JPWO2014155559A1 - ノッチフィルタ、外力推定器、モータ制御装置およびロボットシステム - Google Patents

ノッチフィルタ、外力推定器、モータ制御装置およびロボットシステム Download PDF

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Abstract

モータの回転に伴って発生する振動成分を減衰させることを課題とする。この課題を解決するために、実施形態に係るノッチフィルタは、フィルタリング部と、減衰制御部とを備える。フィルタリング部は、モータの回転に伴って発生する振動成分を含む信号を取得して、前記振動成分の減衰を行う。減衰制御部は、モータの回転速度に応じて減衰の減衰量を制御する。

Description

開示の実施形態は、ノッチフィルタ、外力推定器、モータ制御装置およびロボットシステムに関する。
従来、たとえばロボットの分野では、モータに加わる外力トルクを外力推定器を用いて推定している(特許文献1参照)。
特開2001−353687号公報
しかしながら、外力推定器から出力される外力推定値には、モータの回転に伴って発生する振動成分が含まれている場合があり、外力推定値の精度低下の一因となっていた。このことは、外力推定値に限らずモータの回転に伴って発生する振動成分が含まれる他の信号においても同様に生じ得る。
実施形態の一態様は、モータの回転に伴って発生する振動成分を減衰させることのできるノッチフィルタ、外力推定器、モータ制御装置およびロボットシステムを提供することを目的とする。
実施形態の一態様に係るノッチフィルタは、フィルタリング部と、減衰制御部とを備える。フィルタリング部は、モータの回転に伴って発生する振動成分を含む信号を取得して、前記振動成分の減衰を行う。減衰制御部は、モータの回転速度に応じて減衰の減衰量を制御する。
実施形態の一態様によれば、モータの回転に伴って発生する振動成分を減衰させることができる。
図1は、第1の実施形態に係るロボットシステムが適用されたロボットの一例を示す図である。 図2は、第1の実施形態に係るロボットシステムの構成を示すブロック図である。 図3は、外力オブザーバの構成例を示すブロック図である。 図4は、第1の実施形態に係るノッチフィルタの構成を示すブロック図である。 図5Aは、第1の実施形態に係るノッチフィルタの周波数特性を示す図である。 図5Bは、第1の実施形態に係るノッチフィルタの周波数特性を示す図である。 図6Aは、ノッチ中心周波数とノッチ深さとの関係の一例を示す図である。 図6Bは、ノッチ中心周波数とノッチ深さとの関係の一例を示す図である。 図6Cは、ノッチ中心周波数とノッチ深さとの関係の一例を示す図である。 図7Aは、第2の実施形態に係るノッチフィルタの周波数特性を示す図である。 図7Bは、第2の実施形態に係るノッチフィルタの周波数特性を示す図である。 図8は、第3の実施形態に係るロボットシステムの構成を示すブロック図である。 図9は、第4の実施形態に係るロボットシステムの構成を示すブロック図である。 図10は、第4の実施形態に係る外力オブザーバの構成例を示すブロック図である。 図11は、第5の実施形態に係るロボットシステムの構成を示すブロック図である。
以下、添付図面を参照して、本願の開示するノッチフィルタ、外力推定器、モータ制御装置およびロボットシステムの実施形態を詳細に説明する。なお、以下に示す実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係るロボットシステム100が適用されたロボット1の一例を示す図である。
図1に示すように、ロボット1は、基台10と、胴部11と、第1アーム部12と、第2アーム部13と、リスト部14とを備える。
基台10は、設置面Gに固設される。胴部11は、基台10に対して旋回部20を介して水平方向に旋回自在に取付けられる。第1アーム部12は、胴部11に対し、第1関節部21を介して揺動自在に連結される。第2アーム部13は、第1アーム部12に対し、第2関節部22を介して揺動自在に連結される。リスト部14は、第2アーム部13に対し、第3関節部23を介して軸回りに回転自在に、かつ第4関節部24を介して揺動自在に連結される。そして、リスト部14の先端部には、用途に応じたエンドエフェクタ(不図示)が適宜連結される。
旋回部20および第1〜第4関節部21〜24には、可動部である胴部11、第1アーム部12、第2アーム部13およびリスト部14を駆動するアクチュエータ50が内蔵される。具体的には、アクチュエータ50は、図1に示すようにモータ2と減速機3とを含んで構成される。
モータ2は、当該モータ2の駆動を制御するモータ制御装置8と電気的に接続され、モータ制御装置8から出力される指令に従って駆動する。減速機3は、モータ2の出力軸に接続され、モータ2の出力軸の回転を減じて第1アーム部12等の可動部へ伝達する。モータ制御装置8は、たとえばサーボアンプ、サーボアンプを制御するコントローラ、または、サーボアンプとコントローラとを含む制御装置である。
第1の実施形態では、減速機3としてハーモニック減速機が用いられる。ハーモニック減速機は、楕円と真円の差動を利用した減速機(波動歯車装置)である。かかるハーモニック減速機は、モータ2の出力軸が1回転する毎に2回振動するという性質を有するが、かかる点については後述する。
次に、ロボットシステム100の構成について図2を参照して具体的に説明する。図2は、第1の実施形態に係るロボットシステム100の構成を示すブロック図である。図2では、第1関節部21の構成を例に挙げて説明するが、旋回部20および第2〜第4関節部22〜24についても同様の構成である。
図2に示すように、第1関節部21は、前述のモータ2および減速機3に加えて、トルク検出部4と、速度検出部5と、位置検出器9と、外力推定器30とを備える。
トルク検出部4は、減速機3と負荷(ここでは、第1アーム部12)との間に設けられ、モータ2が駆動したときのトルク(N・m)を検出する。
位置検出器9は、たとえばエンコーダであり、モータ2の出力軸の回転位置Pfbを検出して速度検出部5へ出力する。なお、エンコーダは、絶対値エンコーダであるものとするが、これに限らず、インクリメンタルエンコーダであってもよい。また、エンコーダに代えて、レゾルバ等を位置検出器9として用いてもよい。
速度検出部5は、位置検出器9から入力される回転位置Pfbを差分演算することによってモータ2の出力軸の回転速度(rad/s)を検出する。なお、トルク検出部4によるトルクの検出方法および速度検出部5による回転速度の検出方法については、いずれの公知技術を用いても構わない。
なお、ここでは、モータ2、減速機3、トルク検出部4、速度検出部5および位置検出器9がそれぞれ別体であるものとするが、たとえば減速機一体型モータや、センサ一体型モータ、あるいは、センサ一体型減速機などを採用してもよい。また、モータ2、減速機3、トルク検出部4、速度検出部5および位置検出器9が一体的に構成されたセンサ一体型アクチュエータを採用してもよい。
外力推定器30は、たとえばロボットシステム100の例では、第1アーム部12や第2アーム部13等に働く外力を推定する。具体的には、外力推定器30は、外力オブザーバ6と、ノッチフィルタ7とを備える。外力オブザーバ6は、トルク検出部4から出力されるトルク検出値Tfbと、速度検出部5から出力される速度検出値vfbとに基づき、モータ2の出力軸回りに加えられた外力トルクを推定する。
ここで、外力オブザーバ6の具体的構成の一例について図3を参照して説明する。図3は、外力オブザーバ6の構成例を示すブロック図である。
図3に示すように、外力オブザーバ6は、非線形フィードバック項算出部61と、一般化モーメント算出部62と、減算部63と、線形オブザーバ64とを備える。
非線形フィードバック項算出部61は、回転位置Pfbおよび速度検出値vfbを用いて非線形フィードバック項を算出する。ここで、非線形フィードバック項算出部61によって算出される非線形フィードバック項は、
Figure 2014155559
式(1)のように表される。ここで、qは回転位置Pfb相当し、dq/dtは速度検出値vfbに相当する。また、C(q,dq/dt)は遠心力およびコリオリ力に関する行列、g(q)は重力項、M(q)はリンクの質量行列である。非線形フィードバック項算出部61は、算出した非線形フィードバック項を減算部63へ出力する。
一般化モーメント算出部62は、回転位置Pfbおよび速度検出値vfbを用いて一般化モーメントpを算出して線形オブザーバ64へ出力する。ここで、p=M(q)dq/dtである。
なお、ここでは、非線形フィードバック項算出部61および一般化モーメント算出部62が、速度検出部5から取得した速度検出値vfbから回転位置Pfbを算出するものとするが、非線形フィードバック項算出部61および一般化モーメント算出部62は、位置検出器9から回転位置Pfbを取得してもよい。
減算部63は、トルク検出値Tfbから非線形フィードバック項を減算し、得られた値T’を線形オブザーバ64へ出力する。
線形オブザーバ64は、一般的な線形のオブザーバであり、一般化モーメント算出部62から入力される一般化モーメントpと、減算部63から入力された値T’とを用いて外力推定値Tを算出する。
ここで、上述したように、ハーモニック減速機である減速機3は、モータ2の出力軸が1回転する毎に2回振動し、かかる減速機3の振動は、トルク検出部4によってトルクとして検出される。これにより、トルク検出値Tfbが振動し、かかるトルク検出値Tfbの振動に伴って外力推定値Tが振動することとなる。
このように、外力推定値Tには、モータ2の回転に伴って発生する振動成分、具体的には、モータ2の回転に伴い減速機3が振動することによって生じる振動成分が含まれる。そこで、第1の実施形態に係るロボット1では、かかる振動成分をノッチフィルタ7を用いて減衰させることにより、外力推定値の精度を向上させることとした。
かかるノッチフィルタ7の構成について図4を参照して説明する。図4は、第1の実施形態に係るノッチフィルタ7の構成を示すブロック図である。
図4に示すように、ノッチフィルタ7は、第1の入力部71と、第2の入力部72と、フィルタリング部73と、減衰制御部74と、出力部75とを備える。
第1の入力部71は、外力推定値Tを入力する。第2の入力部72は、速度検出値vfbを入力する。出力部75は、後述するフィルタリング部73によって振動成分が減衰された外力推定値T’を出力する。なお、第1の入力部71、第2の入力部72および出力部75は、たとえばポートや端子、ノード等に相当する。
フィルタリング部73は、第1の入力部71から入力される外力推定値Tに含まれる振動成分を減衰させる。ノッチフィルタ7がデジタルフィルタである場合、フィルタリング部73の伝達関数G(s)は、
Figure 2014155559
式(2)のようにあらわされる。ここで、δは振動成分の減衰量(以下、「ノッチ深さ」と記載する)を決めるパラメータ、ζは減衰帯域の幅(以下、「ノッチ幅」と記載する)を決めるパラメータ、ωは減衰帯域の中心周波数(以下、「ノッチ中心周波数」と記載する)を決めるパラメータである。
また、ノッチ深さを決めるパラメータであるδは、νをノッチ深さとすると、
Figure 2014155559
式(3)のようにあらわされる。
減衰制御部74は、第2の入力部72から速度検出値vfbを入力し、入力した速度検出値vfbに応じてフィルタリング部73のノッチ中心周波数ωを制御する。具体的には、減衰制御部74は、速度検出値vfbの増減に応じてフィルタリング部73のノッチ中心周波数ωを増減させる。これにより、モータ2の回転速度に応じて周波数が変動する振動成分をフィルタリング部73によって適切に減衰させることができる。
この点について図5Aおよび図5Bを参照して説明する。図5Aおよび図5Bは、第1の実施形態に係るノッチフィルタ7の周波数特性を示す図である。図5Aに示すように、フィルタリング部73は、入力信号の所定の周波数帯域を減衰させる。ここで、ωはノッチ中心周波数であり、νはノッチ深さである。
上述したように、ハーモニック減速機である減速機3は、モータ2の出力軸が1回転する毎に2回振動する、言い換えれば、モータ2の回転速度の2倍の周波数で振動する。したがって、外力推定値Tに含まれる振動成分は、モータ2の回転速度が速くなるほど高周波となる。
そこで、減衰制御部74は、図5Bに示すように、第2の入力部72から入力される速度検出値vfbが高くなるほどフィルタリング部73のノッチ中心周波数ωを高くし、速度検出値vfbが低くなるほどフィルタリング部73のノッチ中心周波数ωを低くすることとした。具体的には、ノッチ中心周波数ωは、ω=2vfbである。
このように、第1の実施形態では、減速機3の振動の周波数がモータ2の回転速度に応じて増減することに着目し、速度検出値vfbに応じてフィルタリング部73の減衰帯域を移動させることとした。具体的には、減速機3はモータ2の回転速度の2倍の周波数で振動する。このため、減衰制御部74は、ノッチ中心周波数ωを速度検出値vfbの2倍の周波数に変更することとした。これにより、外力推定値Tに含まれる振動成分を適切に減衰させることができ、外力推定値の精度を向上させることができる。
さらに、減衰制御部74は、第2の入力部72から入力される速度検出値vfbの増減に応じてノッチ深さνも増減させる。以下、この点について説明する。
上述したように減速機3の振動はモータ2の回転速度が増加するほど高周波となるが、振幅については、モータ2の回転速度に依らずほぼ一定である。これにもかかわらず、第1の実施形態に係るノッチフィルタ7は、モータ2の回転速度が遅いとき、つまり、減速機3の振動が低周波であるときには、ノッチ深さνを浅くする、すなわち、振動成分の減衰量を少なくする。
これは、外力推定値Tの低い周波数帯域に有用な情報が集中しているためであり、低い周波数帯域において振動成分の減衰量を敢えて少なくすることで、外力推定値Tに含まれる有用な情報を残しつつ不要な振動成分を減衰させることができる。
具体的には、図5Bに示すように、減衰制御部74は、ノッチ中心周波数ωが低くなるほど、つまり、第2の入力部72から入力される速度検出値vfbが低くなるほどフィルタリング部73のノッチ深さνを浅くする。
つづいて、ノッチ深さνの変化のさせ方の一例について図6A〜図6Cを参照して説明する。図6A〜図6Cは、ノッチ中心周波数ωとノッチ深さνとの関係の一例を示す図である。
なお、図6A〜図6Cには、ノッチ中心周波数ωを横軸に、ノッチ深さνを決めるパラメータであるδを縦軸にとった場合のωとδとの関係を示している。上述した式(3)からわかるように、δが1のときにノッチ深さνが0となり、δが0のときにノッチ深さνが無限大となる。
たとえば、図6Aに示すように、減衰制御部74は、ω=0のときにδ=1とし、ωの増加に伴って(すなわち、速度検出値vfbの増加に伴って)δが曲線的に減少するようにフィルタリング部73による減衰の減衰量を制御してもよい。図6Aに示す曲線は、ω=ω1に変曲点Pを有する曲線(シグモイド曲線)であり、ω<ω1のときには上に凸、ω>ω1のときには下に凸となる。
なお、減衰制御部74は、図6Aに示した曲線に限らず、δが変曲点のない曲線(たとえば指数曲線など)に従って減少するようにフィルタリング部73による減衰の減衰量を制御してもよい。
また、図6Bに示すように、2つの閾値ω2,ω3を設け、ω≦ωのときにはδ=1で一定とし、ω≧ωのときにはδ=α(<1)で一定とし、ω<ω<ωのときには、ωの増加に伴ってδが1からαへ直線的に減少するように、減衰制御部74がフィルタリング部73の減衰量を制御してもよい。
すなわち、減衰制御部74は、ω/2(第1の閾値)以下の速度検出値vfbが入力された場合には、ノッチ深さνが0となり、かつ、ω/2(第2の閾値)以上の速度検出値vfbが入力された場合には、ノッチ深さνが0よりも大きい一定量となるようにフィルタリング部73の減衰量を制御してもよい。
このように、減衰制御部74は、所定の閾値(ここではω/2)以上の速度検出値vfbが入力された場合のノッチ深さνを一定とする。これは、もともとモータ2の回転に伴う減速機3の振動の振幅がモータ2の回転速度に依らずほぼ一定であるためであり、このようにω/2以上の回転速度におけるノッチ深さνを一定とすることで、図6Aに示す場合と比較して処理負荷を軽減することができる。
なお、ここでは、ω<ω<ωのときに、ωの増加に伴ってδを直線的に減少させることとしたが、ωの増加に伴ってδを曲線的に減少させてもよい。また、ここでは、閾値を2つとしたが、閾値は3つ以上であってもよい。
また、図6Cに示すように、1つの閾値ωを設け、ω<ωのときにはδ=1(すなわち、ν=0)で一定となり、ω≧ωのときにはδ=αで一定となるように、減衰制御部74がフィルタリング部73の減衰量を制御してもよい。
また、たとえば図6Bの0≦ω<ωの部分を図6Aに示すような曲線に置き換えてもよい。すなわち、0≦ω<ωのときには、δが図6Aに示すような曲線に従って減少し、ω≧ωのときにはδ=αで一定となるように、減衰制御部74がフィルタリング部73の減衰量を制御してもよい。
また、図2に示すように、外力推定器30から出力されるフィルタリング後の外力推定値T’は、モータ制御装置8にフィードバックされる。そして、モータ制御装置8は、かかる外力推定値T’に基づいてトルク指令を補正し、補正したトルク指令Trefをモータ2へ出力する。
たとえば、モータ制御装置8は、補正前のトルク指令から外力推定値T’を減算したものをトルク指令Trefとして出力するポジティブフィードバックを行う。あるいは、モータ制御装置8は、外力推定値T’の位相を反転させたうえで、補正前のトルク指令から位相反転後の外力推定値T’を減算するネガティブフィードバックを行ってもよい。これにより、ロボット1の制御を精度良く行うことができる。
上述してきたように、第1の実施形態に係るロボットシステム100は、ロボット1と、外力オブザーバ6と、ノッチフィルタ7とを備える。ロボット1は、各関節部21〜24がモータ2と減速機3とを含んで構成される。外力オブザーバ6は、モータ2のトルク検出値Tfbと速度検出値vfbとに基づいて外力推定値Tを生成する。ノッチフィルタ7は、外力オブザーバ6から出力される外力推定値Tに含まれる、モータ2の回転に起因する振動成分を減衰させる。また、ノッチフィルタ7は、フィルタリング部73と減衰制御部74とを備える。フィルタリング部73は、外力推定値Tを取得し、外力推定値Tに含まれる振動成分の減衰を行う。減衰制御部74は、モータ2の速度検出値vfbを取得し、取得した速度検出値vfbに応じてフィルタリング部73による減衰の減衰量を制御する。
したがって、第1の実施形態に係るロボットシステム100によれば、モータ2の回転に伴って発生する振動成分を減衰させることができる。
また、第1の実施形態に係るロボットシステム100では、フィルタリング部73が、モータ2の回転に伴って減速機3が発生させる振動成分を含む外力推定値Tを取得することとした。これにより、モータ2の回転に伴って減速機3が発生させる振動成分を減衰させることができる。
なお、ここでは、モータ2の出力軸が1回転する毎に2回振動する性質を有する減速機3の場合に、ノッチ中心周波数ωを速度検出値vfbの2倍とする場合の例を示した。これと同様に、モータ2の出力軸が1回転する毎にn回振動する性質を有する減速機3の場合には、ノッチ中心周波数ωを速度検出値vfbのn倍(nは2以上の整数)とすればよい。また、上記のnは、2以上の整数に限定されない。すなわち、減速機3が、モータ2の出力軸が2回転する毎に3回振動する性質やモータ2の出力軸が3回転する毎に1回振動する性質を有する場合には、ノッチ中心周波数ωを速度検出値vfbのそれぞれ3/2倍、1/3倍とすればよい。このように、減衰制御部74は、ノッチ中心周波数ωを速度検出値vfbに比例した周波数に変更するようにしてもよい。
また、ここでは、減速機3が、モータ2の回転に応じて振動成分を発生させる減速機である場合の例を示したが、減速機3は、モータ2の回転とは無関係に振動成分を発生させる減速機であってもよい。このような場合であっても、減速機3の振動成分がモータ2の回転に応じて変化する場合には、上述してきたノッチフィルタ7を用いて振動成分を適切に減衰させることができる。
(第2の実施形態)
上述した第1の実施形態では、モータ2の回転速度の増減に応じて、ノッチ中心周波数ωおよびノッチ深さνの両方を増減させる場合の例について説明したが、ノッチフィルタ7は、ノッチ中心周波数ωを固定とし、ノッチ深さνのみを増減させる構成であってもよい。
かかる点について図7Aおよび図7Bを参照して説明する。図7Aおよび図7Bは、第2の実施形態に係るノッチフィルタ7の周波数特性を示す図である。
図7Aおよび図7Bに示すように、第2の実施形態に係るノッチフィルタ7の減衰制御部74は、第2の入力部72から入力される速度検出値vfbが変化した場合に、ノッチ中心周波数ωを変化させることなく、ノッチ深さνのみを変化させる。ノッチ深さνは、たとえば所定の係数k(kは正の数)を用いてν=kvfbとしてもよいし、速度検出値vfbを変数とする所定の関数ν=f(vfb)としてもよい。
第1の実施形態では、減速機3が、ハーモニック減速機である場合を例に挙げて説明した。しかし、減速機3がハーモニック減速機以外の減速機である場合、減速機の種類によっては、モータ2の回転速度の増減に伴って振動成分の振幅が増減する場合もある。
このような場合には、第2の実施形態に係るノッチフィルタ7のように、速度検出値vfbの増減に応じてノッチ深さνを増減させることで、モータ2の回転に伴って発生する振動成分を減衰させることができる。
(第3の実施形態)
ところで、上述してきた各実施形態では、外力推定器30が旋回部20および第1〜第4関節部21〜24に設けられる場合の例を示したが、外力推定器30は、たとえばモータ制御装置8に設けられてもよい。以下では、モータ制御装置が、外力推定器30に相当する処理部を備える場合の例について図8を参照して説明する。図8は、第3の実施形態に係るロボットシステムの構成を示すブロック図である。
図8に示すように、第3の実施形態に係るロボットシステム100Aにおいて、第1関節部21Aは、第1および第2の実施形態に係る第1関節部21から外力推定器30を除いた構成を有する。他の関節部についても同様に、外力推定器30を除いた構成を有する。
第3の実施形態に係るモータ制御装置8Aは、外力推定部30Aと、制御部81とを備える。外力推定部30Aは、外力推定器30に相当する処理部であり、外力推定器30と同様、外力オブザーバ6とノッチフィルタ7とを備える。なお、モータ制御装置8Aは、各関節部に対応する複数の外力推定部30Aを備えるが、ここでは、第1関節部21Aに対応する外力推定部30Aのみを示している。
トルク検出値Tfbおよび速度検出値vfbは、モータ制御装置8Aに設けられた外力推定部30Aに入力される。具体的には、トルク検出値Tfbは外力オブザーバ6に入力され、速度検出値vfbは、外力オブザーバ6およびノッチフィルタ7にそれぞれ入力される。
外力推定部30Aでは、上述した外力推定器30と同様、外力オブザーバ6が、トルク検出値Tfbおよび速度検出値vfbに基づいて外力推定値Tを生成してノッチフィルタ7へ出力し、ノッチフィルタ7が、外力推定値Tから振動成分を減衰させて、外力推定値T’を制御部81へ出力する。ノッチフィルタ7は、第1および第2の実施形態において説明した通り、フィルタリング部73および減衰制御部74を備え(図4参照)、減衰制御部74が速度検出値vfbに応じてフィルタリング部73のノッチ中心周波数ωやノッチ深さνを変更する。これにより、外力推定値Tに含まれる、モータ2の回転に伴って発生する振動成分を減衰させることができる。
そして、制御部81は、外力推定部30Aから入力される外力推定値T’に基づいてトルク指令を補正し、補正したトルク指令Trefをモータ2へ出力する。
このように、フィルタリング部73および減衰制御部74は、モータ制御装置8Aに設けられていてもよい。
また、上述してきた各実施形態では、ノッチフィルタ7を外力推定器30や外力推定部30Aに設ける場合の例について説明したが、ノッチフィルタ7は、外力オブザーバ6と別体で、図2に示す制御ループ内の任意の場所に設けられてもよい。
また、ノッチフィルタ7に入力される入力信号は、モータ2の回転に伴って発生する振動成分を含んだ信号であればよく、外力推定値Tに限定されない。たとえば、ノッチフィルタ7をトルク検出部4の後段に設けて、トルク検出値Tfbに含まれる振動成分をノッチフィルタ7によって減衰させるようにしてもよい。
(第4の実施形態)
次に、第4の実施形態に係るロボットシステムの構成について図9を参照して説明する。図9は、第4の実施形態に係るロボットシステムの構成を示すブロック図である。
図9に示すように、第4の実施形態に係るロボットシステム100Bが備える第1関節部21Bは、第1の実施形態に係る第1関節部21(図2参照)から減速機3およびトルク検出部4を除外した構成を有する。
上述してきた各実施形態では、減速機3が振動成分を発生させる場合の例を示したが、振動成分は、減速機3だけではなく、たとえばモータ2自体の構造等に起因して発生する場合もある。つまり、第4の実施形態に係るロボットシステム100Bのように減速機3を有していない系においても、モータ2の回転に伴って発生する振動成分が外力推定値Tに含まれる可能性がある。したがって、このような系に対してロボットシステム100Bを適用した場合であっても、モータ2の回転に伴って発生する振動成分を減衰させることができる。
また、第4の実施形態に係る外力オブザーバ6Bは、上述してきた外力オブザーバ6とは異なり、モータ制御装置8から出力されるトルク指令Trefを用いて外力推定値Tを推定する。かかる場合、外力オブザーバ6Bは、第1アーム部12等に働く外力、摩擦力およびその他の力の総和、すなわち、外乱を「外力」として推定する。
ここで、第4の実施形態に係る外力オブザーバ6Bの構成例について図10を参照して説明する。図10は、第4の実施形態に係る外力オブザーバ6Bの構成例を示すブロック図である。図10に示すように、外力オブザーバ6Bは、微分器65と、慣性モーメント乗算部66と、減算部67と、ローパスフィルタ68とを備える。
微分器65は、速度検出値vfbを微分することによって加速度検出値Afbを算出し、算出した加速度検出値Afbを慣性モーメント乗算部66へ出力する。慣性モーメント乗算部66は、微分器65から入力された加速度検出値Afbに対してモータ軸周りの慣性モーメントを乗算することによって加速トルク検出値TAfbを算出し、算出した加速トルク検出値TAfbを減算部67へ出力する。
減算部67は、加速トルク検出値TAfbからトルク指令Trefを減算し、得られた値T’’をローパスフィルタ68へ出力する。ローパスフィルタ68は、T’’にローパスフィルタをかけた値を外力推定値Tとして出力する。
このように、外力オブザーバ6Bは、トルク検出値Tfbに代えてトルク指令Trefを用いて外力推定値Tを算出してもよい。
なお、ここでは、外力推定器30Bが第1関節部21Bに設けられる場合の例を示したが、第3の実施形態と同様、外力推定器30Bに代えて、外力推定器30Bに相当する処理部をモータ制御装置8に設けてもよい。
(第5の実施形態)
次に、第5の実施形態に係るロボットシステムの構成について図11を参照して説明する。図11は、第5の実施形態に係るロボットシステムの構成を示すブロック図である。
図11に示すように、第5の実施形態に係るロボットシステム100Cは、ノッチフィルタ7C1,7C2をさらに備える。ノッチフィルタ7C1は、第1関節部21Cのノッチフィルタ7の後段に設けられ、ノッチフィルタ7C2は、第2関節部22Cのノッチフィルタ7の後段に設けられる。
また、第1関節部21Cおよび第2関節部22Cは、上述した第1の実施形態に係る第1関節部21と同様の構成である。以下では、第1関節部21Cについてのトルク指令、回転位置、トルク検出値、速度検出値、外力推定値をそれぞれ「Tref_1」、「Pfb_1」、「Tfb_1」、「vfb_1」、「Td_1(Td_1’)」とする。また、第2関節部22Cについては、それぞれ「Tref_2」、「Pfb_2」、「Tfb_2」、「vfb_2」、「Td_2(Td_2’)」とする。
ここで、第1関節部21Cの信号には、ロボットシステム100C内の他の系(たとえば、第2関節部22C)において発生した振動成分も含まれ得る。第2関節部22Cにおいても同様である。
そこで、第5の実施形態に係るロボットシステム100Cでは、ノッチフィルタ7C1,7C2をさらに設け、他の系において発生した振動成分をノッチフィルタ7C1,7C2によって減衰させることとした。
たとえば、ノッチフィルタ7C1には、第1関節部21Cのノッチフィルタ7から出力される外力推定値、すなわち、第1関節部21Cの減速機3による振動成分が減衰された外力推定値と、第2関節部22Cの速度検出部5から出力される速度検出値vfb_2とが入力される。そして、ノッチフィルタ7C1は、速度検出値vfb_2に応じたノッチ中心周波数ωおよびノッチ深さνで、第1関節部21Cのノッチフィルタ7から出力される外力推定値をフィルタリングする。これにより、第1関節部21Cのノッチフィルタ7から出力される外力推定値に含まれる、第2関節部22Cにおいて発生した振動成分を減衰させることができる。フィルタリング後の外力推定値Td_1’は、モータ制御装置8へ出力される。
また、ノッチフィルタ7C2には、第2関節部22Cのノッチフィルタ7から出力される外力推定値、すなわち、第2関節部22Cの減速機3による振動成分が減衰された外力推定値と、第1関節部21Cの速度検出部5から出力される速度検出値vfb_1とが入力される。そして、ノッチフィルタ7C2は、速度検出値vfb_1に応じたノッチ中心周波数ωおよびノッチ深さνで、第2関節部22Cのノッチフィルタ7から出力される外力推定値をフィルタリングする。これにより、第2関節部22Cのノッチフィルタ7から出力される外力推定値に含まれる、第1関節部21Cにおいて発生した振動成分を減衰させることができる。フィルタリング後の外力推定値Td_2’は、モータ制御装置8へ出力される。
このように、第5の実施形態に係るロボットシステム100Cによれば、ノッチフィルタ7C1,7C2を設けることで、他の系において発生した振動成分も減衰させることができる。
なお、ここでは、第1関節部21Cのノッチフィルタ7の後段に、第2関節部22Cにおいて発生した振動成分を減衰させるためのノッチフィルタ7C1を設ける場合の例を示した。しかし、これに限ったものではなく、ノッチフィルタ7の後段には、ノッチフィルタ7C1に加え、第2関節部22C以外の関節部において発生した振動成分を減衰させるノッチフィルタがさらに設けられてもよい。
また、ここでは、ノッチフィルタ7C1,7C2が、たとえば第1関節部21Cおよび第2関節部22Cの外部に設けられる場合の例を示したが、ノッチフィルタ7C1,7C2は、それぞれ第1関節部21Cおよび第2関節部22Cの内部に設けられてもよいし、モータ制御装置8の内部に設けられてもよい。
また、第3の実施形態と同様、外力推定器30を第1関節部21Cおよび第2関節部22Cから除外し、外力推定器30に相当する処理部をモータ制御装置8に設けてもよい。
また、第4の実施形態と同様、外力オブザーバ6は、トルク検出値Tfbに代えてトルク指令Trefを用いて外力推定値Tを算出してもよい。
また、モータ2は、回転型に限らず直動型のリニアモータであってもよい。かかる場合、並進力が上述したトルクに相当し、並進速度が上述した回転速度に相当する。また、モータ2は、電気モータに限らず流体圧アクチュエータなどであってもよい。
また、上述してきた各実施形態では、外力推定器30をロボット1に適用した例について説明したが、外力推定器30が適用されるロボットの構成は、図1に示したものに限定されない。また、外力推定器30は、ロボット1に限らず、モータ2によって駆動されるあらゆるものに適用することができる。
さらなる効果や変形例は、当業者によって容易に導き出すことができる。このため、本発明のより広範な態様は、以上のように表しかつ記述した特定の詳細および代表的な実施形態に限定されるものではない。したがって、添付の特許請求の範囲およびその均等物によって定義される総括的な発明の概念の精神または範囲から逸脱することなく、様々な変更が可能である。
1 ロボット
2 モータ
3 減速機
4 トルク検出部
5 速度検出部
6 外力オブザーバ
7 ノッチフィルタ
8 モータ制御装置
10 基台
11 胴部
12 第1アーム部
13 第2アーム部
14 リスト部
20 旋回部
21〜24 第1〜第4関節部
30 外力推定器
71 第1の入力部
72 第2の入力部
73 フィルタリング部
74 減衰制御部
75 出力部
100 ロボットシステム

Claims (12)

  1. モータの回転に伴って発生する振動成分を含む信号を取得して、前記振動成分の減衰を行うフィルタリング部と、
    前記モータの回転速度に応じて前記減衰の減衰量を制御する減衰制御部と
    を備えることを特徴とするノッチフィルタ。
  2. 前記減衰制御部は、
    前記モータの回転速度に応じて前記減衰の減衰帯域の中心周波数を制御すること
    を特徴とする請求項1に記載のノッチフィルタ。
  3. 前記フィルタリング部は、
    前記モータの回転に伴って減速機が発生させる前記振動成分を含む信号を取得すること
    を特徴とする請求項1に記載のノッチフィルタ。
  4. 前記フィルタリング部は、
    前記モータの回転速度に応じて変動する前記振動成分を含む信号を取得すること
    を特徴とする請求項3に記載のノッチフィルタ。
  5. 前記フィルタリング部は、
    前記モータの回転に伴ってハーモニック減速機が発生させる前記振動成分を含む信号を取得すること
    を特徴とする請求項3に記載のノッチフィルタ。
  6. 前記減衰制御部は、
    前記中心周波数を前記回転速度に比例した周波数に変更すること
    を特徴とする請求項2に記載のノッチフィルタ。
  7. 前記減衰制御部は、
    前記中心周波数を前記回転速度のn倍(nは2以上の整数)の周波数に変更すること
    を特徴とする請求項2に記載のノッチフィルタ。
  8. 前記減衰制御部は、
    前記回転速度が所定の閾値以上である場合には、前記回転速度に依らず前記減衰量を0よりも多い一定量とすること
    を特徴とする請求項1に記載のノッチフィルタ。
  9. 前記減衰制御部は、
    前記回転速度が第1の閾値以下である場合には前記減衰量を0とし、かつ、前記回転速度が前記第1の閾値よりも大きい第2の閾値以上である場合には、前記回転速度に依らず前記減衰量を0よりも多い一定量とすること
    を特徴とする請求項1に記載のノッチフィルタ。
  10. モータのトルクに関する情報と回転速度に関する情報とに基づいて外力推定値を生成する外力オブザーバと、
    前記外力オブザーバから出力される外力推定値に含まれる、前記モータの回転に伴って発生する振動成分を減衰させるノッチフィルタと
    を備え、
    前記ノッチフィルタは、
    前記外力推定値を取得して、前記振動成分の減衰を行うフィルタリング部と、
    前記モータの回転速度に応じて前記減衰の減衰量を制御する減衰制御部と
    を備えることを特徴とする外力推定器。
  11. モータの回転に伴って発生する振動成分を含む信号を取得して、前記振動成分の減衰を行うフィルタリング部と、
    前記モータの回転速度に応じて前記減衰の減衰量を制御する減衰制御部と
    を備えることを特徴とするモータ制御装置。
  12. 各関節部がモータを含んで構成されるロボットと、
    前記モータのトルクに関する情報と回転速度に関する情報とに基づいて外力推定値を生成する外力オブザーバと、
    前記外力オブザーバから出力される外力推定値に含まれる、前記モータの回転に伴って発生する振動成分を減衰させるノッチフィルタと
    を備え、
    前記ノッチフィルタは、
    前記外力推定値を取得して、前記振動成分の減衰を行うフィルタリング部と、
    前記モータの回転速度に応じて前記減衰の減衰量を制御する減衰制御部と
    を備えることを特徴とするロボットシステム。
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