JP2007189856A - 慣性モーメント同定器を備えたモータ制御装置 - Google Patents

慣性モーメント同定器を備えたモータ制御装置 Download PDF

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Abstract

【課題】微小動作のみで可動範囲の限定された負荷を低剛性に連結したモータの負荷慣性モーメントを同定することができる慣性モーメント同定器を備えたモータ制御装置を提供する。
【解決手段】トルク指令を入力しトルク指令フーリエ係数を出力するトルク指令フーリエ変換器108と、モータ位置を入力しモータ位置振幅を出力するモータ位置振幅演算器109と、トルク指令フーリエ係数とモータ位置振幅を入力し慣性モーメント同定値を算出する慣性モーメント演算器110と、を有する慣性モーメント同定器107を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、負荷の連結したモータの慣性モーメントを同定する慣性モーメント同定器を備えたモータ制御装置に関する。
従来技術のモータ制御装置は正負対称な速度指令、正負対称な台形波である第1速度指令と前記第1速度指令の振幅のみ増幅した第2速度指令を用いてモータの慣性モーメントを同定するものであった(例えば、特許文献1参照)。
図4は、従来技術を示すモータ制御装置の構成図である。図において、401は速度指令発生部、402は速度制御部、403はモデル速度制御部、404は同定部、405は調整部である。
以下、図4を用いて従来技術のモータ制御装置の構成および動作を説明する。
速度指令発生部401は速度指令を出力する。速度制御部402は、前記速度指令と速度制御変数を入力し、トルク指令を出力する。モデル速度制御部403は、前記速度指令と調整信号を入力し、トルク指令推定値を出力する。同定部404は、前記トルク指令と前記トルク指令推定値を入力し、前記トルク指令の1階時間積分値と前記トルク指令推定値の1階時間積分値の比により、イナーシャを同定し、出力し、正負対称な前記速度指令に対する正転時と逆転時における前記トルク指令の差より一定トルク外乱を算出し、正負対称な台形波である第1速度指令と前記第1速度指令の振幅のみを増幅した速度指令である第2速度指令のそれぞれに対するトルク指令である第1トルク指令、第2トルク指令、前記一定トルク外乱を用いてクーロン摩擦を算出し、前記第1トルク指令、前記第2トルク指令、前記第1速度指令、前記第2速度指令を用いて粘性摩擦を算出する。調整部405は、前記イナーシャを入力し、前記速度制御変数と前記調整信号を出力するものであった。
特開平11−46489号公報(第5頁、第1図)
しかしながら、従来技術のモータ制御装置は、可動範囲の限定された負荷の付いたモータの慣性モーメント同定において同定精度が落ちる問題があり、またモータと負荷の連結部の剛性が低い場合に同定精度が落ちる問題もあった。
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたものであり、可動範囲が限定された負荷が低剛性に連結したモータの慣性モーメント同定することができる慣性モーメント同定器を備えたモータ制御装置を提供することを目的とする。
上記問題を解決するため、本発明は、次のように構成したのである。
請求項1記載の発明は、指令発生器からの指令に基づいてモータを駆動して、トルク指令とモータ位置を入力し負荷の連結した前記モータの負荷慣性モーメントである慣性モーメント同定値を算出し出力する慣性モーメント同定器を備える慣性モーメント同定器を備えたモータ制御装置において、前記慣性モーメント同定器は、前記トルク指令を入力しフーリエ変換によりその入力信号のフーリエ係数であるトルク指令フーリエ係数を算出し出力するトルク指令フーリエ変換器と、前記モータ位置を入力しその入力信号振幅であるモータ位置振幅を算出し出力するモータ位置振幅演算器と、前記トルク指令フーリエ係数と前記モータ位置振幅を入力し前記慣性モーメント同定値を算出し出力する慣性モーメント演算器と、を備えるものである。
また、請求項2記載の発明は、請求項1における前記トルク指令フーリエ変換器は、前記トルク指令の1次フーリエ係数を前記トルク指令フーリエ係数として出力するものである。
また、請求項3記載の発明は、請求項1における前記モータ位置振幅演算器は、フーリエ変換あるいはバンドパスフィルタにより、前記指令の基本周波数における前記モータ位置の周波数成分であるモータ位置基本周波数成分を算出し、その振幅を前記モータ位置振幅として算出し出力するものである。
また、請求項4記載の発明は、請求項1における前記指令を周期的信号とするものである。
また、請求項5記載の発明は、請求項4における前記周期的信号を正弦波信号とするものである。
また、請求項6記載の発明は、請求項1における前記指令の周波数を複数の周波数とするものである。
また、請求項7記載の発明は、請求項6における前記複数の周波数のうち、2つの周波数の一方を負荷の連結した前記モータの反共振周波数付近に設定し、他方を前記反共振周波数より十分に高い値に設定するものである。
また、請求項8記載の発明は、請求項1におけるモータ位置振幅演算器は、前記モータ位置振幅が負荷の連結した前記モータの可動範囲よりも十分に小さく、かつ前記位置検出器の分解能に対して十分に大きくなるように、前記指令の振幅を設定するものである。
また、請求項9記載の発明は、請求項1において、2つの異なる周波数を持つ前記指令を第1指令と第2指令とし、前記第1指令に対する前記モータ位置振幅を第1モータ位置振幅、前記第2指令に対する前記モータ位置振幅を第2モータ位置振幅、前記第1指令に対する前記トルク指令フーリエ係数を第1トルク指令フーリエ係数、前記第2指令に対する前記トルク指令フーリエ係数を第2トルク指令フーリエ係数とし、前記慣性モーメント演算器は、前記第1モータ位置振幅と前記第2モータ位置振幅と前記第1トルク指令フーリエ係数と前記第2トルク指令フーリエ係数とモータ慣性モーメントに基づいて、負荷慣性モーメントである前記慣性モーメント同定値を算出するものである。
請求項1、4、5、6、7記載の発明によると、微小動作のみで可動範囲の限定された負荷を低剛性に連結したモータの負荷慣性モーメントを同定することができる。
また、請求項2、3、9記載の発明によると、一定トルク外乱、雑音、クーロン摩擦などの非線形ダイナミクスの影響を抑制し、短時間に微小動作のみで可動範囲の限定された負荷を低剛性に連結したモータの負荷慣性モーメントを同定することができる。
また、請求項8記載の発明によると、モータ位置を低分解能の位置検出器により検出する場合にも、一定トルク外乱、雑音、クーロン摩擦などの非線形ダイナミクスの影響を抑制し、短時間に微小動作のみで可動範囲の限定された負荷を低剛性に連結したモータの負荷慣性モーメントを高精度に同定することができる。
以下、本発明の実施の形態について図を参照して説明する。
図1は、本発明の第1実施例を示す速度制御に基づいたモータ制御装置の構成図である。図において、101は速度指令発生器、102は速度制御器、103はトルク制御器、104はモータ、105は位置検出器、106は微分器、107は慣性モーメント同定器、108はトルク指令フーリエ変換器、109はモータ位置振幅演算器、110は慣性モーメント演算器である。
速度指令発生器101は速度指令を出力する。速度制御器102は前記速度指令と速度を入力しトルク指令を出力する。トルク制御器103は前記トルク指令を入力しモータ駆動信号を出力する。モータ104は前記モータ駆動信号により駆動されその位置であるモータ位置は位置検出器105が検出し出力する。微分器106は前記モータ位置を入力し前記速度を出力する。慣性モーメント同定器107は前記トルク指令と前記モータ位置を入力し負荷が連結したモータ104の負荷慣性モーメントである慣性モーメント同定値を算出し出力する。慣性モーメント同定器107内部において、トルク指令フーリエ変換器108は前記トルク指令を入力しその入力信号のフーリエ係数であるトルク指令フーリエ係数を出力する。モータ位置振幅演算器109は前記モータ位置を入力しその入力信号振幅であるモータ位置振幅を出力する。慣性モーメント演算器110は前記トルク指令フーリエ係数と前記モータ位置振幅を入力し前記慣性モーメント同定値を算出し出力する。
本発明が特許文献1と異なる部分は、トルク指令フーリエ係数とモータ位置振幅に基づいて、慣性モーメント同定値を算出する慣性モーメント演算器を備えた部分である。
以下、慣性モーメント演算器110が慣性モーメント同定値を算出する仕組みの詳細について説明する。
モータ104にバネ要素を介して負荷を連結した場合を考え、Jmをモータ慣性モーメント、Jlを負荷慣性モーメント、Dをモータ粘性摩擦、clを負荷粘性摩擦、cをモータ負荷間粘性摩擦、kを剛性、θmをモータ位置、θlを負荷位置、Trefをトルク指令、wを一定トルク外乱とすると、図1のトルク制御器103、モータ104、位置検出器105を含む系の運動方程式は式(1)、式(2)で表される。
式(1)よりトルク指令Trefは式(3)と書き直すことができる。
以下、慣性モーメント同定値の算出において、トルク指令フーリエ変換器108が算出したトルク指令Trefの1次フーリエ係数であるトルク指令フーリエ係数を用いるので、トルク指令Tref,モータ位置θm、負荷位置θlの基本周波数成分のみを考える。速度指令をその周波数ω1が負荷の固有周波数に一致するような正弦波信号とすると、モータ位置θm、負荷位置θlは式(4)、式(5)で表される。
但し、Am1はモータ位置振幅、Al1は負荷位置振幅であり、前記速度指令の周波数が負荷の固有周波数と一致するとき、負荷位置θlの位相はモータ位置θmの位相よりπ/2[rad]遅れることを用いた。式(4)、式(5)を式(3)に代入すると、式(6)が求められる。
前記速度指令の周波数がω=ω1である場合のトルク指令Trefの1次フーリエ近似は式(7)と表される。
但し、a11、b11はトルク指令フーリエ係数である。
次に、前記速度指令をその周波数ω2が負荷の固有周波数より十分に大きい正弦波とすると(ω2>ω1)、モータ位置θm、負荷位置θlは式(8)、式(9)で表される。
但し、Am2はモータ位置振幅、Al2は負荷位置振幅であり、前記速度指令の周波数が負荷の固有周波数より十分に大きいとき、負荷位置θlの位相はモータ位置θmの位相よりπ[rad]遅れることを用いた。式(8)、式(9)を式(3)に代入すると、式(10)を得る。
前記速度指令の周波数がω2である場合のトルク指令Trefの1次フーリエ近似は式(11)で表される。
式(6)、式(7)、式(10)、式(11)の余弦項、正弦項の係数比較により式(12)から式(15)を得る。
但し、式(14)、式(15)において、前記速度指令の周波数が負荷の固有周波数よりも十分に大きい場合、負荷位置振幅Al2はモータ位置振幅Am2に対して十分に小さく無視できることを用いた。式(14)を剛性kについて解くと、式(16)を得る。
また、式(15)は式(17)と書き換えられる。
式(13)より前記速度指令の周波数ω1が負荷の固有周波数に一致する場合、負荷位置振幅Al1は式(18)と表される。
式(18)を式(12)に代入すると、式(19)を得る。
式(19)を式(17)を用いてモータ負荷間粘性摩擦cについて解くと、式(20)を得る。
式(20)を式(17)に代入してモータ粘性摩擦Dは、式(21)と表される。
式(1)、式(2)よりトルク指令Trefは負荷慣性モーメントJlと負荷粘性摩擦clを用いて式(22)と表すことができる。
式(4)、式(5)を式(22)に代入すると、式(23)を得る。
式(7)を式(23)に代入し、余弦項と正弦項の係数比較により式(24)、式(25)が得られる。
式(24)を負荷粘性摩擦clについて解くと、式(26)を得る。
式(25)を負荷慣性モーメントJlについて解くと、式(27)を得る。
慣性モーメント演算器110は、式(27)を用いて負荷慣性モーメントJlである前記慣性モーメント同定値を算出する。式(27)は一定トルク外乱wによらないので、一定トルク外乱wは前記慣性モーメント同定値に影響しない。
また、式(27)は、トルク指令フーリエ係数を用いるので一定トルク外乱、雑音、クーロン摩擦などの非線形ダイナミクスは前記慣性モーメント同定値に影響せず、定常状態を待つことなく短時間に慣性モーメント同定を実施できる。
また、モータ位置振幅演算器109は、フーリエ変換を用いて前記速度指令の周波数における前記モータ位置基本周波数成分を算出し、その振幅を前記モータ位置振幅として出力することもできる。
また、モータ位置振幅演算器109は、バンドパスフィルタを用いて前記速度指令の周波数における前記モータ位置基本周波数成分を算出し、その振幅を前記モータ位置振幅として出力することもできる。
また、速度指令発生器101は、前記モータ位置振幅が位置検出器105の分解能に対して十分大きく、負荷の連結したモータ104の可動範囲より十分小さくなるように、前記速度指令の振幅を設定することで、位置検出器105の分解能が低く、モータ104の可動範囲が限定される場合にも前記慣性モーメント同定値を算出することができる。
また、速度制御器102をP、PI、I−P、PID制御とする場合にも前記慣性モーメント同定値を算出することができる。
また、前記速度指令を任意の周期的信号としても前記慣性モーメント同定値を算出することができる。
図2は、本発明の第2実施例を示す位置制御に基づいたモータ制御装置の構成図である。図において、102は速度制御器、103はトルク制御器、104はモータ、105は位置検出器、106は微分器、107は慣性モーメント同定器、108はトルク指令フーリエ変換器、109はモータ位置振幅演算器、110は慣性モーメント演算器、201は位置指令発生器、202は位置制御器である。
位置指令発生器201は位置指令を出力する。位置制御器202は前記位置指令とモータ位置を入力し速度指令を出力する。速度制御器102は前記速度指令と速度を入力しトルク指令を出力する。トルク制御器103は前記トルク指令を入力しモータ駆動信号を出力する。モータ104は前記モータ駆動信号により駆動されその位置である前記モータ位置は位置検出器105が検出し出力する。微分器106は前記モータ位置を入力し前記速度を出力する。慣性モーメント同定器107は前記トルク指令と前記モータ位置を入力し負荷の連結したモータ104の負荷慣性モーメントである慣性モーメント同定値を算出し出力する。慣性モーメント同定器107内部において、トルク指令フーリエ変換器108は前記トルク指令を入力しその入力信号のフーリエ係数であるトルク指令フーリエ係数を出力する。モータ位置振幅演算器109は前記モータ位置を入力しその入力信号振幅であるモータ位置振幅を出力する。慣性モーメント演算器110は前記トルク指令フーリエ係数と前記モータ位置振幅を入力し前記慣性モーメント同定値を算出し出力する。
本発明が特許文献1と異なる部分は、トルク指令フーリエ係数とモータ位置振幅に基づいて、慣性モーメント同定値を算出する慣性モーメント演算器を備えた部分である。
慣性モーメント同定器107が、前記慣性モーメント同定値を算出する仕組みは第1実施例と同じであるのでここではその説明を省略する。
以下、本実施例のシミュレーション結果を示す。本シミュレーションに用いた数値は次の通りである。
Jm=2.09×10^−4[kg・m^2]、Jl=1.90×10^−4[kg・m^2]、k*=3.0[N・m]、D*=0.04[N・m・s/rad]、cl*=0.04[N・m・s/rad]、c*=0.00001[N・m・s/rad]、Trat=1.27[N・m]、Kp=40[s^−1]、Kv=40(2π)[s^−1]、Kvj=Kv・Jm、Ti=0.020[s]、T=125×10^−6[s]、u0=0.1[rad]、ω1=20(2π)[rad/s]、ω2=110(2π)[rad/s]、w=0[N・m]
但し、負荷の連結したモータを位置P速度PI制御する場合を仮定し、Jl*は負荷慣性モーメント真値、k*は剛性真値、D*はモータ粘性摩擦真値、cl*は負荷粘性摩擦真値、c*はモータ負荷間粘性摩擦真値、Tratは定格トルク、Kpは位置比例制御ゲイン、Kvは正規化速度比例制御ゲイン、Kvjは速度比例制御ゲイン、Tiは速度制御積分時間、Tは制御周期とし、前記位置指令を振幅がu0であり周波数がω1とω2である正弦波とする。また、負荷の固有周波数は√(k*/Jl*)=20(2π)[rad/s]である。
図3は、本発明の第2実施例を示すシミュレーション結果である。図において、負荷慣性モーメント同定誤差eJl(%)は慣性モーメント同定値Jlと負荷慣性モーメント真値Jl*を用いて式(28)により算出した。
一定トルク外乱定格トルク比w/Tratを0%から50%まで変化させた場合、式(28)により算出した負荷慣性モーメント同定誤差は3%程度であり、本発明のモータ制御装置によると一定トルク外乱の影響を受けず負荷が低剛性に連結したモータの負荷慣性モーメント同定を高精度に実施できる。
また、本シミュレーションにおいて、前記モータ位置振幅は0.017[rad](分解能が17[bit]の位置検出器105で350[pulse]相当)以下であり、負荷位置振幅は0.010[rad](分解能が17[bit]の位置検出器105で210[pulse]相当)以下であったので、可動範囲の限定された負荷が低剛性に連結したモータの負荷慣性モーメントを同定できる。
また、トルク指令Trefの振幅は定格トルクTratの18%程度であったので、負荷慣性モーメントが本シミュレーションよりも大きなメカに対しても負荷慣性モーメント同定が実施できる。
また、位置制御器202および速度制御器102をP、PI、I−P、PID制御とする場合にも前記慣性モーメント同定値を算出することができる。
また、前記位置指令を任意の周期的信号としても前記慣性モーメント同定値を算出することができる。
このように、トルク指令を入力しトルク指令フーリエ係数を出力するトルク指令フーリエ変換器と、モータ位置を入力しモータ位置振幅を出力するモータ位置振幅演算器と、前記トルク指令フーリエ係数と前記モータ位置振幅を入力し慣性モーメント同定値を算出する慣性モーメント演算器を有する構成をしているので、
微小動作のみで可動範囲の限定された負荷を低剛性に連結したモータの負荷慣性モーメントを同定することができる。
トルク指令フーリエ係数とモータ位置振幅を用いることによって微小動作のみで負荷が低剛性に連結したモータの負荷慣性モーメントを同定することができるので、半導体製造装置など可動範囲の限定された一般産業用装置の負荷慣性モーメント同定という用途にも適用できる。
また、実施例において、モータ制御装置に慣性モーメント同定器を適用した例を記述したが、計測機器等の用途にも適用できる。
本発明の第1実施例を示す速度制御に基づいたモータ制御装置の構成図 本発明の第2実施例を示す位置制御に基づいたモータ制御装置の構成図 本発明の第2実施例を示すシミュレーション結果 従来技術を示すモータ制御装置の構成図
符号の説明
101 速度指令発生器
102 速度制御器
103 トルク制御器
104 モータ
105 位置検出器
106 微分器
107 慣性モーメント同定器
108 トルク指令フーリエ変換器
109 モータ位置振幅演算器
110 慣性モーメント演算器
201 位置指令発生器
202 位置制御器
401 速度指令発生部
402 速度制御部
403 モデル速度制御部
404 同定部
405 調整部

Claims (9)

  1. 指令発生器からの指令に基づいてモータを駆動して、トルク指令とモータ位置を入力し、負荷の連結した前記モータの負荷慣性モーメントである慣性モーメント同定値を算出し出力する慣性モーメント同定器を備えたモータ制御装置において、
    前記慣性モーメント同定器は、
    前記トルク指令を入力し、フーリエ変換によりその入力信号のフーリエ係数であるトルク指令フーリエ係数を算出し出力するトルク指令フーリエ変換器と、
    前記モータ位置を入力し、その入力信号振幅であるモータ位置振幅を算出し出力するモータ位置振幅演算器と、
    前記トルク指令フーリエ係数と前記モータ位置振幅を入力し、前記慣性モーメント同定値を算出し出力する慣性モーメント演算器と、
    を備えることを特徴とする慣性モーメント同定器を備えたモータ制御装置。
  2. 前記トルク指令フーリエ変換器は、前記トルク指令の1次フーリエ係数を前記トルク指令フーリエ係数として出力することを特徴とする請求項1記載の慣性モーメント同定器を備えたモータ制御装置。
  3. 前記モータ位置振幅演算器は、フーリエ変換あるいはバンドパスフィルタにより、前記指令の基本周波数における前記モータ位置の周波数成分であるモータ位置基本周波数成分を算出し、その振幅を前記モータ位置振幅として算出し出力することを特徴とする請求項1記載の慣性モーメント同定器を備えたモータ制御装置。
  4. 前記指令を周期的信号とすることを特徴とする請求項1記載の慣性モーメント同定器を備えたモータ制御装置。
  5. 前記周期的信号が正弦波信号であることを特徴とする請求項4記載の慣性モーメント同定器を備えたモータ制御装置。
  6. 前記指令の周波数を複数の周波数とすることを特徴とする請求項1記載の慣性モーメント同定器を備えたモータ制御装置。
  7. 前記複数の周波数のうち、2つの周波数の一方を負荷の連結した前記モータの反共振周波数付近に設定し、
    他方を前記反共振周波数より十分に高い値に設定することを特徴とする請求項6記載の慣性モーメント同定器を備えたモータ制御装置。
  8. モータ位置振幅演算器は、前記モータ位置振幅が負荷の連結した前記モータの可動範囲よりも十分に小さく、かつ位置検出器の分解能に対して十分に大きくなるように、前記指令の振幅を設定することを特徴とする請求項1記載の慣性モーメント同定器を備えたモータ制御装置。
  9. 2つの異なる周波数を持つ前記指令を第1指令と第2指令とし、
    前記第1指令に対する前記モータ位置振幅を第1モータ位置振幅、前記第2指令に対する前記モータ位置振幅を第2モータ位置振幅、前記第1指令に対する前記トルク指令フーリエ係数を第1トルク指令フーリエ係数、前記第2指令に対する前記トルク指令フーリエ係数を第2トルク指令フーリエ係数とし、
    前記慣性モーメント演算器は、前記第1モータ位置振幅と前記第2モータ位置振幅と前記第1トルク指令フーリエ係数と前記第2トルク指令フーリエ係数とモータ慣性モーメントに基づいて、負荷慣性モーメントである前記慣性モーメント同定値を算出することを特徴とする請求項1記載の慣性モーメント同定器を備えたモータ制御装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009025132A1 (ja) * 2007-08-17 2009-02-26 Kabushiki Kaisha Yaskawa Denki モータ制御装置とその慣性モーメント同定方法
JP2010051047A (ja) * 2008-08-19 2010-03-04 Yaskawa Electric Corp 慣性モーメント同定器を備えたモータ制御装置

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