JPWO2014006681A1 - 温度制御装置 - Google Patents

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Abstract

巻取温度制御装置(14)は、温度モデル(15)、材料温度予測部(16)、演算部(20)、モデル補正部(21)を備える。温度モデル(15)は、水冷対流モデルと、水冷対流モデルに対する第1補正項と、放射モデルと、放射モデルに対する第2補正項と、空冷対流モデルとを有する。演算部(20)は、第1補正項の値及び第2補正項の値をそれぞれ変えて、複数の実績再計算値を計算する。モデル補正部(21)は、演算部(20)によって計算された実績再計算値と圧延材(1)に対する温度制御が実際に行われていた時の巻取温度計(8)による測定値とに基づいて、第1補正項及び第2補正項を補正する。

Description

この発明は、熱間圧延ラインにおいて使用される温度制御装置に関するものである。
熱間薄板圧延や熱間厚板圧延では、圧延材(金属材料)に冷却水を注水して、圧延材を所望の温度にする。このような温度制御は、圧延材として、所望の材質(例えば、強度や延性)を得るために必要不可欠な制御である。また、圧延材を所望の温度にするために、冷却経路を制御する場合もある。
例えば、熱間薄板圧延ラインには、加熱炉、粗圧延機、仕上圧延機、ランアウトテーブル(ROT:Run Out Table)、巻取機といった設備が備えられる。
熱間薄板圧延ラインにおける圧延材(金属材料)の温度制御では、仕上圧延機の出側の温度(FDT:Finisher Delivery Temperature)の目標値が与えられる。そして、圧延材のFDTをその目標値にするための制御、即ち、仕上出側温度制御(FDTC:FDT Control)が行われる。FDTCは、例えば、圧延速度を適切に制御することによって行われる。また、FDTCを行うための装置として、仕上圧延機の圧延機スタンド間に、スタンド間冷却装置(ISC:Inter Stand Coolant)が備えられる。
仕上圧延機を出た圧延材に対しては、注水を行うことによって巻取機の入側の温度(CT:Coiling Temperature)を制御する巻取温度制御(CTC:CT Control)が行われる。CTCを行うための装置として、仕上圧延機と巻取機との間に設けられたROTに、注水装置が備えられる。
図7は、熱間薄板圧延ラインの要部を示す構成図である。
図7において、1は金属材料からなる圧延材、2は仕上圧延機に備えられた圧延機スタンドである。圧延材1は、圧延機スタンド2で圧延された後、ROTのロール3に載せられる。ROTには、多数のロール3が備えられる。ROTは、ロール3を回転させることにより、圧延材1を搬送する。そして、ロール3によって搬送された圧延材1は、最終的に巻取機4に巻き取られ、本ラインにおける製品となる。
ROTに、注水装置5及び6が備えられる。注水装置5は、ロール3の上方に設けられる。注水装置5は、圧延材1に対して上方から注水する。注水装置6は、ロール3の下方に設けられる。注水装置6は、圧延材1に対して下方から注水する。圧延材1は、ROT上では、被冷却体となる。
7は仕上出側温度計(FDT測定器)、8は巻取温度計(CT測定器)である。仕上出側温度計7は、圧延機スタンド2の出側(ROTの入側)に設けられる。仕上出側温度計7は、圧延機スタンド2を出た直後の圧延材1の温度を測定する。巻取温度計8は、巻取機4の入側(ROTの出側)に設けられる。巻取温度計8は、巻取機4によって巻き取られる直前の圧延材1の温度を測定する。ROT上(即ち、仕上出側温度計7と巻取温度計8との間)に、他の温度計を、1つ或いは複数備えても良い。
CTCは、仕上出側温度計7によって測定された圧延材1の温度(測定値)と巻取温度計8によって測定された圧延材1の温度(測定値)とを用いて行われる。
また、仕上出側温度計7による測定値と巻取温度計8による測定値とを用いて、圧延材1の温度の予測値を算出するためのモデル(温度モデル)の学習が行われる。
図8は、熱間薄板圧延ラインで生じる熱の移動を説明するための図である。
熱間薄板圧延ラインは、温度モデルの観点から、搬送テーブル、圧延機、水冷装置の3種類の設備に分けることができる。
搬送テーブルは、圧延材1を搬送するための設備である。搬送テーブルは、ロールを回転させることによって圧延材1を搬送する。搬送テーブルは、例えば、加熱炉の出側や、粗圧延機と仕上圧延機との間、仕上圧延機の圧延スタンド2間に設置される。ROTのロール3も、搬送テーブルを構成する。図8の符号9は、搬送テーブルを構成するロール(ロール3も含む)を示している。
圧延機は、圧延材1を圧延するための設備である。圧延機は、例えば、粗圧延機の圧延スタンドや、仕上圧延機の圧延スタンド2からなる。圧延機には、圧延材1を圧延するための圧延ロール10が備えられる。
水冷装置は、圧延材1に注水して、圧延材1を冷却するための設備である。水冷装置は、例えば、スタンド間冷却装置や注水装置5及び6からなる。
熱の移動には、「熱伝達」及び「熱伝導」がある。熱伝達は、材料(圧延材1)と外部環境(例えば、空気、水)との間で発生する熱の移動を表す。一方、熱伝導は、材料(圧延材1)の内部で発生する熱の移動を表す。即ち、圧延材1では、表面(上面、下面)が空気や水に触れることにより、熱伝達によって熱が奪われ、表面の温度が降下する。圧延材1の表面部分の温度が降下すると、圧延材1の内部で熱伝導が発生し、温度の高い内部部分から、温度が低くなった表面部分に熱が移動する。
熱伝導は、圧延材1の内部で生じる現象であり、熱間薄板圧延ラインの何れの設備においても発生する。このため、以下においては、熱伝導に関する詳細な説明は省略する。
搬送テーブルにおける熱伝達に関しては、材料(圧延材1)に対する空冷効果のみを考えれば良い。空冷効果には、放射による温度降下と、対流による温度降下とがある。
圧延機における熱伝達には、圧延材1から圧延ロール10への抜熱と、圧延材1と圧延ロール10との摩擦による発熱とがある。圧延機に関しては、熱伝達ではないが、圧延材1が加工される時に発生する熱についても考慮する必要がある。
水冷装置における熱伝達に関しては、材料(圧延材1)に対する空冷効果と水冷効果とを考える。水冷効果には、放射による温度降下と、対流による温度降下とがある。水冷対流とは、圧延材1に供給された冷却水に、圧延材1の熱が奪われる対流のことである。空冷効果には、上述したように、放射による温度降下と、対流による温度降下とがある。圧延材1が水で覆われている部分では、水冷対流と放射とが生じるが、空冷対流は生じない。圧延材1が水で覆われていない部分では、空冷対流と放射とが生じるが、水冷対流は生じない。
なお、注水が行われていない水冷装置については、搬送テーブルと同じように考えることができる。
熱間薄板圧延ラインでは、圧延材1の温度が800度以上であれば、その組織(鋼材の組織)はオーステナイトである。圧延材1が冷却され、圧延材1の温度が下がるにつれて、組織がフェライトに変態する。組織がフェライトに変態する際に潜熱が放出され、圧延材1の温度が上がる。この熱のことを変態発熱という。水冷装置に関しては、この変態発熱についても考慮する必要がある。
圧延材1の温度の予測値を算出するために、温度モデルを数式で表すことが一般的に行われる。数式には、種々のパラメータが含まれる。このパラメータ、即ち、圧延材1の温度の予測値を算出する際に必要となるパラメータには、例えば、圧延材1の熱伝達率、比熱、密度がある。また、水冷時や空冷時の熱伝達係数、その他の熱物性値も、上記パラメータに含まれる。
上記パラメータの数値は、文献に公開されている。しかし、文献に公開されている数値は、実験室において材料を静止させた状態で測定した値である。熱間薄板圧延ラインでは、圧延材1(材料)が高速で移動する。このような環境の違いから、文献に公開されている数値を、上記数式のパラメータ(温度モデル)に入力しても、圧延材1の温度を正確に予測することはできない。熱間薄板圧延ラインでは、温度モデルの学習を行い、測定によって得られた温度(実績値)に合うような補正値を見つけることが重要となる。
特許文献1乃至3に、温度モデルに関する従来技術が開示されている。
特許文献1に記載された装置では、温度モデルに、実際の制御で使用された値を入力している。そして、温度モデルによって計算された巻取温度の計算値を、巻取温度の測定値と比較し、温度モデルの学習を行っている。
特許文献2に記載された装置では、空冷による温度降下量を、温度モデルを使用して計算している。また、水冷による温度降下量は、全体の温度降下量から空冷による温度降下量を減算することによって算出している。特許文献2に記載された装置では、温度モデルの学習を行っていない。
特許文献3に記載された装置では、空冷による温度降下量を、温度モデルを使用して計算している。また、水冷による温度降下量は、全体の温度降下量から空冷による温度降下量を減算することによって算出している。特許文献3に記載された装置では、温度モデルの学習を行う際に、空冷による効果と水冷による効果とを分離していない。
日本特開2003−39109号公報 日本特開平9−85328号公報 日本特開2007−301603号公報
図9は、温度モデルの学習方法を説明するための図である。特許文献1に記載された学習方法は、図9に示す学習方法と基本的に同じである。
図9において、11は実プラント、12は制御装置である。実プラント11には、搬送テーブル、圧延機、水冷装置といった設備が含まれる。実プラント11は、制御装置12によって制御される。
制御装置12は、実プラント11に制御出力を与えて、実プラント11に各種動作を行わせる。また、制御装置12は、実プラント11からプラント出力を受け取る。制御装置12は、実プラント11から受け取ったプラント出力に基づいて、制御演算を行う。制御装置12は、制御演算の結果に基づいて実プラント11に制御出力を与え、圧延材1の巻取温度が所望の値になるように、実プラント11の動作を補正する。圧延材1が圧延されている際に、巻取温度計8によって圧延材1の巻取温度が測定される。
制御装置12からの制御出力及び実プラント11からのプラント出力は、所定の記憶装置(図示せず)に記憶される。実プラント11に対する制御が完了すると、上記記憶装置に記憶された制御出力とプラント出力とが、温度モデル13に入力される。このようにして制御完了後に温度モデル13によって計算された値を、巻取温度の実績再計算値と呼ぶ。巻取温度の測定値と実績再計算値とを比較することにより、温度モデルが持つ全体的な不確かさを判定することができる。
上記実績再計算値の考え方は、最下流の巻取温度だけでなく、ライン上の他の位置の温度にも適用することができる。例えば、ROT上に温度計が設置されている場合は、その位置における圧延材1の温度の測定値を、その位置における圧延材1の温度の実績再計算値と比較すれば良い。
CTCでは、注水装置5及び6から注水を行って、圧延材1の温度を制御する。上述したように、水冷装置における熱伝達は、圧延材1に対する空冷効果と水冷効果とを考える必要がある。CTCを行うために、ROTの入側に仕上出側温度計7が、ROTの出側に巻取温度計8が備えられる。しかし、各温度計7及び8の測定値からは、温度の降下量を、空冷による降下分と水冷による降下分とに分けて考えることはできない。
一般に、材料に対する水冷効果は、空冷効果よりも大きい。しかし、熱間薄板圧延ラインでは、ROTの長さが100m程度になることがあり、圧延材1に対する空冷効果を無視することはできない。例えば、注水装置5及び6からの注水量が少ない場合、ROTの水冷が行われる部分の長さは、数mから10m程度しかない。ROTの残りの部分では、空冷が行われる。空冷による温度降下量を考慮しなければ、温度モデルの学習を行っても学習精度を高めることができず、結果的に、CTC全体の精度が低下するといった問題があった。
なお、上記説明は、熱間薄板圧延ラインについて行ったが、巻取機を備えていない熱間厚板圧延ラインについても、同様に考えることができる。即ち、熱間厚板圧延ラインにおいても、上記と同様の問題が発生し得る。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、その目的は、熱間圧延ラインにおいて、温度モデルの学習を精度良く行うことができる温度制御装置を提供することである。
この発明に係る温度制御装置は、金属材料を圧延するための圧延機と、圧延機によって圧延された金属材料を下流側に搬送する搬送テーブルと、搬送テーブルの入側で、金属材料の温度を測定する第1温度計と、第1温度計の測定位置よりも下流側で、金属材料の温度を測定する第2温度計と、搬送テーブルによって搬送されている金属材料を冷却するため、金属材料に注水する注水装置と、を備えた熱間圧延ラインにおいて使用される温度制御装置であって、金属材料の温度を計算するための温度モデルと、温度モデルを使用して、金属材料の温度を予測する材料温度予測部と、熱間圧延ラインにおいて金属材料に対する温度制御が完了した後、その金属材料に対する温度制御で実際に使用された実績値を温度モデルに入力し、第2温度計の測定位置における、金属材料の温度の実績再計算値を計算する演算部と、温度モデルを補正するモデル補正部と、を備え、温度モデルは、水冷対流モデルと、水冷対流モデルに対する第1補正項と、放射モデルと、放射モデルに対する第2補正項と、空冷対流モデルとを有し、演算部は、第1補正項の値及び第2補正項の値をそれぞれ変えて、複数の実績再計算値を計算し、モデル補正部は、演算部によって計算された実績再計算値と金属材料に対する温度制御が実際に行われていた時の第2温度計による測定値とに基づいて、第1補正項及び第2補正項を補正するものである。
この発明に係る温度制御装置であれば、熱間圧延ラインにおいて、温度モデルの学習を精度良く行うことができる。
この発明の実施の形態1における温度制御装置を示す構成図である。 図1に示す巻取温度制御装置の機能を説明するための図である。 圧延材の板厚方向の温度計算を説明するための図である。 図1に示す演算部及びモデル補正部の各機能を説明するための図である。 この発明の実施の形態1における温度制御装置の動作を示すフローチャートである。 各セグメントの温度の測定値と実績再計算値との一例を示す図である。 熱間薄板圧延ラインの要部を示す構成図である。 熱間薄板圧延ラインで生じる熱の移動を説明するための図である。 温度モデルの学習方法を説明するための図である。
添付の図面を参照して、本発明を詳細に説明する。各図では、同一又は相当する部分に、同一の符号を付している。重複する説明は、適宜簡略化或いは省略する。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1における温度制御装置を示す構成図である。
以下においては、本温度制御装置を熱間薄板圧延ラインに適用した場合について、具体的に説明する。本温度制御装置を他の熱間圧延ラインに適用した場合、例えば、熱間厚板圧延ラインに適用した場合については、以下の記載に基づいて容易に実現することができるため、その説明を省略する。
熱間薄板圧延ラインには、加熱炉、粗圧延機、仕上圧延機、ランアウトテーブル(ROT)、巻取機といった設備が備えられる。熱間薄板圧延ラインでは、上述したように、仕上出側温度制御(FDTC)と巻取温度制御(CTC)とが行われる。
図1において、1は金属材料からなる圧延材、2は仕上圧延機に備えられた圧延機スタンドである。圧延材1は、圧延機スタンド2で圧延された後、ROTのロール3(図1では図示せず)に載せられる。ROTには、多数のロール3が備えられる。ROTは、ロール3を回転させることにより、圧延材1を搬送する。そして、ロール3によって搬送された圧延材1は、最終的に巻取機4に巻き取られ、本ラインにおける製品となる。
ROTに、注水装置5及び6が備えられる。注水装置5は、ロール3の上方に設けられる。注水装置5は、圧延材1に対して上方から注水する。注水装置6は、ロール3の下方に設けられる。注水装置6は、圧延材1に対して下方から注水する。圧延材1は、ROT上では、被冷却体となる。
7は仕上出側温度計(FDT測定器)、8は巻取温度計(CT測定器)である。仕上出側温度計7は、圧延機スタンド2の出側(ROTの入側)に設けられる。仕上出側温度計7は、圧延機スタンド2を出た直後の圧延材1の温度を測定する。巻取温度計8は、巻取機4の入側(ROTの出側)に設けられる。巻取温度計8は、巻取機4によって巻き取られる直前の圧延材1の温度(巻取温度:CT)を測定する。ROT上(即ち、仕上出側温度計7と巻取温度計8との間)に、他の温度計を、1つ或いは複数備えても良い。
ROTを基準にすれば、仕上出側温度計7をROT入側温度計と、巻取温度計8をROT出側温度計と呼ぶことも可能である。本実施の形態では、仕上出側温度計7が第1温度計を構成する。巻取温度計8が、第1温度計の下流側で温度測定を行う第2温度計を構成する。
熱間薄板圧延ラインは、温度モデルの観点から、搬送テーブル、圧延機、水冷装置の3種類の設備に分けることができる。
圧延機は、圧延材1を圧延するための設備である。圧延機は、例えば、粗圧延機の圧延スタンドや、仕上圧延機の圧延スタンド2からなる。圧延機には、圧延材1を圧延するための圧延ロール10が備えられる。
搬送テーブルは、圧延材1を搬送するための設備である。搬送テーブルは、ロールを回転させることによって圧延材1を搬送する。搬送テーブルは、例えば、加熱炉の出側や、粗圧延機と仕上圧延機との間、仕上圧延機の圧延スタンド2間に設置される。ROTのロール3も、搬送テーブルを構成する。ROTは、圧延機スタンド2で圧延された圧延材1を下流側に搬送する。
水冷装置は、圧延材1に注水して、圧延材1を冷却するための設備である。水冷装置は、例えば、スタンド間冷却装置や注水装置5及び6からなる。注水装置5及び6は、ROTによって搬送されている圧延材1を冷却するための装置である。
熱の移動には、「熱伝達」及び「熱伝導」がある。熱の移動に対する考え方は、上述した通りである。
搬送テーブルにおける熱伝達に関しては、圧延材1に対する空冷効果のみを考えれば良い。空冷効果には、放射による温度降下と、対流による温度降下とがある。
圧延機における熱伝達には、圧延材1から圧延ロール10への抜熱と、圧延材1と圧延ロール10との摩擦による発熱とがある。圧延機に関しては、熱伝達ではないが、圧延材1が加工される時に発生する熱についても考慮する必要がある。
水冷装置における熱伝達に関しては、圧延材1に対する空冷効果と水冷効果とを考える。水冷効果には、放射による温度降下と、対流による温度降下とがある。空冷効果には、上述したように、放射による温度降下と、対流による温度降下とがある。圧延材1が水で覆われている部分では、水冷対流と放射とが生じるが、空冷対流は生じない。圧延材1が水で覆われていない部分では、空冷対流と放射とが生じるが、水冷対流は生じない。また、水冷装置に関しては、変態発熱についても考慮する必要がある。
CTCは、巻取温度制御装置14によって行われる。図2は、図1に示す巻取温度制御装置の機能を説明するための図である。図2に示すように、巻取温度制御装置14は、CTCを行う上で、圧延材1を、複数のセグメントが連続した集合体とみなす。即ち、巻取温度制御装置14は、圧延材1の先端から尾端を、複数のセグメントに分割する。巻取温度制御装置14は、例えば、各セグメントが1mから10m程度の固定長になるように、圧延材1を分割する。
以下においては、必要に応じ、各セグメントに番号を付して表記する。例えば、任意の位置のセグメントの番号をjと表記する。セグメントNo.jの1つ先端側に配置されたセグメントの番号をj−1と表記する。セグメントNo.j−1の1つ先端側に配置されたセグメントの番号をj−2と表記する。以下、同様に、先端側の各セグメントについて番号を付す。また、セグメントNo.jの1つ尾端側に配置されたセグメントの番号をj+1と表記する。セグメントNo.j+1の1つ尾端側に配置されたセグメントの番号をj+2と表記する。以下、同様に、尾端側の各セグメントについて番号を付す。
巻取温度制御装置14は、セグメント毎に熱の出入りを考えて、注水装置5及び6に対する制御を行う。巻取温度制御装置14は、CTCを行う上で、注水装置5及び6を、複数の水冷バンクに分割する。即ち、ROTには、ロール3に沿って、複数の水冷バンクが並んで配置される。
以下においては、必要に応じ、各水冷バンクに番号を付して表記する。例えば、任意の位置の水冷バンクの番号をiと表記する。水冷バンクNo.iの1つ上流側(ROTの入側)に配置された水冷バンクの番号をi−1と表記する。水冷バンクNo.i−1の1つ上流側に配置された水冷バンクの番号をi−2と表記する。以下、同様に、上流側に配置された各水冷バンクについて番号を付す。また、水冷バンクNo.iの1つ下流側(ROTの出側)に配置された水冷バンクの番号をi+1と表記する。水冷バンクNo.i+1の1つ下流側に配置された水冷バンクの番号をi+2と表記する。以下、同様に、下流側に配置された各水冷バンクについて番号を付す。
巻取温度制御装置14は、温度モデル15、材料温度予測部16、注水量決定部17、トラッキング部18、バルブ制御部19、演算部20、モデル補正部21、モデル学習部22を備える。
温度モデル15は、圧延材1の温度(温度の予測値)を計算するためのモデルである。温度モデル15は、例えば、巻取温度制御装置14内の記憶部(図示せず)に記憶される。温度モデル15には、圧延材1と外部環境(例えば、空気、水)との間で生じる熱伝達、圧延材1の内部で生じる熱伝導、変態発熱効果が、数式として記述される。温度モデル15の詳細については、後述する。
材料温度予測部16は、温度モデル15を使用して、圧延材1の温度を予測する機能を有する。材料温度予測部16は、各セグメントに温度モデル15を適用することにより、各セグメントの温度を予測する。例えば、材料温度予測部16は、セグメントNo.jに温度モデル15を適用することにより、セグメントNo.jの温度の予測値を計算する。
注水量決定部17は、注水装置5及び6から注水する水の量を決定する機能を有する。注水量決定部17は、材料温度予測部16との間で情報のやり取りを行いながら、各水冷バンクからの注水量を計算する。そして、注水量決定部17は、材料温度予測部16によって予測された圧延材1の温度に基づいて、各水冷バンクからの注水量を決定する。
例えば、注水量決定部17は、先ず、注水量の初期値を材料温度予測部16に設定する。材料温度予測部16は、注水量決定部17によって設定された初期値に基づいて、温度モデル15を使用して、圧延材1の温度の予測値を計算する。材料温度予測部16によって計算されたCTの予測値が、所望の範囲(例えば、CTの目標値Ttar±α)から外れた場合、注水量決定部17は、材料温度予測部16に設定した注水量を修正する。材料温度予測部16は、注水量決定部17によって設定された修正値に基づいて、温度モデル15を使用して、圧延材1の温度の予測値を再度計算する。注水量決定部17及び材料温度予測部16は、注水量の設定(修正)と予測値の計算とを繰り返す。そして、注水量決定部17は、各セグメントのCTの予測値が所望の範囲に入るように、最終的な注水量を決定する。
トラッキング部18は、圧延材1の位置をトラッキングする機能を有する。トラッキング部18は、熱間薄板圧延ラインの各設備から得られる種々の情報に基づいて、各セグメントの位置を時々刻々と計算する。
バルブ制御部19は、注水装置5及び6のバルブを制御する機能を有する。バルブ制御部19は、注水量決定部17によって決定された注水量と、トラッキング部18からのトラッキング情報とに基づいてバルブを制御し、注水装置5及び6から適切な注水を行わせる。なお、トラッキング情報とは、トラッキング部18によって計算された圧延材1の位置情報のことである。
例えば、圧延機スタンド2を出たセグメントNo.jは、仕上出側温度計7によって温度が測定される。仕上出側温度計7によってセグメントNo.jの温度が測定されることにより、注水量決定部17は、セグメントNo.jに対する各水冷バンクからの注水量を決定する。セグメントNo.jに関するトラッキング情報が、トラッキング部18からバルブ制御部19に入力される。バルブ制御部19は、注水量決定部17によって決定された量の注水が適切なタイミングで行われるように、各水冷バンクのバルブを的確に制御する。
演算部20は、圧延材1のCTの実績再計算値を計算する機能を有する。熱間薄板圧延ラインにおいて圧延材1に対する温度制御が完了すると(例えば、圧延材1が巻取機4に巻き取られると)、演算部20は、圧延材1に対する温度制御で実際に使用された各種実績値を取得する。そして、演算部20は、取得した実績値を温度モデル15に入力することにより、圧延材1のCTの実績再計算値を計算する。演算部20の詳細については、後述する。
モデル補正部21は、温度モデル15を補正する機能を有する。モデル補正部21は、演算部20によって計算された圧延材1のCTの実績再計算値に基づいて、上記補正を行う。モデル補正部21の詳細については、後述する。
次に、図3乃至図6も参照し、巻取温度制御装置14が備える機能について、詳細に説明する
先ず、温度モデル15に記述される数式の例について説明する。
被冷却体は圧延材1であり、体積を持つ。そこで、圧延材1を板厚方向に微小部分(微小体積)に分割し、k番目の微小部分の温度変化を考える。k番目の微小部分の温度変化ΔTは、次式で表される。
Figure 2014006681
ここで、
ρ :被冷却体の密度[kg/mm
:被冷却体の比熱[J/kg/deg]
:k番目の微小体積[mm
Δt:時間変化[s]
ΣQ:熱流の和[W]
式1による計算は、有限差分法による計算とも言われる。この計算方法では、微小部分の熱の入出力を計算し、全体の温度変化を計算する。図3は、圧延材の板厚方向の温度計算を説明するための図である。図3では、圧延材1を板厚方向に微小部分(微小体積)に分割し、その微小部分の温度を点で代表させている。図3では、この点をnodeと表記している。即ち、点と点との間で熱伝導を考え、圧延材1の表面(上面・下面)にある点では、外界との熱伝達を考える。
熱流には、例えば、水冷対流、放射、空冷対流、熱伝導によるものがある。熱流としては、それら全てのものを考慮する。式において、Q自体は、正の値とする。被冷却体から熱が奪われる場合、負号を付して表記する。
微小部分が圧延材1の表面に存在する場合、熱流の和ΣQは、次式で表される。微小部分が圧延材1の表面に存在する場合、熱伝達と熱伝導との双方を考慮する必要がある。
Figure 2014006681
ここで、
:被冷却体の表面から冷却水への熱流[W]
:被冷却体の表面から周囲の空気への熱流[W]
rad :被冷却体の表面からの放射による熱流[W]
k+1→k:被冷却体の内部において、k+1番目の微小部分から受ける熱流[W]
k→k+1:被冷却体の内部において、k+1番目の微小部分に出る熱流[W]
trans,k:被冷却体の変態発熱による熱流[W]
k+1→k及びQk→k+1は、温度が高い方から低い方への流れのみ生じる。
微小部分が圧延材1の内部に存在する場合、熱流の和ΣQは、次式で表される。微小部分が圧延材1の内部に存在する場合、熱伝達を考慮する必要はない。
Figure 2014006681
被冷却体の表面から冷却水への熱流Q(水冷対流モデル)は、次式で表される。
Figure 2014006681
ここで、
:被冷却体と冷却水との間の熱伝達係数[W/mm/℃]
:被冷却体の表面積[mm
surf:被冷却体の表面温度[℃]
:冷却水の温度[℃]
被冷却体の表面から周囲の空気への熱流Q(空冷対流モデル)は、次式で表される。
Figure 2014006681
ここで、
:被冷却体と周囲空気との間の熱伝達係数[W/mm/℃]
:被冷却体の表面積[mm
surf:被冷却体の表面温度[℃]
:周囲の空気の温度[℃]
被冷却体の表面からの放射による熱流Qrad(放射モデル)は、Stefan−Boltzmannの式から、次式で表される。
Figure 2014006681
ここで、
ε :放射率
σ :Stefan−Boltzmannの定数(=5.668339*10−14)[W/mm/K
rad :被冷却体の表面積[mm
surf:被冷却体の表面温度[℃]
amb :周囲の温度[℃]
本発明では、圧延材1に対する空冷の効果と水冷の効果とを分離同定する。このため、温度モデル15に記述される数式として、例えば、上記式1乃至式6を採用する上で、式2のみ、以下のように修正する。
Figure 2014006681
ここで、
:水冷対流項(水冷対流モデル)に対する補正項
:空冷対流項(空冷対流モデル)に対する補正項
:放射項(放射モデル)に対する補正項
即ち、モデル補正部21は、補正項Z、Z、Zのそれぞれを適切に補正する。
次に、演算部20の機能とモデル補正部21の機能とについて具体的に説明する。
図4は、図1に示す演算部及びモデル補正部の各機能を説明するための図である。図5は、この発明の実施の形態1における温度制御装置の動作を示すフローチャートである。図6は、各セグメントの温度の測定値と実績再計算値との一例を示す図である。
圧延材1は、圧延機スタンド2を出た後、ROTによって搬送される。圧延材1がROTによって搬送されている間、圧延材1に対するCTCが行われる。圧延材1に対するCTCが完了すると、CTCが行われていた時の制御出力及び各種測定値が、演算部20に入力される。
演算部20によって実績再計算値を計算するためには、以下の情報I1乃至I5が必要になる。
I1:ROTの入側における圧延材1の温度の測定値
I2:圧延材1の速度の測定値
I3:注水装置5及び6からの注水量の実績値と注水のタイミングの実績値
I4:注水装置5及び6から注水した水の温度の実績値
I5:圧延材1の情報(例えば、金属の種類、サイズ、配合された化学成分等)
上記情報I1は、実績再計算値を計算する上で、初期条件を与えるために必要になる情報である。情報I2は、式1のΔtを算出するために必要になる情報である。情報I3は、圧延材1の各セグメントがどの位置でどれだけ水冷されたかを、式4から求める際に必要になる情報である。情報I4は、式4及び式6の計算を行う上で必要になる情報である。なお、式5及び式6の計算を行う上で、周囲空気の温度の情報も必要になる。周囲空気の温度を測定し、その実績値を用いて、式5及び式6の計算を行っても良い。周囲空気の温度に関しては、固定値としたり、水温と同じ温度とみなしたりしても良い。情報I5は、式1において比熱や密度を計算する際に必要になる情報である。
情報I5(例えば、鋼種や化学成分の情報)は、モデル化が困難な効果(例えば、表面粗さの影響)を、温度モデル15に間接的に記述するために用いることもできる。例えば、Nb(ニオブ)が配合された鋼は、表面がざらつき易く、冷却水による冷却効果が高まる。しかし、Nbの配合量を定量的なモデルとして表すことは困難である。かかる場合、例えば、鋼種や化学成分によって分類した補正値の数値テーブルを、予め用意しておく。温度モデル15では、入力された情報I5に基づいて、使用する数値テーブルを適切に選択する。
図4において、TFDT ACTは、圧延材1のセグメントNo.jが、仕上圧延機の最終の圧延機スタンド2から出た際に、仕上出側温度計7によって測定された温度(実績値)である。TCT ACTは、同じ圧延材1のセグメントNo.jが、巻取機4によって巻き取られる前に、巻取温度計8によって測定された温度(実績値)である。
圧延材1が巻取機4に巻き取られ、圧延材1に対する圧延加工(温度制御)が完了すると、演算部20は、実績再計算値を計算するために必要なデータ(上記情報I1乃至I5を含む)を入手する(図3のS101)。演算部20は、圧延材1の各セグメントについて、各水冷バンクに対応する位置の実績再計算値を計算する。演算部20は、S101において、このような計算を行うために必要なデータを取得する。
演算部20は、S101でデータを取得すると、誤差eを減少させるための符号を、補正項Z、Z、Zのそれぞれについて計算する(S102)。S102の具体的な処理内容については、後述する。
演算部20は、S102において補正項Z、Z、Zの各符号を決定すると、圧延材1の実績再計算値の計算を開始する。
演算部20は、先ず、補正項Z、Z、Zを、それぞれ初期値(例えば、1.0)に設定する(S103)。また、演算部20は、求解の繰り返し回数nを1(n=1)に設定する(S104)。
初期設定が完了すると、演算部20は、セグメントNo.を1(j=1)に設定する(S105)。また、演算部20は、セグメントNo.1のFDT実績値を、開始温度に設定する。そして、演算部20は、温度モデル15を使用して、セグメントNo.1に関する下記値の計算を行う(S106)。
E1j R−n:水冷バンクNo.1の入側における温度の実績再計算値
Dij R−n:水冷バンクNo.1から最終水冷バンクの各出側における温度の実績再計算値
CT R−n :CTの実績再計算値
添え字のR−nは、実績再計算値(Re−predicted Value)のRと、求解の繰り返し回数とを示している。
図4では、TFDT ACTとTCT ACT(TCT R−n)とを結ぶ線が、直線で示されている。これは、説明のために記載を簡略化したものであり、実際は、複雑な曲線(或いは、折れ線)によってTFDT ACTとTCT ACT(TCT R−n)とが結ばれる。
演算部20は、上記計算が終了すると、S106において計算の対象となった(現在の)セグメントが、最終のセグメント(j=N)であるか否かを判定する(S107)。現在のセグメントが最終のセグメントでなければ(S107のNo)、演算部20は、セグメントNo.に1を加算し(j=j+1)、1つ下流側のセグメントについてS106の計算を行う(S108からS106)。
図6は、全てのセグメントについてS106の計算を行った結果を示している。図6に示す太い破線は、各セグメント(j=1〜N)のCT実績値TCT(j=1〜N) ACTを結ぶ直線である。図6に示す太い実線は、各セグメント(j=1〜N)のCTの実績再計算値TCT(j=1〜N) R−nを通る曲線(或いは、折れ線)である。
演算部20は、全てのセグメントについてS106の計算が完了すると(S107のYes)、CTの実績値TCT(j=1〜N) ACTとCTの実績再計算値TCT(j=1〜N) R−nとを比較し、誤差eを求める(S109)。誤差eの計算は、TCT(j=1〜N) ACTとTCT(j=1〜N) R−nとの差に基づいて、例えば、次式で行う。
Figure 2014006681
又は
Figure 2014006681
モデル補正部21は、演算部20によって計算された誤差eが、所定の許容範囲内であるか否かを判定する(S110)。上記許容範囲は、予め設定される。例えば、図4に示すように、CTの実績値TCT ACTと1回目のCTの実績再計算値TCT R−1との間に大きな開きがある場合、誤差eは許容範囲に入らない(S110のNo)。
誤差eが許容範囲に入っていない場合、モデル補正部21は、求解の繰り返し回数nが最大回数以内か否かを判定する(S111)。上記最大回数は、予め設定される。S111において求解の繰り返し回数nが最大回数以内であれば、演算部20は、CTの実績再計算値TCT R−nがCTの実績値TCT ACTに近づくように(図4参照)、補正項Z、Z、Zの各値を変更する。即ち、演算部20は、誤差eが小さくなるように、補正項Z、Z、Zの各値を変更する(S112)。
S112における変更は、S102の計算結果に基づいて行われる。S102において、演算部20は、補正項Z、Z、Zの各値をそれぞれ微小変化(ΔZ、ΔZ、ΔZ)させて、誤差eが小さくなる符号を把握する。上記ΔZ、ΔZ、ΔZは、予め設定される。
例えば、演算部20は、先ず、各補正項をそれぞれ初期値(Zw0、Za0、Zr0)に設定し、圧延材1のCTの実績再計算値TCTを計算する。次に、演算部20は、補正項Zの値のみ微小変化させて、CTの実績再計算値TCTを計算し、補正項Zについて符号を決定する。具体的には、先ず、補正項をZw0+ΔZ、Za0、Zr0に設定し、CTの実績再計算値TCTを計算する。ZをZw0に設定した時の実績再計算値TCTと、ZをZw0+ΔZに設定した時の実績再計算値TCTとから、誤差eを計算する。次に、補正項をZw0−ΔZ、Za0、Zr0に設定し、CTの実績再計算値TCTを計算する。ZをZw0に設定した時の実績再計算値TCTと、ZをZw0−ΔZに設定した時の実績再計算値TCTとから、誤差eを計算する。そして、ZをZw0+ΔZに変更することによって得られた誤差eと、ZをZw0−ΔZに変更することによって得られた誤差eとを比較して、誤差eが小さくなる符号を決定する。
演算部20は、補正項Z及び補正項Zについても、上記と同様の計算を行う。即ち、演算部20は、補正項Zの値のみ微小変化(±ΔZ)させて誤差eを計算し、補正項Zについて符号を決定する。また、演算部20は、補正項Zの値のみ微小変化(±ΔZ)させて誤差eを計算し、補正項Zについて符号を決定する。
例えば、ΔZは、Zw0の5%程度の値に設定される。同様に、ΔZは、Za0の5%程度の値に設定される。ΔZは、Zr0の5%程度の値に設定される。
演算部20は、S112において、S102で決定した符号に基づいて、誤差eを小さくする方向に、補正項Z、Z、Zの各値をそれぞれΔZ、ΔZ、ΔZだけ変更する。そして、演算部20は、求解の繰り返し回数nに1を加算し(n=n+1)、S105の処理に戻る(S113)。
例えば、1回目の求解において、図4に示す実績再計算値TCT R−1が得られたとする。かかる場合、S112において各補正項の値が修正されることにより、2回目の求解では、実績再計算値TCT R−2が得られる。即ち、2回目の求解では、誤差eが1回目の誤差eよりも小さくなる。同様に、3回目の求解では、誤差eが2回目の誤差eよりも小さくなる。1回目の求解或いはそれ以降の求解において、誤差eが許容範囲内になると(S110のYes)、モデル補正部21は、許容範囲に入った誤差eを計算する際に使用された補正項Z、Z、Zの各値を記憶部に記憶する(S114)。
また、モデル補正部21は、誤差eの計算が最大回数行われても誤差eが許容範囲内に入らない場合は(S111のNo)、それまでの計算で最小の誤差eが得られた時に使用された補正項Z、Z、Zの各値を、記憶部に記憶する(S115からS114)。
モデル補正部21は、S115において補正項Z、Z、Zの各値を記憶する際に、リミット処理を行っても良い。S110の処理或いはS115の処理によって得られた補正項Z、Z、Zの各値には、実績データに依存する誤差が含まれる。リミット処理を行うことにより、Z、Z、Zの各値が過大になることを防ぐことができる。水冷対流モデル、空冷対流モデル、放射モデルが正確であれば、補正項Z、Z、Zは、それぞれ1.0近辺の値になる。
記憶部には、圧延材1の区分毎に、学習テーブルが記憶される。例えば、学習テーブルは、圧延材1の鋼種毎、サイズ毎に用意される。また、学習テーブルは、補正項毎に用意される。モデル補正部21は、S115において、今回の圧延材1の区分と同じ区分の学習テーブルに、補正項Z、Z、Zの各値を格納する。
また、モデル補正部21は、補正項Z、Z、Zの各値を学習テーブルに格納する際に、既に格納されている値と今回得られた値との重み付けを適切に行う。例えば、モデル補正部21は、重み付け係数Kを用いることにより、次式によって、学習テーブルを更新する。
(格納する学習値)=K*(新規学習値)+(1−K)*(既に格納されていた学習値) …(10)
上記構成を有する温度制御装置では、その後、モデル補正部21によって補正された温度モデル15を使用して、新たな圧延材1に対するCTCを行う。即ち、材料温度予測部16は、圧延材1の温度を予測する際に、制御対象となる圧延材1の区分と同じ区分の学習テーブルから各種値を取り出し、温度モデル15に反映させる。
この発明の実施の形態1によれば、水冷対流モデル、空冷対流モデル、放射モデルに存在する誤差を、実績データを用いて正確に補正することができる。温度モデル15の学習を精度良く行うことができ、より高精度なCTCを行うことが可能となる。
実施の形態2.
演算部20及びモデル補正部21によって図5に示す処理フローが行われることにより、各セグメントについてTE1j R−n、TDij R−n、TCT R−nが計算され、補正項Z、Z、Zの新たな値が学習テーブルに格納される。しかし、図6に示す太い実線(実績再計算値TCT(j=1〜N) R−n)が太い破線(実績値TCT(j=1〜N) ACT)に対して傾いていると、誤差eをある値よりも小さくすることができない。
モデル学習部22は、TCT(j=1〜N) R−nとTCT(j=1〜N) ACTとの差を0に近づけるための処理を行う。モデル学習部22は、上記差に基づいて、材料温度予測部16による予測値を補正するための学習値を計算する。具体的に、モデル学習部22は、実施の形態1において説明した全ての処理が終了すると、以下の処理を開始する。
モデル学習部22は、学習テーブルに格納された補正項Z、Z、Zの値を用いて、全てのセグメント(No.j=1〜N)について、CT位置での実績再計算値TCT,j R−Fを計算する。具体的には、図5のS106と同様に、先ず、セグメントNo.1のFDT実績値を、開始温度に設定する。モデル学習部22は、水冷バンクNo.1から下流側に向かってCT位置まで温度計算を行い、TCT,j R−Fを得る。そして、モデル学習部22は、次式によって、学習値(即ち、実績値TCT,j ACTとの差)を計算する。
Figure 2014006681
モデル学習部22は、式11によって得られた学習値e(j)を、各セグメントの温度誤差として学習テーブルに格納する。この時、圧延材1の長さを規格化し、対応する位置に適切な学習値を格納する。例えば、圧延材1のセグメント総数が200であり、規格化された長さLが100である場合を考える。セグメントNo.10及びNo.11における学習値は、学習テーブルの5番目(100*10/200=5)の位置に格納される。セグメントNo.12及びNo.13における学習値は、学習テーブルの6番目(100*12/200=6)の位置に格納される。
なお、学習値を学習テーブルに格納する場合は、式10を用いて適切な重み付けを行っても良い。
上記構成を有する温度制御装置では、その後、材料温度予測部16は、圧延材1の温度を予測する際に、制御対象となる圧延材1の区分と同じ区分の学習テーブルから各種値を取り出し、温度モデル15に反映させる。材料温度予測部16は、温度モデル15を使用して、FDTからCTまでの温度計算を行う。そして、材料温度予測部16は、温度モデル15を使用して得られた予測値に、学習テーブルに温度誤差として格納された値を加えて、最終的な予測値を導き出す。例えば、圧延材1のセグメント総数が50であり、規格化された長さLが100である場合を考える。材料温度予測部16は、例えば、セグメントNo.20の温度を予測する場合、温度モデル15を使用して得られた予測値に、学習テーブルの40番目(100*20/50=40)の位置に格納されている温度誤差を加算する。
この発明の実施の形態2によれば、水冷対流モデル、空冷対流モデル、放射モデルに存在する誤差以外の誤差についても、適切に補正することができる。温度モデル15の学習を精度良く行うことができ、より高精度なCTCを行うことが可能となる。
実施の形態3.
実施の形態1では、補正項Z、Z、Zの各値をそれぞれ微小変化させて複数の実績再計算値を計算することにより、Z、Z、Zの各値を最終的に決定した。しかし、図5に示すような処理を行う場合は、変数の数が多いと、最適な解を得ることができなかったり、計算が収束しなかったりする場合がある。そこで、本実施の形態では、変数の数を減らすことを考える。即ち、補正項Z、Z、Zの何れかの値を固定して、図5に示す処理を行う。
変数の数を減らす場合は、計算結果に対して最も影響の少ないものを固定値として扱うことが望ましい。CTCが行われる時、圧延材1の温度は、400℃〜900℃程度である。この温度域では、空冷対流の効果が一番小さい。例えば、空冷対流による熱流Qは、放射による熱流Qradと比較して、1/10〜1/4程度である。このため、本実施の形態では、補正項Zを固定値(例えば、Z=1)として扱い、補正項Z及びZを変数として扱う。
その他の構成及び動作は、実施の形態1又は2で開示した構成及び動作と同様である。
例えば、図5のS102において、演算部20は、誤差eを減少させるための符号を、補正項Z及びZのそれぞれについて計算する。また、演算部20は、S112において、誤差eが小さくなるように、補正項Z及びZの値を変更する。
上記構成を有する温度制御装置であれば、図5に示す処理を行う上で、最適な解を得ることができなかったり、計算が収束しなかったりすることを防止できる。また、演算部20の演算負荷を低減させることができ、より高精度なCTCを行うことが可能となる。
なお、Z以外の補正項を固定値とすることも可能である。しかし、上述した通り、CTCを行う上では、補正項Zを固定値として扱うことが最も望ましい。
実施の形態4.
本実施の形態では、上記実施の形態1乃至3の場合とは異なり、演算部20の機能及びモデル補正部21の機能を利用しない場合について説明する。
モデル学習部22は、全てのセグメント(No.j=1〜N)のCT位置での実績再計算値TCT,j R−Fを計算する。具体的に、モデル学習部22は、先ず、セグメントNo.1のFDT実績値を、開始温度に設定する。モデル学習部22は、水冷バンクNo.1から下流側に向かってCT位置まで温度計算を行い、TCT,j R−Fを得る。そして、モデル学習部22は、式11を使用して、学習値(即ち、実績値TCT,j ACTとの差)を計算する。
この計算は、実施の形態2において、補正項Z、Z、Zの各値を1.0に設定した場合と同様である。
モデル学習部22は、式11によって得られた学習値e(j)を、各セグメントの温度誤差として学習テーブルに格納する。この時、圧延材1の長さを規格化し、対応する位置に適切な学習値を格納する。学習値を学習テーブルに格納する場合は、式10を用いて適切な重み付けを行っても良い。
上記構成を有する温度制御装置では、その後、材料温度予測部16は、圧延材1の温度を予測する際に、制御対象となる圧延材1の区分と同じ区分の学習テーブルから各種値を取り出し、温度モデル15に反映させる。材料温度予測部16は、温度モデル15を使用して、FDTからCTまでの温度計算を行う。そして、材料温度予測部16は、温度モデル15を使用して得られた予測値に、学習テーブルに温度誤差として格納された値を加えて、最終的な予測値を導き出す。例えば、圧延材1のセグメント総数が50であり、規格化された長さLが100である場合を考える。材料温度予測部16は、例えば、セグメントNo.20の温度を予測する場合、温度モデル15を使用して得られた予測値に、学習テーブルの40番目(100*20/50=40)の位置に格納されている温度誤差を加算する。
上記構成を有する温度制御装置であれば、実績データを用いて温度の予測値を補正することができる。簡単な方法で温度の予測値を実際の温度に近づけることができ、少ない負荷で、より高精度なCTCを行うことが可能となる。
この発明は、熱間圧延ラインにおいてCTCを行う装置に適用することができる。
1 圧延材
2 圧延機スタンド
3、9 ロール
4 巻取機
5、6 注水装置
7 仕上出側温度計
8 巻取温度計
10 圧延ロール
11 実プラント
12 制御装置
13 温度モデル
14 巻取温度制御装置
15 温度モデル
16 材料温度予測部
17 注水量決定部
18 トラッキング部
19 バルブ制御部
20 演算部
21 モデル補正部
22 モデル学習部

Claims (6)

  1. 金属材料を圧延するための圧延機と、
    前記圧延機によって圧延された金属材料を下流側に搬送する搬送テーブルと、
    前記搬送テーブルの入側で、前記金属材料の温度を測定する第1温度計と、
    前記第1温度計の測定位置よりも下流側で、前記金属材料の温度を測定する第2温度計と、
    前記搬送テーブルによって搬送されている金属材料を冷却するため、金属材料に注水する注水装置と、
    を備えた熱間圧延ラインにおいて使用される温度制御装置であって、
    金属材料の温度を計算するための温度モデルと、
    前記温度モデルを使用して、金属材料の温度を予測する材料温度予測部と、
    前記熱間圧延ラインにおいて金属材料に対する温度制御が完了した後、その金属材料に対する温度制御で実際に使用された実績値を前記温度モデルに入力し、前記第2温度計の測定位置における、金属材料の温度の実績再計算値を計算する演算部と、
    前記温度モデルを補正するモデル補正部と、
    を備え、
    前記温度モデルは、水冷対流モデルと、前記水冷対流モデルに対する第1補正項と、放射モデルと、前記放射モデルに対する第2補正項と、空冷対流モデルとを有し、
    前記演算部は、前記第1補正項の値及び前記第2補正項の値をそれぞれ変えて、複数の実績再計算値を計算し、
    前記モデル補正部は、前記演算部によって計算された実績再計算値と金属材料に対する温度制御が実際に行われていた時の前記第2温度計による測定値とに基づいて、前記第1補正項及び前記第2補正項を補正する
    温度制御装置。
  2. 前記温度モデルは、前記空冷対流モデルに対する第3補正項を更に有し、
    前記演算部は、前記第1補正項の値と前記第2補正項の値と前記第3補正項の値とをそれぞれ変えて、複数の実績再計算値を計算し、
    前記モデル補正部は、前記演算部によって計算された実績再計算値と金属材料に対する温度制御が実際に行われていた時の前記第2温度計による測定値とに基づいて、前記第1補正項と前記第2補正項と前記第3補正項とを補正する
    請求項1に記載の温度制御装置。
  3. 前記モデル補正部は、前記演算部によって計算された実績再計算値と金属材料に対する温度制御が実際に行われていた時の前記第2温度計による測定値との差に基づく誤差が、所定の許容範囲内である場合に、その誤差を計算する際に使用された前記各補正項の値に基づいて、前記温度モデルを補正する請求項1又は請求項2に記載の温度制御装置。
  4. 前記モデル補正部は、実績再計算値と測定値との差に基づく誤差の計算が所定の最大回数行われても誤差が許容範囲内に入らない場合は、誤差が最小になった時に使用された前記各補正項の値に基づいて、前記温度モデルを補正する請求項3に記載の温度制御装置。
  5. 前記モデル補正部によって補正された前記温度モデルを使用して計算された実績再計算値と金属材料に対する温度制御が実際に行われていた時の前記第2温度計による測定値との差に基づいて、前記材料温度予測部による予測値を補正するための学習値を計算するモデル学習部と、
    を更に備えた請求項1から請求項4の何れかに記載の温度制御装置。
  6. 前記材料温度予測部によって予測された金属材料の温度に基づいて、前記注水装置からの注水量を決定する注水量決定部と、
    前記金属材料の位置をトラッキングするトラッキング部と、
    前記注水量決定部によって決定された注水量、及び、前記トラッキング部からのトラッキング情報に基づいて、前記注水装置のバルブを制御するバルブ制御部と、
    を更に備えた請求項1から請求項5に記載の温度制御装置。
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