JPH08215853A - スタッド溶接機 - Google Patents

スタッド溶接機

Info

Publication number
JPH08215853A
JPH08215853A JP7028222A JP2822295A JPH08215853A JP H08215853 A JPH08215853 A JP H08215853A JP 7028222 A JP7028222 A JP 7028222A JP 2822295 A JP2822295 A JP 2822295A JP H08215853 A JPH08215853 A JP H08215853A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
welding
power supply
arc
pilot
stud
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP7028222A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3369345B2 (ja
Inventor
Yoshiteru Kondo
吉輝 近藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
POP RIVET FASTENER KK
Original Assignee
POP RIVET FASTENER KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by POP RIVET FASTENER KK filed Critical POP RIVET FASTENER KK
Priority to JP02822295A priority Critical patent/JP3369345B2/ja
Priority to GB9601727A priority patent/GB2297934B/en
Priority to US08/602,416 priority patent/US5688413A/en
Publication of JPH08215853A publication Critical patent/JPH08215853A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3369345B2 publication Critical patent/JP3369345B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23KSOLDERING OR UNSOLDERING; WELDING; CLADDING OR PLATING BY SOLDERING OR WELDING; CUTTING BY APPLYING HEAT LOCALLY, e.g. FLAME CUTTING; WORKING BY LASER BEAM
    • B23K9/00Arc welding or cutting
    • B23K9/20Stud welding
    • B23K9/205Means for determining, controlling or regulating the arc interval

Abstract

(57)【要約】 【目的】 スタッド溶接機において、二次巻線を1つで
済ますことのできる電源装置を提供し、これによって、
電源装置を小型にするとともに、電源装置の価格を下げ
る。 【構成】 スタッド溶接機1は、母材2に溶接できるよ
うにスタッド3を保持する溶接ガン5と、スタッドと母
材との間に、パイロットアークとその後の溶接アークと
を形成する電力を溶接ガンに供給する電源装置6とを備
え、電源装置は、交流を直流に整流してパイロットアー
クの形成のためのパイロット電流を溶接ガンに供給する
パイロット電源10と、交流を直流に整流して溶接アー
クの形成のための溶接アーク電流を溶接ガンに供給する
溶接アーク電源11とを備え、溶接アーク電源11は溶
接アーク用電力を充電する充電コンデンサ13を有す
る。パイロット電源10の入力と溶接アーク電源11の
入力とは変圧器9の1つの二次巻線30に接続されてい
る。パイロット電源10と溶接アーク電源11の動作を
選択的に切換えるリレー接点31、33が設けられてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スタッド溶接機に関
し、特に、パイロットアークとその後の溶接アークとを
形成する電力を、パイロット電源と溶接アーク電源とを
備えた電源装置から供給するスタッド溶接機に関する。
【0002】
【従来の技術】母材に対して溶接チップを接触できるよ
うにスタッドを保持する溶接ガンと、スタッドと母材の
間に所定の電力を供給するように溶接ガンに接続された
電源装置と、電源装置と溶接ガンとに接続され、スタッ
ドと母材との間に、パイロットアークとその後のメイン
アークとを形成する電力を電源装置から溶接ガンに供給
するように制御するとともに、スタッドを母材に対して
所定の時間に圧接するよう溶接ガンを制御する制御装置
とから成るスタッド溶接機はよく知られており、このス
タッド溶接機は車体等にスタッドを溶接するのに使用さ
れ、断熱材等がそのスタッドに係止するクリップを利用
して車体等に取付けられる。
【0003】スタッド溶接機の電源装置は、交流を直流
に整流してパイロットアークの形成のためのパイロット
電流を供給するパイロット電源と、交流を直流に整流し
て溶接アークの形成のための溶接アーク電流を供給する
溶接アーク電源とを備え、溶接アーク電源には溶接アー
ク用電力を充電する充電コンデンサを有し、溶接時にお
いて充電コンデンサの電気エネルギーを放電することに
よって溶接アークを形成し、スタッドを母材に溶接して
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】かかるスタッド溶接機
の電源装置において、パイロット電源と溶接アーク電源
とは、パイロット電流の電流や電圧が、溶接アーク電源
の充電コンデンサへの電流や電圧とは違っているので、
別系統となる。そのため、従来の電源装置では、二次巻
線を2つある変圧器を用いており、二次巻線が2つない
場合には変圧器を2つ用いている。電源装置において、
変圧器は電源装置のスペースの多くを専有するものであ
り、変圧器を2つ用いたり、二次巻線が2つある変圧器
を用いたりすると、電源装置を大型にしてしまう。
【0005】従って、本発明は、スタッド溶接機におい
て、二次巻線を1つで済ますことのできる電源装置を提
供し、これによって、スタッド溶接機の電源装置を小型
にするとともに、電源装置の価格を下げることを目的と
する。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
め、本発明によれば、母材に対して溶接面を接触できる
ようにスタッドを保持する溶接ガンと、スタッドと母材
との間に、パイロットアークとその後の溶接アークとを
形成する電力を溶接ガンに供給する電源装置とを備え、
該電源装置は、交流を直流に整流して前記パイロットア
ークの形成のためのパイロット電流を溶接ガンに供給す
るパイロット電源と、交流を直流に整流して前記溶接ア
ークの形成のための溶接アーク電流を溶接ガンに供給す
る溶接アーク電源とを備え、該溶接アーク電源は溶接ア
ーク用電力を充電する充電コンデンサを有するスタッド
溶接機であって、前記パイロット電源の入力と前記溶接
アーク電源の入力とは共通の入力端子に接続されてお
り、前記パイロット電源と前記溶接アーク電源の動作を
選択的に切換えるスイッチ手段が設けられ、該スイッチ
手段は、パイロットアークの発生に必要なときには前記
パイロット電源を動作させるように切換えられることを
特徴するスタッド溶接機が提供される。これにより、電
源装置の変圧器の二次巻線は1つでよくなり、変圧器を
小さく且つ低価格にできる。
【0007】また、本発明によれば、上記のスタッド溶
接機において、電源装置と溶接ガンとに接続され、パイ
ロットアークとその後の溶接アークとを形成する電力を
電源装置から溶接ガンに供給するタイミングを制御する
制御装置を設け、該制御装置に、充電コンデンサの電圧
を検出するコンデンサ電圧検出手段を設け、非溶接時で
あって且つ充電コンデンサの充電不足のとき、スイッチ
手段を、溶接アーク電源へ電流が入力されるように切換
え、充電コンデンサの充電の完了の検出後で且つ溶接動
作時には、スイッチ手段を、パイロット電源へ電流が入
力されるように切換えることができる。また、スイッチ
手段を、交流入力部に接続された整流用サイリスタと、
該サイリスタの後段に接続されたリレー接点とで構成
し、リレー接点によって、パイロット電源と溶接アーク
電源の動作を選択し、整流用サイリスタによって両電源
への電流の供給のオンオフを定めることができる。更
に、溶接アーク電源においては、整流用サイリスタを用
いて倍電圧整流が行われて整流後の電流が充電コンデン
サに供給し、パイロット電源においては、整流用サイリ
スタを利用して両波整流が行われて整流後の電流が溶接
ガンに供給することもできる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図面を参照
しながら説明する。図1は、本発明のスタッド溶接機1
の回路図を示している。また、図2及び図3は、それぞ
れ電源装置における溶接アーク電源及びパイロット電源
の回路図を示している。更に、図4は、スタッド溶接機
1の溶接シーケンスを示している。先ず、図1におい
て、本発明に係るスタッド溶接機1は、母材2に対して
溶接部を接触できるようにスタッド3を保持する溶接ガ
ン5と、スタッド3と母材2の間に所定の電力を供給す
るように溶接ガンに接続された電源装置6とを備えてい
る。そして、電源装置6と溶接ガン5との間に接続さ
れ、スタッド3と母材2の間に、パイロットアークとそ
の後のメインアーク(図4の(J)の波形参照)を形成
する電力を電源装置6から溶接ガン5に供給するように
制御し、スタッドを母材に対して所定の時間に圧接する
よう溶接ガンを制御する制御装置7とから成る。
【0009】電源装置6には、変圧器9の二次巻線が接
続されていて、電源装置6に交流電力を供給するように
なっている。変圧器9の一次巻線の側には、通常のとお
り、電源スイッチ及びフューズが設けられている。電源
装置6は、破線で囲んで示すパイロット電源10と、一
点鎖線で囲んで示す溶接アーク電源11とから構成され
ている。パイロット電源10は、交流を直流に整流して
パイロットアークの形成のためのパイロット電流を溶接
ガン5に供給する。また、溶接アーク電源11は、交流
を直流に整流して溶接アークの形成のための電力を溶接
ガン5に供給する。この溶接アーク電源11には、従来
の電源装置と同様に、溶接アーク用電力を充電する充電
コンデンサ13が設けられている。
【0010】図1の二点鎖線で囲まれている制御装置7
は、溶接ガン5に接続されて溶接ガン5の溶接動作信号
及び溶接開始信号を検知する溶接動作検知部14と、溶
接動作検知部14からの信号を受けて溶接ガン5や電源
装置6の溶接シーケンスを制御する溶接シーケンス制御
部15と、溶接シーケンス制御部15からの信号を受け
て、溶接アーク電源11の充電コンデンサ13の電力を
放電する放電サイリスタ17を制御する放電制御部18
と、溶接シーケンス制御部15からのスタッド引き上げ
信号を受けて溶接ガン5のリフトコイル(図示せず)に
スタッド引き上げ電流を供給するスタッド引き上げ駆動
部19とを備えている。制御装置7は、更に、溶接アー
ク電源11の充電コンデンサ13の充電電圧を検知する
充電電圧検知部21と、この充電電圧検知部21に接続
されて設定電圧への充電後は充電コンデンサ13への電
流の供給を停止する信号を出力する充電電圧設定部22
と、溶接シーケンス制御部15に接続されて、電源装置
6に設けられた2つのトランスファースイッチ接点を切
換えるリレー23を制御するリレー制御部25と、溶接
シーケンス制御部15からの信号及び充電電圧設定部2
2からの信号を受けて、電源装置6の2つの整流用サイ
リスタ26、27のゲートに信号を送って両サイリスタ
のオンオフを制御する整流サイリスタ制御部29とを備
えている。
【0011】電源装置6は、パイロット電源10の入力
と溶接アーク電源11の入力とが共通の入力端子すなわ
ち変圧器9の二次巻線30に接続されている。また、パ
イロット電源10と溶接アーク電源11は、リレー23
のトランスファースイッチで成る2つのリレー接点3
1、33によって、その動作が選択的に切換えられる構
成にされている。リレー接点31及び33は、通常時す
なわちリレー23の非駆動時には、図1に図示のよう
に、溶接アーク電源11の動作を可能にする側に接続さ
れており、制御装置7のリレー制御部25からの信号に
よるリレー23の駆動によってパイロット電源10の動
作を可能にする側に接続される。これらの電源に交流電
力を供給するためのスイッチ手段として、変圧器9の二
次巻線30に接続された2つの整流用サイリスタ26及
び27が設けられている。この整流用サイリスタ26、
27のゲートには、制御装置7の整流サイリスタ制御部
29からの信号が送られており、このゲート信号によっ
て、サイリスタ26、27は交流電流の供給のオンオフ
を行っている。
【0012】上記のように、通常時、リレー接点31、
33は電源装置6の溶接アーク電源11の動作を可能に
するように切換えられているので、溶接アーク電源11
について説明する。図2は、理解の容易のために、図1
の溶接アーク電源11の部分の回路を書き直しているの
で、図1だけでなく図2も参照されたい。溶接アーク電
源11においては、2つの整流用サイリスタ26、27
及び各サイリスタに対応して設けられた2つの倍電圧整
流及び平滑用コンデンサを用いて倍電圧整流が行われ
る。変圧器9の二次巻線30の一端には、整流サイリス
タ26のアノードと整流サイリスタ27のカソードが接
続され、二次巻線30の他端はリレー接点33の中心端
子に接続されている。整流サイリスタ26のカソードは
リレー接点31の中心端子に接続され、他の整流サイリ
スタ27のアノードは電源11の共通線34に接続され
ている。なお、この共通線34は、電源装置6の接地
(0ボルト)用の基準母線となるもので、母材2に接続
される。
【0013】リレー接点31の溶接アーク電源側端子3
5及びリレー接点33の溶接アーク電源側端子37は、
サイリスタ26及び27に並列に配置された倍電圧整流
及び平滑用の2つのコンデンサ38及び39に接続され
ており、また、端子37と両コンデンサの接続点との間
には電流抑制抵抗41が設けられ、過電流を阻止してい
る。なお、過電流の防止のために、サイリスタ26、2
7をパルス駆動してそのオン時間の位相を制御すること
によって、電流を抑制してもよい。2つの整流用サイリ
スタ26、27及び2つの倍電圧整流及び平滑用コンデ
ンサ38、39によって、変圧器9の二次巻線30の交
流電圧は倍電圧に整流及び平滑にされ、その電圧が充電
コンデンサ13に蓄積される。充電コンデンサ13の電
圧は制御装置7の充電電圧検知部21が監視しており、
設定電圧に達すると充電電圧設定部22からの信号がサ
イリスタ制御部29に送られ、サイリスタ26、27を
オフさせる。充電コンデンサ13が設定電圧で充電され
た後、所定のタイミングで放電制御部18から信号が放
電サイリスタ17のゲートに送られ、溶接ガン5に溶接
アーク用の電気エネルギーが供給される。
【0014】パイロット電源10は、制御装置7のリレ
ー制御部25からの信号によるリレー23の駆動によっ
て動作可能にされる。すなわち、リレー接点31、33
がパイロット電源10の動作を可能にする側に切換えら
れると、パイロット電源10の回路が図3に図示のよう
に形成される。図1及び図3において、パイロット電源
10では、2つ整流用サイリスタ26、27及び2つの
ダイオード42、43を用いて両波整流が行われる。図
示のように、整流サイリスタ26、27は、溶接アーク
電源10と共用されており、変圧器9及びリレー接点3
1、33への接続も同じままに使用される。従って、パ
イロット電源10の回路構成を簡単にできる。このよう
に、パイロット電源10における、2つの整流サイリス
タの接続は、溶接アーク電源11と同じであるので説明
を省略する。
【0015】パイロット電源10において、リレー接点
31のパイロット電源側端子45及びリレー接点33の
パイロット電源側端子46は、サイリスタ26及び27
に並列に配置された両波整流用の2つのダイオード42
及び43に接続されて、ブリッジ整流回路を作ってい
る。かかるサイリスタ26、27及びダイオード42、
43によるブリッジ回路によって両波整流された電流
は、そのブリッジ回路に並列に接続された、抵抗47及
びコンデンサ49と、溶接ガン5への出力部に設けられ
たチョークコイル50とから成る平滑回路に送られ、こ
こで整流後の電流が平滑にされると共に電流対電圧特性
において垂下特性(すなわち電流が上がると電圧が下が
る特性)を持つ電流が得られる。このようにして、溶接
ガン5にはパイロットアークの発生に好ましい特性の電
流が供給される。
【0016】かかる構成で成るスタッド溶接機1の動作
を、図4の溶接シーケンスも参照しながら説明する。ス
タッド溶接機1の電源スイッチ(変圧器9の一次側のス
イッチ等)をオンにすると、制御装置7の各部の動作が
可能になり、変圧器9の二次巻線30に交流電圧が現れ
る。既述のように、リレー23によって、通常時、電源
装置6の溶接アーク電源11の動作が有効にされてい
る。充電コンデンサ13にはまだ充電されていないの
で、充電電圧検知部21によって充電不足が検知され、
充電不足が充電電圧設定部22に知らされ、設定部22
からサイリスタ制御部29に図4の(C)の充電信号が
送られて整流用サイリスタ26、27をオンにする。両
サイリスタ26、27の導通によって、コンデンサ3
8、39には倍電圧整流された電圧が現れ、この電圧の
電気エネルギーが充電コンデンサ13に蓄積される。図
4の(D)のように、充電コンデンサ13の電圧が設定
値に達すると、充電電圧検知部21がそれを検知し、充
電電圧設定部22に知らせて、充電信号を停止させ、サ
イリスタ26、27をオフにする。
【0017】作業者が、溶接ガン5に保持したスタッド
3を母材2に接触させるか、溶接ガン5の起動スイッチ
(図示せず)を押すと、図4の(A)の溶接動作信号が
溶接ガン5から溶接動作検知部14に送られ、この検知
部14から溶接シーケンス制御部15を通してリレー制
御部25に図4の(B)の回路切換信号を送り、リレー
23を駆動してリレー接点31、33をパイロット電源
10の動作を有効にうる側に切換える。これによって、
電源装置6が、図2の回路から図3の回路に切換えら
れ、パイロット電源10の動作が可能になる。引続い
て、溶接ガン5に保持したスタッド3が母材2に接触さ
せられ且つ溶接ガン5の起動スイッチ(図示せず)を押
された状態にある等の溶接の開始の条件が整ったことを
溶接動作検知部14が検知すると、図4の(E)の溶接
開始信号を溶接シーケンス制御部15に送る。
【0018】溶接シーケンス制御部15からは、図4の
(F)のパイロット電流信号が、整流サイリスタ制御部
29に送られて、整流サイリスタ26、27を導通させ
る。この導通によって、図3にも示すように、ダイオー
ド42、44と協働して、変圧器9の二次巻線39の交
流電流が両波整流され、抵抗47、コンデンサ49及び
コイル50による平滑回路によって垂下特性を有するパ
イロット電流に形成される。この整流及び平滑化された
パイロット電流は溶接ガン5に供給される。
【0019】溶接シーケンス制御部15からは、更に、
所定のタイミングで、図4の(H)のスタッド引き上げ
信号がスタッド引き上げ駆動部19に送られ、溶接ガン
5のスタッド引き上げコイル(図示せず)を駆動してス
タッド3を母材2から少し引き上げ、母材2とスタッド
3との間にパイロットアーク放電を発生させる。このパ
イロットアーク放電は、図4の(J)におけるスタッド
溶接電流波形の平坦な部分51に示されている。このパ
イロットアークは一定の時間続けられ、その経過後、溶
接シーケンス制御部15から、図4の(G)の溶接電流
信号が、放電制御部18に送られて、溶接アーク電源1
1の放電サイリスタ17を導通させる。この導通によっ
て、充電コンデンサ13に蓄えられていた電気エネルギ
ーが溶接ガン5に供給され、スタッド3と母材2の間
に、図4の(J)の波形53で示す溶接アーク電流を供
給して、溶接アークを発生させて、スタッド3と母材2
の所定の部分を溶融する。
【0020】溶接シーケンス制御部15は、所定の時間
後、スタッド引き上げ駆動部19に送っていた図4の
(H)のスタッド引き上げ信号を停止してスタッド3を
母材2に近づけ、溶接電流の頂点を過ぎた一定の時間に
スタッド3を母材2に圧接させて溶接を完了する。この
溶接の完了の後に、溶接シーケンス制御部15から整流
サイリスタ制御部29に送られたパイロット電流信号が
なくなり、整流サイリスタ26、27へのゲート電圧の
供給を停止する。これによって、1つのスタッドの溶接
を完了する。そして、溶接の完了後、溶接ガン5が母材
2から引き離されると、溶接ガン5からの溶接動作信号
(図4の(A)を参照)が停止し、再び、溶接アーク電
源11が動作して充電コンデンサ13が充電を開始し、
次のスタッド溶接の用意をする。
【0021】
【発明の効果】本発明によれば、パイロット電源の入力
と溶接アーク電源の入力とは共通の入力端子に接続され
ており、パイロット電源と溶接アーク電源の動作を選択
的に切換えるスイッチ手段が設けられ、該スイッチ手段
は、パイロットアークの発生に必要なときにはパイロッ
ト電源を動作させるように切換えられるので、電源装置
の変圧器の二次巻線は1つでよくなり、変圧器を小さく
且つ低価格にでき、電源装置を小型にするとともに電源
装置の価格を下げることができる。また、本発明によれ
ば、スイッチ手段を、交流入力部に接続された整流用サ
イリスタと、サイリスタの後段に接続されたリレー接点
とで構成し、リレー接点によって、パイロット電源と溶
接アーク電源の動作を選択し、整流用サイリスタによっ
て両電源への電流の供給のオンオフを定めることがで
き、これによって、整流用サイリスタ及び関連の回路
を、パイロット電源と溶接アーク電源とに共用でき、電
源装置の回路を簡単にし、電源装置の価格も下げること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るスタッド溶接機の電源装置の回路
図及び制御装置のブロック図である。
【図2】図1の電源装置の溶接アーク電源部分の回路図
である。
【図3】図1の電源装置のパイロット電源部分の回路図
である。
【図4】図1のスタッド溶接機の溶接シーケンスを示す
図である。
【符号の説明】
1 スタッド溶接機 2 母材 3 スタッド 5 溶接ガン 6 電源装置 7 制御装置 9 変圧器 10 パイロット電源 11 溶接アーク電源 13 充電コンデンサ 14 溶接動作検知部 15 溶接シーケンス制御部 17 放電サイリスタ 18 放電制御部 19 スタッド引き上げ駆動部 21 充電電圧検知部 22 充電電圧設定部 23 リレー 25 リレー制御部 26、27 整流サイリスタ 29 整流サイリスタ制御部 31、33 リレー接点 38、39 倍電圧整流及び平滑用コンデンサ 42、43 両波整流用ダイオード 47 抵抗 49 平滑用コンデンサ 50 チョークコイル

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 母材に対して溶接面を接触できるように
    スタッドを保持する溶接ガンと、スタッドと母材との間
    に、パイロットアークとその後の溶接アークとを形成す
    る電力を溶接ガンに供給する電源装置とを備え、該電源
    装置は、交流を直流に整流して前記パイロットアークの
    形成のためのパイロット電流を溶接ガンに供給するパイ
    ロット電源と、交流を直流に整流して前記溶接アークの
    形成のための溶接アーク電流を溶接ガンに供給する溶接
    アーク電源とを備え、該溶接アーク電源は溶接アーク用
    電力を充電する充電コンデンサを有するスタッド溶接機
    において、 前記パイロット電源の入力と前記溶接アーク電源の入力
    とは共通の入力端子に接続されており、前記パイロット
    電源と前記溶接アーク電源の動作を選択的に切換えるス
    イッチ手段が設けられ、該スイッチ手段は、パイロット
    アークの発生に必要なときには前記パイロット電源を動
    作させるように切換えられることを特徴するスタッド溶
    接機。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のスタッド溶接機におい
    て、前記電源装置と前記溶接ガンとに接続され、パイロ
    ットアークとその後の溶接アークとを形成する電力を電
    源装置から溶接ガンに供給するタイミングを制御する制
    御装置を備えており、該制御装置は、前記充電コンデン
    サの電圧を検出するコンデンサ電圧検出手段を有し、非
    溶接時であって且つ充電コンデンサの充電不足のとき、
    前記スイッチ手段を、前記溶接アーク電源へ電流が入力
    されるように切換えており、前記充電コンデンサの充電
    の完了の検出後で且つ溶接動作時には、前記スイッチ手
    段を、前記パイロット電源へ電流が入力されるように切
    換えていることを特徴とするスタッド溶接機。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載のスタッド溶接
    機において、前記共通入力端子には、変圧器の1つの二
    次巻線が接続されていることを特徴とするスタッド溶接
    機。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか1項に記載のス
    タッド溶接機において、前記スイッチ手段は、交流入力
    部に接続された整流用サイリスタと、該サイリスタの後
    段に接続されたリレー接点とから成り、前記リレー接点
    によって、前記パイロット電源と前記溶接アーク電源の
    動作が選択され、前記整流用サイリスタによって両電源
    への電流の供給のオンオフが定められることを特徴とす
    るスタッド溶接機。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載のスタッド溶接機におい
    て、前記溶接アーク電源においては、前記整流用サイリ
    スタを用いて倍電圧整流が行われて整流後の電流が充電
    コンデンサに供給されており、前記パイロット電源にお
    いては、前記整流用サイリスタを利用して両波整流が行
    われて整流後の電流が溶接ガンに供給されることを特徴
    とするスタッド溶接機。
JP02822295A 1995-02-16 1995-02-16 スタッド溶接機 Expired - Fee Related JP3369345B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP02822295A JP3369345B2 (ja) 1995-02-16 1995-02-16 スタッド溶接機
GB9601727A GB2297934B (en) 1995-02-16 1996-01-29 Stud welding apparatus
US08/602,416 US5688413A (en) 1995-02-16 1996-02-16 Stud welding apparatus

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP02822295A JP3369345B2 (ja) 1995-02-16 1995-02-16 スタッド溶接機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08215853A true JPH08215853A (ja) 1996-08-27
JP3369345B2 JP3369345B2 (ja) 2003-01-20

Family

ID=12242595

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP02822295A Expired - Fee Related JP3369345B2 (ja) 1995-02-16 1995-02-16 スタッド溶接機

Country Status (3)

Country Link
US (1) US5688413A (ja)
JP (1) JP3369345B2 (ja)
GB (1) GB2297934B (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003519575A (ja) * 2000-01-14 2003-06-24 エムハート リミテッド ライアビリティ カンパニー 多段階アーク溶接法及び装置
WO2010033585A3 (en) * 2008-09-16 2010-07-01 Nelson Stud Welding, Inc. Waveform control in drawn arc fastener welding

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE10050923C2 (de) * 2000-10-13 2003-04-30 Lorch Schweisstech Gmbh Elektrische Schaltungsanordnung zur Erzeugung von Zündimpulsen für Schweisslichtbögen
CN100463757C (zh) * 2006-08-10 2009-02-25 俞岳皋 一种储能拉弧式螺柱焊机
CN101474711B (zh) * 2008-09-22 2011-04-13 深圳市鸿栢科技实业有限公司 拉弧式电容储能螺柱焊机
US8513569B2 (en) * 2010-07-06 2013-08-20 Nelson Stud Welding, Inc. Arc energy regulation in drawn arc fastener welding process
CN107900498A (zh) * 2017-12-29 2018-04-13 乐惠东 一种一拖二型拉弧式螺柱焊机
US20210260682A1 (en) * 2020-02-26 2021-08-26 Illinois Tool Works Inc. Systems and methods to provide welding-type arc starting and stabilization

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US2256480A (en) * 1940-09-03 1941-09-23 Grover A Hughes Welding gun
US2486274A (en) * 1948-05-01 1949-10-25 Graham Mfg Corp Welding generator safety circuit
US3114827A (en) * 1960-02-03 1963-12-17 Ksm Products Inc Stud welding method and apparatus
US3136880A (en) * 1961-03-30 1964-06-09 Gregory Ind Inc Condenser discharge stud welding apparatus
US3519787A (en) * 1968-04-22 1970-07-07 Warren Fastener Corp Welding apparatus
DE2234304A1 (de) * 1972-07-12 1974-01-31 Hilti Ag Bolzenschweissgeraet
DE2238538A1 (de) * 1972-08-04 1974-02-14 Hilti Ag Kondensatorentladungs-bolzenschweissgeraet
US3909694A (en) * 1973-03-16 1975-09-30 Tokyo Shibaura Electric Co Control circuit for a condenser discharge type welder
US4594495A (en) * 1983-08-08 1986-06-10 Trw Inc. Stud welding apparatus with two-wire control
US5030815A (en) * 1990-11-28 1991-07-09 Trw Inc. Apparatus for controlling a welding tool

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003519575A (ja) * 2000-01-14 2003-06-24 エムハート リミテッド ライアビリティ カンパニー 多段階アーク溶接法及び装置
WO2010033585A3 (en) * 2008-09-16 2010-07-01 Nelson Stud Welding, Inc. Waveform control in drawn arc fastener welding

Also Published As

Publication number Publication date
GB2297934B (en) 1998-09-09
US5688413A (en) 1997-11-18
GB2297934A (en) 1996-08-21
GB9601727D0 (en) 1996-03-27
JP3369345B2 (ja) 2003-01-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3369345B2 (ja) スタッド溶接機
CN109759677B (zh) 焊接电源装置
JP2003311407A (ja) 溶接機
JP3300240B2 (ja) 直流アークスタート回路
EP1055477A2 (en) Fusing processing method
JPH10146068A (ja) 直流アークスタート補助回路
JP2001334369A (ja) 抵抗溶接電源装置
JPH10166145A (ja) Tig溶接機
JP2001095242A (ja) 電 源
JP4799719B2 (ja) 直流アーク加工電源制御方法及び電源装置
JPH0728535A (ja) 電源回路
JP7255066B2 (ja) 溶接電源装置
JPH07322485A (ja) 突入電流抑制装置
JP4205270B2 (ja) 交流または交直両用アーク溶接電源
JP3533590B2 (ja) 直流アーク溶接用電源
JPH05285730A (ja) 放電加工装置
KR950001779B1 (ko) 플라즈마 아크 절단용 전원 장치
JPH065027Y2 (ja) インバータ式抵抗溶接機の電源装置
JP2000288731A (ja) アーク溶接機およびアークスタート補助装置
JPS6227326Y2 (ja)
KR200159096Y1 (ko) 아아크용접기의 전원장치
SU1260129A1 (ru) Устройство дл коммутации источника питани сварочной дуги
JPH0110147Y2 (ja)
JPH03124375A (ja) 交直両用テイグ溶接電源
JP2012223785A (ja) コンデンサ型抵抗溶接機

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees