JPWO2013047807A1 - 電子部品パッケージ、電子部品パッケージ用封止部材、および前記電子部品パッケージ用封止部材の製造方法 - Google Patents

電子部品パッケージ、電子部品パッケージ用封止部材、および前記電子部品パッケージ用封止部材の製造方法 Download PDF

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Abstract

本発明は、電子部品パッケージ、電子部品パッケージ用封止部材、および前記電子部品パッケージ用封止部材の製造方法に関し、ベース4に、その基材の両主面42,43間を貫通する貫通孔49が形成され、貫通孔49の内側面491には、貫通孔49の幅方向の外方に膨らむ曲面495が含まれている。【選択図】 図1

Description

本発明は、複数の封止部材により電子部品素子の電極が封止された電子部品パッケージ、電子部品パッケージの封止部材として使用される電子部品パッケージ用封止部材、および前記電子部品パッケージ用封止部材の製造方法に関する。
圧電振動デバイス等の電子部品のパッケージ(以下、電子部品パッケージという)の内部空間は、この内部空間に搭載した電子部品素子の電極の特性が劣化するのを防ぐために気密封止される。
この種の電子部品パッケージとしては、ベースと蓋といった2つの封止部材から構成され、その筐体が直方体のパッケージに構成されたものがある。このような電子部品パッケージの内部空間では、圧電振動片等の電子部品素子がベースに保持接合される。そして、ベースと蓋とが接合されることで、電子部品パッケージの内部空間の電子部品素子の電極が気密封止される。
例えば、特許文献1に開示の水晶部品(本発明でいう電子部品)では、ベースと蓋とからなる電子部品パッケージの内部空間に、水晶片が気密封止されている。このような水晶部品のベースには、ベースを構成する基材を貫通する貫通孔が設けられ、この貫通孔の内側面には、Cr−Ni−Au等の多層の金属膜からなる配線用金属が形成されている。さらに、貫通孔には、AuGe等の合金が溶着され、これにより、電子部品パッケージの内部空間の気密性が確保されている。
特開平6−283951号公報
ところで、上記の特許文献1に記載のベースに形成された貫通孔は、両主面間を貫通して形成されている。この貫通孔の内側面はベースの一主面及び他主面に対して傾斜し、内側面全てがテーパー形成されている。そのため、貫通孔では、ベースの他主面の側にある貫通孔の他端開口端の径が最大となり、ベースの一主面の側にある貫通孔の一端開口端の径が最小となる。もしくは、ベースの一主面の側にある貫通孔の一端開口端の径が最大となり、ベースの他主面の側にある貫通孔の他端開口端の径が最小となる。
現在、電子部品パッケージの小型化が進んでおり、そして、特許文献1に記載の内側面全てがテーパー形成された貫通孔では、ベースの両主面の一方(一主面もしくは他主面)に形成された開口端(一端開口端もしくは他端開口端)が、他方(他主面もしくは一主面)に形成された開口端(他端開口端もしくは一端開口端)よりも大きくなる。そのため、ベースの両主面の一方に形成された貫通孔の開口端が、ベースの両主面の一方において占める占有面積が大きくなり、両主面の一方における必須の端子を含む電極パターンの設計が困難になる。
そこで、上記課題を解決するために、本発明は、電子部品パッケージ用封止部材の主面において開口端が占める占有面積が小さい電子部品パッケージ用封止部材、電子部品パッケージ、および電子部品パッケージ用封止部材の製造方法を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明にかかる電子部品パッケージ用封止部材は、複数の封止部材によって電子部品素子の電極を気密封止する電子部品パッケージの前記封止部材として使用される電子部品パッケージ用封止部材において、当該電子部品パッケージ用封止部材を構成する基材の両主面間を貫通する貫通孔が形成され、前記貫通孔の内側面には、前記貫通孔の幅方向外方に膨らむ曲面が含まれたことを特徴とする。
本発明によれば、前記貫通孔の内側面に前記貫通孔の幅方向外方に膨らむ曲面が含まれるので、上記の従来技術のような内側面全てがテーパー形成された貫通孔に対して、前記貫通孔の両方の開口端の幅を狭くしても貫通孔を形成することが可能となる。その結果、前記貫通孔の開口端を小さくして、電子部品パッケージ用封止部材の両主面において開口端が占める占有面積を小さくすることが可能となる。また、本発明によれば、前記貫通孔の内側面に前記曲面が含まれるので、前記貫通孔に充填する部材に対してアンカー効果を生じさせることが可能となる。特に、曲面によるアンカー効果は、平坦面によるアンカー効果よりも有効である。
また、上記の目的を達成するため、本発明にかかる電子部品パッケージ用封止部材は、複数の封止部材によって電子部品素子の電極を気密封止する電子部品パッケージの前記封止部材として使用される電子部品パッケージ用封止部材において、当該電子部品パッケージ用封止部材を構成する基材の両主面間を貫通する貫通孔が形成され、前記貫通孔の内側面には、前記貫通孔の孔内の予め設定した基準点から放射状に拡がった点の集合体からなる曲面が含まれ、前記予め設定した基準点は複数有り、前記複数の基準点は1つの面上に配されることを特徴とする。
本発明によれば、前記貫通孔の内側面に、前記貫通孔の孔内の予め設定した基準点から放射状に拡がった点の集合体からなる曲面が含まれ、前記予め設定した基準点は複数有り、前記複数の基準点は1つの面上に配されるので、上記の従来技術のような内側面全てがテーパー形成された貫通孔に対して、前記貫通孔の両方の開口端の幅を狭くしても貫通孔を形成することが可能となる。その結果、前記貫通孔の開口端を小さくして、当該電子部品パッケージ用封止部材の両主面において開口端が占める占有面積を小さくすることが可能となる。また、本発明によれば、前記貫通孔の内側面に前記曲面が含まれるので、前記貫通孔に充填する部材に対してアンカー効果を生じさせることが可能となる。特に、曲面によるアンカー効果は、平坦面によるアンカー効果よりも有効である。
前記構成において、前記貫通孔の内側面に、孔内に突出する複数の突起部が形成され、前記突起部の突起端縁は、前記曲面の端縁であってもよい。
この場合、前記貫通孔の内側面に前記複数の突起部が形成され、前記突起部の突起端縁は、前記曲面の端縁であるので、前記突起端縁および前記曲面により前記貫通孔に充填する部材に対して効率よくアンカー効果を生じさせることが可能となる。
前記構成において、前記複数の突起部の間の前記貫通孔の内側面が、前記曲面で形成されてもよい。
この場合、前記複数の突起部の間に前記曲面が形成されるので、前記基材の両主面に直交する直交方向(両方向)に対して前記複数の突起部および前記曲面によりアンカー効果を生じさせることが可能となる。
前記構成において、前記貫通孔の内側面は、前記曲面のみで形成されてもよい。
この場合、前記貫通孔の内側面は前記曲面のみで形成されるので、当該電子部品パッケージ用封止部材の両主面において開口端が占める占有面積を小さくすることができるだけでなく、前記曲面により前記貫通孔に充填する部材が前記基材の両主面から出るのを抑えることが可能となる。
前記構成において、前記貫通孔の内側面には、テーパー状の平坦面が含まれ、前記基材の一主面に連続して前記曲面が形成され、前記基材の他主面に連続してテーパー状の平坦面が形成され、前記平坦面に連続して前記曲面が形成されてもよい。
この場合、前記基材の一主面に連続して前記曲面が形成され、前記基材の他主面に連続してテーパー状の平坦面が形成され、前記平坦面に連続して前記曲面が形成されるので、当該電子部品パッケージ用封止部材の両主面において開口端が占める占有面積を小さくすることができるだけでなく、前記曲面により前記貫通孔に充填する部材が前記基材の一主面から出るのを抑えることが可能となる。また、前記基材の他主面に連続してテーパー状の平坦面が形成されるので、前記平坦面から前記貫通孔に充填物を充填することで、前記貫通孔への充填物の充填を容易にすることが可能となる。
前記構成において、前記貫通孔の内側面には、テーパー状の第1平坦面とテーパー状の第2平坦面とが含まれ、前記基材の一主面に連続してテーパー状の第1平坦面が形成され、前記第1平坦面に連続して前記曲面が形成され、前記基材の他主面に連続してテーパー状の第2平坦面が形成され、前記第2平坦面に連続して前記曲面が形成されてもよい。
この場合、前記基材の一主面に連続して前記第1平坦面が形成され、前記第1平坦面に連続して前記曲面が形成され、前記基材の他主面に連続してテーパー状の第2平坦面が形成され、前記第2平坦面に連続して前記曲面が形成されるので、当該電子部品パッケージ用封止部材の両主面において開口端が占める占有面積を小さくすることができるだけでなく、前記第1平坦面または前記第2平坦面から前記貫通孔に充填物を充填することが容易になる。
前記構成において、前記曲面は、複数形成されてもよい。
この場合、前記貫通孔の両方の開口端の幅を狭くすることが可能となる。
また、上記の目的を達成するため、本発明にかかる電子部品パッケージは、複数の封止部材によって電子部品素子の電極を気密封止する電子部品パッケージにおいて、少なくとも1つの前記封止部材が、本発明の電子部品パッケージ用封止部材であることを特徴とする。
本発明によれば、少なくとも1つの前記封止部材が、本発明の電子部品パッケージ用封止部材であるので、上記の本発明の電子部品パッケージ用封止部材による作用効果を有する。
また、上記の目的を達成するため、本発明にかかる電子部品パッケージ用封止部材の製造方法は、複数の封止部材によって電子部品素子の電極を気密封止する電子部品パッケージの前記封止部材として使用される電子部品パッケージ用封止部材の製造方法において、当該電子部品パッケージ用封止部材を構成する基材の両主面間を貫通する貫通孔を形成する形成工程を有し、前記形成工程は、前記貫通孔の内側面の一部として平坦面を形成する第1形成工程と、前記第1形成工程後に、前記貫通孔の内側面の一部として曲面を形成する第2形成工程と、を含み、前記第1形成工程では、ウエットエッチングにより内側面をテーパー面とした凹部を前記基材に形成し、前記第2形成工程では、前記凹部の底面をエッチング対象として、ウエットエッチングにより前記曲面を形成し、前記第1形成工程において形成した前記凹部の内側面の少なくとも一部を前記貫通孔の内側面とすることを特徴とする。
本発明によれば、前記第1形成工程と前記第2形成工程とを含む前記形成工程を有し、前記第1形成工程では、ウエットエッチングにより内側面をテーパー面とした凹部を前記基材に形成し、前記第2形成工程では、前記凹部の底面をエッチング対象として、ウエットエッチングにより前記曲面を形成し、前記第1形成工程において形成した前記凹部の内側面の少なくとも一部を前記貫通孔の内側面とするので、上記の従来技術のような内側面全てがテーパー形成された貫通孔に対して、前記貫通孔の両方の開口端の幅を狭くしても貫通孔を形成することが可能となる。その結果、前記貫通孔の開口端を小さくして、電子部品パッケージ用封止部材の両主面において開口端が占める占有面積を小さくすることが可能となる。
また、上記の目的を達成するため、本発明にかかる電子部品パッケージ用封止部材の製造方法は、複数の封止部材によって電子部品素子の電極を気密封止する電子部品パッケージの前記封止部材として使用される電子部品パッケージ用封止部材の製造方法において、当該電子部品パッケージ用封止部材を構成する基材の両主面間を貫通する貫通孔を形成する形成工程を有し、前記形成工程は、前記貫通孔の内側面として曲面を形成する第3形成工程を含み、前記第3形成工程では、ウエットエッチングによって底面を有する凹部を前記基材に形成し、前記凹部の底面をエッチング対象としてウエットエッチングにより前記曲面を形成することを特徴とする。
本発明によれば、前記第3形成工程を含む前記形成工程を有し、前記第3形成工程では、ウエットエッチングによって底面を有する凹部を前記基材に形成し、前記凹部の底面をエッチング対象としてウエットエッチングにより前記曲面を形成するので、上記の従来技術のような内側面全てがテーパー形成された貫通孔に対して、前記貫通孔の両方の開口端の幅を狭くしても貫通孔を形成することが可能となる。その結果、前記貫通孔の開口端を小さくして、電子部品パッケージ用封止部材の両主面において開口端が占める占有面積を小さくすることが可能となる。
前記方法において、前記第2形成工程または前記第3形成工程では、電着レジストにより前記基材にレジスト層を形成し、形成した前記レジスト層を用いてエッチングを行ってもよい。
この場合、電着レジストによる前記レジスト層を前記基材に形成するので、前記凹部の内側面および内側の底面にまで、前記レジスト層を形成することが可能となる。
本発明によれば、貫通孔の開口端を小さくして、電子部品パッケージ用封止部材の両主面において開口端が占める占有面積を小さくする。
図1は、本実施の形態に係る水晶振動子の内部空間を公開した概略構成図であり、図3に示すベースのA−A線に沿って全体を切断した時の水晶振動子の概略断面図である。 図2は、図3に示すA−A線断面図である。 図3は、本実施の形態に係るベースの概略平面図である。 図4は、本実施の形態に係るベースの概略裏面図である。 図5は、図2に示すベースの貫通孔部分を拡大した概略断面図である。 図6は、本実施の形態に係る蓋の概略裏面図である。 図7は、本実施の形態に係る水晶振動片の概略平面図である。 図8は、本実施の形態に係るベースの製造工程の一工程を示すウエハの一部概略断面図である。 図9は、本実施の形態に係るベースの製造工程の一工程を示すウエハの一部概略断面図である。 図10は、本実施の形態に係るベースの製造工程の一工程を示すウエハの一部概略断面図である。 図11は、本実施の形態に係るベースの製造工程の一工程を示すウエハの一部概略断面図である。 図12は、本実施の形態に係るベースの製造工程の一工程を示すウエハの一部概略断面図である。 図13は、本実施の形態に係るベースの製造工程の一工程を示すウエハの一部概略断面図である。 図14は、本実施の形態に係るベースの製造工程の一工程を示すウエハの一部概略断面図である。 図15は、本実施の形態に係るベースの製造工程の一工程を示すウエハの一部概略断面図である。 図16は、本実施の形態に係るベースの製造工程の一工程を示すウエハの一部概略断面図である。 図17は、本実施の形態に係るベースの製造工程の一工程を示すウエハの一部概略断面図である。 図18は、本実施の形態に係るベースの製造工程の一工程を示すウエハの一部概略断面図である。 図19は、本実施の形態に係るベースの製造工程の一工程を示すウエハの一部概略断面図である。 図20は、本実施の形態に係るベースの製造工程の一工程を示すウエハの一部概略断面図である。 図21は、他の実施の形態に係るベースの基板のみを示し、ベースの貫通孔部分を拡大した概略断面図であり、図5に対応した図である。 図22は、他の実施の形態に係るベースの基板のみを示し、ベースの貫通孔部分を拡大した概略断面図であり、図5に対応した図である。 図23は、他の実施の形態に係る貫通孔の概略構成図であり、貫通孔の他端開口端から視た貫通孔の概略平面図である。 図24は、他の実施の形態に係る貫通孔を形成するための凹部に開口パターンを形成した凹部の概略平面図である。 図25は、他の実施の形態に係るベースの製造工程の一工程を示すウエハの一部概略断面図であって、凹部の図24に示すB−B線断面図である。 図26は、他の実施の形態に係るベースの製造工程の一工程を示すウエハの一部概略断面図であって、凹部の図24に示すC−C線断面図である。 図27は、他の実施の形態に係るベースの製造工程の一工程を示すウエハの一部概略断面図であって、凹部の図24に示すD−D線断面図である。 図28は、他の実施の形態に係るベースの製造工程の一工程を示すウエハの一部概略断面図であって、図25に示す凹部に対してエッチングを行った図である。 図29は、他の実施の形態に係るベースの製造工程の一工程を示すウエハの一部概略断面図であって、図26に示す凹部に対してエッチングを行った図である。 図30は、他の実施の形態に係るベースの製造工程の一工程を示すウエハの一部概略断面図であって、図27に示す凹部に対してエッチングを行った図である。 図31は、他の実施の形態に係るベースの基板のみを示し、ベースの貫通孔部分を拡大した概略断面図であり、図5に対応した図である。 図32は、他の実施の形態に係るベースの製造工程の一工程を示すウエハの一部概略断面図である。 図33は、他の実施の形態に係るベースの製造工程の一工程を示すウエハの一部概略断面図である。 図34は、他の実施の形態に係るベースの製造工程の一工程を示すウエハの一部概略断面図である。 図35は、他の実施の形態に係るベースの製造工程の一工程を示すウエハの一部概略断面図である。 図36は、他の実施の形態に係るベースの製造工程の一工程を示すウエハの一部概略断面図である。 図37は、他の実施の形態に係るベースの製造工程の一工程を示すウエハの一部概略断面図である。 図38は、他の実施の形態に係るベースの製造工程の一工程を示すウエハの一部概略断面図である。 図39は、他の実施の形態に係るベースの製造工程の一工程を示すウエハの一部概略断面図である。 図40は、他の実施の形態に係るベースの製造工程の一工程を示すウエハの一部概略断面図である。 図41は、他の実施の形態に係るベースの製造工程の一工程を示すウエハの一部概略断面図である。 図42は、他の実施の形態に係るベースの製造工程の一工程を示すウエハの一部概略断面図である。 図43は、他の実施の形態に係るベースの製造工程の一工程を示すウエハの一部概略断面図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。なお、以下に示す実施の形態では、電子部品パッケージとして圧電振動デバイスである水晶振動子のパッケージに本発明を適用し、さらに電子部品素子として圧電振動片である音叉型水晶振動片に本発明を適用した場合を示す。
本実施の形態に係る水晶振動子1には、図1に示すように、音叉型水晶片からなる図7に示す水晶振動片2(本発明でいう電子部品素子)と、この水晶振動片2を保持し、水晶振動片2を気密封止するためのベース4(本発明でいう封止部材としての電子部品パッケージ用封止部材)と、ベース4と対向するように配置され、ベース4に保持した水晶振動片2の励振電極31,32(図1に示す電極であり、本発明でいう電子部品素子の電極)を気密封止するための蓋7とが設けられている。
この水晶振動子1では、ベース4と蓋7とが、AuとSnの合金からなる接合材12と、下記の第1接合層48と、下記の第2接合層74とにより接合され、これらの接合により、気密封止された内部空間11を備える本体筐体が構成される。この内部空間11では、ベース4に、水晶振動片2が、金バンプ等の導電性バンプ13を用いたFCB法(Flip Chip Bonding)により電気機械的に超音波接合されている。なお、本実施の形態において、導電性バンプ13には、金バンプ等の非流動性部材のメッキバンプが用いられている。
次に、この水晶振動子1の各構成について説明する。
ベース4は、等方性材料であるホウケイ酸ガラス等のガラス材料の基材からなり、図1〜4に示すように、底部41と、ベース4の一主面42の外周に沿って底部41から上方に延出した壁部44とから構成された箱状体に成形されている。このようなベース4は、直方体の一枚板の基材をウエットエッチングして箱状体に成形される。
ベース4の壁部44の内側面は、テーパー状に成形されている。また、壁部44の天面は、蓋7との接合面であり、この接合面には、蓋7と接合するための第1接合層48が設けられている。第1接合層48は、複数の層の積層構造からなり、ベース4の壁部44の天面にスパッタリング法によりスパッタリング形成された第1スパッタ膜93と、第1スパッタ膜93の上にスパッタ形成された第2スパッタ膜94と、第2スパッタ膜94の上にメッキ形成された第1メッキ膜95と、第1メッキ膜95の上にメッキ形成された第2メッキ膜96と、第2メッキ膜96の上にメッキ形成された第3メッキ膜97と、第3メッキ膜97の上にメッキ形成された第4メッキ膜98とからなる。
第1スパッタ膜93は、ベース4の壁部44の天面にスパッタリング法によりスパッタリング形成されたMoからなるMo膜であり、5〜10nmの厚みを有する。第2スパッタ膜94は、第1スパッタ膜93上にスパッタリング法によりスパッタリング形成されたCuからなるCu膜であり、0.3μmの厚みを有する。第1メッキ膜95は、第2スパッタ膜94上にメッキ形成されたCuからなるCu膜であり、2〜6μmの厚みを有する。第2メッキ膜96は、第1メッキ膜95上にメッキ形成されたNiからなるNi膜であり、1〜3μmの厚みを有する。第3メッキ膜97は、第2メッキ膜96上にメッキ形成されたAuからなるAuストライクメッキ膜もしくはPdからなるPdメッキ膜であり、0.1〜0.3μmの厚みを有する。第4メッキ膜98は、第3メッキ膜97上にメッキ形成されたAuからなるAuメッキ膜であり、0.1〜0.3μmの厚みを有する。
また、ベース4の一主面42には、底部41と壁部44とによって囲まれた平面視長方形のキャビティ45が成形されている。キャビティ45の底面451には、その長手方向の一端部452の全体に沿って台座部46がエッチング成形されている。この台座部46に、水晶振動片2が搭載される。なお、このキャビティ45の壁面は、壁部44の内側面であり、上記のようにテーパー状に成形されている。
また、ベース4には、水晶振動片2の励振電極31,32それぞれと電気機械的に接合する一対の電極パッド51,52と、外部部品や外部機器と電気的に接続する外部端子電極53,54と、電極パッド51と外部端子電極54、及び電極パッド52と外部端子電極53を電気的に接続させる配線パターン55とが形成されている。これら電極パッド51,52と外部端子電極53,54と配線パターン55とにより、ベース4の電極5が構成される。電極パッド51,52は、台座部46の表面に形成されている。また、2つの外部端子電極53,54は、ベース4の他主面43において、長手方向の両端部にそれぞれ形成され、長手方向に沿って離間して並設されている。また、外部端子電極54の一隅部(外部端子電極53に対面する側の1つの隅部)には切り欠き部541が形成され、この切り欠き部541は、当該水晶振動子1の製造工程におけるベースの位置決めや、当該水晶振動子1を外部部品や外部機器へ搭載する際の位置決めを行うサポートの役割を果たす。
電極パッド51,52は、第1接合層48と同様に、複数の層の積層構造からなり、ベース4の基板上に、第1スパッタ膜93と、第2スパッタ膜94と、第1メッキ膜95と、第2メッキ膜96と、第3メッキ膜97と、第4メッキ膜98とが順に積層されてなる。
配線パターン55は、電極パッド51,52と外部端子電極53,54とを電気的に接続させるように、ベース4の一主面42から貫通孔49(下記参照)の内側面491を介してベース4の他主面43に形成されている。
また、配線パターン55のうち貫通孔49およびその近傍に形成された部分と、基板の他主面43に形成された部分では、第1シード膜91と第2シード膜92とが、第1スパッタ膜93下の下層膜として形成されている。第1シード膜91はベース4上にスパッタリング法によりスパッタリング形成されたMoからなるMo膜であり、5〜10nmの厚みを有する。また、第2シード膜92は、第1シード膜91上にスパッタリング法によりスパッタリング形成されたCuからなるCu膜であり、0.3μmの厚みを有する。
また、ベース4の一主面42では、配線パターン55は、第2シード膜92および基板上に、第1スパッタ膜93、第2スパッタ膜94、第1メッキ膜95、第2メッキ膜96、第3メッキ膜97、および第4メッキ膜98が順に積層されてなる。
一方、ベース4の他主面43では、感光性を有する樹脂材からなる樹脂パターン61(下記参照)が、第2シード膜92、貫通孔49および基板上に形成されている。すなわち、ベース4の他主面43の一部(接触領域58,59)を除く全面に樹脂パターン61が形成されている。なお、樹脂パターン61が形成されていない他主面43の一部(接触領域58,59)には、図1に示すように、配線パターン55(第2シード膜92)が形成されている。そして、ベース4の他主面43の樹脂パターン61および接触領域58,59の第2シード膜92上に、第1スパッタ膜93、第2スパッタ膜94、第1メッキ膜95、第2メッキ膜96、第3メッキ膜97、および第4メッキ膜98が順に積層されて、外部端子電極53,54が構成されている。
また、ベース4には、図1〜4に示すように、水晶振動片2の励振電極31,32を電極パッド51,52を介して配線パターン55により、キャビティ45内からキャビティ45外に導出させるための貫通孔49が形成されている。
貫通孔49は、ベース4をフォトリソグラフィ法によりエッチングして成形する際、キャビティ45の成形と同時に形成され、図1〜図5に示すように、ベース4に2つの貫通孔49が両主面(一主面42、他主面43)間を貫通して形成されている。この貫通孔49の内側面491は、図5に示すように、平坦面494(内側面491の一部)と曲面495(内側面491の一部)とから構成され、ベース4(基材)の一主面42に連続して曲面495が形成され、ベース4(基材)の他主面43に連続して平坦面494が形成され、平坦面494に連続して曲面495が形成されている。本実施の形態では、貫通孔49のアスペクト比(長さと幅の比率)は1.3(長さ:145μm、幅:110μm)である。
平坦面494は、図5に示すように、ベース4の一主面42及び他主面43に対して傾斜を有し、テーパー状に形成されている。また、ベース4の一主面42と貫通孔49の内側面491の平坦面494とがなす角度は、約45度とされる。なお、本実施の形態では、ベース4の一主面42と貫通孔49の内側面491とがなす角度θは、約45度とされるが、これに限定されない。例えば、ベース4の一主面42と貫通孔49の内側面491とがなす角度θは、45度より大きく、具体例としては、70度から最大90度であってもよく、角度θを大きくするほど貫通孔49の径を小さくすることに寄与できる。
また、曲面495は、図5に示すように、貫通孔49の幅方向の外方に膨らみ凸状に成形された曲面形状とされている。この曲面495は、貫通孔49の孔内の予め設定した基準点499(図12参照)から放射状に拡がった点の集合体からなり、また一定の曲率を有する。曲面495は、基準点499を中心(中心点)とした球体の曲面(球面)であり、また、基準点499(図12参照)を中心とした球面の法線が、面B(図5に示す二点鎖線の仮想面)上に配される。ここでいう予め設定した基準点499は複数有り、複数の基準点499は、1つの面B上に配され、面B上において不図示の円形の線(無端状の平面視円形の線)となる。また、面Bは、ベース4の両主面42,43と同じ面方向とされ、図5に示すベース4の断面視を参照して、ベース4の両主面42,43と平行な面となる。また、面Bは、ベース4の他主面43よりも一主面42に近い側に位置する。
また、曲面495は、上記の通り、複数の基準点499(図12参照)を中心した曲面となるので、基準点499を中心とした法線が面B上に配される。そのため、貫通孔49では、面Bに沿った径が最大幅寸法となる。
また、貫通孔49の内側面491には、孔内に突出する2つの突起部498が形成されている。突起部498の突起端縁4981は、曲面495の端縁である。なお、本実施の形態にかかる2つの突起部498は、それぞれ環状(図42に示す平面視の貫通孔49参照)に成形されている。また、2つの突起部498の間の貫通孔49の内側面491が、曲面495で形成されている。なお、本実施の形態では、2つの突起部498を形成しているが、これに限定されるものではなく、複数個であればよい。
貫通孔49は、図5に示すように、ベース4の他主面43の側にある貫通孔49の他端開口端493の径と、ベース4の一主面42の側にある貫通孔49の一端開口端492の径とが同じもしくは略同等となる。本実施の形態では、貫通孔49の両開口端(一端開口端492と他端開口端493)の開口寸法比は0.9(一端開口端492:φ100μm、他端開口端493:φ110μm)である。
このような貫通孔49の内側面491には、配線パターン55の一部である第1シード膜91および第2シード膜92が形成されている。さらに、貫通孔49の内部には、樹脂パターン61と同材料の樹脂材(便宜上符号61とする)が充填されている。この樹脂材61により貫通孔49が塞がれている。なお、樹脂材61では、図5に示すように、ベース4の一主面42の側の一端面が、ベース4の一主面42の表面と面一で、他主面43の側の他端面が、一主面42の側に凹むように形成されている。
また、貫通孔61の内側面491に曲面495が含まれているため、貫通孔49の内部の樹脂材61が曲面495に沿って充填されるので、樹脂材が入り込んでアンカー効果が生じる。このようにアンカー効果を発揮することにより、樹脂材61及び貫通孔49の内側面491との間の密着性が確保されている。このように、樹脂材61が貫通孔49にくい込んでいる構成により、アンカー効果を得て、樹脂パターン61の貫通孔49への密着強度が向上する。
上記のように、ベース4を構成する基材の他主面43には、外部端子電極53,54と配線パターン55と樹脂パターン61とが形成され、他主面43の基材および配線パターン55上に樹脂パターン61が積層され、配線パターン55および樹脂パターン61上に外部端子電極53,54が積層されている。そして、他主面43には、図4に示すように、外部電子電極53,54と配線パターン55とを接触させる接触領域58,59がそれぞれ1つ設けられ、これら接触領域58,59にて外部端子電極53,54と配線パターン55とが接触される(積層される)。つまり、接触領域58,59にて外部電子電極53,54と配線パターン55とが電気的に接続される。なお、図4に示すように、本実施の形態では、樹脂パターン形成領域47内に接触領域58,59がそれぞれ1つ設けられているが、接触領域58,59の個数はこれに限定されるものではなく、樹脂パターン形成領域47内(外部端子電極53,54の積層下)に任意の個数の接触領域58,59をそれぞれ設けてもよい。
また、樹脂材61や樹脂パターン61には、ポリベンズオキサゾール(PBO)が使用されている。なお、樹脂材61や樹脂パターン61は、ポリベンズオキサゾール(PBO)に限定されず、ベース4を構成する材料(例えば、ガラス材料)との密着性が良好な樹脂材をいずれも使用することができる。よって、樹脂パターン61を構成する樹脂材には、例えば、ベンゾシクロブテン(BCB)、エポキシ、ポリイミド、又はフッ素系樹脂からなる樹脂材を使用してもよい。また、本実施の形態で使用した樹脂パターン61を構成する樹脂材、即ち、ポリベンズオキサゾール(PBO)は、感光性を有する樹脂材であり、フォトリソグラフィ法によるパターン形成が可能な樹脂材である。ここで、本発明でいう感光性を有する樹脂材とは、感光性を有する樹脂からなる樹脂材の他、感光剤と樹脂とを含む感光性樹脂組成物を含む広い概念とする。
蓋7は、ホウケイ酸ガラス等のガラス材料からなり、図1及び図6に示すように、頂部71と、蓋7の一主面72の外周に沿って頂部71から下方に延出した壁部73とから構成されている。このような蓋7は、直方体の一枚板の基材をウエットエッチングして成形される。
蓋7の壁部73の両側面(内側面731及び外側面732)は、テーパー状に成形されている。また、壁部73には、ベース4と接合するための第2接合層74が形成されている。
蓋7の第2接合層74は、図1に示すように、蓋7の壁部73の天面733から外側面732にかけて形成されている。この第2接合層74は、TiからなるTi膜(図示省略)が形成され、Ti膜の上にAuからなるAu膜(図示省略)が形成された複数の積層構造からなり、これらTi膜及びAu膜は、スパッタリング法によりスパッタリング形成されている。なお、本実施の形態では、Ti膜及びAu膜とから第2接合層74を構成しているが、Au膜の代わりにCuからなるCu膜を用いてもよい。
上記のベース4と蓋7とを接合させるための接合材12は、蓋7の第2接合層74に積層されている。この接合材12は、蓋7の第2接合層74の上にAuとSnとの合金からなるAu/Sn膜(図示省略)がメッキ形成され、このAu/Sn膜の上にAu膜(図示省略)がメッキ形成された複数の積層構造からなる。なお、Au膜は、Auストライクメッキ膜がメッキ形成され、Auストライクメッキ膜の上にAuメッキ膜がメッキ形成された複数の層の積層構造からなる。このような接合材12では、Au/Sn膜が、加熱により溶融して、AuSn合金膜となる。なお、接合材12は、蓋7の第2接合層74の上にAuSn合金膜をメッキ形成することにより構成されたものであってもよい。また、本実施の形態において、接合材12は、蓋7の第2接合層74に積層されているが、ベース4の第1接合層48に積層されていてもよい。
水晶振動片2は、異方性材料の水晶片である水晶素板(図示省略)から、ウエットエッチング形成された水晶Z板である。
この水晶振動片2は、図7に示すように、振動部である2本の脚部21,22と、基部23と、ベース4の電極パッド51,52に接合される接合部24とから構成されており、基部23の一端面231に2本の脚部21,22が突出して設けられ、基部23の他端面232に接合部24が突出して設けられた圧電振動素板20からなる。
基部23は、図7に示すように、平面視左右対称形状とされている。また、基部23の側面233は、一端面231の側の部位が一端面231と同一幅で、他端面232の側の部位が一端面231の側から他端面232の側にかけて漸次幅狭になるように形成されている。
2本の脚部21,22は、図7に示すように、基部23の一端面231から、同一方向に突出して設けられている。これら2本の脚部21,22の先端部211,221は、脚部21,22の他の部位と比べて幅広(突出方向に対して直交する方向に幅広)に形成され、さらに、それぞれの先端隅部は曲面形成されている。また、2本の脚部21,22の両主面には、CI値を改善させるために、溝部25が形成されている。
接合部24は、図7に示すように、基部23の他端面232の幅方向の中央部から突出して設けられている。この接合部24は、基部23の他端面232に対して平面視垂直方向に突出した短辺部241と、短辺部241の先端部と連なり基部23の幅方向に延出する長辺部242とから構成され、長辺部242の先端部243は、基部23の幅方向に向いている。すなわち、接合部24は、平面視直角に折曲された平面視L字状に成形されている。また、接合部24には、ベース4の電極パッド51,52と導電性バンプ13を介して接合される2つの接合箇所27が設けられている。
上記した構成からなる水晶振動片2には、異電位で構成された第1及び第2の励振電極31,32と、これら第1及び第2の励振電極31,32をベース4の電極パッド51,52に電気的に接合させるために第1及び第2励振電極31,32から引き出された引出電極33,34とが形成されている。
また、第1及び第2の励振電極31,32の一部は、脚部21,22の溝部25の内部に形成されている。このため、水晶振動片2を小型化しても脚部21,22の振動損失が抑制され、CI値を低く抑えることができる。
第1の励振電極31は、一方の脚部21の両主面と、他方の脚部22の両側面及び先端部221の両主面とに形成されている。同様に、第2の励振電極32は、他方の脚部22の両主面と、一方の脚部21の両側面及び先端部211の両主面に形成されている。
また、引出電極33,34は、基部23及び接合部24に形成されており、基部23に形成された引出電極33により、一方の脚部21の両主面に形成された第1の励振電極31が、他方の脚部22の両側面及び先端部221の両主面に形成された第1の励振電極31に繋げられ、基部23に形成された引出電極34により、他方の脚部22の両主面に形成された第2の励振電極32が、一方の脚部21の両側面及び先端部211の両主面に形成された第2の励振電極32に繋げられている。
なお、基部23には、圧電振動素板20の両主面を貫通する2つの貫通孔26が形成されており、これら貫通孔26内には、導電性材料が充填されている。これらの貫通孔26を介して、引出電極33,34が基部23の両主面間に引回されている。
上記構成からなる水晶振動子1では、図1に示すように、ベース4の一主面42に形成された台座部46に水晶振動片2の接合部24が導電性バンプ13を介してFCB法により電気機械的に超音波接合される。この接合により、水晶振動片2の励振電極31,32が、引出電極33,34と、導電性バンプ13とを介してベース4の電極パッド51,52に電気機械的に接合され、ベース4に水晶振動片2が搭載される。そして、水晶振動片2が搭載されたベース4に、蓋7がFCB法により仮接合され、その後、真空雰囲気下で加熱されることにより、接合材12と第1接合層48と第2接合層74とが溶融し、これにより、ベース4の第1接合層48に蓋7の第2接合層74が接合材12を介して接合されて、水晶振動片2を気密封止した水晶振動子1が製造される。なお、導電性バンプ13には、非流動性部材のメッキバンプが用いられている。
次に、この水晶振動子1及びベース4の製造方法について図8〜図20を用いて説明する。
本実施の形態では、ベース4を多数個形成する等方性材料からなる一枚板のウエハ8を用いる。なお、具体的には、ウエハ8にはガラス材料を用いる。
まず、ウエハ8の両主面81,82に、図8に示すように、CrからなるCr膜910をスパッタ形成し、Cr膜910上にAuからなるAu膜911をスパッタ形成し、Au膜911上にレジストをスピンコート法により塗布して、ポジレジスト層912を形成する。
ポジレジスト層912を形成した後、台座部46を除くキャビティ45の一部と、貫通孔49の平坦面494を構成するための凹部496とを形成するために、ウエハ8の両主面81,82のポジレジスト層912に対してフォトリソグラフィ法により露光及び現像を行い、露出したCr膜910とAu膜911とをメタルエッチングして、図9に示すように、所定のパターン(台座部46を除くキャビティ45の一部と、貫通孔49の平坦面494を構成するための凹部496)を形成する。
図9に示す所定のパターンを形成した後に、フォトリソグラフィ技術を用いたウェットエッチング法によりウエハ8をエッチングして、図10に示すように、ウエハ8に、台座部46を除くキャビティ45の一部と、貫通孔49の平坦面494を構成するための凹部496を形成したベース4を多数個成形する。なお、ここでいう凹部496の内側の底面が、面B(図10に示す二点鎖線の仮想面)を設定するための基準面となる。また、凹部496の内側面は平坦の面(平坦面494)とされているが、これに限定されるものではなく、ウエハ8の他主面82(ベース4の他主面43参照)に対してテーパー状に形成されたテーパー面であればよい。そのため、テーパー面には、ウエットエッチングのエッチング方向に膨らむ曲面が少なくとも一部に含まれてもよい。
ウエハ8に、台座部46を除くキャビティ45の一部と、貫通孔49の平坦面494を構成するための凹部496を形成した後に、図11に示すように、ポジレジスト層912とCr膜910とAu膜911を剥離除去して、ウエハ8素板にする。ここまでの工程を、本発明でいう形成工程の一部であって第1形成工程という。
図11に示すウエハ8に対して、台座部46を含むキャビティ45と、貫通孔49(曲面495)と、ベース4の他主面43の外周縁とを形成するために、ウエハ8の両主面81,82に、新たなCr膜910をスパッタ形成し、Cr膜910上に新たなAu膜911をスパッタ形成し、Au膜911上にレジストを電着コート法(もしくはスプレーコート法)により塗布して、新たなポジレジスト層912を形成する。本実施の形態では、新たなポジレジスト層912を形成するために、電着コート法(もしくはスプレーコート法)を用いているため、凹部496の内面497(内側面および内側の底面)にまで新たなポジレジスト層912を形成することができる。
そして、新たなポジレジスト層912を形成した後、台座部46を含むキャビティ45と、貫通孔49の曲面495と、ベース4の他主面43の外周縁とを成形するために、ウエハ8の両主面81,82のポジレジスト層912に対してフォトリソグラフィ法により露光及び現像を行い、露出したCr膜910とAu膜911とをエッチングして、図12に示すように、所定のパターン(台座部46を含むキャビティ45と、貫通孔49の曲面495と、ベース4の他主面43の外周縁)を形成する。この時、凹部496では、内側の底面の中央部のみのポジレジスト層912とCr膜910とAu膜911を剥離除去している。なお、ここでいう凹部496の内側の底面上に形成されたポジレジスト層912(Cr膜910とAu膜911も含む)から露出した中央部の露出端縁(図12の符号499で示すポイント参照)が、上記の複数の基準点499で構成される線(無端状の平面視正円形の線)となり、この露出した部分を開口パターンとする。なお、複数の基準点499は、面B(図12に示す二点鎖線の仮想面)上にある。
図12に示す所定のパターンを形成した後に、フォトリソグラフィ技術を用いたウェットエッチング法によりエッチングする。ここでのエッチングに関して、本実施の形態ではウエハ8に等方性材料を用いているため、複数の基準点499から放射状にウエハ8を溶解する(エッチングする)。そして、図13に示すように、ウエハ8に、キャビティ45と貫通孔49と他主面43の外周縁とを形成したベース4を多数個成形する。
ウエハ8に、キャビティ45と貫通孔49と他主面43の外周縁とを形成した後に、図14に示すように、ポジレジスト層912とCr膜910とAu膜911を剥離除去して、複数のベース4を成形したウエハ8素板にする。ここまでの工程を、本発明でいう形成工程の一部であって第2形成工程という。なお、第2形成工程に関して、出願時において、水晶振動子1(ベース4)が小型化されたベース4における曲面495の形成に物理的なエッチング(ドライエッチングなど)を用いることは、面形成の精度や費用の面から考えられていない。また、上記の第1形成工程と第2形成工程とにより形成工程を構成する。
そして、図14に示すウエハ8に対して、ウエハ8(両主面81,82や貫通孔49の内側面491など)に、MoからなるMo層(第1シード膜91)をスパッタリング法によりスパッタリング形成する。第1シード膜91の形成後に、第1シード膜91上に、CuからなるCu層(第2シード膜92)をスパッタリング法によりスパッタリング形成する。
第1シード膜91及び第2シード膜92を形成した後、第2シード膜92上にレジストをディップコート法により塗布して、新たなポジレジスト層912を形成する。その後、貫通孔49の内側面491およびその近傍と、ベース4の他主面43の配線パターンとに対応した所定のパターンを形成するために、ポジレジスト層912に対してフォトリソグラフィ法により露光及び現像を行い、その後、露光および現像により露出した部分に対して、第1シード膜91と第2シード膜92とをメタルエッチングする。第1シード膜91と第2シード膜92とのメタルエッチング後に、ポジレジスト層912を剥離除去する(図15参照)。ここで形成した第1シード膜91および第2シード膜92により、図1に示すベース4の配線パターン55の一部を構成する。
図15に示すウエハ8に対して、レジストをディップコート法により塗布して、新たなポジレジスト層912を形成する。その後、貫通孔49の内側面491およびその近傍と、ベース4の他主面43の所定のパターンを形成するために、ポジレジスト層912に対してフォトリソグラフィ法により露光及び現像を行う。その後、Cuからなる樹脂層61をウエハ8の両主面81,82にメッキ形成する。樹脂層61を形成した後に、ポジレジスト層912を剥離除去して、図16に示すように、貫通孔49およびベース4の他主面43に樹脂パターン61を形成する。
樹脂パターン61を形成した後に、ウエハ8の両主面81,82に、MoからなるMo層(第1スパッタ膜93)をスパッタリング法によりスパッタリング形成する。第1スパッタ膜93の形成後に、第1スパッタ膜93上に、CuからなるCu層(第2スパッタ膜94)をスパッタリング法によりスパッタリング形成する(図17参照)。
第1スパッタ膜93及び第2スパッタ膜94を形成した後、第2シード膜92上にレジストをディップコート法により塗布して、新たなポジレジスト層912を形成する。その後、第1メッキ層95〜第4メッキ層98を形成するために、第1メッキ層95〜第4メッキ層98に対応した所定のパターンのポジレジスト層912に対してフォトリソグラフィ法により露光及び現像を行う(図18参照)。
ポジレジスト層912の露光及び現像を行った後に、ウエハ8の両主面81,82に第1メッキ層95を形成し、第1メッキ層95上に第2メッキ層96を形成し、第2メッキ層96上に第3メッキ層97を形成し、第3メッキ層97上に第4メッキ層98を形成する(図19参照)。
図19に示すように、第1メッキ層95〜第4メッキ層98を形成した後に、ポジレジスト層912およびポジレジスト層912下の第1スパッタ膜93と第2スパッタ膜94とを除去して、ベース4をウエハ8に多数個形成する(図20参照)。ここで形成した第1スパッタ膜93、第2スパッタ膜94、第1メッキ層95〜第4メッキ層98により、図1に示すベース4の電極パッド51,52、配線パターン55の一部、および第1接合層48を構成する。
ベース4をウエハ8に多数個形成した後、多数個のべース4を個別分割して多数個のベース4を個片化し(ベース個片化工程)、多数個の図2に示すベース4を製造する。
そして、図2に示すベース4に、切り欠き部541の位置に基づいて図7に示す水晶振動片2を配し、導電性バンプ13を介してベース4に水晶振動片2をFCB法により電気機械的に超音波接合して、ベース4に水晶振動片2を搭載保持する。また、別工程で、図6に示す蓋7の第2接合層74上に接合材12を積層する。その後、水晶振動片2を搭載保持したベース4に蓋7を配し、ベース4の第1接合層48と蓋7の第2接合層74とを接合材12を介してFCB法により電気機械的に超音波接合して、図1に示す水晶振動子1を製造する。
上記のように、本実施の形態にかかる水晶振動子1、およびベース4、ベース4の製造方法によれば、貫通孔49の内側面491に曲面495が含まれるので、上記の従来技術のような内側面全てがテーパー形成された貫通孔に対して、貫通孔49の両方の開口端(一端開口端492,他端開口端493)の幅を狭くしても貫通孔49を形成することができる。その結果、貫通孔49の開口端(一端開口端492,他端開口端493)を小さくして、ベース4の両主面42,43において49の開口端(一端開口端492,他端開口端493)が占める占有面積を小さくすることができる。また、本実施の形態によれば、貫通孔49に充填する部材に対してアンカー効果を生じさせることができる。特に、曲面によるアンカー効果は、平坦面によるアンカー効果よりも有効である。
また、貫通孔49の内側面491に2つの突起部498が形成され、突起部498の突起端縁4981は、曲面495の端縁であるので、突起端縁4981および曲面495により貫通孔49に充填する部材に対して効率よくアンカー効果を生じさせることができる。
また、2つの突起部498の間に曲面495が形成されるので、ベース4(基材)の両主面42,43に直交する直交方向(両方向)に対して2つの突起部498および曲面495によりアンカー効果を生じさせることができる。
また、ベース4(基材)の一主面42に連続して貫通孔49の曲面495が形成され、ベース4(基材)の他主面43に連続して貫通孔49のテーパー状の平坦面494が形成され、平坦面494に連続して曲面495が形成されるので、ベース4の両主面42,43において49の開口端(一端開口端492,他端開口端493)が占める占有面積を小さくすることができるだけでなく、曲面495により貫通孔49に充填する部材がベース4(基材)の一主面42から出るのを抑えることができる。また、ベース4(基材)の他主面43に連続して平坦面494が形成されるので、平坦面494から貫通孔49に充填物(本実施の形態では、樹脂材61)を充填することで、貫通孔49への充填物の充填を容易にすることができる。
なお、本実施の形態に係る水晶振動子1において、樹脂材61は、貫通孔49の内側面の第1シード膜91および第2シード膜92にメッキ形成されたCuメッキ層により構成されているが、樹脂材61は、貫通孔49に導電性材料を充填して構成されるものであれば、これに限定されるものではない。つまり、樹脂材61は、貫通孔49に金属ペースト(導電性フィラーの添加されたペースト状樹脂材)を充填することにより構成されてもよい。
また、本実施の形態に係る水晶振動子1のベース4では、第1シード膜91をMo膜で構成しているが、これに限定されるものではなく、Mo膜の代わりにTiからなるTi膜を用いてもよい。
また、本実施の形態では、ベース4及び蓋7の材料としてガラスを用いているが、ベース4及び蓋7は、いずれも、ガラスを用いて構成されたものに限定されるものではなく、等方性材料であればよい。
また、本実施の形態では、接合材12として、主にAuSnを用いているが、接合材12は、ベース4と蓋7とを接合させることができるものであれば特に限定されず、例えば、CuSn等のSn合金ろう材を用いて構成されたものであってもよい。
また、上記した実施の形態に係る水晶振動子1では、水晶振動片として、図7に示す音叉型水晶振動片2を使用したが、ATカット水晶振動片を使用してもよい。
また、本実施の形態に係るベース4に、水晶振動片2に加えて、ICチップを搭載し、発振器を構成してもよい。ベース4にICチップを搭載する場合には、ICチップの電極構成に合わせた電極がベース4に形成される。
また、本実施の形態では、2端子の水晶振動子1を用いているが、これに限定されるものではなく、4端子の水晶振動子1にも適用できる。
また、本実施の形態では、1つの平坦面494と1つの曲面495とから貫通孔49の内側面491を構成しているが、これに限定されるものではなく、図21に示すように2つの平坦面(第1平坦面4941と第2平坦面4942)と1つの曲面495とから貫通孔49の内側面491を構成してもよい。図21に示すベース4の貫通孔49では、その内側面491が、テーパー状の第1平坦面4941およびテーパー状の第2平坦面4942と、曲面495とから構成されている。貫通孔49の具体的な構成に関して、ベース4(基材)の一主面42に連続して第1平坦面4941が形成され、第1平坦面4941に連続して曲面495が形成され、ベース4(基材)の他主面43に連続して第2平坦面4942が形成され、第2平坦面4942に連続して曲面495が形成されている。
この図21に示す貫通孔49によれば、ベース4の両主面42,43において貫通孔49の開口端(一端開口端492,他端開口端493)が占める占有面積を小さくすることができるだけでなく、第1平坦面4941または第2平坦面4942のどちらからでも貫通孔49に充填物を充填することができ、貫通孔49への充填物の充填を容易にすることができる。
また、本実施の形態では、貫通孔49の形成に関する形成工程を第1形成工程と第2形成工程とから構成しているが、これに限定されるものではなく、貫通孔49の内側面491の一部として、貫通孔49の幅方向の外方に膨らむように曲面を形成する第3形成工程により貫通孔49を形成してもよい。この第3形成工程では、ウエットエッチングによって内面497(内側面および底面)を平坦面とした凹部496を基材に形成し、凹部496の底面をエッチング対象としてウエットエッチング方法により曲面495を形成する。この第3形成工程により形成した貫通孔49を図22に示す。図22に示す貫通孔49の内側面491は、曲面495のみで形成されている。この図22に示す曲面495を形成するための基準点499は、基準面となる面B上にされている。この図22に示す実施の形態によれば、貫通孔49の内側面491は曲面495のみで形成されるので、ベース4の両主面42,43において貫通孔49の開口端(一端開口端492,他端開口端493)が占める占有面積を小さくすることができるだけでなく、曲面495により貫通孔49に充填する部材がベース4(基材)の両主面42,43から出るのを抑えることができる。
また、上記の本実施の形態では、曲率が一定となる曲面495を貫通孔49に形成しているが、基準点499(図12参照)から放射状に拡がった点の集合体からなれば、曲率が可変する曲面であってもよい。具体的には、図23に示すように、貫通孔49の開口端の一方(他端開口端493)が、楕円形に形成されてもよい。なお、図23に示す一端開口端492は,正円に形成され、一端開口端492と他端開口端493との形状やサイズが異なる。
上記の通り、図23に示す貫通孔49では、一端開口端492が正円となり、他端開口端493が楕円となり、図28〜30に示すように貫通孔49の断面形状が異なる。本実施の形態では、図24〜27に示す平面視長方形の開口パターン83を用いて、他端開口端493を楕円形とする貫通孔49を形成する。なお、平面視四辺形(略長方形)の開口パターン83は、図24に示すように、短辺が凹部496の開口端に対応しており、短辺が直線ではなく曲線となっている。
図23に示す貫通孔49の製造に関して、本実施の形態では、ウエハ8には等方性材料が用いられている。そのため、開口パターン83を平面視長方形とすることで、開口パターン83を構成する複数の基準点499から放射状にウエハ8を溶解(エッチング)すると、他端開口端493が楕円形となる。この他端開口端493を楕円形とする貫通孔49によれば、貫通孔49内の突起端縁を部分的に平滑化させることができる。つまり、突起部分の鋭角を抑えて突起端縁を滑らかにすることができる。
また、上記の各実施の形態では、貫通孔49の内側面491に1つの曲面495が含まれているが、これに限定されるものではなく、図31に示すように、複数の曲面4951,4952が貫通孔49に含まれてもよい。なお、図31では、2つの曲面4951,4952が連続して形成されている。
図31に示す貫通孔49では、2つの曲面4951,4952が含まれている。具体的には、2つの曲面4951,4952は、それぞれ貫通孔49の幅方向の外方に膨らみ凸状に成形された曲面形状とされている。2つの曲面4951,4952は、それぞれ貫通孔49の孔内の予め設定した基準点4991,4992(図41参照)から放射状に拡がった点の集合体からなる。2つの曲面4951,4952は、それぞれ基準点4991,4992を中心(中心点)とした球体の曲面(球面)であり、また、それぞれ基準点4991,4992(図41参照)を中心とした球面の法線が、面B1,B2(図31に示す二点鎖線の仮想面)上に配される。ここでいう予め設定した基準点4991,4992は複数有り、複数の基準点4991,4992は、それぞれ面B1,B2上に配され、それぞれ面B1,B2上において不図示の円形の線(無端状の平面視正円形の線)となる。また、それぞれ面B1,B2は、ベース4の両主面42,43と同じ面方向とされ、図31に示すベース4の断面視を参照して、ベース4の両主面42,43と平行な面となる。また、面B1は、ベース4の一主面42よりも他主面43に近い側に位置し、面B2は、ベース4の他主面43よりも一主面42に近い側に位置する。
また、2つの曲面4951,4952は、上記の通り、複数の基準点4991,4992(図41参照)を中心した曲面となるので、基準点4991,4992を中心とした法線が面B1,B2上に配される。また、2つの曲面4951,4952は、同寸法となり、貫通孔49では、面B1,B2に沿った径が最大幅寸法となる。なお、図31に示す実施の形態では、面B1,B2に沿った径が最大幅寸法としているが、これに限定されるものではなく、面B1,B2に沿った径と、貫通孔49の開口端(一端開口端492,他端開口端493)とが同一径となり、貫通孔49の開口端も最大幅寸法となってもよい。
また、貫通孔49の内側面491には、孔内に突出する3つの突起部498が形成されている。突起部498の突起端縁4981は、曲面4951,4952の端縁となる。なお、本実施の形態にかかる3つの突起部498は、それぞれ環状に成形されている。また、3つの突起部498の相互の間の貫通孔49の内側面491が、曲面4951,4952で形成されている。なお、本実施の形態では、3つの突起部498を形成しているが、これに限定されるものではなく、さらに多数個であってもよい。
次に、図31に示すベース4の貫通孔49の製造方法について図31〜図43を用いて説明する。
まず、ベース4を多数個形成するガラス材料(等方性材料)からなる一枚板のウエハ8を用い、ウエハ8の両主面81,82に、図32に示すように、CrからなるCr膜910をスパッタ形成し、Cr膜910上にAuからなるAu膜911をスパッタ形成し、Au膜911上にレジストをスピンコート法により塗布して、ポジレジスト層912を形成する。
ポジレジスト層912を形成した後、台座部46を除くキャビティ45の一部を形成するために、ウエハ8の一主面81のポジレジスト層912に対してフォトリソグラフィ法により露光及び現像を行い、露出したCr膜910とAu膜911とをメタルエッチングして、図33に示すように、所定のパターン(台座部46を除くキャビティ45の一部)を形成する。
図33に示す所定のパターンを形成した後に、フォトリソグラフィ技術を用いたウェットエッチング法によりウエハ8をエッチングして、図34に示すように、ウエハ8に、台座部46を除くキャビティ45の一部を形成したベース4を多数個成形する。
図34に示すキャビティ45の一部を形成したベース4を多数個成形したウエハ8に対して、ポジレジスト層912とCr膜910とAu膜911を剥離除去して、ウエハ8素板にする。
素板状態のウエハ8の両主面81,82に、CrからなるCr膜910をスパッタ形成し、Cr膜910上にAuからなるAu膜911をスパッタ形成し、Au膜911上にレジストをディップコート法により塗布して、ポジレジスト層912を形成する。
ポジレジスト層912を形成した後、台座部46を含むキャビティ45を形成するために、ウエハ8の一主面81のポジレジスト層912に対してフォトリソグラフィ法により露光及び現像を行い、露出したCr膜910とAu膜911とをメタルエッチングして、図35に示すように、所定のパターン(台座部46を含むキャビティ45と、ベース4の他主面43の外周縁)を形成する。
図35に示す所定のパターンを形成した後に、フォトリソグラフィ技術を用いたウェットエッチング法によりウエハ8をエッチングして、図36に示すように、ウエハ8に、台座部46を含むキャビティ45とベース4の他主面43の外周縁とを形成したベース4を多数個成形する。
図36に示すキャビティ45を形成したベース4を多数個成形したウエハ8に対して、ポジレジスト層912とCr膜910とAu膜911を剥離除去して、図37に示すウエハ8素板にする。
素板状態のウエハ8の両主面81,82に、CrからなるCr膜910をスパッタ形成し、Cr膜910上にAuからなるAu膜911をスパッタ形成し、Au膜911上にレジストをディップコート法により塗布して、ポジレジスト層912を形成する。
ポジレジスト層912を形成した後、貫通孔49の平坦面494を構成するための凹部496(図39参照)を形成するために、ウエハ8の両主面81,82のポジレジスト層912に対してフォトリソグラフィ法により露光及び現像を行い、露出したCr膜910とAu膜911とをメタルエッチングして、図38に示すように、所定のパターン(貫通孔49の平坦面494を構成するための凹部496)を形成する。
図38に示す所定のパターンを形成した後に、フォトリソグラフィ技術を用いたウェットエッチング法によりウエハ8をエッチングして、図39に示すように、ウエハ8の両主面81,82(一主面81,他主面82)に、貫通孔49の平坦面494を構成するための凹部496を形成したベース4を多数個成形する。なお、ここでいう凹部496の内側の底面が、面B1,B2(図39に示す二点鎖線の仮想面)を設定するための基準面となる。また、凹部496の内側面は平坦の面(平坦面494)とされているが、これに限定されるものではなく、ウエハ8の両主面81,82(ベース4の両主面42,43参照)に対してテーパー状に形成されたテーパー面であればよい。そのため、テーパー面には、ウエットエッチングのエッチング方向に膨らむ曲面が少なくとも一部に含まれてもよい。
ウエハ8の両主面81,82に、貫通孔49の平坦面494を構成するための凹部496を形成した後に、図40に示すように、ポジレジスト層912とCr膜910とAu膜911を剥離除去して、ウエハ8素板にする。ここまでの工程を、本発明でいう形成工程の一部であって第1形成工程という。
図40に示すウエハ8に対して、貫通孔49(曲面4951,4952)を形成するために、ウエハ8の両主面81,82に、新たなCr膜910をスパッタ形成し、Cr膜910上に新たなAu膜911をスパッタ形成し、Au膜911上にレジストを電着コート法(もしくはスプレーコート法)により塗布して、新たなポジレジスト層912を形成する。本実施の形態では、新たなポジレジスト層912を形成するために、電着コート法(もしくはスプレーコート法)を用いているため、凹部496の内面497(内側面および内側の底面)にまで新たなポジレジスト層912を形成することができる。
そして、新たなポジレジスト層912を形成した後、貫通孔49の曲面4951,4952を成形するために、ウエハ8の両主面81,82のポジレジスト層912に対してフォトリソグラフィ法により露光及び現像を行い、露出したCr膜910とAu膜911とをエッチングして、図41に示すように、貫通孔49の曲面495のパターンを形成する。この時、凹部496では、内側の底面の中央部のみのポジレジスト層912とCr膜910とAu膜911を剥離除去している。なお、ここでいう凹部496の内側の底面上に形成されたポジレジスト層912(Cr膜910とAu膜911も含む)から露出した中央部の露出端縁(図41の符号4991,4992で示すポイント参照)が、上記の複数の基準点4991,4992で構成される線(無端状の平面視正円形の線)となり、これら露出した部分を開口パターンとする。なお、複数の基準点4991,4992は、面B1,B2(図39に示す二点鎖線の仮想面)上にそれぞれある。
図41に示す所定のパターンを形成した後に、フォトリソグラフィ技術を用いたウェットエッチング法によりエッチングする。ここでのエッチングに関して、本実施の形態ではウエハ8に等方性材料を用いているため、複数の基準点499から放射状にウエハ8を溶解する(エッチングする)。そして、図42に示すように、ウエハ8に、貫通孔49を形成したベース4を多数個成形する。
ウエハ8に、キャビティ45と貫通孔49と他主面43の外周縁とを形成した後に、図43に示すように、ポジレジスト層912とCr膜910とAu膜911を剥離除去して、複数のベース4を成形したウエハ8素板にする(図31の貫通孔49参照)。ここまでの工程を、本発明でいう形成工程の一部であって第2形成工程という。なお、第2形成工程に関して、出願時において、水晶振動子1(ベース4)が小型化されたベース4における曲面495の形成に物理的なエッチング(ドライエッチングなど)を用いることは、面形成の精度や費用の面から考えられていない。また、上記の第1形成工程と第2形成工程とにより形成工程を構成する。
そして、図43に示すウエハ8に対して、上記の実施の形態と同様の工程により、配線パターン55を形成し、貫通孔49およびベース4の他主面43に樹脂パターン61を形成したベース4をウエハ8に多数個形成する。ベース4をウエハ8に多数個形成した後、多数個のべース4を個別分割して多数個のベース4を個片化し(ベース個片化工程)、多数個のベース4を製造する。そして、ベース4に、水晶振動片2を配し、導電性バンプ13を介してベース4に水晶振動片2をFCB法により電気機械的に超音波接合して、ベース4に水晶振動片2を搭載保持する。また、別工程で、図6に示す蓋7の第2接合層74上に接合材12を積層する。その後、水晶振動片2を搭載保持したベース4に蓋7を配し、ベース4の第1接合層48と蓋7の第2接合層74とを接合材12を介してFCB法により電気機械的に超音波接合して、水晶振動子1を製造する。
上記のように、図31に示す貫通孔49によれば、上記の図5に示す貫通孔4による作用効果を有し、さらに上記の図5に示す貫通孔49よりも貫通孔49の両方の開口端(一端開口端492,他端開口端493)の幅を狭くすることができる。
上記の本実施形態および各変形例については適宜組み合わせることも可能であることはいうまでもない。
なお、本発明は、その精神または主要な特徴から逸脱することなく、他のいろいろな形で実施することができる。そのため、上述の実施例はあらゆる点で単なる例示にすぎず、限定的に解釈してはならない。本発明の範囲は特許請求の範囲によって示すものであって、明細書本文には、なんら拘束されない。さらに、特許請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、全て本発明の範囲内のものである。
また、この出願は、2011年9月30日に日本で出願された特願2011−216965号に基づく優先権を請求する。これに言及することにより、その全ての内容は本出願に組み込まれるものである。
本発明は、電子部品素子を搭載する電子部品パッケージに適用できる。
1 水晶振動子
11 内部空間
12 接合材
13 導電性バンプ
2 水晶振動片(電子部品素子)
20 圧電振動素板
21,22 脚部
211,221 先端部
23 基部
231 一端面
232 他端面
233 側面
24 接合部
241 短辺部
242 長辺部
243 先端部
25 溝部
26 貫通孔
27 接合箇所
31,32 励振電極
33,34 引出電極
4 ベース(封止部材としての電子部品パッケージ用封止部材)
41 底部
42 一主面
43 他主面
44 壁部
45 キャビティ
452 一端部
46 台座部
48 第1接合層
49 貫通孔
491 内側面
492 一端開口端
493 他端開口端
494 平坦面
4941 第1平坦面
4942 第2平坦面
495,4951,4952 曲面
496 凹部
497 内面
498 突起部
4981 突起端縁
499,4991,4992 基準点
51,52 電極パッド
53,54 外部端子電極
541 切り欠き部
55 配線パターン
58,59 接触領域
61 樹脂パターン,樹脂材,樹脂層
7 蓋
71 頂部
72 一主面
73 壁部
731 内側面
732 外側面
733 天面
74 第2接合層
8 ウエハ
81,82 主面
83 開口パターン
91 第1シード膜(第1メタル層)
92 第2シード膜(第2メタル層)
93 第1スパッタ膜(第1スパッタ層)
94 第2スパッタ膜(第2スパッタ層)
95 第1メッキ膜(第1メッキ層)
96 第2メッキ膜(第2メッキ層)
97 第3メッキ膜(第3メッキ層)
98 第4メッキ膜(第4メッキ層)
910 Cr膜
911 Au膜
912 ポジレジスト層
B,B1,B2 面

Claims (13)

  1. 複数の封止部材によって電子部品素子の電極を気密封止する電子部品パッケージの前記封止部材として使用される電子部品パッケージ用封止部材において、
    当該電子部品パッケージ用封止部材を構成する基材の両主面間を貫通する貫通孔が形成され、
    前記貫通孔の内側面には、前記貫通孔の幅方向外方に膨らむ曲面が含まれたことを特徴とする電子部品パッケージ用封止部材。
  2. 複数の封止部材によって電子部品素子の電極を気密封止する電子部品パッケージの前記封止部材として使用される電子部品パッケージ用封止部材において、
    当該電子部品パッケージ用封止部材を構成する基材の両主面間を貫通する貫通孔が形成され、
    前記貫通孔の内側面には、前記貫通孔の孔内の予め設定した基準点から放射状に拡がった点の集合体からなる曲面が含まれ、
    前記予め設定した基準点は複数有り、前記複数の基準点は1つの面上に配されることを特徴とする電子部品パッケージ用封止部材。
  3. 請求項1または2に記載の電子部品パッケージ用封止部材において、
    前記貫通孔の内側面に、孔内に突出する複数の突起部が形成され、
    前記突起部の突起端縁は、前記曲面の端縁であることを特徴とする電子部品パッケージ用封止部材。
  4. 請求項3に記載の電子部品パッケージ用封止部材において、
    前記複数の突起部の間の前記貫通孔の内側面が、前記曲面で形成されたことを特徴とする電子部品パッケージ用封止部材。
  5. 請求項1乃至4のうちいれずか1つに記載の電子部品パッケージ用封止部材において、
    前記曲面は、複数形成されたことを特徴とする電子部品パッケージ用封止部材。
  6. 請求項1乃至5のうちいずれか1つに記載の電子部品パッケージ用封止部材において、
    前記貫通孔の内側面は、前記曲面のみで形成されたことを特徴とする電子部品パッケージ用封止部材。
  7. 請求項1乃至5のうちいずれか1つに記載の電子部品パッケージ用封止部材において、
    前記貫通孔の内側面には、テーパー状の平坦面が含まれ、
    前記基材の一主面に連続して前記曲面が形成され、
    前記基材の他主面に連続してテーパー状の平坦面が形成され、
    前記平坦面に連続して前記曲面が形成されたことを特徴とする電子部品パッケージ用封止部材。
  8. 請求項1乃至5のうちいずれか1つに記載の電子部品パッケージ用封止部材において、
    前記貫通孔の内側面には、テーパー状の第1平坦面とテーパー状の第2平坦面とが含まれ、
    前記基材の一主面に連続してテーパー状の第1平坦面が形成され、前記第1平坦面に連続して前記曲面が形成され、
    前記基材の他主面に連続してテーパー状の第2平坦面が形成され、前記第2平坦面に連続して前記曲面が形成されたことを特徴とする電子部品パッケージ用封止部材。
  9. 複数の封止部材によって電子部品素子の電極を気密封止する電子部品パッケージにおいて、
    少なくとも1つの前記封止部材が、請求項1乃至8のうちいずれか1つに記載の電子部品パッケージ用封止部材であることを特徴とする電子部品パッケージ。
  10. 複数の封止部材によって電子部品素子の電極を気密封止する電子部品パッケージの前記封止部材として使用される電子部品パッケージ用封止部材の製造方法において、
    当該電子部品パッケージ用封止部材を構成する基材の両主面間を貫通する貫通孔を形成する形成工程を有し、
    前記形成工程は、前記貫通孔の内側面の一部として平坦面を形成する第1形成工程と、前記第1形成工程後に、前記貫通孔の内側面の一部として曲面を形成する第2形成工程と、を含み、
    前記第1形成工程では、ウエットエッチングにより内側面をテーパー面とした凹部を前記基材に形成し、
    前記第2形成工程では、前記凹部の底面をエッチング対象として、ウエットエッチングにより前記曲面を形成し、
    前記第1形成工程において形成した前記凹部の内側面の少なくとも一部を前記貫通孔の内側面とすることを特徴とする電子部品パッケージ用封止部材の製造方法。
  11. 請求項10に記載の電子部品パッケージ用封止部材の製造方法において、
    前記第2形成工程では、電着レジストにより前記基材にレジスト層を形成し、形成した前記レジスト層を用いてエッチングを行うことを特徴とする電子部品パッケージ用封止部材の製造方法。
  12. 複数の封止部材によって電子部品素子の電極を気密封止する電子部品パッケージの前記封止部材として使用される電子部品パッケージ用封止部材の製造方法において、
    当該電子部品パッケージ用封止部材を構成する基材の両主面間を貫通する貫通孔を形成する形成工程を有し、
    前記形成工程は、前記貫通孔の内側面として曲面を形成する第3形成工程を含み、
    前記第3形成工程では、ウエットエッチングによって底面を有する凹部を前記基材に形成し、前記凹部の底面をエッチング対象としてウエットエッチングにより前記曲面を形成することを特徴とする電子部品パッケージ用封止部材の製造方法。
  13. 請求項12に記載の電子部品パッケージ用封止部材の製造方法において、
    前記第3形成工程では、電着レジストにより前記基材にレジスト層を形成し、形成した前記レジスト層を用いてエッチングを行うことを特徴とする電子部品パッケージ用封止部材の製造方法。
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