JP7142313B2 - 溶接電源装置 - Google Patents

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Description

ここに開示する技術は、溶接電源装置に関する。
従来、溶接電源装置が知られている。例えば、特許文献1には、消耗電極と溶接対象との間に溶接電力を供給する溶接電源装置が開示されている。この溶接電源装置は、消耗電極に対して溶接電流を出力する経路に設けられたリアクトルと、リアクトルに並列接続されてアークスタート制御信号に応じてリアクトルの両端子間の導通状態と遮断状態とを切り替えるアークスタート回路と、溶接開始信号に基づいてアークスタート回路を導通状態とし、溶接電流と目標値の比較結果に応じて、導通状態のアークスタート回路におけるインピーダンスを徐々に高くし、その後にアークスタート回路を遮断状態とするように、アークスタート制御信号を生成するアークスタート制御回路とを備えている。
特開2015-211976号公報
しかしながら、特許文献1の溶接電源装置では、消耗電極に対して溶接電流を出力する経路(溶接電流が流れる電流経路)にリアクトルが1つしか設けられていないので、溶接電流が流れる電流経路におけるリアクトル値を変更することができない。そのため、溶接電流が流れる電流経路におけるリアクトル値を所望のリアクトル値に設定することができない。例えば、溶接電流に含まれる高調波成分の抑制に適したリアクトル値(溶接電流が流れる電流経路におけるリアクトル値)は、溶接電流の電流値に応じて変化する。そのため、溶接電流が流れる電流経路にリアクトルが1つしか設けられていない場合、溶接電流が流れる電流経路におけるリアクトル値を、その溶接電流の電流値に適したリアクトル値に設定することが困難である。
ここに開示する技術は、アーク溶接用の電極と母材とを含む加工負荷に出力電力を供給する溶接電源装置置に関する。この溶接電源装置は、前記出力電力を生成する電力変換部と、前記電力変換部と前記電極とを電気的に接続する電極側電流経路と、前記電力変換部と前記母材とを電気的に接続する母材側電流経路とを備えている。前記電極側電流経路および前記母材側電流経路のうち少なくとも一方は、互いに並列に設けられた複数のリアクトル経路を有している。前記複数のリアクトル経路の各々には、直列に接続されたスイッチング素子とリアクトルが設けられている。
ここに開示する技術によれば、それぞれに直列に接続されたスイッチング素子とリアクトルが設けられた複数のリアクトル経路が電力変換部と加工負荷との間に並列に設けられているので、複数のリアクトル経路のスイッチング素子のオンオフにより、電力変換部と加工負荷との間の電流経路(すなわち溶接電流が流れる電流経路)におけるリアクトル値を変更することができる。これにより、溶接電流が流れる電流経路におけるリアクトル値を所望のリアクトル値に設定することができる。
実施形態1による溶接電源装置の構成を例示する回路図である。 実施形態2による溶接電源装置の構成を例示する回路図である。 溶接電流の波形とスイッチング素子の切り換えを例示する図である。 実施形態3による溶接電源装置の構成を例示する回路図である。
以下、実施の形態を図面を参照して詳しく説明する。なお、図中同一または相当部分には同一の符号を付しその説明は繰り返さない。
(実施形態1)
図1は、実施形態1による溶接電源装置10の構成を例示している。この溶接電源装置10は、電源11とアーク溶接用の電極21と溶接対象物である母材22とに電気的に接続され、電源11から供給された入力電力に基づいてアーク溶接用の電極21と母材22とを含む加工負荷20に出力電力を供給するように構成されている。具体的には、溶接電源装置10は、電力変換部30と、電極側電流経路40と、母材側電流経路50と、制御部60とを備えている。この例では、電源11は、単相交流電源である。
〔電力変換部〕
電力変換部30は、出力電力を生成する。具体的には、電力変換部30は、電源11から供給された入力電力を出力電力に変換する。この例では、電力変換部30は、入力整流部31と、スイッチング部32と、トランス部33と、出力整流部34とを有している。また、この例では、電源11から供給される入力電力は、交流電力である。
入力整流部31は、電源11から供給された入力電力(すなわち交流電力)を直流電力に整流する。スイッチング部32は、入力整流部31の出力電力(すなわち直流電力)をスイッチング動作により所定の周波数を有する交流電力に変換する。トランス部33は、スイッチング部32の出力電力(すなわち交流電力)を降圧する。出力整流部34は、トランス部33の出力電力(すなわち交流電力)を直流電力に整流する。そして、出力整流部34の出力電力は、加工負荷20(具体的にはアーク溶接用の電極21と母材22との間)に供給される。
このように、電力変換部30の出力電力がアーク溶接用の電極21と母材22との間に供給されることにより、電極21と母材22との間に発生するアークによる母材22の溶接(アーク溶接)が行われる。
〔電極側電流経路と母材側電流経路〕
電極側電流経路40は、電力変換部30の正側と電極21との間に設けられ、電力変換部30の正側と電極21とを電気的に接続している。母材側電流経路50は、電力変換部30の負側と母材22との間に設けられ、電力変換部30の負側と母材22とを電気的に接続している。
また、電極側電流経路40および母材側電流経路50のうち少なくとも一方は、互いに並列に設けられた複数のリアクトル経路70を有している。この例では、電極側電流経路40は、複数のリアクトル経路70によって構成され、母材側電流経路50は、例えば、電力変換部30の負側と電極21とを接続する電力線によって構成されている。複数のリアクトル経路70の各々は、例えば、電力変換部30の正側と電極21とを接続する電力線によって構成されている。
そして、複数のリアクトル経路70の各々には、直列に接続されたスイッチング素子71とリアクトル72が設けられている。スイッチング素子71は、制御部60による制御に応答してオン状態とオフ状態とを切り換え可能となっている。この例では、スイッチング素子71は、半導体スイッチによって構成されており、制御部60による制御によりオン状態とオフ状態とに切り換えられる。リアクトル72は、電力変換部30と加工負荷20との間に流れる溶接電流に含まれる高調波成分を抑制するために設けられている。なお、リアクトル72の設定については、後で詳しく説明する。
〔制御部〕
制御部60は、スイッチング部32において入力整流部31の出力電力が所定の周波数を有する交流電力に変換されるように、電力変換部30のスイッチング動作(具体的にはスイッチング部32の動作)を制御する。また、制御部60は、溶接電源装置10の操作部(図示を省略)に与えられた操作や溶接電源装置10の記憶部(図示を省略)に記憶された溶接条件に応じて、複数のリアクトル経路70にそれぞれ設けられた複数のスイッチング素子71のオンオフを制御する。例えば、制御部60は、プロセッサや、プロセッサを動作させるためのプログラムや情報を記憶するメモリや、複数のスイッチング素子71のオンオフを制御するための信号(例えばゲート信号)を出力する駆動回路などによって構成されている。なお、制御部60によるスイッチング素子71のオンオフ制御については、後で詳しく説明する。
〔溶接電流とリアクトル値の関係〕
電力変換部30と加工負荷20との間の電流経路に流れる溶接電流に適したリアクトル値(溶接電流が流れる電流経路におけるリアクトル値)は、溶接電流の電流値に応じて変化する。具体的には、溶接電流の電流値が高くなるに連れて、その溶接電流に適したリアクトル値(例えば溶接電流に含まれる高調波成分の抑制に適したリアクトル値)が高くなる傾向にある。
〔リアクトルの設定〕
この例では、複数のリアクトル経路70は、電力変換部30と加工負荷20との間に流れる溶接電流に対して予め定められた複数の電流域(例えば溶接電流が取り得る複数の電流域)にそれぞれ対応している。そして、複数のリアクトル経路70の各々に設けられたリアクトル72のリアクトル値は、複数の電流域のうちそのリアクトル経路70に対応する電流域に応じたリアクトル値(具体的にはその電流域に属する溶接電流に含まれる高調波成分の抑制に適したリアクトル値)に設定されている。
〔制御部によるオンオフ制御〕
そして、この例では、制御部60は、複数のリアクトル経路70にそれぞれ設けられた複数のスイッチング素子71のうち、電力変換部30と加工負荷20との間の電流経路に流そうとする溶接電流の電流値が属する電流域に対応するリアクトル経路70に設けられたスイッチング素子71がオン状態となり、残りのスイッチング素子71がオフ状態となるように、複数のスイッチング素子71のオンオフを制御する。
〔実施形態1による効果〕
以上のように、それぞれに直列に接続されたスイッチング素子71とリアクトル72が設けられた複数のリアクトル経路70が電力変換部30と加工負荷20との間(この例では電力変換部30の正側と電極21との間)に並列に設けられているので、複数のリアクトル経路70のスイッチング素子71のオンオフにより、電力変換部30と加工負荷20との間の電流経路(すなわち溶接電流が流れる電流経路)におけるリアクトル値を変更することができる。これにより、溶接電流が流れる電流経路におけるリアクトル値を所望のリアクトル値に設定することができる。
具体的には、この例では、複数のリアクトル経路70の各々に設けられたリアクトル72のリアクトル値は、溶接電流に対して予め定められた複数の電流域のうちそのリアクトル経路70に対応する電流域に応じたリアクトル値に設定されている。したがって、複数のリアクトル経路70のスイッチング素子71のオンオフにより、溶接電流が流れる電流経路(すなわち電力変換部30と加工負荷20との間の電流経路)のリアクトル値を、その溶接電流の電流値が属する電流域に応じたリアクトル値(その電流域に属する溶接電流に適したリアクトル値)に設定することができる。これにより、アーク溶接(電極21と母材22との間に発生するアークによる母材22の溶接)におけるスパッタの発生を抑制することができるので、溶接施工性を向上させることができる。
なお、複数のリアクトル経路70が溶接電流に対して予め定められた複数の電流域と一対一で対応するようになっていてもよい。すなわち、複数のリアクトル経路70にそれぞれ設けられた複数のリアクトル72のリアクトル値は、溶接電流に対して予め定められた複数の電流域と一対一で対応するように設定されていてもよい。
または、複数のリアクトル経路70のうち2つ以上のリアクトル経路70が溶接電流に対して予め定められた複数の電流域のいずれか1つに対応するようになっていてもよい。すなわち、2つ以上のリアクトル経路70にそれぞれ設けられた2つ以上のリアクトル72のリアクトル値を合成して得られる合成リアクトル値が、溶接電流に対して予め定められた複数の電流域のいずれか1つに対応するリアクトル値(例えばその電流域に属する溶接電流に含まれる高調波成分の抑制に適したリアクトル値)に設定されていてもよい。この場合、複数のリアクトル経路70にそれぞれ設けられた複数のスイッチング素子71のうち、その2つ以上のリアクトル経路70にそれぞれ設けられた2つ以上のスイッチング素子71をオン状態にし、残りのスイッチング素子71をオフ状態にすることにより、電力変換部30と加工負荷20のと間の電流経路(すなわち溶接電流が流れる電流経路)におけるリアクトル値を、その2つ以上のリアクトル経路70にそれぞれ設けられた2つ以上のリアクトル72のリアクトル値を合成して得られる合成リアクトル値に設定することができる。
(実施形態2)
図2は、実施形態2による溶接電源装置10の構成を例示している。実施形態2による溶接電源装置10は、電極側電流経路40の構成が実施形態1による溶接電源装置10と異なっている。実施形態2では、電極側電流経路40を構成する複数のリアクトル経路70に、第1リアクトル経路70aと第2リアクトル経路70bとが含まれている。なお、実施形態2による溶接電源装置10のその他の構成は、図1に示した実施形態1による溶接電源装置10の構成と同様となっている。
実施形態2による溶接電源装置10を用いた溶接処理では、パルス溶接が行われる。図3に示すように、パルス溶接では、予め定められた周期P0で溶接電流がパルス状に変化する。すなわち、制御部60は、電力変換部30と加工負荷20との間の電流経路を流れる溶接電流がパルス状に変化するように、電力変換部30のスイッチング動作(具体的にはスイッチング部32の動作)を制御する。
〔第1リアクトル経路〕
第1リアクトル経路70aは、パルス溶接において電力変換部30と加工負荷20との間に流れる溶接電流のピーク電流値i1(図3参照)に対応している。第1リアクトル経路70aに設けられたリアクトル72のリアクトル値は、溶接電流のピーク電流値i1に応じたリアクトル値に設定されている。具体的には、第1リアクトル経路70aのリアクトル72のリアクトル値は、溶接電流のピーク電流値i1に適したリアクトル値(例えばピーク電流値i1に設定された溶接電流に含まれる高調波成分の抑制に適したリアクトル値)に設定されている。なお、以下では、第1リアクトル経路70aに設けられたスイッチング素子71を「第1スイッチング素子71a」と記載する。
〔第2リアクトル経路〕
第2リアクトル経路70bは、パルス溶接において電力変換部30と加工負荷20との間に流れる溶接電流のベース電流値i2(図3参照)に対応している。第2リアクトル経路70bに設けられたリアクトル72のリアクトル値は、溶接電流のベース電流値i2に応じたリアクトル値に設定されている。具体的には、第1リアクトル経路70aのリアクトル72のリアクトル値は、溶接電流のベース電流値i2に適したリアクトル値(例えばベース電流値i2に設定された溶接電流に含まれる高調波成分の抑制に適したリアクトル値)に設定されている。なお、以下では、第2リアクトル経路70bに設けられたスイッチング素子71を「第2スイッチング素子71b」と記載する。
〔制御部によるオンオフ制御〕
また、実施形態2では、制御部60は、溶接電流の電流値がピーク電流値i1となるピーク期間P1において第1スイッチング素子71aがオン状態となる一方で第2スイッチング素子71bがオフ状態となり、溶接電流の電流値がベース電流値i2となるベース期間P2において第2スイッチング素子71bがオン状態となる一方で第1スイッチング素子71aがオフ状態となるように、第1スイッチング素子71aおよび第2スイッチング素子71bのオンオフを制御する。
なお、この例では、オフ状態のスイッチング素子71がオン状態に切り換えられるタイミング(オンタイミング)と、オン状態のスイッチング素子71がオフ状態に切り換えられるタイミング(オフタイミング)とが互いに一致している。すなわち、制御部60は、複数のリアクトル経路70(第1リアクトル経路70aと第2リアクトル経路70b)にそれぞれ設けられた複数のスイッチング素子71のうち、オン状態であるスイッチング素子71がオフ状態に切り換えられると同時に、オフ状態であるスイッチング素子71がオン状態に切り換えられるように、複数のリアクトル経路70にそれぞれ設けられた複数のスイッチング素子71のオンオフを制御する。
〔実施形態2による効果〕
以上のように、第1リアクトル経路70aに設けられたリアクトル72のリアクトル値が溶接電流のピーク電流値i1に応じたリアクトル値に設定され、第2リアクトル経路70bに設けられたリアクトル72のリアクトル値が溶接電流のベース電流値i2に応じたリアクトル値に設定されているので、第1スイッチング素子71aおよび第2スイッチング素子71bのオンオフにより、溶接電流が流れる電流経路(すなわち電力変換部30と加工負荷20との間の電流経路)のリアクトル値を、その溶接電流のピーク電流値i1に応じたリアクトル値(またはベース電流値i2に応じたリアクトル値)に設定することができる。これにより、アーク溶接(電極21と母材22との間に発生するアークによる母材22の溶接)におけるスパッタの発生を抑制することができるので、溶接施工性を向上させることができる。
(実施形態3)
図4は、実施形態3による溶接電源装置10の構成を例示している。実施形態3による溶接電源装置10は、図1に示した実施形態1による溶接電源装置10の構成に加えて、アークスタート電流経路80を備えている。
また、実施形態3による溶接電源装置10を用いた溶接処理では、アークスタート処理が行われた後に、本溶接処理が行われる。アークスタート処理では、電力変換部30と電極21との間の電流経路を流れる溶接電流の電流値が本溶接処理において要求される電流値となるように、溶接電流の電流値が次第に増加していく。本溶接処理では、溶接電流の電流値が所望の電流値(本溶接処理において要求される電流値)となるように溶接電流の電流値が維持される。
〔アークスタート電流経路〕
アークスタート電流経路80は、電力変換部30と加工負荷20との間において複数のリアクトル経路70と並列に設けられている。この例では、アークスタート電流経路80は、電力変換部30の正側と電極21との間において電極側電流経路40を構成する複数のリアクトル経路70と並列に設けられ、電力変換部30の正側と電極21とを電気的に接続している。例えば、アークスタート電流経路80は、電力変換部30の正側と電極21とを接続する電力線によって構成されている。そして、アークスタート電流経路80には、アークスタートスイッチング素子81が設けられている。アークスタートスイッチング素子81の構成は、スイッチング素子71の構成と同様となっている。また、アークスタート電流経路80におけるリアクトル値は、複数のリアクトル経路70の各々におけるリアクトル値よりも低くなっている。この例では、アークスタート電流経路80には、リアクトルが設けられていない。
〔制御部によるオンオフ制御〕
また、実施形態3では、アークスタート処理において、制御部60は、アークスタートスイッチング素子81がオン状態となる一方で複数のリアクトル経路70にそれぞれ設けられた複数のスイッチング素子71がオフ状態となるように、複数のリアクトル経路70にそれぞれ設けられた複数のスイッチング素子71とアークスタートスイッチング素子81のオンオフを制御する。
また、実施形態3では、アークスタート処理の後に行われる本溶接処理において、制御部60は、複数のリアクトル経路70にそれぞれ設けられた複数のスイッチング素子71のうち、本溶接処理において電力変換部30と加工負荷20との間の電流経路に流そうとする溶接電流の電流値が属する電流域に対応するリアクトル経路70に設けられたスイッチング素子71がオン状態となり、残りのスイッチング素子71とアークスタートスイッチング素子81がオフ状態となるように、複数のリアクトル経路70にそれぞれ設けられた複数のスイッチング素子71とアークスタートスイッチング素子81のオンオフを制御する。
〔実施形態3による効果〕
以上のように、複数のリアクトル経路70に加えてアークスタート電流経路80が設けられているので、複数のリアクトル経路70のスイッチング素子71およびアークスタートスイッチング素子81のオンオフにより、アークスタート処理における溶接電流の電流経路としてアークスタート電流経路80を選択することができる。なお、アークスタート電流経路80におけるリアクトル値は、リアクトル経路70におけるリアクトル値よりも低くなっている。そのため、アークスタート処理における溶接電流の電流経路としてアークスタート電流経路80を選択することにより、アークスタート処理において溶接電流の立ち上がりを急峻にすることができる。これにより、アークスタート性を向上させることができる。
なお、アークスタート電流経路80にリアクトル(例えばリアクトル経路70のリアクトル72のリアクトル値よりも小さいリアクトル値を有するリアクトル)が設けられていてもよい。
(その他の実施形態)
以上の説明では、複数のリアクトル経路70が電極側電流経路40を構成する場合を例に挙げたが、これに限らず、複数のリアクトル経路70は、母材側電流経路50を構成するものであってもよいし、電極側電流経路40および母材側電流経路50の両方を構成するものであってもよい。また、母材側電流経路50が複数のリアクトル経路70によって構成されている場合、アークスタート電流経路80は、電力変換部30の負側と母材22との間において母材側電流経路50を構成する複数のリアクトル経路70と並列に設けられて電力変換部30の負側と母材22とを電気的に接続するものであってもよい。
また、以上の説明では、オフ状態のスイッチング素子71がオン状態に切り換えられるタイミング(オンタイミング)とオン状態のスイッチング素子71がオフ状態に切り換えられるタイミング(オフタイミング)とが互いに一致している場合を例に挙げたが、オンタイミングがオフタイミングよりも早くなっていてもよいし、オンタイミングがオフタイミングよりも遅くなっていてもよい。すなわち、オン状態に切り換えようとするスイッチング素子71とオフ状態に切り換えようとするスイッチング素子71の両方がオフ状態となっている期間が設けられていてもよいし、オン状態に切り換えようとするスイッチング素子71とオフ状態に切り換えようとするスイッチング素子71の両方がオン状態となっている期間が設けられていてもよい。
また、以上の説明では、電源11が単相交流電源である場合を例に挙げたが、電源11は、三相交流電源であってもよい。
また、以上の説明において、複数のリアクトル経路70にそれぞれ設けられる複数のリアクトル72は、それぞれ異なる鉄心に巻回されるものであってもよいし、1つの鉄心に共通に巻回されるものであってもよい。
また、以上の実施形態および変形例を適宜組み合わせて実施してもよい。例えば、図2に示した溶接電源装置10が図4に示したアークスタート電流経路80を備えていてもよい。以上の実施形態および変形例は、本質的に好ましい例示であって、この発明、その適用物、あるいはその用途の範囲を制限することを意図するものではない。
以上説明したように、ここに開示する技術は、溶接電源装置として有用である。
10 溶接電源装置
20 電源
21 電極
22 母材
30 電力変換部
40 電極側電流経路
50 母材側電流経路
60 制御部
70 リアクトル経路
71 スイッチング素子
72 リアクトル
80 アークスタート電流経路
81 アークスタートスイッチング素子

Claims (3)

  1. アーク溶接用の電極と母材とを含む加工負荷に出力電力を供給する溶接電源装置であって、
    前記出力電力を生成する電力変換部と、
    前記電力変換部と前記電極とを電気的に接続する電極側電流経路と、
    前記電力変換部と前記母材とを電気的に接続する母材側電流経路とを備え、
    前記電極側電流経路および前記母材側電流経路のうち少なくとも一方は、互いに並列に設けられた複数のリアクトル経路を有し、
    前記複数のリアクトル経路の各々には、直列に接続されたスイッチング素子とリアクトルが設けられており、
    前記複数のリアクトル経路は、前記電力変換部と前記加工負荷との間に流れる溶接電流に関して予め定められた複数の電流域にそれぞれ対応し、
    前記複数のリアクトル経路の各々に設けられたリアクトルのリアクトル値は、前記複数の電流域のうち該リアクトル経路に対応する電流域に応じたリアクトル値に設定されている
    ことを特徴とする溶接電源装置。
  2. 請求項1において、
    前記複数のリアクトル経路には、パルス溶接において前記電力変換部と前記加工負荷との間に流れる溶接電流のピーク電流値に対応する第1リアクトル経路と、該溶接電流のベース電流値に対応する第2リアクトル経路とが含まれており、
    前記第1リアクトル経路に設けられたリアクトルのリアクトル値は、前記溶接電流のピーク電流値に応じたリアクトル値に設定され、
    前記第2リアクトル経路に設けられたリアクトルのリアクトル値は、前記溶接電流のベース電流値に応じたリアクトル値に設定されている
    ことを特徴とする溶接電源装置。
  3. 請求項1または2において、
    前記複数のリアクトル経路と並列に設けられ、アークスタートスイッチング素子が設けられたアークスタート電流経路を備え、
    前記アークスタート電流経路におけるリアクトル値は、前記複数のリアクトル経路の各々におけるリアクトル値よりも低くなっている
    ことを特徴とする溶接電源装置。
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