JPWO2015093256A1 - プラスチックの成形方法 - Google Patents

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Abstract

本発明の成形方法は、割型構造を有しており且つ割型同士の突合せ面である割面にガス流路37に通じているエアベント孔39が形成されている成形型30を用い、成形型30により樹脂の成形を行うプラスチックの成形方法において、成形型30に樹脂を供給して成形を行い、得られた成形品を成形型から取り出した後、次の成形サイクルで樹脂を成形型30に供給するに先立って、少なくとも成形型30の一部であってエアベント孔39を含む部分が形成されている状態で、ガス流路37からエアベント孔39にクリーニング用ガスGを供給し、クリーニング用ガスGを、ガス流路37とは別の流路から排出することを特徴とする。この方法によれば、ベント溝でのオリゴマーの蓄積が有効に防止され、成形サイクルを停止することなく、自動的にクリーニングを行うことができる。

Description

本発明はプラスチックの成形方法に関するものであり、特に成形型に樹脂を供給することにより、該成形型により画定される形状に成形するプラスチックの成形方法に関する。
従来、プラスチックは、金属などの無機材料に比して成形が極めて容易であり、所定の成形型に加熱されたプラスチックを供給し、該成形型により冷却することにより、該成形型により画定される種々の形状に成形できることから、種々の用途に適用されている。
上記のような成形型を用いての代表的な成形方法は、射出成形法であり、大まかに言うと、一対の割金型によって形成されるキャビティの内部に溶融樹脂を射出充填し、該割金型によってキャビティ内の溶融樹脂を冷却固化することにより、キャビティの形状に樹脂を成形するというものである。
このような射出成形法に限らず、所定の成形型の面上に液状或いは流動状態の固相の樹脂を供給して成形型の面に併せた形状に樹脂を成形するという手段では、何れも、成形型の表面に樹脂或いは樹脂成分の一部(滑剤など)が付着残存するという問題がある。このような型汚れを回避するために、成形作業をある程度の回数繰り返して行った後、成形型の表面を布等によってクリーニングするという作業が行われている。
しかるに、上記のクリーニング作業では、クリーニングの度に成形サイクルを中断しなければならず、生産性が低下するという不都合がある。
このような問題を解決するために、特許文献1には、成形サイクルを中断せずにクリーニングを行う方法が提案されている。
即ち、射出成形法のように、成形型によって形成されるキャビティ内に樹脂を充填して成形する方法では、樹脂の充填と共に、キャビティ内のガス抜きを行う必要があり、このために、ベント孔と呼ばれるガス抜き流路がキャビティ空間に通じるように形成されている。このベント孔は、キャビティを形成するための一対の成形型を突き合わせる部分に、一方の型表面に深さが0.01〜0.05mm程度の浅い溝(幅は1〜10mm程度である)を設けておくことにより形成されるものであり、このようにして形成されるベント孔は、キャビティ内に通じていると共に、ガス排出用のガス流路にも通じている。
特許文献1で提案されている手段は、キャビティを形成している一対の成形型を開いたときに、上記のガス流路からクリーニング用のガス(例えばエア)を供給することにより、成形型のクリーニングを行うというものである。かかる手段によれば、成形型を開いたときに自動的にガスを流すことによりクリーニングを行うことができるため、成形サイクルを中断することなく、しかもベント孔を形成する溝(ベント溝)の周辺部分のクリーニングを効果的に行うことができるというものである。
特開平9−19948号公報
特許文献1で提案されている手段は、生産性を低下せずに成形型のクリーニングを行うことができるという点で、工業的に極めて有用である。
しかしながら、本発明者等の実験によると、上記の手段では、樹脂屑や樹脂からブリードした成分やホコリなどの異物は効果的に除去できるのであるが、成形サイクルを繰り返し行っていくうちに、非常に微細な異物がベント溝の部分に次第に蓄積していくことが判った。かかる異物は、本発明者等の分析によると、成形に用いる樹脂に不可避的成分として含まれる低分子量成分、例えばポリエステル樹脂を例にとると、環状三量体などのオリゴマー、低融点モノマーであるモノヒドロキシエチルテレフタレートやビスヒドロキシエチルテレフタレートなど(以下、総称としてオリゴマーと記す)であることが確認された。即ち、成形用の樹脂に含まれるオリゴマーは、微量ではあるが、分子量が低く、成形時にベント溝やその周辺部の非常に狭い部分にまで流入し、一回の成形作業で成形型表面に付着する量は著しく微量であっても、ガスを流したり或いは吹き付けたりする程度の作業では、完全に除去することが困難であるばかりか、成形を繰り返すごとに徐々にオリゴマーが蓄積していくこととなる。特にベント溝でのオリゴマーの蓄積は、直ちにガス抜き不良を招き、成形品中の気泡混入、ショート成形等の成形不良を生じる。このため、ある程度の回数、成形を繰り返した後、成形を停止し、手動での払拭等により成形型の表面をクリーニングする必要があった。
従って、本発明の目的は、ベント溝でのオリゴマーの蓄積が有効に防止され、成形サイクルを停止することなく、自動的にクリーニングを行い得るプラスチックの成形方法を提供することにある。
本発明によれば、割型構造を有しており且つ割型同士の突合せ面である割面にガス流路に通じているエアベント孔が形成されている成形型を用い、該成形型により樹脂の成形を行うプラスチックの成形方法において、
前記成形型内に樹脂を供給して成形を行い、得られた成形品を成形型内から取り出した後、次の成形サイクルで樹脂を成形型内に供給するに先立って、少なくとも成形型の一部であって且つ前記エアベント孔を含む部分が形成されている状態で、前記ガス流路から該エアベント孔にクリーニング用ガスを供給し、該クリーニング用ガスを、前記ガス流路とは別の流路から排出することを特徴とするプラスチックの成形方法が提供される。
本発明の成形方法においては、
(1)前記クリーニングガスは、前記成形型の割面であってエアベント孔が形成されていない部分から排出されること、
(2)前記成形型は、シェル金型とコア金型とを含み、該シェル金型が割金型構造を有するものであり、該シェル金型とコア金型とにより、樹脂が供給されるキャビティが形成され、前記クリーニング用ガスは、前記エアベント孔から該キャビティ内に導入されて排出されること、
(3)前記キャビティ内には、前記樹脂が射出充填され、容器用プリフォームを成形すること、
(4)前記樹脂の供給時には、前記エアベント孔からガス流路側にガス抜きが行われること、
(5)前記エアベント孔を形成するためのベント溝の少なくとも底部の表面が、前記エアベント孔の算術平均粗さRa(JIS B 0601:2001)が1μm以下であること、
という態様を採用することができる。
本発明の成形方法では、一旦成形が行われ、成形型から成形品を取り出した後、次の成形を行うに先立って、成形型が形成されている状態或いは成形型が完全には形成されていないがエアベント孔は形成されている状態で、前記ガス流路からエアベント孔にクリーニング用ガスが供給される。即ち、成形型を構成する少なくとも一部の型が閉じられており、非常に狭いエアベント孔が形成されている状態でクリーニングガスを流すため、エアベント孔を形成するベント溝及びその周辺部のクリーニングを効果的に行うことができ、成形用樹脂に含まれるオリゴマーの蓄積を有効に防止し、成形作業を停止することなく、長期間にわたって連続的に実施することが可能となるのである。
前述した特許文献等で提案されている先行技術では、成形型が開放されている状態でクリーニング用ガスが流されるため、ベント溝に通じるガスの排出流路からガスを流したとしても、ベント溝やその周辺部ではガスが拡散してしまうため、クリーニングが不十分であり、従ってオリゴマーの蓄積を防止できないが、本発明では、型が閉じられた状態でクリーニング用ガスをエアベント孔に流すため、ベント溝やその周辺部にガスが集中して流れ、この結果、オリゴマーが蓄積しないように効果的にクリーニングを行うことが可能となるものである。
プレート形状のプラスチック成形品を成形するための成形型のキャビティ面及びガスの流路を示す図(a)及び該成形型の正面断面図(b)。 容器用プリフォームを成形するための成形型を示す正面断面図(a)及びB−B断面図(b)。 容器プリフォームを成形後、成形された容器プリフォームを保持したまま成形型のコア型を引き抜いた状態を示す正面断面図。 成形された容器プリフォームの取り出しを行う際の成形型の状態を示す平面断面図(図3におけるZ方向から見た図)。 容器プリフォームの成形を開始する際において、首部の割型が閉じられてエアベント孔が形成されている状態を示す平面断面図(a)及びC−C断面図(b)。 首部割型が閉じられた後、コア31が挿入されている成形型の状態を示す正面断面図。 さらにシェル33が閉じられ、成形型が完成された状態で、成形開始前に行う成形型のクリーニング工程を説明するための正面断面図。
本発明のプラスチック成形方法を説明するための図1には、最もシンプルな形態であるプレート形状の成形品を射出成形するための成形型が示されている。
即ち、図1において、この成形型は、相対的に可動な一対の割金型1、3から形成されており、これらの割金型1,3を相対的に移動させて閉じることにより、両者の突合せ面となる分割面5によって取り囲まれる中央部分に、成形部となる平面が板状形状のキャビティ7が形成される(特に図1(a)参照)。
上記の一方の割金型1には、樹脂供給用の射出ノズル(図示せず)に連なるスプルー9が形成され、さらに、このスプルー9に対面する他方の割金型3の部分には、キャビティ7内に樹脂を均等に供給するためのコールドスラグウェル11となる凹部が形成されている。即ち、割金型1,3を突き合わせて閉じることにより、コールドスラグウェル11が形成され、このコールドスラグウェル11は、ランナー13及びゲート15を介してキャビティ7に通じるようになっている。
従って、射出ノズルから成形用の樹脂溶融物を射出すると、この樹脂溶融物は、図1(b)に示されているように、矢線Xで示される方向に沿ってスプルー9に導入され、コールドスラグウェル11を介して、ランナー13及びゲート15を通ってキャビティ7内に充填され、キャビティ7内で冷却固化することにより、キャビティ7の形状にしたがってプレート形状の樹脂成形品が得られることとなる。
このようにして得られた樹脂成形品は、例えば割金型3を矢線Yの方向にスライドして割金型1,3を開放することにより、キャビティ7から取り出される。
ところで、上記のようにして成形を行う場合、樹脂溶融物のキャビティ7内への充填に伴い、キャビティ7内のガス抜きを行うことが必要となる。ガス抜きせずにキャビティ7内に樹脂溶融物を充填すると、キャビティ7内のエアが樹脂溶融物中に混入し、この結果、得られる成形品内部への気泡混入、ショート成形などの成形不良を生じてしまうからである。
上記のようなガス抜きを行うため、例えば割金型3には、ガス排出用のガス流路20が形成されており、さらに、このガス流路20及びキャビティ7に通じるように、割金型3の表面(割金型1との割型面5となる部分)に、背景技術の項でも説明した小幅で且つ浅いベント溝21が形成されており、このようなベント溝21を形成することにより、割金型1,3を閉じて成形型を形成したとき、キャビティ7に通じるエアベント孔23が形成されることとなる。
即ち、図1(b)に示されているように、割金型1,3を閉じて成形型を形成した状態で、前述した樹脂溶融物を射出してキャビティ7内に充填していくと、この樹脂溶融物によってキャビティ7内のエアは、エアベント孔23を通ってガス流路20から排出され、これによりガス抜きがスムーズに行われる。
尚、このようにしてガス抜きを行う場合、当然のことながら、エアベント孔23は、ゲート13の反対側に位置させることとなる。
上記のようにして射出成形を行うに際して、本発明では、射出成形後、成形品をキャビティ7から取り出した後、次の成形を行うに先立って、成形型のクリーニングを行う。
かかるクリーニングは、割金型1,3を閉じた状態で、樹脂溶融物を射出する前に行われ、上述したエアベント孔23を利用し、ガス流路20からクリーニング用のガスを供給することにより行う。クリーニング用のガスとしては、通常は、圧縮空気が使用されるが、環境や成形型に悪影響を与えない限り、窒素ガス等の他のガスを使用することもできる。
即ち、上述した射出成形を繰り返し行っていくと、成形用の樹脂中に不可避的不純物として含まれる微量のオリゴマーが、エアベント孔23(ベント溝21)及びその周辺部分のガス流路20に押し出され、これらの部分に次第に蓄積していくこととなり、この結果、ガス抜きが不十分となり、成形不良などを引き起こすこととなる。
しかるに、本発明では、上記の割金型1,3を閉じた状態でクリーニング用のガスを上記ガス流路20から圧入することにより、エアベント孔23(ベント溝21)及びその周辺部分に付着した微量のオリゴマーを除去し、その蓄積を有効に防止することができる。
例えば、ガス流路20からクリーニング用のガスを流したとしても、割金型1,3が開いている状態では、ガス流路20から放出されるガスが拡散してしまい、オリゴマーが室温状態で粘着性に富んでいることもあって、ベント溝21やその周辺部のクリーニングを効果的に行うことができない。しかるに、本発明にしたがい、割金型1,3が閉じている状態でクリーニング用のガスをガス流路20から供給する場合には、エアベント孔23(ベント溝21)やその周辺部分でのガス圧が高く、ガスが集中して流れるため、オリゴマーを効果的に除去することができる。
また、本発明では、割金型1,3が閉じている状態でクリーニング用のガスを供給するため、該ガスは、矢線Pで示されているように、ガス流路20からエアベント孔23を通ってキャビティ7内に流れ込み、さらに、キャビティ7内に流れ込んだガスは、矢線Qで示されているように、キャビティ7を形成している部分の割金型1,3の分割面5(エアベント孔23が形成されていない部分)から外部に放出されることとなる。即ち、割金型1,3の突合せにより形成された成形型のパーティングラインからクリーニング用のガスは放出されることとなる。勿論、一部はスプルー9からも排出される。
この結果、本発明では、キャビティ7を形成している割金型1,3の表面や分割面5の部分に付着したオリゴマーも有効に除去され、さらに、比較的粗大な異物は、スプルー9からクリーニング用のガスと共に除去される。
ところで、従来の成形方法では、エアベント孔23へのオリゴマー残留を防ぐため、通常、エアベント孔23を形成する部分の型表面、例えば、ベント溝21の少なくとも溝底部(割金型3)の表面、さらに好ましくはベント溝21の対向部(割金型1)の表面に、鏡面仕上げを施し、その表面粗さを算術平均粗さRa(JIS B 0601:2001)で0.05〜0.25μm程度にすると好ましいとされている。
しかるに、本発明においては、クリーニングガスにより強制的にエアベント孔23に残留したオリゴマーを除去するため、上述したような鏡面仕上げを特に必要とせず、例えば、ベント溝21の少なくとも溝底部(割金型3)について、Raが1μm程度の微鏡面仕上げを行えばよく、オリゴマー除去をより効果的にするにはRaを0.5μm以下、さらに効果的にするにはRaを0.25μm以下にするとよい。尚、必要に応じてベント溝21の溝側部ベント溝21の対向部(割金型1)も微鏡面仕上げを施し、エアベント孔23全体をRa1μm以下にすると、より好ましい。
上述した例は、形状がシンプルなプレート形状の成形品を成形する場合であるが、本発明の成形方法は、さらに複雑な形状の成形品、例えば容器用プリフォームの成形にも適用できる。
かかる容器用プリフォームの成形プロセスを図2〜図6に示した。
先ず、容器用プリフォームの成形型の構造を示す図2(a)及び(b)を参照して、全体として30で示される成形型によって成形されるプリフォーム50は、試験管形状の胴部本体51と外面に螺条及びサポートリングが形成されている首部53とから形成されている。
一方、かかる形状のプリフォーム50を成形するための成形型30は、かかるプリフォーム50に相当するキャビティを有するものであるが、大きく分けて、コア31と、胴部本体形成用のシェル33(以下、胴部シェルと略す)と、首部形成用シェル35(以下、首部シェルと略す)とから構成される。
上記の成形型30において、胴部シェル33には、射出ノズル(図示せず)に通じるゲート33aを有しており、首部シェル35は、割型構造を有しており、開閉可能な型35a、35bとから成っている。この突合せ面(割面)は60aで示されている。また、この首部シェル35の割型35a,35bの少なくともどちらか一方にガス流路37が形成されており(図2(b)参照)、このガス流路37は、何れも、首部シェル35の割面60aに形成されたベント溝によるエアベント孔39に通じている。
さらに、上記の胴部シェル33は、コア31及び閉じられている首部シェル35(35a,35b)に対して相対的にスライド可能に設けられている。
即ち、図2に示されているように、コア31に対して首部のシェル割型35a,35bが閉じられており、且つこのように組み立てられたコア31及び首部のシェル割型35a,35bをスライドし、コア31を胴部シェル33内に挿入することにより、成形型30が形成される。即ち、この成形型30においては、その内部に容器用プリフォーム50に相当する形状のキャビティを有しており、また、前述した割面60aに形成されているベント溝に対応する部分には、ガス流路37に通じるエアベント孔39が形成される。
尚、この図2(a)において、胴部シェル33と首部シェル35との割面(突合せ面)は60bで示されている。
従って、図2の成形型30のキャビティ内に、前述した胴部シェル33のゲート33aから樹脂溶融物を射出機から射出充填し、冷却固化することによって、容器用プリフォーム50が成形される。
また、このようにして樹脂溶融物を射出充填することにより、キャビティ内に存在しているエアは、ゲート33aとはほぼ反対側に形成されているエアベント孔39を通ってガス流路37から外部に排出され、ガス抜きが行われることとなる。
上記のようにして樹脂溶融物がキャビティ内で冷却固化されて成形された後は、図3に示されているように、コア31及び首部のシェル割型35a,35bを胴部シェル33に対してスライドし、これにより、該プリフォーム50の胴部51が開放される。
次いで、図4に示されているように、容器用プリフォーム50をコア31から引き抜き、首部のシェル割型35a,35bを開くことにより、容器用プリフォーム50が取り出される。
このようにして、容器用プリフォーム50の成形プロセスの1サイクルが完了し、取り出された容器用プリフォームは次の2次成形工程(例えばブロー成形工程)に移送され、容器(例えばボトル)の形態に成形されることとなる。
このようにして得られる容器用プリフォーム50は、ゲート残部55を有しており、このゲート残部は、適宜、カッティング等の後加工で取り除かれる。
尚、上記成形型30を形成するコア31、胴部シェル33及び首部シェル35は、図示されていないが、それぞれ、熱交換機を内蔵しており、使用する樹脂種や成形条件に応じて適した温度に保持されている。これは、前述した図1の成形型においても同様である。
成形のプロセスの1サイクルが完了した後は、次の成形サイクルが行われるが、この成形サイクルでは、図5に示されているように、首部のシェル割型35a,35bを閉じ、次いで図6に示されているように、コア31をスライドして挿入する。これにより、容器用プリフォーム50の首部51に対応するキャビティが形成される。
次いで、図7に示されるように、胴部シェル33に対して、コア31及び首部のシェル割型35a,35bをスライドして閉じることにより、容器用プリフォーム50に相当する形状のキャビティを有する成形型30が形成される。即ち、この成形型30は図2で示しているものと全く同じである。
上記のようにして形成された成形型30を用いて再び容器プリフォーム50を成形するのであるが、本発明においては、この成形に先立って圧縮エア等のクリーニングガスを用いてのクリーニングを行う。
例えば、図7に示されているように、成形型30が形成されている状態で、ゲート33aからの樹脂溶融物の射出充填に先立って、首部シェル35に設けられているガス流路37からエアベント孔39にクリーニングガスGを供給することによりクリーニングを行う。このクリーニングにより、エアベント孔39を形成するベント溝やその周辺部分に微量付着した樹脂のオリゴマー成分を有効に除去することができる。例えば、図4に示されているように、首部シェル35の割型35a,35bが開放されており、エアベント孔39が形成されていない状態でガス流路37からクリーニングガスを流したとしても、ベント溝が形成されている割型35a,35bの表面にガスが達すると、この表面部分でガスが拡散してしまうため、そのクリーニング効果は極めて小さく、オリゴマー成分を有効に除去することができない。しかるに、本発明では、割型35a,35bや胴部シェル33が閉じられ、ベント溝により微細なエアベント孔39が形成されているため、ガスが拡散せずにエアベント孔39に集中し、この結果、エアベント孔(ベント溝)39やその周辺のガス流路37等に付着したオリゴマー成分を有効に除去できるのである。
しかも、図7に示すタイミングでクリーニングガスをガス流路37から流すと、エアベント孔39を通過したクリーニング用ガスは、容器プリフォーム50を形成するキャビティ内の全体にわたって流れるため、かかるキャビティを形成するコア31、胴部シェル31及び首部シェル35の表面全体のクリーニングを効果的に行うことができる。
尚、このようにしてキャビティ内を流れるクリーニングガスは、図7に示されているように、胴部シェル33と首部シェル35との割面(突合せ面)60bから排出されることとなる。また、図示されていないが、首部シェル35の割面(割型35a,35b同士の突合せ面)からもクリーニングガスは排出される。従って、これら割面60b等のクリーニングも効果的に行うことができる。
また、本発明において、クリーニングのタイミングは、少なくともエアベント孔39が形成されるように、成形型30を形成している金型の少なくとも一部が閉じられている状態で行えばよく、例えば図5或いは図6に示すタイミングでクリーニングを行うこともできる。
即ち、図5においては、胴部シェル33が閉じられておらず、しかもコア31が挿入されておらず、首部53に相当するキャビティも形成されていないが、首部の割型35a,35bは閉じられて、この割面60aの部分にエアベント孔39が形成されているため(図5(b)参照)、ガス流路37からクリーニングガスGを流すことにより、エアベント孔39を形成しているベント溝のクリーニングを有効に行うことができる。この場合、エアベント孔39に流されたクリーニングガスGは、直ちに外部に放出されることとなる。
さらに、図6においては、胴部シェル33が閉じられていないが、首部の割型35a,35bは閉じられており、図5と同様、割面60aの部分にエアベント孔39が形成されており、これに加えて、コア31の挿入により、首部53に相当するキャビティは形成されている。このため、ガス流路37からエアベント孔39に流されたクリーニングガスGは、首部53に相当するキャビティを通って外部に放出される。この場合には、エアベント孔39(ベント溝)のクリーニングと共に、首部53に相当するキャビティを形成している首部シェル35(35a,35b)及びコア31の表面のクリーニングも効果的に行われる。
尚、前述した図1の成形型と同様、この容器用プリフォームの成形型においても、エアベント孔39を形成する割型のベント溝の少なくとも溝底部(首部の割型35a,35b両側にベント溝が形成されている場合は、少なくとも両側の溝底部)、さらには対向する割型の対向面の表面粗さを算術平均粗さRaで1μm以下、好ましくは0.5μm以下、より好ましくは0.25μm以下にすることが好ましい。さらに、必要に応じて溝側部等も微鏡面仕上げを施し、エアベント孔39全体をRa1μm以下にすると、より好ましい。
上述した図1に示すプレート形状の射出成形品や図2〜図7の射出成形プロセスで成形される容器プリフォームでの成形において、圧縮空気等のクリーニングガスのガス圧は、特に限定されないが、一般に、0.3MPa以上、特に2.0MPa以上とすることで、効率よく短時間でエアベント孔39を形成するベント溝やその周辺のクリーニングをより効果的に行うことができる。
また、クリーニング時間に関しても特に限定されないが、通常、0.5〜1.5秒程度の短時間でよいが、長いほどクリーニングをより効果的に行うことができる。
さらに、図2〜図7の射出成形プロセスにおいて、図6に示す状態でクリーニングガスを流すことは、このガスGは、プリフォームの首部53に対応するキャビティ部分から直ちに外部に排出されるため、クリーニングガスGの流速を早くすることができ、従って、エアベント孔39周辺のクリーニングをより効果的に行うことができるという利点がある。
一方、図7のように、全ての金型が閉じられ、容器用プリフォーム50に対応するキャビティを有する成形型30が完全に形成されたタイミングでのクリーニングは、逆流防止などの観点からガス圧がある程度制限されるが、成形型30を形成する金型の全体にわたって効果的にクリーニングを行う上で有利である。
本発明において、上述したクリーニング操作は、型閉じから始まって型の開放及び成形品の取り出しまでの一連の成形サイクルにおいて、各成形サイクル毎に行うことが、長期にわたって装置を連続的に稼働させるという点で好適である。
また、上述した説明では、射出成形を例にして説明したが、所定の割型構造を有する成形型を用いて樹脂溶融物を冷却固化し、さらに成形型中にエアベント孔を形成するという手段であれば、射出成形に限定されるものではなく、種々の成形法に本発明を適用することができる。
さらに、成形用樹脂としては、特にオリゴマーの付着を生じ易いという観点から、ポリエステル樹脂、例えばポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート。ポリエチレンイソフタレート或いはこれらの共重合ポリエステルが好適であるが、ポリエチレンやポリプロピレンなどのオレフィン系樹脂、その他の熱可塑性樹脂等も、不可避的不純物としてオリゴマーを含むものであるため、これらの樹脂を用いての成形にも本発明を適用することができる。
本発明の優れた効果を次の実験例で説明する。
尚、以下の実験では、固有粘度(IV)が0.84dL/gのボトル成形用ポリエチレンテレフタレート(PET)を用いた。
また、付着成分がオリゴマーであるとの確認は、次の方法により行った。
オリゴマーの確認;
首部シェル金型をクロロホルム(CHCL)で超音波洗浄を行った。その後、洗浄液をフラスコへ移し、約40℃に設定されたロータリーエバポレーターで乾固した。これをジメチルホルムアミド(DMF)に溶解し、孔径0.5μmのフィルターユニットで異物を除去し、高速液体クロマトグラフィ(HPLC)に注入し分析した。
さらに、金型面でのオリゴマー付着状態は次の基準で、目視で評価した。
◎:オリゴマーの付着が全く確認されない。
〇:オリゴマーは、堆積していないが、分散しての付着が確認された。
×:オリゴマーの堆積がはっきりと確認された。
(実施例1)
図2に示されている構造を有しており且つ20℃に保持されている成形型30を使用した。この成形型30では、首部シェル35a,35b,胴部シェル31が閉じられており、深さ約20μm、底部の表面粗さRa=0.70μmに仕上げられたベント溝によりエアベント孔39が形成されている。この成形型30のキャビティ内に上記の容器用PETの溶融物を射出成形し、十分に冷却した後、胴部シェル33に対してコア31をスライドして開き(図3参照)、次いで首部割型35a,35bを分割するように互いに開き、試験管形状の容器用プリフォーム50を取り出した(図4参照)。
次の射出工程に入る前、図5に示されているように、首部シェル35a,35bを閉じ(この段階でエアベント孔39が形成されている)、次いで図6に示されているように、その内部にコア31を通して首部53に相当するキャビティを形成した後、さらに、胴部シェル33にコア31を通すようスライドして、プリフォーム50の胴部に対応するキャビティを形成した(図7参照)。
次いで、所定のエア供給源から、ガス流路37、エアベント孔39を介して、キャビティに5MPaのエアを、首部シェル35a,35bや、これら首部シェル35と胴部シェル33との割面60などに存在する微小隙間からキャビティ外部に漏らしながら1.5秒導入し、この後、次の射出工程に入った。
上記工程を1000回繰り返した後、成形機を止め、エアベント孔39(首部用の割型35a,35bのベント溝及びこれに対面するコア31の表面)でのオリゴマーの付着状態を目視確認したところ、オリゴマーは殆ど堆積していなかった。
(実施例2)
首部シェル35a,35bを閉じた後、図5に示されているように、コア31及び胴部シェル33を閉じない状態で、首部シェル35の割面(首部シェル35a,35bとの突合せ面)付近にあるガス流路37より、5MPaのエアを、金型外部に漏らしながらベント溝(エアベント孔39に対応する型表面)上に1.5秒導入した後、コア31及び胴部シェル33を閉じ、次の射出工程を行った。
この工程を実施例1と同様、1000回繰り返した後、首部用のシェル割型35a,35bのベント溝でのオリゴマーの付着状態を目視確認したところ、オリゴマーは殆ど堆積していなかった。
(実施例3)
首部シェル35a,35bを閉じた後、コア31を挿入し、図6に示されているようにプリフォーム50の首部53に相当するキャビティが形成されている状態で、ガス流路37より、5MPaのエアを金型外部に漏らしながら1.5秒導入した後、胴部シェル33を閉じ、次の射出工程を行った。
上記工程を実施例1と同様、1000回繰り返した後、成形機を止め、エアベント孔39(首部用の割型35a,35bのベント溝及びこれに対面するコア31の表面)でのオリゴマーの付着状態を目視確認したところ、オリゴマーは殆ど堆積していなかった。
(実施例4)
エアの圧力を2MPaに変更し且つエア導入時間を0.5秒とした以外は実施例1と同様な方法で試験した結果、実施例1〜3に比べ効果は小さいが、オリゴマーがベント溝に堆積せず分散している様子がみられた。
(実施例5)
エアの圧力を0.6MPaに変更した以外は、実施例1と同様な方法で試験した結果、実施例4に比べ効果は小さいが、オリゴマーがベント溝に堆積せず分散している様子がみられた。
(実施例6)
エアの圧力を0.6MPaに変更し且つエア導入時間を0.5秒とした以外は実施例1と同様な方法で試験した結果、実施例5に比べ効果は小さいが、オリゴマーがベント溝に堆積せず分散している様子がみられた。
(比較例1)
ガス流路37からのエアの導入によるクリーニングを全く行わなかった以外は実施例1と同様な方法で試験した結果、オリゴマーがベント溝やその周辺のガス流路37やベント溝に対面する型表面部分に堆積していた。
(比較例2)
シェル割型35a,35bが開いた状態で、各割型35a,35bのそれぞれについて、ガス流路37より2MPaのエアを金型外部に漏らしながらベント溝表面に0.5秒導入した後、シェル割型35a,35bを閉じ、さらに、コア31及び胴部シェル33を閉じ、次の射出工程に入ったこと以外は実施例1と同様な方法で試験した結果、オリゴマーはエアベント溝及びその周辺部分に堆積していた。
上記の実験結果を、下記の表1にまとめて示した。
Figure 2015093256
1,3:割金型
5::分割面
7:キャビティ
15:ゲート
20:ガス流路
21:ベント溝
23:エアベント孔
30:容器用プリフォームの成形型
31:コア
33:胴部シェル
33a:ゲート
35(35a,35b):首部シェル
37:ガス流路
39:エアベント孔
50:容器用プリフォーム
51:胴部
53:首部

Claims (6)

  1. 割型構造を有しており且つ割型同士の突合せ面である割面にガス流路に通じているエアベント孔が形成されている成形型を用い、該成形型により樹脂の成形を行うプラスチックの成形方法において、
    前記成形型内に樹脂を供給して成形を行い、得られた成形品を成形型内から取り出した後、次の成形サイクルで樹脂を成形型内に供給するに先立って、少なくとも成形型の一部であって且つ前記エアベント孔を含む部分が形成されている状態で、前記ガス流路から該エアベント孔にクリーニング用ガスを供給し、該クリーニング用ガスを、前記ガス流路とは別の流路から排出することを特徴とするプラスチックの成形方法。
  2. 前記クリーニングガスは、前記成形型の割面であってエアベント孔が形成されていない部分から排出される請求項1に記載のプラスチックの成形方法。
  3. 前記成形型は、シェル金型とコア金型とを含み、該シェル金型が割金型構造を有するものであり、該シェル金型とコア金型とにより、樹脂が供給されるキャビティが形成され、前記クリーニング用ガスは、前記エアベント孔から該キャビティ内に導入されて排出される請求項1に記載のプラスチックの成形方法。
  4. 前記キャビティ内には、前記樹脂が射出充填され、容器用プリフォームを成形する請求項3に記載の成形方法。
  5. 前記樹脂の供給時には、前記エアベント孔からガス流路側にガス抜きが行われる請求項1の何れかに記載の成形方法。
  6. 前記エアベント孔を形成するためのベント溝の少なくとも底部の表面が、算術平均粗さRa(JIS B 0601:2001)が1μm以下である請求項1〜5の何れかに記載の成形方法。
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