JPWO2013186860A1 - 巻取り装置 - Google Patents

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喜八郎 西田
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Abstract

巻取り装置は、1本のワイヤ(W)を円形のフォーマ(13)の外周において列方向及び段方向に整列した状態で巻き取ることによりビードリング(B)を形成する。装置フレーム(11)には、フォーマ(13)の外周上のワイヤ(W)を押圧するためのローラ(16)がワイヤ(W)の列方向及び段方向に移動可能に設けられている。フォーマ(13)の回転と同期して回転するカム軸(18)上には、カム面(22a)を有する円形のカム(20)が支持されている。カム(20)のカム面(22a)にはローラ(16)と一体にワイヤ(W)の列方向及び段方向に移動するカムフォロワ(17)が係合し、これにより、カム面(22a)の作用によってローラ(16)がワイヤ(W)の列方向に移動される。

Description

この発明は、1本のワイヤを円形のフォーマの外周において列方向及び段方向に整列した状態で巻き取ることによりビードリングを形成する巻取り装置に関するものである。
一般に、この種の巻取り装置においては、フォーマの外周と対応する位置にワイヤの位置を規制するためのローラがフォーマの軸方向及び径方向、すなわちワイヤの列方向及び段方向に移動可能に設けられている。そして、このローラは、フォーマが1回転してフォーマの外周にワイヤが1周分巻き取られるごとに、アクチュエータによりワイヤの列方向に1ピッチずつ移動されるようになっている。
特開2009-12326号公報
前記した従来の巻取り装置においては、ワイヤを押圧するためのローラがアクチュエータの回転によりワイヤの列方向に移動されるようになっている。このため、アクチュエータをフォーマの回転に同期して回転制御するための複雑な制御構成が必要である。また、アクチュエータがパルスモータやサーボモータの場合、瞬電で暴走した場合など同モータが脱調したりすると、その後の回転制御が困難になり、ビードリングの巻取りに支障を来たし易いという問題があった。
この発明は、このような従来の技術に存在する問題点に着目してなされたものである。その目的は、フォーマの外周上のワイヤを押圧するためのローラを簡単な機械的構成によりフォーマの回転に同期してワイヤの列方向に移動させることができて、ワイヤの巻取り運転を支障なく実行することができる巻取り装置を提供することにある。
上記の目的を達成するために、この発明は、1本のワイヤを円形のフォーマの外周において列方向及び段方向に整列した状態で巻き取ることによりビードリングを形成する巻取り装置において、前記列方向及び段方向に移動可能に装置フレームに設けられた、前記フォーマの外周上のワイヤを押圧するためのローラと、前記フォーマの回転と同期して回転するカム軸上に支持された複数のカム面を有する円形のカムと、前記カムのカム面に係合し、前記ローラと一体に前記ワイヤの列方向及び段方向に移動するカムフォロワとを備え、前記ローラは前記カム面の作用によって前記ワイヤの列方向に移動されることを特徴とする巻取り装置を提供する。
この発明の巻取り装置においては、フォーマが1回転してフォーマの外周にワイヤが1周分巻き取られるごとに、フォーマの回転に同期して所定角度だけ回転するカム上のカム面の作用により、ワイヤを押圧するためのローラがカムフォロワを介してワイヤの列方向に1ピッチずつ移動される。よって、カム及びカムフォロワという簡単な機械的構成により、フォーマの回転に同期してローラをワイヤの列方向へ的確に移動させることができる。また、ローラの移動がカム及びカムフォロワからなる機械的構成により行われるようになっているため、停電により巻取り装置の運転が停止した場合、カムフォロワが停止時の位置でカムのカム面上に接触した状態で保持される。よって、停電が復旧したときにワイヤの列方向へのローラの移動をカム面の作用で継続して行うことができて、巻取り装置の運転を支障なく再開することができる。
前記の構成において、前記カムが1回転する間に1つのビードリングが形成されるように、前記カム面の数は設定されることが好ましい。
前記の構成において、巻取り装置は、前記フォーマの回転と同期して回転する駆動歯車を備えることが好ましい。この場合、前記カムはカム軸に対して着脱可能である。また、前記カムは、カム面が形成された円盤状の本体と、その本体の側面に固定された被動歯車とによって構成される。前記駆動歯車は、前記被動歯車に対して離間可能に噛合する。
前記の構成において、巻取り装置は、前記ワイヤの巻取り終了時に、カムフォロワをカム面上の巻取り終了位置から巻取り開始位置にまで移動させるための駆動部材を備えることが好ましい。
前記の構成において、前記カム面がフォーマの軸方向に向いていることが好ましい。
以上のように、この発明によれば、フォーマの外周上のワイヤを押圧するためのローラを、簡単な機械的構成によりフォーマの回転に同期してワイヤの列方向に移動させることができて、不都合な事態を回避することができるという効果を発揮する。
この発明の一実施形態の巻取り装置を示す概略構成図。 図1の2−2線における断面図。 図1の3−3線における断面図。 図3の4−4線において断面にしてカム面を展開状態で示す部分拡大断面図。 図1の巻取り装置により形成されるビードリングの拡大断面図。 図5のビードリングにおけるワイヤの巻終り端部を模式化して示す部分平面図。
以下に、この発明を具体化した巻取り装置の一実施形態を図1〜図7に従って説明する。
図1に示すように、巻取り装置の装置フレーム11にはモータ12が配置されている。モータ12におけるモータ軸12aの一端にはネジ部12bが設けられている。ネジ部12bにはフォーマ13がナット14により着脱可能に取り付けられている。フォーマ13の外周には溝部13aが形成されている。巻取り装置は、モータ12によりフォーマ13を一方向に回転させながら、フォーマ13の溝部13a内で1本のワイヤWを列方向及び段方向に整列した状態で巻き取ることにより、図5に示すような断面形状を有するビードリングBを形成する。
フォーマ13の溝部13aと対応する位置において、装置フレーム11には支持部材15が支持されている。支持部材15は、フォーマ13の軸方向及び径方向、すなわちワイヤWの列方向及び段方向に移動可能である。支持部材15の一端部には、ワイヤWをフォーマ13の溝部13a内に向かって押圧するためのローラ16が回転可能に支持されている。支持部材15の他端部には、後述するカム20のカム面22aに係合可能なローラよりなるカムフォロワ17が回転可能に支持されている。
図1〜図3に示すように、カムフォロワ17と対応する位置において、装置フレーム11にはカム軸18が軸受19を介して回転可能に支持されている。カム軸18の先端にはネジ部18aが設けられている。ネジ部18aには、側面円形状のカム20がナット21により着脱可能に取り付けられている。カム20は円盤状の本体22を有している。本体22の周縁には、互いに異なる高さの部分を有する壁部が折り曲げ形成されており、この壁部の頂面がカムフォロワ17と係合可能なカム面22aを構成している。カム面22aは、フォーマ13の軸方向、すなわちモータ軸12aの延長方向に向いている。本体22のカム面22aと反対側の側面には被動歯車23が固定されている。
装置フレーム11と支持部材15との間には、支持部材15を一方向に移動付勢するためのバネ24が設けられている。このバネ24の付勢力によりカムフォロワ17がカム20のカム面22aに係合され、カム20の回転に伴ってカム面22aの作用により、ローラ16がワイヤWの列方向に移動される。
この実施形態の場合、ビードリングBは、フォーマ13を24回転させてワイヤWをフォーマ13の周りに24回巻き取ることにより形成される。カム20は、フォーマ13が24回転する間に1回転する。すなわち、フォーマ13が1回転する間にカム20は15度だけ回転する。カム面22aは15度ごとに本体22からの距離が変化する。換言すれば、カム面22aは、隣り合う部分とはそれぞれ本体22からの距離が異なる24つの部分を有している。よって、カム20が1回転する間に1つのビードリングBが形成されるように、カム面22aの同部分の数がワイヤWの巻取り数に応じて設定されている。カム面22aの各部分は、本体22からの距離に応じて、カムフォロワ17を介して支持部材15をフォーマ13の軸方向に移動させる。図4に示すように、カム面22aのうち巻取り開始部分22a−1,22a−2は、カム面22aの巻取り終了部分22a−23,22a−24に連続して位置するように設けられている。
図1及び図2に示すように、カム20の被動歯車23とモータ12との間において、装置フレーム11には伝達軸25が軸受26を介して回転可能に支持されている。伝達軸25上には、第2伝達歯車28、及びその第2伝達歯車28と一体に回転される第3伝達歯車29が固定されている。フォーマ13が取り付けられている端部とは反対側のモータ軸12aの他端部には第1伝達歯車27が設けられており、第2伝達歯車28はこの第1伝達歯車27に噛合する。伝達軸25の先端には、伝達軸25と相対回転可能にレバー30が支持されている。レバー30の自由端には支持軸31が支持されている。支持軸31の基端には、第3伝達歯車29に常に噛合するとともにカム20の被動歯車23に対して離間可能に噛合する駆動歯車32が回転可能に支持されている。そして、駆動歯車32が被動歯車23に噛合した状態で、モータ12によりフォーマ13が回転されると、前記各歯車27,28,29,32,23を介して、カム20がフォーマ13と同期して回転される。これら歯車のギヤ比の設定により、この実施形態の場合、フォーマが1回転する間にカム20が15度だけ回転するようになっている。
図1及び図2に示すように、前記支持軸31と対応する位置において、装置フレーム11には規制板33が立設されている。規制板33には支持軸31の先端部を挿通するための円弧状のガイド溝33aが形成されている。そして、支持軸31の先端部が規制板33のガイド溝33aに挿通された状態で、レバー30が伝達軸25を中心に回動されることにより、駆動歯車32は、カム20の被動歯車23に対して噛合する噛合位置と被動歯車23から離間した離間位置との間を移動する。支持軸31の先端にはネジ部31aが設けられており、このネジ部31aにナット34を螺合させて規制板33に対して締め付けることにより、レバー30を回動不能にすること、すなわち駆動歯車32を噛合位置又は離間位置に保持することができる。
図1に示すように、前記ローラ16及びカムフォロワ17を支持する支持部材15と対応する位置において、装置フレーム11上には駆動部材としてのシリンダ35が配置されている。カム20が1回転してビードリングBの形成が終了した時点、すなわちワイヤWの巻取りが終了した時点で、このシリンダ35を突出動作させることにより、図4に示すように、カム面22aの巻取り終了部分22a−24上にあるカムフォロワ17を巻取り終了位置P1から巻取り開始位置P2にまで移動させることができる。
図4に示すように、カム面22aの巻取り終了部分22a−24には、段差部36が形成されている。ビードリングBの形成が終了したとき、カムフォロワ17はこの段差部36の作用により最も低い巻取り終了位置P1に配置される。このため、図6に示すように、ワイヤWの巻終り端部WaはビードリングBの外側縁から外方にわずかに折り曲げられるようになっている。巻取り終了部分22a−24と隣接するカム面22aの巻取り開始部分22a−1には、巻取り終了位置P1から巻取り開始位置P2に移動されるカムフォロワ17との干渉を回避するための傾斜面37が形成されている。
次に、前記のように構成された巻取り装置の作用を説明する。
図1及び図2に示す状態では、駆動歯車32がカム20の被動歯車23に噛合する位置にレバー30が配置されている。この状態で、モータ12が回転されると、フォーマ13が一方向に回転されて、ワイヤWがローラ16により押圧されながらフォーマ13の外周の溝部13a内に巻き取られる。また、モータ12の回転により、歯車27,28,29,32,23を介してカム20がフォーマ13と同期して図4の矢印方向に回転される。その結果、カムフォロワ17がカム20のカム面22a上に接触係合した状態で、支持部材15及びローラ16がフォーマ13の軸方向に移動する。したがって、フォーマ13が1回転してフォーマ13の外周の溝部13aにワイヤWが1周分巻き取られるごとに、カム面22aの作用によって、ローラ16がワイヤWの列方向に1ピッチずつ移動される。こうしてフォーマ13上に巻き取られたワイヤWの列数が所定の数に達すると、図示しない移動手段により支持部材15を介して、ローラ16がワイヤWの段方向に1ピッチ移動される。これが繰り返されることにより、図5に矢印で示す順番でワイヤWがフォーマ13の溝部13a内において列方向及び段方向に整列され、その結果、ビードリングBが形成される。
そして、ビードリングBの形成が終了したときには、図4に示すように、カム面22aの巻取り終了部分22a−24に設けられた段差部36に係合することによってカムフォロワ17が巻取り終了位置P1に配置される。これにより、図6に示すように、ワイヤWの巻終り端部WaはビードリングBの外側縁から外方にわずかに折り曲げられる。
その後、シリンダ35を突出動作させることにより、図4に示すように、カム面22aの巻取り終了部分22a−24上にあるカムフォロワ17を巻取り終了位置P1から巻取り開始位置P2にまでカム面22aの作用によることなく移動させる。これにより、次のビードリングBの形成に備えられる。
なお、カム20の周面には、回転位置の原点を示す図示しないマークが付されている。カムフォロワ17がカム面22aの巻取り終了部分22a−24の終端にまで達したときに、図示しないセンサによって前記マークが検出されることにより、カム20及びフォーマ13の回転が一時的に停止される。そして、フォーマ13上に形成されたビードリングBはこの停止中に巻取り装置から搬出される。
一方、ビードリングBの形成途中において、停電によりモータ12が停止した場合には、フォーマ13及びカム20の回転が停止される。このとき、カムフォロワ17は、停止時の位置でカム20のカム面22a上に接触係合した状態で保持される。よって、停電が復旧したときには、カム20が再び回転されることにより、その後のカム面22aの作用によりワイヤWの列方向へのローラ16の移動が継続して支障なく行われる。
フォーマ13上に形成するビードリングBの巻径や断面形状等を変更する場合には、モータ12のモータ軸12a上のフォーマ13を、溝部13aの径寸法や断面形状等が異なる別のフォーマ13と交換する。さらに、支持軸31の先端のネジ部31aに螺合しているナット34を弛め、図2に二点鎖線で示すように、駆動歯車32がカム20の被動歯車23から離間する位置にまでレバー30を移動させる。これにより、カム軸18上のカム20を、カム面22aの形状や被動歯車23のギヤ比が異なる別のカム20と交換することが可能になる。新しいカム20をカム軸18に取り付けた後、駆動歯車32が新しいカム20の被動歯車23と噛合するまでレバー30を移動させ、ナット34を規制板33に対して締め付ける。以上のようにして、形成するビードリングBに応じたカム20への交換を容易に行うことができる。
従って、この実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1) この巻取り装置は、1本のワイヤWを円形のフォーマ13の外周において列方向及び段方向に整列した状態で巻き取ることによりビードリングBを形成する。装置フレーム11には、フォーマ13の外周上のワイヤWを押圧するためのローラ16がワイヤWの列方向及び段方向に移動可能に設けられている。フォーマ13の回転と同期して回転するカム軸18上には、カム面22aを有する円形のカム20が支持されている。カム20のカム面22aにはローラ16と一体に前記列方向及び段方向に移動するカムフォロワ17が係合し、これにより、カム面22aの作用によってローラ16がワイヤWの列方向に移動される。
このため、この巻取り装置では、フォーマ13が1回転してフォーマ13の外周にワイヤWが1周分巻き取られるごとに、フォーマ13の回転に同期して所定量角度だけ回転するカム20上のカム面22aの作用により、ローラ16がカムフォロワ17を介してワイヤWの列方向に1ピッチずつ移動される。よって、カム20及びカムフォロワ17からなる簡単な機械的構成により、フォーマ13の回転に同期してローラ16をワイヤWの列方向へ的確に移動させることができる。また、ローラ16の移動がカム20及びカムフォロワ17からなる機械的構成により行われるようになっているため、停電により巻取り装置の運転が停止した場合、カムフォロワ17が停止時の位置でカム20のカム面22a上に接触した状態で保持される。よって、停電が復旧したときにワイヤWの列方向へのローラ16の移動をカム面22aの作用で継続して行うことができて、巻取り装置の運転を支障なく再開することができる。
(2) この巻取り装置においては、カム20が1回転する間に1つのビードリングBが形成されるように、カム面22aの数が設定されている。このため、カム20が1回転するごとに、そのカム20上のカム面22aの作用により、ローラ16をワイヤWの列方向に1ピッチずつ順に移動させて、1本のビードリングBの形成を行うことができる。
(3) この巻取り装置は、フォーマ13の回転と同期して回転する駆動歯車32を備えている。カム20はカム軸18に対して着脱可能である。また、カム20は、カム面22aが形成された円盤状の本体22と、その本体22の側面に固定された被動歯車23とによって構成されている。駆動歯車32は、被動歯車23に対して離間可能に噛合している。このため、フォーマ13上に形成するビードリングBの巻径や断面形状等を変更する場合などカム20を交換する必要があるときには、駆動歯車32をカム20の被動歯車23から離間させることにより、カム20をカム軸18から容易に取り外すことができる。
(4) この巻取り装置は、ワイヤWの巻取り終了時に、カムフォロワ17をカム面22a上の巻取り終了位置P1から巻取り開始位置P2にまで移動させるための駆動部材としてシリンダ35を備えている。このため、ワイヤWの巻取り終了時に、シリンダ35によりカムフォロワ17を巻取り終了位置P1から巻取り開始位置P2にまでカム面22aの作用によることなく迅速に移動させて、次のビードリングBの形成に備えることができる。
(5) この巻取り装置においては、カム面22aがフォーマ13の軸方向に向いている。これにより、カム面22aによるローラ16の移動がビードリングBの列方向に一致するため、カム面22aとローラ16との間に運動変換機構を設ける必要がなく、構成が簡単になる。
(変更例)
なお、前記実施形態は、次のように変更して具体化することも可能である。
・ カム20の本体22の形状やカム面22aの形成位置を任意に変更してもよい。例えば、前記実施形態では、カム面22aをフォーマ13の軸方向に向くようにカム20に形成したが、カム20の外周面にカム面22aを形成してもよい。この場合、カム20のカム軸18は図1の上下方向に延びるように配置されることが好ましい。
・ モータ12を、モータ軸の回転速度を減速可能なギヤドモータで構成してもよい。この場合、ギヤドモータのモータ軸の両端をモータハウジングから突出させて、そのモータ軸の一端にフォーマ13を支持させるとともに、他端にカム20を支持させる。
11…装置フレーム、12…モータ、13…フォーマ、15…支持部材、16…ローラ、17…カムフォロワ、18…カム軸、20…カム、22…本体、22a…カム面、23…被動歯車、27,28,29…伝達歯車、30…レバー、32…駆動歯車、35…駆動部材としてのシリンダ、W…ワイヤ、B…ビードリング、P1…巻取り終了位置、P2…巻取り開始位置。

Claims (5)

  1. 1本のワイヤを円形のフォーマの外周において列方向及び段方向に整列した状態で巻き取ることによりビードリングを形成する巻取り装置において、
    前記列方向及び段方向に移動可能に装置フレームに設けられた、前記フォーマの外周上のワイヤを押圧するためのローラと、
    前記フォーマの回転と同期して回転するカム軸上に支持された複数のカム面を有する円形のカムと、
    前記カムのカム面に係合し、前記ローラと一体に前記列方向及び段方向に移動するカムフォロワとを備え、前記ローラは前記カム面の作用によって前記列方向に移動されることを特徴とする巻取り装置。
  2. 前記カムが1回転する間に1つのビードリングが形成されるように、前記カム面の数が設定されていることを特徴とする請求項1に記載の巻取り装置。
  3. 前記カムはカム軸に対して着脱可能であり、前記カムは、カム面が形成された円盤状の本体と、その本体の側面に固定された被動歯車とによって構成され、前記被動歯車に対して離間可能に噛合して前記フォーマの回転と同期して回転する駆動歯車を備えることを特徴とする請求項1または2に記載の巻取り装置。
  4. 前記ワイヤの巻取り終了時に、カムフォロワをカム面上の巻取り終了位置から巻取り開始位置にまで移動させるための駆動部材を備えることを特徴とする請求項1〜3のうちのいずれか一項に記載の巻取り装置。
  5. 前記カム面がフォーマの軸方向に向いていることを特徴とする請求項1〜4のうちのいずれか一項に記載の巻取り装置。
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