JP2006141908A - 皮膚貼付材 - Google Patents

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Abstract

【課題】
水中で使用すること等により水が浸透しても、皮膚が白化現象を起こし難い皮膚貼付材を提供することを課題とする。さらに、使用中の接着性なども良好で、フィット性・通気性が良好で、違和感が少ない皮膚貼付材を提供することを課題とする。
【解決手段】 伸縮性を有する基材と粘着層を含む皮膚貼付材において、略長方形の基材の長辺側に対して垂直になるように、連続すじ状の粘着剤非塗布部分を設けることによる。これにより粘着剤非塗布部分が排水溝及び/又は通気孔としての役割を果たし、基材及び/又はパッド部への吸水が抑制され、皮膚が白化現象を起こし難くなる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、伸縮性を有する基材と粘着層を含む皮膚貼付材に関し、例えば水仕事の後に取り替えることなく継続して使用しても、貼付部分の皮膚のふやけ(以下、「白化現象」ともいう。)が軽減化された皮膚貼付材に関する。
皮膚貼付材である救急絆創膏や粘着ドレッシング類は、通常医療用テープとして用いられる。該皮膚貼付材は、基材と皮膚貼付用の粘着層からなる粘着テープを略長方形に打ち抜き、中央部にガーゼ等からなる当て材(パッド部)を設け、更に剥離ライナーを貼り合わせ、一枚ごとに包装され市販されているものが一般的である。これらの医療用テープは人体に貼付するものであるため、その基材としては、柔軟性、強度、風合い、皮膚(患部)への密封性などの問題を考慮して選択されている。パッド部は、創傷部位の血液・膿を吸収・吸液するためのに設けることができ、素材として、レーヨン不織布、脱脂綿、ガーゼ等が例示される。
皮膚貼付材である救急絆創膏については、既に一般に使用されており、各種工夫されたものについて既に多くの開示がある(特許文献1〜3)。
各種基材の中でも通気性及び伸縮性を有する不織布や織布や編布は、粘着ドレッシングや救急絆創膏などの医療用テープの基材として優れた特性を発揮することができる。最近では、ポリウレタン(PU)、スチレン−イソプレン−スチレン共重合体(S-I-S)、スチレン−エチレン−ブチレン−スチレン共重合体(S-E-B-S)などの伸縮性と通気性を備えたメルトブロー法による不織布が使用されている。また近時、ポリエステル熱可塑性エラストマー等を用いたスパンボンド法による伸縮不織布が使用される。
ポリウレタンゴムを芯にし、これをカバーリングしてなる伸縮糸を伸びる方向に打ち込んだスパンディックス織物や伸びる方向に糸を強撚糸を打ち込んだ強撚布やポリエステル糸を丸編機で編み込んだ伸縮性編布が、通気性強度面及び皮膚へのフィット性・感温比がよい点で有用な基材として使用される。
上述の不織布、織布、編布等の基材は通気性はあるものの、これらが水に濡れた場合は、パッド部まで水が浸入し、水を吸収したパッド部には水分の逃げ道がなく、パッド部分に接触した皮膚がふやけた状態(白化現象;マセレーション)を生じ、余計に皮膚刺激を生じ、皮膚の損傷部分をさらに傷めかねない場合があった。
一般に皮膚貼付材である救急絆創膏は、軽度の切り傷・スリ傷・サシ傷・創傷面の殺菌・消毒・被覆などに使用されるが、例えば水仕事など水中で使用すること等により救急絆創膏が濡れた後は貼りかえるのが一般的である。これは、水中で使用することによるパッド部分への水浸入の影響が非常に大きいことによる。
極薄の20〜30μmポリウレタンフィルム等を基材とするフィルムドレッシングでも、指関節などの動きがある部分に貼付したときには、密着貼付されていない僅かな部分から毛細管現象的に水が浸入してしまう。一旦水が浸入すると、パッド部では水分を吸水してしまうため、本来損傷部位の血液・膿などを吸収することに支障が生じ、パッド部位に接触する皮膚は白化現象を生じ、その影響により患部をさらに悪化させるという問題がある。
傷口の完全防水のために、極薄フィルムドレッシングを使用する場合がある。このような皮膚貼付材は、皮膚に密着させて貼付すれば防水性は得られる。しかし、該フィルムは非通気性であり、例えば透湿性は300〜800g/mm2、24時間、40℃×75RH%程度あるものの、使用性や扱いが難しい。例えば使用することの多い指先などの部位では発汗が多く、このような発汗によっても、皮膚は白化現象を生じる場合がある。
特開2000-237295号公報 特開平10-179710号公報 特開平09-206369号公報
本発明の目的は、水中で使用すること等により水が浸透しても、皮膚が白化現象を起こし難い皮膚貼付材を提供することを課題とする。さらに、使用中の接着性なども良好で、フィット性・通気性が良好で、違和感が少ない皮膚貼付材を提供することを課題とする。
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意研究した結果、略長方形の皮膚貼付材の長辺側に対して垂直になるように、連続すじ状の粘着剤非塗布部分を設けることにより、当該部分が排水溝及び/又は通気孔としての役割を果たし、基材及び/又はパッド部への吸水が抑制され、皮膚が白化現象を起こし難くなることを見出し、本発明を完成した。
すなわち本発明は以下からなる。
1.伸縮性を有する基材と粘着層を含む皮膚貼付材において、基材に粘着剤の非塗布部分が連続すじ状に設けられていることを特徴とする皮膚貼付材。
2.皮膚貼付材が長辺と短辺を有する形状からなり、該皮膚貼付材が少なくとも長辺方向に伸縮し、粘着剤の非塗布部分が該長辺方向に対して垂直方向に設けられている前項1に記載の皮膚貼付材。
3.連続すじ状の粘着剤の非塗布部分が、0.5〜1.5mm幅の直線又はウェイブ状であり、そのピッチが2〜5mm間隔で設けられてなる前項1又は2に記載の皮膚貼付材。
4.伸縮性を有する基材が、長辺方向の50%伸張時における伸張回復率が80%以上であり、引張強度が10N/19mm幅以上である前項2又は3に記載の皮膚貼付材。
5.剥離紙に粘着剤溶液を塗布し、基材を該粘着剤溶液を塗布した剥離紙と貼り合わせ、櫛状刃を充てて移動させ、基材に連続すじ状の粘着剤の非塗布部分を設ける工程を含む前項1〜4のいずれか一に記載の皮膚貼付材の製造方法。
本発明の皮膚貼付材は、粘着剤非塗布部分を有するため、当該部分が通気孔及び/又は排水路の役割を果たし、水が入りがたく比較的出やすくなる。これにより、皮膚の白化現象が抑制され、創傷部位を快適に維持して治療することができる。本発明に用いられる皮膚貼付材の基材は、水分を吸水し難くかつ伸縮性を有するので、優れた粘着性を有する。
本発明の皮膚貼付材は、具体的には救急絆創膏、粘着ドレッシング等が挙げられる。該皮膚貼付材は、基材と粘着層が設けられており、さらにパッド部を有するものが好適である。
本発明の皮膚貼付材は基材と粘着層を有し、例えば図4に示すように長辺と短辺を有する略長方形からなり、救急絆創膏、フィルムドレッシングとして通常用いられている形状であれば良く、特に限定されない。
本発明の皮膚貼付材は、基材の長辺方向に対して垂直方向に連続した粘着剤非塗布部分を設けることを特徴とする。粘着剤非塗布部分は、例えば連続した直線若しくはウェイブ状の形状とすることができ、該非塗布部分の幅は0.5〜1.5mmで、そのピッチは2〜5mm間隔とすることができる。
粘着剤非塗布部分は、必要に応じてパッド部に相応する部分にのみ設けても良く、皮膚貼付材の全面に設けても良い。粘着剤非塗布部分の大きさは、皮膚の白化現象の軽減化と皮膚貼付材の皮膚への粘着度との関係において適宜決定することができる。皮膚への粘着度を考慮すると、パッド部に相応する部分にのみ設けることが好ましい。
本発明における基材は、通気性及び伸縮性を有し、皮膚貼付材で使用可能な材料であれば良い。このような性状を有する公知の基材の例として、合成繊維よりメルトブロー法で得られるポリウレタン不織布、スパンボンド法で得られるポリエステル不織布、ナイロン不織布、ポリエステル・綿混紡の織布より得られるスパンディクス伸縮布、並びに縦、横方向に伸縮性を有する伸縮性ポリエステル編布等を挙げることができる。これらの不織布の中で超極細フィラメントよりなるポリウレタン伸縮不織布が好ましく、平均繊維径が7〜16μmのポリウレタンフィラメントよりなるものが強度面で特に好ましい。
ポリウレタンゴムをコアー芯に合成繊維若しくは綿と合成繊維との混紡した糸でカバーリングした糸を打ち込んだスパンディクス織物、原糸自体の結晶構造が伸びる方向にジグザグ状になった繊維を打ち込んだ織物、捲縮加工され、伸縮性能をもつポリエステル若しくはナイロン伸縮布、又はポリエステル糸若しくはナイロン糸を丸編機で編み込んだ全方向伸縮編布等の疎水性の合成繊維等の伸縮する素材が、通気性、強度面及びフィット性・感温比等が良いので、基材として好適に用いられる。
本発明の基材の坪量は特に限定はされないが、50〜100g/m2の範囲内であることが好ましい。該基材の厚みは、100〜500μm程度である。
本発明における基材は伸縮性を有するので、直接基材に粘着剤の塗布部分及び非塗布部分を設けることは困難である。そこで、剥離紙の上に粘着剤溶液を塗布し、上述の基材と該剥離紙を貼り合わせ、その上に上述のピッチ幅、大きさの櫛状刃を充てて移動させることで、櫛状刃のあたった部分にのみ基材に粘着剤が塗布され、基材に粘着剤の塗布部分と非塗布部分を設けることができる。
直線状の連続すじ状の粘着剤非塗布部分は、櫛状刃をほぼ一定速度で移動させることにより設けることができ、ウェイブ状の粘着剤非塗布部分は、同様に櫛状刃をほぼ一定間隔で振幅させながら移動させることにより設けることができる。
粘着剤乾燥は、基材と粘着剤を絡ませる(投錨力を維持させる)ため粘着剤がウェットの状態で剥離紙を貼り合わせることができる。基材と粘着剤を絡ませる必要がない場合は、完全に溶媒が乾燥後に該基材と剥離紙を貼り合わせることができる。
本明細書において、基材に粘着剤が塗布された状態のものを便宜上粘着シートという。
本発明の皮膚貼付材における粘着剤は、アクリル系粘着剤、ゴム系粘着剤、シリコーン系粘着剤を用いることができ、刺激性の少ないものが好適である。アクリル系粘着剤は、例えばイソノニルアクリレート、2エチルヘキシルアクリレート、2ヒドロキシアクリレート等のアクリル酸エステル系モノマーの単独又は共重合体あるいはこれらのモノマーと酢酸ビニル、アクリル酸、メタクリル酸などのモノマーとの共重合体などが挙げられる。ゴム系粘着剤としては例えば合成ゴムポリイソプレンゴム、スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体などのゴム基材に粘着付与剤、軟化剤などを配合した組成物が挙げられる。該連続したすじ状の粘着剤非塗布部分を得る為に、上記粘着剤の溶液粘度は30〜80pa/sが適しており、粘着剤の塗布前形態はエマルジョンタイプでも溶液タイプであっても所望の粘着剤非塗布部分のある連続すじ状の部分を得ることができる。ただし30pa/s以下の低粘度では粘着剤が流れてしまい、また80pa/s以上では高粘度の為、すじが描けなくなる。
次に、前記剥離紙を剥がし、基材に連続すじ状に設けられた粘着剤の非塗布部分を有する粘着シートに、必要に応じてパッド部を設けることができる。
パッド部を設けた粘着シートの上に、粘着面及びパッド部を保護するための剥離ライナーを貼り合わせたのち、皮膚貼付材の長辺を粘着シートの幅方向に、皮膚貼付材の短辺を同様に長手方向に一致させて、例えば図4の救急絆創膏の形状に打ち抜き加工し、救急絆創膏を製造することができる。このように打ち抜くことで、皮膚貼付材の長辺方向に対して垂直方向に連続すじ状の粘着非塗布部分を設けることができる。
本発明の皮膚貼付材は、使用時に剥離ライナーを剥がした後、基材を伸張させて皮膚に貼付する。救急絆創膏を人体に貼付する場合、例えば指の屈曲部に巻きつける等、動きある部位に貼られることが主であり、該伸縮する皮膚貼付材は張力がかかった状態で貼付されるのが通常である。
以下に実施例及び比較例を設けて本発明についてより具体的にする。本発明はこれらの限定されるものではなく、本技術思想を逸脱しない範囲で種々の応用が可能である。
(実施例1)救急絆創膏
1)材料
a)基材:
平均繊維径が7〜16μmの超極細のポリウレタンフィラメントよりなるポリウレタン繊維を用いてメルトブロー法により調製した秤量が75g/m2の不織布(商品名:エスパシオーネ(F13X-75/120):カネボウ株式会社製)を用いた。
b)粘着剤:
ジエチルヘキシルアクリレート90部及びアクリル酸10部からなる単量体混合物を不活性ガス雰囲気下で酢酸エチルのようの共重合することにより、アクリル系粘着剤溶液を得た。このとき粘着剤溶液は53pa/sであった。
c)パッド部:
レーヨン、ポリエステル、ポリオレフィンよりなる不織布に非固着性ポリエチレンネットを積層し、厚さが400μ、坪量85g/m2で吸水性12g/100cm2のパッド部を用いた。
2)救急絆創膏の製造
上記粘着剤溶液をシリコーン処理が施された剥離紙の処理面に乾燥後の糊の厚さが50μmになるように塗布した。
この粘着剤を塗布した剥離紙に、上記基材を貼り合わせた。該貼り合わせた基材と剥離紙の上に、パッド部の幅20mmに相応する位置に、ピッチが2mm間隔で、粘着剤の未塗布部分の幅が1mmの直線状のすじが8本施されるように櫛状の刃をあて、連続すじ状の粘着剤非塗布部分を設け、粘着シートを得た(図2)。
次に、該粘着シートから剥離紙を剥がし、上記で得られた連続すじ状の粘着剤非塗布部を設けた部分に、20mm×13mmのパッド部を図2のように積層した。その後、図1のように剥離ライナーを貼り合わせ、図4の形状に打ち抜き加工し、19mm幅×72mm長さの救急絆創膏を得た。
(実施例2)
a)基材としてスパンディクス伸縮織物(素材ポリエステル、綿との混紡)を使用し、b)粘着剤として天然ゴム、エチレンブタジエンゴム、テルペン樹脂、液状イソプレン系であるトルエン溶液43%よりなる60pa/s粘度の粘着剤を使用した他は実施例1と同様にした。
ピッチが4mm間隔で、連続すじ状の粘着剤非塗布部分が1mmの直線すじが6本施されるようにし、その他は実施例1と同様にして図4に示す救急絆創膏を得た。
(比較例1)
基材に、素材がポリエステルからなるスパンレース非伸縮不織布(ソンタラ#8010 坪量44g/m2:東レ、デュポン(株)製)を用い、実施例1と同じ粘着剤を全面に塗布し、図4に示す救急絆創膏を得た。
(比較例2)
粘着剤を全面に塗布したほかは、実施例1と同じ粘着剤と基材を用いて同様に図4に示す救急絆創膏を得た。
(比較例3)
粘着シート全体に実施例1と同様の粘着剤の塗布パターン、即ちピッチが2mm間隔で、連続すじ状の粘着剤非塗布部分が1mmの直線すじであるほかは、実施例1と同じ粘着剤と基材を用いて同様に図4に示す救急絆創膏を得た。
(実験例1) 物性の比較
各実施例及び各比較例に従って製造して得られた救急絆創膏を試料とし、その物性試験を次のように行った。その結果を表1に示した。
A)厚さ:1/1000mmの精度の5mm幅粒子径のダイヤルゲージ使用した。
B)粘着力:JIS20237に従い温度23℃相対湿度65%の条件下で測定した。ただし被着体はベークライト板状体にし、各救急絆創膏の長辺方向に測定した。
C)自背面接着力:ベークライト板状に各実施例及び各比較例の救急絆創膏を貼付け、該背面に各救急絆創膏を貼付け JIS20237に準じて測定した。
D)引張強度及び伸び:各救急絆創膏を長辺方向に幅19mm×長さ150mmに切り取り、100mmの標線を入れたものを各試料とした。この試料を引張速度300mm/minで引張り、破断時の引っ張り応力を引張り強度とし、またそのときの伸び量の比率を伸びとした。
F)伸張回復率:各救急絆創膏を長辺方向に幅19mm×長さ150mmに切り取り、100mmの標線を入れたものを各試料とした。150(a)mmになるまで引張った後、緩和させ、直ちに標線の間隔(b)を測定した。
伸張回収率=150-b/50×100(%)で表した。
Figure 2006141908
(実験例2)実用貼付試験
ボランティア被験者20名に、各実施例及び各比較例の救急絆創膏を左右の人差し指と中指及び薬指の第2関節部にラップして貼付し、次の評価基準に従い評価した。その結果を表2に示した。
(皮膚接着性)
a)テープ全体に剥がれなく接触している
b)一部に剥がれあり
c)1/3以上剥がれあり
d)剥がれた
(ラップ接着性)
a)ラップ部全体に剥がれなし
b)ラップ部一部に剥がれあり
c)ラップ部1/3以上剥がれあり
d)ラップ部全体が剥がれた
(パッド部分での皮膚のふやけ(白化現象))
a)ふやけなし
b)かすかにふやけあり
c)明らかにふやけあり
Figure 2006141908
実施例1に準じて作成した救急絆創膏は、表2の実用性評価で示すように吸収パッドである当て材部分での白化現象が殆どみられなかった(95%)。これに対し、比較例2で作成したものは、接着剤が全面にべた塗りしたほかは実施例1と同様の救急絆創膏であるが、実用性評価では約50%以上で白化現象が認められた。これは、パッド部の接着剤が全面塗りのため、一旦パッド部に水が吸収した後、吸収した水の逃げ道がなく貯留することにより皮膚への白化が促進されたと考えられる。
また、実施例2の救急絆創膏は、表2の実用貼付結果のように当て材部分ではややわずかな白化現象がみられるものの、有効であると考えられた。これら実施例1及び2は、いずれも伸縮性ある伸張回復性のある合成繊維からなるものであり、比較例1の非伸縮性のポリエステル合成繊維基材は、基材を除いて実施例と同一構成の救急絆創膏基材であるが、パッド部分での約50%以上が白化現象が認められた。このことから、基材に伸縮性と伸張回復性があることが、白化現象の軽減化に有効であることが見出された。
以上説明したように、本発明の皮膚貼付材は、粘着剤非塗布部分を有するため、当該部分が通気孔及び/又は排水路の役割を果たし、水が入りがたく比較的出やすくなる。さらに、次の効果を有するため、非常に実用的である。
1.所定の伸縮回復率であるため、皮膚にしっかり粘着され、使用中に緩むことなく固定性能を有し、特に吸収パッド部分(当て材部分)の皮膚の白化現象は著しく抑えられ、ムレに起因する皮膚刺激性を抑制でき、常に快適な環境を維持できる。
2.更にこの皮膚貼付材は、合成繊維を主としているので、非侵水、撥水性を有しており、施部を確実に保護することができる。
本発明の皮膚貼付材の断面図である。(実施例1,2) 本発明の皮膚貼付材用粘着シートを示す図である。粘着剤非塗布部分は直線状である。(実施例1,2) 本発明の皮膚貼付材用粘着シートを示す図である。粘着剤非塗布部分はウェイブ状である。 救急絆創膏を示す図である。(実施例1,2、比較例1〜3)
符号の説明
1 基材
2 粘着剤
3 当て材(パッド部)
4 剥離ライナー
5 粘着剤非塗布部分
6 ピッチ幅(粘着剤非塗布部分と粘着剤非塗布部分の間隔)

Claims (5)

  1. 伸縮性を有する基材と粘着層を含む皮膚貼付材において、基材に粘着剤の非塗布部分が連続すじ状に設けられていることを特徴とする皮膚貼付材。
  2. 皮膚貼付材が長辺と短辺を有する形状からなり、該皮膚貼付材が少なくとも長辺方向に伸縮し、粘着剤の非塗布部分が該長辺方向に対して垂直方向に設けられている請求項1に記載の皮膚貼付材。
  3. 連続すじ状の粘着剤の非塗布部分が、0.5〜1.5mm幅の直線又はウェイブ状であり、そのピッチが2〜5mm間隔で設けられてなる請求項1又は2に記載の皮膚貼付材。
  4. 伸縮性を有する基材が、長辺方向の50%伸張時における伸張回復率が80%以上であり、引張強度が10N/19mm幅以上である請求項2又は3に記載の皮膚貼付材。
  5. 剥離紙に粘着剤溶液を塗布し、基材を該粘着剤溶液を塗布した剥離紙と貼り合わせ、櫛状刃を充てて移動させ、基材に連続すじ状の粘着剤の非塗布部分を設ける工程を含む請求項1〜4のいずれか一に記載の皮膚貼付材の製造方法。
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