JPWO2014033851A1 - 半導体装置 - Google Patents

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Abstract

半導体装置に備えられた不揮発性メモリ装置(4)では、バンド間トンネル方式によるデータ消去の際に、チャージポンプ回路(52)の出力電圧(VUCP)が所定の基準電圧まで回復したという条件に加えて、消去対象のメモリセル(MC)への昇圧電圧(VUCP)の供給を開始してから所定の基準時間が経過したという条件が満たされたとき、消去対象のメモリセル(MC)への昇圧電圧の供給を終了する。

Description

この発明は、電気的に書換え可能な不揮発性メモリ装置を備えた半導体装置に関し、たとえば、バンド間トンネル電流によってデータを消去する方式の不揮発性メモリ装置に好適に用いられるものである。
フラッシュメモリなどの電気的に書換え可能な不揮発性メモリ装置を備えた半導体装置では、不揮発性メモリ装置の容量増加に伴って、プログラム(書込)時間が増大する傾向にある。
特開2006−351166号公報(特許文献1)は、このプログラム時間の短縮させるための技術を開示する。具体的に、この文献のフラッシュメモリ装置は、制御ロジックと、高電圧発生回路と、信号発生回路とを含む。制御ロジックは、プログラム区間のとき、ワードラインへのプログラム電圧供給を知らせる第1フラッグ信号を発生する。高電圧発生回路は、ワードラインに供給されるプログラム電圧を発生し、プログラム区間のとき、プログラム電圧が目標電圧に回復されたことを知らせる第2フラッグ信号を発生する。信号発生回路は、第1および第2フラッグ信号に応答してプログラム実行終了信号を発生する。プログラム実行終了信号が生成されるとき、制御ロジックはプログラム区間が終了されるように第1フラッグ信号を非活性化させる。
特開2006−351166号公報
ところで、バンド間トンネルを利用した消去方式のように消去時にメモリセルに流れる電流(消去電流)が比較的大きい場合には、チャージポンプ回路の電流供給能力との兼ね合いで、同時に消去を行なうことができるメモリセル数が制限される。このため、通常、メモリアレイは複数のブロックに分割され、消去時にはブロックごとに共通のソース線に高電圧が印加される。
一方、メモリセル、消去ブロック、半導体装置、製造プロセス等々のばらつきのせいで、消去電流の大きさにはばらつきがある。これらのばらつきを考慮して(マージンを持って)消去電流の大きさ、消去実行時間の設定を最適化すると消去時間が増大してしまったり、消去時間の短縮が難しいという問題が生じる。
その他の課題と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
一実施の形態による半導体装置では、バンド間トンネル方式によるデータ消去の際に、チャージポンプ回路の出力電圧が所定の基準電圧まで回復したという条件に加えて、消去対象のメモリセルへの昇圧電圧の供給を開始してから所定の基準時間が経過したという条件が満たされたとき、消去対象のメモリセルへの昇圧電圧の供給を終了する。
上記の一実施の形態によれば、各メモリセルのソースへのパルス電圧の印加時間を従来よりも最適化することができ、消去時間を短縮することができる。
実施の形態1による半導体装置の構成を示すブロック図である。 メモリセルの構成を模式的に示す断面図である。 メモリセルの回路図記号を示す図である。 プログラムパルス印加動作時の状態を示す図である。 消去パルス印加動作時の状態を示す図である。 読出動作時の状態を示す図である。 プログラムベリファイ動作時の状態を示す図である。 図1の不揮発性メモリ装置の全体構成を示すブロック図である。 図4のメモリアレイの構成を模式的に示した平面図である。 図5のあるメモリブロックの構成を示す回路図である。 消去動作時におけるチャージポンプ回路の出力電流と出力電圧の変化について説明するための図である。 適切な消去パルスの印加時間の設定方法について説明するための図である。 図4〜図6で示した不揮発性メモリ装置における消去動作を説明するための図である。 従来の消去動作によるデータ消去を行なった場合において、メモリブロックごとの閾値電圧の分布を示す図である。 実施の形態1の場合の消去動作によってデータ消去を行なった場合において、メモリブロックごとの閾値電圧の分布を示す図である。 実施の形態2における不揮発性メモリ装置の消去動作を説明するための図である。 図4の不揮発性メモリ装置において制御回路と電源回路間との間を流れる制御信号について説明するための図である。 図12のリング発振器の構成の一例を示す回路図である。 図12のチャージポンプ回路の構成の一例を示す回路図である。 図12の電圧検出部の構成の一例を示す回路図である。 図12の電源切替回路の一部の構成例およびソース線ドライバ部の構成例を示す回路図である。 図12のタイミング制御部の構成を示すブロック図である。 図17の駆動パルス生成部の構成を示す回路図である。 図18の駆動パルス生成部の動作を説明するための図である。 図18の駆動パルス生成部の動作の一例を示すタイミング図である。 第1の消去モードにおける不揮発メモリ装置の消去動作について説明するための図である。 第2の消去モードにおける不揮発性メモリ装置の消去動作について説明するための図である。 実施の形態4による半導体装置において、不揮発性メモリ装置の電源回路の構成を示す図である。
以下、各実施の形態について図面を参照して詳しく説明する。なお、同一または相当する部分には同一の参照符号を付して、その説明を繰返さない。
<実施の形態1>
[半導体装置の構成]
図1は、実施の形態1による半導体装置の構成を示すブロック図である。図1には、半導体装置の一例としてマイクロコンピュータチップ1が示されている。マイクロコンピュータチップ1は、CPU(Central Processing Unit)2と、RAM(Random Access Memory)3と、不揮発性メモリ装置4と、周辺回路5と、インターフェース回路7と、これらを相互に接続するデータバス8と、電源回路6とを含む。
電源回路6は、マイクロコンピュータチップ1の外部から受けた外部電源電圧VCCに基づいて内部電源電圧VDDを生成する。内部電源電圧VDDは、マイクロコンピュータチップ1の各部に供給される(図1では、不揮発性メモリ装置4への供給のみが代表的に示されている)。
不揮発性メモリ装置4は、EEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read-only Memory)またはフラッシュメモリなどの半導体記憶装置である。これらの半導体記憶装置の各メモリセルは、ゲート電極とチャネル層との間に電荷蓄積部を有する。電荷蓄積部に蓄積された電荷によってメモリセルの閾値電圧が変化し、これによって「1」、「0」の情報を記憶することができる。電荷蓄積部として、一般に、多結晶シリコン膜で形成された浮遊ゲート(フローティングゲート)、または窒化ケイ素膜などが用いられる。窒化ケイ素膜は、膜中に分散して存在する捕獲準位(トラップレベル)によって電荷を蓄積する。この実施の形態では、窒化ケイ素膜を電荷蓄積部として用いた例について説明する。次に、メモリセルの具体的構成をさらに詳しく説明する。
[メモリセルの構成]
図2Aは、メモリセルの構成を模式的に示す断面図である。図2Bは、メモリセルの回路図記号を示す図である。図2Aおよび図2Bにおいて、対応する部分には同一の参照符号を付す。
図2Aおよび図2Bを参照して、メモリセル(「メモリセルトランジスタ」とも称する)MCは、基板20上に形成され、コントロールゲート(CG:Control Gate)21、窒化ケイ素膜22、メモリゲート(MG:Memory Gate)23、ソース領域24、およびドレイン領域25を含む。コントロールゲート21は、P型シリコン基板20の表面上に絶縁層(図示せず)を介して形成される。窒化ケイ素膜22は、コントロールゲート21の側壁に酸化シリコン膜(図示せず)、窒化ケイ素膜22、および酸化シリコン膜(図示せず)からなるONO(Oxide-Nitride-Oxide)膜として形成される。ONO膜上には、サイドウォール構造のメモリゲート23が形成される。ソース領域24およびドレイン領域25は、ゲート21,23の両側の基板20にN型不純物を注入することによってそれぞれ形成される。基板20に垂直な方向から見て、メモリゲート23の一部とソース領域24の一部とはオーバーラップし、コントロールゲート21の一部とドレイン領域25の一部とはオーバーラップしている。
メモリセルMCが複数配列されたメモリアレイには、各々が、メモリセル行に対応して行方向Xに延在する、メモリゲート線MGL、コントロールゲート線CGL、およびソース線SLが設けられる。メモリセル列に対応して列方向Yに延在するビット線BLが設けられる。各メモリセルMCにおいて、メモリゲート23は、対応のメモリゲート線MGLに接続される。コントロールゲート21は、対応のコントロールゲート線CGLに接続される。ソース領域24は、対応のソース線SLに接続される。ドレイン領域25は、対応のビット線BLに接続される。
[メモリセルの動作]
各メモリセルMCには固有のアドレスが割り当てられ、各メモリセルMCは電荷蓄積部(窒化ケイ素膜22)の電荷量に応じた閾値電圧の変化によって1ビットのデータを記憶する。
図3A〜図3Dには、メモリセルMCの動作時の状態が示される。図3Aはプログラムパルス印加動作時の状態を示す図であり、図3Bは消去パルス印加動作時の状態を示す図であり、図3Cは読出動作時の状態を示す図であり、図3Dはプログラムベリファイ動作時の状態を示す図である。
図3Aを参照して、プログラムパルス印加動作時は、メモリゲート23に6.4〜11Vの間の選択された電圧が印加され、コントロールゲート21には1.0Vが印加され、ソース領域24には3.2〜7.0Vの間の選択された電圧が印加され、ドレイン領域25には0.8Vが印加される。これにより、ソースサイド注入(SSI:Source Side Injection)方式により、ホットエレクトロンが窒化ケイ素膜22に注入されてメモリセルMCの閾値電圧が高くなる。プログラムパルス印加動作は、メモリセルMCの閾値電圧が所定のプログラムベリファイ電圧PVよりも高くなるまで繰り返し行なわれる。プログラムされたメモリセルMCには、データ“0”と“1”のうちのたとえば“1”が記憶される(“0”と決めてもよいが、この明細書では“1”とする)。なお、メモリゲート23の電圧は、メモリセルMCの閾値電圧が高くなり難い場合に正側に高いレベルに設定される。ソース領域24の電圧は、メモリゲート23の電圧に応じて設定される。
図3Bを参照して、消去パルス印加動作時は、メモリゲート23に−3.3〜−8Vの間の選択された電圧が印加され、コントロールゲート21には0Vが印加され、ソース領域24には3.2〜7.0Vが印加され、ドレイン領域25はOPEN状態にされ、基板20は接地される(0Vが印加される)。これによって、メモリゲート23とオーバーラップしているソース領域24の部分には高電界がかかる。このため、エネルギーバンドが曲がるので、価電子帯(Valence Band)から伝導帯(Conduction Band)に電子がトンネルするバンド間トンネル(BTBT:Band To Band Tunneling)が生じる。バンド間トンネルによって、価電子帯には正孔(ホール)が生成される。トンネルした電子はソース線SLに到達し、価電子帯に生成された正孔の一部は基板20に到達するので、ソース線SLから基板20に電流が流れる。生成された正孔の一部は高電界で加速されることによりホットホールとなって、窒化ケイ素膜22に注入される。この結果、メモリセルMCの閾値電圧が低下する。
このバンド間トンネル方式による消去パルスの印加動作は、メモリセルMCの閾値電圧が所定の消去ベリファイ電圧EVよりも低くなるまで繰り返し行なわれる。消去されたメモリセルMCには、データ“0”と“1”のうちのたとえば“0”が記憶される。なお、メモリゲート23の電圧は、メモリセルMCの閾値電圧が低くなり難い場合に負側に高いレベルに設定される。ソース領域24の電圧は、メモリゲート23の電圧に応じて設定される。
図3Cを参照して、読出動作時は、メモリゲート23およびソース領域24に0Vが印加され、コントロールゲート21およびドレイン領域25に1.5Vが印加され、ドレイン領域25とソース領域24の間に流れる電流Idが閾値電流よりも大きいか否かが判定される。電流Idが閾値電流よりも大きい場合は、メモリセルMCの閾値電圧が低いのでメモリセルMCの記憶データは“0”であると判定される。逆に、電流Idが閾値電流よりも小さい場合は、メモリセルMCの閾値電圧が高いのでメモリセルMCの記憶データは“1”であると判定される。
図3Dを参照して、プログラムベリファイ動作時は、メモリゲート23にプログラムベリファイ電圧PVが印加され、ソース領域24に0Vが印加され、コントロールゲート21およびドレイン領域25に1.5Vが印加され、ドレイン領域25とソース領域24の間に流れる電流Idが閾値電流よりも大きいか否かが判定される。電流Idが閾値電流よりも大きい場合は、メモリセルMCの閾値電圧がプログラムベリファイ電圧PVよりも低いので、プログラムは完了していないと判定される。逆に、電流Idが閾値電流よりも小さい場合は、メモリセルMCの閾値電圧がプログラムベリファイ電圧PVよりも高いので、プログラム完了したと判定される。
消去ベリファイ動作時には、図3Dにおいて、メモリゲート23には、プログラムベリファイ電圧PVに代えて消去ベリファイ電圧EVが印加される。その他箇所に印加される電圧は図3Dの場合と同じである。ドレイン領域25とソース領域24の間に流れる電流Idが閾値電流よりも大きい場合は、メモリセルMCの閾値電圧が消去ベリファイ電圧EVよりも低いので、消去は完了したと判定される。逆に、電流Idが閾値電流よりも小さい場合は、メモリセルMCの閾値電圧が消去ベリファイ電圧EVよりも高いので、消去は完了していないと判定される。
[不揮発性メモリ装置の構成]
図4は、図1の不揮発性メモリ装置の全体構成を示すブロック図である。図4を参照して、不揮発性メモリ装置4は、メモリアレイ30、アドレスバッファ31、入出力回路32、ワード線デコーダ部35、コントロールゲート線ドライバ部36、メモリゲート線ドライバ部37、カラム系選択回路38、ソース線ドライバ部33、ソース線ゲートドライバ部34、電源回路50、および電源切替回路60を含む。
メモリアレイ30には、図2で説明したメモリセルMCが行列状に多数配列される。この実施の形態では、ビット線は、複数の主ビット線BLと副ビット線SBLとを含む。各主ビット線BL(図5の主ビット線BL0〜BL2047に対応し、図6の主ビット線BL0〜BL255に対応する)には、スイッチ用のトランジスタQC(図6のトランジスタQC0A,QC0B,…,QC255A,QC255Bに対応する)を介して複数の副ビット線SBL(図6の副ビット線BL0A,BL0B,…,BL255A,BL255Bに対応する)が接続される。メモリセルMCのドレイン領域25は、対応の副ビット線SBLに接続される。
アドレスバッファ31は、不揮発性メモリ装置4の外部(たとえば、図1のCPU2)から、アドレス信号(行アドレス信号、列アドレス信号)を受ける。アドレスバッファ31は、外部から受けた行アドレス信号をワード線デコーダ部35に出力し、列アドレス信号をカラム系選択回路38に出力する。
入出力回路32は、不揮発性メモリ装置4の外部(たとえば、図1のCPU2)から受けた書込データ信号をカラム系選択回路38に出力する。入出力回路32は、さらに、カラム系選択回路38から受けた読出データ信号を不揮発性メモリ装置4の外部に出力する。
ワード線デコーダ部35は、アドレスバッファ31を介して受けた行アドレス信号をデコードすることによって、メモリアレイの選択行を指定する信号を出力する。
コントロールゲート線ドライバ部36は、ワード線デコーダ部35によって指定された選択行に対応するコントロールゲート線CGLに、電源切替回路60を介して受けた所定の動作電圧を供給する。
メモリゲート線ドライバ部37は、ワード線デコーダ部35によって指定された選択行に対応するメモリゲート線MGLに、電源切替回路60を介して受けた所定の動作電圧を供給する。
ソース線ドライバ部33は、複数のソース線ドライバSLDを含む。各ソース線ドライバSLDは、対応のソース線SLに、接地電圧または電源切替回路60を介して受けた所定の動作電圧を供給する。なお、各ソース線ドライバSLDは、対応のスイッチ用のトランジスタQA(図5のQA0〜QA31に対応する)を介在してソース線SL(図6のSL0_0〜SL0_15に対応する)に接続される。
ソース線ゲートドライバ部34は、複数のソース線ゲートドライバSGDを含む。各ソース線ゲートドライバ部34は、対応のトランジスタQAのゲートを駆動する。
カラム系選択回路38には、ビット線BLにそれぞれ対応して複数の書込ラッチが設けられる。各書込ラッチは、入出力回路32を介して入力された書込データを格納する。
カラム系選択回路38には、さらに、アドレスバッファ31を介して受けた列アドレス信号をデコードするカラムデコーダ回路が設けられる。カラム系選択回路38は、データ書込時には、カラムデコーダ回路によるデコード結果および書込ラッチに格納された書込データに基づいて、選択されたビット線BL(選択列に対応するビット線BL)に、接地電圧または電源切替回路60を介して受けた所定の動作電圧を供給する。
カラム系選択回路38には、さらに、選択されたビット線BLを介して読出対象のメモリセルMCに流れる電流を検知する読出用センスアンプ(SA:Sense Amplifier)回路、および選択されたビット線BLを介してプログラム対象または消去対象のメモリセルMCに流れる電流を検知するベリファイ用センスアンプ回路などが含まれる。
制御回路40は、図1のCPU2などのホストから受けたコマンドに従って、プログラムパルス印加動作、消去パルス印加動作、読出動作、プログラムベリファイ動作、および消去ベリファイ動作などの各動作モードを実行する。制御回路40は、さらに、各動作モードに必要な動作電圧が各ドライバ部に供給されるように、電源回路50および電源切替回路60を制御する。
より詳細には、制御回路40は、ホストからのコマンドを受ける主制御部41と、電源回路制御部42と、タイミング制御部43とを含む。電源回路制御部42は、主制御部41の制御に従って電源回路50を制御する。タイミング制御部43は、主制御部41の制御に従ってソース線ドライバ部33に制御信号SLDCTLを出力することにより、各ソース線SLに動作電圧(昇圧電圧VUCP)を供給するタイミングを制御する。この明細書では、消去動作時にソース線ドライバ部33に出力される制御信号SLDCTLを「消去パルス」とも称する。
図4では図示を省略しているが、タイミング制御部43は、さらに、メモリゲート線ドライバ部37に制御信号を出力することにより、各メモリゲート線MGLに動作電圧を供給するタイミングを制御し、コントロールゲート線ドライバ部36に制御信号を出力することにより、各コントロールゲート線CGLに動作電圧を供給するタイミングを制御する。
電源回路50は、図1の電源回路6で生成された内部電源電圧VDDを正方向に昇圧または負方向に昇圧することによって、各動作モードに応じた種々の大きさの動作電圧を生成するチャージポンプ回路を含む。
たとえば、電源回路50は、消去パルス印加動作時にソース線に供給する昇圧電圧VUCPを生成するための構成として、図4に示すチャージポンプ回路52と電圧検出部53とを含む。(電源回路50には、各動作モードに応じた種々の大きさの動作電圧を生成するために同様の回路構成が複数設けられている。)
チャージポンプ回路52は、リング発振器(図示省略)からの駆動信号(クロック)DRVに基づいて電源電圧VDDを昇圧した昇圧電圧VUCPを生成する。
電圧検出部53は、チャージポンプ回路52の出力電圧(昇圧電圧VUCP)を検出し、昇圧電圧VUCPを分圧した電圧と基準電圧発生回路(図示省略)によって生成された参照電圧Vrefとを比較する。電圧検出部53は、昇圧電圧VUCPを分圧した電圧が参照電圧Vref以上となっているとき、制御信号UCPOKを活性状態にする。チャージポンプ回路52は、電圧検出部53から活性状態の制御信号UCPOKを受けたとき昇圧動作を停止する。制御信号UCPOKは、タイミング制御部43にも入力される。図8、図9で詳しく説明するように、タイミング制御部43は、制御信号UCPOKに基づいてソース線ドライバSLDに出力する制御信号SLDCTLのタイミングを制御する。
電源切替回路60は、電源回路50で生成された種々の大きさ動作電圧を受けて、各動作モードに応じて、供給する動作電圧の大きさや供給先を切替えるスイッチ群である(ディストリビュータとも称する)。
[メモリアレイの構成]
図5は、図4のメモリアレイの構成を模式的に示した平面図である。図5には、メモリアレイ30周辺の各ドライバ部も併せて示される。
図5のメモリアレイ30では、一例として、図2のメモリセルMCが64行4096列に配列された例が示される。メモリアレイ30は、各々が16行512列のメモリセルMCからなる32個のメモリブロックMB0〜MB31に分割される。したがって、メモリアレイ30内で、メモリブロックMB0〜MB31は4行8列に配列される(図5では図解を容易にするために、8つのメモリブロックが代表的に示されている)。各メモリブロックMBではソース線SLが相互に接続されることにより共通になっている。
コントロールゲート線ドライバ部36は、メモリアレイ30のX方向の中央に配置され、図の左側のコントロールゲート線CGL0A〜CGL63AをそれぞれドライブするドライバCGD0A〜CGD63Aと、図の右側のコントロールゲート線CGL0B〜CGL63BをそれぞれドライブするドライバCGD0B〜CGD63Bとを含む。コントロールゲート線CGL0A〜CGL15AはメモリブロックMB0〜MB3で共通に用いられ、コントロールゲート線CGL16A〜CGL31AはメモリブロックMB8〜MB11で共通に用いられ、コントロールゲート線CGL32A〜CGL47AはメモリブロックMB16〜MB19で共通に用いられ、コントロールゲート線CGL48A〜CGL63AはメモリブロックMB24〜MB27で共通に用いられる。同様に、コントロールゲート線CGL0B〜CGL15BはメモリブロックMB4〜MB7で共通に用いられ、コントロールゲート線CGL16B〜CGL31BはメモリブロックMB12〜MB15で共通に用いられ、コントロールゲート線CGL32B〜CGL47BはメモリブロックMB20〜MB23で共通に用いられ、コントロールゲート線CGL48B〜CGL63BはメモリブロックMB28〜MB31で共通に用いられる。
メモリゲート線ドライバ部37は、ドライバMGD0〜MGD15を含む。ドライバMGDi(ただし、0≦i≦15)は、メモリゲート線MGLi,MGLi+16,MGLi+32,MGLi+48をドライブする。メモリゲート線MGL0〜MGL15はメモリブロックMB0〜MB7で共通に用いられ、メモリゲート線MGL16〜MGL31はメモリブロックMB8〜MB15で共通に用いられ、メモリゲート線MGL32〜MGL47はメモリブロックMB16〜MB23で共通に用いられ、メモリゲート線MGL48〜MGL63はメモリブロックMB24〜MB31で共通に用いられる。
ソース線ドライバ部33は、メモリブロックMB0〜MB31のソース線をそれぞれドライブするドライバSLD0〜SLD31を含む。ドライバSLD0〜SLD31にそれぞれ対応してスイッチ用のNMOS(Negative-channel Metal Oxide Semiconductor)トランジスタQA0〜QA31が設けられる。ドライバSLD0〜SLD31の各々から出力された動作電圧は、対応のNMOSトランジスタQAを介して対応のメモリブロックMBに設けられる共通のソース線SLに供給される。NMOSトランジスタQA0〜QA31は、ソース線ゲートドライバSGDから出力された信号に応じてオンまたはオフに切替わる。
カラム系選択回路38からは、主ビット線BL0〜BL2047が引き出される。主ビット線BLは、メモリアレイ30の2列ごとに1本ずつ設けられる。
図6は、図5のあるメモリブロックの構成を示す回路図である。図5に示すメモリブロックMB0以外のメモリブロックMB1〜MB31も同様の構成であるので、以下では、メモリブロックMB0の構成を代表とし、特にこのメモリブロックMB0に設けられたソース線および副ビット線について説明する。
図6を参照して、メモリブロックMB0のメモリセル行にそれぞれ対応してソース線SL0_0〜SL0_15が設けられる。ソース線SL0_0〜SL0_15の各一端は、Y方向に延在する配線SL0_busに接続される。配線SL0_busの一端はNMOSトランジスタQA0を介してソース線ドライバSLD0に接続されるとともに、スイッチ用のNMOSトランジスタQB0を介して接地ノードVSSに接続される。各メモリセルMCのソースに正の動作電圧を印加する場合は、NMOSトランジスタQA0がオン状態になり、NMOSトランジスタQB0はオフ状態になる。各メモリセルMCのソースに接地電圧を印加する場合は、NMOSトランジスタQA0がオフ状態になり、NMOSトランジスタQB0はオン状態になる。
メモリブロックMB0のメモリセル列にそれぞれ対応して、副ビット線BL0A,BL0B,BL1A,BL1B,…,BL255A,BL255Bが設けられる。副ビット線BL0A,BL0Bの一端は、スイッチ用のNMOSトランジスタQC0A,QC0Bをそれぞれ介して主ビット線BL0に接続される。副ビット線BL0A,BL0Bの他端は、PMOS(Positive-channel Metal Oxide Semiconductor)トランジスタQD0A,QD0Bを介して電源ノードVDDに接続される。PMOSトランジスタQD0A,QD0Bは、ゲートに所定のバイアス電圧が与えられることによって定電流源として用いられる。他の副ビット線BLA,BLBについても同じであり、一端はスイッチ用のトランジスタを介して対応の主ビット線BLに接続され、他端は定電流源用のPMOSトランジスタを介して電源ノードVDDに接続される。
[消去動作時のチャージポンプ回路の出力電圧の変化]
次に、実施の形態1の不揮発性メモリ装置4における消去動作について説明する。
図7は、消去動作時におけるチャージポンプ回路の出力電流と出力電圧の変化について説明するための図である。図7では、上から順に、メモリセルの閾値電圧Vth、チャージポンプ回路の出力電流(消去電流)、図4の制御回路40のタイミング制御部43から出力される制御信号(消去パルス)SLDCTL、および図4のチャージポンプ回路52の出力電圧VUCPの波形が示されている。
図4、図7を参照して、図7の時刻t1からt3までの期間、ソース線ドライバSLDに供給される制御信号SLDCTLが活性状態(実施の形態1の場合、H(High)レベル)となる。この期間、メモリセルMCのソース領域24に正の高電圧VUCPが印加される。このとき、メモリゲートMGには負の高電圧が印加されているので、ソース領域24のうちメモリゲート23とオーバーラップしている部分にはバンド間トンネルによって電子・正孔対が生成される。生成された電子はソース線SLに到達し、生成された正孔の一部は基板20に到達する。生成された正孔の他の一部は、高電界で加速されることによってホットホールとなって電荷蓄積部(窒化ケイ素膜22)に注入される。このホットホールの注入によって、メモリセルMCの閾値電圧Vthが低下する。窒化ケイ素膜22へのホットホールの注入が進むにつれてソース領域24にかかる電界が減少するので、消去電流は次第に減少しやがて飽和する。
チャージポンプ回路52は、フィードバック制御によって出力電圧VUCPを目標電圧TVに保つように動作する。しかしながら、消去パルス印加期間(時刻t1からt3まで)のうち最初の間(図7の時刻t1からt2までの期間)、比較的大きな消去電流が流れるために、消去電流がチャージポンプ回路の出力能力を超えてしまう。このため、出力電圧VUCPは目標電圧TVよりも一時的に低下する。時間の経過とともに消去電流は減少し、やがて消去電流がチャージポンプ回路の出力能力以下になると、チャージポンプ回路52の出力電圧VUCPは目標電圧TVまで回復する。
ここで、窒化ケイ素膜22にホットホールが注入されることにより閾値電圧Vthが大きく低下するのは、消去パルスの印加期間の初期(時刻t1からt2まで)である。したがって、比較的大きな消去電流が流れている間(消去電流が飽和している期間に比べ比較的大きな消去電流が流れる期間)集中的に消去パルスを印加するようにすれば、より短い消去時間で効果的に閾値電圧Vthを低下させることができる。
図8は、適切な消去パルスの印加時間の設定方法について説明するための図である。
図8には、消去電流が比較的小さく閾値電圧Vthの低下が小さい場合(A)と、消去電流が比較的大きく閾値電圧Vthが大きく低下する場合(C)と、これらの中間の場合(B)とが示されている。消去電流が比較的小さい場合(A)は、チャージポンプ回路52の出力電圧VUCPが一時的に低下する期間(図8の時刻t1からt2まで)が比較的短く、消去電流が比較的大きい場合(C)は、出力電圧VUCPが一時的に低下する期間(図8の時刻t1からt6まで)が比較的長い。これらの中間の消去電流が流れる場合(B)は、出力電圧VUCPが一時的に低下する期間(図8の時刻t1からt4まで)はAおよびCの場合の中間になる。
したがって、チャージポンプ回路52の出力電圧VUCPが一時的に低下する期間に基づいて消去パルスの印加時間を最適化することができる。具体的には、チャージポンプ回路52の出力電圧VUCPが回復してから所定の待ち時間Twaitが経過したときに、ソース線ドライバSLDの制御信号SLDCTLを非活性状態(実施の形態1の場合、L(Low)レベル)に戻し、消去パルスの印加を終了させる。たとえば、中間的な消去電流が流れる場合(B)には時刻t1からt5までの間、制御信号SLDCTLが活性化され、比較的大きな消去電流が流れる場合(C)には時刻t1からt7までの間、制御信号SLDCTLが活性化される。待ち時間Twaitは消去時間の短縮を考慮して予め設定されるが、0であっても構わない。
ただし、プロセス条件や個々の半導体装置の特性によっては、消去電流の大きさがチャージポンプ回路の電流供給能力と同程度またはそれ以下の場合も起こり得る。この場合、チャージポンプ回路52の出力電圧の低下はほとんど生じない。したがって、チャージポンプ回路52の出力電圧の回復情報のみに基づいて消去パルスの印加時間を決定すると、消去時間が極端に短くなってしまい、窒化ケイ素膜22にホットホールがほとんど注入されなくなる場合があり得る。この結果、かえって消去時間がかかってしまうという問題が生じる。この点を考慮して、実施の形態1では、消去パルスの最小の印加時間(「マスク期間Tmsk」とも称する)が設定される。図8において消去電流が比較的小さい場合(A)には、このマスク期間Tmskの間、ソース線ドライバSLDに供給する制御信号SLDCTLが活性状態(Hレベル)となる。
[実施の形態1の場合の具体的な消去動作]
図9は、図4〜図6で示した不揮発性メモリ装置における消去動作を説明するための図である。図9では、上から順に、メモリアレイ30の各メモリセルMCのメモリゲートMGに印加される電圧(メモリゲート電圧VMG)、チャージポンプ回路52の出力電圧VUCP、スタートパルス信号STRPLS、およびソース線ドライバSLD0〜SLD31にそれぞれ供給される制御信号(消去パルス)SLDCTL0〜SLDCTL31の波形が示される。
バンド間トンネルを利用した消去方式のように消去動作時にメモリセルに流れる電流が比較的大きい場合には、チャージポンプ回路の電流供給能力に限界があるため、同時に消去を行なうことができるメモリセル数が制限される。このため、図4〜図6の不揮発性メモリ装置4では、メモリブロックMB0〜MB31ごとにソース線に高電圧(昇圧電圧VUCP)が印加される。
図9を参照して、消去動作時には、まず、メモリゲート電圧VMGおよびチャージポンプ回路52の出力電圧VUCPがそれぞれ初期値VMGinit,VUCPinitに設定される。図4のトランジスタQAはオン状態になっているとする。
次の時刻t1で、図4の主制御部41が、スタートパルス信号STRPLSをタイミング制御部43に出力する。タイミング制御部43は、スタートパルス信号STRPLSが活性状態(実施の形態1の場合、Hレベル)に変化したことを受けて、時刻t2にソース線ドライバSLD0に供給する制御信号SLDCTL0を活性状態(実施の形態1の場合、Hレベル)にする。これによってメモリブロックMB0のソース線にチャージポンプ回路52の出力電圧VUCPが印加される。チャージポンプ回路52の電流供給能力に限界があるせいで、出力電圧VUCPは一時的に低下する。(図4のトランジスタQAオンしていることが前提である。)
チャージポンプ回路52の出力電圧VUCPが目標電圧(初期値VUCPinit)まで回復すると、図4の電圧検出部53は制御信号UCPOKを活性状態にする。タイミング制御部43は、制御信号UCPOKが活性化されたことを受けて、時刻t3にソース線ドライバSLD0に供給する制御信号SLDCTL0を非活性状態(実施の形態1の場合、Lレベル)にし、ソース線ドライバSLD1に供給する制御信号SLDCTL1を活性状態(Hレベル)にする。ただし、この制御信号の切替は、制御信号SLDCTL0を活性化してから、図8で説明した所定のマスク期間Tmskが経過した後に実行される。この結果、メモリブロックMB0のソース線への昇圧電圧VUCPの印加が終了し、メモリブロックMB1のソース線への昇圧電圧VUCPの印加が開始される。
次に、タイミング制御部43は、チャージポンプ回路52の出力電圧VUCPが目標電圧(初期値VUCPinit)まで回復した結果、制御信号UCPOKが活性化されたことを受けて、時刻t4に制御信号SLDCTL1を非活性化し、ソース線ドライバSLD2に供する制御信号SLDCTL2を活性化する。ただし、この制御信号の切替は、制御信号SLDCTL1を活性化してから所定のマスク期間Tmskが経過した後に実行される。
以下同様の制御によって、図4のタイミング制御部43は、ソース線ドライバSLD3〜SLD31にそれぞれ供給する制御信号SLDCTL3〜SLDCTL31を順次、活性化する。すなわち、タイミング制御部43は、第i+1番目(1≦i≦30)の制御信号SLDCTLiを活性化するときには、第i番目の制御信号SLDCTLi−1を非活性化する。図9の時刻t6に最後の制御信号SLDCTL31が非活性状態(Lレベル)に戻る。この明細書では、この時刻t1から時刻t6までを「1サイクル」と称する。
1サイクルの消去動作が終了した時点で、メモリゲート電圧VMGの設定値が所定の電圧幅ΔVMGだけ低下し、チャージポンプ回路52の出力電圧VUCPの設定値が所定の電圧幅ΔVUCPだけ増加する。これによってメモリセルMCのソース領域24とメモリゲート23との間にはより高電圧が印加される。
次の時刻t7からt12では、この新たなメモリゲート電圧VMGおよびチャージポンプ回路52の出力電圧VUCPの設定値において、時刻t1からt6までと同様の1サイクル分の消去動作が実行される。すなわち、新たな高電圧下で更にメモリセルMCの閾値電圧を下げる動作が実施される。なお、時刻t1〜t6で一旦消去電流が飽和状態となっていてたメモリセルは、新たな高電圧のもとで、再び図7に示されるような消去電流の特性を示す。
1サイクル分の消去動作が終了するごとに、メモリゲート電圧VMGの設定値が所定の電圧幅ΔVMGだけさらに低下し、チャージポンプ回路52の出力電圧VUCPの設定値が所定の電圧幅ΔVUCPだけさらに増加する。これによってメモリセルMCのソース領域24とメモリゲート23との間には、サイクルが進むにつれてより高電圧が印加される。
たとえば、数サイクルの消去動作が終了してメモリゲート電圧VMGの設定値がある程度低下した以降、1サイクルの消去動作が完了するごとに消去ベリファイ動作が実行される。無論、最初から1サイクル毎の消去動作が完了するごとに消去ベリファイ動作が実行されても良い。各メモリセルMCの閾値電圧が消去ベリファイ電圧よりも低いことが確認されると消去は完了する。
[実施の形態1の効果]
実施の形態1によれば、消去パルスの印加時間が製造プロセスや個々の半導体装置等のばらつきによらず各々最適になるように自動的に調整されるので、メモリアレイ全体の消去時間をより短くすることができる。このとき、最小の消去パルスの印加時間(マスク期間Tmsk)が決められているので、消去パルスの印加時にチャージポンプ回路の出力電圧がほとんど低下しない場合でも、消去パルスの印加時間が極端に短くなることがない。
さらに、上記の消去動作によれば、消去後の各メモリセルの閾値電圧の分布幅を従来よりも狭くすることができる。以下、図10A、図10Bを参照して説明する。
図10Aは、従来の消去動作によるデータ消去を行なった場合において、メモリブロックごとの閾値電圧の分布を示す図である。図10Bは、実施の形態1の場合の消去動作によってデータ消去を行なった場合において、メモリブロックごとの閾値電圧の分布を示す図である。図10A、図10Bにおいて縦軸には累積度数が示され、横軸には各メモリセルの閾値電圧Vthが示される。
実施の形態1の場合の消去動作によれば、メモリブロックごとにソース線に印加する昇圧電圧VUCPの印加時間が最適化されるため、閾値電圧のシフト量も最適化される。この結果、メモリブロックごとの閾値電圧の差が小さくなるので、データ消去後のメモリアレイ全体での閾値電圧の分布をより小さくすることができる。言い換えると、消去パルスの印加時間が消去のメモリブロック毎に最適になるように自動的に調整されることになる。
<実施の形態2>
実施の形態1では、ソース線ドライバSLD0〜SLD31にそれぞれ供給される制御信号SLDCTL0〜SLDCTL31が活性状態となっている期間には相互に重なりがなかった。すなわち、現メモリブロックのソース線への昇圧電圧VUCPの供給が終了させてから、次のメモリブロックのソース線への昇圧電圧VUCPの印加が開始されていた。
実施の形態2では、各制御信号SLDCTL0〜SLDCTL31が活性状態となっている期間(パルス幅)が固定される。このため、制御信号SLDCTL0〜SLDCTL31が活性状態になる期間には重なりがある。
実施の形態2による不揮発性メモリ装置4の具体的なハードウェア構成は、実施の形態1の図4〜図6と同様であるので説明を繰り返さない。実施の形態2では、図4のタイミング制御部43の動作が実施の形態1の場合と異なる。
[実施の形態2の場合の消去動作]
図11は、実施の形態2における不揮発性メモリ装置の消去動作を説明するための図である。図11では、上から順に、図4のメモリアレイ30の各メモリセルMCに供給されるメモリゲート電圧VMG、チャージポンプ回路52の出力電圧VUCP、スタートパルス信号STRPLS、およびソース線ドライバSLD0〜SLD31にそれぞれ供給される制御信号SLDCTL0〜SLDCTL31の波形が示される。
図11を参照して、消去動作時には、まず、メモリゲート電圧VMGおよびチャージポンプ回路52の出力電圧VUCPがそれぞれ初期値VMGinit,VUCPinitに設定される。
次の時刻t1に、図4の主制御部41がスタートパルス信号STRPLSをタイミング制御部43に出力する。タイミング制御部43は、スタートパルス信号STRPLSが活性状態(実施の形態2の場合、Hレベル)に変化したことを受けて、時刻t2にソース線ドライバSLD0に供給する制御信号SLDCTL0を活性状態(実施の形態2の場合、Hレベル)にする。これによってメモリブロックMB0のソース線にチャージポンプ回路52の出力電圧VUCPが印加される。チャージポンプ回路52の電流供給能力に限界があるせいで、出力電圧VUCPは一時的に低下する。
チャージポンプ回路52の出力電圧VUCPが目標電圧(初期値VUCPinit)まで回復すると、図4の電圧検出部53は制御信号UCPOKを活性状態にする。タイミング制御部43は、制御信号UCPOKが活性化されたことを受けて、時刻t3にソース線ドライバSLD1に供給する制御信号SLDCTL1を活性状態(Hレベル)にする。ただし、この制御信号の切替は、制御信号SLDCTL0を活性化してから、図8で説明した所定のマスク期間Tmskが経過した後に実行される。この結果、メモリブロックMB1のソース線への昇圧電圧VUCPの印加が開始する。なお、この時点では、ソース線ドライバSLD0に供給される制御信号SLDCTL0は活性状態に維持される。
次に、タイミング制御部43は、チャージポンプ回路52の出力電圧VUCPが目標電圧(初期値VUCPinit)まで回復した結果、制御信号UCPOKが活性化されたことを受けて、時刻t4にソース線ドライバSLD2に供給する制御信号SLDCTL2を活性化する。ただし、この制御信号の切替は、制御信号SLDCTL1を活性化してから所定のマスク期間Tmskが経過した後に実行される。
以下同様の制御によって、図4のタイミング制御部43は、ソース線ドライバSLD3〜SLD31にそれぞれ供給する制御信号SLDCTL3〜SLDCTL31を順次、活性化する。
タイミング制御部43は、制御信号SLDCTL0〜SLDCTL31の各々について、各制御信号を活性状態に切替えてから所定の固定期間Tpが経過した時点で非活性状態に切替える。したがって、各メモリブロックのソース線には、予め定める固定期間Tpの間、昇圧電圧VUCPが印加される。
時刻t6に最後の制御信号SLDCTL31が非活性状態(Lレベル)に戻る。1サイクルの消去動作(時刻t1からt6まで)が終了した時点で、メモリゲート電圧VMGの設定値が所定の電圧幅ΔVMGだけ低下し、チャージポンプ回路52の出力電圧VUCPの設定値が所定の電圧幅ΔVUCPだけ増加する。これによってメモリセルMCのソース領域24とメモリゲート23との間にはより高電圧が印加される。
次の時刻t7からt12では、この新たなメモリゲート電圧VMGおよびチャージポンプ回路52の出力電圧VUCPの設定値において、時刻t1からt6までと同様の1サイクル分の消去動作が実行される。
1サイクル分の消去動作が終了するごとに、メモリゲート電圧VMGの設定値が所定の電圧幅ΔVMGだけさらに低下し、チャージポンプ回路52の出力電圧VUCPの設定値が所定の電圧幅ΔVUCPだけさらに増加する。これによってメモリセルMCのソース領域24とメモリゲート23との間には、サイクルが進むにつれてより高電圧が印加される。
数サイクルの消去動作が終了した以降、1サイクルの消去動作が完了するごとに消去ベリファイ動作が実行される。各メモリセルMCの閾値電圧が消去ベリファイ電圧よりも低いことが確認されると消去は完了する。
[実施の形態2の効果]
実施の形態2によれば、あるソース線ドライバSLDi(0≦i≦30)に制御信号SLDCTLiの供給を開始してから次のソース線ドライバSLDi+1に制御信号SLDCTLi+1の供給を開始するまでの時間(以下、「遷移時間」と称する)を、チャージポンプ回路の出力電圧が回復するタイミングに基づいて最適化することができる。このとき、最小の遷移時間(マスク期間Tmsk)が決められているので、消去パルスの印加時にチャージポンプ回路の出力電圧がほとんど低下しない場合でも、遷移時間が極端に短くなることがない。
さらに、実施の形態2の場合には、各消去パルスの印加時間Tpは固定されている。このため、次のソース線ドライバSLDi+1(0≦i≦30)に制御信号SLDCTLi+1の供給が開始された後も、前のソース線ドライバSLDiへの制御信号SLDCTLiの供給が継続される。前のソース線ドライバSLDiに対応するメモリブロックMBiにおいて、各メモリセルMCの窒化ケイ素膜22には僅かではあるがホットホールが注入され続けることになるので閾値電圧が低下する。この結果、実施の形態1の場合に比べてメモリアレイ全体の消去時間をより短くすることができる。
<実施の形態3>
実施の形態3では、消去モードの設定信号を切替えることによって実施の形態1,2のいずれの消去動作も実現することができる不揮発性メモリ装置が提供される。以下の説明では、第1の消去モードのとき実施の形態1における消去動作が実行され、第2の消去モードのとき実施の形態2における消去動作が実行される。以下、実施の形態3による不揮発性メモリ装置の構成および動作について具体的に説明する。
[制御回路と電源回路との間の制御信号について]
図12は、図4の不揮発性メモリ装置において制御回路と電源回路間との間を流れる制御信号について説明するための図である。図12を参照して、制御回路40は、主制御部41と、電源回路制御部42と、タイミング制御部43とを含む。電源回路50は、リング発振器51と、チャージポンプ回路52と、電圧検出部53と、基準電圧発生回路54とを含む。
主制御部41は、消去モードの設定するためのモード設定信号MODEをタイミング制御部43に出力するとともに、消去コマンドの入力に応答してスタートパルス信号STRPLSをタイミング制御部43に出力する。モード設定信号MODEによって第1の消去モード(実施の形態1)と第2の消去モード(実施の形態2)との切替えが行なわれる。
電源回路制御部42は、主制御部41の制御に従って、リング発振器の発振動作を可能にするためのイネーブル信号RING_ENBをリング発振器51に出力する。電源回路制御部42は、さらに、コンパレータを動作可能にするための作動信号CMPONと、電圧ディバイダの分圧比を選択するための選択信号SLCTとを電圧検出部53に出力する。電源回路制御部42は、さらに、スイッチの切替を制御するための制御信号SWC0,SWC1を電源切替回路60に出力する。
リング発振器51は、チャージポンプ回路52に駆動信号DRV1,DRV2を出力する。駆動信号DRV1,DRV2は、互いに位相が180度異なるクロック信号である。
基準電圧発生回路54は、チャージポンプ回路52の出力電圧VUCPを分圧した電圧との比較に用いられる参照電圧Vrefと、定電流源用のMOS(Metal Oxide Semiconductor)トランジスタに供給されるバイアス電圧BIASNとを生成する。基準電圧発生回路54は、生成した参照電圧Vrefおよびバイアス電圧BIASNを電圧検出部53に出力する。
電圧検出部53は、出力電圧VUCPの分圧電圧が参照電圧Vref以上となったときに、制御信号UCPOKを活性状態(実施の形態3の場合、Hレベル)にする。制御信号UCPOKは、チャージポンプ回路52およびタイミング制御部43に出力される。
[リング発振器の構成例]
図13は、図12のリング発振器の構成の一例を示す回路図である。図13を参照して、リング発振器51は、ループ状の発振信号の経路上に直列に接続されたNANDゲート74およびインバータ75〜78を含む。
NANDゲート74の第1の入力ノードにはインバータ78の出力信号が入力され、NANDゲート74の第2の入力ノードにはイネーブル信号RING_ENBが入力される。したがって、イネーブル信号RING_ENBが活性状態(実施の形態3の場合、Hレベル)になったとき、リング発振器51は発振動作を開始する。
インバータ78の出力信号は、駆動信号DRV1として図12のチャージポンプ回路52に出力される。インバータ78の前段に設けられたインバータ77の出力信号は、駆動信号DRV2としてチャージポンプ回路52に出力される。駆動信号DRV2は、駆動信号DRV1と逆位相の関係にある。
[チャージポンプ回路の構成例]
図14は、図12のチャージポンプ回路の構成の一例を示す回路図である。図14のチャージポンプ回路52は、Dicksonによって提案されたものである。
図14を参照して、チャージポンプ回路52は、電源電圧VDDが入力される入力ノード82と、昇圧電圧VUCPを出力する出力ノード85との間に直列に接続されたPMOS(Positive-channel MOS)トランジスタ86およびNMOS(Negative-channel MOS)トランジスタ87〜90と、コンデンサ91〜94とを含む。
PMOSトランジスタ86は、ゲートに制御信号UCPOKを受ける。PMOSトランジスタ86は、制御信号UCPOKが活性状態(実施の形態3の場合、Hレベル)になるとオフ状態に切替わる。この結果、チャージポンプ回路52の発振動作が停止する。すなわち、制御信号UCPOKの活性化が実質的にチャージポンプ回路の非活性化を指示していることにもなる。
NMOSトランジスタ87〜90の各々は、ドレインとゲートとが接続されたいわゆるダイオード接続のトランジスタである。NMOSトランジスタ87〜90のドレインにはコンデンサ91〜94の一端がそれぞれ接続されている。
コンデンサ91,93の他端には駆動信号DRV1が供給され、コンデンサ92,94の他端には駆動信号DRV2が供給される。これによって、NMOSトランジスタ87〜90は交互にオン状態になり、正電荷を入力ノード82から出力ノード85の方向に転送する電荷転送スイッチとして機能する。
[電圧検出部の構成例]
図15は、図12の電圧検出部の構成の一例を示す回路図である。図15を参照して、電圧検出部53は、チャージポンプ回路52の出力電圧VUCP(昇圧電圧VUCP)を分圧する電圧ディバイダ(Voltage Divider)100と、電圧ディバイダの出力電圧(分圧電圧)と参照電圧Vrefとを比較するコンパレータ(Comparator)106とを含む。
電圧ディバイダ100は、昇圧電圧VUCPが入力される入力ノード104と接地ノード110(VSS)との間に直列接続された複数の抵抗素子101と、選択回路103とを含む。選択回路103は、選択信号SLCTに応答して、複数の抵抗素子101の接続ノードのうちの1つを選択し、選択した接続ノードの電圧を出力する。たとえば、図15において接続ノード102が選択されたとする。このとき、入力ノード104と接続ノード102との間の抵抗値をR1とし、接続ノード102と接地ノード110との間の抵抗値をR2とすると、分圧電圧Vdivは、
Vdiv=VUCP×R2/(R1+R2)
で与えられる。したがって、より大きな昇圧電圧VUCPを得るためには、選択回路103によって抵抗値R2がより小さくなるような接続ノードを選択する。
コンパレータ106は、差動段107と、出力段108と、インバータ126,127とを含む。差動段107は、PMOSトランジスタ111,112と、NMOSトランジスタ118〜121とを含む。
PMOSトランジスタ111およびNMOSトランジスタ118はこの順で電源ノード109(VDD)とノード129との間に直列に接続される。PMOSトランジスタ112およびNMOSトランジスタ119はこの順で電源ノード109(VDD)とノード129との間に直列に接続される。PMOSトランジスタ112のゲートは、PMOSトランジスタ111のゲートおよびドレインと接続される。PMOSトランジスタ111,112は電流ミラー対を構成する。NMOSトランジスタ118のゲートには参照電圧Vrefが入力され、NMOSトランジスタ119のゲートには、電圧ディバイダ100の出力電圧(昇圧電圧VUCPの分圧電圧)が入力される。NMOSトランジスタ118,119は差動対を構成する。
NMOSトランジスタ120,121はこの順でノード129と接地ノード110(VSS)との間に接続される。NMOSトランジスタ120のゲートには、インバータ126,127を介して作動信号CMPONが入力される。したがって、NMOSトランジスタ120は、作動信号CMPONが活性状態(Hレベル)になったときに導通状態になるスイッチとして機能する。NMOSトランジスタ121のゲートにはバイアス電圧BIASNが入力される。NMOSトランジスタ121は定電流源として機能する。
出力段108は、PMOSトランジスタ113〜117と、NMOSトランジスタ122〜125と、インバータ128とを含む。これらのトランジスタのうち、PMOSトランジスタ114は、作動信号CMPONが活性状態(Hレベル)になったときに導通状態になるスイッチとして機能し、PMOSトランジスタ116およびNMOSトランジスタ112は、作動信号CMPONが活性状態(Hレベル)になったときに非導通状態になるスイッチとして機能する。
作動信号CMPONが活性状態(Hレベル)のとき、PMOSトランジスタ113およびNMOSトランジスタ123は、電源ノード109(VDD)および接地ノード110(VSS)間に直列に接続される。PMOSトランジスタ115およびNMOSトランジスタ124は、電源ノード109(VDD)および接地ノード110(VSS)間に直列に接続され、PMOSトランジスタ117およびNMOSトランジスタ125は、電源ノード109(VDD)および接地ノード110(VSS)間に直列に接続される。
PMOSトランジスタ113はPMOSトランジスタ111とカレントミラーを構成し、NMOSトランジスタ123はNMOSトランジスタ124とカレントミラーを構成するので、これらのトランジスタには等しい電流I1が流れる。
PMOSトランジスタ115のゲートはPMOSトランジスタ112のドレインに接続され、PMOSトランジスタ115のドレイン131はPMOSトランジスタ117およびNMOSトランジスタ125の各ゲートに接続される。PMOSトランジスタ117およびNMOSトランジスタ125の共通のドレインの電圧をインバータ128によって反転した信号が制御信号UCPOKとして出力される。
以上のコンパレータ106の構成によれば、電圧ディバイダ100の出力電圧(昇圧電圧VUCP)の分圧電圧Vdivが参照電圧Vrefよりも大きくなれば、NMOSトランジスタ119を流れる電流が電流I1よりも大きくなる。この結果、PMOSトランジスタ115およびNMOSトランジスタ125がオン状態となるので、制御信号UCPOKがHレベルとなる。
[電源切替回路およびソース線ドライバ部の構成例]
図16は、図12の電源切替回路の一部の構成例およびソース線ドライバ部の構成例を示す回路図である。
図16を参照して、電源切替回路60は、レベルシフタ140,141と、スイッチ用のNMOSトランジスタ142〜145とを含む。図12のチャージポンプ回路52の出力電圧(昇圧電圧)VUCPは、NMOSトランジスタ142,143を介してソース線ドライバSLD0〜SLD31の電源端子に入力される。電源電圧VDDは、NMOSトランジスタ144,145を介してソース線ドライバSLD0〜SLD31の電源端子に入力される。
制御信号SWC0は、レベルシフタ140を介してNMOSトランジスタ142,143のゲートに入力される。レベルシフタ140は、制御信号SWC0の電圧レベルを昇圧電圧VUCPの電圧レベルに変換する。制御信号SWC1は、レベルシフタ141を介してNMOSトランジスタ144,145のゲートに入力される。レベルシフタ141は、制御信号SWC1の電圧レベルを電源電圧VDDの電圧レベルに変換する。
上記の構成によれば、制御信号SWC0がHレベルであり、制御信号SWC1がLレベルのとき、ソース線ドライバSLD0〜SLD31の電源端子には昇圧電圧VUCPが入力される。逆に制御信号SWC0がLレベルであり、制御信号SWC1がHレベルのとき、ソース線ドライバSLD0〜SLD31の電源端子には電源電圧VDDが入力される。ソース線ドライバSLD0〜SLD31は、対応の制御信号SLDCTL0〜SLDCTL31に応じて、昇圧電圧VUCP(または電源電圧VDD)を対応のメモリブロックMB0〜MB31のソース線に供給する。
[タイミング制御部の構成]
図17は、図12のタイミング制御部の構成を示すブロック図である。図17を参照して、タイミング制御部43は、主カウンタ150と、制御パルス信号(シフトパルスSFTPLS、クリアパルスCLRPLS)を生成する制御パルス生成部151と、ソース線ドライバSLDを駆動するための制御信号SLDCTL[31:0]を生成する駆動パルス生成部155と、カウンタ153と、ANDゲート154とを含む。
主カウンタ150は、各部の動作の基準となるマスタクロックMCLKを生成する。
制御パルス生成部151は、主制御部41から出力されたスタートパルス信号STRPLSに応答して、駆動パルス生成部155に制御パルス信号(シフトパルスSFTPLS、クリアパルスCLRPLS)を出力する。駆動パルス生成部155は、制御パルス信号(シフトパルスSFTPLS、クリアパルスCLRPLS)に応答して、ソース線ドライバSLD0〜SLD31に制御信号SLDCTL0〜SLDCTL31をそれぞれ出力する。
カウンタ153は、第1および第2の消去モードにおいて、図8で説明したマスク期間Tmskを計測するために設けられている。実施の形態3の場合、マスク期間Tmskは一例として4μ秒程度としてある。制御パルス生成部151は、シフトパルスSFTPLSを出力したとき、カウンタ153によるカウントを開始するためのスタート信号CSTRを活性状態(実施の形態3の場合、Hレベル)にする。カウンタ153は、スタート信号CSTRが活性化されてからマスク期間Tmsk(4μ秒)が経過するまでの間、マスク信号MSKを活性状態(実施の形態3の場合、Hレベル)にする。ANDゲート154は、図12の電圧検出部53から出力された制御信号UCPOKと、マスク信号MSKの論理レベルを反転させた信号とのAND演算を行ない、演算結果を制御信号SFTOKとして制御パルス生成部151に出力する。したがって、シフトパルスSFTPLSを出力してからマスク期間Tmsk(4μ秒)が経過し、かつ、制御信号UCPOKが活性状態(Hレベル)になったときに、制御信号SFTOKが活性状態(実施の形態3の場合、Hレベル)になる。制御パルス生成部151は、シフトパルスSFTPLSを出力した後、制御信号SFTOKが活性状態(Hレベル)になったことに応答して次のシフトパルスSFTPLSを出力する。
制御パルス生成部151に内蔵されたカウンタ152は、第2の消去モードにおいて、図11で説明した消去パルスの印加時間Tpを計測するために設けられている。実施の形態3の場合、印加時間Tpは一例として64μ秒程度としてある。制御パルス生成部151は、第2の消去モードにおいて、シフトパルスSFTPLSを出力してから印加時間Tp(64μ秒)が経過するとクリアパルスCLRPLSを出力する。
図18は、図17の駆動パルス生成部の構成を示す回路図である。図17を参照して、駆動パルス生成部155は、ソース線ドライバSLD0〜SLD31にそれぞれ対応する32個のパルス生成器PG0〜PG31を含む。パルス生成器PG0〜PG31は、制御信号SLDCTL0〜SLDCTL31をそれぞれ生成し、対応のソース線ドライバに出力する。
パルス生成器PG0〜PG31は同一の構成を有している。各パルス生成器PGは、Dフリップフロップ160と、論理回路部161と、入力ノードND1〜ND3と、出力ノードND4とを含む。入力ノードND1には共通のシフトパルスSFTPLSが入力され、入力ノードND2には共通のクリアパルスCLRPLSが入力される。パルス生成器PG0〜PG31の出力ノードND4からは、制御信号SLDCTL0〜SLDCTL31がそれぞれ出力される。第1番目のパルス生成器PG0の入力ノードND3には、スタートパルス信号STRPLSが入力される。第i+1番目(1≦i≦31)のパルス生成器PGiの入力ノードND3には、第i番目のパルス生成器PGi−1の出力ノードND4から出力された制御信号SLDCTLi−1が入力される。各Dフリップフロップ160のクロック端子TにはマスタクロックMCLKが入力される。
実施の形態3の場合、パルス生成器PG0〜PG31の各々において、Dフリップフロップの出力端子Qが出力ノードND4に接続されている。したがって、Dフリップフロップ160がセット状態のとき、出力ノードND4から出力される制御信号SLDCTLは活性状態(Hレベル)になり、Dフリップフロップ160がリセット状態のとき、出力ノードND4から出力される制御信号SLDCTLは非活性状態(Lレベル)になる。
パルス生成器PG0〜PG31の各々において、論理回路部161は、シフトパルスSFTPLSと、クリアパルスCLRPLSと、入力ノードND3に入力される信号(スタートパルス信号STRPLSまたは前段のパルス生成器PGから出力される制御信号SLDCTL)と、出力ノードND4から出力される制御信号SLDCTL(フリップフロップ160の出力信号)とを受ける。論理回路部161は、Dフリップフロップ160がリセット状態でありかつ入力ノードND3に入力されている信号が活性状態(Hレベル)のときにシフトパルスSFTPLSを受けた場合、Dフリップフロップ160をリセット状態からセット状態に切替える。論理回路部161は、Dフリップフロップ160がセット状態でありかつ入力ノードND3に入力されている信号が非活性状態(Lレベル)のときにクリアパルスCLRPLSを受けた場合、Dフリップフロップ160をセット状態からリセット状態に切替える。
より詳細には、論理回路部161は、ANDゲート162,163,165とORゲート164とを含む。ANDゲート162は、入力ノードND3に入力された信号の論理レベルを反転した信号とクリアパルスCLRPLSとのAND演算を行ない、演算結果を出力する。ANDゲート163は、ANDゲート162の出力信号の論理レベルを反転した信号とDフリップフロップ160の出力信号とのAND演算を行ない、演算結果を出力する。ANDゲート165は、シフトパルスSFTPLSと入力ノードND3に入力された信号とのAND演算を行ない、演算結果を出力する。ORゲート164は、ANDゲート163の出力信号とANDゲート165の出力信号とのOR演算を行ない、演算結果をDフリップフロップ160の入力端子Dに出力する。
[駆動パルス生成部の動作]
図19は、図18の駆動パルス生成部の動作を説明するための図である。図18、図19を参照して、駆動パルス生成部155は、シフト&クリア動作、シフト動作、クリア動作、およびホールド動作の4動作を行なう。
シフト&クリア動作は(図19の時刻t1)、シフトパルスSFTPLSとクリアパルスCLRPLSの両方が駆動パルス生成部155に与えられたときに実行される。シフト&クリア動作では、現在活性状態にある制御信号SLDCTLの次の番号の制御信号SLDCTLが活性化されるとともに、現在活性状態にある制御信号SLDCTLが非活性状態になる。
シフト動作(図19の時刻t2)は、シフトパルスSFTPLSのみ駆動パルス生成部155に与えられたときに実行される。シフト動作では、活性状態にある制御信号SLDCTLのうち最も番号の大きい制御信号の次の制御信号が活性状態になる。
クリア動作(図19の時刻t3)は、クリアパルスCLRPLSのみ駆動パルス生成部155に与えられたときに実行される。クリア動作では、活性状態にある制御信号SLDCTLのうち最も番号の小さい制御信号が非活性状態になる。
ホールド動作(図19の時刻t4)は、シフトパルスSFTPLSとクリアパルスCLRPLSの両方とも駆動パルス生成部155に与えられていない場合であり、各制御信号SLDCTLの論理レベルは変化しない。
図20は、図18の駆動パルス生成部の動作の一例を示すタイミング図である。図18、図20を参照して、最初の時刻t101より以前には全ての制御信号SLDCTL0〜SLDCTL31が非活性状態である。
時刻t101において、スタートパルス信号STRPLSが活性状態(Hレベル)になるとともに、シフトパルスSFTPLSとクリアパルスCLRPLSの両方が駆動パルス生成部155に与えられる。この結果、次のマスタクロックMCLKの立上がりエッジ(時刻t102)において、制御信号SLDCTL0が活性状態(Hレベル)になる(シフト&クリア動作)。
次の時刻t103では、シフトパルスSFTPLSとクリアパルスCLRPLSの両方とも駆動パルス生成部155に与えられていない。したがって、次のマスタクロックMCLKの立上がりエッジ(時刻t104)では、各制御信号SLDCTLの論理レベルは変化しない(ホールド動作)。
次の時刻t104では、シフトパルスSFTPLSとクリアパルスCLRPLSの両方が駆動パルス生成部155に与えられる。この結果、次のマスタクロックMCLKの立上がりエッジ(時刻t105)において、制御信号SLDCTL0が非活性状態(Lレベル)に戻るとともに、次の制御信号SLDCTL1が活性状態(Hレベル)になる(シフト&クリア動作)。
次の時刻t106では、シフトパルスSFTPLSのみ駆動パルス生成部155に与えられる。この結果、次のマスタクロックMCLKの立上がりエッジ(時刻t107)において、制御信号SLDCTL2が活性状態(Hレベル)になる(シフト動作)。制御信号SLDCTL1の活性状態は維持される。
次の時刻t108では、クリアパルスCLRPLSのみ駆動パルス生成部155に与えられる。この結果、次のマスタクロックMCLKの立上がりエッジ(時刻t109)において、制御信号SLDCTL1が非活性状態(Lレベル)になる(クリア動作)。制御信号SLDCTL2の活性状態は維持される。
[第1の消去モードにおける不揮発性メモリ装置の消去動作]
図21は、第1の消去モードにおける不揮発メモリ装置の消去動作について説明するための図である。第1の消去モードのとき、制御パルス生成部151は、シフトパルスSFTPLSとともにクリアパルスCLRPLSを出力する。
図17、図18、図21を参照して、制御パルス生成部151は、スタートパルス信号STRPLSが活性状態(Hレベル)になると(170)、シフトパルスSFTPLSおよびクリアパルスCLRPLSを出力し(172)、カウンタ153にカウントを開始させる(171)。駆動パルス生成部155は、Hレベルのスタートパルス信号STRPLS、シフトパルスSFTPLSおよびクリアパルスCLRPLSに応答して、ソース線ドライバSLD0に出力する制御信号SLDCTL0を活性状態(Hレベル)に切替える(173)。この結果、図12のチャージポンプ回路52の出力電圧VUCPが一時的に低下する(174)。
チャージポンプ回路52の出力電圧VUCPが目標電圧まで回復すると(175)、図12の電圧検出部53が出力する制御信号UCPOKが活性状態(Hレベル)に切替わる(176)。この時点でマスク信号MSKはLレベルに戻っているので、ANDゲート154が出力する制御信号SFTOKがHレベルに切替わる(177)。
制御パルス生成部151は、Hレベルの制御信号SFTOKに応答して、次のマスタクロックMCLKの立上がりのタイミングでシフトパルスSFTPLSおよびクリアパルスCLRPLSを出力し(178)、カウンタ153にカウントを開始させる。駆動パルス生成部155は、シフトパルスSFTPLSおよびクリアパルスCLRPLSに応答して、ソース線ドライバSLD0に出力する制御信号SLDCTL0を非活性状態(Lレベル)に切替えるとともに、ソース線ドライバSLD1に出力する制御信号SLDCTL1を活性状態(Hレベル)に切替える(179)。この結果、図12のチャージポンプ回路52の出力電圧VUCPが一時的に低下する(180)。
チャージポンプ回路52の出力電圧VUCPが目標電圧まで回復すると(181)、図12の電圧検出部53が出力する制御信号UCPOKが活性状態(Hレベル)に切替わる(182)。ただし、この時点でマスク信号MSKはLレベルに戻っていない。
マスク信号MSKがLレベルに戻ると(183)、ANDゲート154が出力する制御信号SFTOKがHレベルに切替わる(184)。制御パルス生成部151は、Hレベルの制御信号SFTOKに応答して、次のマスタクロックMCLKの立上がりのタイミングでシフトパルスSFTPLSおよびクリアパルスCLRPLSを出力し(185)、カウンタ153にカウントを開始させる。駆動パルス生成部155は、シフトパルスSFTPLSおよびクリアパルスCLRPLSに応答して、ソース線ドライバSLD1に出力する制御信号SLDCTL1を非活性状態(Lレベル)に切替えるとともに、ソース線ドライバSLD2に出力する制御信号SLDCTL2を活性状態(Hレベル)に切替える(186)。この結果、図12のチャージポンプ回路52の出力電圧VUCPが一時的に低下する(187)。以下、同様の制御動作が繰り返される。
[第2の消去モードにおける不揮発性メモリ装置の消去動作]
図22は、第2の消去モードにおける不揮発性メモリ装置の消去動作について説明するための図である。第2の消去モードのとき、制御パルス生成部151は、シフトパルスSFTPLSを出力してから、所定の印加時間Tp(64μ秒)が経過したときに、クリアパルスCLRPLSを出力する。
図17、図18、図22を参照して、制御パルス生成部151は、スタートパルス信号STRPLSが活性状態(Hレベル)になると(190)、シフトパルスSFTPLSおよびクリアパルスCLRPLSを出力し(192)、カウンタ153にカウントを開始させる(191)。駆動パルス生成部155は、Hレベルのスタートパルス信号STRPLS、シフトパルスSFTPLSおよびクリアパルスCLRPLSに応答して、ソース線ドライバSLD0に出力する制御信号SLDCTL0を活性状態(Hレベル)に切替える(193)。この結果、図12のチャージポンプ回路52の出力電圧VUCPが一時的に低下する(194)。
チャージポンプ回路52の出力電圧VUCPが目標電圧まで回復すると(195)、図12の電圧検出部53が出力する制御信号UCPOKが活性状態(Hレベル)に切替わる(196)。この時点でマスク信号MSKはLレベルに戻っているので、ANDゲート154が出力する制御信号SFTOKがHレベルに切替わる(197)。
制御パルス生成部151は、Hレベルの制御信号SFTOKに応答して、次のマスタクロックMCLKの立上がりのタイミングでシフトパルスSFTPLSのみを出力し(198)、カウンタ153にカウントを開始させる。駆動パルス生成部155は、シフトパルスSFTPLSに応答して、ソース線ドライバSLD1に出力する制御信号SLDCTL1を活性状態(Hレベル)に切替える(199)。この結果、図12のチャージポンプ回路52の出力電圧VUCPが一時的に低下する(200)。なお、制御信号SLDCTL0は、この時点では活性状態(Hレベル)のまま維持される。
チャージポンプ回路52の出力電圧VUCPが目標電圧まで回復すると(201)、図12の電圧検出部53が出力する制御信号UCPOKが活性状態(Hレベル)に切替わる。ただし、この時点ではマスク信号MSKはLレベルに戻っていない。
マスク信号MSKがLレベルに戻ると(202)、ANDゲート154が出力する制御信号SFTOKがHレベルに切替わる(203)。制御パルス生成部151は、Hレベルの制御信号SFTOKに応答して、次のマスタクロックMCLKの立上がりのタイミングでシフトパルスSFTPLSを出力し(204)、カウンタ153にカウントを開始させる。駆動パルス生成部155は、シフトパルスSFTPLS応答して、ソース線ドライバSLD2に出力する制御信号SLDCTL2を活性状態(Hレベル)に切替える(205)。この結果、図12のチャージポンプ回路52の出力電圧VUCPが一時的に低下する(206)。なお、制御信号SLDCTL0,SLDCTL1は、この時点では活性状態(Hレベル)のまま維持される。
制御パルス生成部151は、最初のシフトパルスSFTPLSを出力してから(192)、カウンタ152で計測する印加時間Tp(64μ秒)が経過した時点でクリアパルスCLRPLSを出力する。これによって、制御信号SLDCTL0がLレベルに切替わる。制御パルス生成部151は、2番目のシフトパルスSFTPLSを出力してから(198)、カウンタ152で計測する印加時間Tp(64μ秒)が経過した時点でクリアパルスCLRPLSを出力する。これによって、制御信号SLDCTL1がLレベルに切替わる。制御パルス生成部151は、3番目のシフトパルスSFTPLSを出力してから(204)、カウンタ152で計測する印加時間Tp(64μ秒)が経過した時点でクリアパルスCLRPLSを出力する。これによって、制御信号SLDCTL2がLレベルに切替わる。以下、同様の動作が繰り返される。
<実施の形態4>
実施の形態1〜3では、チャージポンプ回路の出力電圧をモニタし、チャージポンプ回路の出力電圧が目標電圧まで回復した(出力電圧が基準値以上となる)ことによって、消去パルスの印加を終了させていた。図7、図8で説明したように、チャージポンプ回路の出力電圧の回復は消去電流が低減したことを反映しているが、正確に消去電流を測定しているわけではない。
実施の形態4では、チャージポンプ回路の出力電流(消去電流)を直接モニタし、出力電流が基準値以下となったことによって、消去パルスの印加を終了させる。これによって、実施の形態1〜3の場合に比べて消去パルスの印加時間をより適切に設定することが可能になる。以下、図23を参照して具体的に説明する。
図23は、実施の形態4による半導体装置において、不揮発性メモリ装置の電源回路の構成を示す図である。図23の電源回路50Aは、追加の電圧検出部53Bと、抵抗素子55とをさらに含む点で図12の電源回路50と異なる。
図23の電圧検出部53Aの構成は、図12、図15で説明した電圧検出部53の構成と同じである。電圧検出部53Aは、チャージポンプ回路52の出力電圧VUCPを選択信号SLCT1に応じた分圧比で分圧した電圧と、参照電圧Vrefとを比較する。電圧検出部53Aは、分圧電圧が参照電圧Vref以上となったとき、制御信号UCPOK1を活性状態(Hレベル)に切替える。チャージポンプ回路52は、制御信号UCPOK1が活性状態(Hレベル)になったときに昇圧動作を停止させる。このフィードバック制御によって、チャージポンプ回路52は、その出力電圧VUCPを選択信号SLCT1に応じた目標電圧に維持するように動作する。
抵抗素子55は、チャージポンプ回路52から電源切替回路60に至る昇圧電圧VUCPの供給経路に挿入される。すなわち、抵抗素子55の一端57は、チャージポンプ回路52の出力ノードに接続される。
図23の電圧検出部53Bの構成は、図12、図15で説明した電圧検出部53の構成と同じである。電圧検出部53Bは、抵抗素子55の他端58の電圧を選択信号SLCT2に応じた分圧比で分圧した電圧と、参照電圧Vrefとを比較する。電圧検出部53Bは、分圧電圧が参照電圧Vref以上となったとき、制御信号UCPOK2を活性状態(Hレベル)に切替える。制御信号UCPOK2はタイミング制御部43に出力される。タイミング制御部43は、制御信号UCPOK2が活性状態(Hレベル)になり、かつ、1つ前のシフトパルスSFTPLSを出力してから所定のマスク期間Tmskが経過すると、次のシフトパルスSFTPLSを出力する。
上記の抵抗素子55および電圧検出部53Bによって電流検出回路56が構成される。電流検出回路56は、抵抗素子55の電圧降下(すなわち、チャージポンプ回路52の出力電流)を検出する。タイミング制御部43は、電流検出回路56の検出結果に基づいて、シフトパルスSFTPLSを出力するタイミングを制御する。なお、チャージポンプ回路52の出力電流をより正確にモニタするためには、抵抗素子55の両端の電位差を検出するようにしたほうが望ましい。
不揮発性メモリ装置4のその他の構成は、実施の形態1〜3で説明したものと同じであるので、説明を繰り返さない。
なお、実施の形態4による半導体装置では、電圧検出部53Bと抵抗素子55で電流検出回路56が構成されていた。抵抗素子55を設けずに、単純に電圧検出部53Bのみを追加することにより、チャージポンプ回路52の活性・非活性の制御用の電圧検出部53Aとタイミング制御部43の制御用の電圧検出部53Bとを設けた構成も可能であることは言うまでもない。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。
1 マイクロコンピュータチップ(半導体装置)、4 不揮発性メモリ装置、20 シリコン基板、21 コントロールゲート、22 窒化ケイ素膜(電荷蓄積部)、23 メモリゲート、24 ソース領域、25 ドレイン領域、30 メモリアレイ、40 制御回路、41 主制御部、42 電源回路制御部、43 タイミング制御部、50,50A 電源回路、51 リング発振器、52 チャージポンプ回路、53,53A,53B 電圧検出部、54 基準電圧発生回路、55 抵抗素子、56 電流検出回路、60 電源切替回路、ND1,ND2,ND3 入力ノード、ND4 出力ノード、150 主カウンタ、151 制御パルス生成部、152,153 カウンタ、155 駆動パルス生成部、160 フリップフロップ、161 論理回路部、BL 主ビット線、SBL 副ビット線、SLD0〜SLD31 ソース線ドライバ、SLDCTL0〜SLDCTL31 制御信号、CGL コントロールゲート線、CLRPLS, クリアパルス、MB0〜MB31 メモリブロック、MC メモリセル、MGL メモリゲート線、MODE モード設定信号、PG0〜PG31 パルス生成器、SFTPLS シフトパルス、SL ソース線、STRPLS スタートパルス信号、Tmsk マスク期間、Tp 印加時間、VUCP 昇圧電圧、Vref 参照電圧。

Claims (10)

  1. 電荷蓄積部を有し、前記電荷蓄積部の電荷量に応じた閾値電圧の変化によってデータを記憶するメモリセルトランジスタと、
    バンド間トンネル方式による消去動作時に前記メモリセルトランジスタの一方の主電極に供給するための昇圧電圧を生成する電圧生成部と、
    前記電圧生成部の出力電圧を検出して基準値と比較する検出部と、
    前記消去動作時に前記昇圧電圧を供給するタイミングを制御する制御部とを備え、
    前記制御部は、前記昇圧電圧の供給を開始してから所定の第1の基準時間が経過するとともに、前記検出部による検出および比較の結果が、前記昇圧電圧が前記基準値以上になったことを示した場合に、前記昇圧電圧の供給を終了する、半導体装置。
  2. 前記電圧生成部は、チャージポンプ回路を含む、請求項1に記載の半導体装置。
  3. 各々が電荷蓄積部を有し、前記電荷蓄積部の電荷量に応じた閾値電圧の変化によってデータを記憶する複数のメモリセルトランジスタを備え、
    前記複数のメモリセルトランジスタはn個のグループに分割され、同一のグループに属する各トランジスタの一方の主電極は共通の配線に接続され、
    バンド間トンネル方式による消去動作時に各前記グループの前記共通の配線に供給するための昇圧電圧を生成する電圧生成部と、
    前記電圧生成部の出力電圧を検出して基準値と比較する検出部と、
    前記消去動作時に前記昇圧電圧を供給するタイミングを制御する制御部とをさらに備え、
    前記制御部は、第i番目(1≦i≦n−1)のグループへの前記昇圧電圧の供給を開始してから所定の第1の基準時間が経過するとともに、前記検出部による検出および比較の結果が、前記昇圧電圧が前記基準値以上になったことを示した場合に、第i+1番目のグループへの前記昇圧電圧の供給を開始する、半導体装置。
  4. 前記制御部は、第i+1番目(1≦i≦n−1)のグル―プへの前記昇圧電圧の供給を開始したときに、第i番目のグループへの前記昇圧電圧の供給を終了する、請求項3に記載の半導体装置。
  5. 前記制御部は、第j番目(1≦j≦n)のグループへの前記昇圧電圧の供給を開始してから、前記第1の基準時間よりも長い所定の第2の基準時間が経過したときに、第j番目のグループへの前記昇圧電圧の供給を終了する、請求項3に記載の半導体装置。
  6. 前記n個のグループにそれぞれ対応し、各々に供給される制御信号が活性状態のときに対応のグループに前記昇圧電圧を供給するn個のドライバをさらに備え、
    前記制御部は、前記n個のドライバにそれぞれ対応し、各々が対応のドライバに出力する前記制御信号を生成するn個の制御信号生成部を含み、
    前記n個の制御信号生成部の各々はフリップフロップを含み、前記フリップフロップが第1の状態のとき対応のドライバに出力される前記制御信号は活性化され、前記フリップフロップが第2の状態のとき対応のドライバに出力される前記制御信号は非活性化される、請求項3に記載の半導体装置。
  7. 前記n個の制御信号生成部の各々は、
    共通の第1の制御パルスが入力される第1の入力ノードと、
    共通の第2の制御パルスが入力される第2の入力ノードと、
    第3の入力ノードと、
    前記制御信号を出力する出力ノードとをさらに含み、
    第1番目の制御信号生成部の前記第3の入力ノードにはスタート信号が入力され、
    第k番目(1≦k≦n−1)の制御信号生成部から出力された前記制御信号は、第k+1番目の制御信号生成部の前記第3の入力ノードに入力され、
    前記n個の制御信号生成部の各々は、前記フリップフロップが前記第2の状態でありかつ前記第3の入力ノードに入力されている信号が活性状態のときに前記第1の制御パルスを受けた場合、前記フリップフロップを前記第2の状態から前記第1の状態に切替え、
    前記n個の制御信号生成部の各々は、前記フリップフロップが前記第1の状態でありかつ前記第3の入力ノードに入力されている信号が非活性状態のときに前記第2の制御パルスを受けた場合、前記フリップフロップを前記第1の状態から前記第2の状態に切替える、請求項6に記載の半導体装置。
  8. 前記制御部は、前記第1および第2の制御パルスを生成する制御パルス生成部をさらに含み、
    前記制御パルス生成部は、第1の消去モードのとき、前記第1の制御パルスとともに前記第2の制御パルスを出力し、
    前記制御パルス生成部は、第2の消去モードのとき、前記第1の制御パルスを出力してから、前記第1の基準時間よりも長い所定の第2の基準時間が経過したときに、前記第2の制御パルスを出力する、請求項7に記載の半導体装置。
  9. 前記電圧生成部は、チャージポンプ回路を含む、請求項3に記載の半導体装置。
  10. 各々が電荷蓄積部を有し、前記電荷蓄積部の電荷量に応じた閾値電圧の変化によってデータを記憶する複数のメモリセルトランジスタを備え、
    前記複数のメモリセルトランジスタはn個のグループに分割され、同一のグループに属する各トランジスタの一方の主電極は共通の配線に接続され、
    バンド間トンネル方式による消去動作時に各前記グループの前記共通の配線に供給するための昇圧電圧を生成する電圧生成部と、
    前記電圧生成部の出力電流を検出して基準値と比較する検出部と、
    前記消去動作時に前記昇圧電圧を供給するタイミングを制御する制御部とをさらに備え、
    前記制御部は、第i番目(1≦i≦n−1)のグループへの前記昇圧電圧の供給を開始してから所定の第1の基準時間が経過するとともに、前記検出部による検出および比較の結果が、前記出力電流が前記基準値以下になったことを示した場合に、第i+1番目のグループへの前記昇圧電圧の供給を開始する、半導体装置。
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