JP2007020297A - システム同定装置およびそのシステム同定方法 - Google Patents

システム同定装置およびそのシステム同定方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2007020297A
JP2007020297A JP2005198578A JP2005198578A JP2007020297A JP 2007020297 A JP2007020297 A JP 2007020297A JP 2005198578 A JP2005198578 A JP 2005198578A JP 2005198578 A JP2005198578 A JP 2005198578A JP 2007020297 A JP2007020297 A JP 2007020297A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
command
amplitude
speed
torque command
viscous friction
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Abandoned
Application number
JP2005198578A
Other languages
English (en)
Inventor
Gen Ando
玄 安藤
Yuji Nakamura
裕司 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yaskawa Electric Corp
Original Assignee
Yaskawa Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yaskawa Electric Corp filed Critical Yaskawa Electric Corp
Priority to JP2005198578A priority Critical patent/JP2007020297A/ja
Publication of JP2007020297A publication Critical patent/JP2007020297A/ja
Abandoned legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Feedback Control In General (AREA)
  • Control Of Position Or Direction (AREA)
  • Control Of Electric Motors In General (AREA)

Abstract

【課題】可動範囲の限定された負荷の付いた電動機の慣性モーメントと粘性摩擦を同定できるシステム同定装置およびそのシステム同定方法を提供する。
【解決手段】速度指令発生器201、速度制御器202、トルク制御器203、電動機204、位置検出器205、微分器206、慣性モーメント粘性摩擦同定器207を備え、慣性モーメント粘性摩擦同定器207は、トルク指令を入力しトルク指令振幅を出力するトルク指令振幅演算器101と、位置を入力し位置振幅を出力する位置振幅演算器102と、前記トルク指令振幅と前記位置振幅を入力し慣性モーメント粘性摩擦同定値を算出し出力する第1慣性モーメント粘性摩擦演算器103を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、電動機の慣性モーメントと粘性摩擦を同定するシステム同定装置およびそのシステム同定方法に関する。
従来技術のシステム同定装置およびそのシステム同定方法は、トルク指令の1階時間積分値とトルク指令推定値の1階時間積分値の比より電動機の慣性モーメントを同定し、正負対称な台形波である第1速度指令と前記第1速度指令の振幅のみ増幅した第2速度指令を用いて電動機の粘性摩擦を同定するものであった(例えば、特許文献1参照)。
図8は、従来技術を示すシステム同定装置の構成図である。
図8において、801は速度指令発生部、802は速度制御部、803はモデル速度制御部、804は同定部、805は調整部である。
以下、図8を用いて従来技術のシステム同定装置の構成および動作を説明する。
速度指令発生部801は、速度指令を出力する。速度制御部802は、前記速度指令と速度制御変数を入力し、トルク指令を出力する。モデル速度制御部803は、前記速度指令と調整信号を入力し、トルク指令推定値を出力する。同定部804は、前記トルク指令と前記トルク指令推定値を入力し、前記トルク指令の1階時間積分値と前記トルク指令推定値の1階時間積分値の比により慣性モーメントを算出し、出力し、正負対称な台形波である第1速度指令と前記第1速度指令の振幅のみを増幅した速度指令である第2速度指令のそれぞれに対するトルク指令である第1トルク指令と第2トルク指令、および前記第1速度指令と前記第2速度指令のそれぞれに対する速度である第1速度と第2速度を用いて粘性摩擦を同定する。調整部805は、前記慣性モーメントを入力し、前記速度制御変数と前記調整信号を出力するものであった。
特開平11−46489号公報(第3頁、第1図)
しかしながら、従来技術のシステム同定装置およびそのシステム同定方法は、可動範囲の限定された負荷の付いた電動機の慣性モーメントと粘性摩擦の同定において同定精度が落ちる問題があった。
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたものであり、一定トルク外乱の影響を抑制し、可動範囲が限定された負荷の付いた電動機の慣性モーメントと粘性摩擦を制御則によらず同定することができるシステム同定装置およびそのシステム同定方法を提供することを目的とする。また、任意の周期的信号である速度指令または位置指令を用いて、トルク指令に含まれる雑音の影響を抑制し、一定トルク外乱の影響を抑制し、制御則によらず可動範囲の限定された負荷の付いた電動機の慣性モーメントと粘性摩擦を同定することができるシステム同定装置およびそのシステム同定方法を提供することを目的とする。
上記問題を解決するため、請求項1に記載の発明は、速度指令を出力する速度指令発生器と、前記速度指令と速度を入力しトルク指令を出力する速度制御器と、前記トルク指令を入力し電動機電流により電動機を駆動するトルク制御器と、位置検出器が検出した前記電動機の位置を入力し前記速度を出力する微分器と、前記トルク指令と前記位置を入力し前記電動機の慣性モーメントと粘性摩擦である慣性モーメント粘性摩擦同定値を算出し出力する慣性モーメント粘性摩擦同定器と、を有するシステム同定装置において、前記慣性モーメント粘性摩擦同定器は、前記トルク指令を入力しその入力信号の基本周波数成分振幅であるトルク指令振幅を出力するトルク指令振幅演算器と、前記位置を入力しその入力信号の基本周波数成分振幅である位置振幅を出力する位置振幅演算器と、前記トルク指令振幅と前記位置振幅を入力し前記慣性モーメント粘性摩擦同定値を算出し出力する第1慣性モーメント粘性摩擦演算器と、から構成されたものであることを特徴としている。
また、請求項2に記載の発明は、位置指令を出力する位置指令発生器と、前記位置指令と位置を入力し速度指令を出力する位置制御器と、前記速度指令と速度を入力しトルク指令を出力する速度制御器と、前記トルク指令を入力し電動機電流により電動機を駆動するトルク制御器と、位置検出器が検出した前記電動機の前記位置を入力し前記速度を出力する微分器と、前記トルク指令と前記位置を入力し前記電動機の慣性モーメントと粘性摩擦である慣性モーメント粘性摩擦同定値を算出し出力する慣性モーメント粘性摩擦同定器と、を有するシステム同定装置において、前記慣性モーメント粘性摩擦同定器は、前記トルク指令を入力しその入力信号の基本周波数成分振幅であるトルク指令振幅を出力するトルク指令振幅演算器と、前記位置を入力しその入力信号の基本周波数成分振幅である位置振幅を出力する位置振幅演算器と、前記トルク指令振幅と前記位置振幅を入力し前記慣性モーメント粘性摩擦同定値を算出し出力する第1慣性モーメント粘性摩擦演算器と、から構成されたものであることを特徴としている。
また、請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載のシステム同定装置において、前記トルク指令振幅演算器は、フーリエ変換により前記トルク指令の基本周波数成分を算出しその振幅である前記トルク指令振幅を出力するものであり、前記位置振幅演算器は、フーリエ変換により前記位置の基本周波数成分を算出しその振幅である前記位置振幅を出力するものである、ことを特徴としている。
また、請求項4に記載の発明は、請求項1または2に記載のシステム同定装置において、前記トルク指令振幅演算器は、バンドパスフィルタにより前記トルク指令の基本周波数成分を算出しその振幅である前記トルク指令振幅を出力するものであり、前記位置振幅演算器は、バンドパスフィルタにより前記位置の基本周波数成分を算出しその振幅である前記位置振幅を出力するものである、ことを特徴としている。
また、請求項5に記載の発明は、速度指令を出力する速度指令発生器と、前記速度指令と速度を入力しトルク指令を出力する速度制御器と、前記トルク指令を入力し電動機電流により電動機を駆動するトルク制御器と、位置検出器が検出した前記電動機の位置を入力し前記速度を出力する微分器と、前記トルク指令と前記位置を入力し前記電動機の慣性モーメントと粘性摩擦である慣性モーメント粘性摩擦同定値を算出し出力する慣性モーメント粘性摩擦同定器と、を有するシステム同定装置において、前記慣性モーメント粘性摩擦同定器は、前記トルク指令を入力しその入力信号の基本周波数成分の1階時間積分値振幅であるトルク指令1階積分値振幅を出力するトルク指令1階積分値振幅演算器と、前記位置を入力しその入力信号の基本周波数成分振幅である位置振幅を出力する位置振幅演算器と、前記トルク指令1階積分値振幅と前記位置振幅を入力し前記慣性モーメント粘性摩擦同定値を算出し出力する第2慣性モーメント粘性摩擦演算器と、から構成されたものであることを特徴としている。
また、請求項6に記載の発明は、位置指令を出力する位置指令発生器と、前記位置指令と位置を入力し速度指令を出力する位置制御器と、前記速度指令と速度を入力しトルク指令を出力する速度制御器と、前記トルク指令を入力し電動機電流により電動機を駆動するトルク制御器と、位置検出器が検出した前記電動機の前記位置を入力し前記速度を出力する微分器と、前記トルク指令と前記位置を入力し前記電動機の慣性モーメントと粘性摩擦である慣性モーメント粘性摩擦同定値を算出し出力する慣性モーメント粘性摩擦同定器と、を有するシステム同定装置において、前記慣性モーメント粘性摩擦同定器は、前記トルク指令を入力しその入力信号の基本周波数成分の1階時間積分値振幅であるトルク指令1階積分値振幅を出力するトルク指令1階積分値振幅演算器と、前記位置を入力しその入力信号の基本周波数成分振幅である位置振幅を出力する位置振幅演算器と、前記トルク指令1階積分値振幅と前記位置振幅を入力し前記慣性モーメント粘性摩擦同定値を算出し出力する第2慣性モーメント粘性摩擦演算器と、から構成されたものであることを特徴としている。
また、請求項7に記載の発明は、請求項5または6に記載のシステム同定装置において、前記トルク指令1階積分値振幅演算器は、フーリエ変換により前記トルク指令の基本周波数成分を算出しその1階時間積分値振幅である前記トルク指令1階積分値振幅を出力するものであり、前記位置振幅演算器は、フーリエ変換により前記位置の基本周波数成分を算出しその振幅である前記位置振幅を出力するものである、ことを特徴としている。
また、請求項8に記載の発明は、請求項5または6に記載のシステム同定装置において、前記トルク指令1階積分値振幅演算器は、バンドパスフィルタにより前記トルク指令の基本周波数成分を算出しその1階時間積分値振幅である前記トルク指令1階積分値振幅を出力するものであり、前記位置振幅演算器は、バンドパスフィルタにより前記位置の基本周波数成分を算出しその振幅である前記位置振幅を出力するものである、ことを特徴としている。
また、請求項9に記載の発明は、速度指令を出力する速度指令発生器と、前記速度指令と速度を入力しトルク指令を出力する速度制御器と、前記トルク指令を入力し電動機電流により電動機を駆動するトルク制御器と、位置検出器が検出した前記電動機の位置を入力し前記速度を出力する微分器と、前記トルク指令と前記位置を入力し前記電動機の慣性モーメントと粘性摩擦である慣性モーメント粘性摩擦同定値を算出し出力する慣性モーメント粘性摩擦同定器と、を有するシステム同定装置のシステム同定方法において、基本周波数がω1の周期的信号である前記速度指令を第1速度指令とし、基本周波数がω2の周期的信号である前記速度指令を第2速度指令とし、前記第1速度指令に対する位置振幅をA1とし、前記第2速度指令に対する位置振幅をA2とし、前記第1速度指令に対するトルク指令振幅をS1とし、前記第2速度指令に対するトルク指令振幅をS2とし、式(1)と式(2)により前記電動機の慣性モーメントJと粘性摩擦Dである前記慣性モーメント粘性摩擦同定値を算出することを特徴としている。
また、請求項10に記載の発明は、位置指令を出力する位置指令発生器と、前記位置指令と位置を入力し速度指令を出力する位置制御器と、前記速度指令と速度を入力しトルク指令を出力する速度制御器と、前記トルク指令を入力し電動機電流により電動機を駆動するトルク制御器と、位置検出器が検出した前記電動機の前記位置を入力し前記速度を出力する微分器と、前記トルク指令と前記位置を入力し前記電動機の慣性モーメントと粘性摩擦である慣性モーメント粘性摩擦同定値を算出し出力する慣性モーメント粘性摩擦同定器と、を有するシステム同定装置のシステム同定方法において、基本周波数がω1の周期的信号である前記位置指令を第1位置指令とし、基本周波数がω2の周期的信号である前記位置指令を第2位置指令とし、前記第1位置指令に対する位置振幅をA1とし、前記第2位置指令に対する位置振幅をA2とし、前記第1位置指令に対するトルク指令振幅をS1とし、前記第2位置指令に対するトルク指令振幅をS2とし、式(1)と式(2)により前記電動機の慣性モーメントJと粘性摩擦Dである前記慣性モーメント粘性摩擦同定値を算出することを特徴としている。
また、請求項11に記載の発明は、速度指令を出力する速度指令発生器と、前記速度指令と速度を入力しトルク指令を出力する速度制御器と、前記トルク指令を入力し電動機電流により電動機を駆動するトルク制御器と、位置検出器が検出した前記電動機の位置を入力し前記速度を出力する微分器と、前記トルク指令と前記位置を入力し前記電動機の慣性モーメントと粘性摩擦である慣性モーメント粘性摩擦同定値を算出し出力する慣性モーメント粘性摩擦同定器と、を有するシステム同定装置のシステム同定方法において、基本周波数がω1の周期的信号である前記速度指令を第1速度指令とし、基本周波数がω2の周期的信号である前記速度指令を第2速度指令とし、前記第1速度指令に対する位置振幅をA1とし、前記第2速度指令に対する位置振幅をA2とし、前記第1速度指令に対する前記トルク指令の1階時間積分値振幅をS1とし、前記第2速度指令に対する前記トルク指令の1階時間積分値振幅をS2とし、式(3)と式(4)により前記電動機の慣性モーメントJと粘性摩擦Dである前記慣性モーメント粘性摩擦同定値を算出することを特徴としている。
また、請求項12に記載の発明は、位置指令を出力する位置指令発生器と、前記位置指令と位置を入力し速度指令を出力する位置制御器と、前記速度指令と速度を入力しトルク指令を出力する速度制御器と、前記トルク指令を入力し電動機電流により電動機を駆動するトルク制御器と、位置検出器が検出した前記電動機の前記位置を入力し前記速度を出力する微分器と、前記トルク指令と前記位置を入力し前記電動機の慣性モーメントと粘性摩擦である慣性モーメント粘性摩擦同定値を算出し出力する慣性モーメント粘性摩擦同定器と、を有するシステム同定装置のシステム同定方法において、基本周波数がω1の周期的信号である前記位置指令を第1位置指令とし、基本周波数がω2の周期的信号である前記位置指令を第2位置指令とし、前記第1位置指令に対する位置振幅をA1とし、前記第2位置指令に対する位置振幅をA2とし、前記第1位置指令に対する前記トルク指令の1階時間積分値振幅をS1とし、前記第2位置指令に対する前記トルク指令の1階時間積分値振幅をS2とし、式(3)と式(4)により前記電動機の慣性モーメントJと粘性摩擦Dである前記慣性モーメント粘性摩擦同定値を算出することを特徴とするシステム同定装置のシステム同定方法。
請求項1、5に記載の発明によると、可動範囲の限定された負荷の付いた電動機の慣性モーメントと粘性摩擦を同定することができる。
また、請求項2、6に記載の発明によると、一定トルク外乱の影響を抑制し可動範囲の限定された負荷の付いた電動機の慣性モーメントと粘性摩擦を同定することができる。
また、請求項3、4、7、8に記載の発明によると、任意の周期的信号である速度指令または位置指令を用いて、可動範囲の限定された負荷の付いた電動機の慣性モーメントと粘性摩擦を同定することができる。
また、請求項9、10に記載の発明によると、制御則によらず可動範囲の限定された負荷の付いた電動機の慣性モーメントと粘性摩擦を同定することができる。
また、請求項11、12に記載の発明によると、トルク指令に含まれる雑音の影響を抑制し、一定トルク外乱の影響を抑制し制御則によらず可動範囲の限定された負荷の付いた電動機の慣性モーメントと粘性摩擦を同定することができる。
以下、本発明の実施の形態について図を参照して説明する。
図1は、第1実施例を適用するシステム同定装置のブロック図である。
図1において、201は速度指令発生器、202は速度制御器、203はトルク制御器、204は電動機、205は位置検出器、206は微分器、207は慣性モーメント粘性摩擦同定器である。
以下、図1を用いて本実施例を適用するシステム同定装置の構成を説明する。
速度指令発生器201は、速度指令を出力する。速度制御器202は、前記速度指令と速度を入力し、トルク指令を出力する。トルク制御器203は、前記トルク指令を入力し、電動機電流を出力する。電動機204は、前記電動機電流により駆動され、その位置は位置検出器205が検出し、出力する。微分器206は、前記位置を入力し、前記速度を出力する。慣性モーメント粘性摩擦同定器207は、前記トルク指令と前記位置を入力し、電動機204の慣性モーメントと粘性摩擦である慣性モーメント粘性摩擦同定値を算出し出力する。
図2は、第1実施例を示す慣性モーメント粘性摩擦同定器の詳細ブロック図である。
図2において、101はトルク指令振幅演算器、102は位置振幅演算器、103は第1慣性モーメント粘性摩擦演算器である。
以下、図2を用いて第1実施例を示す慣性モーメント粘性摩擦同定器の詳細構成を説明する。
トルク指令振幅演算器101は、トルク指令を入力し、その入力信号の基本周波数成分振幅であるトルク指令振幅を出力する。位置振幅演算器102は、位置を入力し、その入力信号の基本周波数成分振幅である位置振幅を出力する。第1慣性モーメント粘性摩擦演算器103は、前記トルク指令振幅と前記位置振幅を入力し、電動機204の慣性モーメントと粘性摩擦である慣性モーメント粘性摩擦同定値を算出し、出力する。
以下、本発明の動作および原理について図1、2を用いて説明する。
電動機204の慣性モーメントをJ、粘性摩擦をD、トルク指令をTref、一定トルク外乱をw、位置をθとすると、トルク制御器203、電動機204、位置検出器205を含む開ループ系の運動方程式は式(5)で表される。
速度指令を周波数がωである正弦波とする場合、前記位置は周波数ωの正弦波となり、式(6)で表される。
ただし、Aは位置振幅であり、φは位置位相である。前記トルク指令は式(5)と式(6)より式(7)で表される。
周波数がω1の前記速度指令である第1速度指令に対する前記位置振幅をA1、周波数がω2の前記速度指令である第2速度指令に対する前記位置振幅をA2とする場合、前記第1速度指令に対する前記トルク指令振幅である第1トルク指令振幅S1と前記第2速度指令に対する前記トルク指令振幅である第2トルク指令振幅S2はそれぞれ式(7)より式(8)と式(9)と求められる。
式(8)と式(9)を慣性モーメントJと粘性摩擦Dについて解くと式(10)と式(11)を得る。
第1慣性モーメント粘性摩擦演算器103は式(10)と式(11)を用いて電動機204の慣性モーメントと粘性摩擦である慣性モーメント粘性摩擦同定値を算出できる。式(10)と式(11)は一定トルク外乱wを含まないので、前記慣性モーメント粘性摩擦同定値は前記一定トルク外乱の影響を受けない。
また、速度制御器202がP制御、PI制御、I−P制御、PID制御のいずれの場合でも第1慣性モーメント粘性摩擦演算器103は式(10)と式(11)を用いて前記慣性モーメント粘性摩擦同定値を算出できる。
また、前記第1速度指令を基本周波数がω1である周期的信号とし、前記第2速度指令を基本周波数がω2である周期的信号とする場合にも、トルク指令振幅演算器101は前記トルク指令の基本周波数成分であるトルク指令基本周波数成分をフーリエ変換またはバンドパスフィルタにより算出し、前記トルク指令基本周波数成分の振幅である前記トルク指令振幅を出力し、位置振幅演算器102は前記位置の基本周波数成分である位置基本周波数成分をフーリエ変換またはバンドパスフィルタにより算出し、前記位置基本周波数成分の振幅である前記位置振幅を出力することにより、前記慣性モーメント粘性摩擦同定値を算出できる。
図3は、第2実施例を適用するシステム同定装置のブロック図である。
図3において、202は速度制御器、203はトルク制御器、204は電動機、205は位置検出器、206は微分器、207は慣性モーメント粘性摩擦同定器、301は位置指令発生器、302は位置制御器である。
以下、図3を用いて第2実施例を示す本発明を適用するシステム同定装置の構成を説明する。
位置指令発生器301は、位置指令を出力する。位置制御器302は、前記位置指令と位置を入力し、速度指令を出力する。速度制御器202は、前記速度指令と速度を入力し、トルク指令を出力する。トルク制御器203は、前記トルク指令を入力し、電動機電流を出力する。電動機204は、前記電動機電流により駆動され、その前記位置は位置検出器205が検出し出力する。微分器206は、前記位置を入力し、前記速度を出力する。慣性モーメント粘性摩擦同定器207は、前記トルク指令と前記位置を入力し、電動機204の慣性モーメントと粘性摩擦である慣性モーメント粘性摩擦同定値を算出し、出力する。
なお、慣性モーメント粘性摩擦同定器207の詳細構成および動作は第1実施例の図2と同じであるのでここでは省略する。
以下、本発明の動作および原理について図2、3を用いて説明する。
図3において、電動機204の慣性モーメントをJ、粘性摩擦をD、トルク指令をTref、一定トルク外乱をw、位置をθとすると、トルク制御器203、電動機204、位置検出器205を含む開ループ系の運動方程式は第1実施例の式(5)で表される。
周波数がω1の前記位置指令である第1位置指令に対する前記位置振幅をA1、周波数がω2の前記位置指令である第2位置指令に対する前記位置振幅をA2とする場合、前記第1位置指令に対する前記トルク指令振幅である第1トルク指令振幅S1と前記第2位置指令に対する前記トルク指令振幅である第2トルク指令振幅S2はそれぞれ第1実施例の式(8)と式(9)で表される。式(8)と式(9)を慣性モーメントJと粘性摩擦Dについて解くと第1実施例の式(10)と式(11)を得る。第1慣性モーメント粘性摩擦演算器103は式(10)と式(11)により前記慣性モーメント粘性摩擦同定値を算出する。第1実施例と同様に、前記慣性モーメント粘性摩擦同定値は前記一定トルク外乱の影響を受けない。
また、位置制御器302と速度制御器202がP制御、PI制御、I−P制御、PID制御のいずれの場合でも第1慣性モーメント粘性摩擦演算器103は式(10)と式(11)を用いて前記慣性モーメント粘性摩擦同定値を算出できる。
また、前記第1位置指令を基本周波数がω1である周期的信号とし、前記第2位置指令を基本周波数がω2である周期的信号とする場合にも、トルク指令振幅演算器101は前記トルク指令の基本周波数成分であるトルク指令基本周波数成分をフーリエ変換またはバンドパスフィルタにより算出し、前記トルク指令基本周波数成分の振幅である前記トルク指令振幅を出力し、位置振幅演算器102は前記位置の基本周波数成分である位置基本周波数成分をフーリエ変換またはバンドパスフィルタにより算出し、前記位置基本周波数成分の振幅である前記位置振幅を出力することにより、前記慣性モーメント粘性摩擦同定値を算出できる。
以下、本実施例のシミュレーション結果を示す。
本シミュレーションに用いた数値を式(12)に示す。
ただし、電動機204は電動機と負荷を合わせたものとし、Jmは電動機慣性モーメント、Jlは負荷慣性モーメント、J*は電動機204の慣性モーメント真値、D*は粘性摩擦真値、Tratはトルク制御器203の定格トルク、wは一定トルク外乱、Tsは制御周期、位置制御器302をゲインがKpのP制御、速度制御器202をゲインがKvjであるP制御とした。また、本シミュレーションでは、振幅がu0で周波数がω1である第1位置指令と同じ振幅で周波数がω2である第2位置指令を用いた。
図4は、第2実施例を示す粘性摩擦を変化した場合のシミュレーション結果の説明図であり、図4(a)は、粘性摩擦を変化した場合に式(13)より算出した粘性摩擦同定誤差eDを示し、図4(b)は、粘性摩擦を変化した場合に式(14)より算出した慣性モーメント同定誤差eJを示す。
図4(a)において、前記粘性摩擦を0.001N*m*s/radから0.01N*m*s/radまで変化した場合、式(13)による前記粘性摩擦同定誤差は常に0.02%以下である。前記粘性摩擦が0N*m*s/radに近づくにつれ前記粘性摩擦同定誤差が増大しているのは、式(13)の分母が零に近づくからである。
図4(b)において、前記粘性摩擦を0N*m*s/radから0.01N*m*s/radまで変化した場合、式(14)による前記慣性モーメント同定誤差は常に1%以下である。
図4に示すシミュレーションにおいて、前記位置振幅は常に0.015rad以下であった。
図5は、第2実施例を示す慣性モーメントを変化した場合のシミュレーション結果の説明図であり、図5(a)は負荷慣性モーメント電動機慣性モーメント比Jl/Jmを変化した場合に式(13)より算出した前記粘性摩擦同定誤差を示し、図5(b)は前記負荷慣性モーメント電動機慣性モーメント比を変化した場合に式(14)より算出した前記慣性モーメント同定誤差を示す。
図5(a)において、負荷慣性モーメント電動機慣性モーメント比を0%から10,000%まで変化した場合、前記粘性摩擦同定誤差は2%以下であり、図5(b)において、負荷慣性モーメント電動機慣性モーメント比を0%から10,000%まで変化した場合、前記慣性モーメント同定誤差は0.6%以下である。前記負荷慣性モーメント電動機慣性モーメント比が0%に近づくにつれ、前記慣性モーメント同定誤差が増大するのは、式(14)の分母が小さくなるためである。
図5に示すシミュレーションにおいて前記位置振幅は常に0.01rad以下であった。
図6は、第2実施例を示す一定トルク外乱を変化した場合のシミュレーション結果の説明図である。図6(a)は一定トルク外乱定格トルク比w/Tratを変化した場合に式(13)より算出した前記粘性摩擦同定誤差を示し、図6(b)は前記一定トルク外乱定格トルク比を変化した場合に式(14)より算出した前記慣性モーメント同定誤差を示す。
図6(a)において、前記一定トルク外乱定格トルク比によらず前記粘性摩擦同定誤差は0.02%以下であり、図6(b)において、前記一定トルク外乱定格トルク比によらず前記慣性モーメント同定誤差は0.08%以下である。
図6に示すシミュレーションにおいて前記位置振幅は常に0.01rad以下であった。
このように、本実施例に係るシステム同定装置およびそのシステム同定方法は、トルク指令振幅と位置振幅を用いるようにしているので、一定トルク外乱の影響を抑制し、小さな可動範囲のみで電動機の慣性モーメントと粘性摩擦を同定できる。
本実施例が第1実施例および第2実施例と異なる点は、慣性モーメント粘性摩擦同定器207の内部構成に関する点である。
図7は、第3実施例を示す慣性モーメント粘性摩擦同定器の詳細ブロック図である。
図7において、102は位置振幅演算器、701はトルク指令1階積分値振幅演算器、702は第2慣性モーメント粘性摩擦演算器である。
以下、図7を用いて本実施例における慣性モーメント粘性摩擦同定器207の構成を説明する。
トルク指令1階積分値振幅演算器701は、トルク指令を入力し、その入力信号の基本周波数成分の1階時間積分値振幅であるトルク指令1階積分値振幅を出力する。位置振幅演算器102は、位置を入力し、その入力信号の基本周波数成分振幅である位置振幅を出力する。第2慣性モーメント粘性摩擦演算器702は、前記トルク指令1階積分値振幅と前記位置振幅を入力し、電動機204の慣性モーメントと粘性摩擦である慣性モーメント粘性摩擦同定値を算出し、出力する。
以下、本発明の動作および原理について図1、3、7を用いて説明する。
図1または図3において、電動機204の慣性モーメントをJ、粘性摩擦をD、トルク指令の基本周波数成分をTref0、一定トルク外乱をw、位置をθとし、基本周波数がωの周期的信号である速度指令または位置指令を仮定すると、トルク指令Trefの基本周波数成分Tref0は第1実施例の式(7)から一定トルク外乱wの項を除いた式で表される。前記トルク指令の基本周波数成分Tref0の1階時間積分値であるトルク指令1階積分値は式(15)で表される。
基本周波数がω1の周期的信号である第1速度指令または第1位置指令に対して、式(15)に示す前記トルク指令1階積分値の振幅である第1トルク指令1階積分値振幅は式(16)で表され、基本周波数がω2の周期的信号である第2速度指令または第2位置指令に対して、式(15)に示す前記トルク指令1階積分値の振幅である第2トルク指令1階積分値振幅は式(17)で表される。
式(16)と式(17)を慣性モーメントJと粘性摩擦Dについて解くと、式(18)、式(19)を得る。
第2慣性モーメント粘性摩擦演算器702は、式(18)と式(19)を用いて前記慣性モーメント粘性摩擦同定値を算出することができる。式(18)と式(19)は一定トルク外乱wを含まないので、前記慣性モーメント粘性摩擦同定値は前記一定トルク外乱の影響を受けない。
また、前記トルク指令1階積分値は前記トルク指令に雑音が含まれる場合にも、前記トルク指令よりも滑らかであり、前記慣性モーメント粘性摩擦同定値に対する前記雑音の影響を抑制できる。
また、位置制御器302と速度制御器202がP制御、PI制御、I−P制御、PID制御のいずれの場合にも、第2慣性モーメント粘性摩擦演算器702は式(18)、式(19)を用いて前記慣性モーメント粘性摩擦同定値を算出することができる。
このように、本実施例に係るシステム同定装置およびそのシステム同定方法は、トルク指令1階積分値振幅と位置振幅を用いるようにしているので、一定トルク外乱の影響を抑制し、トルク指令に含まれる雑音の影響を抑制し、小さな可動範囲のみで電動機の慣性モーメントと粘性摩擦を同定できる。
本発明は、トルク指令振幅と位置振幅を用いることによって可動範囲の限定された電動機の慣性モーメントと粘性摩擦を同定することができるので、チップマウンタなどの一般産業装置に広く適用が可能である。
第1実施例を適用するシステム同定装置のブロック図 第1実施例を示す慣性モーメント粘性摩擦同定器の詳細ブロック図 第2実施例を適用するシステム同定装置のブロック図 第2実施例を示す粘性摩擦を変化した場合のシミュレーション結果の説明図 第2実施例を示す慣性モーメントを変化した場合のシミュレーション結果の説明図 第2実施例を示す一定トルク外乱を変化した場合のシミュレーション結果の説明図 第3実施例を示す慣性モーメント粘性摩擦同定器の詳細ブロック図 従来技術を示すシステム同定装置の構成図
符号の説明
101 トルク指令振幅演算器
102 位置振幅演算器
103 第1慣性モーメント粘性摩擦演算器
201 速度指令発生器
202 速度制御器
203 トルク制御器
204 電動機
205 位置検出器
206 微分器
207 慣性モーメント粘性摩擦同定器
301 位置指令発生器
302 位置制御器
701 トルク指令1階積分値振幅演算器
702 第2慣性モーメント粘性摩擦演算器
801 速度指令発生部
802 速度制御部
803 モデル速度制御部
804 同定部
805 調整部

Claims (12)

  1. 速度指令を出力する速度指令発生器と、
    前記速度指令と速度を入力しトルク指令を出力する速度制御器と、
    前記トルク指令を入力し電動機電流により電動機を駆動するトルク制御器と、
    位置検出器が検出した前記電動機の位置を入力し前記速度を出力する微分器と、
    前記トルク指令と前記位置を入力し前記電動機の慣性モーメントと粘性摩擦である慣性モーメント粘性摩擦同定値を算出し出力する慣性モーメント粘性摩擦同定器と、を有するシステム同定装置において、
    前記慣性モーメント粘性摩擦同定器は、
    前記トルク指令を入力しその入力信号の基本周波数成分振幅であるトルク指令振幅を出力するトルク指令振幅演算器と、
    前記位置を入力しその入力信号の基本周波数成分振幅である位置振幅を出力する位置振幅演算器と、
    前記トルク指令振幅と前記位置振幅を入力し前記慣性モーメント粘性摩擦同定値を算出し出力する第1慣性モーメント粘性摩擦演算器と、から構成されたものである
    ことを特徴とするシステム同定装置。
  2. 位置指令を出力する位置指令発生器と、
    前記位置指令と位置を入力し速度指令を出力する位置制御器と、
    前記速度指令と速度を入力しトルク指令を出力する速度制御器と、
    前記トルク指令を入力し電動機電流により電動機を駆動するトルク制御器と、
    位置検出器が検出した前記電動機の前記位置を入力し前記速度を出力する微分器と、
    前記トルク指令と前記位置を入力し前記電動機の慣性モーメントと粘性摩擦である慣性モーメント粘性摩擦同定値を算出し出力する慣性モーメント粘性摩擦同定器と、を有するシステム同定装置において、
    前記慣性モーメント粘性摩擦同定器は、
    前記トルク指令を入力しその入力信号の基本周波数成分振幅であるトルク指令振幅を出力するトルク指令振幅演算器と、
    前記位置を入力しその入力信号の基本周波数成分振幅である位置振幅を出力する位置振幅演算器と、
    前記トルク指令振幅と前記位置振幅を入力し前記慣性モーメント粘性摩擦同定値を算出し出力する第1慣性モーメント粘性摩擦演算器と、から構成されたものである
    ことを特徴とするシステム同定装置。
  3. 前記トルク指令振幅演算器は、
    フーリエ変換により前記トルク指令の基本周波数成分を算出しその振幅である前記トルク指令振幅を出力するものであり、
    前記位置振幅演算器は、
    フーリエ変換により前記位置の基本周波数成分を算出しその振幅である前記位置振幅を出力するものである、ことを特徴とする請求項1または2に記載のシステム同定装置。
  4. 前記トルク指令振幅演算器は、
    バンドパスフィルタにより前記トルク指令の基本周波数成分を算出しその振幅である前記トルク指令振幅を出力するものであり、
    前記位置振幅演算器は、
    バンドパスフィルタにより前記位置の基本周波数成分を算出しその振幅である前記位置振幅を出力するものである、ことを特徴とする請求項1または2に記載のシステム同定装置。
  5. 速度指令を出力する速度指令発生器と、
    前記速度指令と速度を入力しトルク指令を出力する速度制御器と、
    前記トルク指令を入力し電動機電流により電動機を駆動するトルク制御器と、
    位置検出器が検出した前記電動機の位置を入力し前記速度を出力する微分器と、
    前記トルク指令と前記位置を入力し前記電動機の慣性モーメントと粘性摩擦である慣性モーメント粘性摩擦同定値を算出し出力する慣性モーメント粘性摩擦同定器と、を有するシステム同定装置において、
    前記慣性モーメント粘性摩擦同定器は、
    前記トルク指令を入力しその入力信号の基本周波数成分の1階時間積分値振幅であるトルク指令1階積分値振幅を出力するトルク指令1階積分値振幅演算器と、
    前記位置を入力しその入力信号の基本周波数成分振幅である位置振幅を出力する位置振幅演算器と、
    前記トルク指令1階積分値振幅と前記位置振幅を入力し前記慣性モーメント粘性摩擦同定値を算出し出力する第2慣性モーメント粘性摩擦演算器と、から構成されたものであることを特徴とするシステム同定装置。
  6. 位置指令を出力する位置指令発生器と、
    前記位置指令と位置を入力し速度指令を出力する位置制御器と、
    前記速度指令と速度を入力しトルク指令を出力する速度制御器と、
    前記トルク指令を入力し電動機電流により電動機を駆動するトルク制御器と、
    位置検出器が検出した前記電動機の前記位置を入力し前記速度を出力する微分器と、
    前記トルク指令と前記位置を入力し前記電動機の慣性モーメントと粘性摩擦である慣性モーメント粘性摩擦同定値を算出し出力する慣性モーメント粘性摩擦同定器と、を有するシステム同定装置において、
    前記慣性モーメント粘性摩擦同定器は、
    前記トルク指令を入力しその入力信号の基本周波数成分の1階時間積分値振幅であるトルク指令1階積分値振幅を出力するトルク指令1階積分値振幅演算器と、
    前記位置を入力しその入力信号の基本周波数成分振幅である位置振幅を出力する位置振幅演算器と、
    前記トルク指令1階積分値振幅と前記位置振幅を入力し前記慣性モーメント粘性摩擦同定値を算出し出力する第2慣性モーメント粘性摩擦演算器と、から構成されたものであることを特徴とするシステム同定装置。
  7. 前記トルク指令1階積分値振幅演算器は、
    フーリエ変換により前記トルク指令の基本周波数成分を算出しその1階時間積分値振幅である前記トルク指令1階積分値振幅を出力するものであり、
    前記位置振幅演算器は、
    フーリエ変換により前記位置の基本周波数成分を算出しその振幅である前記位置振幅を出力するものである、ことを特徴とする請求項5または6に記載のシステム同定装置。
  8. 前記トルク指令1階積分値振幅演算器は、
    バンドパスフィルタにより前記トルク指令の基本周波数成分を算出しその1階時間積分値振幅である前記トルク指令1階積分値振幅を出力するものであり、
    前記位置振幅演算器は、
    バンドパスフィルタにより前記位置の基本周波数成分を算出しその振幅である前記位置振幅を出力するものである、ことを特徴とする請求項5または6に記載のシステム同定装置。
  9. 速度指令を出力する速度指令発生器と、
    前記速度指令と速度を入力しトルク指令を出力する速度制御器と、
    前記トルク指令を入力し電動機電流により電動機を駆動するトルク制御器と、
    位置検出器が検出した前記電動機の位置を入力し前記速度を出力する微分器と、
    前記トルク指令と前記位置を入力し前記電動機の慣性モーメントと粘性摩擦である慣性モーメント粘性摩擦同定値を算出し出力する慣性モーメント粘性摩擦同定器と、を有するシステム同定装置のシステム同定方法において、
    基本周波数がω1の周期的信号である前記速度指令を第1速度指令とし、
    基本周波数がω2の周期的信号である前記速度指令を第2速度指令とし、
    前記第1速度指令に対する位置振幅をA1とし、
    前記第2速度指令に対する位置振幅をA2とし、
    前記第1速度指令に対するトルク指令振幅をS1とし、
    前記第2速度指令に対するトルク指令振幅をS2とし、
    式(1)と式(2)により前記電動機の慣性モーメントJと粘性摩擦Dである前記慣性モーメント粘性摩擦同定値を算出することを特徴とするシステム同定装置のシステム同定方法。
  10. 位置指令を出力する位置指令発生器と、
    前記位置指令と位置を入力し速度指令を出力する位置制御器と、
    前記速度指令と速度を入力しトルク指令を出力する速度制御器と、
    前記トルク指令を入力し電動機電流により電動機を駆動するトルク制御器と、
    位置検出器が検出した前記電動機の前記位置を入力し前記速度を出力する微分器と、
    前記トルク指令と前記位置を入力し前記電動機の慣性モーメントと粘性摩擦である慣性モーメント粘性摩擦同定値を算出し出力する慣性モーメント粘性摩擦同定器と、を有するシステム同定装置のシステム同定方法において、
    基本周波数がω1の周期的信号である前記位置指令を第1位置指令とし、
    基本周波数がω2の周期的信号である前記位置指令を第2位置指令とし、
    前記第1位置指令に対する位置振幅をA1とし、
    前記第2位置指令に対する位置振幅をA2とし、
    前記第1位置指令に対するトルク指令振幅をS1とし、
    前記第2位置指令に対するトルク指令振幅をS2とし、
    式(1)と式(2)により前記電動機の慣性モーメントJと粘性摩擦Dである前記慣性モーメント粘性摩擦同定値を算出することを特徴とするシステム同定装置のシステム同定方法。
  11. 速度指令を出力する速度指令発生器と、
    前記速度指令と速度を入力しトルク指令を出力する速度制御器と、
    前記トルク指令を入力し電動機電流により電動機を駆動するトルク制御器と、
    位置検出器が検出した前記電動機の位置を入力し前記速度を出力する微分器と、
    前記トルク指令と前記位置を入力し前記電動機の慣性モーメントと粘性摩擦である慣性モーメント粘性摩擦同定値を算出し出力する慣性モーメント粘性摩擦同定器と、を有するシステム同定装置のシステム同定方法において、
    基本周波数がω1の周期的信号である前記速度指令を第1速度指令とし、
    基本周波数がω2の周期的信号である前記速度指令を第2速度指令とし、
    前記第1速度指令に対する位置振幅をA1とし、
    前記第2速度指令に対する位置振幅をA2とし、
    前記第1速度指令に対する前記トルク指令の1階時間積分値振幅をS1とし、
    前記第2速度指令に対する前記トルク指令の1階時間積分値振幅をS2とし、
    式(3)と式(4)により前記電動機の慣性モーメントJと粘性摩擦Dである前記慣性モーメント粘性摩擦同定値を算出することを特徴とするシステム同定装置のシステム同定方法。
  12. 位置指令を出力する位置指令発生器と、
    前記位置指令と位置を入力し速度指令を出力する位置制御器と、
    前記速度指令と速度を入力しトルク指令を出力する速度制御器と、
    前記トルク指令を入力し電動機電流により電動機を駆動するトルク制御器と、
    位置検出器が検出した前記電動機の前記位置を入力し前記速度を出力する微分器と、
    前記トルク指令と前記位置を入力し前記電動機の慣性モーメントと粘性摩擦である慣性モーメント粘性摩擦同定値を算出し出力する慣性モーメント粘性摩擦同定器と、を有するシステム同定装置のシステム同定方法において、
    基本周波数がω1の周期的信号である前記位置指令を第1位置指令とし、
    基本周波数がω2の周期的信号である前記位置指令を第2位置指令とし、
    前記第1位置指令に対する位置振幅をA1とし、
    前記第2位置指令に対する位置振幅をA2とし、
    前記第1位置指令に対する前記トルク指令の1階時間積分値振幅をS1とし、
    前記第2位置指令に対する前記トルク指令の1階時間積分値振幅をS2とし、
    式(3)と式(4)により前記電動機の慣性モーメントJと粘性摩擦Dである前記慣性モーメント粘性摩擦同定値を算出することを特徴とするシステム同定装置のシステム同定方法。
JP2005198578A 2005-07-07 2005-07-07 システム同定装置およびそのシステム同定方法 Abandoned JP2007020297A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005198578A JP2007020297A (ja) 2005-07-07 2005-07-07 システム同定装置およびそのシステム同定方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005198578A JP2007020297A (ja) 2005-07-07 2005-07-07 システム同定装置およびそのシステム同定方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007020297A true JP2007020297A (ja) 2007-01-25

Family

ID=37756935

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005198578A Abandoned JP2007020297A (ja) 2005-07-07 2005-07-07 システム同定装置およびそのシステム同定方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2007020297A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008093486A1 (ja) * 2007-01-31 2008-08-07 Kabushiki Kaisha Yaskawa Denki 慣性モーメント同定装置とその同定方法、ならびにその同定装置を備えたモータ制御装置
WO2009025132A1 (ja) * 2007-08-17 2009-02-26 Kabushiki Kaisha Yaskawa Denki モータ制御装置とその慣性モーメント同定方法
JP2010051047A (ja) * 2008-08-19 2010-03-04 Yaskawa Electric Corp 慣性モーメント同定器を備えたモータ制御装置
CN102006011A (zh) * 2009-08-28 2011-04-06 发那科株式会社 具有同时推定惯量和摩擦的功能的电动机的控制装置

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008093486A1 (ja) * 2007-01-31 2008-08-07 Kabushiki Kaisha Yaskawa Denki 慣性モーメント同定装置とその同定方法、ならびにその同定装置を備えたモータ制御装置
JP5151994B2 (ja) * 2007-01-31 2013-02-27 株式会社安川電機 慣性モーメント同定装置とその同定方法、ならびにその同定装置を備えたモータ制御装置
WO2009025132A1 (ja) * 2007-08-17 2009-02-26 Kabushiki Kaisha Yaskawa Denki モータ制御装置とその慣性モーメント同定方法
JP2010051047A (ja) * 2008-08-19 2010-03-04 Yaskawa Electric Corp 慣性モーメント同定器を備えたモータ制御装置
CN102006011A (zh) * 2009-08-28 2011-04-06 发那科株式会社 具有同时推定惯量和摩擦的功能的电动机的控制装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101528090B1 (ko) 로봇 및 로봇의 노이즈 제거 방법
CN104038127A (zh) 电机控制装置
JP2006054995A (ja) 交流電動機の駆動制御装置および駆動制御方法
JP4501117B2 (ja) システム同定装置
WO2014155559A1 (ja) ノッチフィルタ、外力推定器、モータ制御装置およびロボットシステム
US10514274B2 (en) Device and method of estimating rotor angle in motor
EP2916186A1 (en) Control device, control method and control program
JP2007020297A (ja) システム同定装置およびそのシステム同定方法
JP2008193869A (ja) モータ制御装置
JP4789067B2 (ja) システム同定装置およびそれを備えたモータ制御装置
JP5176729B2 (ja) 慣性モーメント同定器を備えたモータ制御装置
JP2009038942A (ja) 負荷イナーシャ同定方法及びサーボモータ制御装置
JP6661676B2 (ja) ロボット制御装置
JP2007017365A (ja) 振動検出装置
JP2007143224A (ja) 振動検出装置
JP2010207011A (ja) モータ制御装置とモータ制御方法
JP4730538B2 (ja) 機械定数同定装置を備えたモータ制御装置
JP2010022132A5 (ja)
JP2010022138A (ja) モータ制御装置
JP2007189856A (ja) 慣性モーメント同定器を備えたモータ制御装置
JPWO2009025132A1 (ja) モータ制御装置とその慣性モーメント同定方法
JP2010045957A (ja) モータ制御装置とバックラッシ同定方法
JP2007020267A (ja) システム同定装置
JP2008061470A (ja) 振動検出装置およびそれを備えたモータ制御装置
JP2007020318A (ja) システム同定装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080612

A762 Written abandonment of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A762

Effective date: 20091016