JP2016169070A - エレベーターの乗りかご並びにそれを用いるエレベーター装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】側板の強度を確保しつつ、かご室の組み立て作業を容易化することができるエレベーターの乗りかご並びにそれを用いるエレベーター装置を提供する。【解決手段】エレベーターの乗りかごが、複数の側板から構成されるかご室を備えるものであって、複数の側板の内、互いに隣接する第一の側板4aおよび第二の側板4bは、第一の側板4aおよび第二の側板4bに締結される押え板7Aを介して接続され、第一の側板および第二の側板の少なくとも一方の側板4bが押え板7Aによって押圧される。押え板を介して側板どうしを接続すると共に、押え板により側板を押圧することにより、側板の強度を確保しつつ、かご室の組み立て作業を容易化することができる【選択図】図5
Description
本発明は、かご室が複数の側板から構成されるエレベーターの乗りかご並びにこの乗りかごを用いるエレベーター装置に関する。
エレベーターの乗りかごのかご室は、複数の側板がボルト締結により接続されて構成される。側板におけるボルト締結個所は一般的にかご室の昇降路側に位置するので、ボルト締結作業は、かご室外の昇降路内で行われる。このため、昇降路の寸法によっては、昇降路とかご室との間の空間が狭くなり、側板同士のボルト締結が困難になる。
これに対し、特許文献1に記載される技術が知られている。本技術においては、隣接する2枚の側板の内、一方の側板の縁部に180度折り返す曲げ加工(いわゆるヘミング曲げ)を施し、他方の側板の縁部に板ばねを設ける。一方の側板の曲げ加工部が、板ばねが設けられる他方の側板の縁部に挿入され、板ばねの先端部が曲げ加工部の段差を越えると、一方および他方の側板が互いに位置決めされると共に、両者が互いに接続される。このように、側板の縁部どうしを嵌合すれば側板同士が接続されるので、側板の接続作業を乗りかご内で行うことができる。このため、かご室の側板接続作業が容易になる。
上記従来技術では、側板どうしの接続強度が低下してしまう。例えば、かご室内のハンドレールを引っ張るなどして、側板に過度な力が加わると、板バネが折り曲げ部から外れる怖れが有る。
そこで、本発明は、側板の強度を確保しつつ、かご室の組み立て作業が容易化することができるエレベーターの乗りかご並びにそれを用いるエレベーター装置を提供する。
上記課題を解決するために、本発明によるエレベーターの乗りかごは、複数の側板から構成されるかご室を備えるものであって、複数の側板の内、互いに隣接する第一の側板および第二の側板は、第一の側板および第二の側板に締結される押え板を介して接続され、第一の側板および第二の側板の少なくとも一方の側板が押え板によって押圧される。
また上記課題を解決するために、本発明によるエレベーター装置は、乗りかごおよび釣り合い錘と、昇降路内において乗りかごおよび釣り合い錘を吊る主ロープと、主ロープを駆動する巻上機と、を備えるものであって、乗りかごが、上記本発明によるエレベーターの乗りかごである。
本発明によれば、押え板を介して側板どうしを接続すると共に、押え板により側板の表面を押圧することにより、側板の強度を確保しつつ、かご室の組み立て作業を容易化することができる。
上記した以外の課題、構成および効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
上記した以外の課題、構成および効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
以下、本発明の実施形態について、図面を用いて説明する。各図において、参照番号が同一のものは同一の構成要件あるいは類似の機能を備えた構成要件を示している。
図1は、本発明の一実施形態であるエレベーター装置の構成を示す。
図1に示すように、乗りかご1には主ロープ30の一端が接続され、釣り合い錘3には主ロープ30の他端が接続される。主ロープ30は巻上機2のシーブ2aと方向転換プーリ20に巻き掛けられる。これにより、乗りかご1および釣り合い錘3は、図示されない昇降路内において主ロープ30によって懸垂される。巻上機2のモータによってシーブ2aが回転すると、主ロープ30が駆動されるので、乗りかご1および釣り合い錘3は、昇降路内において昇降する。また、乗りかご1は、乗客や物品が搭載される空間を画する、かご室40を備える。
図2は、かご室40の概略構成を示す斜視図である。なお、図中、かご室40の正面側が、かごドア側である。
図2に示すように、かご室40は、複数の側板(4c,4dなど)および天井5からなる。複数の側板は、後述するように、互いにボルト締結により接続される。複数の側板、天井5および図示されないかご床によって囲まれる空間が、乗客や物品が搭載される空間、すなわち、かご室内となる。ボルト締結個所は、複数の側板の外部表面すなわち昇降路内に露出する側に位置する。かご室内には、側板の意匠面が露出するが、ボルト締結個所は露出しない。従って、ボルト締結個所は、かご室内からは見えず、かご室内の意匠性は損なわれない。
図3は、かご室40の平面断面図を示す。
図3に示すように、背面側板4a、側面側板4b,4c、並びにかごドア側に位置する前側板4dによって、かご室40の側壁部が構成される。背面側板どうし、側面側板どうし、前側板どうし、背面側板4aと側面側板4b,4c、側面側板4b,4cと前側板4dは、互いにボルト締結によって接続される。
図3中の6a部が示すように、本実施形態において、隣り合う二枚の側面側板6aは、これらの幅方向縁部において互いにボルト締結される。なお、ボルト締結個所は、側板の高さ方向における上部から下部にわたって、中央部を含む複数個所に設定される。
図4は、図3中の6a部の部分拡大図である。
図4に示すように、隣り合う二枚の側面側板4bにおいて、リップ状に折り曲げられる側板幅方向の縁部どうしを重ね合わせ、二枚の側面側板の各縁部に設けられるボルト孔に、ボルト100の軸を通す。ボルト100の軸は、側面側板4bの幅方向すなわちかご床の床面に平行な方向に、一方の縁部から他方の縁部に向って、ボルト孔に挿通される。さらに、ボルト軸とナット200が螺合されて、二枚の側面側板6aがボルト締結される。
図示を省略しているが、図3中の6a部以外の箇所における側面側板4bどうし、側面側板4cどうしも同様にボルト締結される。ここでは、側面側板の高さ方向における全ての箇所において、昇降路内(乗りかご上、乗りかご下も含む)でボルト締結作業が可能であることが想定されている。なお、前述のようなボルト締結による側板どうしの接続は、公知の技術である。
さらに、本実施形態においては、背面側板4aと側面側板4b,4c、背面側板どうしは、乗りかごと昇降路壁の間のスペースが狭いため、あるいは乗りかごと塔内機器の位置関係のため、側板高さ方向の中央部におけるボルト締結作業が困難であることが想定されている。このような想定状況下での側板どうしの接続手段について、以下に説明する。
図3中の6b,6d部が示すように、かご室40のコーナー部を構成する背面側板4aと側面側板4b,4cは、背面側板と側面側板の各幅方向縁部に押え板7をボルト締結することにより、この押え板7を介して互いに接続される。
図5は、かご室40のコーナー部(図3中の6b部)を示す斜視図である。また、図6は、押え板7を示す斜視図である。
図5に示すように、かご室40のコーナー部において、背面側板4aのリップ状に曲げられる縁部と、側面側板4bのリップ状に曲げられる縁部とが、背面側板4aおよび側面側板4bが直角をなすように、側板の高さ方向に沿って接触されて、重ねあわされる。ここで、互いに隣接し、かつ昇降路内に露出する、背面側板4aの縁部表面4a−1と側面側板4bの縁部表面4b−1が、押え板7Aの平面部7Aaによって、側板の高さ方向に沿って覆われる。押え板7Aの平面部7Aaの上部および下部にはボルト孔8,9が、各部2個ずつ設けられる。各部の2個のボルト孔の内、一方は背面側板4aの縁部表面4a−1に対向し、他方は側面側板4bの縁部表面4b−1に対向する。ボルト孔8,9に対向する背面側板4aの縁部表面4a−1および側面側板4bの縁部表面4b−1にもボルト孔が設けられる。互いに対向する押え板7Aの平面部7Aaのボルト孔および側板の縁部表面のボルト孔に、昇降路側からボルトの軸を挿通し、ボルトの軸とナットを螺合することにより、押え板7Aa、背面側板4aおよび側面側板4bとがボルト締結される。従って、背面側板4aと側面側板4bが、押え板7Aの平面部7Aaを介して互いに接続される。
なお、本実施形態においては、昇降路側からのボルト締結作業が可能な押え板7Aの上部および下部においてボルト締結がなされる。そして、昇降路側からのボルト締結作業が困難な押え板7Aの上部および下部の間において、ボルト締結はなされない。
図6に示すように、押え板7Aは、平面部7Aaの幅方向端部から側面側板4bの表面に向って垂直に伸びる第一の曲げ部7Abと、第一の曲げ部7Abの幅方向における、平面部7Aaとは反対側の端部から垂直に伸びる第二の曲げ部7Acを備える。第一の曲げ部7Abと第二の曲げ部7Acは、平面部7Aaの高さ方向において、ボルト孔8,9近くの領域を除いた、ボルト孔8,9間の全領域に位置する。なお、第一および第二の曲げ部7Ab,7Acが、ボルト孔8,9近くの領域に設けられていないのは、かご室に取付けられる図示されない他の部材と押え板7Aが干渉しないようにするためである。
第2の曲げ部7Acは、第1の曲げ部7Abを境にして平面部7Aaと反対側、すなわち側面側板4bの縁部に続く側面側板4bの平面部の表面上に位置する。さらに、第2の曲げ部7Acは、側面側板の高さ方向に沿って、側面側板4bの平面部の表面に接触し、この平面部を押圧する。これにより、昇降路側からのボルト締結作業が困難な押え板7Aの上部および下部の間において、ボルト締結がなされないことによる強度低下が補償され、側面側板の変位や変形が抑制できる。
図7は、側面側板4bと押え板7Aの接続部を示す部分平面断面図である。
図7が示すように、押え板7Aの第二の曲げ部7Acが側面側板4bの昇降路側表面に接触する状態で、押え板7Aの平面部7Aaと、側面側板4bのリップ状加工部先端のボルト孔が位置する面との間には、寸法g(>0)の間隙が空くように、各部の寸法(T,h)が設定される。例えば、押え板7Aを構成する鋼板の厚さt2が、側面側板4bを構成する鋼板の厚さt1と同じ厚さである場合(t1=t2)、押え板7Aaの立ち上がり寸法hを側面側板4bの厚さTよりも大きくする。これにより、押え板7Aの第2の曲げ部7Acは、組立時から常時、側面側板4bの表面に接触し、側面側板4bを押圧する。このため、乗りかご1の稼働時などにおいてかご室40が振動する時に、押え板7Aの第2の曲げ部7Acと、側面側板4bの表面とが、接触および離隔を繰り返して、接触音などの異音が発生することが抑制される。なお、本実施形態においては、押え板7Aを平板状の鋼板を曲げ加工して作成し、この鋼板の断面厚さ寸法t1を考慮して、前述のように各部の寸法(T,h)が設定されるが、押え板7Aの断面形状や厚さ寸法は、かご室内より側面側板が押された際、十分な剛性が確保できるような形状や寸法に設定されることが好ましい。
図6が示すように、本実施形態において、押え板7Aの平面部の上部に位置するボルト孔8は、ボルト孔8の上部に位置する小孔部8aと、小孔部8aの下部すなわちボルト孔8の下部に位置し、かつ小孔部よりも大径の大孔部8bとが繋がった形状、いわゆるダルマ孔形状を有する。このようなダルマ孔形状のボルト孔8を有する押え板7Aを用いることにより、背面側板4aと側面側板4bとが接続されるかご室のコーナー部において、背面側板4aおよび側面側板4bの高さ方向の中央部におけるボルト締結作業が困難な場合でも、次のようにして背面側板4aと側面側板4bとを接続することができる。
まず、押え板7Aの上部のボルト孔8に対向する背面側板4aの縁部表面4a−1および側面側板4bの縁部表面4b−1(図5参照)に設けられるボルト孔に、ボルトおよびナットを仮止めする。次に、作業員の手作業などにより、押え板7Aが、昇降路内におけるかご室の上から垂下されたり、かご室の下方(ピット内など)から持ち上げられたりする。このとき、押え板7Aのボルト孔8の大孔部8bにボルトの頭部を通す。このときのボルト孔8とボルト100の位置関係を図8に示す。図8に示すように、ボルト孔8の大孔部8bの径は、ボルト100の頭部を容易に通せるように、ボルト100の頭部の径よりも大きな値に設定される。なお、小孔部8aの径は、ボルト100の頭部の径よりも小さな値、すなわちボルトの頭部が通らないような値であり、かつボルト100の軸が通るような値に設定される。
次に、ボルトの軸がボルト孔8の小孔部8a内に位置するように押え板7Aの位置を調整して、ボルトに押え板7Aを掛ける。これにより、押え板7Aの取付け位置への位置合わせが容易になる。次に、かご室の上方から、既に仮止めされているボルトおよびナットと、ボルト孔8の小孔部8aとを用いて、押え板7Aと背面側板をボルト締結するとともに、かご室の下方から、押え板7Aのボルト孔9と、背面側板4aの縁部表面4a−1および側面側板4bの縁部表面4b−1(図5参照)に設けられるボルト孔とに、ボルトの軸を通して、さらにボルトの軸にナットを螺合することにより、押え板7Aが背面側板4aおよび側面側板4bにボルト締結される。なお、押え板7Aの上部および下部のボルト孔は、それぞれかご室の上方および下方から容易にボルト締結作業が行える位置に設けられていればよい。
上述したように、押え板7Aが背面側板4aおよび側面側板4bに仮止めされるボルトによって支持されながら、ボルト締結がなされるので、ボルト締結作業が容易になる。また、図6に示すように、本実施形態の押え板7Aは、平面部7Aaにおいて第1および第2の曲げ部7Ab,7Acとは反対側からかご室の背面に沿って垂直方向に延びる第3の曲げ部7Adを有している。この第3の曲げ部7Adが背面側板4aに当接することにより、押え板7Aの取付け位置への位置合わせが容易になる。さらに、本実施形態においては、押え板7Aと背面側板4aおよび側面側板4bとがボルト締結されるので、ボルト穴の尤度分により背面側板4aおよび側面側板4bの位置調整が可能である。
なお、上述した実施形態は、図3に示すかご室のコーナー部6cにおける背面側板4aと側面側板4cの接続にも同様に適用される。
図9、図10および図11は、押え板7Aの変形例を示す。以下、これらの変形例について、図6の押え板と異なる点について説明する。
図9の変形例においては、押え板7Aの高さ方向の中央部において、第一および第二の曲げ部7Ab,7Acが設けられていない。すなわち、第一および第二の曲げ部7Ab,7Acは、上下方向に、複数に分割して設けられる。これにより、かご室の高さ方向中央部に取付けられる他の部材と押え板7Aとが干渉しないようにすることができる。すなわち、かご室に取付けられる他の部材があっても、押え板7Aを取り付けることができる。
図10の変形例においては、ボルト孔8,9の近くも含め、押え板7Aの高さ方向の全体において、第一および第二の曲げ部7Ab,7Acが連続的に設けられる。側面側板における押さえつけ面積が増えるので、側面側板の変位や変形を確実に抑制することができる。
図11は、押え板7Aの変形例の上部を示すと共に、本変形例の押え板が取り付けられる背面側板4aおよび側面側板4bの上部を示す。本変形例においては、押え板7Aの上部において、押え板の平面部4aの幅方向を長手方向とする細長い長方形状の開口部21が設けられる。背面側板4aの縁部表面4a−1と側面側板4bの縁部表面4b−1には、開口部21に対向する位置にフック部20が固定される。押え板7Aの平面部7Aaにおいて、ボルト孔8は、開口部21の上方に位置する。本変形例におけるボルト孔8は、ボルトの軸は通すがボルトの頭部は通らない、通常の円形のボルト孔である。背面側板4aの縁部表面4a−1と側面側板4bの縁部表面4b−1には、ボルト孔8に対向する位置にボルト孔10が設けられる。
図11の変形例では、押え板の取り付け作業の際、まず、開口部21にフック部20を通し、押え板7Aをフック部20に掛ける。これにより、押え板が側板に支持される。なお、上述したようなボルトおよびナットの仮止めは、本変形例では不要となる。次に、ボルト孔8,10にボルトの軸を通し、軸にナットが螺合されることにより、押え板が側板にボルト締結される。
次に、図3の6c部における背面側板4aどうしの接続構造について説明する。なお、図3の6c部においても、同図3の6b,6d部と同様に、昇降路内において、側板高さ方向の中央部におけるボルト締結作業が困難であることが想定されている。
図3中の6c部が示すように、隣り合う2枚の背面側板4aどうしは、各背面側板の幅方向縁部に押え板7Bをボルト締結することにより、この押え板7Bを介して互いに接続される。より具体的には、一方の背面側板4aのリップ状に曲げられる縁部と、他方の背面側板4aのリップ状に曲げられる縁部とが、両背面側板がかご室の背面をなすように水平に配置され、側板の高さ方向に沿って接触されて、突き合わされる。ここで、押え板7Bは、上述したかご室のコーナー部(図3,5参照)と同様に、背面側板4aの縁部にボルト締結される。これにより、隣接する二枚の背面側板間を接続することができる。
図12は、押え板7Bを示す斜視図である。押え板7Bは、上述した押え板7Aと同様に、ボルト孔8,9が設けられる平面部7Ba、第一の曲げ部7Bb、並びに、背面側板の表面を押圧する第二の曲げ部7Bcを有する。昇降路側からのボルト締結作業が可能な押え板7Bの上部および下部において、押え板7Aと同様のボルト孔8,9を用いてボルト締結がなされる。そして、昇降路側からのボルト締結作業が困難な押え板7Bの上部および下部の間において、ボルト締結はなされない。
また、図12に示すように、押え板7Bは、押え板7Aとは異なり、平面部7Baの幅方向の両側において、それぞれ、第一および第二の曲げ部7Bb,7Bcを備えている。これにより、隣接する2枚の背面側板の表面が一つの押え板7Bによって押圧される。このため、昇降路側からのボルト締結作業が困難な押え板7Bの上部および下部の間において、ボルト締結がなされないことによる強度低下が補償され、背面側板の変位や変形が抑制できる。
なお、図12に示す押え板7Bを用いる側板の接続構造は、図3における側面側板4bどうし、あるいは側面側板4cどうしの接続にも適用することができる。
上述した実施形態によれば、昇降路のスペースが狭く、昇降路内における側板の接続作業が困難な場合に、側板の上部および下部に押え板を締結し、側板の他の部分は押え板によって押圧することにより、側板中間部の剛性を確保しつつ、側板間を接続することができる。さらに、かご室と他の機器との配置関係により、側板の接続作業が困難な場合にも、本実施形態により側板間の接続が可能となる。従って、かご室の組み立て作業が容易化される。また、本実施形態によれば、側板間を接続するための締結個所が低減されるので、側板の高さ方向中央部のボルト締結作業が困難ではない場合も含めて、締結作業の時間を短縮することができる。
なお、本発明は前述した実施形態に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、前述した実施形態は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、各実施形態の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置き換えをすることが可能である。
例えば、本発明は、機械室を備えるエレベーター装置、および機械室を備えないエレベーター装置すなわち機械室レスエレベータのどちらに対しても実施できる。また、ローピングは、図1のものに限らず、乗りかごの下部に方向転換プーリを設けるアンダースラング方式などでも良い。
また、側板の枚数は、図示した枚数に限らず、かご室の大きさなどに応じて適宜設定される。さらに、押え板を側板に締結する手段としては、ボルトおよびナットのほか、各種のネジ部材やリベットなどを適用しても良い。
さらに、図11において、開口部20を側板に設け、フック部21を押え板に設けても良い。
1 乗りかご
2 巻上機
2a シーブ
3 釣り合い錘
4a 背面側板
4b 側面側板
4c 側面側板
4d 前側板
5 天井
7A 押え板
7B 押え板
8 ボルト孔
9 ボルト孔
10 ボルト孔
20 フック部
21 開口部
30 主ロープ
40 かご室
50 方向転換プーリ
100 ボルト
200 ナット
2 巻上機
2a シーブ
3 釣り合い錘
4a 背面側板
4b 側面側板
4c 側面側板
4d 前側板
5 天井
7A 押え板
7B 押え板
8 ボルト孔
9 ボルト孔
10 ボルト孔
20 フック部
21 開口部
30 主ロープ
40 かご室
50 方向転換プーリ
100 ボルト
200 ナット
Claims (9)
- 複数の側板から構成されるかご室を備えるエレベーターの乗りかごにおいて、
前記複数の側板の内、互いに隣接する第一の側板および第二の側板は、前記第一の側板および前記第二の側板に締結される押え板を介して接続され、
前記第一の側板および前記第二の側板の少なくとも一方の側板が前記押え板によって押圧されることを特徴とするエレベーターの乗りかご。 - 請求項1において、
前記押え板は、前記第一の側板および前記第二の側板の上部および下部において、前記第一の側板および前記第二の側板に締結され、
前記押え板は、前記上部と前記下部の間で、前記一方の側板を押圧することを特徴とするエレベーターの乗りかご。 - 請求項1または請求項2において、
前記押え板は、前記第一の側板および前記第二の側板の縁部に締結され、
前記押え板は、前記一方の側板の縁部に隣接する表面を押圧することを特徴とするエレベーターの乗りかご。 - 請求項3において、
前記押え板は、
前記第一の側板および前記第二の側板に締結される平面部と、
前記平面部の幅方向端部から、前記一方の側板の表面に向って垂直に伸びる第一の曲げ部と、
前記第一の曲げ部の幅方向における、前記平面部の反対側の端部から垂直に伸び、前記一方の側板の表面を押圧する第二の曲げ部と、
を備えることを特徴とするエレベーターの乗りかご。 - 請求項4において、
前記平面部と前記縁部との間に間隙を有し、かつ前記第二の曲げ部は前記一方の側板の表面に接触していることを特徴とするエレベーターの乗りかご。 - 請求項2において、
前記押え板は、ボルトによって前記第一の側板および前記第二の側板に締結されることを特徴とするエレベーターの乗りかご。 - 請求項2において、
前記押え板を、前記第一の側板および前記第二の側板の上部に引っ掛けて支持する手段を備えることを特徴とするエレベーターの乗りかご。 - 請求項7において、前記手段が、ボルトおよびダルマ孔からなることを特徴とするエレベーターの乗りかご。
- 乗りかごおよび釣り合い錘と、
昇降路内において前記乗りかごおよび前記釣り合い錘を吊る主ロープと、
前記主ロープを駆動する巻上機と、
を備えるエレベーター装置において、
前記乗りかごが、請求項1に記載のエレベーターの乗りかごであることを特徴とするエレベーター装置。
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