JP4221002B2 - 冷却制御方法、冷却制御装置及び冷却水量計算装置 - Google Patents

冷却制御方法、冷却制御装置及び冷却水量計算装置 Download PDF

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Description

本発明は鋼板の製造プロセスにおける冷却制御方法、冷却制御装置、冷却水量計算装置、コンピュータプログラム及び記録媒体に関し、特に、圧延直後の鋼板を冷却する際に用いて好適な技術に関する。
従来、冷却通板中の鋼板の温度を計測し、冷却終了温度が所望の温度となるように鋼板の上面及び下面に噴射する冷却水量を変動させて、鋼板の上面温度と下面温度の差を修正するようにして、鋼板の上面温度と下面温度の差により発生する鋼板の形状悪化を防止するようにした冷却制御が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また、特許文献2に記載の冷却方法においては、被冷却材のサイズなどから決まる係数で冷却水量の上下比率を決定するようにしている。ところで、冷却中の鋼板温度は冷却水量及び熱伝達係数に大きく依存する。すなわち、前記熱伝達係数は鋼板表面温度の関数である。
したがって、冷却対象毎に異なる冷却開始時の鋼板温度状態、及び時々刻々変化する冷却中の鋼板表面温度の変化による熱伝達係数の変化を冷却水量に正確に反映することはできない。このため、水量の上下比率を決定しただけでは鋼板の形状悪化を高精度に防止することはできなかった。
前記のような課題を解決するために、特許文献3に記載の冷却方法においては、圧延終了の時点で冷却開始時点の温度を予測計算し、その計算結果を初期状態とした伝熱方程式を用いて、時々刻々変化する表面温度状態と熱伝達係数とを計算することによって、冷却中鋼板の形状悪化を抑制する水量上下比を高精度に決定するようにしている。
しかしながら、前述したように、熱伝達係数は冷却開始時の鋼板温度に大きく影響することから、圧延終了時に冷却開始温度を予測することを前提としている特許文献3に記載の冷却方法では、圧延終了時から冷却開始に至る区間において様々な外乱の影響を受けることになる。そのため、圧延終了時に決定される水量上下比も誤差を多く含む結果となるので、特許文献3に記載の冷却方法では鋼板の形状悪化を抑制するのに限界があるという問題点があった。
そこで、特許文献2及び3に記載の冷却方法の問題点を同時に解決する手法として、例えば、特許文献4に記載の冷却方法においては、冷却上下水量比を、冷却開始位置に設置された温度計の実績によって計算し、時々刻々変化する表面温度状態と熱伝達係数を考慮した伝熱方程式を用いて、上下温度分布が一定になる水量上下比を探索計算するようにしている。
特公平7−41303号公報 特開昭60−210313号公報 特公平7−29139号公報 特開平2−70018号公報
前述した特許文献4に記載の冷却方法の場合は、水量上下比を高精度に求めることが可能であると考えられる。しかしながら、この冷却方法の場合は伝熱方程式を用いた繰り返し計算による探索を行って冷却水量の上下比を求めるようにしているので、計算量が膨大となってしまう。そのため、計算結果を得るまでに多大な時間を必要とするという問題点があった。その結果、鋼板が冷却装置に進入した後に注水が遅れて開始されるような不都合や、または注水が開始されるまで冷却装置前で鋼板を停止させて待機させるようにしなければならない不都合等が発生する可能性が大きいので、実現性は困難であった。
本発明は前述の問題点に鑑み、予め定められた冷却終了温度まで鋼板を冷却する際に、冷却装置の上下面から噴射する冷却水量を迅速に制御して、上面と下面の冷却速度の差により発生する鋼板の形状悪化を高精度に防止することを目的としている。
本発明の冷却制御方法は、圧延直後の鋼板を冷却装置で冷却するための冷却制御方法であって、前記鋼板が前記冷却装置の内部を通過する時の温度を、前記冷却装置の入側に設置されている温度計の計測値に基づいて、前記鋼板を所定の温度に冷却するまでに必要な冷却条件を前記冷却装置の内部の複数位置について演算して予定冷却スケジュールを設定する予定冷却スケジュール設定工程と、前記予定冷却スケジュール設定工程によって設定された予定冷却スケジュールにおける温度と、前記鋼板の片面を冷却する冷却水における第1の冷却水量密度とから、熱の伝わりやすさを示す熱伝達係数を計算する熱伝達係数計算工程と、前記熱伝達係数計算工程によって計算された熱伝達係数から、前記鋼板の逆面を冷却する冷却水における第2の冷却水量密度を計算し、前記第1の冷却水量密度と前記第2の冷却水量密度との上下比を計算する上下比計算工程と、前記上下比計算工程によって計算された上下比に基づいて、前記冷却装置の内部を通過する鋼板を冷却する冷却水量を制御する冷却水量制御工程とを有することを特徴とする。
本発明の冷却制御装置は、圧延直後の鋼板を冷却装置で冷却するための冷却制御装置であって、前記鋼板が前記冷却装置の内部を通過する時の温度を、前記冷却装置の入側に設置されている温度計の計測値に基づいて、前記鋼板を所定の温度に冷却するまでに必要な冷却条件を前記冷却装置の内部の複数位置について演算して予定冷却スケジュールを設定する予定冷却スケジュール設定手段と、前記予定冷却スケジュール設定手段によって設定された予定冷却スケジュールにおける温度と、前記鋼板の片面を冷却する冷却水における第1の冷却水量密度とから、熱の伝わりやすさを示す熱伝達係数を計算する熱伝達係数計算手段と、前記熱伝達係数計算手段によって計算された熱伝達係数から、前記鋼板の逆面を冷却する冷却水における第2の冷却水量密度を計算し、前記第1の冷却水量密度と前記第2の冷却水量密度との上下比を計算する上下比計算手段と、前記上下比計算手段によって計算された上下比に基づいて、前記冷却装置の内部を通過する鋼板を冷却する冷却水量を制御する冷却水量制御手段とを有することを特徴とする。
本発明の冷却水量計算装置は、圧延直後の鋼板を冷却装置で冷却するのに必要な冷却水量を計算する冷却水量計算装置であって、前記鋼板が前記冷却装置の内部を通過する時の温度を、前記冷却装置の入側に設置されている温度計の計測値に基づいて、前記鋼板を所定の温度に冷却するまでに必要な冷却条件を前記冷却装置の内部の複数位置について演算して予定冷却スケジュールを設定する予定冷却スケジュール設定手段と、前記予定冷却スケジュール設定手段によって設定された予定冷却スケジュールにおける温度と、前記鋼板の片面を冷却する冷却水における第1の冷却水量密度とから、熱の伝わりやすさを示す熱伝達係数を計算する熱伝達係数計算手段と、前記熱伝達係数計算手段によって計算された熱伝達係数から、前記鋼板の逆面を冷却する冷却水における第2の冷却水量密度を計算し、前記第1の冷却水量密度と前記第2の冷却水量密度との上下比を計算する上下比計算手段とを有することを特徴とする。
本発明のコンピュータプログラムは、前記に記載の冷却制御方法をコンピュータに実行させることを特徴とする。
本発明の記録媒体は、前記に記載のコンピュータプログラムを記録したことを特徴とする。
本発明によれば、鋼板が冷却装置の内部を通過する時の温度を、前記冷却装置の入側に設置されている温度計の計測値に基づいて、前記鋼板を所定の温度に冷却するまでに必要な冷却条件を前記冷却装置の内部の複数位置について演算して予定冷却スケジュールを設定し、前記設定した予定冷却スケジュールにおける温度と、前記鋼板の片面を冷却する冷却水における第1の冷却水量密度とから熱の伝わりやすさを示す熱伝達係数を計算し、前記計算した熱伝達係数から、前記鋼板の逆面を冷却する冷却水における第2の冷却水量密度を計算し、前記第1の冷却水量密度と前記第2の冷却水量密度との上下比に基づいて、前記冷却装置の内部を通過する鋼板を冷却する冷却水量を制御するようにしたので、予め定められた冷却終了温度まで鋼板を冷却するために、冷却装置の上下面から噴射する冷却水量を制御するために必要な計算量を簡素化することができる。これにより、前記必要な計算結果を得るまでの時間を大幅に短縮することができるので、前記鋼板の温度測定を行なってから実際に冷却を開始するまでの期間を大幅に短縮することができる。したがって、前記入側の温度計を前記冷却装置の直前に設置することが可能となり、水量上下比の誤差が少ない冷却を実現することができて、鋼板形状の悪化を抑制することができる。
(第1の実施形態)
以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態について説明する。
図1には、本発明が適用される鋼板製造ラインの一例を示す。
図1に示すように、不図示の加熱炉や粗圧延機を経て粗形成された鋼板1を目標板厚まで圧延する仕上圧延機2と、仕上圧延後の鋼板1の形状を矯正する矯正機3と、矯正後の鋼板1を加速冷却する冷却装置4とが順次配設されており、加速冷却後の鋼板1が所望の形状及び材質を有する製品となる。
仕上圧延機2の入側には仕上前面温度計5が配置されており、出側には、仕上出側温度計6が配置されている。また、冷却装置4の入側には、冷却入側温度計7が配置されている。本実施形態では、各温度計は、鋼板1の上面及び下面の温度を測定できるようにしている。
図2は、冷却装置4の内部構成例を示す図である。冷却装置4の内部には、鋼板1を搬送するローラ群41が多数配列されているとともに、各冷却ゾーン1Z〜19Zにおいて鋼板1の上面及び下面に冷却水を噴射するノズル群(不図示)が多数配列されている。これらのノズル群から噴射される冷却水は流量制御弁によって流量がそれぞれ制御されるように構成されており、鋼板の板厚や板長等の諸条件によって使用ゾーン数や各ノズルからの噴射量を調整できるようになっている。本実施形態では、冷却装置4の入側に冷却入側温度計7が配置されている。
図3は、本実施形態の冷却水量計算装置100を含む制御系の概略構成を示すブロック図である。冷却水量計算装置100には、仕上圧延機2を含む各圧延機の総括的な制御を行う圧延制御装置200と、主に生産管理を行う生産管理装置300と、冷却水量計算装置100から出力される各種データを表示したり、冷却水量計算装置100に対してオペレータからの入力等を出力したりするデータ入出力装置400と、冷却入側温度計7とが接続されている。
さらに、冷却水量計算装置100には、冷却装置4の各冷却ゾーン1Z〜19Zの流量制御弁501を制御して冷却水量を制御する冷却水量制御装置500が接続されている。
すなわち、冷却水量計算装置100は、冷却入側温度計7、圧延制御装置200、生産管理装置300、及びデータ入出力装置400等から入力されるデータに基づいて、冷却水量制御装置500で制御する冷却水量の計算を行う。
特に、本実施形態の冷却水量計算装置100は、仕上圧延後の鋼板1を搬送しながら、冷却水量制御装置500に所要の冷却水量に関するデータを送信することで、冷却装置4の注水量を決定するものである。
より具体的に、本実施形態の冷却水量計算装置100は、目標冷却終了温度情報に応じて、冷却装置4による鋼板1の予定冷却スケジュールを設定する予定冷却スケジュール設定部101と、冷却装置4の入側における鋼板1の所定の部位での熱伝達係数を取得する熱伝達係数計算部102と、予定冷却スケジュール設定部101により設定される予定冷却スケジュールと熱伝係数達計算部102により取得される熱伝達係数とに基づいて、冷却水量制御装置500に反映させる上面及び下面の水量密度比を計算する上下比計算部103とを備えている。
図4は、本実施形態において、冷却水量計算装置100によって冷却水量を決定する手順の一例を示すフローチャートである。
ステップS401では、予定冷却スケジュール設定部101は、冷却装置4による鋼板1の予定冷却スケジュールを設定する。具体的には、冷却入側温度計7により計測される鋼板1の表面温度を測定し、冷却直前の時点の各セグメントでの板厚方向の温度分布を求める処理を行なう。
板厚方向の温度分布は、板厚方向の中間位置で温度が最高となる放物線状となることが知られている。また、表面温度から板厚方向の温度分布を求める手法としては、例えば特許文献1に開示された手法を用いて板厚方向11点の温度分布を決定することができる(図7を参照)。概要を説明すれば、上表面温度TFは、計測された温度である。上表面と板温最高点との温度差ΔTは、下式(1)
ΔT=33.8−3.63h(−0.0371+0.00528h)・TF・・・(1)
但し、ΔT:上表面と板温最高点との温度差、h:板厚で与える。
下表面温度TLは、下式(2)
L=TF+K1ξ(ΔTScon+ΔTSclass)+K2・・・(2)
但し、ξ:学習により得た温度変換係数、ΔTS:学習により得た入側温度上下面温度差、K1,K2:調整要素により決定する。以上の条件を満たす放射線状の温度分布を決定し、板厚方向の温度分布を決定する。
そして、冷却直前の時点の各セグメントでの板厚方向の温度分布を初期値として、前述した板厚方向を所望の制御精度に基づいて適正な長さに分割して(例えば11点)計算対象点とし、冷却装置4の冷却開始位置までの温度推移を熱伝導差分方程式を解くことにより、冷却装置4の冷却開始位置における各セグメントでの板厚方向平均温度Tsk*(以下、「冷却開始温度Tsk*」と称する。kは厚み方向インデックス)を冷却開始温度情報として算出する。熱伝導差分方程式を解くことにより温度推移を解析する手法についても、例えば特許文献1に開示されているように、概要を説明すれば、板厚方向の初期温度分布状態に基づいて、板上の代表点における11点を計算対象点として、下式(3)に示す1次元熱伝導差分方程式
Q(j)t+Δt
=Q(j)t+Δt・(λj+1−2λj+λj-1)/ρ・Δx2 (j=1〜11)、
ΔQs
=4.88[[(Tg+273)/100]4−[(T(j)+273)/100]4]
(j=1、11)
=0 (j=2〜10)・・・(3)
但し、Q(j)t:時刻tでの要素jの含熱量、T(j):同温表示、Δt:差分計算の刻み時間(=const,150msec)、ρ:密度、λ:要素jの熱伝導率、Tg:気温、ΔQs:境界条件、Δx:板厚分割厚を解く。この場合に、板温度Tから含熱量Qへの変換を、
T>880であれば、Q=3.333+0.16T、
T≦880であれば、Q=−149.05+0.481・T−1.68×10-4・T2とし、含熱量Qから温度Tへの変換(含熱量:比熱を0℃からTまで積分した値)を、
Q>144.13であれば、T=−20.8+6.25×Q、
0<Q≦144.13であれば、T=1431.5−√(1.162×106−5.95×103×Q)とする。
そして、予定冷却スケジュール設定部101は、各ゾーン(1Z〜19Z)における冷却通板速度を基に、各ゾーンの通過時間(TMz)と冷却予測温度(Tsk)とを計算して設定する。ここで冷却予測温度(Tsk)は、図10に示すように、各ゾーンにおいて数分割された一つのエリアにおける入側温度を示している。
冷却通板速度は、特許文献1に記載されている方法により、板先端の位置と搬送速度のデータの組で与える。図8に示すように、板先端の位置をxとし、この時の搬送速度をV(x)とすると板上のその時点で冷却装置入口にあるk点、換言すれば、板先端よりx後方にある点の水冷時間は、
Figure 0004221002
で与えられる。
次に、先端、中央、末端部の水冷時間tt、tm、tbは下式で求められる。
Figure 0004221002
Figure 0004221002
Figure 0004221002
L:板長、V(x)=1/(ax2+bx+c)とし、前記3式に代入してa,b,cを求める。
Figure 0004221002
Figure 0004221002
Figure 0004221002
加速範囲(xの定義域)は下式のように定める。
0≦x≦L+lzone+Δlc2
L:板長、lzone:有効冷却ゾーン長、Δlc2:余複代(=const)。
以上により、定められた加速範囲内でxを適当に定めV(x)の式に代入して板先端の位置とその時点の搬送の組(速度パターン)を作成する。そして、この演算結果は、通板速度制御装置(図示せず)に出力される。
このように加速率を求めるのは、鋼板1を搬送しながら冷却を行うため、鋼板先端部と末端部とでは、冷却装置4に入る時刻が異なる。すなわち、鋼板長手方向にそって、冷却開始温度が異なるため、先端部と末端部とでは冷却後の温度が異なってしまい、製品材質も全長に亙って均一にするために通板速度を末端部に向かうにしたがって速くすることによって補正するためである。以上により、冷却終了目標温度までの冷却スケジュールを取得する。
次に、ステップS402において、熱伝達係数計算部102は、各ゾーン基準水量密度から、計算対象ゾーンZに対応する基準水量密度を選択し、冷却下部水量密度(WDLi)に代入する。ここで、各ゾーンの基準水量密度を決定する方法としては、例えば特許文献1で示されているようにビジネスコンピュータから伝送される値により決定するなどの方法を用いることができる。
次に、ステップS403において、熱伝達係数計算部102は、冷却予測温度(Tsk)を初期値として熱伝導差分計算を行い鋼板裏面温度(TLi)を計算する。ここで、ゾーン1Zにおける最初のイタレーション計算におけるTskの値は「冷却開始温度Tsk*」であり、それ以外はイタレーション計算の結果がTskとなる。そして、計算した冷却下部水量密度(WDLi)と鋼板裏面温度(TLi)とから下部熱伝達係数(αLi)を求める。鋼板裏面温度(TLi)については、前述した特許文献1を例にとるとj=11として計算することができる。
図10は、本実施形態における冷却温度推移を示す特性図である。
図10に示すように、鋼板裏面温度(TLi)は、例えば、ゾーン1Z内の1イタレーションにおける入側裏面温度を示している。鋼板裏面温度(TLi)を計算する際には、冷却予測温度(Tsk)を初期値として熱伝導差分計算を行い、それぞれのイタレーションで鋼板裏面温度(TLi)を計算する。
下部熱伝達係数(αLi)を計算する方法については、図5を参照しながら後で詳細に説明する。
熱伝達係数(α)は、一般に、水量密度WD(m3/(m2・分))、表面温度Tsより決定される非線形関数であり、様々な式が提案されている。例えば、以下の式が提案されている。
Log(α) = A+B*Log(WD)+C*Ts+D・・・・(4)
熱伝達係数(α)は水の沸騰形態の違いによって異なることから、(4)式における係数A、B、C、Dについては、以下のように前記(4)式を表面温度で係数分けをするのが一般的である。
Ts ≧ K1→ A1、B1、C1、D1、
Ts < K1→ A2、B2、C2、D2、
また、上表面と下表面とでは、冷却水の滞留状態の差が生じるのが一般的なので、係数分けするのが通例である。したがって、前記(4)の基本式を採用する例では、次の係数セットを使い分けて、熱伝達係数を計算することとなる。例えば、上部熱伝達係数計算用の係数については、
TsU ≧ K1U→ A1U、B1U、C1U、D1U
TsU < K1U→ A2U、B2U、C2U、D2U
とする。また、下部熱伝達係数計算用の係数については、
TsL ≧ K1L→ A1L、B1L、C1L、D1L
TsL < K1L→ A2L、B2L、C2L、D2L
とする。前述した考え方に基づいて、図5について説明する。
図5は、本実施形態において、鋼板裏面温度と下部熱伝達係数との関係を示す特性図である。
図5においては、WDLi=0.3、0.8、2.0の場合における鋼板裏面温度と熱伝達係数との関係を示す曲線が示されている。
例えば、WDLi=0.8の場合、鋼板裏面温度(TLi)の値が計算されると、WDLi=0.8に対応する曲線上の座標501におけるY成分(αLi)を求めることができる。なお、冷却下部水量密度(WDLi)の数値によって異なる複数の曲線パターンはあらかじめ記憶されており、計算された冷却下部水量密度(WDLi)の曲線パターンが記憶されていない場合は、最も近い数値の曲線パターンを用いて計算する。したがって、計算精度を高めるために、曲線パターンが多く記憶されていることが望ましい。
次に、ステップS404において、上下比計算部103は、ステップS403で計算された下部熱伝達係数(αLi)を用いて、冷却上部水量密度(WDUi)を計算し、当該イタレーションでの適正上下比(ηi)を計算する。
次に、冷却上部水量密度(WDUi)を計算する方法について、図6を参照しながら説明する。
図6は、本実施形態において、鋼板表面温度(TUi)と上部熱伝達係数(αUi)との関係を示す図である。
本実施形態においては、鋼板表面温度(TUi)=鋼板裏面温度(TLi)、上部熱伝達係数(αUi)=下部熱伝達係数(αLi)となるような座標601を通過する曲線を探索して、冷却上部水量密度(WDUi)を取得するようにしている。冷却下部水量密度(WDLi)の曲線パターンと同様に、冷却上部水量密度(WDUi)の曲線パターンも複数記憶されているが、対応する曲線パターンが記憶されていない場合は、冷却上部水量密度(WDUi)を直接計算する。
次に、冷却上部水量密度(WDUi)の計算方法について、図9及び図11を参照しながら説明する。
図9は、本実施形態において、冷却上部水量密度(WDUi)を探索する方法を示す図である。
図9に示すように、冷却水量密度WDUを変化させながら、上部熱伝達係数(αUi)が下部熱伝達係数(αLi)と同一となる冷却上部水量密度(WDUi)を探索計算する。
図11は、本実施形態において、上下比計算部103が冷却上部水量密度(WDUi)を計算する手順を示すフローチャートである。
ステップS1101において、上部標準熱伝達係数(α0)が下部熱伝達係数(αLi)と一致しているか否かを判定する。ここで、上部標準熱伝達係数(α0)とは、標準水量密度(WDU*)に対応する非基準面熱伝達係数であり、前述の(4)式により計算される。また、標準水量密度(WDU*)は、あらかじめデータとして記憶されている。
この判定の結果、一致している場合は、WDUi=WDU*となり、計算が終了する。一方、ステップS1101の判定の結果、一致していない場合は、ステップS1102において、上部標準熱伝達係数(α0)が下部熱伝達係数(αLi)より大きいか否かを判定する。この判定の結果、上部標準熱伝達係数(α0)が下部熱伝達係数(αLi)より大きい場合は、ステップS1106にジャンプする。一方、ステップS1102の判定の結果、上部標準熱伝達係数(α0)が下部熱伝達係数(αLi)より小さい場合は、ステップS1103に進む。
次に、ステップS1103において、kに1を追加して(ステップS1102から進んだ場合はk=0として)WDUk+1=WDUk+ΔWk (k≧0)を計算する。ここで、WDUk及びΔWkは、
ΔWk=|WDUk−WDUk-1|/2 (k≧1)、
WDU0=WDU*、ΔW0=S(S:定数)、
とする。
次に、ステップS1104において、ステップS1103で計算されたWDUk+1に対応する熱伝達係数(αk+1)が下部熱伝達係数(αLi)と一致しているか否かを判定する。この判定の結果、一致している場合は、WDUi=WDUk+1となり、計算が終了する。一方、ステップS1104の判定の結果、一致していない場合は、ステップS1105において、前記計算した熱伝達係数(αk+1)が下部熱伝達係数(αLi)より大きいか否かを判定する。
この判定の結果、前記計算した熱伝達係数(αk+1)が下部熱伝達係数(αLi)より小さい場合は、ステップS1103に戻り、kに1を追加して、再び同様に計算を行なう。一方、ステップS1105の判定の結果、前記(αk+1)が前記(αLi)よりも大きい場合は、ステップS1106に進む。
次に、ステップS1106において、kに1を追加して(ステップS1102から進んだ場合はk=0として)、WDUk+1=WDUk−ΔWk (k≧0)を計算する。そして、ステップS1107において、ステップS1106で計算されたWDUk+1に対応する熱伝達係数(αk+1)がαLiと一致しているか否かを判定する。この判定の結果、一致している場合は、WDUi=WDUk+1となり、計算が終了する。一方、ステップS1107の判定の結果、一致していない場合は、ステップS1108において、αk+1がαLiより小さいか否かを判定する。
この判定の結果、前記計算した熱伝達係数(αk+1)が前記下部熱伝達係数(αLi)より大きい場合は、ステップS1106に戻り、値kに1を追加して、再び同様に計算を行う。一方、ステップS1108の判定の結果、前記(αk+1)が前記(αLi)よりも小さい場合は、ステップS1103に進み、値kに1を追加して、同様に計算を再び行なう。以上のように、前記計算した熱伝達係数(αk+1)が下部熱伝達係数(αLi)と一致するまで計算を繰り返し行う。
なお、本実施形態においては、冷却装置4において冷却を開始する際に、鋼板表面温度と鋼板裏面温度とがほぼ同一となっていることを前提に、鋼板表面温度(TUi)=鋼板裏面温度(TLi)として計算を行っている。しかし、例えば、冷却装置4で冷却する前の段階においては、前述した熱伝導差分方程式を計算することにより、鋼板表面温度と鋼板裏面温度と間に誤差が生じる場合がある。この場合、ゾーン1Zについては、熱伝導差分方程式をj=1として計算し、微調整を行うためにこの計算された数値を参酌するようにしてもよい。
そして、冷却上部水量密度(WDUi)を計算することによって、当該イタレーションの適正上下比を計算する。適正上下比(ηi)は、ηi=WDUi/WDLiとなる。
次に、ステップS405において、上下比計算部103は、イタレーションが1つのゾーンについて全て終了したか否かを判定する。この判定の結果、終了していない場合は、ステップS403に戻り、再度計算を繰り返す。一方、ステップS405の判定の結果、終了した場合は、次のステップS406に進む。
イタレーション回数については、任意に設定が可能であるが、イタレーション回数(I)に1イタレーション時間(TM*)を掛けて、経過時間(ETM)を計算した場合に、常に、ETM=>TMzとなるようにイタレーション回数を決定する。
次に、ステップS406において、上下比計算部103は、各イタレーションの適正上下比(ηi)の平均値(AVE(ηi))を計算し、その平均値を最終的にゾーン適正上下比(ηz)とする。
次に、ステップS407において、熱伝達係数計算部102は、計算を行っていない次のゾーンが存在するか否かを判定する。この判定の結果、次のゾーンが存在する場合は、ステップS402に戻り、次のゾーンについてゾーン適正上下比(ηi)を計算するために再度計算する。一方、ステップS407の判定の結果、次のゾーンが存在しない場合は、次のステップS408に進む。
全てのゾーン適正上下比の計算が終了したら、冷却水量計算装置100は、冷却水量制御装置500に全てのゾーン適正上下比(ηz)のデータを送信し、冷却水量制御装置500は、そのデータに基づいて、冷却装置4の流量制御弁501を調整し、冷却水を各ノズルに流すようにする。これにより、本実施形態においては、鋼板1の先端部分が冷却装置4に入る前に全てのゾーンにおける冷却水が流れるようにすることができる。
ステップS408においては、予定冷却スケジュール設定部101は、冷却入側温度計7によって温度が測定された部分が、鋼板1の末端部分であったか否かを判定する。この判定の結果、鋼板1の末端部分であった場合は、全ての処理を終了する。一方、ステップS408の判定の結果、鋼板1の末端部分でなかった場合は、ステップS401に戻り、鋼板1における次の部分について、新たに冷却スケジュールを取得するようにする。
前述したように、鋼板1の製品材質を全長に亙って均一にするために通板速度を末端部に向かうに従って速くしている。このため、鋼板1の冷却スケジュールは鋼板1の位置によって異なっている。したがって、本実施形態においては、鋼板1を複数の部分に分けて各部分ごとに冷却スケジュールを取得するようにしている。
本実施形態においては、前述したようにして、冷却上部水量密度(WDUi)及び冷却下部水量密度(WDLi)を決定しているので、予め定められた冷却終了温度まで鋼板1を冷却するために、冷却装置4の上下面から噴射する冷却水量を制御するために必要な計算量を簡素化することができる。これにより、鋼板1の先端部分が冷却装置4に入る前に全てのゾーン1Z〜19Zにおいて冷却水が流れるようにすることができ、鋼板形状の悪化を最小限に抑制することができる。
(本発明に係る他の実施形態)
前述した実施形態の冷却水量計算装置100は、具体的にはCPU、RAM、ROM等を含むコンピュータ装置或いはコンピュータシステムにより構成されるものである。したがって、本発明の各機能処理を実現するために、コンピュータにインストールされるコンピュータプログラム自体も本発明に含まれる。
また、前記実施形態は、本発明を実施するにあたっての具体化例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその技術思想またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
本発明の第1の実施形態における鋼板製造ラインの一例を示す図である。 本発明の第1の実施形態において、冷却装置の内部構成例を示す図である。 本発明の第1の実施形態において、冷却水量計算装置を含む制御系の概略構成例を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態の冷却水量計算装置によって冷却水量を決定する手順の一例を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施形態において、鋼板裏面温度と下部熱伝達係数との関係を示す図である。 本発明の第1の実施形態において、鋼板表面温度と上部熱伝達係数との関係を示す図である。 板厚方向11点の温度分布を示す図である。 冷却装置を通過している鋼板の位置を示す図である。 本発明の第1の実施形態において、冷却上部水量密度を探索する方法を示す図である。 本発明の第1の実施形態において、冷却温度推移の一例を示す特性図である。 本発明の第1の実施形態の上下比計算部が冷却上部水量密度を計算する手順の一例を示すフローチャートである。
符号の説明
1 鋼板
2 仕上圧延機
3 矯正機
4 冷却装置
5 仕上入側温度計
6 仕上出側温度計
7 冷却入側温度計
41 ローラ群
100 冷却水量計算装置
101 予定冷却スケジュール設定部
102 熱伝達係数計算部
103 上下比計算部
200 圧延制御装置
300 生産管理装置
400 データ入出力装置
500 冷却水量制御装置
501 流量制御弁

Claims (11)

  1. 圧延直後の鋼板を冷却装置で冷却するための冷却制御方法であって、
    前記鋼板が前記冷却装置の内部を通過する時の温度を、前記冷却装置の入側に設置されている温度計の計測値に基づいて、前記鋼板を所定の温度に冷却するまでに必要な冷却条件を前記冷却装置の内部の複数位置について演算して予定冷却スケジュールを設定する予定冷却スケジュール設定工程と、
    前記予定冷却スケジュール設定工程によって設定された予定冷却スケジュールにおける温度と、前記鋼板の片面を冷却する冷却水における第1の冷却水量密度とから、熱の伝わりやすさを示す熱伝達係数を計算する熱伝達係数計算工程と、
    前記熱伝達係数計算工程によって計算された熱伝達係数から、前記鋼板の逆面を冷却する冷却水における第2の冷却水量密度を計算し、前記第1の冷却水量密度と前記第2の冷却水量密度との上下比を計算する上下比計算工程と、
    前記上下比計算工程によって計算された上下比に基づいて、前記冷却装置の内部を通過する鋼板を冷却する冷却水量を制御する冷却水量制御工程とを有することを特徴とする冷却制御方法。
  2. 前記第1の冷却水量密度は、前記鋼板の下側を冷却する冷却水の冷却水量密度であり、
    前記第2の冷却水量密度は、前記鋼板の上側を冷却する冷却水の冷却水量密度であることを特徴とする請求項1に記載の冷却制御方法。
  3. 前記上下比計算工程は、前記予定冷却スケジュール設定工程によって設定された冷却スケジュールに基づいて、前記冷却装置の内部の複数位置における冷却水量密度の上下比を計算することを特徴とする請求項1または2に記載の冷却制御方法。
  4. 前記第1の冷却水量密度を、前記予定冷却スケジュール設定工程によって設定された冷却スケジュールに基づいて決定することを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の冷却制御方法。
  5. 圧延直後の鋼板を冷却装置で冷却するための冷却制御装置であって、
    前記鋼板が前記冷却装置の内部を通過する時の温度を、前記冷却装置の入側に設置されている温度計の計測値に基づいて、前記鋼板を所定の温度に冷却するまでに必要な冷却条件を前記冷却装置の内部の複数位置について演算して予定冷却スケジュールを設定する予定冷却スケジュール設定手段と、
    前記予定冷却スケジュール設定手段によって設定された予定冷却スケジュールにおける温度と、前記鋼板の片面を冷却する冷却水における第1の冷却水量密度とから、熱の伝わりやすさを示す熱伝達係数を計算する熱伝達係数計算手段と、
    前記熱伝達係数計算手段によって計算された熱伝達係数から、前記鋼板の逆面を冷却する冷却水における第2の冷却水量密度を計算し、前記第1の冷却水量密度と前記第2の冷却水量密度との上下比を計算する上下比計算手段と、
    前記上下比計算手段によって計算された上下比に基づいて、前記冷却装置の内部を通過する鋼板を冷却する冷却水量を制御する冷却水量制御手段とを有することを特徴とする冷却制御装置。
  6. 前記第1の冷却水量密度は、前記鋼板の下側を冷却する冷却水の冷却水量密度であり、
    前記第2の冷却水量密度は、前記鋼板の上側を冷却する冷却水の冷却水量密度であることを特徴とする請求項5に記載の冷却制御装置。
  7. 前記上下比計算手段は、前記予定冷却スケジュール設定手段によって設定された冷却スケジュールに基づいて、前記冷却装置の内部の複数位置における上下比を計算することを特徴とする請求項5または6に記載の冷却制御装置。
  8. 前記第1の冷却水量密度を前記予定冷却スケジュール設定手段によって設定された冷却スケジュールに基づいて決定することを特徴とする請求項5〜7の何れか1項に記載の冷却制御装置。
  9. 圧延直後の鋼板を冷却装置で冷却するのに必要な冷却水量を計算する冷却水量計算装置であって、
    前記鋼板が前記冷却装置の内部を通過する時の温度を、前記冷却装置の入側に設置されている温度計の計測値に基づいて、前記鋼板を所定の温度に冷却するまでに必要な冷却条件を前記冷却装置の内部の複数位置について演算して予定冷却スケジュールを設定する予定冷却スケジュール設定手段と、
    前記予定冷却スケジュール設定手段によって設定された予定冷却スケジュールにおける温度と、前記鋼板の片面を冷却する冷却水における第1の冷却水量密度とから、熱の伝わりやすさを示す熱伝達係数を計算する熱伝達係数計算手段と、
    前記熱伝達係数計算手段によって計算された熱伝達係数から、前記鋼板の逆面を冷却する冷却水における第2の冷却水量密度を計算し、前記第1の冷却水量密度と前記第2の冷却水量密度との上下比を計算する上下比計算手段とを有することを特徴とする冷却水量計算装置。
  10. 前記請求項1〜4の何れか1項に記載の冷却制御方法をコンピュータに実行させることを特徴とするコンピュータプログラム。
  11. 前記請求項10に記載のコンピュータプログラムを記録したことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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