JP3090103U - 縁取り部を有する肌着、オムツカバー、スポーツウエアおよびレインウエア - Google Patents

縁取り部を有する肌着、オムツカバー、スポーツウエアおよびレインウエア

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猛 門脇
賢 佐藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の繊維製品の縁取り部のように嵩高で接
着部が剥がれる現象を防止した繊維製品を提供するこ
と。 【解決手段】 本体生地1の縁部の両面を、二つ折りし
た当て布生地2で挟み、本体生地1と当て布生地2の接合
は、一方はミシン糸6などで縫着し、他方は熱接着性テ
ープ5を挟んで加熱加圧して接着した繊維製品の縁取り
部である。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、繊維製品の縁取り部に関し、詳しくは肌着、オムツカバー、スポー ツウエア、レインウエア等の繊維製品の縁取り部に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、肌着、オムツカバー、スポーツウエア、レインウエア等の繊維製品の縁 取り部は、図3の繊維製品縁取り部の断面説明図に示すように、二つ折りされた 当て布生地22が、本体生地21の縁部の両面を断面U字形状に挟むように重ねられ 、前記当て布生地22と本体生地21の両面との間には熱接着性テープ23、24が設け られ、加熱加圧することによって前記当て布生地22と本体生地21とが熱接着され た構成をしていた。
【0003】 また、ゴム紐、結び紐、ゴムテープ等の紐で緊締を必要とするパンツ、オムツカ バー、スポーツウエア、レインウエア等の繊維製品の縁取り部は、図4の繊維製 品縁取り部の断面説明図に示すように、本体生地31の縁部の両面を挟むように、 二つ折りされた当て布生地32があてがわれ、前記当て布生地32は本体生地31の縁 部近辺を残して本体生地31とミシン糸36などで縫着されて形成された空間部33に 紐35が収容され構成されていた。
【0004】
【考案が解決しょうとする課題】
しかしながら、図4の繊維製品は、図5の繊維製品の縁取り部の断面説明図に示 すように、図4の空間部33にあった紐35が、繊維製品の使用中に図4の空間部33か ら図5の本体生地31の縁部と当て布生地32の内面の隙間37を経て空間部34に移行 する。すなわち、繊維製品の裏側に紐が移行し、肌着などでは感触が悪くなると ともに、アウトウエアなどでは縁取り部が捩れたりして外観が悪くなる欠点があ った。また、図3の繊維製品の縁取り部は、本体生地21と当て布生地22との間に2 枚の熱接着性テープ23、24が設けられているために縁取り部が硬くなり肌触りが 悪くなるとともに、時には当て布生地が剥がれる欠点があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本考案は、かかる課題を解決するためになされた考案であって、二つ折りされ た当て布生地2が本体生地1の縁部の両面を挟むようにあてがわれ、前記当て布生 地2の第1生地部3は本体生地1と縫着され、前記当て布生地2の第2生地部4と本体 生地1との間には熱接着性樹脂層5が設けられ熱接着されてなる繊維製品の縁取り 部である。
【0006】 また、本考案は、二つ折りされた当て布生地12が本体生地11の縁部の両面を挟 むようにあてがわれ、前記当て布生地12の第2生地部14と本体生地11との間には 熱接着性樹脂層15が設けられて熱接着され、前記当て布生地12の第1生地部13は 本体生地11の縁部近辺を残して本体生地11と縫着されて形成された空間部19に紐 18が収容されてなる繊維製品の縁取り部である。
【0007】
【実施例】
以下、図面で本考案繊維製品の縁取り部について説明する。 図1および図2は、本考案に係わる繊維製品の縁取り部の一例を示す断面説明図 である。図中、1および11は本体生地、2および12は当て布生地、3および13は当 て布生地2および12の第1生地部、4および14は当て布生地2および12の第2生地部 、5および15は熱接着性樹脂層、6および16はミシン糸、7および17は本体生地1お よび11の縁部、18は紐、19は空間部を示す。
【0008】 図1において、二つ折りされた当て布生地2が、本体生地1の縁部の両面を断面U 字形状に挟むように重ねられ、前記当て布生地2の第1生地部3は、第1生地部3の 端部9から本体生地1の縁部7まで本体生地1とミシン糸6によって縫着される。縫 着手段としては、地縫いやミシン縫い、袋縫いなどが挙げられる。一方、前記当 て布生地2の第2生地部4と本体生地1との間には熱接着性樹脂層5が設けられ、加 熱加圧することによって第2生地部4の内面と本体生地1の片面が本体生地1の縁部 7から第2生地部4の端部8まで熱接着される。
【0009】 このように、当て布生地2が本体生地1の端部7の両面を挟むように配置され、そ れぞれの面同士で縫着および熱接着することによって、熱接着性樹脂層5側の本 体生地1の表面には縫着されたミシン糸6が露出されているので、熱接着性樹脂層 5を熱接着すると熱接着性樹脂がミシン糸6にくい込んでこの面同士は強固に接着 される。その結果、熱接着性樹脂層5の厚さを小さくしても所望する強度を有す ることができ、縁取り部の硬さも半減でき肌触りもよくなる。また、レインウエ アなどの水不透過性が要求される繊維製品では、ミシン糸面をウエアの内側に使 用することによって、水が繊維製品の内部に進入するのを防止することができる 。
【0010】 図2において、二つ折りされた当て布生地12が、本体生地11の縁部の両面を断面U 字形状に挟むように重ねられ、前記当て布生地12の第1生地部13は、本体生地11 の縁部17近辺を残して本体生地11とミシン糸16によって縫着される。一方、前記 当て布生地12の第2生地部14と本体生地11との間には熱接着性樹脂層15が設けら れ、加熱加圧することによって第2生地部14の内面と本体生地11の片面が本体生 地11の縁部17から第2生地部14の端部20まで熱接着される。
【0011】 このように、当て布生地12が本体生地11の縁部17の両面を挟むように配置され、 縫着および熱接着することによって縫着または熱接着された当て布生地12と本体 生地11との間には、非縫着部が1ケ所形成される。すなわち、当て布生地12の第1 生地部13と本体生地11が縫着されていない本体生地11の縁部17付近と当て布生地 12の第1生地部13の内面とで囲まれた空間部19である。この空間部19に紐18が収 容されて本考案繊維製品の縁取り部が形成される。紐としては、ゴム紐、結び紐 、ゴムテープなどが挙げられる。
【0012】 本体生地11および当て布生地12としては、ナイロン、ポリエステル、ポリアクリ ロニトリル、エチレン/酢酸ビニルなどの化学繊維、レーヨン、アセテートなど の半合成繊維、綿、麻、羊毛などの天然繊維からなる糸で編織または不織された 編物、織物、不織布などが挙げられる。また、化学繊維は必要に応じて捲縮加工 を施しても良く、ゴム、スパンデックス繊維などの弾性繊維と交編織しても良い 。
【0013】 熱接着性樹脂層5および15としては、ポリウレタン系接着剤、ポリエステル系接 着剤、ポリアミド系接着剤、ポリオレフイン系接着剤、エチレン/酢酸ビニル系 接着剤などのシートが挙げられ、特にテープ形状にしたものが好ましい。熱接着 性テープとしては、伸縮弾性を有するものが好ましく、その厚さは20〜200μmが 好ましい。テープの厚さが薄すぎると接着力が不十分になり、厚すぎると風合い が硬くなる傾向がある。
【0014】 本考案繊維製品の縁取り部において、紐を収容した縁取り部は、本体生地11の縁 部の両面を、二つ折りした当て布生地12で挟み、本体生地11と当て布生地12の接 合は、一方はミシン糸などで縫着し、他方は熱接着性テープを挟んで加熱して接 着し、縫着側に形成された空間部に紐を収容している。この本考案繊維製品の縁 取り部の構成に対して、本体生地11と当て布生地12の接合を両方とも熱接着性テ ープを挟んで加熱して接着し、一方の側に形成された空間部に紐が収容された比 較縁取り部が比較例として挙げられる。
【0015】
【比較例】
図6は比較縁取り部を示す断面説明図である。 二つ折りされた当て布生地42が、本体生地41の縁部の両面を断面U字形状に挟む ように重ねられ、前記当て布生地42の第1生地部47と本体生地41との間には熱接 着性テープ46が本体生地41の縁部49近辺を残して設けられ、加熱加圧することに よって第1生地部47の内面と本体生地41の片面が本体生地41の縁部49近辺を残し て熱接着される。
【0016】 一方、前記当て布生地42の第2生地部48と本体生地41との間には熱接着性テープ4 4が設けられ、加熱加圧することによって第2生地部48の内面と本体生地41の片面 がその縁部49から当て布生地42の端部50まで熱接着される。そして、当て布生地 42の第1生地部47と本体生地41が接着されていない本体生地41の縁部49付近と当 て布生地42の第1生地部47の内面とで囲まれた空間部43に紐45が収容されて繊維 製品の比較縁取り部が形成される。しかし、この比較縁取り部は、二枚の熱接着 性テープを使用しているために、溶着部が嵩高で風合いが硬くなる。また、紐45 が使用中に熱接着性テープ46にくいこんだりして、本体生地41と当て布生地42と の接着を剥離する欠点を有する。
【0017】
【考案の効果】
本考案繊維製品の縁取り部は、本体生地1と当て布生地2の接合を、一方はミシン 糸などで縫着し、他方は熱接着性テープを挟んで加熱加圧して全面接着している ので、従来の本体生地1の両面と当て布生地2の内面との間に熱接着性テープを挟 んで加熱加圧して得られたた繊維製品の縁取り部のように嵩高でなく肌触りも悪 くないし、接着面が剥がれることもない。また、本考案において、紐が収容され た縁取り部は、図4に示す本体生地31と当て布生地32の接合を全て縫着して形成 している従来の縁取り部のように、紐が繊維製品の裏側に移行して、縁取り部が 捩れたりして感触が悪くなることはない。
【提出日】平成14年6月21日(2002.6.21)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】 【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、縁取り部を有する肌着、オムツカバー、スポーツウエアおよびレイ ンウエア に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、肌着、オムツカバー、スポーツウエア、レインウエアのような繊維製品 の縁取り部は、図3の繊維製品縁取り部の断面説明図に示すように、二つ折りさ れた当て布生地22が、本体生地21の縁部の両面を断面U字形状に挟むように重ね られ、前記当て布生地22と本体生地21の両面との間には熱接着性テープ23、24が 設けられ、加熱加圧することによって前記当て布生地22と本体生地21とが熱接着 された構成をしていた。
【0003】 また、ゴム紐、結び紐、ゴムテープ等の紐で緊締を必要とする肌着、オムツカバ ー、スポーツウエア、レインウエアのような繊維製品の縁取り部は、図4の繊維 製品縁取り部の断面説明図に示すように、本体生地31の縁部の両面を挟むように 、二つ折りされた当て布生地32があてがわれ、前記当て布生地32は本体生地31の 縁部近辺を残して本体生地31とミシン糸36などで縫着されて形成された空間部33 に紐35が収容され構成されていた。
【0004】
【考案が解決しょうとする課題】
しかしながら、図4の繊維製品は、図5の繊維製品の縁取り部の断面説明図に示 すように、図4の空間部33にあった紐35が、繊維製品の使用中に図4の空間部33か ら図5の本体生地31の縁部と当て布生地32の内面の隙間37を経て空間部34に移行 する。すなわち、繊維製品の裏側に紐が移行し、肌着などでは感触が悪くなると ともに、アウトウエアなどでは縁取り部が捩れたりして外観が悪くなる欠点があ った。また、図3の繊維製品の縁取り部は、本体生地21と当て布生地22との間に2 枚の熱接着性テープ23、24が設けられているために縁取り部が硬くなり肌触りが 悪くなるとともに、時には当て布生地が剥がれる欠点があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本考案は、かかる課題を解決するためになされた考案であって、二つ折りされ た当て布生地2が本体生地1の縁部の両面を挟むようにあてがわれ、前記当て布生 地2の第1生地部3は本体生地1と縫着され、前記当て布生地2の第2生地部4と本体 生地1との間には熱接着性樹脂層5が設けられ熱接着されてなる縁取り部を有する 肌着、オムツカバー、スポーツウエアおよびレインウエアである。
【0006】 また、本考案は、二つ折りされた当て布生地12が本体生地11の縁部の両面を挟 むようにあてがわれ、前記当て布生地12の第2生地部14と本体生地11との間には 熱接着性樹脂層15が設けられて熱接着され、前記当て布生地12の第1生地部13は 本体生地11の縁部近辺を残して本体生地11と縫着されて形成された空間部19に紐 18が収容されてなる縁取り部を有する肌着、オムツカバー、スポーツウエアおよ びレインウエアである
【0007】
【実施例】
以下、図面で本考案肌着、オムツカバー、スポーツウエアおよびレインウエア の縁取り部について説明する。 図1および図2は、本考案に係わる肌着、オムツカバー、スポーツウエアおよび レインウエア の縁取り部の一例を示す断面説明図である。図中、1および11は本 体生地、2および12は当て布生地、3および13は当て布生地2および12の第1生地部 、4および14は当て布生地2および12の第2生地部、5および15は熱接着性樹脂層、 6および16はミシン糸、7および17は本体生地1および11の縁部、18は紐、19は空 間部を示す。
【0008】 図1において、二つ折りされた当て布生地2が、本体生地1の縁部の両面を断面U 字形状に挟むように重ねられ、前記当て布生地2の第1生地部3は、第1生地部3の 端部9から本体生地1の縁部7まで本体生地1とミシン糸6によって縫着される。縫 着手段としては、地縫いやミシン縫い、袋縫いなどが挙げられる。一方、前記当 て布生地2の第2生地部4と本体生地1との間には熱接着性樹脂層5が設けられ、加 熱加圧することによって第2生地部4の内面と本体生地1の片面が本体生地1の縁部 7から第2生地部4の端部8まで熱接着される。
【0009】 このように、当て布生地2が本体生地1の端部7の両面を挟むように配置され、そ れぞれの面同士で縫着および熱接着することによって、熱接着性樹脂層5側の本 体生地1の表面には縫着されたミシン糸6が露出されているので、熱接着性樹脂層 5を熱接着すると熱接着性樹脂がミシン糸6にくい込んでこの面同士は強固に接着 される。その結果、熱接着性樹脂層5の厚さを小さくしても所望する強度を有す ることができ、縁取り部の硬さも半減でき肌触りもよくなる。また、水不透過性 が要求されるレインウエアでは 、ミシン糸面をウエアの内側に使用することによ って、水がレインウエアの内部に進入するのを防止することができる。
【0010】 図2において、二つ折りされた当て布生地12が、本体生地11の縁部の両面を断面U 字形状に挟むように重ねられ、前記当て布生地12の第1生地部13は、本体生地11 の縁部17近辺を残して本体生地11とミシン糸16によって縫着される。一方、前記 当て布生地12の第2生地部14と本体生地11との間には熱接着性樹脂層15が設けら れ、加熱加圧することによって第2生地部14の内面と本体生地11の片面が本体生 地11の縁部17から第2生地部14の端部20まで熱接着される。
【0011】 このように、当て布生地12が本体生地11の縁部17の両面を挟むように配置され、 縫着および熱接着することによって縫着または熱接着された当て布生地12と本体 生地11との間には、非縫着部が1ケ所形成される。すなわち、当て布生地12の第1 生地部13と本体生地11が縫着されていない本体生地11の縁部17付近と当て布生地 12の第1生地部13の内面とで囲まれた空間部19である。この空間部19に紐18が収 容されて本考案肌着、オムツカバー、スポーツウエアおよびレインウエアの縁取 り部が形成される。紐としては、ゴム紐、結び紐、ゴムテープなどが挙げられる 。
【0012】 本体生地11および当て布生地12としては、ナイロン、ポリエステル、ポリアクリ ロニトリル、エチレン/酢酸ビニルなどの化学繊維、レーヨン、アセテートなど の半合成繊維、綿、麻、羊毛などの天然繊維からなる糸で編織または不織された 編物、織物、不織布などが挙げられる。また、化学繊維は必要に応じて捲縮加工 を施しても良く、ゴム、スパンデックス繊維などの弾性繊維と交編織しても良い 。
【0013】 熱接着性樹脂層5および15としては、ポリウレタン系接着剤、ポリエステル系接 着剤、ポリアミド系接着剤、ポリオレフイン系接着剤、エチレン/酢酸ビニル系 接着剤などのシートが挙げられ、特にテープ形状にしたものが好ましい。熱接着 性テープとしては、伸縮弾性を有するものが好ましく、その厚さは20〜200μmが 好ましい。テープの厚さが薄すぎると接着力が不十分になり、厚すぎると風合い が硬くなる傾向がある。
【0014】 本考案肌着、オムツカバー、スポーツウエアおよびレインウエアの縁取り部にお いて、紐を収容した縁取り部は、本体生地11の縁部の両面を、二つ折りした当て 布生地12で挟み、本体生地11と当て布生地12の接合は、一方はミシン糸などで縫 着し、他方は熱接着性テープを挟んで加熱して接着し、縫着側に形成された空間 部に紐を収容している。この本考案肌着、オムツカバー、スポーツウエアおよび レインウエア の縁取り部の構成に対して、本体生地11と当て布生地12の接合を両 方とも熱接着性テープを挟んで加熱して接着し、一方の側に形成された空間部に 紐が収容された比較縁取り部が比較例として挙げられる。
【0015】
【比較例】
図6は比較縁取り部を示す断面説明図である。 二つ折りされた当て布生地42が、本体生地41の縁部の両面を断面U字形状に挟む ように重ねられ、前記当て布生地42の第1生地部47と本体生地41との間には熱接 着性テープ46が本体生地41の縁部49近辺を残して設けられ、加熱加圧することに よって第1生地部47の内面と本体生地41の片面が本体生地41の縁部49近辺を残し て熱接着される。
【0016】 一方、前記当て布生地42の第2生地部48と本体生地41との間には熱接着性テープ4 4が設けられ、加熱加圧することによって第2生地部48の内面と本体生地41の片面 がその縁部49から当て布生地42の端部50まで熱接着される。そして、当て布生地 42の第1生地部47と本体生地41が接着されていない本体生地41の縁部49付近と当 て布生地42の第1生地部47の内面とで囲まれた空間部43に紐45が収容されて繊維 製品の比較縁取り部が形成される。しかし、この比較縁取り部は、二枚の熱接着 性テープを使用しているために、溶着部が嵩高で風合いが硬くなる。また、紐45 が使用中に熱接着性テープ46にくいこんだりして、本体生地41と当て布生地42と の接着を剥離する欠点を有する。
【0017】
【考案の効果】
本考案肌着、オムツカバー、スポーツウエアおよびレインウエアの縁取り部は、 本体生地1と当て布生地2の接合を、一方はミシン糸などで縫着し、他方は熱接着 性テープを挟んで加熱加圧して全面接着しているので、従来の本体生地1の両面 と当て布生地2の内面との間に熱接着性テープを挟んで加熱加圧して得られたた 繊維製品の縁取り部のように嵩高でなく肌触りも悪くないし、接着面が剥がれる こともない。また、本考案において、紐が収容された縁取り部は、図4に示す本 体生地31と当て布生地32の接合を全て縫着して形成している従来の縁取り部のよ うに、紐が繊維製品の裏側に移行して、縁取り部が捩れたりして感触が悪くなる ことはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案に係わる繊維製品の縁取り部の一例を
示す断面説明図。
【図2】 本考案に係わる繊維製品の縁取り部の他例を
示す断面説明図。
【図3】 従来の繊維製品の縁取り部を示す断面説明
図。
【図4】 従来の繊維製品の縁取り部を示す断面説明
図。
【図5】 図4の繊維製品の縁取り部で起こる現象を示す
断面説明図。
【図6】 繊維製品の比較縁取り部を示す断面説明図。
【符号の説明】
1、11 本体生地 2、12 当て布生地 3、13 当て布生地の第1生地部 4、14 当て布生地の第2生地部 5、15 熱接着性樹脂層 6、16 ミシン糸 18 紐 19 空間部
【手続補正書】
【提出日】平成14年6月21日(2002.6.2
1)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【考案の名称】 縁取り部を有する肌着、オムツカバ
ー、スポーツウエアおよびレインウエア
【実用新案登録請求の範囲】
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係わる肌着、オムツカバー、スポーツ
ウエアおよびレインウエアの縁取り部の一例を示す断面
説明図。
【図2】本考案に係わる肌着、オムツカバー、スポーツ
ウエアおよびレインウエアの縁取り部の他の一例を示す
断面説明図。
【図3】従来の繊維製品の縁取り部を示す断面説明図。
【図4】従来の繊維製品の縁取り部を示す断面説明図。
【図5】図4の繊維製品の縁取り部で起こる現象を示す断
面説明図。
【図6】繊維製品の比較縁取り部を示す断面説明図。
【符号の説明】 1、11 本体生地 2、12 当て布生地 3、13 当て布生地の第1生地部 4、14 当て布生地の第2生地部 5、15 熱接着性樹脂層 6、16 ミシン糸 18 紐 19 空間部

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 二つ折りされた当て布生地2が本体生地1
    の縁部の両面を挟むようにあてがわれ、前記当て布生地
    2の第1生地部3は本体生地1と縫着され、前記当て布生地
    2の第2生地部4と本体生地1との間には熱接着性樹脂層5
    が設けられ熱接着されてなる繊維製品の縁取り部。
  2. 【請求項2】 二つ折りされた当て布生地12が本体生地
    11の縁部の両面を挟むようにあてがわれ、前記当て布生
    地12の第2生地部14と本体生地11との間には熱接着性樹
    脂層15が設けられて熱接着され、前記当て布生地12の第
    1生地部13は本体生地11の縁部近辺を残して本体生地11
    と縫着されて形成された空間部19に紐18が収容されてな
    る繊維製品の縁取り部。
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