ユニットへ電源を供給する常駐電源用PSUについても冗長構成とすることが求められており、その場合Hickup(ヒカップ)保護方式を採用すると、上記と同様にいつまでも通常状態にならない場合があるという問題が生じる。
以上の通り、最大電源供給量の小さな複数の電源供給回路でPSUを形成する冗長構成で、Hickup(ヒカップ)保護方式を採用すると、いつまでも通常状態にならない場合があるという問題が生じる。
Hickup(ヒカップ)保護方式を採用した冗長構成のPSUで、複数の電源供給回路の動作を同期させる同期信号を利用して上記の問題を回避する技術が提案されている。しかし、この技術を実現するには、外部に同期信号発生回路を設けるか、各電源供給回路の信号端子(ピン)数を増加させる必要があり、コストアップ要因になると共に、既存の装置には適用できない。
冗長構成の電源供給ユニット(PSU)において、新たな回路を付加せず、既存の回路の動作のシーケンスを変更するだけで、各電源供給回路がHickup(ヒカップ)動作を繰り返し、いつまでも通常動作にならないという問題を回避することが望まれている。
特開2003−169471号公報
実施形態では、Hickup(ヒカップ)保護機能を採用した冗長構成の電源供給ユニットにおいて、簡単な変更のみで、いつまでも通常動作にならないという問題を解消することを目的とする。
第1の態様の電源供給ユニットは、並列に接続された複数の電源供給回路を有する。各電源供給回路は、出力端子に電源を出力するDDC電源回路と、DDC電源回路の出力する電源電流を検出する電流検出器と、前記出力端子の電圧を検出する電圧検出器と、DDC電源回路の動作を制御する制御回路と、を有する。制御回路は、電流検出器の検出した電源電流が過電流である時にDDC電源回路の動作を停止する。制御回路は、さらに、DDC電源回路が停止状態の時にDDC電源回路を第1期間動作させるオン動作を行い、オン動作時に電流検出器の検出した電源電流が過電流でない時にはDDC電源回路をそのまま動作させる。そして、制御回路は、オン動作時に電流検出器の検出した電源電流が過電流である時にはDDC電源回路の動作を第2期間にトリガ期間を加えた期間停止した後、オン動作を行うヒカップ動作を繰り返す。制御回路は、ヒカップ動作中のトリガ期間中に、電圧検出器の検出した電圧が、複数の電源供給回路のうちの他の電源供給回路からの電源供給を示す時、DDC電源回路を第1期間動作させる。そして、制御回路は、電流検出器の検出した電源電流が過電流でない時にはDDC電源回路をそのまま動作させる。
第2の態様の制御方法は、DDC電源回路と、DDC電源回路の出力する電源電流を検出する電流検出器と、出力端子の電圧を検出する電圧検出器と、をそれぞれ有し、負荷に電源を供給するように並列に接続された複数の電源供給回路をそれぞれ制御する。第2の態様の制御方法によれば、電源電流を検出し、検出した電源電流が過電流である時にDDC電源回路の動作を停止する。さらに、DDC電源回路が停止状態の時にDDC電源回路を第1期間動作させるオン動作を行い、オン動作時に電流検出器の検出した電源電流が過電流でない時にはDDC電源回路をそのまま動作させる。オン動作時に電流検出器の検出した電源電流が過電流である時にはDDC電源回路の動作を第2期間にトリガ期間を加えた期間停止した後、オン動作を行うヒカップ動作を繰り返す。ヒカップ動作中のトリガ期間中に、電圧検出器の検出した電圧が、複数の電源供給回路のうちの他の電源供給回路からの電源供給を示す時、DDC電源回路を第1期間動作させる。そして、電流検出器の検出した電源電流が過電流でない時にはDDC電源回路をそのまま動作させる。
実施形態のHickup(ヒカップ)保護機能を採用した冗長構成の電源供給ユニットによれば、動作シーケンスを変更するだけで、短時間に確実に通常動作に入れる。
図1は、冗長構成のPSUの構成を示す図である。 図2は、Hickup(ヒカップ)保護方式を採用する電源供給回路の制御回路による電源供給開始時の動作を示すフローチャートである。 図3は、2個の電源供給回路を有する電源供給ユニット(PSU)において、同期せずにHickup(ヒカップ)動作を行った場合の出力電圧の変化および動作状態を示す図である。 図4は、実施形態の電源供給ユニット(PSU)の構成を示す図である。 図5は、実施形態における制御回路のHickup(ヒカップ)保護機能に関係する処理を示すフローチャートである。 図6は、実施形態のPSUにおいて、電源供給回路が図5に示す処理動作を行った場合の電源出力端子29における電圧の変化を示す図である。 図7は、実施形態の電源供給ユニットにおいて、2個の電源供給回路が同期する様子を示すタイムチャートである。 図8は、DC電源が供給される複数の電源供給回路を有し、それらの電源出力を共通に接続して負荷に共通に電源を供給する冗長構成で、Hickup(ヒカップ)保護機能を採用するPSUに、本実施形態の構成を適用した変形例の構成を示す図である。
実施形態の電源供給回路を説明する前に、サーバ等の電子機器に電源を供給する電源供給ユニットについて説明する。
近年、サーバ等の電子機器の高密度化が図られており、搭載される電源供給ユニット(Supply Unit: PSU)も省スペース化が求められるようになっている。
サーバに搭載されるPSUは、故障時のシステムダウンを回避する目的から、PSUが故障により停止しても、サーバのシステム停止に至らないようにするため、冗長構成とすることが一般的となっている。
図1は、冗長構成のPSUの構成を示す図である。
PSUは、複数個(図1では3個)の電源供給回路(PSU#0−PSU#2)10−0〜10−2を有する。PSU#0−PSU#2の電源出力端子は、電源供給の対象であるシステム1の電源線2に共通に接続される。PSU#0−PSU#2には、AC電力線(Line)からAC電力ケーブル11−1〜11−2によりAC電力が供給される。したがって、PSU#0−PSU#2は、内部のAC−DC変換回路を有し、AC電力をDC電力に変換し、共通に接続される電源線2を介してシステム1に供給する。
図1に示す例では、システム1の負荷は最大(Max)で190Aであり、PSU#0−PSU#2が最大(Max)で供給できるDC電力は100Aである。したがって、PSU#0−PSU#2は、3台合わせると、最大で300AのDC電力を供給でき、PSU#0−PSU#2のうちの1台が故障して電源供給を停止しても、残りの2台で200Aを供給でき、システム1の最大負荷190Aを供給可能である。
冗長構成をとる場合、冗長構成に含まれる電源供給回路の個数を増加させると、全体のサイズを小さくすることができる。例えば、システムの最大電流が500Aの場合、500Aを供給する2個の電源供給回路を設ける場合と、100Aを供給する7個の電源供給回路を設ける場合を考える。前者の場合、PSUの電源供給は合計で1000Aであるのに対して、後者の場合700Aであり、後者の方がサイズを小さくできる。さらに、前者の場合、2個の電源供給回路が故障すると電源供給は停止するが、後者の場合2個の電源供給回路が故障しても500Aの電源供給が可能である。そのため、冗長構成に含まれる電源供給回路の個数を増加させてPSUのサイズ増加を抑制することが行われる。
何らかの理由で電源供給先のシステムにおいて電力の消費が急増する場合があり、その場合、電源供給ユニット(電源供給回路)は、大量の電源電流を供給することになる。これにより、システムの部品が損傷し、発火するなどの問題や、電源供給ユニット(電源供給回路)が、大量の電源電流のために加熱して故障などが発生する。そこで、電源供給ユニット(電源供給回路)は、過電流保護機能を有するのが一般的である。電源供給ユニット(電源供給回路)は、過電流保護機能により、電源供給を停止するか、電源供給量を低下させる。
システムで過電流が発生した原因が、一時的に電流を増加させるものである場合、すぐに過電流状態は解消する。このような状況では、電源供給ユニット(電源供給回路)は、直ちに電源供給を再開するか、電源供給量を増加させることが求められる。電源供給ユニット(電源供給回路)が電源供給を再開または電源供給量を増加させる制御方法は各種提案されているが、簡便な方法としてHickup(ヒカップ)保護方式が知られている。
Hickup(ヒカップ)保護方式によれば、電源供給ユニット(電源供給回路)は、過電流を検出した場合、過電流保護機能によりシステムへの電源供給を停止する。その後、ある程度の時間経過後に、電源供給を再開する。そのため、複数個の電源供給回路は、それぞれ過電流保護機能により電源供給を停止すると共にタイマー機能をリセットし、所定時間が経過すると電源供給を再開する。電源供給回路は、このような制御動作を行うために、制御回路を有するのが一般的である。
システムにおける過電流状態が解消されていない状態で、PSUの各電源供給回路が電源供給を再開した場合、再び過電流が流れることになり、過電流保護機能によりシステムへの電源供給を停止する。このように、Hickup(ヒカップ)保護方式によれば、過電流検出、電源供給停止、一定時間後に電源供給再開の処理を繰り返す。以下、この繰り返し処理を、Hickup(ヒカップ)動作と称する。
Hickup(ヒカップ)保護方式は、簡易であり、多くのメーカが市販PSUの保護方式として採用している。サーバにおいても、コストダウン要件を実現するため、Hickup(ヒカップ)保護方式のPSUを使用することが望まれる。
図2は、Hickup(ヒカップ)保護方式を採用する電源供給回路の制御回路による電源供給開始時の動作を示すフローチャートである。なお、この例では、電源供給回路は、外部から供給されるDC電源または内部に設けたAC−DC変換回路から供給されるDC電源を、所望の電圧のDC電源に変換するDC−DC(略してDDC)変換回路を有する。そして、制御回路がDDC運転をon/off(オン・オフ)制御することにより、電源を供給するか否かを制御する。
ステップS11で、電源供給回路の制御回路は、DDC運転のon/off(オン・オフ)信号をオン(on)して電源供給を開始する。
ステップS12で、電源供給回路の制御回路は、出力電流Ioutが過電流であるか判定し、過電流でなければそのままの状態を維持し、ステップS16の通常運転になり、過電流であればステップS13に進む。
ステップS13で、電源供給回路の制御回路は、DDC運転のon/off(オン・オフ)信号をオフ(off)して電源供給を停止する。
ステップS14で、電源供給回路の制御回路は、オフ時間toffを計時する待機(wait)処理を行う。DDC運転のオン(on)時に過電流が流れると、電源供給回路で熱が発生し、熱が蓄積して電源供給回路内部の部品を損傷させる。toffは、発生した熱を放熱するのに必要な時間であり、toffおよびDDC運転のオン時間t1は、このような故障が発生しないように決定される。
ステップS15で、電源供給回路の制御回路は、DDC運転のon/off(オン・オフ)信号をオンして電源供給を開始した後、ステップS12に戻る。
複数個の電源供給回路を含むPSUでも、各電源供給回路にHickup(ヒカップ)保護方式を採用することが考えられる。PSUに含まれる複数個の電源供給回路は、同じ型式のもので形成されるのが一般的であるが、各電源供給回路によりリセット時間等がばらつくため、複数個の電源供給回路が電源供給を再開するタイミングに差が生じるのが避けられない。そのため、PSUが複数個の電源供給回路を有し、1個の電源供給回路ではシステムの消費する電源を供給できない場合、1個の電源供給回路が電源供給を再開した時に、他の電源供給回路が電源供給を再開していないと、過電流が流れることになる。
図3は、2個の電源供給回路(PSU#0およびPSU#1)を有する電源供給ユニット(PSU)において、同期せずにHickup(ヒカップ)動作を行った場合の出力電圧の変化および動作状態を示す図である。ここでは、PSU#0およびPSU#1の一方のみでは、必要な電流が供給できないとする。図3において、ILは、PSU#0およびPSU#1の電源電流の最大限界であり、IaはPSU#0およびPSU#1の電源電流容量であり、過電流閾値はIaの1.2倍であるとする。
PSU#0およびPSU#1は、それぞれDDC運転をon/offする動作を繰り返す。PSU#0およびPSU#1の制御回路は、同一型式のチップにより実現されるため、PSU#0とPSU#1のt1およびtoffはほぼ同じ時間であるが、リセット時間等がばらつくため、開始のタイミングがずれる。PSU#0がオンして出力電圧が高くなり、それに応じて出力電流も増加するが、PSU#1はオフのため、PSU#0の出力電流は過電流閾値を超える。したがって、過電流と判定され、PSU#0のDDC運転をオフする。これに応じて、出力電圧および出力電流は低下する。その後、出力電圧および出力電流が低下した状態で、PSU#1がオンするが、PSU#0がオフのため、同様にPSU#1の出力電流が過電流閾値を超え、過電流と判定され、PSU#1のDDC運転をオフする。以後このような動作が繰り返され、PSUからシステムへの電源供給が再開できないという問題が発生する。
なお、図1のPSUの構成において、PSU#0〜PSU#2は、それぞれAC電力線に独立の接続される構成である。PSU#0〜PSU#2は、それぞれAC電力線に接続されると動作を開始するが、停止状態から動作を開始するため、再開時と同様にHickup(ヒカップ)動作を行う。AC電力線の接続を同期させることはできないので、この場合にも、Hickup(ヒカップ)動作のタイミングずれが発生し、図3で説明したのと同様の問題が発生する。
一方、サーバにおいては、システム全体を統合管理するための制御ユニットが搭載されており、その制御ユニットはメイン電源出力とは別の常駐電源系から電源供給が行われる構成が一般的となっている。常駐電源系は、AC電源への接続直後に供給される電源系である。このようなサーバ本体への電源供給は、複数個の電源供給回路を有するPSUから行われるが、制御ユニットが、複数個の電源供給回路からの電源供給の同期を制御するため、上記のようなHickup(ヒカップ)動作におけるタイミングずれは容易に回避できる。
しかし、システム全体を統合管理するための制御ユニットの消費電力は、メンテナンス機能の高機能化が要求されるために増加している。そのため、サーバの制御ユニットへの電源供給量も増加しており、冗長構成を実現する場合、サイズの増加を抑制するために、最大電源供給量の小さな複数個の電源供給回路で常駐電源用PSUを形成することが必要になっている。
常駐電源用PSUを形成する複数個の電源供給回路が、それぞれAC電源への接続される構成の場合、装置設置時において順次AC電源線のコンセントに接続していくことになる。その場合、Hickup(ヒカップ)動作のタイミングずれが発生し、図3で説明したのと同様の問題が発生する。以下、常駐電源用PSUを複数個の常駐電源供給回路で形成する場合を例として説明する。
Hickup(ヒカップ)動作のタイミングずれにより、いつまでも通常動作に戻れないという問題を回避するためには、いくつかの対策が考えられる。
第1の対策は、PSUに含まれる複数個の常駐電源供給回路のそれぞれの電源出力を大容量化する方法である。この方法であれば、1個の常駐電源供給回路でシステムの制御ユニットの消費電力を供給できるので、1個の常駐電源供給回路をAC電源線のコンセントに接続するだけで、所望の電流が供給できる通常運転状態に回復し、Hickup(ヒカップ)動作は繰り返されない。
しかし、第1の対策は、PSU内部の常駐電源回路を大容量化しなければならず、サイズ(実装スペース)が大きくなり、PSU小型化の阻害要因となるので、前述のPSUを複数の低電力容量の常駐電源回路を組み合わせてサイズを小さくするという本来の主旨に反する。
第2の対策は、PSUに含まれる複数個の常駐電源供給回路の過電流保護方式を電流垂下方式にすることである。電流垂下方式は、過電流が発生した場合に、電流供給を停止せずに、電流量を低レベルに低下させる方法で、広く知られた制御方法である。常駐電源供給回路を電流垂下方式にすれば、他の常駐電源供給回路がオフであっても、過電流を流さずに低レベルの電流を流す状態が維持され、そのうちに他の常駐電源供給回路がオンして電流が加算されるので、所望の電流が供給できる通常運転状態に回復する。したがって、電流垂下方式の常駐電源供給回路を使用すれば、いつまでも通常運転状態に戻れないという問題を回避できる。
しかし、電流垂下方式の常駐電源供給回路は、Hickup(ヒカップ)動作方式の回路に比べて回路構成が複雑で、回路の部品点数が増加する。そのため、常駐電源供給回路のサイズが大きくなり、PSU小型化の阻害要因となる。
第3の対策は、同期用信号を設け、PSUに含まれる複数個の常駐電源供給回路間のHickup(ヒカップ)動作の同期を取る方法である。同期用信号は、PSUの外部で発生しても内部で発生してもよく、ある常駐電源供給回路が発生した同期用信号を他の常駐電源供給回路に供給するようにしてもよい。
第3の対策によれば、複数個の常駐電源供給回路が同期してオンするため、システムの制御ユニットにおける過電流状態が解消されていれば、電源供給が不足することはなく、いつまでも通常運転状態に戻れないという問題を回避できる。
しかし、第3の対策を実現するには、同期用信号発生回路をPSUの内部または外部に設ける場合、回路構成が複雑化し、回路の部品点数が増加し、常駐電源供給回路のサイズが大きくなり、PSU小型化の阻害要因となる。さらに、PSUまたは複数個の常駐電源供給回路のそれぞれに、同期用信号用端子(ピン)を追加で設けるため、従来装置へ適用が難しく、インタフェース信号増加による小型化要件の阻害要因にもなる。
さらに、第3の対策で、同期用信号発生回路をPSUの外部に設ける場合、同期用信号発生回路にグランド短絡等の故障が発生した場合、複数個の常駐電源供給回路間の同期が取れなくなり、いつまでも電源供給が停止する事態になる。
第4の対策は、負荷(システム)側に電力供給のon/off用のスイッチを設け、電源投入の最初の時点では、必要最小限の負荷投入に絞る事により、問題を回避する事が可能となる。
しかし、第4の対策は、電力供給on/off用のスイッチを設けることにより負荷側の小型化要件を阻害することとなる。また、前述のように、システム全体を統合管理するための制御ユニットの最小限必要の消費電力も大きくなってきており、その電力がPSUに含まれる各電源供給回路の常駐電源出力を超える場合には、第4の対策は採用できない。さらに、問題解消はPSU側で対処することが望ましく、負荷(システム)側を変更するのは難しいという問題がある。
以下に説明する実施形態の電源供給ユニット(PSU)は、出力が共通に接続された複数の電源供給回路を有し、各電源供給回路がHickup(ヒカップ)動作を行うPSUである。実施形態のPSUは、同期のための特別な外部信号等を用いることなく、各電源供給回路のHickup(ヒカップ)動作のシーケンスを変更するだけで、短時間に電源供給を再開可能にする。言い換えれば、実施形態のPSUによれば、各電源供給回路がHickup(ヒカップ)動作を繰り返し、いつまでも通常運転状態に戻れないという問題を回避できる。
図4は、実施形態の電源供給ユニット(PSU)の構成を示す図である。
実施形態のPSUは、サーバの制御ユニット3に常駐電源を供給する。前述のように、制御ユニット3は、サーバ全体を統合管理し、メイン電源(図示せず)からサーバ本体部への電源供給を含めて制御を行う。
実施形態のPSUは、複数個(ここでは3個)の電源供給回路(PSU#0−PSU#2)20−0〜20−2を有する。電源供給回路20−0〜20−2のそれぞれは、AC電源線(ライン)21−0〜21−2をAC電源のコンセントに接続することにより、動作を開始する。電源供給回路20−0は、AC/DC変換回路22と、常駐電源用DDC回路23と、電流センサ24と、電圧センサ25と、制御回路26と、制御用DDC回路28と、電源出力端子29と、を有する。AC/DC変換回路22は、AC電源ライン21−0から供給されるAC電源をDC電源に変換する。常駐電源用DDC回路23は、制御回路26により制御され、AC/DC変換回路22からのDC電源を、制御ユニット3に供給する電圧のDC電源に変換し、変換したDC電源を電源出力端子29に出力する。電流センサ24は、常駐電源用DDC回路23から電源出力端子29に出力されるDC電源の電流量を検出し、Iout信号を生成する。電圧センサ25は、電源出力端子29の電圧を検出し、Vout信号を生成する。一般の電源供給回路は、過電流状態および過電圧を検出して保護機能を動作させるために、電流センサ24および電圧センサ25を有するのが一般的である。実施形態では、一般に設けられている電流センサ24および電圧センサ25を利用する。制御用DDC回路28は、AC/DC変換回路22からのDC電源を、制御回路26用のDC電源に変換し、制御回路26に供給する。
制御回路26は、制御用DDC回路28から供給されるDC電源で動作する。制御回路26は、論理回路等で形成されるシーケンサ等で実現することも可能であるが、マイクロコントローラユニット(Micro Controller Unit: MCU)で実現することが望ましい。一般の電源供給回路は、外部制御装置からの信号処理用としてMCUを実装しているのが一般的であり、実施形態では、一般に設けられているMCUを利用し、処理シーケンスを変更することで、実施形態のHickup(ヒカップ)動作を実現する。
制御回路26は、タイマー回路(Timer)27を有し、タイミング制御を行う。制御回路26は、Iout信号およびVout信号に応じて常駐電源用DDC回路23を動作させるか否かを制御するオン・オフ(on/off)信号を生成する。制御回路26は、電流センサ24が過電流を検出した時に常駐電源用DDC回路23の動作を停止するオフ信号を出力すると共に、Hickup(ヒカップ)動作を開始する。さらに、制御回路26は、AC電源ライン21−0がコンセントに接続され、制御用DDC回路28からDC電源の供給が開始されたパワーオンリセット時にも同様にHickup(ヒカップ)動作を行う。
他の電源供給回路20−1および20−2は、電源供給回路20−0と同じ構成を有し、制御回路26の制御シーケンスも同じである。したがって、電源供給回路(PSU#0−PSU#2)20−0〜20−2の制御回路26に設けられるクロック源が出力するクロックの周波数が近似していれば、制御シーケンスのタイミングは類似する。しかし、制御回路26の動作開始のタイミングは、電源供給開始のタイミング、すなわちAC電源ライン21−0が接続され、制御用DDC回路28からDC電源が供給されるタイミングであり、不定である。また、電流センサ24による過電流の検出に応じて、制御回路26が常駐電源用DDC回路23にオフ信号を出力すると共に後述するHickup(ヒカップ)動作を開始するタイミングは、回路部品の特性ばらつきによりPSU#0−PSU#2で異なる。そのため、Hickup(ヒカップ)動作の周期は、PSU#0−PSU#2で類似しているが、開始タイミングはばらつく。
以下、実施形態の電源供給ユニット(PSU)の複数個の電源供給回路(PSU#0−PSU2)20−0〜20−2に、AC電源ライン21−0〜21−2をコンセントに接続することにより動作を開始するパワーオンリセットの場合を例として説明する。
図5は、実施形態における制御回路26のHickup(ヒカップ)保護機能に関係する処理を示すフローチャートである。
ステップS21で、フラグ(Flag)=0にセットする。
ステップS22で、常駐電源用DDC回路23に出力するon/off信号をオン(on)にして、常駐電源用DDC回路23を動作させて制御ユニット3への電源供給を行う。
ステップS23で、電流センサ24の出力するIout信号が過電流であるか、言い換えればIoutが過電流閾値を超えているか判定し、超えていなければステップS33に進み、超えていればステップS24に進む。
ステップS24で、常駐電源用DDC回路23に出力するon/off信号をオフ(off)にして、常駐電源用DDC回路23を非動作状態にして制御ユニット3への電源供給を停止する。
ステップS25で、フラグ(Flag)>0であるか、すなわち0であるか1であるか判定し、ゼロであればステップS26に進み、1であればステップS27に進む。
ステップS26で、オフ時間toffを計時する待機(Wait)処理を行い、ステップS23に戻る。ステップS25からステップS26を経てステップS23に戻る処理が分岐処理1である。
ステップS27で、待機時間が、後述する時間t2とt3の和(t2+t3)以下であるか判定し、t2+t3以下であればステップS27に進み、超えていればステップS31に進む。ステップS27からステップS31に進む処理が分岐処理4である。
ステップS28で、電圧センサ25が検出したVout信号が閾値以上であるか判定し、閾値未満であればステップS37に戻り、閾値以上であればステップS29に進む。
ステップS29で、待機時間が時間t2以下であるか判定し、t2以下であればステップS30に進み、超えていればステップS31に進む。ステップS29からステップS31に進む処理が分岐処理3であり、ステップS29からステップS30に進む処理が分岐処理2である。
ステップS30で、タイミング調整時間tbを計時する待機(Wait)処理を行う。
ステップS31で、フラグ(Flag)=1にセットする。
ステップS32で、常駐電源用DDC回路23に出力するon/off信号をオン(on)にして、常駐電源用DDC回路23を動作させて制御ユニット3への電源供給を再度行い、ステップS23に戻る。
ステップS23からステップS33に進む場合は、常駐電源用DDC回路23を動作させて制御ユニット3への電源供給を行っても過電流が生じない状態である。この状態は、制御ユニット3での過電流の原因が解消し、他の電源供給回路からも電源供給が行われる通常運転状態であり、常駐電源用DDC回路23にオン信号を出力する状態を維持する。ステップS33に進むことで、Hickup(ヒカップ)動作が終了する。
図6は、実施形態のPSUにおいて、電源供給回路(PSU#0)が図5に示す処理動作を行った場合の電源出力端子29における電圧(Vout)の変化を示す図である。図6の(A)は、図5に示した分岐処理1、3および4に関係する処理を示す。図6の(B)は、図5に示した分岐処理2に関係する処理を示し、説明のため、PSU#1が動作して電源供給を行った場合のVoutを破線で示している。
Hickup(ヒカップ)動作では、PSU#0は、図6の(A)に示すように、第1期間(t1)オン(on)した後、第2期間(toff=t2)オフ(off)する動作を行う。図5の分岐処理1が、この動作を生じさせる。PSU#0がオン(on)する第1期間(t1)は、図5のS32からS23−S24までの処理を行う時間で決定され、図5には示していないが必要に応じてオン時間を調整する処理をS32に設ける。PSU#0がオフ(off)する第2期間(t2)の長さは、S26の待機(wait)時間で決定される。
分岐処理1による1回目のオンとオフを行った後、2回目に第1期間(t1)オン(on)し、第2期間(t2)オフ(off)した後、さらにトリガ(Trigger)期間(t3)の間オフする動作を行う。言い換えれば、2回目には、t1の期間オンした後、t2+t3の期間オフする動作を行い、以後この動作を繰り返す。図5の分岐処理4が、この繰り返し動作を生じさせる。トリガ期間の長さt3は、図5のS27のt3で設定される。
PSU#0がHickup(ヒカップ)動作を行っている間、PSU#1およびPSU#2が動作しないと、PSU#0は、2回目以降、t1の期間オンした後、t2+t3の期間オフする動作を何度も繰り返すことになる。PSU#0は、オン(on)時に過電流が流れると、常駐電源用DDC回路23で熱が発生し、オフ(off)時に発生した熱を放熱する。t1が長いかまたはt2+t3が短いと熱が蓄積して温度が上昇し、常駐電源用DDC回路23内部の部品を損傷させる。t1とt2+t3の長さは、PSU#0が単独でHickup(ヒカップ)動作を繰り返しても温度上昇が許容範囲であるように決定される。
図5のS28からS29で、2回目以降の繰り返しのトリガ期間中にVout信号が閾値以上になったこと、すなわち他の電源供給回路(PSU#1またはPSU#2)がオンしたことを検出すると、分岐処理3を行う。分岐処理3で、PSU#0は、S32で常駐電源用DDC回路23をオンする。この場合、他の電源供給回路からも制御ユニット3に電源が供給されているので、過電流にならず、S23からS33に進んで通常運転を行う。
PSU#0は、上記のように、図5の分岐処理1により、t1の期間オンした後、t2の期間オフする動作を行う。t2の期間にVout信号が閾値以上になったことを検出しなければ図6の(A)の2回目以降の動作を行うが、t2の期間にVout信号が閾値以上になったことを検出すると、図5のS28からS30の分岐処理2を行う。分岐処理2において、PSU#0は、S30でVout信号を閾値以上にした他の電源供給回路(PSU#1)がトリガ期間に入るまでの時間tbを演算する。ここでは、t1とt2の和にトリガ期間の長さt3の半分を加えた時間をtbとする。S32でPSU#0が常駐電源用DDC回路23をオンすると、PSU#1が、PSU#0からの電源供給を検出して、図6の(A)で説明したように常駐電源用DDC回路23をオンする。これにより、PSU#0とPSU#1の電源供給が同期して行われ、過電流にならず、S23からS33に進んで通常運転を行う。
図7は、実施形態の電源供給ユニット(PSU)において、2個の電源供給回路が同期する様子を示すタイムチャートである。
図3と同様に、図7において、ILは、PSU#0およびPSU#1の電源電流の最大限界であり、IaはPSU#0およびPSU#1の電源電流容量である。図7では、PSU#0が図6の(B)に示す動作を行い、PSU#1が図6の(A)に示す動作を行うとする。
PSU#0がAC電源に接続され、PSU#0が、1回目のオン動作を行い、電源電流を出力するが、PSU#1(PSU#2も。以下省略)はAC電源に接続されていないためオンしておらず、PSU#0で過電流が検出され、PSU#0はオフする。その後、分岐処理1を開始する。
その後、PSU#1は、PSU#0のオフ期間に、AC電源に接続されて1回目のオン動作を行い、電源電流を出力する。PSU#1が1回目のオン動作を行った時、PSU#0はオフしているので、PSU#1で過電流を検出することになり、PSU#1はオフする。その後、分岐処理1を開始する。
PSU#0は、分岐処理1により、オフ期間(t2)が経過すると、2回目のオン動作を行い、電源電流を出力するが、PSU#1はオフしており、PSU#0で過電流が検出され、PSU#0はオフする。
一方、PSU#1は、分岐処理1により、オフ期間(t2)が経過すると、2回目のオン動作を行い、電源電流を出力するが、PSU#0はオフしており、PSU#1で過電流が検出され、PSU#1はオフする。
PSU#1が2回目のオン動作を行った時、PSU#0は、2回目のオン動作後のオフ期間であり、電圧センサ25が電源出力端子におけるVout信号が閾値を超えたこと、すなわちPSU#1(またはPSU#2)がオン動作を行ったことを検出する。そこで、PSU#0の制御回路26は、PSU#1(またはPSU#2)がトリガ期間(の中央)になるまでの時間tb=t1+t2+t3/2を演算し、Vout信号が閾値を超えた時点からtbの期間オフ状態を維持して待機する。
PSU#1の2回目のオン動作からtb後に、PSU#0は3回目のオン動作を行う。この時、PSU#1はトリガ期間に入っており、PSU#0は3回目のオン動作に応じて電圧センサ25が電源出力端子におけるVout信号が閾値を超えたことを検出すると、PSU#1は、分岐処理3によりオン動作を行う。この時、PSU#0は3回目のオン動作を行っているので、PSU#0とPSU#1のオン動作が同期し、PSU#0およびPSU#1で過電流は検出されないので、オン状態を維持し、通常運転に入る。
以上説明したように、実施形態の電源供給ユニット(PSU)では、複数の電源供給回路の動作シーケンスを変更するだけで、短時間に、Hickup(ヒカップ)動作におけるオン動作を同期させ、通常運転を開始することができる。実施形態のPSUは、既存のハードウェアを利用して動作シーケンスを変更するだけで実現でき、サイズの増加やコストアップを伴わない。さらに、既存のPSUへの適用も容易に実現可能である。
上記の実施形態では、サーバの制御ユニットに電源を供給する常駐電源用PSUで、AC電源ラインをAC電源に接続するパワーオンリセット時に行うHickup(ヒカップ)動作を例として説明した。しかし、AC電源ラインが接続された通常状態で動作中に、過電流を検出して一旦PSUをオフし、Hickup(ヒカップ)動作を行って再度通常運転状態にする場合にも、本実施形態の構成は同様に適用可能である。
さらに、常駐電源用PSUに限らず、複数の電源供給回路を有し、それらの電源出力を共通に接続して負荷に共通に電源を供給する冗長構成で、Hickup(ヒカップ)保護機能を採用する場合にも、本実施形態の構成は同様に適用可能である。
さらに、上記の実施形態では、AC電源ラインで各電源供給回路にAC電源を供給し、AC−DC変換する場合を例として説明したが、各電源供給回路にDC電源を供給する場合にも、本実施形態の構成は同様に適用可能である。
図8は、DC電源が供給される複数の電源供給回路を有し、それらの電源出力を共通に接続して負荷に共通に電源を供給する冗長構成で、Hickup(ヒカップ)保護機能を採用するPSUに、本実施形態の構成を適用した変形例の構成を示す図である。
変形例のPSUは、負荷4にDC電源を供給する。変形例のPSUは、複数個(ここではN個)の電源供給回路(PSU#10−PSU#1N)30−0〜30−Nを有する。電源供給回路30−0〜20−Nは、DC電源31から共通にDV電源が供給される。電源供給回路30−0は、DDC回路33と、電流センサ34と、電圧センサ35と、制御回路36と、レギュレータ38と、電源出力端子39と、を有する。DDC回路33は、制御回路36により制御され、外部から供給されるDC電源を、負荷4に供給する電圧のDC電源に変換し、変換したDC電源を電源出力端子39に出力する。電流センサ34は、DDC回路33から電源出力端子39に出力されるDC電源の電流量を検出し、Iout信号を生成する。電圧センサ35は、電源出力端子39の電圧を検出し、Vout信号を生成する。前述のように、一般の電源供給回路は、過電流状態および過電圧を検出して保護機能を動作させるために、電流センサ34および電圧センサ35を有するのが一般的であり、変形例でもこれらを利用する。レギュレータ38は、外部から供給されるDC電源を、制御回路36用のDC電源に変換し、制御回路36に供給する。
制御回路36は、レギュレータ38から供給されるDC電源で動作する。制御回路26は、一般のPSUに搭載されたMCUのプログラムを変更して実施形態のHickup(ヒカップ)動作を実現することが望ましいが、シーケンサ等で実現することも可能である。制御回路36は、タイマー回路(Timer)37を有し、タイミング制御を行う。制御回路36は、実施形態のHickup(ヒカップ)動作と同様の動作を実現する。Hickup(ヒカップ)動作は、電流センサ24が過電流を検出しDDC回路33の動作を停止した後開始される場合と、DC電源31に接続されるパワーオンリセット場合に行われる。他の電源供給回路30−1および30−Nは、電源供給回路30−0と同じ構成を有し、制御回路36の制御シーケンスも同じである。
上記のように、変形例におけるHickup(ヒカップ)動作のシーケンスは、実施形態のものと同じであり、これ以上の説明は省略する。
以上、実施形態を説明したが、ここに記載したすべての例や条件は、発明および技術に適用する発明の概念の理解を助ける目的で記載されたものである。特に記載された例や条件は発明の範囲を制限することを意図するものではなく、明細書のそのような例の構成は発明の利点および欠点を示すものではない。発明の実施形態を詳細に記載したが、各種の変更、置き換え、変形が発明の精神および範囲を逸脱することなく行えることが理解されるべきである。
2 電源線
3 制御ユニット
20−0〜20−2 電源供給回路
21−0〜21−2 AC電源線(ライン)
22 AC/DC変換回路
23 常駐電源用DDC回路
24 電流センサ
25 電圧センサ25
26 制御回路
27 タイマ
28 制御用DDC回路
29 電源出力端子

Claims (9)

  1. 並列に接続された複数の電源供給回路を有し、
    各電源供給回路は、
    出力端子に電源を出力するDDC電源回路と
    前記DDC電源回路の出力する電源電流を検出する電流検出器と
    前記出力端子の電圧を検出する電圧検出器と
    前記DDC電源回路の動作を制御する制御回路と、を有し、
    前記制御回路は、
    前記電流検出器の検出した前記電源電流が過電流である時に前記DDC電源回路の動作を停止し、
    前記DDC電源回路が停止状態の時に前記DDC電源回路を第1期間動作させるオン動作を行い、前記オン動作時に前記電流検出器の検出した前記電源電流が過電流でない時には前記DDC電源回路をそのまま動作させ、前記オン動作時に前記電流検出器の検出した前記電源電流が過電流である時には前記DDC電源回路の動作を第2期間にトリガ期間を加えた期間停止した後、前記オン動作を行うヒカップ動作を繰り返し、
    前記ヒカップ動作中の前記トリガ期間中に、前記電圧検出器の検出した電圧が、前記複数の電源供給回路のうちの他の電源供給回路からの電源供給を示す時、前記DDC電源回路を前記第1期間動作させ、前記電流検出器の検出した前記電源電流が過電流でない時には前記DDC電源回路をそのまま動作させることを特徴とする電源供給ユニット。
  2. 前記制御回路は、
    前記DDC電源回路が停止状態の時から前記ヒカップ動作を開始する初回のみ、
    前記DDC電源回路が停止状態の時に前記DDC電源回路を前記第1期間動作させ、前記初回動作時に前記電流検出器の検出した前記電源電流が過電流でない時には前記DDC電源回路をそのまま動作させ、前記初回動作時に前記電流検出器の検出した前記電源電流が過電流である時には前記DDC電源回路の動作を前記第2期間停止する初回動作を行う請求項1に記載の電源供給ユニット。
  3. 前記制御回路は、前記ヒカップ動作中の前記第2期間中に、前記電圧検出器の検出した電圧が前記複数の電源供給回路のうちの他の電源供給回路からの電源供給を示す時、他回路が前記トリガ期間になるまでの待機時間を演算し、前記第2期間終了から前記待機時間経過後に、前記DDC電源回路を前記第1期間動作させる、請求項1または2に記載の電源供給ユニット。
  4. 出力端子に電源を出力するDDC電源回路と、
    前記DDC電源回路の出力する電源電流を検出する電流検出器と、
    前記出力端子の電圧を検出する電圧検出器と、
    前記DDC電源回路の動作を制御する制御回路と、を有し、
    前記制御回路は、
    前記電流検出器の検出した前記電源電流が過電流である時に前記DDC電源回路の動作を停止し、
    前記DDC電源回路が停止状態の時に前記DDC電源回路を第1期間動作させるオン動作を行い、前記オン動作時に前記電流検出器の検出した前記電源電流が過電流でない時には前記DDC電源回路をそのまま動作させ、前記オン動作時に前記電流検出器の検出した前記電源電流が過電流である時には前記DDC電源回路の動作を第2期間にトリガ期間を加えた期間停止した後、前記オン動作を行うヒカップ動作を繰り返し、
    前記ヒカップ動作中の前記トリガ期間中に、前記電圧検出器の検出した電圧が、前記出力端子に並列に接続される他回路からの電源供給を示す時、前記DDC電源回路を前記第1期間動作させ、前記電流検出器の検出した前記電源電流が過電流でない時には前記DDC電源回路をそのまま動作させることを特徴とする電源供給回路。
  5. 前記制御回路は、
    前記DDC電源回路が停止状態の時から前記ヒカップ動作を開始する初回のみ、
    前記DDC電源回路が停止状態の時に前記DDC電源回路を前記第1期間動作させ、前記初回動作時に前記電流検出器の検出した前記電源電流が過電流でない時には前記DDC電源回路をそのまま動作させ、前記初回動作時に前記電流検出器の検出した前記電源電流が過電流である時には前記DDC電源回路の動作を前記第2期間停止する初回動作を行う請求項4に記載の電源供給回路。
  6. 前記制御回路は、前記ヒカップ動作中の前記第2期間中に、前記電圧検出器の検出した電圧が他からの電源供給を示す時、他回路が前記トリガ期間になるまでの待機時間を演算し、前記第2期間終了から前記待機時間経過後に、前記DDC電源回路を前記第1期間動作させる、請求項4または5に記載の電源供給回路。
  7. DDC電源回路と、前記DDC電源回路の出力する電源電流を検出する電流検出器と、前記出力端子の電圧を検出する電圧検出器と、をそれぞれ有し、負荷に電源を供給するように並列に接続された複数の電源供給回路の各電源供給回路の制御方法であって、
    前記電源電流を検出し、検出した前記電源電流が過電流である時に前記DDC電源回路の動作を停止し、
    前記DDC電源回路が停止状態の時に前記DDC電源回路を第1期間動作させるオン動作を行い、前記オン動作時に前記電流検出器の検出した前記電源電流が過電流でない時には前記DDC電源回路をそのまま動作させ、前記オン動作時に前記電流検出器の検出した前記電源電流が過電流である時には前記DDC電源回路の動作を第2期間にトリガ期間を加えた期間停止した後、前記オン動作を行うヒカップ動作を繰り返し、
    前記ヒカップ動作中の前記トリガ期間中に、前記電圧検出器の検出した電圧が、前記複数の電源供給回路のうちの他の電源供給回路からの電源供給を示す時、前記DDC電源回路を前記第1期間動作させ、前記電流検出器の検出した前記電源電流が過電流でない時には前記DDC電源回路をそのまま動作させることを特徴とする電源供給回路の制御方法。
  8. 前記DDC電源回路が停止状態の時から前記ヒカップ動作を開始する初回のみ、
    前記DDC電源回路が停止状態の時に前記DDC電源回路を前記第1期間動作させ、前記初回動作時に前記電流検出器の検出した前記電源電流が過電流でない時には前記DDC電源回路をそのまま動作させ、前記初回動作時に前記電流検出器の検出した前記電源電流が過電流である時には前記DDC電源回路の動作を前記第2期間停止する初回動作を行う請求項7に記載の電源供給回路の制御方法。
  9. 前記ヒカップ動作中の前記第2期間中に、前記電圧検出器の検出した電圧が前記複数の電源供給回路のうちの他の電源供給回路からの電源供給を示す時、他の電源供給回路が前記トリガ期間になるまでの待機時間を演算し、前記第2期間終了から前記待機時間経過後に、前記DDC電源回路を前記第1期間動作させる、請求項7または8に記載の電源供給回路の制御方法。
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