JPWO2014045420A1 - 車両用シート - Google Patents

車両用シート Download PDF

Info

Publication number
JPWO2014045420A1
JPWO2014045420A1 JP2014536517A JP2014536517A JPWO2014045420A1 JP WO2014045420 A1 JPWO2014045420 A1 JP WO2014045420A1 JP 2014536517 A JP2014536517 A JP 2014536517A JP 2014536517 A JP2014536517 A JP 2014536517A JP WO2014045420 A1 JPWO2014045420 A1 JP WO2014045420A1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
frame
elastic member
link
height
vehicle seat
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2014536517A
Other languages
English (en)
Inventor
正之 星
正之 星
正美 吉田
正美 吉田
琢人 江崎
琢人 江崎
隆史 八代
隆史 八代
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TS Tech Co Ltd
Imasen Electric Industrial Co Ltd
Original Assignee
TS Tech Co Ltd
Imasen Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TS Tech Co Ltd, Imasen Electric Industrial Co Ltd filed Critical TS Tech Co Ltd
Publication of JPWO2014045420A1 publication Critical patent/JPWO2014045420A1/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60NSEATS SPECIALLY ADAPTED FOR VEHICLES; VEHICLE PASSENGER ACCOMMODATION NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60N2/00Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles
    • B60N2/02Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles the seat or part thereof being movable, e.g. adjustable
    • B60N2/04Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles the seat or part thereof being movable, e.g. adjustable the whole seat being movable
    • B60N2/16Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles the seat or part thereof being movable, e.g. adjustable the whole seat being movable height-adjustable
    • B60N2/1635Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles the seat or part thereof being movable, e.g. adjustable the whole seat being movable height-adjustable characterised by the drive mechanism
    • B60N2/165Gear wheel driven mechanism
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60NSEATS SPECIALLY ADAPTED FOR VEHICLES; VEHICLE PASSENGER ACCOMMODATION NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60N2/00Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles
    • B60N2/02Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles the seat or part thereof being movable, e.g. adjustable
    • B60N2/04Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles the seat or part thereof being movable, e.g. adjustable the whole seat being movable
    • B60N2/16Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles the seat or part thereof being movable, e.g. adjustable the whole seat being movable height-adjustable
    • B60N2/1605Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles the seat or part thereof being movable, e.g. adjustable the whole seat being movable height-adjustable characterised by the cinematic
    • B60N2/161Rods
    • B60N2/1615Parallelogram-like structure
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60NSEATS SPECIALLY ADAPTED FOR VEHICLES; VEHICLE PASSENGER ACCOMMODATION NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60N2/00Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles
    • B60N2/70Upholstery springs ; Upholstery
    • B60N2/7094Upholstery springs
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60NSEATS SPECIALLY ADAPTED FOR VEHICLES; VEHICLE PASSENGER ACCOMMODATION NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60N2/00Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles
    • B60N2/70Upholstery springs ; Upholstery
    • B60N2/72Attachment or adjustment thereof

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Aviation & Aerospace Engineering (AREA)
  • Transportation (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Seats For Vehicles (AREA)

Abstract

サイドフレームの支持剛性を高めると共に、他の構成品と干渉しないように弾性部材を取り付け可能な取付部材を備えた車両用シートを提供する。車両用シートSは、骨格となるクッションフレーム10を有するシートクッション3を備えている。クッションフレーム10は、左右両端に配設された左右のサイドフレーム11と、該左右のサイドフレーム11を連結した第一弾性部材14aとを備えている。サイドフレーム11の内側面に取付部材20が取り付けられ、取付部材20は、第一弾性部材14aの延出方向の端部を係止するスプリング係止部26を備えている。

Description

本発明は、車両用シートに係り、特に、車両用シートの高さ調整を可能とするハイトリンク機構を備えた車両用シートに関する。
従来、車両用シートにハイトリンク機構を設けることにより、車両用シートの高さを調整可能にしたものが種々提案されている。
ハイトリンク機構は、例えば、車体に固定された支持ベースと車両用シートの間であって、シート前方側の左右に一対のフロントリンクと、シート後方側の左右に一対のリアリンクとを備えており、片方のリアリンクが駆動リンクとなってシートの高さを調整可能にする構成となっている。また、駆動リンクの左右方向の外側には、ハイトリンク機構の駆動を操作する操作レバーが設けられ、駆動リンクと操作レバーの間には、ハイトリンク機構の駆動を規制するハイトブレーキが設けられている。このようなハイトリンク機構を備えた車両用シートとして、特許文献1に記載のようなものが知られている。
特許文献1に記載の車両用シートは、支持ベースに対してシートクッションを昇降可能な状態にリンク連結するハイトリンク機構を備えている。このハイトリンク機構は、図6に示すように、シートクッションの骨格となる左右両端に配設された一対のサイドフレーム100に対して前方側端部に連結された一対のフロントリンクと、後方側端部に連結された一対のリアリンク101とを備えている。
左右のリアリンク101のうち、右リアリンク102がハイトリンク機構の駆動リンクとなり、右リアリンク102の外縁部の一部にはセクターギア部103が形成されている。
セクターギア部103は、サイドフレーム100に軸支されたピニオンギア104と噛み合うように配置されており、ピニオンギア104は、駆動軸を介して、サイドフレーム100の外側に設けられた操作レバー105と連結されている。
また、サイドフレーム100と操作レバー105の間にはハイトブレーキ106が設けられており、ハイトブレーキ106は、操作レバー105の非操作時には操作レバー105の位置を保持する機構を有する。
従って、操作レバー105を持ち上げることによって、ピニオンギア104が正回転し、セクターギア部103を介してシートクッションが上昇する。また、操作レバー105を押し下げることによって、ピニオンギア104が逆回転し、セクターギア部103を介してシートクッションが降下する。
さらに、サイドフレーム100の左右方向の内側には、支持アーム107が設けられている。支持アーム107は、前方部108においてサイドフレーム100に連結固定され、後方部109において右リアリンク102を挟持するようにサイドフレーム100に連結固定され、中央部110においてピニオンギア104及びハイトブレーキ106の駆動軸を支持するように構成されている。支持アーム107を取り付けることで、サイドフレーム100の剛性を高めると共に、ハイトリンク機構の支持剛性を高めている。
特開2011−246024号公報
しかし、特許文献1のようなハイトリンク機構を備えた車両用シートでは、サイドフレーム100の内側に支持アーム107を設けることによって、ハイトリンク機構と連結されたサイドフレーム100の支持剛性を高めているものの、左右のサイドフレーム100を左右方向に連結し、着座した乗員を下方から支持する弾性部材との取付位置の関係については配慮されていなかった。そのため、シートクッションがハイトリンク機構によって昇降移動する際に、弾性部材の取付位置によってはハイトリンク機構の構成品と干渉する恐れがあった。
そこで、ハイトリンク機構と連結されたサイドフレームの支持剛性を高めると共に、他の構成品と干渉しないように弾性部材を取り付け可能な取付部材をサイドフレームの内側に備えた車両用シートが望まれていた。同時に取付部材全体の剛性、特に取付部材のうち、弾性部材の係止部を備える領域の剛性を確保した車両用シートが望まれていた。
また、特許文献1のような車両用シートでは、サイドフレーム100の内側に支持アーム107を設けて、サイドフレーム100に連結されたハイトリンク機構の支持剛性を高めているものの、最近では、乗員の着座時に加わる荷重のほか、車両衝突時の衝撃荷重等によっても変形しない剛性がハイトリンク機構に要求され、ハイトリンク機構の支持剛性、特にハイトブレーキの駆動軸とリンクのセクターギア部の駆動軸の軸間のずれを抑制できる支持剛性の確保が望まれていた。
さらに、特許文献1のような車両用シートでは、サイドフレーム100に支持アーム107を設けて、ハイトリンク機構の支持剛性を高めているものの、乗員の着座時に加わる荷重のほか、車両の衝突時に加わる衝撃荷重等によって、セクターギア部103とピニオンギア104との噛み合い部に大きな力が作用することになり、セクターギア部103が左右方向の軸線方向に倒れ、ピニオンギア104との噛み合いがずれて強度が低下する恐れがあった。
そこで、リアリンクのセクターギア部とピニオンギアの噛み合いがずれて変形することを抑制可能なハイトリンク機構を備えた車両用シートが望まれていた。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、ハイトリンク機構と連結されたサイドフレームの支持剛性を高めると共に、他の構成品と干渉しないように弾性部材を取り付け可能な取付部材を備えた車両用シートを提供することにある。
本発明の他の目的は、サイドフレームの内側に取り付けられた取付部材全体の剛性、特に取付部材のうち、ハイトブレーキの駆動軸を支持する領域及び弾性部材の係止部を備える領域の剛性を向上させた車両用シートを提供することにある。
本発明の他の目的は、サイドフレームに連結されたハイトリンク機構の支持剛性、特にハイトブレーキの駆動軸とセクターギア部の駆動軸の軸間のずれを抑制できる支持剛性を確保した車両用シートを提供することにある。
本発明の他の目的は、リアリンクのセクターギア部とピニオンギアの噛み合いがずれて変形することを抑制可能なハイトリンク機構付きの車両用シートを提供することにある。
前記課題は、本発明の車両用シートによれば、骨格となるクッションフレームを有するシートクッションを備え、前記クッションフレームは、左右両端に配設された左右のサイドフレームと、該左右のサイドフレームを連結した弾性部材と、を備え、前記サイドフレームの内側面に取付部材が取り付けられ、該取付部材は、前記弾性部材の延出方向の端部を係止するスプリング係止部を備えること、により解決される。
このように、サイドフレームの内側面に取付部材が取り付けられ、取付部材は、弾性部材の延出方向の端部を係止するスプリング係止部を備えるため、サイドフレームの支持剛性を保持すると共に、他の構成品と干渉しないように弾性部材を取り付け可能な取付部材を備えた車両用シートを提供することができる。
このとき、前記取付部材は、前記サイドフレームと締結するフレーム締結部を備え、該フレーム締結部は、前記スプリング係止部の上方に設けられていると良い。
このように、サイドフレームの内側面に取り付けられた取付部材のうち、弾性部材の係止部を備える領域の上方に、サイドフレームと締結するフレーム締結部を備える領域が設けられているため、取付部材全体の剛性、特に取付部材のうち、弾性部材の係止部を備える領域の剛性を向上できる。
このとき、前記弾性部材は、第一弾性部材であり、前記フレーム締結部は、第一フレーム締結部であり、前記取付部材は、前記第一フレーム締結部と異なる領域であって、該第一フレーム締結部よりも前方に配設された第二フレーム締結部を備え、該第二フレーム締結部は、前後方向において、前記第一弾性部材と、該第一弾性部材よりも前方に配設された第二弾性部材との間に設けられていると良い。
このように、第二フレーム締結部は、前後方向において、第一弾性部材と、第一弾性部材よりも前方に配設された第二弾性部材との間に設けられているため、取付部材の前方側が第二フレーム締結部によりサイドフレームと締結されることにより、取付部材全体の剛性を一層向上できる。
また、第二フレーム締結部が、第一弾性部材と第二弾性部材の間に配置されているため、第一弾性部材のみが、左右のサイドフレームの内側面に取り付けられた取付部材に係止されるようになる。その場合、乗員の着座時に加わる荷重に対して第一弾性部材が第二弾性部材よりも適度に弾性変形するように設定できる。
このとき、車体に取り付けられる支持ベースに、シートクッションを昇降可能に連結するハイトリンク機構を備え、該ハイトリンク機構は、前記シートクッションの昇降を規制するハイトブレーキを備え、前記取付部材は、前記ハイトブレーキを取り付けるためのブレーキ支持部を備え、該ブレーキ支持部が形成された領域は、前記取付部材のうち、前記スプリング係止部と異なる領域に設けられていると良い。
このように、車体に取り付けられる支持ベースに、シートクッションを昇降可能に連結するハイトリンク機構を備え、ハイトリンク機構は、シートクッションの昇降を規制するハイトブレーキを備え、取付部材は、ハイトブレーキを取り付けるためのブレーキ支持部を備えているため、取付部材によってハイトブレーキを支持することができ、サイドフレームに連結されたハイトリンク機構の支持剛性、特にハイトブレーキの駆動軸とセクターギア部の駆動軸の軸間のずれを抑制して支持可能な剛性を確保できる。
また、ブレーキ支持部が形成された領域は、取付部材のうち、スプリング係止部と異なる領域に設けられているため、ブレーキ支持部が形成された領域と弾性部材係止部を備える領域とが重なることがないため応力集中がなく、取付部材全体の剛性を保持できる。
このとき、前記ハイトリンク機構は、前記支持ベースと前記サイドフレームを連結するリンクを備え、該リンクは、前記支持ベースと連結する領域に、リンク駆動軸を備え、前記取付部材には、前記リンク駆動軸が備えられた領域との干渉を避けるための切欠き部が形成されていると良い。
このように、取付部材には、リンクの駆動軸が備えられた領域との干渉を避けるための切欠き部が形成されているため、シートクッションがハイトリンク機構によって最も低い高さまで達したときであっても、取付部材がリンクの駆動軸が備えられた領域と干渉することがなくなるため、シートクッションがスムーズに昇降移動できる。
また、取付部材のうち、リンクの駆動軸が備えられた領域との干渉を避けるために必要な領域にのみ切欠き部が設けられているため、取付部材全体の剛性を保持できる。
このとき、前記取付部材は、前記リンクよりも左右内側に設けられていると良い。
このように構成されているため、シートクッションがハイトリンク機構によって最も低い高さまで達したときであっても、取付部材の左右内側面に係止された第一弾性部材とリンクとが干渉することがなくなるため、シートクッションがスムーズに昇降移動できる。
また、取付部材はリンクよりも左右内側に設けられているため、取付部材が、ハイトブレーキを支持するだけでなく、リンクのセクターギア部と噛み合わされるピニオンギアも同時に支持することが可能な配置となる。すなわち、左右方向においてリアリンクのセクターギア部とピニオンギアの噛み合いがずれて変形することを抑制でき、さらにハイトブレーキの駆動軸とセクターギア部の駆動軸の軸間のずれを抑制可能な配置となる。
このとき、前記スプリング係止部は、折り曲げられた折り曲げ部を備え、該折り曲げ部は左右内側に突出され、前記弾性部材の端部は、前記折り曲げ部に囲まれた領域に係止されると良い。
このように構成されているため、取付部材の左右内側に設けられたスプリング係止部の折り曲げ部に囲まれた領域に、左右方向に蛇行して延出する線状部材からなる弾性部材の端部を容易に挿入して係止することが可能になる。
このとき、前記サイドフレームの内側面に左右内側に窪んだ凹部が設けられ、前記第一フレーム締結部及び前記第二フレーム締結部は、前記取付部材と前記凹部を連結すると良い。
このように、取付部材は、サイドフレームの内側面のうち、左右内側に窪んだ凹部の位置で締結されているため、取付部材に支持された領域においてサイドフレームの剛性を更に向上できる。
また、左右方向においてサイドフレームと取付部材の間であって、前後方向において第一フレーム締結部及び第二フレーム締結部の後方にリンクを設けることが可能な配置となるので、コンパクトな配置となる。
このとき、前記取付部材は、左右内側に突出するフランジ部が設けられ、該フランジ部は、前記取付部材のうち、前後方向に前記スプリング係止部が備えられた領域を避けて配置されていると良い。
このように構成されているため、第一弾性部材が、着座した乗員を下方から支持するために上下方向に弾性変形する際に、この第一弾性部材とフランジ部が干渉しないように配置することができる。同時に、取付部材の剛性を向上することができる。
このとき、前記取付部材は、前記スプリング係止部の上面に、上側に突出した凸状のビードを備えると良い。
このように構成されているため、取付部材のうち、スプリング係止部を備える領域においてビードにより剛性を向上でき、第一弾性部材を安定して係止することができる。
請求項1の発明によれば、サイドフレームの内側面に取付部材が取り付けられ、取付部材は、弾性部材の延出方向の端部を係止するスプリング係止部を備えるため、サイドフレームの支持剛性を保持すると共に、他の構成品と干渉しないように弾性部材を取り付け可能な取付部材を備えた車両用シートを提供することができる。
請求項2の発明によれば、サイドフレームの内側面に取り付けられた取付部材のうち、弾性部材の係止部を備える領域の上方に、サイドフレームと締結するフレーム締結部を備える領域が設けられているため、取付部材全体の剛性、特に取付部材のうち、弾性部材の係止部を備える領域の剛性を向上できる。
請求項3の発明によれば、第二フレーム締結部は、前後方向において、第一弾性部材と、第一弾性部材よりも前方に配設された第二弾性部材との間に設けられているため、取付部材の前方側が第二フレーム締結部によりサイドフレームと締結されることにより、取付部材全体の剛性を一層向上できる。
また、第二フレーム締結部が、第一弾性部材と第二弾性部材の間に配置されているため、第一弾性部材のみが、左右のサイドフレームの内側面に取り付けられた取付部材に係止されるようになる。その場合、乗員の着座時に加わる荷重に対して第一弾性部材が第二弾性部材よりも適度に弾性変形するように設定できる。
請求項4の発明によれば、車体に取り付けられる支持ベースに、シートクッションを昇降可能に連結するハイトリンク機構を備え、ハイトリンク機構は、シートクッションの昇降を規制するハイトブレーキを備え、取付部材は、ハイトブレーキを取り付けるためのブレーキ支持部を備えているため、取付部材によってハイトブレーキを支持することができ、サイドフレームに連結されたハイトリンク機構の支持剛性、特にハイトブレーキの駆動軸とセクターギア部の駆動軸の軸間のずれを抑制して支持可能な剛性を確保できる。
また、ブレーキ支持部が形成された領域は、取付部材のうち、スプリング係止部と異なる領域に設けられているため、ブレーキ支持部が形成された領域と弾性部材係止部を備える領域とが重なることがないため応力集中がなく、取付部材全体の剛性を保持できる。
請求項5の発明によれば、取付部材には、リンクの駆動軸が備えられた領域との干渉を避けるための切欠き部が形成されているため、シートクッションがハイトリンク機構によって最も低い高さまで達したときであっても、取付部材がリンクの駆動軸が備えられた領域と干渉することがなくなるため、シートクッションがスムーズに昇降移動できる。
また、取付部材のうち、リンクの駆動軸が備えられた領域との干渉を避けるために必要な領域にのみ切欠き部が設けられているため、取付部材全体の剛性を保持できる。
請求項6の発明によれば、シートクッションがハイトリンク機構によって最も低い高さまで達したときであっても、取付部材の左右内側面に係止された第一弾性部材とリンクとが干渉することがなくなるため、シートクッションがスムーズに昇降移動できる。
また、取付部材はリンクよりも左右内側に設けられているため、取付部材が、ハイトブレーキを支持するだけでなく、リンクのセクターギア部と噛み合わされるピニオンギアも同時に支持することが可能な配置となる。すなわち、左右方向においてリアリンクのセクターギア部とピニオンギアの噛み合いがずれて変形することを抑制でき、さらにハイトブレーキの駆動軸とセクターギア部の駆動軸の軸間のずれを抑制可能な配置となる。
請求項7の発明によれば、取付部材の左右内側に設けられたスプリング係止部の折り曲げ部に囲まれた領域に、左右方向に蛇行して延出する線状部材からなる弾性部材の端部を容易に挿入して係止することが可能になる。
請求項8の発明によれば、取付部材は、サイドフレームの内側面のうち、左右内側に窪んだ凹部の位置で締結されているため、取付部材に支持された領域においてサイドフレームの剛性を更に向上できる。
また、左右方向においてサイドフレームと取付部材の間であって、前後方向において第一フレーム締結部及び第二フレーム締結部の後方にリンクを設けることが可能な配置となるので、コンパクトな配置となる。
請求項9の発明によれば、第一弾性部材が、着座した乗員を下方から支持するために上下方向に弾性変形する際に、この第一弾性部材とフランジ部が干渉しないように配置することができる。同時に、取付部材の剛性を向上することができる。
請求項10の発明によれば、取付部材のうち、スプリング係止部を備える領域においてビードにより剛性を向上でき、第一弾性部材を安定して係止することができる。
本発明に係る車両用シートの概略斜視図である。 本発明に係るシートクッションのクッションフレームの概略斜視図である。 図2のクッションフレームのうち、左取付部材を説明する要部拡大図である。 図2のクッションフレームのうち、右取付部材を説明する要部拡大図である。 図2のクッションフレームを別の角度から見た概略斜視図である。 従来例のハイトリンク機構を備えた車両用シートの説明図である。
以下、本発明の実施形態について図を参照して説明する。なお、以下に説明する部材、配置等は、本発明を限定するものではなく、本発明の趣旨に沿って各種改変することができる。
本実施形態は、シートクッションのサイドフレームの左右内側に取付部材が設けられ、この取付部材に左右のサイドフレームの間を左右方向に延出する弾性部材の端部を取り付けたことを特徴とするハイトリンク機構付きの車両用シートの発明に関するものである。
本実施形態の車両用シートSは、図1に示すように、シートバック1と、シートバック1の上面側に配置されたヘッドレスト2と、シートバック1の前側に配置されたシートクッション3とから主に構成されている。
なお、車両用シートSのシートバック1に対して乗員が着座する側が前側となる。
シートバック1は、乗員の背中を後方から支持する背もたれ部であって、骨格となる不図示のシートバックフレームに、クッションパッド1aを載置して、表皮1bで被覆されて構成されている。
ヘッドレスト2は、乗員の頭を後方から支持する頭部であって、芯材となる不図示のピラーにクッションパッド2aを配設させて表皮2bで被覆して形成される。
シートクッション3は、乗員を下方から支持する着座部であって、骨格となるクッションフレーム10に、クッションパッド3aを載置して、クッションパッドの上から表皮3bによって被覆されて構成されている。
クッションフレーム10はレール機構4に支持されており、レール機構4は、図1に示すように、車体フロアに対して固定されたロアレール4aと、ロアレール4aと係合しロアレール4a上を前後方向にスライド移動可能なアッパーレール4bとを有する。
レール機構4は、特許請求の範囲の支持ベースに相当する。
また、クッションフレーム10とレール機構4との間には、車両用シートSの高さを調節するハイトリンク機構5が設けられている。
ハイトリンク機構5は、図2に示すように、クッションフレーム10とアッパーレール4bを連結するリンク40を備えており、リンク40は、前方側の左右に一対のフロントリンク41と、後方側の左右に一対のリアリンク50とを備えている。リアリンク50のうち、左側の左リアリンク51が駆動リンクとなってシートクッション3の高さを調整可能にする構成となっている。また、左リアリンク51の左右方向の外側には、ハイトリンク機構の駆動を操作する操作レバー57が設けられ、左リアリンク51と操作レバー57の間にハイトリンク機構の駆動を規制するハイトブレーキ60とが設けられている。
クッションフレーム10は、シートクッション3の骨格となる略矩形状の枠体からなり、図2に示すように、左右両端に配設された左右のサイドフレーム11と、各サイドフレーム11の前方側の上面に架設された板状フレームとしてのパンフレーム12と、各サイドフレーム11の後方側端部の近くに架設されたフレーム連結部材13と、各サイドフレーム11の前後方向の略中央を連結する弾性部材14とを備えている。
各サイドフレーム11は、前後方向に延出する板金部材からなり、左側の左サイドフレーム11aと、右側の右サイドフレーム11bとは、互いに平行な状態で左右方向に離間している。
各サイドフレーム11の前方側の上面には、左右方向に延出するパンフレーム12が連結固定されている。
パンフレーム12は、乗員の腿を支持する金属製フレームからなり、上面が略平坦な略矩形状に形成されている。
パンフレーム12は、前方側であって左右方向の両端部に一対の折れ曲がり部12aを有している。パンフレーム12は、各折れ曲がり部12aが各サイドフレーム11前方の上面に引っ掛けられており、パンフレーム12の左右両端部の下面と各サイドフレーム前方側の上面とが固着接合されている。
各サイドフレーム11の後方端部の左右内側面には、左右方向に延出するフレーム連結部材13が連結固定されている。
フレーム連結部材13は、左右のサイドフレーム11を連結する縦断面略円形状のパイプ部材からなる。フレーム連結部材13の左側端部が、図3に示すように、左サイドフレーム11aの左右方向の内側面に取り付けられた取付部材20を介して、左サイドフレーム11aと連結されており、フレーム連結部材13の右側端部が、図4に示すように、右リアリンク52を介して、右サイドフレーム11bと連結されている。
各サイドフレーム11の前後方向の略中央であって、前後方向においてパンフレーム12とフレーム連結部材13の間には、複数の弾性部材14が前後方向に所定の間隔をおいて配設され、左右方向に略平行となるように蛇行しながら延出している。
各弾性部材14は、クッションパッド3aを下方から支持する弾性スプリングであり、Sバネまたはジグザグバネと呼ばれる波形状の線状部材からなる。
なお、本実施形態の弾性部材14は弾性スプリングからなるが、これに限定されることなく、代わりに弾性ゴム等の弾性体を用いても良い。
各弾性部材14のうち、後方側に設けられた第一弾性部材14aは、図3及び図4に示すように、左右両端部が左右のサイドフレーム11の内側面に取り付けられた取付部材20に掛け止めされることによって、左右のサイドフレーム11と連結されている。
第一弾性部材14aよりも前方側に設けられた第二弾性部材14bは、図2に示すように、左右両端部が左右のサイドフレーム11の内側面に掛け止めされることによって、左右のサイドフレーム11と連結されている。
具体的には、左右のサイドフレーム11の内側面には、左右内側に窪んだ凹部が設けられており、各凹部の左右内側端部には、前後方向に貫通する貫通穴が設けられている。第二弾性部材14bは、左右両端部がこの貫通穴に挿入され掛け止めされることにより、左右のサイドフレーム11と連結される。
なお、本実施形態では、第二弾性部材14bは左右のサイドフレーム11の内側面に連結されているが、別の実施形態として、第二弾性部材14bが第一弾性部材14aと同様に取付部材20に掛け止めされていても良い。
その場合、取付部材20は前後方向にさらに延出するように形成されて、第二弾性部材14bよりも前方側の端部が各サイドフレーム11と連結固定されることとなる。
このように第二弾性部材14bが取付部材20を介して各サイドフレーム11と連結される構成にすることで、第二弾性部材14bも、各サイドフレーム11に直接連結される場合と比較して、適度に弾性変形するように設定可能となる。そのため、着座する乗員の快適性を向上できるように適宜調整することができる。
第一弾性部材14aは、左右方向において左右のサイドフレーム11の内側に取り付けられた取付部材20に掛け止めされているため、各サイドフレーム11に取り付けられる場合と比較して、第一弾性部材14aの左右方向の長さを短くできる。
さらに、第一弾性部材14aの上下方向の弾性変形量を保持するために、第一弾性部材14aの長さを短くした分だけ線径を細くすることができる。
そのため、左右のサイドフレーム11の内側に第一弾性部材14aをコンパクトに配置することができ、また第一弾性部材14aの材料費を削減することができる。
取付部材20は、サイドフレーム11の剛性を高めると共に、他の構成品と干渉しないように弾性部材14を取り付け可能な板金部材であって、図3及び図4に示すように、前後方向に延出している。
取付部材20は、上下方向において左右のサイドフレーム11の上端と下端との間にあって、左右内側面に取り付けられており、左サイドフレーム11aの内側面に取り付けられた左側取付部材21と、右サイドフレーム11bの内側面に取り付けられた右側取付部材30とから構成されている。
左側取付部材21は、図3に示すように、クランク状に折り曲げられた形状からなり、中央より前方寄りの位置で折り曲げられた段差部22を介して、前方側よりも後方側が左右内側に突出するように形成されている。
左側取付部材21は、左右内側に突出するフランジ部23を備えており、フランジ部23は、前方フランジ部23aと、後方フランジ部23cとから構成されている。
前方フランジ部23aは前方側の下端部に設けられており、後方フランジ部23cは後方側の上下両端部に設けられている。前方フランジ部23aよりも後方フランジ部23cは左右内側に大きく突出している。
なお、前方フランジ部23a、後方フランジ部23cの左右内側に突出する突出量は、これに限定されることなく変更することができる。各フランジ部23の突出量を大きくすることによって、各フランジ部23を備える領域の剛性を向上させることが可能である。
また、シートクッション3がハイトリンク機構5によって昇降移動する際に、各フランジ部23を備える領域が他の構成部品と干渉しない範囲内で、別途フランジ部を設けても良いし、このフランジ部が左右外側に突出するように配置されても良い。
左側取付部材21は、左サイドフレーム11aと連結するための中央フレーム締結部24及び前方フレーム締結部25と、フレーム連結部材13を連結する領域と、第一弾性部材14aの左端部と連結するためのスプリング係止部26と、ハイトブレーキ60の駆動軸を支持するブレーキ支持部28とから構成されている。
中央フレーム締結部24は、特許請求の範囲の第一フレーム締結部に相当し、前方フレーム締結部25は、特許請求の範囲の第二フレーム締結部に相当する。
中央フレーム締結部24は、図3に示すように、左側取付部材21のうち、前後方向において略中央より前方寄りの位置に設けられており、左サイドフレーム11aの内側面であって、左右内側に窪んだ凹部と当接されて締結ボルトにより固定されている。
前方フレーム締結部25は、左側取付部材21のうち、中央フレーム締結部24よりも前方の端部であって、前方フランジ部23aの上方に設けられており、左サイドフレーム11aの内側面であって、左右内側に窪んだ凹部と当接させて締結ボルトにより固定されている。
なお、中央フレーム締結部24、前方フレーム締結部25は、左サイドフレーム11aの内側面と締結ボルトにより固定されているが、これに限定されることなく、例えば溶接固定、特にレーザー溶接固定されていても良い。このように固定すれば、部品点数の削減が可能である。
フレーム連結部材13を連結する領域は、左側取付部材21の後方端部であって、上下方向において後方フランジ部23cの間に設けられており、フレーム連結部材左端部と当接させて溶接固定されている。
なお、フレーム連結部材13は、左側取付部材21と溶接固定により固定されているが、これに限定されることなく、例えば締結ボルトで連結されても良い。このように連結すれば、取り外しが容易な構成となる。
スプリング係止部26は、左側取付部材21のうち、前後方向において前方フレーム締結部25とフレーム連結部材13の間の略中央位置であって、上下方向において中央フレーム締結部24の下方に設けられており、左右内側に突出し、左右方向に折り曲げられた折り曲げ部を備えている。
スプリング係止部26は、折り曲げ部に囲まれた領域に、言い換えれば前後方向に貫通する貫通穴部に第一弾性部材14aの左側端部を挿入させて掛け止めすることで、第一弾性部材14aと連結される。
左側取付部材21は、スプリング係止部26の上面に上側に突出した凸状のビード27を備えており、スプリング係止部26の支持剛性を高めている。
なお、スプリング係止部26の下方に、別途左右内側に突出するフランジ部を設けても良い。
このように別途フランジ部を設けることにより、取付部材20のうち、スプリング係止部26が備わる領域において剛性を向上できる。
また、このフランジ部の左右内側に突出する突出量を小さく設定することにより、第一弾性部材14aが、着座した乗員を下方から支持するために上下方向に弾性変形する際に、このフランジ部と干渉しないようにすることができる。
なお、スプリング係止部26の上面にビード27が設けられているが、これに限定されることなく、スプリング係止部26の下面にビードが設けられても良いし、上面及び下面の両方にビードが設けられても良い。ビードを備える領域を大きく、またはビードの数を増やすことにより、取付部材20の剛性、特にビードを設けた領域の剛性を向上できる。
ブレーキ支持部28は、左側取付部材21のうち、前後方向において中央フレーム締結部24とフレーム連結部材13の間の略中央位置であって、スプリング係止部26の上方に設けられており、左右方向に貫通する貫通穴を備えている。
ブレーキ支持部28は、ハイトブレーキ60の左右方向に延出するブレーキ駆動軸61が貫通穴に挿通されることによって、ブレーキ駆動軸61を連結軸支している。
左側取付部材21は、外縁部のうち、スプリング係止部26の下方に位置する領域に切欠き部29が設けられている。
詳しく言うと、左側取付部材21のうち、左右方向において前方フレーム締結部25を備える領域は外側に位置し、中央フレーム締結部24と、フレーム連結部材13を連結する領域と、スプリング係止部26を備える領域と、ブレーキ支持部28を備える領域は内側に位置している。
なお、シートクッション3がハイトリンク機構5によって昇降移動する際に、各構成部品同士が干渉しない範囲内で、中央フレーム締結部24、フレーム連結部材13を連結する領域、スプリング係止部26を備える領域、ブレーキ支持部28を備える領域が、適宜それぞれ左右方向の位置関係を変更することは勿論可能である。
なお、左側取付部材21は、図3に示すように、前後方向において中央フレーム締結部24とブレーキ支持部28の間であって、スプリング係止部26の上方に別途段差部が設けられている。この段差部は、左右方向に折り曲げられた折れ曲がり形状からなり、上下方向に沿って延出している。そのため、中央フレーム締結部24を備える領域、スプリング係止部26を備える領域、及びブレーキ支持部28を備える領域は、この段差部が備わる領域と近接しているため剛性が高くなっている。
右側取付部材30は、図4に示すように、クランク状に折り曲げられた形状からなり、前後方向において後端部の近くで折り曲げられた段差部31を介して、前方側が後方側よりも左右内側に突出するように形成されている。また、上下方向において略中央で折り曲げられた段差部32を介して、上方側よりも下方側が左右内側に突出するように形成されている。
右側取付部材30は、右サイドフレーム11bと連結するための後方フレーム締結部33及び前方フレーム締結部34と、第一弾性部材14aの右端部と連結するためのスプリング係止部35とを備えている。
後方フレーム締結部33は、右側取付部材30の後方端部に設けられており、右サイドフレーム11bの内側面と当接させてレーザー溶接により固定されている。
前方フレーム締結部34は、右側取付部材30の前方側の上方端部に設けられており、右サイドフレーム11bの内側面であって、左右内側に窪んだ凹部と当接させてレーザー溶接により固定されている。
なお、後方フレーム締結部33、前方フレーム締結部34が、他の溶接固定により連結されても良いし、締結ボルトで取り外し容易に連結されても良いことは上述の通りである。
スプリング係止部35は、右側取付部材30のうち、前方フレーム締結部34よりも下方の端部に設けられており、左右内側に突出し、左右方向に折り曲げられた折り曲げ部を備える。
スプリング係止部35は、折り曲げ部に囲まれた領域に、言い換えれば前後方向に貫通する貫通穴部に第一弾性部材14aの右側端部を挿入させて掛け止めすることで、第一弾性部材14aと連結される。
右側取付部材30は、スプリング係止部35の上面に上側に突出した凸状のビード36を備えている。なお、ビードを備える領域を大きく、またはビードの数を増やしても良いことは上述の通りである。
詳しく言うと、右側取付部材30のうち、左右方向において後方フレーム締結部33を備える領域は外側に位置し、前方フレーム締結部34を備える領域は内側に位置し、スプリング係止部35はさらに内側に位置している。
なお、シートクッション3がハイトリンク機構5によって昇降移動する際に、各構成部品同士が干渉しない範囲内で、適宜それぞれ左右方向の位置関係を変更しても良い。
リンク40は、シートクッション3の高さを調整可能にする部材であって、左右のサイドフレーム11の左右内側面に取り付けられており、図2に示すように、左右のサイドフレーム11の前端部に位置する左右のフロントリンク41と、後端部に位置する左右のリアリンク50の4つから構成されている。
各フロントリンク41は、図2に示すように、略くの字形状からなる板金部材であって、第一リンク駆動部42と、第二リンク駆動部43と、リンク連結部44とを備えている。
第一リンク駆動部42は、各フロントリンク41の下方端部に設けられており、アッパーレール4bの前方端部であって、上方に突出するように備えられた支持部と回動自在に連結軸支されている。
第二リンク駆動部43は、各フロントリンク41の後方端部に設けられており、各サイドフレーム11の前方端部であって、左右内側面と回動自在に連結軸支されている。
リンク連結部44は、各フロントリンク41の前方端部に設けられており、各フロントリンク41が縦断面略円形状からなるリンク連結パイプ45で連結支持されている。各フロントリンク41が回動する際には双方が一体的に回動することとなる。
各リアリンク50は、互いに形状の異なる板金部材であって、図3に示す左リアリンク51と、図4に示す右リアリンク52とからなる。
左リアリンク51は、図3に示すように、略くの字形状からなる駆動リンクであって、左右方向において左サイドフレーム11aと取付部材20の間に配置されている。
左リアリンク51は、図3に示すように、第一リンク駆動部53と、第二リンク駆動部54と、セクターギア部55を備えている。
右リアリンク52は、図4に示すように、細長い略矩形状からなり、第一リンク駆動部53と、第二リンク駆動部54とを備えている。
なお、左リアリンク51、右リアリンク52の形状は、これに限定されることなく、適宜変更可能であることは勿論である。
第一リンク駆動部53は、各リアリンク50の下方端部に設けられており、アッパーレール4bの後方端部であって、上方に突出するように備えられた支持部と回動自在に連結軸支されている。
第一リンク駆動部53は、特許請求の範囲のリンク駆動軸に相当する。
第二リンク駆動部54は、各リアリンク50の後方端部に設けられており、各サイドフレーム11の後方端部であって、左右内側面と回動自在に連結軸支されている。
セクターギア部55は、左リアリンク51の外縁の一部に歯車として形成されており、セクターギア部55の前方に配置されたピニオンギア56と噛み合わされている。
ピニオンギア56は、歯車形状からなり、左右方向において左サイドフレーム11aと、取付部材20のうち、ブレーキ支持部28を備える領域との間に配置されている。
このように、左リアリンク51のセクターギア部55、ピニオンギア56は、左右方向において左サイドフレーム11aと取付部材20の間に配置されているため、左右方向にセクターギア部55及びピニオンギア56を傾けようとする荷重が加わった際にも、左サイドフレーム11aと取付部材20によって有効に支持される。
さらに、取付部材20は、左右方向において左リアリンク51と対向する位置に後方フランジ部23cを備えているため、取付部材20のうち、剛性が高い後方フランジ部23cを備えた領域によって左リアリンク51及びセクターギア部55が有効に支持されることになる。
ピニオンギア56の中心部には、左右方向に貫通する貫通穴が設けられており、この貫通穴には、左右方向に延出する縦断面略円形状のブレーキ駆動軸61が挿通されている。
ピニオンギア56は、ブレーキ駆動軸61を介して、左サイドフレーム11aの左右方向の外側に配置された操作レバー57と連結されており、操作レバー57の操作によってブレーキ駆動軸61を回動軸として回動する。
つまり、操作レバー57が操作されると、ブレーキ駆動軸61と一体的にピニオンギア56が回動し、ピニオンギア56とセクターギア部55との噛み合い位置が変化するようになる。さらに、セクターギア部55が形成された左リアリンク51が回動し、左リアリンク51に従動して、右リアリンク52、各フロントリンク41も回動するようになる。
これによって、シートクッション3を含む車両用シートS本体が昇降し、シート高さが調整されることになる。
ハイトリンク機構5は、操作レバー57による駆動力がピニオンギア56に伝達されることによって左リアリンク51が回動する機構を備え、さらにピニオンギア56の回動を制御するハイトブレーキ60を備えている。
ハイトブレーキ60は、図5に示すように、公知のブレーキピニオン部材からなり、左右方向において左サイドフレーム11aと操作レバー57の間に配置されている。
ハイトブレーキ60は、左サイドフレーム11aの左右方向の外側面に接合されている。ハイトブレーキ60のうち、左サイドフレーム11aに接合された領域は、左サイドフレーム11aの内側面において中央フレーム締結部24と固定された凹部を前後方向に跨ぐようにして備えられている。詳しく言うと、ハイトブレーキ60のうち、左サイドフレーム11aに接合された領域は、左サイドフレーム11aのうち、中央フレーム締結部24と固定された凹部の前方側と後方側に接合箇所を備えている。
なお、本実施形態では、ハイトブレーキ60のうち、左サイドフレーム11aに接合された領域は、左サイドフレーム11aのうち、中央フレーム締結部24と固定された凹部の前方側と後方側に接合箇所を備えているが、これに限定されることなく、変更可能である。例えば、ハイトブレーキ60のうち、左サイドフレーム11aに接合された領域の外縁部の全周にそって接合箇所が備えられていても良く、また左サイドフレーム11aのうち、中央フレーム締結部24と固定された凹部の上方側と下方側に接合箇所を備えていても良い。
ハイトブレーキ60は、中心部に左右方向に延出するブレーキ駆動軸61を備えており、ブレーキ駆動軸61の左右内側端部が、取付部材20のうち、ブレーキ支持部28を備える領域に連結支持され、ブレーキ駆動軸61の左右外側端部が、操作レバー57に連結支持されている。
詳しく言うと、ブレーキ駆動軸61は、左右方向の外側から内側に向って順に、操作レバー57の回動中心部と、ハイトブレーキ60と、左サイドフレーム11aと、ピニオンギア56と、取付部材20のブレーキ支持部28とに連結軸支されるように挿通されて配置されている。
ハイトブレーキ60は、操作レバー57の非操作時には、操作レバー57をニュートラル状態に保持し、ブレーキ駆動軸61に摩擦力によるブレーキをかけて回動を規制し、シート高さを保持させる不図示の機構を有する。
一方、ハイトブレーキ60は、操作レバー57の操作時には、操作レバー57による駆動力を増幅させて、軽い力でブレーキ駆動軸61に大きな駆動出力を与えられるようにトルク制御してピニオンギア56を回動させる不図示の機構を有する。
本実施形態では、各サイドフレーム11の左右内側面にそれぞれ取付部材20が取り付けられており、第一弾性部材14aは、左右の取付部材20を介して左右のサイドフレーム11に連結された構成となっている。
このようにハイトリンク機構5を備えた車両用シートSのサイドフレーム11に取付部材20を設けることによって、弾性部材14がハイトリンク機構5と干渉することなく、着座した乗員を下方から支持するための最適な位置に配設することが可能になる。
詳しく言うと、弾性部材14の左右両端部は、取付部材20に係止されることによって、左右内側にオフセットされる配置となる。
そのため、シートクッション3がハイトリンク機構5によって昇降移動する際に、弾性部材14が、リンク40やピニオンギア56との干渉を避けるためにずれた位置に配置できる。従って、左右のサイドフレーム11の内側の範囲内で、弾性部材14の配置の自由度が高くなる。
なお、上記各実施形態では、具体例として自動車のフロントシートについて説明したが、これに限定されることなく、自動車のミドルシート、リアシートについても適用可能であることは勿論である。
S 車両用シート
1 シートバック
1a、2a、3a クッションパッド
1b、2b、3b 表皮
2 ヘッドレスト
3 シートクッション
4 レール機構
4a ロアレール
4b アッパーレール
5 ハイトリンク機構
10 クッションフレーム
11 サイドフレーム
11a 左サイドフレーム
11b 右サイドフレーム
12 パンフレーム
12a 折れ曲がり部
13 フレーム連結部材
14 弾性部材
14a 第一弾性部材
14b 第二弾性部材
20 取付部材
21 左側取付部材
22 段差部
23 フランジ部
23a 前方フランジ部
23c 後方フランジ部
24 中央フレーム締結部
25 前方フレーム締結部
26 スプリング係止部
27 ビード
28 ブレーキ支持部
29 切欠き部
30 右側取付部材
31、32 段差部
33 後方フレーム締結部
34 前方フレーム締結部
35 スプリング係止部
36 ビード
40 リンク
41 フロントリンク
42、53 第一リンク駆動部
43、54 第二リンク駆動部
44 リンク連結部
45 リンク連結パイプ
50 リアリンク
51 左リアリンク
52 右リアリンク
55 セクターギア部
56 ピニオンギア
57 操作レバー
60 ハイトブレーキ
61 ブレーキ駆動軸
100 サイドフレーム
101 リアリンク
102 右リアリンク
103 セクターギア部
104 ピニオンギア
105 操作レバー
106 ハイトブレーキ
107 支持アーム
108 前方部
109 後方部
110 中央部

Claims (10)

  1. 骨格となるクッションフレームを有するシートクッションを備え、
    前記クッションフレームは、左右両端に配設された左右のサイドフレームと、該左右のサイドフレームを連結した弾性部材と、を備え、
    前記サイドフレームの内側面に取付部材が取り付けられ、
    該取付部材は、前記弾性部材の延出方向の端部を係止するスプリング係止部を備えることを特徴とする車両用シート。
  2. 前記取付部材は、前記サイドフレームと締結するフレーム締結部を備え、
    該フレーム締結部は、前記スプリング係止部の上方に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の車両用シート。
  3. 前記弾性部材は、第一弾性部材であり、
    前記フレーム締結部は、第一フレーム締結部であり、
    前記取付部材は、前記第一フレーム締結部と異なる領域であって、該第一フレーム締結部よりも前方に配設された第二フレーム締結部を備え、
    該第二フレーム締結部は、前後方向において、前記第一弾性部材と、該第一弾性部材よりも前方に配設された第二弾性部材との間に設けられていることを特徴とする請求項2に記載の車両用シート。
  4. 車体に取り付けられる支持ベースに、シートクッションを昇降可能に連結するハイトリンク機構を備え、
    該ハイトリンク機構は、前記シートクッションの昇降を規制するハイトブレーキを備え、
    前記取付部材は、前記ハイトブレーキを取り付けるためのブレーキ支持部を備え、
    該ブレーキ支持部が形成された領域は、前記取付部材のうち、前記スプリング係止部と異なる領域に設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項3いずれか記載の車両用シート。
  5. 前記ハイトリンク機構は、前記支持ベースと前記サイドフレームを連結するリンクを備え、
    該リンクは、前記支持ベースと連結する領域に、リンク駆動軸を備え、
    前記取付部材には、前記リンク駆動軸が備えられた領域との干渉を避けるための切欠き部が形成されていることを特徴とする請求項4に記載の車両用シート。
  6. 前記取付部材は、前記リンクよりも左右内側に設けられていることを特徴とする請求項5に記載の車両用シート。
  7. 前記スプリング係止部は、折り曲げられた折り曲げ部を備え、
    該折り曲げ部は左右内側に突出され、
    前記弾性部材の端部は、前記折り曲げ部に囲まれた領域に係止されることを特徴とする請求項1乃至請求項6いずれか記載の車両用シート。
  8. 前記サイドフレームの内側面に左右内側に窪んだ凹部が設けられ、
    前記第一フレーム締結部及び前記第二フレーム締結部は、前記取付部材と前記凹部を連結することを特徴とする請求項3乃至請求項7いずれか記載の車両用シート。
  9. 前記取付部材は、左右内側に突出するフランジ部が設けられ、
    該フランジ部は、前記取付部材のうち、前後方向に前記スプリング係止部が備えられた領域を避けて配置されていることを特徴とする請求項1乃至請求項8いずれか記載の車両用シート。
  10. 前記取付部材は、前記スプリング係止部の上面に、上側に突出した凸状のビードを備えることを特徴とする請求項1乃至請求項9いずれか記載の車両用シート。
JP2014536517A 2012-09-21 2012-09-21 車両用シート Pending JPWO2014045420A1 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2012/074303 WO2014045420A1 (ja) 2012-09-21 2012-09-21 車両用シート

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPWO2014045420A1 true JPWO2014045420A1 (ja) 2016-08-18

Family

ID=50340770

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014536517A Pending JPWO2014045420A1 (ja) 2012-09-21 2012-09-21 車両用シート

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JPWO2014045420A1 (ja)
WO (1) WO2014045420A1 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11465752B2 (en) 2020-10-12 2022-10-11 B/E Aerospace, Inc. Seat assembly with hybrid spring-based cushion support
US11691738B2 (en) 2020-12-14 2023-07-04 B/E Aerospace, Inc. Spring-based seat diaphragm

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61145039U (ja) * 1985-02-28 1986-09-06
JP2001260723A (ja) * 2000-03-21 2001-09-26 Johnson Controls Automotive Systems Corp 車両用シート

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6253059U (ja) * 1985-09-24 1987-04-02
JP2000309240A (ja) * 1999-04-23 2000-11-07 T S Tec Kk 車両用シートの上下調節装置
JP2009227012A (ja) * 2008-03-21 2009-10-08 Shiroki Corp 手動高さ調節機構を備えた座席シート
JP5494237B2 (ja) * 2010-05-28 2014-05-14 トヨタ紡織株式会社 乗物シート用シート高さ調整装置

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61145039U (ja) * 1985-02-28 1986-09-06
JP2001260723A (ja) * 2000-03-21 2001-09-26 Johnson Controls Automotive Systems Corp 車両用シート

Also Published As

Publication number Publication date
WO2014045420A1 (ja) 2014-03-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5933018B2 (ja) 車両用シート
JP5599625B2 (ja) 車両用シート
JP6005163B2 (ja) 車両用シートのシートフレーム
WO2014045422A1 (ja) 車両用シート
JP6266237B2 (ja) 乗物用シート
WO2013021912A1 (ja) 乗物用シート
US9878640B2 (en) Vehicle seat and method for manufacturing same
JP2023075318A (ja) 乗物用シート
WO2014045420A1 (ja) 車両用シート
JP6614023B2 (ja) 乗物用シート
JP6554878B2 (ja) 車両用シート
JP2018020658A (ja) 乗物用シート
JP2007296865A (ja) 車両用シート装置
JP2016159820A (ja) 車両用シート
JP2017202796A (ja) 乗物用シート
JP6658339B2 (ja) 乗物用シート
JP6370641B2 (ja) 乗物用シート
JP2014100936A (ja) 乗物用シート
CN116353441A (zh) 交通工具用座椅
JP2023097169A (ja) 乗り物用シート
JP6451501B2 (ja) 乗物用シート
JP6586770B2 (ja) 車両用シート
JP2020033019A (ja) 乗物用シート
JP2023176681A (ja) 乗物用シート
JP2022136794A (ja) 乗り物用シート

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160705

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20170110