JP2019119438A - 鞍乗り型車両のタンクカバー構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数のカバーで構成するタンクカバーにおいて、剛性を確保し易く、組み付けの精度が出し易い鞍乗り型車両のタンクカバー構造を提供すること。【解決手段】燃料タンク38と、燃料タンク38の外周に設けられるタンクカバー43と、を備え、タンクカバー43が複数のカバーからなる鞍乗り型車両のタンクカバー構造において、タンクカバー43を構成する複数のカバーのうち、燃料タンク38の側方に位置する側面カバー73と、側面カバー73の内側に位置するインナーカバー71と、を備え、インナーカバー71は、燃料タンク38の側面に位置し、車体に支持されており、側面カバー73は、少なくともインナーカバー71と重なる位置で、インナーカバー71に固定する固定部123、124を備える。【選択図】図7

Description

本発明は、鞍乗り型車両のタンクカバー構造に関する。
燃料タンクの外周を複数のカバーで覆い車体外観を形成する従来技術がある(例えば、特許文献1参照)。従来技術では、タンク上面に配置される上部カバーが燃料タンクに支持され、この上部カバーに他のカバーを係合させることで大型の燃料タンクカバーを形成している。なお複数のカバーはそれぞれ係合代を備え、それぞれのカバー同士が係合代に他のカバーを重ねて係合し、燃料タンク全体を覆う燃料タンクカバーを形成している。
国際公開第2013/179703号
従来技術では、カバーを細分化することで外装部品の形状自由度を向上させることができ、かつ一部のカバーの交換などできるようになっている。しかしながら、カバー同士の係合で剛性を確保する必要があるため、カバーの係合箇所を多数設ける必要があり、また組み付けにおけるカバー同士の精度出しが必要になる。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、複数のカバーで構成するタンクカバーにおいて、剛性を確保し易く、組み付けの精度が出し易い鞍乗り型車両のタンクカバー構造を提供することを目的とする。
本発明は、燃料タンク(38)と、該燃料タンク(38)の外周に設けられるタンクカバー(43)と、を備え、前記タンクカバー(43)が複数のカバーからなる鞍乗り型車両のタンクカバー構造において、前記タンクカバー(43)を構成する複数のカバーのうち、前記燃料タンク(38)の側方に位置する側面カバー(73)と、該側面カバー(73)の内側に位置するインナーカバー(71)と、を備え、前記インナーカバー(71)は、前記燃料タンク(38)の側面に位置し、車体に支持されており、前記側面カバー(73)は、少なくとも前記インナーカバー(71)と重なる位置で、該インナーカバー(71)に固定する固定部(123、124)を備えることを特徴とする。
上記発明において、ヘッドパイプ(15)を有するフレーム部材(10)を備え、該フレーム部材(10)は、前記ヘッドパイプ(15)から後方に延出するメインフレーム(16)と、前記ヘッドパイプ(15)から下方に垂下するダウンフレーム(18)と、を備え、前記燃料タンク(38)は、前記メインフレーム(16)の上方に位置し、前記インナーカバー(71)は、前記燃料タンク(38)の後部から前方に延出し、前記ダウンフレーム(16)をこえて前方に延出する延出部位(103a)を備えても良い。
また、上記発明において、前記ダウンフレーム(18)に固定され左右に延出するインナーカバー支持部(70)を備え、前記インナーカバー(71)は、前記インナーカバー支持部(70)と前記燃料タンク(38)の下部(83)とで支持されても良い。
また、上記発明において、前記燃料タンク(38)は、おわん状の上部材(80)と下部材(81)の開放端(80a、81a)同士を合わせて構成し、前記インナーカバー(71)は、前記燃料タンク(38)の上下合わせ面(95)に沿って前記下部材(81)の側方に沿って配設され、前記燃料タンク(38)の前記上部材(80)の側方に前記側面カバー(73)が延出して覆っても良い。
また、上記発明において、前記ダウンフレーム(18)に固定され左右に延出するインナーカバー支持部(70)を備え、前記タンクカバー(43)は、前記インナーカバー(71)の前部上方に左右一対の前カバー(72)を備え、該前カバー(72)は、前記インナーカバー支持部(70)と前記インナーカバー(71)に支持されても良い。
また、上記発明において、前記燃料タンク(38)の上面を覆うトップカバー(76)を備え、該トップカバー(76)は、前記燃料タンク(38)の上面に形成されるフューエルリッド(38b)の後方から前記燃料タンク(38)の後端まで延出し、前記燃料タンク(38)に支持され、前記側面カバー(73)と係合する係合部(160)を有しても良い。
また、上記発明において、前記燃料タンク(38)の前方を覆うフロントカバー(75)を備え、該フロントカバー(75)は、前記燃料タンク(38)の上面に形成されるフューエルリッド(38b)の外周から左右一対の前カバー(72)の間を通って前記インナーカバー支持部(70)まで前方に延出し、前記燃料タンク(38)上面に固定され、左右一対の前記前カバー(72)と係合しても良い。
また、上記発明において、前記側面カバー(73)は、前記燃料タンク(38)の上部材(80)の側面を覆い、前記インナーカバー(71)と前記前カバー(72)と前記燃料タンク(38)の後部(86)とに固定され、前記トップカバー(76)と係合しても良い。
また、上記発明において、前記側面カバー(73)の前部下方に位置し、前記インナーカバー(71)に支持される前側面カバー(74)を備え、該前側面カバー(74)は、前記インナーカバー(71)に支持されても良い。
また、上記発明において、前記インナーカバー(71)には前後に指向する凹部(173、177)が形成され、該凹部(173、177)は前記側面カバー(73)もしくは前記前側面カバー(74)の内側に位置しても良い。
また、上記発明において、前記インナーカバー(71)は外観露出する露出部位(100、102)を備えても良い。
本発明の鞍乗り型車両のタンクカバー構造によれば、燃料タンクと、該燃料タンクの外周に設けられるタンクカバーと、を備え、前記タンクカバーが複数のカバーからなり、前記タンクカバーを構成する複数のカバーのうち、前記燃料タンクの側方に位置する側面カバーと、該側面カバーの内側に位置するインナーカバーと、を備え、前記インナーカバーは、前記燃料タンクの側面に位置し、車体に支持されており、前記側面カバーは、少なくとも前記インナーカバーと重なる位置で、該インナーカバーに固定する固定部を備えることを特徴とする。この構成によれば、タンクカバーを車体に取付ける基点となるインナーカバーを車体に固定することで、タンクカバーを構成する他のカバーを、インナーカバーを介して剛性を確保しながら支持でき、インナーカバーに支持される他のカバーの組み付けの精度を出し易くできる。よって、側面カバーの組み付けの精度を出すことができる。
上記発明において、ヘッドパイプを有するフレーム部材を備え、該フレーム部材は、前記ヘッドパイプから後方に延出するメインフレームと、前記ヘッドパイプから下方に垂下するダウンフレームと、を備え、前記燃料タンクは、前記メインフレームの上方に位置し、前記インナーカバーは、前記燃料タンクの後部から前方に延出し、前記ダウンフレームをこえて前方に延出する延出部位を備えても良い。この構成によれば、前後に渡って延出する大型のインナーカバーとすることにより、他のカバーとの係合、固定箇所をインナーカバーに設置しやすく、インナーカバーを基点に他のカバーの取り付けができる。
また、上記発明において、前記ダウンフレームに固定され左右に延出するインナーカバー支持部を備え、前記インナーカバーは、前記インナーカバー支持部と前記燃料タンクの下部とで支持されても良い。この構成によれば、前後に長いインナーカバーを車体に確実に支持できる。
また、上記発明において、前記燃料タンクは、おわん状の上部材と下部材の開放端同士を合わせて構成し、前記インナーカバーは、前記燃料タンクの上下合わせ面に沿って前記下部材の側方に沿って配設され、前記燃料タンクの前記上部材の側方に前記側面カバーが延出して覆っても良い。この構成によれば、インナーカバーと側面カバーで燃料タンクの覆う部位を分けることにより、燃料タンク側面におけるインナーカバーと側面カバーの重なりを少なくし、カバーの幅方向の張り出しを、ボリュームを抑えて形成する事ができる。
また、上記発明において、前記ダウンフレームに固定され左右に延出するインナーカバー支持部を備え、前記タンクカバーは、前記インナーカバーの前部上方に左右一対の前カバーを備え、該前カバーは、前記インナーカバー支持部と前記インナーカバーに支持されても良い。この構成によれば、左右一対の前カバーがインナーカバー支持部に支持されるため、剛性を確保しながら支持できると共に、前カバーが、インナーカバーを基点に支持されるため、組み付けの精度を出し易く、さらに剛性を確保しながら支持することができる。
また、上記発明において、前記燃料タンクの上面を覆うトップカバーを備え、該トップカバーは、前記燃料タンクの上面に形成されるフューエルリッドの後方から前記燃料タンクの後端まで延出し、前記燃料タンクに支持され、前記側面カバーと係合する係合部を有しても良い。この構成によれば、燃料タンクに支持されるトップカバーの組み付けの精度を出し易く、トップカバーを、剛性を確保しながら支持することができる。またインナーカバーを介して支持される側面カバーは、燃料タンクに支持されるトップカバーと係合するので組み付けの精度を出し易く、側面カバーを、剛性を確保しながら、支持される部材間で係合、固定することができる。
また、上記発明において、前記燃料タンクの前方を覆うフロントカバーを備え、該フロントカバーは、前記燃料タンクの上面に形成されるフューエルリッドの外周から左右一対の前カバーの間を通って前記インナーカバー支持部まで前方に延出し、前記燃料タンク上面に固定され、左右一対の前記前カバーと係合しても良い。この構成によれば、フロントカバーは、インナーカバーに支持される前カバーと、燃料タンクと、の間で支持されており、組み付けの精度を出し易く、剛性を確保しながら支持することができる。
また、上記発明において、前記側面カバーは、前記燃料タンクの上部材の側面を覆い、前記インナーカバーと前記前カバーと前記燃料タンクの後部とに固定され、前記トップカバーと係合しても良い。この構成によれば、側面カバーはインナーカバーと燃料タンクに固定されており、組み付けの精度を出し易く、剛性を持たせながら支持することができる。このため、側面カバーを、燃料タンクに支持されるトップカバーと係合させ易くできる。
また、上記発明において、前記側面カバーの前部下方に位置し、前記インナーカバーに支持される前側面カバーを備え、該前側面カバーは、前記インナーカバーに支持されても良い。この構成によれば、前側面カバーはインナーカバーに支持されるので、組み付けの精度を出し易く、剛性を確保しながら支持することができる。
また、上記発明において、前記インナーカバーには前後に指向する凹部が形成され、該凹部は前記側面カバーもしくは前記前側面カバーの内側に位置しても良い。この構成によれば、インナーカバーと、側面カバーもしくは前側面カバーとの間で導風路を形成することができる。
また、上記発明において、前記インナーカバーは外観露出する露出部位を備えても良い。この構成によれば、インナーカバーの一部を外観露出する露出部位とすることにより、カバーの支持部の基点をなすインナーカバーの一部を外観部品とすることができ、外観形状のデザイン性に寄与することができる。
本発明に係る実施の形態の自動二輪車の右側面図である。 自動二輪車の前部下部を示す正面図である。 タンクカバーの右側面図である。 タンクカバーが取り外された状態の燃料タンクとインナーカバー支持部の斜視図である。 インナーカバーが取り付けられた状態を示す斜視図である。 前面カバーが取り付けられた状態を示す図である。 側面カバーが取り付けられた状態を示す図である。 前側面カバーが取り付けられた状態の上面図である。 タンクカバーの上面図である。 タンクカバーの斜視図である。 タンクカバーの正面図である。 図9におけるXII−XII断面図である。 図9におけるXIII−XIII断面図である。 図9におけるXIV−XIV断面図である。 タンクカバーの後面図である。 燃料タンクの後部下部の断面図である。 差込部と受け部の拡大図である。
以下、図面を参照して本発明の一実施形態について説明する。なお、説明中、前後左右及び上下といった方向の記載は、特に記載がなければ車体に対する方向と同一とする。また、各図に示す符号FRは車体前方を示し、符号UPは車体上方を示し、符号LHは車体左方を示している。
図1は、本発明に係る実施の形態の自動二輪車1の右側面図である。
自動二輪車1は、車体フレーム(フレーム部材)10に支持されたエンジン11と、車体フレーム10の前端部にフロントフォーク12を介して操舵可能に支持された前輪2と、車体フレーム10の下部にスイングアーム13を介して上下動可能に支持された後輪3とを備える。
自動二輪車1は、乗員がシート14に跨るようにして着座する鞍乗型車両である。
車体フレーム10は、ヘッドパイプ15、メインフレーム16、センターフレーム17、ダウンフレーム18、左右一対のシートフレーム19、左右一対のサブフレーム20を備える。
ヘッドパイプ15は、車体フレーム10の前端部を構成する。メインフレーム16は、ヘッドパイプ15から後斜め下方に延びている。センターフレーム17は、メインフレーム16の後端部から下方に延びている。センターフレーム17の下部には、プレス材によって構成されるピボット支持部(不図示)が設けられる。ダウンフレーム18は、ヘッドパイプ15からメインフレーム16の下方を後斜め下方に延びている。
左右のシートフレーム19は、メインフレーム16の後端部の左右からそれぞれ後方に延びている。左右のサブフレーム20は、センターフレーム17の下部左右と左右のシートフレーム19とに渡されている。
また、車体フレーム10は、ガセット21、クロスフレーム22、左右一対のステップフレーム23、左右一対の補強フレーム24を備える。
ガセット21は、メインフレーム16の前端部左右とダウンフレーム18の前端部とを連結している。クロスフレーム22は、左右のシートフレーム19を車幅方向に連結している。左右のステップフレーム23は、センターフレーム17の下部の左右側部からそれぞれ後方に延びている。左右の補強フレーム24は、左右のシートフレーム19の後部の下面に沿って延びている。左右の補強フレーム24の各前端部は、左右のサブフレーム20の後部の下面にそれぞれ連結されている。
フロントフォーク12は、ヘッドパイプ15に揺動可能に支持されている。
フロントフォーク12は、ステアリングシャフト(不図示)、左右一対のフォークパイプ26、トップブリッジ27、ボトムブリッジ28を備える。
上記ステアリングシャフトは、ヘッドパイプ15に回動可能に支持されている。左右のフォークパイプ26は、前輪2の左右両側に配置されたテレスコピック型の緩衝器であり、左右のフォークパイプ26の下端部間に渡された車軸2aに前輪2が回転可能に支持されている。左右のフォークパイプ26のそれぞれの摺動部26aは、前方からフォークパイプ26に取付けられたチップガード25によって覆われている。トップブリッジ27は、上記ステアリングシャフトの上端部に固定されて左右のフォークパイプ26の上部を連結している。トップブリッジ27の上部にはハンドル29が固定されている。ボトムブリッジ28は、上記ステアリングシャフトの下端部に固定されて左右のフォークパイプ26を連結している。
前輪2は、前輪ブレーキ37によって制動される。前輪ブレーキ37は、前輪2に一体的に取付けられたブレーキディスク37aと、ブレーキディスク37aを制動させるブレーキキャリパ37bとを備える。ブレーキキャリパ37bは、左右のフォークパイプ26の一方(右側)の下部後部に取付けられている。
スイングアーム13は、上記ピボット支持部に支持されるピボット軸30に前端部を揺動可能に支持され、後端部に車軸3aを介して後輪3が回転可能に支持されている。
エンジン11は、メインフレーム16の下方で、センターフレーム17とダウンフレーム18との間に配置されている。
エンジン11は、車幅方向に延びるクランク軸(不図示)を支持するクランクケース31と、クランクケース31の前部上部から上方に延びるシリンダ部32とを備える。クランクケース31の後部には、変速機(不図示)が内蔵される。シリンダ部32のシリンダ軸線32aは、前方斜め上方に延びている。
シリンダ部32は、後部に吸気装置(不図示)が接続され、前部に排気装置33が接続されている。
排気装置33は、シリンダ部32(詳しくは、シリンダヘッド(不図示))の前面から下方に引き出される排気管34と、排気管34の後端に接続されて後輪3の右側方に配置されたマフラー35とを備える。
シート14の前方でヘッドパイプ15の後方には、メインフレーム16の上部に取付けられた燃料タンク38が配置されている。
シート14は、運転者用の前側シート14aと、前側シート14aの後方に設けられた同乗者用の後側シート14bとを備える。
運転者用の左右一対のステップ39は、左右のステップフレーム23の前部にそれぞれ設けられている。同乗者用の左右一対のピリオンステップ40は、左右のステップフレーム23の後端部にそれぞれ設けられている。
自動二輪車1は、車体フレーム10及びエンジン11等の車体を覆う車体カバー41を備える。
車体カバー41は、フロントカバー42、タンクカバー43、センターカバー44、リアカバー45、アンダーカバー46を備える。
フロントカバー42は、ヘッドパイプ15及び左右のフォークパイプ26の上部を前方から覆っている。タンクカバー43は、車体フレーム10の前部及び燃料タンク38を覆っている。センターカバー44は、前側シート14aの下方を覆っている。リアカバー45は、センターカバー44の後方でシート14の下方を覆っている。アンダーカバー46は、エンジン11のクランクケース31の下部を前方、側方及び下方から覆っている。
タンクカバー43の前部下部には、ダウンフレーム18の左右側方を覆う左右一対のインナーカバー71が設けられている。左右一対のインナーカバー71は、車体カバー41の一部を構成する。
自動二輪車1は、センターフレーム17の下部にメインスタンド47を備える。
前輪2は、上方からフロントフェンダ48で覆われ、後輪3は、左右のシートフレーム19の後端部側から後方へ延びるリアフェンダ49で上方から覆われている。
また、リアフェンダ49の下方には、後輪3を覆うフェンダ50が設けられている。フェンダ50は、後輪3を前方斜め上方から覆う前側フェンダ55と、後輪を後方斜め上方から覆う後側フェンダ56とから構成される。
図2は、自動二輪車1の前部下部を示す正面図である。
フロントフォーク12の前方にはフロントカバー42が配置され、フロントカバー42内にヘッドライト61が配置されている。左右のフォークパイプ26の各摺動部26aは、一部が前方からチップガード25によって覆われ保護されている。左右のチップガード25は、前面視でフロントフェンダ48よりも上方まで延びている。左右のフォークパイプ26の後方であって左右のインナーカバー71の内側にはインナーカバー支持部70が設けられ、インナーカバー支持部70にはルーバー部90bが設けられている。ルーバー部90bは、車両前方からの走行風をインナーカバー支持部70の後方に位置するエンジン11側に導く。
図3は、タンクカバー43の右側面図である。
タンクカバー43は、インナーカバー71と、前面カバー(前カバー)72(図2参照)と、側面カバー73と、前側面カバー74と、トップフロントカバー(フロントカバー)75と、トップカバー76とを備える。インナーカバー71と、前面カバー72(図2参照)と、側面カバー73と、前側面カバー74と、は左右に一対設けられており、これらの上方に、トップフロントカバー75とトップカバー76とが配置される。タンクカバー43は、燃料タンク38(図1参照)とインナーカバー支持部70を介して、車体フレーム10に支持される。タンクカバー43は、燃料タンク38を覆う。また、タンクカバー43は、エンジン11のシリンダ部32の上部のシリンダヘッド(不図示)を側方から覆う。
図4は、タンクカバー43が取り外された状態の燃料タンク38とインナーカバー支持部70の分解斜視図である。
燃料タンク38は、下方が開放されたおわん状のタンク上部(上部材)80と、上方が開放されたおわん状のタンク下部(下部材)81とを備える。タンク上部80およびタンク下部81は、それぞれ、フランジ状の開放端80a、81aを備えており、タンク上部80と、タンク下部81との開放端80a、81a同士を合わせて燃料タンク38が構成されている。
タンク上部80の上面には、筒状の給油口38aが形成されている。給油口38aの上部には、円形状のフューエルリッド38bが設けられている。
タンク下部81の底面には、上方に凹んだ凹部82が形成されている。凹部82は、前後方向に延びている。凹部82には、後下がりに延びるメインフレーム16(図1参照)が配置され、燃料タンク38がメインフレーム16の上方に跨るように配置されている。
タンク下部81の底面には、左右一対のボトムステー83が支持されている。ボトムステー83は、凹部82の左右から下方に突出した板状に形成されている。ボトムステー83の車幅方向内側には、ラバー84が支持されている。ボトムステー83は、ラバー84を介してメインフレーム16に設けられるタンクブラケット(不図示)と係合してメインフレーム16に支持される。これにより、燃料タンク38がメインフレーム16上に跨った状態で保持される。
タンク下部81の後端部には、後方に延びる後部取付ステー86が設けられている。また、タンク上部80の後端部には、後部取付ステー86との間に設けられる左右一対の補強部材85を備える。後部取付ステー86は、左右一対のラバー87を介して、シートフレーム19(図1参照)の取付部88に固定されている。後部取付ステー86、ラバー87は、タンク固定具65で上方から挿通されて共締めされている。よって、燃料タンク38が車体フレーム10に固定されている。
なお、燃料タンク38には下方に延びる燃料ホース89aが接続されており、燃料コック89が取り付けられている。
インナーカバー支持部70は、燃料タンク38の前側下方に位置する。インナーカバー支持部70は、開口部90a〜92a、ルーバー部90b〜92bを備え、走行風が前後方向に通過可能に形成されており、ガーニッシュをなす。
インナーカバー支持部70は、車幅方向中央から左右に延出して、左右に幅広の本体部90を備える。本体部90の左上部には、上方に延出する左延出部91が形成されている。本体部90の右上部には、上方に延出する右延出部92が形成されている。
インナーカバー支持部70の本体部90の中央部には、左右一対の固定部94が形成されている。固定部94には、前方から締結部材66が挿通され、ダウンフレーム18の図示しない取付部に締結される。これにより、インナーカバー支持部70は、車体フレーム10に固定される。
右延出部92の左側には、インナーカバー支持部70とは別体に形成されたルーバー部材93が締結されている。別体のルーバー部材93を付加することで、車体内側への導風自由度を向上させ、ガーニッシュとしての機能の幅を拡充している。
図5は、インナーカバー71が取り付けられた状態を示す斜視図である。
インナーカバー71は、燃料タンク38の側方に左右一対配置される。インナーカバー71は、タンク上部80とタンク下部81の開放端80a、81a同士を合わせて形成された上下合わせ面95に沿ってタンク下部81の側方に沿って配設されている。燃料タンク38の上下合わせ面95は前上がりであり、インナーカバー71は上部後側が前上がり形状で配置されている。
インナーカバー71は、インナーカバー支持部70の側方を覆う前方膨出部(露出部位)100を備える。前方膨出部100の後方には、前方膨出部100に比べて車幅方向内側に凹んだ中間部101が形成されている。中間部101の後方には、中間部101に比べて車幅方向外側に膨出した後方膨出部(露出部位)102が形成されている。後方膨出部102は、前後方向に延びており、燃料タンク38の後部側面を覆っている。後方膨出部102は、後端部102aが上下合わせ面95よりも上方に延出している。中間部101の上方には、被覆部103が形成されている。被覆部103は、前後方向に延びており、前端部(延出部位)103aが、ダウンフレーム18を超えて前方に延出し(図1参照)、後端部103bが後方膨出部102まで延びている。
インナーカバー71は前後に渡って延出する大型のカバー部材であるため、他のカバー72〜74との係合、固定箇所をインナーカバー71に設けることができる。よって、インナーカバー71を基点に他のカバー72〜74を取り付けることができる。図3に示すように、インナーカバー71では、中間部101や被覆部103は、他のカバー73、74で車幅方向外側を覆われるが、前方膨出部100や後方膨出部102は、他のカバーに覆われず外側に露出する。よって、インナーカバー71の一部を外観に露出させることにより、カバー72〜74の支持部の基点をなすインナーカバー71の一部を、外観部品とすることができる。インナーカバー71を外観形状のデザイン性に寄与させることができる。
インナーカバー71は、燃料タンク38の下部と、インナーカバー支持部70に固定されている。
中間部101は、下縁部が車幅方向内側に曲がっており、その内側に曲がった下縁部に固定部104が形成されている(右側のインナーカバー71参照)。固定部104には、下方から締結部材67が挿通され、燃料タンク38から延びるアーム105に固定される。アーム105は、上方になるほど車幅方向内側に曲がっており、上端105aが燃料タンク38のボトムステー83に固定されている(図4参照)。
前方膨出部100の下端には、固定部106が形成されている。固定部106は、インナーカバー支持部70の左右下部に設けられた下延出部107に固定される。下延出部107および固定部106には、締結部材68が車幅方向外側から挿通され内側のナット68aに締結される。これにより、インナーカバー支持部70にインナーカバー71が固定される。
後方膨出部102の内面には、内側に突出するボス108が形成されている。ボス108は、図4に示すように、タンク上部80の側部から下方に延びるサイドステー110に支持される。サイドステー110には前後方向に長いグロメット109が支持されている。ボス108がグロメット109に嵌ることにより、インナーカバー71を仮り止めした状態で、締結部材67、68などを締結可能である。
インナーカバー71は、シートフレーム19に支持された燃料タンク38と、ダウンフレーム18に支持されたインナーカバー支持部70と、に固定されるため、前後に長いインナーカバー71を車体に確実に支持できる。本実施の形態の車体は、車体フレーム10と、車体フレーム10に固定された燃料タンク38と、車体フレーム10に固定されたインナーカバー支持部70とにより構成される。ただし、車体を構成する部材は、車体フレーム10に固定され且つ車体フレーム10と同程度に剛性を有する部材であれば良く、燃料タンク38やインナーカバー支持部70に限定されるものではない。
左右のインナーカバー71には、それぞれ、左右のセンターカバー44が係合する係合部71a、71b(図3参照)が設けられている。
図6は、前面カバー72が取り付けられた状態を示す図である。
前面カバー72は、燃料タンク38の前方に左右一対配置されている。前面カバー72は、後方に進むに連れて車幅方向外側から内側に湾曲する前面72aを備えている。前面カバー72は、燃料タンク38の前方を覆う。
前面カバー72は、インナーカバー71と、インナーカバー支持部70に固定される。
前面カバー72の前端下部111は、インナーカバー71の被覆部103の前方上部に設けられた固定部112に固定される。
また、前面カバー72の下部内端には、固定部113が形成されている。左側の前面カバーの固定部113は、インナーカバー支持部70の左延出部91の上端部114(図5参照)に固定され、右側の前面カバーの固定部113は、インナーカバー支持部70の右延出部92の上端部115(図5参照)に固定される。左右の前面カバー72は共に前方から挿通される締結部材68bで固定される。
左右一対の前面カバー72は、インナーカバー支持部70に支持されるため、前面カバー72の剛性を確保しながら支持できる。その上、前面カバー72は、インナーカバー71にも支持されるため、前面カバー72の組み付けの精度を出し易く、インナーカバー71との多重構造により、さらに剛性を確保できる。
図7は、側面カバー73が取り付けられた状態を示す図である。
側面カバー73は、フューエルリッド38bよりも車幅方向外側に左右一対配置される。側面カバー73は、タンク上部80の側方を前後方向に延出しており、タンク上部80の側面を側方から覆う。
側面カバー73は、カバー上部120を備える。カバー上部120は、燃料タンク38のフューエルリッド38bの車幅方向外側の上部分を覆う。
カバー上部120の下方には、カバー中部121が形成されている。カバー中部121は、車幅方向外側に膨出している。カバー中部121は、前面カバー72の側部から後上方に延びており、インナーカバー71の被覆部103の上部103c(図6参照)を覆う。カバー中部121は、図3に示す側面視では上下の幅が、前方が幅広で後方が幅狭になっている。
カバー中部121の下方には、カバー下部122が形成されている。カバー下部122は、インナーカバー71の後方膨出部102の上方を覆うと共に燃料タンク38の後部を覆う。カバー下部122には、後方膨出部102の外周形状に応じて凹んだ下縁122aが形成されている。カバー下部122は、後方膨出部102の前方に進入する前方部122bと、後方膨出部102の後方に進入する後方部122cとを備える。
インナーカバー71が燃料タンク38の下部側方を覆うのに対して、側面カバー73は燃料タンク38の上部側方を覆う。覆う部位を分けることにより、側面カバー73とインナーカバー71との重なりが少なくなっている。よって、燃料タンク38の側方において、側面カバー73の車幅方向の張り出しを、ボリュームを抑えて形成することができる。
側面カバー73は、インナーカバー71と前面カバー72と燃料タンク38の後部の後部取付ステー86とに固定される。また、側面カバー73は、トップカバー76と係合する。
側面カバー73の内面には、下縁122aの周りに被締結部(固定部)123が設けられている。被締結部123は、側面カバー73のカバー下部122において、前方部122bと上部122dと後方部122cとに設けられている。被締結部123には、インナーカバー71の車幅方向内側から挿通される締結部材69(図6参照)が締結される。側面カバー73は、インナーカバー71に、後方膨出部102の周りで固定される。
また、側面カバー73の内面には、カバー中部121の前端に被締結部(固定部)124が設けられている。被締結部124には、前面カバー72およびインナーカバー71を内側から挿通する締結部材69a(図6参照)が締結される。よって、側面カバー73と前面カバー72とがインナーカバー71に共締めされる。
さらに、側面カバー73の内面には、カバー中部121の上端前部と、カバー上部120の前端とに、被締結部125が設けられている。被締結部125には、前面カバー72を車幅方向内側から挿通する締結部材69b(図6参照)が締結される。よって、側面カバー73が前面カバー72に支持される。
図8は、前側面カバー74が取り付けられた状態の上面図である。
側面カバー73のカバー上部120の車幅方向の内端部には、車幅方向内側に突出する前後一対の固定部126、128が形成されている。前側の固定部126は、燃料タンク38のフロントステー127に固定される。フロントステー127は左右に延びるブリッジ状であり、タンク上部80の前面に固定されている。
後側の固定部128は、燃料タンク38のトップステー130に固定される。トップステー130は、フューエルリッド38bの後方に左右一対設けられている。
フロントステー127およびトップステー130には、上方に突出するナット127a、130aが支持されている。ナット127a、130aは、固定部126、128の孔に嵌って側面カバー73を仮り止めする。
さらに、側面カバー73の後部内端には、固定部131が形成されている。固定部131は、締結部材67aで燃料タンク38の後部取付ステー86に固定される。
なお、側面カバー73のカバー下部122の下縁122aは内側に湾曲しており、インナーカバー71の突出リブ133(図6参照)に下方から引っ掛かって係合している。
側面カバー73はインナーカバー71と燃料タンク38に固定されており、組み付けの精度を出し易く、剛性を持たせながら支持することができる。このため、側面カバー73を、燃料タンク38に支持されるトップカバー76と係合させ易くできる。
前側面カバー74は、左右一対配置される。図3に示すように、前側面カバー74は、側面視でV字状をなし、側面カバー73の前部下方に位置する。前側面カバー74は、インナーカバー71の被覆部103の下部103d(図5参照)を側方から覆う長手部140を備える。長手部140は、被覆部103の下部103dに沿って延びており、インナーカバー71の後方膨出部102の前方まで延びている。長手部140の後部には、下方前方に延びる下方延出部141が形成されている。下方延出部141は、インナーカバー71の前方膨出部100と後方膨出部102との間に進入しており、インナーカバー71の中間部101(図5参照)を側方から覆う。
前側面カバー74は、インナーカバー71に支持される。
長手部140の内面には、カバー内面から突出した装着爪部142が形成されている。装着爪部142は、カバー内面から内側に突出した後、前方に延びたL字状に形成されている。装着爪部142は、側面カバー73のカバー中部121の下部に設けられた装着口143(図7参照)に装着される。
装着爪部142の後方には、カバー内面から車幅方向内側に突出するボス144が形成されている。ボス144は、側面カバー73の前部に設けられた係合孔145(図7参照)に嵌められる。
前側面カバー74の長手部140の上縁140aは、車幅方向内側に屈曲しており、側面カバー73のカバー中部121の下縁に沿って形成された凹溝149(図7参照)に嵌っている。
前側面カバー74は、側面カバー73に対して装着される際に、上縁140aが凹溝149に嵌められ、装着爪部142が装着口143に挿入される。そして、ボス144が側面カバー73の係合孔145に嵌められ、側面カバー73に対して仮止めされる。装着口143や、係合孔145は、前側面カバー74で覆われる。
前側面カバー74の長手部140の内面には、前端に被締結部146が形成されている。被締結部146には、インナーカバー71の前端部103aの固定部147(図7参照)が、締結部材69cにより固定される。締結部材69cは車幅方向内側から挿通される。
前側面カバー74の下方延出部141の内面には、後上と前下の2か所に、被締結部148が形成されている。被締結部148には、インナーカバー71の車幅方向内側から挿通される締結部材69(図7参照)が締結される。これにより、前側面カバー74は、インナーカバー71に固定される。
よって、前側面カバー74は、インナーカバー71に支持されるので、組み付けの精度を出し易く、剛性を確保しながら支持することができる。
図8に示すように、2点鎖線で示すトップフロントカバー75は、燃料タンク38の車幅方向中央部の前方に配置される。トップフロントカバー75は、燃料タンク38のフューエルリッド38bの外周を覆う楕円状のカバー上部150を備える。カバー上部150の前端には、前下方に傾斜して延びるカバー前面部151が形成されている。カバー前面部151は、左右一対の前面カバー72の間を通ってインナーカバー支持部70まで延出している。カバー前面部151の前方に延出する延出部には、二股部151aが形成されており、二股部151aがメインフレーム16を左右から挟んでメインフレーム16の上方に跨がるように配置される。
トップフロントカバー75では、カバー前面部151の下面(内面)には、下方に突出する差込部(係合部)152が形成されている。差込部152は、側面視で三角形状に形成されており、前面カバー72の車幅方向内端に設けられた差込口153に挿入されて仮止めされる。差込口153は上下方向に貫通している。
また、カバー上部150の下面には、下方に突出する係合リブ(係合部)154が形成されている。係合リブ154は、前後方向に延びている。係合リブ154は、側面カバー73の車幅方向内端に設けられた係合孔155に嵌る。係合孔155は、側面カバー73の前側の内端縁部155aに長孔状に形成されている。内端縁部155aは、トップフロントカバー75で上方から覆われる。このようにして、トップフロントカバー75は、左右一対の側面カバー73と接続される。
図9は、タンクカバー43の上面図である。
トップフロントカバー75のカバー上部150の前方には、左右一対の凹状の固定部156が形成されている。固定部156には締結部材67bが上方から挿通され、フロントステー127(図8参照)に固定される。このとき、側面カバー73の固定部126は、トップフロントカバー75の固定部156で覆われる。トップフロントカバー75と、側面カバー73とが、締結部材67bにより、燃料タンク38に対して共締めされる。
カバー上部150の後方には、図8に示すように、左右に延びる板状のステー部157を備える。ステー部157は、トップステー130に固定される。
したがって、トップフロントカバー75は、燃料タンク38と、インナーカバー71に支持される側面カバー73と、の間で支持されており、組み付けの精度を出し易く、剛性を確保しながら支持することができる。
図10は、タンクカバー43の斜視図である。
トップカバー76は、燃料タンク38の上方に配置される。トップカバー76は、フューエルリッド38bの後方から燃料タンク38の後端まで延出する。トップカバー76は、燃料タンク38に支持され、側面カバー73と係合する。
図9に示すように、トップカバー76の下面(内面)には、トップカバー76の下面から下方に突出する左右一対の差込リブ(係合部)160が形成されている。差込リブ160は、前後方向に間隔を空けて複数形成されている。差込リブ160は、側面カバー73の車幅方向内端に設けられた係合孔161(図8参照)に嵌る。係合孔161は、側面カバー73の後側の内端縁部161aに長孔状に形成されている。後側の内端縁部161aは、トップカバー76で覆われる。このようにして、トップカバー76は、左右一対の側面カバー73と接続される。
図9に示すように、トップカバー76の前端部には、左右一対の固定部162が形成されている。固定部162には締結部材67cが上方から挿通され、トップステー130(図8参照)に固定される。すなわち、トップカバー76と、トップフロントカバー75と、側面カバー73とが、締結部材67cにより共締めされて、燃料タンク38に固定される。
トップカバー76の後端部には、固定部163が形成されている。固定部163には締結部材67aが上方から挿通され、燃料タンク38の後部取付ステー86に固定される。
トップカバー76は、燃料タンク38に支持されるため、組み付けの精度を出し易く、トップカバー76を、剛性を確保しながら支持することができる。また、燃料タンク38に支持されるトップカバー76が、インナーカバー71を介して支持される側面カバー73と係合するので、組み付けの精度を出し易く、側面カバー73を、剛性を確保しながら、支持される部材間で係合、固定することができる。
タンクカバー43は、一例として、下記のように車体フレーム10に組み付け可能である。
車体フレーム10に組み付ける前のインナーカバー71に対して、側面カバー73、前側面カバー74、前面カバー72を、この順に組み付ける。これらのカバー72〜74の組み付けの際には、車幅方向内側から締結部材69、69a、69b、69cで締結する。各カバー72〜74は、インナーカバー71を基点として位置決めされながら、インナーカバー71に固定される。このため、互いのカバー71〜74の組み付けの精度を出し易くなっている。また、各カバー72〜74は、それぞれが、インナーカバー71と重複しているため、カバーが多重形状となり、タンクカバー43の剛性が確保される。
そして、各カバー72〜74が組み付けられて、各カバー72〜74と一体となったインナーカバー71を、車体フレーム10に支持されている燃料タンク38およびインナーカバー支持部70に組み付ける。この際に、インナーカバー71と前面カバー72とが、締結部材68、68a、68b(図5、図6参照)でインナーカバー支持部70に固定され、インナーカバー71と側面カバー73とが、締結部材67、67a(図4、図8参照)で燃料タンク38に固定される。
組み付けの基点となるインナーカバー71は、インナーカバー支持部70と燃料タンク38とに固定されるため、インナーカバー71は、剛性を確保し易く、組み付けが安定する。インナーカバー71は剛性が確保されているため、インナーカバー71に組み付けられる他のカバーの剛性を確保することもできる。
側面カバー73、前側面カバー74、前面カバー72、および、インナーカバー71が、燃料タンク38とインナーカバー支持部70に固定された後、トップフロントカバー75を、前面カバー72、側面カバー73に係合させながら取り付けて、図9に示すように上方から締結部材67bで燃料タンク38に固定する。最後に、トップカバー76を側面カバー73に係合させながら取り付けて、図9に示すように上方から締結部材67c、67aで燃料タンク38に固定する。
これにより、タンクカバー43の取り付けが完了する。
タンクカバー43を車体に取付ける基点となるインナーカバー71を車体に固定することで、他のカバー72〜76を、インナーカバー71を介して剛性を確保しながら支持でき、各カバー71〜76の組み付けの精度を出し易くなっている。
図11は、タンクカバー43の正面図である。図12は、図9におけるXII−XII断面図、図13は、図9におけるXIII−XIII断面図、図14は、図9におけるXIV−XIV断面図である。図15は、タンクカバー43の後面図である。
タンクカバー43は、図11に示すように、複数の開口170、176を備えており、前方から走行風が取り込まれる。
前面カバー72の前面72aの下部には、前後方向に貫通する開口170が形成されている。開口170の後部には後方に延びる筒部171が形成されている。筒部171の後方には、インナーカバー71の被覆部103の上部103cが位置する。図12に示すように、上部103cには、車幅方向内側に凹んだU字状の第1の凹部173が形成されている。第1の凹部173は前後方向に延びている。第1の凹部173の開放端側は、側面カバー73で覆われている。被覆部103の上部103cの第1の凹部173と、側面カバー73とによって包囲された空間により、走行風が導風される第1の導風路174が形成される。
図13に示すように、上部103cは、後方になるほど車幅方向外側に湾曲し、側面カバー73に接近している。第1の導風路174は、後方に進むに連れて狭くなっており、走行風の流れが安定し易い。第1の導風路174では、開口170から流入した走行風は、第1の導風路174の後部に設けられた後端の開口部175(図14参照)から排出可能である。開口部175は、インナーカバー71の被覆部103の上部103cと、側面カバー73のカバー中部121と、前側面カバー74の下方延出部141との包囲形状により形成されている。
図11に示すように、前面カバー72の開口170の下方には、インナーカバー71に形成された開口176が配置されている。開口176は、インナーカバー71の被覆部103の下部103dを、車幅方向内側から外側に貫通している。図12に示すように、下部103dには、車幅方向内側に凹んだ第2の凹部177が形成されている。第2の凹部177は前後方向に指向している。第2の凹部177の開放された側は、前側面カバー74で覆われている。被覆部103の下部103dの第2の凹部177と、前側面カバー74とで囲まれた空間により、第2の導風路178が形成される。
図13に示すように、第2の導風路178では、開口176から走行風が進入し、後端の開口部179(図14参照)から排出可能である。開口部179は、インナーカバー71の被覆部103の下部103dと、側面カバー73のカバー下部122の前方部122bと、前側面カバー74の下方延出部141との包囲形状により形成されている。
図4、図11に示すように、インナーカバー支持部70の本体部90、左延出部91、右延出部92には、前後方向に貫通する開口部90a、91a、92aが形成されている。各開口部90a〜92aには、左右方向に延びるルーバー部90b、91b、92bが設けられている。
また、インナーカバー支持部70とは別体のルーバー部材93は、右延出部92の開口部92a、ルーバー部92bに対応して、開口部93a、ルーバー部93bを備える。開口部90a〜93aや、ルーバー部90b〜93bは、エンジン11のシリンダ部32の上部に位置している。インナーカバー支持部70とルーバー部材93を通過した走行風はエンジン11のシリンダ部32を冷却可能である。
図5に示すように、インナーカバー71には、前方膨出部100の後部に、開口180が形成されている(右側の前方膨出部100参照)。開口180を通じて、インナーカバー71の車幅方向内側から外側に走行風を通過させることが可能である。開口180の後方には、インナーカバー71の中間部101が位置する。中間部101には車幅方向内側に凹んだ第3の凹部181が形成されている。第3の凹部181は、開口180から後方に延びており、後方に進むに連れて車幅方向外側に湾曲している。図13に示すように、第3の凹部181の開放された側は、前側面カバー74の下方延出部141に覆われている。中間部101の第3の凹部181と、前側面カバー74の下方延出部141とで囲まれた空間により、第3の導風路182が形成される。
第3の導風路182では、開口180から走行風が進入し、後端の開口部183(図15参照)から排出可能である。開口部183は、インナーカバー71の中間部101と、前側面カバー74の下方延出部141の後方に膨出した膨出部184との包囲形状により形成されている。
インナーカバー71には、開口部183の車幅方向内側に、開口部185が形成されている。開口部185には、ルーバー部186が形成されている。開口部185では、インナーカバー71の内側から外側に走行風を排出可能である。
図16は、燃料タンク38の後部下部を示す断面図である。
燃料タンク38は、取付部88を介して、左右一対のシートフレーム19に固定されている。取付部88は、左右のシートフレーム19間に跨る板状のクロスメンバ部88aを備える。クロスメンバ部88aの左右両端には、タンク固定部88bが設けられている。タンク固定部88bには、燃料タンク38の後部取付ステー86が、ラバー87を介してタンク固定具65(図4参照)により固定されている。
左右一対のシートフレーム19において、取付部88の前方には、シート14のシート底板190が係合する受け部(係合部)191が設けられている。受け部191は、屈曲した金属棒で構成されており、シートフレーム19に固定支持されている。
受け部191は、シートフレーム19の上端に固定された一端部191aを備える。受け部191は、一端部191aから車幅方向外側に向かって斜め上方に延びる一側部191bを備える。一側部191bの車幅方向外端には、上下方向に延びる本体部191cが形成されている。本体部191cの下端には、車幅方向内側に延びた後、シートフレーム19の側部に向かって傾斜して延びる他側部191dが形成されている。他側部191dの先端の他端部191eは、シートフレーム19の側部に固定されている。
なお、本実施形態では、左右の受け部191自体は同一の形状に形成されている。すなわち、右側の受け部191では、端部191a、191eが前方を向いて固定されているのに対して、左側の受け部191では、端部191a、191eが後方を向いて固定されている。そして、正面視で左右の受け部191を左右対称状に配置している。本実施形態では、左右の受け部191の部品を共通化することができる。
図17は、差込部と受け部の拡大図である。
シート底板190の前端部には、左右一対の差込部193が形成されている。差込部193は、受け部191とシートフレーム19で囲まれた係合空間192に差し込まれ、受け部191の本体部191cに係合する。
差込部193は、シート底板190の外側壁190aに支持された基部194を備える。基部194は、シート底板190から下方に突出している。基部194の下端部には、差込部本体195が形成されている。差込部本体195は、車幅方向内側に曲がった後に前方に延びている。
基部194および差込部本体195は断面L字状に形成されている。すなわち、基部194は、前板部194aと、前板部194aの内端から後方に曲がった形状の内板部194bと、を備える。また、差込部本体195は、側板部195aと、側板部195aの上端から内側に曲がった形状の上板部195bと、を備える。基部194の前板部194aと内板部194bとは、それぞれ、差込部本体195の側板部195aと上板部195bとに連続的に形成されている。差込部193は、断面L字状に形成されているため、板状の構成に比べて剛性が増している。
シート底板190は、車体の後方から差し込むようにして装着される。差込部193が受け部191の係合空間192に進入して、受け部191に接触して係合する。これにより、シート底板190の前部がシートフレーム19に支持される。また、シート底板190の後部は、シート固定具(不図示)でシートフレーム19に固定される。
シート底板190の差込部193は剛性が高くなっている。剛性が低い場合には、差込部193が係合空間192に進入しない状態で受け部191に接触などして、差込部193が変形する場合がある。これに対して、差込部193が断面L字状の本実施形態では、差込部193の剛性が高いため、差込部193が係合空間192に進入する場合にのみ、差込部193が受け部191の本体部191cに係合して、シート底板190が装着され易くなっている。したがって、本実施の形態では、適切にシート14の装着が行われ易くなっている。
以上説明したように、本実施の形態の鞍乗り型車両のタンクカバー構造においては、燃料タンク38と、燃料タンク38の外周に設けられるタンクカバー43と、を備え、タンクカバー43が複数のカバーからなり、タンクカバー43を構成する複数のカバーのうち、燃料タンク38の側方に位置する側面カバー73と、側面カバー73の内側に位置するインナーカバー71と、を備え、インナーカバー71は、燃料タンク38の側面に位置し、車体に支持されており、前記側面カバー73は、少なくともインナーカバー71と重なる位置で、インナーカバー71に固定する被締結部123、124を備える。この構成によれば、タンクカバー43を車体に取付ける基点となるインナーカバー71を車体に固定することで、タンクカバー43を構成する他のカバーを、インナーカバー71を介して剛性を確保しながら支持でき、インナーカバー71に支持される他のカバーの組み付けの精度を出し易くできる。よって、側面カバー73の組み付けの精度を出すことができる。
本実施の形態では、ヘッドパイプ15を有する車体フレーム10を備え、車体フレーム10は、ヘッドパイプ15から後方に延出するメインフレーム16と、ヘッドパイプ15から下方に垂下するダウンフレーム18と、を備え、燃料タンク38は、メインフレーム16の上方に位置し、インナーカバー71は、燃料タンク38の後部から前方に延出し、ダウンフレーム18をこえて前方に延出する延出部位103aを備える。したがって、前後に渡って延出する大型のインナーカバー71とすることにより、他のカバー72〜74との係合、固定箇所をインナーカバー71に設置しやすく、インナーカバー71を基点に他のカバー72〜74の取り付けができる。
また、本実施の形態では、ダウンフレーム18に固定され左右に延出するインナーカバー支持部70を備え、インナーカバー71は、インナーカバー支持部70と燃料タンク38の下部のボトムステー83のアーム105で支持される。したがって、前後に長いインナーカバー71を車体に確実に支持できる。
また、本実施の形態では、燃料タンク38は、おわん状のタンク上部80とタンク下部81の開放端80a、81a同士を合わせて構成し、インナーカバー71は、燃料タンク38の上下合わせ面95に沿ってタンク下部81の側方に沿って配設され、燃料タンク38のタンク上部80の側方に側面カバー73が延出して覆う。したがって、インナーカバー71と側面カバー73で燃料タンク38の覆う部位を分けることにより、燃料タンク38側面におけるインナーカバー71と側面カバー73の重なりを少なくし、カバー71、73の幅方向の張り出しを、ボリュームを抑えて形成する事ができる。
また、本実施の形態では、ダウンフレーム18に固定され左右に延出するインナーカバー支持部70を備え、タンクカバー43は、インナーカバー71の前部上方に左右一対の前面カバー72を備え、前面カバー72は、インナーカバー支持部70とインナーカバー71に支持される。この構成によれば、左右一対の前面カバー72がインナーカバー支持部70に支持されるため、剛性を確保しながら支持できると共に、前面カバー72が、インナーカバー71を基点に支持されるため、組み付けの精度を出し易く、さらに剛性を確保しながら支持することができる。
また、本実施の形態では、燃料タンク38の上面を覆うトップカバー76を備え、トップカバー76は、燃料タンク38の上面に形成されるフューエルリッド38bの後方から燃料タンク38の後端まで延出し、燃料タンク38に支持され、側面カバー73と係合する係合部160を有する。したがって、燃料タンク38に支持されるトップカバー76の組み付けの精度を出し易く、トップカバー76を、剛性を確保しながら支持することができる。またインナーカバー71を介して支持される側面カバー73は、燃料タンク38に支持されるトップカバー76と係合するので組み付けの精度を出し易く、側面カバー73を、剛性を確保しながら、支持される部材間で係合、固定することができる。
また、本実施の形態では、燃料タンク38の前方を覆うトップフロントカバー75を備え、トップフロントカバー75は、燃料タンク38の上面に形成されるフューエルリッド38bの外周から左右一対の前面カバー72の間を通ってインナーカバー支持部70まで前方に延出し、燃料タンク38上面に固定され、左右一対の前面カバー72と係合する。したがって、トップフロントカバー75は、インナーカバー71に支持される前面カバー72と、燃料タンク38と、の間で支持されており、組み付けの精度を出し易く、剛性を確保しながら支持することができる。
また、本実施の形態では、側面カバー73は、燃料タンク38のタンク上部80の側面を覆い、インナーカバー71と前面カバー72と燃料タンク38の後部の後部取付ステー86とに固定され、トップカバー76と係合する。したがって、側面カバー73はインナーカバー71と燃料タンク38に固定されており、組み付けの精度を出し易く、剛性を持たせながら支持することができる。このため、燃料タンク38に支持されるトップカバー76と係合させ易くできる。
また、本実施の形態では、側面カバー73の前部下方に位置し、インナーカバー71に支持される前側面カバー74を備え、前側面カバー74は、インナーカバー71に支持される。したがって、前側面カバー74はインナーカバー71に支持されるので、組み付けの精度を出し易く剛性を確保しながら支持することができる。
また、本実施の形態では、インナーカバー71には前後に指向する凹部173、177が形成され、凹部173、177は側面カバー73もしくは前側面カバー74の内側に位置する。したがって、インナーカバー71と、側面カバー73もしくは前側面カバー74との間で導風路174、178を形成することができる。
また、本実施の形態では、インナーカバー71は外観露出する露出部位100、102を備える。したがって、インナーカバー71の一部を外観露出部とすることにより、カバーの支持部の基点をなすインナーカバー71の一部を外観部品とすることができ、外観形状のデザイン性に寄与することができる。
上述した実施形態は、あくまでも本発明の一態様を示すものであり、本発明の主旨を逸脱しない範囲で任意に変形及び応用が可能である。
例えば、本発明は、自動二輪車1に適用する場合に限らず、自動二輪車以外も含む鞍乗型車両にも適用可能である。なお、鞍乗型車両とは、車体に跨って乗車する車両全般を含み、自動二輪車(原動機付き自転車も含む)のみならず、ATV(不整地走行車両)に分類される三輪車両や四輪車両を含む車両である。
10 フレーム部材
15 ヘッドパイプ
16 メインフレーム
18 ダウンフレーム
38 燃料タンク
38b フューエルリッド
43 タンクカバー
70 インナーカバー支持部
71 インナーカバー
72 前カバー
73 側面カバー
74 前側面カバー
75 フロントカバー
76 トップカバー
80 上部材
80a 開放端
81 下部材
81a 開放端
95 上下合わせ面
100、102 露出部位
103a 延出部位
123、124 固定部
160 係合部
173、177 凹部

Claims (11)

  1. 燃料タンク(38)と、該燃料タンク(38)の外周に設けられるタンクカバー(43)と、を備え、前記タンクカバー(43)が複数のカバーからなる鞍乗り型車両のタンクカバー構造において、
    前記タンクカバー(43)を構成する複数のカバーのうち、前記燃料タンク(38)の側方に位置する側面カバー(73)と、該側面カバー(73)の内側に位置するインナーカバー(71)と、を備え、
    前記インナーカバー(71)は、前記燃料タンク(38)の側面に位置し、車体に支持されており、
    前記側面カバー(73)は、少なくとも前記インナーカバー(71)と重なる位置で、該インナーカバー(71)に固定する固定部(123、124)を備えることを特徴とする鞍乗り型車両のタンクカバー構造。
  2. ヘッドパイプ(15)を有するフレーム部材(10)を備え、
    該フレーム部材(10)は、前記ヘッドパイプ(15)から後方に延出するメインフレーム(16)と、前記ヘッドパイプ(15)から下方に垂下するダウンフレーム(18)と、を備え、
    前記燃料タンク(38)は、前記メインフレーム(16)の上方に位置し、
    前記インナーカバー(71)は、前記燃料タンク(38)の後部から前方に延出し、前記ダウンフレーム(16)をこえて前方に延出する延出部位(103a)を備えることを特徴とする請求項1に記載の鞍乗り型車両のタンクカバー構造。
  3. 前記ダウンフレーム(18)に固定され左右に延出するインナーカバー支持部(70)を備え、
    前記インナーカバー(71)は、前記インナーカバー支持部(70)と前記燃料タンク(38)の下部(83)とで支持されることを特徴とする請求項2に記載の鞍乗り型車両のタンクカバー構造。
  4. 前記燃料タンク(38)は、おわん状の上部材(80)と下部材(81)の開放端(80a、81a)同士を合わせて構成し、
    前記インナーカバー(71)は、前記燃料タンク(38)の上下合わせ面(95)に沿って前記下部材(81)の側方に沿って配設され、前記燃料タンク(38)の前記上部材(80)の側方に前記側面カバー(73)が延出して覆うことを特徴とする請求項3に記載の鞍乗り型車両のタンクカバー構造。
  5. 前記ダウンフレーム(18)に固定され左右に延出するインナーカバー支持部(70)を備え、
    前記タンクカバー(43)は、前記インナーカバー(71)の前部上方に左右一対の前カバー(72)を備え、
    該前カバー(72)は、前記インナーカバー支持部(70)と前記インナーカバー(71)に支持されることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の鞍乗り型車両のタンクカバー構造。
  6. 前記燃料タンク(38)の上面を覆うトップカバー(76)を備え、
    該トップカバー(76)は、前記燃料タンク(38)の上面に形成されるフューエルリッド(38b)の後方から前記燃料タンク(38)の後端まで延出し、前記燃料タンク(38)に支持され、前記側面カバー(73)と係合する係合部(160)を有することを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載の鞍乗り型車両のタンクカバー構造。
  7. 前記燃料タンク(38)の前方を覆うフロントカバー(75)を備え、
    該フロントカバー(75)は、前記燃料タンク(38)の上面に形成されるフューエルリッド(38b)の外周から左右一対の前カバー(72)の間を通って前記インナーカバー支持部(70)まで前方に延出し、前記燃料タンク(38)上面に固定され、左右一対の前記前カバー(72)と係合することを特徴とする請求項5または6に記載の鞍乗り型車両のタンクカバー構造。
  8. 前記側面カバー(73)は、前記燃料タンク(38)の上部材(80)の側面を覆い、前記インナーカバー(71)と前記前カバー(72)と前記燃料タンク(38)の後部(86)とに固定され、前記トップカバー(76)と係合することを特徴とする請求項6に記載の鞍乗り型車両のタンクカバー構造。
  9. 前記側面カバー(73)の前部下方に位置し、前記インナーカバー(71)に支持される前側面カバー(74)を備え、該前側面カバー(74)は、前記インナーカバー(71)に支持されることを特徴とする請求項8に記載の鞍乗り型車両のタンクカバー構造。
  10. 前記インナーカバー(71)には前後に指向する凹部(173、177)が形成され、該凹部(173、177)は前記側面カバー(73)もしくは前記前側面カバー(74)の内側に位置することを特徴とする請求項9に記載の鞍乗り型車両のタンクカバー構造。
  11. 前記インナーカバー(71)は外観露出する露出部位(100、102)を備えることを特徴とする請求項1ないし10のいずれか1項に記載の鞍乗り型車両のタンクカバー構造。
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