JPWO2014069150A1 - 薬剤容器収容装置、薬剤容器収容システム、及び薬剤の吸引方法 - Google Patents

薬剤容器収容装置、薬剤容器収容システム、及び薬剤の吸引方法 Download PDF

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Abstract

液体の吸引及び排出を行う流通部を有するシリンジを用いて、前記流通部を差し込み可能な蓋部を有する薬剤容器に収容された薬剤の吸引を行う際に、薬剤容器から薬剤が漏れ出たり揮発したりした場合でも、外部にまで曝露が及ばなくすることができる薬剤容器収容装置が提供される。前記薬剤容器収容装置は、液体の吸引及び排出を行う流通部を有するシリンジを用いて、前記流通部を貫通可能な蓋部を有する薬剤容器に収容された薬剤の吸引を行う装置であって、前記薬剤容器が収容される閉鎖空間、及び第1開口部を有する本体部と、前記本体部の第1開口部を密閉し、前記シリンジの流通部が貫通可能な弾性封止部と、を備え、前記本体部は、収容された前記薬剤容器の蓋部と前記弾性封止部との間に空間を形成するように、前記薬剤容器を収容する。

Description

本発明は、薬剤容器収容装置、薬剤容器収容システム、及び薬剤の吸引方法に関する。
従来より、癌化学療法等で用いられる、細胞毒性を有する薬剤を取り扱う医療従事者の健康被害が問題視されている。その理由は、通常、細胞毒性を有する薬剤は、容器に封入された状態で流通するが、医療従事者は、シリンジを用いてこれらの容器内の薬剤を溶解したり、取り出したり、希釈したり、混合したりしなければならず、このような作業時に、薬剤が漏れたり揮発したりして、薬剤に曝露することが少なからず起きているからである。
そこで、医療従事者は、キャップや、マスク、ガウン、手袋等を着用した状態で、アイソレーターや安全キャビネット等の装置内で作業を行ったり、特許文献1及び2に記載の特殊な器具を用いたりしている。特許文献1及び2の特殊な器具は、薬剤容器と、そこから薬剤を抜き取るシリンジとを連結する器具であり、シリンジ内へ抜き取られる際に薬剤が漏れて周囲の環境が曝露されるのを抑制するものである。
特表2009−514641号公報 特表2005−504609号公報
ところで、上記器具では、薬剤容器の開口部分は塞がれているものの、依然として薬剤容器自体は外部に露出した状態であり、万一、開口部分から薬剤が漏れると、器具に接する者は、薬剤に被曝する可能性がある。また、薬剤容器を廃棄した後にも、薬剤が曝露する可能性もあり、環境面でも大きな問題となるおそれがある。
本発明は、液体の吸引及び排出を行う流通部を有するシリンジを用いて、前記流通部を差し込み可能な蓋部を有する薬剤容器に収容された薬剤の吸引を行う際に、薬剤容器から薬剤が漏れ出たり揮発したりした場合でも外部にまで曝露が及ばなくすることが可能な薬剤容器収容装置、薬剤容器収容システム、薬剤の吸引方法、及び薬剤の混合方法を提供することを目的とする。
本発明に係る薬剤容器収容装置は、液体の吸引及び排出を行う流通部を有するシリンジを用いて、前記流通部を貫通可能な蓋部を有する薬剤容器に収容された薬剤の吸引を行うための薬剤容器収容装置であって、前記薬剤容器が収容される閉鎖空間、及び第1開口部を有する本体部と、前記本体部の第1開口部を密閉し、前記シリンジの流通部が貫通可能な弾性封止部と、を備え、前記本体部は、収容された前記薬剤容器の蓋部と前記弾性封止部との間に空間を形成するように、前記薬剤容器を収容する。
この構成によれば、密閉された閉鎖空間内に薬剤容器を収容することができ、さらに、本体部に収容された薬剤容器の蓋部と、本体部の第1開口部を密閉する弾性封止部との間に空間を形成するように、薬剤容器が収容されている。そのため、シリンジの流通部を弾性封止部及び蓋部に貫通し、薬剤をシリンジに吸引した後、流通部を引き抜くとき、万一、薬剤が薬剤容器から漏れたとしても、漏れた薬剤は蓋部と弾性封止部との間の空間に落下するため、薬剤を閉鎖空間内にとどまらせることができる。その結果、薬剤をシリンジに吸引する際に、弾性封止部の外部にまで薬剤の暴露が及ぶのを防止することができる。そして、薬剤容器は薬剤容器収容装置内に密閉されているため、薬剤容器収容装置をそのまま廃棄することで、薬剤を外部に曝露させることなく、薬剤容器を廃棄することができる。したがって、廃棄後も薬剤容器から薬剤が外部へ曝露するのを防止することができる。
上記各薬剤容器収容装置において、前記本体部に、前記薬剤容器を収容するための第2開口部と、当該第2開口部を密閉するための閉鎖部と、を設けることができる。閉鎖部は本体部のいずれの箇所にも取付けることができる。例えば、本体部の外周面のほか、第1開口部と対向する位置に設けることもできる。また、閉鎖部に第1開口部が設けられていてもよい。
上記各薬剤容器収容装置においては、前記第1及び第2開口部を、対向するように形成し、前記閉鎖部を、前記薬剤容器を前記第1開口部側に向けて押圧し、当該薬剤容器を前記本体部内で固定するように構成することができる。
このようにすると、薬剤容器を第2開口部から閉鎖空間内に挿入し、閉鎖部を閉じることで、薬剤容器を薬剤容器内に固定することができる。したがって、閉鎖空間の密閉と薬剤容器の固定を同時に行うことができる。
上記各薬剤容器収容装置においては、前記本体部及び前記弾性封止部の少なくとも一方における、前記薬剤容器の蓋部の天面と対向する第1対向面に、当該蓋部の天面と当該弾性封止部との間に前記空間を確保するための凸部を形成することができる。
ここでは、第1対向面に形成されている凸部の存在により、第1対向面と薬剤容器の蓋部の天面との距離が保たれ、当該蓋部の天面と弾性封止部との間に、薬剤容器から漏れた薬剤を収容するための空間が確保される。したがって、簡易な構造で、薬剤容器の蓋部と弾性封止部との間に、薬剤容器から漏れた薬剤を収容可能な空間を確保することができる。
上記各薬剤容器収容装置においては、前記本体部及び前記弾性封止部の少なくとも一方における、前記薬剤容器の蓋部の側面と対向する第2対向面に、凸部を形成することができる。
ここでは、第2対向面に形成されている凸部の存在により、第2対向面と薬剤容器の蓋部の側面との距離が保たれ、第2対向面と当該蓋部の側面との間に、当該蓋部の天面と弾性封止部との間の空間に落下した薬剤を当該蓋部の下端まで移動させるための空間が確保される。したがって、薬剤容器から漏れた薬剤を第1開口部から離れるように移動させることができ、薬剤の第1開口部からの漏れを確実に防止することができる。特に、薬剤が漏れた量が多い場合には、薬剤の漏れの防止に大きい役割を果たす。
上記各薬剤容器収容装置においては、前記本体部を、変形自在な袋とすることができる。よって、ここでの本体部は、様々なサイズや形状の薬剤容器を収容することができる。したがって、この薬剤容器収容装置は、様々なサイズや形状の薬剤容器を取り扱うことができる。
上記各薬剤容器収容装置において、前記本体部を、前記第2開口部が形成された第1端部、及び第2端部を両端部に有する筒状の胴部と、前記第2端部から漏斗状に傾斜する傾斜面を有する肩部と、前記肩部と連続し前記第1開口部が形成された首部と、を備えるように構成し、前記肩部の傾斜面に、前記薬剤容器の蓋部が接触することで、前記空間を形成することができる。
この構成によれば、本体部の肩部が傾斜面を有する漏斗状に形成されているため、薬剤容器を本体部に挿入すると、薬剤容器の蓋部は傾斜面に接触する。これにより、薬剤容器の形状にかかわらず本体部に対する薬剤容器の位置決めができ、さらに薬剤容器の蓋部と弾性封止部との間の空間も形成することができる。したがって、簡易な構造で、本体部に対する薬剤容器の位置決めを容易に行うことができる。
上記各薬剤容器収容装置においては、前記傾斜面に、前記第1開口部から前記胴部に向かって延びる複数の溝またはリブを形成することができる。このように、傾斜面に、前記第1開口部から前記胴部に向かって延びる複数の溝またはリブが形成されているため、蓋部と弾性封止部との間の空間に落下した薬剤を、溝またはリブに沿って胴部側に移動させることができる。したがって、薬剤容器から漏れた薬剤を第1開口部から離れるように移動させることができ、薬剤の第1開口部からの漏れを確実に防止することができる。特に、薬剤が漏れた量が多い場合には、薬剤を溝またはリブに沿って流しやすくなり、薬剤の漏れの防止に大きい役割を果たす。
上記各薬剤容器収容装置においては、前記閉鎖部に貫通孔を形成し、当該貫通孔に挿入される弁部材を設けることができる。そして、前記弁部材は、前記閉鎖部により前記第2開口部が密閉されると、前記弁部材が前記貫通孔を閉鎖するとともに当該貫通孔から突出するように構成することができる。この構成によれば、閉鎖部が閉じると、貫通孔から弁部材が突出するため、これによって、閉鎖部が閉じたことを視認することができる。
上記各薬剤容器収容装置においては、前記弾性封止部を、径方向に圧縮されることで、前記第1開口部に嵌め込むことができる。これにより、第1開口部を強固に閉じることができ、密閉効果を高めることができる。
本発明に係る薬剤容器収容システムは、複数の、上述したいずれかに記載の薬剤容器収容装置と、前記複数の薬剤容器収容装置を、前記第1開口部が同じ方向を向くように連結する連結機構と、を備えている。
この構成によれば、上述した複数の薬剤容器収容装置が連結されているため、複数の薬剤容器をまとめて振盪して薬剤を溶解させることが出来るため溶解効率が向上する。また、シリンジで薬剤を吸引する際にも、連結されている薬剤容器収容装置の中から薬剤を吸引することができ、作業性を高めることができる。
連結機構は種々の構成にすることができる。例えば、前記本体部の外周面に、軸方向に延びる少なくとも1つの凹部及び凸部を形成し、前記連結機構は、前記凹部及び凸部により構成され、当該凹部及び凸部を係合させることで、前記薬剤容器収容装置を連結するように構成することができる。
本発明に係る薬剤の吸引方法は、液体の吸引及び排出を行う流通部を有するシリンジを準備するステップと、前記流通部を差し込み可能な蓋部を有し、薬剤が収容された、少なくとも1つの薬剤容器を準備するステップと、前記薬剤容器が収容される閉鎖空間、第1開口部、当該第1開口部に取り付けられ前記シリンジの流通部を差し込み可能な弾性封止部、を有する、少なくとも1つの薬剤容器収容装置を準備するステップと、前記薬剤容器の蓋部と前記弾性封止部との間に空間を形成するように、前記薬剤容器を前記薬剤容器収容装置に収容するステップと、前記シリンジの流通部を前記弾性封止部及び蓋部に差し込むステップと、前記薬剤容器の薬剤を前記シリンジ内に吸引するステップと、前記シリンジの流通部を前記弾性封止部及び蓋部から抜き出すステップと、を備えている。
上記薬剤の吸引方法においては、前記薬剤が粉末状であり、前記薬剤を吸引するステップに先立って、前記シリンジ内に収容された混合液を、前記薬剤容器内に注入し、液状の薬剤を生成するステップをさらに設けることができ、前記薬剤容器の薬剤を前記シリンジ内に吸引するステップでは、前記液状の薬剤を吸引することができる。
また、上記薬剤の吸引方法においては、上述したいずれかの薬剤の吸引方法を、異なる複数の前記薬剤に対して複数回繰り返し、一の前記シリンジ内に前記複数の薬剤を吸引することができる。
本発明によれば、シリンジを用いて薬剤と混合液とを混合する際に、薬剤容器から薬剤が漏れ出たり揮発したりした場合でも閉鎖空間内にとどめて、外部にまで曝露が及ばなくすることができる。
本発明の第1実施形態に係る薬剤容器収容装置の斜視図である。 図1の断面図である。 図1の装置に収容される薬剤容器の側面図である。 図1の薬剤容器収容装置に図3の薬剤容器を収容する操作を説明する図である。 図1の薬剤容器収容装置を用いて薬剤の吸引を行う動作を説明する図である。 混合液容器の側面図である。 本発明の第2実施形態に係る薬剤容器収容装置の斜視図である。 薬剤容器を収容した状態の図7の薬剤容器収容装置の側方断面図である。 (a)開放状態の弁体付近の断面図である。(b)閉鎖状態の弁体付近の断面図である。 図8のX−X断面図である。 本体上部の側方断面図。 流通段階の図7の薬剤容器収容装置の側方断面図である。 第3実施形態に係る薬剤容器収容装置の斜視図である。 シリンジアダプタの側方断面図である。 ボトル栓収容部の底面図である。 ボトル栓収容部の斜視図である。 薬剤容器を支持した状態のボトル栓収容部の斜視図である。 図1の薬剤容器収容装置の他の例を示す断面図である。 図1の薬剤容器収容装置の他の例を示す断面図である。 本発明に係る薬剤容器収容システムの一実施形態を示す斜視図である。 図20の薬剤容器収容システムの例を示す横断面図である。 図1の薬剤容器収容装置の他の例を示す横断面図である。 図1の薬剤容器収容装置の他の例を示す断面図である。 図1の薬剤容器収容装置の他の例を示す断面図である。 図1の薬剤容器収容装置の他の例を示す断面図である。 第2実施形態の変形例に係るボトル栓収容部を示す斜視図である。 図26のボトル栓収容部の別の斜視図である。 (a)変形例に係る弾性封止部材の断面図である。(b)別の変形例に係る弾性封止部材の断面図である。
1 薬剤容器収容装置
11 本体部
112 第1開口部
111 第2開口部
114 肩部
115 首部
12 蓋部材(閉鎖部)
13 弾性封止部材(弾性封止部)
14 弁機構(閉鎖部)
142 弁部材
51 凸部
52 凹部
6 薬剤容器収容装置
60 本体上部(本体部)
66 弾性封止部材(弾性封止部)
69a リブ(凸部)
69b リブ(凸部)
70 本体下部(本体部、閉鎖部)
8 薬剤容器収容装置
81 袋(本体部)
81a ファスナーロック(閉鎖部)
85 リブ(凸部)
91 リブ(凸部)
S1,S2,S4 空間
H1 貫通孔(第1開口部)
H2 貫通孔(第1開口部)
H5 貫通孔(第2開口部)
H6 貫通孔(第1開口部)
H7 貫通孔(第1開口部)
以下、本発明に係る薬剤容器収容装置、薬剤容器収容システム、薬剤の吸引方法、及び薬剤の混合方法のいくつかの実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
<1.第1実施形態>
図1は第1実施形態に係る薬剤容器収容装置1の斜視図、図2は図1の断面図、図3は薬剤容器2の側面図である。薬剤容器収容装置1は、薬剤が収容された薬剤容器2を収容し、この薬剤容器2に収容された薬剤をシリンジ3を用いて吸引したり、この薬剤を混合液で溶解乃至希釈した上で吸引するための装置である。以下、詳細に説明する。
<1−1.薬剤容器>
まず、本実施形態に用いられる薬剤容器2について説明する。図3に示すように、この薬剤容器2は、一般にバイアル瓶と呼ばれるものであり、ガラス製のボトル本体21と、このボトル本体21の上部に形成された開口を閉鎖するボトル栓22とを有する。ボトル本体21は、全体として略円柱形状に形成されているが、上端部には肩部211を介して径が小さいネック部212が形成され、このネック部212にボトル栓(蓋部)22が取付けられている。ボトル栓22は、ボトル本体21の開口を塞ぐようにネック部212にアルミ等で巻き閉め固定されているが、ボトル本体21の開口を塞ぐ部分は、ゴム、エラストマー等の弾性変形可能な材料により形成されており、後述するように、シリンジ3の針による刺通が可能である。
ここで対象とする薬剤は、主として細胞毒性を有する薬剤であり、曝露すると、これを取り扱う者(主として、医療従事者。以下、ユーザーと言う。)に重篤な副作用を及ぼしたり、細胞毒性に由来する健康被害を及ぼしたり等する可能性のある薬剤である。このような薬剤の例としては、抗悪性腫瘍剤、免疫抑制剤、抗ウィルス剤、抗生物質、放射性医薬品等が挙げられる。なお、薬剤としては、液体のほか、粉末状のもの等があるが、いずれも上記のような構造により薬剤容器2内に密閉される。
<1−2.薬剤容器収容装置の構成>
続いて、薬剤容器収容装置1について説明する。図1及び図2に示すように、本実施形態に係る薬剤容器収容装置1は、内部に閉鎖空間を有する円筒状の本体部11を備えており、この本体部11に上述した薬剤容器2が収容される。本体部11は、プラスチックなどの透明な樹脂材料で形成されている。また、本体部11の軸方向の両端部には、それぞれ第1開口部111及び第2開口部112が形成されており、第1開口部111は、弾性封止部材13によって閉じられ、第2開口部112は透明な樹脂材料で形成された蓋部材12によって閉じられている。これにより、本体部11の閉鎖空間は密閉された気密な空間となる。
本体部11は、円筒状の胴部113を備え、その軸方向の一端部(第2端部)に蓋部材12が取り付けられる第2開口部112が形成されている。したがって、第2開口部112は胴部113とほぼ同じ径の開口である。一方、胴部113の他端部(第1端部)には、漏斗状に傾斜する傾斜面を有する肩部114が形成され、この肩部114の端部に胴部よりも径の小さい首部115が形成されている。そして、この首部115に上述した第1開口部111が形成され、弾性封止部材13によって閉じられている。上述した薬剤容器2は、ボトル栓22から第2開口部112へ挿入することで、本体部11に収容される。そして、後述する図4に示すように、ボトル栓22の径は、首部115の径よりも大きくなっており、これによって、ボトル栓22は本体部11の肩部114に接触するようになっている。そのため、ボトル栓22と弾性封止部材13との間には空間S1が形成されるように構成されている。尚、図示しないが、首部115には、後述するシリンジを保持するための保持部材を必要に応じて適宜設けてもよい。
弾性封止部材13は、ゴム、エラストマー等の弾性変形可能な材料により形成されており、これを径方向に圧縮した状態で、第1開口部111に嵌め込んでいる。蓋部材12は、底面部121と、この底面部121の周縁から起立する円筒状の壁部122とでカップ状に形成されており、第2開口部112の内壁面に挿入されるように構成されている。このとき、胴部113の内壁面に取り付けられたOリング116を介して、蓋部材12の壁部122の外周面と胴部113の内壁面とが密着するため、第2開口部112は気密に閉じられる。
また、蓋部材12の底面部121には通気孔123が形成されており、この通気孔123を内側から塞ぐように、胴部113側の面には、弁機構14が取り付けられている。この弁機構14は、蓋部材12の底面部121に取り付けられる基板141と、この基板141に取り付けられる弁部材142とで構成されている。基板141は、環状の接続部材143を介して蓋部材12の底面部121に取り付けられており、基板141と底面部121との間には空間が形成されている。また、基板141には貫通孔1411が形成されており、基板141の蓋部材12側の面に配置された通気性のある着色シート144により貫通孔1411が塞がれている。さらに、基板141の貫通孔1411には、胴部113側から上述した弁部材142が嵌め込まれている。この弁部材142は、貫通孔1411の径よりも大きい基部1421と、この基部1421から貫通孔1411に嵌まる円錐状の突出部1422とで構成されている。この構成により、弁部材142が胴部113側から押圧されると、弁部材142の突出部1422が貫通孔1411に嵌まり、貫通孔1411が気密に閉じられるようになっている。こうして、貫通孔1411が弁部材142によって閉じられると、蓋部材12には通気孔123が形成されているものの、蓋部材12の内外の通気は遮断される。なお、ここで説明した蓋部材12及び弁機構14が、本発明の閉鎖部に相当する。
<1−3.薬剤の吸引方法/混合方法>
次に、薬剤の吸引方法について、図5〜図6を参照しつつ説明する。ここでは、シリンジ3によって薬剤を吸引した後、これを混合液が収容された混合液容器4内に注入し、患者に投与するための混合薬液を生成する。まず、ここで用いるシリンジ3及び混合液容器4について説明する。
図5に示すように、本実施形態で用いるシリンジ3としては、公知のものを用いることができ、円筒型のシリンダ31と、このシリンダ31内で可動するピストン32とで構成されている。シリンダ31の先端には、液体の吸引及び排出がなされる開口部が設けられており、この開口部に針33が装着される。本実施形態では、この開口部及び針33が本発明の流通部を構成する。
続いて、混合液容器について説明する。図6に示すように、混合液容器4は、プラスチック製のボトル本体41と、このボトル本体41の上部に形成された開口を閉鎖するボトル栓42とを有する。ボトル本体41は、全体として略楕円柱形状に形成されているが、薬剤容器2と同様に、上端部には肩部411を介して径が小さい首部412が形成され、この首部412にボトル栓42が取付けられる。ボトル栓42は、ボトル本体41の開口を塞ぐように首部412に溶着により取付けられる。そして、ボトル栓42において、ボトル本体41の開口を塞ぐ部分は、薬剤容器2と同様に、ゴム、エラストマー等の弾性材料により形成され、シリンジ3の針33による刺通が可能である。尚、混合液容器4は、ボトル形態である必要はなく、バッグタイプのものも当然利用可能である。
この混合液容器4に収容される混合液は、生理食塩水やリンゲル液、蒸留水等であって、薬剤を希釈したり、溶解させたりするための溶液である。なお、ここでいう薬剤の混合とは、例えば、医師、歯科医師又は獣医師の処方箋により行われる調剤行為や、患者が自ら混合する行為や、製薬会社等において混合薬液を製造するために行われる行為等であり、薬剤と混合液とを混合した混合薬液を生成する任意の行為を意味する。
次に、薬剤容器収容装置1への薬剤容器2の取付について、図4を参照しつつ説明する。まず、ユーザーは、図4(a)に示すように、薬剤容器2を、本体部11の第2開口部112から挿入し、ボトル栓22が肩部114に当接するまで本体部11内へ収容する。次に、図4(b)に示すように、蓋部材12を挿入して第2開口部112を閉じる。このとき、蓋部材12を挿入するにしたがって、薬剤容器2の底面が蓋部材12に押圧されるため、薬剤容器2は肩部114と蓋部材12との間でしっかりと固定される。また、薬剤容器2の底面が蓋部材12に押圧されると、弁部材142が基板141の貫通孔1411に押し込まれるため、突出部1422が貫通孔1411を気密に閉じる。この過程においては、弁部材142は貫通孔1411を徐々に閉じるため、空気は外部へ流れ出すことができる。その後、弁部材142の突出部1422は着色シート144を破断して貫通孔1411から突出する。こうして、着色シート144が破断したことが視認されると、蓋部材12がしっかりと閉じられたことを確認することができる。このように、蓋部材12が閉じられると、薬剤容器2は本体部11内で気密な状態で収容される。ユーザーは、同様にして、同じ薬剤または異なる薬剤が収容された複数の薬剤容器収容装置1を準備する。
こうして、薬剤容器2が装置1内に収容されると、シリンジ3の針33を弾性封止部材13に差し込む。針33をさらに差し込むと、針33は本体部11内に進入し、薬剤容器2のボトル栓22に差し込まれる。このとき、薬剤は薬剤容器2に少量だけ収容されているため、シリンジ3で薬剤全量を吸引しやすいように、図5(a)に示すように、ボトル栓22側に薬剤が貯まるよう装置1の向きを変える。こうして、針33がボトル栓22から薬剤容器2内に入り込み、薬剤に接触すると、ピストン32を引き、薬剤を吸引する。そして、所定量の薬剤がシリンダ31内に吸引されると、図5(b)に示すように、針33を薬剤容器2及び弾性封止部材13から引き抜く。なお、所定量とは、例えば抗がん剤の場合は、患者の体表面積、体重、年齢等に応じて決定される、薬剤の投与量である。このとき、針33の引き抜きとともに薬剤が薬剤容器2から漏れたとしても、この薬剤は、ボトル栓22と弾性封止部材13との間の空間S1で、本体部11内に漏出するため、薬剤が本体部11から外部に漏れるのを防止することができる。特に、針33を弾性封止部材13から引き抜くときに、針33は弾性封止部材13に擦られながら引き抜かれるため、針33に付着した薬剤は空間S1内に留まる。
こうして、所定量の薬剤を薬剤容器2から吸引すると、ユーザーは、シリンジ3に薬剤を保持したまま、別の薬剤容器収容装置1から同様にして薬剤を吸引する。そして、シリンジ3内に複数の薬剤が収容されると、ユーザーは、シリンジ3の針33を混合液容器4のボトル栓42に差し込み、ピストン32を押し込む。これにより、シリンジ3内の薬剤がすべて混合液容器4内に注入され、薬剤と混合液とが混合される。こうして、混合薬液が生成される。
その後、ユーザーは、混合薬液入りの混合液容器4を患者のところへ運び、混合液容器4内の混合薬液を点滴等の方法で患者へ投与する。続いて、ユーザーは、シリンジ3及び薬剤容器収容装置1を廃棄する。このとき、薬剤容器2は薬剤容器収容装置1から取り出すことなく、閉鎖空間内に収容されたままで、装置1とともに破棄されるため、外部に曝露されることがない。そのため、薬剤により汚染された装置1、薬剤容器2及びシリンジ3を安全に廃棄することができる。
以上の説明では、薬剤が液状である場合について説明したが、薬剤が粉末である場合には、次のように行う。まず、シリンジ3の針33を混合液容器4に差し込み、混合液をシリンジ3内に吸引する。続いて、シリンジ3の針33を薬剤容器収容装置1の弾性封止部材13に差し込み、さらに針33を薬剤容器2内に差し込む。この状態で、ピストン32を押し込み、シリンジ3内に混合液を薬剤容器2内に注入する。これにより、粉末の薬剤と混合液とが混合され、液状の薬剤が生成される。その後、この液状薬剤を吸引し、シリンジ3内に薬剤を保持する。続いて、シリンジ3の針33を混合液容器4のボトル栓42に差し込み、シリンジ3内の薬剤を混合液容器4内に注入する。このようにして、他の薬剤についても同様に混合液を注入して液状薬剤を生成した後、シリンジ3で吸引して混合液と混合すると、上述したように混合薬液が生成される。なお、薬剤容器2内に注入する混合液は、混合薬液を生成するための混合液容器4から吸引したものでなくてもよく、溶解乃至希釈用の他の混合液を用いることもできる。
<1−4.特徴>
以上のように、本実施形態によれば、密閉された閉鎖空間内に薬剤容器2を収容することができ、さらに、本体部11に収容された薬剤容器2のボトル栓22と、本体部11の第1開口部111を密閉する弾性封止部材13との間に空間S1を形成するように、薬剤容器2が収容されている。そのため、シリンジ3の針33を弾性封止部材13及びボトル栓22に貫通し、薬剤をシリンジ3に吸引した後、針33を引き抜くとき、万一、薬剤が薬剤容器2から漏れたとしても、漏れた薬剤はボトル栓22と弾性封止部材13との間の空間S1に留まるため、薬剤を閉鎖空間内に閉じ込めることができる。その結果、薬剤をシリンジ3に吸引する際に、弾性封止部材13の外部にまで薬剤の暴露が及ぶのを防止することができる。そして、薬剤容器2は薬剤容器収容装置1内に密閉されているため、薬剤容器収容装置1をそのまま廃棄することで、薬剤を外部に曝露させることなく、薬剤容器2を廃棄することができる。
<2.第2実施形態>
以下、第2実施形態に係る薬剤容器収容装置6について説明する。図7は、薬剤容器収容装置6の斜視図である。薬剤容器収容装置6も、第1実施形態に係る薬剤容器収容装置1と同じく、薬剤容器2を収容し、この薬剤容器2に収容された薬剤をシリンジ3を用いて吸引するための装置である。薬剤の吸引に当たり、シリンジ3を用いて薬剤容器2内で薬剤を混合液で溶解乃至希釈してもよいことも、第1実施形態と同様である。図8は、薬剤容器収容装置6の断面図であって、2つの異なるサイズの薬剤容器2を収容した状態を示しているが、このように、薬剤容器収容装置6は、様々なサイズの薬剤容器2を収容することが可能である。なお、第2実施形態で用いられる薬剤容器2、シリンジ3及び混合液容器4については、第1実施形態と同様であるため、ここではその説明を省略する。以下では、第1実施形態との差異を中心として、第2実施形態に係る薬剤容器収容装置6について説明する。
<2−1.薬剤容器収容装置の構成>
図7及び図8に示すように、薬剤容器収容装置6は、本体上部60と、本体下部70とを有し、これらの部60,70は、互いに組み合わされて、内部に薬剤容器2を収容するための概ね円柱状の空間(閉鎖空間)を形成する。本体上部60及び本体下部70は、プラスチックなどの透明な樹脂材料で形成されている。なお、本実施形態の説明において、上下方向及び水平方向は、図8のとおり、すなわち、薬剤容器収容装置6内に収容された薬剤容器2のボトル栓22がボトル本体21の上側に配置される状態を基準に定義され、特に断らない限り、薬剤容器収容装置6の使用状態における鉛直上下方向とは無関係である。
図8に示すとおり、本体上部60は、シリンダ31の針33の付け根付近の部位を受け取るための空間を形成するシリンジ支持部61と、薬剤容器2のボトル栓22を受け取るための空間を形成するボトル栓収容部63とを有する。シリンジ支持部61は、概ね円筒状であるが、より正確には、シリンダ31の針33の付け根付近の2段構造の部位(図5等参照)に対応するように、径のより大きい円筒状の部材61aの下方に、径のより小さい円筒状の部材61bを同軸となるように連結したような構造を有している。これにより、シリンジ支持部61は、シリンジ3をしっかりと受け取ることができるとともに、針33を薬剤容器2のボトル栓22に対し位置合わせすることができる。また、図7に示すように、上側の円筒状の部材61aは、周方向に略均等な間隔で複数個所(図7の例では、2箇所)切り欠かれており、これにより、シリンダ31の挿入時に、シリンダ31の径に合わせて容易に変形する。なお、上側の円筒状の部材61aの上部は開口しており、ここからシリンジ支持部61内の空間にシリンダ31及び針33が挿入される。
一方、下側の円筒状の部材61bの下端縁には、水平方向に広がる円板状の底壁61cが連続しており、この底壁61cの中央には、シリンジ3の針33が通り抜けるための貫通孔H1(第1開口部)が形成されている。また、この底壁61cの下面には、この貫通孔H1を下方から気密に塞ぐように、弾性封止部材66が隙間なく取り付けられている。弾性封止部材66は、ゴム、エラストマー等の弾性変形可能な材料により形成されており、貫通孔H1を通り抜けてきたシリンジ3の針33により、刺通が可能である。弾性封止部材66は、概ね円柱状であるが、針33が通り抜けやすいように肉厚を減らすべく、上面中心付近に底面にまで達さない程度の窪みが形成されている。また、弾性封止部材66の周面は、その全体が、本体上部60の一部を構成する円筒状の部材62で隙間なく気密に覆われている。弾性封止部材66と、底壁61cとは、同軸に配置されている。尚、弾性封止部材66と上記シリンジ支持部61とを一体成形して部品点数を減らすこともできる。
ボトル栓収容部63は、上下の開口した円筒状の側面部63aと、この側面部63aの上端縁に連続する円板状の上面部63bとを有している。上面部63bの中央には、シリンジ3の針33が通り抜けるための貫通孔H2(第1開口部)が形成されている。この上面部63bには、弾性封止部材66の底面及び弾性封止部材66を保護する円筒状の部材62が接触し、固定されている。したがって、貫通孔H2は、弾性封止部材66により、隙間なく気密に塞がれている。上面部63bと、弾性封止部材66とは、同軸に配置されている。
本体上部60はさらに、ボトル栓収容部63の側面部63aよりも径の大きい円筒状の下部65と、この下部65の上端縁及び側面部63aの下端縁に連続する漏斗状の傾斜面部64とを有している。ボトル栓収容部63と、傾斜面部64と、下部65とは、全て同軸に配置されている。
また、本体上部60は、薬剤容器収容装置6の内部空間を外部空間に連通させる連通路H3を形成する連通路形成部材67と、この連通路H3を閉鎖可能な弁体68とを有している。連通路形成部材67は、ボトル栓収容部63の側面に沿って傾斜面部64から上方に延びる円筒状の部材であり、ボトル栓収容部63と一体的に成形されている。弁体68は、連通路形成部材67の上端側の開口に配置されており、連通路形成部材67の上部が、弁体68を支持する弁座となっている。
弁体68は、連通路形成部材67により規定される連通路H3に挿入される胴部68aと、胴部68aの上面に連続する蓋部68bとを有している。蓋部68bは、連通路H3よりも径の大きい円板状の部材であり、これにより、胴部68aが連通路H3内で脱落しないよう構成されている。一方、胴部68aは、概ね円柱状の部材であり、胴部68aが連通路H3内に挿入されていない状態では、胴部68aの径は、連通路H3の径よりも僅かに大きい。しかしながら、弁体68及び連通路形成部材67を形成する樹脂材料の弾性により、胴部68aを連通路H3に挿入しようとすると、胴部68a及び連通路形成部材67が変形することで、この挿入が可能になる。その結果、胴部68aが連通路H3に挿入された状態では、胴部68aの外周面と、連通路形成部材67の内周面とは、隙間なく気密に接触する。また、胴部68aには、その底面から上方に延びるスリットH4が形成されている(図9参照)。このスリットH4は、横断面視において、一定の幅を有する直線状であり、胴部68aの中心を通って胴部68aの外周に達している。したがって、胴部68aの下部は二股形状であるが、胴部68aを形成する樹脂材料の弾性により、これらの二股の足は、径方向外方に向かって付勢されている。その結果、胴部68aの外周面と、連通路形成部材67の内周面との間の摩擦力が大きく保たれており、胴部68aは、上方から意図的に強い力を加えない限り、連通路H3内で移動することはない。
図9に示すように、連通路形成部材67の上部は、その下部よりも径方向内方にやや突出した肉厚の部位となるように形成されており、その結果、連通路H3の上部には、段差D1が形成されている。そして、この段差D1に対応するように、胴部68aの下部にも段差D2が形成されており、これらの段差D1,D2どうしがしっかりと噛み合うことで、ひとたび連通路H3内に挿入された胴部68aが、連通路H3から外部へ脱落することが防止されている。
また、図9(a)に示すように、段差D1,D2どうしがしっかりと噛み合った状態では、スリットH4の上部は、連通路形成部材67の上端よりも上方に位置する。したがって、この状態では、薬剤容器収容装置6の内部空間に連通する連通路H3は、スリットH4を介して、外部空間に開放されている。一方、図9(b)に示すように、上方から指などで強い力を加えて、蓋部68bをその下面が連通路形成部材67の上面にしっかりと接触するまで連通路H3内に押し込むと、薬剤容器収容装置6の内部空間に連通する連通路H3は、外部空間に対して閉鎖される。
ここで、ボトル栓収容部63の説明に戻る。図10は、図8のX−X断面図である。図10に示すように、ボトル栓収容部63の上面部63bの下面(第1対向面)には、貫通孔H1を中心として放射状に等間隔で配置される複数本(本実施形態では、6本)のリブ69a(凸部)が形成されている。ボトル栓収容部63は、上述した通り、薬剤容器2のボトル栓22を受け取るための空間を規定するが、これらのリブ69aにより、薬剤容器2のボトル栓22の天面と、この天面に対向するボトル栓収容部63の上面部63bの下面との間には、一定の距離が保たれる。その結果、ボトル栓22の天面と弾性封止部材66との間には、薬剤容器2から漏れた薬剤を収容するための空間S2が確保される。したがって、簡易な構造で、薬剤容器2から漏れた薬剤を収容可能な空間S2を確保することができる。
図11は、本体上部60の断面図である。図11に示すように、ボトル栓収容部63の側面部63aの内周面(第2対向面)には、周方向に等間隔で配置される複数本(本実施形態では、6本)のリブ69b(凸部)が形成されている。本実施形態では、これらのリブ69bは、上述のリブ69aにそれぞれ連続しており、薬剤容器2のボトル栓22の天面付近からボトル栓22の下端付近まで延びている。したがって、これらのリブ69bにより、薬剤容器2のボトル栓22の側面と、この側面に対向するボトル栓収容部63の側面部63aの内周面との間には、一定の距離が保たれる。その結果、ボトル栓22の側面とボトル栓収容部63の側面部63aとの間には、一定の空間S3が確保される。したがって、上述の空間S2に落下した薬剤は、これらのリブ69bに案内されて、空間S3内をボトル栓22の天面付近からボトル栓22の下端付近まで移動し、その後、ボトル本体21の外周面と、傾斜面部64、下部65及び本体下部70との間の空間まで達する。したがって、薬剤容器2から漏れた薬剤を貫通孔H1,H2から離れるように移動させることができ、薬剤の貫通孔H1,H2からの漏れを確実に防止することができる。特に、薬剤が漏れた量が多い場合には、薬剤の漏れの防止に大きい役割を果たす。
以下、本体下部70の構成について、詳細に説明する。本体下部70は、図8に示すように、円筒状の側壁部71と、側壁部71の下端よりもやや上方で水平方向に広がる円板状の底面部72とを有しており、概ねカップ状に形成されている。側壁部71の外径は、本体上部60の下部65の内径とほぼ同じである。本体上部60の下部65の下端側には、薬剤容器2を本体上部60内に収容するための開口H5(第2開口部)が形成されており(図11参照)、本体下部70は、本体上部60内に挿入されることで、この開口H5を閉じることができる。このとき、側壁部71の外周面の上端付近に取り付けられたOリング73を介して、側壁部71の外周面と、本体上部60の下部65の内周面とが密着するため、この開口H5は気密に閉じられる。
なお、薬剤容器収容装置6は、流通段階では、本体下部70を本体上部60内に、使用状態とは上下逆さまに挿入した状態とすることが好ましい。すなわち、図12に示すように、Oリング73側からではなく、底面部72側から挿入した状態とすることが好ましい。このようにすれば、薬剤容器収容装置6が嵩張らない上、薬剤容器収容装置6内に薬剤容器2を収容するに当たり、Oリング73の圧着のせいで、本体下部70を本体上部60内から取り出しにくくなることがない。
<2−2.薬剤の吸引方法/混合方法>
次に、第2実施形態に係る薬剤の吸引方法について、第1実施形態との差異を中心に説明する。まず、ユーザーは、開口H5を介して薬剤容器2を本体上部60内に挿入し、ボトル栓22の天面が、ボトル栓収容部63の上面部63bに形成されているリブ69aに当接するまで、薬剤容器2を本体上部60内へ押し込む。次に、本体上部60内に本体下部70を挿入して開口H5を閉じる。このとき、本体下部70を挿入するにしたがって、薬剤容器2の底面が本体下部70に押圧されるため、薬剤容器2はボトル栓収容部63の上面部63bと本体上部60の底面部72との間でしっかりと固定される。この過程においては、弁体68が連通路H3を開放しているため、連通路H3を介して、空気は外部へ流れ出すことができる。そして、その後、弁体68の蓋部68bに指などで上方から強い力を加えて、弁体68の胴部68aを可能な限り連通路形成部材67内に押し込むことで、連通路H3を閉じる。そして、以上のように、本体下部70及び弁体68が閉じられると、薬剤容器2は本体部11内で気密な状態で収容される。ユーザーは、同様にして、同じ薬剤または異なる薬剤が収容された複数の薬剤容器収容装置6を準備する。これ以降の作業については、第1実施形態と同様であるため、説明を省略する。
<2−3.特徴>
以上のように、第2実施形態においても、密閉された閉鎖空間内に薬剤容器2を収容することができ、さらに、薬剤容器2のボトル栓22と、本体上部60の貫通孔H2を密閉する弾性封止部材66との間に空間S2を形成するように、本体上部60及び本体下部70内に薬剤容器2が収容される。そのため、シリンジ3の針33を弾性封止部材66及びボトル栓22に貫通し、薬剤をシリンジ3に吸引した後、針33を引き抜くとき、万一、薬剤が薬剤容器2から漏れたとしても、漏れた薬剤はボトル栓22と弾性封止部材66との間の空間S2に留まるため、薬剤を閉鎖空間内に閉じ込めることができる。その結果、薬剤をシリンジ3に吸引する際に、弾性封止部材66の外部にまで薬剤の暴露が及ぶのを防止することができる。そして、薬剤容器2は薬剤容器収容装置6内に密閉されているため、薬剤容器収容装置6をそのまま廃棄することで、薬剤を外部に曝露させることなく、薬剤容器2を廃棄することができる。
<3.第3実施形態>
以下、第3実施形態に係る薬剤容器収容装置8について説明する。図13は、薬剤容器収容装置8の外観図である。薬剤容器収容装置8も、第1及び第2実施形態に係る薬剤容器収容装置1,6と同じく、薬剤容器2を収容し、この薬剤容器2に収容された薬剤をシリンジ3を用いて吸引するための装置である。また、薬剤の吸引に当たり、シリンジ3を用いて薬剤容器2内で薬剤を混合液で溶解乃至希釈してもよいことも、第1及び第2実施形態と同様である。なお、第3実施形態で用いられる薬剤容器2、シリンジ3及び混合液容器4についても、第1及び第2実施形態と同様であるため、ここではその説明を省略する。以下では、第1及び第2実施形態との差異を中心として、第3実施形態に係る薬剤容器収容装置8について説明する。
<3−1.薬剤容器収容装置の構成>
図13に示すように、第3実施形態に係る薬剤容器収容装置8と、第1及び第2実施形態に係る薬剤容器収容装置1,6との主な相違点は、薬剤容器2が、硬質の容器体ではなく、変形自在な軟質の袋により収容される点である。よって、第3実施形態に係る薬剤容器収容装置8は、第1及び第2実施形態に係る薬剤容器収容装置1,6よりも、様々なサイズや形状の薬剤容器を収容することが可能であり、したがって、薬剤容器収容装置8は、様々なサイズや形状の薬剤容器を取り扱うことができる。
具体的には、薬剤容器収容装置8は、薬剤容器2を収容するための空間(閉鎖空間)を形成する概ね矩形状の袋81と、袋81の上部に配置され、シリンジ3の針33を袋81内に案内するシリンジアダプタ82とを有する。袋81は、軟質のプラスチックなどの樹脂材料で形成されているが、シリンジアダプタ82は、硬質のプラスチックなどの樹脂材料で形成されている。なお、本実施形態の説明において、上下方向及び水平方向は、図13のとおり、袋81側を下、シリンジアダプタ82側を上として定義され、特に断らない限り、薬剤容器収容装置6の使用状態における鉛直上下方向とは無関係である。
袋81の下部付近には、袋81内の空間を開閉可能なファスナーロック81aが形成されている。ファスナーロック81aは、気密に閉じられる一方、ファスナーロック81aが開かれることにより形成される開口(第2開口部)は、薬剤容器2を袋81内に収容するための開口となる。
図14は、シリンジアダプタ82の側方断面図である。図14に示されるように、シリンジアダプタ82は、第2実施形態と同様のシリンジ支持部61と、円筒状の部材62と、弾性封止部材66とを有している。これらの部材61,62及び66の構成や機能、位置関係等は全て第2実施形態と同様であるため、ここでは、説明を省略する。
また、シリンジアダプタ82は、ドーナツ状の板部材83を有しており、この板部材83の中央の開口に、円筒状の部材61bが挿入されている。これらの部材83,61bの上下方向の厚みは、概ね同じである。そして、ドーナツ状の板部材83の外周面には、袋81の上部中央の部位が、熱シールや超音波シール等の溶着方法や、接着剤を用いる等の公知の方法で、隙間なく気密に接着されている。したがって、袋81と板部材83との間の継目部分において、袋81の内部空間は、外部空間から遮断されている。また、ドーナツ状の板部材83と、その中央の円筒状の部材61bとは、互いに隙間なく気密に接触している。したがって、これらの部材83,部材61bの継目部分においても、袋81の内部空間は、外部空間から遮断されている。
また、シリンジアダプタ82は、上述の円筒状の部材62及び弾性封止部材66の下方に、薬剤容器2のボトル栓22を受け取るための空間を形成するボトル栓収容部84を有している。図15及び図16に示すとおり、ボトル栓収容部84は、概ね円板状の上面部84aと、この上面部84aの周縁から下方に延びる複数の(本実施形態では、3つ)の側壁部84bとを有している。複数の側壁部84bは、互いに僅かに隙間を開けつつ、上面部84aの360°の周縁のうち全体で概ね180°分を占めている。また、これらの側壁部84bの下部は、その上部よりも径方向内方にやや突出するように構成されており、その結果、側壁部84bの下部には、段差D3が形成されている(図16参照)。そして、薬剤容器2のボトル栓22を、ボトル栓収容部84内の空間に、側壁部84bが存在していない側方側からスライド式に挿入すると、この段差D3が、薬剤容器2のボトル栓22とネック部212との間に形成される段差に噛み合う(図17参照)。これにより、薬剤容器2は、ボトル栓収容部84により吊り下げ式に支持されることになる。また、側壁部84bは、複数の部材から構成されているため、側壁部84bを形成する樹脂材料の弾性により、側壁部84bが径方向外方にやや広がるように変形することが可能であり、薬剤容器2のボトル栓22をボトル栓収容部84内の空間に容易に挿入することができる。
ボトル栓収容部84の上面部84aの中央には、シリンジ3の針33が通り抜けるための貫通孔H6(第1開口部)が形成されている。また、上面部84aには、上述の弾性封止部材66の底面及び弾性封止部材66を保護する円筒状の部材62が接触し、固定されている。したがって、貫通孔H6は、弾性封止部材66により、隙間なく気密に塞がれている。なお、上面部84aと、弾性封止部材66とは、同軸に配置されている。
また、図14〜図16に示すように、ボトル栓収容部84の上面部84aの下面には、複数本(本実施形態では、2本)のリブ85(凸部)が形成されている。そして、これらのリブ85により、薬剤容器2のボトル栓22がボトル栓収容部84内の空間で上下方向に移動したとしても、ボトル栓22の天面と、この天面に対向するボトル栓収容部84の上面部84aの下面(第1対向面)との間には、一定の距離が保たれる。その結果、ボトル栓22の天面と弾性封止部材66との間には、薬剤容器2から漏れた薬剤を収容するための空間S4が確保されることになる(図17参照)。したがって、簡易な構造で、薬剤容器2から漏れた薬剤を収容可能な空間S4を確保することができる。
<3−2.薬剤の吸引方法/混合方法>
次に、第3実施形態に係る薬剤の吸引方法について、第1及び第2実施形態との差異を中心に説明する。まず、ユーザーは、袋81のファスナーロック81aを開き、これにより形成される開口から薬剤容器2を袋81内に挿入する。そして、薬剤容器2のボトル栓22をボトル栓収容部84の段差D3に引っ掛ける。なお、このとき、ボトル栓収容部84のサイズが、薬剤容器2のボトル栓22の形状に合わせて設計されている場合には、薬剤容器2はボトル栓収容部63によりしっかりと固定される。その後、袋81内から簡単に空気を抜きつつ、ファスナーロック81aを閉じる。これにより、薬剤容器2は袋81内で気密な状態で収容される。ユーザーは、同様にして、同じ薬剤または異なる薬剤が収容された複数の薬剤容器収容装置8を準備する。これ以降の作業については、第1及び第2実施形態と同様であるため、説明を省略する。
<3−3.特徴>
以上のように、第3実施形態においても、密閉された閉鎖空間内に薬剤容器2を収容することができ、さらに、薬剤容器2のボトル栓22と、ボトル栓収容部84の貫通孔H6を密閉する弾性封止部材66との間に空間S4を形成するように、袋81内に薬剤容器2が収容される。そのため、シリンジ3の針33を弾性封止部材66及びボトル栓22に貫通し、薬剤をシリンジ3に吸引した後、針33を引き抜くとき、万一、薬剤が薬剤容器2から漏れたとしても、漏れた薬剤はボトル栓22と弾性封止部材66との間の空間S4に留まるため、薬剤を閉鎖空間内に閉じ込めることができる。その結果、薬剤をシリンジ3に吸引する際に、弾性封止部材66の外部にまで薬剤の暴露が及ぶのを防止することができる。そして、薬剤容器2は薬剤容器収容装置8内に密閉されているため、薬剤容器収容装置8をそのまま廃棄することで、薬剤を外部に曝露させることなく、薬剤容器2を廃棄することができる。
<4.変形例>
以上、本発明のいくつかの実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。また、後述する変形例の要旨は、適宜組み合わせることができる。
<4−1>
第1実施形態では、蓋部材12と弁機構14によって第2開口部112を密閉しているが、次のように構成することもできる。例えば、図18(a)に示すように、蓋部材12に外部に突出する円筒部15を設け、この円筒部15を介して本体部11の内外が連通するように構成する。そして、この円筒部15には、薬剤容器2を押圧するアジャスタ16が取り付けられている。アジャスタ16は、本体部11の中で薬剤容器2の底面を押圧する円板状の押圧部161と、本体部11の外部に配置される円板状の操作部162と、これら押圧部161と操作部162とを連結する連結棒163とで構成されている。連結棒163は、円筒部15に挿通されており、円筒部15の内壁面に設けられたOリング151により、円筒部15と連結棒163との隙間が密閉されている。また、蓋部材12の円筒部15にはネジ板17が取り付けられており、このネジ板17を締め付けると、円筒部15が径方向内方に締め付けられ、円筒部15に連結棒163が固定されるようになっている。これにより、アジャスタ16の位置を固定することができる。もちろん、上記実施形態と同様に、蓋部材12と本体部11との間に、必要に応じてOリング等を配置して気密性を高めることができる。
以上の機構によれば、図18(b)に示すように、本体部11に薬剤容器2を挿入した後、蓋部材12を閉じ、これに続いて、アジャスタ16の操作部162を押し込んで、薬剤容器2を第1開口部111側へ押圧する。これにより、薬剤容器2のボトル栓22が本体部11の傾斜面に当接し、本体部11内で薬剤容器2が位置決めされる。これに続いて、ネジ板17を回転すると、円筒部15が締め付けられ、アジャスタ16が固定される。これにより、薬剤容器2の位置が固定される。なお、第2実施形態においても、以上のようなアジャスタ16を本体下部70の底面部72に設けることにより、薬剤容器収容装置6内で薬剤容器2を固定するようにしてもよい。
<4−2>
第1実施形態において、蓋部材12を本体部11に取付けるための構成は、特には限定されない。例えば、図19に示すように、蓋部材12の壁部122の内壁面に第1突起124を形成する一方、本体部11の外周面に沿って第1突起124と係合する複数の第2突起117を形成する。第2突起117は、環状に形成されるとともに、外周面軸方向に沿って所定間隔を置いて複数設けられ、且つ蓋部材12が開かないように第2突起117は第1開口部111に向けて傾斜するように形成する。これにより、第2突起117が抜け止めになり、第1突起124が第2突起117から第2開口部112側へ外れないようになっている。また、弁機構14の基板141の周縁にOリング145を取付けておき、このOリング145が第2開口部112の内壁面と密着するようにしておく。このような構成であっても、蓋部材12を第2開口部112に取付けることで、本体部11を密閉することができ、しかも、一旦取付けられた蓋部材12が外れるのを確実に防止することができる。尚、第1突起124は、蓋部材12の壁部122の内壁面の全周にわたって形成しておくと、第2突起117と係合させ易くなる。なお、本変形例の要旨は、第1実施形態だけでなく、第2実施形態において本体下部70を本体上部60に取付ける場合にも適用可能である。
<4−3>
第1実施形態において、蓋部材12の構成は、上述した以外のものでもよく、少なくとも第2開口部112を密閉できるものであればよい。したがって、弁機構14を設けず、通気孔123がない蓋部材12を本発明の閉鎖部として利用することもできる。また、薬剤容器2を本体部11内に固定する固定機構を別途設け、蓋部材12とは独立して薬剤容器2を本体部11に固定することもできる。固定機構としては、例えば、薬剤容器2を挟んだり、周方向から押圧するような機構にすることができる。なお、本変形例の要旨は、第1実施形態だけでなく、第2実施形態においても適用可能であり、第2実施形態から弁体68及び連通路形成部材67を省略してもよいし、固定機構も別途設けてもよい。
<4−4>
第1実施形態では、複数の薬剤容器収容装置1を別個に用意したが、図20に示すように、これらを連結した薬剤容器収容システムを用いることもできる。このシステムでは、各薬剤容器収容装置1の外周面、つまり本体部の外周面に90度おきに軸方向に延びる凸部51及び凹部52を設け、凸部51と凹部52を係合させることで装置1同士を連結する。凸部51と凹部52を設ける位置は特には限定されず、例えば、図21(a)に示すように、本体部11の外周面に、一対の凸部51と一対の凹部52を、それぞれ対向するように配置することができる。すなわち、凸部51と凹部52とが90度おきに交互に形成されている。あるいは、図21(b)に示すように、本体部11の外周面に、一対の凸部51及び一対の凹部52が周方向に隣接するように形成することができる。このように凸部51と凹部52が形成された薬剤容器収容装置1を複数準備し、凸部51と凹部52とを係合させることで、複数の薬剤容器収容装置1を一体化する。これにより、複数の薬剤容器をまとめて振盪して溶解操作が可能となる。また、シリンジ3で薬剤を吸引する際にも、すべての薬剤容器2が近接して配置されるため、複数の薬剤を吸引しやすくなり、操作性が向上する。なお、凸部51及び凹部52は必ずしも90度おきに形成されてなくてもよく、隣接する薬剤容器収容装置1同士を連結できるようになっていればよい。また、凸部51及び凹部52を形成する以外にも、弾性封止部材13が同じ方向を向くように、薬剤容器収容装置1同士を連結できればよく、面ファスナー等を用いたり、その他、種々の公知の方法を適用することができる。なお、本変形例の要旨は、第1実施形態だけでなく、第2実施形態においても適用可能であり、複数の薬剤容器収容装置6を同様に連結できるようにしてもよい。
<4−5>
第1実施形態では、図22に示すように、本体部11の肩部114の傾斜面に、軸方向に延びる複数のリブ又は溝18を設けることができる。これにより、ボトル栓22と弾性封止部材13との間の空間Sに漏出した薬剤を、溝またはリブ18に沿って胴部113側に移動させることができる。したがって、薬剤容器2から漏れた薬剤を第1開口部111から離れるように移動させることができ、薬剤の第1開口部111からの漏れを確実に防止することができる。特に、薬剤が漏れた量が多い場合には、薬剤を溝またはリブ18に沿って流しやすくなり、薬剤の漏れの防止に大きい役割を果たす。
<4−6>
第1実施形態では、薬剤容器2のボトル栓22が、本体部11の肩部114の傾斜面に接触するようにしているが、ボトル栓22と弾性封止部材13との間に空間Sが形成されるのであれば、この態様は特には限定されない。例えば、図23(a)に示すように、肩部114に段を設け、この段にボトル栓22が嵌まるようにすることもできる。また、図23(b)に示すように、肩部114を平坦にし、この肩部114にボトル栓22を接触させることもできる。この場合、首部115の内部空間が、上述した空間Sとなる。
<4−7>
第1実施形態では、薬剤容器収容装置1に設けられる弾性封止部材13を、第1開口部111に直接嵌め込む形態としているが、第1開口部111を閉じ、且つ、シリンジの針(流通部)が差し込まれるように構成されていれば、その態様は特には限定されない。例えば、薬剤容器2に設けられるボトル栓22のように、構成してもよい。
<4−8>
第1実施形態では、本体部に第2開口部を設け、ここから薬剤容器を収容しているが、薬剤容器の収容方法は特には限定されない。例えば、図24に示すように、本体部11の外周面に開口119を形成し、この開口119を気密に塞ぐような蓋部材120を設ける。また、本体部11の底面、つまり第1開口部111と対向する面には、バネ9を設けておき、本体部内に収容された薬剤容器を第1開口部側に押圧し、薬剤容器のボトル栓が本体部の肩部に接触するようにする。このようにしても、上記空間Sを形成した状態で薬剤容器を密閉することができる。なお、第2開口部の位置に関する本変形例の要旨は、第2実施形態及び第3実施形態でも同様に適用可能である。
あるいは、図25に示すように、第1開口部111を含む本体部11の肩部114、首部115が一体となった蓋部材130を形成し、これで本体部11の胴部113に形成された開口部180を塞ぐようにすることもできる。
<4−9>
第2実施形態において、リブ69a,69bの本数は、上述したものに限定されず、1本〜5本または、7本以上であってもよい。また、両者の本数は、同数でなくてもよい。第3実施形態のリブ85の本数についても、同様である。
<4−10>
第2実施形態において、薬剤容器2のボトル栓22と薬剤容器収容装置6との接触を妨げる凸部の形状は、上述したリブ69a,69bの形状に限られず、例えば、単なる点状の凸部であってもよい。第3実施形態のリブ85の形状についても、同様である。
<4−11>
薬剤容器2のボトル栓22と薬剤容器収容装置との接触を妨げる凸部が形成される位置は、上述した薬剤容器収容装置6の例では、本体上部60のボトル栓収容部63の上面部63bの下面及び側面部63aの内周面が好ましいが、他の薬剤容器収容装置の構成であれば、他の位置とすることができる。例えば、第1実施形態の薬剤容器収容装置1の例では、弾性封止部材13における、薬剤容器2のボトル栓22の天面と対向する対向面に、凸部を形成してもよい。すなわち、このような凸部は、薬剤容器2のボトル栓22と薬剤容器収容装置との接触を妨げる役割を果たすのであれば、薬剤容器収容装置の本体部ではなく弾性封止部に形成することも可能であるし、両方に形成することも可能である。
<4−12>
第2実施形態において、上述のリブ69bに代えて又は加えて、溝を形成してもよい。この場合も、薬剤容器2のボトル栓22の天面と弾性封止部材66との間の空間S2に落下した薬剤を、空間S3内を介して下方の空間まで案内することができる。
<4−13>
第3実施形態におけるボトル栓収容部84を、図26及び図27に示すようなボトル栓収容部90に置換してもよい。すなわち、このボトル栓収容部90は、概ね円板状の上面部90aと、この上面部90aの周縁から下方に延びる複数の(本実施形態では、6つ)の側壁部90bとを有している。そして、第3実施形態と同じく、上面部90aの中央には、シリンジ3の針33が通り抜けるための貫通孔H7(第1開口部)が形成されている。また、複数の側壁部90bは、互いに僅かに隙間を開けつつ、上面部90aの360°の周縁に等間隔に配置されている。そして、ここでも、これらの側壁部90bの下部には、第3実施形態の段差D3に相当する段差D4が存在するため、薬剤容器2をボトル栓収容部90により吊り下げ式に支持することができる。ただし、側壁部90bは、上面部90aの周囲360°に全体的に広がっているため、ボトル栓収容部90内の空間に、ボトル栓22を側方側からスライド式に挿入することができない。そこで、この変形例では、ボトル栓22をボトル栓収容部90の下方から挿入する。このとき、側壁部90bは、複数の部材から構成されているため、側壁部90bを形成する樹脂材料の弾性により、径方向外方にやや広がるように変形することが可能であり、ボトル栓22をボトル栓収容部90内の空間に容易に挿入することができる。そして、以上のような構成によれば、ひとたびボトル栓収容部90に支持された薬剤容器2は、ボトル栓収容部90から横方向に脱落することがなく、より強固に支持されることになる。また、この変形例においても、上面部90aの下面には、第3実施形態のリブ85に相当する複数本のリブ91を形成し、ボトル栓22と弾性封止部材66との間に、薬剤容器2から漏れた薬剤を収容可能な空間S4を確保することが好ましい。なお、この変形例では、リブ91は、貫通孔H7を中心に放射状に配列されている。
<4−14>
第1実施形態において、弾性封止部材13を図28(a)に示すように、中空の部材することができ、さらには、図28(b)に示すように、当該内部の空間S5に吸水性材料19を充填することができる。この場合、針33を弾性封止部材13から引き抜くときに、万一、微量の薬剤が針33に付着して外部に出ようとしたとしても、以上の空間S5に留まらせておく又は吸水性材料19に保持させることができる。従って、本変形例では、外部への薬剤の漏れをより確実に防止することができる。なお、本変形例は、第2実施形態及び第3実施形態の弾性封止部材66にも適用することができ、この場合も同様に、針33を弾性封止部材66から引き抜くときに、外部への薬剤の漏れをより確実に防止することができる。

Claims (15)

  1. 液体の吸引及び排出を行う流通部を有するシリンジを用いて、前記流通部を貫通可能な蓋部を有する薬剤容器に収容された薬剤の吸引を行うための薬剤容器収容装置であって、
    前記薬剤容器が収容される閉鎖空間、及び第1開口部を有する本体部と、
    前記本体部の第1開口部を密閉し、前記シリンジの流通部が貫通可能な弾性封止部と、
    を備え、
    前記本体部は、収容された前記薬剤容器の蓋部と前記弾性封止部との間に空間を形成するように、前記薬剤容器を収容する、薬剤容器収容装置。
  2. 前記本体部は、前記薬剤容器を収容するための第2開口部と、当該第2開口部を密閉するための閉鎖部と、を備えている、請求項1に記載の薬剤容器収容装置。
  3. 前記第1及び第2開口部は、対向するように形成されており、
    前記閉鎖部は、前記薬剤容器を前記第1開口部側に向けて押圧し、当該薬剤容器を前記本体部内で固定するように構成されている、請求項2に記載の、薬剤容器収容装置。
  4. 前記本体部及び前記弾性封止部の少なくとも一方における、前記薬剤容器の蓋部の天面と対向する第1対向面に、当該蓋部の天面と当該弾性封止部との間に前記空間を確保するための凸部が形成されている、請求項1に記載の薬剤容器収容装置。
  5. 前記本体部及び前記弾性封止部の少なくとも一方における、前記薬剤容器の蓋部の側面と対向する第2対向面に、凸部が形成されている、請求項4に記載の薬剤容器収容装置。
  6. 前記本体部は、変形自在な袋である、請求項1に記載の薬剤容器収容装置。
  7. 前記本体部は、
    第1端部、及び前記第2開口部が形成された第2端部を両端部に有する筒状の胴部と、
    前記第1端部から漏斗状に傾斜する傾斜面を有する肩部と、
    前記肩部と連続し前記第1開口部が形成された首部と、
    を備え、
    前記肩部の傾斜面に、前記薬剤容器の蓋部が接触することで、前記空間が形成される、請求項1に記載の薬剤容器収容装置。
  8. 前記傾斜面に、前記第1開口部から前記胴部に向かって延びる複数の溝またはリブが形成されている、請求項7に記載の薬剤容器収容装置。
  9. 前記閉鎖部には貫通孔が形成されており、当該貫通孔に挿入される弁部材が設けられ、
    前記弁部材は、前記閉鎖部により前記第2開口部が密閉されると、前記弁部材が前記貫通孔を閉鎖するとともに当該貫通孔から突出するように構成されている、請求項2に記載の薬剤容器収容装置。
  10. 前記弾性封止部は、径方向に圧縮されることで、前記第1開口部に嵌め込まれている、請求項1に記載の薬剤容器収容装置。
  11. 複数の、請求項1に記載の薬剤容器収容装置と、
    前記複数の薬剤容器収容装置を、前記第1開口部が同じ方向を向くように連結する連結機構と、
    を備えている、薬剤容器収容システム。
  12. 前記本体部の外周面には、軸方向に延びる少なくとも1つの凸部及び凹部が形成されており、
    前記連結機構は、前記凸部及び凹部により構成され、当該凹部及び凸部を係合させることで、前記薬剤容器収容装置を連結する、請求項11に記載の薬剤容器収容システム。
  13. 液体の吸引及び排出を行う流通部を有するシリンジを準備するステップと、
    前記流通部を差し込み可能な蓋部を有し、薬剤が収容された、少なくとも1つの薬剤容器を準備するステップと、
    前記薬剤容器が収容される閉鎖空間、第1開口部、当該第1開口部に取り付けられ前記シリンジの流通部を差し込み可能な弾性封止部、を有する、少なくとも1つの薬剤容器収容装置を準備するステップと、
    前記薬剤容器の蓋部と前記弾性封止部との間に空間を形成するように、前記薬剤容器を前記薬剤容器収容装置に収容するステップと、
    前記シリンジの流通部を前記弾性封止部及び蓋部に差し込むステップと、
    前記薬剤容器の薬剤を前記シリンジ内に吸引するステップと、
    前記シリンジの流通部を前記弾性封止部及び蓋部から抜き出すステップと
    を備えている、薬剤の吸引方法。
  14. 前記薬剤が粉末状であり、
    前記薬剤を吸引するステップに先立って、
    前記シリンジ内に収容された混合液を、前記薬剤容器内に注入し、液状の薬剤を生成するステップをさらに備え、
    前記薬剤容器の薬剤を前記シリンジ内に吸引するステップでは、前記液状の薬剤を吸引する、請求項13に記載の薬剤の吸引方法。
  15. 請求項13の薬剤の吸引方法を、異なる複数の前記薬剤に対して複数回繰り返し、一の前記シリンジ内に前記複数の薬剤を吸引する、薬剤の吸引方法。
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