JP2000204356A - 加工液及び除去加工用の加工液又は複合電解研磨方法並びに金型の製造方法又は超電導加速空洞の製造方法 - Google Patents

加工液及び除去加工用の加工液又は複合電解研磨方法並びに金型の製造方法又は超電導加速空洞の製造方法

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JP2000204356A
JP2000204356A JP11005450A JP545099A JP2000204356A JP 2000204356 A JP2000204356 A JP 2000204356A JP 11005450 A JP11005450 A JP 11005450A JP 545099 A JP545099 A JP 545099A JP 2000204356 A JP2000204356 A JP 2000204356A
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polishing
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Mitsuhiro Nishio
光弘 西尾
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、高効率で高精度に複合電解研磨す
る。 【解決手段】砥粒16と濃度20%のNaOH溶液とを
混合した加工液21中に超硬合金20を浸漬し、工具電
極12及び研磨材13から成る研磨ツール11を超硬合
金20に対向させるとともに超硬合金20と研磨ツール
11の工具電極12との間に電圧を印加して超硬合金2
0を加工して金型などを製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金属材料を鏡面加
工するための複合電解研磨に用いる加工液及び除去加工
用の加工液又はその複合電解研磨方法並びに複合電解研
磨方法を適用した金型の製造方法又は超電導加速空洞の
製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】被加工物として金属材料を鏡面加工する
方法の一つとして複合電解研磨法がある。この複合電解
研磨法は、砥粒による擦過作用に電解溶出を重畳させて
金属材料を加工するもので、その原理は、例えば特公平
4−16311号公報に記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記複
合電解研磨法で使用されている加工液2は、例えばNa
NO、NaClなどの中性塩水溶液であり、その役割
は電解電流を流すことのみが想定されている。このた
め、一般的な金属にアルカリ性の加工液を使用すると、
陽極生成被膜がアルカリに不溶解であるため、被加工物
5の溶解を妨げて加工が進行しなくなる。
【0004】そこで本発明は、高効率で高精度に複合電
解研磨を行うための加工液及び除去加工用の加工液を提
供することを目的とする。
【0005】又、本発明は、高効率で高精度に加工がで
きる複合電解研磨方法並びにこの複合電解研磨方法を適
用した金型の製造方法又は超電導加速空洞の製造方法を
提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1によれば、砥粒
と、所定濃度のアルカリ溶液とを混合した加工液であ
る。
【0007】請求項2によれば、砥粒と、所定濃度のア
ルカリ溶液と、酸化作用を有する酸化剤とを混合した除
去加工用の加工液である。
【0008】請求項3によれば、砥粒と所定濃度のアル
カリ溶液とを混合した加工液中に被加工物を浸漬し、電
極及び研磨材から成る研磨ツールを被加工物に対向させ
るとともに被加工物と研磨ツールの電極との間に電圧を
印加して被加工物を加工する複合電解研磨方法である。
【0009】請求項4によれば、砥粒と所定濃度のアル
カリ溶液と酸化作用を有する酸化剤とを混合した加工液
中に被加工物を浸漬し、電極及び研磨材から成る研磨ツ
ールを被加工物に対向させるとともに被加工物と研磨ツ
ールの電極との間に電圧を印加して被加工物を加工する
複合電解研磨方法である。
【0010】請求項5によれば、砥粒と所定濃度のNa
OH溶液とを混合した加工液中に超硬合金を浸漬し、電
極及び研磨材から成る研磨ツールを超硬合金に対向させ
るとともに超硬合金と研磨ツールの電極との間に電圧を
印加して超硬合金を加工して金型を製造する金型の製造
方法である。
【0011】請求項6によれば、請求項5記載の金型の
製造方法において、加工液は、濃度20%のNaOH溶
液を混合したものである。
【0012】請求項7によれば、砥粒と所定濃度のNa
OH溶液とこのNaOH溶液に所定重量のH溶液
とを混合した加工液中にNbから成る超電導材を浸漬
し、電極及び研磨材から成る研磨ツールを超電導材に対
向させるとともに超電導材と研磨ツールの電極との間に
電圧を印加して超電導材を加工する超電導材の製造方法
である。
【0013】請求項8によれば、請求項7記載の超電導
材の製造方法において、加工液は、濃度20%のNaO
H溶液に重量で5%のH溶液を混合したものであ
る。
【0014】請求項9によれば、荷電粒子ビームにエネ
ルギーを与えるための超電導加速空洞の製造方法におい
て、Nbから成る超電導材をプレスして椀状に絞る工程
と、この工程で作成された2つの椀状の超電導材を接合
して回転楕円体を作成する工程と、超電導材から成る平
板を円筒状にしてビームパイプを形成する工程と、回転
楕円体に対してビームパイプを接合する工程と、椀状に
作成された超電導材の内面、回転楕円体を作成するとき
の接合部、ビームパイプを形成するときの接合部、及び
回転楕円体とビームパイプとの接合部に対してそれぞれ
請求項7又は8記載の超電導材の製造方法より複合電解
研磨して仕上げ加工する工程と、を有する超電導加速空
洞の製造方法である。
【0015】
【発明の実施の形態】(1) 以下、本発明の第1の実施の
形態について図面を参照して説明する。
【0016】図1は複合電解研磨装置の構成図である。
【0017】NCフライス盤1には、被加工物20を加
工するための加工液21が貯えられた加工槽3が備えら
れている。この加工槽3内には、工作物台4が設けら
れ、この工作物台4上に金属材料の工作物(被加工物)
5が載置されている。又、この加工槽3には、電解液ユ
ニット6が接続され、ポンプユニット7の駆動によって
加工液2を後述する工具機構8を通して加工槽3と電解
液ユニット6との間に循環させるようになっている。
【0018】工具機構8は、主軸チャック9の出力軸に
給液アダプタ10を設けるとともに研磨ツール11とし
て工具電極12及び研磨材(布)13を取り付けたもの
となっている。図2はかかる研磨ツール11の外観図で
あり、例えば十字形状に工具電極12を設け、この工具
電極12の間に研磨材13を設けたものとなっている。
なお、給液アダプタ10は、電解液ユニット6から供給
された加工液2を加工槽3内へ導く機能を有している。
【0019】この工具機構8の工具電極12と被加工物
5との間には、定電圧電源14が接続されている。この
定電圧電源14は、関数発生器15により発生する複合
電解研磨の進行に従った関数の電圧を工具電極12と被
加工物5との間に印加するものとなっている。
【0020】このような構成であれば、被加工物20が
加工槽3内の工作物台4上に載置され、この加工槽3内
に加工液2がポンプユニット7の駆動によって供給さ
れ、被加工物20が加工液21内に浸漬される。これと
共に研磨ツールが被加工物20に対向配置されるととも
に、これら研磨ツールと被加工物20との間に砥粒16
が供給される。
【0021】定電圧電源14は、関数発生器15により
発生する複合電解研磨の進行に従った関数の電圧を被加
工物20を正極(+)、工具電極12を負極(−)とし
て印加する。
【0022】このような状態に主軸チャック9を駆動し
て研磨ツール11を回転させると、図3(a)に示すよう
に研磨ツール11の研磨材12の固定砥粒又は加工液2
に混合された遊離砥粒が被加工物5の表面の不動態膜1
7を微小に擦過し、同図(b)に示すように被加工物5か
ら新鮮な金属面が露出する。被加工物20と工具電極1
2との間には、上記の如く電圧が印加されているので、
金属面からは同図(c)に示すように金属がイオンとして
電解溶出が起こって被加工物20は加工される。暫くす
ると金属面には、同図(c)に示すように不動態膜17が
再生し、電解溶出は止まる。これ以降、上記被加工物2
0の表面の不動態膜17の微小擦過による新鮮な金属面
の露出、金属イオンの電解溶出による被加工物20の加
工、不動態膜17が再生が繰り返されて被加工物20の
加工が進行する。
【0023】さて、この研磨装置は、被加工物20とし
て超硬合金や超電導材などの金属材料の加工を行うもの
であり、これら被加工物20の金属材料に応じて複合電
解研磨に最適な加工液21が用いられる。(a)先ず、超
硬合金を用いて例えば光学レンズ等の金型を形成する場
合について説明する。
【0024】この超硬合金20を加工する場合、この超
硬合金20の主成分であるタングステンを溶出させるこ
とが必要である。このような事から加工液21として
は、砥粒16と、所定濃度例えば濃度20%のNaOH
などのアルカリ溶液とを混合したものが用いられる。
【0025】次に、超硬合金20の加工作用について説
明する。
【0026】超硬合金20が加工槽3内の工作物台4上
に載置され、この加工槽3内に加工液21がポンプユニ
ット7の駆動によって供給され、超硬合金20が加工液
21内に浸漬される。これと共に研磨ツール11が超硬
合金20に対向配置されるとともに、これら研磨ツール
11と超硬合金20との間に砥粒16が供給される。
【0027】定電圧電源14は、関数発生器15により
発生する複合電解研磨の進行に従った関数の電圧を超硬
合金20を正極(+)、工具電極12を負極(−)とし
て印加する。
【0028】このような状態に主軸チャック9を駆動し
て研磨ツール11を回転させると、図3(a)に示すよう
に研磨ツール11の研磨材12の固定砥粒又は加工液2
1に混合された遊離砥粒が超硬合金20の表面の不動態
膜17を微小に擦過し、同図(b)に示すように超硬合金
20から新鮮な金属面が露出する。超硬合金20と工具
電極12との間には、上記の如く電圧が印加されている
ので、金属面からは同図(c)に示すように金属がイオン
として電解溶出が起こって超硬合金20は加工される。
【0029】この超硬合金20を加工するときの電解溶
出の作用を説明すると、この電解溶出をするには超硬合
金20の主成分であるタングステンを溶出させることが
必要である。
【0030】加工液21に例えば濃度20%のNaOH
などのアルカリ溶液を用いた場合、タングステンは陽極
酸化により、 WC+6OH→WO+C+3HO+6e …(1) となる。このWOは WO+2NaOH→NaWO+HO …(2) となる反応により、タングステン酸ナトリウムとなって
溶出する。
【0031】このようにして超硬合金20の加工が進
み、暫くすると超硬合金20の金属面には、上記図5
(c)に示すように不動態膜17が再生し、電解溶出は止
まる。これ以降、上記超硬合金20の表面の不動態膜1
7の微小擦過による新鮮な金属面の露出、金属イオンの
電解溶出による超硬合金20の加工、不動態膜17が再
生が繰り返されて超硬合金20の加工が進行する。
【0032】このような超硬合金20の加工であれば、
例えば光学レンズを作製するための金型や自由曲面を得
るための金型の加工などに適用される。(b)次に、被加
工物20として超電導材であるNbの加工する場合につ
いて説明する。
【0033】このNb20は酸化雰囲気中でアルカリに
可溶である。従って、例えば20%NaOH水溶液に重
量で5%の酸化剤例えばHを混合した加工液21
を用いることにより容易にNb20は溶解する。
【0034】しかるに、Nb20が加工槽3内の工作物
台4上に載置され、この加工槽3内に上記の如く20%
NaOH水溶液に重量で5%のHを混合した加工
液21がポンプユニット7の駆動によって供給され、N
b20が加工液21内に浸漬される。これと共に研磨ツ
ール11がNb20に対向配置されるとともに、これら
研磨ツール11とNb20との間にアルミナ粉末等の砥
粒16が供給される。
【0035】定電圧電源14は、関数発生器15により
発生する複合電解研磨の進行に従った関数の電圧をNb
20を正極(+)、工具電極12を負極(−)として印
加する。
【0036】このような状態に主軸チャック9を駆動し
て研磨ツール11を回転させると、上記図3(a)に示す
ように研磨ツール11の研磨材12の固定砥粒又は加工
液21に混合された遊離砥粒がNb20の表面の不動態
膜17を微小に擦過し、同図(b)に示すようにNb20
から新鮮な金属面が露出する。Nb20と工具電極12
との間には、上記の如く電圧が印加されているので、金
属面からは同図(c)に示すように金属がイオンとして電
解溶出が起こってNb20は加工される。
【0037】そして、暫くするとNb20の金属面に
は、上記図3(c)に示すように不動態膜17が再生し、
電解溶出は止まる。これ以降、上記Nb20の表面の不
動態膜17の微小擦過による新鮮な金属面の露出、金属
イオンの電解溶出によるNb20の加工、不動態膜17
が再生が繰り返されてNb20の加工が進行する。
【0038】このように上記第1の実施の形態において
は、砥粒16と濃度20%のNaOH溶液とを混合した
加工液21中に超硬合金20を浸漬し、工具電極12及
び研磨材13から成る研磨ツール11を超硬合金20に
対向させるとともに超硬合金20と研磨ツール11の工
具電極12との間に電圧を印加して超硬合金20を加工
して金型などを製造するようにしたので、加工面粗さは
高々1μmRyであったが、濃度20%のNaOHを加
工液21として使用した場合、同じ条件で0.5μmR
y以下に加工できる。従って、高効率で高精度に超硬合
金20を複合電解研磨を行うための加工液21を使用し
てその複合電解研磨ができる。
【0039】又、砥粒16と濃度20%のNaOH溶液
とこのNaOH溶液に重量で5%のH溶液とを混
合した加工液21中にNb20から成る超電導材を浸漬
し、研磨ツール11をNb20に対向させるとともにN
b20と研磨ツール11の工具電極12との間に電圧を
印加してNb20を加工するようにしたので、濃度20
%のNaOHを加工液21としてNbを加工した場合、
容易に0.2μmRyの表面粗さまで加工でき、研磨面
に研磨剤の埋め込みは見られなかった。従って、高効率
で高精度にNb20を複合電解研磨を行うための加工液
21を使用してその複合電解研磨ができる。 (2) 次に、本発明の第2の実施の形態について図面を参
照して説明する。
【0040】この第2の実施の形態は、上記Nbに対す
る複合電解研磨方法を超電導加速空洞の製造に適用した
ものである。
【0041】図4はかかる超電導加速空洞の製造工程を
示す図である。
【0042】この超電導加速空洞(以下、加速空洞と省
略する)は、高周波の電界を印加し荷電粒子を加速する
ものであり、超電導状態で使用すると性能の飛躍的な向
上が見込まれることから、近年Nbで加速空洞を作り低
温で超電導状態にし運転する方法が研究されているもの
である。そして、この加速空洞の内部は、0.2〜0.
5μmの表面粗さで平滑に研磨されていることが必要で
あり、研磨剤の埋め込みなどがあってはならないもので
ある。
【0043】先ず、図4(a)に示すように素材すなわち
Nb平板30に対して穴明け加工が行われてドーナッツ
状のNb平板が作成される。次にドーナッツ状のNb平
板30に対して同図(b)に示すようにブレスが加えら
れ、Nb平板30は椀状に絞られる。
【0044】ここで、最終的に製造される加速空洞は、
回転楕円体にビームパイプを接続した構造となっている
ので、1つの加速空洞を製造するのに2つの椀状のNb
平板30が作成される。
【0045】次に、椀状に作成された2つのNb平板3
0は、図4(c)に示すようにその内面31に対してそれ
ぞれ複合電解研磨Qにより仕上げ加工が行われる。す
なわち、上記第1の実施の形態で説明したように、Nb
平板30の内面31は、アルミナ粉末等の砥粒16と濃
度20%のNaOH溶液とこのNaOH溶液に重量で5
%のH溶液とを混合した加工液21を用いて複合
電界研磨される。このNb平板30の内面31は、回転
対称であるので、例えば回転テーブル上に固定され、N
C制御送りにより研磨ツール11を移動させることによ
り複合電界研磨される。
【0046】次に、複合電界研磨された2つの椀状のN
b平板30が図4(d)に示すように合わされて、その赤
道面(接合部)32が例えばレーザ又はEB(電子ビー
ム)などの高エネルギ密度溶接法で溶接される。これに
より回転楕円体33が作成される。
【0047】次に、回転楕円体33の接合部32に対し
て図4(e)に示すように複合電解研磨Qにより仕上げ
加工が行われる。この複合電解研磨Qも上記同様に、
アルミナ粉末等の砥粒16と濃度20%のNaOH溶液
とこのNaOH溶液に重量で5%のH溶液とを混
合した加工液21を用いて平滑に複合電界研磨される。
【0048】次に、別のNb平板がローラ巻きされて図
4(f)に示すようにその付き合わせ部が高エネルギ密度
溶接法で溶接され整形される。
【0049】次に、この溶接されたパイプ内面に対して
図4(f)に示すように複合電解研磨Qにより仕上げ加
工が行われる。この複合電解研磨Qも上記同様に、ア
ルミナ粉末等の砥粒16と濃度20%のNaOH溶液と
このNaOH溶液に重量で5%のH溶液とを混合
した加工液21を用いて平滑に複合電界研磨される。こ
のパイプ内面の複合電界研磨は、パイプ内面に丁度合う
寸法の研磨ツールを用いて加工すれば、その研磨はたや
すいものである。
【0050】次に、図4(g)に示すように回転楕円体3
3に対してビームパイプ34を付き合わせて高エネルギ
密度溶接法で溶接する。
【0051】次に、これら回転楕円体33とビームパイ
プ34との溶接部に対して図4(h)に示すように複合電
解研磨Qにより仕上げ加工が行われる。この複合電解
研磨Qも上記同様に、アルミナ粉末等の砥粒16と濃
度20%のNaOH溶液とこのNaOH溶液に重量で5
%のH溶液とを混合した加工液21を用いて平滑
に複合電界研磨される。
【0052】このように上記第2の実施の形態によれ
ば、複合電解研磨方法を用いてNb製の超電導高周波加
速空洞を製造でき、研磨面に研磨剤の埋め込みは見られ
なかった。
【0053】なお、本発明は、上記第1及び第2の実施
の形態に限定されるものでなく次の通り訂正してもよ
い。
【0054】例えば、上記第1及び第2の実施の形態で
は、アルカリ溶液としてNaOHを使用し、酸化剤とし
てHを使用した例について説明したが、薬品とし
てはこれらに限定されるものでない。又、アルカリ溶液
は、金属を腐食することが少なく、機械寿命が長くなる
という特徴を合わせ持っている。
【0055】
【発明の効果】以上詳記したように本発明によれば、高
効率で高精度に複合電解研磨を行うための加工液及び除
去加工用の加工液を提供できる。
【0056】又、本発明によれば、高効率で高精度に加
工ができる複合電解研磨方法並びにこの複合電解研磨方
法を適用した金型の製造方法又は超電導加速空洞の製造
方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる複合電解研磨装置の第1の実施
の形態を示す構成図。
【図2】研磨ツールの外観図。
【図3】複合電解研磨法の加工原理を示す図。
【図4】本発明に係わる複合電解研磨方法を超電導加速
空洞の製造に適用した造工程を示す図。
【符号の説明】
1:NCフライス盤、 3:加工槽、 4:工作物台、 6:電解液ユニット、 7:ポンプユニット、 8:工具機構、 9:主軸チャック、 10:給液アダプタ、 11:研磨ツール、 12:工具電極、 13:研磨材、 14:定電圧電源、 15:関数発生器、 16:砥粒、 17:不動態膜、 20:被加工物(超硬合金,Nb)、 21:加工液、 30:Nb平板、 33:回転楕円体、 34:ビームパイプ。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 砥粒と、所定濃度のアルカリ溶液とを混
    合したことを特徴とする加工液。
  2. 【請求項2】 砥粒と、所定濃度のアルカリ溶液と、酸
    化作用を有する酸化剤とを混合したことを特徴とする除
    去加工用の加工液。
  3. 【請求項3】 砥粒と所定濃度のアルカリ溶液とを混合
    した加工液中に被加工物を浸漬し、電極及び研磨材から
    成る研磨ツールを前記被加工物に対向させるとともに前
    記被加工物と前記研磨ツールの電極との間に電圧を印加
    して前記被加工物を加工することを特徴とする複合電解
    研磨方法。
  4. 【請求項4】 砥粒と所定濃度のアルカリ溶液と酸化作
    用を有する酸化剤とを混合した加工液中に被加工物を浸
    漬し、電極及び研磨材から成る研磨ツールを前記被加工
    物に対向させるとともに前記被加工物と前記研磨ツール
    の電極との間に電圧を印加して前記被加工物を加工する
    ことを特徴とする複合電解研磨方法。
  5. 【請求項5】 砥粒と所定濃度のNaOH溶液とを混合
    した加工液中に超硬合金を浸漬し、電極及び研磨材から
    成る研磨ツールを前記超硬合金に対向させるとともに前
    記超硬合金と前記研磨ツールの電極との間に電圧を印加
    して前記超硬合金を加工して金型を製造することを特徴
    とする金型の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記加工液は、濃度20%のNaOH溶
    液を混合したことを特徴とする請求項5記載の金型の製
    造方法。
  7. 【請求項7】 砥粒と所定濃度のNaOH溶液とこのN
    aOH溶液に所定重量のH溶液とを混合した加工
    液中にNbから成る超電導材を浸漬し、電極及び研磨材
    から成る研磨ツールを前記超電導材に対向させるととも
    に前記超電導材と前記研磨ツールの電極との間に電圧を
    印加して前記超電導材を加工することを特徴とする超電
    導材の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記加工液は、濃度20%のNaOH溶
    液に重量で5%のH 溶液を混合したことを特徴と
    する請求項7記載の超電導材の製造方法。
  9. 【請求項9】 荷電粒子ビームにエネルギーを与えるた
    めの超電導加速空洞の製造方法において、 Nbから成る超電導材をプレスして椀状に絞る工程と、 この工程で作成された2つの椀状の前記超電導材を接合
    して回転楕円体を作成する工程と、 前記超電導材から成る平板を円筒状にしてビームパイプ
    を形成する工程と、 前記回転楕円体に対して前記ビームパイプを接合する工
    程と、 前記椀状に作成された前記超電導材の内面、前記回転楕
    円体を作成するときの接合部、前記ビームパイプを形成
    するときの接合部、及び前記回転楕円体と前記ビームパ
    イプとの接合部に対してそれぞれ請求項7又は8記載の
    超電導材の製造方法より複合電解研磨して仕上げ加工す
    る工程と、を有することを特徴とする超電導加速空洞の
    製造方法。
JP11005450A 1999-01-12 1999-01-12 加工液及び除去加工用の加工液又は複合電解研磨方法並びに金型の製造方法又は超電導加速空洞の製造方法 Pending JP2000204356A (ja)

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