JPWO2015076365A1 - 容器 - Google Patents
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Abstract
Description
本願は、2013年11月25日に、日本に出願された特願2013−242924号に基づき優先権を主張し、その内容をここに援用する。
しかし、前記容器では、内容物を使い切る際にヒンジ式キャップを回転させて取り外す必要があるため、キャップの取り外し作業が煩雑である。
また、使用者は必ずしもヒンジ式キャップを好むとは言えず、ヒンジ式以外の開封方式を好む使用者も存在する。しかし、前記容器はキャップの取り外しが煩雑なことから、使用の都度、使用者が好みに応じて開封方式を選択するような使い方には対応できない。
しかし、前記容器は、使用者が使用の都度、好みによって開封方式を選択することが想定されていない。また、使用末期においてキャップを外すことを想定しているため、キャップを取り付け取り外し自在とすることまで想定していない。また、前記容器では、ヒンジ式キャップの上部の閉止部を開こうとした際に誤ってキャップの外壁部を押圧してしまうことで、予期せずキャップ自体が外れてしまうことがある。
前記容器本体は、内容物を収容する胴部と、前記胴部の上端に形成され、上方に向かい暫時窄まるように傾斜した肩部と、前記肩部の上端に突設され、上端が開口した筒状の首部と、を有し、
前記キャップは、天板部と、前記天板部から下方に突出している内側筒部と、前記天板部における前記内側筒部の外側から下方に突出している外側筒部と、を有し、
前記首部の外周面には第一の係止部が形成されており、
前記容器本体に取り付けられた前記キャップの前記内側筒部の内周面には、前記第一の係止部と係合する第二の係止部が形成されており、
前記第一の係止部と前記第二の係止部とで係止構造が形成され、
前記外側筒部は、特定方向から押圧される押圧部位を有し、
前記押圧部位を前記外側筒部の内側に押圧したときに、前記外側筒部の下端部が前記肩部の表面をせり上がって前記第一の係止部と前記第二の係止部の係合状態が解除されるように構成された容器であって、
前記第一の係止部と前記第二の係止部は、前記係合状態を解除して前記容器本体から取り外した前記キャップを、前記第一の係止部と前記第二の係止部とを係合させることで着脱自在に構成されており、
前記キャップには、前記天板部に前記内側筒部の内部と通じる貫通孔が形成され、さらに前記天板部とヒンジ部を介して形成され、前記貫通孔を開閉自在に閉じている閉止部が設けられている、容器。
前記押圧部位が前記外側筒部をY方向に押圧できる位置に構成されている、請求項1に記載の容器。
内容物を収容する容器本体と、前記容器本体の上端部に取り付けられるキャップと、を有し、
前記容器本体は、内容物を収容する胴部と、前記胴部の上端に形成され、上方に向かい暫時窄まるように傾斜した肩部と、前記肩部の上端に突設され、上端が開口した筒状の首部と、を有し、
前記キャップは、天板部と、前記天板部から下方に突出する内側筒部と、前記天板部における前記内側筒部の外側から下方に突出し、前記キャップを前記容器本体に取り付けたときに下端部が前記肩部に接する外側筒部と、を有し、
前記首部の外周面には第一の係止部が形成され、
前記内側筒部の内周面には、前記キャップを前記容器本体に取り付けたときに前記第一の係止部と係合する第二の係止部が形成され、
前記第一の係止部と前記第二の係止部とで係止構造が形成され、
前記外側筒部を内側に押圧したときに、前記外側筒部の下端部が前記肩部の表面をせり上がって前記第一の係止部と前記第二の係止部の係合状態が解除される容器であって、
前記キャップには、前記天板部に前記内側筒部の内部と通じる貫通孔が形成され、さらに前記天板部とヒンジ部を介して形成され、前記貫通孔を開閉自在に閉じる閉止部が設けられ、
前記外側筒部の前記ヒンジ部側とその反対側を結ぶX方向に沿って、前記外側筒部を内側に押圧したときに、X方向に垂直なY方向に沿って前記外側筒部を内側に押圧したときよりも、前記第一の係止部と前記第二の係止部の係合状態が解除されにくくなっていることを特徴とする。
また、前記第一の係止部と前記第二の係止部とのX方向両端の係止構造は、Y方向両端の係止構造より係合強度が強くなっていることが好ましい。
また、前記第一の係止部と前記第二の係止部が、X方向両端側に形成され、Y方向両端側に形成されていないことが好ましい。
また、前記外側筒部がY方向よりもX方向に撓みにくくなっていることが好ましい。
また、前記キャップを前記容器本体の上端部に取り付けたときに、前記外側筒部のX方向両端側の下端部が前記肩部に接触せず、前記外側筒部のY方向両端側の下端部が前記肩部に接することが好ましい。
また、前記容器本体の肩部における前記ヒンジ部側とその反対側には、X方向に沿って外側筒部を内側に押圧したときに前記外側筒部の下端部が前記肩部の表面をせり上がりにくくする段差が形成されていることが好ましい。
以下、本発明の容器の一例について図1〜4Aに基づいて説明する。
本実施形態例の容器1は、図1に示すように、内容物を収容する容器本体2と、容器本体2の上端部に着脱可能に取り付けられているキャップ3と、を有する。
胴部10の断面形状は、特に限定されず、例えば、円形、多角形、楕円形、星形等、任意に選択できる。ここで「断面」とは、胴部の長手方向に対して垂直方向に切断した時の断面を意味する。
また、本発明の容器においては、突起状の第一の係止部16に代えて、首部14の外周側に周方向に溝を形成し、前記溝にキャップ3の第二の係止部24が引っ掛かることで係止構造を形成するようにしてもよい。
本発明の容器における容器本体の首部は、胴部の直径方向の中央に位置してもよく、胴部の直径方向の中央に位置していなくてもよい。
キャップ3を容器本体2の上部に取り付けた状態では、外側筒部22の下端部22aが容器本体2の肩部12に接していてもよいし、接していなくてもよいが、接していることが好ましい。
また、内側筒部20の内周面20aの先端側(下端部)には、内周面20aから首部14側へ突き出るように、内側筒部20の周方向に環状に第二の係止部24が形成されている。
また、外側筒部は特定方向から押圧される押圧部位を有し、押圧部位を前記外側筒部の内側に押圧したときには、外側筒部22の下端部22aが肩部12の表面をせり上がり、キャップ3が押し上げられて第一の係止部16と第二の係止部24の係合状態が解除される。
第二の係止部24の縦断面形状は、この例では三角形状であるが、第一の係止部16と係合構造を形成可能であり、かつキャップが押し上げられたときに係合状態が解除される形状であれば三角形状には限定されず、半円形、矩形等であってもよい。第一の係止部16及び第二の係止部24の縦断面形状がいずれも三角形状であることが好ましい。
容器1では、容器本体2の胴部10内に収容された内容物は、肩部12、首部14、スリーブ28、貫通孔25を介して、注出口部26から注出される。
閉止部32には、下面の中央から下方に突出した突起部38が設けられていてもよい。突起部38は、閉止部32を閉じた際に注出口部26に嵌まり込み、内容物が漏れるのを抑制する。すなわち、キャップ3では、いわゆるインナーボス方式で注出口部26を閉じるようになっている。突起部の形状は台形であってもよいし、半円形やインナーリングであってもよい。
注出口部26の内径と、首部14の内径との比は、1:0.1〜1:5であることが好ましい。
閉止部32による内容物の漏れ防止機構は、突起部38によるインナーボス方式には限定されず、内容物に応じて適宜選択すればよい。例えば、閉止部の下面から突出させた筒部が注出口部内に嵌まり込むインナーリング方式であってもよく、閉止部の下面から突出させた筒部内に注出口部が嵌まり込み、かつ前記筒部の内周面と注出口部の外周面にそれぞれ形成された係止部を係合させるアンダーカット方式等であってもよい。
キャップを構成する材質は、キャップに通常用いられる材質であれば特に限定されず、例えば、PP、PE、PA、PET、PS、金属、又はこれらの複合材料等が挙げられる。なかでもPE、PP等のオレフィン系樹脂が好ましい。具体的には、容器本体2の材質がHDPEのとき、キャップ3の材質がPPであることが好ましい。
容器1では、図4Bに示すように、内側筒部20におけるヒンジ部30側とその反対側、すなわちX方向の両端部が部分的に肉厚化されていてもよい。これにより、内側筒部20がY方向よりもX方向に撓みにくくなっている。そのため、容器1では、外側筒部22をX方向に沿って内側に押圧したときに、外側筒部22をX方向に垂直なY方向に沿って内側に押圧したときよりも、第一の係止部16と第二の係止部24の係合状態が解除されにくくなっている。ここで、外側筒部22をY方向に押圧できる位置となるように、押圧部位が外側筒部22のY方向両端側に構成されている。
図4Bにおいて、内側筒部20のX方向の外径と、Y方向の外径との比は(1:2〜1:0.5であることが好ましい。
図4Bにおいて、内側筒部20におけるX方向の厚さと、Y方向の厚さとの比は、5:1〜1:1であることが好ましい。
容器1を使用する際は、その都度、使用者が好みで開封形式を任意に選択できる。具体的には、たとえば、キャップ3の外側筒部22を掴み、指掛部34に指を引っ掛けて閉止部32を開くことで、注出口部26から内容物を注出して使用することができる。
例えば、肩部12と首部14が一体となった成形体の肩部12の下端に、胴部10を形成するラミネート製の筒体を取り付け、その底部から胴部10内に内容物を充填した後に、底部をシールして密封し、キャップ3を取り付けることで容器1とする方法が挙げられる。
なお、本発明の容器において、内側筒部20をY方向よりもX方向に撓みにくくする態様は、前記容器1のような態様には限定されない。
例えば、図5Aに示すように、内側筒部20におけるヒンジ部30側とその反対側の部分20cを除く側面部20bに、内側筒部20の軸方向にスリット40を形成し、内側筒部20にヒンジ部30側及びその反対側の部分20cと、それらよりも周方向の長さが短い側面側の部分20dとを形成したキャップ3Aを有する容器としてもよい。スリットの数は2〜12が好ましい。1つのスリットの幅と長さとの比は、1:1〜1:10であることが好ましい。
スリットの幅は同一であってもよく異なっていてもよいが、X方向両端側の側面部20bに形成したスリットの幅を、Y方向両端側に形成したスリットの幅よりも狭くして、内側筒部20がY方向よりもX方向に撓みにくくなるようにしてもよい。
また、スリットを形成する場合、スリットは内側筒部20の下端部に達していてもよく、達していなくてもよい。
キャップ3Bでは、内側筒部20のX方向両端側に部分的に補強部42が設けられ、Y方向両端側に補強部が設けられていないため、内側筒部20がY方向よりもX方向に撓みにくい。そのため、外側筒部22をX方向に沿って内側に押圧したときに、外側筒部22の押圧部位をY方向に沿って内側に押圧したときよりも、第一の係止部16と第二の係止部24の係合状態が解除されにくくなる。
補強部42の高さは内側筒部20と同じであってもよく、異なっていてもよい。補強部42は、ヒンジ部30側及びその反対側から内側筒部20の外周面に設けられることが好ましく、具体的には、内側筒部20の外周面の表面積を100面積%としたときに、5〜100面積%を覆うように設けることが好ましい。図6において、補強部42の厚さと、内側筒部20の厚さとの比は1:0.1〜1:10であることが好ましい。
キャップ3Eでは、天板部18の中央の貫通孔25の周りに注出口部26が形成されておらず、容器本体2の首部14が貫通孔25を通過して天板部18の上側に突き出るようになっている。また、天板部18とヒンジ部30を介して形成された閉止部32によって、天板部18の上側に突き出た首部14の開口が閉止されるようになっている。
また、キャップ3Eでは、閉止部32の中央から下方に突出する筒部37が形成されており、閉止部32を閉じた際に筒部37の内部に首部14の先端部が嵌まり込むようになっている。すなわち、アウターリング方式によって、首部14の開口からの内容物の漏れを防ぐようになっている。
前記外側筒部の前記ヒンジ部側とその反対側を結ぶX方向に沿って、前記外側筒部を内側に押圧して、前記第一の係止部と前記第二の係止部の係合状態が解除される場合の圧力が、X方向に垂直なY方向に沿って前記外側筒部を内側に押圧して前記第一の係止部と前記第二の係止部の係合状態が解除される場合の圧力の1〜10倍であることが好ましく、1.5〜3倍であることがより好ましい。なお、圧力はプッシュプルゲージを用いて外側筒部を内側へ押込む方法で測定することができる。
本発明の容器においては、第一の係止部と第二の係止部のX方向両端の係止構造の係合強度を、Y方向両端側の係止構造の係合強度よりも強くする態様とすることも好ましい。前記態様によっても、外側筒部をX方向に沿って内側に押圧したときに、Y方向に沿って内側に押圧したときよりも第一の係止部と第二の係止部の係合状態が解除されにくくなる。
以下、前記態様の容器の一例を示して説明する。
d1とd2との比は1:1〜5:1であることが好ましい。
前記容器における容器1と同じ部分は同符号を付して説明を省略する。
なお、第一の係止部と第二の係止部のX方向両端の係止構造の係合強度を、Y方向両端側の係止構造の係合強度よりも強くする態様は、前記した態様には限定されない。例えば、第二の係止部のX方向両端側の係止部分の形状と、Y方向両端側の係止部分の形状とを異なるものにすることで、第一の係止部と第二の係止部のX方向両端の係止構造の係合強度を、Y方向両端側の係止構造の係合強度よりも強くしてもよい。
具体的には、例えば、図11A及び11Bに示すように、X方向両端側の係止部分24cの断面形状を三角形状とし、Y方向両端側の係止部分24dの断面形状を半円形状として、Y方向よりもX方向の係合強度を強くした第二の係止部24Bのような態様等が挙げられる。三角形状のX方向両端側の係止部分24cの周方向の長さと、半円形状のY方向両端側の係止部分24dの周方向の長さとの比は、1:1〜1:5であることが好ましい。
また、第一の係止部と第二の係止部のX方向両端の係止構造の係合強度を、Y方向両端側の係止構造の係合強度よりも強くする態様の場合も、キャップ3Eのように、容器本体の首部の先端部がキャップの天板部の上側に突き出て閉止部によって閉じられる態様を採用してもよい。
なお、係合強度とは、横方向からの圧縮強度のことであり、圧縮試験機を使用する方法で測定することができる。具体的には、キャップのX方向及びY方向から100mm/分のスピードで圧縮し、キャップが外れる強度を測定する。
本発明の容器においては、外側筒部がY方向よりもX方向に撓みにくい態様とすることも好ましい。これにより、外側筒部がX方向に沿って内側に押圧されたときでも、外側筒部の下端部が容器本体の肩部の表面をせり上がりにくくなり、外側筒部がY方向に内側に押圧されたときよりも第一の係止部と第二の係止部の係合状態が解除されにくくなる。
以下、前記態様の容器の一例を示して説明する。
外側筒部のX方向の最も厚い部分と、外側筒部の最も薄い部分との厚さの比は、1:1〜1:5であることが好ましい。
なお、本発明の容器において、外側筒部をY方向よりもX方向に撓みにくくする態様は、前記キャップ4のような態様には限定されない。
例えば、図13に示すように、外側筒部22BのY方向両端側の外周を直線的に切り欠いた切欠部44を形成することで、外側筒部22BのX方向の両端部が部分的に肉厚化され、外側筒部22BがY方向よりもX方向に撓みにくくされたキャップ4Aでもよい。
また、外側筒部22の側面部22dにスリット46を形成する場合、図15に示すように、スリット46が外側筒部22の下端部22aに達しないようにしてもよい。キャップ4B及び4B’において、スリットの数は1〜5が好ましい。
1つのスリットの幅と長さとの比は、1:1〜1:10であることが好ましい。
キャップ4Cでは、外側筒部22のX方向両端側に部分的に補強部48が設けられていることで、外側筒部22がY方向よりもX方向に撓みにくい。そのため、外側筒部22をX方向に沿って内側に押圧したときに、外側筒部22の下端部22aが容器本体の肩部をせり上がりにくく、外側筒部22をY方向に沿って内側に押圧したときよりも第一の係止部16と第二の係止部24の係合状態が解除されにくくなる。
本発明の容器においては、第一の係止部と第二の係止部が、X方向両端側に形成され、Y方向両端側に形成されていない態様とすることも好ましい。前記態様では、第一の係止部と第二の係止部がX方向両端側に形成されているため、外側筒部がX方向に沿って内側に押圧された場合には、第一の係止部と第二の係止部の係合によってキャップを容器本体に保持しようとする力が働く。一方、外側筒部がY方向に沿って内側に押圧された場合には、Y方向両端側に第一の係止部と第二の係止部が形成されていないために、容易にキャップが外れる。このように、前記態様を採用することで、外側筒部がX方向に沿って内側に押圧されたときに、外側筒部がY方向に内側に押圧されたときよりも第一の係止部と第二の係止部の係合状態が解除されにくくなる。
以下、前記態様の容器の一例を示して説明する。
前記容器としては、第一の係止部と第二の係止部24Cが内側筒部のX方向両端側に形成されている以外は、他の形態の容器と同じ態様を採用できる。本実施形態の容器における容器1と同じ部分には同符号を付して説明を省略する。
なお、本実施形態例の場合に、キャップ3Eのように、容器本体の首部の先端部がキャップの天板部の上側に突き出て閉止部によって閉じられる態様を採用してもよい。
本発明の容器においては、キャップを容器本体の上端部に取り付けたときに、外側筒部のX方向両端側の下端部が肩部に接触せず、外側筒部のY方向両端側の下端部が肩部に接する態様とすることも好ましい。これにより、外側筒部がX方向に沿って内側に押圧されたときでも、外側筒部の下端部が容器本体の肩部の表面をせり上がらないため、外側筒部がY方向に内側に押圧されたときよりも第一の係止部と第二の係止部の係合状態が解除されにくくなる。
以下、前記態様の容器の一例を示して説明する。
前記容器では、外側筒部22CのY方向両端側の下端部22eが容器本体2の肩部12に接するようになっている。一方、外側筒部22CのX方向両端側の下端部22fは、容器本体2の肩部12には接触しない。
このように、本実施形態の容器では、外側筒部22CをX方向に沿って内側に押圧したときに、Y方向に沿って内側に押圧したときよりも第一の係止部と第二の係止部の係合状態が解除されにくくなっている。そのため、容器1と同様に、使用者が好みに応じて開封方式を容易に選択できるうえ、内容物を使い切りやすく、予期せずキャップが外れてしまうことが安定して抑制される。
なお、本実施形態例の場合に、キャップ3Eのように、容器本体の首部の先端部がキャップの天板部の上側に突き出て閉止部によって閉じられる態様を採用してもよい。
また、本発明の容器においては、容器本体の肩部におけるヒンジ部側とその反対側に、外側筒部の下端部が肩部の表面をせり上がりにくくする段差を形成する態様とすることも好ましい。これにより、外側筒部をX方向に沿って内側に押圧したときに、外側筒部をY方向に沿って内側に押圧したときよりも第一の係止部と第二の係止部の係合状態が解除されにくくなる。
以下、前記態様の容器の一例を示して説明する。
容器本体2Aは、肩部12におけるヒンジ部30側とその反対側に部分的に突起部50が形成されている以外は、容器本体2と同じである。容器本体2Aでは、突起部50によって肩部12におけるX方向両端側に段差が形成され、肩部12のY方向両端側には段差が形成されていない。具体的には、X方向両端側の段差が形成されている領域と、Y方向両端側の段差が形成されていない領域との面積比は1:1〜1:10であることが好ましい。
このように、容器7では、外側筒部22をX方向に沿って内側に押圧したときに、外側筒部22をY方向に沿って内側に押圧したときよりも第一の係止部16と第二の係止部24の係合状態が解除されにくい。そのため、容器1と同様に、使用者が好みに応じて開封方式を容易に選択できるうえ、内容物を使い切りやすく、予期せずキャップが外れてしまうことが安定して抑制される。
なお、本実施形態例の場合に、キャップ3Eのように、容器本体の首部の先端部がキャップの天板部の上側に突き出て閉止部によって閉じられる態様を採用してもよい。
本発明の容器は、内容物を押し出しやすく内容物を使い切りやすい点から、容器本体がチューブ容器であるときに最も有効である。
2、2A 容器本体
3、3’、3A〜3E、4、4A〜4D、4B’、5、6、8 キャップ
10 胴部
12 肩部
14 首部
16 第一の係止部
18 天板部
20 内側筒部
22、22A〜22C 外側筒部
24、24A〜24C 第二の係止部
25 貫通孔
26 注出口部
30 ヒンジ部
32 閉止部
Claims (8)
- 内容物を収容する容器本体と、前記容器本体の上端部に着脱可能に取り付けられているキャップと、を有し、
前記容器本体は、内容物を収容する胴部と、前記胴部の上端に形成され、上方に向かい暫時窄まるように傾斜した肩部と、前記肩部の上端に突設され、上端が開口した筒状の首部と、を有し、
前記キャップは、天板部と、前記天板部から下方に突出している内側筒部と、前記天板部における前記内側筒部の外側から下方に突出している外側筒部と、を有し、
前記首部の外周面には第一の係止部が形成されており、
前記容器本体に取り付けられた前記キャップの前記内側筒部の内周面には、前記第一の係止部と係合する第二の係止部が形成されており、
前記第一の係止部と前記第二の係止部とで係止構造が形成され、
前記外側筒部は、特定方向から押圧される押圧部位を有し、
前記押圧部位を前記外側筒部の内側に押圧したときに、前記外側筒部の下端部が前記肩部の表面をせり上がって前記第一の係止部と前記第二の係止部の係合状態が解除されるように構成された容器であって、
前記第一の係止部と前記第二の係止部は、前記係合状態を解除して前記容器本体から取り外した前記キャップを、前記第一の係止部と前記第二の係止部とを係合させることで着脱自在に構成されており、
前記キャップには、前記天板部に前記内側筒部の内部と通じる貫通孔が形成され、さらに前記天板部とヒンジ部を介して形成され、前記貫通孔を開閉自在に閉じている閉止部が設けられている、容器。 - 前記外側筒部の前記ヒンジ部側とその反対側を結ぶX方向に沿って、前記外側筒部を内側に押圧したときに、X方向に垂直なY方向に沿って前記外側筒部を内側に押圧したときよりも、前記第一の係止部と前記第二の係止部の係合状態が解除されにくくなっており、
前記押圧部位が前記外側筒部をY方向に押圧できる位置に構成されている、請求項1に記載の容器。 - 前記内側筒部がY方向よりもX方向に撓みにくくなっている、請求項2に記載の容器。
- 前記第一の係止部と前記第二の係止部とのX方向両端の係止構造は、Y方向両端側の係止構造より係合強度が強くなっている、請求項2に記載の容器。
- 前記第二の係止部が、X方向両端側に形成され、Y方向両端側に形成されていない、請求項2に記載の容器。
- 前記外側筒部がY方向よりもX方向に撓みにくくなっている、請求項2に記載の容器。
- 前記容器本体の上端部に取り付けられた前記キャップの前記外側筒部のX方向両端側の下端部が前記肩部に接触しておらず、前記外側筒部のY方向両端側の下端部が前記肩部に接している、請求項2に記載の容器。
- 前記容器本体の肩部における前記ヒンジ部側とその反対側には、X方向に沿って外側筒部を内側に押圧したときに前記外側筒部の下端部が前記肩部の表面をせり上がりにくくする段差が形成されている、請求項2に記載の容器。
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