JP4434456B2 - エレベータのレールブラケット - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、エレベータかごのガイドレールを昇降路壁に取付け固定するためのエレベータのレールブラケットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般にロープ式エレベータにおいては、建物内にエレベータかごの昇降路を設け、この昇降路の壁部(以下、昇降路壁という)にレールブラケットを介してガイドレールを取付け、このガイドレールで案内されるエレベータかごを、巻上ロープを介して昇降駆動する構造となっている。
【0003】
図17は従来のエレベータ装置を示す概略構成図、図18は図17中のレールブラケットを拡大して示す側面図である。
図17において、10は建物内に設けられた昇降路、11はその昇降路壁、12は前記昇降路10に配置されたガイドレール、13はそのガイドレール12に沿って昇降駆動されるエレベータかご、14はそのエレベータかご13に取付けられ、前記ガイドレール12に接触して摺動または転動することで前記エレベータかご13を前記ガイドレール12に沿って案内するガイドシュー、15は前記エレベータかご13を吊持する昇降駆動系の巻上ロープ、16は前記ガイドレール12に取付けられたレール支持部材、17はそのレール支持部材16を介して前記ガイドレール12を前記昇降路壁11に固定するレールブラケットである。
【0004】
前記レールブラケット17は、図8に示すように、略L字形状に形成されているもので、詳しくは、その一方辺部が前記昇降路壁11に当接固定される固定部17a、他方辺部が前記ガイドレール12を支持するレール支持部17b、前記固定部17aと前記レール支持部17bとの連続部が折り曲げ部17cとなっているものである。
【0005】
かかるレールブラケット17において、前記折り曲げ部17cは、一般にレールブラケット17の板厚の1.5倍程度の曲げ半径で直角方向に折り曲げ形成されている。なお、図18において、100は前記レールブラケット17の固定部17aを前記昇降路壁11に取付け固定しているアンカーボルトである。
【0006】
次に動作について説明する。
エレベータかご13は昇降動作時にガイドシュー14を介してガイドレール12で案内されるが、その昇降動作時においては、前記ガイドレール12に対するガイドシュー14の摺動または転動によって前記ガイドレール12が振動し、この振動はレールブラケット17を介して昇降路壁11に伝播される。
【0007】
従来のエレベータのレールブラケットは以上のように構成されているので、該レールブラケット17の板厚の1.5倍程度の曲げ半径で形成された折り曲げ部17cは、レール支持部17bの水平方向(図18中の矢印方向)の剛性が大きく、その折り曲げ部17cでは曲げ剛性が大となるため、エレベータかご13の昇降動作時に生じるガイドレール12の振動を前記折り曲げ部17cで抑制することができず、その結果、前記ガイドレール12の振動がレールブラケット17を介して昇降路壁11に伝播することにより、該昇降路壁11と隣接する室内の居住者に不快感を与えるという問題があった。この問題は、近年の建築工法の合理化、建築素材の軽量化、さらには建築物の高層化に伴うエレベータの高速化によって、対策が重要視されている。
【0008】
そこで、上記問題の解消方法として、例えば、特開平5−78055号公報には、ガイドレールとレールブラケットとの間にゴムなどの弾性体を介在させる防振構造が開示されているが、この防振構造の場合、火災による前記弾性体の焼失や前記弾性体の疲労による変形などに起因してガイドレールがレールブラケットに対し変位する恐れがあるという安全上の大きな課題があった。
また、上記問題の他の解消方法として、例えば、実開昭58−13266号公報には、レールブラケット上に吸振部材を取付ける吸振構造が開示されているが、この吸振構造の場合、吸振部材の製造・取付け・調整等の費用が嵩むうえに、吸振部材を取着するレールブラケットは寸法上の制約を受けるなどの課題があった。
【0009】
この発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、レールブラケットの形状を工夫することにより、弾性体を介在させたり、吸振部材を取着することなく、ガイドレールから昇降路壁に伝播する振動を減衰・抑制することができるエレベータのレールブラケットを得ることを目的とする。
【0010】
また、この発明は、地震発生等による過大な振動をも効率的に減衰・抑制でき、その過大振動に起因する永久的変形を防止することが可能なエレベータのレールブラケットを得ることを目的とする。
【0011】
さらに、この発明は、レールブラケット以外の弾性体や吸振部材を必要とせずに、昇降路壁との間に空隙を形成することができ、その空隙によりレールブラケットの水平方向の剛性を小さくして昇降路壁への振動伝播を効果的に抑制することができるエレベータのレールブラケットを得ることを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
この発明に係るエレベータのレールブラケットは、所定幅の鋼板を略L字形状に折り曲げ形成し、その一方片部からなって昇降路壁に取付け固定される固定部と、鋼板の他方片部からなってガイドレールを支持するレール支持部と、固定部とレール支持部との接続コーナー部となる折り曲げ部とを有し、固定部には、該固定部を昇降路壁の壁面に固定するボルトの径と略同一な幅を有し、該ボルトで固定した該固定部及び昇降路壁の壁面にそれぞれ接触して該固定部と昇降路壁との間に所定の空隙を形成する空隙形成部材を設けたものである。
【0014】
この発明に係るエレベータのレールブラケットは、固定部におけるレール支持部側の近傍に、固定部が昇降路壁方向に変位するのを制限する制限部材を設けたものである。
【0015】
この発明に係るエレベータのレールブラケットは、所定幅の鋼板により形成され、昇降路壁に取付け固定される固定部と、この固定部の一端側に所定の曲げ半径で折り返され、その折り返し側に直線部を有する折り曲げ部と、この折り曲げ部の直線部先端から固定部とは反対方向に直角曲げされ、ガイドレールを支持するレール支持部とからなるものである。
【0016】
この発明に係るエレベータのレールブラケットは、固定部の折り曲げ部側における固定部と折り曲げ部の直線部との間に、折り曲げ部の直線部側が固定部側に変位するのを制限する制限部材を設けたものである。
【0017】
この発明に係るエレベータのレールブラケットは、所定幅の鋼板により形成され、昇降路壁に取付け固定される固定部と、この固定部の一端に直角曲げ部およびU字状曲げ部を経て接続し、ガイドレールを支持するレール支持部とからなるものである。
【0018】
この発明に係るエレベータのレールブラケットは、U字状曲げ部の内側に、該U字状曲げ部の変位を制限するための制限部材を設けたものである。
【0019】
この発明に係るエレベータのレールブラケットは、固定部および/またはレール支持部に、その端部から曲げ部側に延在する少なくとも一つの切欠部を設けたものである。
【0020】
この発明に係るエレベータのレールブラケットは、固定部および/またはレール支持部に、その幅を縮小する方向に少なくとも一つの切欠部を設けたものである。
【0021】
この発明に係るエレベータのレールブラケットは、固定部および/またはレール支持部の中央部分に少なくとも一つの窓穴を設けたものである。
【0024】
この発明に係るエレベータのレールブラケットは、昇降路壁に取付け固定する固定片部と、この固定片部の一端から延びて昇降路壁から離間し、該昇降路壁との間に空隙を形成する中間折曲片部と、この中間折曲片部の先端から水平方向に延びてガイドレールを支持するレール支持片部とからなるものである。
【0025】
この発明に係るエレベータのレールブラケットは、中間折曲片部が、固定片部の一端から昇降路壁と離れる方向へ斜めに延びて該昇降路壁との間で空隙を形成する傾斜片部からなっているものである。
【0026】
この発明に係るエレベータのレールブラケットは、中間折曲片部が、固定片部の一端から昇降路壁に平行・離間する方向に延びて該昇降路壁との間で空隙を形成する段違い片部からなっているものである。
【0027】
この発明に係るエレベータのレールブラケットは、中間折曲片部が、固定片部の一端から昇降路壁と離間する方向へ斜めに延びる傾斜片部と、この傾斜片部の先端から昇降路壁に平行・離間する方向へ延びる直線片部とからなっているものである。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の一形態を説明する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1によるエレベータのレールブラケットを昇降路壁に取付けた状態を示す側面図である。
図1において、1は所定幅の鋼板を略L字形状に曲げ加工したレールブラケットであり、このレールブラケット1は、前記略L字形状の鋼板の一方片部からなって昇降路壁11に当接させた状態でアンカーボルト100により固定される固定部1aと、前記鋼板の他方片部からなり、図17中のガイドレール12をレール支持部材16を介して支持するレール支持部1bと、このレール支持部1bと前記固定部1aとの接続コーナー部となる折り曲げ部1cからなり、その折り曲げ部1cは、レールブラケット1の素材となる前記鋼板の板厚の3倍以上の曲げ半径で形成されているものである。
【0029】
次に動作について説明する。
図17中に示すエレベータかご13の昇降動作時において、レールブラケット1のレール支持部1bに昇降路壁11方向(図1中の矢印方向)の力が作用すると、前記レールブラケット1の折り曲げ部1cが変形することにより、前記昇降路壁11への振動伝播が抑制される。
【0030】
以上説明した実施の形態1によれば、鋼板を略L字形状に曲げ加工し、その一方片部を昇降路壁11に対する固定部1a、他方片部をレール支持部1b、それらの固定部1aとレール支持部1bの接続コーナー部を折り曲げ部1cとして形成されたレールブラケット1の前記折り曲げ部1cを、前記鋼板の厚さの3倍以上の曲げ半径となるように構成したので、前記レール支持部1bに昇降路壁11方向の力が作用した際における前記折り曲げ部1cの曲げ剛性が従来のものに比べて小さくなり、このため、前記昇降路壁11方向の力で前記折り曲げ部1cが変形しやすくなって、前記昇降路壁11に対する振動の伝播を抑制でき、かつ、ガイドレール12の変位を防止することが可能になるという効果がある。
【0031】
実施の形態2.
図2はこの発明の実施の形態2によるエレベータのレールブラケットを昇降路壁に取付けた状態を示す側面図である。
図2において、2は所定幅の鋼板をL字形状に直角曲げしたレールブラケットであり、このレールブラケット2は、上述のように直角曲げされた鋼板の一方片部を昇降路壁11に対する取付け側の固定部2aとし、前記鋼板の他方片部をレール支持部2bと、このレール支持部2bと前記固定部2aとの直角コーナー部を折り曲げ部2cとして構成されたものである。
【0032】
2dは前記固定部2aにおける前記昇降路壁11への取付面に設けられた空隙形成部材であり、この空隙形成部材2dは、前記固定部2aを前記昇降路壁11にアンカーボルト100で取付け固定した状態において、その取付け箇所(アンカーボルト100の周囲)で前記昇降路壁11と前記固定部2aとの間に介在し、前記固定部2aにおける前記空隙形成部材2dからの上方せり出し部位と前記昇降路壁11との間に空隙を形成する鋼板からなるものである。
【0033】
次に動作について説明する。
図17中のエレベータかご13の昇降動作時において、レールブラケット2のレール支持部2bに昇降路壁11方向(図2中の矢印方向)の力が作用すると、前記レールブラケット2の固定部2aにおける昇降路壁11からの上方せり出し部位が、その上方せり出し部位と前記昇降路壁11との間に形成された空隙を閉じる方向に変形し、これにより、前記昇降路壁11への振動伝播が抑制される。
【0034】
以上説明した実施の形態2によれば、鋼板をL字形状に直角曲げし、その一方片部を昇降路壁11に対する取付け側の固定部2a、他方片部をレール支持部2b、それらの固定部2aとレール支持部2bの直角コーナー部を折り曲げ部2cとして形成したレールブラケット2の前記固定部2aにおける昇降路壁11への取付面に空隙形成部材2dを設け、前記固定部2aにおける前記空隙形成部材2dからの上方せり出し部位と前記昇降路壁11との間に空隙を形成するように構成したので、前記固定部2aの上方せり出し部位は、前記空隙により昇降路壁11の方向へ変形可能となって剛性が低下し、上記実施の形態1の場合と同様に前記昇降路壁11への振動伝播を抑制できるという効果がある。
【0035】
また、上記実施の形態2によれば、前記空隙形成部材2dは鋼板からなって圧縮変形するようなことがないので、前記固定部2aの空隙形成部材2dからの上方せり出し部位と昇降路壁11との間に一定幅の空隙を安定して確保でき、このため、レール支持部2bが昇降路壁11方向の力を受けた際に、前記固定部2aの空隙形成部材2dからの上方せり出し部位をスムーズに変形させることができるという効果がある。さらには、前記固定部2aの空隙形成部材2dからの上方せり出し部位は、その長さを適宜設定することによって剛性を任意に設定できるという効果がある。
【0036】
実施の形態3.
図3はこの発明の実施の形態3によるエレベータのレールブラケットを昇降路壁に取付けた状態を示す側面図であり、図2と同一部分には同一符号を付して重複説明を省略する。
図3において、2eはレールブラケット2の固定部2aの上端近傍に設けた変位制限部材であり、この変位制限部材2eは、前記固定部2aにおける空隙形成部材2dからの上方せり出し部位が昇降路壁11の変位するのを制限するものである。すなわち、この実施の形態3では、上記実施の形態2によるレールブラケット2の固定部2aの上端近傍に前記変位制限部材2eを設けたものである。
【0037】
このように実施の形態3では、上記実施の形態2によるレールブラケット2の固定部2aの上端近傍に変位制限部材2eを設けるように構成したので、地震等によってレールブラケット2に昇降路壁11方向への過大な力が作用した際における前記レールブラケット2の変位を制限することができ、そのレールブラケットの永久的変形を防止することができるという効果がある。なお、この実施の形態3において、前記変位制限部材2eは昇降路壁11に取付けてもよく、この場合も同様の効果が得られる。
【0038】
実施の形態4.
図4はこの発明の実施の形態4によるエレベータのレールブラケットを昇降路壁に取付けた状態を示す側面図である。
図4において、3は所定幅の鋼板を曲げ加工して形成されたレールブラケットであり、このレールブラケット3は、昇降路壁11に当接させた状態でアンカーボルト100により固定される固定部3aと、この固定部3aの一端側(上端側)に所定の曲げ半径で180度折り返し形成され、その折り返し側に前記固定部3aと平行する直線部を有する折り曲げ部3cと、この折り曲げ部3cの先端(下端)から前記固定部3aとは反対方向に直角曲げされて水平方向に延びるレール支持部3bとからなるものである。すなわち、この実施の形態4では、前記固定部3aの上端部に逆U字形状の折り曲げ部3cを形成し、この折り曲げ部3cにおける前記固定部3aと反対側の下端から水平方向に延びるレール支持部3bを折り曲げ形成したものである。
【0039】
次に動作について説明する。
図17中のエレベータかご13の昇降動作時において、レールブラケット3のレール支持部3bに昇降路壁11方向(図4中の矢印方向)の力が作用すると、逆U字形状の折り曲げ部3cが幅を縮める方向に変形することにより、前記昇降路壁11への振動伝播が抑制される。
【0040】
以上説明した実施の形態4によれば、昇降路壁11に当接固定される固定部3aの上端に逆U字形状の折り曲げ部3cを形成し、この折り曲げ部3cにおける前記固定部3aと反対側の端部から水平方向に延びるレール支持部3bを形成してレールブラケット3を構成したので、レールブラケット3に昇降路壁11方向の過大な力が作用した際に前記折り曲げ部3cを前記昇降路壁11の方向へスムーズに変位させることができ、このような逆U字形状の折り曲げ部3cを有するレールブラケット3は、従来のものに比べて曲げ剛性が小さくなるため、上記実施の形態1の場合と同様に昇降路壁11に対する振動の伝播を抑制でき、かつ、ガイドレール12の変位を防止することが可能になるという効果がある。
【0041】
実施の形態5.
図5はこの発明の実施の形態5によるエレベータのレールブラケットを昇降路壁に取付けた状態を示す側面図であり、図4と同一部分には同一符号を付して重複説明を省略する。
図5において、3eは逆U字形状をなす折り曲げ部3cの内側で固定部3a側に設けた変位制限部材である。すなわち、この実施の形態5では、上記実施の形態4によるレールブラケット3の固定部3aの上端部近傍に、前記折り曲げ部3cにおけるレール支持部3b側の直線部位が昇降路壁11の方向に変位するのを制限する変位制限部材3eを設けたものである。
【0042】
このように構成した実施の形態5によれば、レールブラケット3が昇降路壁11方向の力を受けた際に、逆U字形状の折り曲げ部3cが逆U字形状の幅を縮める方向に変位するが、この場合、その変位が変位制限部材3eによって制限されることにより、レールブラケット3の永久的変形を防止することができるという効果がある。なお、この実施の形態5において、前記変位制限部材3eは、逆U字形状の前記折り曲げ部3cにおけるレール支持部3b側の直線部内側に設けてもよく、この場合も同様の効果が得られる。
【0043】
実施の形態6.
図6はこの発明の実施の形態6によるエレベータのレールブラケットを昇降路壁に取付けた状態を示す側面図である。
図6において、4は所定幅の鋼板を曲げ加工して形成されたレールブラケットであり、このレールブラケット4は、昇降路壁11に当接固定される固定部4aと、この固定部4aの上端に形成された直角曲げ部に続くU字状曲げ部4cと、このU字状曲げ部4cにおける前記固定部4aと反対側の端部から水平方向に延びるレール支持部4bとからなっている。
【0044】
次に動作について説明する。
図17中のエレベータかご13の昇降動作時において、レールブラケット4のレール支持部4bに昇降路壁11方向(図6中の矢印方向)の力が作用すると、U字状曲げ部4cがU字状の幅を縮める方向(昇降路壁11の方向)に変形することにより、前記昇降路壁11への振動伝播が抑制される。
【0045】
以上説明した実施の形態6によれば、昇降路壁11に当接固定される固定部4aの上端に直角曲げ部を介してU字状曲げ部4cを形成し、このU字状曲げ部4cにおける前記固定部4aと反対側の端部から水平方向に延びるレール支持部4bを形成するようにレールブラケット4を構成したので、レールブラケット4に昇降路壁11方向の過大な力が作用した際に前記U字状曲げ部4cを前記昇降路壁11の方向へスムーズに変形させることができ、このようなU字状曲げ部4cを有するレールブラケット4は、従来のものに比べて前記U字状曲げ部4cにて曲げ剛性が小さくなるため、上記実施の形態1の場合と同様に昇降路壁11に対する振動の伝播を抑制でき、かつ、ガイドレール12の変位を防止することが可能になるという効果がある。また、上記U字状曲げ部4cの深さを適宜設定することにより、そのU字状曲げ部4cの曲げ剛性を任意に設定できるという効果がある。
【0046】
実施の形態7.
図7はこの発明の実施の形態7によるエレベータのレールブラケットを昇降路壁に取付けた状態を示す側面図であり、図6と同一部分には同一符号を付して重複説明を省略する。
図7において、4eはU字状曲げ部4cの内側に設けた変位制限部材であり、この変位制限部材4eは前記U字状曲げ部4cの昇降路壁11方向への変位を制限するものである。すなわち、この実施の形態7では、上記実施の形態6によるレールブラケット4のU字状曲げ部4cの内側に前記変位制限部材4eを設けたものである。
【0047】
このように構成した実施の形態7によれば、レールブラケット4が昇降路壁11方向の力を受けた際に、U字状曲げ部4cがU字状の幅を縮める方向に変位するが、その変位が変位制限部材4eによって制限されることにより、レールブラケット4の永久的変形を防止することができるという効果がある。
【0048】
実施の形態8.
図8はこの発明の実施の形態8によるレールブラケットを示す斜視図である。
図において、31は所定幅の鋼板を曲げ加工して形成されたレールブラケットであり、このレールブラケット31は、上記実施の形態4によるレールブラケット3の場合と同様に、昇降路壁11に取付け固定される固定部31aと、この固定部31aの上端に所定の曲げ半径で180度折り返し形成された逆U字形状の折り曲げ部31cと、この折り曲げ部31cにおける前記固定部31aと反対側の端部から水平方向に延びるレール支持部31bとからなるものである。
【0049】
31fは前記レール支持部31bに、該レール支持部31bの先端から切欠き形成された切欠部、31gは前記固定部31aに下端から切欠き形成された切欠部である。
すなわち、この実施の形態8では、上記実施の形態4によるレールブラケット3と同一形状をなすレールブラケット31の固定部31aおよびレール支持部31bにそれぞれ切欠部31f,31gを形成したものである。なお、前記切欠部31f,31gはそれぞれが複数設けられてよく、また、図示の前記切欠部31f,31gと直交する方向に設けるなどの応用形態も可能である。
【0050】
以上説明した実施の形態8によれば、レールブラケット31の固定部31aおよびレール支持部31bに、それぞれの端部から切欠き形成された切欠部31f,31gを設けるように構成したので、それらの切欠部31f,31gによってレールブラケット31の剛性を上記実施の形態4の場合よりもさらに小さくすることができ、従って、レールブラケット31から昇降路壁11への振動伝播を、より安定して抑制することができるという効果がある。
【0051】
実施の形態9.
図9はこの発明の実施の形態9によるレールブラケットを示す斜視図である。
図において、41は所定幅の鋼板を曲げ加工して形成されたレールブラケットであり、このレールブラケット41は、昇降路壁11に当接固定される固定部41aと、この固定部41aの上端に形成された直角曲げ部に続くU字状曲げ部41cと、このU字状曲げ部41cにおける前記固定部41aと反対側の端部から水平方向に延びるレール支持部41bとからなって、上記実施の形態6によるレールブラケット4と同一形状に構成されているものである。
【0052】
41fは前記レール支持部41bに、該レール支持部41bの先端から切欠き形成された切欠部、41gは前記固定部41aに下端から切欠き形成された切欠部である。
すなわち、この実施の形態9では、上記実施の形態6によるレールブラケット4と同一形状をなすレールブラケット41の固定部41aおよびレール支持部41bにそれぞれ切欠部41f,41gを形成したものである。なお、前記切欠部41f,41gはそれぞれが複数設けられてよく、また、図示の前記切欠部41f,41gと直交する方向に設けるなどの応用形態も可能である。
【0053】
以上説明した実施の形態9によれば、レールブラケット41の固定部41aおよびレール支持部41bに、それぞれの端部から切欠き形成された切欠部41f,41gを設けるように構成したので、それらの切欠部41f,41gによってレールブラケット41の剛性を上記実施の形態6の場合よりもさらに小さくすることができ、従って、レールブラケット41から昇降路壁11への振動伝播を、より安定して抑制することができるという効果がある。
【0054】
実施の形態10.
図10はこの発明の実施の形態10によるレールブラケットを示す斜視図である。
図において、21は所定幅の鋼板をL字形状に直角曲げしたレールブラケットであり、このレールブラケット21は、上述のように直角曲げされた鋼板の一方片部を昇降路壁11に対する取付け側の固定部21aとし、前記鋼板の他方片部をレール支持部21bと、このレール支持部21bと前記固定部21aとの直角コーナー部を折り曲げ部21cとして構成されたもので、上記実施の形態2によるレールブラケット2と同一形状に形成されているものである。
【0055】
21fは前記レール支持部21bの略中央部に設けられた窓穴、21gは前記固定部21aの略中央部に設けられた窓穴である。
すなわち、この実施の形態10では、上記実施の形態2によるレールブラケット2と同一形状に形成されたレールブラケット21の固定部21aおよびレール支持部21bにそれぞれ窓穴21f,21gを形成したものである。なお、前記窓穴21f,21gはそれぞれが複数設けられてよく、また、図示の前記窓穴21f,21gと直交する方向に設けるなどの応用形態も可能である。
【0056】
以上説明した実施の形態10によれば、レールブラケット21の固定部21aおよびレール支持部21bに、それぞれの端部から切欠き形成された窓穴21f,21gを設けるように構成したので、それらの窓穴21f,21gによってレールブラケット21の剛性を上記実施の形態2の場合よりもさらに小さくすることができ、従って、レールブラケット21から昇降路壁11への振動伝播を、より安定して抑制することができるという効果がある。
【0057】
実施の形態11.
図11はこの発明の実施の形態11によるレールブラケットを示す斜視図である。
図において、22は所定幅の鋼板をL字形状に直角曲げしたレールブラケットであり、このレールブラケット22は、上述のように直角曲げされた鋼板の一方片部を昇降路壁11に対する取付け側の固定部22aとし、前記鋼板の他方片部をレール支持部22bと、このレール支持部22bと前記固定部22aとの直角コーナー部を折り曲げ部22cとして構成されたもので、上記実施の形態2によるレールブラケット2と同一形状に形成されているものである。
【0058】
22fは前記レール支持部22bに幅方向両端から切欠き形成された切欠部、22gは前記固定部21aに幅方向両端から切欠き形成された切欠部であり、従って、それらの切欠部22f,22gは、前記レール支持部22bおよび前記固定部22aのそれぞれの幅を縮小する方向に設けられたものとなる。
すなわち、この実施の形態11では、上記実施の形態2によるレールブラケット2と同一形状に形成されたレールブラケット22の固定部22aおよびレール支持部22bにそれぞれの幅方向両端から切欠部22f,22gを形成したものである。なお、前記切欠部22f,22gはそれぞれが複数設けてよい。
【0059】
以上説明した実施の形態11によれば、レールブラケット22の固定部22aおよびレール支持部22bに、それぞれの幅方向両端から切欠き形成した切欠部22f,22gを設けるように構成したので、それらの切欠部22f,22gによってレールブラケット22の剛性を上記実施の形態2の場合よりもさらに小さくすることができ、従って、レールブラケット22から昇降路壁11への振動伝播を、より安定して抑制することができるという効果がある。
【0060】
実施の形態12.
図12はこの発明の実施の形態12によるエレベータのレールブラケットを昇降路壁に取付けた状態を示す側面図である。
図において、5はレールブラケットであり、このレールブラケット5は、図1に示したものと類似する構造のものであるが、図2から図11に示したものと類似する構造のものであってもよく、図2および図3に示すものにあっては空隙形成部材2dを省略してもよい。
【0061】
従って、前記レールブラケット5は、昇降路壁11にアンカーボルト100で固定される固定部5aと、この固定部5aの上端から水平方向に延出するレール支持部5bとを有するものである。6aはアンカーボルト100の頭部とレールブラケット5の固定部5aとの間に介在する弾性体、6bは前記固定部5aと前記昇降路壁11との間に介在する弾性体であり、これらの弾性体6a,6bは、ゴム等の粘弾性材質からなって前記アンカーボルト100の軸上にある。
【0062】
このため、前記レールブラケット5の固定部5aおよび前記各弾性体6a,6bにはアンカーボルト100を挿通させるボルト孔がそれぞれ設けられている。ここで、アンカーボルト100の軸部がレールブラケット5の固定部5aに接触すると、振動の減衰効果が減殺されるので、それを防止すべく前記固定部5aのボルト孔は、アンカーボルト100の軸径よりも大きな孔径に設定するか、もしくは、アンカーボルト100の軸径よりも幅広の長孔に形成するものである。
【0063】
以上説明した実施の形態12によれば、昇降路壁11にアンカーボルト100で取付け固定される固定部5aと、この固定部5aの上端から水平方向に延びるレール支持部5bとを有するレールブラケット5において、前記アンカーボルト100の軸上で該アンカーボルト100の頭部と前記固定部5aとの間に介在する弾性体6aおよび前記固定部5aと前記昇降路壁11との間に介在する弾性体6bを設けるように構成したので、前記固定部5aと昇降路壁11との間に介在する弾性体6bによって、前記固定部5aにおける前記弾性体6bからの上方せり出し部位と前記昇降路壁11との間には空隙が形成されて前記固定部5aが変位しやすくなり、しかも、図17に示すエレベータかご13の昇降時にガイドレール12に発生してレールブラケット5に伝播される振動が前記弾性体6a,6bで減殺されることにより、前記昇降路壁11に対する前記振動の伝播をいっそう効率よく抑制することができるという効果がある。
【0064】
実施の形態13.
図13はこの発明の実施の形態13によるエレベータのレールブラケットを昇降路壁に取付けた状態を示す側面図であり、図12と同一部分には同一符号を付して重複説明を省略する。
図において、7aはアンカーボルト100の頭部と弾性体6aとの間に介在する座金、7bはレールブラケット5の固定部5aと昇降路壁11との間に介在する座金であり、これらの座金7a,7bは、それぞれの両端部が前記固定部5aの方向に直角曲げされて前記弾性体6a,6bを抱え込むように形成されている。すなわち、この実施の形態13では、上記実施の形態12によるレールブラケット5の固定部5aにおいて、アンカーボルト100の軸上で前記固定部5aを挟み込む弾性体6a,6bのそれぞれを座金7a,7bによって抱え込むように構成したものである。
【0065】
このように構成した実施の形態13によれば、レールブラケット5の固定部5aを挟み込む弾性体6a,6bを座金7a,7bによって安定性よく保持できるという効果がある。
なお、前記座金7a,7bは、レールブラケット5の固定部5aとの間に2mm程度の隙間が確保されるように形成することが望ましい。また、前記座金7a,7bは両端部を折り曲げるものとして説明したが、その折り曲げ部は溶接または切削加工で形成してもよい。
【0066】
実施の形態14.
図14はこの発明の実施の形態14によるエレベータのレールブラケットを昇降路壁に取付けた状態を示す側面図である。
図において、8は鋼板等の剛性板材を曲げ加工して形成されたレールブラケットであり、このレールブラケット8は、昇降路壁11に当接させてアンカーボルト100で取付け固定された固定片部8aと、この固定片部8aの上端から延びて前記昇降路壁11から離間し、該昇降路壁11との間に空隙Sを形成する中間折曲片部(傾斜片部)8cと、この中間折曲片部8cの先端から水平方向に延びるレール支持片部8bとからなり、そのレール支持片部8bに図17中のレール支持部材16を介してガイドレール12を支持させる構成となっているものである。
【0067】
この実施の形態14において、前記中間折曲片部8cは、前記固定片部8aの上端から斜め上方に延びて前記昇降路壁11との間に空隙Sを形成する傾斜片部からなっている。なお、8dは前記中間折曲片部8cにおける固定片部8a側の折り曲げコーナー部、8eは前記中間折曲片部8cにおけるレール支持片部8b側の折り曲げコーナー部である。
【0068】
次に動作について説明する。
図17中のエレベータかご13の昇降動作時において、レールブラケット8のレール支持片部8bに昇降路壁11方向(図14中の矢印方向)の力が作用すると、前記レールブラケット8は中間折曲片部8cが前記昇降路壁11に近寄る方向に変形し、これにより、前記昇降路壁11に対する振動伝播が抑制される。
【0069】
以上説明した実施の形態14によれば、昇降路壁11に取付け固定される固定片部8aと、この固定片部8aの上端から斜め上方に延びて前記昇降路壁11から離間する傾斜片部からなる中間折曲片部8cと、この中間折曲片部8cの上端から水平方向に延びるレール支持片部8bとによってレールブラケット8を形成するように構成したので、昇降路壁11から離間する中間折曲片部8cが形成されたレールブラケット8は、その中間折曲片部8cによって水平方向の剛性が小さくなり、レール支持片部8bに昇降路壁11方向の力が作用した際には、その昇降路壁11に接近する方向に前記中間折曲片部8cがスムーズに変形するため、レールブラケット以外の弾性体や吸振部材等を必要とせずに、前記昇降路壁11への振動伝播を抑制することができるという効果がある。
【0070】
実施の形態15.
図15はこの発明の実施の形態15によるエレベータのレールブラケットを昇降路壁に取付けた状態を示す側面図である。
図において、9は鋼板等の剛性板材を曲げ加工して形成されたレールブラケットであり、このレールブラケット9は、昇降路壁11に当接させてアンカーボルト100で取付け固定された固定片部9aと、この固定片部9aの上端に前記昇降路壁11とは反対方向に向けて折り曲げ形成された段差片部(折り曲げ片部)9dと、この段差片部9dの折り曲げ先端から前記昇降路壁11に平行・離間する方向に延びて該昇降路壁11との間に空隙Sを形成する中間折曲片部9cと、この中間折曲片部9cの先端から水平方向に延びるレール支持片部9bとからなり、そのレール支持片部9bに図17中のレール支持部材16を介してガイドレール12を支持させる構成としたものである。
【0071】
この実施の形態15によるレールブラケット9の中間折曲片部9cは、前記固定片部9aの一端から昇降路壁11に平行・離間する方向に延びて該昇降路壁11との間に空隙Sを形成し、かつ、前記固定片部9aに対しては段差状となる段違い片部からなるものである。なお、9d1は固定片部9aと段差片部9dとの接続コーナー部、9d2は段差片部9dと中間折曲片部9cとの接続コーナー部、9eは中間折曲片部9cとレール支持片部9bとの接続コーナー部であり、これらのコーナー部9d1,9d2,9eは、所定の曲率で湾曲形成することが好ましい。
【0072】
次に動作について説明する。
図17中のエレベータかご13の昇降動作時において、レールブラケット9のレール支持片部9bに昇降路壁11方向(図14中の矢印方向)の力が作用すると、前記レールブラケット9は中間折曲片部9cが前記昇降路壁11に近寄る方向に変形し、これにより、前記昇降路壁11に対する振動伝播が抑制される。
【0073】
以上説明した実施の形態15によれば、昇降路壁11に取付け固定される固定片部9aの一端に、前記昇降路壁11から離れる方向に折り曲がった段差片部9dを介して前記昇降路壁11に平行・離間する段違い片部からなる中間折曲片部9cを連続形成し、その中間折曲片部9cの先端から水平方向に折り曲がるレール支持部9bを形成するように構成したので、昇降路壁11に平行・離間する中間折曲片部9cが形成されたレールブラケット9は、その中間折曲片部9cによって水平方向の剛性が小さくなり、レール支持片部9bに昇降路壁11方向の力が作用した際には、その昇降路壁11に接近する方向に前記中間折曲片部9cがスムーズに変形するため、上記実施の形態14の場合と同様に、レールブラケット以外の弾性体や吸振部材等を必要とせずに、前記昇降路壁11への振動伝播を抑制することができるという効果がある。
【0074】
実施の形態16.
図16はこの発明の実施の形態16によるエレベータのレールブラケットを昇降路壁に取付けた状態を示す側面図であり、図15と同一部分および相当部分には同一符号を付して重複説明を省略する。
この実施の形態16では、上記実施の形態15によるレールブラケット9の段差片部9dを、固定片部9aの上端から昇降路壁11に対して離間する方向へ斜めに延びる傾斜片部として形成したものである。従って、この実施の形態16によるレールブラケット9の中間折曲片部9cは、固定片部9aから斜めに延びる段差片部9dと、この段差片部9dの先端から昇降路壁11に平行・離間する方向に延びる直線片部9c1とからなるものである。
【0075】
このように構成した実施の形態16によれば、レール支持片部9bに昇降路壁11方向(図16中の矢印方向)の力が作用すると、中間折曲片部9cの段差片部9dが固定片部9aとの接続コーナー部9d1を屈曲支点して前記昇降路壁11に接近する方向に曲がることにより、前記中間折曲片部9cが変形しやすくなり、このため、レールブラケット9の水平方向の剛性がいっそう小さくなって、昇降路壁11への振動伝播を効果的に抑制できるという効果がある。
【0076】
以上説明した実施の形態1から実施の形態16において、レールブラケット1〜5,8,9,21,22,31は、レール支持部1b〜5b,21b,22b,31bおよびレール支持片部8b,9bを上側にして昇降路壁11に取付けたが、上下逆にして昇降路壁11に取付けることも可能であり、また、エレベータかご13の昇降によるガイドレール12の振動は元より、釣り合い重りによる振動、地震発生時の振動などが昇降路壁11に伝播されるのを抑制する効果を発揮するものである。
【0077】
【発明の効果】
以上のように、この発明によれば、鋼板を略L字形状に折り曲げて形成されたレールブラケットの折り曲げ部を、鋼板厚さの3倍以上の曲げ半径となるように構成し、そのレールブラケットの一方片部を昇降路壁に対する固定部とし、かつ他方片部をガイドレールのレール支持部とするように構成したので、従来のL字形レールブラケットに比して折り曲げ部の曲げ剛性が小さくなり、このため、レール支持部に昇降路壁方向の力が作用した際に折り曲げ部が変形しやすくなって、昇降路壁に対する振動の伝播をレールブラケット自体で抑制できるという効果がある。
【0078】
この発明によれば、鋼板を略L字形状に折り曲げて形成されたレールブラケットの一方片部からなって昇降路壁に取付け固定される固定部に、該固定部と昇降路壁との間で所定の空隙を形成するための空隙形成部材を設けるように構成したので、空隙によって固定部が昇降路壁方向に変形しやすくなり、昇降路壁方向の力に対するレールブラケットの剛性が低下するため、昇降路壁への振動伝播を抑制できるという効果がある。
【0079】
この発明によれば、固定部と昇降路壁との間に空隙を形成する空隙形成部材を有するレールブラケットにおいて、固定部のレール支持部側の近傍に、固定部が昇降路壁方向に変位するのを制限するための制限部材を設けるように構成したので、地震等によってレールブラケットに昇降路壁方向の過大な力が作用した際にレールブラケットの変位を制限することができ、そのレールブラケットの永久的変形を防止することができるという効果がある。
【0080】
この発明によれば、エレベータの昇降路壁に取付け固定される固定部と、この固定部の一端側に所定の曲げ半径で折り返され、その折り返し側に直線部を有する折り曲げ部と、この折り曲げ部の直線部先端から固定部とは反対方向に直角曲げされ、ガイドレールを支持するレール支持部とからなるレールブラケットを形成するように構成したので、レールブラケットに昇降路壁方向の過大な力が作用した際に、折り曲げ部を昇降路壁の方向へスムーズに変位させることができ、その折り曲げ部を有するレールブラケットは、従来のものに比べて曲げ剛性が小さくなるため、昇降路壁への振動伝播をレールブラケット自体で確実に抑制できるという効果がある。
【0081】
この発明によれば、レールブラケットの固定部の折り曲げ部側における固定部と折り曲げ部の直線部との間に、折り曲げ部の直線部側が固定部側に変位するのを制限するための制限部材を設けるように構成したので、折り曲げ部の永久的変形を防止することが可能という効果がある。
【0082】
この発明によれば、レールブラケットの昇降路壁に対する固定部の一端に直角曲げ部およびU字状曲げ部を経て接続するレール支持部を形成するように構成したので、レール支持部に昇降路壁方向の力が作用した際に、その力をU字状曲げ部で吸収することができ、力に対するレール支持部の剛性が小さくなるため、昇降路壁への振動伝播を効果的に抑制できるという効果がある。
【0083】
この発明によれば、レール支持部のU字状曲げ部の内側に、該U字状曲げ部の変位を制限するための制限部材を設けるように構成したので、U字状曲げ部の永久的変形を防止可能という効果がある。
【0084】
この発明によれば、固定部および/またはレール支持部に、その端部から曲げ部側に延在する少なくとも一つの切欠部を設けるように構成したので、その切欠部によってレールブラケットの剛性を小さくすることができ、昇降路壁への振動伝播を、より安定して抑制することができるという効果がある。
【0085】
この発明によれば、レールブラケットの固定部および/またはレール支持部に、その幅を縮小する方向に少なくとも一つの切欠部を設けるように構成したので、その切欠部によってレールブラケットの剛性を小さくすることができ、昇降路壁への振動伝播を、より安定して抑制することができるという効果がある。
【0086】
この発明によれば、レールブラケットの固定部および/またはレール支持部の中央部分に少なくとも一つの窓穴を設けるように構成したので、その窓穴によってレールブラケットの剛性を小さくすることができ、昇降路壁への振動伝播を、より安定して抑制することができるという効果がある。
【0087】
この発明によれば、所定幅の鋼板を略L字形状に折り曲げ形成し、その一方片部からなって昇降路壁に取付け固定される固定部と、鋼板の他方片部からなってガイドレールを支持するレール支持部と、固定部を昇降路壁に対する取付け固定箇所で挟み込む2つの弾性体とを備えたレールブラケットを形成するように構成したので、固定部と昇降路壁との間の弾性体によって、固定部における弾性体からのせり出し部位と昇降路壁との間に空隙を形成でき、その空隙によって固定部のせり出し部位が変位しやすくなるため、固定部のせり出し部位は、昇降路壁方向の力に対する剛性が小さくなり、しかも、レールブラケットに伝播される振動が2つの弾性体で減殺されるため、昇降路壁への振動伝播をいっそう効率よく抑制することができるという効果がある。
【0088】
この発明によれば、レールブラケットの固定部を昇降路壁に対する取付け固定箇所で挟み込む2つの弾性体の外側にそれぞれ座金を配設するように構成したので、弾性体を安定性よく保持でき、その弾性体による振動減殺機能を安定して発揮させることができるという効果がある。
【0089】
この発明によれば、昇降路壁に取付け固定する固定片部と、この固定片部の一端から延びて昇降路壁から離間し、該昇降路壁との間に空隙を形成する中間折曲片部と、この中間折曲片部の先端から水平方向に延びてガイドレールを支持するレール支持片部とからなるレールブラケットを形成するように構成したので、昇降路壁から離間する中間折曲片部が形成されたレールブラケットは、その中間折曲片部によって水平方向の剛性が小さくなり、レール支持片部に昇降路壁方向の力が作用した際に、その昇降路壁に接近する方向に中間折曲片部がスムーズに変形するため、レールブラケット以外の弾性体や吸振部材等を必要とせずに、昇降路壁への振動伝播を抑制することができるという効果がある。
【0090】
この発明によれば、レールブラケットの中間折曲片部を、固定片部の一端から昇降路壁と離れる方向へ斜めに延びて該昇降路壁との間で空隙を形成する傾斜片部からなるように構成したので、その傾斜片部によって、昇降路壁方向の力に対するレールブラケットの曲げ剛性を低下させることができ、レールブラケット以外の弾性体や吸振部材等を必要とせずに、昇降路壁への振動伝播を抑制することができるという効果がある。
【0091】
この発明によれば、レールブラケットの中間折曲片部を、固定片部の一端から昇降路壁に平行・離間する方向に延びて該昇降路壁との間で空隙を形成する段違い片部からなるように構成したので、その段違い片部によって、昇降路壁方向の力に対するレールブラケットの曲げ剛性を低下させることができ、レールブラケット以外の弾性体や吸振部材等を必要とせずに、昇降路壁への振動伝播を抑制することができるという効果がある。
【0092】
この発明によれば、レールブラケットの中間折曲片部を、固定片部の一端から昇降路壁と離間する方向へ斜めに延びる傾斜片部と、この傾斜片部の先端から昇降路壁に平行・離間する方向へ延びる直線片部とからなるように構成したので、レール支持片部に昇降路壁方向の力が作用した際に、傾斜片部によって直線片部が昇降路壁方向に変位しやすくなり、力に対するレールブラケットの剛性が小さくなるため、昇降路壁への振動伝播を安定して抑制することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1によるエレベータのレールブラケットを昇降路壁に取付けた状態を示す側面図である。
【図2】 この発明の実施の形態2によるエレベータのレールブラケットを昇降路壁に取付けた状態を示す側面図である。
【図3】 この発明の実施の形態3によるエレベータのレールブラケットを昇降路壁に取付けた状態を示す側面図である。
【図4】 この発明の実施の形態4によるエレベータのレールブラケットを昇降路壁に取付けた状態を示す側面図である。
【図5】 この発明の実施の形態5によるエレベータのレールブラケットを昇降路壁に取付けた状態を示す側面図である。
【図6】 この発明の実施の形態6によるエレベータのレールブラケットを昇降路壁に取付けた状態を示す側面図である。
【図7】 この発明の実施の形態7によるエレベータのレールブラケットを昇降路壁に取付けた状態を示す側面図である。
【図8】 この発明の実施の形態8によるエレベータのレールブラケットを示す斜視図である。
【図9】 この発明の実施の形態9によるエレベータのレールブラケットを示す斜視図である。
【図10】 この発明の実施の形態10によるエレベータのレールブラケットを示す斜視図である。
【図11】 この発明の実施の形態11によるエレベータのレールブラケットを示す斜視図である。
【図12】 この発明の実施の形態12によるエレベータのレールブラケットを昇降路壁に取付けた状態を示す側面図である。
【図13】 この発明の実施の形態13によるエレベータのレールブラケットを昇降路壁に取付けた状態を示す側面図である。
【図14】 この発明の実施の形態14によるエレベータのレールブラケットを昇降路壁に取付けた状態を示す側面図である。
【図15】 この発明の実施の形態15によるエレベータのレールブラケットを昇降路壁に取付けた状態を示す側面図である。
【図16】 この発明の実施の形態16によるエレベータのレールブラケットを昇降路壁に取付けた状態を示す側面図である。
【図17】 従来のエレベータ装置を示す概略構成図である。
【図18】 図17中のレールブラケットを拡大して示す側面図である。
【符号の説明】
1 レールブラケット、1a 固定部、1b レール支持部、1c 折り曲げ部、2 レールブラケット、2a 固定部、2b レール支持部、2c 折り曲げ部、2d 空隙形成部材、2e 変位制限部材、3 レールブラケット、3a固定部、3b レール支持部、3c 折り曲げ部、3e 変位制限部材、4 レールブラケット、4a 固定部、4b レール支持部、4c U字状曲げ部、4e 変位制限部材、5 レールブラケット、5a 固定部、5b レール支持部、6a,6b 弾性体、7a,7b 座金、8 レールブラケット、8a 固定片部、8b レール支持片部、8c 中間折曲片部(傾斜片部)、8d,8e折り曲げコーナー部、9 レールブラケット、9a 固定片部、9b レール支持片部、9c 中間折曲片部、9d 段差片部(折り曲げ片部)、9d1,9d2,9e 接続コーナー部、11 昇降路壁、21 レールブラケット、21a 固定部、21b レール支持部、21c 折り曲げ部、21f,21g 窓穴、22 レールブラケット、22a 固定部、22b レール支持部、22c折り曲げ部、22f,22g 切欠部、31 レールブラケット、31a 固定部、31b レール支持部、31c 折り曲げ部、31f,31g 切欠部、41 レールブラケット、41a 固定部、41b レール支持部、41c U字状曲げ部、41f,41g 切欠部、100 アンカーボルト、S 空隙。

Claims (13)

  1. エレベータかごのガイドレールを昇降路壁に固定するエレベータのレールブラケットにおいて、
    所定幅の鋼板を略L字形状に折り曲げ形成し、その一方片部からなって前記昇降路壁に取付け固定される固定部と、
    前記鋼板の他方片部からなって前記ガイドレールを支持するレール支持部と、
    前記固定部と前記レール支持部との接続コーナー部となる折り曲げ部とを有し、
    前記固定部には、該固定部を前記昇降路壁の壁面に固定するボルトの径と略同一な幅を有し、該ボルトで固定した該固定部及び前記昇降路壁の壁面にそれぞれ接触して該固定部と前記昇降路壁との間に所定の空隙を形成する空隙形成部材を設けたことを特徴とするエレベータのレールブラケット。
  2. 固定部におけるレール支持部側の近傍には、前記固定部が昇降路壁方向に変位するのを制限する制限部材が設けられていることを特徴とする請求項1記載のエレベータのレールブラケット。
  3. エレベータかごのガイドレールを昇降路壁に固定するエレベータのレールブラケットにおいて、
    所定幅の鋼板により形成され、前記昇降路壁に取付け固定される固定部と、
    この固定部の一端側に所定の曲げ半径で折り返され、その折り返し側に直線部を有する折り曲げ部と、
    この折り曲げ部の前記直線部先端から前記固定部とは反対方向に直角曲げされ、前記ガイドレールを支持するレール支持部とからなることを特徴とするエレベータのレールブラケット。
  4. 固定部の折り曲げ部側における前記固定部と折り曲げ部の直線部との間に、前記折り曲げ部の直線部側が前記固定部側に変位するのを制限する制限部材を設けたことを特徴とする請求項3記載のエレベータのレールブラケット。
  5. エレベータかごのガイドレールを昇降路壁に固定するエレベータのレールブラケットにおいて、
    所定幅の鋼板により形成され、前記昇降路壁に取付け固定される固定部と、
    この固定部の一端に直角曲げ部およびU字状曲げ部を経て接続し、前記ガイドレールを支持するレール支持部とからなることを特徴とするエレベータのレールブラケット。
  6. U字状曲げ部の内側には、該U字状曲げ部の変位を制限する制限部材を設けたことを特徴とする請求項5記載のレールブラケット。
  7. 固定部および/またはレール支持部には、その端部から曲げ部側に延在する少なくとも一つの切欠部を設けたことを特徴とする請求項1から請求項5のうちのいずれか1項記載のエレベータのレールブラケット。
  8. 固定部および/またはレール支持部には、その幅を縮小する方向に少なくとも一つの切欠部を設けたことを特徴とする請求項1から請求項5のうちのいずれか1項記載のエレベータのレールブラケット。
  9. 固定部および/またはレール支持部の中央部分に少なくとも一つの窓穴を設けたことを特徴とする請求項1から請求項5のうちのいずれか1項記載のエレベータのレールブラケット。
  10. エレベータかごのガイドレールを昇降路壁に固定するエレベータのレールブラケットにおいて、
    前記昇降路壁に取付け固定する固定片部と、
    この固定片部の一端から延びて前記昇降路壁から離間し、該昇降路壁との間に空隙を形成する中間折曲片部と、
    この中間折曲片部の先端から水平方向に延びて前記ガイドレールを支持するレール支持片部とからなることを特徴とするエレベータのレールブラケット。
  11. 中間折曲片部は、固定片部の一端から昇降路壁と離れる方向へ斜めに延びて該昇降路壁との間で空隙を形成する傾斜片部からなっていることを特徴とする請求項10記載のエレベータのレールブラケット。
  12. 中間折曲片部は、固定片部の一端から昇降路壁に平行・離間する方向に延びて該昇降路壁との間で空隙を形成する段違い片部からなっていることを特徴とする請求項10記載のエレベータのレールブラケット。
  13. 中間折曲片部は、固定片部の一端から昇降路壁と離間する方向へ斜めに延びる傾斜片部と、この傾斜片部の先端から前記昇降路壁に平行・離間する方向へ延びる直線片部とからなっていることを特徴とする請求項10記載のエレベータのレールブラケット。
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