JPWO2015068184A1 - 電解加工方法、電解加工装置および電解加工液 - Google Patents
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Abstract
Description
放電加工で加工する場合には、荒加工において、加工速度最大1gr/min、を得る時のあらさは50μmRz程度、銅―タングステン電極の消耗比は15%程度となる。クラックの発生もある。クラックの発生を減少するため、加工速度を0.2gr/min程度と下げても仕上げ面あらさは10μmRzないし20μmRz、電極消耗比15%程度は避けられない。
仕上げ面あらさを4μmRzとすれば加工速度は最大で0.05gr/minとなり、電極消耗比は15%以上となる。しかし、その当時は超硬合金の形状加工に放電加工を用い、放電加工においてクラックの発生などはあっても、加工速度を著しく下げて加工してクラックを減少させ、さらに、みがき作業によりクラックを除去して製品として使用していた。
(陽極)WC+9/2[O] → WO3+1/2CO+1/2CO2 (1)式
(陰極)WO3+2NaOH → Na2WO4+H2O (2)式
電解加工液は、NaClの代わりにNaNO3を置きかえて加工することも可能である。
Co+2Cl-−2e- → CoCl2 (3)式
CoCl2は水に可溶性をもち、CoCl2は数時間の時間経過の後、電解液中の水(H2O)と反応し、Co(OH)2となりClを放出しNaイオンと反応しNaClを生ずる。
(陽極)TiC+7/2[O] → TiO2+1/2Co+1/2Co2 (4)式
(陰極)TiO2+2H2O → Ti(OH)2 (5)式
この、上記一連の化学反応式は、実験にもとづき反応生成物を分析等によって検討して、想定した反応式である。TiO2がTi(OH)2に化学反応するにはTiCl2の過程がある。
炭化タンタル(TaC)の場合も、TiCの場合と同様の反応と考えられている。
なお、電解加工液としては、NaCl水溶液を基本とし、それにNaOHを添加した場合を想定しているが、硝酸ナトリウム(NaNO3)を使用する場合も、Clの代わりにNO3を置き換えればよい。
すなわち、第一の目的は、加工によって生じたタングステン酸ソーダ(Na2WO4)を如何にして分離除去するかという重要問題を解決することである。また、第二の目的は、減少したNaイオン成分を如何にして容易に補給するかという重要問題を解決することである。
従来の超硬合金の電解加工の問題点は、前述のように、加工中にナトリウムイオンが不足して加工ができなくなる点と、貴重な資源であるタングステンが回収できないことであった。本発明では、電極と工作物である超硬合金との間に、電極を負極として電圧を印加し電流を流すことで工作物である超硬合金の成分である炭化タングステン(WC)を陽極酸化させて酸化タングステン(WO3)とすると同時にコバルト(Co)を電解溶出し、陽極酸化して生成した酸化タングステン(WO3)を化学的に溶解させることにより加工を行う電解加工方法において、タングステン酸イオン(WO4 2-)が、カルシウム(Ca)イオンと反応することに注目した。すなわち、超硬合金の電解加工の生成物であるタングステン酸ソーダ(Na2WO4)は水溶性であり、他のイオン等との分離が困難であるが、電解加工液として、食塩水(NaCl水溶液)又は硝酸ソーダ水溶液(Na(No3))を用い、電解加工液にあらかじめカルシウム塩(例えば、水酸化カルシウムCa(OH)2、塩化カルシウムCaCl2、硝酸カルシウムCa(NO3)2、などカルシウムイオン(Ca 2+)を含むもの)を加えることで、このカルシウム塩と反応し、NaとCaが置換してCaWO4(タングステン酸カルシウム)を生ずることがわかった。酸化タングステン(WO3)のNa塩であるタングステン酸ソーダは水溶性であるが、それ以外(たとえばアルカリ土類の金属塩であるタングステン酸カルシウム(CaWO4)など)は不溶性であることに注目した。化学反応は以下のように進む。
Na2WO4+Ca(OH)2 → CaWO4+2NaOH (6)式
Na2WO4+CaCl2 → CaWO4+2NaCl (7)式
Na2WO4+Ca(NO3)2 → CaWO4+2Na(NO3) (8)式
なお、NaCl水溶液が主成分の電解加工液を使用する場合には、Ca(OH)2に加えてCaCl2も加えCaイオンの電解加工液中の量を増加させ、Clイオンが電解液中に増加することで電解加工液が酸性になるのを抑制するために、水酸化ナトリウム(NaOH)を加えて、電解加工液をアルカリ性にすることが望ましい。また、Na(NO3)水溶液が主成分の電解加工液を使用する場合に、Ca(NO3)2をあらかじめ加え、その際余剰のNO3イオンが増加し酸性になることを抑制するために、同様に水酸化ナトリウム(NaOH)を加えて、電解加工液をアルカリ性にすることが望ましい。
実施の形態1において、タングステンの回収について述べたが、実施の形態2は、それ以外の金属成分等の効率的な回収方法に関する方法である。なお、特別に断らない限りは他の実施の形態と同様の構成を備えることが可能である。
Co、Ti、Ta、等は電解加工の反応で最初は塩化物となり、CoCl2、TiC2 、TaCl2を生ずるが、時間の経過と共に水酸化物を形成し、Clイオンを放出し、NaClを再生するので、電解液はもとにもどる。これらの金属は水酸化物の状態で回収することもできるが、これではスラッジとして回収することになり、体積が大きく、後の処理も手間がかかる。Co、Ti、Taの再生資源として再生するには純度の高い金属状態で回収するのが好ましく、電気析出に着目した。しかし、電気析出を効率的に行うには、水酸化物では反応が進みすぎており、回収効率が著しく低下する。
加工液2は、加工槽4より配管11を通って、常に回収槽8に流れており、回収槽8では電気析出装置10により、Co、Ti、Taが回収されている。Co等が回収された加工液2は、配管12を通って一旦タンク9に貯められる。そして、タンク9に貯められている加工液2は、配管13を通って、再び加工槽3に戻される。このように加工液2は、加工槽4、回収槽8、タンク9の順番に循環している。
(1)電着面積が大きく連続して使用できる構造とするため、大きなドラム型電極を使用し、電着金属の付着したドラムを回転しながら掻き落す構造とした。
(2)電着をおこなうための電力を、加工に要する電力よりも小さくするため、電着用の電極面積を大きくし、電着電極の両極間の距離を小さくした。
回収槽8に流れ込んだ加工液2は、電気析出装置10の、負極である第一電極21および正極である第二電極22により電気析出が行われる。負極である第一電極21の表面には、Co、Ti、Taが析出し、回転軸24を中心に第一電極が回転すると、掻き落とし部25により、第一電極21表面に析出したCo等が掻き落とされ、回収槽8の底に沈殿する。この沈殿を回収することで、Co等の金属が回収できる。
i:電解電流 アンペア(A)
E:極間電圧 ボルト(V)
ρ:比抵抗 Ωcm
S:電極面積 cm2
g:極間距離 cm
R:極間の電解液の全抵抗(Ω)
i=E/R、R=ρg/Sとなるので、gを小さく、Sを大きくとればRは小さくなる。
なお、図2の電気析出装置の第一電極は正極であり、不溶性である必要がある。メッキに使用されている白金メッキチタン材、白金メッキ銅材などを使用している。
実施の形態1において、超硬合金の電解加工においてタングステン(W)を回収する方法について説明した。その方法は、電極を負極にして炭化タングステン(WC)を陽極酸化させて酸化タングステン(WO3)とすると同時にコバルト(Co)を電解溶出し、陽極酸化して生成した酸化タングステン(WO3)を化学的に溶解させることにより加工を行う方法であり、必ずしも電極を正極にする状態と電極を負極にする状態とを交互に繰り返す場合には限らなかった。しかし、加工の効率を考慮すると、電極を正極にしてNa+を工作物側へ引き寄せ、酸化タングステン(WO3)を積極的に溶解する方が望ましい。実施の形態3は、電極極性を正極・負極切り替えながら行う加工方法に関する。なお、特別に断らない限りは他の実施の形態と同様の構成を備えることが可能である。
C+2[O] → CO2 (10)式
然し電解液中にコバルト(Co)が添加されると、電極が陰極となる間に溶液中に解離したコバルトイオンが電極表面に金属コバルトとして析出する。
Co2++2e → Co (11)式
次に電極が陽極になる時に析出した金属コバルトが再び塩素イオンと電気化学的に反応して溶出する。
Co+2Cl- − 2e- → CoCl2 (12)式
このように電極表面で起るのは金属コバルトの析出と溶出だけとなり発生期の酸素を生じるための電気量は、すべて(11)式と(12)式の反応に費やされ、グラファイト電極の消耗は全く生じないと考えることができる。
いろいろな材料で試験した結果、塩化コバルト(CoCl2)又は、塩化ニッケル(NiCl2)あるいは塩化第一鉄(FeCl2)、塩化第二鉄(FeCl3)を電解加工液に添加するとグラファイト電極の消耗が減らせることが分かった。さらに、添加する量が、0.1wt%以上の範囲とし、反応を活発にするため液温を30℃以上にすることがより効果的であることがわかった。
超硬合金の電解加工を、電極極性を正極・負極切り替えながら行う方式では、電極消耗を抑えるためにグラファイト電極を使用する場合がある。この場合、グラファイト電極はClと反応を起さないので、電極側が正極となったサイクルに於いて、Clガスを発生する。実施の形態4は、電極極性を正極・負極切り替えながら行う実施の形態1又は2の加工方法において、発生するClガス等を処理する方法に関する。なお、特別に断らない限りは他の実施の形態と同様の構成を備えることが可能である。
今までの実施の形態で述べたように、超硬合金の電解加工においては水酸化ナトリウム(NaOH)あるいは水酸化カリウム(KOH)を電解加工液に添加して加工を行う。しかし、これらの薬品は劇物であり、取扱いに注意が必要である。好ましくは、電解加工にも劇物を使用することは避けた方がよい。そこで、以下のように必要な部分以外では、安全な材料とすることができることがわかった。すなわち、水酸化ナトリウム(NaOH)を電解加工液に供給するために、炭酸ナトリウム(Na2CO3)あるいは炭酸水素ナトリウム(NaHCO3)を含んだ電解加工液を使用し、電解加工を行う場合に、その加工液を63℃以上に加熱することで、CO2を放出させてNaOHを生成し、また、加工を行わない場合には電解加工液にCO2を通すことで、炭酸ナトリウム(Na2CO3)あるいは炭酸水素ナトリウム(NaHCO3)に復元することができる。
Claims (19)
- 電極と工作物である超硬合金との間に、電極を負極として電圧を印加し電流を流すことで工作物である超硬合金の成分である炭化タングステン(WC)を陽極酸化させて酸化タングステン(WO3)とすると同時にコバルト(Co)を電解溶出し、陽極酸化して生成した酸化タングステン(WO3)を化学的に溶解させることにより加工を行う電解加工方法において、
電解加工液として、食塩水(NaCl水溶液)又は硝酸ソーダ水溶液(Na(No3))を用い、
該電解加工液にあらかじめカルシウム塩を加えることにより、電解加工により生成されたタングステン酸ソーダ(Na2WO4)とカルシウム塩とを反応させ、タングステン酸カルシウム(CaWO4)を作り、
比重差を利用してカルシウム化合物を分離回収することを特徴とする電解加工方法。 - NaCl水溶液が主成分の電解加工液を使用する場合に、Ca(OH)2に加えてCaCl2も加えCaイオンの電解加工液中の量を増加させ、Clイオンが電解液中に増加することで電解加工液が酸性になるのを抑制するために、水酸化ナトリウム(NaOH)を加えて、電解加工液をアルカリ性にすることを特徴とする請求項1に記載の電解加工方法。
- Na(NO3)水溶液が主成分の電解加工液を使用する場合に、Ca(NO3)2をあらかじめ加え、その際余剰のNO3イオンが増加し酸性になることを抑制するために、水酸化ナトリウム(NaOH)を加えて、電解加工液をアルカリ性にすることを特徴とする請求項1に記載の電解加工方法。
- 電解加工液に、カルシウム塩を加える場所を電解加工を行う加工槽とは別の第二の槽とすることを特徴とする請求項1から3の何れかに記載の電解加工方法。
- 電極と工作物である超硬合金との間に、電極を負極として電圧を印加し電流を流すこと
で工作物である超硬合金の成分である炭化タングステン(WC)を陽極酸化させて酸化タングステン(WO3)とすると同時にコバルト(Co)を電解溶出し、陽極酸化して生成した酸化タングステン(WO3)を化学的に溶解させることにより加工を行う電解加工方法において、
電解加工液として、食塩水(NaCl水溶液)又は硝酸ソーダ水溶液(Na(No3))を用い、
炭化タングステン(WC)が陽極酸化させて生成した酸化タングステン(WO3)を電解加工液に溶解させやすくするために、電解加工液のpHを測定し、電解加工液がアルカリ性になるように水酸化ナトリウム(NaOH)を添加することを特徴とする電解加工方法。 - 電極と工作物である超硬合金との間に、電極を負極として電圧を印加し電流を流すことで工作物である超硬合金の成分である炭化タングステン(WC)を陽極酸化させて酸化タングステン(WO3)とすると同時にコバルト(Co)を電解溶出し、陽極酸化して生成した酸化タングステン(WO3)を化学的に溶解させることにより加工を行う電解加工方法において、
工作物である超硬合金の極性が正極の際に、超硬合金の金属成分であるコバルト(Co)や超硬合金の成分として添加されている炭化チタン(TiC)が化学反応により生成したTiO2が電解加工液に溶解した後、概略10時間以内に電解加工液に電圧を印加して電気析出し、回収することを特徴とする電解加工方法。 - 前記陽極酸化して生成した酸化タングステン(WO3)を化学的に溶解させるために、前記電極を正極とする時間を設け、前記電極を正極・負極交互に繰り返し、
前記電極にグラファイトを使用し、
前記電解加工液に食塩水(NaCl水溶液)を用い、
塩化コバルト(CoCl2)又は、塩化ニッケル(NiCl2)あるいは塩化第一鉄(FeCl2)、塩化第二鉄(FeCl3)を前記電解加工液に添加することを特徴とする、請求項1または2の何れかに記載の電解加工方法。 - 塩化コバルト(CoCl2)又は、塩化ニッケル(NiCl2)あるいは塩化第一鉄(FeCl2)、塩化第二鉄(FeCl3)を前記電解加工液に添加する量が、0.1wt%以上の範囲とし、反応を活発にするため液温を30℃以上に上昇させることを特徴とする請求項7記載の電解加工方法。
- 電解加工液に、カルシウム塩を加える場所を電解加工を行う加工槽とは別の第二の槽とすることを特徴とする請求項7または8の何れかに記載の電解加工方法。
- 電極と工作物である超硬合金との間に、電極を負極として電圧を印加し電流を流すことで工作物である超硬合金の成分である炭化タングステン(WC)を陽極酸化させて酸化タングステン(WO3)とすると同時にコバルト(Co)を電解溶出し、陽極酸化して生成した酸化タングステン(WO3)を化学的に溶解させることにより加工を行う電解加工方法において、
陽極酸化して生成した酸化タングステン(WO3)を化学的に溶解させるために、電極を正極とする時間を設け、前記電極を正極・負極交互に繰り返し、
前記電極にグラファイトを使用し、
電解加工液に硝酸ソーダ(Na(NO3))又は硝酸カリ(K(NO3))を用い、
硝酸鉄(II)(Fe(NO3)2)・6H20)、硝酸鉄(III)(Fe(NO3)3・9H(H2O)、コバルトの硝酸塩類(2Co(NO2)3・6KNO2・3H2O)、硝酸ニッケル(Ni(NO3)2・6H20)を前記電解加工液に添加し、
前記電解加工液にあらかじめカルシウム塩を加えることにより、電解加工により生成されたタングステン酸ソーダ(Na2WO4)とカルシウム塩とを反応させ、タングステン酸カルシウム(CaWO4)を作り、
比重差を利用してカルシウム化合物を分離回収することを特徴とする電解加工方法。 - 硝酸鉄(II)(Fe(NO3)2)・6H20)、硝酸鉄(III)(Fe(NO3)3・9H(H2O)、コバルトの硝酸塩類(2Co(NO2)3・6KNO2・3H2O)、硝酸ニッケル(Ni(NO3)2・6H20)を前記電解加工液に添加する量が、0.1wt%以上の範囲とし、反応を活発にするため液温を30℃以上に上昇させることを特徴とする請求項10記載の電解加工方法。
- 前記陽極酸化して生成した酸化タングステン(WO3)を化学的に溶解させるために、前記電極を正極とする時間を設け、前記電極を正極・負極交互に繰り返し、
前記電極にグラファイトを使用し、
NaCl主体又はNaNO3主体の前記電解加工液中にNaOHを添加することによって、発生したClガスまたはNO3ガスをNaOHと反応させ加工液に吸収させることを特徴とする請求項1に記載の電解加工方法。 - 加工液の水素イオン濃度を計測しアルカリ性になるようにNaOHの添加を制御することを特徴とする請求項12に記載の電解加工方法。
- 電極と工作物である超硬合金との間に、電極を負極として電圧を印加し電流を流すことで工作物である超硬合金の成分である炭化タングステン(WC)を陽極酸化させて酸化タングステン(WO3)とすると同時にコバルト(Co)を電解溶出し、陽極酸化して生成した酸化タングステン(WO3)を化学的に溶解させることにより加工を行う電解加工方法において、
陽極酸化して生成した酸化タングステン(WO3)を化学的に溶解させるために必要な水酸化ナトリウム(NaOH)を電解加工液に供給するために、炭酸ナトリウム(Na2CO3)あるいは炭酸水素ナトリウム(NaHCO3)を含んだ電解加工液を使用し、電解加工を行う場合に、その加工液を63℃以上に加熱することで、CO2を放出させてNaOHを生成し、また、加工を行わない場合には電解加工液にCO2を通すことで、炭酸ナトリウム(Na2CO3)あるいは炭酸水素ナトリウム(NaHCO3)に復元することを特徴とする電解加工方法。 - 食塩水(NaCl水溶液)又は硝酸ソーダ水溶液(NaNo3水溶液)にカルシウム塩を加えた、超硬合金の電解加工用の電解加工液。
- 電極と超硬合金である被加工物との間に交流電圧を印加する電源と、
食塩水(NaCl水溶液)又は硝酸ソーダ水溶液(NaNo3水溶液)にカルシウム塩を加えた電解加工液を貯める加工槽とを備えた電解加工装置。 - 前記加工槽から加工液を流し込むタンクと、
このタンク内の加工液から電気析出によりCo、Ti、Taの少なくとも何れか一つを回収する電気析出手段を備えた
請求項16に記載の電解加工装置。 - 前記電気析出手段は、
円柱状の第一電極と、
この第一電極を取り囲むように所定の間隔を設けて配置された中空円筒状でさらに円筒中心軸方向に一部分切り欠きが設けられた第二電極と、
前記第一電極を負極とし、前記第二電極を正極として電圧を供給する電源と、
前記第一電極を円柱中心軸に沿って回転させる駆動手段と、
前記第二電極の切り欠き部分に配置され、第一電極の側面に円柱状の中心軸に沿って当接した板状の掻き落とし部とを備えた
請求項17に記載の電解加工装置。 - 加工槽中の加工液液面を覆うカバーと、
苛性ソーダ水溶液を貯めるタンクと、
前記カバー内の気体を前記タンク内の苛性ソーダ水溶液中に排出する配管と、
前記タンク内の苛性ソーダ水溶液の水素イオン濃度を測定する測定器を備えた
請求項16から18の何れかに記載の電解加工装置。
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