JP7142313B2 - 溶接電源装置 - Google Patents
溶接電源装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP7142313B2 JP7142313B2 JP2018111656A JP2018111656A JP7142313B2 JP 7142313 B2 JP7142313 B2 JP 7142313B2 JP 2018111656 A JP2018111656 A JP 2018111656A JP 2018111656 A JP2018111656 A JP 2018111656A JP 7142313 B2 JP7142313 B2 JP 7142313B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- reactor
- current
- welding
- value
- path
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Arc Welding Control (AREA)
- Inverter Devices (AREA)
Description
図1は、実施形態1による溶接電源装置10の構成を例示している。この溶接電源装置10は、電源11とアーク溶接用の電極21と溶接対象物である母材22とに電気的に接続され、電源11から供給された入力電力に基づいてアーク溶接用の電極21と母材22とを含む加工負荷20に出力電力を供給するように構成されている。具体的には、溶接電源装置10は、電力変換部30と、電極側電流経路40と、母材側電流経路50と、制御部60とを備えている。この例では、電源11は、単相交流電源である。
電力変換部30は、出力電力を生成する。具体的には、電力変換部30は、電源11から供給された入力電力を出力電力に変換する。この例では、電力変換部30は、入力整流部31と、スイッチング部32と、トランス部33と、出力整流部34とを有している。また、この例では、電源11から供給される入力電力は、交流電力である。
電極側電流経路40は、電力変換部30の正側と電極21との間に設けられ、電力変換部30の正側と電極21とを電気的に接続している。母材側電流経路50は、電力変換部30の負側と母材22との間に設けられ、電力変換部30の負側と母材22とを電気的に接続している。
制御部60は、スイッチング部32において入力整流部31の出力電力が所定の周波数を有する交流電力に変換されるように、電力変換部30のスイッチング動作(具体的にはスイッチング部32の動作)を制御する。また、制御部60は、溶接電源装置10の操作部(図示を省略)に与えられた操作や溶接電源装置10の記憶部(図示を省略)に記憶された溶接条件に応じて、複数のリアクトル経路70にそれぞれ設けられた複数のスイッチング素子71のオンオフを制御する。例えば、制御部60は、プロセッサや、プロセッサを動作させるためのプログラムや情報を記憶するメモリや、複数のスイッチング素子71のオンオフを制御するための信号(例えばゲート信号)を出力する駆動回路などによって構成されている。なお、制御部60によるスイッチング素子71のオンオフ制御については、後で詳しく説明する。
電力変換部30と加工負荷20との間の電流経路に流れる溶接電流に適したリアクトル値(溶接電流が流れる電流経路におけるリアクトル値)は、溶接電流の電流値に応じて変化する。具体的には、溶接電流の電流値が高くなるに連れて、その溶接電流に適したリアクトル値(例えば溶接電流に含まれる高調波成分の抑制に適したリアクトル値)が高くなる傾向にある。
この例では、複数のリアクトル経路70は、電力変換部30と加工負荷20との間に流れる溶接電流に対して予め定められた複数の電流域(例えば溶接電流が取り得る複数の電流域)にそれぞれ対応している。そして、複数のリアクトル経路70の各々に設けられたリアクトル72のリアクトル値は、複数の電流域のうちそのリアクトル経路70に対応する電流域に応じたリアクトル値(具体的にはその電流域に属する溶接電流に含まれる高調波成分の抑制に適したリアクトル値)に設定されている。
そして、この例では、制御部60は、複数のリアクトル経路70にそれぞれ設けられた複数のスイッチング素子71のうち、電力変換部30と加工負荷20との間の電流経路に流そうとする溶接電流の電流値が属する電流域に対応するリアクトル経路70に設けられたスイッチング素子71がオン状態となり、残りのスイッチング素子71がオフ状態となるように、複数のスイッチング素子71のオンオフを制御する。
以上のように、それぞれに直列に接続されたスイッチング素子71とリアクトル72が設けられた複数のリアクトル経路70が電力変換部30と加工負荷20との間(この例では電力変換部30の正側と電極21との間)に並列に設けられているので、複数のリアクトル経路70のスイッチング素子71のオンオフにより、電力変換部30と加工負荷20との間の電流経路(すなわち溶接電流が流れる電流経路)におけるリアクトル値を変更することができる。これにより、溶接電流が流れる電流経路におけるリアクトル値を所望のリアクトル値に設定することができる。
図2は、実施形態2による溶接電源装置10の構成を例示している。実施形態2による溶接電源装置10は、電極側電流経路40の構成が実施形態1による溶接電源装置10と異なっている。実施形態2では、電極側電流経路40を構成する複数のリアクトル経路70に、第1リアクトル経路70aと第2リアクトル経路70bとが含まれている。なお、実施形態2による溶接電源装置10のその他の構成は、図1に示した実施形態1による溶接電源装置10の構成と同様となっている。
第1リアクトル経路70aは、パルス溶接において電力変換部30と加工負荷20との間に流れる溶接電流のピーク電流値i1(図3参照)に対応している。第1リアクトル経路70aに設けられたリアクトル72のリアクトル値は、溶接電流のピーク電流値i1に応じたリアクトル値に設定されている。具体的には、第1リアクトル経路70aのリアクトル72のリアクトル値は、溶接電流のピーク電流値i1に適したリアクトル値(例えばピーク電流値i1に設定された溶接電流に含まれる高調波成分の抑制に適したリアクトル値)に設定されている。なお、以下では、第1リアクトル経路70aに設けられたスイッチング素子71を「第1スイッチング素子71a」と記載する。
第2リアクトル経路70bは、パルス溶接において電力変換部30と加工負荷20との間に流れる溶接電流のベース電流値i2(図3参照)に対応している。第2リアクトル経路70bに設けられたリアクトル72のリアクトル値は、溶接電流のベース電流値i2に応じたリアクトル値に設定されている。具体的には、第1リアクトル経路70aのリアクトル72のリアクトル値は、溶接電流のベース電流値i2に適したリアクトル値(例えばベース電流値i2に設定された溶接電流に含まれる高調波成分の抑制に適したリアクトル値)に設定されている。なお、以下では、第2リアクトル経路70bに設けられたスイッチング素子71を「第2スイッチング素子71b」と記載する。
また、実施形態2では、制御部60は、溶接電流の電流値がピーク電流値i1となるピーク期間P1において第1スイッチング素子71aがオン状態となる一方で第2スイッチング素子71bがオフ状態となり、溶接電流の電流値がベース電流値i2となるベース期間P2において第2スイッチング素子71bがオン状態となる一方で第1スイッチング素子71aがオフ状態となるように、第1スイッチング素子71aおよび第2スイッチング素子71bのオンオフを制御する。
以上のように、第1リアクトル経路70aに設けられたリアクトル72のリアクトル値が溶接電流のピーク電流値i1に応じたリアクトル値に設定され、第2リアクトル経路70bに設けられたリアクトル72のリアクトル値が溶接電流のベース電流値i2に応じたリアクトル値に設定されているので、第1スイッチング素子71aおよび第2スイッチング素子71bのオンオフにより、溶接電流が流れる電流経路(すなわち電力変換部30と加工負荷20との間の電流経路)のリアクトル値を、その溶接電流のピーク電流値i1に応じたリアクトル値(またはベース電流値i2に応じたリアクトル値)に設定することができる。これにより、アーク溶接(電極21と母材22との間に発生するアークによる母材22の溶接)におけるスパッタの発生を抑制することができるので、溶接施工性を向上させることができる。
図4は、実施形態3による溶接電源装置10の構成を例示している。実施形態3による溶接電源装置10は、図1に示した実施形態1による溶接電源装置10の構成に加えて、アークスタート電流経路80を備えている。
アークスタート電流経路80は、電力変換部30と加工負荷20との間において複数のリアクトル経路70と並列に設けられている。この例では、アークスタート電流経路80は、電力変換部30の正側と電極21との間において電極側電流経路40を構成する複数のリアクトル経路70と並列に設けられ、電力変換部30の正側と電極21とを電気的に接続している。例えば、アークスタート電流経路80は、電力変換部30の正側と電極21とを接続する電力線によって構成されている。そして、アークスタート電流経路80には、アークスタートスイッチング素子81が設けられている。アークスタートスイッチング素子81の構成は、スイッチング素子71の構成と同様となっている。また、アークスタート電流経路80におけるリアクトル値は、複数のリアクトル経路70の各々におけるリアクトル値よりも低くなっている。この例では、アークスタート電流経路80には、リアクトルが設けられていない。
また、実施形態3では、アークスタート処理において、制御部60は、アークスタートスイッチング素子81がオン状態となる一方で複数のリアクトル経路70にそれぞれ設けられた複数のスイッチング素子71がオフ状態となるように、複数のリアクトル経路70にそれぞれ設けられた複数のスイッチング素子71とアークスタートスイッチング素子81のオンオフを制御する。
以上のように、複数のリアクトル経路70に加えてアークスタート電流経路80が設けられているので、複数のリアクトル経路70のスイッチング素子71およびアークスタートスイッチング素子81のオンオフにより、アークスタート処理における溶接電流の電流経路としてアークスタート電流経路80を選択することができる。なお、アークスタート電流経路80におけるリアクトル値は、リアクトル経路70におけるリアクトル値よりも低くなっている。そのため、アークスタート処理における溶接電流の電流経路としてアークスタート電流経路80を選択することにより、アークスタート処理において溶接電流の立ち上がりを急峻にすることができる。これにより、アークスタート性を向上させることができる。
以上の説明では、複数のリアクトル経路70が電極側電流経路40を構成する場合を例に挙げたが、これに限らず、複数のリアクトル経路70は、母材側電流経路50を構成するものであってもよいし、電極側電流経路40および母材側電流経路50の両方を構成するものであってもよい。また、母材側電流経路50が複数のリアクトル経路70によって構成されている場合、アークスタート電流経路80は、電力変換部30の負側と母材22との間において母材側電流経路50を構成する複数のリアクトル経路70と並列に設けられて電力変換部30の負側と母材22とを電気的に接続するものであってもよい。
20 電源
21 電極
22 母材
30 電力変換部
40 電極側電流経路
50 母材側電流経路
60 制御部
70 リアクトル経路
71 スイッチング素子
72 リアクトル
80 アークスタート電流経路
81 アークスタートスイッチング素子
Claims (3)
- アーク溶接用の電極と母材とを含む加工負荷に出力電力を供給する溶接電源装置であって、
前記出力電力を生成する電力変換部と、
前記電力変換部と前記電極とを電気的に接続する電極側電流経路と、
前記電力変換部と前記母材とを電気的に接続する母材側電流経路とを備え、
前記電極側電流経路および前記母材側電流経路のうち少なくとも一方は、互いに並列に設けられた複数のリアクトル経路を有し、
前記複数のリアクトル経路の各々には、直列に接続されたスイッチング素子とリアクトルが設けられており、
前記複数のリアクトル経路は、前記電力変換部と前記加工負荷との間に流れる溶接電流に関して予め定められた複数の電流域にそれぞれ対応し、
前記複数のリアクトル経路の各々に設けられたリアクトルのリアクトル値は、前記複数の電流域のうち該リアクトル経路に対応する電流域に応じたリアクトル値に設定されている
ことを特徴とする溶接電源装置。 - 請求項1において、
前記複数のリアクトル経路には、パルス溶接において前記電力変換部と前記加工負荷との間に流れる溶接電流のピーク電流値に対応する第1リアクトル経路と、該溶接電流のベース電流値に対応する第2リアクトル経路とが含まれており、
前記第1リアクトル経路に設けられたリアクトルのリアクトル値は、前記溶接電流のピーク電流値に応じたリアクトル値に設定され、
前記第2リアクトル経路に設けられたリアクトルのリアクトル値は、前記溶接電流のベース電流値に応じたリアクトル値に設定されている
ことを特徴とする溶接電源装置。 - 請求項1または2において、
前記複数のリアクトル経路と並列に設けられ、アークスタートスイッチング素子が設けられたアークスタート電流経路を備え、
前記アークスタート電流経路におけるリアクトル値は、前記複数のリアクトル経路の各々におけるリアクトル値よりも低くなっている
ことを特徴とする溶接電源装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018111656A JP7142313B2 (ja) | 2018-06-12 | 2018-06-12 | 溶接電源装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018111656A JP7142313B2 (ja) | 2018-06-12 | 2018-06-12 | 溶接電源装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2019214060A JP2019214060A (ja) | 2019-12-19 |
JP7142313B2 true JP7142313B2 (ja) | 2022-09-27 |
Family
ID=68919225
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018111656A Active JP7142313B2 (ja) | 2018-06-12 | 2018-06-12 | 溶接電源装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7142313B2 (ja) |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002066740A (ja) | 2000-08-30 | 2002-03-05 | Daihen Corp | アーク加工用電源装置 |
JP2015211976A (ja) | 2014-05-01 | 2015-11-26 | 株式会社ダイヘン | 溶接電源装置及び溶接電源装置の制御方法 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5232625B2 (ja) * | 1973-03-29 | 1977-08-23 | ||
JPS5970470A (ja) * | 1982-10-14 | 1984-04-20 | Hitachi Seiko Ltd | パルスア−ク溶接機 |
JP3704227B2 (ja) * | 1997-07-08 | 2005-10-12 | 日立ビアメカニクス株式会社 | パルスアーク溶接電源 |
-
2018
- 2018-06-12 JP JP2018111656A patent/JP7142313B2/ja active Active
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002066740A (ja) | 2000-08-30 | 2002-03-05 | Daihen Corp | アーク加工用電源装置 |
JP2015211976A (ja) | 2014-05-01 | 2015-11-26 | 株式会社ダイヘン | 溶接電源装置及び溶接電源装置の制御方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2019214060A (ja) | 2019-12-19 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5372989B2 (ja) | 電気アーク溶接用電源 | |
JP4303714B2 (ja) | 電気アーク溶接用電源 | |
US6384373B1 (en) | Welding power supply having improved supplemental power circuit | |
JP2006223092A (ja) | 電気アーク溶接用モジュラー電源及び出力チョッパ | |
JP6356252B2 (ja) | Acアーク溶接プロセス用の低い電流変動率をもたらすシステムおよび方法 | |
WO2014045113A2 (en) | Systems and methods providing controlled ac arc welding processes | |
JP4641137B2 (ja) | 溶接機 | |
JP2010075944A (ja) | 交流アーク溶接機。 | |
JP2019084576A (ja) | 溶接電源装置 | |
JP7142313B2 (ja) | 溶接電源装置 | |
JP2980827B2 (ja) | アーク溶接機 | |
US11235411B2 (en) | Welding power supply with interleaved inverter circuitry | |
CN110605459A (zh) | 焊接电源装置 | |
JP2006281257A (ja) | インバータ制御による消耗電極式のアーク溶接電源およびその制御方法 | |
JP6909673B2 (ja) | 溶接電流の制御方法および溶接用電源装置 | |
JP4570444B2 (ja) | アーク溶接装置 | |
JP3607648B2 (ja) | 溶接用電源装置の製造方法 | |
JPH0386377A (ja) | ワイヤ通電式ティグ溶接装置 | |
JP2019089093A (ja) | 溶接電源装置 | |
JP2005230825A (ja) | アーク溶接装置 | |
JP2018176169A (ja) | 被覆アーク溶接システム、および、被覆アーク溶接用の溶接電源装置 | |
JP2013013918A (ja) | アーク溶接機 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20210517 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20220323 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20220419 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20220609 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20220823 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20220902 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 7142313 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |