JPWO2013140673A1 - エレベータ - Google Patents

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Abstract

この発明は、非常止め装置の作動時にガイドレールに作用する軸圧縮荷重を低減し、ガイドレールの断面寸法の小型化を可能とし、ガイドレールの低コスト化を実現できるエレベータを得る。本発明によるエレベータは、それぞれ昇降路(10)に固定されて所定の間隔で上下方向に複数配設されたブラケット(11)と、ブラケット(11)のそれぞれにレールクリップ(15)を介して保持されて昇降路(10)内に上下方向に延設されたガイドレール(12)と、ガイドレール(12)に案内されて昇降路(10)内に昇降可能に配設された乗りかご(1)と、乗りかご(1)の上部および下部に配設された非常止め装置(9)と、を備え、ブラケット(11)間の間隔(L1)が非常止め装置(9)間の間隔(L2)より狭い。

Description

この発明は、エレベータに関し、特に非常止め装置がかごの上下に配置されたエレベータにおけるガイドレールの保持構造に関するものである。
従来のエレベータにおいては、かごおよびつり合い重りが昇降路内に上下方向に延設されたガイドレールに案内されて昇降する。ガイドレールは昇降路の壁面に設けられたブラケットにレールクリップを介して支持されている。非常止め装置はかご下に設置され、ロープ切れなどにより生じたかご落下速度の増大に対して作動し、かごの落下を阻止する。
近年、かごの速度の高速化およびかごの大型化が求められており、この要求に応えるには、非常止め装置を大型化する必要があった。そして、この非常止め装置の大型化は、ガイドレールのサイズの大型化をもたらし、非常止め装置およびガイドレールのコスト増大につながるという問題があった。
このような状況を鑑み、非常止め装置をかごに複数組設置し、各組の非常止め装置の制動能力を小さくし、非常止め装置の大型化を抑えることが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平1−299179号公報
特許文献1では、非常止め装置がかごに複数組設置されているので、各組の非常止め装置に要求される制動力が小さくなり、非常止め装置を小型化することができる。
しかし、各組の非常止め装置が小型化しても、非常止め装置の作動時に、ガイドレールに作用する軸圧縮荷重は変わらない。つまり、かごの速度の高速化およびかごの大型化に伴い、非常止め装置の作動時に、ガイドレールに作用する軸圧縮荷重は大きくなり、ガイドレールのサイズの大型化をもたらすという不具合は解消されない。
この発明は、このような課題を解決するためになされたものであって、非常止め装置の作動時にガイドレールに作用する軸圧縮荷重を低減し、ガイドレールの断面寸法の小型化を可能とし、ガイドレールの低コスト化を実現できるエレベータを得ることを目的とする。
この発明によるエレベータは、それぞれ昇降路に固定されて所定の間隔で上下方向に複数配設されたブラケットと、上記ブラケットのそれぞれにレール保持装置を介して保持されて上記昇降路内に上下方向に延設されたガイドレールと、上記ガイドレールに案内されて上記昇降路内に昇降可能に配設された乗りかごと、上記乗りかごの上部および下部に配設された非常止め装置と、を備え、上記ブラケット間の間隔が上記非常止め装置間の間隔より狭い。
この発明によれば、非常止め装置が乗りかごの上部および下部に配設され、かつブラケット間の間隔が非常止め装置間の間隔より狭いので、上部および下部の非常止め装置により分散された軸圧縮力をレール保持装置で負担することになり、ガイドレールにかかる軸圧縮力が低減され、ガイドレールの断面寸法を小型化でき、ガイドレールの低コスト化を実現できる。
この発明の実施の形態1に係るエレベータの構成を模式的に示す断面図である。 この発明の実施の形態1に係るエレベータにおけるガイドレールの保持構造を説明する要部斜視図である。 この発明の実施の形態1に係るエレベータにおけるレールクリップを示す斜視図である。 図3のIV−IV矢視断面図である。 図4のV−V矢視断面図である。 この発明の実施の形態2に係るエレベータにおけるガイドレールの保持構造を説明する要部斜視図である。 この発明の実施の形態2に係るエレベータにおけるレール保持装置の構成を説明する分解斜視図である。 この発明の実施の形態3に係るエレベータにおけるレール保持装置を示す斜視図である。 この発明の実施の形態3に係るエレベータにおけるレール保持装置の取付け状態を説明する要部側面図である。 この発明の実施の形態3に係るエレベータにおける非常止め装置作動時のレール保持装置の動作を説明する要部側面図である。
以下、本発明のエレベータの好適な実施の形態につき図面を用いて説明する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1に係るエレベータの構成を模式的に示す断面図、図2はこの発明の実施の形態1に係るエレベータにおけるガイドレールの保持構造を説明する要部斜視図、図3はこの発明の実施の形態1に係るエレベータにおけるレールクリップを示す斜視図、図4は図3のIV−IV矢視断面図、図5は図4のV−V矢視断面図である。
図1において、乗りかご1は、かご室2と、かご室2を支持するかご枠4と、を備えている。かご枠4は、かご室2のかご床の真下に、防振部材としての防振ゴム3を介して配設され、かご室2の荷重を支持する下枠5と、かご室2の天井の上部に配設される上枠6と、かご室2の両側に直立して配設され、下枠5と上枠6とを連結する縦枠7と、を備えている。そして、ガイド装置8がかご枠4の上下左右の4箇所に配設されている。さらに、非常止め装置9がかご枠4の上下左右の4箇所に配設されている。
ブラケット11は、昇降路10に設けられた梁(図示せず)に取り付けられて、昇降路10内に所定の間隔(L1)をもって上下方向に複数配設されている。一対のガイドレール12は、それぞれ、頭部13とフランジ部14とからなる概略断面T字状に作製され、レールクリップ15によりブラケット11のそれぞれに連結されて、所定距離離れて、昇降路10内に上下方向に延設されている。ここで、ブラケット11の配設間隔L1は乗りかご1の上下に配設された非常止め装置9間の間隔L2より短くなっている。
このように構成されたエレベータでは、乗りかご1が、ガイド装置8を一対のガイドレール12の頭部13のそれぞれに係合させ、つり合い重り(図示せず)とともに、駆動綱車(図示せず)に巻き掛けられた主ロープ(図示せず)に懸架され、ガイドレール12に案内されて昇降路10内に昇降可能に配設される。なお、つり合い重りは、つり合い重り用のガイドレール(図示せず)に案内されて昇降する。また、ガイド装置8および非常止め装置9は周知であるので、その構成についての説明を省略する。
つぎに、ガイドレール12の保持構造について図2乃至図5を参照しつつ説明する。
レールクリップ15は、図3に示されるように、所定厚みの鋼板を折り曲げて作製され、ブラケット11に取り付けられる矩形平板状の取付部16と、ガイドレール12のフランジ部14を押圧する矩形平板状の押圧部17と、矩形平板状の長辺方向を平行として取付部16と押圧部17とを連結する連結部18と、からなる概略Z状に成形されている。ボルト挿通穴19が、取付部16の中央部に形成されている。
押圧部17には、押圧部17の矩形平板状の長辺方向と直交する切り込み20が長辺方向に所定の間隔で互いに平行に3つ形成されている。そして、押圧部17の切り込み20の一側が裏面側に押し出されて膨出部21が形成されている。膨出部21の切り込み20と直交する断面形状は、図4に示されるように、切り込み20に向って滑らかに変位してフランジ部14側に延出する形状となっている。また、膨出部21の切り込み20と平行な断面形状は、図5に示されるように、フランジ部14側に凸状に滑らかに湾曲した形状となっている。なお、膨出部21は、塑性変形の押し出し加工などにより作製される。
レールクリップ15は、押圧部17をガイドレール12の一方のフランジ部14上に載せ、取付部16をブラケット11に宛がう。そして、ボルト22を取付部16に形成されたボルト挿通穴19とブラケット11に形成されたボルト挿通穴(図示せず)に差し込み、ブラケット11から延出したボルト22の軸部にナット(図示せず)を螺着する。ついで、ナットを締め付けて、取付部16およびフランジ部14をブラケット11に締着固定する。同様に、ガイドレール12の他方のフランジ部14を、レールクリップ15、ボルト22およびナットを用いてブラケット11に締着固定する。これにより、ガイドレール12が、図2に示されるように、レールクリップ15を介してブラケット11に支持される。このように取り付けられたレールクリップ15では、押圧部17に形成された切り込み20の方向は水平方向となり、押圧部17の切り込み20の下部側をフランジ部14側に膨出された膨出部21が、フランジ部14に当接している。
レールクリップ15は、ボルト22とナットの締着力により、板ばねとして作用し、膨出部21がフランジ部14に押付けられる。そこで、レールクリップ15は弾性変形し、ガイドレール12の水平変位が拘束される。また、レールクリップ15の弾性変形による押付力が膨出部21を介してフランジ部14に作用し、膨出部21とフランジ部14との間に発生する摩擦力により、ガイドレール12が上下方向に支持される。なお、レールクリップ15、ボルト22およびナットがレール保持装置を構成する。
ここで、建物では、竣工時からの居住空間の重量増加にともない、階床間で沈下が生じる。この階床間での沈下は、建物に固定されているブラケット11、さらにはブラケット11に固定されているレールクリップ15の下降をもたらす。そして、レールクリップ15の下降は、膨出部21とフランジ部14との間に発生する摩擦力を介してフランジ部14に伝達され、ガイドレール12を軸方向に圧縮させる力(軸圧縮力)がガイドレール12に作用する。そして、過度の軸圧縮力がガイドレール12に作用すると、ガイドレール12が座屈することになる。
この膨出部21は、切り込み20と直交する断面、すなわち鉛直方向を含む断面が下方から切り込み20に向って滑らかにフランジ部14側に変位する形状となっているので、レールクリップ15の下降力が過度に大きくなると、レールクリップ15はフランジ部14上を摺動して下方に移動する。すなわち、レールクリップ15は一定の摩擦力でフランジ部14上を下方に摺動する。これにより、過度の軸圧縮力がガイドレール12に作用することが無く、ガイドレール12の座屈の発生を抑制できる。
また、乗りかご1の異常下降速度を検知して非常止め装置9が作動すると、乗りかご1の荷重が非常止め装置9を介してガイドレール12に作用し、ガイドレール12が下方に移動しようとする。膨出部21は、鉛直方向を含む断面が下方から切り込み20に向ってフランジ部14側に変位する形状となっており、弾性変形した膨出部21の復元力は切り込み20側をフランジ部14側に変位させるように作用する。そこで、膨出部21の切り込み20側の端面縁部が、下方に移動するガイドレール12のフランジ部14に食い込むように作用し、大きな摩擦力が発生する。これにより、非常止め装置9の負担荷重としてガイドレール12に生じる軸圧縮荷重は、膨出部21の切り込み20側の端面縁部とフランジ部14との間に生じる摩擦力によって補償され、レールクリップ15より下方のガイドレール12の部位に伝達されない。
非常止め装置9が、乗りかご1の上下左右に配置されている。そこで、乗りかご1の左側および右側において、上下に配置されている非常止め装置9が同時に作動した場合、各非常止め装置9が負担する荷重は、例えば、非常止め装置9が乗りかご1の下方にのみ配置されている場合の半分となる。すなわち、乗りかご1の上下に配置されている非常止め装置9のそれぞれの制動能力は、乗りかご1の上下の一方のみに配置されている非常止め装置9の半分となり、非常止め装置9の小型化が可能となる。
ブラケット11の配設間隔L1が、乗りかご1の上下に配設された非常止め装置9間の間隔L2より短くなっている。そこで、非常止め装置9が作動したときには、乗りかご1の上下に配設された2つの非常止め装置9が上下方向に隣り合うレールクリップ15間に位置することはない。言い換えれば、上下方向に隣り合うレールクリップ15間には1つの非常止め装置9のみが存在する。これにより、乗りかご1の上部に配設されている非常止め装置9によりガイドレール12に生じる軸圧縮荷重は当該非常止め装置9の直ぐ下に位置するレールクリップ15により補償され、乗りかご1の下部に配設されている非常止め装置9によりガイドレール12に生じる軸圧縮荷重は当該非常止め装置9の直ぐ下に位置するレールクリップ15により補償される。したがって、上下方向に隣り合うレールクリップ15間のガイドレール12に生じる軸圧縮荷重は、非常止め装置9が乗りかご1の上下の一方のみに配置されている場合の半分となり、ガイドレール12の断面寸法を小型化でき、ガイドレール12の低コスト化を実現できる。
実施の形態2.
図6はこの発明の実施の形態2に係るエレベータにおけるガイドレールの保持構造を説明する要部斜視図、図7はこの発明の実施の形態2に係るエレベータにおけるレール保持装置の構成を説明する分解斜視図である。
図7において、レールクリップ25は、所定厚みの鋼板を折り曲げて作製され、ブラケット11に取り付けられる矩形平板状の取付部26と、ガイドレール12のフランジ部14を押圧する矩形平板状の押圧部27と、矩形平板状の長辺方向を平行として取付部26と押圧部27とを連結する連結部28と、からなる概略Z状に成形され、ボルト挿通穴29が、取付部26の中央部に形成されている。
表面プレート30は、所定厚みの鋼板を折り曲げて作製された矩形平板状の取付部31と、ガイドレール12のフランジ部14を押圧する矩形平板状の押圧部32と、矩形平板状の長辺方向を平行として取付部31と押圧部32とを連結する連結部33と、からなる概略Z状に成形され、ボルト挿通穴34が、取付部31の中央部に形成されている。そして、クサビ35が押圧部32の裏面に固定されている。さらに、裏面プレート36は所定厚みの鋼板を矩形平板状に作製され、一端側にボルト挿通穴37が形成されている。
連結プレート38は、所定厚みの鋼板を矩形平板状に作製され、一方の側部の一端側にU字状の切り欠き39aが形成され、一方の側部の他端側にJ字状の切り欠き39bが形成されている。なお、レールクリップ25、クサビ35が固定された表面プレート30、裏面プレート36、連結プレート38、ボルト22およびナットがレール保持装置を構成する。
つぎに、ガイドレール12の保持構造について図6を参照しつつ説明する。なお、説明の便宜上、ガイドレール12の一方のフランジ部14について説明するが、他方のフランジ部14も同様に支持されている。
レールクリップ25は、押圧部27をガイドレール12の一方のフランジ部14上に載せ、取付部26をブラケット11に宛がう。そして、ボルト22を取付部26に形成されたボルト挿通穴29とブラケット11に形成されたボルト挿通穴(図示せず)に差し込み、ブラケット11から延出したボルト22の軸部にナット(図示せず)を螺着して取り付けられる。
クサビ35をガイドレール12の一方のフランジ部14に向けて表面プレート30の押圧部32をフランジ部14上に載せ、裏面プレート36の他端側をフランジ部14の裏面に宛がう。そして、ボルト22をボルト挿通穴34、37に差し込み、裏面プレート36から延出したボルト22の軸部にナット(図示せず)を螺着して、クサビ35がガイドレール12のレールクリップ25の上部に取り付けられる。
連結プレート38はボルト22が切り欠き39a,39b内を通るようにレールクリップ25の取付部26とブラケット11との間、および表面プレート30の取付部31と裏面プレート36との間に介装される。
そして、ナットを締め付けて、レールクリップ25およびフランジ部14がブラケット11に締着固定され、表面プレート30と裏面プレート36が締着固定される。同時に、連結プレート38がレールクリップ25の取付部26とブラケット11との間に締着固定され、表面プレート30の取付部31と裏面プレート36との間に締着固定される。そして、レールクリップ25が弾性変形し、ガイドレール12の水平変位が拘束される。また、レールクリップ25の弾性変形による押付力が押圧部27を介してフランジ部14に作用し、押圧部27とフランジ部14との間に発生する摩擦力により、ガイドレール12が上下方向に支持される。さらに、表面プレート30が弾性変形し、表面プレート30の弾性変形による押付力がクサビ35を介してフランジ部14に作用し、クサビ35とフランジ部14との間に摩擦力が発生する。このとき、クサビ35とフランジ部14との間に発生する摩擦力が、押圧部27とフランジ部14との間に発生する摩擦力より大きくなっている。
なお、他の構成は上記実施の形態1と同様に構成されている。
この実施の形態2では、階床間での沈下により、建物に固定されているブラケット11、さらにはブラケット11に固定されているレールクリップ25の下降をもたらす。そして、レールクリップ25の下降は、押圧部27とフランジ部14との間に発生する摩擦力を介してフランジ部14に伝達され、軸圧縮力がガイドレール12に作用する。
そして、レールクリップ25の下降力が過度に大きくなると、レールクリップ25はフランジ部14上を摺動して下方に移動する。これにより、過度の軸圧縮力がガイドレール12に作用することが無く、ガイドレール12の座屈の発生を抑制できる。
また、このレールクリップ25の下降は、連結プレート38を介して表面プレート30に伝達され、クサビ35がレールクリップ25の下降に連動して下降する。これにより、レールクリップ25とクサビ35との間の距離が一定に保持される。
ついで、乗りかご1の異常下降速度を検知して非常止め装置9が作動すると、乗りかご1の荷重が非常止め装置9を介してガイドレール12に作用し、ガイドレール12が下方に移動しようとする。そして、ガイドレール12の下降力が大きくなると、ガイドレール12はレールクリップ25の押圧部27上を摺動して下方に移動する。
クサビ35とフランジ部14との間の摩擦力が押圧部27とフランジ部14との間の摩擦力より大きいので、クサビ35はガイドレール12に連動して下降する。そして、クサビ35の先端が押圧部27とフランジ部14との間に食い込み、この食い込み量が多くなるとともに当該部位での摩擦力が増大する。これにより、非常止め装置9の負担荷重としてガイドレール12に生じる軸圧縮荷重は、クサビ35の押圧部27とフランジ部14との間への食い込み部で生じる摩擦力によって補償される。
この実施の形態2においても、非常止め装置9が乗りかご1の上部および下部に配設され、かつブラケット11間の間隔が非常止め装置9間の間隔より狭くなっているので、上記実施の形態1と同様に、ガイドレール12にかかる軸圧縮力が低減され、ガイドレール12の断面寸法を小型化でき、ガイドレール12の低コスト化を実現できる。
実施の形態3.
図8はこの発明の実施の形態3に係るエレベータにおけるレール保持装置を示す斜視図、図9はこの発明の実施の形態3に係るエレベータにおけるレール保持装置の取付け状態を説明する要部側面図、図10はこの発明の実施の形態3に係るエレベータにおける非常止め装置作動時のレール保持装置の動作を説明する要部側面図である。
図8において、レールクリップ40は、所定厚みの鋼板を折り曲げて作製され、ブラケット11に取り付けられる矩形平板状の取付部41と、ガイドレール12のフランジ部14を押圧する矩形平板状の押圧部42と、矩形平板状の長辺方向を平行として取付部41と押圧部42とを連結する連結部43と、からなる概略Z状に成形され、ボルト挿通穴44が、取付部41の中央部に形成されている。摩擦力可変プレート45は、所定厚みの鋼板をU字に曲げて作製されている。
なお、レールクリップ40、摩擦力可変プレート45、ボルト22およびナット23がレール保持装置を構成する。
つぎに、ガイドレール12の保持構造について図9を参照しつつ説明する。なお、説明の便宜上、ガイドレール12の一方のフランジ部14について説明するが、他方のフランジ部14も同様に支持されている。
摩擦力可変プレート45の凸状の先端部をガイドレール12の一方のフランジ部14上に載せ、レールクリップ40の押圧部42を摩擦力可変プレート45上に載せ、取付部41をブラケット11に宛がう。そして、ボルト22を取付部41に形成されたボルト挿通穴44とブラケット11に形成されたボルト挿通穴(図示せず)に差し込み、ブラケット11から延出したボルト22の軸部にナット23を螺着して取り付けられる。そして、ナット23を締め付けて、取付部41およびフランジ部14がブラケット11に締着固定される。このとき、摩擦力可変プレート45は締着部を除いて、フランジ部14から浮いた状態となっている。
これにより、レールクリップ40が弾性変形し、ガイドレール12の水平変位が拘束される。また、レールクリップ40の弾性変形による押付力が押圧部42および摩擦力可変プレート45を介してフランジ部14に作用し、摩擦力可変プレート45とフランジ部14との間に発生する摩擦力により、ガイドレール12が上下方向に支持される。
なお、他の構成は上記実施の形態1と同様に構成されている。
この実施の形態3では、階床間での沈下により、建物に固定されているブラケット11、さらにはブラケット11に固定されているレールクリップ40の下降をもたらす。そして、レールクリップ40の下降は、摩擦力可変プレート45とフランジ部14との間に発生する摩擦力を介してフランジ部14に伝達され、軸圧縮力がガイドレール12に作用する。
そして、レールクリップ40の下降力が過度に大きくなると、摩擦力可変プレート45はレールクリップ40とともにフランジ部14上を摺動して下方に移動する。これにより、過度の軸圧縮力がガイドレール12に作用することが無く、ガイドレール12の座屈の発生を抑制できる。
ついで、乗りかご1の異常下降速度を検知して非常止め装置9が作動すると、乗りかご1の荷重が非常止め装置9を介してガイドレール12に作用し、ガイドレール12が下方に移動しようとする。このガイドレール12の下降力がレールクリップ40を介してブラケット11に伝達される。そこで、ブラケット11に曲げモーメントが作用し、図10に示されるように、曲げ変形が瞬間的にブラケット11に生じる。これにより、レールクリップ40の押圧部42が瞬間的に摩擦力可変プレート45上を滑りdだけ下降する。そこで、レールクリップ40の押圧部42が摩擦力可変プレート45のより湾曲度合いの大きい領域をフランジ部14に押圧することになり、摩擦力可変プレート45とフランジ部14との間に発生する摩擦力が増大する。これにより、非常止め装置9の負担荷重としてガイドレール12に生じる軸圧縮荷重は、摩擦力可変プレート45とフランジ部14との間に発生する摩擦力によって補償される。
この実施の形態3においても、非常止め装置9が乗りかご1の上部および下部に配設され、かつブラケット11間の間隔が非常止め装置9間の間隔より狭くなっているので、上記実施の形態1と同様に、ガイドレール12にかかる軸圧縮力が低減され、ガイドレール12の断面寸法を小型化でき、ガイドレール12の低コスト化を実現できる。
また、摩擦力可変プレート45がU字状に作製されているので、摩擦力可変プレート45のレールクリップ40からの外れが抑えられるとともに、ブラケット11が上向きに曲げ変形した場合においても、同様の効果が得られる。
なお、上記実施の形態3では、摩擦力可変プレート45がU字状に作製されているものとしているが、摩擦力可変プレートの形状はU字状に限定されず、押圧部とフランジ部との間に挟持されている部分より上側がフランジ部に接し、下側がフランジ部から浮き上がるJ字状でもよい。
また、上記各実施の形態では、非常止め装置が乗りかごの上下に配設されているものとしているが、非常止め装置は乗りかごの上下方向に2つ以上配設されてもよい。この場合、非常止め装置のさらなる小型化が図られる。
この発明によるエレベータは、それぞれ昇降路に固定されて所定の間隔で上下方向に複数配設されたブラケットと、上記ブラケットのそれぞれにレール保持装置を介して保持されて上記昇降路内に上下方向に延設されたガイドレールと、上記ガイドレールに案内されて上記昇降路内に昇降可能に配設された乗りかごと、上記乗りかごの上部および下部に配設された非常止め装置と、を備え、上記ブラケット間の間隔が上記非常止め装置間の間隔より狭く、上記レール保持装置は、上記ブラケットに締着固定される取付部および上記ガイドレールのフランジ部を押圧する押圧部を有するレールクリップを備え、上記ガイドレールが相対的に上記レールクリップに対して下方に移動する際に上記押圧部と上記フランジ部との間に発生する摩擦力が、該ガイドレールが相対的に該レールクリップに対して上方に移動する際に上記押圧部と上記フランジ部との間に発生する摩擦力より大きくなるように構成されている

Claims (5)

  1. それぞれ昇降路に固定されて所定の間隔で上下方向に複数配設されたブラケットと、
    上記ブラケットのそれぞれにレール保持装置を介して保持されて上記昇降路内に上下方向に延設されたガイドレールと、
    上記ガイドレールに案内されて上記昇降路内に昇降可能に配設された乗りかごと、
    上記乗りかごの上部および下部に配設された非常止め装置と、を備え、
    上記ブラケット間の間隔が上記非常止め装置間の間隔より狭いことを特徴とするエレベータ。
  2. 上記レール保持装置は、上記ブラケットに締着固定される取付部および上記ガイドレールのフランジ部を押圧する押圧部を有するレールクリップを備え、
    上記ガイドレールが相対的に上記レールクリップに対して下方に移動する際に上記押圧部と上記フランジ部との間に発生する摩擦力が、該ガイドレールが相対的に該レールクリップに対して上方に移動する際に上記押圧部と上記フランジ部との間に発生する摩擦力より大きくなるように構成されていることを特徴とする請求項1記載のエレベータ。
  3. 上記押圧部は、該押圧部に形成された水平方向の切り込みの下部側を上記フランジ部側に膨出させた、下部側から該切り込みに向って該フランジ部側に滑らかに変位する膨出部を備えていることを特徴とする請求項2記載のエレベータ。
  4. 上記レール保持装置は、
    上記ブラケットに締着固定される取付部および上記ガイドレールのフランジ部を押圧する押圧部を有するレールクリップと、
    上記レールクリップの上方に設置され、上記ガイドレールが相対的に該レールクリップに対して下方に移動する際には該ガイドレールに追従して下方に移動して上記押圧部と上記フランジ部との間に挿入されて該押圧部と該フランジ部との間に発生する摩擦力を増大させ、該ガイドレールが相対的に該レールクリップに対して上方に移動する際には該レールクリップに追従して下方に移動するクサビと、を備えていることを特徴とする請求項1記載のエレベータ。
  5. 上記レール保持装置は、
    上記ブラケットに締着固定される取付部および上記ガイドレールのフランジ部を押圧する押圧部を有するレールクリップと、
    上記押圧部と上記フランジ部との間に挟持され、該挟持部より上側に延出するとともに、該挟持部より下側では該フランジ部から浮いた状態となる摩擦力可変プレートと、を備えていることを特徴とする請求項1記載のエレベータ。
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