JPWO2015015759A1 - 放電加工システム - Google Patents
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Abstract
本開示の放電加工システムは、加工用トーチと放電加工電源装置と高周波発生装置とを有する。加工用トーチは、トーチスイッチおよび電極を有する。放電加工電源装置は、電極と加工対象物との間に電力を供給する。高周波発生装置は、電極と加工対象物との間に、第1の発生周期で発生する高周波高電圧を供給する。トーチスイッチが連続したオン状態である間に、高周波発生装置から1回だけ高周波高電圧が供給される。
Description
本開示は、非接触の金属間にアークを発生させる放電加工システムに関し、高周波高電圧を発生させる高周波発生装置と、発生した高周波高電圧を用いて高周波高電圧を出力する放電加工電源装置とを有する放電加工システムに関する。
従来の非接触スタート方式の溶接機におけるアークのスタートや再点弧では、電極と母材との間に高周波高電圧が印加される。電極と母材との間への高周波高電圧の印加により、電極と母材との間に絶縁破壊を生じさせる。電極と母材との間の絶縁が破壊されると、微小アークが発生し、主アークが誘発される。現在主流である高周波高電圧を印加する方法では、高周波発生装置が用いられている(例えば、特許文献1参照)。
図6は、従来の高周波発生装置112と溶接電源装置111とを用いた溶接システムを示す図である。図7は、従来の高周波発生装置が出力する電圧を示すシーケンス図である。
溶接電源装置111は、一次側整流部101と、インバータ部102と、メイントランス103と、二次側整流部104と、制御部107と、カップリングコイル110とを有している。一次側整流部101は、溶接電源装置111に入力された交流電圧を整流する。インバータ部102は、一次側整流部101で整流された電圧を交流電圧に変換する。メイントランス103は、インバータ部102からの交流電圧を変圧する。二次側整流部104は、メイントランス103からの交流電圧を整流する。制御部107は、トーチスイッチ信号線106により加工用トーチ105と接続されており、加工用トーチ105に設けられたトーチスイッチ124のオン/オフ信号が加工用トーチ105から入力される。また、制御部107は、高周波装置オン/オフ信号線108により、高周波発生装置112の起動スイッチ113に接続されており、起動スイッチ113へのオン/オフ信号を出力する。カップリングコイル110は、高周波発生装置112で発生した高周波高電圧を溶接電源装置111側へ印加するためのものである。
高周波発生装置112は、起動スイッチ113と、整流部114と、スイッチング回路115と、昇圧トランス117と、整流ダイオード122と、コンデンサ118と、火花ギャップ119とを有する。起動スイッチ113は、高周波発生装置112の起動と停止を行う。整流部114は、入力された交流電圧を整流する。スイッチング回路115は、昇圧トランス117の二次側に電圧を誘起するためにスイッチングを行う。昇圧トランス117は、スイッチング回路115を経由して整流部114から入力された電圧を昇圧する。整流ダイオード122は、昇圧トランス117からの電圧を整流する。コンデンサ118は、整流ダイオード122からの出力を充電する。火花ギャップ119は、放電を起こして高電圧を発生する。
なお、加工用トーチ105は、放電加工用の電極123と、トーチスイッチ124とを有している。また、溶接電源装置111から出力される高周波高電圧は、加工用トーチ105に設けられた電極123と加工対象物109との間に印加され、電極123と加工対象物109との間でアークが発生する。
以上のように構成された、溶接電源装置111と高周波発生装置112とを用いた溶接システムについて、その動作を説明する。
高周波発生装置112には、溶接電源装置111のメイントランス103の二次側から交流電圧が入力され、入力された交流電圧を整流部114で整流し、スイッチング回路115をスイッチングさせる。これにより、昇圧トランス117の二次側に高電圧が誘起される。そして、昇圧トランス117の二次側からの電圧を整流し、コンデンサ118を充電する。このコンデンサ118の充電電圧が火花ギャップ119の放電閾値に達すると、火花ギャップ119で放電が発生する。これにより、カップリングコイル110の一次側に高周波高電圧が印加され、カップリングコイル110の二次側に高周波高電圧が誘起される。電極123と加工対象物109との間に高周波高電圧が印加されると、絶縁破壊が生じ、微小アークが発生する。
高周波発生装置112の起動と停止は、制御部107を介して、溶接電源装置111に接続されている加工用トーチ105のトーチスイッチ124のオン/オフと連動している。なお、オンとは、溶接電源装置111から高周波高電圧が出力される状態であり、オフとは、溶接電源装置111からの高周波高電圧の出力が停止される状態である。
トーチスイッチ124をオンすると、間欠的に複数回の高周波高電圧が発生し、微小アークも高周波高電圧と同じ回数だけ発生する。
複数回のうち1回目の高周波高電圧で微小アークから主アークへの移行が成功したとしても、主アークを検出してから高周波発生装置112を停止させるため、停止までには時差がある。そして、この時差の間に、高周波高電圧は複数回出力される。ここで、図7に示すように、間欠的に出力される高周波高電圧の間隔(以下、発生周期とする)は、20msec以下である。また、高周波高電圧の周波数が1MHzであれば、高周波高電圧の周期は1μsecであり、1回の高周波高電圧が消滅する時間は5μsecである(例えば、特許文献2や特許文献3参照)。
なお、トーチスイッチ124をオンし続けた場合は、溶接電源装置111は、高周波高電圧の発生周期毎に、高周波高電圧を出力し続ける。一方、トーチスイッチ124をオフすると、溶接電源装置111は、高周波高電圧の出力を停止する。
現行のTIG(Tungsten Inert Gas)溶接機では、例えば、トーチスイッチ124をオンし続けると、高周波高電圧を2秒間出力してから2秒停止し、その後、高周波電圧を0.5秒間出力してから2秒間停止することを4回繰り返し、その後、5秒間停止する。トーチスイッチ124をオンし続けても、停止期間を設けることで、高周波発生装置112の温度上昇を抑制している。
高周波高電圧が発生する際には、火花ギャップ119で発生する放電、および電極123と加工対象物109との間で発生する放電により、ノイズが発生する。
従来の溶接電源装置111および高周波発生装置112は、1回のスタート、1回の再点弧、または空打ち(試し打ち)においても、高周波高電圧が出力される時間が高周波高電圧の発生周期よりも長いため、複数回の高周波高電圧が発生する。そのため、大量のノイズが発生し、周辺機器に悪影響を及ぼす。
本開示は、1回のスタート、1回の再点弧、または空打ち(試し打ち)においても、1回の高周波高電圧が発生するようにすることで、ノイズの発生量を低減した放電加工システムを提供する。
上記課題を解決するために、本開示の放電加工システムは、加工用トーチと放電加工電源装置と高周波発生装置とを有する。加工用トーチは、トーチスイッチおよび電極を有する。放電加工電源装置は、電極と加工対象物との間に電力を供給する。高周波発生装置は、電極と加工対象物との間に、第1の発生周期で発生する高周波高電圧を供給する。トーチスイッチが連続したオン状態である間に、高周波発生装置から1回だけ高周波高電圧が供給される。
以上のように、本開示は、トーチスイッチの連続したオン操作の間に、1回のみ高周波高電圧を出力するので、ノイズの発生量を抑制することができ、周辺機器へのノイズの影響を低減できる。
(実施の形態1)
本開示の実施の形態1について、図1から図3を用いて説明する。図1は、本実施の形態の放電加工システムの概略構成を示す図である。図2は、本実施の形態の高周波発生装置が出力する電圧を説明するシーケンス図である。図3は、人間がトーチスイッチを連続してクリックするために要する時間を示す図である。
本開示の実施の形態1について、図1から図3を用いて説明する。図1は、本実施の形態の放電加工システムの概略構成を示す図である。図2は、本実施の形態の高周波発生装置が出力する電圧を説明するシーケンス図である。図3は、人間がトーチスイッチを連続してクリックするために要する時間を示す図である。
図1に示すように、本実施の形態の放電加工システムは、溶接電源装置11と高周波発生装置12と加工用トーチ5とを有している。
溶接電源装置11は、一次側整流部1と、インバータ部2と、メイントランス3と、二次側整流部4と、制御部7と、カップリングコイル10とを有している。一次側整流部1は、溶接電源装置11に入力された交流電圧を、ダイオードやコンデンサを用いて直流電圧に整流する。インバータ部2は、一次側整流部1で整流された直流電圧を、スイッチング素子の切り替えによって交流電圧に変換する。メイントランス3は、インバータ部2からの交流電圧を変圧する。二次側整流部4は、メイントランス3からの交流電圧を、ダイオードやコンデンサを用いて直流電圧に整流する。制御部7は、トーチスイッチ信号線6により加工用トーチ5と接続されており、加工用トーチ5に設けられたトーチスイッチ24のオン/オフ信号が加工用トーチ5から入力される。また、制御部7は、高周波装置オン/オフ信号線8により、高周波発生装置12の起動スイッチ13に接続されており、起動スイッチ13へのオン/オフ信号を出力する。カップリングコイル10は、高周波発生装置12で発生した高周波高電圧を溶接電源装置11側へ印加するためのものである。なお、高周波高電圧とは、例えば、周波数が1MHz以上であり、電圧が1kV以上のものを示す。
高周波発生装置12は、起動スイッチ13と、整流部14と、スイッチング回路15と、電流制限抵抗16(第1の抵抗値を有する抵抗)と、昇圧トランス17(変圧器)と、整流ダイオード22と、コンデンサ18と、火花ギャップ19とを有する。なお、高周波発生装置12の各構成要素は、同一の基板上に配置されていても良い。起動スイッチ13は、高周波発生装置12の起動と停止を行う。整流部14は、入力された交流電圧を、ダイオードやコンデンサを用いて直流電圧に整流する。整流部14は、溶接電源装置11のメイントランス3の二次側と、起動スイッチ13を直列に介して接続されている。スイッチング回路15は、昇圧トランス17の二次側に電圧を誘起するためにスイッチングを行う。スイッチング回路15は、オン/オフを切り替えることで、入力された直流電圧をパルス状にする。電流制限抵抗16は、昇圧トランス17の一次側に流れる電流を制限する。これにより、コンデンサ18の充電速度を遅らせる。昇圧トランス17は、スイッチング回路15を経由したパルス状の直流電圧を昇圧する。昇圧トランス17は、パルストランスであり、昇圧されたパルス状の直流電圧を二次側に発生させ、整流ダイオード22に出力する。コンデンサ18は、昇圧トランス17に並列に接続され、整流された昇圧トランス17からの直流電圧を充電する。火花ギャップ19は、昇圧トランス17と高周波発生装置12の出力端21の一方との間に直接に接続され、放電を起こして高電圧を発生する。昇圧トランス17の二次側コイルの両端はそれぞれ、高周波発生装置12の1つの出力端21および火花ギャップ19と接続され、2つの出力端21は、カップリングコイル10の一次側のコイルの両端に接続されている。
なお、加工用トーチ5は、放電加工用の電極23と、トーチスイッチ24とを有している。溶接電源装置11は、電極23と加工対象物9との間に電力を供給することで、主アークを発生させ加工対象物9を加工する。また、溶接電源装置11から出力される高周波高電圧は、加工用トーチ5に設けられた電極23と加工対象物9との間に印加され、電極23と加工対象物9との間で微小アークが発生する。
以上のように構成された、溶接電源装置11と高周波発生装置12とを用いた溶接システムについて、その動作を説明する。
作業者が加工用トーチ5のトーチスイッチ24をオンにすると、溶接電源装置11の制御部7がトーチスイッチ24の信号を検知し、高周波発生装置12へ起動信号を送る。
高周波発生装置12には、溶接電源装置11のメイントランス3の二次側から交流電圧が入力され、入力された交流電圧を整流部14で直流電圧に整流し、スイッチング回路15をスイッチングさせる。これにより、昇圧トランス17の一次側にパルス状の直流電圧が印加され、昇圧トランス17の二次側に高電圧が誘起される。そして、昇圧トランス17の二次側からの高電圧の直流電圧が整流ダイオード22によって整流され、コンデンサ18を充電する。このコンデンサ18の充電電圧が火花ギャップ19の放電閾値に達すると、火花ギャップ19で放電が発生する。このとき、カップリングコイル10の一次側のコイルとコンデンサ18とによって発振されながら高電圧が発生する。これにより、カップリングコイル10の一次側に高周波高電圧が印加され、カップリングコイル10の二次側に高周波高電圧が誘起される。電極23と加工対象物9との間に高周波高電圧が印加されると、電極23と加工対象物9との間で絶縁破壊が生じ、微小アークが発生する。高周波発生装置12では、火花ギャップ19で一度放電が発生すると、コンデンサ18に充電されていた充電電圧も一旦低下し、再度の充電が開始される。すなわち、コンデンサ18の放電が発生する周期(火花ギャップ19が放電を起こす周期)が高周波高電圧の発生周期(第1の発生周期)となる。なお、昇圧トランス17の一次側の電流は、電流制限抵抗16により制限される。これにより、コンデンサ18の充電速度は、電流制限抵抗16が無い場合と比べて遅れることになる。そのため、高周波高電圧の発生周期も長くなる。
電流制限抵抗16の抵抗値とコンデンサ18の容量値とによって、間欠的に出力される高周波高電圧の発生周期を制御することができる。すなわち、電流制限抵抗16の抵抗値が大きければ大きいほど電流速度は遅くなるので、コンデンサ18の充電に時間がかかるため、高周波高電圧の発生周期が長くなる。また、コンデンサ18の容量値が大きければ大きいほど、コンデンサ18の充電に時間がかかるため、高周波高電圧の発生周期が長くなる。特に本実施の形態では、高周波高電圧の発生周期が従来よりも長くなるような抵抗値と容量値に設定する。さらに、制御部7は、起動スイッチ13が高周波高電圧の発生周期以上、かつ、発生周期の2倍未満の時間だけオンとなるように制御する。これにより、高周波発生装置12を、トーチスイッチ24の1回の連続したオン操作で、1回のみ高周波電圧を出力するように制御できる。そして、トーチスイッチ24の連続したオン状態を保持し続けても、2回目以降の高周波電圧の出力は発生しない。
なお、高周波高電圧の発生周期は、例えば、実験等に基づいて値を求め、予め制御部7に記憶しておく。
なお、トーチスイッチ24をオン状態から一度オフ状態とし、再度オン状態とすると、再び、高周波発生装置から1回のみ高周波高電圧が溶接電源装置11に出力される。また、トーチスイッチ24がオフ状態では、高周波発生装置12は、高周波高電圧の出力は行わない。本実施の形態の高周波高電圧の出力のシーケンスと従来の高周波高電圧の出力のシーケンスを図2に示す。
図2に示すように、トーチスイッチ24がオン状態になると、本実施の形態では連続したオン状態の長さにかかわらず、一回だけ高周波高電圧が出力される。それに対し、従来は、トーチスイッチ24が連続してオン状態となっている間は連続して高周波高電圧を出力する。また、トーチスイッチ24がオン状態となってから1回目の高周波高電圧の発生までにかかる時間は、本実施の形態は従来より長い。これは、前述のように、本実施の形態では、電流制限抵抗16を設けて、高周波高電圧の発生周期を長くしているためである。そして、本実施の形態では、制御部7の制御により、一回、高周波高電圧を出力すると、高周波発生装置12の起動スイッチ13はオフされるため、高周波高電圧の出力は行われない。
本実施の形態では、高周波発生装置12において、電流制限抵抗16の抵抗値を1〜5kΩ、コンデンサ18の静電容量を2〜10nFから決定し、高周波高電圧の発生周期を30〜70msecとしている。
通常、起動スイッチ13に用いられるスイッチ素子は、制御側と負荷側の絶縁性を考慮し、機械式のリレーが用いられる。しかし、保証されている応答速度、すなわち、起動指令を受けてから確実にオンとなるまでの時間は、約10msecである。そのため、正確な制御を行うためには、それより十分長い機械式リレーのON/OFF制御速度の確保が必要である。しかし、この制御速度を遅くすると、高周波発生装置12の応答速度も遅くなる。すなわち、トーチスイッチ24をONしてから高周波を出力するまでの時間差が大きくなる。
図3に示すように、作業者がトーチスイッチ24を連続してクリックするために掛かる時間は、70msec以上である。そのため、高速連続スタートにおいて必要な応答速度は、70msecであれば十分である。
また、10msecの応答速度のリレー制御には、その3倍の30msecもあれば十分である。
このような理由から、高周波高電圧の発生周期を決定している。
以上のように、高周波高電圧の発生周期を30〜70msec、より望ましくは30〜40msecになるように、電流制限抵抗16の抵抗値やコンデンサ18の静電容量を決める。そして、決められた抵抗値の電流制限抵抗16と決められた静電容量のコンデンサ18とを高周波発生装置12に用いることで、1回のトーチスイッチ24のオン動作で、確実に1回のみの高周波高電圧を発生できる。
なお、高周波高電圧の発生周期が短い程作業効率は良いので、高周波高電圧の発生周期は、30〜70msecよりも、30〜40msecとすることが望ましい。
以上のように、本実施の形態の放電加工システムおよび高周波発生装置12によれば、余分な高周波高電圧の発生を防ぐことが可能となり、ノイズ発生量を低減することができる。
なお、上記において、高周波発生装置12の各構成要素を同一の基板上に配置する例を示した。しかし、熱的影響の面から、電流制限抵抗16を、この基板上ではない別の位置に設けるようにしても良い。
また、高周波発生装置12自体を回路基板で構成して溶接電源装置11内に設けることで、高周波発生装置12を溶接電源装置11と一体としても良い。また、電流制限抵抗16以外の高周波発生装置12の構成要素を溶接電源装置11と一体としても良い。
(実施の形態2)
本開示の実施の形態2について、図4を用いて説明する。図4は、本実施の形態の放電加工システムの概略構成を示す図である。
本開示の実施の形態2について、図4を用いて説明する。図4は、本実施の形態の放電加工システムの概略構成を示す図である。
本実施の形態において、実施の形態1と同様の箇所については、同一の符号を付して詳細な説明を省略する。実施の形態1と異なるのは、高周波発生装置12において、抵抗値が固定である電流制限抵抗16を、抵抗値が可変である可変抵抗20とした点である。可変抵抗20は、第1の抵抗値および第1の抵抗値とは異なる第2の抵抗値の両方を持つことができ、連続的に抵抗値を変化できる。
本実施の形態において、可変抵抗20の抵抗値を変更することで、高周波高電圧の出力の応答速度である、トーチスイッチ24をオン状態としてから高周波高電圧が出力されるまでの時間および高周波高電圧の発生周期を、容易かつ任意に変化させることが可能となる。
そして、可変抵抗20を取り替えることなく抵抗値の変化を行うことができるので、応答速度や高周波高電圧の発生周期の微調整が可能であり、また、高周波発生装置12のメンテナンス性や生産性を向上できる。
ここで、本実施の形態において、トーチスイッチ24の1回のオン操作で、1回のみ高周波高電圧を出力する点について説明する。
実験等に基づき、可変抵抗20の抵抗値と高周波高電圧の発生周期とを対応付けた式または表を求め、制御部7に記憶しておく。制御部7は、可変抵抗20の抵抗値が入力されると、これに基づいて高周波高電圧の発生周期を決定する。たとえば、可変抵抗20が第1の抵抗値のときは、高周波高電圧の発生周期は第1の周期となり、可変抵抗20が第2の抵抗値のときは、高周波高電圧の発生周期は第2の周期となる。制御部7は、決定した高周波高電圧の発生周期に基づいて、起動スイッチ13を、高周波高電圧の発生周期以上かつ発生周期の2倍未満の時間だけONとなるように制御する。これにより、可変抵抗20の抵抗値を変更して高周波高電圧の発生周期を変更したとしても、トーチスイッチ24の1回のオン操作で、1回のみ高周波高電圧を出力できる。
(実施の形態3)
本開示の実施の形態3について、図5を用いて説明する。図5は、本実施の形態の放電加工システムの概略構成を示す図である。
本開示の実施の形態3について、図5を用いて説明する。図5は、本実施の形態の放電加工システムの概略構成を示す図である。
本実施の形態において、実施の形態1と同様の箇所については、同一の符号を付して詳細な説明を省略する。実施の形態1と異なるのは、高周波発生装置12において、抵抗値が固定である電流制限抵抗16を、抵抗値が変更可能である切替抵抗25とした点と、切替抵抗25の抵抗を切り替える抵抗切替指示部26をさらに設けた点である。
切替抵抗25は、例えば2つ以上の抵抗を並列に接続したものであり、抵抗切替指示部26からの指示に基づいて抵抗を切り替えることで抵抗値を選択する。なお、図5では、切替抵抗25内に2つの抵抗(第1の抵抗値の抵抗と第2の抵抗値の抵抗)を並列接続した例を示している。
また、抵抗切替指示部26は、高周波発生装置12に設けられた切り替えスイッチである。なお、抵抗切替指示部26は、溶接電源装置11に設けるようにしても良い。抵抗切替指示部26を溶接電源装置11に設ける場合は、溶接電源装置11の操作パネル(図示せず)上の押しボタン、あるいは、ボリュームとして設けるようにしても良い。
本実施の形態において、切替抵抗25の抵抗値を変更することで、高周波高電圧の出力の応答速度である、トーチスイッチ24をオン状態としてから高周波高電圧が出力されるまでの時間、および高周波高電圧の発生周期を、変化させることが可能となる。
そして、切替抵抗25を取り替えることなく抵抗値の変化を行うことができるので、高周波発生装置12のメンテナンス性や生産性を向上できる。
また、切替抵抗25を、2つの抵抗を並列接続した構成とし、一方の抵抗を第1の抵抗値とし、他方の抵抗を第1の抵抗よりも小さい第2の抵抗とする。溶接電源装置11がTIG溶接電源装置である場合には、抵抗切替指示部26を操作して切替抵抗25の抵抗を第1の抵抗値とし、溶接電源装置11がプラズマ切断電源装置である場合には、抵抗切替指示部26を操作して切替抵抗25の抵抗を第2の抵抗値とする。
これにより、TIG溶接における高周波高電圧の応答速度がプラズマ切断における高周波高電圧の応答速度よりも遅くなる。そして、TIG溶接における高周波高電圧の発生周期が、プラズマ切断における高周波高電圧の発生周期より長くなる。これにより、TIG溶接スタート時のノイズを抑制できる。また、高周波高電圧によるアークはパイロットアークとして、プラズマ切断における切断軌跡のガイドにもなり、作業者の利便性が向上する。
ここで、本実施の形態において、トーチスイッチ24の1回のオン操作で、1回のみ高周波高電圧を出力する点について説明する。
実験等に基づき、切替抵抗25の第1の抵抗の抵抗値と第2の抵抗の抵抗値のそれぞれについて、高周波高電圧の発生周期と対応付けた式または表を求め、制御部7に記憶しておく。制御部7は、切替抵抗25の抵抗(第1の抵抗または第2の抵抗)が入力されると、これに基づいて高周波高電圧の発生周期を決定する。制御部7は、決定した高周波高電圧の発生周期に基づいて、起動スイッチ13を高周波高電圧の発生周期以上かつ発生周期の2倍未満の時間だけONとなるように制御する。これにより、切替抵抗25の抵抗を切り替えて高周波高電圧の発生周期を切り替えたとしても、トーチスイッチ24の1回のオン操作で、1回のみ高周波高電圧を出力できる。
本開示によれば、アークスタート時のノイズ発生を低減することができ、非接触でアークを発生させる放電加工システムとして産業上有用である。
1,101 一次側整流部
2,102 インバータ部
3,103 メイントランス
4,104 二次側整流部
5,105 加工用トーチ
6,106 トーチスイッチ信号線
7,107 制御部
8,108 高周波装置オン/オフ信号線
9,109 加工対象物
10,110 カップリングコイル
11,111 溶接電源装置
12,112 高周波発生装置
13,113 起動スイッチ
14,114 整流部
15,115 スイッチング回路
16 電流制限抵抗
17,117 昇圧トランス
18,118 コンデンサ
19,119 火花ギャップ
20 可変抵抗
21 出力端
22,122 整流ダイオード
23,123 電極
24,124 トーチスイッチ
25 切替抵抗
26 抵抗切替指示部
2,102 インバータ部
3,103 メイントランス
4,104 二次側整流部
5,105 加工用トーチ
6,106 トーチスイッチ信号線
7,107 制御部
8,108 高周波装置オン/オフ信号線
9,109 加工対象物
10,110 カップリングコイル
11,111 溶接電源装置
12,112 高周波発生装置
13,113 起動スイッチ
14,114 整流部
15,115 スイッチング回路
16 電流制限抵抗
17,117 昇圧トランス
18,118 コンデンサ
19,119 火花ギャップ
20 可変抵抗
21 出力端
22,122 整流ダイオード
23,123 電極
24,124 トーチスイッチ
25 切替抵抗
26 抵抗切替指示部
本開示は、非接触の金属間にアークを発生させる放電加工システムに関し、高周波高電圧を発生させる高周波発生装置と、発生した高周波高電圧を用いて高周波高電圧を出力する放電加工電源装置とを有する放電加工システムに関する。
従来の非接触スタート方式の溶接機におけるアークのスタートや再点弧では、電極と母材との間に高周波高電圧が印加される。電極と母材との間への高周波高電圧の印加により、電極と母材との間に絶縁破壊を生じさせる。電極と母材との間の絶縁が破壊されると、微小アークが発生し、主アークが誘発される。現在主流である高周波高電圧を印加する方法では、高周波発生装置が用いられている(例えば、特許文献1参照)。
図6は、従来の高周波発生装置112と溶接電源装置111とを用いた溶接システムを示す図である。図7は、従来の高周波発生装置が出力する電圧を示すシーケンス図である。
溶接電源装置111は、一次側整流部101と、インバータ部102と、メイントランス103と、二次側整流部104と、制御部107と、カップリングコイル110とを有している。一次側整流部101は、溶接電源装置111に入力された交流電圧を整流する。インバータ部102は、一次側整流部101で整流された電圧を交流電圧に変換する。メイントランス103は、インバータ部102からの交流電圧を変圧する。二次側整流部104は、メイントランス103からの交流電圧を整流する。制御部107は、トーチスイッチ信号線106により加工用トーチ105と接続されており、加工用トーチ105に設けられたトーチスイッチ124のオン/オフ信号が加工用トーチ105から入力される。また、制御部107は、高周波装置オン/オフ信号線108により、高周波発生装置112の起動スイッチ113に接続されており、起動スイッチ113へのオン/オフ信号を出力する。カップリングコイル110は、高周波発生装置112で発生した高周波高電圧を溶接電源装置111側へ印加するためのものである。
高周波発生装置112は、起動スイッチ113と、整流部114と、スイッチング回路115と、昇圧トランス117と、整流ダイオード122と、コンデンサ118と、火花ギャップ119とを有する。起動スイッチ113は、高周波発生装置112の起動と停止を行う。整流部114は、入力された交流電圧を整流する。スイッチング回路115は、昇圧トランス117の二次側に電圧を誘起するためにスイッチングを行う。昇圧トランス117は、スイッチング回路115を経由して整流部114から入力された電圧を昇圧する。整流ダイオード122は、昇圧トランス117からの電圧を整流する。コンデンサ118は、整流ダイオード122からの出力を充電する。火花ギャップ119は、放電を起こして高電圧を発生する。
なお、加工用トーチ105は、放電加工用の電極123と、トーチスイッチ124とを有している。また、溶接電源装置111から出力される高周波高電圧は、加工用トーチ105に設けられた電極123と加工対象物109との間に印加され、電極123と加工対象物109との間でアークが発生する。
以上のように構成された、溶接電源装置111と高周波発生装置112とを用いた溶接システムについて、その動作を説明する。
高周波発生装置112には、溶接電源装置111のメイントランス103の二次側から交流電圧が入力され、入力された交流電圧を整流部114で整流し、スイッチング回路115をスイッチングさせる。これにより、昇圧トランス117の二次側に高電圧が誘起される。そして、昇圧トランス117の二次側からの電圧を整流し、コンデンサ118を充電する。このコンデンサ118の充電電圧が火花ギャップ119の放電閾値に達すると、火花ギャップ119で放電が発生する。これにより、カップリングコイル110の一次側に高周波高電圧が印加され、カップリングコイル110の二次側に高周波高電圧が誘起される。電極123と加工対象物109との間に高周波高電圧が印加されると、絶縁破壊が生じ、微小アークが発生する。
高周波発生装置112の起動と停止は、制御部107を介して、溶接電源装置111に接続されている加工用トーチ105のトーチスイッチ124のオン/オフと連動している。なお、オンとは、溶接電源装置111から高周波高電圧が出力される状態であり、オフとは、溶接電源装置111からの高周波高電圧の出力が停止される状態である。
トーチスイッチ124をオンすると、間欠的に複数回の高周波高電圧が発生し、微小アークも高周波高電圧と同じ回数だけ発生する。
複数回のうち1回目の高周波高電圧で微小アークから主アークへの移行が成功したとしても、主アークを検出してから高周波発生装置112を停止させるため、停止までには時差がある。そして、この時差の間に、高周波高電圧は複数回出力される。ここで、図7に示すように、間欠的に出力される高周波高電圧の間隔(以下、発生周期とする)は、20msec以下である。また、高周波高電圧の周波数が1MHzであれば、高周波高電圧の周期は1μsecであり、1回の高周波高電圧が消滅する時間は5μsecである(例えば、特許文献2や特許文献3参照)。
なお、トーチスイッチ124をオンし続けた場合は、溶接電源装置111は、高周波高電圧の発生周期毎に、高周波高電圧を出力し続ける。一方、トーチスイッチ124をオフすると、溶接電源装置111は、高周波高電圧の出力を停止する。
現行のTIG(Tungsten Inert Gas)溶接機では、例えば、トーチスイッチ124をオンし続けると、高周波高電圧を2秒間出力してから2秒停止し、その後、高周波電圧を0.5秒間出力してから2秒間停止することを4回繰り返し、その後、5秒間停止する。トーチスイッチ124をオンし続けても、停止期間を設けることで、高周波発生装置112の温度上昇を抑制している。
高周波高電圧が発生する際には、火花ギャップ119で発生する放電、および電極123と加工対象物109との間で発生する放電により、ノイズが発生する。
従来の溶接電源装置111および高周波発生装置112は、1回のスタート、1回の再点弧、または空打ち(試し打ち)においても、高周波高電圧が出力される時間が高周波高電圧の発生周期よりも長いため、複数回の高周波高電圧が発生する。そのため、大量のノイズが発生し、周辺機器に悪影響を及ぼす。
本開示は、1回のスタート、1回の再点弧、または空打ち(試し打ち)においても、1回の高周波高電圧が発生するようにすることで、ノイズの発生量を低減した放電加工システムを提供する。
上記課題を解決するために、本開示の放電加工システムは、加工用トーチと放電加工電源装置と高周波発生装置とを有する。加工用トーチは、トーチスイッチおよび電極を有する。放電加工電源装置は、電極と加工対象物との間に電力を供給する。高周波発生装置は、電極と加工対象物との間に、第1の発生周期で発生する高周波高電圧を供給する。トーチスイッチが連続したオン状態である間に、高周波発生装置から1回だけ高周波高電圧が供給される。
以上のように、本開示は、トーチスイッチの連続したオン操作の間に、1回のみ高周波高電圧を出力するので、ノイズの発生量を抑制することができ、周辺機器へのノイズの影響を低減できる。
(実施の形態1)
本開示の実施の形態1について、図1から図3を用いて説明する。図1は、本実施の形態の放電加工システムの概略構成を示す図である。図2は、本実施の形態の高周波発生装置が出力する電圧を説明するシーケンス図である。図3は、人間がトーチスイッチを連続してクリックするために要する時間を示す図である。
本開示の実施の形態1について、図1から図3を用いて説明する。図1は、本実施の形態の放電加工システムの概略構成を示す図である。図2は、本実施の形態の高周波発生装置が出力する電圧を説明するシーケンス図である。図3は、人間がトーチスイッチを連続してクリックするために要する時間を示す図である。
図1に示すように、本実施の形態の放電加工システムは、溶接電源装置11と高周波発生装置12と加工用トーチ5とを有している。
溶接電源装置11は、一次側整流部1と、インバータ部2と、メイントランス3と、二次側整流部4と、制御部7と、カップリングコイル10とを有している。一次側整流部1は、溶接電源装置11に入力された交流電圧を、ダイオードやコンデンサを用いて直流電圧に整流する。インバータ部2は、一次側整流部1で整流された直流電圧を、スイッチング素子の切り替えによって交流電圧に変換する。メイントランス3は、インバータ部2からの交流電圧を変圧する。二次側整流部4は、メイントランス3からの交流電圧を、ダイオードやコンデンサを用いて直流電圧に整流する。制御部7は、トーチスイッチ信号線6により加工用トーチ5と接続されており、加工用トーチ5に設けられたトーチスイッチ24のオン/オフ信号が加工用トーチ5から入力される。また、制御部7は、高周波装置オン/オフ信号線8により、高周波発生装置12の起動スイッチ13に接続されており、起動スイッチ13へのオン/オフ信号を出力する。カップリングコイル10は、高周波発生装置12で発生した高周波高電圧を溶接電源装置11側へ印加するためのものである。なお、高周波高電圧とは、例えば、周波数が1MHz以上であり、電圧が1kV以上のものを示す。
高周波発生装置12は、起動スイッチ13と、整流部14と、スイッチング回路15と、電流制限抵抗16(第1の抵抗値を有する抵抗)と、昇圧トランス17(変圧器)と、整流ダイオード22と、コンデンサ18と、火花ギャップ19とを有する。なお、高周波発生装置12の各構成要素は、同一の基板上に配置されていても良い。起動スイッチ13は、高周波発生装置12の起動と停止を行う。整流部14は、入力された交流電圧を、ダイオードやコンデンサを用いて直流電圧に整流する。整流部14は、溶接電源装置11のメイントランス3の二次側と、起動スイッチ13を直列に介して接続されている。スイッチング回路15は、昇圧トランス17の二次側に電圧を誘起するためにスイッチングを行う。スイッチング回路15は、オン/オフを切り替えることで、入力された直流電圧をパルス状にする。電流制限抵抗16は、昇圧トランス17の一次側に流れる電流を制限する。これにより、コンデンサ18の充電速度を遅らせる。昇圧トランス17は、スイッチング回路15を経由したパルス状の直流電圧を昇圧する。昇圧トランス17は、パルストランスであり、昇圧されたパルス状の直流電圧を二次側に発生させ、整流ダイオード22に出力する。コンデンサ18は、昇圧トランス17に並列に接続され、整流された昇圧トランス17からの直流電圧を充電する。火花ギャップ19は、昇圧トランス17と高周波発生装置12の出力端21の一方との間に直接に接続され、放電を起こして高電圧を発生する。昇圧トランス17の二次側コイルの両端はそれぞれ、高周波発生装置12の1つの出力端21および火花ギャップ19と接続され、2つの出力端21は、カップリングコイル10の一次側のコイルの両端に接続されている。
なお、加工用トーチ5は、放電加工用の電極23と、トーチスイッチ24とを有している。溶接電源装置11は、電極23と加工対象物9との間に電力を供給することで、主アークを発生させ加工対象物9を加工する。また、溶接電源装置11から出力される高周波高電圧は、加工用トーチ5に設けられた電極23と加工対象物9との間に印加され、電極23と加工対象物9との間で微小アークが発生する。
以上のように構成された、溶接電源装置11と高周波発生装置12とを用いた溶接システムについて、その動作を説明する。
作業者が加工用トーチ5のトーチスイッチ24をオンにすると、溶接電源装置11の制御部7がトーチスイッチ24の信号を検知し、高周波発生装置12へ起動信号を送る。
高周波発生装置12には、溶接電源装置11のメイントランス3の二次側から交流電圧が入力され、入力された交流電圧を整流部14で直流電圧に整流し、スイッチング回路15をスイッチングさせる。これにより、昇圧トランス17の一次側にパルス状の直流電圧が印加され、昇圧トランス17の二次側に高電圧が誘起される。そして、昇圧トランス17の二次側からの高電圧の直流電圧が整流ダイオード22によって整流され、コンデンサ18を充電する。このコンデンサ18の充電電圧が火花ギャップ19の放電閾値に達すると、火花ギャップ19で放電が発生する。このとき、カップリングコイル10の一次側のコイルとコンデンサ18とによって発振されながら高電圧が発生する。これにより、カップリングコイル10の一次側に高周波高電圧が印加され、カップリングコイル10の二次側に高周波高電圧が誘起される。電極23と加工対象物9との間に高周波高電圧が印加されると、電極23と加工対象物9との間で絶縁破壊が生じ、微小アークが発生する。高周波発生装置12では、火花ギャップ19で一度放電が発生すると、コンデンサ18に充電されていた充電電圧も一旦低下し、再度の充電が開始される。すなわち、コンデンサ18の放電が発生する周期(火花ギャップ19が放電を起こす周期)が高周波高電圧の発生周期(第1の発生周期)となる。なお、昇圧トランス17の一次側の電流は、電流制限抵抗16により制限される。これにより、コンデンサ18の充電速度は、電流制限抵抗16が無い場合と比べて遅れることになる。そのため、高周波高電圧の発生周期も長くなる。
電流制限抵抗16の抵抗値とコンデンサ18の容量値とによって、間欠的に出力される高周波高電圧の発生周期を制御することができる。すなわち、電流制限抵抗16の抵抗値が大きければ大きいほど電流速度は遅くなるので、コンデンサ18の充電に時間がかかるため、高周波高電圧の発生周期が長くなる。また、コンデンサ18の容量値が大きければ大きいほど、コンデンサ18の充電に時間がかかるため、高周波高電圧の発生周期が長くなる。特に本実施の形態では、高周波高電圧の発生周期が従来よりも長くなるような抵抗値と容量値に設定する。さらに、制御部7は、起動スイッチ13が高周波高電圧の発生周期以上、かつ、発生周期の2倍未満の時間だけオンとなるように制御する。これにより、高周波発生装置12を、トーチスイッチ24の1回の連続したオン操作で、1回のみ高周波電圧を出力するように制御できる。そして、トーチスイッチ24の連続したオン状態を保持し続けても、2回目以降の高周波電圧の出力は発生しない。
なお、高周波高電圧の発生周期は、例えば、実験等に基づいて値を求め、予め制御部7に記憶しておく。
なお、トーチスイッチ24をオン状態から一度オフ状態とし、再度オン状態とすると、再び、高周波発生装置から1回のみ高周波高電圧が溶接電源装置11に出力される。また、トーチスイッチ24がオフ状態では、高周波発生装置12は、高周波高電圧の出力は行わない。本実施の形態の高周波高電圧の出力のシーケンスと従来の高周波高電圧の出力のシーケンスを図2に示す。
図2に示すように、トーチスイッチ24がオン状態になると、本実施の形態では連続したオン状態の長さにかかわらず、一回だけ高周波高電圧が出力される。それに対し、従来は、トーチスイッチ24が連続してオン状態となっている間は連続して高周波高電圧を出力する。また、トーチスイッチ24がオン状態となってから1回目の高周波高電圧の発生までにかかる時間は、本実施の形態は従来より長い。これは、前述のように、本実施の形態では、電流制限抵抗16を設けて、高周波高電圧の発生周期を長くしているためである。そして、本実施の形態では、制御部7の制御により、一回、高周波高電圧を出力すると、高周波発生装置12の起動スイッチ13はオフされるため、高周波高電圧の出力は行われない。
本実施の形態では、高周波発生装置12において、電流制限抵抗16の抵抗値を1〜5kΩ、コンデンサ18の静電容量を2〜10nFから決定し、高周波高電圧の発生周期を30〜70msecとしている。
通常、起動スイッチ13に用いられるスイッチ素子は、制御側と負荷側の絶縁性を考慮し、機械式のリレーが用いられる。しかし、保証されている応答速度、すなわち、起動指令を受けてから確実にオンとなるまでの時間は、約10msecである。そのため、正確な制御を行うためには、それより十分長い機械式リレーのON/OFF制御速度の確保が必要である。しかし、この制御速度を遅くすると、高周波発生装置12の応答速度も遅くなる。すなわち、トーチスイッチ24をONしてから高周波を出力するまでの時間差が大きくなる。
図3に示すように、作業者がトーチスイッチ24を連続してクリックするために掛かる時間は、70msec以上である。そのため、高速連続スタートにおいて必要な応答速度は、70msecであれば十分である。
また、10msecの応答速度のリレー制御には、その3倍の30msecもあれば十分である。
このような理由から、高周波高電圧の発生周期を決定している。
以上のように、高周波高電圧の発生周期を30〜70msec、より望ましくは30〜40msecになるように、電流制限抵抗16の抵抗値やコンデンサ18の静電容量を決める。そして、決められた抵抗値の電流制限抵抗16と決められた静電容量のコンデンサ18とを高周波発生装置12に用いることで、1回のトーチスイッチ24のオン動作で、確実に1回のみの高周波高電圧を発生できる。
なお、高周波高電圧の発生周期が短い程作業効率は良いので、高周波高電圧の発生周期は、30〜70msecよりも、30〜40msecとすることが望ましい。
以上のように、本実施の形態の放電加工システムおよび高周波発生装置12によれば、余分な高周波高電圧の発生を防ぐことが可能となり、ノイズ発生量を低減することができる。
なお、上記において、高周波発生装置12の各構成要素を同一の基板上に配置する例を示した。しかし、熱的影響の面から、電流制限抵抗16を、この基板上ではない別の位置に設けるようにしても良い。
また、高周波発生装置12自体を回路基板で構成して溶接電源装置11内に設けることで、高周波発生装置12を溶接電源装置11と一体としても良い。また、電流制限抵抗16以外の高周波発生装置12の構成要素を溶接電源装置11と一体としても良い。
(実施の形態2)
本開示の実施の形態2について、図4を用いて説明する。図4は、本実施の形態の放電加工システムの概略構成を示す図である。
本開示の実施の形態2について、図4を用いて説明する。図4は、本実施の形態の放電加工システムの概略構成を示す図である。
本実施の形態において、実施の形態1と同様の箇所については、同一の符号を付して詳細な説明を省略する。実施の形態1と異なるのは、高周波発生装置12において、抵抗値が固定である電流制限抵抗16を、抵抗値が可変である可変抵抗20とした点である。可変抵抗20は、第1の抵抗値および第1の抵抗値とは異なる第2の抵抗値の両方を持つことができ、連続的に抵抗値を変化できる。
本実施の形態において、可変抵抗20の抵抗値を変更することで、高周波高電圧の出力の応答速度である、トーチスイッチ24をオン状態としてから高周波高電圧が出力されるまでの時間および高周波高電圧の発生周期を、容易かつ任意に変化させることが可能となる。
そして、可変抵抗20を取り替えることなく抵抗値の変化を行うことができるので、応答速度や高周波高電圧の発生周期の微調整が可能であり、また、高周波発生装置12のメンテナンス性や生産性を向上できる。
ここで、本実施の形態において、トーチスイッチ24の1回のオン操作で、1回のみ高周波高電圧を出力する点について説明する。
実験等に基づき、可変抵抗20の抵抗値と高周波高電圧の発生周期とを対応付けた式または表を求め、制御部7に記憶しておく。制御部7は、可変抵抗20の抵抗値が入力されると、これに基づいて高周波高電圧の発生周期を決定する。たとえば、可変抵抗20が第1の抵抗値のときは、高周波高電圧の発生周期は第1の周期となり、可変抵抗20が第2の抵抗値のときは、高周波高電圧の発生周期は第2の周期となる。制御部7は、決定した高周波高電圧の発生周期に基づいて、起動スイッチ13を、高周波高電圧の発生周期以上かつ発生周期の2倍未満の時間だけONとなるように制御する。これにより、可変抵抗20の抵抗値を変更して高周波高電圧の発生周期を変更したとしても、トーチスイッチ24の1回のオン操作で、1回のみ高周波高電圧を出力できる。
(実施の形態3)
本開示の実施の形態3について、図5を用いて説明する。図5は、本実施の形態の放電加工システムの概略構成を示す図である。
本開示の実施の形態3について、図5を用いて説明する。図5は、本実施の形態の放電加工システムの概略構成を示す図である。
本実施の形態において、実施の形態1と同様の箇所については、同一の符号を付して詳細な説明を省略する。実施の形態1と異なるのは、高周波発生装置12において、抵抗値が固定である電流制限抵抗16を、抵抗値が変更可能である切替抵抗25とした点と、切替抵抗25の抵抗を切り替える抵抗切替指示部26をさらに設けた点である。
切替抵抗25は、例えば2つ以上の抵抗を並列に接続したものであり、抵抗切替指示部26からの指示に基づいて抵抗を切り替えることで抵抗値を選択する。なお、図5では、切替抵抗25内に2つの抵抗(第1の抵抗値の抵抗と第2の抵抗値の抵抗)を並列接続した例を示している。
また、抵抗切替指示部26は、高周波発生装置12に設けられた切り替えスイッチである。なお、抵抗切替指示部26は、溶接電源装置11に設けるようにしても良い。抵抗切替指示部26を溶接電源装置11に設ける場合は、溶接電源装置11の操作パネル(図示せず)上の押しボタン、あるいは、ボリュームとして設けるようにしても良い。
本実施の形態において、切替抵抗25の抵抗値を変更することで、高周波高電圧の出力の応答速度である、トーチスイッチ24をオン状態としてから高周波高電圧が出力されるまでの時間、および高周波高電圧の発生周期を、変化させることが可能となる。
そして、切替抵抗25を取り替えることなく抵抗値の変化を行うことができるので、高周波発生装置12のメンテナンス性や生産性を向上できる。
また、切替抵抗25を、2つの抵抗を並列接続した構成とし、一方の抵抗を第1の抵抗値とし、他方の抵抗を第1の抵抗よりも小さい第2の抵抗とする。溶接電源装置11がTIG溶接電源装置である場合には、抵抗切替指示部26を操作して切替抵抗25の抵抗を第1の抵抗値とし、溶接電源装置11がプラズマ切断電源装置である場合には、抵抗切替指示部26を操作して切替抵抗25の抵抗を第2の抵抗値とする。
これにより、TIG溶接における高周波高電圧の応答速度がプラズマ切断における高周波高電圧の応答速度よりも遅くなる。そして、TIG溶接における高周波高電圧の発生周期が、プラズマ切断における高周波高電圧の発生周期より長くなる。これにより、TIG溶接スタート時のノイズを抑制できる。また、高周波高電圧によるアークはパイロットアークとして、プラズマ切断における切断軌跡のガイドにもなり、作業者の利便性が向上する。
ここで、本実施の形態において、トーチスイッチ24の1回のオン操作で、1回のみ高周波高電圧を出力する点について説明する。
実験等に基づき、切替抵抗25の第1の抵抗の抵抗値と第2の抵抗の抵抗値のそれぞれについて、高周波高電圧の発生周期と対応付けた式または表を求め、制御部7に記憶しておく。制御部7は、切替抵抗25の抵抗(第1の抵抗または第2の抵抗)が入力されると、これに基づいて高周波高電圧の発生周期を決定する。制御部7は、決定した高周波高電圧の発生周期に基づいて、起動スイッチ13を高周波高電圧の発生周期以上かつ発生周期の2倍未満の時間だけONとなるように制御する。これにより、切替抵抗25の抵抗を切り替えて高周波高電圧の発生周期を切り替えたとしても、トーチスイッチ24の1回のオン操作で、1回のみ高周波高電圧を出力できる。
本開示によれば、アークスタート時のノイズ発生を低減することができ、非接触でアークを発生させる放電加工システムとして産業上有用である。
1,101 一次側整流部
2,102 インバータ部
3,103 メイントランス
4,104 二次側整流部
5,105 加工用トーチ
6,106 トーチスイッチ信号線
7,107 制御部
8,108 高周波装置オン/オフ信号線
9,109 加工対象物
10,110 カップリングコイル
11,111 溶接電源装置
12,112 高周波発生装置
13,113 起動スイッチ
14,114 整流部
15,115 スイッチング回路
16 電流制限抵抗
17,117 昇圧トランス
18,118 コンデンサ
19,119 火花ギャップ
20 可変抵抗
21 出力端
22,122 整流ダイオード
23,123 電極
24,124 トーチスイッチ
25 切替抵抗
26 抵抗切替指示部
2,102 インバータ部
3,103 メイントランス
4,104 二次側整流部
5,105 加工用トーチ
6,106 トーチスイッチ信号線
7,107 制御部
8,108 高周波装置オン/オフ信号線
9,109 加工対象物
10,110 カップリングコイル
11,111 溶接電源装置
12,112 高周波発生装置
13,113 起動スイッチ
14,114 整流部
15,115 スイッチング回路
16 電流制限抵抗
17,117 昇圧トランス
18,118 コンデンサ
19,119 火花ギャップ
20 可変抵抗
21 出力端
22,122 整流ダイオード
23,123 電極
24,124 トーチスイッチ
25 切替抵抗
26 抵抗切替指示部
Claims (10)
- トーチスイッチおよび電極を有する加工用トーチと、
前記電極と加工対象物との間に電力を供給する放電加工電源装置と、
前記電極と前記加工対象物との間に、第1の発生周期で発生する高周波高電圧を供給する高周波発生装置と、を備え、
前記トーチスイッチが連続したオン状態である間に、前記高周波発生装置から1回だけ高周波高電圧が供給される放電加工システム。 - 前記高周波発生装置は、整流部と、前記整流部に接続された変圧器と、前記整流部と前記変圧器との間に直列に接続された第1の抵抗値をもつ抵抗とを有し、
放電加工電源装置は、前記トーチスイッチからの信号に基づいて前記高周波発生装置の起動スイッチの動作を制御する制御部を有し、
前記制御部は、前記第1の抵抗値に対応付けられた前記第1の発生周期を有し、
前記制御部は、前記トーチスイッチから起動信号が入力されると、前記第1の発生周期以上かつ前記第1の発生周期の2倍未満の時間の間、前記起動スイッチをオンにする請求項1記載の放電加工システム。 - 前記高周波発生装置は、前記高周波発生装置の出力端に並列に設けられたコンデンサと、前記変圧器と前記出力端との間に直列に接続された火花ギャップとをさらに有する請求項2に記載の放電加工システム。
- 前記整流部と前記変圧器と前記抵抗と前記コンデンサと前記火花ギャップとは回路基板上に設けられ、
前記回路基板は、前記放電加工電源装置内に設けられた請求項3に記載の放電加工システム。 - 前記整流部と前記変圧器と前記コンデンサと前記火花ギャップとは回路基板上に設けられ、
前記抵抗は前記回路基板上には設けられず、
前記回路基板は、前記放電加工電源装置内に設けられた請求項3に記載の放電加工システム。 - 前記第1の発生周期は30msec以上40msec以下である請求項1〜5のいずれかに記載の放電加工システム。
- 前記抵抗は前記第1の抵抗値とは異なる第2の抵抗値をさらに有し、
前記制御部は、前記第2の抵抗値に対応付けられた第2の発生周期をさらに有する請求項1〜6のいずれかに記載の放電加工システム。 - 前記抵抗は、前記第1の抵抗値および前記第2の抵抗値を含んで抵抗値を連続的に変化させる可変抵抗である請求項7に記載の放電加工システム。
- 前記第1の抵抗値と前記第2の抵抗値とを切り替える抵抗切替指示部をさらに備えた請求項8に記載の放電加工システム。
- 前記放電加工電源装置がTIG溶接電源装置である場合には、前記抵抗を第1の抵抗値に設定し、
前記放電加工電源装置がプラズマ切断電源装置である場合には、前記抵抗を第2の抵抗値に設定する請求項9に記載の放電加工システム。
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