JP2000189494A - 薬物・溶解液一体キット - Google Patents

薬物・溶解液一体キット

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JP2000189494A
JP2000189494A JP37119498A JP37119498A JP2000189494A JP 2000189494 A JP2000189494 A JP 2000189494A JP 37119498 A JP37119498 A JP 37119498A JP 37119498 A JP37119498 A JP 37119498A JP 2000189494 A JP2000189494 A JP 2000189494A
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syringe
drug
container
solution
cylindrical body
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JP37119498A
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Toshiyuki Okutome
敏之 奥留
Koji Kashiwagi
孝司 柏木
Toru Meguro
徹 目黒
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Torii Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Torii Pharmaceutical Co Ltd
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    • A61M5/145Pressure infusion, e.g. using pumps using pressurised reservoirs, e.g. pressurised by means of pistons
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    • A61M5/1456Pressure infusion, e.g. using pumps using pressurised reservoirs, e.g. pressurised by means of pistons pressurised by means of pistons with a replaceable reservoir comprising a piston rod to be moved into the reservoir, e.g. the piston rod is part of the removable reservoir

Abstract

(57)【要約】 【課題】 面倒な準備が一切不要で、大気による汚染が
確実に防止され、かつ、透析器やシリンジポンプ等の装
置に、きわめて容易かつ迅速にセットすることのできる
薬物・溶解液一体キットを安価に提供する。 【解決手段】 乾燥状態の薬物qが密封状態に収納され
た容器1と、薬物qを溶解するための溶解液pが封入さ
れたシリンジ4と、シリンジ4と容器1とを接続するた
めの筒状体5と、を備えている。容器1の蓋体2には、
外部から破断可能な破断可能部分3が形成され、シリン
ジ4の吐出用ノズル7には、破断可能部分3を破断する
ための吐出針8が装着される。その吐出針8の先端部が
被覆材9によって封止状態に覆われており、筒状体5の
一端側には、容器1を密嵌状態に嵌合させるための嵌合
部51が形成される。その他端側には、シリンジ4のシ
リンジ外筒6を摺動自在に密嵌・挿入させるための案内
部52が形成され、容器1とシリンジ4とが、筒状体5
の両端部に相対向して挿入・保持されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、薬物・溶解液一体
キットに関する。
【0002】
【従来の技術】人工透析器や、血漿分離機、血液回路等
における体外循環路では、血液は血管内膜と異なる物質
や気泡との接触、血流の停滞等により、血液凝固系が活
性化されるため、血液の凝固を防止するための薬物を投
入する必要がある。その薬物としては、例えば、メシル
酸ナファモスタット(蛋白分解酵素阻害剤)がある。
【0003】その薬物を装置にセットするための作業手
順は、例えば、図22〜図24に示すように、まず、溶
解液(例えば5%ブドウ糖溶解液)aをシリンジb内に
充填し(同図22参照)、これを、ガラス容器cに分配
・収納されている凍結乾燥された薬物dに注入し、その
薬物dをガラス容器c内で溶解する(図23参照)。次
いで、その薬物溶解液(薬物総量10〜300mg)を
シリンジbに充填し、これを透析器(またはシリンジポ
ンプ等)eのシリンジ取り付け部gにセットするように
していた(図24参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の方法で
は、準備作業として、使用前に、溶解液a、シリンジ
b、ガラス容器cを準備しなければならず大変面倒であ
った。また、装置へのセッティングのための作業手順
は、上述したように、溶解液aをシリンジbに充填する
作業と、ガラス容器c内の薬物dに溶解液aを注入し、
溶解する作業と、溶解後の薬物dをシリンジbに充填す
る作業とを必要として、大変煩瑣で手間のかかるものと
なっていた。従って、その間に、薬物dや溶解液aが、
外気に触れやすく、細菌や異物が混入する虞があり、そ
の対策が求められていた。そこで、本発明は、面倒な準
備が一切不要で、大気による汚染が確実に防止され、か
つ、透析器やシリンジポンプ等の装置に、きわめて容易
かつ迅速にセットすることのできる薬物・溶解液一体キ
ットを安価に提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、本発明の薬物・溶解液一体キットの一つは、乾燥
状態の薬物が密封状態に収納された容器と、上記薬物を
溶解するための溶解液が封入されたシリンジと、該シリ
ンジと上記容器とを接続するための筒状体と、を備え、
上記容器の蓋体には、外部から破断可能な破断可能部分
が形成され、上記シリンジの吐出用ノズルには、上記破
断可能部分を破断するための吐出針が装着されると共
に、その吐出針の先端部が被覆材によって封止状態に覆
われており、上記筒状体の一端側には、上記容器を密嵌
状態に嵌合させるための嵌合部が形成されると共に、そ
の他端側には、上記シリンジのシリンジ外筒を摺動自在
に密嵌・挿入させるための案内部が形成され、上記容器
とシリンジとが、上記筒状体の両端部に相対向して挿入
・保持されている。
【0006】また、別の発明では、乾燥状態の薬物が密
封状態に収納された容器と、上記薬物を溶解するための
溶解液が封入されたシリンジと、該シリンジと上記容器
とを接続するための筒状体と、該筒状体によって接続さ
れた上記容器とシリンジとの中間に配設され、両方向に
突出して互いに連通する第1吐出針と第2吐出針を具備
して上記筒状体内に摺動可能に設けられる移動針部材
と、を備え、上記容器の蓋体には、上記移動針部材の第
1吐出針によって破断される破断可能部分が形成される
一方、上記シリンジの吐出用ノズルの先端部には、上記
移動針部材の第2吐出針によって破断されるシール部材
が被嵌・装着されている。
【0007】そして、シリンジを筒状体に押し込んでゆ
くと、第1吐出針が、容器の蓋体を破断した後に、第2
吐出針が、シリンジの吐出用ノズルのシール部材を破断
するように、破断の順序を規制する破断順序設定機構を
具備させてもよい。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、実施の形態を示す図面に基
づき、本発明を詳説する。図1は、薬物・溶解液一体キ
ットKの実施の一形態を示す断面図であり、1は、乾燥
状態の薬物qが所定量計量されて密封状態に収納された
容器で、例えば、市販のバイアル瓶をそのまま使用する
ことができる。2はその蓋体、3はその蓋体2の中央部
に形成された外部から破断可能な破断可能部分、4は、
薬物qを溶解するための溶解液pが封入されたシリン
ジ、5は、シリンジ4と容器1とを接続するための筒状
体である。なお、本発明において、「薬物」とは、原則
的には、既述のメシル酸ナファモスタット(蛋白分解酵
素阻害剤)をいう。
【0009】6はプラスチックを素材として形成される
シリンジ外筒、61はシリンジ外筒6に一体に形成され
たフランジ、7は吐出用ノズル、8は吐出用ノズル7に
装着された吐出針であり、その吐出針8の先端部は、破
断可能な被覆材9によって封止状態に覆われている。1
0はシリンジ外筒6に摺動自在に嵌挿されたプラスチッ
クを素材として形成されたプランジャー、11はそのプ
ランジャー10の先端に取り付けられたゴム材等よりな
る弾性ストッパーである。
【0010】上述の筒状体5は、例えば、プラスチック
を素材として形成され、その一端側には、容器1を密嵌
状態に嵌合させるための径大な嵌合部51が形成され、
その他端側には、シリンジ外筒6を摺動自在に密嵌・挿
入させるための案内部52が形成されており、初期状態
では、その容器1とシリンジ4とが、筒状体5の両端部
に相対向して挿入・保持され、そのシリンジ4の吐出針
8を、容器1の破断可能部分3に近接させた状態に対応
させている。
【0011】以上のように構成される薬物・溶解液一体
キットKでは、薬物q及びその溶解液pの所要量が、予
め、密封状態に収納されているため、別途、準備するも
のが一切不要であり、以下に述べるように、きわめて作
業性よく、容易かつ迅速に、薬物qを溶解液pに溶解さ
せて薬物溶解液rを得、直ちに、装置にセットすること
ができる。
【0012】しかも、そのセッティングに至るまでの作
業中に、薬物qと溶解液p及び薬物溶解液rが、いずれ
も外気に触れることがないため、細菌や異物が混入する
虞がなく、大気による汚染を確実に防止することができ
る。また、その構成がきわめて簡易であるため、製作及
び組付けが容易であり、量産可能で、安価に提供するこ
とができる。
【0013】このような薬物・溶解液一体キットKにあ
って、薬物qと溶解液p及び薬物溶解液rの密封状態を
より確実なものとするためには、図示は省略するが、例
えば、図1に示す初期状態にあるシリンジ外筒6とプラ
ンジャー10、シリンジ外筒6と筒状体5及び筒状体5
と容器1とをそれぞれテープ又は仮止め用の接着剤等で
相互に仮固定して、これを別途用意してある襠付きのア
ルミ蒸着フィルム材等よりなる密封袋内に無菌状態に収
納しておけばよく、これを各病院等に納品し、そこで保
存し、適宜、必要に応じて、使用することができる。
【0014】この薬物・溶解液一体キットKを、装置に
セットするには、まず、図1に示す初期状態から、シリ
ンジ4(シリンジ外筒6及びプランジャー10)を、そ
のままの状態で筒状体5(案内部52)内に押し込み、
図2に示すように、吐出針8の先端部を、破断可能部分
3に貫通させた後、図3に示すように、プランジャー1
0を押し込むことにより、溶解液pを容器1内に注入
し、その容器1内で薬物qを溶解し、薬物溶解液rとす
る。
【0015】次いで、図4に示すように、プランジャー
10を引き戻すことにより、薬物溶解液rをシリンジ外
筒6内に吸引した後、図示は省略するが、そのシリンジ
4を筒状体5から引き抜き、そのままの状態で、直ち
に、透析器(またはシリンジポンプ)等の装置15(図
19,20,21)にセットすることができる。なお、
上述の吐出針8を破断可能部分3に貫通させる際には、
被覆材9はその吐出針8によって破断され、吐出針8の
みが破断可能部分3に貫通する。また、その破断可能部
分3は、例えば、蓋体2の中央部に形成した円孔を内側
からゴム材等で密封・閉塞した構成とすればよい。
【0016】上述の図1に示す初期状態から、シリンジ
4を装置15にセットするまでの各作業過程において、
上述のように、薬物qと溶解液p及び薬物溶解液rは、
いずれも外気に触れることがないため、細菌や異物が混
入する虞がなく、大気による汚染を確実に防止すること
ができる。
【0017】透析器15の場合、例えば、図19,図2
0に示すように、そのシリンジ取り付け部16には、シ
リンジ外筒6を嵌合させるための一対の溝161,16
1と、フランジ61を掛止させるための掛止溝162
と、シリンジ外筒6を押さえ固定するための固定部材1
63と、プランジャー10の基部を押し込み移動させる
ための移動アーム164と、が設けられている。その移
動アーム164は、透析器15の本体内に設けられた駆
動源により、ガイド溝165内を移動操作され、セット
されたシリンジ外筒6内の薬物溶解液rを、所定の単位
時間あたり吐出量(一定の吐出速度)で供給できるよう
になっている。
【0018】図21は、透析時の回路(体外循環路4
1)を示し、42は動脈側回路、43は静脈側回路、4
4はヘパリン回路、45はバイパス回路、46は生理食
塩液、47は血液ポンプ、48はエアートラップ、49
はダイアライザー、50は圧メータ、53はエアートラ
ップ、54はバイパス回路であり、シリンジ4は、ヘパ
リン回路44に接続され、その薬物qによって、体外循
環路41内におけるタンパク質分解酵素活性を阻害する
ことにより、血液の凝固を効果的に防止することができ
る。
【0019】図5〜図11は、溶解液・薬物一体キット
Kの他の実施の形態を示し、この場合、筒状体17によ
って接続された容器1とシリンジ4との間には、両方向
に突出して互いに連通する第1吐出針18と第2吐出針
19を具備した移動針部材20が、筒状体17内に摺動
可能に配設されており、容器1の蓋体2には、移動針部
材20の第1吐出針18によって破断可能な破断可能部
分3が形成される一方、シリンジ4の吐出用ノズル7の
先端部には、移動針部材20の第2吐出針19によって
破断されるシール部材21が被嵌・装着されている。な
お、171は容器1を密嵌状態に嵌合させるための嵌合
部、172はシリンジ外筒6を摺動自在に密嵌・挿入さ
せるための案内部である。
【0020】上述の移動針部材20は、第1吐出針18
と第2吐出針19とを中央部にて連通状態に接続する移
動円板22と、その移動円板22の両側部から第2吐出
針19と同方向に延設される弾性変形可能な規制板部材
23,23とよりなり、その規制板部材23,23の先
端には、筒状体17に形成された掛止穴173,173
に嵌合・掛止させるための掛止部24,24が外方に折
曲されて形成されており、破断機構26を構成してい
る。
【0021】初期状態では、図5及び図6に示すよう
に、両規制板部材23,23の掛止部24,24の端面
に、シリンジ外筒6の先端面が当接し、筒状体17に位
置固定に取り付けられた固定円板27の中央部に形成さ
れた針孔に、第1吐出針18が貫挿されて、その先端部
を、蓋体2の破断可能部分3に近接した状態に臨ませて
いる。なお、容器1には、薬物qが所定量計量されて密
封状態に収納され、また、シリンジ外筒6内には、所要
量の溶解液pが封入されている。
【0022】このような初期状態から、シリンジ4(シ
リンジ外筒6及びプランジャー10)を筒状体17に押
し込んでゆくと、移動針部材20がシリンジ4と共に、
下方に移動し、図7に示すように、まず、第1吐出針1
8が、容器1の蓋体2に設けられた破断可能部分3を、
破断・貫通する。
【0023】次いで、さらにシリンジ4を押し込むと、
図7から図8に示すように、移動針部材20の移動円板
22が固定円板27に着座すると共に、規制板部材2
3,23の掛止部24,24が、筒状体17の掛止穴1
73,173内に逃げて掛止され、移動針部材20の移
動は停止するが、その時に、両方の規制板部材23,2
3が拡開されるため、両掛止部24,24の、シリンジ
外筒6の先端面に対する当接状態が解除されることによ
り、シリンジ外筒6のみが(図8の下方向へ)移動し、
第2吐出針19によって、シール部材21が破断・貫通
される。なお、25は掛止穴173を外部から覆う板部
材で、接着剤によって筒状体17に被着されている。
(又は、筒状体17と一体的に形成されている。)
【0024】そして、図9に示すように、プランジャー
10を押し込むことにより、溶解液pを容器1内に吐出
させて、薬物qを溶解し、容器1内で薬物溶解液rを得
る。次いで、プランジャー10を引き戻すことにより、
図10に示すように、薬物溶解液rをシリンジ外筒6内
に吸引し、そのシリンジ4を筒状体17から引き抜い
て、直ちに、装置15(図19参照)にセットすること
ができる。
【0025】この場合においても、図5及び図6に示す
初期状態からシリンジ4を装置15にセットするまでの
各作業過程において、薬物qと溶解液p及び薬物溶解液
rは、いずれも密封されて外気に触れることがないた
め、細菌や異物が混入する虞がなく、大気による汚染を
確実に防止することができる。
【0026】図12〜図18は薬物・溶解液一体キット
Kの別の実施の形態を示し、この場合、筒状体5には、
掛止穴を設けることなく、移動針部材20は、第1吐出
針18と第2吐出針19とを中央部にて連通状態に接続
する移動有底円筒体35と、その移動有底円筒体35を
両側から挟むように配設される弾発力の小さい第1弾発
部材36及び弾発力の大きい第2弾発部材37とにより
形成されており、この第1弾発部材36及び第2弾発部
材37とで、破断機構38を構成している。なお、前記
各実施の形態と同じ部材は同符号を付して説明を省略す
る。
【0027】そのセッティング作業は、まず、図12及
び図13に示すような初期状態から、シリンジ4(シリ
ンジ外筒6及びプランジャー10)を、そのままの状態
で筒状体5内に押し込むと、図14に示すように、ま
ず、弾発力の小さい第1弾発部材36のみが圧縮変形し
て、第1吐出針18が、破断可能部分3を破断・貫通す
る。この時、移動有底円筒体35が、固定円板27によ
って図示下方向への移動が阻止され停止する。
【0028】次いで、さらに、シリンジ4を押し込む
と、図15に示すように、弾発力の大きい第2弾発部材
37が圧縮変形し、停止状態の移動有底円筒体35に対
してシリンジ外筒6が接近し、第2吐出針19によっ
て、吐出用ノズル7に装着されているシール部材21が
破断・貫通される。
【0029】この状態にて、プランジャー10を押し込
むと、図16に示すように、溶解液pが容器1内に吐出
され、薬物qが溶解され、容器1内で薬物溶解液rを得
ることができる。そして、プランジャー10を引き戻す
ことにより、図17に示すように、薬物溶解液rをシリ
ンジ外筒6内に吸引した後、シリンジ4を筒状体5から
分離し、直ちに、装置15にセットすることができる。
【0030】この場合においても、図12及び図13に
示す初期状態から、シリンジ1を装置15にセットする
までの作業過程において、薬物qと溶解液p及び薬物溶
解液rは、いずれも外気に触れることがないため、細菌
や異物が混入する虞がなく、大気による汚染を確実に防
止することができる。
【0031】そして、特に、移動有底円筒体35の周面
が筒状体5の内面に摺動自在に嵌挿されるため、その移
動有底円筒体35の摺動動作がスムーズになり安定す
る。しかも、筒状体5には、開口部を形成する必要がな
いため、その製作が容易であり、かつ、第1弾発部材3
6及び第2弾発部材37は、弾力性のあるプラスチック
を素材として蛇腹状に容易に形成することができる。
【0032】さらに、構成がきわめて簡易である上に、
特に、移動針部材20が両弾発部材36,37によって
挾持されるため、その弾性係数や変形代等を適切に設定
しておくことにより、初期状態の設定が確実になされ、
組み立て作業もきわめて容易となる。従って、総じて製
作費が大幅に低減され、安価に提供することができ、か
つ、使用時において、不具合を発生させる要素が少な
く、高い信頼性を得ることができる。
【0033】
【発明の効果】本発明は上述の如く構成されるので、以
下のような効果を奏する。請求項1及び2に記載の発明
によれば、乾燥状態の薬物qと、その薬物qを溶解する
ための溶解液pとが、外気に触れないように薬物・溶解
液一体キットK内に密封され、その密封状態下で、薬物
qを溶解液pに溶解させて薬物溶解液rを得、そのまま
の状態で、透析器やシリンジポンプ等の装置にセットす
ることができる。従って、別途、準備するものが一切不
要であり、そのセッティング作業は、熟練を要すること
なく、きわめて容易かつ迅速におこなうことができ、か
つ、(薬物qや溶解液p、薬物溶解液rの)大気による
汚染を確実に防止することができる。
【0034】また、いずれも、その要部構成が、筒状体
5又は17によって、容器1とシリンジ4とを接合した
きわめて簡易なものであるため、製作が容易であり、量
産可能で、安価に提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の薬物・溶解液一体キットの実施の一形
態を示す初期状態の一部断面図である。
【図2】容器の蓋体を破断した状態の一部断面図であ
る。
【図3】溶解液を容器内に吐出した状態の一部断面図で
ある。
【図4】薬物溶解液をシリンジ外筒内に吸引した状態の
一部断面図である。
【図5】薬物・溶解液一体キットの他の実施の形態を示
す初期状態の一部断面図である。
【図6】初期状態の要部拡大一部断面図である。
【図7】蓋体を破断した状態の要部拡大一部断面図であ
る。
【図8】シリンジのシール部材を破断した状態の要部拡
大一部断面図である。
【図9】溶解液を容器内に吐出した状態の要部拡大一部
断面図である。
【図10】薬物溶解液をシリンジ外筒内に吸引した状態
の要部拡大一部断面図である。
【図11】分解組み立て斜視図である。
【図12】薬物・溶解液一体キットの別の実施の形態を
示す初期状態の一部断面図である。
【図13】初期状態の要部拡大一部断面図である。
【図14】蓋体を破断した状態の要部拡大一部断面図で
ある。
【図15】シリンジのシール部材を破断した状態の要部
拡大一部断面図である。
【図16】溶解液を容器内に吐出した状態の要部拡大一
部断面図である。
【図17】薬物溶解液をシリンジ外筒内に吸引した状態
の要部拡大一部断面図である。
【図18】分解組み立て斜視図である。
【図19】透析器のシリンジ取り付け部にシリンジをセ
ットした状態を示す斜視図である。
【図20】シリンジが取り付けられたシリンジ取り付け
部の平面図である。
【図21】体外循環路を示す回路図である。
【図22】従来の方法において、シリンジ外筒内に溶解
液を注入する作業の説明図である。
【図23】同溶解液を薬物容器内に注入し、その後、そ
の薬物の溶解液をシリンジ外筒内に充填する作業の説明
図である。
【図24】同透析器のシリンジ取り付け部にシリンジを
取り付けた状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 容器 2 蓋体 3 破断可能部分 4 シリンジ 5 筒状体 51 嵌合部 52 案内部 6 シリンジ外筒 7 吐出用ノズル 8 吐出針 9 被覆材 17 筒状体 171 嵌合部 172 案内部 18 第1吐出針 19 第2吐出針 20 移動針部材 21 シール部材 26 破断機構 38 破断機構 K 薬物・溶解液一体キット q 薬物 p 溶解液 r 薬物溶解液

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 乾燥状態の薬物が密封状態に収納された
    容器と、上記薬物を溶解するための溶解液が封入された
    シリンジと、該シリンジと上記容器とを接続するための
    筒状体と、を備え、上記容器の蓋体には、外部から破断
    可能な破断可能部分が形成され、上記シリンジの吐出用
    ノズルには、上記破断可能部分を破断するための吐出針
    が装着されると共に、その吐出針の先端部が被覆材によ
    って封止状態に覆われており、上記筒状体の一端側に
    は、上記容器を密嵌状態に嵌合させるための嵌合部が形
    成されると共に、その他端側には、上記シリンジのシリ
    ンジ外筒を摺動自在に密嵌・挿入させるための案内部が
    形成され、上記容器とシリンジとが、上記筒状体の両端
    部に相対向して挿入・保持されていることを特徴とする
    薬物・溶解液一体キット。
  2. 【請求項2】 乾燥状態の薬物が密封状態に収納された
    容器と、上記薬物を溶解するための溶解液が封入された
    シリンジと、該シリンジと上記容器とを接続するための
    筒状体と、該筒状体によって接続された上記容器とシリ
    ンジとの中間に配設され、両方向に突出して互いに連通
    する第1吐出針と第2吐出針を具備して上記筒状体内に
    摺動可能に設けられる移動針部材と、を備え、上記容器
    の蓋体には、上記移動針部材の第1吐出針によって破断
    される破断可能部分が形成される一方、上記シリンジの
    吐出用ノズルの先端部には、上記移動針部材の第2吐出
    針によって破断されるシール部材が被嵌・装着されてい
    ることを特徴とする薬物・溶解液一体キット。
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