JP2022147818A - 乗り物用シート - Google Patents

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Masaaki Wada
弘規 渡邊
Hironori Watanabe
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Abstract

Figure 2022147818000001
【課題】組み付け作業を効率化することが可能な乗り物用シートを提供する。
【解決手段】乗り物用シートは、クッションフレーム10と、バックフレーム20と、クッションフレームのシート後方部分とバックフレームの下方部分とを連結する連結ブラケット60とを備えたシートである。連結ブラケットは、クッションサイドフレーム11に締結部材70によって取り付けられており、連結ブラケット及びクッションサイドフレームには、締結部材を締結するための締結穴66、16がそれぞれ形成されている。連結ブラケットにおいて締結穴の周縁部分が、シート幅方向の内側に向かって突出しており、締結穴が突出方向に延びている。
【選択図】図6

Description

本発明は、乗り物用シートに係り、特に、クッションフレーム及びバックフレームを連結する連結ブラケットを備えた乗り物用シートに関する。
従来、リクライニング装置を備えた乗り物用シートにおいて、当該装置周辺のフレーム剛性を確保することを目的として、クッションフレームの後方部分と、バックフレームの下端部分とを連結する連結ブラケットの形状や配置を工夫したものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載のリクライニング装置を備えた車両用シートでは、クッションフレームの外側面と、バックフレームの外側面とに連結されるプレート状のベースブラケットを備えている。
当該ベースブラケットは、その一端部がバックフレームの外側面に設けられたリクライニングユニットの外側面に取り付けられ、その他端部がクッションフレームの外側面にボルト締結されて構成されている。
上記ベースブラケットによって、リクライニング装置の本体となるリクライニングユニットを外部から保護するとともに、当該装置周辺のフレーム剛性を確保している。
特開2012-240427号公報
ところで、乗り物用シートにおいては、その組み付け作業が比較的複雑となるため、組み付け作業を効率化することが求められていた。例えば、構成部品数を削減することが求められていた。
特に、特許文献1のようなリクライニング装置を備えた乗り物用シートでは、当該装置が複数の構成部品から構成され、その組み付け作業が複雑となるため、組み付け作業を効率化することが求められていた。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、組み付け作業を効率化することが可能な乗り物用シートを提供することにある。
また、本発明の他の目的は、リクライニング装置を備えたシートにおいて当該装置の組み付け作業を効率化した乗り物用シートを提供することにある。
また、本発明の他の目的は、構成部品数を削減することが可能な乗り物用シートを提供することにある。
前記課題は、本発明の乗り物用シートによれば、クッションフレームと、バックフレームと、前記クッションフレームのシート後方部分と前記バックフレームの下方部分とを連結する連結ブラケットと、を備えた乗り物用シートであって、前記クッションフレームは、シート幅方向の左右側方に配置されるクッションサイドフレームを有し、前記連結ブラケットは、前記クッションサイドフレームに締結部材によって取り付けられ、前記連結ブラケット及び前記クッションサイドフレームには、前記締結部材を締結するための締結穴がそれぞれ形成され、前記連結ブラケットにおいて前記締結穴の周縁部分がシート幅方向の一方側に向かって突出しており、前記締結穴が突出方向に延びていること、により解決される。
上記構成により、組み付け作業を効率化すること、具体的には、構成部品数を削減することが可能な乗り物用シートを実現することができる。
詳しく述べると、連結ブラケット及びクッションサイドフレームには、締結部材を締結するための締結穴がそれぞれ形成され、連結ブラケットにおいて締結穴の周縁部分がシート幅方向の一方側に向かって突出し、締結穴が突出方向に延びている。そのため、一般に連結ブラケットは、締結ボルト及び締結ナットを用いてクッションサイドフレームに固定されているところ、本構成であれば締結ナットを不要にすることができる。
具体的には、連結ブラケットのうち、締結穴の周縁部分であって突出している部分を締結ナットの代わりにすることができる。例えば、締結穴の内部にタップ加工することで締結ボルトを締結することができる。
そうすれば、連結ブラケットの組み付け作業の効率化(締結ナットの不要、部品点数削減、作業工程の短縮)を果たした乗り物用シートを実現できる。
このとき、前記クッションフレームに対して前記バックフレームを回動可能に連結するリクライニング装置を備え、前記リクライニング装置は、前記バックフレームの外側面に対して取り付けられ、前記バックフレームの回動を規制するリクライニングユニットを有し、前記連結ブラケットは、前記バックフレームの外側面に取り付けられていると良い。
上記構成により、リクライニング装置を備えたシートにおいて当該装置の組み付け作業を効率化した乗り物用シートを実現できる。
このとき、前記バックフレームは、シート幅方向の左右側方に配置されるバックサイドフレームを有し、前記締結穴の周縁部分は、前記連結ブラケットの本体部よりもシート幅方向の内側に向かって突出し、かつ、前記バックサイドフレームとはシート幅方向において重ならない位置に配置されていると良い。
上記のように、締結穴の周縁部分が、シート幅方向の内側に向かって突出しているため、連結ブラケットをシート幅方向においてコンパクトに配置することができる。
また上記のように、締結穴の周縁部分が、バックサイドフレームとはシート幅方向において重ならない位置に配置されているため、バックフレームがシート前後方向に回動動作するときに、連結ブラケットとバックサイドフレームの干渉を抑制することができる。
このとき、前記連結ブラケットは、シート幅方向の外側から前記締結部材を締結することで前記クッションサイドフレームに取り付けられ、前記締結部材は、前記締結穴の周縁部分よりもシート幅方向の内側に向かって突出し、かつ、前記バックサイドフレームとはシート幅方向において重ならない位置に配置されていると良い。
上記構成により、締結部材をシート幅方向の内側から締結する場合と比較して、締結部材を効率良く組み付けることができる。
また、上記構成により、バックフレームがシート前後方向に回動動作したときに、締結部材とバックサイドフレームの干渉を抑制できる。
このとき、前記クッションサイドフレームは、シート幅方向に屈曲した段差形状を有し、シート前後方向に長尺に延びている本体壁部と、前記連結ブラケットの外側面に取り付けられ、前記本体壁部よりもシート幅方向の外側に配置される外側壁部と、前記本体壁部及び前記外側壁部を連結する連結壁部と、を有しており、前記連結ブラケットの本体部は、シート幅方向において前記本体壁部及び前記外側壁部の間に配置されていると良い。
上記構成により、連結ブラケットをシート幅方向においてコンパクトに配置することができる。
このとき、前記締結穴の周縁部分は、前記クッションサイドフレームの前記本体壁部よりもシート幅方向の内側に突出していると良い。
上記構成により、締結部材と締結穴との締結長さを延ばし易くなるため、クッションサイドフレームに対する連結ブラケットの締結強度を高めることができる。
このとき、車体フロアに対して前記クッションフレームを昇降可能に連結するハイトリンク装置を備え、前記ハイトリンク装置は、前記クッションフレームと前記車体フロアの間に設けられる左右のリンクを有し、前記締結穴の周縁部分は、前記リンクとはシート幅方向において重ならない位置に配置されていると良い。
上記構成により、ハイトリンク装置が動作したときに、連結ブラケット(締結穴の周縁部分)とリンクの干渉を抑制することができる。
このとき、前記クッションフレームは、左右の前記クッションサイドフレームの後方部分を連結する連結フレームを有し、前記連結フレームは、左右の前記リンクを連結しており、前記締結穴の周縁部分と、前記バックサイドフレームと、前記リンクとが、シート幅方向において異なる位置に配置されていると良い。
上記構成により、リクライニング装置及びハイトリンク装置が動作したときに、連結ブラケット(締結穴の周縁部分)と、バックサイドフレームと、リンクとが互いに干渉してしまうことを抑制できる。
このとき、前記クッションフレームは、左右の前記クッションサイドフレームの後方部分を連結する連結フレームを有し、前記連結ブラケットは、前記クッションサイドフレームに第1締結部材及び第2締結部材によって取り付けられ、前記第1締結部材及び前記第2締結部材は、前記リクライニングユニットの周囲に配置され、かつ、前記連結フレームの周囲に配置されていると良い。
また、前記第1締結部材は、前記第2締結部材よりもシート前方位置に配置され、前記第1締結部材は、シート前後方向において前記連結フレームと重なる位置に配置され、かつ、上下方向において前記リクライニングユニットと重なる位置に配置され、前記第2締結部材は、シート前後方向において前記リクライニングユニットと重なる位置に配置され、かつ、上下方向において前記連結フレームと重なる位置に配置されていると良い。
上記構成により、リクライニングユニット及び連結フレームの組み付け剛性を高めることができる。
本発明によれば、組み付け作業を効率化すること、具体的には、構成部品数を削減することが可能な乗り物用シートを実現できる。具体的には、連結ブラケットのうち、締結穴の周縁部分であって突出している部分を締結ナットの代わりに利用することができる。例えば、締結穴の内部にタップ加工し、締結ボルトを締結することができる。
また本発明によれば、リクライニング装置を備えたシートにおいて当該装置の組み付け作業を効率化した乗り物用シートを実現できる。
また本発明によれば、連結ブラケットをシート幅方向においてコンパクトに配置することができる。また、バックフレームがシート前後方向に回動動作するときに、連結ブラケットとバックサイドフレームの干渉を抑制することができる。
また本発明によれば、締結部材を効率良く組み付けることができる。また、バックフレームが回動動作したときに、締結部材とバックサイドフレームの干渉を抑制できる。
また本発明によれば、クッションサイドフレームに対する連結ブラケットの締結強度を高めることができる。
また本発明によれば、ハイトリンク装置が動作したときに、連結ブラケットとリンクの干渉を抑制することができる。
また本発明によれば、リクライニングユニット及び連結フレームの組み付け剛性を高めることができる。
本実施形態の乗り物用シートを示す斜視図である。 乗り物用シートの骨格となるシートフレームを示す斜視図である。 図2の要部拡大図であって、リクライニング装置周辺を示す斜視図である。 リクライニング装置及び連結ブラケットの分解斜視図である。 連結ブラケットの斜視図である。 別の角度から見た連結ブラケットの斜視図である。 リクライニング装置周辺を別の角度から見たときの斜視図である。 図6のVII-VII断面図であって、連結ブラケットと、バックサイドフレームと、リンクとの位置関係を説明する図である。
以下、本発明の実施形態に係る乗り物用シートについて、図1-図7を参照しながら説明する。
本実施形態は、クッションフレームとバックフレームを連結する連結ブラケットを備えた乗り物用シートであって、連結ブラケットは、クッションフレーム(クッションサイドフレーム)に締結部材によって取り付けられており、連結ブラケット及びクッションサイドフレームには、締結部材を締結するための締結穴がそれぞれ形成されており、連結ブラケットにおいて締結穴の周縁部分がシート幅方向の一方側(内側)に向かって突出しており、締結穴が突出方向に延びていることを主な特徴とする乗り物用シートの発明に関するものである。
なお、乗り物用シートのシートバックに対して乗員が着座する側がシート前方側となる。
本実施形態の乗り物用シートSは、図1に示すように、車両用シートであって、シートクッション1と、シートバック2とを備えるシート本体と、図2に示すように、車体フロアに対してシート本体を前後移動可能に支持するレール装置30と、車体フロアに対してシート本体を昇降可能に連結するハイトリンク装置40と、シートクッション1に対してシートバック2を回動可能に連結するリクライニング装置50と、シートクッション1とシートバック2を連結する連結ブラケット60と、から主に構成されている。
シートクッション1は、図1に示すように、乗員を下方から支持する着座部であって、骨格となる図2に示すクッションフレーム10にクッション材1aを載置して表皮材1bで被覆されて構成されている。
シートバック2は、乗員を後方から支持する背もたれ部であって、骨格となる図2に示すバックフレーム20にクッション材2aを載置して表皮材2bで被覆されて構成されている。
クッションフレーム10とバックフレーム20とが連結ブラケット60によって連結されている。
クッションフレーム10は、図2に示すように、略矩形状の枠状体からなり、左右側方に配置されるクッションサイドフレーム11と、各クッションサイドフレーム11の前端部分に架設される板状のパンフレーム12と、各クッションサイドフレーム11の前方部分を連結する前方連結フレーム13と、各クッションサイドフレーム11の後方部分を連結する後方連結フレーム14と、パンフレーム12及び後方連結フレーム14に掛け止めされ、シート前後方向に蛇状に延びている複数の弾性バネ15と、から主に構成されている。
クッションサイドフレーム11は、シート前後方向に長尺な板状フレームである。
クッションサイドフレーム11の後方部分には連結ブラケット60を介してリクライニング装置50が取り付けられており、その下方部分にはハイトリンク装置40を介してレール装置30が取り付けられている。
クッションサイドフレーム11の後方部分は、図3、図4に示すように、シート幅方向に屈曲した段差形状を有し、シート前後方向に長尺に延びている本体壁部11aと、本体壁部11aよりもシート幅方向の外側に配置される外側壁部11bと、本体壁部11a及び外側壁部11bを連結する連結壁部11cと、を有している。
そして、外側壁部11bの内側面には連結ブラケット60が締結部材70によって組み付けられている。
なお、クッションサイドフレーム11の上端部、下端部には、それぞれシート幅方向の一方側(厳密には外側)に屈曲して突出する上端フランジ11d、下端フランジ11eが形成されている。
上端フランジ11d、下端フランジ11eは、シート前後方向においてクッションサイドフレーム11のうち、リクライニング装置50が取り付けられた位置から、パンフレーム12が取り付けられた位置まで延びている。
パンフレーム12は、図2に示すように、乗員の大腿部を支持する板状の架設フレームであって、そのシート幅方向の側方部分が、クッションサイドフレーム11の上面に載置されて取り付けられている。
前方連結フレーム13、後方連結フレーム14は、それぞれパイプ状のフレームであって、それぞれ左右のクッションサイドフレーム11を連結するととともに、左右のリンク(第1リンク41、第2リンク42)を連結している。
弾性バネ15は、乗員の臀部を支持する弾性支持部材であって、シート幅方向において所定の間隔を空けて複数設けられている。
弾性バネ15の前端部分は、パンフレーム12の上面に形成されたバネ掛け止め部12aに掛け止めされている。また、弾性バネ15の後端部分は、後方連結フレーム14にフック部材を介して取り付けられている。
バックフレーム20は、図2に示すように、略矩形状の枠状体からなり、左右側方に配置されるバックサイドフレーム21と、各バックサイドフレーム21の上端部分を連結する逆U字形状の上部フレーム22と、各バックサイドフレーム21の下端部分を連結するプレート形状の下部フレーム23と、各バックサイドフレーム21にそれぞれ掛け止めされ、蛇状に延びている不図示の弾性バネと、から主に構成されている。
バックサイドフレーム21は、上下方向に延出し、横断面略C字形状からなる板金部材であって、その下端部分がリクライニング装置50及び連結ブラケット60を介してクッションサイドフレーム11の後端部分に連結されている。
上記構成においてバックフレーム20は、クッションフレーム10に対して相対回動することが可能となっている。
レール装置30は、図2に示すように、上下方向においてシート本体と車体フロアとの間に配置されており、車体フロアに固定され、シート前後方向に延びる左右のロアレール31と、ロアレール31に沿って摺動可能に支持される左右のアッパレール32と、ロアレール31に対してアッパレール32を摺動不能にロックする不図示のロック部材と、当該ロック部材のロック状態を解除するためのレール操作レバー33と、から主に構成されている。
左右のアッパレール32の上面には、ハイトリンク装置40を介してクッションフレーム10が架設されている。
ハイトリンク装置40は、図2に示すように、レール装置30とクッションフレーム10の間に取り付けられ、シート前方側に配置される左右の第1リンク41と、シート後方側に配置される左右の第2リンク42と、シート本体の昇降動作を規制する不図示のブレーキユニットと、当該ブレーキユニットの規制状態を解除するためのハイト操作レバー43(図1参照)と、から主に構成されている。
ハイト操作レバー43が操作されると、第2リンク42(左側の第2リンク)が駆動リンクとなって、右側の第2リンク42、左右の第1リンク41も回転する。これによって、シート本体が昇降し、シート高さが調整されることになる。
リクライニング装置50は、図3、図4に示すように、クッションフレーム10に対してバックフレーム20を回動可能に連結するとともに、バックフレーム20をロックすることが可能な装置である。
リクライニング装置50は、バックフレーム20の回動を規制するリクライニングユニット51と、バックフレーム20の下端部分にシート幅方向に軸支され、バックフレーム20の外側面から突出してリクライニングユニット51と連結される回動軸52と、リクライニングユニット51のシート幅方向の外側に取り付けられ、回動軸52を中心としてバックフレーム20をクッションフレーム10側に回動させるように付勢する渦巻きバネ53と、から主に構成されている。
リクライニングユニット51は、バックフレーム20の状態を、クッションフレーム10に対して固定されたロック状態と、相対回動可能なアンロック状態との間で切り替えることが可能である。
リクライニングユニット51は、通常時、バックフレーム20の状態がロック状態となっており、図1に示すリクラ操作レバー55が操作されると、その操作によって回動軸52が回動し、アンロック状態へ切り替わる構成となっている。
そして、バックフレーム20の状態がアンロック状態にある間、乗員はシートバック2を後傾させることができ、後傾角度が所望の角度に達した時点でリクラ操作レバー55を離すと、ロック状態に復帰する構成となっている。
回動軸52は、軸方向がシート幅方向に沿った状態で左右のクッションサイドフレーム11間に配置されており、回動軸52の延出端部は、バックサイドフレーム21の側面に形成された軸穴21aを通じてシート幅方向の外側に突出している。
突出した回動軸52の延出端部は、リクライニングユニット51と組み付けられ、さらにリクライニングユニット51よりも外側の位置にある図1に示すリクラ操作レバー55と組み付けられている。
渦巻きバネ53は、バックフレーム20の状態がアンロック状態にあり、かつ、バックフレーム20が後傾状態にあるときに、回動軸52を中心としてバックフレーム20をクッションフレーム10側に回転させるように付勢する。
渦巻きバネ53は、図3、図4に示すように、その一端部53aがバックサイドフレーム21側にあるバネ係止ブラケット54の突出部分に掛け止めされており、その他端部53bがクッションフレーム10側にある連結ブラケット60のバネ係止部63に掛け止めされている。
連結ブラケット60は、図3-図6に示すように、クッションフレーム10の後方部分と、バックフレーム20の下方部分とを連結する金属プレートである。
連結ブラケット60の中央部分がバックサイドフレーム21に取り付けられたリクライニングユニット51の外側面に嵌め込まれている。
また、連結ブラケット60の前方部分及び下方部分が、クッションサイドフレーム11の内側面にボルト締結されている。
具体的には、連結ブラケット60の側面の中央部分には、回動軸52を挿通させるための軸穴61と、軸穴61を囲むように周囲に設けられ、リクライニングユニット51に嵌合させるための嵌合穴62と、が形成されている。
また、連結ブラケット60の上方部分には、シート幅方向の外側に突出し、渦巻きバネ53の他端部53bを掛け止めるためのバネ係止部63が形成されている。
また、連結ブラケット60の外周部分において上端部分には、バネ係止ブラケット54の前端部54a、後端部54bにそれぞれ当接可能な前方規制部64、後方規制部65が形成されている。これら規制部64、65は、バックフレーム20が回動するときに、バックフレーム20の回動範囲を規制するものである。具体的には、バックフレーム20と一体的に回動するバネ係止ブラケット44の回動範囲を規制する機能を果たす。
連結ブラケット60の前方部分には、シート幅方向の外側から締結部材70(例えば、締結ボルトや締結ピン)を締結するための締結穴66が一体的に形成されている。
また、連結ブラケット60の下方部分にも、締結部材70を締結するための第2締結穴67が一体的に形成されている。
締結穴66、67は、シート幅方向に沿って形成され、締結穴66、67内部においてタップ加工(バーリングタップ加工)がなされた締結穴である。
締結穴66、67は、それぞれ、クッションサイドフレーム11の後方部分の外側壁部11bに形成された締結穴16、17と連通するように配置されている。
連結ブラケット60において締結穴66、67の周縁部分は、シート幅方向の内側に向かって張り出すように突出しており、締結穴66、67が突出方向(シート幅方向)に延びている。
締結穴66と、クッションサイドフレーム11の締結穴16とには、図6、図7に示すように、シート幅方向の外側から第1締結部材71が締結される。
また、締結穴67と、クッションサイドフレーム11の締結穴17とには、シート幅方向の外側から第2締結部材72が締結される。
上記構成により、クッションサイドフレーム11の内側面に対し、連結ブラケット60を効率良く組み付けることができる。具体的には、締結ナットを不要とし、部品点数を削減し、作業工程の短縮を果たすことができる。
上記構成において、図7に示すように、締結穴66の周縁部分は、連結ブラケット60の本体部から連続してシート幅方向の内側に向かって突出し、かつ、バックサイドフレーム21とはシート幅方向において重ならない位置に配置されている。
そのため、連結ブラケットをシート幅方向においてコンパクトに配置することができる。また、バックフレーム20がシート前後方向に回動動作するときに、連結ブラケット60(締結穴66)と、バックサイドフレーム21の干渉を抑制できる。
また上記構成において、図7に示すように、締結穴66の周縁部分と、バックサイドフレーム21と、第2リンク42とが、シート幅方向において異なる位置に配置されている。
そのため、リクライニング装置50及びハイトリンク装置40が動作したときに、連結ブラケット60(締結穴66)と、バックサイドフレーム21と、第2リンク42とが互いに干渉してしまうことを抑制できる。
また上記構成において、図7に示すように、締結穴66の周縁部分は、クッションサイドフレーム11の本体壁部11aよりもシート幅方向の内側に突出している。
そうすることで、締結穴66と締結部材70との締結長さを延ばし易くなる。そのため、クッションサイドフレーム11に対する連結ブラケット60の締結強度を高められる。
また上記構成において、図7に示すように、締結部材70は、締結穴66の周縁部分よりもシート幅方向の内側に向かって突出し、かつ、バックサイドフレーム21とはシート幅方向において重ならない位置に配置されている。
そのため、バックフレーム20がシート前後方向に回動動作したときに、締結部材70とバックサイドフレーム21の干渉を抑制できる。
また上記構成において、図6に示すように、連結ブラケット60の外周部分のうち、後方連結フレーム14に近接した部分には、後方連結フレーム14側とは反対側に向かって切り欠かれた切り欠き部68が形成されている。
そのため、連結ブラケット60と後方連結フレーム14との干渉を抑制できる。
なお、切り欠き部68は、略三角形状に切り欠かれており、2つの締結穴66、67の間に挟まれて配置されている。
また上記構成において、図6に示すように、第1締結部材71及び第2締結部材72は、リクライニングユニット51を囲むように周囲に配置され、かつ、後方連結フレーム14を囲むように周囲に配置されている。
また、第1締結部材71は、第2締結部材72よりもシート前方位置に配置されている。第1締結部材71は、シート前後方向において後方連結フレーム14と重なる位置に配置され、かつ、上下方向においてリクライニングユニット51と重なる位置に配置されている。そして、第2締結部材72は、シート前後方向においてリクライニングユニット51と重なる位置に配置され、かつ、上下方向において後方連結フレーム14と重なる位置に配置されている。
そのため、リクライニングユニット51及び後方連結フレーム14の組み付け剛性を高めることができる。
<その他の実施形態>
上記実施形態では、図2に示すように、乗り物用シートSが、レール装置30と、ハイトリンク装置40と、リクライニング装置50と、を備えているが、特に限定されることなく変更可能である。
すなわち、乗り物用シートSが、レール装置30、ハイトリンク装置40及びリクライニング装置50を備えていなくても良い。
上記実施形態では、図6に示すように、連結ブラケット60がクッションサイドフレーム11の内側面に取り付けられているが、特に限定されることなく、クッションサイドフレーム11の外側面に取り付けられていても良い。
その場合には、クッションサイドフレーム11がシート幅方向の内側に屈曲した段差形状を有していると好ましい。
上記実施形態では、図6に示すように、連結ブラケット60がバックサイドフレーム21の外側面に取り付けられているが、特に限定されることなく、バックサイドフレーム21の内側面に取り付けられていても良い。
上記実施形態では、図6、図7に示すように、締結穴66の周縁部分がシート幅方向の内側に向かって突出しているが、特に限定されることなく、シート幅方向の外側に向かって突出していても良い。
その場合、連結ブラケット60がクッションサイドフレーム11の外側面に取り付けられていると好ましい。
上記実施形態では、具体例として自動車に用いられる乗り物用シートについて説明したが、特に限定されることなく、電車、バス等の乗り物用シートのほか、飛行機、船等の乗り物用シートとしても利用することができる。
本実施形態では、主として本発明に係る乗り物用シートに関して説明した。
ただし、上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするための一例に過ぎず、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは勿論である。
S 乗り物用シート
Sa シートフレーム
1 シートクッション
1a、2a、 クッション材
1b、2b、 表皮材
2 シートバック
10 クッションフレーム
11 クッションサイドフレーム
11a 本体壁部
11b 外側壁部
11c 連結壁部
11d 上端フランジ
11e 下端フランジ
12 パンフレーム
12a バネ掛け止め部
13 前方連結フレーム
14 後方連結フレーム
15 弾性バネ
16、17 締結穴
20 バックフレーム
21 バックサイドフレーム
21a 軸穴
22 上部フレーム
23 下部フレーム
30 レール装置
31 ロアレール
32 アッパレール
33 レール操作レバー
40 ハイトリンク装置
41 第1リンク
42 第2リンク(駆動リンク)
43 ハイト用操作レバー
50 リクライニング装置
51 リクライニングユニット
52 回動軸
53 渦巻きバネ
53a 一端部
53b 他端部
54 バネ係止ブラケット
55 リクラ操作レバー
60 連結ブラケット
61 軸穴
62 嵌合穴
63 バネ係止部
64 前方規制部
65 後方規制部
66 締結穴
67 第2締結穴
68 切り欠き部
70 締結部材(締結ボルト)
71 第1締結部材
72 第2締結部材

Claims (10)

  1. クッションフレームと、バックフレームと、前記クッションフレームのシート後方部分と前記バックフレームの下方部分とを連結する連結ブラケットと、を備えた乗り物用シートであって、
    前記クッションフレームは、シート幅方向の左右側方に配置されるクッションサイドフレームを有し、
    前記連結ブラケットは、前記クッションサイドフレームに締結部材によって取り付けられ、
    前記連結ブラケット及び前記クッションサイドフレームには、前記締結部材を締結するための締結穴がそれぞれ形成され、
    前記連結ブラケットにおいて前記締結穴の周縁部分がシート幅方向の一方側に向かって突出しており、前記締結穴が突出方向に延びていることを特徴とする乗り物用シート。
  2. 前記クッションフレームに対して前記バックフレームを回動可能に連結するリクライニング装置を備え、
    前記リクライニング装置は、前記バックフレームの外側面に対して取り付けられ、前記バックフレームの回動を規制するリクライニングユニットを有し、
    前記連結ブラケットは、前記バックフレームの外側面に取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載の乗り物用シート。
  3. 前記バックフレームは、シート幅方向の左右側方に配置されるバックサイドフレームを有し、
    前記締結穴の周縁部分は、
    前記連結ブラケットの本体部よりもシート幅方向の内側に向かって突出し、かつ、
    前記バックサイドフレームとはシート幅方向において重ならない位置に配置されていることを特徴とする請求項2に記載の乗り物用シート。
  4. 前記連結ブラケットは、シート幅方向の外側から前記締結部材を締結することで前記クッションサイドフレームに取り付けられ、
    前記締結部材は、
    前記締結穴の周縁部分よりもシート幅方向の内側に向かって突出し、かつ、
    前記バックサイドフレームとはシート幅方向において重ならない位置に配置されていることを特徴とする請求項3に記載の乗り物用シート。
  5. 前記クッションサイドフレームは、
    シート幅方向に屈曲した段差形状を有し、
    シート前後方向に長尺に延びている本体壁部と、前記連結ブラケットの外側面に取り付けられ、前記本体壁部よりもシート幅方向の外側に配置される外側壁部と、前記本体壁部及び前記外側壁部を連結する連結壁部と、を有しており、
    前記連結ブラケットの本体部は、シート幅方向において前記本体壁部及び前記外側壁部の間に配置されていることを特徴とする請求項3又は4に記載の乗り物用シート。
  6. 前記締結穴の周縁部分は、前記クッションサイドフレームの前記本体壁部よりもシート幅方向の内側に突出していることを特徴とする請求項5に記載の乗り物用シート。
  7. 車体フロアに対して前記クッションフレームを昇降可能に連結するハイトリンク装置を備え、
    前記ハイトリンク装置は、前記クッションフレームと前記車体フロアの間に設けられる左右のリンクを有し、
    前記締結穴の周縁部分は、前記リンクとはシート幅方向において重ならない位置に配置されていることを特徴とする請求項3乃至6のいずれか1項に記載の乗り物用シート。
  8. 前記クッションフレームは、左右の前記クッションサイドフレームの後方部分を連結する連結フレームを有し、
    前記連結フレームは、左右の前記リンクを連結しており、
    前記締結穴の周縁部分と、前記バックサイドフレームと、前記リンクとが、シート幅方向において異なる位置に配置されていることを特徴とする請求項7に記載の乗り物用シート。
  9. 前記クッションフレームは、左右の前記クッションサイドフレームの後方部分を連結する連結フレームを有し、
    前記連結ブラケットは、前記クッションサイドフレームに第1締結部材及び第2締結部材によって取り付けられ、
    前記第1締結部材及び前記第2締結部材は、
    前記リクライニングユニットの周囲に配置され、かつ、
    前記連結フレームの周囲に配置されていることを特徴とする請求項2乃至8のいずれか1項に記載の乗り物用シート。
  10. 前記第1締結部材は、前記第2締結部材よりもシート前方位置に配置され、
    前記第1締結部材は、シート前後方向において前記連結フレームと重なる位置に配置され、かつ、上下方向において前記リクライニングユニットと重なる位置に配置され、
    前記第2締結部材は、シート前後方向において前記リクライニングユニットと重なる位置に配置され、かつ、上下方向において前記連結フレームと重なる位置に配置されていることを特徴とする請求項9に記載の乗り物用シート。
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