JPWO2015033788A1 - 積層電子部品の製造方法 - Google Patents

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Abstract

まず、破線BL,BL,…が定義された主面を有するマザーシートBS1が準備される。導体パターンCP1,CP1,…は、マザーシートBS1の主面のうち破線BLを回避する一部の領域に形成される。セラミックペーストSPSは、マザーシートBS1の主面のうち、破線BLを跨ぐ他の一部の領域に塗布される。貫通孔HL11,HL11,…は、セラミックペーストSPSが塗布された位置に対応してマザーシートBS1に形成される。導電ペーストは、こうして形成された貫通孔HL11,HL11,…に充填される。このような作業は他のマザーシートについても実行され、積層型インダクタ素子はこうして作製された複数のマザーシートを積層しかつ破線BL,BL,…で切断することで作製される。

Description

この発明は、積層電子部品の製造方法に関し、特に、導体パターンが主面に形成されかつ貫通孔に導電ペーストが充填された複数のセラミックシートを積層・圧着しかつ切断することで、導体が埋め込まれかつ側面に電極が露出した積層電子部品を製造する、積層電子部品の製造方法に関する。
インダクタ内蔵型のフェライト多層基板を製造する際は、まずPETフィルム上に塗布形成されたセラミックシートに貫通孔が形成され、さらにコイル導体をなす導体パターンがセラミックシートの主面に印刷される。貫通孔には、ビアホール導体や側面電極をなす導電ペーストが充填される。セラミックシートはその後、積層・圧着を経て焼成され、これによってインダクタ内蔵型のフェライト多層基板が得られる。
特開平7−79081号公報
このようなフェライト多層基板としては、近年、小型化,低背化に加えて大電流への対応が求められている。ただし、大電流への対応のためにはコイル導体の厚みを増大させる必要があり、低背化のためにはセラミックシートの厚みを薄くする必要がある。
ここで、側面電極をなす貫通孔の開口面積は比較的大きいため、セラミックシートの薄層化が進むと、導電ペーストの充填性が悪化してしまう。充填性の悪化はフェライト多層基板の天面から底面まで導通すべき側面電極の痩せ細りを引き起こし、最悪の場合はフェライト多層基板が電気的に非導通となってしまう。
それゆえに、この発明の主たる目的は、側面電極の形成不良を回避することができる、積層型電子部品の製造方法を提供することである。
この発明に従う積層型電子部品(10:実施例で相当する参照符号。以下同じ)の製造方法は、共通の境界線(BL)が定義された主面を各々が有する複数のセラミックシート(BS1~BS4)を準備する準備工程、複数のセラミックシートの各々の主面のうち境界線を回避する一部の領域に複数の導体パターン(CP1~CP4)を形成する導体パターン形成工程、複数のセラミックシートの各々の主面のうち境界線を跨ぐ他の一部の領域にセラミックペースト(SPS)を塗布する塗布工程、塗布工程によって塗布されたセラミックペーストの位置を含む複数の位置で複数のセラミックシートの各々に貫通孔(HL11~HL41, HL2a~HL4a, HL2b~HL4b)を形成する貫通孔形成工程、貫通孔形成工程で形成された貫通孔に導電ペースト(CPS)を充填する充填工程、および充填工程の後に複数のセラミックシートを積層しかつ境界線で切断して複数の積層電子部品(10)を作製する作製工程を備える。
好ましくは、貫通孔形成工程によって形成される貫通孔は、境界線を跨ぐ位置に形成される第1貫通孔(HL11~HL41)、および複数の導体パターンの各々と重なる位置に形成される第2貫通孔(HL2b~HL4b)を含む。
或る局面では、セラミックペーストは、導体パターンよりも境界線側に部分的に塗布されている。
他の局面では、第2貫通孔は第1貫通孔よりも小さい。
その他の局面では、複数の導体パターンは第2貫通孔に充填された導電ペーストとともにインダクタをなし、複数のセラミックシートの少なくとも一部は磁性を有する。
好ましくは、作製工程は、複数のセラミックシートを積層する積層工程、積層工程によって得られた積層基板(BL1)を焼成する焼成工程、および焼成工程によって得られた焼成基板を境界線で切断する切断工程を含む。
好ましくは、作製工程は、複数のセラミックシートを積層する積層工程、積層工程によって得られた積層基板(BL1)を境界線で切断する切断工程、および切断工程によって得られた複数の積層体を焼成する焼成工程を含む。
好ましくは、作製工程によって作製された複数の積層電子部品の各々の主面に別の電子部品(14, 16)を実装する実装工程がさらに備えられる。
好ましくは、複数のセラミックシートはそれぞれ複数のキャリアシート(PF)によって支持され、作製工程は複数のキャリアシートから前記セラミックシートをそれぞれ剥離する剥離工程を含む。
境界線を跨ぐ位置に形成される貫通孔の大型化は、セラミックシートの薄層化と相俟って導電ペーストの充填性の悪化を引き起こす。また、セラミックシートの主面に形成された導体パターンの厚みの増大は、セラミックシートの薄層化と相俟って境界線の近傍におけるセラミックシートの密着性の低下を引き起こす。
ただし、この発明では、貫通孔を形成する位置の厚みがセラミックペーストによって増大される。これによって、貫通孔に充填される導電ペーストの厚みが増大し、さらに境界線の近傍におけるセラミックシートの密着性が増大する。この結果、側面電極の形成不良を回避することができる。
この発明の上述の目的,その他の目的,特徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳細な説明から一層明らかとなろう。
この実施例の積層型インダクタ素子を分解した状態を示す分解図である。 (A)は積層型インダクタ素子を形成するセラミックシートSH0の一例を示す平面図およびA−A断面図であり、(B)は積層型インダクタ素子を形成するセラミックシートSH1の一例を示す平面図およびB−B断面図であり、(C)は積層型インダクタ素子を形成するセラミックシートSH2の一例を示す平面図およびC−C断面図であり、(D)は積層型インダクタ素子を形成するセラミックシートSH3の一例を示す平面図およびD−D断面図である。 (A)は積層型インダクタ素子を形成するセラミックシートSH4の一例を示す平面図およびE−E断面図であり、(B)は積層型インダクタ素子を形成するセラミックシートSH5の一例を示す平面図およびF−F断面図であり、(C)は積層型インダクタ素子を形成するセラミックシートSH6の一例を示す平面図およびG−G断面図である。 この実施例の積層型インダクタ素子に別の電子部品を実装した状態の外観を示す斜視図である。 図4に示す積層型インダクタ素子および別の電子部品のH−H断面図である。 (A)はセラミックシートSH0の製造工程の一部を示す工程図であり、(B)はセラミックシートSH0の製造工程の他の一部を示す工程図であり、(C)はセラミックシートSH0の製造工程のその他の一部を示す工程図であり、(D)はセラミックシートSH0の製造工程のさらにその他の一部を示す工程図である。 (A)はセラミックシートSH0の製造工程の他の一部を示す工程図であり(B)はセラミックシートSH0の製造工程のその他の一部を示す工程図である。 (A)はセラミックシートSH1の製造工程の一部を示す工程図であり、(B)はセラミックシートSH1の製造工程の他の一部を示す工程図であり、(C)はセラミックシートSH1の製造工程のその他の一部を示す工程図であり、(D)はセラミックシートSH1の製造工程のさらにその他の一部を示す工程図である。 (A)はセラミックシートSH1の製造工程の他の一部を示す工程図であり、(B)はセラミックシートSH1の製造工程のその他の一部を示す工程図であり、(C)はセラミックシートSH1の製造工程のさらにその他の一部を示す工程図である。 (A)はセラミックシートSH2の製造工程の一部を示す工程図であり、(B)はセラミックシートSH2の製造工程の他の一部を示す工程図であり、(C)はセラミックシートSH2の製造工程のその他の一部を示す工程図であり、(D)はセラミックシートSH2の製造工程のさらにその他の一部を示す工程図である。 (A)はセラミックシートSH2の製造工程の他の一部を示す工程図であり、(B)はセラミックシートSH2の製造工程のその他の一部を示す工程図であり、(C)はセラミックシートSH2の製造工程のさらにその他の一部を示す工程図であり、(D)はセラミックシートSH2の製造工程の他の一部を示す工程図である。 (A)はセラミックシートSH3の製造工程の一部を示す工程図であり、(B)はセラミックシートSH3の製造工程の他の一部を示す工程図であり、(C)はセラミックシートSH3の製造工程のその他の一部を示す工程図であり、(D)はセラミックシートSH3の製造工程のさらにその他の一部を示す工程図である。 (A)はセラミックシートSH3の製造工程の他の一部を示す工程図であり、(B)はセラミックシートSH3の製造工程のその他の一部を示す工程図であり、(C)はセラミックシートSH3の製造工程のさらにその他の一部を示す工程図であり、(D)はセラミックシートSH3の製造工程の他の一部を示す工程図である。 (A)はセラミックシートSH4の製造工程の一部を示す工程図であり、(B)はセラミックシートSH4の製造工程の他の一部を示す工程図であり、(C)はセラミックシートSH4の製造工程のその他の一部を示す工程図であり、(D)はセラミックシートSH4の製造工程のさらにその他の一部を示す工程図である。 (A)はセラミックシートSH4の製造工程の他の一部を示す工程図であり、(B)はセラミックシートSH4の製造工程のその他の一部を示す工程図であり、(C)はセラミックシートSH4の製造工程のさらにその他の一部を示す工程図であり、(D)はセラミックシートSH4の製造工程の他の一部を示す工程図である。 (A)はセラミックシートSH5の製造工程の一部を示す工程図であり、(B)はセラミックシートSH5の製造工程の他の一部を示す工程図であり、(C)はセラミックシートSH5の製造工程のその他の一部を示す工程図であり、(D)はセラミックシートSH5の製造工程のさらにその他の一部を示す工程図である。 (A)はセラミックシートSH5の製造工程の他の一部を示す工程図であり、(B)はセラミックシートSH5の製造工程のその他の一部を示す工程図であり、(C)はセラミックシートSH5の製造工程のさらにその他の一部を示す工程図である。 (A)はセラミックシートSH6の製造工程の一部を示す工程図であり、(B)はセラミックシートSH6の製造工程の他の一部を示す工程図であり、(C)はセラミックシートSH6の製造工程のその他の一部を示す工程図であり、(D)はセラミックシートSH6の製造工程のさらにその他の一部を示す工程図である。 (A)はセラミックシートSH6の製造工程の他の一部を示す工程図であり、(B)はセラミックシートSH6の製造工程のその他の一部を示す工程図であり、(C)はセラミックシートSH6の製造工程のさらにその他の一部を示す工程図であり、(D)はセラミックシートSH6の製造工程の他の一部を示す工程図である。 (A)は磁性セラミックシートを用意する工程の一例を示す工程図であり、(B)は磁性セラミックシートに磁性セラミックペーストを印刷する工程の一例を示す工程図であり、(C)は磁性セラミックペーストの位置に貫通孔を形成する工程の一例を示す工程図であり、(D)は貫通孔に導電ペーストを充填する工程の一例を示す工程図である。 (A)は非磁性セラミックシートを用意する工程の一例を示す工程図であり、(B)は非磁性セラミックシートに非磁性セラミックペーストを印刷する工程の一例を示す工程図であり、(C)は非磁性セラミックペーストの位置に貫通孔を形成する工程の一例を示す工程図であり、(D)は貫通孔に導電ペーストを充填する工程の一例を示す工程図である。 (A)は積層型インダクタ素子の製造工程の一部を示す工程図であり、(B)は積層型インダクタ素子の製造工程の他の一部を示す工程図であり、(C)は積層型インダクタ素子の製造工程のその他の一部を示す工程図であり、(D)は積層型インダクタ素子の天面に別の電子部品を実装する工程の一例を示す工程図である。 (A)は他の実施例の積層型インダクタ素子を形成するセラミックシートSH0の製造工程の一部を示す工程図であり、(B)は他の実施例の積層型インダクタ素子を形成するセラミックシートSH0の製造工程の他の一部を示す工程図であり、(C)は他の実施例の積層型インダクタ素子を形成するセラミックシートSH0の製造工程のその他の一部を示す工程図であり、(D)は他の実施例の積層型インダクタ素子を形成するセラミックシートSH0の製造工程のさらにその他の一部を示す工程図である。 他の実施例の積層型インダクタ素子を形成するセラミックシートSH0の製造工程の他の一部を示す工程図である。 他の実施例の積層型インダクタ素子およびこれに実装された別の電子部品を示す平面図である。 (A)は他の実施例の積層型インダクタ素子の製造工程の一部を示す工程図であり、(B)は他の実施例の積層型インダクタ素子の製造工程の他の一部を示す工程図であり、(C)は他の実施例の積層型インダクタ素子の製造工程のその他の一部を示す工程図であり、(D)は他の実施例の積層型インダクタ素子の天面に別の電子部品を実装する工程の一例を示す工程図である。
図1を参照して、この実施例の積層型インダクタ素子10は、マイクロDC−DCコンバータ用のインダクタ素子として利用され、各々の主面が共通のサイズおよび形状をなして積層されたセラミックシートSH0〜SH6を含む。セラミックシートSH0〜SH6は、この順で積層される。また、セラミックシートSH0〜SH6の主面はいずれも、正方形をなす4つの辺を矩形に切り欠いた形状を有する。さらに、セラミックシートSH0,SH3およびSH6は非磁性を示す一方、残りのセラミックシートSH1,SH2,SH4およびSH5は磁性を示す。
積層体12は略直方体をなし、セラミックシートSH1〜SH2によって磁性体層12aが形成され、セラミックシートSH4〜SH5によって磁性体層12bが形成され、セラミックシートSH0によって非磁性体層12cが形成され、セラミックシートSH3によって非磁性体層12dが形成され、そしてセラミックシートSH6によって非磁性体層12eが形成される。
つまり、積層型インダクタ素子10をなす積層体12は、磁性体層12aが非磁性体層12cおよび12dによって挟持されかつ磁性体層12bが非磁性体層12dおよび12eによって挟持された積層構造を有する。積層体12の主面(=天面または底面)の輪郭に外接する矩形の各辺はX軸またはY軸に沿って延び、積層体12の厚みはZ軸に沿って増大する。
図2(A)の上段を参照して、セラミックシートSH0は、正方形のシートの四辺に矩形の切り欠きCT01〜CT04を設けた形状をなす。切り欠きCT01が設けられた辺には、切り欠きCT01よりも内側に及ぶように電極EL01が形成される。切り欠きCT02が設けられた辺には、切り欠きCT02よりも内側に及ぶように電極EL02が形成される。
切り欠きCT03が設けられた辺には、切り欠きCT03よりも内側に及ぶように電極EL03が形成される。切り欠きCT04が設けられた辺には、切り欠きCT04よりも内側に及ぶように電極EL04が形成される。
また、セラミックシートSH0の厚みは、切り欠きCT01〜CT04の各々の近傍(厳密には一点鎖線よりも外側の領域)において部分的に増大する。なお、セラミックシートSH0のA−A断面を図2(A)の下段に示す。
図2(B)の上段を参照して、セラミックシートSH1は、正方形のシートの四辺に矩形の切り欠きCT11〜CT14を設けた形状をなす。切り欠きCT11が設けられた辺には、切り欠きCT11よりも内側に及ぶように電極EL11が形成される。切り欠きCT12が設けられた辺には、切り欠きCT12よりも内側に及ぶように電極EL12が形成される。
切り欠きCT13が設けられた辺には、切り欠きCT13よりも内側に及ぶように電極EL13が形成される。切り欠きCT14が設けられた辺には、切り欠きCT14よりも内側に及ぶように電極EL14が形成される。
セラミックシートSH1の上面には、ループ状の導体パターンCP1が形成される。導体パターンCP1をなすループは、セラミックシートSH1の上面中央位置を始端としかつX軸方向およびY軸方向の各々において上面中央よりも負側の位置を終端として、セラミックシートSH1の上面を時計回り方向に延在する。
導体パターンCP1はまず、始端からX軸方向の負側に延び、電極EL14に達する前にY軸方向における正側に屈曲する。屈曲した導体パターンCP1は、切り欠きCT11よりも内側の位置でX軸方向の正側にさらに屈曲し、電極EL11に重なることなくX軸方向の正側に延びる。
X軸方向の正側に延びた導体パターンCP1は、切り欠きCT12よりも内側の位置でY軸方向の負側に再度屈曲し、電極EL12に重なることなくY軸方向の負側に延びる。Y軸方向の負側に延びた導体パターンCP1は、切り欠きCT13よりも内側の位置でX軸方向の負側にさらに屈曲する。屈曲した導体パターンCP1は、電極EL13に重なることなくY軸方向の負側に延び、終端に達する。
また、セラミックシートSH1の厚みは、切り欠きCT11〜CT14の各々の近傍(厳密には一点鎖線よりも外側の領域)において部分的に増大する。なお、セラミックシートSH1のB−B断面を図2(B)の下段に示す。
図2(C)の上段を参照して、セラミックシートSH2は、正方形のシートの四辺に矩形の切り欠きCT21〜CT24を設けた形状をなす。切り欠きCT21が設けられた辺には、切り欠きCT21よりも内側に及ぶように電極EL21が形成される。切り欠きCT22が設けられた辺には、切り欠きCT22よりも内側に及ぶように電極EL22が形成される。
切り欠きCT23が設けられた辺には、切り欠きCT23よりも内側に及ぶように電極EL23が形成される。切り欠きCT24が設けられた辺には、切り欠きCT24よりも内側に及ぶように電極EL24が形成される。
セラミックシートSH2の上面には、下面にまで達するビアホール導体VH2a〜VH2bとループ状の導体パターンCP2とが形成される。ビアホール導体VH2aは、セラミックシートSH2をセラミックシートSH1に積層したときに導体パターンCP1の始端と重なる位置に設けられる。ビアホール導体VH2bは、セラミックシートSH2をセラミックシートSH1に積層したときに導体パターンCP1の終端と重なる位置に設けられる。
導体パターンCP2をなすループは、ビアホール導体VH2bが形成された位置を始端としかつこの位置よりもX軸方向における正側にややずれた位置を終端として、セラミックシートSH2の上面を時計回り方向に延在する。
導体パターンCP2はまず、始端からY軸方向の正側に延び、切り欠きCT21よりも内側の位置でX軸方向の正側に屈曲する。屈曲した導体パターンCP2は、切り欠きCT22よりも内側の位置でY軸方向の負側にさらに屈曲し、電極EL22に重なることなくY軸方向の負側に延びる。Y軸方向の負側に延びた導体パターンCP2は、切り欠きCT23よりも内側の位置でX軸方向の負側に再度屈曲する。屈曲した導体パターンCP2は、電極EL23に重なることなくX軸方向の負側に延び、終端に達する。
また、セラミックシートSH2の厚みは、切り欠きCT21〜CT24の各々の近傍(厳密には一点鎖線よりも外側の領域)において部分的に増大する。なお、セラミックシートSH2のC−C断面を図2(C)の下段に示す。
図2(D)の上段を参照して、セラミックシートSH3は、正方形のシートの四辺に矩形の切り欠きCT31〜CT34を設けた形状をなす。切り欠きCT31が設けられた辺には、切り欠きCT31よりも内側に及ぶように電極EL31が形成される。切り欠きCT32が設けられた辺には、切り欠きCT32よりも内側に及ぶように電極EL32が形成される。
切り欠きCT33が設けられた辺には、切り欠きCT33よりも内側に及ぶように電極EL33が形成される。切り欠きCT34が設けられた辺には、切り欠きCT34よりも内側に及ぶように電極EL34が形成される。
セラミックシートSH3の上面には、下面にまで達するビアホール導体VH3a〜VH3bとループ状の導体パターンCP3とが形成される。ビアホール導体VH3aは、セラミックシートSH3をセラミックシートSH2に積層したときにビアホール導体VH2aと重なる位置に設けられる。また、ビアホール導体VH3bは、セラミックシートSH3をセラミックシートSH2に積層したときに導体パターンCP2の終端と重なる位置に設けられる。
導体パターンCP3をなすループは、ビアホール導体VH3bが形成された位置を始端としかつこの位置よりもX軸方向における正側にややずれた位置を終端として、セラミックシートSH3の上面を時計回り方向に延在する。
導体パターンCP3はまず、始端からX軸方向の負側に延び、切り欠きCT34よりも内側の位置でY軸方向における正側に屈曲する。屈曲した導体パターンCP3は、電極EL34に重なることなくY軸方向の正側に延び、切り欠きCT31よりも内側の位置でX軸方向における正側にさらに屈曲する。
屈曲した導体パターンCP3は、電極EL31に重なることなくX軸方向の正側に延び、切り欠きCT32よりも内側の位置でY軸方向の負側に再度屈曲する。屈曲した導体パターンCP3は、電極EL32に重なることなくY軸方向の負側に延び、切り欠きCT33よりも内側の位置でX軸方向における負側にさらに屈曲する。屈曲した導体パターンCP3はその後、終端に達する。
また、セラミックシートSH3の厚みは、切り欠きCT31〜CT34の各々の近傍(厳密には一点鎖線よりも外側の領域)において部分的に増大する。なお、セラミックシートSH3のD−D断面を図2(D)の下段に示す。
図3(A)の上段を参照して、セラミックシートSH4は、正方形のシートの四辺に矩の切り欠きCT41〜CT44を設けた形状をなす。切り欠きCT41が設けられた辺には、切り欠きCT41よりも内側に及ぶように電極EL41が形成される。切り欠きCT42が設けられた辺には、切り欠きCT42よりも内側に及ぶように電極EL42が形成される。
切り欠きCT43が設けられた辺には、切り欠きCT43よりも内側に及ぶように電極EL43が形成される。切り欠きCT44が設けられた辺には、切り欠きCT44よりも内側に及ぶように電極EL44が形成される。
セラミックシートSH4の上面には、下面にまで達するビアホール導体VH4a〜VH4bとループ状の導体パターンCP4とが形成される。ビアホール導体VH4aは、セラミックシートSH4をセラミックシートSH3に積層したときにビアホール導体VH3aと重なる位置に設けられる。また、ビアホール導体VH4bは、セラミックシートSH4をセラミックシートSH3に積層したときに導体パターンCP3の終端と重なる位置に設けられる。
導体パターンCP4をなすループは、ビアホール導体VH4bが形成された位置を始端としかつこの位置よりもX軸方向における正側にややずれた位置を終端として、セラミックシートSH4の上面を時計回り方向に延在する。
導体パターンCP4はまず、始端からX軸方向の負側に延び、切り欠きCT44よりも内側の位置でY軸方向の正側に屈曲する。屈曲した導体パターンCP4は、電極EL44に重なることなくY軸方向の正側に延び、切り欠きCT41よりも内側の位置でX軸方向の正側にさらに屈曲する。屈曲した導体パターンCP4は、電極EL41に重なることなくX軸方向の正側に延び、切り欠きCT42よりも内側の位置でY軸方向の負側に再度屈曲する。屈曲した導体パターンCP3は、電極EL42に重なることなくY軸方向の負側に延び、終端に達する。
また、セラミックシートSH4の厚みは、切り欠きCT41〜CT44の各々の近傍(厳密には一点鎖線よりも外側の領域)において部分的に増大する。なお、セラミックシートSH4のE−E断面を図3(A)の下段に示す。
図3(B)の上段を参照して、セラミックシートSH5は、正方形のシートの四辺に矩形の切り欠きCT51〜CT54を設けた形状をなす。切り欠きCT51が設けられた辺には、切り欠きCT51よりも内側に及ぶように電極EL51が形成される。切り欠きCT52が設けられた辺には、切り欠きCT52よりも内側に及ぶように電極EL52が形成される。
切り欠きCT53が設けられた辺には、切り欠きCT53よりも内側に及ぶように電極EL53が形成される。切り欠きCT54が設けられた辺には、切り欠きCT54よりも内側に及ぶように電極EL54が形成される。
セラミックシートSH5の上面には、下面にまで達するビアホール導体VH5a〜VH5bが形成される。ビアホール導体VH5aは、セラミックシートSH5をセラミックシートSH4に積層したときにビアホール導体VH4aと重なる位置に設けられる。また、ビアホール導体VH5bは、セラミックシートSH5をセラミックシートSH4に積層したときに導体パターンCP4の終端と重なる位置に設けられる。
また、セラミックシートSH5の厚みは、切り欠きCT51〜CT54の各々の近傍(厳密には一点鎖線よりも外側の領域)において部分的に増大する。なお、セラミックシートSH5のF−F断面を図3(B)の下段に示す。
図3(C)の上段を参照して、セラミックシートSH6は、正方形のシートの四辺に矩形の切り欠きCT61〜CT64を設けた形状をなす。切り欠きCT61が設けられた辺には、切り欠きCT61よりも内側に及ぶように電極EL61が形成される。切り欠きCT62が設けられた辺には、切り欠きCT62よりも内側に及ぶように電極EL62が形成される。
切り欠きCT63が設けられた辺には、切り欠きCT63よりも内側に及ぶように電極EL63が形成される。切り欠きCT64が設けられた辺には、切り欠きCT64よりも内側に及ぶように電極EL64が形成される。
セラミックシートSH6の上面には、下面にまで達するビアホール導体VH6a〜VH6bが形成される。ビアホール導体VH6aは、セラミックシートSH6をセラミックシートSH5に積層したときにビアホール導体VH5aと重なる位置に設けられる。また、ビアホール導体VH6bは、セラミックシートSH6をセラミックシートSH5に積層したときにビアホール導体VH5bと重なる位置に設けられる。
セラミックシートSH6の上面には、導体パターンCP6が形成される。導体パターンCP6は、分散する複数の電極EP1〜EP8によって形成される。電極EP1はビアホール導体VH6aを覆う位置に設けられ、電極EP2はビアホール導体VH6bを覆う位置に設けられる。電極EP3〜EP6は電極EL61〜EL64とそれぞれ接続され、電極EP7およびEP8は独立して設けられる。
また、セラミックシートSH6の厚みは、切り欠きCT61〜CT64の各々の近傍(厳密には一点鎖線よりも外側の領域)において部分的に増大する。なお、セラミックシートSH6のG−G断面を図3(C)の下段に示す。
セラミックシートSH1〜SH6が上述のように構成されることから、導体パターンCP1〜CP4,ビアホール導体VH2a〜VH6a,VH2b〜VH6bはコイル状に接続され、これによってZ軸を巻回軸とする巻回体が積層体12の内部に形成される。巻回体の内側および外側には磁性体が存在するため、巻回体はインダクタとして機能する。
こうして作製された積層型インダクタ素子10は、図4に示すように構成される。ここで、側面電極SEL1は電極EL01〜EL61によって形成され、側面電極SEL2は電極EL02〜EL62によって形成される。また、側面電極SEL3は電極EL03〜EL63によって形成され、側面電極SEL2は電極EL04〜EL64によって形成される。また、積層型インダクタ素子10の天面には、IC14と受動素子(たとえばコンデンサ)16および18とが実装される。また、図4に示す実装状態のH−H断面は図5に示す構造を有する。
なお、セラミックシートSH0,SH3およびSH6は非磁性(比透磁率:1)のフェライトを材料とし、熱膨張係数は“8.5”〜“9.0”の範囲の値を示す。また、セラミックシートSH1,SH2,SH4およびSH5は磁性(比透磁率:100〜120)のフェライトを材料とし、熱膨張係数は“9.0”〜“10.0”の範囲の値を示す。さらに、側面電極SEL1〜SEL4,導体パターンCP1〜CP4,ビアホール導体VH2a〜VH6a,VH2b〜VH6bは、銀を材料とし、熱膨張係数は“20”を示す。
セラミックシートSH0の集合体は、図6(A)〜図6(D)および図7(A)〜図7(B)に示す要領で作製される。まず、非磁性のフェライト材料からなるセラミックシートがマザーシートBS0として用意される(図6(A)参照)。ここで、X軸方向およびY軸方向に延びる複数の破線(境界線)BL,BL,…は切り出し位置を示す。この破線BLによって定義される複数の矩形の各々を“分割ユニット”と定義する。
次に、破線BLを跨ぐ一部の領域(一点鎖線で囲まれた領域)に、非磁性のセラミックペーストSPSがスクリーン印刷によって塗布される(図6(B)参照)。詳しくは、セラミックペーストSPSは、分割ユニットをなす矩形の各辺を跨ぐように、円形に塗布される。
続いて、各々が長方形をなす複数の貫通孔HL01,HL01…が、セラミックペーストSPSが塗布された領域に形成される(図6(C)参照)。貫通孔HL01の形成には機械的なパンチャー装置が用いられ、貫通孔HL01は破線BLを跨ぐように形成される。貫通孔HL01をなす長方形の短辺は貫通孔HL01が跨ぐ破線BLに沿って延び、貫通孔HL01をなす長方形の長辺は貫通孔HL01が跨ぐ破線BLに直交する方向に延びる。
形成された複数の貫通孔HL01,HL01,…にはその後、導電ペーストCPSが充填される(図6(D)参照)。充填された導電ペーストCPSは、電極EL01〜EL04をなす。
充填された導電ペーストCPSが乾燥すると、各々が長方形をなす複数の貫通孔HL02,HL02,…が、セラミックペーストSPSが塗布された領域に形成される(図7(A)参照)。貫通孔HL02も、破線BLを跨ぐように、機械的なパンチャー装置によって形成される。また、貫通孔HL02のサイズは、貫通孔HL01のサイズと一致する。ただし、貫通孔HL02をなす長方形の短辺は貫通孔HL02が跨ぐ破線BLに直交する方向に延び、貫通孔HL02をなす長方形の長辺は貫通孔HL02が跨ぐ破線BLに沿って延びる。したがって、導電ペーストCPSの一部は、貫通孔HL02が形成された後も、マザーシートBS0に残存する。
貫通孔HL02が形成されると、破線BL,BL,…に沿って延びる溝GR0,GR0,…がマザーシートBS0の上面および下面の各々に形成される(図7(B)参照)。なお、下面に形成された溝幅は、上面に形成された溝幅よりも広い。
セラミックシートSH1の集合体は、図8(A)〜図8(D)および図9(A)〜図9(C)に示す要領で作製される。まず、磁性のフェライト材料からなるセラミックシートがマザーシートBS1として用意される(図8(A)参照)。ここで、X軸方向およびY軸方向に延びる複数の破線(境界線)BL,BL,…は切り出し位置を示す。
次に、ループ状に延在する導体パターンCP1が、各分割ユニットの上面にスクリーン印刷によって形成される(図8(B)参照)。導体パターンCP1の印刷が完了すると、破線BLを跨ぐ一部の領域(一点鎖線で囲まれた領域)に、磁性のセラミックペーストSPSがスクリーン印刷によって塗布される(図8(C)参照)。詳しくは、セラミックペーストSPSは、分割ユニットをなす矩形の各辺を跨ぐように、円形に塗布される。
続いて、各々が長方形をなす複数の貫通孔HL11,HL11…が、セラミックペーストSPSが塗布された領域に形成される(図8(D)参照)。貫通孔HL11の形成には機械的なパンチャー装置が用いられ、貫通孔HL11は破線BLを跨ぐように形成される。貫通孔HL11をなす長方形の短辺は貫通孔HL11が跨ぐ破線BLに沿って延び、貫通孔HL11をなす長方形の長辺は貫通孔HL11が跨ぐ破線BLに直交する方向に延びる。
形成された複数の貫通孔HL11,HL11,…にはその後、導電ペーストCPSが充填される(図9(A)参照)。充填された導電ペーストCPSは、電極EL11〜EL14をなす。
充填された導電ペーストCPSが乾燥すると、各々が長方形をなす複数の貫通孔HL12,HL12,…が、セラミックペーストSPSが塗布された領域に形成される(図9(B)参照)。貫通孔HL12も、破線BLを跨ぐように、機械的なパンチャー装置によって形成される。また、貫通孔HL12のサイズは、貫通孔HL11のサイズと一致する。ただし、貫通孔HL12をなす長方形の短辺は貫通孔HL12が跨ぐ破線BLに直交する方向に延び、貫通孔HL12をなす長方形の長辺は貫通孔HL12が跨ぐ破線BLに沿って延びる。したがって、導電ペーストCPSの一部は、貫通孔HL12が形成された後も、マザーシートBS1に残存する。
貫通孔HL12が形成されると、破線BL,BL,…に沿って延びる溝GR1,GR1,…がマザーシートBS1の上面および下面の各々に形成される(図9(C)参照)。なお、下面に形成された溝幅は、上面に形成された溝幅よりも広い。
セラミックシートSH2の集合体は、図10(A)〜図10(D)および図11(A)〜図11(D)に示す要領で作製される。まず、磁性のフェライト材料からなるセラミックシートがマザーシートBS2として用意される(図10(A)参照)。ここで、X軸方向およびY軸方向に延びる複数の破線(境界線)BL,BL,…は切り出し位置を示す。
次に、ループ状に延在する導体パターンCP2が、各分割ユニットの上面にスクリーン印刷によって形成される(図10(B)参照)。導体パターンCP2の印刷が完了すると、破線BLを跨ぐ一部の領域(一点鎖線で囲まれた領域)に、磁性のセラミックペーストSPSがスクリーン印刷によって塗布される(図10(C)参照)。詳しくは、セラミックペーストSPSは、分割ユニットをなす矩形の各辺を跨ぐように、円形に塗布される。
続いて、各々が長方形をなす複数の貫通孔HL21,HL21…が、セラミックペーストSPSが塗布された領域に形成される(図10(D)参照)。貫通孔HL21の形成には機械的なパンチャー装置が用いられ、貫通孔HL21は破線BLを跨ぐように形成される。貫通孔HL21をなす長方形の短辺は貫通孔HL21が跨ぐ破線BLに沿って延び、貫通孔HL21をなす長方形の長辺は貫通孔HL21が跨ぐ破線BLに直交する方向に延びる。
さらに、各分割ユニットの中央に貫通孔HL2aが形成され、導体パターンCP2の始端の位置に貫通孔HL2bが形成される(図11(A)参照)。貫通孔HL2aおよびHL2bの形成には、レーザ装置が用いられる。
こうして形成された貫通孔HL21,HL21,…,HL2a,HL2a,…,HL2b,HL2b,…にはその後、導電ペーストCPSが充填される(図11(B)参照)。貫通孔HL21,HL21,…に充填された導電ペーストCPSは電極EL21〜EL24をなし、貫通孔HL2aに充填された導電ペーストCPSはビアホール導体VH2aをなし、貫通孔HL2bに充填された導電ペーストCPSはビアホール導体VH2bをなす。
充填された導電ペーストCPSが乾燥すると、各々が長方形をなす複数の貫通孔HL22,HL22,…が、セラミックペーストSPSが塗布された領域に形成される(図11(C)参照)。貫通孔HL22も、破線BLを跨ぐように、機械的なパンチャー装置によって形成される。また、貫通孔HL22のサイズは、貫通孔HL21のサイズと一致する。ただし、貫通孔HL22をなす長方形の短辺は貫通孔HL22が跨ぐ破線BLに直交する方向に延び、貫通孔HL22をなす長方形の長辺は貫通孔HL22が跨ぐ破線BLに沿って延びる。したがって、導電ペーストCPSの一部は、貫通孔HL22が形成された後も、マザーシートBS2に残存する。
貫通孔HL22が形成されると、破線BL,BL,…に沿って延びる溝GR2,GR2,…がマザーシートBS2の上面および下面の各々に形成される(図11(D)参照)。なお、下面に形成された溝幅は、上面に形成された溝幅よりも広い。
セラミックシートSH3の集合体は、図12(A)〜図12(D)および図13(A)〜図13(D)に示す要領で作製される。まず、非磁性のフェライト材料からなるセラミックシートがマザーシートBS3として用意される(図12(A)参照)。ここで、X軸方向およびY軸方向に延びる複数の破線(境界線)BL,BL,…は切り出し位置を示す。
次に、ループ状に延在する導体パターンCP3が、各分割ユニットの上面にスクリーン印刷によって形成される(図12(B)参照)。導体パターンCP3の印刷が完了すると、破線BLを跨ぐ一部の領域(一点鎖線で囲まれた領域)に、非磁性のセラミックペーストSPSがスクリーン印刷によって塗布される(図12(C)参照)。詳しくは、セラミックペーストSPSは、分割ユニットをなす矩形の各辺を跨ぐように、円形に塗布される。
続いて、各々が長方形をなす複数の貫通孔HL31,HL31…が、セラミックペーストSPSが塗布された領域に形成される(図12(D)参照)。貫通孔HL31の形成には機械的なパンチャー装置が用いられ、貫通孔HL31は破線BLを跨ぐように形成される。貫通孔HL31をなす長方形の短辺は貫通孔HL31が跨ぐ破線BLに沿って延び、貫通孔HL31をなす長方形の長辺は貫通孔HL31が跨ぐ破線BLに直交する方向に延びる。
さらに、各分割ユニットの中央に貫通孔HL3aが形成され、導体パターンCP3の始端の位置に貫通孔HL3bが形成される(図13(A)参照)。貫通孔HL3aおよびHL3bの形成には、レーザ装置が用いられる。
こうして形成された貫通孔HL31,HL31,…,HL3a,HL3a,…,HL3b,HL3b,…にはその後、導電ペーストCPSが充填される(図13(B)参照)。貫通孔HL31,HL31,…に充填された導電ペーストCPSは電極EL31〜EL34をなし、貫通孔HL3aに充填された導電ペーストCPSはビアホール導体VH3aをなし、貫通孔HL3bに充填された導電ペーストCPSはビアホール導体VH3bをなす。
充填された導電ペーストCPSが乾燥すると、各々が長方形をなす複数の貫通孔HL32,HL32,…が、セラミックペーストSPSが塗布された領域に形成される(図13(C)参照)。貫通孔HL32も、破線BLを跨ぐように、機械的なパンチャー装置によって形成される。また、貫通孔HL32のサイズは、貫通孔HL31のサイズと一致する。ただし、貫通孔HL32をなす長方形の短辺は貫通孔HL32が跨ぐ破線BLに直交する方向に延び、貫通孔HL32をなす長方形の長辺は貫通孔HL32が跨ぐ破線BLに沿って延びる。したがって、導電ペーストCPSの一部は、貫通孔HL32が形成された後も、マザーシートBS3に残存する。
貫通孔HL32が形成されると、破線BL,BL,…に沿って延びる溝GR3,GR3,…がマザーシートBS3の上面および下面の各々に形成される(図13(D)参照)。なお、下面に形成された溝幅は、上面に形成された溝幅よりも広い。
セラミックシートSH4の集合体は、図14(A)〜図14(D)および図15(A)〜図15(D)に示す要領で作製される。まず、磁性のフェライト材料からなるセラミックシートがマザーシートBS4として用意される(図14(A)参照)。ここで、X軸方向およびY軸方向に延びる複数の破線(境界線)BL,BL,…は切り出し位置を示す。
次に、ループ状に延在する導体パターンCP4が、各分割ユニットの上面にスクリーン印刷によって形成される(図14(B)参照)。導体パターンCP4の印刷が完了すると、破線BLを跨ぐ一部の領域(一点鎖線で囲まれた領域)に、スクリーン印刷によって磁性のセラミックペーストSPSが塗布される(図14(C)参照)。詳しくは、セラミックペーストSPSは、分割ユニットをなす矩形の各辺を跨ぐように、円形に塗布される。
続いて、各々が長方形をなす複数の貫通孔HL41,HL41…が、セラミックペーストSPSが塗布された領域に形成される(図14(D)参照)。貫通孔HL41の形成には機械的なパンチャー装置が用いられ、貫通孔HL41は破線BLを跨ぐように形成される。貫通孔HL41をなす長方形の短辺は貫通孔HL41が跨ぐ破線BLに沿って延び、貫通孔HL41をなす長方形の長辺は貫通孔HL41が跨ぐ破線BLに直交する方向に延びる。
さらに、各分割ユニットの中央に貫通孔HL4aが形成され、導体パターンCP4の始端の位置に貫通孔HL4bが形成される(図15(A)参照)。貫通孔HL4aおよびHL4bの形成には、レーザ装置が用いられる。
こうして形成された貫通孔HL41,HL41,…,HL4a,HL4a,…,HL4b,HL4b,…にはその後、導電ペーストCPSが充填される(図15(B)参照)。貫通孔HL41,HL41,…に充填された導電ペーストCPSは電極EL41〜EL44をなし、貫通孔HL4aに充填された導電ペーストCPSはビアホール導体VH4aをなし、貫通孔HL4bに充填された導電ペーストCPSはビアホール導体VH4bをなす。
充填された導電ペーストCPSが乾燥すると、各々が長方形をなす複数の貫通孔HL42,HL42,…が、セラミックペーストSPSが塗布された領域に形成される(図15(C)参照)。貫通孔HL42も、破線BLを跨ぐように、機械的なパンチャー装置によって形成される。また、貫通孔HL42のサイズは、貫通孔HL41のサイズと一致する。ただし、貫通孔HL42をなす長方形の短辺は貫通孔HL42が跨ぐ破線BLに直交する方向に延び、貫通孔HL42をなす長方形の長辺は貫通孔HL42が跨ぐ破線BLに沿って延びる。したがって、導電ペーストCPSの一部は、貫通孔HL42が形成された後も、マザーシートBS4に残存する。
貫通孔HL42が形成されると、破線BL,BL,…に沿って延びる溝GR4,GR4,…がマザーシートBS4の上面および下面の各々に形成される(図15(D)参照)。なお、下面に形成された溝幅は、上面に形成された溝幅よりも広い。
セラミックシートSH5の集合体は、図16(A)〜図16(D)および図17(A)〜図17(C)に示す要領で作製される。まず、磁性のフェライト材料からなるセラミックシートがマザーシートBS5として用意される(図16(A)参照)。ここで、X軸方向およびY軸方向に延びる複数の破線(境界線)BL,BL,…は切り出し位置を示す。
次に、破線BLを跨ぐ一部の領域(一点鎖線で囲まれた領域)に、スクリーン印刷によって磁性のセラミックペーストSPSが塗布される(図16(B)参照)。詳しくは、セラミックペーストSPSは、分割ユニットをなす矩形の各辺を跨ぐように、円形に塗布される。
続いて、各々が長方形をなす複数の貫通孔HL51,HL51…が、セラミックペーストSPSが塗布された領域に形成される(図16(C)参照)。貫通孔HL51の形成には機械的なパンチャー装置が用いられ、貫通孔HL51は破線BLを跨ぐように形成される。貫通孔HL51をなす長方形の短辺は貫通孔HL51が跨ぐ破線BLに沿って延び、貫通孔HL51をなす長方形の長辺は貫通孔HL51が跨ぐ破線BLに直交する方向に延びる。
さらに、各分割ユニットの中央に貫通孔HL5aが形成され、貫通孔HL5aの位置よりもX軸方向における正側でかつY軸方向における負側の位置に貫通孔HL5bが形成される(図16(D)参照)。貫通孔HL5aおよびHL5bの形成には、レーザ装置が用いられる。
こうして形成された貫通孔HL51,HL51,…,HL5a,HL5a,…,HL5b,HL5b,…にはその後、導電ペーストCPSが充填される(図17(A)参照)。貫通孔HL51,HL51,…に充填された導電ペーストCPSは電極EL51〜EL54をなし、貫通孔HL5aに充填された導電ペーストCPSはビアホール導体VH5aをなし、貫通孔HL5bに充填された導電ペーストCPSはビアホール導体VH5bをなす。
充填された導電ペーストCPSが乾燥すると、各々が長方形をなす複数の貫通孔HL52,HL52,…が、セラミックペーストSPSが塗布された領域に形成される(図17(B)参照)。貫通孔HL52も、破線BLを跨ぐように、機械的なパンチャー装置によって形成される。また、貫通孔HL52のサイズは、貫通孔HL51のサイズと一致する。ただし、貫通孔HL52をなす長方形の短辺は貫通孔HL52が跨ぐ破線BLに直交する方向に延び、貫通孔HL52をなす長方形の長辺は貫通孔HL52が跨ぐ破線BLに沿って延びる。したがって、導電ペーストCPSの一部は、貫通孔HL52が形成された後も、マザーシートBS5に残存する。
貫通孔HL52が形成されると、破線BL,BL,…に沿って延びる溝GR5,GR5,…がマザーシートBS5の上面および下面の各々に形成される(図17(C)参照)。なお、下面に形成された溝幅は、上面に形成された溝幅よりも広い。
セラミックシートSH6の集合体は、図18(A)〜図18(D)および図19(A)〜図19(D)に示す要領で作製される。まず、非磁性のフェライト材料からなるセラミックシートがマザーシートBS6として用意される(図18(A)参照)。ここで、X軸方向およびY軸方向に延びる複数の破線(境界線)BL,BL,…は切り出し位置を示す。
次に、破線BLを跨ぐ一部の領域(一点鎖線で囲まれた領域)に、スクリーン印刷によって非磁性のセラミックペーストSPSが塗布される(図18(B)参照)。詳しくは、セラミックペーストSPSは、分割ユニットをなす矩形の各辺を跨ぐように、円形に塗布される。
続いて、各々が長方形をなす複数の貫通孔HL61,HL61…が、セラミックペーストSPSが塗布された領域に形成される(図18(C)参照)。貫通孔HL61の形成には機械的なパンチャー装置が用いられ、貫通孔HL61は破線BLを跨ぐように形成される。貫通孔HL61をなす長方形の短辺は貫通孔HL61が跨ぐ破線BLに沿って延び、貫通孔HL61をなす長方形の長辺は貫通孔HL61が跨ぐ破線BLに直交する方向に延びる。
さらに、各分割ユニットの中央に貫通孔HL6aが形成され、貫通孔HL6aの位置よりもX軸方向における正側でかつY軸方向における負側の位置に貫通孔HL6bが形成される(図18(D)参照)。貫通孔HL6aおよびHL6bの形成には、レーザ装置が用いられる。
こうして形成された貫通孔HL61,HL61,…,HL6a,HL6a,…,HL6b,HL6b,…にはその後、導電ペーストCPSが充填される(図19(A)参照)。貫通孔HL61,HL61,…に充填された導電ペーストCPSは電極EL61〜EL64をなし、貫通孔HL6aに充填された導電ペーストCPSはビアホール導体VH6aをなし、貫通孔HL6bに充填された導電ペーストCPSはビアホール導体VH6bをなす。
充填された導電ペーストCPSが乾燥すると、導体パターンCP6が各分割ユニットの上面にスクリーン印刷によって形成される(図19(B)参照)。導体パターンCP6の印刷が完了すると、各々が長方形をなす複数の貫通孔HL62,HL62,…が、セラミックペーストSPSが塗布された領域に形成される(図19(C)参照)。
貫通孔HL62も、破線BLを跨ぐように、機械的なパンチャー装置によって形成される。また、貫通孔HL62のサイズは、貫通孔HL61のサイズと一致する。ただし、貫通孔HL62をなす長方形の短辺は貫通孔HL62が跨ぐ破線BLに直交する方向に延び、貫通孔HL62をなす長方形の長辺は貫通孔HL62が跨ぐ破線BLに沿って延びる。したがって、導電ペーストCPSの一部は、貫通孔HL62が形成された後も、マザーシートBS6に残存する。
貫通孔HL62が形成されると、破線BL,BL,…に沿って延びる溝GR6,GR6,…がマザーシートBS6の上面および下面の各々に形成される(図19(D)参照)。なお、下面に形成された溝幅は、上面に形成された溝幅よりも広い。
磁性のマザーシートBS1〜BS2,BS4〜BS5はペットフィルム(キャリアシート)PFによって支持された状態で用意され(図20(A)参照)、非磁性のマザーシートBS0,BS3およびBS6もペットフィルムPFによって支持された状態で用意される(図21(A)参照)。上述の要領でセラミックペーストSPSが塗布されると、ペットフィルムPFの上面からの厚みが部分的に増大する(図20(B),図21(B)参照)。この結果、セラミックペーストSPSが塗布された領域に形成される貫通孔HL01〜HL61の高さもまた増大する(図20(C),図21(C)参照)。導電ペーストCPSは、こうして形成された貫通孔HL01〜HL61に、スキージSQによって充填される(図20(D),図21(D)参照)。なお、充填された導電ペーストCPSの中央には、窪みが形成される。この窪みの深さは、貫通孔HL01〜HL61の径が拡大するほど深くなる。
上述の要領で作成されたマザーシートBS0〜BS6は、この順序で積層されかつ圧着される。なお、ペットフィルムPFは、マザーシートBS0〜BS6を積層する段階で剥離される。また、積層位置は、各シートに割り当てられた破線BL,BL,…がZ軸方向から眺めて重なるように調整される。これによって、図22(A)に示す積層基板LB1が作製される。作製された積層基板LB1は、その後焼成される(図22(B)参照)。
焼成が完了すると、図22(C)に示すように積層基板LB1が上下方向において反転され、破線BLに沿って分割ユニット毎に個辺化(分割)される。これによって、複数の積層型インダクタ素子10,10,…が得られる。各積層型インダクタ素子10にはその後、IC14と2つの受動素子16,16とが実装される(図22(D)参照)。
以上の説明から分かるように、まず、共通の破線(境界線)BL,BL,…が定義された主面を各々が有するマザーシートBS1〜BS4が、他のマザーシートBS0,BS5〜BS6とともに準備される(準備工程)。導体パターンCP1〜CP4は、マザーシートBS1〜BS4の主面のうち破線BLを回避する一部の領域に形成される(導体パターン形成工程)。セラミックペーストSPSは、マザーシートBS1〜BS4の各々の主面のうち、破線BLを跨ぐ他の一部の領域に塗布される(塗布工程)。
貫通孔HL11〜HL41はセラミックペーストSPSが塗布された位置に対応してマザーシートBS1〜BS4に形成され、貫通孔HL2a〜HL4aは分割ユニットの中央位置に対応してマザーシートBS2〜BS4に形成され、貫通孔HL2b〜HL4bは導体パターンCP2〜CP4の始端の位置に対応してマザーシートBS2〜BS4に形成される(貫通孔形成工程)。
導電ペーストCPSは、こうして形成された貫通孔HL11〜HL41,HL2a〜HL4a,HL2b〜HL4bの各々に充填される(充填工程)。積層型インダクタ素子10は、導電ペーストCPSを充填した後にマザーシートBS0〜BS6を積層しかつ破線BLで切断することで作製される(作製工程)。
破線BLを跨ぐ位置に形成される貫通孔HL11〜HL41の大型化は、マザーシートBS1〜BS4の薄層化と相俟って導電ペーストCPSの充填性の悪化を引き起こす。また、マザーシートBS1〜BS4の主面に形成された導体パターンCP1〜CP4の厚みの増大は、マザーシートBS1〜BS4の薄層化と相俟って破線BLの近傍におけるマザーシートBS1〜BS4の密着性の低下を引き起こす。
ただし、この実施例では、貫通孔HL11〜HL41を形成する位置の厚みがセラミックペーストSPSによって増大される。これによって、貫通孔HL11〜HL41に充填される導電ペーストCPSの厚みが増大し、さらに破線BLの近傍におけるマザーシートBS1〜BS4の密着性が増大する。この結果、側面電極SEL1〜SEL4の形成不良を回避することができる。
なお、この実施例では、積層型インダクタ素子10をなす4つの側面に4つの側面電極SEL1〜SEL4をそれぞれ設けるようにしている(図4参照)。また、積層基板LB1は、焼成の後に個辺化される(図22(B)〜図22(C)参照)。しかし、積層型インダクタ素子10に設けられた側面電極SEL1〜SEL4の各々を複数の電極片に分割するようにしてもよい。この場合、たとえばセラミックシートSH0の集合体は図23(A)〜図23(D)および図24に示す要領で作製される。
まず、非磁性のフェライト材料からなるセラミックシートがマザーシートBS0として用意される(図23(A)参照)。ここで、X軸方向およびY軸方向に延びる複数の破線(境界線)BL,BL,…は切り出し位置を示す。
次に、破線BLを跨ぐ一部の領域(一点鎖線で囲まれた領域)に、スクリーン印刷によって非磁性のセラミックペーストSPSが塗布される(図23(B)参照)。詳しくは、セラミックペーストSPSは、分割ユニットをなす矩形の各辺に3つの楕円が描かれるように、マザーシートBS0の上面に塗布される。
続いて、各々が長方形をなす複数の貫通孔HL01,HL01…が、セラミックペーストSPSが塗布された楕円領域に形成される(図23(C)参照)。貫通孔HL01の形成には機械的なパンチャー装置が用いられ、貫通孔HL01は破線BLを跨ぐように形成される。貫通孔HL01をなす長方形の短辺は貫通孔HL01が跨ぐ破線BLに沿って延び、貫通孔HL01をなす長方形の長辺は貫通孔HL01が跨ぐ破線BLに直交する方向に延びる。形成された複数の貫通孔HL01,HL01,…にはその後、導電ペーストCPSが充填される(図23(D)参照)。
導電ペーストCPSの充填が完了すると、破線BL,BL,…に沿って延びる溝GR0,GR0,…がマザーシートBS0の上面および下面の各々に形成される(図24参照)。なお、下面に形成された溝幅は、上面に形成された溝幅よりも広い。
他のマザーシートBS1〜BS6も同じ要領で作成される。こうして作成されたマザーシートBS0〜BS6は、この順序で積層されかつ圧着される。なお、ペットフィルムPFは、マザーシートBS0〜BS6を積層する段階で剥離される。また、積層位置は、各シートに割り当てられた破線BL,BL,…がZ軸方向から眺めて重なるように調整される。これによって、図26(A)に示す積層基板LB1が作製される。
作製された積層基板LB1は、破線BLに沿って分割ユニット毎に個辺化され(図26(B)参照)、個辺化された積層体はその後焼成される(図26(C)参照)。焼成が完了すると、複数の積層型インダクタ素子10,10,…が得られる。各積層型インダクタ素子10にはその後、IC14と複数の受動素子16,16,…とが実装される(図26(D)参照)。IC14および受動素子16,16,…は、図25に示すように積層型インダクタ素子10の天面に実装される(なお、図25では導体パターンCP6の図示を省略している)。
10 …積層型インダクタ素子(積層電子部品)
SH0〜SH6 …セラミックシート
12 …積層体
14 …IC(電子部品)
16 …受動素子(電子部品)
CP1〜CP4,CP6 …導体パターン
HL01〜HL02,HL11〜HL12,HL21〜HL22,HL31〜HL32,HL41〜HL42,HL51〜HL52,HL61〜HL62,HL2a〜HL2b,HL3a〜HL3b,HL4a〜HL4b,HL5a〜HL5b,HL6a〜HL6b …貫通孔
EL01〜EL04,EL11〜EL14,EL21〜EL24,EL31〜EL34,EL41〜EL44,EL51〜EL54,EL61〜EL64 …電極
VH2a〜VH2b,VH3a〜VH3b,VH4a〜VH4b,VH5a〜VH5b,VH6a〜VH6b …ビアホール導体

Claims (9)

  1. 共通の境界線が定義された主面を各々が有する複数のセラミックシートを準備する準備工程、
    前記複数のセラミックシートの各々の主面のうち前記境界線を回避する一部の領域に複数の導体パターンを形成する導体パターン形成工程、
    前記複数のセラミックシートの各々の主面のうち前記境界線を跨ぐ他の一部の領域にセラミックペーストを塗布する塗布工程、
    前記塗布工程によって塗布されたセラミックペーストの位置を含む複数の位置で前記複数のセラミックシートの各々に貫通孔を形成する貫通孔形成工程、
    前記貫通孔形成工程で形成された貫通孔に導電ペーストを充填する充填工程、および
    前記充填工程の後に前記複数のセラミックシートを積層しかつ前記境界線で切断して複数の積層電子部品を作製する作製工程を備える、積層電子部品の製造方法。
  2. 前記貫通孔形成工程によって形成される貫通孔は、前記境界線を跨ぐ位置に形成される第1貫通孔、および前記複数の導体パターンの各々と重なる位置に形成される第2貫通孔を含む、請求項1記載の積層電子部品の製造方法。
  3. 前記セラミックペーストは、前記導体パターンよりも前記境界線側に部分的に塗布されている、請求項2記載の積層電子部品の製造方法。
  4. 前記第2貫通孔は前記第1貫通孔よりも小さい、請求項2または3記載の積層電子部品の製造方法。
  5. 前記複数の導体パターンは前記第2貫通孔に充填された導電ペーストとともにインダクタをなし、
    前記複数のセラミックシートの少なくとも一部は磁性を有する、請求項2ないし4のいずれかに記載の積層電子部品の製造方法。
  6. 前記作製工程は、前記複数のセラミックシートを積層する積層工程、前記積層工程によって得られた積層基板を焼成する焼成工程、および前記焼成工程によって得られた焼成基板を前記境界線で切断する切断工程を含む、請求項1ないし5のいずれかに記載の積層電子部品の製造方法。
  7. 前記作製工程は、前記複数のセラミックシートを積層する積層工程、前記積層工程によって得られた積層基板を前記境界線で切断する切断工程、および前記切断工程によって得られた複数の積層体を焼成する焼成工程を含む、請求項1ないし5のいずれかに記載の積層電子部品の製造方法。
  8. 前記作製工程によって作製された複数の積層電子部品の各々の主面に別の電子部品を実装する実装工程をさらに備える、請求項1ないし7のいずれかに記載の積層電子部品の製造方法。
  9. 前記複数のセラミックシートはそれぞれ複数のキャリアシートによって支持され、
    前記作製工程は前記複数のキャリアシートから前記セラミックシートをそれぞれ剥離する剥離工程を含む、請求項1ないし8のいずれかに記載の積層電子部品の製造方法。

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