JPWO2014109318A1 - 伸縮性材料の貼り合わせ構造、該構造を有する衣類及び伸縮性材料の貼り合わせ方法 - Google Patents

伸縮性材料の貼り合わせ構造、該構造を有する衣類及び伸縮性材料の貼り合わせ方法 Download PDF

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Abstract

【課題】伸縮性材料同士を接着剤を介して貼り合わせる場合に、接着強度を確保しつつ、生地の持つ伸縮性を阻害することなく貼り合わせることができる伸縮性材料の貼り合わせ技術を提供する。【解決手段】伸縮性材料同士となる伸縮性生地1及び伸縮性生地2を接着剤により形成される接着パターンPを介して貼り合わせる生地の貼り合わせ構造10であって、前記接着パターンPは、前記接着剤を所定形状に形成することで伸縮性生地1及び伸縮性生地2が連続的に接着される接着部3と、当該接着部3により平面視において開口形成され、伸縮性生地1及び伸縮性生地2が前記接着剤により接着されない非接着部4と、からなり、前記接着部3と前記非接着部4とが所定方向に繰り返し設けられる。

Description

本発明は、伸縮性材料の貼り合わせ構造、該構造を有する衣類及び伸縮性材料の貼り合わせ方法に関し、より詳しくは、伸縮性材料同士を貼り合わせる際に、伸縮性材料の持つ伸縮性を阻害することなく貼り合わせることが可能な、伸縮性材料の貼り合わせ技術に関する。
従来、伸縮性材料(素材)同士の貼り合わせ技術が種々提案されている。例えば、接着テープや接着剤により、伸縮性材料(例えば、伸縮性を有する生地)同士を接着させる技術が知られている(例えば、特許文献1、2を参照)。
具体的には、特許文献1では、伸縮性を有する表生地と裏生地とを熱可塑性樹脂によって熱接着して貼り合わせる場合に、表生地または裏生地のすくなくとも一方の接着面に、熱可塑性樹脂をドット状に塗布またはシート状に積層し、熱接着を行って生地を貼り合わせる技術が開示されている。
また、特許文献2では、伸縮性生地からなる衣類であって、着用部位に応じてドット接着樹脂の塗布面積率を変更し、衣類の伸長力と伸長性をコントロールする技術や、表裏二枚の伸縮性本体生地をドット接着樹脂で接着する技術が開示されている。
特開2004−11056号公報 国際公開第2009/084079号
しかしながら、特許文献2に記載されるようなドット接着によって、伸縮性材料同士を接着する(貼り合わせる)場合、ドット接着樹脂の塗布面積率を変更することで伸縮性材料の伸長力と伸長性をコントロールすることができるものの、前記ドット接着樹脂のドットパターンについては、隣接するドット間に隙間(ドット間に接着剤がない部分)が形成される非連続的な接着パターンとしているため、伸縮性材料の接着面間において高い接着強度を確保することがむずかしいばかりか、前記隙間を有するために、防水性や保温性も劣る。
一方、特許文献1に記載されるようなシート状樹脂によって伸縮性材料同士を接着する(貼り合わせる)場合、接着部位が面となるため該伸縮性材料の接着面間において高い接着強度を確保することができるものの、シート状樹脂が接着部位に面状に貼りつけられたことにより前記伸縮性材料の伸びが阻害され、前記伸縮性材料が本来有する伸縮性が損なわれてしまう。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであって、接着剤を介して伸縮性材料同士を貼り合わせる場合において、接着強度を確保しつつ、伸縮性材料の持つ伸縮性を阻害することなく貼り合わせることができる伸縮性材料の貼り合わせ技術を提供することを目的とする。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、本発明の伸縮性材料の貼り合わせ構造は、伸縮性材料同士を接着剤により形成される接着パターンを介して貼り合わせる伸縮性材料の貼り合わせ構造であって、前記接着パターンは、前記接着剤を所定形状に形成することで前記伸縮性材料同士が連続的に接着される接着部と、当該接着部により平面視において開口形成され、前記伸縮性材料同士が前記接着剤により接着されない非接着部と、からなり、前記接着部と前記非接着部とが所定方向に繰り返し設けられるものである。
本発明の伸縮性材料の貼り合わせ構造において、前記接着パターンは、該接着パターンの少なくとも一端に、環状もしくは線状を含む形状の端部留めを有するものである。
本発明の伸縮性材料の貼り合わせ構造において、前記接着パターンは、該接着パターンの延設方向が転換する部分に環状もしくは線状を含む形状の留めパターンを有するものである。
本発明の伸縮性材料の貼り合わせ構造において、前記所定方向は、前記伸縮性材料の伸縮性を有する方向であるものである。
本発明の伸縮性材料の貼り合わせ構造において、前記所定形状は、ジグザグ状またはカーブ状であるものである。
本発明の伸縮性材料の貼り合わせ構造において、前記接着剤は、熱可塑性樹脂であるものである。
本発明の衣類は、前記本発明の伸縮性材料の貼り合わせ構造を有するものである。
本発明の伸縮性材料の貼り合わせ方法は、伸縮性材料同士を接着剤により形成される接着パターンを介して貼り合わせる伸縮性材料の貼り合わせ方法であって、前記伸縮性材料同士の少なくとも一方の伸縮性材料に、前記接着パターンで接着剤を塗布する工程と、前記伸縮性材料同士を前記接着パターンを介して貼り合わせて熱接着する工程と、を含み、前記接着パターンは、前記接着剤を所定形状に形成することで前記伸縮性材料同士が連続的に接着される接着部と、当該接着部により平面視において開口形成され、前記伸縮性材料同士が前記接着剤により接着されない非接着部と、からなり、前記接着部と前記非接着部とを所定方向に繰り返し設けるものである。
本発明の伸縮性材料の貼り合わせ方法において、前記接着パターンは、該接着パターンの少なくとも一端に、環状もしくは線状を含む形状の端部留めを有するものである。
本発明の伸縮性材料の貼り合わせ方法において、前記接着パターンは、該接着パターンの延設方向が転換する部分に環状もしくは線状を含む形状の留めパターンを有するものである。
本発明の伸縮性材料の貼り合わせ方法において、前記所定方向は、前記伸縮性材料の伸縮性を有する方向であるものである。
本発明の伸縮性材料の貼り合わせ方法において、前記所定形状は、ジグザグ状またはカーブ状であるものである。
本発明の伸縮性材料の貼り合わせ方法において、前記接着剤は、熱可塑性樹脂であるものである。
本発明によれば、伸縮性材料同士を貼り合わせる場合において、接着強度を確保しつつ、伸縮性材料同士の接着部位の伸縮性を損なうことなく接着することができる。
本発明の一実施形態に係る生地の貼り合わせ構造を示した図であり、(a)は貼り合わせ前の生地の貼り合わせ構造を示した平面図、(b)は貼り合わせ後の生地の貼り合わせ構造を示した平面図。 図1(b)中の矢印Aの方向から見た断面図。 接着パターンの例を示した平面図。 接着パターンの端部留めの例を示した平面図。 接着パターンの留めパターンの例を示した平面図。 本実施形態に係る生地の貼り合わせ構造を適用した衣類の例を示す斜視図。
次に、本発明の実施形態について、図1乃至図6を用いて説明する。以下では、本発明の伸縮性材料の貼り合わせ構造に係る実施形態の一例として、伸縮性生地の貼り合わせ構造10(以下、生地の貼り合わせ構造10という)を挙げて説明する。
なお、前記伸縮性材料としては、特に限定するものではないが、シート状で伸縮性を有する材料(素材)が好ましく、本実施形態で例として挙げる伸縮性生地や、その他、ストレッチ素材、ゴム素材、ポリウレタンフィルム等の伸縮性フィルム類、及びこれらを複合して構成した複合体等が挙げられる。
また、同一の伸縮性材料同士のみならず異なる伸縮性材料同士を貼り合わせてもかまわない。
本実施形態における生地の貼り合わせ構造10は、伸縮性生地同士となる伸縮性生地1及び伸縮性生地2を接着剤により形成される接着パターンPを介して貼り合わせる生地の貼り合わせ構造である。
前記接着パターンPは、図1に示すように、前記接着剤を所定形状(図1では、ジグザグ形状)に形成することで伸縮性生地1及び伸縮性生地2が連続的に接着される接着部3と、当該接着部3により平面視において開口形成され、伸縮性生地1及び伸縮性生地2が前記接着剤により接着されない非接着部4と、からなり、前記接着部3と前記非接着部4とが所定方向(図1では、矢印で示す伸縮性生地1及び伸縮性生地2の伸縮性を有する方向)に繰り返し設けられる。
ここで、「伸縮性を有する方向」とは、伸縮性の程度の大小は問わずに伸縮性を有している方向であればよい。より具体的には、特に限定するものではないが、図1に示す生地の貼り合わせ構造10においては、横方向(図1の左右方向)よりも縦方向(図1の上下方向)が伸縮性の程度が大きく、この縦方向を「伸縮性を有する方向」として設定している。
なお、伸縮性の程度により伸縮性を有する方向は限定されず、伸縮性の程度が小さい方向を伸縮性を有する方向としても良い。
なお、接着パターンPは、図1に示すように平面上の直線に限定するものではなく、伸縮性生地1及び伸縮性生地2の表面形状に沿った形状であればよい。例えば、貼り合わせる生地同士の形状に応じて、屈曲状、湾曲状、蛇行状、ループ状等適宜変更することができる。
また、図1においては、伸縮性生地1及び伸縮性生地2の平面視形状を長方形としているが、特に限定するものではなく、伸縮性生地の形状は任意のものを選択できる。
伸縮性生地1及び伸縮性生地2は、伸縮性に異方性のある伸縮性生地であり、伸縮性生地1及び伸縮性生地2とは、ともに同じ方向(図1の矢印で示す生地の縦方向)に伸縮性を有するように接着剤(接着パターンPの接着部3)を介して貼り合わされる(図2参照)。
また、上記伸縮性に異方性がある伸縮性生地1及び伸縮性生地2については、伸縮性の異なる生地同士であってもよく、或いは、伸縮性が同程度であってもよく、伸縮性生地1及び伸縮性生地2に関するそれぞれの伸縮性の程度に限定されるものでない。
なお、本実施形態では、伸縮性生地1及び伸縮性生地2がともに伸縮性に異方性のある伸縮性生地を用いているが、特に限定するものではなく、伸縮性生地1及び伸縮性生地2がともに生地の縦横方向に伸縮性を有する等方性の伸縮性生地を用いることもできる。
また、伸縮性生地同士の少なくとも一方について、一方向に伸縮性があり、他方向には伸縮性がない伸縮性生地を用いてもよい。
本実施形態の伸縮性生地としては、伸縮性を有する編物(経編地、丸編地、緯編地などの編地)や織物を用いることができる。
より具体的には、伸縮性を有する編物としてはベロア、天竺(綿天竺、ウール天竺)、フライス、パワーネット、トリコット、ツーウェイトリコットなどが挙げられる。また、伸縮性を有する織物としては、ポリウレタン弾性繊維、ポリウレタン弾性繊維を含む混合繊維あるいはポリウレタン弾性繊維以外の弾性繊維を交編した伸縮性を有する織物などが挙げられる。
伸縮性生地としては少なくとも一方向に伸縮性を有していればよく、複数方向に伸縮性を有する編物や織物であってもよい。
なお、本実施形態では、伸縮性生地1及び伸縮性生地2の素材は同一方向に伸縮性を有する同じ編物からなるが、特に限定するものではなく、異なる種類の素材(編物や織物)を組み合わせて用いてもかまわない。
接着パターンPは、前述したように、接着部3と、非接着部4とからなり、図2に示すように、接着剤が伸縮性生地1及び伸縮性生地2のそれぞれの接着面1a、接着面2aに熱接着して固着した接着部位の平面視形状のことをいう。
また、接着部3は、所定方向(図1では、矢印で示す伸縮性生地1及び伸縮性生地2の伸縮性を有する方向)に所定形状(図1では、ジグザグ形状)を連続的に繰り返して形成される部分である。
接着部3は、より具体的に説明すると、接着パターンPの形状がジグザグ形状の場合は、図1(a)に示すように、接着部3を構成する最小繰り返し単位Uが、「<」形状もしくは「>」形状であり、この最小繰り返し単位Uである「<」形状もしくは「>」形状が伸縮性生地1及び伸縮性生地2の伸縮性を有する方向に複数かつ連続的に繰り返して配置形成される部分のことである。
図1に示すジグザグ形状は、所定のジグザグ振幅(生地の伸縮性を有する方向と直交する振幅)と所定のジグザグピッチを一定周期で繰り返すものである。
一方、非接着部4は、当該接着部3により平面視において開口形成され、伸縮性生地1及び伸縮性生地2が前記接着剤により接着されない部分である(図2を参照)。
非接着部4は、より具体的に説明すると、接着パターンPの形状がジグザグ形状の場合は、図1(a)に示すように、伸縮性生地1及び伸縮性生地2のそれぞれにおいて前記接着部3の最小繰り返し単位Uである「<」形状もしくは「>」形状の開口端から内側の所定領域に亘って接着剤が塗布されず、伸縮性生地1及び伸縮性生地2が接着されない部分のことである。
この非接着部4は、接着剤が塗布されない領域であるため、伸縮性を有する方向に生地を伸縮しても、接着剤による伸縮の阻害を受けない伸びしろ部分となる。
具体的には、非接触部4は、生地を伸ばす方向に引っ張ると、非接触部4が伸びしろとして伸縮性を有する方向に伸びて開口するため、接着剤による伸縮の阻害を受けないのである。
接着パターンPの形状をジグザグ状にして伸縮性生地同士を接着する場合、前述した所定のジグザグ振幅と所定のジグザグピッチを変更することで、伸縮性生地同士の伸長力と伸長性をコントロールすることができる。
なお、接着パターンPの形状をジグザグ状にする場合、その周期については特に限定するものではなく、図1に示すように、一定周期である必要はない。ジグザグ形状の周期については、生地特性、貼り合わせる生地の位置(部位)、当該生地の位置(部位)に応じて必要な伸縮性、製造条件等により適宜決めればよい。
また、接着パターンPの形状はジグザグ状に特に限定するものではなく、図3に示すような種々の接着パターンPが挙げられる。
図3に示す種々の接着パターンPの形状のなかでも、図3(a)のジグザグ状または図3(b)のカーブ状が好ましい。これは、生地に接着剤を塗布(付与)する際に塗布し易い形状であるからである。
また、接着パターンPを構成する、接着部3と非接着部4との所定方向への繰り返し数は、少なくとも2回以上であればよく、所定の回数に限定されるものではない。
例えば、前記繰り返し数が2回である場合、接着パターンPは、接着部3、非接着部4、接着部3と順に配置された構成となる一方、前記繰り返し数が3回以上である場合、接着パターンPは、接着部3、非接着部4、接着部3、非接着部4、・・・と順に配置された構成となるのである。
さらに、接着パターンPを構成する、接着部3と非接着部4との配置パターンについては、特に限定されるものではなく、不規則に構成されていてもよい。
例えば、図3(e)の右側上段に示すように、接着パターンPは、ひし形に形成された複数の接着部3・3・・・を、左方から右方に向かって交互に直線状接着部を連設するのではなく、図3(e)の右側下段に示すように、接着部3を直線状接着部を適宜介設しながら1個、3個、2個、1個、2個、・・・と順に連ねて配置するように構成してもよい。
つまり、接着パターンPの構成については、接着部3と、該接着部3の内側のひし形状の領域部分によって開口形成される非接着部4と、の配置パターンが交互に繰返されるものだけに限定されるのではなく、不規則なものであってもよいのである。
生地の貼り合わせ構造10が有するジグザグ状の接着パターンPと同様に、図3(a)から(k)に示す接着パターンPを介して伸縮性生地同士を貼り合わせて生地の貼り合わせ構造を形成すれば、いずれの接着パターンPにおいても、上述したような接着部3と、非接着部4とが所定方向に繰り返し設けられることになる。
例えば、図3(d)の左側の接着パターンPでは、接着部3の内側の円状の領域部分(図3(d)の符号4で示す領域)が、開口形成された非接着部4となる。
また、本実施形態においては、ひとつの接着パターンPを介して伸縮性生地同士を貼り合わせる生地の貼り合わせ構造を説明するが、当然ながら、接着パターンPにおいて、同一もしくは異なる種類のものを複数並行するように接着パターンPを構成することもできる。
[接着パターンの変形例]
次に、上述した接着パターンPの変形例について説明する。
接着パターンPは、貼り合わせた伸縮性生地の接着強度(剥離強度)を向上させるために、接着パターンPの端部に端部留めEを有したり、接着パターンPの中途部には留めパターンMを有してもよい。
端部留めE及び留めパターンMについて、以下に、具体的に説明する。
なお、本実施形態では、形状が異なる複数の端部留め及び留めパターンを例として挙げるが、端部留め及び留めパターンとして後述する同様の作用効果を有するものであり、便宜上端部留めを符号E、留めパターンを符号Mとして説明する。
また、図4、図5では、端部留めEや留めパターンMを有する接着パターンPとして図3(a)に示すジグザグ状のものを例示しているが、特にこの形状に限定するものではなく、例えば図3の(a)から(k)に示すような種々の接着パターンPと種々の端部留めEや留めパターンMとを組み合わせることも可能である。
接着パターンPは、該接着パターンPの少なくとも一端に、環状もしくは線状を含む形状の端部留めEを有するように構成することができる。
すなわち、端部留めEは、接着パターンPの端部を形成する部分であり、接着部13と、非接着部14とから構成される(図4(a)を参照)。また、端部留めEは、接着パターンPを介して接着された生地同士が接着パターンPの端部から剥離しないように留める役割を有する。
なお、図4(a)では、接着パターンPの一端に端部留めEを有するものと、両端に有するものを示しているが、図4の(b)から(l)についても同様に端部留めEを接着パターンPの一端だけでなく両端に有するようにすることもできる。
接着部13は、上述した接着パターンPの接着部3の一端から延設される部分であり、該接着部3と同様にして形成される接着剤が固化して伸縮性生地同士が接着される部分である。
一方、非接着部14は、当該接着部13により平面視において開口形成され、伸縮性生地同士が前記接着剤により接着されない所定領域の部分である(図4(a)では円形領域部分)。この非接着部14は、接着剤が塗布されない領域であるため、伸縮性を有する方向に伸縮性生地同士を伸縮しても、接着剤による伸縮の阻害を受けない伸びしろ部分となる。
具体的には、非接触部14は、生地を伸ばす方向に引っ張ると、非接触部14が伸びしろとして伸縮性を有する方向に伸びて開口するため、接着剤による伸縮の阻害を受けないのである。
端部留めEは、図4に示すように、種々のものが例として挙げられる。
図4の(a)から(i)に示す端部留めEは、環状の端部留めである。
ここで、当該環状とは、平面視において所定の領域を囲む形状のことであり、図4(a)に示すような円形となるような形状(円環状)に限られず、三角形、四角形、五角形などの多角形の環状であっても、楕円形状、半円形状であってもよい。
一方、図4の(j)から(l)に示す端部留めEは、線状の端部留めである。
ここで、当該線状とは、平面視において一本の線もしくは複数の線の組合せからなる形状のことであり、例えば図4(j)に示すような1本の線状の接着部13を接着パターンPの接着部3一端から延設した形状に限られず、図4(k)に示すような逆T字形や図4(l)に示す十字形のように複数の線(図4(k)及び(l)では2本の線)が重なり合った形状であってもよい。
なお、端部留めEは、図4に示すように、接着パターンPの一端や両端に設けることができ、伸縮性生地の形状、生地特性、衣服等における貼り合わせ部位、デザインや機能、製造条件等に応じて適宜選定することができる。
このように、接着パターンPの端部に端部留めEを設けることで、伸縮性生地同士が剥離する方向に力が加わっても接着パターンPの端部からの剥離を防ぐことができる。
また、図4の(a)から(i)に示す環状の端部留めEは、接着部13が形成する環状内に非接触部14を有する構成であるため、伸縮性生地の伸縮性を損なわずに、かつ接着の剥離強度の異方性を小さくすることができるので、接着パターンPの端部留めEとして、より好ましい。
また、前記接着パターンPは、該接着パターンPの延設方向が転換する部分に環状もしくは線状を含む形状の留めパターンMを有するように構成とすることができる。
すなわち、留めパターンMは、接着パターンPの中途部を形成する部分であり、接着部23と、非接着部24とから構成される(図5(a)を参照)。また、留めパターンMは、接着パターンPを介して接着された生地同士が接着パターンPが方向転換した部分から剥離しないように留める役割を有する。
接着部23は、上述した接着パターンPの接着部3の中途部に設けられる部分であり、該接着部3と同様にして形成される接着剤が固化して伸縮性生地同士が接着される部分である。
一方、非接着部24は、当該接着部23により平面視において開口形成され、伸縮性生地同士が前記接着剤により接着されない所定領域の部分である(図5(a)では四角形領域部分)。この非接着部24は、接着剤が塗布されない領域であるため、伸縮性を有する方向に伸縮性生地同士を伸縮しても、接着剤による伸縮の阻害を受けない伸びしろ部分となる。
具体的には、非接触部24は、生地を伸ばす方向に引っ張ると、非接触部24が伸びしろとして伸縮性を有する方向に伸びて開口するため、接着剤による伸縮の阻害を受けないのである。
留めパターンMは、図5に示すように、種々のものが例として挙げられる。
図5の(a)から(c)に示す留めパターンMは、環状の留めパターンである。
ここで、当該環状とは、平面視において所定の領域を囲む形状のことであり、図5(a)に示すような四角形(ひし形)となるような形状に限られず、三角形、四角形、五角形などの多角形の環状であっても、楕円形状、半円形状であってもよい。
一方、図5の(d)から(f)に示す留めパターンMは、線状の留めパターンである。
ここで、当該線状とは、平面視において一本の線もしくは複数の線の組合せからなる形状のことであり、例えば図5(f)に示すような1本の線状の接着部23を接着パターンPの接着部3間に介設した形状に限られず、図5(d)に示すような半円形や図5(e)に示すように複数の線(図5(e)では2本の線)が重なり合った形状であってもよい。
なお、留めパターンMは、図5に示すように、接着パターンPの中途部に設けることができ、伸縮性生地の形状、生地特性、衣服等のおける貼り合わせる部位、デザインや機能、製造条件等に応じて適宜選定することができる。
このように、接着パターンPの中途部に留めパターンMを設けることで、伸縮性生地同士が剥離する方向に力が加わっても接着パターンPの中途部からの剥離を防ぐことができる。
また、図5の(a)から(c)に示す環状の留めパターンMは、接着部23が形成する環状内に非接触部24を有する構成であるため、伸縮性生地の伸縮性を損なわずに、かつ接着の剥離強度の異方性を小さくすることができるので、接着パターンPの留めパターンMとして、より好ましい。
なお、端部留めE及び留めパターンMは、前述した接着パターンPに併用して設けたり、どちらか一方のみを設けたりすることができ、伸縮性生地の形状、生地特性、衣服等のおける貼り合わせる部位、デザインや機能、製造条件等に応じて適宜組み合わせることができる。
[接着パターンの衣服への適用例]
図6には、接着パターンP(ジグザグ状)を衣服(Tシャツ)の身頃10の上部開口(アームホール)に袖部11の端部を接着した状態を模式的に示したものである。
このように、身頃10のアームホール等の開口に筒状の袖部11の端部を取り付ける際においては、ループ状に接着剤を塗布して接着する必要がある。
このような場合、接着パターンPの両端が完全に一致するようにつながることが理論的には好ましいが、製造上困難な場合は、図6の点線丸印に示すように、接着パターンPの両端がオーバーラップする(重なり合う)ように留め部を形成してもよい。
このように、接着パターンPの両端が所定寸法分オーバーラップ(例えば、オーバーラップ寸法としては、10〜20mm程度)することで、衣服(Tシャツ)の肩部あたりの伸縮性を損なわない。
なお、本実施形態に係る接着パターンPの両端がオーバーラップするとは、図6の点線丸印で示すように、接着パターンPの両端が所定の隙間を有して近接して重なり合う場合や、接着パターンPの両端が接触したり交差したりする場合なども含まれる。
前記接着剤としては、特に限定するものではないが、例えば、熱可塑性樹脂が挙げられる。
当該熱可塑性樹脂としては、例えばポリウレタン系ホットメルト樹脂、ポリエステル系ホットメルト樹脂、ポリアミド系ホットメルト樹脂、EVA系ホットメルト樹脂、ポリオレフィン系ホットメルト樹脂、スチレン系エラストマー樹脂、湿気硬化型ウレタン系ホットメルト樹脂、反応型ホットメルト樹脂等を用いることが好ましい。
これら接着剤を塗布(付与)する塗布(付与)手段及び接着手段としては、本実施形態や図面で示す接着パターンPで伸縮性生地同士の少なくとも一方に接着剤を塗布(付与)し伸縮性生地同士を接着することができる手段であれば、特に限定するものではなく、公知の手段を用いることができる。
例えば、塗布(付与)手段としては、上記のような熱可塑性樹脂を伸縮性生地1または伸縮性生地2の少なくとも一方の接着面に所定の接着パターンPで塗布(付与)可能な手段である。
また、接着手段としては、伸縮性生地同士の間に介在された熱可塑性樹脂を生地の外側から加熱及び加圧して溶融することにより液状化して、冷却固化によって伸縮性生地同士を接合する手段である。
なお、接着手段は、加熱及び加圧することは特に必須ではなく、加圧のみで接着することも可能である。例えば、熱可塑性樹脂を使用した場合でも、塗布後、直ぐに接着する場合は加圧のみ必要であり、加熱は不要である。また、接着手段は、加熱のみで接着することも可能である。
塗布(付与)手段としては、例えば、ノズル塗布手段、樹脂滴下手段、熱転写ローラ等による樹脂熱転写手段、刷毛等が挙げられる。
接着手段としては、例えば、ホットプレス機、アイロン等が挙げられる。
次に、本発明の実施形態に係る生地の貼り合わせ方法について説明する。
本実施形態における生地の貼り合わせ方法は、伸縮性生地同士となる伸縮性生地1及び伸縮性生地2を接着剤により形成される接着パターンPを介して貼り合わせる生地の貼り合わせ方法である。
生地の貼り合わせ方法は、伸縮性生地1及び伸縮性生地2の少なくとも一方の伸縮性生地に、前記接着パターンPで接着剤を塗布(付与)する塗布(付与)工程と(図1(a)を参照)、前記伸縮性生地1及び伸縮性生地2を前記接着パターンPを介して貼り合わせて接着する工程と(図1(b)参照)、を含むものである。
前記接着パターンPは、図1に示すように、前記接着剤を所定形状(図1では、ジグザグ形状)に形成することで伸縮性生地1及び伸縮性生地2が連続的に接着される接着部3と、当該接着部3により平面視において開口形成され、伸縮性生地1及び伸縮性生地2が前記接着剤により接着されない非接着部4と、からなり、前記接着部3と前記非接着部4とが所定方向(図1では、矢印で示す伸縮性生地1及び伸縮性生地2の伸縮性を有する方向)に繰り返し設けられる。
前記塗布(付与)工程では、上述したような塗布(付与)手段を用いて、上記のような熱可塑性樹脂を伸縮性生地1または伸縮性生地2の少なくとも一方の接着面に所定の接着パターンPで塗布(付与)される。
当該所定の接着パターンPは、前述したような種々の端部留めEや留めパターンMを有するように構成してもよい。
前記接着工程では、伸縮性生地1及び伸縮性生地2の各接着面1a、2a同士を合わせて伸縮性生地1と伸縮性生地2との間に所定の接着パターンPの熱可塑性樹脂を介在させ、接着手段(例えば、ホットプレス機)に載置し、当該接着手段で伸縮性生地1及び伸縮性生地2の間に介在された熱可塑性樹脂を生地の外側から加熱加圧して溶融することにより熱可塑性樹脂を熱溶融させ、その後、冷却固化によって伸縮性生地1及び伸縮性生地2を固着する。
上記生地の貼り合わせ方法を適用する例としては、衣類の製造工程において、伸縮性生地からなる衣類の表生地と伸縮性生地からなる衣類の裏生地とを接着剤を介して貼り合わせる場合が挙げられる。
本発明によれば、伸縮性材料同士を貼り合わせた場合に、接着強度を確保し、かつ伸縮性材料同士の接着部位の伸縮性を損なうことなく接着することができる。
本発明によれば、伸縮性材料同士の間に介在させる接着パターンの形状を変更することで伸縮性材料同士の伸長力と伸長性をコントロールすることができる。
ひいては、該伸縮性生地同士を有する衣類の伸長力と伸長性をコントロールすることができる。
本発明のように、接着パターンが、該接着パターンの少なくとも一端に、環状もしくは線状を含む形状の端部留めを有することで、伸縮性生地同士が剥離する方向に力が加わっても接着パターンの端部からの剥離を防ぐことができる。
本発明のように、接着パターンが、該接着パターンの延設方向が転換する部分に環状もしくは線状を含む形状の留めパターンを有することで、伸縮性生地同士が剥離する方向に力が加わっても接着パターンPの方向転換した部分からの剥離を防ぐことができる。
また、本発明の伸縮性材料の貼り合わせ構造を有する衣類においては、衣類の着用部位に応じて接着パターンの形状を変更することで、衣類の伸長力と伸長性をコントロールすることができる。
また、前述したように、特許文献2に記載されるようなドット接着では、隙間を有するために、防水性や保温性、接着強度が劣る。これに対して、本発明の伸縮性材料の貼り合わせ構造では、隙間を有しない連続的に接着される貼り合わせ構造であるため、従来のドット接着よりも防水性や保温性に優れるとともに、伸縮性材料の伸縮性を損なわず、接着強度に優れる。
すなわち、本発明の伸縮性材料の貼り合わせ構造を適用した衣類では、従来のドット接着を適用したものよりも防水性や保温性が優れる衣服となる。具体的には、生地同士を縫製により縫い合わせた衣類は針孔が、ドット接着により貼り合わせた衣類はドット間の隙間が、水分や空気がリークする原因になる。
これに対して、本発明のように生地同士を所定の接着パターンにより隙間なく連続的に接着した衣類では、そのようなリークを抑えることができる。このようなリークを防ぎたい衣服の例としては、汗取りわきパッドを備えた衣類や失禁用下着などが挙げられ、本発明はこれらに好適なものとなる。
本発明は、伸縮性材料(素材)の貼り合わせ構造を有する衣類全般において適用することができる。本発明における適用分野としては、例えば、一般のシャツやランニング類の肌着、ブリーフやショーツ等のパンツ、その他ズボンなどの各種の衣類が挙げられる。
1 伸縮性生地
2 伸縮性生地
3 接着部
4 非接着部
10 生地の貼り合わせ構造
P 接着パターン
本発明は、伸縮性材料の貼り合わせ構造、該構造を有する衣類及び伸縮性材料の貼り合わせ方法に関し、より詳しくは、伸縮性材料同士を貼り合わせる際に、伸縮性材料の持つ伸縮性を阻害することなく貼り合わせることが可能な、伸縮性材料の貼り合わせ技術に関する。
従来、伸縮性材料(素材)同士の貼り合わせ技術が種々提案されている。例えば、接着テープや接着剤により、伸縮性材料(例えば、伸縮性を有する生地)同士を接着させる技術が知られている(例えば、特許文献1、2を参照)。
具体的には、特許文献1では、伸縮性を有する表生地と裏生地とを熱可塑性樹脂によって熱接着して貼り合わせる場合に、表生地または裏生地のすくなくとも一方の接着面に、熱可塑性樹脂をドット状に塗布またはシート状に積層し、熱接着を行って生地を貼り合わせる技術が開示されている。
また、特許文献2では、伸縮性生地からなる衣類であって、着用部位に応じてドット接着樹脂の塗布面積率を変更し、衣類の伸長力と伸長性をコントロールする技術や、表裏二枚の伸縮性本体生地をドット接着樹脂で接着する技術が開示されている。
特開2004−11056号公報 国際公開第2009/084079号
しかしながら、特許文献2に記載されるようなドット接着によって、伸縮性材料同士を接着する(貼り合わせる)場合、ドット接着樹脂の塗布面積率を変更することで伸縮性材料の伸長力と伸長性をコントロールすることができるものの、前記ドット接着樹脂のドットパターンについては、隣接するドット間に隙間(ドット間に接着剤がない部分)が形成される非連続的な接着パターンとしているため、伸縮性材料の接着面間において高い接着強度を確保することがむずかしいばかりか、前記隙間を有するために、防水性や保温性も劣る。
一方、特許文献1に記載されるようなシート状樹脂によって伸縮性材料同士を接着する(貼り合わせる)場合、接着部位が面となるため該伸縮性材料の接着面間において高い接着強度を確保することができるものの、シート状樹脂が接着部位に面状に貼りつけられたことにより前記伸縮性材料の伸びが阻害され、前記伸縮性材料が本来有する伸縮性が損なわれてしまう。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであって、接着剤を介して伸縮性材料同士を貼り合わせる場合において、接着強度を確保しつつ、伸縮性材料の持つ伸縮性を阻害することなく貼り合わせることができる伸縮性材料の貼り合わせ技術を提供することを目的とする。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、本発明の伸縮性材料の貼り合わせ構造は、伸縮性材料同士を接着剤により形成される接着パターンを介して貼り合わせる伸縮性材料の貼り合わせ構造であって、前記接着パターンは、前記接着剤を所定形状に形成することで前記伸縮性材料同士が連続的に接着される接着部と、前記接着部により平面視において開口形成され、前記伸縮性材料同士が前記接着剤により接着されない非接着部と、からなり、前記非接着部は、前記接着部によって周囲を囲まれておらず、前記接着部と前記非接着部とが所定方向に連続的に繰り返し設けられるものである。
本発明の伸縮性材料の貼り合わせ構造において、前記接着パターンは、該接着パターンの少なくとも一端に、環状もしくは線状を含む形状の端部留めを有するものである。
本発明の伸縮性材料の貼り合わせ構造において、前記接着パターンは、該接着パターンの延設方向が転換する部分に環状もしくは線状を含む形状の留めパターンを有するものである。
本発明の伸縮性材料の貼り合わせ構造において、前記所定方向は、前記伸縮性材料の伸縮性を有する方向であるものである。
本発明の伸縮性材料の貼り合わせ構造において、前記所定形状は、ジグザグ状またはカーブ状であるものである。
本発明の伸縮性材料の貼り合わせ構造において、前記接着剤は、熱可塑性樹脂であるものである。
本発明の衣類は、前記本発明の伸縮性材料の貼り合わせ構造を有するものである。
本発明の伸縮性材料の貼り合わせ方法は、伸縮性材料同士を接着剤により形成される接着パターンを介して貼り合わせる伸縮性材料の貼り合わせ方法であって、前記伸縮性材料同士の少なくとも一方の伸縮性材料に、前記接着パターンで接着剤を塗布する工程と、前記伸縮性材料同士を前記接着パターンを介して貼り合わせて熱接着する工程と、を含み、前記接着パターンは、前記接着剤を所定形状に形成することで前記伸縮性材料同士が連続的に接着される接着部と、前記接着部により平面視において開口形成され、前記伸縮性材料同士が前記接着剤により接着されない非接着部と、からなり、前記非接着部は、前記接着部によって周囲を囲まれておらず、前記接着部と前記非接着部とを所定方向に連続的に繰り返し設けるものである。
本発明の伸縮性材料の貼り合わせ方法において、前記接着パターンは、該接着パターンの少なくとも一端に、環状もしくは線状を含む形状の端部留めを有するものである。
本発明の伸縮性材料の貼り合わせ方法において、前記接着パターンは、該接着パターンの延設方向が転換する部分に環状もしくは線状を含む形状の留めパターンを有するものである。
本発明の伸縮性材料の貼り合わせ方法において、前記所定方向は、前記伸縮性材料の伸縮性を有する方向であるものである。
本発明の伸縮性材料の貼り合わせ方法において、前記所定形状は、ジグザグ状またはカーブ状であるものである。
本発明の伸縮性材料の貼り合わせ方法において、前記接着剤は、熱可塑性樹脂であるものである。
本発明によれば、伸縮性材料同士を貼り合わせる場合において、接着強度を確保しつつ、伸縮性材料同士の接着部位の伸縮性を損なうことなく接着することができる。
本発明の一実施形態に係る生地の貼り合わせ構造を示した図であり、(a)は貼り合わせ前の生地の貼り合わせ構造を示した平面図、(b)は貼り合わせ後の生地の貼り合わせ構造を示した平面図。 図1(b)中の矢印Aの方向から見た断面図。 接着パターンの例を示した平面図。 接着パターンの端部留めの例を示した平面図。 接着パターンの留めパターンの例を示した平面図。 本実施形態に係る生地の貼り合わせ構造を適用した衣類の例を示す斜視図。
次に、本発明の実施形態について、図1乃至図6を用いて説明する。以下では、本発明の伸縮性材料の貼り合わせ構造に係る実施形態の一例として、伸縮性生地の貼り合わせ構造10(以下、生地の貼り合わせ構造10という)を挙げて説明する。
なお、前記伸縮性材料としては、特に限定するものではないが、シート状で伸縮性を有する材料(素材)が好ましく、本実施形態で例として挙げる伸縮性生地や、その他、ストレッチ素材、ゴム素材、ポリウレタンフィルム等の伸縮性フィルム類、及びこれらを複合して構成した複合体等が挙げられる。
また、同一の伸縮性材料同士のみならず異なる伸縮性材料同士を貼り合わせてもかまわない。
本実施形態における生地の貼り合わせ構造10は、伸縮性生地同士となる伸縮性生地1及び伸縮性生地2を接着剤により形成される接着パターンPを介して貼り合わせる生地の貼り合わせ構造である。
前記接着パターンPは、図1に示すように、前記接着剤を所定形状(図1では、ジグザグ形状)に形成することで伸縮性生地1及び伸縮性生地2が連続的に接着される接着部3と、当該接着部3により平面視において開口形成され、伸縮性生地1及び伸縮性生地2が前記接着剤により接着されない非接着部4と、からなり、前記接着部3と前記非接着部4とが所定方向(図1では、矢印で示す伸縮性生地1及び伸縮性生地2の伸縮性を有する方向)に繰り返し設けられる。
ここで、「伸縮性を有する方向」とは、伸縮性の程度の大小は問わずに伸縮性を有している方向であればよい。より具体的には、特に限定するものではないが、図1に示す生地の貼り合わせ構造10においては、横方向(図1の左右方向)よりも縦方向(図1の上下方向)が伸縮性の程度が大きく、この縦方向を「伸縮性を有する方向」として設定している。
なお、伸縮性の程度により伸縮性を有する方向は限定されず、伸縮性の程度が小さい方向を伸縮性を有する方向としても良い。
なお、接着パターンPは、図1に示すように平面上の直線に限定するものではなく、伸縮性生地1及び伸縮性生地2の表面形状に沿った形状であればよい。例えば、貼り合わせる生地同士の形状に応じて、屈曲状、湾曲状、蛇行状、ループ状等適宜変更することができる。
また、図1においては、伸縮性生地1及び伸縮性生地2の平面視形状を長方形としているが、特に限定するものではなく、伸縮性生地の形状は任意のものを選択できる。
伸縮性生地1及び伸縮性生地2は、伸縮性に異方性のある伸縮性生地であり、伸縮性生地1及び伸縮性生地2とは、ともに同じ方向(図1の矢印で示す生地の縦方向)に伸縮性を有するように接着剤(接着パターンPの接着部3)を介して貼り合わされる(図2参照)。
また、上記伸縮性に異方性がある伸縮性生地1及び伸縮性生地2については、伸縮性の異なる生地同士であってもよく、或いは、伸縮性が同程度であってもよく、伸縮性生地1及び伸縮性生地2に関するそれぞれの伸縮性の程度に限定されるものでない。
なお、本実施形態では、伸縮性生地1及び伸縮性生地2がともに伸縮性に異方性のある伸縮性生地を用いているが、特に限定するものではなく、伸縮性生地1及び伸縮性生地2がともに生地の縦横方向に伸縮性を有する等方性の伸縮性生地を用いることもできる。
また、伸縮性生地同士の少なくとも一方について、一方向に伸縮性があり、他方向には伸縮性がない伸縮性生地を用いてもよい。
本実施形態の伸縮性生地としては、伸縮性を有する編物(経編地、丸編地、緯編地などの編地)や織物を用いることができる。
より具体的には、伸縮性を有する編物としてはベロア、天竺(綿天竺、ウール天竺)、フライス、パワーネット、トリコット、ツーウェイトリコットなどが挙げられる。また、伸縮性を有する織物としては、ポリウレタン弾性繊維、ポリウレタン弾性繊維を含む混合繊維あるいはポリウレタン弾性繊維以外の弾性繊維を交編した伸縮性を有する織物などが挙げられる。
伸縮性生地としては少なくとも一方向に伸縮性を有していればよく、複数方向に伸縮性を有する編物や織物であってもよい。
なお、本実施形態では、伸縮性生地1及び伸縮性生地2の素材は同一方向に伸縮性を有する同じ編物からなるが、特に限定するものではなく、異なる種類の素材(編物や織物)を組み合わせて用いてもかまわない。
接着パターンPは、前述したように、接着部3と、非接着部4とからなり、図2に示すように、接着剤が伸縮性生地1及び伸縮性生地2のそれぞれの接着面1a、接着面2aに熱接着して固着した接着部位の平面視形状のことをいう。
また、接着部3は、所定方向(図1では、矢印で示す伸縮性生地1及び伸縮性生地2の伸縮性を有する方向)に所定形状(図1では、ジグザグ形状)を連続的に繰り返して形成される部分である。
接着部3は、より具体的に説明すると、接着パターンPの形状がジグザグ形状の場合は、図1(a)に示すように、接着部3を構成する最小繰り返し単位Uが、「<」形状もしくは「>」形状であり、この最小繰り返し単位Uである「<」形状もしくは「>」形状が伸縮性生地1及び伸縮性生地2の伸縮性を有する方向に複数かつ連続的に繰り返して配置形成される部分のことである。
図1に示すジグザグ形状は、所定のジグザグ振幅(生地の伸縮性を有する方向と直交する振幅)と所定のジグザグピッチを一定周期で繰り返すものである。
一方、非接着部4は、当該接着部3により平面視において開口形成され、伸縮性生地1及び伸縮性生地2が前記接着剤により接着されない部分である(図2を参照)。
非接着部4は、より具体的に説明すると、接着パターンPの形状がジグザグ形状の場合は、図1(a)に示すように、伸縮性生地1及び伸縮性生地2のそれぞれにおいて前記接着部3の最小繰り返し単位Uである「<」形状もしくは「>」形状の開口端から内側の所定領域に亘って接着剤が塗布されず、伸縮性生地1及び伸縮性生地2が接着されない部分のことである。
この非接着部4は、接着剤が塗布されない領域であるため、伸縮性を有する方向に生地を伸縮しても、接着剤による伸縮の阻害を受けない伸びしろ部分となる。
具体的には、非接触部4は、生地を伸ばす方向に引っ張ると、非接触部4が伸びしろとして伸縮性を有する方向に伸びて開口するため、接着剤による伸縮の阻害を受けないのである。
接着パターンPの形状をジグザグ状にして伸縮性生地同士を接着する場合、前述した所定のジグザグ振幅と所定のジグザグピッチを変更することで、伸縮性生地同士の伸長力と伸長性をコントロールすることができる。
なお、接着パターンPの形状をジグザグ状にする場合、その周期については特に限定するものではなく、図1に示すように、一定周期である必要はない。ジグザグ形状の周期については、生地特性、貼り合わせる生地の位置(部位)、当該生地の位置(部位)に応じて必要な伸縮性、製造条件等により適宜決めればよい。
また、接着パターンPの形状はジグザグ状に特に限定するものではなく、図3に示すような種々の接着パターンPが挙げられる。
図3に示す種々の接着パターンPの形状のなかでも、図3(a)のジグザグ状または図3(b)のカーブ状が好ましい。これは、生地に接着剤を塗布(付与)する際に塗布し易い形状であるからである。
また、接着パターンPを構成する、接着部3と非接着部4との所定方向への繰り返し数は、少なくとも2回以上であればよく、所定の回数に限定されるものではない。
例えば、前記繰り返し数が2回である場合、接着パターンPは、接着部3、非接着部4、接着部3と順に配置された構成となる一方、前記繰り返し数が3回以上である場合、接着パターンPは、接着部3、非接着部4、接着部3、非接着部4、・・・と順に配置された構成となるのである。
さらに、接着パターンPを構成する、接着部3と非接着部4との配置パターンについては、特に限定されるものではなく、不規則に構成されていてもよい。
例えば、図3(e)の右側上段に示すように、接着パターンPは、ひし形に形成された複数の接着部3・3・・・を、左方から右方に向かって交互に直線状接着部を連設するのではなく、図3(e)の右側下段に示すように、接着部3を直線状接着部を適宜介設しながら1個、3個、2個、1個、2個、・・・と順に連ねて配置するように構成してもよい。
つまり、接着パターンPの構成については、接着部3と、該接着部3の内側のひし形状の領域部分によって開口形成される非接着部4と、の配置パターンが交互に繰返されるものだけに限定されるのではなく、不規則なものであってもよいのである。
生地の貼り合わせ構造10が有するジグザグ状の接着パターンPと同様に、図3(a)から(k)に示す接着パターンPを介して伸縮性生地同士を貼り合わせて生地の貼り合わせ構造を形成すれば、いずれの接着パターンPにおいても、上述したような接着部3と、非接着部4とが所定方向に繰り返し設けられることになる。
例えば、図3(d)の左側の接着パターンPでは、接着部3の内側の円状の領域部分(図3(d)の符号4で示す領域)が、開口形成された非接着部4となる。
また、本実施形態においては、ひとつの接着パターンPを介して伸縮性生地同士を貼り合わせる生地の貼り合わせ構造を説明するが、当然ながら、接着パターンPにおいて、同一もしくは異なる種類のものを複数並行するように接着パターンPを構成することもできる。
[接着パターンの変形例]
次に、上述した接着パターンPの変形例について説明する。
接着パターンPは、貼り合わせた伸縮性生地の接着強度(剥離強度)を向上させるために、接着パターンPの端部に端部留めEを有したり、接着パターンPの中途部には留めパターンMを有してもよい。
端部留めE及び留めパターンMについて、以下に、具体的に説明する。
なお、本実施形態では、形状が異なる複数の端部留め及び留めパターンを例として挙げるが、端部留め及び留めパターンとして後述する同様の作用効果を有するものであり、便宜上端部留めを符号E、留めパターンを符号Mとして説明する。
また、図4、図5では、端部留めEや留めパターンMを有する接着パターンPとして図3(a)に示すジグザグ状のものを例示しているが、特にこの形状に限定するものではなく、例えば図3の(a)から(k)に示すような種々の接着パターンPと種々の端部留めEや留めパターンMとを組み合わせることも可能である。
接着パターンPは、該接着パターンPの少なくとも一端に、環状もしくは線状を含む形状の端部留めEを有するように構成することができる。
すなわち、端部留めEは、接着パターンPの端部を形成する部分であり、接着部13と、非接着部14とから構成される(図4(a)を参照)。また、端部留めEは、接着パターンPを介して接着された生地同士が接着パターンPの端部から剥離しないように留める役割を有する。
なお、図4(a)では、接着パターンPの一端に端部留めEを有するものと、両端に有するものを示しているが、図4の(b)から(l)についても同様に端部留めEを接着パターンPの一端だけでなく両端に有するようにすることもできる。
接着部13は、上述した接着パターンPの接着部3の一端から延設される部分であり、該接着部3と同様にして形成される接着剤が固化して伸縮性生地同士が接着される部分である。
一方、非接着部14は、当該接着部13により平面視において開口形成され、伸縮性生地同士が前記接着剤により接着されない所定領域の部分である(図4(a)では円形領域部分)。この非接着部14は、接着剤が塗布されない領域であるため、伸縮性を有する方向に伸縮性生地同士を伸縮しても、接着剤による伸縮の阻害を受けない伸びしろ部分となる。
具体的には、非接触部14は、生地を伸ばす方向に引っ張ると、非接触部14が伸びしろとして伸縮性を有する方向に伸びて開口するため、接着剤による伸縮の阻害を受けないのである。
端部留めEは、図4に示すように、種々のものが例として挙げられる。
図4の(a)から(i)に示す端部留めEは、環状の端部留めである。
ここで、当該環状とは、平面視において所定の領域を囲む形状のことであり、図4(a)に示すような円形となるような形状(円環状)に限られず、三角形、四角形、五角形などの多角形の環状であっても、楕円形状、半円形状であってもよい。
一方、図4の(j)から(l)に示す端部留めEは、線状の端部留めである。
ここで、当該線状とは、平面視において一本の線もしくは複数の線の組合せからなる形状のことであり、例えば図4(j)に示すような1本の線状の接着部13を接着パターンPの接着部3の一端から延設した形状に限られず、図4(k)に示すような逆T字形や図4(l)に示す十字形のように複数の線(図4(k)及び(l)では2本の線)が重なり合った形状であってもよい。
なお、端部留めEは、図4に示すように、接着パターンPの一端や両端に設けることができ、伸縮性生地の形状、生地特性、衣服等における貼り合わせ部位、デザインや機能、製造条件等に応じて適宜選定することができる。
このように、接着パターンPの端部に端部留めEを設けることで、伸縮性生地同士が剥離する方向に力が加わっても接着パターンPの端部からの剥離を防ぐことができる。
また、図4の(a)から(i)に示す環状の端部留めEは、接着部13が形成する環状内に非接触部14を有する構成であるため、伸縮性生地の伸縮性を損なわずに、かつ接着の剥離強度の異方性を小さくすることができるので、接着パターンPの端部留めEとして、より好ましい。
また、前記接着パターンPは、該接着パターンPの延設方向が転換する部分に環状もしくは線状を含む形状の留めパターンMを有するように構成とすることができる。
すなわち、留めパターンMは、接着パターンPの中途部を形成する部分であり、接着部23と、非接着部24とから構成される(図5(a)を参照)。また、留めパターンMは、接着パターンPを介して接着された生地同士が接着パターンPが方向転換した部分から剥離しないように留める役割を有する。
接着部23は、上述した接着パターンPの接着部3の中途部に設けられる部分であり、該接着部3と同様にして形成される接着剤が固化して伸縮性生地同士が接着される部分である。
一方、非接着部24は、当該接着部23により平面視において開口形成され、伸縮性生地同士が前記接着剤により接着されない所定領域の部分である(図5(a)では四角形領域部分)。この非接着部24は、接着剤が塗布されない領域であるため、伸縮性を有する方向に伸縮性生地同士を伸縮しても、接着剤による伸縮の阻害を受けない伸びしろ部分となる。
具体的には、非接触部24は、生地を伸ばす方向に引っ張ると、非接触部24が伸びしろとして伸縮性を有する方向に伸びて開口するため、接着剤による伸縮の阻害を受けないのである。
留めパターンMは、図5に示すように、種々のものが例として挙げられる。
図5の(a)から(c)に示す留めパターンMは、環状の留めパターンである。
ここで、当該環状とは、平面視において所定の領域を囲む形状のことであり、図5(a)に示すような四角形(ひし形)となるような形状に限られず、三角形、四角形、五角形などの多角形の環状であっても、楕円形状、半円形状であってもよい。
一方、図5の(d)から(f)に示す留めパターンMは、線状の留めパターンである。
ここで、当該線状とは、平面視において一本の線もしくは複数の線の組合せからなる形状のことであり、例えば図5(f)に示すような1本の線状の接着部23を接着パターンPの接着部3間に介設した形状に限られず、図5(d)に示すような半円形や図5(e)に示すように複数の線(図5(e)では2本の線)が重なり合った形状であってもよい。
なお、留めパターンMは、図5に示すように、接着パターンPの中途部に設けることができ、伸縮性生地の形状、生地特性、衣服等における貼り合わせる部位、デザインや機能、製造条件等に応じて適宜選定することができる。
このように、接着パターンPの中途部に留めパターンMを設けることで、伸縮性生地同士が剥離する方向に力が加わっても接着パターンPの中途部からの剥離を防ぐことができる。
また、図5の(a)から(c)に示す環状の留めパターンMは、接着部23が形成する環状内に非接触部24を有する構成であるため、伸縮性生地の伸縮性を損なわずに、かつ接着の剥離強度の異方性を小さくすることができるので、接着パターンPの留めパターンMとして、より好ましい。
なお、端部留めE及び留めパターンMは、前述した接着パターンPに併用して設けたり、どちらか一方のみを設けたりすることができ、伸縮性生地の形状、生地特性、衣服等における貼り合わせる部位、デザインや機能、製造条件等に応じて適宜組み合わせることができる。
[接着パターンの衣服への適用例]
図6には、接着パターンP(ジグザグ状)を衣服(Tシャツ)の身頃10の上部開口(アームホール)に袖部11の端部を接着した状態を模式的に示したものである。
このように、身頃10のアームホール等の開口に筒状の袖部11の端部を取り付ける際においては、ループ状に接着剤を塗布して接着する必要がある。
このような場合、接着パターンPの両端が完全に一致するようにつながることが理論的には好ましいが、製造上困難な場合は、図6の点線丸印に示すように、接着パターンPの両端がオーバーラップする(重なり合う)ように留め部を形成してもよい。
このように、接着パターンPの両端が所定寸法分オーバーラップ(例えば、オーバーラップ寸法としては、10〜20mm程度)することで、衣服(Tシャツ)の肩部あたりの伸縮性を損なわない。
なお、本実施形態に係る接着パターンPの両端がオーバーラップするとは、図6の点線丸印で示すように、接着パターンPの両端が所定の隙間を有して近接して重なり合う場合や、接着パターンPの両端が接触したり交差したりする場合なども含まれる。
前記接着剤としては、特に限定するものではないが、例えば、熱可塑性樹脂が挙げられる。
当該熱可塑性樹脂としては、例えばポリウレタン系ホットメルト樹脂、ポリエステル系ホットメルト樹脂、ポリアミド系ホットメルト樹脂、EVA系ホットメルト樹脂、ポリオレフィン系ホットメルト樹脂、スチレン系エラストマー樹脂、湿気硬化型ウレタン系ホットメルト樹脂、反応型ホットメルト樹脂等を用いることが好ましい。
これら接着剤を塗布(付与)する塗布(付与)手段及び接着手段としては、本実施形態や図面で示す接着パターンPで伸縮性生地同士の少なくとも一方に接着剤を塗布(付与)し伸縮性生地同士を接着することができる手段であれば、特に限定するものではなく、公知の手段を用いることができる。
例えば、塗布(付与)手段としては、上記のような熱可塑性樹脂を伸縮性生地1または伸縮性生地2の少なくとも一方の接着面に所定の接着パターンPで塗布(付与)可能な手段である。
また、接着手段としては、伸縮性生地同士の間に介在された熱可塑性樹脂を生地の外側から加熱及び加圧して溶融することにより液状化して、冷却固化によって伸縮性生地同士を接合する手段である。
なお、接着手段は、加熱及び加圧することは特に必須ではなく、加圧のみで接着することも可能である。例えば、熱可塑性樹脂を使用した場合でも、塗布後、直ぐに接着する場合は加圧のみ必要であり、加熱は不要である。また、接着手段は、加熱のみで接着することも可能である。
塗布(付与)手段としては、例えば、ノズル塗布手段、樹脂滴下手段、熱転写ローラ等による樹脂熱転写手段、刷毛等が挙げられる。
接着手段としては、例えば、ホットプレス機、アイロン等が挙げられる。
次に、本発明の実施形態に係る生地の貼り合わせ方法について説明する。
本実施形態における生地の貼り合わせ方法は、伸縮性生地同士となる伸縮性生地1及び伸縮性生地2を接着剤により形成される接着パターンPを介して貼り合わせる生地の貼り合わせ方法である。
生地の貼り合わせ方法は、伸縮性生地1及び伸縮性生地2の少なくとも一方の伸縮性生地に、前記接着パターンPで接着剤を塗布(付与)する塗布(付与)工程と(図1(a)を参照)、前記伸縮性生地1及び伸縮性生地2を前記接着パターンPを介して貼り合わせて接着する工程と(図1(b)参照)、を含むものである。
前記接着パターンPは、図1に示すように、前記接着剤を所定形状(図1では、ジグザグ形状)に形成することで伸縮性生地1及び伸縮性生地2が連続的に接着される接着部3と、当該接着部3により平面視において開口形成され、伸縮性生地1及び伸縮性生地2が前記接着剤により接着されない非接着部4と、からなり、前記接着部3と前記非接着部4とが所定方向(図1では、矢印で示す伸縮性生地1及び伸縮性生地2の伸縮性を有する方向)に繰り返し設けられる。
前記塗布(付与)工程では、上述したような塗布(付与)手段を用いて、上記のような熱可塑性樹脂を伸縮性生地1または伸縮性生地2の少なくとも一方の接着面に所定の接着パターンPで塗布(付与)される。
当該所定の接着パターンPは、前述したような種々の端部留めEや留めパターンMを有するように構成してもよい。
前記接着工程では、伸縮性生地1及び伸縮性生地2の各接着面1a、2a同士を合わせて伸縮性生地1と伸縮性生地2との間に所定の接着パターンPの熱可塑性樹脂を介在させ、接着手段(例えば、ホットプレス機)に載置し、当該接着手段で伸縮性生地1及び伸縮性生地2の間に介在された熱可塑性樹脂を生地の外側から加熱加圧して溶融することにより熱可塑性樹脂を熱溶融させ、その後、冷却固化によって伸縮性生地1及び伸縮性生地2を固着する。
上記生地の貼り合わせ方法を適用する例としては、衣類の製造工程において、伸縮性生地からなる衣類の表生地と伸縮性生地からなる衣類の裏生地とを接着剤を介して貼り合わせる場合が挙げられる。
本発明によれば、伸縮性材料同士を貼り合わせた場合に、接着強度を確保し、かつ伸縮性材料同士の接着部位の伸縮性を損なうことなく接着することができる。
本発明によれば、伸縮性材料同士の間に介在させる接着パターンの形状を変更することで伸縮性材料同士の伸長力と伸長性をコントロールすることができる。
ひいては、該伸縮性生地同士を有する衣類の伸長力と伸長性をコントロールすることができる。
本発明のように、接着パターンが、該接着パターンの少なくとも一端に、環状もしくは線状を含む形状の端部留めを有することで、伸縮性生地同士が剥離する方向に力が加わっても接着パターンの端部からの剥離を防ぐことができる。
本発明のように、接着パターンが、該接着パターンの延設方向が転換する部分に環状もしくは線状を含む形状の留めパターンを有することで、伸縮性生地同士が剥離する方向に力が加わっても接着パターンPの方向転換した部分からの剥離を防ぐことができる。
また、本発明の伸縮性材料の貼り合わせ構造を有する衣類においては、衣類の着用部位に応じて接着パターンの形状を変更することで、衣類の伸長力と伸長性をコントロールすることができる。
また、前述したように、特許文献2に記載されるようなドット接着では、隙間を有するために、防水性や保温性、接着強度が劣る。これに対して、本発明の伸縮性材料の貼り合わせ構造では、隙間を有しない連続的に接着される貼り合わせ構造であるため、従来のドット接着よりも防水性や保温性に優れるとともに、伸縮性材料の伸縮性を損なわず、接着強度に優れる。
すなわち、本発明の伸縮性材料の貼り合わせ構造を適用した衣類では、従来のドット接着を適用したものよりも防水性や保温性が優れる衣服となる。具体的には、生地同士を縫製により縫い合わせた衣類は針孔が、ドット接着により貼り合わせた衣類はドット間の隙間が、水分や空気がリークする原因になる。
これに対して、本発明のように生地同士を所定の接着パターンにより隙間なく連続的に接着した衣類では、そのようなリークを抑えることができる。このようなリークを防ぎたい衣服の例としては、汗取りわきパッドを備えた衣類や失禁用下着などが挙げられ、本発明はこれらに好適なものとなる。
本発明は、伸縮性材料(素材)の貼り合わせ構造を有する衣類全般において適用することができる。本発明における適用分野としては、例えば、一般のシャツやランニング類の肌着、ブリーフやショーツ等のパンツ、その他ズボンなどの各種の衣類が挙げられる。
1 伸縮性生地
2 伸縮性生地
3 接着部
4 非接着部
10 生地の貼り合わせ構造
P 接着パターン

Claims (13)

  1. 伸縮性材料同士を接着剤により形成される接着パターンを介して貼り合わせる伸縮性材料の貼り合わせ構造であって、
    前記接着パターンは、
    前記接着剤を所定形状に形成することで前記伸縮性材料同士が連続的に接着される接着部と、
    当該接着部により平面視において開口形成され、前記伸縮性材料同士が前記接着剤により接着されない非接着部と、からなり、
    前記接着部と前記非接着部とが所定方向に繰り返し設けられることを特徴とする伸縮性材料の貼り合わせ構造。
  2. 前記接着パターンは、該接着パターンの少なくとも一端に、環状もしくは線状を含む形状の端部留めを有することを特徴とする請求項1に記載の伸縮性材料の貼り合わせ構造。
  3. 前記接着パターンは、該接着パターンの延設方向が転換する部分に環状もしくは線状を含む形状の留めパターンを有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の伸縮性材料の貼り合わせ構造。
  4. 前記所定方向は、前記伸縮性材料の伸縮性を有する方向であることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の伸縮性材料の貼り合わせ構造。
  5. 前記所定形状は、ジグザグ状またはカーブ状であることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の伸縮性材料の貼り合わせ構造。
  6. 前記接着剤は、熱可塑性樹脂であることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の伸縮性材料の貼り合わせ構造。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の伸縮性材料の貼り合わせ構造を有する衣類。
  8. 伸縮性材料同士を接着剤により形成される接着パターンを介して貼り合わせる伸縮性材料の貼り合わせ方法であって、
    前記伸縮性材料同士の少なくとも一方の伸縮性材料に、前記接着パターンで接着剤を塗布する工程と、
    前記伸縮性材料同士を前記接着パターンを介して貼り合わせて熱接着する工程と、を含み、
    前記接着パターンは、
    前記接着剤を所定形状に形成することで前記伸縮性材料同士が連続的に接着される接着部と、
    当該接着部により平面視において開口形成され、前記伸縮性材料同士が前記接着剤により接着されない非接着部と、からなり、
    前記接着部と前記非接着部とを所定方向に繰り返し設けることを特徴とする伸縮性材料の貼り合わせ方法。
  9. 前記接着パターンは、該接着パターンの少なくとも一端に、環状もしくは線状を含む形状の端部留めを有することを特徴とする請求項8に記載の伸縮性材料の貼り合わせ方法。
  10. 前記接着パターンは、該接着パターンの延設方向が転換する部分に環状もしくは線状を含む形状の留めパターンを有することを特徴とする請求項8または請求項9に記載の伸縮性材料の貼り合わせ方法。
  11. 前記所定方向は、前記伸縮性材料の伸縮性を有する方向であることを特徴とする請求項8から請求項10のいずれか一項に記載の伸縮性材料の貼り合わせ方法。
  12. 前記所定形状は、ジグザグ状またはカーブ状であることを特徴とする請求項8から請求項11に記載の伸縮性材料の貼り合わせ方法。
  13. 前記接着剤は、熱可塑性樹脂であることを特徴とする請求項8から請求項12のいずれか一項に記載の伸縮性材料の貼り合わせ方法。
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