JPWO2013030878A1 - リチウムイオン二次電池の製造方法 - Google Patents

リチウムイオン二次電池の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 正極板、負極板およびセパレータが屈曲した部分において、リチウムの析出を抑制する。【解決手段】 リチウムイオン二次電池は、正極板と、負極板と、セパレータとを有する。正極板は、正極集電板と、正極集電板の表面に形成された正極活物質層とを有する。負極板は、負極集電板と、負極集電板の表面に形成された負極活物質層とを有する。セパレータは、正極板および負極板の間に配置される。正極板、負極板およびセパレータは、互いに積層された状態で巻かれており、平面に沿って配置されて外部からの荷重を受ける平坦部と、曲げ加工された屈曲部と、をそれぞれ有する。正極活物質層は、平坦部に対応した平坦領域と、屈曲部に対応した屈曲領域とを有する。屈曲領域の少なくとも一部の領域における正極活物質層の密度は、平坦領域における正極活物質層の密度よりも高い。【選択図】 図6

Description

本発明は、正極板および負極板がセパレータを挟んで巻かれたリチウムイオン二次電池と、複数のリチウムイオン二次電池を備えた電池スタックと、リチウムイオン二次電池の製造方法に関する。
リチウムイオン二次電池は、充放電を行う発電要素と、発電要素を収容する電池ケースとを有する。発電要素は、正極板と、負極板と、正極板および負極板の間に配置されるセパレータとを有する。正極板、負極板およびセパレータが積層されて巻かれることにより、発電要素が構成される。
いわゆる角型電池では、電池ケースが直方体に沿って形成されているため、発電要素は、電池ケースに沿った形状に形成される。具体的には、発電要素は、扁平形状に形成されており、電池ケースに沿った平坦部と、平坦部と連なる屈曲部とを有する。平坦部では、正極板、負極板およびセパレータが、平面に沿って積層されている。屈曲部では、正極板、負極板およびセパレータが屈曲している。
特開2006−040899号公報
角型電池には、拘束力を与えることがある。拘束力は、電池を挟む力である。拘束力は、電池ケースに加えられ、発電要素の平坦部に作用する。ここで、発電要素の屈曲部には、拘束力が作用し難くなっている。発電要素の平坦部および屈曲部に作用する荷重が異なると、屈曲部において、リチウムが析出しやすくなってしまうことがある。
本願第1の発明であるリチウムイオン二次電池は、正極板と、負極板と、セパレータとを有する。正極板は、正極集電板と、正極集電板の表面に形成された正極活物質層とを有する。負極板は、負極集電板と、負極集電板の表面に形成された負極活物質層とを有する。セパレータは、正極板および負極板の間に配置される。正極板、負極板およびセパレータは、互いに積層された状態で巻かれており、平面に沿って配置されて外部からの荷重を受ける平坦部と、曲げ加工された屈曲部と、をそれぞれ有する。正極活物質層は、平坦部に対応した平坦領域と、屈曲部に対応した屈曲領域とを有する。屈曲領域の少なくとも一部の領域における正極活物質層の密度は、平坦領域における正極活物質層の密度よりも高い。
屈曲領域の少なくとも一部の領域の厚さを、平坦領域の厚さよりも薄くすることができる。これにより、屈曲領域の少なくとも一部の領域の密度を、平坦領域の密度よりも高くすることができる。ここで、正極活物質層を構成する複数の材料の含有率を、平坦領域および屈曲領域において、略等しくしておくことができる。この場合には、屈曲領域および平坦領域の厚さを異ならせるだけで、屈曲領域および平坦領域の密度を異ならせることができる。
屈曲領域の少なくとも一部の領域に含まれる導電剤の量を、平坦領域に含まれる導電剤の量よりも多くすることができる。この場合にも、屈曲領域の少なくとも一部の領域の密度を、平坦領域の密度よりも高くすることができる。
屈曲領域の少なくとも一部の領域の密度Dと、平坦領域の密度Dとは、下記式(I)の条件を満たすことが好ましい。
1.0<D/D<1.2 ・・・(I)
密度D,Dの比率が1.0より大きいことにより、密度Dを密度Dよりも高くすることができる。また、密度D,Dの比率が1.2よりも小さいことにより、リチウムイオン二次電池をハイレートで充放電したときの悪影響を抑制することができる。具体的には、放電時間が短縮されるのを抑制したり、ハイレートの放電に伴う劣化が進行するのを抑制したりすることができる。
負極活物質層の密度は、負極活物質層の全体において、略均一とすることができる。本発明のリチウムイオン二次電池は、車両を走行させるための運動エネルギとして用いられるエネルギを出力することができる。
本発明のリチウムイオン二次電池は、電池スタックで用いることができる。電池スタックは、所定方向に並んで配置された複数のリチウムイオン二次電池と、複数のリチウムイオン二次電池に対して、所定方向における拘束力を与える拘束機構と、を有する。複数のリチウムイオン二次電池のうち、少なくとも1つのリチウムイオン二次電池を、本発明のリチウムイオン二次電池とすることができる。
本願第2の発明であるリチウムイオン二次電池の製造方法は、正極板を製造するステップと、負極板を製造するステップとを有する。正極板と、負極板と、正極板および負極板の間に配置されるセパレータは、互いに積層された状態で巻かれており、平面に沿って配置されて外部からの荷重を受ける平坦部と、曲げ加工された屈曲部とが形成される。正極活物質層は、平坦部に対応した平坦領域と、屈曲部に対応した屈曲領域とを有している。正極集電板の表面に正極活物質層を形成するとき、屈曲領域の少なくとも一部の領域の密度を、平坦領域の密度よりも高くする。
屈曲領域の少なくとも一部の領域の厚さを、平坦領域の厚さよりも薄くすることができる。これにより、屈曲領域の少なくとも一部の領域の密度を、平坦領域の密度よりも高くすることができる。ローラを用いることにより、屈曲領域の少なくとも一部の領域の厚さを、平坦領域の厚さよりも薄くすることができる。ローラは、正極活物質層を押し付ける位置と、正極活物質層から離れる位置との間で移動させることができる。また、ローラが正極活物質層を押し付ける前に、正極活物質層を構成する複数の材料を略等しい含有率で正極集電板に塗布して正極活物質層を形成することができる。
本発明によれば、荷重が加わりにくい屈曲部において、リチウムが局所的に析出するのを抑制することができる。
電池スタックの上面図である。 電池の外観図である。 電池の内部構造を示す概略図である。 発電要素の一部の展開図である。 電池に拘束力を与える構造を示す概略図である。 電池の内部に配置される発電要素の構成を示す概略図である。 正極板の断面の拡大図である。 正極板の展開図である。 正極板を製造する工程の一部を説明する図である。 正極活物質層の密度を異ならせた実施例と、正極活物質層の密度を均一にした比較例とにおける容量維持率を示す図である。 電圧降下量および放電時間の関係を示す図である。
以下、本発明の実施例について説明する。
本発明の実施例1である電池スタックについて、図1を用いて説明する。図1は、電池スタックの上面図である。図1において、X軸およびY軸は、互いに直交する軸である。また、X軸およびY軸に直交する軸をZ軸としており、本実施例において、Z軸は、鉛直方向に相当する軸である。
電池スタック1は、X方向に並んで配置された複数の電池10を有する。電池10は、リチウムイオン二次電池であって、いわゆる角型電池である。X方向で隣り合う2つの電池10の間には、仕切り板20が配置されている。仕切り板20は、例えば、樹脂で形成することができる。X方向における電池スタック1の両端には、一対のエンドプレート(拘束機構の一部)31が配置されている。エンドプレート31は、例えば、樹脂で形成することができる。一対のエンドプレート31には、X方向に延びる拘束バンド(拘束機構の一部)32の両端が固定されている。
本実施例では、図1に示すように、電池スタック1の上面に2つの拘束バンド32が配置されている。また、図面には示していないが、電池スタック1の下面にも、2つの拘束バンド32が配置されている。一対のエンドプレート31に拘束バンド32を固定すれば、一対のエンドプレート31によって挟まれる複数の電池10に対して拘束力Fを与えることができる。拘束力Fは、X方向において、電池10を挟む力である。
複数の電池10は、バスバー40によって電気的に直列に接続されている。具体的には、X方向で隣り合う2つの電池10において、一方の電池10の正極端子11と、他方の電池10の負極端子12とは、バスバー40によって電気的に接続されている。電池スタック1を構成する電池10の数は、電池スタック1の要求出力等に基づいて、適宜設定することができる。本実施例では、複数の電池10が電気的に直列に接続されているが、これに限るものではない。電池スタック1には、電気的に並列に接続された複数の単電池10が含まれていてもよい。
電池スタック1は、パックケース(図示せず)に収容することができる。電池スタック1およびパックケースによって、電池パックが構成される。電池パックは、例えば、車両に搭載することができる。電池パック(電池スタック1)から出力された電気エネルギをモータ・ジェネレータによって運動エネルギに変換すれば、この運動エネルギを用いて車両を走行させることができる。また、車両の制動時に発生する運動エネルギをモータ・ジェネレータによって電気エネルギに変換すれば、この電気エネルギを電池パック(電池スタック1)に蓄えることができる。
次に、電池10の構成について、具体的に説明する。
図2は、電池10の外観図である。電池ケース13は、電池10の外装を構成しており、例えば、金属で形成することができる。電池ケース13は、直方体に沿った形状に形成されており、ケース本体13aおよび蓋13bを有する。ケース本体13aは、後述する発電要素14を組み込むための開口部を有しており、蓋13bは、ケース本体13aの開口部を塞いでいる。蓋13bをケース本体13aに固定することにより、電池ケース13の内部は、密閉状態となる。正極端子11および負極端子12は、蓋13bに固定されている。
図3は、電池10の内部構造を示す概略図である。電池ケース13は、発電要素14を収容している。Y方向における発電要素14の一端部は、正極タブ15aと接続されており、正極タブ15aは、正極端子11にも接続されている。正極タブ15aは、溶接等によって、発電要素14や正極端子11に接続することができる。正極タブ15aは、例えば、アルミニウムで形成することができる。本実施例では、正極タブ15aおよび正極端子11が別々の部材であるが、正極タブ15aおよび正極端子11を一体的に形成することができる。
Y方向における発電要素14の他端部は、負極タブ15bと接続されており、負極タブ15bは、負極端子12にも接続されている。負極タブ15bは、溶接等によって、発電要素14や負極端子12に接続することができる。負極タブ15bは、例えば、銅で形成することができる。本実施例では、負極タブ15bおよび負極端子12が別々の部材であるが、負極タブ15bおよび負極端子12を一体的に形成することができる。
図4は、発電要素14の一部の展開図である。発電要素14は、図4に示すように、正極板141と、負極板142と、セパレータ143とを有する。正極板141は、集電板141aと、集電板141aの表面に形成された正極活物質層141bとを有する。正極活物質層141bは、集電板141aの両面に形成されている。集電板141aは、例えば、アルミニウムで形成することができる。
正極活物質層141bは、正極活物質、導電剤、バインダーなどを含んでいる。正極活物質としては、例えば、LiCoO2,LiMn2O4,LiNiO2,LiFePO4,Li2FePO4F,LiCo1/3Ni1/3Mn1/3O2,Li(LiaNixMnyCoz)O2を用いることができる。正極活物質層141bは、集電板141aの一部の領域に形成されており、正極板141の一端では、集電板141aが露出している。
負極板142は、集電板142aと、集電板142aの表面に形成された負極活物質層142bとを有する。負極活物質層142bは、集電板142の両面に形成されている。集電板142は、例えば、銅で形成することができる。負極活物質層142bは、負極活物質、導電剤、バインダーなどを含んでいる。負極活物質としては、例えば、カーボンを用いることができる。負極活物質層142bは、集電板142aの一部の領域に形成されており、負極板142の一端では、集電板142aが露出している。電解液は、セパレータ143、正極活物質層141bおよび負極活物質層142bにしみ込んでいる。
図4に示す順番で、正極板141、負極板142およびセパレータ143を積層し、この積層体を巻くことにより、発電要素14が構成される。図3において、Y方向における発電要素14の一端部では、正極板141の集電板141aだけが巻かれている。この集電板141aには、正極タブ15aが接続されている。Y方向における発電要素14の他端部では、負極板142の集電板142aだけが巻かれており、この集電板142aには、負極タブ15bが接続されている。
正極活物質層141bおよび負極活物質層142bのうち、セパレータ143を挟んで対向する領域は、電池10の充放電に応じて化学反応が行われる領域(反応領域という)である。反応領域では、電池10の充放電に応じて、正極活物質層141bおよび負極活物質層142bの間でリチウムイオンが移動する。
図5は、電池10の拘束状態を示す図である。X方向において、電池10を挟む位置には、2つの仕切り板20がそれぞれ配置されている。仕切り板20は、一方の面において、複数の突起部21を有し、仕切り板20の他方の面は、平坦な面で構成されている。電池10は、一方の仕切り板20(図5の右側の仕切り板20)に形成された突起部21と接触しているとともに、他方の仕切り板20(図5の左側の仕切り板20)における平坦な面と接触している。
複数の突起部21は、Z方向に並んでおり、各突起部21は、Y方向に延びている。突起部21の先端が電池10と接触することにより、仕切り板20および電池10の間には、スペースSが形成される。スペースSは、電池10の温度調節に用いられる熱交換媒体が移動する通路となる。熱交換媒体としては、空気や、空気とは異なる成分の気体を用いることができる。
Y−Z平面内における突起部21の形状は、適宜設定することができる。すなわち、突起部21の先端を電池10と接触させることにより、仕切り板20および電池10の間にスペースSを形成することができればよい。
電池10が充放電などによって発熱しているときには、冷却用の熱交換媒体をスペースSに流すことができる。冷却用の熱交換媒体および電池10の間で熱交換を行わせることにより、電池10の温度上昇を抑制することができる。電池10が過度に冷えているときには、加温用の熱交換媒体をスペースSに流すことができる。加温用の熱交換媒体および電池10の間で熱交換を行わせることにより、電池10の温度低下を抑制することができる。
本実施例では、正極板141、負極板142およびセパレータ143の積層体が巻かれた後に、発電要素14を扁平形状に加工している。したがって、発電要素14は、図6に示すように、屈曲部14Aおよび平坦部14Bを有する。屈曲部14Aは、Z方向における発電要素14の両端(上端および下端)に位置しており、2つの屈曲部14Aの間に、平坦部14Bが位置している。
屈曲部14Aでは、正極板141、負極板142およびセパレータ143が屈曲しながら積層されている。発電要素14の上端に位置する屈曲部14Aでは、正極板141、負極板142およびセパレータ143が、蓋13bに向かって凸となるように屈曲している。発電要素14の下端に位置する屈曲部14Aでは、正極板141、負極板142およびセパレータ143が、ケース本体13aの底面に向かって凸となるように屈曲している。平坦部14Bでは、正極板141、負極板142およびセパレータ143が平面(Y−Z平面)に沿って積層されている。
図5に示すように、発電要素14の平坦部14Bは、X方向において、仕切り板20の突起部21と向かい合っているため、平坦部14Bには、拘束力Fが作用する。一方、発電要素14の屈曲部14Aは、仕切り板20の突起部21と向かい合っていないため、屈曲部14Aには、拘束力Fが作用しにくくなっている。ここで、屈曲部14Aでは、平坦部14Bと比べて、リチウムが析出しやすいことが分かった。
発電要素14では、長尺の正極板141が巻かれているため、正極板141には、屈曲部14Aに対応する領域(屈曲領域という)と、平坦部14Bに対応する領域(平坦領域という)とが存在する。正極板141の平坦領域には、拘束力Fが作用しやすく、正極板141の屈曲領域には、拘束力Fが作用し難くなっている。
このため、正極板141の屈曲領域および平坦領域において、充放電時の電流密度にバラツキが発生しやすくなる。正極板141の平坦領域に拘束力Fを作用させることにより、平坦領域の全体では、電流を略均等に流すことができる。一方、正極板141の屈曲領域では、拘束力Fが作用し難くなっているため、屈曲領域には、電流が流れやすい部分と、電流が流れにくい部分とが発生しやすい。
正極板141の屈曲領域および平坦領域において、電流密度のバラツキが発生すると、正極板141と対向する負極板142においても、電流密度のバラツキが発生する。負極板142にも、屈曲部14Aに対応する領域(屈曲領域という)と、平坦部14Bに対応する領域(平坦領域という)とが存在する。負極板142の屈曲領域および平坦領域において、電流密度のバラツキが発生することにより、負極板142の屈曲領域において、局所的にリチウムが析出しやすくなる。
電池10の劣化状態によっては、負極板142の平坦領域にも、リチウムが析出することがある。ここで、負極板142の平坦領域におけるリチウムの析出状態は、負極板142の屈曲領域におけるリチウムの析出状態とは異なる。負極板142の平坦領域では、平坦領域の全面において、リチウムが析出することがある。一方、負極板142の屈曲領域では、屈曲領域の全面においてリチウムが析出するのではなく、リチウムの析出する領域が点在している。
本実施例では、発電要素14の屈曲部14Aにおいて、局所的なリチウムの析出を抑制するために、正極板141の屈曲領域および平坦領域において、正極活物質層141bの構造を異ならせている。図7は、正極板141の断面図である。図7において、正極活物質層141bは、平坦領域R1において、厚さT1を有し、屈曲領域R2において、厚さT2を有している。
図7に示す平坦領域R1は、正極活物質層141bのうち、発電要素14の平坦部14Bに対応した領域である。屈曲領域R2は、正極活物質層141bのうち、発電要素14の屈曲部14Aに対応した領域である。厚さT2は、厚さT1よりも薄くなっている。正極活物質層141bを構成する材料(正極活物質や導電剤など)の混合割合は、平坦領域R1および屈曲領域R2に係わらず、略一定である。正極活物質層141bを構成する材料を用意するときには、これらの材料が完全に均等に混合されないこともある。このため、略一定の混合割合には、正極活物質層141bを構成する材料の混合バラツキが含まれる。
本実施例では、屈曲領域R2の厚さT2を、平坦領域R1の厚さT1よりも薄くすることにより、屈曲領域R2における正極活物質層141bの密度を、平坦領域R1における正極活物質層141bの密度よりも高くしている。ここで、負極活物質層142bの密度は、負極活物質層142bの全体において、略均一である。略均一の密度とは、負極活物質層142bを形成するときの製造バラツキを含むものである。
正極活物質層141bにおいて、屈曲領域R2の密度を、平坦領域R1の密度よりも高くすることにより、発電要素14の屈曲部14Aにおいて、リチウムの析出が局所的に発生するのを抑制することができる。正極活物質層141bの平坦領域R1は、拘束力Fを受けることによって押しつぶされる。したがって、正極活物質層141bの平坦領域R1では、正極活物質層141bの密度が増加しやすくなる。
一方、正極活物質層141bの屈曲領域R2には、拘束力Fが作用しにくいため、正極活物質層141bの屈曲領域R2は、拘束力Fによって押しつぶされにくい。本実施例では、屈曲領域R2の密度を平坦領域R1の密度よりも高くしているため、電池10に拘束力Fを作用させたときに、屈曲領域R2および平坦領域R1の密度を近づけることができる。これにより、平坦領域R1および屈曲領域R2において、充放電時の電流密度のバラツキを抑制することができ、発電要素14の屈曲部14Aにおいて、リチウムの析出が局所的に発生するのを抑制することができる。
正極板141を製造するときには、図8に示すように、長尺の正極板141を平坦領域R1および屈曲領域R2に分けておき、平坦領域R1および屈曲領域R2において、正極活物質層141bの密度を異ならせればよい。平坦領域R1および屈曲領域R2は、正極板141の長手方向(図8の左右方向)において、交互に形成されている。
発電要素14を製造するとき、正極板141は巻かれるため、発電要素14の内径側に位置する屈曲領域R2のサイズと、発電要素14の外径側に位置する屈曲領域R2のサイズとは、互いに異なる。具体的には、発電要素14の外径側に位置する屈曲領域R2のサイズは、発電要素14の内径側に位置する屈曲領域R2のサイズよりも大きくなる。このため、例えば、発電要素14の外径側に位置する屈曲領域R2の幅W1は、発電要素14の内径側に位置する屈曲領域R2の幅W2よりも広くすることができる。
屈曲領域R2の幅(図8の左右方向の長さ)を異ならせることにより、発電要素14の屈曲部14Aに対応させて、正極板141の屈曲領域R2を形成することができる。正極板141を巻くたびに、屈曲領域R2の幅が広がるため、発電要素14の内径側から外径側に向かって、屈曲領域R2の幅を段階的に広げることができる。
正極板141は、2つのプレス機を用いて製造することができる。図9は、正極板141の製造工程の一部を示す図である。正極活物質層141bが形成された集電板141aは、矢印D1の方向に移動しながら、第1プレス機101および第2プレス機102を通過する。
図9に示す工程を行う前の工程では、正極活物質層141bを構成する材料(正極活物質や導電剤など)が集電板141aに塗布されることにより、集電板141aの表面に正極活物質層141bが形成される。正極活物質層141bを構成する材料は、例えば、グラビアコーターやダイコーターなどの塗布装置を用いて、集電板141aの表面に塗布することができる。正極活物質層101bを構成する材料は、集電板141aの表面に対して、略均一に塗布される。
正極活物質層141bが形成された集電板141aが、第1プレス機101を通過することにより、正極活物質層141bの厚さが調整される。具体的には、第1プレス機101は、平坦領域R1を形成するために用いられ、正極活物質層141bの厚さを、平坦領域R1の厚さT1に設定する。第1プレス機101は、一対のローラ101a,101bを有しており、一対のローラ101a,101bは、図9の矢印D3,D4で示す方向にそれぞれ回転する。一対のローラ101a,101bの間隔は、固定されている。
第2プレス機102は、第1プレス機101に対して、集電板141aの搬送経路の下流側に配置されており、一対のローラ102a,102bを有する。第2プレス機102は、屈曲領域R2を形成するために用いられる。一対のローラ102a,102bは、図9の矢印D5,D6の方向にそれぞれ回転する。ローラ102aは、正極活物質層141bの側に配置されており、矢印D2の方向にも移動することができる。具体的には、ローラ102aは、ローラ102bに近づく方向に移動したり、ローラ102bから離れる方向に移動したりする。
ローラ102aがローラ102bに最も近づいたとき、一対のローラ102a,102bの間隔は、一対のローラ101a,101bの間隔よりも狭くなる。ローラ102aがローラ102bに最も近づくことにより、正極活物質層141bは、ローラ102aによって押しつぶされる。これにより、正極活物質層141bの厚さは、屈曲領域R2の厚さT2となり、正極活物質層141bに屈曲領域R2が形成される。ローラ102aがローラ102bに最も近づいている時間を調節することにより、屈折領域R2の幅を調節することができる。
正極活物質層141bに屈折領域R2を形成した後、ローラ102aは、ローラ102bから離れる方向に移動する。ローラ102aが正極活物質層141bを押しつぶしていない間、正極活物質層141bが形成された集電板141aは、一対のローラ102a,102bの間を通過し、平坦領域R1が形成される。
正極活物質層141bに平坦領域R1および屈曲領域R2を形成した後、正極活物質層141bが形成された集電板141aには、乾燥などの処理が行われる。これにより、正極板141が得られる。
負極板142についても、正極板141と同様の方法によって製造することができる。まず、負極活物質層142bを構成する材料(カーボンなど)を集電板142aに塗布して、集電板142aの表面に負極活物質層142bを形成する。次に、プレス機を用いることにより、負極活物質層142bの厚さを、所定の厚さに調節する。ここで、プレス機としては、図9で説明した第1プレス機101だけを用いればよい。次に、負極活物質層142bが形成された集電板142aに対して乾燥処理などを行うことにより、負極板142が得られる。
本実施例では、第2プレス機102を用いて、正極活物質層141bの一部を押しつぶすことにより、平坦領域R1および屈曲領域R2の密度を互いに異ならせているが、これに限るものではない。すなわち、屈曲領域R2において、電流を流れやすくすればよい。屈曲領域R2において、電流を流れやすくすれば、平坦領域R1および屈曲領域R2において、電流密度のバラツキを抑制することができる。そして、発電要素14の屈曲部14Aにおいて、リチウムが局所的に析出するのを抑制することができる。
具体的には、正極活物質層141bの屈曲領域R2に含まれる導電剤の量を、正極活物質層141bの平坦領域R1に含まれる導電剤の量よりも多くすることができる。屈曲領域R2に含まれる導電剤の量を、平坦領域R1に含まれる導電剤の量よりも多くすることにより、屈曲領域R2において、電流を流れやすくし、電流密度のバラツキを抑制することができる。これにより、発電要素14の屈曲部14Aにおいて、リチウムが局所的に析出するのを抑制することができる。
導電剤の添加量は、平坦領域R1および屈曲領域R2に応じて異ならせる必要がある。このように導電剤の量を異ならせると、屈曲領域R2における正極活物質層141bの密度は、平坦領域R1における正極活物質層141bの密度よりも高くなる。屈曲領域R2の厚さT2が、平坦領域R1の厚さT1と等しいか、厚さT1よりも薄ければ、屈曲領域R2の密度は、平坦領域R1の密度よりも高くなる。また、屈曲領域R2の厚さTが、平坦領域R1の厚さT1よりも厚くても、屈曲領域R2および平坦領域R1に含まれる導電剤の量によっては、屈曲領域R2の密度が、平坦領域R1の密度よりも高くなる。
本実施例では、屈曲領域R2の全体の厚さT2を、平坦領域R1の厚さT1よりも薄くしているが、これに限るものではない。すなわち、屈曲領域R2の一部の厚さを、平坦領域R1の厚さT1よりも薄くするだけでもよい。この場合であっても、屈曲領域R2のうち、平坦領域R1の厚さT1よりも薄くした領域において、リチウムの局所的な析出を抑制することができる。
また、本実施例では、発電要素14の屈曲部14Aに対応する、すべての屈曲領域R2の密度を、平坦領域R1の密度よりも高くしているが、これに限るものではない。具体的には、複数の屈曲領域R2のうち、一部の屈曲領域R2の密度だけを、平坦領域R1の密度よりも高くすることができる。この場合において、複数の屈曲領域R2には、平坦領域R1の密度と等しい密度を有する屈曲領域R2が含まれる。
本実施例では、電池スタック1を構成する、すべての電池10において、屈曲領域R2の密度を、平坦領域R1の密度よりも高くしているが、これに限るものではない。具体的には、電池スタック1を構成する複数の電池10のうち、一部の電池10において、屈曲領域R2の密度を、平坦領域R1の密度よりも高くすることができる。
図10は、正極活物質層141bの密度を異ならせたときと、正極活物質層141bの密度を均一にしたときの実験結果である。図10の縦軸は、容量維持率を示している。容量維持率とは、初期状態にある電池10の容量C1と、劣化後の電池10の容量C2との比率であり、下記式(1)によって表される。リチウムが析出すれば、電池10の充放電に関与するリチウムイオンが減少するため、容量維持率は低下する。
容量維持率=C2×100/C1 ・・・(1)
図10に示す比較例では、平坦領域R1および屈曲領域R2の密度を等しくしており、正極活物質層141bの密度を2.1[g/cc]としている。図10に示す実施例では、平坦領域R1および屈曲領域R2の密度を異ならせている。具体的には、平坦領域R1の密度を2.1[g/cc]とし、屈曲領域R2の密度を2.5[g/cc]としている。比較例および実施例において、負極活物質層142bの密度は、均一にしており、1.1[g/cc]としている。電池10の他の構成に関しては、比較例および実施例とも同じである。
図10に示す実験結果が得られたときの実験条件について、以下に説明する。
比較例および実施例の電池10に対して、所定レートでの定電流充電を10秒行った後に、3分間、電池10を放置した。次に、所定レートでの定電流放電を10秒行った後に、3分間、電池10を放置した。上述した充放電を1サイクルとし、100サイクル行った。ここで、電池10の温度は、0℃に設定した。
100サイクルの試験を行った後に、電池10の充電状態(SOC:State of Charge)を調整する処理を行った。具体的には、電池10の電圧を3.73[V]に設定し、1Cのレートで定電流定電圧放電を10分間行った後に、電池10を1分間放置した。次に、電池10の電圧を3.73[V]に設定し、1Cのレートで定電流定電圧充電を10分間行った後に、電池10を1分間放置した。電池10のSOCを調整する処理では、電池10の温度を0℃に設定した。
上述した100サイクルの試験と、電池10のSOCを調整する処理とを、3回繰り返した。そして、電池10の温度を25℃にしてから、電池10の容量を測定した。電池10を満充電状態にしてから、定電流で放電を行うことにより、電池10の容量を測定することができる。
次に、上述した100サイクルの試験と、電池10のSOCを調整する処理とを、再び3回繰り返した。そして、電池10の温度を25℃にしてから、電池10の容量を測定した。このときに測定された電池10の容量から、図10に示す容量維持率を算出した。
図10に示すように、実施例の容量維持率は、比較例の容量維持率よりも高くなった。すなわち、実施例では、比較例と比べて、リチウムの析出を抑制できることが分かった。
正極活物質層141bに関して、平坦領域R1の密度Dと、屈曲領域R2の密度Dとは、下記式(2)の関係を満たすことが好ましい。
1.0<D/D<1.2 ・・・(2)
上述したように、屈曲領域R2の密度Dは、平坦領域R1の密度Dよりも高くなるため、比率D/Dは、1.0よりも大きくなる。また、比率D/Dは、1.2よりも小さいことが好ましい。比率D/Dが1.2以上であると、電池10をハイレートで放電したときに、放電時間が短縮されたり、劣化が進行したりしてしまう。
ハイレートとは、正極板141(正極活物質層141b)や負極板142(負極活物質層142b)において、リチウムイオン濃度の偏りが発生しやすいときのレートである。リチウムイオン濃度が極端に偏ってしまうと、電池10の入出力特性が劣化してしまう。
図11は、20Cのハイレートで電池10を放電したときの放電曲線を示す。放電を開始する前の電池10の電圧は、3.73[V]に設定した。比率D/Dを1.18,1.19,1.20に設定したときには、放電時間が変化し難いが、比率D/Dを1.21に設定すると、放電時間が大幅に短縮されてしまった。また、比率D/Dが1.21以上であるときには、比率D/Dが1.21よりも小さいときと比べて、リチウムイオン濃度の偏りが大きくなり、電池10が劣化しやすくなった。このように電池10の入出力特性の劣化を抑制するうえでは、比率D/Dが1.2よりも小さいことが好ましい。
負極板142は、集電板142aと、集電板142aの表面に形成された負極活物質層142bとを有する。負極活物質層142bは、集電板142の両面に形成されている。集電板142は、例えば、銅で形成することができる。負極活物質層142bは、負極活物質、導電剤、バインダーなどを含んでいる。負極活物質としては、例えば、カーボンを用いることができる。負極活物質層142bは、集電板142aの一部の領域に形成されており、負極板142の一端では、集電板142aが露出している。電解液は、セパレータ143、正極活物質層141bおよび負極活物質層142bにしみ込んでいる。
図9に示す工程を行う前の工程では、正極活物質層141bを構成する材料(正極活物質や導電剤など)が集電板141aに塗布されることにより、集電板141aの表面に正極活物質層141bが形成される。正極活物質層141bを構成する材料は、例えば、グラビアコーターやダイコーターなどの塗布装置を用いて、集電板141aの表面に塗布することができる。正極活物質層11bを構成する材料は、集電板141aの表面に対して、略均一に塗布される。
正極活物質層141bに屈曲領域R2を形成した後、ローラ102aは、ローラ102bから離れる方向に移動する。ローラ102aが正極活物質層141bを押しつぶしていない間、正極活物質層141bが形成された集電板141aは、一対のローラ102a,102bの間を通過し、平坦領域R1が形成される。
導電剤の添加量は、平坦領域R1および屈曲領域R2に応じて異ならせる必要がある。このように導電剤の量を異ならせると、屈曲領域R2における正極活物質層141bの密度は、平坦領域R1における正極活物質層141bの密度よりも高くなる。屈曲領域R2の厚さT2が、平坦領域R1の厚さT1と等しいか、厚さT1よりも薄ければ、屈曲領域R2の密度は、平坦領域R1の密度よりも高くなる。また、屈曲領域R2の厚さTが、平坦領域R1の厚さT1よりも厚くても、屈曲領域R2および平坦領域R1に含まれる導電剤の量によっては、屈曲領域R2の密度が、平坦領域R1の密度よりも高くなる。

Claims (15)

  1. 正極集電板と、前記正極集電板の表面に形成された正極活物質層とを有する正極板と、
    負極集電板と、前記負極集電板の表面に形成された負極活物質層とを有する負極板と、
    前記正極板および前記負極板の間に配置されたセパレータと、を備え、
    前記正極板、前記負極板および前記セパレータは、互いに積層された状態で巻かれており、平面に沿って配置されて外部からの荷重を受ける平坦部と、曲げ加工された屈曲部と、をそれぞれ有し、
    前記正極活物質層は、前記平坦部に対応した平坦領域と、前記屈曲部に対応した屈曲領域とを有し、
    前記屈曲領域の少なくとも一部の領域における前記正極活物質層の密度は、前記平坦領域における前記正極活物質層の密度よりも高いことを特徴とするリチウムイオン二次電池。
  2. 前記屈曲領域の少なくとも一部の領域の厚さは、前記平坦領域の厚さよりも薄いことを特徴とする請求項1に記載のリチウムイオン二次電池。
  3. 前記正極活物質層を構成する複数の材料の含有率は、前記平坦領域および前記屈曲領域において、略等しいことを特徴とする請求項2に記載のリチウムイオン二次電池。
  4. 前記屈曲領域の少なくとも一部の領域に含まれる導電剤の量は、前記平坦領域に含まれる導電剤の量よりも多いことを特徴とする請求項1に記載のリチウムイオン二次電池。
  5. 前記屈曲領域の少なくとも一部の領域の密度Dと、前記平坦領域の密度Dとは、下記式(I)の条件を満たす、
    1.0<D/D<1.2 ・・・(I)
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれか1つに記載のリチウムイオン二次電池。
  6. 前記負極活物質層の密度は、前記負極活物質層の全体において、略均一であることを特徴とする請求項1から5のいずれか1つに記載のリチウムイオン二次電池。
  7. 前記リチウムイオン二次電池は、車両を走行させるための運動エネルギとして用いられるエネルギを出力することを特徴とする請求項1から6のいずれか1つに記載のリチウムイオン二次電池。
  8. 所定方向に並んで配置された複数のリチウムイオン二次電池と、
    前記複数のリチウムイオン二次電池に対して、前記所定方向における拘束力を与える拘束機構と、を有し、
    前記各リチウムイオン二次電池は、
    正極集電板と、前記正極集電板の表面に形成された正極活物質層とを有する正極板と、
    負極集電板と、前記負極集電板の表面に形成された負極活物質層とを有する負極板と、
    前記正極板および前記負極板の間に配置されたセパレータと、を備え、
    前記正極板、前記負極板および前記セパレータは、互いに積層された状態で巻かれており、前記所定方向と直交する平面に沿って配置される平坦部と、曲げ加工された屈曲部と、をそれぞれ有し、
    前記正極活物質層は、前記平坦部に対応した平坦領域と、前記屈曲部に対応した屈曲領域とを有しており、
    前記複数のリチウムイオン二次電池のうち、少なくとも1つのリチウムイオン二次電池において、前記屈曲領域の少なくとも一部の領域における前記正極活物質層の密度は、前記平坦領域における前記正極活物質層の密度よりも高いことを特徴とする電池スタック。
  9. 前記屈曲領域の少なくとも一部の領域の厚さは、前記平坦領域の厚さよりも薄いことを特徴とする請求項8に記載の電池スタック。
  10. 前記屈曲領域の少なくとも一部の領域の密度Dと、前記平坦領域の密度Dとは、下記式(II)の条件を満たす、
    1.0<D/D<1.2 ・・・(II)
    ことを特徴とする請求項8又は9に記載の電池スタック。
  11. 正極集電板の表面に正極活物質層を形成して正極板を製造するステップと、
    負極集電板の表面に負極活物質層を形成して負極板を製造するステップと、
    前記正極板と、前記負極板と、前記正極板および前記負極板の間に配置されるセパレータとを積層した状態で巻き、平面に沿って配置されて外部からの荷重を受ける平坦部と、曲げ加工された屈曲部とを形成するステップと、を有し、
    前記正極活物質層は、前記平坦部に対応した平坦領域と、前記屈曲部に対応した屈曲領域とを有しており、
    前記正極集電板の表面に前記正極活物質層を形成するとき、前記屈曲領域の少なくとも一部の領域の密度を、前記平坦領域の密度よりも高くすることを特徴とするリチウムイオン二次電池の製造方法。
  12. 前記屈曲領域の少なくとも一部の領域の厚さを、前記平坦領域の厚さよりも薄くすることにより、前記屈曲領域の少なくとも一部の領域の密度を、前記平坦領域の密度よりも高くすることを特徴とする請求項11に記載のリチウムイオン二次電池の製造方法。
  13. 前記正極活物質層を押し付ける位置と、前記正極活物質層から離れる位置との間で移動するローラを用いて、前記屈曲領域の少なくとも一部の領域の厚さを、前記平坦領域の厚さよりも薄くすることを特徴とする請求項12に記載のリチウムイオン二次電池の製造方法。
  14. 前記ローラが前記正極活物質層を押し付ける前に、前記正極活物質層を構成する複数の材料を略等しい含有率で前記正極集電板に塗布して前記正極活物質層を形成することを特徴とする請求項13に記載のリチウムイオン二次電池。
  15. 前記屈曲領域の少なくとも一部の領域の密度Dと、前記平坦領域の密度Dとは、下記式(III)の関係を満たす、
    1.0<D/D<1.2 ・・・(III)
    ことを特徴とする請求項11から14のいずれか1つに記載のリチウムイオン二次電池の製造方法。
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