JPH11260073A - 半導体記憶装置及び半導体記憶装置におけるデータ消去方法 - Google Patents

半導体記憶装置及び半導体記憶装置におけるデータ消去方法

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JPH11260073A
JPH11260073A JP7847598A JP7847598A JPH11260073A JP H11260073 A JPH11260073 A JP H11260073A JP 7847598 A JP7847598 A JP 7847598A JP 7847598 A JP7847598 A JP 7847598A JP H11260073 A JPH11260073 A JP H11260073A
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JP
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memory cell
erasing
circuit
cell groups
erase
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JP7847598A
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Manabu Komiya
学 小宮
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 半導体記憶装置(フラッシュメモリ)の
消去回路の占有面積を大幅に削減してチップ面積を縮小
すること 【解決手段】 複数のスタックゲート型メモリセル群2
〜5に対して消去回路11を共通に使用して保持情報を
消去する。保持情報の消去は、MOSスイッチ7〜10
を時間をずらして順次に短くオンさせて初期の過渡電流
を吸収し(第1の消去)、続いて、MOSスイッチ7〜
10を同時にオンさせて残余の電子を吸収すること(第
2の消去)によって行われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体記憶装置及び半
導体記憶装置におけるデータ消去方法に関する。
【0002】
【従来の技術】コントロールゲート及びフローティング
ゲートを有するいわゆるスタックゲート型メモリセルを
マトリクス状に配置し、例えば、共通のワード線に結合
された複数のメモリセルを含むメモリセルブロックを単
位として保持データの一括消去を行うことができるブロ
ック消去型のフラッシュメモリがある。
【0003】フラッシュメモリでは、フローティングゲ
ートとソース拡散層間の酸化膜に高電界を印加すること
でFN(Fowler Nordheim:ファウラー
・ノルトハイム)トンネル電流を発生させて保持データ
の消去(すなわち、フローティングゲートからの電子の
引き抜き)を行う。
【0004】上述の消去を行う場合には、メモリセルの
フローティングゲートを例えばグランドに保持し、ソー
スに高電圧(例えば10v程度)を印加する必要があ
る。消去用高電圧は、例えば、消去回路に内蔵される昇
圧回路が発生させる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図16は、本発明前に
本発明者によって検討されたフラッシュメモリにおける
ブロック単位の消去を行うための回路構成例を示す図で
ある。
【0006】メモリセルブロック41は保持情報の一括
消去の対象となるブロックである。このメモリセルブロ
ック41は、複数のスタックゲート型メモリセルからな
るメモリセル群42〜45を具備し、各メモリセル群4
2〜45のそれぞれに対して昇圧回路を内蔵する消去回
路46〜49が設けられている。
【0007】各メモリセル群に対応して消去回路を設け
るのは、フラッシュメモリの大規模化に伴なって一括消
去の際に流れる電流量が増大し、一つの消去回路の電流
能力では、ブロックの一括消去に対応できないと考えら
れるからである。
【0008】しかし、このように消去回路を各メモリセ
ル群に対して設けたのでは、消去回路の数が増大し、ま
た、配線パターンも複雑化し、したがって、チップ面積
が増大する。
【0009】本発明は上述の問題点に鑑みてなされたも
のであり、半導体記憶装置において、チップ面積の増大
を防止しつつ、所定容量のメモリセルブロックの一括消
去を可能とすることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の半導体記
憶装置におけるデータ消去方法の発明では、複数のメモ
リセル群を含むメモリセルブロックについてデータの一
括消去を行う場合に、前記複数のメモリセル群の各々に
ついて順次にタイミングをずらしながら第1の消去を行
い、その後、前記複数のメモリセル群の全群について同
じタイミングで第2の消去を行うようにした。
【0011】一括消去の対象となるブロックを複数のメ
モリセル群に分け、各メモリセル群について、時分割方
式で第1の消去を行って、各メモリセル群における消去
の初期に流れる過渡電流(電子電流)を吸収し、続い
て、第2の消去によって各メモリセル群の残りの電子を
一括して引き抜く。これによって、少ない消去回路でも
って、ブロック内の複数のメモリセル群の全部について
一括して保持データの消去を行うことができる。
【0012】請求項2記載の半導体記憶装置におけるデ
ータ消去方法の発明では、請求項1記載の発明におい
て、前記複数のメモリセル群の各々に対して共通の消去
回路を設け、この消去回路を前記メモリセル群の各群に
時間をずらしながら接続して前記第1の消去を行い、そ
の後、前記共通の消去回路を前記複数のメモリセル群の
各群に同じタイミングで接続して前記第2の消去を行う
ようにした。
【0013】これにより、複数のメモリセル群のデータ
消去を一つの消去回路(共通の消去回路)を用いて行う
ことができ、チップ面積を削減できる。
【0014】請求項3記載の半導体記憶装置におけるデ
ータ消去方法の発明では、請求項2記載の発明におい
て、前記消去回路と前記複数のメモリセル群の各々との
間にスイッチ回路を設け、このスイッチ回路の開閉制御
によって前記第1の消去及び第2の消去のタイミングを
制御するようにした。
【0015】これにより、スイッチのオン/オフという
簡単な方法によって、各メモリセル群についての消去タ
イミングを自由に制御することができる。
【0016】請求項4記載の半導体記憶装置におけるデ
ータ消去方法の発明では、請求項3記載の発明におい
て、前記第1の消去では前記スイッチ回路の各々をタイ
ミングをずらしながら予め定められた時間だけ開状態と
し、前記第2の消去では前記スイッチ回路を同じタイミ
ングで、予め定められた時間だけ開状態とするようにし
た。
【0017】これにより、予め定めた期間のみスイッチ
回路をオンさせればよく、スイッチのオン/オフ制御が
容易である。
【0018】請求項5記載の半導体記憶装置におけるデ
ータ消去方法の発明では、請求項4記載の発明におい
て、前記第1の消去を行う際に、前記スイッチ回路の各
々が開状態となる期間に部分的な重なりを設けるように
した。
【0019】これにより、第1の消去に要する時間を短
縮でき、この結果としてデータの一括消去に要する時間
ならびに半導体記憶装置の検査に要する時間を短縮でき
る。
【0020】請求項6記載の半導体記憶装置におけるデ
ータ消去方法の発明では、請求項3記載の発明におい
て、前記第1の消去のタイミング制御を行うに際し、一
つのメモリセル群についての消去電流が所定値以下とな
ったことを検出することによって前記スイッチ回路の開
閉タイミングを制御するようにした。
【0021】これにより、各メモリセル群における第1
の消去後の状態を同じにすることができる。したがっ
て、第2の消去後の状態も同じとなり、消去状態にばら
つきが生じない。また、第2の消去を行う際に流れる消
去電流の量を、消去回路の電流能力の範囲内に確実に収
めることができる。
【0022】請求項7記載の半導体記憶装置におけるデ
ータ消去方法の発明では、請求項6記載の発明におい
て、前記第1の消去において、前記複数のメモリセル群
の各々についての消去電流が前記所定値以下となったこ
とを検出して第1の消去を終了させ、これによって前記
第2の消去では、前記複数のメモリセル群の全群に流れ
る消去電流の総計が前記消去回路の電流能力以下となる
ようにした。
【0023】これにより、第2の消去を行う場合に流れ
る消去電流の量を、消去回路の電流能力の範囲内に確実
に収めることができる。よって、消去が不十分となるこ
とがない。
【0024】請求項8記載の半導体記憶装置におけるデ
ータ消去方法の発明は、請求項2〜請求項7のいずれか
に記載の発明において、前記メモリセルは、コントロー
ルゲート及びフローティングゲートをもつ2層ゲート構
造の絶縁ゲート型電界効果トランジスタを含んで構成さ
れ、前記各メモリセル群は、コントロールゲートが共通
のワード線に接続され、ソースが共通のソース線に接続
された複数のメモリセルを含んで構成され、また、前記
消去回路は昇圧回路を具備しており、前記第1及び第2
の消去を、各メモリセル群の前記共通のワード線を選択
電位にした状態で、前記昇圧回路から発生した電圧を前
記各メモリセル群における前記共通のソース線に供給す
ることにより行うようにした。
【0025】これにより、スタックゲート型メモリセル
を用いたフラッシュメモリにおいて、チップ面積を大幅
に削減しつつ、ブロック単位の一括消去が可能となる。
【0026】請求項9記載の半導体記憶装置におけるデ
ータ消去方法の発明では、複数のメモリセル群を含むメ
モリセルブロックについてデータの一括消去を行う場合
に、前記複数のメモリセル群の各々に対して共通の消去
回路を設け、その共通の消去回路を用いて前記複数のメ
モリセル群の各々について順次にタイミングをずらしな
がら第1の消去を行い、その後、前記複数のメモリセル
群について同じタイミングで第2の消去を行い、その
後、前記複数のメモリセル群について同じタイミングで
第3の消去を行うようにした。
【0027】これにより、大容量のメモリ装置について
も、少ない消去回路でもって各メモリセルについて十分
なデータの消去を行うことができる。
【0028】請求項10記載の半導体記憶装置における
データ消去方法は、請求項9記載の発明において、L個
(Lは2以上の自然数)のメモリセル群を含むメモリセ
ルブロックについてデータの一括消去を行う場合に、前
記L個のメモリセル群の各々に対して共通の消去回路を
設け、その共通の消去回路を用いて前記L個のメモリセ
ル群の各々について順次にタイミングをずらしながら第
1の消去を行い、その後、前記L個のメモリセル群につ
いてM個(1≦M≦L:Mは自然数)毎に前記第2の消
去を行い、その後、前記L個のメモリセル群についてN
個(1≦N≦L:Nは自然数)毎に前記第3の消去を行
うようにした。
【0029】消去回路の電流能力やデータの一括消去の
対象となるメモリセルの総数などに応じて、一つのメモ
リセル群について時分割で実行される消去の回数や、第
2,第3の消去において同じタイミングで消去されるメ
モリセル群の個数などを適宜に設定することにより、メ
モリ装置の規模にかかわらず、少ない消去回路でもって
各メモリセルについて十分なデータの消去を行うことが
できる。
【0030】請求項11記載の半導体記憶装置における
データ消去方法では、複数のメモリセル群を含むメモリ
セルブロックについてデータの一括消去を行う場合に、
各メモリセル群についての消去期間を少なくとも期間T
1と期間T2に分割して消去を行うようにした。
【0031】消去期間を複数回に分割し、かつ各期間の
長さを調整することにより、各消去期間に流れる消去電
流の量を制御することができる。これにより、一括消去
の対象となるブロックのメモリ容量と、データ消去用の
高電圧を発生させる消去回路の電流能力とを整合させる
ことが容易となる。
【0032】請求項12記載の半導体記憶装置における
データ消去方法では、請求項11記載の発明において、
前記期間T1と期間T2の間に、T1<T2の関係が成
立するようにした。
【0033】これにより、データの消去に要するトータ
ルの期間を縮小できる。
【0034】請求項13記載の半導体記憶装置における
データ消去方法は、請求項12記載の発明において、前
記期間T1は、前記各メモリセル群の消去の際に流れる
過渡電流が流れる期間に対応するようにした。
【0035】これにより、期間T1を十分に小さくでき
る。
【0036】請求項14記載の半導体記憶装置の発明
は、複数のスタックゲート型メモリセル群と、この複数
のスタックゲート型メモリセル群について共通に使用さ
れる消去回路と、この消去回路と前記複数のスタックゲ
ート型メモリセル群の各々との間に設けられたスイッチ
回路と、このスイッチ回路の各々の開閉を制御する制御
回路と、を有する構成とした。
【0037】これにより、ブロック単位の一括消去が可
能な、大容量かつコンパクトな半導体記憶装置が得られ
る。
【0038】請求項15記載の半導体記憶装置の発明
は、請求項14記載の発明において、前記制御回路は、
前記スイッチ回路の各々をタイミングをずらしながら順
次にオンさせた後、全スイッチ回路を同じタイミングで
オンさせる構成とした。
【0039】これにより、一つの消去回路でもって複数
のメモリセル群の消去を行うことが可能となる。
【0040】請求項16記載の半導体記憶装置の発明で
は、請求項15記載の発明において、前記制御回路は、
前記複数のスイッチ回路の各々をタイミングをずらしな
がら順次にオンさせる際に、各スイッチ回路のオン期間
を部分的に重複させる構成とした。
【0041】これにより、各メモリセル群のデータ消去
に要する時間を短縮できる。
【0042】請求項17記載の半導体記憶装置の発明で
は、請求項14〜請求項16のいずれかに記載の発明に
おいて、前記スタックゲート型メモリセル群の各々に流
れる消去電流値が所定値以下となったことを検出する検
出回路をさらに具備し、前記制御回路は、一つのメモリ
セル群の消去を開始した後に前記検出回路によって消去
電流値が前記所定値以下となったことが検出されると、
前記一つのメモリセル群についてのスイッチ回路をオフ
させると共に、前記検出と同時あるいはその検出の後に
次のスタックゲート型メモリセル群についてのスイッチ
回路をオンさせる構成とした。
【0043】これにより、各メモリセル群における第1
の消去の後における状態をそろえることができる。ゆえ
に、続く第2の消去後の状態も同じとなる。したがっ
て、ばらつきの少ない安定した一括消去を行うことがで
きる。
【0044】請求項18記載の半導体記憶装置の発明
は、請求項14〜請求項17のいずれかに記載の発明に
おいて、前記スタックゲート型メモリセルは、コントロ
ールゲート及びフローティングゲートをもつ2層ゲート
構造の絶縁ゲート型電界効果トランジスタを含んで構成
され、前記各メモリセル群はコントロールゲートが共通
のワード線に接続され、ソースが共通のソース線に接続
された複数のメモリセルを含んで構成され、また、前記
消去回路は昇圧回路を具備しており、前記メモリセルの
データの消去を、各メモリセル群の共通ワード線を選択
電位にした状態で、前記昇圧回路から発生した電圧を前
記スイッチ回路の各々を介して前記各メモリセル群にお
ける前記共通のソース線に供給することにより行う構成
とした。
【0045】これにより、スタックゲート型メモリセル
を用いた、大容量かつコンパクトなフラッシュメモリを
実現できる。
【0046】請求項19記載の半導体記憶装置の発明
は、請求項18記載の発明において、前記複数のメモリ
セル群の少なくとも一つにおいて、m(mは任意の自然
数)番目のワード線にコントロールゲートが共通接続さ
れた複数の絶縁ゲート型電界効果トランジスタのソース
と、m+1番目のワード線にコントロールゲートが共通
接続された複数の絶縁ゲート型電界効果トランジスタの
ソースとが、共通のソース線に接続されている構成とし
た。
【0047】これにより、ソース線の数を増やさずに、
一括消去の対象となるメモリセルの数を増やすことがで
きる。
【0048】請求項20記載の半導体記憶装置の発明で
は、請求項18又は請求項19記載の発明において、前
記消去回路が具備する前記昇圧回路は、MOSトランジ
スタとMOS容量とを組み合わせた単位回路を複数段接
続して構成した。
【0049】これによって、コンデンサに保持された電
荷の移動を繰り返して少しずつ電圧を昇圧する、簡単な
構成のチャージポンプ回路を昇圧回路として使用でき
る。
【0050】請求項21記載の半導体記憶装置の発明
は、請求項14〜請求項20のいずれかに記載の発明に
おいて、前記消去回路は前記複数のスタックゲート型メ
モリセル群の近傍に配置され、かつ、前記消去回路から
前記スタックゲート型メモリセル群の各々に至る配線に
よる信号遅延のばらつきが所定の範囲内になるように、
前記配線の長さが調整されている構成とした。
【0051】これにより、消去回路から各メモリセル群
までの信号遅延が略同一となり、ばらつきの少ない安定
した消去を行える。
【0052】請求項22記載の半導体記憶装置の発明
は、請求項21記載の発明において、前記複数のメモリ
セル群及び前記消去回路とを含む単位回路が複数、半導
体チップ上に配置され、それらの単位回路のうちの少な
くとも一組は略線対称の位置に配置されている構成とし
た。
【0053】これにより、チップ全体として、安定した
均一な消去を実現できる。
【0054】
【発明の実施の形態】(実施の形態1)以下、本発明の
実施の形態1について図面を参照して説明する。
【0055】図1は本実施の形態にかかる半導体記憶装
置(NOR型フラッシュメモリ)の要部の回路構成を示
す図である。
【0056】図1において、メモリセルブロック1は保
持情報の一括消去の対象となる基本単位であり、4つの
メモリセル群2,3,4,5からなっている。
【0057】各メモリセル群2〜5は、スタックゲート
型メモリセルがマトリクス状に配置されて構成されてお
り、各メモリセル群2〜5はどれも同じ構成をしてい
る。
【0058】メモリセル群2において具体的に示される
ように、メモリセルML1,ML2はそれぞれ、コント
ロールゲート(CG)がワード線W1,W2に接続さ
れ、ドレインが共通のビット線B1に接続され、ソース
が共通のソース線S1に接続されている。メモリセルM
L1,ML2のソースを共通のソース線S1に接続して
いるのは、ソース線S1の数を減らし、配線を簡素化す
るためである。
【0059】各ソース線S1〜S4と消去回路11(消
去用の昇圧回路を内蔵する)との間にはMOSスイッチ
7〜10が介在している。各MOSスイッチ7〜10の
オン/オフはコントロール回路6によって制御される。
【0060】コントロール回路6は、MOSスイッチ7
〜10を順次に所定時間だけオンさせて、メモリセル群
2〜5の各々を時間をずらしながら、共通の消去回路1
1に順次に接続していき、最後に、各MOSスイッチ7
〜10を同時にオンさせる働きをする。この点について
は後述する。
【0061】図16との比較から明らかなように、本実
施の形態では、メモリセル群2〜5に対して共通の消去
回路11が設けられているだけであり、これによって、
消去回路の占有面積の大幅な削減が図られている。
【0062】スタックゲート型メモリセルML1(ML
2)の断面構造が図2に示される。図2において、p型
半導体基板12の表面にはn型のソース拡散層(S)1
4及びドレイン拡散層(D)14が設けられている。符
号15,16はそれぞれ、ポリシリコンからなるコント
ロールゲート(CG)及びフローティングゲート(F
G)であり、符号17は薄い酸化膜である。
【0063】このスタックゲート型メモリセルにおい
て、保持情報の消去(フローティングゲート15に蓄積
されている電子を放出することである)は、酸化膜17
に高電界を印加することでFN(Fowler Nor
dheim:ファウラー・ノルトハイム)トンネル電流
を発生させることによって行われる。
【0064】図3(a),(b)に消去(フローティン
グゲートからの電子の放出)時と書き込み(フローティ
ングゲートへの電子の注入)時におけるワード線(W
1),ソース線(S1)及びビット線(B1〜B4)の
状態を示す。
【0065】図3(a)に示すように、消去時には、ワ
ード線W1はXデコーダ(XD)18の働きによってグ
ランド(選択レベル)に保持され、一方、ソース線S1
は消去回路11に接続され、この結果としてソース線S
1にはVPP(例えば、10V)が印加される。このと
き、ビット線B1〜B4はYスイッチ(YS)19の働
きによって切断状態となっている。
【0066】一方、書き込み時には、図3(b)に示す
ように、ワード線W1にVPP(例えば10V)が印加
され、ソース線S1はグランドに保持され、ビット線B
1〜B4には、書き込み回路(WR)20の働きによっ
てVCC(例えば5V)が印加される。
【0067】次に、図1のフラッシュメモリの消去動作
について図4,図5を用いて説明する。
【0068】図5に、保持情報の消去時に流れるFNト
ンネル電流の電流量の時間に対する変化を示す。この図
から明かなように、MOSスイッチ(例えば、図1の符
号7)のゲートを時刻t8〜t9までの間ハイレベルと
してオンさせた場合、時刻t8の直後に過渡的な大電流
が流れ、その後、電流量は急激に低下し、電流量が所定
の値(しきい値)以下となった時刻t9に消去は終了す
る。
【0069】すなわち、図3(a)に示すように、コン
トロールゲートを接地して、スタック型メモリセルのソ
ースに消去回路11から発生させた高電圧を印加する
と、高電圧が印加された瞬間、コントロールゲート電位
に対してソース拡散層の電位が十分に高いために拡散層
表面がディープディプレッション状態となり、基板側の
価電子帯から、伝導帯に電子がトンネルする結果として
ホールが発生し、これが基板に流れて、消去の初期に過
渡的な電流(バンド間トンネル電流)が発生するのであ
る。
【0070】その過渡的な消去電流の電流値がかなり大
きいため、1つの消去回路の電流能力を非常に大きくと
る必要があり、ゆえに、図16のような構成では消去回
路の占有面積が大きくなってしまうしかし、図5から明
かなように、過渡電流が流れるのは一瞬であり、その過
渡電流が流れた後の消去電流の電流値はわずかである。
この点に着目し、本実施の形態では、消去の初期に流れ
る過渡的な電流を吸収する能力をもった消去回路を一つ
用意しておき、まず、この消去回路を各メモリセル群に
時間をずらしながら、所定のごく短い期間だけ順次に接
続することで、各メモリセル群から過渡的に放出される
電子を吸収してしまう(第1の消去)。そして、その
後、全メモリセル群を一度に消去回路に接続すること
で、各メモリセル群のフローティングゲートに残留して
いる電子を一括して吸収する(第2の消去)。
【0071】この様子を図4に示す。図4において、一
番上側の図が消去電流の電流量の経時変化を示し、その
下に示されるA〜Dは、図1のコントロール回路6の4
つの出力A〜Dの電圧レベルを示す。
【0072】時刻t1〜t2にコントロール回路出力A
がハイレベルになって図1のMOSスイッチ7がオン
し、消去回路11から発生する高電圧がソース線S1を
介してメモリセル群2の各メモリセルのソースに印加さ
れ、メモリセル群2についての「第1の消去」が実施さ
れる。
【0073】同様に、時刻t2〜t3にコントロール回
路出力Bがハイレベルとなり、時刻t3〜t4にコント
ロール回路出力Cがハイレベルとなり、時刻t4〜t5
にコントロール回路出力Dがハイレベルとなり、これに
よって、図1のメモリセル群3,4,5のソース線S
2,S3,S4に順次に消去回路11が発生する高電圧
が印加されて、各メモリセル群3〜5についての「第1
の消去」が行われる。
【0074】第1の消去の時間はいずれのメモリセル群
についても「T」であり、この「T」は、各メモリセル
群2〜5の第1の消去の初期に流れる過渡的消去電流の
電流値が所定のしきい値「i」以下となるように決定さ
れる。また、この消去時間「T」を決めるにあたって
は、各メモリセル群における消去特性のばらつきを十分
に考慮しなければならない。
【0075】次に、時刻t6〜t7(期間T2)にコン
トロール回路出力A〜Dが全部ハイレベルとなって図1
のMOSスイッチ7〜10が同じタイミングでオンし、
各メモリセル群3〜5の各メモリセルのソースに消去回
路11が発生する高電圧が印加されて、「第2の消去」
が行われる。これによって、各メモリセル群の各メモリ
セルのフローティングゲートに残留していた電子は十分
に放出され、メモリセルの保持情報の十分な消去が実現
される。
【0076】期間T2と期間T1との間には、T1<T
2の関係が成立する。
【0077】ここで注意すべきは、第2の消去の際に4
つのメモリセル群(図1の符号2,3,4,5)に流れ
る消去電流の合計値が、消去回路11の電流能力を越え
ないように、第1の消去の際の各MOSスイッチのオン
時間「T」が調整されていることである。
【0078】つまり、図4の一番上の図に示される「4
i」を消去回路11が有する電流能力とすると、第1の
消去において、メモリセル群2〜5の各々について、消
去電流の電流値が所定のしきい値「i」より小さくなる
ように消去時間「T」が設定されている。このようにす
ることで、時刻t6〜t7に消去回路11に4つのメモ
リセル群2〜5が同時に接続された時に流れる電流の合
計値は消去回路11の電流能力「4i」を越えることが
ない。したがって、第2の消去を終了した時点で、各メ
モリセル群2〜5の各メモリセルの保持データはすべて
十分に消去される。
【0079】以上のべた新規な消去方式を採用すること
で、1つの消去回路で、複数のメモリセル群の一括消去
を行える。なお、図1では、一括消去するメモリセル群
の数を「4」としたが、これに限定されるものではな
く、消去回路11の電流能力を増すか、第1の消去にお
ける消去時間「T」を更にのばすことによって、さらに
多くの数のメモリセル群の一括消去を行うことができる
ようになる。
【0080】次に、図1の回路の細部について具体的に
説明する。図6はコントロール回路6の具体的構成の一
例を示す図であり、図7はその図6の回路における信号
波形図である。
【0081】図6に示すように、コントロール回路6
は、2分周器として動作する二つのT型フリップフロッ
プ21,22と、各T型フリップフロップの出力パルス
を交互に選択する(通過させる)セレクタ23と、セレ
クタ23を介して供給されるパルスを4つのスイッチa
〜dを介して順次に分配して出力する分配器24と、時
間幅「T2」のパルスを出力するモノステーブルマルチ
バイブレータ50とからなってる。
【0082】図7に示すように、T型フリップフロップ
21,22には、位相が180度異なる基準クロックC
LK1,CLK2が入力される。この2つのクロックC
LK1,CLK2はT型フリップフロップ21,22で
分周されてパルス幅「T」のパルスが生成され、セレク
タ23でT型フリップフロップ21,22の出力パルス
を交互に選択することによって図7(図4)に示すよう
な、第1の消去に必要な時間幅「T」のパルスがコント
ロール回路6から出力される。
【0083】また、セレクタ23が所定の回数だけパル
スを選択すると、そのことを示す信号がモノステーブル
マルチバイブレータ(モノマルチ)50に出力され、こ
れを受けてモノステーブルマルチバイブレータ50が時
間幅「T2」のパルスを出力する。このパルスは、すべ
て閉状態となっているスイッチa〜dを介して並列に同
時に出力される。これによって、図4に示すような第2
の消去用パルスがコントロール回路6から出力される。
【0084】次に、消去回路11に内蔵されている昇圧
回路(チャージポンプ回路)の具体的回路構成ならびに
その動作を図8(a),(b)を用いて説明する。
【0085】図8(a)に示すように、チャージポンプ
回路は、ドレインとゲートを接続したMOSFET(2
5a〜25n)をn段(nは、例えば20〜30)縦列
接続し、各段の接点にMOS容量(ブートストラップコ
ンデンサ)C1〜Cnの一極を接続し、各MOS容量
(ブートストラップコンデンサ)C1〜Cnの他極に、
位相が180度異なるクロックφ1,φ2を供給する構
成となっている。
【0086】図8(b)に示すように、各ブートストラ
ップコンデンサに蓄えた後に、コンデンサの極性を反転
させて昇圧し、電荷を次段のコンデンサに移動させ、こ
れを繰り返して最終的に10〜20Vの高電圧を発生さ
せる。
【0087】このチャージポンプ回路の電流能力は、ブ
ートストラップコンデンサC1〜Cnの容量値で決定さ
れる。上述のとおり、多くのメモリセルから放出される
電子を吸収するためには、チャージポンプ回路の電流能
力を高める必要があるが、このためには各ブートストラ
ップコンデンサ(MOS容量)の容量値を大きくする必
要がある。このことが、ICチップにおける消去回路1
1の占有面積の増大を招く原因となる。
【0088】ところが、本実施の形態の消去方式を用い
ることによって、複数のメモリセル群について消去回路
を一つ設ければよいことになり、図16のように各メモ
リセル群に対応して消去回路を設ける場合に比べ、その
占有面積は大幅に減少する。
【0089】また、スペース的に余裕ができた分、共通
の消去回路(チャージポンプ回路)の電流能力を増大さ
せることも比較的容易にでき、これにより、さらに多く
のメモリセルの一括消去を行えるようになる。一括消去
の対象となるメモリセルの数を増やすには、図1に示す
ように、異なるワード線に接続されている上下2段のメ
モリセルのソースを共通のソース線(S1等)に接続す
るのが有効である。
【0090】図9(a)にICチップにおける回路のレ
イアウト例を示す。図示されるとおり、中央部分に電源
等(VDD,VSS,VPP)の配線が配置され、メモ
リセルブロック1a〜1d,Xデコーダ(X−DEC)
27a〜27d,Yデコーダ(Y−DEC)29a及び
29b,Yゲート28a〜28d,書き込み回路(WR
回路)30a,30b等が線対称の形態で規則的に配置
されている。
【0091】このような規則的なシンメトリー形状の配
置は、チップ面積を削減する点、ならびに各回路ブロッ
クにおける信号遅延のばらつきを抑えて均一な動作を保
証する点などにおいて重要である。
【0092】図9(b)は、消去回路(11c)と、一
括消去の対象となるメモリセルブロック(1b)を構成
する各メモリセル群(2〜5)とを結ぶ配線(L1〜L
6)の好ましい形態を示す図である。
【0093】本実施の形態では、図4を用いて説明した
ように、共通の消去回路11から発生する高電圧を各メ
モリセル群に時分割で供給して所定の時間内に所定の消
去を行う必要がある。
【0094】したがって、消去回路11から発生する高
電圧が、各メモリセル群に同一の条件で均等に供給され
るのが望ましい。ゆえに、図9に示すように、消去回路
11cから各メモリセル群に至る配線(L1〜L6)の
配線長がどれも同じ程度になるようにするのが望まし
い。これによって、消去回路11cから最も遠い地点に
あるメモリセルML(A)〜ML(d)にも所定の高電
圧が均一に供給され、保持情報の消去の特性のばらつき
を最小限に抑えることができる。
【0095】なお、以上の説明では、消去回路がICチ
ップに搭載されていることを前提に説明したが、必ずし
もこれに限定されるものではなく、ICの外部から専用
の端子を介して高電圧を供給するようにしてもよい。
【0096】このとき、電流能力の確保のために、消去
用高電圧を供給する電源配線の幅をかなり太くする必要
があり、このために配線領域の占有面積が増大しがちで
あるが、本実施の形態によれば、高電圧を供給するピン
が複数のメモリセル群に一つですみ、ゆえに、配線領域
の占有面積も削減される。よって、消去回路をICチッ
プ上に搭載する場合と同様に、チップ面積の削減に効果
がある。
【0097】なお、以上の説明において、「第1の消
去」と「第2の消去」という用語を用いたが、このこと
によって、消去の回数が2回に限定されるものではな
い。
【0098】また、「第1の消去」における「各メモリ
セル群にタイミングをずらして消去を行う」という表現
は、各メモリセル群の一つ一つについて時間をずらしな
がら消去を行う場合の他、例えば、所定の個数のメモリ
セル群を一つのグループと考え、そのグループ毎にタイ
ミングをずらしながら消去を行う場合も含むものであ
る。
【0099】また、「第2の消去」における「各メモリ
セル群について同じタイミングで消去する」という表現
は、データの一括消去の対象となる複数のメモリセル群
の全部について同じタイミングで消去する場合の他に、
複数のメモリセル群をさらにいくつかのグループに分
け、そのグループ内のメモリセル群について同じタイミ
ングで消去を行うという場合も含むものである。
【0100】例えば、データの一括消去の対象となるメ
モリセル群の数(L)が増大して16個となった場合を
考える(L=16)。このとき、16個の各メモリセル
群の一つ一つについてタイミングを少しずつずらしなが
ら第1の消去を行い、その後、M個(M=4)を一つの
グループと考え、このM個について同じタイミングで第
2の消去を行い、そのM個毎の消去を時間をずらしなが
ら4回行って、計16個のメモリセル群についての第2
の消去を行い、さらに、L個(L=16)のメモリセル
群全部について同じタイミングで第3の消去を行い、こ
れらの3回の消去によって、各メモリセルについてのデ
ータの消去を完了させるという方法を採ることもでき
る。
【0101】このように、本実施の形態のデータ消去方
法の大きな特徴は、複数回に分けて少しずつデータを消
去していき、最終的に必要なレベルのデータの消去を実
現することにある。そして、消去の回数や各消去の期
間、あるいは同時に消去するメモリセル群の個数など
は、メモリ容量や消去回路の電流能力、その他の条件に
応じて適宜に設定することができる。
【0102】このような新規なデータ消去方法を採用す
ることによって、消去回路の数を減少させることができ
る。そして、メモリ容量が大きくなればなるほど、この
新規なデータ消去方法を採用することによるチップ面積
の削減効果は顕著になるものと考えられる。 (実施の形態2)以下、本発明の実施の形態2につい
て、図10及び図11を参照して説明する。
【0103】本実施の形態の全体の回路構成は図1と同
じである。但し、前掲の実施例では、図4に示すように
第1の消去に際し、各MOSスイッチ7〜10のオン時
間に重なりがなかったのに対し、本実施の形態では、図
10に示すように、各MOSスイッチ7〜10のオン時
間に重なりを設ける。
【0104】図10では、第1の消去において、各MO
Sスイッチ7〜10のパルス幅「T」に対して、「T/
2」だけオン時間を重ねている。
【0105】これにより、前掲の実施の形態よりも消去
に要する時間が短縮される(約1/2となる)。また、
フラッシュメモリの検査に要する時間も同様に短縮され
る。
【0106】なお、本実施の形態では、MOSスイッチ
7〜10のオンが重なった部分の消去電流は、前掲の実
施の形態における消去電流よりも多くなり、これに対応
するために、消去回路11の電流能力を上げたり、ある
いは消去電圧印加用の電源配線を太くしなければならな
い。
【0107】しかし、図16の場合と比べ、本実施の形
態では、ICチップにおける消去回路や電源配線の占め
る割合は大幅に削減されており、スペース的には十分な
余裕あり、何ら問題は生じない。
【0108】このようなMOSスイッチのオンタイミン
グの変更は、コントロール回路6(図1)に、例えば、
図11(a)に示すようなシフトレジスタを搭載するこ
とにより容易に行える。
【0109】図11(a)のシフトレジスタは、ポジテ
ィブエッジトリガータイプのD型フリップフロップ32
〜35を4段、接続した構成となっている。このシフト
レジスタは基準クロック(CLK)により動作する。
【0110】図11(b)に示すように、初段のD型フ
リップフロップ32に初期DATAを入力することで、
パルス幅が「T」で、「T/2」だけ時間的に重複した
パルスが連続的に得られる。これらのパルスが、MOS
スイッチ7〜10をオンさせるパルスとなる。
【0111】なお、図10では、各MOSスイッチ7〜
10のオン期間をT/2だけ重ねたがこれに限定される
ものではなく、消去回路の電流能力等を勘案して適宜に
各MOSスイッチ7〜10のオン期間の重なりの割合を
変化させ、さらなる消去時間及び検査時間の短縮を図る
ことも可能である。
【0112】(実施の形態3)以下、本発明の実施の形
態3について図12〜図15を参照して説明する。
【0113】図12は本発明の実施の形態3にかかるフ
ラッシュメモリの要部の回路構成を示す図である。
【0114】基本的な構成は図1の回路とほぼ同様であ
る。但し、本実施の形態では、過渡的なバンド間トンネ
ル電流を含んだ消去電流が所定のしきい値以下に減少し
たことを検出するための消去電流検出回路36が設けら
れ、コントロール回路37は、第1の消去の際、その消
去電流検出回路36の検出信号を受けてMOSスイッチ
7〜10のオンを順次に切り替えていくようになってい
る。
【0115】図13は本実施の形態における消去動作の
タイミング及び消去電流の様子を示す図である。
【0116】図13は図4とよく似ているが、図4で
は、第1の消去において、コントロール回路がMOSス
イッチを順次にオンさせる場合のオン時間は一律に
「T」と定められていた。これに対し、本実施の形態で
は、消去電流検出回路36によって実際の消去電流を検
出し、その電流値が所定のしきい値「i」以下となった
ときにMOSスイッチ7〜10の切り替えを行うため、
各MOSスイッチ7〜10のオン期間はそれぞれ「T
3」,「T4」,「T5」,「T6」となり、これらの
期間は必ずしも一致しない。
【0117】本実施の形態の消去方式を用いると、第1
の消去後の各メモリセル群の消去状態が同じとなり、し
たがって、第2の消去後の各メモリセル群の消去状態も
ほぼ同じとなって、一括消去後における各メモリセル群
間における消去後の状態のばらつきを最小限に抑えるこ
とができる。
【0118】また、第2の消去における消去電流の合計
値も所定の範囲内となり、これによって、消去電流が消
去回路の電流能力を越えてしまうといった事態の発生も
確実に防止される。
【0119】また、本実施の形態の消去方式によれば、
実際の消去電流の値を検出して各MOSスイッチの切り
替えを行うので、各MOSスイッチのオン時間を、メモ
リセル群の消去特性(消去速度)や配線のインピーダン
ス等に起因する信号遅延などを考慮して予め決定すると
いう面倒な作業が不要となる。
【0120】つまり、各MOSスイッチのオン期間を予
め一律に定める場合は、種々のばらつきを考慮して相当
の余裕(マージン)をもってそのオン期間を定める必要
があるが、本実施の形態では、そのようなマージンは不
要であり、したがって、効率的な消去を行える。これに
より、フラッシュメモリの検査時間の短縮も可能とな
る。
【0121】図14は、消去電流検出回路36の具体的
構成例を示す図である。
【0122】図示されるとおり、この消去電流検出回路
36は、オペアンプ39の非反転端子に基準電圧源38
が接続され、反転端子に共通のソース線(S1等)が接
続された電圧比較器からなっている。基準電圧源38の
電圧値は、上述の第1の消去における電流しきい値
「i」に相当する電圧値となっている。
【0123】フラッシュメモリが消去モードとなって消
去電流I1及びI2が流れると、その電圧降下によりオ
ペアンプ39の反転端子の電圧が上昇し、反転端子の電
圧が非反転端子の電圧を越えるのでオペアンプ出力はロ
ーレベルとなり(時刻t1)、その後、消去電流の電流
値が減少してしきい値「i」以下となると、オペアンプ
39の非反転端子の電圧が反転端子の電圧以上となっ
て、オペアンプ39の出力はハイレベルに復帰する(時
刻t2)。したがって、オペアンプ39の出力レベルが
変化した後、もとのレベルに復帰するタイミングを調べ
ることによって、消去電流の電流量がしきい値「i」以
下となったことを検出することができる。
【0124】図15は、コントロール回路37における
MOSスイッチ7〜10をオンさせるためのパルスを生
成する回路の要部構成を示す図である。
【0125】図示されるとおり、図15では、リセット
セットフリップフロップ(RSフリップフロップ)40
を用いて、MOSスイッチ7〜10をオンさせるための
パルスを生成する。
【0126】すなわち、スタートパルスをセット端子
(S)に入力してそのポジティブエッジでフリップフロ
ップのQ出力をハイレベルに変化させ、続いて、消去電
流検出回路36の検出出力のポジティブエッジでQ出力
をローレベルに戻す。これによって、図13に示すよう
な第1の消去に用いられるパルスを生成することができ
る。
【0127】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、少
ない消去回路で複数のメモリセル群の保持情報を効率的
に消去することができ、チップ面積の大幅削減が可能と
なる。また、消去時間の短縮や一括消去後の各メモリセ
ル群の消去状態のばらつきの低減も図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1にかかる半導体記憶装置
(フラッシュメモリ)の要部の回路構成を示す図
【図2】スタックゲート構造のメモリセルの断面構造を
示す図
【図3】(a) 図1の半導体記憶装置における消去時
の各部の電圧状態を示す図 (b) 図1の半導体記憶装置における書き込み時の各
部の電圧状態を示す図
【図4】図1の半導体記憶装置における消去タイミング
及び消去電流の様子を示す図
【図5】半導体記憶装置における消去電流の特性を説明
するための図
【図6】図1に示されるコントロール回路の具体的構成
を示す回路図
【図7】図6の回路の動作タイミングを示す図
【図8】(a) 消去回路に搭載される昇圧回路(チャ
ージポンプ回路)の具体的構成例を示す図 (b) 昇圧回路の昇圧動作を説明するための電圧波形
【図9】(a) ICチップにおける回路配置の一例を
示す図 (b) 消去回路,各メモリセル群及び配線の相互の位
置関係を示す図
【図10】本発明の実施の形態2にかかる半導体記憶装
置の消去動作及び消去電流の様子を示す図
【図11】(a) 図10に示されるパルスを生成する
回路の要部構成を示す図 (b) (a)に示される回路の動作タイミングを示す
【図12】本発明の実施の形態3にかかる半導体記憶装
置の要部の構成を示す図
【図13】図12の半導体記憶装置における消去時の動
作タイミング及び消去電流の様子を示す図
【図14】図13に示される消去電流検出回路の具体的
回路構成例を示す図
【図15】図13に示されるパルスを生成する回路の構
成例を示す図
【図16】本発明前に本発明者によって検討された半導
体記憶装置の基本的構成を示す図
【符号の説明】
1 メモリセルブロック 2〜5 メモリセル群 6 コントロール回路 7〜10 MOSスイッチ 11 消去回路 12 半導体基板 13 ドレイン拡散層 14 ソース拡散層 15 フローティングゲート(FG) 16 コントロールゲート(CG) 17 トンネル酸化膜 W1,W2 ワード線 B1〜B4 ビット線 ML1,ML2 メモリセル S1〜S4 ソース線

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のメモリセル群を含むメモリセルブ
    ロックについてデータの一括消去を行う場合に、前記複
    数のメモリセル群の各々について順次にタイミングをず
    らしながら第1の消去を行い、その後、前記複数のメモ
    リセル群の全群について同じタイミングで第2の消去を
    行うことを特徴とする半導体記憶装置におけるデータ消
    去方法。
  2. 【請求項2】 前記複数のメモリセル群の各々に対して
    共通の消去回路を設け、この消去回路を前記メモリセル
    群の各群に時間をずらしながら接続して前記第1の消去
    を行い、その後、前記共通の消去回路を前記複数のメモ
    リセル群の各群に同じタイミングで接続して前記第2の
    消去を行うことを特徴とする請求項1記載の半導体記憶
    装置におけるデータ消去方法。
  3. 【請求項3】 前記消去回路と前記複数のメモリセル群
    の各々との間にスイッチ回路を設け、このスイッチ回路
    の開閉制御によって前記第1の消去及び第2の消去のタ
    イミングを制御することを特徴とする請求項2記載の半
    導体記憶装置におけるデータ消去方法。
  4. 【請求項4】 前記第1の消去では前記スイッチ回路の
    各々をタイミングをずらしながら予め定められた時間だ
    け開状態とし、前記第2の消去では前記スイッチ回路を
    同じタイミングで予め定められた時間だけ開状態とする
    ことを特徴とする請求項3記載の半導体記憶装置におけ
    るデータ消去方法。
  5. 【請求項5】 前記第1の消去を行う際に、前記スイッ
    チ回路の各々が開状態となる期間に部分的な重なりを設
    けることを特徴とする請求項4記載の半導体記憶装置に
    おけるデータ消去方法。
  6. 【請求項6】 前記第1の消去のタイミング制御を行う
    に際し、一つのメモリセル群についての消去電流が所定
    値以下となったことを検出することによって前記スイッ
    チ回路の開閉タイミングを制御することを特徴とする請
    求項3記載の半導体記憶装置におけるデータ消去方法。
  7. 【請求項7】 前記第1の消去において、前記複数のメ
    モリセル群の各々についての消去電流が前記所定値以下
    となったことを検出して第1の消去を終了させ、これに
    よって前記第2の消去では、前記複数のメモリセル群の
    全群に流れる消去電流の総計が前記消去回路の電流能力
    以下となるようにすることを特徴とする請求項6記載の
    半導体記憶装置におけるデータ消去方法。
  8. 【請求項8】 前記メモリセルは、コントロールゲート
    及びフローティングゲートをもつ2層ゲート構造の絶縁
    ゲート型電界効果トランジスタを含んで構成され、前記
    各メモリセル群は、コントロールゲートが共通のワード
    線に接続され、ソースが共通のソース線に接続された複
    数のメモリセルを含んで構成され、また、前記消去回路
    は昇圧回路を具備しており、前記第1及び第2の消去
    は、各メモリセル群の前記共通のワード線を選択電位に
    した状態で、前記昇圧回路から発生した電圧を前記各メ
    モリセル群における前記共通のソース線に供給すること
    により行われることを特徴とする請求項2〜請求項7の
    いずれかに記載の半導体記憶装置におけるデータ消去方
    法。
  9. 【請求項9】 複数のメモリセル群を含むメモリセルブ
    ロックについてデータの一括消去を行う場合に、前記複
    数のメモリセル群の各々に対して共通の消去回路を設
    け、その共通の消去回路を用いて前記複数のメモリセル
    群の各々について順次にタイミングをずらしながら第1
    の消去を行い、その後、前記複数のメモリセル群につい
    て同じタイミングで第2の消去を行い、その後、前記複
    数のメモリセル群について同じタイミングで第3の消去
    を行うことを特徴とする半導体記憶装置におけるデータ
    消去方法。
  10. 【請求項10】 L個(Lは2以上の自然数)のメモリ
    セル群を含むメモリセルブロックについてデータの一括
    消去を行う場合に、前記L個のメモリセル群の各々に対
    して共通の消去回路を設け、その共通の消去回路を用い
    て前記L個のメモリセル群の各々について順次にタイミ
    ングをずらしながら第1の消去を行い、その後、前記L
    個のメモリセル群についてM個(1≦M≦L:Mは自然
    数)毎に前記第2の消去を行い、その後、前記L個のメ
    モリセル群についてN個(1≦N≦L:Nは自然数)毎
    に前記第3の消去を行うことを特徴とする請求項9記載
    の半導体記憶装置におけるデータ消去方法。
  11. 【請求項11】 複数のメモリセル群を含むメモリセル
    ブロックについてデータの一括消去を行う場合に、各メ
    モリセル群についての消去期間を少なくとも期間T1と
    期間T2に分割して消去を行うことを特徴とする半導体
    記憶装置におけるデータ消去方法。
  12. 【請求項12】 前記期間T1と期間T2の間に、T1
    <T2の関係が成立することを特徴とする請求項9記載
    の半導体装置におけるデータ消去方法。
  13. 【請求項13】 前記期間T1は前記各メモリセル群の
    消去の際に流れる過渡電流が流れる期間に対応すること
    を特徴とする請求項12記載の半導体装置におけるデー
    タ消去方法。
  14. 【請求項14】 複数のスタックゲート型メモリセル群
    と、この複数のスタックゲート型メモリセル群について
    共通に使用される消去回路と、この消去回路と前記複数
    のスタックゲート型メモリセル群の各々との間に設けら
    れたスイッチ回路と、このスイッチ回路の各々の開閉を
    制御する制御回路と、を有することを特徴とする半導体
    記憶装置。
  15. 【請求項15】 前記制御回路は、前記スイッチ回路の
    各々をタイミングをずらしながら順次にオンさせた後、
    全スイッチ回路を同じタイミングでオンさせることを特
    徴とする請求項14記載の半導体記憶装置。
  16. 【請求項16】 前記制御回路は、前記複数のスイッチ
    回路の各々をタイミングをずらしながら順次にオンさせ
    る際に、各スイッチ回路のオン期間を部分的に重複させ
    ることを特徴とする請求項15記載の半導体記憶装置。
  17. 【請求項17】 前記スタックゲート型メモリセル群の
    各々に流れる消去電流値が所定値以下となったことを検
    出する検出回路をさらに具備し、前記制御回路は、一つ
    のメモリセル群の消去を開始した後に前記検出回路によ
    って消去電流値が前記所定値以下となったことが検出さ
    れると、前記一つのメモリセル群についてのスイッチ回
    路をオフさせると共に、前記検出と同時あるいはその検
    出の後に次のスタックゲート型メモリセル群についての
    スイッチ回路をオンさせることを特徴とする請求項14
    〜請求項16のいずれかに記載の半導体記憶装置。
  18. 【請求項18】 前記スタックゲート型メモリセルは、
    コントロールゲート及びフローティングゲートをもつ2
    層ゲート構造の絶縁ゲート型電界効果トランジスタを含
    んで構成され、前記各メモリセル群はコントロールゲー
    トが共通のワード線に接続され、ソースが共通のソース
    線に接続された複数のメモリセルを含んで構成され、ま
    た、前記消去回路は昇圧回路を具備しており、前記メモ
    リセルのデータの消去は、各メモリセル群の共通ワード
    線を選択電位にした状態で、前記昇圧回路から発生した
    電圧を前記スイッチ回路の各々を介して前記各メモリセ
    ル群における前記共通のソース線に供給することにより
    行われることを特徴とする請求項14〜請求項17のい
    ずれかに記載の半導体記憶装置。
  19. 【請求項19】 前記複数のメモリセル群の少なくとも
    一つにおいて、m(mは任意の自然数)番目のワード線
    にコントロールゲートが共通接続された複数の絶縁ゲー
    ト型電界効果トランジスタのソースと、m+1番目のワ
    ード線にコントロールゲートが共通接続された複数の絶
    縁ゲート型電界効果トランジスタのソースとが、共通の
    ソース線に接続されていることを特徴とする請求項18
    記載の半導体記憶装置。
  20. 【請求項20】 前記昇圧回路は、MOSトランジスタ
    とMOS容量とを組み合わせた単位回路を複数段接続し
    て構成されることを特徴とする請求項18又は請求項1
    9記載の半導体記憶装置。
  21. 【請求項21】 前記消去回路は前記複数のスタックゲ
    ート型メモリセル群の近傍に配置され、かつ、前記消去
    回路から前記スタックゲート型メモリセル群の各々に至
    る配線による信号遅延のばらつきが所定の範囲内になる
    ように、前記配線の長さが調整されていることを特徴と
    する請求項14〜請求項20のいずれかに記載の半導体
    記憶装置。
  22. 【請求項22】 前記複数のメモリセル群及び前記消去
    回路とを含む単位回路が複数、半導体チップ上に配置さ
    れ、それらの単位回路のうちの少なくとも一組は略線対
    称の位置に配置されていることを特徴とする請求項21
    記載の半導体記憶装置。
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