JPWO2015059769A1 - モータ制御装置 - Google Patents

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Abstract

突極性を有しない同期モータであっても、動作開始後速やかに円盤ずれ故障を検知して異常動作を抑制することが可能なモータ制御装置を得るために、同期モータであるモータに接続されたエンコーダ(位置センサ)の出力信号からモータ検出速度を検出して出力するモータ速度検出部と、エンコーダの出力信号からモータ検出電気角を検出して出力するモータ電気角検出部と、モータ電圧及びモータ電流と、モータ検出速度と、を入力とし、モータ電圧及びモータ電流からモータ推定電気角を推定して出力するモータ電気角推定部と、モータ検出電気角及びモータ推定電気角を入力とし、モータ検出電気角及びモータ推定電気角からエンコーダが正常動作しているか否かを判定し、エンコーダが正常動作しているときにはモータ検出電気角を出力し、エンコーダが正常動作していないときにはモータ推定電気角を出力する切替部と、を備えることを特徴とする。

Description

本発明は、モータ制御装置に関するものである。
従来、回転子が固定子の電流または電圧の周波数に同期する同期モータとして、永久磁石型同期モータ、巻線界磁型同期モータ及びシンクロナスリラクタンスモータが知られている。
例えば、特許文献1には、モータの誘起電圧に基づいて電気角の推定を行い、電気回路モデルに基づいた推定電気角を用いて故障判別を行う技術が開示されている。一般に、モータの誘起電圧は、モータ速度が高いほど振幅が大きくなる。逆にモータ低速時には誘起電圧の振幅は小さく、例えばインバータデッドタイムのような電圧外乱やスイッチングノイズの影響を受け、推定する電気角の精度が著しく低下する。このため、特許文献1に記載の技術では、モータが加速してからしばらくし、その速度がしきい値以上になってから電気角の推定を行う構成としている。
特開2010−029031号公報
しかしながら、上記従来の技術によれば、モータが加速してから電気角の推定を行うまでに時間を要する。そのため、円盤ずれ故障の検知に遅れが生じることになる、という問題があった。
円盤ずれ故障は、モータ制御装置が起動する前より発生していることがあり、モータの動作開始時に円盤ずれが生じているか否かを判別しておかないと、モータの起動と同時に意図しない方向にモータが回転することになる。同期モータが何らかの機構(例えば、ロボットまたは送り機構)の駆動力源として用いられている場合には、このような故障時には、意図しない回転により機構が異常動作し、当該機構自体または当該機構周辺に存在するその他の物体を破壊してしまうおそれがあり、モータを可能な限り早く停止させる必要がある。
なお、モータの誘起電圧ではなく、モータの回転位置により固定子側からみたインダクタンス値が変化する突極性を利用してモータ低速時にモータの電気角や電気角周波数を推定する技術は、突極性を有しないモータ(例えば表面磁石型永久磁石モータ)に対しては適用できない。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、突極性を有しない同期モータであっても、動作開始後速やかに円盤ずれ故障を検知して異常動作を抑制することが可能なモータ制御装置を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、突極性を有しない同期モータを制御するモータ制御装置であって、同期モータであるモータに接続されたエンコーダ(位置センサ)の出力信号から前記モータの速度を検出して、前記モータのモータ検出速度を出力するモータ速度検出部と、前記エンコーダの前記出力信号から前記モータの電気角を検出して、モータ検出電気角を出力するモータ電気角検出部と、前記モータのモータ電圧及びモータ電流と、前記モータ検出速度と、を入力とし、前記モータ電圧及び前記モータ電流から前記モータの電気角を推定して、モータ推定電気角を出力するモータ電気角推定部と、前記モータ検出電気角及び前記モータ推定電気角を入力とし、前記モータ検出電気角及び前記モータ推定電気角から前記エンコーダが正常動作しているか否かを判定し、前記エンコーダが正常動作しているときには前記モータ検出電気角を出力し、前記エンコーダが正常動作していないときには前記モータ推定電気角を出力する切替部と、を備えることを特徴とする。
本発明にかかるモータ制御装置は、突極性を有しない同期モータであっても、動作開始後速やかに円盤ずれ故障を検知して異常動作を抑制することが可能なモータ制御装置を得ることができる、という効果を奏する。
図1−1は、実施の形態1にかかるモータ制御装置の一構成例を示す図である。 図1−2は、比較例としてのモータ制御装置の構成を示す図である。 図2−1は、実施の形態1にかかるモータ制御装置の電気角推定部の一構成例を示す図である。 図2−2は、比較例としてのモータ制御装置の電気角推定部の構成を示す図である。 図2−3は、実施の形態3にかかるモータ制御装置の電気角推定部の一構成例を示す図である。
以下に、本発明にかかるモータ制御装置の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1−1は、本発明にかかるモータ制御装置の実施の形態1の一構成例を示す図である。図1−1に示す同期モータ制御装置1は、インバータ2、電流検出部3及びエンコーダ5(位置センサ)に接続されている。インバータ2及びエンコーダ5はモータ4に接続されており、インバータ2とモータ4の間に電流検出部3が配されている。なお、モータ4としては、例えば永久磁石型同期モータを用いる。
図1−1に示す同期モータ制御装置1は、速度指令部11と、速度制御部13と、電流制御部15と、座標変換部17,22と、PWM処理部19と、速度換算部7と、電気角換算部8と、電気角推定部24と、切替部26と、を備える。
ここで、従来のモータ制御装置の構成を参照する。図1−2は、比較例である従来のモータ制御装置の構成を示す図である。図1−1に示す同期モータ制御装置1と同様に、図1−2に示す同期モータ制御装置1aもインバータ2、電流検出部3及びエンコーダ5に接続され、インバータ2及びエンコーダ5はモータ4に接続されており、インバータ2とモータ4の間に電流検出部3が配されている。
同期モータ制御装置1aは、制御部、処理部、換算部及び変換部を備えるが、これらは、出力した値が他の制御部、処理部、換算部または変換部を経て再び入力される構成である。
エンコーダ5は、エンコーダ信号6を出力する。エンコーダ信号6は、モータ4の回転子位置(角度)情報に相当する。エンコーダ信号6は、速度換算部7及び電気角換算部8に入力される。
速度換算部7は、エンコーダ信号6に対して微分を行い、または差分をとってモータ4の回転子の回転速度を速度信号10として出力する。速度信号10は、速度制御部13に入力される。
速度制御部13には、速度信号10及び速度指令部11が出力する速度指令12が入力される。速度制御部13は、速度信号10と速度指令12が一致するように制御処理を行って電流指令14を出力する。速度制御部13は、例えば、PI(比例積分)制御、フィードフォワード制御を行う。
同期モータの速度を制御するには同期モータのトルクを制御するが、ここで例に用いた永久磁石型同期モータではモータトルクとモータ電流が比例するので速度制御部13の出力は電流指令となる。この電流指令14は電流制御部15に入力される。
電流制御部15及び座標変換部17で構成される電流制御系は、2軸直交回転座標(dq軸)上に構築される。ほとんどの場合、d軸はモータ回転子磁束方向に設定され、このときq軸電流はモータトルクを発生させる電流となるので、速度制御部13が出力する電流指令14は、q軸電流指令に相当する。
電流制御部15は、PI制御、モータ4のdq軸間の電磁干渉を抑制する非干渉化制御を行う。電流制御部15には、電流指令14及び回転座標上の検出電流信号23が入力され、制御処理を行って電圧指令16を出力する。
回転座標上の検出電流信号23はdq軸上の信号であるが、座標変換部22に3相静止座標上の検出電流信号21が入力されて下記の式(1)により計算される。なお、3相静止座標上の検出電流信号21は、電流検出部3から出力される。
Figure 2015059769
式(1)において、I,Iは回転座標上の検出電流信号23に相当し、I,I,Iは3相静止座標上の検出電流信号21に相当する。また、式(1)において、θeは検出電気角であり、電気角9に相当し、モータ回転子磁束の角度を示す位相信号である。なお、電気角9は、エンコーダ信号6が入力された電気角換算部8から出力され、座標変換部17及び座標変換部22に入力される。
式(1)における係数√(2/3)と2つの行列(2行2列の行列と2行3列の行列)が3相静止座標から回転座標への変換係数に相当する。回転座標上の検出電流信号23は電流制御部15に入力されるので、電流制御部15が出力する電圧指令16は回転座標(dq軸)上の信号となる。
座標変換部17は、入力された電圧指令16を下記の式(2)により3相静止座標上の電圧指令に変換して電圧指令18として出力する。
Figure 2015059769
式(2)において、V ,V は電圧指令16に相当し、V ,V ,V が電圧指令18に相当する。
PWM処理部19は、電圧指令18をスイッチング指令20に変換して出力する。スイッチング指令20が入力されたインバータ2は、スイッチング指令20に従って動作し、電圧指令18に従った電圧をモータ4に出力する。
座標変換部17及び座標変換部22に入力される電気角9は、同期モータの回転子磁束位相によって決定される。具体的には、回転子磁束ベクトル方向がd軸となるように決定される。
ところで、極数Pのモータでは、モータ回転子一回転に対し電気角はその極対数倍、すなわちP/2回転する。エンコーダ5は、エンコーダ信号6のゼロ位相と、極対数個存在する電気角のゼロ位相のうちいずれか一つと、を一致させるように調整の上、モータ回転子軸に取り付けられている。このとき、エンコーダ信号6をθ、電気角9をθ、モータ極数をPとすると、電気角9は、下記の式(3)で表される。
Figure 2015059769
同様に、それぞれの微分値である速度信号10と電気角周波数については、速度信号10をωとし、電気角周波数をωreとすると、下記の式(4)の関係が成立する。
Figure 2015059769
次に、エンコーダ5について説明する。エンコーダ5は、モータ4の回転子軸に直結した円盤と固定子に接続された周辺回路部によって構成されている。この円盤は、回転子軸と直結しているため、モータ4の回転に応じて回転する。例えば、エンコーダ5が光学式エンコーダである場合には、回転子軸に直結した円盤には円盤内の角度に応じたスリットや反射構造が設けられており、この円盤に光を照射してその反射または透過の有無により、固定子に接続された周辺回路部が円盤内の角度を読み取る。この円盤はモータ回転子軸に対して決まった位置関係で接続されているため、円盤内の角度からモータ回転子軸の位置の換算は容易であり、固定子に接続された周辺回路部にて処理を行ってモータ4の回転子位置を出力する。
なお、ここでは、エンコーダ5が光学式エンコーダである例について説明したが、これに限定されず、他の方式のエンコーダを用いてもよい。他の方式のエンコーダとしては、例えば、磁気を利用して円盤内の角度を読み取る方式のエンコーダが挙げられる。
このように、エンコーダ5は、モータ回転子軸に応じて回転し、自らの角度情報を記載した物体に対し、外部から非接触で円盤内における角度を読み取って、位置信号として出力する方式であればよい。
ところで、このように用いられるエンコーダ5に、故障が発生することがある。このような故障モードとして、例えば、センサケーブルの断線、モータ若しくは周囲の熱、または自己発熱による周辺回路部のハンダクラックが挙げられる。このような故障の中で、円盤ずれと呼ばれる故障については、検出することが困難である。
なお、円盤ずれとは、モータの回転子軸と円盤が、例えば衝撃により一旦外れて再固定されることにより起こる現象であって、再固定位置が本来の接続位置からずれてしまうことをいう。
このように、モータの回転子軸と円盤が本来の接続位置からずれた位置に固定されると、エンコーダ5からの回転角度情報は真のモータ回転子位置に対してオフセット誤差を有する。円盤ずれは、センサケーブルの断線またはハンダクラックとは異なり、電気的な検出が困難である。また、円盤ずれでは、エンコーダ信号は一見正常に出力されるため、例えば信号データのパリティチェックを行うといった符号化処理に基づいた検出も困難である。
このように、検出が困難な円盤ずれは、同期モータ制御装置1内の信号に影響を及ぼす。まず、速度信号10の計算には大きな影響はない。速度信号10はエンコーダ信号6に対して微分相当の処理を行っているため、エンコーダ信号6にオフセット誤差が含まれていても速度信号10にはオフセット誤差は含まれないからである。しかし、速度制御系の内側に設けた電流制御系には、この円盤ずれによる影響が強く作用して正常な動作を困難なものとし、その結果として速度制御系も正常動作が困難となってしまう。
一般に、モータの一回転に対してモータの電気角は極対数倍回転するので、円盤ずれによるオフセット誤差は電気角換算で数倍に増幅されて現れる。例えば、8極の永久磁石型同期モータにおいては、円盤ずれ故障によりモータ回転子軸位置に対してエンコーダ5から30度のオフセット誤差が付与されて出力される場合に、電気角上では8/2=4倍に増幅され、オフセット誤差は30×4=120度となる。
電気角の誤差が90度未満の場合には、Iの代わりにIを流すことになるため、モータに流れる真のIの減少によりモータのトルクが低下し、またはIの増加による強め磁束により電圧飽和が発生して電流制御応答の低下が発生する。また、モータには電機子反作用があり電圧飽和自体によってもモータ電流が抑制されモータトルクが減少する場合もある。つまり、電気角の誤差が90度未満ではモータのトルク特性が低下する。これは電気角の誤差が大きくなるほど顕著となる。
電気角の誤差が90度を越えるとモータに流れる真のIと制御装置におけるIの極性の反転が生じる。例えば、電気角の誤差の値が180度(π[rad])に到達すると座標変換の式は下記の式(5)となる。
Figure 2015059769
ここで、θeEは、誤差を含んだ電気角である。
式(1)と式(5)の比較から明らかなように、電気角の誤差が180度であると、座標変換後の電流は極性が反転する。これは、例えば制御装置上で同期モータを加速させるためにトルク電流Iを流そうと試みても、実際には同期モータのIが減速方向の電流成分となってしまい、加速ができず、または意図しない方向にモータが回転してしまうということになる。
このような円盤ずれに対しては、モータの電気角推定に基づく方法が有効である。まず、制御装置内にモータの電気回路モデルを構築してモータの電圧信号と電流信号を入力する。次に、これらの信号と電気回路モデルを用いてモータの誘起電圧を計算し、そこから電気角を推定する。この誘起電圧は、モータ回転子磁束の回転により発生するもので回転子磁束に対し90度進み成分となる。この誘起電圧の位相が計算できれば、回転子磁束の位相も計算することができる。この回転子磁束の位相が電気角に相当する。このように誘起電圧から電気角を推定して、エンコーダ5から得た検出電気角との比較を行うことで、エンコーダ5の円盤ずれ故障を判別することができる。
そこで、本発明においては電気角の推定を行うことが可能な、図1−1に示す同期モータ制御装置1を用いる。図1−1に示す同期モータ制御装置1は、図1−2に示す従来の同期モータ制御装置1aに対して電気角推定部24と切替部26が設けられている点が異なる。
電気角推定部24は、モータ制御方式で一般的にセンサレス制御として知られている方式を応用しており、主に永久磁石同期モータの回路方程式より導出された磁束オブザーバ及び電気角周波数を推定する構成を備える。ここで磁束オブザーバを用いた一般的なセンサレス制御について説明する。
磁束オブザーバの演算にはモータの電気角周波数を用いるが、ここではセンサレス制御であるため真の電気角周波数は不明であり、推定した電気角周波数を用いる。上述のセンサレス制御方式は磁束オブザーバから推定した推定磁束より永久磁石同期モータの推定電流を計算する。推定電流と検出電流の誤差は、磁束オブザーバ演算に用いた推定電気角周波数に誤差があるとする適応同定の考え方に基づいて、推定電気角周波数のフィードバック修正を行っていく。モータの電気角周波数はモータの回転子速度の極対数倍となるため、推定した電気角周波数を極対数で割った値がモータの回転子速度の推定値となる。また、推定電気角は推定電気角周波数に対して積分を行うことで得ることができる。
図2−2は、磁束オブザーバを用いて電気角周波数を推定する電気角推定部の構成の一例を示す図である。図2−2に示す電気角推定部は、電流推定誤差演算部100、適応同定部102、軸ずれ補正部104、積分部107及び座標変換部108,109を備える。電流推定誤差演算部100は、上述したように、q軸電流の推定誤差を計算する。
電流推定誤差演算部100は、下記の式(6)〜(8)の計算を行う。磁束オブザーバは式(6)である。
Figure 2015059769
Figure 2015059769
Figure 2015059769
ここで、Φds_estはd軸固定子推定磁束であり、Φqs_estはq軸固定子推定磁束であり、Φdr_estはd軸回転子推定磁束である。Rは巻線抵抗であり、Lはd軸インダクタンスであり、Lはq軸インダクタンスである。また、ω_estは補正後推定電気角周波数106であり、ωre_estは推定電気角周波数103である。Vds,Vqsは電圧指令110である(Vdsはd軸電圧、Vqsはq軸電圧)。h11・h12・h21・h22・h31・h32はフィードバックゲインである。ΔIds,ΔIqsは電流推定誤差101である(ΔIdsはd軸電流推定誤差、ΔIqsはq軸電流推定誤差)。Ids_estはd軸電流の推定値であり、Iqs_estは、q軸電流の推定値である。Ids,Iqsは、検出電流信号111である(Idsはd軸電流、Iqsはq軸電流)。
適応同定部102は、入力された電流推定誤差101に処理を行い、推定電気角周波数103を出力する。適応同定部102は、PI制御を行い、下記の式(9)の演算を行う。
Figure 2015059769
ここで、K1は適応比例ゲインであり、K2は適応積分ゲインである。
軸ずれ補正部104は、これらセンサレス制御系が動作する2軸直交回転座標のd軸をモータ回転子磁束に一致させるように推定電気角周波数103の補正を行うために、下記の式(10)によりωcmpの演算を行って補正信号105を出力する。
Figure 2015059769
ここで、h41,h42は、フィードバックゲインである。推定電気角25は、推定電気角周波数103と補正信号105に対して、積分部107にて積分処理を行うことで得られる。
電流推定誤差演算部100の計算では、上記の式に示すようにモータ電圧及びモータ電流が必要であるが、検出電流信号21及び電圧指令18から推定電気角25を用いて座標変換にて計算する。
このように電気角推定部をエンコーダ信号6の情報を用いない構成とすると、エンコーダ故障時に推定電気角25を電気角9の代替として用いることができる。
磁束オブザーバの計算にはモータの電圧を用いるが、ほとんどの場合、電圧指令18によって代用する。しかしながら、電圧指令18と実際にモータに印加される電圧にはインバータのデッドタイムやパワーモジュールの順電圧効果による誤差が存在する。また、モータの誘起電圧が小さい低速度運転領域では、相対的に電圧誤差の感度が高まり、電気角周波数や電気角の推定精度が著しく低下する。そのため、モータが加速してしばらくしてからしか、推定した電気角や電気角周波数を利用することができない。
そこで、本発明では、速度情報のみ利用可能なエンコーダ円盤ずれ故障の性質を利用して、電気角周波数を推定する代わりにエンコーダ信号6から得た電気角周波数を用いて電気角を推定する。すなわち、図2−1に示す電気角推定部24を採用する。
図2−1は、電気角推定部24の構成の一例を示す。図2−1に示す電気角推定部24は、適応同定部102に代えてゲイン112を備える。ゲイン112には速度信号10が入力される。速度信号10が入力されたゲイン112は、電気角周波数113を出力する。ゲイン112は極対数であり、式(4)の計算に相当する。出力された電気角周波数113は、図2−2における推定電気角周波数103に代えて推定電気角25の計算に用いられる。
電気角推定部24を図2−1に示す構成とすると、モータ回転速度の上昇を待つことなくモータ起動時から低速運転領域においても推定電気角25を得ることができる。
従って、上述したように、モータ起動時には既に発生していた円盤ずれ故障に対して、推定電気角信号を時間的に早く供給でき、円盤ずれ故障の検知の応答特性を向上することができる。
さらには、モータの低速運転領域でもエンコーダ故障検知後のモータの電流制御を継続することができるので、故障検知の応答特性の向上と相まって、エンコーダ故障時のモータの異常動作を従来よりも抑制することが可能となる。そのため、異常動作をなくし、モータを駆動源とする機構及び当該機構周辺に存在する物体の破壊も防止することができる。
ところで、図2−2では、推定電気角周波数103を磁束オブザーバにフィードバックする構成であるため、推定電気角周波数103は真の電気角周波数に対して時間遅れを生じることになる。しかしながら、図2−1の構成とすると、推定電気角25の応答特性も向上し、結果としてエンコーダ故障時におけるモータの異常動作を従来よりも抑制することも可能である。
次に、切替部26について説明する。切替部26は、推定電気角25と電気角9の比較を行い、エンコーダの動作が正常であると判断すると、電気角9を座標変換電気角27に割り当てるものである。このようにして円盤ずれ故障が発生した場合でも、同期モータ電流制御を継続することができる。
特に、モータを緊急停止させる場合には、推定電気角25の利用により減速方向のトルク電流をモータに流すことができるため、モータ電源線を短絡して制動を行う場合と比較して、極めて短時間でモータを停止させることができる。
切替部26で故障検知する際には、上述のように推定電気角25と電気角9の誤差が一定値(オフセット値)であることを利用し、この誤差がしきい値以上であって、且つその状態が設定した時間以上継続した場合に円盤ずれ故障が発生したものと判断する。このような構成とすることで異常判定の誤判定を防止することができる。
上述の磁束オブザーバではモータ電圧の代用として電圧指令を用いているが、インバータはデッドタイムやパワーモジュールの順電圧降下またはその他ノイズにより、電流制御系がその影響をキャンセルすべく動作するため、電圧指令にはそれらに基づく振動成分が流入していることが多い。このため、磁束オブザーバによる推定電気角25も脈動することがあり、過渡的には位相推定誤差のしきい値を超えることがある。上述のように、設定した時間だけ待つことで、検知に至るまでに多少の時間的なロスを生じるが、故障検出の誤検知発生を抑制することができ、装置の信頼性を向上することができる。
以上説明したように、本実施の形態によれば、モータの電気角の推定においてエンコーダ速度情報を用いることで、エンコーダの円盤ずれ故障発生時に、モータ起動時から低速運転領域においてもモータの電気角の推定を行うことができる。また、モータの電気角の推定応答性を向上させることも可能であるため、故障検知までの時間を短縮して、モータの異常動作を抑制することができる。
実施の形態2.
実施の形態1では、電気角推定部24は磁束オブザーバに基づく構成としているが、本実施の形態では、モータ電圧やモータ電流から誘起電圧を求めて、電気角を推定する構成とする。永久磁石同期モータの回路方程式は、下記の式(11)で表される。なお、この式(11)は、回転座標上の式である。
Figure 2015059769
ここで、添字をdd、qqとしているが、これは、モータ回転子磁束がd軸と一致する一般的な2軸回転直交座標と区別するためである。すなわち、dd軸とqq軸は2軸直交回転座標の軸であるが、d軸,q軸とは位相差のある座標軸である。また、Rはモータの巻線抵抗、Lはインダクタンス、ωreは電気角周波数、pは微分演算子である。電圧指令18と検出電流信号21は3相静止座標上であり、推定電気角により式(1)に示す座標変換を適用すると、Vdd,Vqq,Idd,Iqqが得られる。これを式(11)に代入すると誘起電圧Edd,Eqqが得られる。
モータ回転子磁束がd軸と一致する場合には、誘起電圧はq軸にのみ現れる。すなわち、dd軸の誘起電圧値がゼロとなれば、dd軸とd軸は一致しているといえる。このため、下記の式(12)にて計算する位相補正項θcにて座標変換用の位相を補正する。
Figure 2015059769
エンコーダ信号から計算した電気角を単純に積分した位相をθとすると、θは式(13)で表される。
Figure 2015059769
そして、モータ正転時のモータ推定電気角θe_estは式(14)で得ることができ、モータ逆転時のモータ推定電気角θe_estは式(15)で得ることができる。
Figure 2015059769
Figure 2015059769
実施の形態1にて説明した磁束オブザーバによる電気角の推定方式は各ゲインの設定において調整が必要であるが、このモータ回路方程式に基づく電気角を推定する構成は調整要素を廃しており、容易に電気角推定部24を構成することが可能である。エンコーダ円盤ずれ故障検知に対する本質的な役割は実施の形態1と同じであり、同様の効果が得られる。
実施の形態3.
本実施の形態では、実施の形態1,2における電気角推定部24に代えて電気角推定部24aを備えるモータ制御装置について説明する。電気角推定部24aでは、電気角推定部のエンコーダからの速度信号10を使用するか否かを切り替えることができる。なお、電気角推定部24に代えて電気角推定部24aを備えることを除けば、実施の形態1,2と同じ構成である。
図2−3は、電気角推定部24aの構成を示す図である。図2−3に示す電気角推定部24aは、判定部114と電気角周波数切替部116を備える点が実施の形態1,2の電気角推定部24と異なる。
判定部114は、電気角周波数の絶対値を計算し、その絶対値がしきい値以上であるときには電気角推定演算用電気角周波数117に推定電気角周波数103を割り当て、その絶対値がしきい値未満であるときには電気角推定演算用電気角周波数117に電気角周波数113を割り当てるよう、指示信号115を出力する。このような構成とすることで、モータ高速運転時の異常判定範囲を拡張することができる。
電気角周波数切替部116は、指示信号115に従って切替動作を行う。
エンコーダ5からの速度信号10を用いずに電気角の推定を行う場合には、上述のように電気角の推定の精度は、モータ回転速度が上昇すると向上する。従って、モータ回転速度の絶対値がしきい値以上であれば、エンコーダ5の円盤ずれ故障検知向けの使用に耐えうる精度となる。モータの回転速度が上昇してもエンコーダ5からの速度信号10を継続して使用してもよい。
しかしながら、電気角の推定にエンコーダ情報を用いると、エンコーダ5が他の故障モード(例えば、センサケーブルの断線)により故障した場合に対応できない。
そこで、本実施の形態では、エンコーダ5から得た検出速度の絶対値に基づき、電気角の推定に用いる電気角周波数の切替を行う。電気角周波数の絶対値がしきい値未満であるときには、電気角推定演算用電気角周波数117に電気角周波数113を割り当てるように切替を行い、エンコーダ5からの電気角周波数を電気角の推定に用いる。電気角周波数の絶対値がしきい値以上であるときには、電気角推定演算用電気角周波数117に推定電気角周波数103を割り当てるように切替を行い、エンコーダ5からの電気角周波数を用いることなく電気角周波数の推定を行うことで、電気角を推定する。
電気角推定部24aの構成とすることで、モータ起動時を含む低速時におけるエンコーダ円盤ずれ故障の検知を可能とし、モータ高速運転時にはエンコーダ円盤ずれ故障以外の故障(例えば、エンコーダ信号が途絶するセンサケーブルの断線)の検知も可能となり、電気角推定部や切替部の活用範囲を広げることが可能となる。
エンコーダ円盤ずれ以外の故障モードの検知を行う方法は、エンコーダ故障時のエンコーダ信号6の波形形状によって異なるが、故障が発生した瞬間の値が保持される場合には、フーリエ解析の原理に基づき、下記の式(16)〜(19)の計算を行う方法がある。電気角の推定誤差Δθeは、エンコーダ5が正常動作している場合にはゼロに近い値となるが、エンコーダ5が故障すると、電気角周波数と同一周期のノコギリ波状の信号となる。そのため、推定電気角より計算した正弦波信号を基底としたフーリエ解析計算により、その振幅SRを取り出すことができる。この振幅SRがしきい値以上であれば、エンコーダ故障が発生したものと判断する。なお、式(16)〜(19)に示す計算では主な計算が積分であるため、高周波外乱に強く誤検知が少ない。
Figure 2015059769
Figure 2015059769
Figure 2015059769
Figure 2015059769
なお、図2−3の構成では、電気角周波数113を判定部114に入力する構成としているが、推定電気角周波数103を代わりに入力しても同様の効果が得られる。
電気角周波数113を判定部114に入力する場合には、円盤ずれ以外でのエンコーダ故障でエンコーダ信号6が故障時の値に保持されるとき、モータ速度が検出できずゼロ速度が出力される。このとき、判定部114では、電気角周波数113から推定電気角周波数103への切替処理が行えず、はまり込みが発生する。
そこで、判定部114に推定電気角周波数103を入力する構成とすると、上述のようなはまり込みを回避することができる。
以上説明したように、電気角推定に用いる電気角周波数を、推定電気角周波数103とエンコーダ信号6から計算した電気角周波数113で切替可能な構成とすることで、円盤ずれ以外の故障発生時でも電気角の推定を継続することができ、故障の検知を行うことができる。
本発明にかかるモータ制御装置は、同期モータを制御するモータ制御装置に有用であり、特に、ロボットまたは送り機構の駆動力源として用いられるモータ制御装置に適している。
1,1a 同期モータ制御装置、2 インバータ、3 電流検出部、4 モータ、5 エンコーダ、6 エンコーダ信号、7 速度換算部、8 電気角換算部、9 電気角、10 速度信号、11 速度指令部、12 速度指令、13 速度制御部、14 電流指令、15 電流制御部、16 電圧指令、17 座標変換部、18 電圧指令、19 PWM処理部、20 スイッチング指令、21 検出電流信号、22 座標変換部、23 検出電流信号、24,24a 電気角推定部、25 推定電気角、26 切替部、27 座標変換電気角、100 電流推定誤差演算部、101 電流推定誤差、102 適応同定部、103 推定電気角周波数、104 軸ずれ補正部、105 補正信号、106 補正後推定電気角周波数、107 積分部、108 座標変換部、109 座標変換部、110 電圧指令、111 検出電流信号、112 ゲイン、113 電気角周波数、114 判定部、115 指示信号、116 電気角周波数切替部、117 電気角推定演算用電気角周波数。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、突極性を有しない同期モータを制御するモータ制御装置であって、同期モータであるモータに接続されたエンコーダの出力信号から前記モータの電気角を検出して、モータ検出電気角を出力するモータ電気角検出手段と、前記モータのモータ電圧及びモータ電流と、を入力とし、前記モータ電圧及び前記モータ電流から前記モータの電気角を推定して、モータ推定電気角を出力するモータ電気角推定手段と、前記モータ検出電気角及び前記モータ推定電気角を入力とし、前記モータ検出電気角及び前記モータ推定電気角から前記エンコーダが正常動作しているか否かを判定し、前記エンコーダが正常動作しているときには前記モータ検出電気角を出力し、前記エンコーダが正常動作していないときには前記モータ推定電気角を出力する切替手段と、を備えることを特徴とする。
磁束オブザーバの計算にはモータの電圧を用いるが、ほとんどの場合、電圧指令18によって代用する。しかしながら、電圧指令18と実際にモータに印加される電圧にはインバータのデッドタイムやパワーモジュールの順電圧降下による誤差が存在する。また、モータの誘起電圧が小さい低速度運転領域では、相対的に電圧誤差の感度が高まり、電気角周波数や電気角の推定精度が著しく低下する。そのため、モータが加速してしばらくしてからしか、推定した電気角や電気角周波数を利用することができない。

Claims (3)

  1. 突極性を有しない同期モータを制御するモータ制御装置であって、
    同期モータであるモータに接続されたエンコーダの出力信号から前記モータの速度を検出して、前記モータのモータ検出速度を出力するモータ速度検出手段と、
    前記エンコーダの前記出力信号から前記モータの電気角を検出して、モータ検出電気角を出力するモータ電気角検出手段と、
    前記モータのモータ電圧及びモータ電流と、前記モータ検出速度と、を入力とし、前記モータ電圧及び前記モータ電流から前記モータの電気角を推定して、モータ推定電気角を出力するモータ電気角推定手段と、
    前記モータ検出電気角及び前記モータ推定電気角を入力とし、前記モータ検出電気角及び前記モータ推定電気角から前記エンコーダが正常動作しているか否かを判定し、前記エンコーダが正常動作しているときには前記モータ検出電気角を出力し、前記エンコーダが正常動作していないときには前記モータ推定電気角を出力する切替手段と、を備えることを特徴とするモータ制御装置。
  2. 前記切替手段は、前記モータ検出電気角と前記モータ推定電気角の誤差がしきい値以上であり、且つ前記モータ検出電気角と前記モータ推定電気角の前記誤差がしきい値以上である状態をしきい値時間以上継続したときに、前記エンコーダが正常動作していないと判定することを特徴とする請求項1に記載のモータ制御装置。
  3. 前記モータ電気角推定手段は、前記モータ検出電気角の周波数または前記モータ推定電気角の周波数の絶対値がしきい値未満である場合に、前記モータ検出速度を用いて前記モータ推定電気角を出力することを特徴とする請求項1に記載のモータ制御装置。
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