JPWO2013187043A1 - 密閉型圧縮機 - Google Patents

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Abstract

シャフト(119)の主軸部(120)を軸支する主軸受(126)を備え、主軸受(126)の上端にスラストボールベアリングを備え、回転子(116)がフランジ部を介して主軸部(120)に取り付けられる。そして、回転子鉄心(117)の磁気中心が、固定子鉄心(115)の磁気中心より上方に配置され、回転子(116)と固定子(114)の間に下向きの磁気吸引力を作用させる。それにより、スラストボールベアリングの鋼球と上レースや下レースの接触荷重が適正に維持される。

Description

本発明は、主に電気冷凍冷蔵庫などの冷凍サイクルに使用される密閉型圧縮機に関するものである。
近年、電気冷凍冷蔵庫に用いられる密閉型圧縮機については、消費電力の低減のための高効率化や、低騒音化並びに高信頼性化が望まれている。
従来、この種の密閉型圧縮機としては、スラスト軸受にボールベアリングを採用して、効率を向上させたものがある(例えば、特許文献1参照)。
以下、図面を参照しながら上記従来の密閉型圧縮機を説明する。
図4は、従来の密閉型圧縮機の縦断面図、図5は従来の密閉型圧縮機の要部分解斜視図である。
図4、図5において、密閉容器2の底部には潤滑油4を貯留しており、圧縮機本体6はサスペンションスプリング(図示せず)によって密閉容器2に対して弾性的に支持されている。
圧縮機本体6は、電動要素10と、電動要素10の上方に配設される圧縮要素12から構成されている。電動要素10は、固定子14および回転子16とから構成されている。
圧縮要素12のシャフト19は、主軸部20と、主軸部20の上端に設けたアーム部21と、アーム部21の上面より延出する偏心軸部22を備えている。主軸部20はシリンダブロック24の主軸受26に回転自在に軸支されるとともに、回転子16が固定されている。そして、圧縮荷重を受ける偏心軸部22に対して、偏心軸部22の下側のみに配置された主軸部20と主軸受26で支持する片持ち軸受の構成となっている。
また、シャフト19は主軸部20内部に設けた傾斜穴27や主軸部20表面に設けたリード溝28などからなる給油機構29を備えている。
ピストン30は、シリンダブロック24に形成された略円筒形の内面を有するシリンダ34に往復自在に挿入される。また、連結部36は、両端に設けた孔部がそれぞれピストン30に取り付けられたピストンピン38と偏心軸部22に嵌挿されることで、偏心軸部22とピストン30とを連結している。
シリンダ34およびピストン30は、シリンダ34の開口端面に取り付けられるバルブプレート40とともに圧縮室42を形成する。さらに、バルブプレート40を覆って蓋をするようにシリンダヘッド44が固定されている。
吸入マフラ46は、PBTなどの樹脂で成型され、内部に消音空間を形成し、シリンダヘッド44に取り付けられている。
次に、スラストボールベアリング50について説明する。
主軸受26は、上端面に軸心と直角な平面部であるスラスト面52を有している。
そして、スラスト面52の上部に上レース54と、ホルダー部58に保持された鋼球56と、下レース60とからなるスラストボールベアリング50が配置されている。
上レース54および下レース60は環状で金属製の平板であり、上下の面が平行である。また、ホルダー部58は環状の形状をなし、周方向に設けた複数の孔部に鋼球56を転動自在に収納している。
そして、スラスト面52の上に、下レース60、ホルダー部58に保持された鋼球56、上レース54の順に互いに接した状態で積み重なり、上レース54の上面にシャフト19のアーム部21が着座している。
以上のように構成された密閉型圧縮機について、以下にその動作を説明する。
電動要素10に通電されると、固定子14に発生する回転磁界により、回転子16は主軸部20とともに回転する。主軸部20の回転により、偏心軸部22が偏心運動し、偏心軸部22の偏心運動が連結部36を介してピストン30に伝えられ、ピストン30はシリンダ34内で往復動する。
密閉容器2の外の冷凍サイクル(図示せず)より戻った冷媒は、吸入マフラ46を経由して圧縮室42内へ導入され、圧縮室42内でピストン30により圧縮され、圧縮された冷媒は密閉容器2から冷凍サイクルへ送出される。
また、シャフト19の下端は潤滑油4に浸漬しており、シャフト19が回転することにより、潤滑油4は給油機構29により圧縮要素12の各部に供給され、摺動部の潤滑を行う。
スラストボールベアリング50は、鋼球56と上レース54と下レース60に点接触の状態で転がる転がり軸受であり、シャフト19や回転子16の自重などの垂直方向のアキシアル荷重を支持しながら回転が可能である。転がり軸受は、一般的に用いられている滑り軸受の形式のスラストボールベアリングより摩擦が少なく、入力を低減して効率を向上することができる。
しかしながら、従来の構成では、電源周波数を超える周波数で高速回転するインバータ圧縮機にスラストボールベアリングを用いると、上レースや下レースには通常微小な平面のうねりがあるので、電源周波数を超える高速回転時にスラストボールベアリングの鋼球と上レースや下レースとの間の接触状態が不安定になり、騒音や振動が増加する課題を有していた。
特開2005−127305号公報
本発明の密閉型圧縮機は、複数の鋼球と、鋼球の上下に配設された上レースと下レースとを有したスラストボールベアリングを備え、回転子はフランジ部を介して主軸部に固定される。また、本発明は、回転子鉄心の磁気中心が、固定子鉄心の磁気中心より上方にずらして配置されるもので、回転子鉄心と固定子鉄心の間に作用する磁気吸引力により、回転子に下向きの荷重が作用する。このことで、スラストボールベアリングの鋼球と上レースや下レースとの間に働く接触荷重が適正に維持され、騒音や振動の発生を防止する。
図1は、本発明の一実施の形態における密閉型圧縮機の縦断面図である。 図2は、本発明の一実施の形態における密閉型圧縮機のスラストボールベアリングの拡大図である。 図3は、本発明の一実施の形態における密閉型圧縮機の電動要素周辺の要部拡大図である。 図4は、従来の密閉型圧縮機の縦断面図である。 図5は、従来の密閉型圧縮機の要部分解斜視図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によってこの発明が限定されるものではない。
図1は、本発明の一実施の形態における密閉型圧縮機の縦断面図である。図2は、本発明の一実施の形態における密閉型圧縮機のスラストボールベアリングの拡大図である。図3は、本発明の一実施の形態における密閉型圧縮機の電動要素周辺の要部拡大図である。
図において、密閉容器102の内底部に潤滑油104を貯留するとともに、電動要素110と、これによって駆動される圧縮要素112とからなる圧縮機本体106がサスペンションスプリング108により密閉容器102内で弾性的に支持されている。また、密閉容器102には、温暖化係数の低い冷媒であるR600A(イソブタン)が充填されている。
密閉容器102には電動要素110に電源を供給するための電源端子113が取り付けられている。
まず、圧縮要素112について説明する。
圧縮要素112は電動要素110の上方に配設されている。
圧縮要素112を構成するシャフト119は、主軸部120と、主軸部120上端のアーム部121と、アーム部121上面から延出し、主軸部120と中心軸が異なり平行な偏心軸部122と備えている。
シリンダブロック124は、円筒形の内面を有する主軸受126を備え、主軸受126にシャフト119の主軸部120が回転自在に挿入され、支持されている。そして、圧縮要素112は、偏心軸部122に作用した荷重を偏心軸部122の下側に配置された主軸部120と主軸受126で支持する片持ち軸受の構成になっている。
また、シャフト119は主軸部120内部に設けた傾斜穴(図示せず)や主軸部120表面に設けた螺旋状のリード溝128などからなる給油機構129を備えている。
また、シリンダブロック124は円筒状の孔部であるシリンダ134を備えており、ピストン130がシリンダ134内に往復自在に挿入されている。
また、連結部136は、両端に設けた孔部がそれぞれピストン130に取り付けられたピストンピン138と偏心軸部122に嵌挿されることで、偏心軸部122とピストン130と連結している。
シリンダ134端面にはバルブプレート140が取り付けられ、シリンダ134およびピストン130とともに圧縮室142を形成する。さらに、バルブプレート140を覆って蓋をするようにシリンダヘッド144が固定されている。吸入マフラ146は、PBTなどの樹脂で成型され、内部に消音空間を形成し、シリンダヘッド144に取り付けられている。
主軸受126は、軸心と直角な平面部であるスラスト面152と、スラスト面152よりさらに上方に延長され、主軸部120に対向する内面を有する軸受延長部153とを有している。
そして、軸受延長部153の上側に上レース154が配置され、軸受延長部153の外径側且つ上レース154の下側に、ホルダー部158に保持された鋼球156、下レース160が配置され、スラストボールベアリング150が構成されている。
また、下レース160の下側とスラスト面152との間には、上下方向に弾性変形可能な弾性部材164が配置されている。
また、スラストボールベアリング150において、上レース154および下レース160は環状で金属製の平板であり、望ましくは熱処理を行ったバネ鋼などで形成され、上下の面が平行で、且つ表面は平滑に仕上げられている。
ホルダー部158は、ポリアミドなどの樹脂材料で形成され、環状の形状をなし、それぞれに鋼球156が転動自在に収納される複数の孔部159を有している。
次に、電動要素110について説明する。
電動要素110は、固定子114と回転子116とを備えた突極集中巻方式のDCブラシレスモータである。固定子114は、電磁鋼板を積層して形成される固定子鉄心115の複数の磁極歯(図示せず)に絶縁材176を介して巻線174を直接巻回している。回転子116は、固定子114の内径側に配置され、電磁鋼板を積層して形成される回転子鉄心117に永久磁石118を内蔵している。
DCブラシレスモータは永久磁石118により強い磁力を得られるため、永久磁石を用いない誘導モータに比べて、固定子鉄心115や回転子鉄心117の高さを低くでき、回転子116は誘導モータに比べて軽量である。
固定子114の巻線は、電源端子113を経由して密閉型圧縮機外の制御回路(図示せず)と導線により接続され、電動要素110は、20r/s程度の低速から、80r/s程度の高速までの広い運転範囲で駆動される。
回転子116は、回転子鉄心117の下側には、SUS304や真鍮などの非磁性の材料で形成されたフランジ部170が配置され、回転子鉄心117とフランジ部170はカシメピン172により固定されている。図3に詳細に示すように、カシメピン172が貫通しているフランジ部上部170Aの外径は、回転子鉄心117の外径より小さい略円盤形状であり、中心には主軸部120と係合する孔部を有している。また、フランジ部170の下側にはフランジ部上部170Aよりも外径が小さい延出部170Bを有し、フランジ部上部170Aと同様に中心には主軸部120と係合する孔部を有している。
回転子116は、フランジ部170を介して主軸部120に焼嵌め等の方法で固定されている。また、回転子鉄心117の内径側の円筒状の孔部であるラップ178の内部には、主軸受126が延出配置され、主軸受126の下端部126Aがフランジ部170のフランジ部上部170Aの上端面と近接対向している。
固定子鉄心115の高さはH1、回転子鉄心117の高さはH2であり、H2はH1より大きい。固定子114の磁気中心182と回転子116の磁気中心184はそれぞれの下端からH1/2、H2/2の高さであり、回転子鉄心117の磁気中心184は固定子鉄心115の磁気中心182より距離D1だけ、上方にずらして配置されている。
また、固定子鉄心115の下端より回転子鉄心117の下端はD2だけ上方にある。
以上のように構成された密閉型圧縮機について、以下その動作、作用を説明する。
電源端子113より電動要素110に通電されると、固定子114に発生する磁界により回転子116はシャフト119とともに回転する。主軸部120の回転に伴う偏心軸部122の偏心回転は、連結部136により変換され、ピストン130をシリンダ134内で往復運動させる。そして、圧縮室142が容積変化することで、密閉容器102内の冷媒を圧縮室142内に吸入し、圧縮する圧縮動作を行う。
この圧縮動作に伴う吸入行程において、密閉容器102内の冷媒は、吸入マフラ146を介して圧縮室142内に間欠的に吸入され、圧縮室142内で圧縮された後、高温高圧の冷媒は吐出配管148などを経由して密閉容器102からの冷凍サイクル(図示せず)へ送られる。
また、シャフト119下端は潤滑油104に浸漬しており、シャフト119が回転することにより、潤滑油104は給油機構129により、主軸部120などの各摺動部へ供給される。
回転子116の磁気中心184は固定子114の磁気中心182に対して、D1だけ上方にずらして配置されているので、固定子114と回転子116の間に作用する磁気吸引力により回転子116には重力方向の力が作用する。
さらに、固定子鉄心115の下端より回転子鉄心117の下端の方がD2だけ上方にずらして配置されているので、回転子116にはより強い下向きの磁気吸引力が作用する。
この結果、スラストボールベアリング150には、回転子116やシャフト119の重量による荷重に加え、磁気吸引力による下向きの荷重が作用することになり、鋼球156と上レース154や下レース160の接触部に常に適切な荷重を与えることができる。
従って、回転子116が軽量で、なおかつ高速運転を行う場合においても、接触状態を安定させることができるので、スラストボールベアリング150における騒音や振動の発生を防止することができる。また、鋼球156と上レース154や下レース160との滑りを防止し、転がり状態を一定に維持できるので、摩耗や剥離等の発生を防止し、信頼性を向上できる。
また、フランジ部上部170Aの外径は回転子鉄心117の外径より小さく、フランジ部上部170Aの外周と固定子鉄心115との隙間が広いので、フランジ部上部170Aと固定子鉄心115との間にはほとんど磁気吸引力が作用しない。その結果、固定子114と回転子116の間に作用する磁気吸引力が小さくなることがなく安定して働くので、スラストボールベアリング150の接触荷重の低下を防止し、より確実に騒音や振動の発生を防止するとともに、鋼球156と上レース154や下レース160との滑りを防止することで信頼性を向上することができる。
また、フランジ部170を非磁性の材料で形成することで、フランジ部上部170Aと固定子鉄心115との間に磁気吸引力が全く発生しないので、スラストボールベアリング150の接触荷重の低下をより確実に防止できる。さらに、回転子鉄心117の磁界の影響を受けても、フランジ部170に渦電流が発生することを防止できるので、電動要素110の効率が低下し、密閉型圧縮機の効率が低下することを防止することができる。
通常片持ち軸受では、シャフト119の偏心軸部122が連結部136より荷重を受けた場合、軸受の長さが短いと主軸受126の上下端で生じるモーメントによる荷重が大きくなり、摩擦が増え、高効率でかつ高信頼性の密閉型圧縮機を実現することは難しかった。
本発明では、主軸受126の多くの部分を回転子鉄心117の内部にオーバラップして配置させることで、主軸受126の長さを十分に確保しながら、圧縮機の全高を低くすることができる。
また、潤滑油104に冷媒が溶け込み、油面が上昇し、フランジ部170の下部の延出部170Bが潤滑油104に接触しても、延出部170Bの外径は回転子鉄心117の外径に比べ大幅に小さいので、潤滑油104を攪拌して騒音が発生したり、潤滑油104中の冷媒が発泡したりすることを防止できる。
従って、回転子鉄心117を主軸部120に直接固定する場合に比べ、フランジ部170を用いることで、より油面に近い位置に回転子116を配置することが可能になり、圧縮機の全高をさらに低くできる。
この結果、外形寸法を変えずに冷蔵庫の庫内容積を拡大するといった、密閉型圧縮機の使い勝手を向上することができる。
なお、本実施の形態ではフランジ部170を非磁性の材料としたが、焼結材料などの鉄系の材料とすることで、シャフト119と同じ鉄系の材料で形成することができる。この結果、フランジ部170をシャフト119と線膨張係数を同じにすることができるので、シャフト119に回転子116を固定する際に、焼嵌め固定などの方法を用いることが容易になる。
本発明は、密閉容器内に潤滑油を貯溜するとともに、固定子鉄心と巻線とを備えた固定子と、回転子鉄心と永久磁石と回転子鉄心の下方に配置されたフランジ部とを備えた回転子と、回転子と固定子からなる電動要素と、電動要素の上方に配置された圧縮要素とを収容する。また、圧縮要素は、主軸部と偏心軸部とを有するシャフトと、シリンダを備えたシリンダブロックと、シリンダの内部に往復動可能に挿設されたピストンと、ピストンと偏心軸部とを連結する連結部と、シリンダブロックに形成される。また、シャフトの主軸部を軸支する主軸受と、主軸受の上端にスラストボールベアリングが配置され、スラストボールベアリングは、複数の鋼球と、鋼球の上下に配設された上レースと下レースとを備える。回転子はフランジ部を介して主軸部に固定されるとともに、回転子鉄心の磁気中心が、固定子鉄心の磁気中心より上方にずらして配置される。
これにより、上レースや下レースとの間に働く接触荷重を適正に維持することで鋼球と上レースや下レースとの間の接触状態を安定させ、騒音や振動の発生を防止するとともに、鋼球と上レースや下レースの滑りを防止することで信頼性を向上することができる。
また、本発明は、密閉型圧縮機の回転子鉄心の下端が、固定子鉄心の下端より上方に配置する。この構成により、回転子鉄心と固定子鉄心との間の磁気吸引力をより確実に得ることができるので、スラストボールベアリングの接触荷重が低下することを防止し、より確実に騒音や振動の発生を防止する。さらに、鋼球とレースの滑りを防止することで信頼性を向上することができる。
また、本発明は、密閉型圧縮機のフランジ部の外径を回転子鉄心の外径より小さくする。この構成により、フランジ部と固定子鉄心との隙間が広がり、その間で作用する磁気吸引力を小さく抑えることで、スラストボールベアリングの接触荷重が低下することを防止する。そして、より確実に騒音や振動の発生を防止するとともに、鋼球と上レースや下レースの滑りを防止することで信頼性を向上することができる。
また、本発明は、密閉型圧縮機のフランジ部を非磁性の材料で形成する。この構成により、フランジ部が非磁性体のため、回転子鉄心の磁束の影響で、フランジ部に渦電流が発生することを防止できる。そして、電動要素の効率が低下し、密閉型圧縮機の効率が低下することを防止することができる。
また、本発明は、密閉型圧縮機の主軸受が回転子鉄心の内径側に延出するとともに、主軸受の下端部がフランジ部上部の上端面と近接対向する。この構成により、主軸受の長さを十分に確保することで運転時、主軸部と主軸受との間で発生する面圧の増加を抑制することができるので、信頼性を向上することができる。また、主軸受と回転子鉄心がオーバラップすることで、密閉型圧縮機の全高を低くすることで冷蔵庫の外形寸法が同じでも庫内容積を拡大するといった使い勝手を向上することができる。
以上のように、家庭用電気冷凍冷蔵庫に限らず、エアーコンディショナー、自動販売機やその他の冷凍装置等に広く適用できる。
2,102 密閉容器
4,104 潤滑油
6,106 圧縮機本体
10,110 電動要素
12,112 圧縮要素
14,114 固定子
16,116 回転子
19,119 シャフト
20,120 主軸部
21,121 アーム部
22,122 偏心軸部
24,124 シリンダブロック
26,126 主軸受
27 傾斜穴
28,128 リード溝
29,129 給油機構
30,130 ピストン
34,134 シリンダ
36,136 連結部
38,138 ピストンピン
40,140 バルブプレート
42,142 圧縮室
44,144 シリンダヘッド
46,146 吸入マフラ
50,150 スラストボールベアリング
52,152 スラスト面
54,154 上レース
56,156 鋼球
58,158 ホルダー部
60,160 下レース
115 固定子鉄心
117 回転子鉄心
118 永久磁石
126A 下端部
170 フランジ部
170A フランジ部上部
170B 延出部
174 巻線
178 ラップ
182,184 磁気中心

Claims (5)

  1. 密閉容器内に潤滑油を貯溜するとともに、固定子鉄心と巻線とを備えた固定子と、回転子鉄心と永久磁石と前記回転子鉄心の下方に配置されたフランジ部とを備えた回転子と、前記回転子と前記固定子からなる電動要素と、前記電動要素の上方に配置された圧縮要素とを収容し、前記圧縮要素は、主軸部と偏心軸部とを有するシャフトと、シリンダを備えたシリンダブロックと、前記シリンダの内部に往復動可能に挿設されたピストンと、前記ピストンと前記偏心軸部とを連結する連結部と、前記シリンダブロックに形成され、前記シャフトの前記主軸部を軸支する主軸受と、前記主軸受の上端にスラストボールベアリングが配置され、前記スラストボールベアリングは、複数の鋼球と、前記鋼球の上下に配設された上レースと下レースとを備え、前記回転子は前記フランジ部を介して前記主軸部に固定されるとともに、前記回転子鉄心の磁気中心が、前記固定子鉄心の磁気中心より上方にずらして配置された密閉型圧縮機。
  2. 前記回転子鉄心の下端が、前記固定子鉄心の下端より上方に配置された請求項1に記載の密閉型圧縮機。
  3. 前記フランジ部の外径を前記回転子鉄心の外径より小さくした請求項1または2のいずれか一項に記載の密閉型圧縮機。
  4. 前記フランジ部を非磁性の材料で形成した請求項1または2のいずれか一項に記載の密閉型圧縮機。
  5. 前記主軸受が前記回転子鉄心の内径側に延出するとともに、前記主軸受の下端部が前記フランジ部上部の上端面と近接対向する請求項1または2のいずれか一項に記載の密閉型圧縮機。
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