JPWO2013024621A1 - リチウムイオン電池 - Google Patents

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Abstract

本実施形態の目的は、リチウムマンガン複合酸化物を用いたリチウムイオン電池であって、マンガンの溶出と抵抗増加が抑制され、高温での寿命特性に優れたリチウムイオン電池を提供することである。本実施形態の一は、正極活物質を含む正極と、電解液と、を少なくとも備えるリチウムイオン電池であって、前記正極活物質がリチウムマンガン複合酸化物であり、前記正極は、ビスマス酸化物と、前記リチウムマンガン複合酸化物の表面の一部に付着する金属化合物と、を含み、前記金属化合物は、前記電解液中での金属の溶出速度が前記リチウムマンガン複合酸化物のマンガンの溶出速度よりも小さいことを特徴とするリチウムイオン電池である。

Description

本発明は、リチウムイオン電池に関する。
近年、リチウムイオン電池は、携帯電話やノートパソコンなどの小型機器用途に加え、自動二輪や電気自動車の駆動用バッテリー、さらに、太陽電池や風力発電などの一次電池と組み合わせた産業用バッテリーへの応用が進められている。このような大型用途では、従来の小型用途に比べ、セルのサイズや積層数が格段に増大し、電池容量も桁違いに大きくなることから、その安全性やコストがより重視される。そのような観点から、リチウムマンガン複合酸化物を正極材料に応用することが試みられている。
リチウムマンガン複合酸化物は、充電時の酸素脱離開始温度が層状のニッケル酸リチウムやコバルト酸リチウムに比べて高温であるため、安全性が高い正極材料として知られている。また、主成分のマンガンは、ニッケルやコバルトに比べて資源的に豊富であり、安価でもあるため、特に大型用途では大きなメリットがある。さらに、リチウムマンガン複合酸化物は、結晶構造中のマンガンの一部をニッケルなどの他の遷移金属に置換することにより、放電電位が4.5〜5V領域(vs.Li/Li+)に上昇し、いわゆる5V級正極として高エネルギー密度化が可能になる。
しかしながら、リチウムマンガン複合酸化物を用いたリチウムイオン電池は、高温環境下でマンガンが溶出しやすいことが指摘されており、高温での保存劣化やサイクル劣化が課題として挙げられている。これは、電解液中に不純物として存在する水が支持塩として添加されているLiPFと反応して強酸のHFを生じさせ、このHFがリチウムマンガン複合酸化物と反応することで、マンガンが溶出するためと考えられている。電解液中に溶出したマンガンは、セパレータや負極上に析出するため、リチウムイオン拡散の抵抗になったり、負極上の皮膜(SEI)を破壊したり、さらには負極上において電解液を分解する触媒になったりする場合がある。そのため、マンガンが溶出すると、電池特性が劣化すると考えられている。
電解液中へのマンガンの溶出を抑制するために、特許文献1では、リチウムマンガン複合酸化物の表面にビスマス化合物を修飾する方法が開示されている。
また、特許文献2では、アルミニウムアルコキシド溶液から得られるAl層を表面に形成したリチウムマンガン複合酸化物が開示されている。
特許3498947号明細書 特許4202581号明細書
しかしながら、特許文献1の課題は、リチウムマンガン複合酸化物の表面に修飾したビスマス酸化物が、マンガンと同様に、電解液中に溶出することである。発明者がリチウムイオン電池に汎用的に用いられる電解液中における材料毎の溶出速度を調べた結果、ビスマス酸化物(Bi)の溶出速度はリチウムマンガン複合酸化物よりも大きいことが判明した。すなわち、リチウムマンガン複合酸化物の表面にビスマス酸化物を修飾した場合、一時的にマンガンの溶出は抑えられるものの、表面修飾したビスマス酸化物はその溶解により消失するため、実質的にマンガンの溶出を抑えることができない場合がある。
一方、特許文献2の方法では、リチウムマンガン複合酸化物の表面に形成したAl層の物理的な被覆効果によりマンガン溶出が抑制されると推察される。しかしながら、Alは、一般にリチウムイオンの拡散速度が小さいため、リチウムマンガン複合酸化物の表面全体をAl層で完全に被覆した場合には、正極へのリチウムイオン挿脱入に対して高抵抗になる可能性がある。すなわち、Al層は、リチウムマンガン複合酸化物の表面の一部に形成しておくことが重要となる。この場合、Al層を形成していないリチウムマンガン複合酸化物の表面の一部は、電解液に直接接している状態であることから、ある程度のマンガンの溶出は不可避的に生じることが予想される。この問題は、電解液との反応が極めて生じやすい高電圧の5V級正極において、特に顕著になる。
そこで、本実施形態の目的は、リチウムマンガン複合酸化物を用いたリチウムイオン電池であって、マンガンの溶出と抵抗増加が抑制され、高温での寿命特性に優れたリチウムイオン電池を提供することである。
本実施形態の一は、
正極活物質を含む正極と、電解液と、を少なくとも備えるリチウムイオン電池であって、
前記正極活物質がリチウムマンガン複合酸化物であり、
前記正極は、ビスマス酸化物と、前記リチウムマンガン複合酸化物の表面の一部に付着する金属化合物と、を含み、
前記金属化合物は、前記電解液中での金属の溶出速度が前記リチウムマンガン複合酸化物のマンガンの溶出速度よりも小さいことを特徴とするリチウムイオン電池である。
また、本実施形態の一は、正極活物質を含む正極と、電解液と、を少なくとも備えるリチウムイオン電池であって、
前記正極活物質がリチウムマンガン複合酸化物であり、
前記正極は、ビスマス酸化物と、前記リチウムマンガン複合酸化物の表面の一部に付着する金属化合物と、を含み、
前記金属化合物は、TiO、Al、ZrO、AlF、及びBiFから選ばれる1種または2種以上からなることを特徴とするリチウムイオン電池である。
本実施形態により、リチウムマンガン複合酸化物を用いたリチウムイオン電池であって、マンガンの溶出と抵抗増加が抑制され、高温での寿命特性に優れたリチウムイオン電池を提供することができる。
製造例1で得られたTiOのXRDパターンを示す図である。 電解液中でのマンガン溶出量を測定した結果を示す図である。 各材料について電解液中の溶出速度V(μmol/min)を調べた結果を示す図である。 サイクルに伴う容量維持率について測定した結果を示す図である。 サイクル前におけるインピーダンスの変化を評価した結果を示す図である。 サイクル後におけるインピーダンスの変化を評価した結果を示す図である。
以下に本実施形態のリチウムイオン電池について説明する。
本実施形態のリチウムイオン電池は、正極活物質を含む正極と、電解液と、を備える。また、正極活物質はリチウムマンガン複合酸化物からなる。また、正極は、ビスマス酸化物と、前記リチウムマンガン複合酸化物の表面の一部に付着する金属化合物と、を含む。また、該金属化合物は、前記電解液中での金属の溶出速度が前記リチウムマンガン複合酸化物のマンガンの溶出速度よりも小さい。
電解液中での金属の溶出速度がリチウムマンガン複合酸化物のマンガンの溶出速度よりも小さい金属化合物を、リチウムマンガン複合酸化物の表面の一部に付着させることにより、当該金属化合物の溶出が少ない状態で、効果的にマンガンの溶出を長期に抑制することができる。また、正極活物質層中に、ビスマス酸化物を含ませることにより、たとえ電解液中にマンガンが溶出した場合であっても、リチウムイオン電池セルの抵抗の増大を抑えることができる。また、発明者が種々の材料を用いて鋭意検討した結果、特に5V級正極を用いた実験において顕著な効果を奏することが見出された。
これらの効果に対する詳細なメカニズムについてはまだ明らかではないが、以下の通りと推測される。電解液中での溶出速度の小さい金属化合物をリチウムマンガン複合酸化物の表面の一部に付着させることにより、電解液とリチウムマンガン複合酸化物との直接反応を効果的に抑制する。また、ビスマス酸化物を正極活物質層中に含有させることにより、電解液中に適度に溶解したビスマス成分が負極上に析出してリチウムイオン伝導性の化合物を形成し、たとえマンガンの溶出が生じた場合であっても、リチウムイオン電池の抵抗の増大を効果的に抑えられるものと考えられる。
<正極>
リチウムマンガン複合酸化物としては、例えば、下記式(1)で表される、いわゆる4V級マンガンスピネルを用いることができる。
LiMn (1)
式(1)中、1.02≦x≦1.08である。
また、リチウムマンガン複合酸化物としては、例えば、下記式(2)で表される、リチウムに対して4.5V以上の放電電位を示すスピネル型リチウムマンガン複合酸化物を用いることが好ましい。
Li(MMn2−b−c)O (2)
式(2)中、0.8<a<1.2、0.4<b<0.6、0≦c≦0.3である。Mは、Ni、Co、Fe、Cr、及びCuから選ばれ、少なくともNiを含む一種以上の金属を示す。Aは、Si、Ti、Mg、及びAlから選ばれる少なくとも一種の元素を示す。
上記リチウムマンガン複合酸化物のうち、特に5V級マンガンスピネルを用いることが好ましい。5V級マンガンスピネルを用いた場合、本発明の効果が特に顕著に得られる。
本実施形態のリチウムイオン電池は、正極活物質を含む正極を備える。正極は、例えば、正極活物質と導電付与剤と結着剤とを含む正極活物質層が集電体上に形成されてなる。
導電付与剤としては、例えば、炭素材料を挙げることができる。炭素材料としては、例えば、グラファイト、カーボンブラック、アセチレンブラック等を挙げることができる。また、導電付与剤としては、例えば、Alなどの金属物質、導電性酸化物の粉末なども用いることができる。
結着剤としては、特に制限されるものではないが、ポリフッ化ビニリデン(PVdF)、ビニリデンフルオライド−ヘキサフルオロプロピレン共重合体、ビニリデンフルオライド−テトラフルオロエチレン共重合体、スチレン−ブタジエン共重合ゴム、ポリテトラフルオロエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリイミド、ポリアミドイミドなどを用いることができる。
集電体としては、特に制限されるものではないが、電気化学的な安定性から、Al、ニッケル、銅、銀、又はそれらの合金が好ましい。その形状としては、箔、平板状、メッシュ状が挙げられる。
正極活物質層の形成方法としては、ドクターブレード法、ダイコーター法、CVD法、スパッタリング法などが挙げられる。予め正極活物質層を形成した後に、蒸着、スパッタ等の方法でアルミニウム、ニッケルまたはそれらの合金の薄膜を形成して、正極集電体としてもよい。
導電付与剤の含有量は、正極活物質層中1〜10質量%程度が好ましい。また、結着剤の含有量も正極活物質層中1〜10質量%程度が好ましい。このような範囲にあれば、正極活物質層中の活物質量の割合を十分に確保でき、単位質量あたり十分な容量を得ることができる。
本実施形態において用いることができる金属化合物は、用いる電解液中での金属の溶出速度が用いるリチウムマンガン複合酸化物のマンガンの溶出速度よりも小さい材料である。金属の溶出速度は小さい方が好ましく、特に電解液に存在するHFとの反応性が低い材料が好ましい。
金属化合物としては、例えば、TiO、Al、ZrO、Cr、IrO、Ta、WO、HfO、PdO、及びRuOなどの酸化物、AlF、BiF、MgF、ZrF、ZnF2、及びCrFなどのフッ化物、並びにこれらとリチウムの化合物等が挙げられる。これらのうち、TiO、Al、ZrO、AlF、及びBiFから選ばれる1種または2種以上からなることが好ましい。これらは、電解液中での金属の溶出速度が特に小さいことに加え、湿式法などにより比較的容易に得られるため、コスト的にも有利という利点がある。
また、本実施形態に用いる金属化合物の選定に当たっては、実際に用いる電解液において溶出速度を実測し、リチウムマンガン複合酸化物の値と比較することにより選定することができる。上記溶出速度は、対象とする金属化合物(粒子状(粉末状を含む)等)を、所定温度の電解液に浸漬し、所定時間後に電解液中に溶解した金属イオン濃度を測定することにより求めることができる。電解液中の金属イオン濃度は、例えば、ICP発光分光分析や原子吸光分光分析などにより分析することができる。この場合、測定に用いる金属化合物は、実際の正極活物質表面に付着させるものと同一または同程度の粒経、結晶性、形態を有するものであることが好ましい。あるいは、金属化合物単独で又は正極活物質と共存させて電解液に浸漬させて、それぞれの金属イオンの溶出量を測定することもできる。あるいは、金属化合物を正極活物質の表面に付着させた状態で浸漬させることにより、それぞれの金属イオン溶出量を求めることができる。温度条件は、例えば室温または60℃である。また、リチウムマンガン複合酸化物のマンガン溶出速度も、上記同様、予め実際に電池に用いる電解液を用いて実測することができる。なお、実測が困難な場合には、各材料の標準生成自由エネルギーから、ある程度の推定をすることが可能である。
金属化合物は、例えば、粒状又は被膜状の形態でリチウムマンガン複合酸化物の表面の一部に付着させることができる。リチウムマンガン複合酸化物の表面の一部に付着させ易いという観点から、金属化合物は粒状であることが好ましい。
金属化合物をリチウムマンガン複合酸化物に付着させる方法としては、例えば、前駆体溶液を用いたゾルゲル法や中和法、水熱法などの溶液反応法、コロイド分散液のスプレー塗布、液中での表面電荷の差を利用したヘテロ凝集法などの湿式法、粉体混合による固相法などを利用することができる。ヘテロ凝集法は、例えば、金属化合物粒子の分散液中にリチウムマンガン複合酸化物の粒子を添加し、それぞれの表面電荷の違いを利用して異種粒子同士を凝集させることにより付着させる方法である。金属化合物を付着させた後は、例えば500〜800℃の酸化性雰囲気下で30分〜3時間熱処理することができる。この熱処理により、金属化合物を正極表面にさらに強固に付着させることができる。
金属化合物の含有量は、リチウムマンガン複合酸化物100質量部に対して0.2質量部以上、13質量部以下とすることが好ましく、0.3質量部以上、10質量部以下とすることがより好ましく、0.5質量部以上、5.0質量部以下とすることが更に好ましい。金属化合物の含有量を13質量部以下とすることで、電池容量を適正な範囲とさせ易い。金属化合物の含有量を0.2質量部以上とすることで、より有効にマンガンの溶出を抑えることができる。
本実施形態におけるビスマス酸化物は、例えば、Bi、BiO、BiO、Bi、Bi、Biである。また、ビスマス酸化物としては、結晶性のもの、非結晶性のもの、又は結晶性及び非結晶性の両方を有するものを用いることができる。これらのうち、Biが好ましい。Biは、熱安定性に優れると共に、比較的容易に合成することができる。
ビスマス酸化物は、正極活物質層中に含有されていれば良く、例えば、正極スラリー中に含有させることができる。
ビスマス酸化物の含有量は、前記リチウムマンガン複合酸化物100質量部に対して0.3質量部以上、5.0質量部以下とすることが好ましく、0.5質量部以上、3.0質量部以下とすることがより好ましい。ビスマス酸化物の含有量が3.0質量部以下であれば、電池容量を適正な範囲にさせ易い。ビスマス酸化物の含有量が0.3質量部以上であれば、より有効に抵抗の増加を抑制できる。
ビスマス酸化物は、例えば粒状のものを用いることができる。ビスマス酸化物の平均粒子径(体積平均)は、0.1μm以上5.0μm以下であることが好ましい。ビスマス酸化物の平均粒子径(体積平均)が0.1μm以上であれば、粒子同士の凝集が強くなりすぎず、正極活物質層中で均一に分散し易くなる。ビスマス酸化物の平均粒子径(体積平均)が5.0μm以下であれば、より有効に抵抗の増加を抑制することが期待できる。
<負極>
負極活物質としては、リチウムイオンを充電時に挿入、放電時に脱離することができれば、特に限定されるものでなく、公知のものを用いることができる。負極活物質の具体例としては、例えば、黒鉛、コークス、ハードカーボン等の炭素材料、リチウム−アルミニウム合金、リチウム−鉛合金、リチウム−錫合金等のリチウム合金、リチウム金属、Si、SnO、SnO、TiO、Nb、SiO等が挙げられ、電位がリチウムマンガン複合酸化物質に比べて卑な金属酸化物が挙げられる。
負極活物質層は、例えば負極活物質と導電付与剤と結着剤とを混合して得られた負極スラリーを集電体上に形成することにより得ることができる。導電付与剤としては、炭素材料や、導電性酸化物の粉末などが挙げられる。結着剤としてはポリフッ化ビニリデンなどの樹脂バインダーを用いることができる。集電体としてはCuなどを主体とする金属薄膜を用いることができる。
<セパレータ>
セパレータとしては、特に制限されるものではなく、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン系微多孔膜のほか、セルロース膜を用いることができる。
<電解質>
電解質としては、例えば、液状の電解液を用いることができる。
電解液に含まれる溶媒(非水電解溶媒とも称す)としては、通常電解液に用いられるもので良く、例えば、カーボネート類、塩素化炭化水素、エーテル類、ケトン類、ニトリル類等が好適に挙げられる。カーボネート類としては、例えば、プロピレンカーボネート、エチレンカーボネート、ブチレンカーボネート、ビニレンカーボネート等の環状カーボネート類と;ジメチルカーボネート、ジエチルカーボネート、エチルメチルカーボネート、ジプロピルカーボネート等が挙げられる。非水電解溶媒は、一種を単独で、または二種以上を組み合わせて使用することができる。特に好ましくは、高誘電率溶媒として、エチレンカーボネート(EC)、プロピレンカーボネート(PC)、ブチレンカーボネート(BC)、γ−ブチロラクトン(GBL)等から少なくとも1種類、低粘度溶媒として、ジエチルカーボネート(DEC)、ジメチルカーボネート(DMC)、エチルメチルカーボネート(EMC)、エステル類等から少なくとも1種類選択し、これらを混合したものが好適に用いられる。また、これらの溶媒の官能基の一部をフッ素置換したものを用いることができる。
支持塩としてリチウム塩を用いることができる。リチウム塩としては、例えば、LiPF、LiAsF、LiAlCl、LiClO、LiBF、LiSbF、LiCFSO、LiCCO、LiC(CFSO、LiN(CFSO、LiN(CSO、LiB10Cl10、低級脂肪族カルボン酸カルボン酸リチウム、クロロボランリチウム、四フェニルホウ酸リチウム、LiCl、LiBr、LiI、LiSCN、LiCl、リチウムイミド塩などが挙げられる。リチウム塩濃度は、たとえば0.5mol/lから1.5mol/lである。この範囲であれば、適度な密度、粘度および電気伝導率を有する電解液を実現し易い。
また、電解液が、下記式で示されるフッ素含有エーテルを含むことが好ましい。
−R−O−CH−R−R (3)
式(3)において、R及びRはCH3−m(mは0〜3の整数)で表され、R及びRはCH2−n(nは0〜2の整数)で表され、R乃至Rのうち少なくとも1つは少なくとも1つのフッ素原子を含有する。
また、電解液には、種々の添加剤を含有させることができる。添加剤としては、たとえば、ギ酸メチル、酢酸メチル、プロピオン酸エチル等の脂肪族カルボン酸エステル類、γ−ブチロラクトン等のγ−ラクトン類、1、2−エトキシエタン(DEE)、エトキシメトキシエタン(EME)等の鎖状エーテル類、テトラヒドロフラン、2−メチルテトラヒドロフラン等の環状エーテル類、ジメチルスルホキシド、1、3−ジオキソラン、ホルムアミド、アセトアミド、ジメチルホルムアミド、ジオキソラン、アセトニトリル、プロピルニトリル、ニトロメタン、エチルモノグライム、リン酸トリエステル、トリメトキシメタン、ジオキソラン誘導体、スルホラン、メチルスルホラン、1、3−ジメチル−2−イミダゾリジノン、3−メチル−2−オキサゾリジノン、プロピレンカーボネート誘導体、テトラヒドロフラン誘導体、エチルエーテル、1、3−プロパンスルトン、アニソール、N−メチルピロリドンなどが挙げられる。これらの添加剤は、正極および/あるいは負極の表面に対し、電解液との反応を抑制する皮膜を形成することができる。
また、電解液に代えてポリマー電解質を用いてもよい。つまり、電解質は、液体状のものに限られず、固体状のものも含まれる。固体状の電解液としては、例えば、上記の液体状の電解液をポリアクリロニトリルやポリアクリレートなどのポリマーに含浸させたゲル電解質や、LiPON、LiS−LiP(x=1〜2、y=2〜4)のような固体電解質等が挙げられる。
電解液組成およびリチウム塩の濃度は、電池を使用する環境、電池用途への最適化等を考慮して適宜、選定・調整すれば良い。
本実施形態のリチウムイオン電池は、例えば、以下の工程で製造することができる。まず、乾燥空気または不活性ガス雰囲気において、負極および正極をセパレータを介して積層され積層体を得る。この積層体を捲回した後に、缶ケース等の外装容器に収容し、電解液を注入する。その後、合成樹脂と金属箔とからなる可とう性フィルム等によって封口する。
本実施形態のリチウムイオン電池の構成・形状は、特に制限されるものではなく、例えば、セパレータを挟んで対向した正極、負極を捲回した捲回型、積層型などの形態をとることができり。また、本実施形態のリチウムイオン電池は、コイン型、ラミネートパック、角型セル、円筒型セル等の形態をとることができる。
また、本実施形態の一は、
正極活物質を含む正極と、電解質と、を少なくとも備えるリチウムイオン電池であって、
前記正極活物質がリチウムマンガン複合酸化物であり、
前記正極は、ビスマス酸化物と、前記リチウムマンガン複合酸化物の表面の一部に付着する金属化合物と、を含み、
前記金属化合物は、TiO、Al、ZrO、AlF、及びBiFから選ばれる1種または2種以上からなることを特徴とするリチウムイオン電池である。
TiO、Al、ZrO、AlF、及びBiFから選ばれる1種または2種以上からなる金属化合物粒子を用いれば、より有効にマンガンの溶出を抑えることができる。また、ビスマス酸化物粒子を正極中に含有させることにより、電解液中に適度に溶解したビスマス成分が負極上に析出してリチウムイオン伝導性の化合物を形成し、たとえマンガンの溶出が生じた場合であっても、リチウムイオン電池の抵抗の増大を効果的に抑えられるものと考えられる。
以下に、実施例を示し、本発明を説明する。
[製造例1]
実施例1では、リチウムマンガン複合酸化物としてLiNi0.5Mn1.37Ti0.13(以下、5V級マンガンスピネルと記す)を用いた。そして、リチウムマンガン複合酸化物の表面にTiOをゾルゲル法を用いて付着させた。
(5V級マンガンスピネルの表面へのTiOの付着方法)
TiOの前駆物質としてチタンテトラブトキシド(Ti(OC、和光純薬工業製一級試薬、以下、TBTと称す)を使用した。TBT2mlと酢酸5mlの混合液を氷水中で撹拌しながら水48mlを滴下し、3時間撹拌した。その後、5V級マンガンスピネルの粉末を添加し、氷水中で24時間撹拌を続けた後、95℃のオーブンに移し乾燥させた。得られたゲル状の試料を600℃(大気雰囲気)で2時間焼成して粉末サンプルを得た。
上記ゾルゲル法により得られたTiOの結晶状態については粉末X線回折(XRD)、5V級マンガンスピネル表面へのTiOの付着形態は走査型電子顕微鏡(SEM)より観察し、付着量はICP−MSにより分析した。TiOの付着量は、正極活物質に対して2質量部であった。
図1に、得られたTiOのXRDパターンを示した。
(電解液中でのマンガン溶出量の評価方法)
マンガン溶出量は、電解液に浸漬した5V級マンガンスピネルのマンガン溶出量を調べることにより評価した。電解液(1M LiPF、エチレンカーボネート:ジメチルカーボネート=40:60)をネジ口耐圧瓶に40mlを入れ、5V級マンガンスピネル粉末100mgを添加して十分に分散させた後、密閉し、予め所定60℃に昇温したオーブンで20時間保持した。その後、試料溶液をメンブランフィルターでろ過し、得られたろ液中のマンガン濃度をICP−MSで定量することにより、マンガン溶出量を測定した。結果を図2に示した。また、スピネル表面に付着させたTiOの電解液中への溶出量についても、マンガンと同様にICP−MS分析により調べた。
[参考例1]
未処理の5V級マンガンスピネルについて、実施例1と同様に、電解液中のマンガン溶出量を評価した。
[参考例2]
5V級マンガンスピネルの表面に、SnO(高純度化学工業製)をメノウ乳鉢を用いて乾式混合した後、および600℃で2時間焼成することによりにより付着させ、実施例1と同様に、電解液中のマンガン溶出量を評価した。スピネル表面に付着させたSnOの電解液中への溶出量についても、マンガンと同様にICP−MS分析により調べた。
[参考例3]
5V級マンガンスピネル表面に付着させる金属化合物の選定に際し、表1に示す各材料の単独での電解液中の溶出速度V(μmol/min)を調べ、図3に示した。なお、BiのBiの溶出速度も図3に示した。
Figure 2013024621
[実施例1]
製造例1で得られたTiO付着5V級マンガンスピネルを用いて、リチウムイオン電池セルを作製し、充放電サイクル後の容量維持率、およびインピーダンスの変化を測定した。
(リチウムイオン電池セルの作製)
Biを1質量%の含有量で含むTiO付着5V級マンガンスピネルを、導電性付与剤としてのカーボンブラックと乾式混合した。この混合物を、バインダーとしてのポリフッ化ビニリデン(PVDF)を溶解させたN−メチル−2−ピロリドン(NMP)中に均一に分散させ、正極スラリーを調製した。
次に、得られた正極スラリーを正極集電体となるアルミ金属箔(厚さ20μm)上に塗布後、NMPを蒸発させることにより膜厚70μmの正極活物質層を形成した。正極活物質層中の固形分比率は活物質(Bi含む):導電性付与剤:PVDF=91:5:4(質量%)とした。
負極についても同様に、固形分比率として黒鉛:PVDF=94:6(質量%)の比率となるように混合し、NMPに分散させ、負極集電体となる銅箔(厚さ10μm)上に塗布して膜厚50μmの負極活物質層を形成した。
負極は、30mm×14mmの負極活物質層とその右側短辺部に5mm×5mmの集電体が延出した形状に切り出した。正極は、28mm×13mmの正極活物質層とその左側短辺部に5mm×5mmの集電体が延出した形状に切り出した。切り出した負極と正極を、セパレータを介して積層した。そして、幅5mm、長さ20mm、厚み0.1mmのアルミ製のシーラントつきのタブを正極集電体に、同サイズのニッケル製のシーラントつきのタブを負極集電体に、タブと集電体が電気的に接続されるように超音波溶接を行って一体化させた。
電池セルの外装体として厚み125μmの70mm×70mmのポリプロピレンとアルミ箔からなるアルミラミネートフィルムを用いた。このアルミラミネートフィルムを2つに折り、積層体を挿入し、電解液を注入する一辺を除く辺を熱融着により接着した。その後、電解液を注液して減圧下にて含浸させた後、開口部を真空封止することにより、積層ラミネート型のリチウムイオン電池セルを作製した。
(充放電評価)
作製したラミネート型のリチウムイオン電池セルを用いて高温サイクル特性を評価した。
サイクル評価の条件は、温度45℃において充電レート1.0C、放電レート1.0C、充電終止電圧4.75V、放電終止電圧3.0Vとした。
図4にサイクル後の容量維持率、図5、図6にサイクル前後におけるインピーダンス(4.75V充電時)の変化を示した。
[比較例1]
TiO付着5V級マンガンスピネルの代わりに未処理の5V級マンガンスピネルを用いた以外は、実施例1と同様にして、リチウムイオン電池セルを作製し、評価した。
図2の結果から、未処理の5V級マンガンスピネルに比べて、TiOを付着させた5V級マンガンスピネルでは、高温での電解液中のマンガン溶出量が減少した。逆に、電解液中でのSnの溶出速度が大きいSnOを付着させた参考例2では、マンガンの溶出量が増加した。
図4の結果から、本実施形態のリチウムイオン電池は、充放電サイクル後の容量維持率が良好であることがわかった。
また、図5、図6のインピーダンスの測定結果から、本実施形態のリチウムイオン電池は、サイクル後のセル抵抗の増加が抑えられることがわかった。
この出願は、2011年8月17日に出願された日本出願特願2011−178299を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。
以上、実施形態及び実施例を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記実施形態及び実施例に限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。

Claims (10)

  1. 正極活物質を含む正極と、電解液と、を少なくとも備えるリチウムイオン電池であって、
    前記正極活物質がリチウムマンガン複合酸化物であり、
    前記正極は、ビスマス酸化物と、前記リチウムマンガン複合酸化物の表面の一部に付着する金属化合物と、を含み、
    前記金属化合物は、前記電解液中での金属の溶出速度が前記リチウムマンガン複合酸化物のマンガンの溶出速度よりも小さいことを特徴とするリチウムイオン電池。
  2. 前記金属化合物が、TiO、Al、ZrO、AlF、及びBiFから選ばれる1種または2種以上からなる請求項1に記載のリチウムイオン電池。
  3. 正極活物質を含む正極と、電解液と、を少なくとも備えるリチウムイオン電池であって、
    前記正極活物質がリチウムマンガン複合酸化物であり、
    前記正極は、ビスマス酸化物と、前記リチウムマンガン複合酸化物の表面の一部に付着する金属化合物と、を含み、
    前記金属化合物は、TiO、Al、ZrO、AlF、及びBiFから選ばれる1種または2種以上からなることを特徴とするリチウムイオン電池。
  4. 前記金属化合物が粒状である請求項1乃至3のいずれかに記載のリチウムイオン電池。
  5. 前記ビスマス酸化物と前記リチウムマンガン複合酸化物が粒状である請求項4に記載のリチウムイオン電池。
  6. 前記金属化合物の含有量が、前記リチウムマンガン複合酸化物100質量部に対して0.2質量部以上、13質量部以下である請求項1乃至5のいずれかに記載のリチウムイオン電池。
  7. 前記ビスマス酸化物がBiで表される請求項1乃至6のいずれかに記載のリチウムイオン電池。
  8. 前記ビスマス酸化物の含有量が、前記リチウムマンガン複合酸化物100質量部に対して0.3質量部以上、5.0質量部以下である請求項1乃至7のいずれかに記載のリチウムイオン電池。
  9. 前記リチウムマンガン複合酸化物が、下記式(1)で表され、リチウムに対して4.5V以上の放電電位を示すスピネル型リチウムマンガン複合酸化物である請求項1乃至8のいずれかに記載のリチウムイオン電池;
    Li(MMn2−b−c)O (1)
    (式(1)において、0.8<a<1.2、0.4<b<0.6、0≦c≦0.3である。MはNi、Co、Fe、Cr、及びCuから選ばれ、少なくともNiを含む一種以上の金属を示す。AはSi、Ti、Mg、Alから選ばれる少なくとも一種の元素を示す。)。
  10. 前記電解液が、下記式で示されるフッ素含有エーテルを含む請求項1乃至9のいずれかに記載のリチウムイオン電池;
    −R−O−CH−R−R (2)
    (式(2)において、R及びRはCH3−m(mは0〜3の整数)で表され、R及びRはCH2−n(nは0〜2の整数)で表され、R乃至Rのうち少なくとも1つは少なくとも1つのフッ素原子を含有する。)。
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