JPWO2013100045A1 - ガイドワイヤ - Google Patents

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Abstract

ガイドワイヤ1は、ワイヤ本体2と、ワイヤ本体2の先端部を覆う先端側被覆層6とを有する。また、ガイドワイヤ1は、先端側被覆層6の基端部近傍の外径とほぼ同じ外径を有し、ワイヤ本体2に挿通され、その先端部が先端側被覆層6の基端部近傍に位置する筒状部材7と、筒状部材7の基端側に設けられ、筒状部材7とワイヤ本体2とを接合する接合部材8とを有する。接合部材8は、外径が基端側に向かって漸減する外径漸減部を有し、筒状部材7の外周面は、外径漸減部と連続した面で構成されている。

Description

本発明は、ガイドワイヤに関する。
消化管、血管等の生体管腔にカテーテルを挿入する際には、当該カテーテルを生体管腔の目的部位まで誘導するために、ガイドワイヤが用いられる。このガイドワイヤは、カテーテル内に挿通して用いられる。また、内視鏡を用いた生体管腔等の観察や処置も行なわれ、この内視鏡や内視鏡のルーメンに挿入されたカテーテルを生体管腔等の目的部位まで誘導するのにもガイドワイヤが用いられる。
このようなガイドワイヤとしては、長尺なワイヤ本体と、ワイヤ本体の先端部を覆う樹脂被覆層と、樹脂被覆層の基端側に配置される環状部材とを有するガイドワイヤが知られている(例えば、特許文献1および特許文献2参照)。これら特許文献に記載のガイドワイヤは、樹脂被覆層の基端外径と環状部材の先端外径とを規定して樹脂被覆層のめくれを防止するものであるが、より一層めくれを防止できるものが求められていた。
特開2008−307367号公報 WO2011/118443号公報
本発明の目的は、被覆層の基端側の部分がめくれ、そのめくれた部分にガイドワイヤと組み合わせて使用するカテーテル等のような医療器具が引っ掛かってしまうのを確実に防止することができるガイドワイヤを提供することにある。
このような目的は、下記(1)〜(8)の本発明により達成される。
(1) 可撓性を有する長尺なワイヤ本体と、該ワイヤ本体の先端部を覆い、樹脂材料で構成された先端側被覆層とを備えるガイドワイヤであって、
前記先端側被覆層の基端部近傍の外径とほぼ同じ外径を有し、前記ワイヤ本体に挿通され、その先端部が前記先端側被覆層の基端部近傍に位置する筒状部材と、
前記筒状部材の基端側に設けられ、前記筒状部材と前記ワイヤ本体とを接合する接合部材とを有し、
前記接合部材は、外径が基端側に向かって漸減する外径漸減部を有し、
前記筒状部材の外周面は、前記外径漸減部と連続した面で構成されていることを特徴とするガイドワイヤ。
(2) 前記接合部材は、前記筒状部材の構成材料よりも軟質な材料で構成されている上記(1)に記載のガイドワイヤ。
(3) 前記筒状部材の先端は、前記先端側被覆層の基端部と接触している上記(1)または(2)に記載のガイドワイヤ。
(4) 前記筒状部材は、その基端部に外径が基端側に向かって漸減する外径漸減部を有し、該外径漸減部の外周面は、前記接合部材の前記外径漸減部と連続した面で構成されている上記(1)ないし(3)のいずれかに記載のガイドワイヤ。
(5) 前記接合部材は、前記筒状部材の基端側から前記ワイヤ本体の外周面と前記筒状部材の内周面との間に入り込んでいる上記(1)ないし(4)のいずれかに記載のガイドワイヤ。
(6) 前記接合部材は、接着剤または半田で構成されている上記(1)ないし(5)のいずれかに記載のガイドワイヤ。
(7) 前記ワイヤ本体の外周面の前記筒状部材と重なる部分には、前記接着剤または前記半田の濡れ性を他の部分に比べて高める処理が施されている上記(6)に記載のガイドワイヤ。
(8) 前記筒状部材は、金属材料で構成されている上記(1)ないし(7)のいずれかに記載のガイドワイヤ。
本発明によれば、ガイドワイヤと組み合わせて使用するカテーテル等のような医療器具(代表的に「カテーテル」とする)をガイドワイヤに沿わせて生体管腔内の目的部位にまで先端方向に向かって押し進めようとした場合、カテーテルの先端は、接合部の外径漸減部から筒状部材の外周面へと連続した面を摺動しながら、ほぼ同じ外径を有する先端側被覆層へと摺動するので、カテーテル先端の引っ掛かりが確実に防止される。
図1は、本発明のガイドワイヤの好適な実施形態を示す縦断面図である。 図2は、図1に示すガイドワイヤが有する突出部の拡大断面図である。 図3は、図1に示すガイドワイヤの製造方法の一例を示す断面図である。
以下、本発明のガイドワイヤを添付図面に示す好適な実施形態に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明のガイドワイヤの好適な実施形態を示す縦断面図、図2は、図1に示すガイドワイヤが有する突出部の拡大断面図、図3は、図1に示すガイドワイヤの製造方法の一例を示す断面図である。
なお、以下では、説明の都合上、図1中(後述する図2、図3についても同様)の右側を「基端」、左側を「先端」と言う。また、各図中では、それぞれ、理解を容易にするため、ガイドワイヤの長さ方向を短縮し、ガイドワイヤの太さ方向を誇張して模式的に図示しており、長さ方向と太さ方向の比率は実際とは異なる。
図1〜図3に示すガイドワイヤ1は、カテーテル(内視鏡も含む)の内腔に挿入して用いられるカテーテル用ガイドワイヤであって、長尺なワイヤ本体2と、螺旋状のコイル4と、先端側被覆層6(以下「樹脂被覆層6」という)と、ワイヤ本体2から突出する突出部10と、被覆層9とを備えている。また、突出部10は、筒状部材7と接合部材8とで構成されている。
ガイドワイヤ1の全長は、特に限定されないが、200〜5000mm程度であるのが好ましい。また、ガイドワイヤ1の平均外径は、特に限定されないが、0.2〜1.2mm程度であるのが好ましい。
(ワイヤ本体)
図1に示すように、ワイヤ本体2は、先端側に配置された第1ワイヤ21と、第1ワイヤ21の基端側に配置された第2ワイヤ22とで構成されている。第1ワイヤ21と第2ワイヤ22とは溶接により強固に接続されている。
第1ワイヤ21と、第2ワイヤ22との溶接の方法としては、特に限定されず、例えば、レーザを用いたスポット溶接、バットシーム溶接等の突き合わせ抵抗溶接などが挙げられるが、突き合わせ抵抗溶接であるのが好ましい。
第1ワイヤ21と第2ワイヤ22は、溶接の他に管状体に挿入して接合してもよい。また、ワイヤ本体2は、一本の部材にて構成されていてもよい。
第1ワイヤ21は、弾性を有する線材である。第1ワイヤ21の長さは、特に限定されないが、20〜1000mm程度であるのが好ましい。
本実施形態では、第1ワイヤ21は、その両端部に長手方向に外径が一定な外径一定部211、212を有し、外径一定部211、212の間に、先端方向へ向かって外径が漸減するテーパ部(第1外径漸減部)213を有している。
このようなテーパ部213を有することにより、第1ワイヤ21の剛性(曲げ剛性、ねじり剛性)を先端方向に向かって徐々に減少させることができ、その結果、ガイドワイヤ1は、先端部に良好な柔軟性を得て、血管への追従性、安全性が向上すると共に、折れ曲がり等も防止することができる。
テーパ部213の長さは、特に限定されないが、10〜1000mm程度であるのが好ましく、20〜300mm程度であるのがより好ましい。前記範囲にあると、長手方向に沿った剛性の変化をより緩やかにすることができる。
本実施形態では、テーパ部213は、その外径が先端方向に向かってほぼ一定の減少率で連続的に減少するテーパ状をなしている。換言すれば、テーパ部213のテーパ角度は、長手方向に沿ってほぼ一定になっている。これにより、ガイドワイヤ1では、長手方向に沿った剛性の変化をより緩やかにすることができる。
なお、このような構成と異なり、テーパ部213のテーパ角度は、長手方向に沿って変化していても良く、例えば、テーパ角度が比較的大きい個所と比較的小さい個所とが複数回交互に繰り返して形成されているようなものでもよい。その場合、テーパ部213のテーパ角度がゼロになる個所があってもよい。
第1ワイヤ21の構成材料は、金属材料で構成されているのが好ましく、例えば、ステンレス鋼(例えば、SUS304、SUS303、SUS316、SUS316L、SUS316J1、SUS316J1L、SUS405、SUS430、SUS434、SUS444、SUS429、SUS430F、SUS302等)、擬弾性を示す合金(超弾性合金を含む。)などの各種金属材料を使用することができるが、超弾性合金であるのが好ましい。超弾性合金は、比較的柔軟であるとともに復元性があり、曲がり癖が付き難いので、第1ワイヤ21を超弾性合金で構成することにより、ガイドワイヤ1は、その先端側の部分に十分な曲げに対する柔軟性と復元性が得られ、複雑に湾曲・屈曲する血管に対する追従性が向上し、より優れた操作性が得られるとともに、第1ワイヤ21が湾曲・屈曲変形を繰り返しても、第1ワイヤ21に復元性により曲がり癖が付かないので、ガイドワイヤ1の使用中に第1ワイヤ21に曲がり癖が付くことによる操作性の低下を防止することができる。
擬弾性合金には、引張りによる応力−ひずみ曲線がいずれの形状のものも含み、As、Af、Ms、Mf等の変態点が顕著に測定できるものも、できないものも含み、応力により大きく変形し、応力の除去により元の形状にほぼ戻るものは全て含まれる。
超弾性合金の好ましい組成としては、49〜52原子%NiのNi−Ti合金等のNi−Ti系合金、38.5〜41.5重量%ZnのCu−Zn合金、1〜10重量%XのCu−Zn−X合金(Xは、Be、Si、Sn、Al、Gaのうちの少なくとも1種)、36〜38原子%AlのNi−Al合金等が挙げられる。このなかでも特に好ましいものは、上記のNi−Ti系合金である。
第1ワイヤ21の基端部には、第2ワイヤ22の先端部が連結されている。第2ワイヤ22は、弾性を有する線材である。第2ワイヤ22の長さは、特に限定されないが、20〜4800mm程度であるのが好ましい。
本実施形態では、第2ワイヤ22は、その両端部に長手方向に外径が一定な外径一定部221、222を有し、外径一定部221、222の間に、先端方向へ向かって外径が漸減するテーパ部(第2外径漸減部)223を有している。なお、外径一定部221の外径は、第1ワイヤ21の外径一定部212の外径とほぼ等しい。
第2ワイヤ22がテーパ部223を有することにより、第2ワイヤ22の剛性(曲げ剛性、ねじり剛性)を先端方向に向かって徐々に減少させることができ、その結果、ガイドワイヤ1の生体に挿入する際の操作性や安全性が向上する。
本実施形態では、テーパ部223は、その外径が先端方向に向かってほぼ一定の減少率で連続的に減少するテーパ状をなしている。換言すれば、テーパ部223のテーパ角度は、長手方向に沿ってほぼ一定になっている。これにより、ガイドワイヤ1では、長手方向に沿った剛性の変化をより緩やかにすることができる。
なお、このような構成と異なり、テーパ部223のテーパ角度は、長手方向に沿って変化していても良く、例えば、テーパ角度が比較的大きい個所と比較的小さい個所とが複数回交互に繰り返して形成されているようなものでもよい。その場合、テーパ部223のテーパ角度がゼロになる個所があってもよい。
第2ワイヤ22の構成材料(素材)は、金属材料で構成されているのが好ましく、ステンレス鋼(例えば、SUS304、SUS303、SUS316、SUS316L、SUS316J1、SUS316J1L、SUS405、SUS430、SUS434、SUS444、SUS429、SUS430F、SUS302等SUSの全品種)、ピアノ線、コバルト系合金、擬弾性合金などの各種金属材料を使用することができる。
この中でも、コバルト系合金は、ワイヤとしたときの弾性率が高く、かつ適度な弾性限度を有している。このため、コバルト系合金で構成された第2ワイヤ22は、特に優れたトルク伝達性を有し、座屈等の問題を極めて生じ難い。コバルト系合金としては、構成元素としてCoを含むものであれば、いかなるものを用いてもよいが、Coを主成分として含むもの(Co基合金:合金を構成する元素中で、Coの含有率が重量比で最も多い合金)が好ましく、Co−Ni−Cr系合金を用いるのがより好ましい。このような組成の合金は、常温における変形においても可塑性を有するため、例えば、使用時等に所望の形状に容易に変形することができる。また、このような組成の合金は、弾性係数が高く、かつ高弾性限度としても冷間成形可能で、高弾性限度であることにより、座屈の発生を十分に防止しつつ、小径化することができ、所定部位に挿入するのに十分な柔軟性と剛性を備えるものとすることができる。
また、第2ワイヤ22の構成材料として、ステンレス鋼を用いた場合、ガイドワイヤ1は、より優れた押し込み性およびトルク伝達性が得られる。
ガイドワイヤ1では、第1ワイヤ21と第2ワイヤ22とが同種の合金で構成されている。この合金としては、擬弾性を示す合金であればよく、例えば、Ni−Ti系合金が挙げられる。
なお、ガイドワイヤ1では、第1ワイヤ21と第2ワイヤ22とを異種の合金で構成してもよい。この場合、第1ワイヤ21が、第2ワイヤ22の構成材料より弾性率が小さい材料で構成されたものであるのが好ましい。これにより、ガイドワイヤ1は、先端側の部分が優れた柔軟性を有するとともに、基端側の部分が剛性(曲げ剛性、ねじり剛性)に富んだものとなる。その結果、ガイドワイヤ1は、優れた押し込み性やトルク伝達性を得て良好な操作性を確保しつつ、先端側においては良好な柔軟性、復元性を得て血管への追従性、安全性が向上する。
また、第1ワイヤ21と、第2ワイヤ22との具体的な組合せとしては、第1ワイヤ21を超弾性合金(Ni−Ti合金)で構成し、第2ワイヤ22をステンレス鋼で構成することが特に好ましい。これにより、前述した効果はさらに顕著なものとなる。
以上、ワイヤ本体2について説明した。
(コイル)
ワイヤ本体2の先端部の外周には、コイル4が延在して配置されている。このコイル4は、素線を螺旋状に巻回してなる部材であり、ワイヤ本体2の先端部の外周を覆っている。コイル4の内側のほぼ中心部をワイヤ本体2が挿通している。また、ガイドワイヤ1では、コイル4は、ワイヤ本体2に接触している、すなわち、ワイヤ本体2の外周と密着しているが、これに限定されず、例えば、ワイヤ本体2の外周から離間していてもよい。
また、ガイドワイヤ1では、コイル4は、外力を付与しない状態で、螺旋状に巻回された素線同士の間に隙間がなく、図示と異なり、外力を付与しない状態で、螺旋状に巻回された素線同士の間に隙間が空いていてもよい。
コイル4は、X線不透過性金属材料(X線造影性を有する材料)で構成されているのが好ましく、その材料としては、例えば、金、白金、タングステン等の貴金属またはこれらを含む合金(例えば白金−イリジウム合金)等が挙げられる。X線不透過材料にて構成されているので、ガイドワイヤ1にX線造影性が得られ、X線透視下で先端部の位置を確認しつつ生体内に挿入することができ、好ましい。
コイル4の基端部は、固定材料31を介してワイヤ本体2のテーパ部213に固定されており、コイル4の先端部は、固定材料32を介してワイヤ本体2の外径一定部211に固定されている。固定材料31および32は、それぞれ、例えば各種接着剤や半田(ろう材)で構成されている。
(樹脂被覆層)
また、ガイドワイヤ1は、ワイヤ本体2の先端部、コイル4および固定材料31、32を一括して覆う樹脂被覆層6を有している。この樹脂被覆層6は、ワイヤ本体2の先端部の外周に密着している。なお、本実施形態では、樹脂被覆層6は、コイル4内に入り込んでいないが、コイル4内に入り込んでいてもよい。
樹脂被覆層6は、種々の目的で形成することができるが、その一例として、摺動性を上げてガイドワイヤ1の操作性を向上させること、ガイドワイヤ1を血管等に挿入する際の安全性の向上を目的として設けることができる。
このような樹脂被覆層6は、柔軟性に富む材料(軟質材料、弾性材料)で構成されており、その材料としては、特に限定されず、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン、ポリ塩化ビニル、ポリエステル(PET、PBT等)、ポリアミド、ポリイミド、ポリウレタン、ポリスチレン、ポリカーボネート、シリコーン樹脂、フッ素系樹脂(PTFE、ETFE、PFA等)、またはこれらの複合材料や、ラテックスゴム、シリコーンゴム等の各種ゴム材料、またはこれらのうちに2以上を組み合わせた複合材料が挙げられる。そして、これらの材料の中でも特に、ウレタン系樹脂が好ましい。樹脂被覆層6が主にウレタン系樹脂で構成されている場合には、ガイドワイヤ1の先端部の柔軟性がより向上するため、血管等への挿入時に、血管内壁等を傷つけることをより確実に防止することができ、安全性が極めて高い。
また、樹脂被覆層6の先端面61は、丸みを帯びている。これにより、先端面61で血管等の体腔の内壁の損傷を防止することができる。また、樹脂被覆層6の基端63は、ワイヤ本体2(第1ワイヤ21)の外径一定部212に位置している。
このような樹脂被覆層6中には、X線不透過材料で構成された粒子(フィラー)が分散されていてもよい。この場合、ガイドワイヤ1にX線造影性が得られ、X線透視下にて先端部の位置を確認しつつ生体内に挿入することができる。X線不透過材料としては、特に限定されず、例えば、白金、タングステン等の貴金属またはこれらを含む合金材料が挙げられる。
樹脂被覆層6の厚さは、特に限定されず、樹脂被覆層6の形成目的や構成材料、形成方法等を考慮して適宜されるが、通常は、その平均厚さは、5〜500μm程度であるのが好ましく、10〜350μm程度であるのがより好ましい。なお、樹脂被覆層6は、2層以上の積層体でもよい。
(被覆層9)
被覆層9は、ワイヤ本体2の基端部、具体的には、第2ワイヤの基端部からテーパ部223のほぼ全域までを覆うように形成されている。被覆層9は、ワイヤ本体2の外周に、内層91と、外層92と、線状体93とがこの順で形成された(積層された)ものとなっている。
内層91は、ワイヤ本体2の外周上に形成されている。内層91中の樹脂材料としては、特に限定されないが、例えば、フッ素系樹脂材料が好ましい。また、内層91には、それぞれ、組成が異なる2種類のフッ素系樹脂材料が含有されており、その2種類の樹脂材料としては、例えば、一方をポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、他方をフッ化エチレンプロピレン(FEP)とすることができる。
さらに、内層91層は、ワイヤ本体2の外周上に形成されているため、例えば当該ワイヤ本体2との密着性を向上する目的で、内層91の構成材料中にバインダーとして機能する樹脂材料が含有されている。
なお、内層91の厚さは、特に限定されないが、例えば、0.001〜0.020mmであるのが好ましく、0.001〜0.010mmであるのがより好ましい。
外層92は、内層91上に形成されている。外層92中の樹脂材料としては、特に限定されないが、例えば、フッ素系樹脂材料を用いるのが好ましい。このフッ素系樹脂材料としては、例えば、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、フッ化エチレンプロピレン(FEP)等を用いることができる。
なお、外層92の厚さは、特に限定されないが、例えば、0.001〜0.030mmであるのが好ましく、0.001〜0.015mmであるのがより好ましい。
線状体93は、外層92上に形成されている。この線状体93は、螺旋状に巻回したものである(図1参照)。これにより、線状体93が第2ワイヤ22のほぼ全周にわたって設けられる。また、線状体93は、隣接する線同士が離間した疎巻きになっている。本実施形態では、線状体93の形成数は、1本または複数本である。線状体93の形成数が複数本である場合、各線状体93の螺旋の巻回方向は、それぞれ、同じであってもよし、逆であってもよい。
このような線状体93により、第2ワイヤ22(ワイヤ本体2)は、その外表面に線状体93で構成された複数の凸部94と、隣接する凸部94(線状体93)間に形成された凹部95とを有するものとなる。
線状体93中の樹脂材料としては、特に限定されないが、例えば、フッ素系樹脂材料を用いるのが好ましい。このフッ素系樹脂材料としては、例えば、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、フッ化エチレンプロピレン(FEP)等を用いることができる。
ガイドワイヤ1では、凸部94(線状体93)における摩擦係数は、凹部95の底部951(外層92が露出している部分)における摩擦係数よりも小さくなっている。
(筒状部材)
筒状部材7は、円筒状(リング状)の部材で構成されており、ワイヤ本体2(第1ワイヤ22)の外径一定部212に配置、固定されている。また、筒状部材7は、ワイヤ本体2から外周へ突出するように設けられている。
筒状部材7の内径φd1は、ワイヤ本体2の軸方向においてほぼ同一であり、外径は、後述するテーパ部72以外は、ほぼ同一である。
筒状部材7の内径φd1は、外径一定部212の外径φd2よりも若干大きく、すなわち、φd1>φd2なる関係を満足しており、筒状部材7の内周面と外径一定部212の外周面との間に隙間Sが形成されている。この隙間Sには、筒状部材7とワイヤ本体2とを接合する接合部材8が形成されている。なお、隙間Sの厚さDとしては、特に限定されないが、5〜30μm程度であるのが好ましい。隙間Sの厚さDをこのような厚さとすることにより、隙間S内への接合部材8の侵入が容易となる。
また、φd1>φd2なる関係を満足することにより、接合部材8が設けられていない状態では、ワイヤ本体2に対して移動可能となる。そのため、後述するような製造方法によって、簡単にガイドワイヤ1を製造することができる。
また、筒状部材7の先端71は、樹脂被覆層6と接触しており、樹脂被覆層6の基端63が筒状部材7の内側(隙間S)に入り込んでいる。言い換えれば、筒状部材7の先端71は、樹脂被覆層6の基端63よりも先端側に位置している。そのため、樹脂被覆層6の基端63は、ガイドワイヤ1の表面に露出していない(ガイドワイヤ1の外部に臨んでいない)。
また、筒状部材7の外径(最大外径)φd3は、樹脂被覆層6の筒状部材7の先端71が位置する部分の外径φd4よりも大きい。このような筒状部材7により、樹脂被覆層6の基端63が筒状部材7の外周面よりも内側に位置することとなる。
また、筒状部材7の外径φd3は、樹脂被覆層6の基端部近傍の外径φd5とほぼ同じである。また、筒状部材7の長さは、樹脂被覆層6の長さよりも短い。このような大小関係により、例えばガイドワイヤ1が生体管腔内を移動した際に、その先端部において、摺動性が高い樹脂被覆層6が生体管腔を画成する壁部に筒状部材7よりも優先的に当接することなる。これにより、ガイドワイヤ1の操作性を落とすことなく操作することが可能となる。
なお、本実施形態では、基端部近傍の外径φd5は、樹脂被覆層6の最大外径とほぼ同一である。また、例えば、前記「基端部近傍」は、樹脂被覆層6の基端を始点とし先端側に向けて外径が漸増するテーパ部と、該テーパ部の先端側に位置し外径が一定な外径一定部との境界部とすることができる。
また、筒状部材7の基端部は、基端方向へ向かって外径が漸減するテーパ部(外径漸減部)72で構成されている。このようなテーパ部72を有することにより、筒状部材7を含めたワイヤ本体2の剛性(曲げ剛性、ねじり剛性)を先端方向に向かって徐々に変化させることができる。また、筒状部材7の基端を境に、その先端側と基端側の剛性差をより小さく抑えることができる。その結果、ガイドワイヤ1の血管への追従性が向上すると共に、折れ曲がり等も防止することができる。
本実施形態では、テーパ部72のテーパ角度は、長手方向に沿ってほぼ一定になっている。これにより、ガイドワイヤ1では、長手方向に沿った剛性の変化をより緩やかにすることができる。なお、このような構成と異なり、テーパ部72のテーパ角度は、長手方向に沿って変化していても良く、例えば、テーパ角度が比較的大きい個所と比較的小さい個所とが複数回交互に繰り返して形成されているようなものでもよい。その場合、テーパ部72のテーパ角度がゼロになる個所があってもよい。
なお、筒状部材7は、テーパ部72で構成された基端部を有していなくてもよく、例えば、筒状部材7の長さ方向全域にわたって外径が一定となっていてもよい。
また、筒状部材7の長さとしては、特に限定されないが、0.5〜2mm程度であるのが好ましい。このような長さとすることにより、筒状部材7をその機能を発揮するのに十分な長さとすることができるとともに、筒状部材7が過度に長くなることによるガイドワイヤ1の操作性の低下を効果的に防止することができる。具体的には、ワイヤ本体2の筒状部材7が設けられている部分S11は、その先端側の部分S12および基端側の部分S13よりも剛性が高いため、部分S12、S13と比較して湾曲変形し難い。このような湾曲し難い部分S11が長いと、ガイドワイヤ1の操作性(特に追従性)が悪化するおそれがある。そのため、筒状部材7を上述のような長さとし、湾曲変形し難い部分S11をなるべく短くすることにより、上述のような操作性の低下を効果的に防止することができる。
筒状部材7は、樹脂被覆層6を構成する樹脂材料よりも硬質の材料で構成され、その材料としては、金属材料を用いるのが好ましい。金属材料としては、例えば、ステンレス鋼、超弾性合金、コバルト系合金や、金、白金、タングステン等の貴金属またはこれらを含む合金(例えば白金−イリジウム合金)等が挙げられる。特に、硬質かつ加工容易性の観点から白金−イリジウム合金を用いるのが好ましい。
以上のような筒状部材7の外周面(テーパ部72の外周面)は、接合部材8の後述する基部81と連続した面で構成されている。
(接合部材8)
接合部材8は、第1に、筒状部材7をワイヤ本体2に接合(固定)するために用いられる。前述したように、筒状部材7の内径φd1は、ワイヤ本体2の外径一定部212の外径φd2よりも若干大きいため、接合部材8が設けられていない状態では、ワイヤ本体2に対して移動可能となっている。そのため、接合部材8は、このような筒状部材7をワイヤ本体2に固定するために用いられる。
このような接合部材8は、筒状部材7の基端側に位置する基部81と、基部81から延出し、隙間Sに入り込んだ延出部82とを有している。基部81は、筒状部材7の基端面721とワイヤ本体2の外周面とに接触するように形成されており、これにより、筒状部材7をワイヤ本体2に強固に接合している。基部81の長さは、特に限定されないが、0.5〜2.0mm程度であるのが好ましい。
一方の延出部82は、基部81から延出し、隙間Sの基端部に充填されている。すなわち、筒状部材7の基端部の内周面とワイヤ本体2の外周面との間に形成されており、これにより、筒状部材7をワイヤ本体2に接合している。
このように、基部81と延出部82を有することにより、接合部材8を介した筒状部材7とワイヤ本体2との接触面積が広くなるため、より強固に筒状部材7をワイヤ本体2に接合することができる。
基部81は、さらに、ワイヤ本体2と筒状部材7の基端部(テーパ部72)との間の段差を埋める段差埋め部材としても機能する。具体的には、基部81は、筒状部材7の基端側に位置しており、その外径が基端方向へ向けて漸次減少するテーパ状をなしている。すなわち、基部81が、外径が基端方向へ向けて漸次減少するテーパ部(外径漸減部)を構成している。さらに、基部81は、ワイヤ本体2の外周面からテーパ部に向けて滑らかに移行する面を有している。
そのため、カテーテルの先端がワイヤ本体2の外表面から基部81の外周面を介して筒状部材7にスムーズに案内される。このように、ワイヤ本体2と筒状部材7との間の段差を基部81によって埋めることにより、カテーテルの引っ掛かりを防止することができる。また、基部81をテーパ状とすることにより、基部81を含めたワイヤ本体2の剛性を先端方向に向かって徐々に変化させることができる。
特に、本実施形態では、基部81のテーパ角が筒状部材7の基端部(テーパ部72)のテーパ角とほぼ等しく、基部81の外周面が、筒状部材7のテーパ部72の外周面と連続した面で構成されている。すなわち、基部81と筒状部材7の境界を挟んでその基端側近傍および先端側近傍の領域が段差のない平坦な面で構成されている。そのため、基部81と筒状部材7の境界でのカテーテルの先端の引っ掛かりを効果的に防止することができる。
このような接合部材8は、筒状部材7よりも軟質な材料(ヤング率の低い材料)で構成されているのが好ましく、その材料としては、例えば、各種接着剤や半田を用いることができる。これらの中でも、比較的硬質な半田を用いるのが好ましい。これにより、機械的強度の高い接合部材8を形成することができるとともに、後述するような製造方法において、より簡単に接合部材8を形成することができる。このように、接合部材8を筒状部材7よりも軟質な材料で構成すると、接合部材8および筒状部材7を含めたワイヤ本体2の剛性を先端方向に向かって徐々に変化させることができる。
なお、接合部材8は、筒状部材7よりも硬質な材料(ヤング率の高い材料)で構成されていてもよい。このような場合には、接合部材8(特に延出部82)は、筒状部材7を補強する補強部材としても機能する。そのため、例えば、筒状部材7の薄肉化を図ることができる。
このようなガイドワイヤ1では、樹脂被覆層6、筒状部材7および接合部材8の外表面は、図示しない親水潤滑性樹脂層に覆われている。親水潤滑性被覆層に覆われていることにより、カテーテルの先端が引っ掛かってしまうことをより一層防止することができる。なお、親水潤滑性樹脂層は、接合部材8から更に、第1ワイヤ21の外表面に設けられていてもよい。これにより、仮に、接合部材8と第1ワイヤ21の境界部にわずかな段差が存在しても、親水潤滑性樹脂層に覆われているので摺動性が向上し、前述したような引っ掛かりが確実に防止できる。
以上、ガイドワイヤ1の構成について説明した。
次いで、ガイドワイヤ1の製造方法を簡単に説明する。
[1]
まず、図3(a)に示すように、コイル4および樹脂被覆層6が形成された第1ワイヤ21を用意する。
[2]
次に、図3(b)に示すように、第1ワイヤ21の基端側から筒状部材7を挿入し、筒状部材7の先端を樹脂被覆層6に当接させる。これにより、隙間Sに樹脂被覆層6の基端63が入り込んだ状態となる。なお、この段階では、筒状部材7の外径は、長手方向に一定となっている。すなわち、この段階では、筒状部材7の基端部は、テーパ部62で構成されていない。
[3]
次に、図3(c)に示すように、第1ワイヤ21と筒状部材7の基端との間の段差を埋めるように溶融した半田5を供給し、固化する。この際、溶融状態の半田5の一部は、毛細流入(毛管効果)によって隙間S内を先端側へ向けて流入する。残りの部分は、筒状部材7の基端側に留まり、硬化した状態にて、ワイヤ本体2の外周面および筒状部材7基端部の外周面を覆うように筒状部材7よりも突出した状態となる。
[4]
次に、図3(d)に示すように、筒状部材7の基端部および半田5の筒状部材7からはみ出ている部分の不要な部分を削除し、筒状部材7の基端部および半田5の筒状部材7からはみ出ている部分をテーパ状に成型する。これにより、筒状部材7の基端部がテーパ部62となるとともに、テーパ状の基部81が形成される。また、このような方法によれば、テーパ部72と基部81とを同時かつ一体的に形成することができるため、これらを連続した面とすることができ、これらの間に段差が生じるのを効果的に防止することができる。なお、不要部を削除する方法としては、特に限定されないが、例えば、鑢で削り落とす方法が挙げられる。
[5]
次に、第1ワイヤ21と第2ワイヤ22とを溶接により接合する。これにより、ガイドワイヤ1が得られる。
以上、本発明のガイドワイヤを図示の実施形態について説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、ガイドワイヤを構成する各部は、同様の機能を発揮し得る任意の構成のものと置換することができる。また、任意の構成物が付加されていてもよい。
また、前述した実施形態では、ワイヤ本体が2本のワイヤを接合したものについて説明したが、ワイヤ本体は、1本のワイヤで構成されていてもよい。
また、前述した実施形態では、筒状部材が円管状のものについて説明したが、筒状部材は、例えば、その長手方向の全域に内外を連通するスリットが形成された、すなわち、横断面形状がC字状の形状であってもよい。
本発明のガイドワイヤは、可撓性を有する長尺なワイヤ本体と、該ワイヤ本体の先端部を覆い、樹脂材料で構成された先端側被覆層とを備えるガイドワイヤであって、前記先端側被覆層の基端部近傍の外径とほぼ同じ外径を有し、前記ワイヤ本体に挿通され、その先端部が前記先端側被覆層の基端部近傍に位置する筒状部材と、前記筒状部材の基端側に設けられ、前記筒状部材と前記ワイヤ本体とを接合する接合部材とを有し、前記接合部材は、外径が基端側に向かって漸減する外径漸減部を有し、前記筒状部材の外周面は、前記外径漸減部と連続した面で構成されていることを特徴とする。そのため、被覆層の基端側の部分がめくれ、そのめくれた部分にガイドワイヤと組み合わせて使用するカテーテル等のような医療器具が引っ掛かってしまうのを確実に防止することができる。
したがって、本発明のガイドワイヤは、産業上の利用可能性を有する。
1 ガイドワイヤ
2 ワイヤ本体
21 第1ワイヤ
211 外径一定部
212 外径一定部
213 テーパ部
22 第2ワイヤ
221 外径一定部
222 外径一定部
223 テーパ部
31 固定材料
32 固定材料
4 コイル
5 半田
6 樹脂被覆層(先端側被覆層)
61 先端面
62 テーパ部
63 基端
7 筒状部材
71 先端
72 テーパ部
721 基端面
8 接合部材
81 基部
82 延出部
9 被覆層
91 内層
92 外層
93 線状体
94 凸部
941 頂部
95 凹部
951 底部
10 突出部
S 隙間
S11 部分
S12 部分
S13 部分

Claims (8)

  1. 可撓性を有する長尺なワイヤ本体と、該ワイヤ本体の先端部を覆い、樹脂材料で構成された先端側被覆層とを備えるガイドワイヤであって、
    前記先端側被覆層の基端部近傍の外径とほぼ同じ外径を有し、前記ワイヤ本体に挿通され、その先端部が前記先端側被覆層の基端部近傍に位置する筒状部材と、
    前記筒状部材の基端側に設けられ、前記筒状部材と前記ワイヤ本体とを接合する接合部材とを有し、
    前記接合部材は、外径が基端側に向かって漸減する外径漸減部を有し、
    前記筒状部材の外周面は、前記外径漸減部と連続した面で構成されていることを特徴とするガイドワイヤ。
  2. 前記接合部材は、前記筒状部材の構成材料よりも軟質な材料で構成されている請求項1に記載のガイドワイヤ。
  3. 前記筒状部材の先端は、前記先端側被覆層の基端部と接触している請求項1または2に記載のガイドワイヤ。
  4. 前記筒状部材は、その基端部に外径が基端側に向かって漸減する外径漸減部を有し、該外径漸減部の外周面は、前記接合部材の前記外径漸減部と連続した面で構成されている請求項1ないし3のいずれか1項に記載のガイドワイヤ。
  5. 前記接合部材は、前記筒状部材の基端側から前記ワイヤ本体の外周面と前記筒状部材の内周面との間に入り込んでいる請求項1ないし4のいずれか1項に記載のガイドワイヤ。
  6. 前記接合部材は、接着剤または半田で構成されている請求項1ないし5のいずれか1項に記載のガイドワイヤ。
  7. 前記ワイヤ本体の外周面の前記筒状部材と重なる部分には、前記接着剤または前記半田の濡れ性を他の部分に比べて高める処理が施されている請求項6に記載のガイドワイヤ。
  8. 前記筒状部材は、金属材料で構成されている請求項1ないし7のいずれか1項に記載のガイドワイヤ。
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