JPWO2013077134A1 - 貼付材 - Google Patents
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Abstract
Description
i)ポリイソブチレン、ポリイソプレン、スチレン・イソプレン・スチレンブロック共重合体、アクリル系エラストマー、ウレタン系エラストマー、及びシリコーン系エラストマーからなる群より選ばれる少なくとも一種であるエラストマー成分;と、
ii)カルボキシメチルセルロース、デキストリン、ペクチン、ゼラチン、ポリアクリル酸ナトリウム、及びポリビニルピロリドンからなる群より選ばれる少なくとも一種である吸湿性物質;とを含有する前記の貼付材。
本発明の貼付材において、粘着テープ(a)は、支持体層と粘着剤層とから形成される。粘着テープ(a)を形成する支持体層は、弾性繊維から形成した布帛からなる支持体層(a1)である。
〔粘着剤〕
本発明の貼付材において、粘着テープ(a)は、支持体層と粘着剤層とから形成される。粘着テープ(a)を形成する粘着剤層は、合成樹脂を含有する通気性を有する粘着剤層(a2)である点に特徴を有する。
本発明の貼付材における粘着剤層は、合成樹脂を含有する通気性を有する粘着剤層(a2)である。該合成樹脂を含有する通気性を有する粘着剤層(a2)は、それ自体は公知のものであり、JIS P8117に準拠して、ガーレー式デンソメーター(テスター産業株式会社)を使用して測定した通気度が60秒/300cm3以下の粘着剤である。粘着剤層の通気度は、より好ましくは0.05〜50秒/300cm3、更に好ましくは0.1〜40秒/300cm3、特に好ましくは0.2〜35秒/300cm3である。粘着剤層(a2)自体の通気性を測定することはできないため、不織布や織布など、粘着剤層(a2)以上の通気性がある材料と積層した状態で測定を行った値を、粘着剤層(a2)の通気性とする。粘着剤層(a2)の通気度の測定は、具体的には、以下のとおりである。すなわち、5cm×5cmの大きさに裁断した粘着テープ(a)〔支持体層(a1)及び粘着剤層(a2)とからなる。〕を、締付板(土台)に貼付する。締付板を透過する面積は645.16mm2とする。ガーレー式デンソメーターの内側シリンダーを引き出し、ストッパーにセットした後、締付板の間に試験片を締め付ける。内側シリンダーを静かに下降させ、300cm3の空気量が通過する秒数を測定して得た粘着テープ(a)の通気度を、粘着剤層(a2)の通気度(秒/300cm3)とする。したがって、特に好ましい粘着テープ(a)の通気度は、0.2〜35秒/300cm3である。
本発明の貼付材は、弾性繊維から形成した布帛からなる支持体層(a1)と、合成樹脂を含有する通気性を有する粘着剤層(a2)とからなる粘着テープ(a)を備えるものである。
本発明の貼付材は、弾性繊維から形成した布帛からなる支持体層(a1)と、合成樹脂を含有する通気性を有する粘着剤層(a2)とからなる粘着テープ(a)の透湿度が、2000g/m2・24hr以上であることが好ましく、貼付材を皮膚面に貼付したとき、発汗により剥離したり、かぶれが生じたりすることが効果的に抑制される。粘着テープ(a)の透湿度は、より好ましくは2500g/m2・24hr以上、更に好ましくは3000g/m2・24hr以上、特に好ましくは3500g/m2・24hr以上である。粘着テープ(a)の透湿度の上限は、通常50000g/m2・24hr程度である。粘着テープ(a)の透湿度は、弾性繊維から形成した布帛からなる支持体層(a1)と、合成樹脂を含有する通気性を有する粘着剤層(a2)とからなる粘着テープ(a)について、JIS Z0208の(塩化カルシウム法)に従って、温度40℃、相対湿度90%の測定条件で測定したものである。具体的には、粘着テープ(a)の粘着剤層側の雰囲気を温度40℃、相対湿度90%に調節し、他面側には約15gの吸湿剤(塩化カルシウム)を置いて、試料を通過した水分を吸収させ、吸湿剤の質量変化量を1m2、24時間当りに換算して透湿度とする。
本発明の貼付材における粘着テープ(a)の粘着力、具体的には、合成樹脂を含有する通気性を有する粘着剤層(a2)の粘着剤の粘着力は、対ユポ粘着力(剥離力)として、好ましくは0.5〜4.2N/15mm、より好ましくは0.7〜3.5N/15mm、更に好ましくは0.8〜3.1N/15mmの範囲内であることが望ましい。粘着テープ(a)の粘着力が、この範囲内であることにより、本発明の貼付材を皮膚面に貼付した場合、十分な貼付性能を備え、貼付中に位置ずれが生じたりしないとともに、該貼付材を剥離するときには、皮膚の創傷部位はもちろん、創傷回りの正常な皮膚表面を剥離したり、かぶれを発生したりするおそれがない。また、上記の粘着力とすることで、パッド層(b)を形成するポリウレタンフィルムとの接着を良好なものにし、投錨性が十分担保されるため、貼付材の使用中にパッド層(b)がずれるなどの不都合がない。
本発明の貼付材における粘着テープ(a)は、弾性繊維から形成した布帛からなる支持体層(a1)と、合成樹脂を含有する通気性を有する、好ましくは発泡した粘着剤層(a2)とからなる。粘着テープ(a)の製造方法は、特に限定されないが、弾性繊維から形成した不織布等の布帛からなる支持体層(a1)の上に、粘着剤となる合成樹脂の溶液またはエマルションを直接塗工し、該粘着剤を発泡させることによって、発泡した合成樹脂を含有する粘着剤層(a2)を形成してもよい。また、シリコーン系剥離剤等を塗布した工程紙上に、粘着剤となる合成樹脂の溶液またはエマルションを塗工し、該粘着剤を発泡させることによって、発泡した合成樹脂を含有する粘着剤層(a2)を形成した後に、弾性繊維から形成した不織布等の布帛からなる支持体層(a1)と積層する方法を採用することもできる。粘着剤層(a2)が、支持体層(a1)の全面に設けられない場合、その他所望により、粘着剤となる合成樹脂の溶液またはエマルションの塗工を、点状、縞状その他のパターンによって行えばよい。
本発明の貼付材は、柔軟性のあるフィルム層(b1)と、ハイドロコロイド組成物層(b2)とからなるパッド層(b)を備えるものである。パッド層(b)は、あらかじめ形成した柔軟性のあるフィルム層(b1)とハイドロコロイド組成物層(b2)とを、接着その他の方法により一体化させてもよいし、後述するように、柔軟性のあるフィルム上に上記ハイドロコロイド組成物を押し出すことによって、柔軟性のあるフィルム層(b1)と一体となったハイドロコロイド組成物層(b2)を形成して、パッド層(b)を得てもよい。
本発明の貼付材におけるパッド層(b)を形成する柔軟性のあるフィルム層(b1)は、前記の合成樹脂を含有する通気性を有する粘着剤層(a2)に隣接する柔軟性のあるフィルム層(b1)である。すなわち、弾性繊維から形成した不織布等の布帛からなる支持体層(a1)と反対側の面に、柔軟性のあるフィルム層(b1)を備えるものである。柔軟性のあるフィルム層(b1)は、前記の合成樹脂を含有する通気性を有する粘着剤層(a2)と、後述のハイドロコロイド組成物層(b2)との間にあって、ハイドロコロイド組成物層(b2)が吸収した水分を前記の粘着テープ(a)側に移行させる高透湿性を備えるとともに、該ハイドロコロイド組成物層(b2)を支持する強度と伸縮性とを併せ備え、かつ、貼付材外部からの水分の浸入を防止する機能を有する裏打ち材である。
前記柔軟性のあるフィルム層(b1)の前記粘着テープ(a)の粘着剤層(a2)に対する粘着力は、以下の方法に従って剥離力を測定することにより評価することができる。すなわち、粘着テープ(a)を、幅15mm以上×長さ15mm以上、好ましくは70mmの所定の長さに裁断して試験片とする。一方、ベークライト製試験パネルに、幅15mm以上×長さ20mm以上の大きさを持つパッド層(b)〔柔軟性のあるフィルム層(b1)及びハイドロコロイド組成物層(b2)とからなる。〕のハイドロコロイド組成物層(b2)の面を貼り付けて、粘着テープ(a)の粘着剤層(a2)を、前記柔軟性のあるフィルム層(b1)上に押し付けて貼着させた後、2kgのローラーで圧着速さ300mm/分、圧着回数1往復で貼着させて試験片を調製する。貼着してから20分間経過した後、JIS Z0237に準拠して、剥離角度180°、剥離速度300mm/分の条件で粘着力を測定する(以下、「乾燥剥離力」ということがある。単位:N/15mm。n=3の平均値)。一方、前記のように貼着してから20分間、温度42℃に保った湯浴中に試験片を浸漬した後に、余分な水分をふき取り、剥離角度180°、剥離速度300mm/分の条件で剥離力を測定する(以下、「湯浴浸漬後剥離力」ということがある。単位:N/15mm。n=3の平均値)。本発明の貼付材は、乾燥剥離力が、通常1.5〜3N/15mmの範囲であり、好ましくは2.2〜2.9N/15mm、より好ましくは2.3〜2.8N/15mm、更に好ましくは2.4〜2.7N/15mmの範囲であり、また、湯浴浸漬後剥離力が、通常1.5〜2.9N/15mmの範囲であり、好ましくは2〜2.8N/15mm、より好ましくは2.2〜2.7N/15mm、更に好ましくは2.4〜2.6N/15mmの範囲である。また、乾燥剥離力に対する乾燥剥離力と湯浴浸漬後剥離力との差分の比率である湿潤低下率(以下、単に「低下率」ということがある。単位:%)は、通常9%以下であり、好ましくは7.5%以下、より好ましくは6%以下、更に好ましくは4%以下であることが望まれる。
本発明の貼付材におけるパッド層(b)を形成するハイドロコロイド組成物層(b2)は、前記の柔軟性のあるフィルム層(b1)の合成樹脂を含有する通気性を有する粘着剤層(a2)と反対側の面に設けられる。
本発明の貼付材におけるハイドロコロイド組成物層(b2)に含有されるハイドロコロイド組成物とは、例えば、アクリル系、シリコーン系、ウレタン系、ポリ酢酸ビニル系、天然ゴム系、合成ゴム系等の粘着性を有する高分子材料に、例えば、カルボキシメチルセルロース、カラヤガム、デキストリン、ペクチン、ゼラチン、ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸ナトリウム等の吸液性、特に吸水性を有する親水性高分子化合物を吸湿性物質(以下、「吸収剤」ということがある。)として加えてなるものである。
i)ポリイソブチレン、ポリイソプレン、スチレン・イソプレン・スチレンブロック共重合体、アクリル系エラストマー、ウレタン系エラストマー、及びシリコーン系エラストマーからなる群より選ばれる少なくとも一種であるエラストマー成分;と、
ii)カルボキシメチルセルロース、デキストリン、ペクチン、ゼラチン、ポリアクリル酸ナトリウム、及びポリビニルピロリドンからなる群より選ばれる少なくとも一種である吸湿性物質;とを含有するハイドロコロイド組成物層(b2)である。
パッド層(b)を形成するハイドロコロイド組成物層(b2)としては、自重の50〜400質量%の吸水率(吸液率)を有するものを採用することが好ましい。吸水率は、より好ましくは100〜250質量%である。吸水率は、パッド層(b)を形成するハイドロコロイド組成物層(b2)を温度37℃の生理食塩水中に24時間浸漬する前後の質量から算出したものである。吸水率が小さすぎると、創傷部位から滲出する体液を充分に吸収しきれず、周囲に体液が漏れ、衣服を汚したり、健常皮膚部への多量の水分により悪い影響を及ぼすことがある。吸水率が大きすぎると、多くのハイドロコロイド組成物層(b2)が体液を吸収しすぎて軟化し、創傷部位を含む貼付皮膚面に残留するおそれが生じることもある。
パッド層(b)を形成するハイドロコロイド組成物層(b2)は、創傷部位を含む貼付皮膚面に貼付されるものであり、創傷部位及び健常皮膚に損傷を与えることなく剥離できるものでなければならないこと、及び背面に配置される柔軟性のあるフィルム層(b1)に対する投錨性を良好に保つ必要があることから、所定の粘着力を有することが望ましい。したがって、ハイドロコロイド組成物層(b2)の粘着力は、皮膚面に対する粘着力と、対ユポ粘着力とを測定して、評価する。
本発明の貼付材は、弾性繊維から形成した布帛からなる支持体層(a1)と、合成樹脂を含有する通気性を有する粘着剤層(a2)とからなる粘着テープ(a)、及び、該合成樹脂を含有する通気性を有する粘着剤層(a2)に隣接する柔軟性のあるフィルム層(b1)と、ハイドロコロイド組成物層(b2)とからなるパッド層(b)を備える貼付材である。
(1)弾性繊維から形成した布帛からなる支持体層(a1)を備えることにより、伸縮性、透湿性、皮膚への追随性及び引張強度に優れた貼付材を提供することができ、
(2)合成樹脂を含有する通気性を有する粘着剤層(a2)を備えることにより、透湿性、通気性、クッション性及び皮膚への追随性に優れ、皮膚刺激性が少ない貼付材を提供することができ、
(3)柔軟性のあるフィルム層(b1)を、合成樹脂を含有する通気性を有する粘着剤層(a2)に隣接させ、ハイドロコロイド組成物層(b2)を積層してパッド層(b)を形成することにより、ハイドロコロイド組成物層(b2)が、創傷部位からの浸出液や貼付材の外部環境からの水分によって崩壊することがなく、
(4)特に、粘着テープ(a)は、弾性繊維から形成した布帛からなる支持体層(a1)と、合成樹脂を含有する通気性を有する粘着剤層(a2)とからなることから、通常、パッド層(b)より伸張性に富んでおり、その結果、皮膚面への貼付と皮膚面からの剥離操作が容易となり、また、貼付中の皮膚の屈曲に追随しやすくなるので、
透湿性、日常防水性、皮膚への追随性及び引張強度に優れ、健常な皮膚の白化を防ぎ、皮膚刺激性が少ない貼付材を提供することができる。
貼付材を貼付する皮膚における損傷部位及び健常な皮膚を保護する観点から、パッド層(b)の面積を、粘着テープ(a)の面積に対して、好ましくは5〜50%の面積比、より好ましくは8〜47%、特に好ましくは10〜45%の面積比とすることが望ましい。なお、弾性繊維から形成した布帛からなる支持体層(a1)と合成樹脂を含有する通気性を有する粘着剤層(a2)の面積、及び、柔軟性のあるフィルム層(b1)とハイドロコロイド組成物層(b2)の面積は、通常同一である。粘着テープ(a)とパッド層(b)との面積比を、上記の比率とすることによって、ハイドロコロイド組成物層(b2)が、皮膚の創傷部位を湿潤環境に保つことができ、かつ、該ハイドロコロイド組成物層(b2)自体が皮膚に強く接着する必要がないため、貼付材を剥離するときの痛みや皮膚の損傷を抑えることができる。
貼付材の実用評価として、以下の方法により、皮膚のムレ、剥離時の皮膚への接着強さ、及び総合評価を行うことができる。具体的には、貼付材を、20〜50歳代の成人の複数名を被験者とし、指の第1関節に、パッド層(b)を手の甲側として貼付し、試験中に、水仕事(皿洗い等)や入浴を義務づけて、貼付してから24時間経過後の状態を観察して評価する。
被験者において、24時間貼付後の貼付材の貼付部位の皮膚のふやけを下記の基準で評価する。
A: 被験者のほぼ全員に、皮膚のふやけがない。
B: 被験者のうち若干名に、皮膚のふやけが認められる。
C: 被験者の過半数に、皮膚のふやけが認められる。
貼付材を皮膚から剥がすときのパッド層(b)の皮膚への接着強さ(剥離時のパッド剥離強さ)について、下記の基準で評価する。
適度: 被験者のほぼ全員が、皮膚への付着性がほどよいと感じる。
強い: 被験者の過半数が、皮膚への付着性が若干強いと感じる。
痛い: 被験者の過半数が、皮膚への付着性が強く剥離時に痛いと感じる。
貼付材の貼付直後、指の第1関節に貼付材を貼付したまま指を数度曲げ伸ばしし、その感触を下記の基準で評価する。
A: 被験者のほぼ全員が、曲げ伸ばしに抵抗感がない。
B: 被験者のうち半数程度が、曲げ伸ばしに少し抵抗を感じる。
C: 被験者の過半数が、曲げ伸ばしで抵抗感がある。
貼付後に、『付着性(貼付のしやすさ)』、『皮膚のふやけ』及び『剥離時の皮膚への接着強さ』から総合的に、各被験者が以下の5段階の評価点で評価し、被験者の平均値を求めて、総合評価とする。
5: 良い
4: やや良い
3: 普通
2: やや悪い
1: 悪い
本発明の貼付材は、さらに、剥離紙(c)を備えるものとすることができる。剥離紙(c)は、通常、前記ハイドロコロイド組成物層(b2)の前記柔軟性のあるフィルム層(b1)と反対側の面、したがって、前記合成樹脂を含有する通気性を有する粘着剤層(a2)の前記弾性繊維から形成した布帛からなる支持体層(a1)と反対側の面に積層される。本発明の貼付材は、合成樹脂を含有する通気性を有する粘着剤層(a2)及びハイドロコロイド組成物層(b2)に対向して、剥離紙(c)を配置することにより、該剥離紙(c)が粘着剤の表面を覆った状態のものとして供給されることが好ましい。剥離紙(c)は、貼付材の分野で慣用されているものを用いることができ、例えば、剥離剤を塗布して剥離処理した上質紙、グラシン紙等の紙基材やポリエステルフィルム等を用いることができる。剥離紙(c)は、貼付材の全体を1枚で覆う寸法及び形状のものでもよく、貼付材の面積より大きいものでもよい。また、剥離紙(c)は、2枚以上に区分されたものでもよく、該2枚以上の区分された剥離紙(c)の少なくとも1つに折り返し部を設けてもよい。さらに、ハイドロコロイド組成物層(b2)の一部以上を覆う1枚の剥離紙(c)、及び該パッド層周辺の粘着テープ(すなわち、弾性繊維から形成した布帛からなる支持体層(a1)、及び合成樹脂を含有する通気性を有する粘着剤層(a2)上に2枚以上の剥離紙(c)を配置して、合計3枚以上に区分された剥離紙(c)とすることもできる。また、剥離紙(c)を形成するために塗布する剥離剤の選択、並びに、合成樹脂を含有する通気性を有する粘着剤層(a2)及びハイドロコロイド組成物層(b2)の選択などにより、粘着テープ(a)と剥離紙との剥離力を、パッド層(b)と剥離紙との剥離力より大きくすることによって、貼付材からの剥離紙の剥離を容易として、取り扱い性を向上させるとともに、貼付材からのパッド層の脱落を防止することが好ましい。
本発明の貼付材の製造方法は、特に限定されず、従来の貼付材の製造方法で作製することができる。例えば、シリコーン系剥離剤等を塗布した工程紙上に、粘着剤となる合成樹脂の溶液またはエマルションを塗工し、該粘着剤を発泡させることによって、合成樹脂を含有する通気性を持つ、好ましくは発泡した粘着剤層(a2)を形成した後に、弾性繊維から形成した布帛からなる支持体層(a1)と積層する方法によって、粘着テープ(a)を用意することができる。一方、柔軟性のあるフィルム層(b1)と、その上に形成したハイドロコロイド組成物層(b2)とを適切な大きさに裁断し、前記の粘着テープ(a)上の略中央に配置し、通常は、更に剥離紙(c)を配置して、絆創膏の形状(通常、小判形)等に裁断して、貼付材を得る。通常は、後の工程で室温において、紙、プラスチックフィルム、またはそれらの複合材で形成された包装紙中に貼付材を封入して製品となる。
粘着テープ(a)及び柔軟性のあるフィルム層(b1)の透湿度は、JIS Z0208の(塩化カルシウム法)に従って、温度40℃、相対湿度90%の測定条件で測定した。
粘着テープ(a)の通気度は、JIS P8117に準拠して、ガーレー式デンソメーター(テスター産業株式会社)を使用して測定した。具体的には、5cm×5cmの大きさに裁断した粘着テープ(a)を、剥離紙がある場合は該剥離紙を剥がして、締付板(土台)に貼付した。締付板を透過する面積は645.16mm2とした。ガーレー式デンソメーターの内側シリンダーを引き出し、ストッパーにセットした後、締付板の間に試験片を締め付け、内側シリンダーを静かに下降させ、300cm3の空気量が通過する秒数を測定して、通気度(秒/300cm3)とした。測定は、600秒間経過まで行い、600秒間経過時に300cm3の空気量が通過しない場合は、通気度(秒/300cm3)を、「>600(秒/300cm3)」とした。
粘着テープ(a)の粘着力は、幅15mm×長さ100mmに裁断した粘着テープ(a)を試験片とした。一方、ベークライト製試験パネルに、ユポ(登録商標)FPG−130 (株式会社ユポ・コーポレーション製の合成紙) を両面テープで貼り付けて対ユポ粘着力試験パネルを作製した。試験片をこの試験パネルに押しつけて貼着させた後、2kgのローラーで圧着速さ300mm/分、圧着回数1往復で貼着させて試験片を調製した。貼着してから20分間経過した後、JIS Z0237に準拠し、剥離角度180°、剥離速度300mm/分の条件で、対ユポ粘着力を測定した。
ハイドロコロイド組成物層(b2)の粘着力は、以下の方法により、1)皮膚面に対する粘着力と、2)対ユポ粘着力とを測定して、評価した。
1)皮膚面に対するハイドロコロイド組成物層(b2)の粘着力は、以下の方法によって測定した、すなわち、あらかじめ形成したハイドロコロイド組成物層(b2)を幅15mm×長さ70mmに裁断して、支持テープに固定し、該ハイドロコロイド組成物層(b2)を、成人男子3名の被験者の前腕内側部位 (肘から手首方向に向かって30〜65%の範囲とした。) に貼付し、手のひらを10秒間押し当てて圧着した。貼付してから20分間経過した後、JIS Z0237に準拠し、剥離角度90°、剥離速度100mm/分の条件で、粘着力を測定した。
2)ハイドロコロイド組成物層(b2)の対ユポ粘着力は、以下の方法によって測定した、すなわち、ハイドロコロイド組成物層(b2)〔柔軟性のあるフィルム層(b1)と一体となったハイドロコロイド組成物層(b2)を使用した。〕を支持テープに固定し、幅15mm×長さ70mmに裁断して試験片とした。一方、ベークライト製試験パネルに、ユポ(登録商標)FPG−130 (株式会社ユポ・コーポレーション製の合成紙) を両面テープで貼り付けて対ユポ粘着力試験パネルを作製した。試験片をこの試験パネルに押しつけて貼着させた後、2kgのローラーで圧着速さ300mm/分、圧着回数1往復で貼着させて試験片を調製した。貼着してから20分間経過した後、JIS Z0237に準拠し、剥離角度90°、剥離速度100mm/分の条件で、粘着力を測定した。
貼付材の実用評価として、以下の方法により、皮膚のムレ、剥離時の皮膚への接着強さ、及び総合評価を行った。具体的には、実施例及び比較例の貼付材を、20〜50歳代の成人男子3名の被験者の指の第1関節に、パッド層(b)を手の甲側として貼付し、試験中に、水仕事(皿洗い等)や入浴を義務づけて、貼付してから24時間経過後の状態を観察して評価した。
24時間貼付後の貼付材の貼付部位の皮膚のふやけを下記の基準で評価した。
A: 3名の被験者の全員に、皮膚のふやけがない。
B: 3名の被験者のうち1〜2名に、皮膚のふやけが認められる。
C: 3名の被験者の全員に、皮膚のふやけが認められる。
貼付材を皮膚から剥がすときのパッド層(b)の皮膚への接着強さ(剥離時のパッド剥離強さ)について、下記の基準で評価した。
適度: 3名の被験者の全員が、皮膚への付着性がほどよいと感じる。
強い: 3名の被験者のうち1〜2名が、皮膚への付着性が若干強いと感じる。
痛い: 3名の被験者の全員が、皮膚への付着性が強く剥離時に痛いと感じる。
貼付材の貼付直後、指の第1関節に貼付材を貼付したまま指を数度曲げ伸ばしし、その感触を下記の基準で評価した。
A: 3名の被験者の全員が、曲げ伸ばしに抵抗感がない。
B: 3名の被験者のうち1〜2名が、曲げ伸ばしに少し抵抗を感じる。
C: 3名の被験者の全員が、曲げ伸ばしで抵抗感がある。
貼付後に、『付着性(貼付のしやすさ)』、『皮膚のふやけ』及び『剥離時の皮膚への接着強さ』から総合的に、各被験者が以下の5段階の評価点で評価し、3名の被験者の平均値を求めて、総合評価とした。
5: 良い
4: やや良い
3: 普通
2: やや悪い
1: 悪い
ハイドロコロイド組成物として、SIS〔クインタック3421(登録商標、日本ゼオン株式会社製)〕、CMC〔セロゲンF−3H(登録商標、第一工業製薬株式会社製)〕、粘着付与樹脂〔アルコンP125(登録商標、荒川化学工業株式会社製の水素化石油樹脂)〕及び流動パラフィン(和光純薬工業株式会社製)を、表1に示す配合とし、ニーダーにて均一に混合した後、押出し加工機からシリコーン処理した工程紙上に押し出して、厚み0.33mmのハイドロコロイド組成物層(b2)を形成した。該ハイドロコロイド組成物層(b2)に、ポリエーテル系ポリウレタンエラストマー溶液〔セイコー化成株式会社製、ラックスキン(登録商標)US2268〕を、片面シリコーン処理した75μm厚のポリエステルフィルムの、シリコーン処理した表面に、乾燥後厚みが10μmとなるように塗布し、乾燥して得たポリエーテル系ウレタンフィルムをラミネートして、柔軟性のあるフィルム層としてポリウレタンフィルム層(b1)を形成した後、両面の剥離紙(工程紙及びポリエステルフィルム)を除いてパッド層(b)を得た。
数平均分子量が2000のポリヘキサメチレンジオールと4,4−ジフェニルメタンジイソシアネートと1,4−ブタンジオールを2軸重合機で溶融重合して、ショアA硬度90のポリエーテルポリウレタン弾性体を得た。このポリウレタンを、溶融ブロー紡糸し、得られた溶融繊維群をネットコンベヤ上に落として、目付65g/m2のメルトブロー不織布(厚み240μm)を得た。不織布を形成するポリウレタン弾性繊維の平均繊維径は、10.6μmであった。得られたポリウレタン弾性繊維不織布に、内部強度を向上させるため、ポイント加熱圧着法により加熱エンボス加工を施して、貼付材の支持体層(a1)とした。加熱圧着スポットは、MD(マシン方向)及びCD(幅方向)とも1.4mmピッチとした。
支持体層(a1)として、上記のポリウレタン弾性繊維不織布に代えて、目付100g/m2のメルトブロー不織布(厚み370μm)を用いたことを除いて、実施例1と同様にして、粘着テープ(a)を製造し、更に貼付材を得た。得られた貼付材について、貼付材を構成する粘着テープ(a)の透湿度及び通気度、粘着剤層(a2)及びハイドロコロイド組成物層(b2)の粘着力を測定した結果と、実用評価の結果を表2に示す。
パッド層(b)を形成するハイドロコロイド組成物層(b2)を、配合2の組成物に変更したことを除いて、実施例1と同様にして、貼付材を得た。得られた貼付材について、貼付材を構成する粘着テープ(a)の透湿度及び通気度、粘着剤層(a2)及びハイドロコロイド組成物層(b2)の粘着力を測定した結果と、実用評価の結果を表2に示す。
支持体層(a1)として、ポリウレタン弾性繊維不織布に代えて、ポリウレタン弾性繊維の編布(目付178g/m2)を用いたことを除いて、実施例1と同様にして、粘着テープ(a)を製造し、更に貼付材を得た。得られた貼付材について、貼付材を構成する粘着テープ(a)の透湿度及び通気度、粘着剤層(a2)及びハイドロコロイド組成物層(b2)の粘着力を測定した結果と、実用評価の結果を表2に示す。
上記の通気性を有するアクリル系樹脂からなる粘着剤層(a2)に代えて、実施例1で行った通気性処理を行わずにアクリル系樹脂からなる粘着剤層を用いたことを除いて、実施例1と同様にして、粘着テープを製造し、更に貼付材を得た。この貼付材は、合成樹脂を含有する通気性を有する粘着剤層(a2)を備えていない。得られた貼付材について、貼付材を構成する粘着テープの透湿度及び通気度、粘着剤層及びハイドロコロイド組成物層(b2)の粘着力を測定した結果と、実用評価の結果を表2に示す。
支持体層として、上記のポリウレタン弾性繊維不織布に代えて、ポリウレタンフィルム(目付33.5g/m2)を用いたことを除いて、実施例1と同様にして、粘着テープを製造し、更に貼付材を得た。得られた貼付材について、貼付材を構成する粘着テープの透湿度及び通気度、粘着剤層(a2)及びハイドロコロイド組成物層(b2)の粘着力を測定した結果と、実用評価の結果を表2に示す。
実施例1におけるポリウレタンフィルム層(b1)であるポリエーテル系ポリウレタンフィルム(厚み10μm)に代えて、ポリエステルフィルム〔ポリエチレンテレフタレートフィルム(ルミラー(登録商標)、東レ株式会社製、厚み25μm)を用いたことを除いて、実施例1と同様にして、粘着テープを製造し、更に貼付材を得た。得られた貼付材について、貼付材を構成する粘着テープの透湿度及び通気度、粘着剤層(a2)及びハイドロコロイド組成物層(b2)の粘着力を測定した結果と、実用評価の結果を表2に示す。
実施例1の貼付材において、パッド層を形成するハイドロコロイド組成物を、配合3の組成物に変更するとともに、ポリウレタンフィルム層(b1)を備えないことを除いて、実施例1と同様にして、粘着テープを製造し、更に貼付材を得た。得られた貼付材について、貼付材を構成する粘着テープの透湿度及び通気度、粘着剤層(a2)及びハイドロコロイド組成物層(b2)の粘着力を測定した結果と、実用評価の結果を表2に示す。
フィルムの支持体のほぼ全面にハイドロコロイド組成物が積層されている市販の貼付材(粘着テープに相当する層を備えていない。)につき、粘着力を測定した結果と、実用評価の結果を表2に示す。なお、通気度を測定したところ、600秒/300cm3を超過していた。
前記柔軟性のあるフィルム層(b1)の前記粘着テープ(a)の粘着剤層(a2)に対する粘着力を、以下の実施例5及び6に従って剥離力を測定することにより評価した。
実施例1で製造したと同じ粘着テープ(a)、及び、パッド層(b)をそれぞれ調製した。パッド層(b)は、柔軟性のあるフィルム層(b1)であるポリウレタンフィルム層及びハイドロコロイド組成物層(b2)とからなる。該パッド層(b)を、幅20mm×長さ70mm以上の面積の略長方形に裁断し、ハイドロコロイド組成物層(b2)側をベークライト樹脂板上に固定し、あらかじめ幅15mm×長さ70mmに裁断した粘着テープ(a)の粘着剤層(a2)を、前記ポリウレタンフィルム層上に指で軽く押し付けて貼着させた後、2kgのローラーで圧着速さ300mm/分、圧着回数1往復で貼着させて試験片を調製した。貼着してから20分間経過した後、JIS Z0237に準拠して、剥離角度180°、剥離速度300mm/分の条件で乾燥剥離力を測定した(単位:N/15mm。n=3の平均値)。一方、前記のように貼着してから20分間、温度42℃に保った湯浴中に試験片を浸漬した後に、余分な水分をふき取り、剥離角度180°、剥離速度300mm/分の条件で湯浴浸漬後剥離力を測定した(単位:N/15mm。n=3の平均値)。また、乾燥剥離力及び湯浴浸漬後剥離力の値から、低下率を算出した。結果を表3に示す。
実施例5で使用したパッド層(b)〔柔軟性のあるフィルム層(b1)であるポリウレタンフィルム層及びハイドロコロイド組成物層(b2)とからなる。〕に代えて、柔軟性のあるフィルム層(b1)である、シリカ〔富士シリシア化学株式会社製、サイリシア350、平均粒子径3.9μm)を40質量%含有するポリウレタンフィルム層と、ハイドロコロイド組成物層(b2)とからなるパッド層(b)を調製したことを除いて、実施例5と同様にして、乾燥剥離力及び湯浴浸漬後剥離力を測定し、これらの値から、低下率を算出した。なお、シリカを含有するポリウレタンフィルム層とハイドロコロイド組成物層(b2)との投錨性には何らの支障もなかった。結果を表3に示す。
a2: 合成樹脂を含有する通気性を有する粘着剤層
a: 粘着テープ
b1: 柔軟性のあるフィルム層
b2: ハイドロコロイド組成物層
b: パッド層
c: 剥離紙
該合成樹脂を含有する通気性を有する粘着剤層(a2)に隣接する柔軟性のあるフィルム層(b1)と、ハイドロコロイド組成物層(b2)とからなるパッド層(b)を備える貼付材を備える貼付材が提供される。
さらに、本発明によれば、弾性繊維から形成した布帛からなる支持体層(a1)と、合成樹脂を含有する通気性を有する粘着剤層(a2)とからなる粘着テープ(a)、及び、
該合成樹脂を含有する通気性を有する粘着剤層(a2)に隣接する柔軟性、伸縮性、防水性及び透湿性を有するフィルム層(b1)と、ハイドロコロイド組成物層(b2)とからなるパッド層(b)
を備える貼付材であって、
(i)該粘着テープ(a)の通気度が、0.05〜60秒/300cm 3 であり、かつ、
(ii)該フィルム層(b1)の透湿度が、1000g/m 2 ・24hr以上である貼付材が提供される。
該合成樹脂を含有する通気性を有する粘着剤層(a2)に隣接する柔軟性、伸縮性、防水性及び透湿性を有するフィルム層(b1)と、ハイドロコロイド組成物層(b2)とからなるパッド層(b)
を備える貼付材であって、
(i)該粘着テープ(a)の通気度が、0.05〜60秒/300cm 3 であり、かつ、
(ii)該フィルム層(b1)の透湿度が、1000g/m 2 ・24hr以上である貼付材である。
本発明の貼付材における粘着剤層は、合成樹脂を含有する通気性を有する粘着剤層(a2)である。該合成樹脂を含有する通気性を有する粘着剤層(a2)は、それ自体は公知のものであり、JIS P8117に準拠して、ガーレー式デンソメーター(テスター産業株式会社)を使用して測定した通気度が60秒/300cm3以下の粘着剤である。粘着剤層の通気度は、より好ましくは0.05〜50秒/300cm3、更に好ましくは0.1〜40秒/300cm3、特に好ましくは0.2〜35秒/300cm3である。本発明では、0.05〜60秒/300cm 3 である。粘着剤層(a2)自体の通気性を測定することはできないため、不織布や織布など、粘着剤層(a2)以上の通気性がある材料と積層した状態で測定を行った値を、粘着剤層(a2)の通気性とする。粘着剤層(a2)の通気度の測定は、具体的には、以下のとおりである。すなわち、5cm×5cmの大きさに裁断した粘着テープ(a)〔支持体層(a1)及び粘着剤層(a2)とからなる。〕を、締付板(土台)に貼付する。締付板を透過する面積は645.16mm2とする。ガーレー式デンソメーターの内側シリンダーを引き出し、ストッパーにセットした後、締付板の間に試験片を締め付ける。内側シリンダーを静かに下降させ、300cm3の空気量が通過する秒数を測定して得た粘着テープ(a)の通気度を、粘着剤層(a2)の通気度(秒/300cm3)とする。したがって、特に好ましい粘着テープ(a)の通気度は、0.2〜35秒/300cm3である。
Claims (14)
- 弾性繊維から形成した布帛からなる支持体層(a1)と、合成樹脂を含有する通気性を有する粘着剤層(a2)とからなる粘着テープ(a)、及び、
該合成樹脂を含有する通気性を有する粘着剤層(a2)に隣接する柔軟性のあるフィルム層(b1)と、ハイドロコロイド組成物層(b2)とからなるパッド層(b)
を備える貼付材。 - 前記柔軟性のあるフィルム層(b1)が、ポリウレタンフィルム層である請求項1記載の貼付材。
- 前記支持体層(a1)における弾性繊維が、平均繊維径が3〜25μmのポリウレタン弾性繊維である請求項1記載の貼付材。
- 前記支持体層(a1)における布帛が、不織布、織布または編布である請求項1記載の貼付材。
- 前記粘着剤層(a2)に含有される合成樹脂が、アクリル系樹脂である請求項1記載の貼付材。
- 前記粘着テープ(a)の透湿度が、2000g/m2・24hr以上である請求項1記載の貼付材。
- 前記柔軟性のあるフィルム層(b1)の厚みが、5〜45μmの範囲である請求項1記載の貼付材。
- 前記ハイドロコロイド組成物層(b2)が、
i)ポリイソブチレン、ポリイソプレン、スチレン・イソプレン・スチレンブロック共重合体、アクリル系エラストマー、ウレタン系エラストマー、及びシリコーン系エラストマーからなる群より選ばれる少なくとも一種であるエラストマー成分;と、
ii)カルボキシメチルセルロース、デキストリン、ペクチン、ゼラチン、ポリアクリル酸ナトリウム、及びポリビニルピロリドンからなる群より選ばれる少なくとも一種である吸湿性物質;とを含有する請求項1記載の貼付材。 - 前記ハイドロコロイド組成物層(b2)が、薬剤を含有するものである請求項1記載の貼付材。
- 前記ハイドロコロイド組成物層(b2)の皮膚面に対する粘着力が、0.3〜2N/15mmである請求項1記載の貼付材。
- 前記粘着テープ(a)の面積に対する前記パッド層(b)の面積の比が、5〜50%である請求項1記載の貼付材。
- 前記粘着テープ(a)の通気度が、0.2〜35秒/300cm3である請求項1記載の貼付材。
- さらに剥離紙(c)を備える請求項1記載の貼付材。
- 前記柔軟性のあるフィルム層(b1)が、充填剤を10〜60質量%含有する請求項1記載の貼付材。
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