JPWO2014188527A1 - 鞍乗り型車両の操作部構造 - Google Patents

鞍乗り型車両の操作部構造 Download PDF

Info

Publication number
JPWO2014188527A1
JPWO2014188527A1 JP2015517974A JP2015517974A JPWO2014188527A1 JP WO2014188527 A1 JPWO2014188527 A1 JP WO2014188527A1 JP 2015517974 A JP2015517974 A JP 2015517974A JP 2015517974 A JP2015517974 A JP 2015517974A JP WO2014188527 A1 JPWO2014188527 A1 JP WO2014188527A1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
throttle
cable
slider
housing
grip
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2015517974A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5946587B2 (ja
Inventor
匡雅 前田
匡雅 前田
高志 山本
高志 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Application granted granted Critical
Publication of JP5946587B2 publication Critical patent/JP5946587B2/ja
Publication of JPWO2014188527A1 publication Critical patent/JPWO2014188527A1/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02DCONTROLLING COMBUSTION ENGINES
    • F02D11/00Arrangements for, or adaptations to, non-automatic engine control initiation means, e.g. operator initiated
    • F02D11/02Arrangements for, or adaptations to, non-automatic engine control initiation means, e.g. operator initiated characterised by hand, foot, or like operator controlled initiation means
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62KCYCLES; CYCLE FRAMES; CYCLE STEERING DEVICES; RIDER-OPERATED TERMINAL CONTROLS SPECIALLY ADAPTED FOR CYCLES; CYCLE AXLE SUSPENSIONS; CYCLE SIDE-CARS, FORECARS, OR THE LIKE
    • B62K23/00Rider-operated controls specially adapted for cycles, i.e. means for initiating control operations, e.g. levers, grips
    • B62K23/02Rider-operated controls specially adapted for cycles, i.e. means for initiating control operations, e.g. levers, grips hand actuated
    • B62K23/04Twist grips
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B61/00Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing
    • F02B61/02Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing for driving cycles

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Steering Devices For Bicycles And Motorcycles (AREA)
  • Control Of Throttle Valves Provided In The Intake System Or In The Exhaust System (AREA)
  • Flexible Shafts (AREA)
  • Auxiliary Drives, Propulsion Controls, And Safety Devices (AREA)

Abstract

スロットルケーブルの取り回しの自由度を向上するとともに、ケーブル交換等のメンテナンス作業を容易に行うことができる鞍乗り型車両の操作部構造を提供する。
分割構成されたスロットルハウジング66に挟持され、ケーブルアウタ101A、102Aから引き出された芯線101B、102Bの屈曲部101C、102Cをガイドするスライダ90と、スライダ90に設けられるとともに、スロットルケーブル101、102の長手方向の移動を規制し、各ケーブル101、102を当該スライダ90から分離可能に構成したケーブル保持部91、92を設けるようにした。

Description

本発明は、スロットルグリップの操作に応じてスロットルバルブを作動させるスロットルケーブルと、スロットルケーブルを保持するスロットルハウジングとを備える鞍乗り型車両の操作部構造に関する。
自動二輪車等の鞍乗り型車両には、ハンドルパイプに相対回転可能に組みつけられるスロットルグリップと、内燃機関に供給される空気量を調整するスロットルバルブと、スロットルグリップの操作に応じてスロットルバルブを作動させるスロットルケーブルと、スロットルケーブルを保持するスロットルハウジングとを備えた構造が知られている。
この種の構造には、スロットルバルブを開き側・閉じ側に作動させる2本のスロットルケーブルを備えるとともに、スロットルハウジングを車幅方向に2分割し、一方のスロットルハウジングに両スロットルケーブルのアウターケーブルを挟持し、他方のスロットルハウジングを被せるものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2013−7321号公報
ところで、スロットルケーブルは、スロットルグリップの回動方向に沿わせて屈曲して配索する必要がある。上記の従来技術では、スロットルケーブルのアウターケーブルを含めてスロットルハウジング内で屈曲させるため、アウターケーブルの屈曲率の制約により、大きく屈曲させることが困難である。そのため、スロットルケーブルの取り回しの自由度の向上が望まれている。
また、スロットルケーブルを簡易に交換できることも臨まれており、ユーザーによっては1本ずつ交換したい要望もある。
本発明は、上述した事情を鑑みてなされたものであり、スロットルケーブルの取り回しの自由度を向上するとともに、ケーブル交換等のメンテナンス作業を容易に行うことができる鞍乗り型車両の操作部構造を提供することを目的としている。
上述した課題を解決するため、本発明は、ハンドルパイプ(12A)に相対回転可能に組みつけられるスロットルグリップ(65)と、内燃機関(14)に供給される空気量を調整するスロットルバルブ(45V)と、芯線(101B、102B)と芯線(101B、102B)を覆うケーブルアウタ(101A、102A)とを有し、芯線(101B、102B)の一側端部がスロットルグリップ(65)に固定されるとともに、他側端部が前記スロットルバルブ(45V)に固定され、前記スロットルグリップ(65)の操作に応じて芯線(101B、102B)が引かれることにより前記スロットルバルブ(45V)を作動させるスロットルケーブル(101、102)と、前記スロットルケーブル(101、102)を保持するスロットルハウジング(66)とを備える鞍乗り型車両の操作部構造において、前記スロットルハウジング(66)は、前記スロットルグリップ(65)の一部を挟持し前記ハンドルパイプ(12A)に固定される分割構成であり、前記スロットルハウジング(66)に挟持され、前記ケーブルアウタ(101A、102A)から引き出された芯線(101B、102B)の屈曲部(101C、102C)をガイドするスライダ(90)と、前記スライダ(90)に設けられるとともに、前記スロットルケーブル(101、102)の長手方向の移動を規制し、前記スロットルケーブル(101、102)を当該スライダ(90)から分離可能に構成したケーブル保持部(91、92)を設けたことを特徴とする。
この構成によれば、ケーブルアウタを屈曲させる場合と較べて、スロットルケーブルの取り回しの自由度を向上するとともに、スロットルケーブルを容易に分離でき、ケーブル交換等のメンテナンス作業を容易に行うことが可能になる。
上記構成において、前記スロットルケーブル(101、102)は、前記スロットルグリップ(65)の開操作に応じて前記スロットルバルブ(45V)を開き側に作動させる開き側ケーブル(101)と、前記スロットルグリップ(65)の閉操作に応じて前記スロットルバルブ(45V)を閉じ側に作動させる閉じ側ケーブル(102)とを備え、該2本のケーブル(101、102)が、前記スライダ(90)の前記ケーブル保持部(91、92)に保持されるようにしても良い。
この構成によれば、2本のスロットルケーブルを1本単位で交換することができ、メンテナンスに関わるコスト低減を図ることができる。
また、上記構成において、前記ケーブル保持部(91、92)は、前記ケーブルアウタ(101A、102A)の端部を保持するとともに前記ケーブルアウタ(101A、102A)の端部を抜く際に前記ケーブルアウタ(101A、102A)の径方向に拡がる変形部(111)を有し、前記スロットルハウジング(66)は、前記変形部(111)を挟持して径方向への拡がりを規制するようにしても良い。
この構成によれば、スロットルハウジングの挟持力を利用してケーブルアウタの抜けを効率良く防止することができ、かつ、スロットルハウジングを外せば、ケーブルアウタを容易に取り外すことができる。
また、上記構成において、前記ケーブルアウタ(101A、102A)の端部に、前記ケーブルアウタ(101A、102A)の外径よりも大きい外径のエンドキャップ(120)を設け、前記ケーブル保持部(91、92)は、前記エンドキャップ(120)とともに前記ケーブルアウタ(101A、102A)が挿入される嵌合穴部(110)を有し、この嵌合穴部(110)の挿入側端部(111)は、前記エンドキャップ(120)の外径より小さい穴径に形成されるとともにケーブル長手方向に沿うスリット(113)が設けられて拡径可能に形成され、前記スロットルハウジング(66)が前記嵌合穴部(110)を挟持することによって、前記ケーブル保持部(91、92)の径方向への拡がりを規制するようにしても良い。
この構成によれば、簡易な構造で、ケーブルアウタの保持と組み付け性の容易化を実現することができ、コスト低減を図ることができる。
また、上記構成において、前記スロットルグリップ(65)に、グリップ回転方向に面を持つストッパ部(65C1、65C2)を設け、前記スライダ(65)に、前記ストッパ部(65C1、65C2)が当接して前記スロットルグリップ(65)の回転範囲を規制するストッパ受け部(96、97)を設けるようにしても良い。
この構成によれば、当接により発生する荷重を、スライダを介してスロットルハウジング全体で受けることができ、スロットルハウジングの剛性を最適化し、軽量化を図ることができる。
また、上記構成において、前記ストッパ部(65C1、65C2)及びストッパ受け部(96、97)の当接面は、前記スロットルグリップ(65)の回転中心(C1)から径方向に延びる面に沿って形成されるようにしても良い。
この構成によれば、当接面全体で荷重を受けることができ、当接面の剛性を最適化し、軽量化を図るとともに良好な作動性を実現できる。
また、上記構成において、前記スライダ(90)と前記スロットルハウジング(66)とを複数箇所で位置決めする位置決め係合部(95、83)を設け、前記スロットルグリップ(65)の非作動状態では、前記位置決め係合部(95、83)以外で前記スライダ(90)と前記スロットルハウジング(66)とが離間するようにしても良い。
この構成によれば、スライダからスロットルハウジングに伝達される荷重を適切に制御でき、スロットルハウジングの剛性を最適化でき、軽量化を図ることができる。
また、上記構成において、前記エンドキャップ(120)に、前記ケーブルアウタ(101A、102A)と前記芯線(101B、102B)との間の隙間を塞ぐ防水シール(131)を設けるようにしても良い。
この構成によれば、芯線への雨水等の浸入を抑制し、耐久性を向上することができる。
また、上記構成において、前記スロットルハウジング(66)は、前記スロットルケーブル(101、102)が挿入されるケーブル用開口(65H)を有し、前記ケーブル用開口(65H)と前記スロットルケーブル(101、102)との間の隙間を塞ぐシール部材(133)を設けるようにしても良い。
この構成によれば、スロットルハウジング内への雨水・塵等の侵入を抑制し、耐久性を向上することができる。
本発明は、分割構成されたスロットルハウジングに挟持され、スロットルケーブルのケーブルアウタから引き出された芯線の屈曲部をガイドするスライダと、前記スライダに設けられるとともに、前記スロットルケーブルの長手方向の移動を規制し、前記スロットルケーブルを当該スライダから分離可能に構成したケーブル保持部を設けたので、スロットルケーブルの取り回しの自由度を向上するとともに、ケーブル交換等のメンテナンス作業を容易に行うことができる。
また、前記スロットルケーブルは、前記スロットルグリップの開操作に応じてスロットルバルブを開き側に作動させる開き側ケーブルと、前記スロットルグリップの閉操作に応じてスロットルバルブを閉じ側に作動させる閉じ側ケーブルとを備え、該2本のケーブルが、前記スライダの前記ケーブル保持部に保持されるようにすれば、2本のスロットルケーブルを1本単位で交換することができる。
また、前記ケーブル保持部は、前記ケーブルアウタの端部を保持するとともに前記ケーブルアウタの端部を抜く際に前記ケーブルアウタの径方向に拡がる変形部を有し、前記スロットルハウジングは、前記変形部を挟持して径方向への拡がりを規制するようにすれば、スロットルハウジングの挟持力を利用してケーブルアウタの抜けを効率良く防止することができ、かつ、スロットルハウジングを外せば、ケーブルアウタを容易に取り外すことができる。
また、前記ケーブルアウタの端部に、前記ケーブルアウタの外径よりも大きい外径のエンドキャップを設け、前記ケーブル保持部は、前記エンドキャップとともに前記ケーブルアウタが挿入される嵌合穴部を有し、この嵌合穴部の挿入側端部は、前記エンドキャップの外径より小さい穴径に形成されるとともにケーブル長手方向に沿うスリットが設けられて拡径可能に形成され、前記スロットルハウジングが前記嵌合穴部を挟持することによって、前記ケーブル保持部の径方向への拡がりを規制するようにすれば、簡易な構造で、ケーブルアウタの保持と組み付け性の容易化を実現することができる。
また、前記スロットルグリップに、グリップ回転方向に面を持つストッパ部を設け、前記スライダに、前記ストッパ部が当接して前記スロットルグリップの回転範囲を規制するストッパ受け部を設けるようにすれば、当接により発生する荷重を、スライダを介してスロットルハウジング全体で受けることができる。
また、前記ストッパ部及びストッパ受け部の当接面は、前記スロットルグリップの回転中心から径方向に延びる面に沿って形成されるようにすれば、当接面全体で荷重を受けることができる。
また、前記スライダと前記スロットルハウジングとを複数箇所で位置決めする位置決め係合部を設け、前記スロットルグリップの非作動状態では、前記位置決め係合部以外で前記スライダと前記スロットルハウジングとが離間するようにすれば、スライダからスロットルハウジングに伝達される荷重を適切に制御できる。
また、前記エンドキャップに、前記ケーブルアウタと前記芯線との間の隙間を塞ぐ防水シールを設けるようにすれば、芯線への雨水等の浸入を抑制し、耐久性を向上することができる。
また、前記スロットルハウジングは、前記スロットルケーブルが挿入されるケーブル用開口を有し、前記ケーブル用開口と前記スロットルケーブルとの間の隙間を塞ぐシール部材を設けるようにすれば、スロットルハウジング内への雨水・塵等の侵入を抑制し、耐久性を向上することができる。
図1は本発明の実施の形態に係る自動二輪車の左側面図である。 図2はハンドルを周辺構成と共に上方から見た図である。 図3はハンドルの右端部を周辺構成と共に車体後方から見た図である。 図4はスロットルハウジングを周辺構成と共に示した分解斜視図である。 図5(A)はスロットルハウジングを内部構造と共に示した図であり、図5(B)は図5(A)のX−X断面図である。 図6はケーブル巻き掛け部を芯線と共に示した側断面図である。 図7(A)はスライダの斜視図であり、図7(B)はスライダを車幅方向外側から見た図である。 図8(A)はスライダを車体後方側から見た図であり、図8(B)はスライダを車幅方向内側から見た図である。 図9(A)は芯線ガイド部とケーブル巻き掛け部とを組んだ状態の斜視図であり、図9(B)はその一部を拡大した斜視図である。 図10(A)はハウジング半体を示し、図10(B)はハウジング半体にスライダを配置した図であり、図10(C)は図10(B)のY−Y断面図である。 図11(A)はケーブル保持部の断面構造をスロットルハウジングと共に示した図であり、図11(B)はケーブルアウタの端部構造を示した図であり、図11(C)はケーブル保持部の動作を示した図である。 図12(A)はエンドキャップに防水シールを設けた態様を示した図であり、図12(B)はスロットルハウジングにシール部材を設けた態様を示した図である。
以下、図面を参照して本発明の一実施の形態について説明する。なお、説明中、前後左右及び上下といった方向の記載は、特に記載がなければ車体に対する方向と同一とする。
図1は、本発明の実施の形態に係る自動二輪車の左側面図である。
図1に示すように、自動二輪車10は、車体フレーム11と、車体フレーム11に操舵自在に支持されたハンドル12によって操向される前輪13と、車体フレーム11に支持されたエンジン(内燃機関)14と、車体フレーム11にスイングアーム15を介して支持された後輪16と、前輪13と後輪16との間に配置される乗員シート17とを有し、この乗員シート17に乗員が跨って乗車する鞍乗り型車両である。
図2は、ハンドル12を周辺構成と共に上方から見た図であり、図3は、ハンドル12の右端部を周辺構成と共に車体後方から見た図である。
図1〜図3に示すように、車体フレーム11は、ハンドル12を支持するステアリング軸(不図示)を回動自在に支持するヘッドパイプ21と、ヘッドパイプ21から後下がりに延出するメインフレーム22と、メインフレーム22の後部から後上がりに延出するシートレール23と、メインフレーム22の後部から下方に延出する左右一対のピボットプレート24とを有している。
ステアリング軸の下部には、左右一対のフロントフォーク25が連結され、両フロントフォーク25の下部間に前輪13が支持される。左右一対のピボットプレート24は、スイングアーム15を上下に揺動自在に支持し、このスイングアーム15の後端部に後輪16が支持される。このスイングアーム15とシートレール23との間には、リヤクッション26が介挿される。
この自動二輪車10は、樹脂製の車体カバー30で覆われる。車体カバー30は、自動二輪車10の前部を覆うフロントカバー31と、自動二輪車10の側面を覆う左右一対のサイドカバー32と、フロントカバー31と乗員シート17の間を覆うセンターカバー33とを有している。
フロントカバー31は、左右に張り出して乗員の両足の前方を覆うレッグシールドとしても機能する。センターカバー33は、メインフレーム22近傍をメインフレーム22に沿って延出し、フロントカバー31と乗員シート17との間に車体側面視で下方に凹む足跨ぎ空間を確保するとともにエンジン14上方を覆う。
前輪13の上方には、フロントフェンダ35が配置され、ハンドル12の車幅方向中央部分にはハンドルカバー36が配置され、後輪16の上方には、リヤフェンダ37が配置される。
エンジン14は、メインフレーム22に支持される。このエンジン14は、シリンダ軸線41が前後方向に略水平に延びる単気筒の水平エンジンであり、後方側から順に、クランクケース42、シリンダブロック43、及び、シリンダヘッド44を有している。
シリンダヘッド44上面には、吸気口44Aが設けられ、シリンダヘッド44下面には、排気口44Bが設けられる。吸気口44Aには、スロットルボディ45が連結され、このスロットルボディ45の上流端に不図示のエアクリーナボックスが連結される。
スロットルボディ45は、エンジン14に供給される空気量を調整するスロットルバルブ45Vを備えている。スロットルバルブ45Vは、2本のスロットルケーブル101、102(図2、図3参照)を介してハンドル12の右端部に設けられたスロットルグリップ65(図2、図3参照)に連結され、スロットルグリップ65の操作(スロットル操作)に応じてスロットル開度を可変させる。これらスロットルボディ45及びエアクリーナボックスがエンジン吸気系を構成している。
シリンダヘッド44の排気口44Bには、排気管46が接続され、この排気管46は、エンジン14の下方を通って後方へ延出する。この排気管46の後端には、排気マフラー47が接続される。これら排気管46及び排気マフラー47がエンジン排気系を構成している。エンジン14の左側面には、エンジン14の出力軸48が突出し、この出力軸48の回転は、チェーン伝動機構49を介して後輪16へ伝達される。
なお、図1中、符号50は、乗員シート17の前部に着座する運転者(乗員)が足を置くステップであり、符号51は、乗員シート17の後部に着座する搭乗者(乗員)が足を置くステップである。また、図2中、符号52はシフトペダル、符号53はブレーキペダルである。
図2に示すように、ハンドル12は、円筒状の一本の金属製のハンドルパイプ12Aを曲げて製作したバーハンドルである。ハンドル12の左端部には、ハンドルパイプ12Aに固定されて運転者(乗員)が左手で把持するグリップ(ハンドルグリップとも言う)61(図2参照)が装着される。また、ハンドルパイプ12Aの左側部分には、左手で操作する操作子を配置したスイッチボックス62や左側のバックミラー63も装着される。
図3に示すように、ハンドル12の右端部には、ハンドルパイプ12Aに相対回転自在に組みつけられるスロットルグリップ65と、このスロットルグリップ65の幅方向内側に設けられるスロットルハウジング66とが装着される。
スロットルハウジング66は、スロットルグリップ65の一部(後述するケーブル巻き掛け部65A)と共にハンドルパイプ12Aを挟持し、スロットルグリップ65から延びるスロットルケーブル101、102を支持する。
また、ハンドルパイプ12Aの右側部分には、右手で操作するブレーキレバー67やホーンスイッチ68や右側のバックミラー69も装着される。なお、図3中、符号70は、スロットルハウジング66をハンドルパイプ12Aに固定するための締結部材(本実施形態では上下一対の締結ねじ)である。また、符号71は、ブレーキレバー67のホルダー67Aをハンドルパイプ12Aに固定するための締結部材(本実施形態では上下一対の締結ねじ)である。
図2及び図3に示すように、スロットルケーブル101、102は、スロットルハウジング66を通ってハンドル12上方にて車幅方向内側に向けて引き出される。その後、スロットルケーブル101、102は、ハンドルパイプ12A上面に沿わせて車幅方向内側へと配索され、スロットルバルブ45V(図1参照)に連結される。
このように、スロットルケーブル101、102をハンドル12上方に配索することにより、外部からの雨水等はスロットルケーブル101、102を伝って下方へ落下し、ケーブルアウタ101A、102A内へ浸入し難くなる。また、ハンドルカバー36を外した状態で、スロットルケーブル101、102を外部から視認し易くなるため、スロットルケーブル101、102の着脱時のメンテナンス性も向上する。
図3に示すように、ホーンスイッチ68から延びる配線68Aは、ハンドル12下方に配索され、スロットルケーブル101、102の取り回しを制限しない。この自動二輪車10では、ハンドルカバー36が、スロットルハウジング66、スロットルハウジング66外に露出するスロットルケーブル101、102、配線68A及びホルダー67A等を覆うので、外部からの雨水等がこれらに付着するのを効果的に防止することができる。これによって、本自動二輪車10では、スロットルハウジング66でのシールが不要となっている。
図4は、スロットルハウジング66を周辺構成と共に示した分解斜視図である。この図4に示すように、スロットルハウジング66は、前後方向に二分割されたハウジング半体81、82で形成される。ハウジング半体81、82は、ハンドルパイプ12Aを挟むように重ねられ、上下一対の締結部材71を締結することによってハンドルパイプ12Aに固定される。
より具体的には、スロットルハウジング66は、ハンドルパイプ12Aを挟持する凹形状に形成されたハンドルパイプ挟持部81A、82Aと、2本のスロットルケーブル101、102を収容する収容空間を区画するケーブル収容部81B、82Bとを一体に備え、これらを前後に半割した部品を各ハウジング半体81、82としている。なお、ハウジング半体81、82は樹脂材料で一体成形されている。但し、樹脂材料以外の他の材料を適用しても良い。
ハンドルパイプ挟持部81A、82Aは、締結部材70を締結するための上下一対の締結部81C及び貫通孔82Cを有し、ハンドルパイプ12Aの上下近傍でハウジング半体81、82同士を結合させる。
ケーブル収容部81B、82Bは、2本のスロットルケーブル101、102のガイド部材として機能するスライダ90を挟持するとともに、スロットルグリップ65の一部であるケーブル巻き掛け部65Aを覆う。また、ケーブル収容部81B、82Bは、一端(上側左端部)にスロットルケーブル101、102が通るケーブル用開口65Hを有している。
ケーブル巻き掛け部65Aは、2本のスロットルケーブル101、102の先端が連結され、スロットルグリップ65の操作に応じてスロットルケーブル101、102を牽引する牽引部として機能する。
詳述すると、ケーブル巻き掛け部65Aは、スロットルグリップ65と一体のグリップパイプ65Bの基端部に一体に設けられ、一対のスロットルケーブル101、102の先端が係止される。グリップパイプ65Bは、ハンドル12に対して相対回転自在に取り付けられる部品であり、これにより、スロットルグリップ65の回動操作に応じてケーブル巻き掛け部65Aが一体に回転し、スロットルケーブル101、102を巻き取り、又は、送り出す。
2本のスロットルケーブル101、102は、ケーブルアウタ(アウターケーブルとも言う)101A、102A内に芯線(インナーケーブルとも言う)101B、102Bを移動自在に挿通したプッシュプルケーブルに構成されている。
図5(A)は、スロットルハウジング66の内部構造を示した図であり、図5(B)は、図5(A)のX−X断面図である。
図5(A)及び図5(B)に示すように、ケーブル巻き掛け部65Aは、グリップパイプ65Bの基端部から径方向に突出して周方向に扇状に延びる突出部65Cを有し、この突出部65Cに間隔を空けて一対の係止穴部65D、65Eが設けられている。
同図5(A)に示すように、2本のスロットルケーブル101、102は、ケーブルアウタ101A、102Aから芯線101B、102Bが引き出され、この引き出された芯線101B、102Bがスライダ90に支持される。
芯線101B、102Bは、スライダ90によってケーブル巻き掛け部65Aに向けて略90度屈曲した屈曲部101C、102Cを形成するようにガイドされることによって、ケーブル巻き掛け部65Aへ案内される。
この場合、芯線101B、102Bは、ケーブルアウタ101A、102Aよりも屈曲させ易いので、ケーブルアウタ101A、102Aを湾曲させる場合よりも大きく曲げることができ、コンパクト化することができる。これにより、スロットルハウジング66全体のコンパクト化を図り、ハンドルカバー36内の限られたスペースに配置することが可能になる。
図6は、ケーブル巻き掛け部65Aを芯線101B、102Bと共に示した側断面図である。
図6に示すように、一方(後側)のスロットルケーブル101の芯線101Bは、スロットルグリップ65の後方を通り、先端に設けられたコマ(タイコ)101Kが係止穴部65Dに係止される。このため、スロットルグリップ65がスロットル開き側(図6中、矢印αで示す方向)に回動操作された場合に、このスロットルケーブル101の芯線101Bが牽引され、この芯線101Bの他端に連結されたスロットルバルブ45Vを開き側に作動させる。すなわち、このスロットルケーブル101は、スロットルバルブ45Vを開き側に作動させる開き側ケーブルとして機能する。
また、同図6に示すように、他方(後側)のスロットルケーブル102の芯線102Bは、スロットルグリップ65の前方を通り、先端に設けられたコマ102Kが係止穴部65Eに係止される。このため、スロットルグリップ65がスロットル閉じ側(図6中、矢印αの反対方向)に回動操作された場合に、このスロットルケーブル102の芯線102Bが牽引され、この芯線102Bの他端に連結されたスロットルバルブ45Vを閉じ側に作動させる。すなわち、このスロットルケーブル102は、スロットルグリップ65を閉じ側に作動させる閉じ側ケーブルとして機能する。
図7(A)は、スライダ90の斜視図であり、図7(B)は、スライダ90を車幅方向外側から見た図である。また、図8(A)は、スライダ90を車体後方側から見た図であり、図8(B)は、スライダ90を車幅方向内側から見た図である。
スライダ90は、2本のスロットルケーブル101、102のケーブルアウタ101A、102Aを保持するケーブル保持部91、92と、ケーブルアウタ101A、102Aから引き出された芯線101B、102Bを屈曲部101C、102Cを形成するようにガイドする芯線ガイド部93とを備えている。
なお、スライダ90は、ケーブル保持部91、92を含めて樹脂材料で一体成形されている。但し、樹脂材料以外の他の材料を適用しても良い。
芯線ガイド部93は、ケーブル保持部91、92からケーブル巻き掛け部65Aに向かって湾曲状かつ末広がり状に延びるガイド本体94と、ガイド本体94の両側面からガイド本体94の長手方向に間隔を空けて形成される複数(本構成では4個)の係合凸部95と、ガイド本体94のケーブル巻き掛け部65A側の端部に設けられた一対の足部96、97とを一体に備えている。
この芯線ガイド部93は、図7(B)に示す中心面M1(スロットルハウジング66の割面に相当)を境にした対称形状に形成されている。
ガイド本体94は、このガイド本体94の湾曲形状に沿って延びるとともにケーブル巻き掛け部65Aに近づくに従って互いの距離が離間する一対の凹溝(ガイド溝)94A、94Bを有し、これら凹溝94A、94Bによって各芯線101B、102Bをガイドする。
凹溝94A、94Bは、上方に開放するとともに下方に行くに従って溝幅が狭くなるV字溝に形成される(図5(B)参照)。このため、芯線101B、102Bを凹溝94A、94Bから上方に容易に着脱でき、かつ、凹溝94A、94B内の芯線101B、102Bのずれ(溝幅方向へのずれ)を抑えて適切にガイドすることができる。
このガイド本体94によって一対の芯線101B、102Bがガイドされるので、図7(B)に示すように、ガイド本体94からスロットルグリップ65の回動方向に沿わせて容易に引き回すことができ、ケーブル巻き掛け部65Aに容易に巻き掛けることができる。
ガイド本体94の一対の足部96、97は、一対の凹溝94A、94Bの外側に設けられる。これら一対の足部96、97は、スロットルグリップ65が初期位置やフルスロットル位置に回転した場合に、ケーブル巻き掛け部65Aが各々当接するストッパ受け部として機能する。以下、具体的に説明する。
図9(A)は、芯線ガイド部93とケーブル巻き掛け部65Aとを組んだ状態の斜視図であり、図9(B)はその一部を拡大した図である。これら図に示すように、ガイド本体94の一対の足部96、97は、グリップパイプ65Bの基端部の外周側に位置し、ケーブル巻き掛け部65Aの移動経路に臨む。
図9(A)及び図9(B)では、スロットルグリップ65に戻しトルクをかけて通常のスロットル全閉位置よりも更に強制回転させた状態を示している。このように強制回転させた場合には、ケーブル巻き掛け部65Aの周方向一端である突出部65Cの一側端部65C1が、スライダ90の一方の足部96に当接し、ケーブル巻き掛け部65A及びスロットルグリップ65のそれ以上の閉じ側への回転が規制される。なお、通常のスロットル全閉位置とは、スロットルバルブ45Vが全閉となってそれ以上の回転が規制されたときのスロットルグリップ65の停止位置である。
一方、スロットルグリップ65を通常のスロットル全開位置よりも更に強制回転させた場合には、ケーブル巻き掛け部65Aの周方向他端である突出部65Cの他側端部65C2(図6参照)が、スライダ90の他方の足部97に当接し、ケーブル巻き掛け部65A及びスロットルグリップ65のそれ以上の開き側への回転が規制される。なお、通常のスロットル全開位置とは、スロットルバルブ45Vが全開となってそれ以上の回転が規制されたときのスロットルグリップ65の停止位置である。
すなわち、突出部65Cの一側端部65C1、及び、スライダ90の一方の足部96が、スロットル閉回転側に面を持つストッパ部及びストッパ受け部として機能し、スロットルグリップ65の閉じ側にオーバートルクが作用した場合に、スロットルグリップ65の閉じ側の回転範囲を規制することができる。
また、突出部65Cの他側端部65C2、及び、スライダ90の他方の足部97が、スロットル開回転側に面を持つストッパ部及びストッパ受け部として機能し、スロットルグリップ65の開き側にオーバートルクが作用した場合に、スロットルグリップ65の開き側の回転範囲を規制することができる。
また、図6に示すように、上記ストッパ部及びストッパ受け部の当接面は、スロットルグリップ65の回転中心C1から径方向に延びる面に沿う面に形成されている。このため、各当接面が、スロットルグリップ65の回転方向と直交する面となり、面全体で荷重を受けることができる。これにより、当接面の剛性を効率良く確保でき、剛性向上のための特別な部品が不要となり、軽量化を図るとともに良好な作動性を実現することができる。
ここで、スロットルハウジング66は、前後方向に二分割されるため、ハウジング半体81、82の型割方向が前後方向(図6中、矢印βで示す方向)になる。仮に、ハウジング半体81、82に上記ストッパ受け部を一体成形で構築しようとした場合、アンダーカットが発生してしまうので、成形工程が複雑化し、コスト低減に不利である。本構成では、ハウジング半体81、82にストッパ受け部を一体に形成しないため、アンダーカットが発生せず、コスト低減に有利である。
なお、図9(A)及び図9(B)において、符号65F、65Gは、ケーブル巻き掛け部65Aの突出部65Cの外周面に設けられ、各芯線101B、102Bを通して一対の係止穴部65D、65Eに各々案内する切り欠き溝である。
このように、スライダ90から延びる各芯線101B、102Bを、突出部65Cの外周面に開口する切り欠き溝65F、65Gに入れるので、外観から視認し易く、各芯線101B、102Bを容易に着脱できる。
次に、スライダ90の係合凸部95及びその周辺構造を説明する。
図10(A)は、スライダ90を挟持するスロットルハウジング66のハウジング半体81を示す図であり、図10(B)は、ハウジング半体81にスライダ90を配置した図であり、図10(C)は、図10(B)のY−Y断面図である。
ハウジング半体81は、スライダ90の係合凸部95が各々係合する被係合凹部83を備えている。また、図10に示されないハウジング半体82にも、スライダ90の係合凸部95が各々係合する被係合凹部83(図10(C)参照)を備えている。
このように、スライダ90の複数(4個)の係合凸部95が、ハウジング半体81、82に設けた被係合凹部83に各々係合するので、この係合した4箇所によって、スライダ90とスロットルハウジング66とが位置決めされる。つまり、スライダ90の係合凸部95とスロットルハウジング66の被係合凹部83とによって、スライダ90とスロットルハウジング66とを位置決めする位置決め係合部が形成される。
また、スライダ90の芯線ガイド部93は、スロットルハウジング66の内形状(ケーブル収容部81B、82Bの内形状に相当)よりも若干小さい外形状に形成されている。このため、上記位置決め係合部(係合凸部95、被係合凹部83)以外では、芯線ガイド部93とスロットルハウジング66とが離間しており、図10(C)に示すように、上記位置決め係合部(係合凸部95、被係合凹部83)の周囲でスライダ90とスロットルハウジング66とが離間する。
すなわち、本構成では、複数の位置決め係合部(係合凸部95、被係合凹部83)でスライダ90とスロットルハウジング66との位置決めを基本的に行い、スロットルグリップ65が非作動状態では、位置決め係合部以外でスライダ90とスロットルハウジング66とが離間する。
このようにスライダ90とスロットルハウジング66とが離間するため、スロットルグリップ65が強い操作力で操作され、スライダ90の足部96、97に所定値以上の荷重が作用した場合には、スライダ90が荷重を受けた足部96、97側から変形してスロットルハウジング66に当接する。このため、所定値以上の荷重が作用した場合は、スロットルハウジング66全体が軽微な変形をすることにより、スライダ90からの荷重を受け止めることができる。
この構成によれば、スロットルハウジング66に荷重が伝達される箇所が明確になることから、スロットルハウジング66の剛性を最適化し易く、軽量化を図るとともにスロットルハウジング66を開き難くすることができる。
また、スライダ90が足部96、97側から変形するので、スロットルハウジング66の下部に荷重が伝達されることになる。本構成では、スロットルハウジング66の下部が、ハンドルパイプ挟持部81A、82Aに近いので剛性が比較的高く、スロットルハウジング66の変形を抑え易い。
さらに、ハウジング半体81、82は、図6に示すように、スライダ90の足部96、97と係合凸部95との間に形成された一対のスライダ溝90Mに係合する一対のリブ85も一体に有している。これら一対のリブ85は、スライダ溝90Mに係合することによって、足部96、97に作用するスロットルグリップ操作力をスロットルハウジング66でも受ける。
上記したように、本構成では、スライダ90が荷重を受けた足部96、97側から変形するので、足部96、97からスロットルハウジング66に設けた一対のリブ85に荷重が伝達されることになる。このため、リブ85によって強度が局所的に高い箇所で荷重を受けることができ、スロットルハウジング66の剛性を適切に確保することができる。
続いて、スライダ90のケーブル保持部91、92を説明する。
なお、ケーブル保持部91、92は、同構造であるため、以下、ケーブル保持部92を説明し、ケーブル保持部91の重複する説明は省略する。
図11(A)は、ケーブル保持部92の断面構造をスロットルハウジング66と共に示した図であり、図11(B)は、ケーブルアウタ102Aの端部構造を示した図であり、図11(C)は、ケーブル保持部92の動作を示した図である。
図11(A)に示すように、ケーブル保持部92は、ケーブルアウタ102Aの端部が各々挿入される嵌合穴部110を有する筒形状に形成されている。この嵌合穴部110の挿入側端部111は、ケーブルアウタ102Aの端部に装着されるエンドキャップ120の外形(値R1)より小さい穴径(値r1)に形成されている(R1>r1)。
より具体的には、ケーブル保持部92は、スライダ90の芯線ガイド部93からケーブルアウタ102Aの長手方向に沿って一定の内径(値r2)で筒状に延びる筒部本体112と、筒部本体112の先端から上記穴径(値r1)に徐々に縮径した後、先端に向けて拡径する傾斜面111Kが形成された筒状の挿入側端部111と、筒部本体112の基端にて内周側に延び、エンドキャップ120のそれ以上の挿入を規制する鍔部114とを一体に備えている。
さらに、このケーブル保持部92には、少なくとも挿入側端部111を横断してケーブルアウタ102Aの長手方向に延びるスリット113(図8(B)参照)が形成されている。このスリット113を設けることにより、挿入側端部111が周方向に分割され、各分割片111Aがケーブルアウタ102Aの径方向に弾性変形し易くなる。
このため、エンドキャップ120が装着されたケーブルアウタ102Aをケーブル保持部92に挿入し、または、抜く際には、各分割片111Aがエンドキャップ120の外径以上に拡がり、抜き差しし易くなる。すなわち、挿入側端部111(分割片111A)は、ケーブルアウタ101Aの端部を抜く際に径方向に拡がる変形部として機能している。
本実施形態では、図8(B)に示すように、周方向に間隔を空けて複数(2個)のスリット113が設けられており、これらスリット113が、筒部本体112まで延在することによって、各分割片111Aが径方向により拡がり易く形成されている。
また、同図8(B)に示すように、これらスリット113は、スライダ90の凹溝(ガイド溝)94A、94Bと異なる方向に設けられる。より具体的には、スリット113は、ケーブルアウタ101Aの芯線101Bを基準にして、隣接する他のケーブル保持部91側と、斜め下方側とに設けられている。
このうちの1つのスリット(隣接する他のケーブル保持部91側のスリット)113は、ケーブル保持部92全体を横断し、ケーブル保持部92と凹溝94Bとの間に設けられた連通用開口部115(図7(A)参照)を介して凹溝94Bと連通する。
このように、ケーブル保持部92のスリット113と凹溝94Bとが互いに連通するため、ケーブルアウタ102Aから引き出された芯線102Bを、スリット113及び凹溝94B内に容易に挿入・取り出し可能である。
また、互いに連通するスリット113と凹溝94Bとが異なる方向に開放するので、芯線102Bを抜け難くすることができ、サブアッセンブリし易くなる。しかも、仮にケーブル保持部92側から雨水が浸入したとしても、凹溝94Bに流れ難くなる。
なお、図7(A)からも判るように、この連通用開口部115は、ケーブル保持部92と凹溝94Bとを連通させるだけでなく、ケーブル保持部91と凹溝94Aとを連通させる。このため、ケーブルアウタ102Aから引き出された芯線101Bを、スリット113及び凹溝94A内に容易に挿入・取り出し可能である。
図11(B)に示すように、エンドキャップ120は、ケーブルアウタ102Aの端部に被せる筒状部品である。このエンドキャップ120は、一端が、ケーブルアウタ102Aの端部が入る大径の開口部121に形成され、他端が、芯線102Bを通す小径の開口部122を空けて閉塞する閉塞端部123に形成されている。
このエンドキャップ120は、金属材料で形成され、ケーブルアウタ102Aの端部に被せた後に圧縮工具で圧縮されることによって、いわゆるかしめによってケーブルアウタ102Aに固定される。なお、かしめによって固定する方法に限らず、嵌合や摩擦係合によって固定しても良い。また、金属材料に限らず、他の材料を適用しても良い。
図11(A)に示すように、スロットルハウジング66は、このスライダ90のケーブル保持部92を覆う部分が、ケーブル保持部92の外周面に当接する当接部66Tに形成されている。
このため、スロットルハウジング66内にスライダ90を装着した場合には、この当接部66Tがケーブル保持部92の外周面に当接し、ケーブル保持部92の挿入側端部111の径方向の拡がりを規制する。これによって、エンドキャップ120がケーブル保持部92から抜けなくなり、ケーブルアウタ102Aの長手方向の移動を規制することができる。
一方、スロットルハウジング66を取り外した場合には、ケーブル保持部92の径方向の拡がりが規制されなくなるので、エンドキャップ120とともにケーブルアウタ102Aを引き抜くことができる。つまり、ケーブルアウタ102Aを引き抜く方向に引っ張れば、図11(C)に示すように、ケーブル保持部92の挿入側端部111が、エンドキャップ120により押し拡げられて径方向に拡がり、ケーブル保持部92から容易に引き抜くことが可能になる。
以上の構成により、スロットルケーブル102を装着する場合は、まず、ケーブルアウタ102Aの端部にエンドキャップ120を装着し、エンドキャップ120とともにケーブルアウタ102Aの端部を、スライダ90のケーブル保持部92の嵌合穴部110に挿入する。なお、芯線102Bについては、事前にケーブルアウタ102Aから引き出して、スライダ90の凹溝94Bに配索しておけば良い。
この場合、ケーブル保持部92の挿入側端部111の先端には、先端に向けて拡径する傾斜面111Kが設けられているので、ケーブルアウタ102Aの挿入に応じて挿入側端部111が径方向に容易に拡がり、ケーブルアウタ102Aを容易に挿入することができる。
また、ケーブルアウタ102Aの端部を挿入していくと、図11(A)に示すように、エンドキャップ120が嵌合穴部110の奥に設けられた鍔部114に当接し、それ以上の挿入を規制することができる。この規制した位置は、エンドキャップ120がケーブル保持部92の挿入側端部111を通過した位置に設定されている。このため、挿入側端部111が閉じてエンドキャップ120を含めたケーブルアウタ102Aが抜け難くなる。これにより、ケーブルアウタ102Aをスライダ90に仮固定することができる。
続いて、芯線102Bの先端に設けられたコマ102Kをケーブル巻き掛け部65Aに取り付ける。その後、スライダ90を、スロットルハウジング66で挟持する。これにより、図11(A)に示すように、スライダ90のケーブル保持部92がスロットルハウジング66に挟持され、スロットルケーブル102がスライダ90から抜けず、長手方向への移動も規制することができる。以上により、スロットルケーブル102の装着が完了する。
なお、スロットルケーブル101の装着も同様である。
また、スロットルケーブル102を取り外す場合には、スロットルハウジング66を取り外せば、ケーブル保持部92の径方向の拡がりが規制されなくなるので、ケーブルアウタ102Aをそのまま引き抜けば、ケーブルアウタ102Aをケーブル保持部92から容易に取り外すことができる。
その後、ケーブルアウタ102Aから引き出された芯線102Bを、スライダ90及びケーブル巻き掛け部65Aから取り外せば、スロットルケーブル102が取り外される。以上により、スロットルケーブル102の取り外しが完了する。なお、スロットルケーブル101の取り外しも同様である。
以上説明したように、本実施形の形態では、図4に示したように、分割構成されたスロットルハウジング66に挟持され、ケーブルアウタ101A、102Aから引き出された芯線101B、102Bの屈曲部101C、102Cをガイドするスライダ90と、スライダ90に設けられるとともに、スロットルケーブル101、102の長手方向の移動を規制し、各ケーブル101、102を当該スライダ90から分離可能に構成したケーブル保持部91、92を設けたので、ケーブルアウタ101A、102Aを屈曲させる場合と較べて、スロットルケーブル101、102の取り回しの自由度を向上するとともに、スロットルケーブル101、102を容易に分離でき、ケーブル交換や給油等のメンテナンス作業を容易に行うことが可能になる。また、2本のスロットルケーブル101、102を1本単位で交換することができ、メンテナンスに関わるコスト低減を図ることができる。
また、ケーブル保持部91、92は、ケーブルアウタ101A、102Aの端部を保持するとともにケーブルアウタ101A、102Aの端部を抜く際にケーブルアウタ101A、102Aの径方向に拡がる変形部として機能する挿入側端部111を有し、スロットルハウジング66は、挿入側端部111を挟持して径方向への拡がりを規制するので、スロットルハウジング66の挟持力を利用してケーブルアウタ101A、102Aの抜けを効率良く防止することができる。また、スロットルハウジング66を取り外せば、ケーブルアウタ101A、102Aを容易に取り外すことが可能である。
しかも、図11(A)〜図11(C)に示したように、ケーブルアウタ101A、102Aの端部に、ケーブルアウタ101A、102Aの外径よりも大きい外径のエンドキャップ120を設け、ケーブル保持部91、92は、エンドキャップ120とともにケーブルアウタ101A、102Aが挿入される嵌合穴部110を有し、この嵌合穴部110の挿入側端部111は、エンドキャップ120の外径より小さい穴径に形成されるとともにケーブル長手方向に沿うスリット113が設けられて拡径可能に形成され、スロットルハウジング66が嵌合穴部110を挟持することによって、ケーブル保持部91、92の径方向への拡がりを規制するので、簡易な構造で、ケーブルアウタ101A、102Aの保持と組み付け性の容易化を実現することができ、コスト低減を図ることができる。
また、図6に示すように、スロットルグリップ65に、グリップ回転方向に面を持つストッパ部として機能する突出部65Cの一側端部65C1及び他側端部65C2を設け、スライダ90に、各ストッパ部が当接してスロットルグリップ65の回転範囲を規制するストッパ受け部として機能する一対の足部96、97を設けたので、当接により発生する荷重を、スライダ90を介してスロットルハウジング66全体で受けることができる。これにより、スロットルハウジング66の剛性を最適化し、軽量化を図ることができる。
しかも、上記ストッパ部及びストッパ受け部の当接面は、スロットルグリップ65の回転中心C1から径方向に延びる面に沿って形成されるので、当接面全体で荷重を受けることができ、当接面の剛性を最適化し、軽量化を図るとともに良好な作動性を実現できる。
また、図10(A)〜図10(C)に示したように、スライダ90とスロットルハウジング66とを複数箇所で位置決めする位置決め係合部として機能する係合凸部95及び被係合凹部83を設け、スロットルグリップ65の非作動状態では、位置決め係合部(係合凸部95、被係合凹部83)以外でスライダ90とスロットルハウジング66とが離間するようにしたので、スライダ90からスロットルハウジング66に伝達される荷重を適切に制御でき、スロットルハウジング66の剛性を最適化でき、軽量化を図ることができる。
また、本構成では、図7(A)及び図8(B)等に示したように、スライダ90は、芯線101B、102Bをガイドするとともに一側が開放する凹溝(ガイド溝)94A、94Bを有し、スライダ90に設けたスリット113の少なくとも1つは、凹溝94A、94Bに連通するので、芯線101B、102Bを容易に挿入・取り出し可能である。
また、互いに連通する凹溝94A、94Bとスリット113とは異なる方向に開放するので、芯線101B、102Bを抜け難くすることができ、サブアッセンブリし易くなるとともに、仮にスリット113側に雨水が浸入しても、凹溝94A、94Bに流れ難くすることができる。
上述した実施形態は、あくまでも本発明の一態様を示すものであり、本発明の主旨を逸脱しない範囲で任意に変形及び応用が可能である。
例えば、上述の実施形態では、スロットルケーブル101、102をハンドル12上方に配索した自動二輪車10に本発明を適用する場合について説明したが、これに限らず、スロットルケーブル101、102をハンドル12下方に配索した自動二輪車10や、スロットルハウジング66がハンドルカバー36で覆われない自動二輪車等に本発明を広く適用可能である。
スロットルケーブル101、102をハンドル12下方に配索した場合、スロットルハウジング66内に雨水が入った場合には、雨水がスロットルケーブル101、102の芯線101B、102Bを伝ってケーブルアウタ101A、102A内へ浸入するおそれがある。これを回避するには、図12(A)に一例を示すように、エンドキャップ120内に、ケーブルアウタ102Aと芯線102Bとの間を塞ぐ防水シール131を設けることが好ましい。この構成によれば、芯線102Bへの雨水等の浸入を抑制し、耐久性を向上することができる。
より具体的には、図12(A)では、エンドキャップ120内に、ケーブルアウタ102Aの端面に当接するシールケース132を設け、このシールケース132とエンドキャップ120の鍔部114との間に芯線102Bとケーブルアウタ102Aとの隙間を閉塞する防水シール131を設けるようにすれば良い。シールケース132を設けることにより、ケーブル装着時に防水シール131が損傷することを防止したり、防水シール131の局部的な変形を抑えてシール性を維持し易くなる。
また、多塵環境で使用される車両や不整地を走行するオフロード車両の場合には、図12(B)に示すように、スロットルハウジング66のケーブル用開口65Hとスロットルケーブル101、102との間の隙間を塞ぐシール部材133を装着することが好ましい。この構成によれば、スロットルハウジング66内への雨水・塵等の侵入を抑制することができ、耐久性を向上することができる。
より具体的には、本構成のスロットルハウジング66は、スロットルケーブル101、102が挿入されるケーブル用開口65Hの外周部に、溝部65Mを有しており、この溝部65Mにシール部材133の端部を引っ掛けてブーツ状のシール部材133を取り付ければ良い。
このシール部材133には、ゴム等の弾性を有する材料が用いられ、これによって、シール部材133を容易に装着でき、また、装着時に溝部65Mに引っ掛かるので、外れ難くなる。更に、上記防水シール131を設けるようにしても良い。
また、上述の実施形態では、2本のスロットルケーブル101、102を有する自動二輪車10に本発明を適用する場合を説明したが、1本のスロットルケーブルを有する自動二輪車にも本発明を適用可能である。
さらに、本発明は、自動二輪車10の操作部構造に適用する場合に限らず、自動二輪車以外も含む鞍乗り型車両の操作部構造に適用可能である。なお、鞍乗り型車両とは、車体に跨って乗車する車両全般を含み、自動二輪車(原動機付き自転車も含む)のみならず、ATV(不整地走行車両)に分類される三輪車両や四輪車両を含む車両である。
要は、スロットルグリップ65の操作に応じてスロットルバルブ45Vを作動させる1本又は複数本のスロットルケーブルと、スロットルケーブルを保持するスロットルハウジング66とを備える車両の操作部構造に本発明を広く適用可能である。
10 自動二輪車(鞍乗り型車両)
12A 前輪
14 エンジン(内燃機関)
45V スロットルバルブ
65 スロットルグリップ
65C 突出部
65C1 一側端部(ストッパ部)
65C2 他側端部(ストッパ部)
66 スロットルハウジング
83 被係合凹部(位置決め係合部)
90 スライダ
91、92 ケーブル保持部
95 係合凸部(位置決め係合部)
96、97 足部(ストッパ受け部)
101、102 スロットルケーブル
101A、102A ケーブルアウタ
101B、102B 芯線
101C、102C 屈曲部
110 嵌合穴部
111 挿入側端部(変形部)
120 エンドキャップ
131 防水シール
133 シール部材
C1 回転中心

Claims (9)

  1. ハンドルパイプ(12A)に相対回転可能に組みつけられるスロットルグリップ(65)と、
    内燃機関(14)に供給される空気量を調整するスロットルバルブ(45V)と、
    芯線(101B、102B)と芯線(101B、102B)を覆うケーブルアウタ(101A、102A)とを有し、芯線(101B、102B)の一側端部がスロットルグリップ(65)に固定されるとともに、他側端部が前記スロットルバルブ(45V)に固定され、前記スロットルグリップ(65)の操作に応じて芯線(101B、102B)が引かれることにより前記スロットルバルブ(45V)を作動させるスロットルケーブル(101、102)と、
    前記スロットルケーブル(101、102)を保持するスロットルハウジング(66)とを備える鞍乗り型車両の操作部構造において、
    前記スロットルハウジング(66)は、前記スロットルグリップ(65)の一部を挟持し前記ハンドルパイプ(12A)に固定される分割構成であり、
    前記スロットルハウジング(66)に挟持され、前記ケーブルアウタ(101A、102A)から引き出された芯線(101B、102B)の屈曲部(101C、102C)をガイドするスライダ(90)と、
    前記スライダ(90)に設けられるとともに、前記スロットルケーブル(101、102)の長手方向の移動を規制し、前記スロットルケーブル(101、102)を当該スライダ(90)から分離可能に構成したケーブル保持部(91、92)を設けたことを特徴とする鞍乗り型車両の操作部構造。
  2. 前記スロットルケーブル(101、102)は、前記スロットルグリップ(65)の開操作に応じて前記スロットルバルブ(45V)を開き側に作動させる開き側ケーブル(101)と、前記スロットルグリップ(65)の閉操作に応じて前記スロットルバルブ(45V)を閉じ側に作動させる閉じ側ケーブル(102)とを備え、該2本のケーブル(101、102)が、前記スライダ(90)の前記ケーブル保持部(91、92)に保持されることを特徴とする請求項1に記載の鞍乗り型車両の操作部構造。
  3. 前記ケーブル保持部(91、92)は、前記ケーブルアウタ(101A、102A)の端部を保持するとともに前記ケーブルアウタ(101A、102A)の端部を抜く際に前記ケーブルアウタ(101A、102A)の径方向に拡がる変形部(111)を有し、
    前記スロットルハウジング(66)は、前記変形部(111)を挟持して径方向への拡がりを規制することを特徴とする請求項1又は2に記載の鞍乗り型車両の操作部構造。
  4. 前記ケーブルアウタ(101A、102A)の端部に、前記ケーブルアウタ(101A、102A)の外径よりも大きい外径のエンドキャップ(120)を設け、
    前記ケーブル保持部(91、92)は、前記エンドキャップ(120)とともに前記ケーブルアウタ(101A、102A)が挿入される嵌合穴部(110)を有し、この嵌合穴部(110)の挿入側端部(111)は、前記エンドキャップ(120)の外径より小さい穴径に形成されるとともにケーブル長手方向に沿うスリット(113)が設けられて拡径可能に形成され、
    前記スロットルハウジング(66)が前記嵌合穴部(110)を挟持することによって、前記ケーブル保持部(91、92)の径方向への拡がりを規制することを特徴とする請求項3に記載の鞍乗り型車両の操作部構造。
  5. 前記スロットルグリップ(65)に、グリップ回転方向に面を持つストッパ部(65C1、65C2)を設け、
    前記スライダ(65)に、前記ストッパ部(65C1、65C2)が当接して前記スロットルグリップ(65)の回転範囲を規制するストッパ受け部(96、97)を設けたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の鞍乗り型車両の操作部構造。
  6. 前記ストッパ部(65C1、65C2)及びストッパ受け部(96、97)の当接面は、前記スロットルグリップ(65)の回転中心(C1)から径方向に延びる面に沿って形成されることを特徴とする請求項5に記載の鞍乗り型車両の操作部構造。
  7. 前記スライダ(90)と前記スロットルハウジング(66)とを複数箇所で位置決めする位置決め係合部(95、83)を設け、前記スロットルグリップ(65)の非作動状態では、前記位置決め係合部(95、83)以外で前記スライダ(90)と前記スロットルハウジング(66)とが離間することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の鞍乗り型車両の操作部構造。
  8. 前記エンドキャップ(120)に、前記ケーブルアウタ(101A、102A)と前記芯線(101B、102B)との間の隙間を塞ぐ防水シール(131)を設けたことを特徴とする請求項4に記載の鞍乗り型車両の操作部構造。
  9. 前記スロットルハウジング(66)は、前記スロットルケーブル(101、102)が挿入されるケーブル用開口(65H)を有し、前記ケーブル用開口(65H)と前記スロットルケーブル(101、102)との間の隙間を塞ぐシール部材(133)を設けたことを特徴とする請求項1乃至8のいずれか一項に記載の鞍乗り型車両の操作部構造。
JP2015517974A 2013-05-22 2013-05-22 鞍乗り型車両の操作部構造 Expired - Fee Related JP5946587B2 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2013/064162 WO2014188527A1 (ja) 2013-05-22 2013-05-22 鞍乗り型車両の操作部構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP5946587B2 JP5946587B2 (ja) 2016-07-06
JPWO2014188527A1 true JPWO2014188527A1 (ja) 2017-02-23

Family

ID=51933117

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015517974A Expired - Fee Related JP5946587B2 (ja) 2013-05-22 2013-05-22 鞍乗り型車両の操作部構造

Country Status (8)

Country Link
EP (1) EP3001016B1 (ja)
JP (1) JP5946587B2 (ja)
CN (1) CN105209734B (ja)
BR (1) BR112015027144B1 (ja)
ES (1) ES2679068T3 (ja)
MY (1) MY191878A (ja)
PH (1) PH12015502387A1 (ja)
WO (1) WO2014188527A1 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9897014B2 (en) * 2008-10-15 2018-02-20 Motion Pro, Inc. Variable rate push/pull twist throttle
CN105209734B (zh) * 2013-05-22 2018-02-16 本田技研工业株式会社 骑乘式车辆的操作部结构
FR3047723B1 (fr) * 2016-02-15 2018-03-16 Decathlon Kit de suspensions a compression ajustable pour un vehicule
JP6357269B1 (ja) * 2017-09-20 2018-07-11 やまと興業株式会社 ケーブル装置及びその製造方法
WO2023188879A1 (ja) * 2022-03-31 2023-10-05 やまと興業株式会社 ケーブル装置

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR1214528A (fr) * 1958-01-30 1960-04-08 Magenwirth Kg Gustav Dispositif de manoeuvre, notamment à câble bowden
FR1299741A (fr) * 1961-06-26 1962-07-27 Magenwirth Kg Gustav Dispositif de commande à câble bowden de poignée tournante montée sur le guidon de véhicules à deux roues
US3922996A (en) * 1974-08-29 1975-12-02 Brunswick Corp Steering apparatus for outboard motors
JP2000330660A (ja) * 1999-05-21 2000-11-30 Chuo Spring Co Ltd ヒステリシス発生装置
JP2003193869A (ja) * 2001-12-25 2003-07-09 Asahi Denso Co Ltd スロットルワイヤの取付け形状
US9897014B2 (en) * 2008-10-15 2018-02-20 Motion Pro, Inc. Variable rate push/pull twist throttle
JP2012107571A (ja) * 2010-11-17 2012-06-07 Honda Motor Co Ltd スロットル操作装置
JP5722135B2 (ja) * 2011-06-24 2015-05-20 本田技研工業株式会社 小型車両用グリップ操作装置
CN105209734B (zh) * 2013-05-22 2018-02-16 本田技研工业株式会社 骑乘式车辆的操作部结构

Also Published As

Publication number Publication date
WO2014188527A1 (ja) 2014-11-27
JP5946587B2 (ja) 2016-07-06
EP3001016B1 (en) 2018-04-18
PH12015502387B1 (en) 2016-02-22
BR112015027144B1 (pt) 2022-02-22
EP3001016A4 (en) 2017-03-22
BR112015027144A2 (pt) 2017-07-25
PH12015502387A1 (en) 2016-02-22
EP3001016A1 (en) 2016-03-30
CN105209734A (zh) 2015-12-30
ES2679068T3 (es) 2018-08-21
CN105209734B (zh) 2018-02-16
MY191878A (en) 2022-07-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5946587B2 (ja) 鞍乗り型車両の操作部構造
US7311082B2 (en) Straddle type vehicle having an electronic throttle valve system
US11279435B2 (en) Operation unit structure of straddle-type vehicle, and straddle-type vehicle
EP1719891A2 (en) Electronic throttle device
JP6655641B2 (ja) 鞍乗り型車両のスロットル開度検出装置
EP2960143B1 (en) Vehicle, operation system for vehicle and method of installing operation system to vehicle
EP2835306B1 (en) Fuel cap with breather mechanism
JP2009023511A (ja) 鞍乗型車両
EP3366559B1 (en) Vehicle body frame structure for saddle riding vehicle
JP6728336B2 (ja) 鞍乗型車両
JP5415733B2 (ja) フェンダー構造
JP5977623B2 (ja) 鞍乗型車両
JP6387737B2 (ja) 鞍乗型車両の電装部品の取付構造
JP6636645B2 (ja) 鞍乗り型車両
JP4609950B2 (ja) ヘッドライト装置
JP7182695B2 (ja) 鞍乗り型車両
JP5921105B2 (ja) ハンドルバー型乗物の操舵用ブラケット及びハンドルバー型乗物
EP2492176B1 (en) Front portion structure of saddle-ride type vehicle
JP6564129B2 (ja) 灯火器装置及び鞍乗型車両
JP5095486B2 (ja) 車両
JP2017159712A (ja) シフト操作検出装置および鞍乗型車両
KR100472333B1 (ko) 자동 이륜차의 변속 조작 장치
WO2020066079A1 (ja) ナックルガード
WO2020066216A1 (ja) 排気構造
JP2019119438A (ja) 鞍乗り型車両のタンクカバー構造

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160510

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160531

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5946587

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees