JPWO2015079809A1 - 内視鏡の湾曲部 - Google Patents

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Abstract

簡単な構成により、用途に応じた最適な湾曲形態を実現することができる内視鏡の湾曲部を提供する。このため、湾曲部6の先端側に設定した第1の湾曲領域A1に配列する上下湾曲用の節輪及び左右湾曲用の節輪を、一対の突起部32bが挿入部2の中心軸Oiに対して軸対象に配置された第2の節輪32によって構成し、且つ、湾曲部5の基端側に設定した第2の湾曲領域A2に配列する左右湾曲用の節輪を第2の節輪32によって構成するとともに、第2の湾曲領域に排泄する上下湾曲用の節輪を、一対の突起部33bが挿入部2の中心軸Oiに対して軸対象位置から上方に所定のオフセット量にてオフセットされた第3の節輪33によって構成する。

Description

本発明は、複数の節輪が挿入部の中心軸に沿って配列された内視鏡の湾曲部に関する。
一般に、内視鏡の挿入部に設けられている湾曲部は、その骨格構造体として、複数の節輪(湾曲駒)が挿入部の中心軸に沿って一列に配列された節輪群(湾曲管)を有する。この湾曲管を構成する各節輪は、例えば、前後に隣接する節輪同士が枢支ピンを介して回動自在に連結されている。また、この湾曲管の先端側(例えば、最先端)に位置する節輪には、内視鏡の操作部等から配索された牽引ワイヤが連結され、この牽引ワイヤの牽引力によって、湾曲管は所定の方向に湾曲動作することが可能となっている。
ところで、上述のように構成された湾曲管の内部には、通常、各種信号ケーブルやライトガイドバンドル等の各種内蔵物が挿通される。これらの内蔵物は湾曲動作に抗する所定の剛性を有しており、湾曲部内において牽引ワイヤの牽引力が湾曲管を介して伝達されると、内蔵物には、基端側に、先端側よりも大きなモーメントが発生する。従って、内蔵物が挿通された湾曲部は、基本的には、基端側が優先的に湾曲することとなる。
その一方で、内視鏡の湾曲部には、適用される管腔の形状等に応じて様々な湾曲形態が求められており、例えば、曲率半径の小さい管腔内等に対する内視鏡の挿入性を向上するためには、湾曲部の先端側を小さな曲率半径にて湾曲させることが望ましい。
これに対し、例えば、特開2012−75659号公報(特許文献1)には、軸方向両端の径方向から外れた位置にそれぞれ一対の連結部が形成された節輪を湾曲部の先端側に配列し、隣接する節輪の連結部をピン(リベット)によって回動自在に連結することにより、湾曲部の先端側での曲率半径を小さくする技術が開示されている。
しかしながら、上述の特開2012−75659号公報(特許文献1)に開示された技術において、隣接する節輪の連結部を回動自在に連結するためには、各対をなる連結部を径方向から外れた位置において、それぞれ平行に配置する必要があり、節輪の形状が非円筒形状となる等、構造が複雑化する虞がある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、簡単な構成により、用途に応じた最適な湾曲形態を実現することができる内視鏡の湾曲部を提供することを目的とする。
本発明の一態様による内視鏡の湾曲部は、挿入部の中心軸に沿って複数の節輪が一列に配列された節輪群と、前記節輪群の先端側に位置する前記節輪を基端側から牽引可能な牽引ワイヤと、を備え、前記牽引ワイヤの牽引力によって前記節輪群を湾曲動作させる内視鏡の湾曲部であって、前記各節輪は、環状をなす節輪本体と、前記節輪本体の一端面から対をなして突出されて隣接する他の節輪本体の他端面に揺動可能に当接する突起部と、を有し、前記各節輪のうちの少なくとも1つの前記節輪は、前記一対の突起部と隣接する他の前記節輪本体の他端面との各当接部に形成される揺動支点を結ぶ軸線が、前記挿入部の中心軸に対し、他の何れかの前記節輪の前記揺動支点を結ぶ軸線とは異なるオフセット量にてオフセットされている。
内視鏡の斜視図 挿入部の先端側の水平軸断面図 挿入部の先端側の垂直軸断面図 図3のA−A断面図 図3のB−B断面図 図3のC−C断面図 図3のD−D断面図 ライトガイドの先端側を示す斜視図 撮像ユニットを示す斜視図 湾曲管の上面図 湾曲管の側面図 第2の節輪の側面図 第2の節輪の斜視図 第3の節輪の側面図 第3の節輪の斜視図 湾曲角度が小さい状態での節輪群の左右方向への湾曲状態を示す上面図 湾曲角度最大時の節輪群の左右方向への湾曲状態を示す上面図 湾曲角度が小さい状態での節輪群の上下方向への湾曲状態を示す側面図 湾曲角度最大時の節輪群の上下方向への湾曲状態を示す側面図 第1の変形例に係わり、第5の節輪の側面図 第2の変形例に係わり、湾曲管の側面図 第3の変形例に係わり、第6の節輪の側面図 第6の節輪の斜視図 同上、湾曲管の側面図 第4の変形例に係わり、第7の節輪の側面図 第7の節輪の斜視図 同上、第8の節輪の側面図 第8の節輪の斜視図 同上、湾曲管の側面図 第5の変形例に係わり、第9の節輪の側面図 第9の節輪の斜視図 同上、湾曲管の側面図 第6の変形例に係わり、湾曲管の側面図 第7の変形例に係わり、撮像ユニットを収容した第1の節輪の斜視図 同上、図28のE−E断面図 同上、図28のF−F断面図 第8の変形例に係わり、先端硬質部の要部断面図 第9の変形例に係わり、先端硬質部の要部断面図 第10の変形例に係わり、先端硬質部の要部断面図
以下、図面を参照して本発明の形態を説明する。図面は本発明の一実施形態に係わり、図1は内視鏡の斜視図、図2は挿入部の先端側の水平軸断面図、図3は挿入部の先端側の垂直軸断面図、図4は図3のA−A断面図、図5は図3のB−B断面図、図6は図3のC−C断面図、図7は図3のD−D断面図、図8はライトガイドの先端側を示す斜視図、図9は撮像ユニットを示す斜視図、図10は湾曲管の上面図、図11は湾曲管の側面図、図12Aは第2の節輪の側面図、図12Bは第2の節輪の斜視図、図13Aは第3の節輪の側面図図13Bは第3の節輪の斜視図、図14は湾曲角度が小さい状態での節輪群の左右方向への湾曲状態を示す上面図、図15は湾曲角度最大時の節輪群の左右方向への湾曲状態を示す上面図、図16は湾曲角度が小さい状態での節輪群の上下方向への湾曲状態を示す側面図、図17は湾曲角度最大時の節輪群の上下方向への湾曲状態を示す側面図である。
図1に示すように、内視鏡1は、細長な挿入部2と、操作部3と、ユニバーサルコード4と、を備えて構成されている。操作部3は、挿入部2の基端側に連設されている。操作部3は、挿入部2の基端に連設されている。ユニバーサルコード4は、操作部3の基端側の側部から延出されている。
挿入部2は、先端側から順に、先端硬質部5と、湾曲部6と、可撓管部7と、が連設されて構成されている。
本実施形態において、先端硬質部5には、撮像素子(CCD、CMOS等)を備えた撮像ユニット21が内蔵されるとともに、ライトガイドファイバ束22の先端部が配設され(図2,3参照)、これらにより、先端硬質部5の先端面には観察部5aが構成されている。
湾曲部6は、後述する複数の節輪(それぞれ所定数の第1〜第4の節輪31〜34)が一列に配列された節輪群30(湾曲管)を有して構成されている(図2,3参照)。この節輪群30の隣接する各節輪は所定の方向に相互に揺動可能な状態にて連設され、これらにより、湾曲部6は、例えば、上下及び左右方向に湾曲可能となっている。なお、以下の説明において、内視鏡1の上下、左右方向とは、例えば、操作者(術者)が操作部3の所定の部位を把持した状態を基準として(或いは、撮像ユニット21が撮像する画像の上下、左右方向を基準として)便宜的に定義される方向であり、使用状態における上下、左右方向は、必ずしも実際の上下、左右方向と一致するものではない。
操作部3は、固定リング部10と、副グリップ部11と、操作部本体12と、主グリップ部13と、接続部材14とが挿入部側から順に連設されて構成されている。
固定リング部10は、操作部3の先端側と挿入部2の基端側とを接続する部材である。副グリップ部11は、固定リング部10の基端側に配設されている。副グリップ部11の外面には、その上面に観察部5aの撮像素子等を制御するためのリモートスイッチ等の操作部材15を備えている。
操作部本体12は、副グリップ部11の基端側に配設されている。操作部本体12の内部には、湾曲部6を上下、左右方向に湾曲動作させるための機構部である湾曲操作機構部と、湾曲部6の湾曲状態を保持(ロック)するための機構部である湾曲部制動操作部と、を備えている(何れも図示せず)。また、操作部本体12の外部には湾曲操作機構部に連結する湾曲操作レバー16(上下用湾曲操作レバー17,左右用湾曲操作レバー18)が設けられるとともに、湾曲制動機構部に連結する湾曲ロックレバー19が設けられている。
主グリップ部13は、操作部本体12の基端側に配置されている。主グリップ部13の基端側には、先細り形状で柔軟性を有する接続部材14が接続されている。接続部材14は、操作部3から延出されるユニバーサルコード4を被覆するように配置されている。これにより、接続部材14は、ユニバーサルコード4の端部が主グリップ部13との接続部位近傍で座屈することを防止している。
なお、内視鏡1の挿入部2内、操作部3内、ユニバーサルコード4内には、ライトガイドファイバ束22、各種信号を伝送する信号ケーブル、シールドケーブル、及び、各種チューブ等の複数の内視鏡内蔵物が挿通されている。
ユニバーサルコード4の延出端には、図示しない外部装置である光源装置にライトガイドファイバ束22を接続可能なライトガイドコネクタ4aが設けられている。ライトガイドコネクタ4aにはライトガイド管4dや通気口金4eが設けられている。ライトガイドコネクタ4aの側面からは、カメラケーブル4bが分岐している。カメラケーブル4bの延出端にはコネクタ4cが設けられ、このコネクタ4cは、図示しない外部装置である制御装置または信号処理回路を備えるカメラコントロールユニット等に電気的に接続される。
次に、湾曲部6を中心とする挿入部2の詳細な構成について、図2乃至図17を参照して説明する。
図2,3,10,11に示すように、本実施形態の湾曲部6を構成する節輪群30は、先端に配置された第1の節輪31と、基端に配置された第4の節輪34と、これら第1,第4の節輪31,34の間に連設された複数の第2,第3の節輪32,33と、を有して構成されている。また、節輪群30の外周には網管40が外装され、この網管40によって、隣接する各節輪31〜34間の連設状態が保持されている。さらに、網管40の外周には、柔軟な湾曲ゴム41が外装されている。
ここで、第2,第3の節輪32,33は互いに異なる形態にて構成され、これら第2,第3の節輪32,33が所定の配列状態にて連設されることにより、湾曲部6の先端側に第1の湾曲領域A1が形成されるとともに、湾曲部6の基端側に第1の湾曲領域A1とは湾曲形態の異なる第2の湾曲領域A2が形成されている。
図10,11に示すように、第1の節輪31は、例えば、円筒状をなす節輪本体31aと、この節輪本体31aの基端側から対をなして突出する突起部31bと、が一体形成された金属部材によって構成されている。
節輪本体31aの基端側内周には、例えば、45°の回転位置毎に、ワイヤ止部31cが設けられている(図2,3参照)。すなわち、節輪本体31aの内周には、当該節輪本体31aの中心軸に対して軸対象な2組のワイヤ止部31cが90°の回転位置毎に設けられ、これら各組をなすワイヤ止部31cは挿入部2の上下方向及び左右方向に沿って配置されている。
これら各組をなすワイヤ止部31cのうち、挿入部2の上下方向において対向する2つのワイヤ止部31cには、上下用湾曲操作レバー17の操作に連動して湾曲操作機構部にて相互に牽引或いは弛緩される上下用牽引ワイヤ43u,43dの先端部が固定されている。一方、挿入部2の左右方向において対向する2つのワイヤ止部31cには、左右用湾曲操作レバー18の操作に連動して湾曲操作機構部にて牽引或いは弛緩される左右用牽引ワイヤ43l,43rの先端部が固定されている。
また、第1の節輪31を構成する一対の突起部31bは、例えば、図10,11に示すように、突端部に円弧状或いは放物線状の突曲面を有して基端側に突出する舌片状の部材によって構成されている。これらの突起部31bは、例えば、挿入部2の中心軸Oi(すなわち、節輪本体31aの中心軸)に対して軸対象となるよう対向して設けられている。さらに、各突起部31bは、節輪本体31aの周上において、例えば、左右用牽引ワイヤ43l,43rのワイヤ止部31cと一致する回転位置に設けられている(すなわち、各突起部31bは、挿入部2の左右方向に並んで配置されている)。
ここで、第1の節輪31を構成する節輪本体31aは、先端硬質部5側に延出されて先端部本体23に連結することにより、撮像ユニット21及びライトガイドファイバ束22の先端側を一体的に収容する外装管としての機能を兼用する。
具体的に説明すると、本実施形態の先端部本体23は、例えば、先端側に厚肉の先端壁部23aを有する略円筒状の透明な樹脂部材によって構成されている。そして、節輪本体31aは、先端部本体23の内周面に基端側から嵌合することによって連結されている。
また、先端部本体23の先端壁部23aには、貫通孔からなるユニット保持孔23bと、所定深さの穴部からなる一対のライトガイド保持穴23cと、が設けられている(図2,4参照)。そして、ユニット保持孔23bには撮像ユニット21の先端側が挿入されて保持されるとともに、各ライトガイド保持穴23cにはライトガイドファイバ束22の先端側から露出する素線22aが挿入されて保持されている。
一方、先端部本体23の外周部は、湾曲部6側から延在する湾曲ゴム41によって被覆され、湾曲ゴム41の先端部が第1の糸巻部24によって接着固定されている。
ここで、挿入部2の細径化等を実現するため、ユニット保持孔23bとライトガイド保持穴23cとは、互いに近接する位置に設けられている。これに伴い、本実施形態の撮像ユニット21及びライトガイドファイバ束22は、節輪本体31a内において一体的に接着固定されている。この場合において、節輪本体31a内に近接して収容されるライトガイドファイバ束22等の干渉から内蔵物を保護するため、撮像ユニット21は、金属製の補強枠21aによって覆われている(図5,9参照)。また、ライトガイドファイバ束22は複数の素線22aが熱収縮チューブ等の外装チューブ22bに被覆されて構成されるものであるが(図5乃至図8参照)、このライトガイドファイバ束22を撮像ユニット21の形状等に倣って節輪本体31a内に効率良く配置するため、ライトガイドファイバ束22の先端側において、外装チューブ22b及び当該外装チューブ22bに被覆された領域の素線22aは接着整形等がされず、外装チューブ22bから露出する領域の素線22aのみが接着成型された状態にて、ライトガイド保持穴23c内に組み付けられている。
なお、先端部本体23は、透明な樹脂材料等によって構成されることにより、ライトガイドファイバ束22によって伝送された照明光を外部に照射するためのレンズ部としての機能を有する。また、透明な樹脂材料からなる先端部本体23を可能な限り湾曲ゴム41によって被覆して耐薬性等を向上するため、第1の糸巻部24は、先端部本体23の先端寄りに設定されている。
第4の節輪34は、例えば、円筒状をなす金属製の節輪本体34aを有して構成されている。この節輪本体34aの内周には、例えば、45°の回転位置毎に、ワイヤ挿通部34cが設けられている。すなわち、節輪本体34aの内周には、当該節輪本体34aの中心軸に対して軸対象な2組のワイヤ挿通部34cが90°の回転位置毎に設けられ、これら各組をなすワイヤ挿通部34cは挿入部2の上下方向及び左右方向に沿って配置されている。
これら各組をなすワイヤ挿通部34cのうち、挿入部2の上下方向において対向する2つのワイヤ挿通部34cには上下用牽引ワイヤ43u,43dが挿通されている。一方、挿入部2の左右方向において対向する2つのワイヤ挿通部34cには、左右用牽引ワイヤ43l,43rが挿通されている。
ここで、第4の節輪34を構成する節輪本体34aの基端側には、可撓管部7を構成する螺旋管25が連設されている。節輪本体34aの基端側及び螺旋管25の先端側には円筒状の接続管26が外嵌され、これにより、節輪本体34aは螺旋管25に連結されている。また、螺旋管25の外周には網管27が外装され、さらに、網管27の外周には、例えば、軟性の樹脂からなる外皮28が外装されている。また、例えば、可撓管部7側において、外皮28に先端には、湾曲部6側から延在する湾曲ゴム41が連設され、この湾曲ゴム41の基端部が第2の糸巻部29によって接着固定されている。
図12A,12Bに示すように、第2の節輪32は、円環状をなす節輪本体32aと、この節輪本体32aの基端側から対をなして突出する突起部32bと、が一体形成された金属部材によって構成されている。
節輪本体32aの内周には、例えば、45°の回転位置毎に、ワイヤ挿通部32cが設けられている。すなわち、節輪本体32aの内周には、当該節輪本体32aの中心軸に対して軸対象な2組のワイヤ挿通部32cが90°の回転位置毎に設けられている。
第2の節輪32を構成する一対の突起部32bは、例えば、図10〜12Bに示すように、突端部に円弧状或いは放物線状の突曲面を有して基端側に突出する舌片状の部材によって構成されている。これらの突起部32bは、例えば、挿入部2の中心軸Oi(すなわち、節輪本体32aの中心軸)に対して軸対象となるよう対向して設けられている。さらに、各突起部32bは、節輪本体32aの周上において、軸対象位置に配置された2組のワイヤ挿通部32cのうちの何れか1組の各ワイヤ挿通部32cと一致する回転位置に設けられている(図12A,図12B参照)。
図13A,図13Bに示すように、第3の節輪33は、円環状をなす節輪本体33aと、この節輪本体33aの基端側から対をなして突出する突起部33bと、が一体形成された金属部材によって構成されている。
節輪本体33aの内周には、例えば、45°の回転位置毎に、ワイヤ挿通部33cが設けられている。すなわち、節輪本体33aの内周には、当該節輪本体33aの中心軸に対して軸対称な2組のワイヤ挿通部33cが、90°の回転位置毎に設けられている。
第3の節輪33を構成する一対の突起部33bは、例えば、図10,11,13A,13Bに示すように、突端部に円弧状或いは放物線状の突曲面を有して基端側に突出する舌片状の部材によって構成されている。これらの突起部33bは、例えば、挿入部2の中心軸Oi(すなわち、節輪本体33aの中心軸)に対して軸対象となる位置から所定量だけオフセットした位置に対向して設けられている。さらに、各突起部33bは、当該各突起部33bの突端を結ぶ軸線と、軸対象位置に配置された2組のワイヤ挿通部33cのうちの何れか1組の各ワイヤ挿通部33cを結ぶ軸線と、が互いに平行となる位置に設けられている(図13B参照)。
図10,11に示すように、これら第2,第3の節輪32,33のうち、節輪群30上の第1の湾曲領域A1には、例えば、第2の節輪32のみが配列されている。すなわち、第1の湾曲領域A1には、例えば、挿入部2の左右方向に突起部32bが配置された第2の節輪32と、挿入部2の上下方向に突起部32bが配置された第2の節輪32と、が交互に配列されている。さらに、これら各第2の節輪32の各ワイヤ挿通部32cには、それぞれ対応する上下用牽引ワイヤ43u,43d或いは左右用牽引ワイヤ43l,43rが挿通されている。
第1の湾曲領域A1において、挿入部2の左右方向に突起部32bが配置された第2の節輪32は、上下方向への湾曲用の節輪として機能する。これら第2の節輪32は、上下用牽引ワイヤ43u,43dの牽引動作或いは弛緩動作により、当該第2の節輪32の各突起部32bと、隣接する他の第2の節輪32の節輪本体32aの先端面と、の当接部を揺動支点として上下方向に揺動することが可能となっている。一方、第1の湾曲領域A1において、挿入部2の上下方向に突起部32bが配置された第2の節輪32は、左右方向への湾曲用の節輪として機能する。これら第2の節輪32は、左右用牽引ワイヤ43l,43rの牽引動作或いは弛緩動作により、当該第2の節輪32の各突起部32bと、隣接する他の第2の節輪の節輪本体32aの先端面と、の当接部を揺動支点として左右方向に揺動することが可能となっている。
この場合、第2の節輪32を構成する一対の突起部32bは挿入部2の中心軸Oiに対して軸対象な位置に設けられているため、第1の湾曲領域A1に配列された上下湾曲用及び左右湾曲用の各節輪において、揺動支点となる当接部を結ぶ軸線O2は、挿入部2の中心軸Oiに対するオフセット量が略零となる位置に存在する(図10,11参照)。
また、第2の湾曲領域A2には、例えば、第2の節輪32と、第3の節輪33と、が交互に配列されている。すなわち、第2の湾曲領域A2には、例えば、挿入部2の左右方向であって且つ上方にオフセットした位置に突起部33bが配置された第3の節輪33と、挿入部2の上下方向に突起部32bが配置された第2の節輪32と、が交互に配置されている。さらに、これら第2,第3の節輪32,33の各ワイヤ挿通部32c,33cには、それぞれ対応する上下用牽引ワイヤ43u,43d或いは左右用牽引ワイヤ43l,43rが挿通されている。
第2の湾曲領域A2において、挿入部2の左右方向に突起部33bが配置された第3の節輪33は、上下方向への湾曲用の節輪として機能する。これら第3の節輪33は、上下用牽引ワイヤ43u,43dの牽引動作或いは弛緩動作により、当該第3の節輪33の各突起部33bと、隣接する他の第2の節輪32の節輪本体32aの先端面と、の当接部を揺動支点として上下方向に揺動することが可能となっている。一方、第2の湾曲領域A2において、挿入部2の上下方向に突起部32bが配置された第2の節輪32は、左右方向への湾曲用の節輪として機能する、これら第2の節輪32は、左右用牽引ワイヤ43l,43rの牽引動作或いは弛緩動作により、当該第2の節輪32の各突起部32bと、隣接する他の第3の節輪33の節輪本体33aの先端面と、の当接部を支点として左右方向に揺動することが可能となっている。
この場合、第3の節輪33を構成する一対の突起部33bは、挿入部2の中心軸Oiからオフセットされているため、第2の湾曲領域に配列された上下湾曲用の各節輪において、揺動支点となる当接部を結ぶ軸線O3は、挿入部2の中心軸Oiから上方に所定のオフセット量にてオフセットされた位置に存在する(図11参照)。一方、第2の節輪32を構成する一対の突起部32bは、挿入部2の中心軸Oiに対して軸対象な位置に設けられているため、第2の湾曲領域A2に配列された左右湾曲用の各節輪において、揺動支点となる当接部を結ぶ軸線O2は、挿入部2の中心軸Oiに対するオフセット量が略零となる位置に存在する。
このように構成された挿入部2の湾曲部6において、例えば、左右用湾曲操作レバー18に対する操作に連動して左右用牽引ワイヤ43l,43rが牽引動作或いは弛緩動作されると、湾曲部6は、左右方向に湾曲される。
この場合において、左右用湾曲操作レバー18に対する左右方向への操作量が小さいとき、例えば、図14に示すように、湾曲部6は、基端側が優先的に湾曲される。すなわち、第1,第2の湾曲領域A1,A2には左右方向への湾曲用の節輪として何れも第2の節輪32が配列されているが、左右方向への操作量が小さい場合、内蔵物の影響により、主として湾曲部6の基端側(第2の湾曲領域A2側)が優先的に湾曲される。従って、湾曲した管路内への挿入時等に有効な曲率半径rは比較的大きなものとなる。なお、先端硬質部5を左右方向に所定の移動量Lだけ移動させたときの湾曲部6の有効曲率半径rは、左右間で等しく、例えば、r=αである。
一方、左右用湾曲操作レバー18に対する左右方向への操作量が大きいとき、例えば、図15に示すように、湾曲部6は、全体的に略一様に湾曲される。すなわち、左右方向への湾曲時には、上述のように、湾曲部6は基端側から優先的に湾曲されるが、操作量が大きい場合、左右湾曲用の各節輪は基端側から順に揺動の限界を迎え、最終的に、湾曲部6は全体的に略一様に湾曲される。なお、湾曲部6を左右方向に最大限湾曲させたときの有効曲率半径rは、左右間で等しく、例えば、r=βである。
また、例えば、上下用湾曲操作レバー17に対する操作に連動して上下用牽引ワイヤ43u,43dが牽引動作或いは弛緩動作されると、湾曲部6は、上下方向に湾曲される。
この場合において、上方向への操作量が小さいとき、例えば、図16に示すように、湾曲部6は、先端側が優先的に湾曲される。すなわち、第1の湾曲領域A1には上下方向への湾曲用の節輪として第2の節輪32が配列されており、第2の湾曲領域A2には上下方向への湾曲用の節輪として第3の節輪33が配列されている。この第3の節輪33は、揺動支点となる軸線O3が上方にオフセットされているため、上方への湾曲時における揺動支点から作用点までの距離は、揺動支点となる軸線O2のオフセット量が略零である第2の節輪32よりも短い。このため、第1の湾曲領域A1に上下湾曲用の節輪として配列された第2の節輪32は、第2の湾曲領域A2に上下湾曲用の節輪として配列された第3の節輪33よりも小さな力で上方に揺動することが可能であり、湾曲部6は先端側が優先的に湾曲される。なお、先端硬質部5を上方向に所定の移動量Lだけ移動させたときの湾曲部6の有効曲率半径rは、αよりも小さく、例えば、r=γである。
逆に、下方向への操作量が小さいとき、例えば、図16に示すように、湾曲部は、基端側が優先的に湾曲される。すなわち、第3の節輪33は、揺動支点となる軸線O3が上方にオフセットされているため、下方への湾曲時における揺動支点から作用点までの距離は、揺動支点となる軸線O2のオフセット量が略零である第2の節輪32よりも長い。このため、第2の湾曲領域A2に上下湾曲用の節輪として配列された第3の節輪33は、第1の湾曲領域A1に上下湾曲用の節輪として配列された第2の節輪32よりも小さな力で上方に揺動することが可能であり、湾曲部6は先端側が優先的に湾曲される。なお、先端硬質部5を下方向に所定の移動量Lだけ移動させたときの湾曲部6の有効曲率半径rは、αよりも大きく、例えば、r=δである。
一方、上下用湾曲操作レバー17に対する上下方向への操作量が大きいとき、例えば、図17に示すように、湾曲部6は、全体的に湾曲される。すなわち、上方向への湾曲時には、上述のように、湾曲部6は先端側から優先的に湾曲されるが、操作量が大きい場合、上下湾曲用の各節輪は先端側から順に揺動の限界を迎え、最終的に、湾曲部6は全体的に湾曲される。なお、揺動支点がオフセットされている関係上、上下湾曲用の各節輪の揺動の限界は、第3の節輪33の上方向への揺動時が最も大きく、次いで、第2の節輪の上下方向への揺動時、第3の節輪33の下方向への揺動時となる。このため、湾曲部6を上方向に最大限湾曲させたときの有効曲率半径rは、βよりも大きく、例えば、r=εである。また、湾曲部6を下方向に最大限湾曲させた他ときの有効曲率半径rは、βよりも小さく、例えば、r=ζである。
このような実施形態によれば、湾曲部6の先端側に設定した第1の湾曲領域A1に配列する上下湾曲用の節輪及び左右湾曲用の節輪を、一対の突起部32bが挿入部2の中心軸Oiに対して軸対象に配置された第2の節輪32によって構成し、且つ、湾曲部6の基端側に設定した第2の湾曲領域A2に配列する左右湾曲用の節輪を第2の節輪32によって構成するとともに、第2の湾曲領域に排泄する上下湾曲用の節輪を、一対の突起部33bが挿入部2の中心軸Oiに対して軸対象位置から上方に所定のオフセット量にてオフセットされた第3の節輪33によって構成することにより、簡単な構成により、用途に応じた最適な湾曲形態を実現することができる。
すなわち、例えば、湾曲部6の基端側に設定した第2の湾曲領域A2に配列する上下湾曲用の節輪を第3の節輪33によって構成し、上下湾曲用の節輪の揺動支点を結ぶ軸線O3を、挿入部2の中心軸Oiに対して上方にオフセットさせることにより、湾曲部6の上方向への湾曲時には先端側を優先的に湾曲させることができる。これにより上方向の湾曲時には、湾曲の初期等においても、湾曲部6の有効曲率半径rを小さくすることができ、曲率半径の小さい管腔内等に対する挿入性を向上することができる。
この場合において、各節輪31〜34は突起部31b〜33bの当接によって隣接する節輪と揺動可能に連設する構成であるため、例えば、挿入部2の中心軸Oiに対して突起部をオフセットさせた場合にも節輪の揺動を特段阻害することが無く、簡単な構成により、用途に応じた最適な湾曲形態を実現することができる。
次に、図18を参照して、本実施形態の第1の変形例について説明する。なお、本変形例は、例えば、図18に示すように、第3の節輪33に代えて、第5の節輪35を採用するものである。
図18に示すように、第5の節輪35は、円環状をなす節輪本体35aと、この節輪本体35aの基端側から対をなして突出する突起部35bと、が一体形成された金属部材によって構成されている。
節輪本体35aの内周には、例えば、45°の回転位置毎に、ワイヤ挿通部35cが設けられている。すなわち、節輪本体35aの内周には、当該節輪本体35aの中心軸に対して軸対称な2組のワイヤ挿通部35cが、90°の回転位置毎に設けられている。
第5の節輪35を構成する一対の突起部35bは、例えば、図18に示すように、突端部に円弧状或いは放物線状の突曲面を有して基端側に突出する舌片状の部材によって構成されている。これらの突起部35bは、例えば、挿入部2の中心軸Oi(すなわち、節輪本体35aの中心軸)に対して軸対象となる位置から所定量だけオフセットした位置に対向して設けられている。さらに、各突起部35bは、当該各突起部35bの突端を結ぶ軸線と、軸対象位置に配置された2組のワイヤ挿通部35cのうちの何れか1組の各ワイヤ挿通部35cを結ぶ軸線と、が互いに平行となる位置に設けられている。
また、節輪本体35aの基端面の高さ(節輪本体35aの先端面から基端面までの幅)は、突起部35bの両側において不等に設定されており、例えば、図18に示すように、一対の突起部35bがオフセットされていない側よりも、オフセットされている側が相対的に高くなるよう設定されている。
このような構成することにより、挿入部2の中心軸Oiに対して突起部35bをオフセットさせた場合にも、例えば、第5の節輪35の上方への揺動時と下方への揺動時の揺動の限界が等しくなるよう調整することができる。
次に、図19を参照して、本実施形態の第2の変形例について説明する、なお、本変形例は、例えば、湾曲領域として湾曲形態の異なる第1〜第3の湾曲領域A1〜A3を設定するものである。
すなわち、図19に示すように、本変形例において、第1の湾曲領域A1には、例えば、挿入部2の左右方向であって且つ下方にオフセットした位置に突起部33bが配置された第3の節輪33と、挿入部2の上下方向に突起部32bが配置された第2の節輪32と、が交互に配置されている。
また、第2の湾曲領域A2には、例えば、挿入部2の左右方向に突起部32bが配置された第2の節輪32と、挿入部2の上下方向に突起部32bが配置された第2の節輪32と、が交互に配列されている。
また、第3の湾曲領域A3には、例えば、挿入部2の左右方向であって且つ上方にオフセットした位置に突起部33bが配置された第3の節輪33と、挿入部2の上下方向に突起部32bが配置された第2の節輪32と、が交互に配置されている。
さらに、これら第2,第3の節輪32,33の各ワイヤ挿通部32c,33cには、それぞれ対応する上下用牽引ワイヤ43u,43d或いは左右用牽引ワイヤ43l,43rが挿通されている。
このような構成とすることにより、例えば、上方への湾曲時と下方への湾曲時の各湾曲形態に更なるバリエーションを持たせることができる。
次に、図20,21を参照して、本実施形態の第3の変形例について説明する。なお、本変形例は、一方向への揺動時と他方向への揺動時の接触部を互いに離間した異なる位置に設定することが可能な第6の節輪36の構成について説明するものである。
図20A,図20Bに示すように、第6の節輪36は、円環状をなす節輪本体36aと、この節輪本体36aの基端側から対をなして突出する突起部36bと、が一体形成された金属部材によって構成されている。
節輪本体36aの内周には、例えば、45°の回転位置毎に、ワイヤ挿通部36cが設けられている。すなわち、節輪本体36aの内周には、当該節輪本体36aの中心軸に対して軸対称な2組のワイヤ挿通部36cが、90°の回転位置毎に設けられている。
第6の節輪36を構成する一対の突起部36bは、例えば、図20Aに示すように、平坦な突端面36b1と、この突端面36b1の両側それぞれ連続する一対の突曲面36b2と、を突端部に有して構成されている。さらに、各突起部36bは、その突端面36b1の中央が、節輪本体36aの周上において、軸対象位置に配置された2組のワイヤ挿通部36cのうちの何れか1組の各ワイヤ挿通部36cと一致する回転位置に設けられている(図20A,図20B参照)。
このように構成された第6の節輪36は、例えば、図21に示すように、上下方向への湾曲用の節輪として適用することが可能である。すなわち、図21に示す節輪群30は、例えば、挿入部2の左右方向に突起部32bが配置された第2の節輪32と、挿入部2の上下方向に突起部36bが配置された第6の節輪36と、が交互に配列されている。この場合において、図21に示す例では、基端側に位置する第6の節輪36であるほど、突端面36b1の幅が広くなるよう設定されている。
このような構成の節輪群30において、例えば、第6の節輪36の各突起部36bは、湾曲部6が上方に湾曲する際には、隣接する第2の節輪32の節輪本体32aに対し、突端面36b1の上方に位置する突曲面36b2が当接され、この当接部を揺動支点として第6の節輪36が揺動する。逆に、湾曲部6が下方に湾曲する際には、隣接する第2の節輪32の節輪本体32aに対し、突端面36b1の下方に位置する突曲面36b2が当接され、この当接部を揺動支点として第6の節輪36が揺動する。
このように構成することにより、第6の節輪36は、一方の揺動方向と他方の揺動方向ともに、挿入部2の中心軸Oiに対する揺動支点のオフセット量を等しく設定することができる。
次に、図22乃至図24を参照して、本実施形態の第4の変形例について説明する。なお、本変形例は、ワイヤ挿通部と突起部とを節輪本体の周上の異なる回転位置に配置した第7,第8の節輪37,38を用いて節輪群30を構成した一例について説明するものである。
図22A,図22Bに示すように、第7の節輪37は、円環状をなす節輪本体37aと、この節輪本体37aの基端側から対をなして突出する突起部37bと、が一体形成された金属部材によって構成されている。
節輪本体37aの内周には、例えば、45°の回転位置毎に、ワイヤ挿通部37cが設けられている。すなわち、節輪本体37aの内周には、当該節輪本体37aの中心軸に対して軸対称な2組のワイヤ挿通部37cが、90°の回転位置毎に設けられている。
第7の節輪37を構成する一対の突起部37bは、突端部に円弧状或いは邦舞洗浄の突曲面を有して基端側に突出する舌片状の部材によって構成されている。これらの突起部37bは、例えば、像入部2の中心軸Oi(すなわち、節輪本体37aの中心軸)に対して軸対象となるよう対向して設けられている。さらに、各突起部37bは、節輪本体37aの周上において、何れのワイヤ挿通部37cとも一致しない回転位置に設けられている。より具体的には、各突起部37bは、節輪本体37aの周上において隣り合う2つのワイヤ挿通部37cの中間位置にそれぞれ配置されている。
また、図23A,図23Bに示すように、第8の節輪38は、円環状をなす節輪本体38aと、この節輪本体38aの基端側から対をなして突出する突起部38bと、が一体形成された金属部材によって構成されている。
節輪本体38aの内周には、例えば、45°の回転位置毎に、ワイヤ挿通部38cが設けられている。すなわち、節輪本体38aの内周には、当該節輪本体38aの中心軸に対して軸対象な2組のワイヤ挿通部38cが、90°の回転位置毎に設けられている。
第8の節輪38を構成する一対の突起部38bは、平坦な突端面38b1と、この突端面38b1の両側それぞれ連続する一対の突曲面38b2と、と突端部に有して構成されている。さらに、各突起部38bは、その突端面38b1の中央が、節輪本体38aの周上において、何れのワイヤ挿通部38cとも一致しない回転位置に設けられている。より具体的には、各突起部38bは、節輪本体38aの週押において隣り合う2つのワイヤ挿通部38cの中間位置に、突端面38b1の中央が位置するようそれぞれ配置されている。
このように構成された第7,第8の節輪37,38のうち、第7の節輪37は節輪群30の先端側に設定された第1の湾曲領域A1に配列され、第8の節輪38は節輪群30の基端側に設定だれた第2の湾曲領域A2に配列されている。より具体的には、節輪群30の第1の湾曲領域A1には、各突起部37bが隣接する第7の節輪37間において互い違いとなるよう配列されている。また、第8の節輪38は、各突起部38bが隣接する第8の節輪38間において互い違いとなるよう配列されている。
このような構成においては、上下用牽引ワイヤ43u,43d或いは左右用牽引ワイヤ43l,43rの何れかが牽引されると、各節輪37,38は、牽引方向に対して互い違いに傾斜する方向に揺動するが、隣接する節輪間において傾斜成分が相殺されルことにより、所定の湾曲方向に湾曲される。この場合において、第8の節輪38の突起部38bに設定される揺動支点は、挿入部2の中心軸からオフセットされているため、第1の湾曲領域A1が第2の湾曲領域A2よりも優先的に湾曲される。
次に、図25,26を参照して、本実施形態の第5の変形例について説明する。なお、本変形例は、一方向への揺動時と他方向への揺動時の接触部を互いに離間した異なる位置に設定することが可能な第9の節輪39の構成について説明するものである。
図25A,図25Bに示すように、第9の節輪39は、円環状をなす節輪本体39aと、この節輪本体39aの基端側から対をなして突出する突起部39bと、が一体形成された金属部材によって構成されている。
節輪本体39aの内周には、例えは、45°の回転位置毎に、ワイヤ挿通部39cが設けられている。すなわち、節輪本体39aの内周には、当該節輪本体39aの中心軸に対して軸対象な2組のワイヤ挿通部39cが、90°の回転位置毎に設けられている。
第9の節輪39を構成する一対の突起部39bは、例えば、図25Aに示すように、平坦な突端面39b1と、この突端面39b1の両側にそれぞれ連続する一対の突曲面39b2と、を突端部に有して構成されている。さらに、各突起部39bは、各突端面39b1の中央を結ぶ軸線が、挿入部2の中心軸Oiに対してオフセットする位置に設定されている。この場合において、各突起部39bのオフセット量は、軸対象位置に配置された2組のワイヤ挿通部39cのうちの何れか1組の各ワイヤ挿通部39cが、節輪本体39aの周上において、各突端面39b1に連続する一対の突曲面39b2の起点間に対応する回転位置内に配置されるよう設定されている。本変形例において、より具体的には、突端面39b1の両側に連続する一対の突曲面39b2のうち他側に位置する突曲面39b2起点が、節輪本体39aの周上において、軸対象位置に配置された2組のワイヤ挿通部39cのうちの何れか1組の各ワイヤ挿通部39cと一致する回転位置となるよう、各突起部39bのオフセット量が設定されている(図25A,図25B参照)。
このように構成された第9の節輪39は、例えば、図26に示すように、第2の湾曲領域A2において、上下方向への湾曲用の節輪として適用することが可能である。図示の例において、各第9の節輪39は、左右方向への湾曲用の節輪として用いられている第2の節輪32と交互に配置されている。さらに、各第9の節輪39は、突起部39bが中心軸Oiに対して上方にオフセットするよう配置され、且つ、各突端面39b1の他側に連続する突曲面39b2の起点が、節輪本体39aの周上において、左右用牽引ワイヤ43l,43rの挿通位置と一致する回転位置となるよう配置されている。なお、第1の領域A1の構成については、上述の第3の変形例で示した構成と略同様である。
このような構成によれば、上下方向への湾曲時において、第2の湾曲部A2における湾曲部6の上下方向への曲率半径を、上方と下方とで異ならせることができる。一方、第9の節輪39の各突起部39bは各突端面39b1が左右用牽引ワイヤ43l,43rに対応する回転位置に位置するよう配置されているため、湾曲部6が非湾曲状態にあるとき、第9の節輪39の各突起部39bの少なくとも一部を、左右用牽引ワイヤ43l,43rの近傍であって且つ挿入部2の中心軸Oiに軸対象な位置にて、隣接する第2の節輪32に当接させることができる。従って、突起部39bを中心軸Oiの軸対象位置からオフセットさせた場合においても、荷重バランスを良好に維持することができ、第2の湾曲領域の直線状態を安定的に保持することができる。
次に、図27を参照して、本実施形態の第6の変形例について説明する。なお、本変形例は、例えば、湾曲領域として湾曲形態の異なる第1〜第3の湾曲領域A1〜A3を設定するものである。
すなわち、図27に示すように、本変形例において、第1の湾曲領域A1には、例えば、挿入部2の左右方向であって且つ下方にオフセットした位置に突起部39bが配置された第9の節輪39と、挿入部2の上下方向に突起部32bが配置された第2の節輪32と、が交互に配置されている。
また、第2の湾曲領域A2には、例えば、挿入部2の左右方向に突起部32bが配置された第2の節輪32と、挿入部2の上下方向に突起部32bが配置された第2の節輪32と、が交互に配列されている。
また、第3の湾曲領域A3には、例えば、挿入部2の左右方向であって且つ上方にオフセットした位置に突起部39bが配置された第9の節輪39と、挿入部2の上下方向に突起部32bが配置された第2の節輪32と、が交互に配置されている。
さらに、これら第2,第9の節輪32,39の各ワイヤ挿通部32c,39cには、それぞれ対応する上下用牽引ワイヤ43u,43d或いは左右用牽引ワイヤ43l,43rが挿通されている。
このような構成とすることにより、例えば、上方への湾曲時と下方への湾曲時の各湾曲形態に更なるバリエーションを持たせることができる。
次に、図28乃至図30を参照して、本実施形態の第7の変形例について説明する。なお、本変形例は、第1の節輪31の節輪本体31aに撮像ユニット21の補強枠を兼用させた構成の一例について説明するものである。
図28,30に示すように、節輪本体31aの内部には、対向する一対の隔壁51が設けられ、この隔壁51に囲まれた内側領域が撮像ユニット21の収容室として形成されている(図28,29参照)。また、各隔壁51の外側領域は、ライトガイドファイバ束22の収容室として形成され、当該収容室内には、例えば、外装チューブ22bからから露出された素線22aをそのまま挿通することが可能となっている(図示せず)。
このように構成することにより、専用の補強枠が不要となり先端硬質部5の外径をより小型化することができる。
次に、図31を参照して、本実施形態の第8の変形例について説明する。なお、本変形例は、透明な樹脂材料等によって構成した先端部本体23の耐久性をより向上させるための一例について説明するものである。
図31に示すように、湾曲ゴム41の先端部を先端部本体23に接着固定するための第1の糸巻部24は、先端部本体23の先端寄りに設けられている。この第1の糸巻部24に用いられる接着剤24aとしては、例えば、洗浄液や消毒液等の耐薬性に優れたエポキシ系の接着剤が採用されており、この接着剤24aは、先端部本体23の外周面を覆うように先端側に延設されている。これにより、先端部本体23は、当該先端部本体23の端面(すなわち、先端硬質部5の観察部5a)を除くほとんどの領域が湾曲ゴム41或いは接着剤24aによって覆われ、洗浄時等における耐久性が向上する。
次に、図32を参照して、本実施形態の第9の変形例について説明する。なお、本変形例は、透明な樹脂材料等によって構成した先端部本体23の耐久性をより向上させるための一例について説明するものである。
図32に示すように、湾曲ゴム41の先端部を先端部本体23に接着固定するための第1の糸巻部24は、先端部本体23の先端寄りに設けられている。この第1の糸巻部24の先端側において、先端部本体23の外周には、薄肉な金属パイプ52が外嵌されており、この金属パイプ52は先端部本体23に対して接着固定されている。これにより、先端部本体23は、当該先端部本体23の端面(すなわち、先端硬質部5の観察部5a)を除くほとんどの領域が湾曲ゴム41或いは金属パイプ52によって覆われ、洗浄時等における耐久性が向上する。
次に、図33を参照して、本実施形態の第10の変形例について説明する。なお、本変形例は、透明な樹脂材料等によって構成した先端部本体23のライトガイド保持穴23cに素線22aが挿入されるライトガイドファイバ束22の接着構造について説明するものである。
図33に示すように、先端部本体23の先端壁部23aの基端部と、湾曲ゴム41の先端部との間には、内周側にライトガイドファイバ束22の素線22aが当接するリング状のスペーサ52が介装されている。このスペーサ53は、第1の糸巻部24に用いられる接着剤24aを介して、先端側が先端壁部23aに接着固定されている。また、スペーサ53の基端側と湾曲ゴム41の先端側との間には微少な隙間が設けられており、この隙間から流入された接着剤24aを介して、ライトガイドファイバ束22の素線22aは、スペーサ53に接着固定されている。
このような構成により、ライトガイドファイバ束22の素線22aは、スペーサ53を介して、先端部本体23に固定されることとなり、素線22aの接着部はライトガイド保持穴23cから離間した位置に設定されることとなる。従って、例えば、先端壁部23aが比較的薄く形成され、且つ、ライトガイド保持穴23cが浅く形成されている場合であっても、素線22aを先端部本体23に接着固定するための接着剤が、ライトガイド保持穴23cの先端側まで回り込むことを防止することができる。
なお、本発明は、以上説明した各実施形態に限定されることなく、種々の変形や変更が可能であり、それらも本発明の技術的範囲内である。例えば、上述の実施形態及び各変形例においては、主として上下方向の湾曲形態を変形するための構成について例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、左右方向についても同様の構成を適用可能であることは勿論である。また、上述の実施形態及び各変形例においては、上下方向及び左右方向の4軸方向に湾曲可能な湾曲部に本発明を適用した一例について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、2軸方向に湾曲可能な湾曲部に適用することも可能である。また、上述の実施形態の構成及び各変形例の構成を適宜組み合わせてもよいことは勿論である。

本出願は、2013年11月29日に日本国に出願された特願2013−248475号を優先権主張の基礎として出願するものであり、上記の内容は、本願明細書、請求の範囲、および図面に引用されたものである。
本発明の一態様による内視鏡の湾曲部は、挿入部の中心軸に沿って複数の節輪が一列に配列された節輪群と、前記節輪群の先端側に位置する前記節輪を基端側から牽引可能な牽引ワイヤと、を備え、前記牽引ワイヤの牽引力によって前記節輪群を湾曲動作させる内視鏡の湾曲部であって、前記各節輪は、環状をなす節輪本体と、前記節輪本体の一端面から対をなして突出されて隣接する他の節輪本体の他端面に揺動可能に当接する突起部と、を有し、前記各節輪のうちの少なくとも1つの前記節輪は、前記一対の突起部と隣接する他の前記節輪本体の他端面との各当接部に形成される揺動支点を結ぶ軸線が、前記挿入部の中心軸に対し、他の何れかの前記節輪の前記揺動支点を結ぶ軸線とは異なるオフセット量にてオフセットされているとともに、前記一対の突起部は、突曲面を突端部に有し、前記挿入部の中心軸に対して軸対象な位置からオフセットされ、前記一対の突起部に連続する前記節輪本体の前記一端面の高さは、前記一対の突起部がオフセットされていない側よりも、オフセットされている側が相対的に高くなるよう設定されている。
また、本発明の他の態様による内視鏡の湾曲部は、挿入部の中心軸に沿って複数の節輪が一列に配列された節輪群と、前記節輪群の先端側に位置する前記節輪を基端側から牽引可能な牽引ワイヤと、を備え、前記牽引ワイヤの牽引力によって前記節輪群を湾曲動作させる内視鏡の湾曲部であって、前記各節輪は、環状をなす節輪本体と、前記節輪本体の一端面から対をなして突出されて隣接する他の節輪本体の他端面に揺動可能に当接する突起部と、を有し、前記各節輪のうちの少なくとも1つの前記節輪は、前記一対の突起部と隣接する他の前記節輪本体の他端面との各当接部に形成される揺動支点を結ぶ軸線が、前記挿入部の中心軸に対し、他の何れかの前記節輪の前記揺動支点を結ぶ軸線とは異なるオフセット量にてオフセットされているとともに、前記一対の突起部は、平坦な突端面と、当該突端面の両側にそれぞれ連続する一対の突曲面と、を突端部に有し、前記各突起部において、前記一対の突曲面のうち一方の前記突曲面は、当該節輪が一方向に揺動する際の前記当接部を構成し、前記各突起部において、前記一対の突曲面のうち他方の前記突曲面は、当該節輪が他方向に揺動する際の前記当接部を構成する。
また、本発明の他の態様による内視鏡の湾曲部は、挿入部の中心軸に沿って複数の節輪が一列に配列された節輪群と、前記節輪群の先端側に位置する前記節輪を基端側から牽引可能な牽引ワイヤと、を備え、前記牽引ワイヤの牽引力によって前記節輪群を湾曲動作させる内視鏡の湾曲部であって、前記各節輪は、環状をなす節輪本体と、前記節輪本体の一端面から対をなして突出されて隣接する他の節輪本体の他端面に揺動可能に当接する突起部と、を有し、前記各節輪のうちの少なくとも1つの前記節輪は、前記一対の突起部と隣接する他の前記節輪本体の他端面との各当接部に形成される揺動支点を結ぶ軸線が、前記挿入部の中心軸に対し、他の何れかの前記節輪の前記揺動支点を結ぶ軸線とは異なるオフセット量にてオフセットされ、当該少なくとも1つの前記節輪に設けられて前記牽引ワイヤが挿通されるワイヤ挿通部は、前記揺動支点よりも前記中心軸側の範囲の前記突起部に形成されている。
逆に、下方向への操作量が小さいとき、例えば、図16に示すように、湾曲部は、基端側が優先的に湾曲される。すなわち、第3の節輪33は、揺動支点となる軸線O3が上方にオフセットされているため、下方への湾曲時における揺動支点から作用点までの距離は、揺動支点となる軸線O2のオフセット量が略零である第2の節輪32よりも長い。このため、第2の湾曲領域A2に上下湾曲用の節輪として配列された第3の節輪33は、第1の湾曲領域A1に上下湾曲用の節輪として配列された第2の節輪32よりも小さな力で下方に揺動することが可能であり、湾曲部6は基端側が優先的に湾曲される。なお、先端硬質部5を下方向に所定の移動量Lだけ移動させたときの湾曲部6の有効曲率半径rは、αよりも大きく、例えば、r=δである。
第7の節輪37を構成する一対の突起部37bは、突端部に円弧状或いは放物線状の突曲面を有して基端側に突出する舌片状の部材によって構成されている。これらの突起部37bは、例えば、挿入部2の中心軸Oi(すなわち、節輪本体37aの中心軸)に対して軸対象となるよう対向して設けられている。さらに、各突起部37bは、節輪本体37aの周上において、何れのワイヤ挿通部37cとも一致しない回転位置に設けられている。より具体的には、各突起部37bは、節輪本体37aの周上において隣り合う2つのワイヤ挿通部37cの中間位置にそれぞれ配置されている。
第8の節輪38を構成する一対の突起部38bは、平坦な突端面38b1と、この突端面38b1の両側それぞれ連続する一対の突曲面38b2と、突端部に有して構成されている。さらに、各突起部38bは、その突端面38b1の中央が、節輪本体38aの周上において、何れのワイヤ挿通部38cとも一致しない回転位置に設けられている。より具体的には、各突起部38bは、節輪本体38aの周上において隣り合う2つのワイヤ挿通部38cの中間位置に、突端面38b1の中央が位置するようそれぞれ配置されている。
このように構成された第7,第8の節輪37,38のうち、第7の節輪37は節輪群30の先端側に設定された第1の湾曲領域A1に配列され、第8の節輪38は節輪群30の基端側に設定された第2の湾曲領域A2に配列されている。より具体的には、節輪群30の第1の湾曲領域A1には、各突起部37bが隣接する第7の節輪37間において互い違いとなるよう配列されている。また、第8の節輪38は、各突起部38bが隣接する第8の節輪38間において互い違いとなるよう配列されている。
このような構成においては、上下用牽引ワイヤ43u,43d或いは左右用牽引ワイヤ43l,43rの何れかが牽引されると、各節輪37,38は、牽引方向に対して互い違いに傾斜する方向に揺動するが、隣接する節輪間において傾斜成分が相殺されることにより、所定の湾曲方向に湾曲される。この場合において、第8の節輪38の突起部38bに設定される揺動支点は、挿入部2の中心軸からオフセットされているため、第1の湾曲領域A1が第2の湾曲領域A2よりも優先的に湾曲される。
節輪本体39aの内周には、例えば、45°の回転位置毎に、ワイヤ挿通部39cが設けられている。すなわち、節輪本体39aの内周には、当該節輪本体39aの中心軸に対して軸対象な2組のワイヤ挿通部39cが、90°の回転位置毎に設けられている。
本発明の一態様による内視鏡の湾曲部は、挿入部の中心軸に沿って複数の節輪が一列に配列された節輪群と、前記節輪群の先端側に位置する前記節輪を基端側から牽引可能な牽引ワイヤと、を備え、前記牽引ワイヤの牽引力によって前記節輪群を湾曲動作させる内視鏡の湾曲部であって、前記各節輪は、環状をなす節輪本体と、前記節輪本体の一端面から対をなして突出されて隣接する他の節輪本体の他端面に揺動可能に当接する突起部と、を有し、前記各節輪のうちの少なくとも1つの前記節輪は、前記一対の突起部と隣接する他の前記節輪本体の他端面との各当接部に形成される揺動支点を結ぶ軸線が、前記挿入部の中心軸に対し、他の何れかの前記節輪の前記揺動支点を結ぶ軸線とは異なるオフセット量にてオフセットされているとともに、前記一対の突起部は、突曲面を突端部に有し、前記挿入部の中心軸に対して軸対称な位置からオフセットされ、前記一対の突起部に連続する前記節輪本体の前記一端面の高さは、前記一対の突起部がオフセットされていない側よりも、オフセットされている側が相対的に高くなるよう設定されている。
また、本発明の他の態様による内視鏡の湾曲部は、挿入部の中心軸に沿って複数の節輪が一列に配列された節輪群と、前記節輪群の先端側に位置する前記節輪を基端側から牽引可能な牽引ワイヤと、を備え、前記牽引ワイヤの牽引力によって前記節輪群を湾曲動作させる内視鏡の湾曲部であって、前記各節輪は、環状をなす節輪本体と、前記節輪本体の一端面から対をなして突出されて隣接する他の節輪本体の他端面に揺動可能に当接する突起部と、を有し、前記各節輪のうちの少なくとも1つの前記節輪は、前記一対の突起部と隣接する他の前記節輪本体の他端面との各当接部に形成される揺動支点を結ぶ軸線が、前記挿入部の中心軸に対し、他の何れかの前記節輪の前記揺動支点を結ぶ軸線とは異なるオフセット量にてオフセットされているとともに、前記一対の突起部は、平坦な突端面と、当該突端面の両側にそれぞれ連続する一対の突曲面と、を突端部に有し、前記各突起部において、前記一対の突曲面のうち一方の前記突曲面は、当該節輪が一方向に揺動する際の前記当接部を構成し、前記各突起部において、前記一対の突曲面のうち他方の前記突曲面は、当該節輪が他方向に揺動する際の前記当接部を構成する。
また、本発明の他の態様による内視鏡の湾曲部は、挿入部の中心軸に沿って複数の節輪が一列に配列された節輪群と、前記節輪群の先端側に位置する前記節輪を基端側から牽引可能な牽引ワイヤと、を備え、前記牽引ワイヤの牽引力によって前記節輪群を湾曲動作させる内視鏡の湾曲部であって、前記各節輪は、環状をなす節輪本体と、前記節輪本体の一端面から対をなして突出されて隣接する他の節輪本体の他端面に揺動可能に当接する突起部と、を有し、前記各節輪のうちの少なくとも1つの前記節輪は、前記一対の突起部と隣接する他の前記節輪本体の他端面との各当接部に形成される揺動支点を結ぶ軸線が、前記挿入部の中心軸に対し、他の何れかの前記節輪の前記揺動支点を結ぶ軸線とは異なるオフセット量にてオフセットされ、当該少なくとも1つの前記節輪に設けられて前記牽引ワイヤが挿通されるワイヤ挿通部は、前記揺動支点よりも前記中心軸側の範囲の前記突起部に形成されている。
節輪本体31aの基端側内周には、例えば、45°の回転位置毎に、ワイヤ止部31cが設けられている(図2,3参照)。すなわち、節輪本体31aの内周には、当該節輪本体31aの中心軸に対して軸対称な2組のワイヤ止部31cが90°の回転位置毎に設けられ、これら各組をなすワイヤ止部31cは挿入部2の上下方向及び左右方向に沿って配置されている。
また、第1の節輪31を構成する一対の突起部31bは、例えば、図10,11に示すように、突端部に円弧状或いは放物線状の突曲面を有して基端側に突出する舌片状の部材によって構成されている。これらの突起部31bは、例えば、挿入部2の中心軸Oi(すなわち、節輪本体31aの中心軸)に対して軸対称となるよう対向して設けられている。さらに、各突起部31bは、節輪本体31aの周上において、例えば、左右用牽引ワイヤ43l,43rのワイヤ止部31cと一致する回転位置に設けられている(すなわち、各突起部31bは、挿入部2の左右方向に並んで配置されている)。
第4の節輪34は、例えば、円筒状をなす金属製の節輪本体34aを有して構成されている。この節輪本体34aの内周には、例えば、45°の回転位置毎に、ワイヤ挿通部34cが設けられている。すなわち、節輪本体34aの内周には、当該節輪本体34aの中心軸に対して軸対称な2組のワイヤ挿通部34cが90°の回転位置毎に設けられ、これら各組をなすワイヤ挿通部34cは挿入部2の上下方向及び左右方向に沿って配置されている。
節輪本体32aの内周には、例えば、45°の回転位置毎に、ワイヤ挿通部32cが設けられている。すなわち、節輪本体32aの内周には、当該節輪本体32aの中心軸に対して軸対称な2組のワイヤ挿通部32cが90°の回転位置毎に設けられている。
第2の節輪32を構成する一対の突起部32bは、例えば、図10〜12Bに示すように、突端部に円弧状或いは放物線状の突曲面を有して基端側に突出する舌片状の部材によって構成されている。これらの突起部32bは、例えば、挿入部2の中心軸Oi(すなわち、節輪本体32aの中心軸)に対して軸対称となるよう対向して設けられている。さらに、各突起部32bは、節輪本体32aの周上において、軸対称位置に配置された2組のワイヤ挿通部32cのうちの何れか1組の各ワイヤ挿通部32cと一致する回転位置に設けられている(図12A,図12B参照)。
第3の節輪33を構成する一対の突起部33bは、例えば、図10,11,13A,13Bに示すように、突端部に円弧状或いは放物線状の突曲面を有して基端側に突出する舌片状の部材によって構成されている。これらの突起部33bは、例えば、挿入部2の中心軸Oi(すなわち、節輪本体33aの中心軸)に対して軸対称となる位置から所定量だけオフセットした位置に対向して設けられている。さらに、各突起部33bは、当該各突起部33bの突端を結ぶ軸線と、軸対称位置に配置された2組のワイヤ挿通部33cのうちの何れか1組の各ワイヤ挿通部33cを結ぶ軸線と、が互いに平行となる位置に設けられている(図13B参照)。
この場合、第2の節輪32を構成する一対の突起部32bは挿入部2の中心軸Oiに対して軸対称な位置に設けられているため、第1の湾曲領域A1に配列された上下湾曲用及び左右湾曲用の各節輪において、揺動支点となる当接部を結ぶ軸線O2は、挿入部2の中心軸Oiに対するオフセット量が略零となる位置に存在する(図10,11参照)。
この場合、第3の節輪33を構成する一対の突起部33bは、挿入部2の中心軸Oiからオフセットされているため、第2の湾曲領域に配列された上下湾曲用の各節輪において、揺動支点となる当接部を結ぶ軸線O3は、挿入部2の中心軸Oiから上方に所定のオフセット量にてオフセットされた位置に存在する(図11参照)。一方、第2の節輪32を構成する一対の突起部32bは、挿入部2の中心軸Oiに対して軸対称な位置に設けられているため、第2の湾曲領域A2に配列された左右湾曲用の各節輪において、揺動支点となる当接部を結ぶ軸線O2は、挿入部2の中心軸Oiに対するオフセット量が略零となる位置に存在する。
このような実施形態によれば、湾曲部6の先端側に設定した第1の湾曲領域A1に配列する上下湾曲用の節輪及び左右湾曲用の節輪を、一対の突起部32bが挿入部2の中心軸Oiに対して軸対称に配置された第2の節輪32によって構成し、且つ、湾曲部6の基端側に設定した第2の湾曲領域A2に配列する左右湾曲用の節輪を第2の節輪32によって構成するとともに、第2の湾曲領域に配列する上下湾曲用の節輪を、一対の突起部33bが挿入部2の中心軸Oiに対して軸対称位置から上方に所定のオフセット量にてオフセットされた第3の節輪33によって構成することにより、簡単な構成により、用途に応じた最適な湾曲形態を実現することができる。
第5の節輪35を構成する一対の突起部35bは、例えば、図18に示すように、突端部に円弧状或いは放物線状の突曲面を有して基端側に突出する舌片状の部材によって構成されている。これらの突起部35bは、例えば、挿入部2の中心軸Oi(すなわち、節輪本体35aの中心軸)に対して軸対称となる位置から所定量だけオフセットした位置に対向して設けられている。さらに、各突起部35bは、当該各突起部35bの突端を結ぶ軸線と、軸対称位置に配置された2組のワイヤ挿通部35cのうちの何れか1組の各ワイヤ挿通部35cを結ぶ軸線と、が互いに平行となる位置に設けられている。
第6の節輪36を構成する一対の突起部36bは、例えば、図20Aに示すように、平坦な突端面36b1と、この突端面36b1の両側それぞれ連続する一対の突曲面36b2と、を突端部に有して構成されている。さらに、各突起部36bは、その突端面36b1の中央が、節輪本体36aの周上において、軸対称位置に配置された2組のワイヤ挿通部36cのうちの何れか1組の各ワイヤ挿通部36cと一致する回転位置に設けられている(図20A,図20B参照)。
第7の節輪37を構成する一対の突起部37bは、突端部に円弧状或いは放物線状の突曲面を有して基端側に突出する舌片状の部材によって構成されている。これらの突起部37bは、例えば、挿入部2の中心軸Oi(すなわち、節輪本体37aの中心軸)に対して軸対称となるよう対向して設けられている。さらに、各突起部37bは、節輪本体37aの周上において、何れのワイヤ挿通部37cとも一致しない回転位置に設けられている。より具体的には、各突起部37bは、節輪本体37aの周上において隣り合う2つのワイヤ挿通部37cの中間位置にそれぞれ配置されている。
節輪本体38aの内周には、例えば、45°の回転位置毎に、ワイヤ挿通部38cが設けられている。すなわち、節輪本体38aの内周には、当該節輪本体38aの中心軸に対して軸対称な2組のワイヤ挿通部38cが、90°の回転位置毎に設けられている。
節輪本体39aの内周には、例えば、45°の回転位置毎に、ワイヤ挿通部39cが設けられている。すなわち、節輪本体39aの内周には、当該節輪本体39aの中心軸に対して軸対称な2組のワイヤ挿通部39cが、90°の回転位置毎に設けられている。
第9の節輪39を構成する一対の突起部39bは、例えば、図25Aに示すように、平坦な突端面39b1と、この突端面39b1の両側にそれぞれ連続する一対の突曲面39b2と、を突端部に有して構成されている。さらに、各突起部39bは、各突端面39b1の中央を結ぶ軸線が、挿入部2の中心軸Oiに対してオフセットする位置に設定されている。この場合において、各突起部39bのオフセット量は、軸対称位置に配置された2組のワイヤ挿通部39cのうちの何れか1組の各ワイヤ挿通部39cが、節輪本体39aの周上において、各突端面39b1に連続する一対の突曲面39b2の起点間に対応する回転位置内に配置されるよう設定されている。本変形例において、より具体的には、突端面39b1の両側に連続する一対の突曲面39b2のうち他側に位置する突曲面39b2起点が、節輪本体39aの周上において、軸対称位置に配置された2組のワイヤ挿通部39cのうちの何れか1組の各ワイヤ挿通部39cと一致する回転位置となるよう、各突起部39bのオフセット量が設定されている(図25A,図25B参照)。
このような構成によれば、上下方向への湾曲時において、第2の湾曲部A2における湾曲部6の上下方向への曲率半径を、上方と下方とで異ならせることができる。一方、第9の節輪39の各突起部39bは各突端面39b1が左右用牽引ワイヤ43l,43rに対応する回転位置に位置するよう配置されているため、湾曲部6が非湾曲状態にあるとき、第9の節輪39の各突起部39bの少なくとも一部を、左右用牽引ワイヤ43l,43rの近傍であって且つ挿入部2の中心軸Oiに軸対称な位置にて、隣接する第2の節輪32に当接させることができる。従って、突起部39bを中心軸Oiの軸対称位置からオフセットさせた場合においても、荷重バランスを良好に維持することができ、第2の湾曲領域の直線状態を安定的に保持することができる。

Claims (6)

  1. 挿入部の中心軸に沿って複数の節輪が一列に配列された節輪群と、前記節輪群の先端側に位置する前記節輪を基端側から牽引可能な牽引ワイヤと、を備え、前記牽引ワイヤの牽引力によって前記節輪群を湾曲動作させる内視鏡の湾曲部であって、
    前記各節輪は、環状をなす節輪本体と、前記節輪本体の一端面から対をなして突出されて隣接する他の節輪本体の他端面に揺動可能に当接する突起部と、を有し、
    前記各節輪のうちの少なくとも1つの前記節輪は、前記一対の突起部と隣接する他の前記節輪本体の他端面との各当接部に形成される揺動支点を結ぶ軸線が、前記挿入部の中心軸に対し、他の何れかの前記節輪の前記揺動支点を結ぶ軸線とは異なるオフセット量にてオフセットされていることを特徴とする内視鏡の湾曲部。
  2. 前記各節輪のうちの少なくとも1つの前記節輪において、前記一対の突起部は、突曲面を突端部に有し、前記挿入部の中心軸に対して軸対象な位置からオフセットされていることを特徴とする請求項1に記載の内視鏡の湾曲部。
  3. 前記各節輪のうちの少なくとも1つの前記節輪において、前記一対の突起部に連続する前記節輪本体の前記一端面の高さは、前記一対の突起部がオフセットされていない側よりも、オフセットされている側が相対的に高くなるよう設定されていることを特徴とする請求項2に記載の内視鏡の湾曲部。
  4. 前記各節輪のうち少なくとも1つの前記節輪において、前記一対の突起部は、平坦な突端面と、当該突端面の両側にそれぞれ連続する一対の突曲面と、を突端部に有し、
    前記各突起部において、前記一対の突曲面のうち一方の前記突曲面は、当該節輪が一方向に揺動する際の前記当接部を構成し、
    前記各突起部において、前記一対の突曲面のうち他方の前記突曲面は、当該節輪が他方向に揺動する際の前記当接部を構成することを特徴とする請求項1に記載の内視鏡の湾曲部。
  5. 前記節輪本体は、前記牽引ワイヤを挿通するワイヤ挿通部を有し、
    前記ワイヤ挿通部は、前記節輪本体の周上において、前記突端面に連続する前記一対の突曲面の起点間に対応する回転位置内に配置されていることを特徴とする請求項4に記載の内視鏡の湾曲部。
  6. 前記節輪本体は、前記牽引ワイヤを挿通するワイヤ挿通部を有し、
    前記ワイヤ挿通部は、前記節輪本体の周上において、前記突起部とは異なる回転位置に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の内視鏡の湾曲部。
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