JPWO2013021733A1 - 燃料噴射弁 - Google Patents

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Abstract

薄膜化した燃料を安定して噴射可能な燃料噴射弁を得ることである。内部に燃料通路および弁座部を有するバルブシートと、弁座部に着座可能な当接部を有し、当接部が弁座部から離座および着座することにより燃料通路を開閉する弁部材と、燃料通路に連通された燃料室とを備えた燃料噴射弁であって、燃料室に、燃料を噴射するスリット形状の噴孔を備え、噴孔はその長軸方向に燃料流を衝突させ、その長軸方向に交わる方向に液膜を形成するスリット形状であることを特徴とする燃料噴射弁。

Description

この発明は、自動車のエンジンなどの内燃機関に使用される燃料噴射弁に関するものである。
エンジンの燃料噴射弁においては、噴射燃料粒子径が小さいほど燃料の蒸発が促進されるとともに、エンジン内壁への燃料付着量が減少し、未燃焼の燃料排出量が低減される。その結果、エンジンの燃料消費効率(燃費)が向上し、有害ガスの排出量が低減する。噴射燃料の微粒子化手段としては、燃料噴射弁の噴孔の形状を工夫することで噴射燃料を薄膜化して微粒化を図るものが種々提案されている。例えば、従来の燃料噴射弁においては、中心軸が傾斜した2つの円筒状の噴孔を近接して配置し、それぞれの噴孔から噴射された燃料同士を衝突させて液膜を形成させて噴射燃料を微粒化するものが開示されている(例えば、特許文献1参照)。
また、別の燃料噴射弁においては、半径方向に延びる多数のスリット形状の噴孔を星形状に配置し、この噴孔から噴射された燃料は薄い液体層厚を有する多数の扁平流を形成させて噴射燃料を微粒化するものが開示されている(例えば、特許文献2参照)。また、別の燃料噴射弁においては、多数のスリット形状の噴孔を同心円状に配置し、この噴孔から噴射された燃料は西洋梨型の燃料粒子雲を形成させて噴射燃料を微粒化するものが開示されている(例えば、特許文献3参照)。
さらに、別の燃料噴射弁においては、多数のスリット形状の噴孔を配置し、この噴孔のスリット長軸方向の幅を噴孔出口側に向って大きくすることで扁平流を形成させて噴射燃料を微粒化するものが開示されている(例えば、特許文献4参照)。さらに、別の燃料噴射弁においては、多数のスリット形状の噴孔を配置し、この噴孔の内壁に凹型溝などで構成される乱流発生手段を備え、通過する燃料の流れに乱れを生じさせて噴射燃料を微粒化するものが開示されている(例えば、特許文献5参照)。さらに、別の燃料噴射弁においては、流路内に形成された段を跨いて噴孔を配置し、噴孔内部表面に燃料を衝突させて液膜を形成し、微粒化するものが開示されている(例えば、特許文献6参照)。
特公昭61−58649号公報(2頁、第2図) 特表平10−507243号公報(7頁、図2) 特開昭52−156217号公報(2頁、第3図) 特開2004−332543号公報(3−4頁、図1) 特開2010−84755号公報(7−8頁、図1) 特開2009−103035号公報(5−8頁、図3)
しかしながら、2個の円筒状の噴孔から噴射された燃料同士を衝突させて液膜を形成する従来の方法では、燃料噴射量の増減や、お互いの噴孔からの噴射量のばらつきによって、噴射された燃料同士を精度よく衝突させることが困難であった。その結果、衝突位置にずれが生じた場合、形成される液膜中央付近に筋状に膜厚の厚い部分が形成され、微粒化が阻害され、薄膜化した燃料を安定して噴射できないという課題があった。
また、スリット形状の噴孔を星型状や同心円状に配置した従来の燃料噴射弁においては、噴孔の形状がスリット状であるために噴射される燃料も噴射直後は断面が扁平形状の液膜となるが、噴孔から離れるにしたがって液膜は表面張力によって棒状に収縮して膜厚の厚い部分が形成され、燃料の微粒子化が阻害されるという課題があった。とくにこのような棒状に収縮する現象は、燃料噴射量が少ないときに顕著になり、薄膜化した燃料を安定して噴射できないとう課題があった。
さらには、スリット形状の噴孔の長軸方向の幅を噴孔出口側に向って大きくした従来の燃料噴射弁においても、噴射直後は断面が扁平形状の液膜となるが、噴孔から離れるにしたがって液膜は表面張力によって棒状に収縮して膜厚の厚い部分が形成され、燃料の微粒子化が阻害されるという課題があった。
さらに、スリット噴孔内に凹型溝などで構成される乱流発生手段を備えた従来の燃料噴射弁においても、噴射直後は断面が扁平形状の液膜となるが、液膜の厚さ方向に凹型溝などの乱流発生手段が形成されているため、液膜の厚さが不均一となり、液膜が拡がらずに棒状に収縮する要因となっていた。さらに、流路内に形成された段を跨いて噴孔を配置した従来の燃料噴射弁においても、衝突した燃料が噴孔内壁面を周りこんで集合し、液柱状になって微粒化が促進されないという課題があった。
この発明は上述の事情に鑑みてなされたものであり、薄膜化した燃料を安定して噴射可能な燃料噴射弁を得るものである。
この発明に係る燃料噴射弁においては、内部に燃料通路および弁座部を有するバルブシートと、前記弁座部に着座可能な当接部を有し、前記当接部が上記弁座部から離座および着座することにより前記燃料通路を開閉する弁部材と、前記燃料通路に連通された燃料室とを備えた燃料噴射弁であって、前記燃料室に燃料を噴射するスリット形状の噴孔を備え、前記噴孔は、その長軸方向に燃料流を衝突させ、その長軸方向に交わる方向に液膜を形成するスリット形状とする。
この発明は、スリットの長軸方向に燃料流を衝突させ、スリットの長軸方向に交わる方向に液膜を構成することにより、薄膜化した燃料を安定して噴射する。
この発明の実施の形態1の燃料噴射弁の断面模式図である。 この発明の実施の形態1の燃料噴射弁の拡大断面図である。 この発明の実施の形態1の噴孔の模式図である。 この発明の実施の形態1の噴孔の特性図である。 この発明の実施の形態1の噴孔の特性図である。 この発明の実施の形態2の噴孔の配置図である。 この発明の実施の形態2の噴孔の特性図である。 この発明の実施の形態3の噴孔の配置図である。 この発明の実施の形態3の燃料の流れを説明するための模式図である。 この発明の実施の形態4の噴孔の配置図である。 この発明の実施の形態4の噴孔の配置図である。 この発明の実施の形態4の噴孔の配置図である。 この発明の実施の形態4の噴孔の配置図である。 この発明の実施の形態5の噴孔の配置図である。 この発明の実施の形態6の燃料噴射弁の断面模式図である。 この発明の実施の形態6の燃料噴射弁の断面模式図である。 この発明の実施の形態6の燃料噴射弁の断面模式図である。 この発明の実施の形態7の噴孔の配置図である。 この発明の実施の形態7の噴孔の配置図である。 この発明の実施の形態7の噴孔の配置図である。 この発明の実施の形態7の噴孔の配置図である。 この発明の実施の形態7の噴孔の配置図である。 この発明の実施の形態8の噴孔の配置図である。 この発明の実施の形態9の噴孔の配置図である。 この発明の実施の形態10の燃料噴射弁の断面模式図である。 この発明の実施の形態10の噴孔の配置図である。 この発明の実施の形態11の燃料噴射弁の断面模式図である。 この発明の実施の形態11の燃料噴射弁の断面模式図である。 この発明の実施の形態11の燃料噴射弁の断面模式図である。 この発明の実施の形態12の燃料噴射弁の断面模式図である。 この発明の実施の形態13の燃料噴射弁の断面模式図である。 この発明の実施の形態14の燃料噴射弁の断面模式図である。 この発明の実施の形態14の燃料噴射弁の断面模式図である。 この発明の実施の形態15の燃料噴射弁の断面模式図である。 この発明の実施の形態15の燃料噴射弁の断面模式図である。 この発明の実施の形態15の燃料噴射弁の断面模式図である。 この発明の実施の形態16の燃料噴射弁の断面模式図である。 この発明の実施の形態17の燃料噴射弁の断面模式図である。 この発明の実施の形態18の燃料噴射弁の断面模式図である。 この発明の実施の形態5の燃料噴射弁の断面模式図である。 この発明の実施の形態1〜18の燃料噴射弁の変形例の断面模式図である。 この発明の実施の形態3の燃料噴射弁の断面模式図である。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1による燃料噴射弁の軸方向に沿う断面模式図である。燃料噴射弁1は、ソレノイド装置2とコア3と磁気通路を構成するヨーク4とを有し、ソレノイド装置2は、コイルアセンブリ5とその外周に巻線されているコイル6とを有している。コア3内部にはロッド7が固定されており、このロッド7によってバネ8の荷重が調整される。コア3の一端部をコイルアセンブリ5が囲繞し、また、コア3と同軸に、その一端部に磁気通路を構成するバルブボディ9がスリーブ10を介装させて配設されている。スリーブ10はコア3およびバルブボディ9に溶接などの手段で締結され、内部燃料が漏れないようにシールされている。燃料は燃料噴射弁1の上方の供給口11から供給され、燃料噴射弁1の内部を中心軸方向へ流れ、燃料室15aを介して噴孔16から噴射される。磁気通路を構成するヨーク4は、その一端がコア3に溶接で固定され、他端がバルブボディ9に溶接され、コア3とバルブボディ9とを磁気的に連結している。
また、アマチュア12が、スリーブ10を介装したバルブボディ9内に、燃料噴射弁1の中心軸方向に移動可能に配設されている。アマチュア12内に弁部材である弁体13の一端部が挿入されて溶接固定され、中空円筒型のバルブボディ9の先端部内にバルブシート14が固着され、バルブシート14は燃料通路14bと弁座部14aとを有する。バルブシート14の先端部には、噴孔16を有する噴孔プレート15が溶接固定されており、この噴孔プレート15とバルブシート14との間に燃料室15aが形成されている。アマチュア12内に一端部が溶接固定された弁体13は、ソレノイド装置2によりまたはロッド7により調整されたバネ8の付勢力によりバルブシート14の弁座部14aに接触または離れることにより、燃料通路を開閉し、噴孔プレート15の噴孔16からの燃料の噴射および停止が制御される。
図2は、図1に示した領域A付近を例示する拡大断面図である。ここでは燃料噴射弁1の中心軸の左半分のみを示し、バルブボディ9の図示を省略している。バルブシート14の弁座部14aに弁体13が接触または離れることにより、バルブシート14の内部の空間である燃料通路14bを開閉している。弁体13は、先端部が球状になっており、この弁体13の外周部が弁座部14aに接触することにより、燃料通路14bを閉鎖することができる。バルブシート14の下部には壁面14cにより囲まれ、下側に開口する凹部が形成されており、その開口部に噴孔プレート15が溶接固定されており、バルブシート14と噴孔プレート15との間に燃料室15aが形成されている。噴孔プレート15には、図2の紙面に対し垂直方向を長手方向、左右方向を短手方向としたスリット形状の噴孔16が形成されている。燃料室15aは、燃料通路14bからの燃料流れを噴孔プレート15の上面に沿った方向に整流するための微小高さの空間であり、燃料噴射弁1の中心軸周りに設けられている。燃料通路14bを通過した燃料は燃料室15aの入口15bを介して燃料室15a内へ流入する。
噴孔16の直上の燃料室15aの高さHは、図2に示すように、噴孔16の上流側の上端部16cと当該上端部16cの直上の壁面との距離である。図2では、燃料通路を構成する燃料室15aの上面と下面とが平行である例を記載したが、必ずしも平行である必要はない。また、距離Dは、噴孔16の下流側の上端部16dからバルブシート14の壁面14cまでの距離、距離Wは燃料室15aの入口15bから噴孔16の上流側の上端部16cまでの距離である。
図3は、本実施の形態における噴孔16から噴出される液膜17の形状を例示する模式図である。図3は、図2の視点Gから噴孔16に向かう方向の斜視図に相当し、説明の簡単化のため、噴孔プレート15、バルブシート14の壁面14c、噴孔16および液膜17のみを図示している。16mは噴孔16の上流側の開口部、16nは噴孔16の下流側の開口部である。図3に示すように、噴孔16は長辺方向(長軸方向)の長さL、短辺方向(短軸方向)の長さSのスリット形状である。噴孔16に流入する燃料の流れは、図3の太い矢印で示すように、噴孔16の長辺方向の両側から噴孔16内に流れこみ、これら流れ込んだ燃料流同士が噴孔16の内部から直下にかけて衝突し、噴孔16の長辺方向に対して垂直方向に薄い液膜17を形成する。より詳しくは、噴孔16の長辺方向の両側から流れ込む燃料流により噴孔16の長辺方向に液膜が形成され、その下流にそれら流れ込んだ燃料流の衝突により長辺方向に対して略垂直な方向の薄い液膜17が形成される。
図4は、本実施の形態における噴孔16の長辺方向の長さL、短辺方向の長さSを変化させたときの噴射される燃料の平均粒子径を示した特性図である。ここでは、L/S=1,2.6,5,7,10,12,14の各々における平均粒子径をプロットしている。噴射される燃料の平均粒子径は、レーザ回折式粒径測定機などを用いて測定することができ、図4では、噴射される燃料の噴孔16から約50mmの位置における平均粒子径を測定した結果を示している。このとき、噴孔16の直上の高さHと噴孔16の短辺方向の長さSとの関係はH/S<10としている。図4からわかるように、L/Sが1より大きく12より小さい範囲で、平均粒子径が100μm以下となり、噴孔16内で噴孔16の長軸方向外側から内側への流れが発生して微粒化されることがわかる。さらに好ましくは、L/Sは、2以上である。L/Sが12より大きくなると長辺方向の流れが衝突しづらくなり、噴孔16の長辺方向に対して垂直な方向の液膜形成が阻害される。
より詳しくは、L/Sを12よりも大きくすると、噴孔16の長辺方向が長くなり、当該長辺方向の両側から流れ込む燃料流同士の衝突が弱くなることから、液膜17が噴孔16の長辺方向となり、平均粒子径が大きくなる現象が見られた。一方、L/Sを12よりも小さくすることで、長辺方向における燃料流同士の衝突が強くなり、噴孔の長辺方向に対して垂直な方向の液膜17が形成され、平均粒子径が小さくなることが見出された。但し、L/Sを1よりも小さくすると、長辺方向における燃料流同士の衝突が強すぎることから、液膜17の断面が円形に近づき、平均粒子径が逆に大きくなる現象が見られた。
図5は、本実施の形態における噴孔16の直上の高さHおよびスリット形状の当該噴孔16の短辺方向の長さSと噴射される燃料の平均粒子径との関係を示した特性図であり、H/S=0.5,0.7,4,5,6,10,12の各々における平均粒子径をプロットしたものである。ここで、スリット形状の当該噴孔16の長辺方向の長さと短辺方向長さの比L/Sは、5と一定としている。図5からわかるように、H/Sが10より小さい範囲で平均粒子径が100μm以下となり、噴孔16内で噴孔長軸外側から内側への流れが発生して微粒化されることがわかる。この条件であれば、噴孔16に流れ込む燃料は、垂直方向の速度成分に対して水平方向の速度成分が大きい状態で噴孔16内に流れ込む。これにより、噴孔長辺方向の流速も大きくなるため、衝突エネルギーも大きくなり、噴孔16から流出した燃料は、図3の細い矢印で示すように、スリット形状の噴孔16の長辺方向に対して垂直方向に薄い液膜17になって噴射される。図5ではL/S=5としたが、L/Sは1〜12の範囲であれば、同様の効果が得られる。なお、噴孔16や燃料室15aの実際の寸法としては、例えば、スリット形状の噴孔16の長辺方向の長さLは、0.1〜1.0mm、短辺方向の長さSは、0.05〜0.2mm程度であり、燃料室15aの高さHは、0.03〜0.30mm程度である。
一般に、スリット形状の噴孔の場合、噴孔の中心軸で流れの力のバランスは釣り合うが、スリットの短軸方向に対しスリットの長軸方向の方が噴孔境界線から力の釣り合うスリットの中心軸まで距離が長いため、スリット長軸方向の外側から中心軸に向かう流れが生じる。このため、単なるスリット形状の噴孔では、噴射直後は断面が扁平形状の液膜となるが、噴孔から離れるにしたがって長軸方向の外側から中心軸に向う流れによって、液膜は棒状に収縮して膜厚の厚い部分が形成され、燃料の微粒子化が阻害される。この発明は、このスリットの長軸方向の外側から中心軸に向かう流れを強化して噴孔内部から噴孔直下で衝突させることにより、噴孔16の長軸方向に対して交わる方向、特に噴孔16の長軸方向に対して略垂直方向に薄い液膜17が形成される新たな現象を見出したことによりなされたものである。
また、噴孔16の直上の燃料室15aの高さを小さくすることで噴孔16へ流れ込む燃料の水平方向の速度成分を大きくすることができ、その結果、燃料の衝突力が大きくすることができることを実験的に明らかにした。実験結果によるとスリット形状の噴孔16の短軸方向の長さに対して噴孔16の直上の燃料室15aの高さを10倍以下とし、スリット形状の噴孔16の長軸方向の長さをスリット形状の噴孔16の短軸方向の長さに対して1倍より大きく12倍未満にすることで、長軸方向の外側から中心軸に向う流れを強くすることができることを見出した。その結果、上述のようなスリット形状の噴孔16を備えた燃料噴射弁1においては、噴孔16の長軸方向から流れ込んだ燃料流は噴孔内部から噴孔直下で衝突し、スリットの長軸方向に対して略垂直方向に拡がって薄膜化する。液膜17は1つの噴孔内の左右の流れが衝突して形成されるため、衝突する燃料同士にはずれが生じず、均一な薄膜化した液膜17を形成できる。
実施の形態2.
実施の形態1で示した噴孔16の配置を例示する。図6は、本実施の形態における燃料噴射弁1の噴孔16の配置を例示する模式図であり、図2におけるB−B断面を例示する図である。図2では燃料噴射弁1の中心軸の左半分の断面図を示したが、図6では中心軸周りの全体を示している。点線15bは燃料室15aの入口15bの位置を示す仮想線であり、入口15bと壁面14cによって囲まれる領域に、噴孔プレート15を下面としバルブシート14を上面とした燃料室15aが形成されている。本実施の形態においては、燃料室15aの側壁の壁面14cの近傍に、噴孔16の長辺方向が壁面14cに平行になるようにスリット形状の噴孔16を配置している。図6では、バルブシート14の下側の面に凹部を形成し、その開口部に噴孔プレート15を溶接固定することにより、バルブシート14と噴孔プレート15との間に燃料室15aが形成されている。図6に示す2個の噴孔16の長辺方向の長さLと短辺方向の長さSとは、実施の形態1で説明したように1<L/S<12の関係にあり、また、燃料室15aの高さHと噴孔短辺方向長さSとの関係はH/S<10の関係にある。
このように、スリット形状の噴孔16を燃料室15aの側壁の壁面14c近傍に長辺方向が壁面14cと平行になるように配置することにより、燃料の流れが燃料室15aの側壁の壁面14cにより整流されてスリット形状の噴孔16の長辺方向の流れが強化され、噴孔16から流出する燃料の薄膜化がさらに向上する。
とくに、壁面14cから噴孔16までの距離Dを、スリット形状の噴孔16の短辺方向の長さS以下(0≦D≦S)とすることで、液膜薄膜化を阻害する噴孔16内の渦を抑制することができ、液膜17をさらに薄膜化することができる。また流れの整流効果により、噴孔16内の脈動および圧力変動を抑制することができることから、減圧沸騰による気泡発生を抑制することができ、負圧雰囲気下でも大気圧下と同様の噴霧特性を得ることができる。なお、D=0のものは、例えば噴孔プレート15の端部を切り欠いて、バルブシート14と噴孔プレート15により当該切り欠きを囲んでなる噴孔16により構成できる。
また、燃料室15aの入口15bから噴孔16までの距離Wと噴孔16の長辺方向の長さLとの関係は、L/2<Wであることが望ましい。図7は、本実施の形態における、燃料室15aの入口15bから噴孔16までの距離Wおよび噴孔16の長辺方向の長さLを変化させたときの噴射される燃料の微粒化の度合いを示した特性図である。
図7から、燃料室15aの入口15bから噴孔16までの距離Wと噴孔16の長辺方向の長さLとの関係は、W−L/2が0より大きい、つまりL/2<Wであることが望ましい。このように構成することで、スリット形状の噴孔16に対して左右から回り込む流れが強化されるため、噴孔16の長辺方向の流れが強化され、噴孔16から流出する燃料の薄膜化がさらに向上する。また、弁座部14aに弁体13が接触または離れることにより燃料通路14bの開口部で発生した乱れおよび燃料室15aの入口15bにて発生した乱れを噴孔16に到達するまでに緩和し、液膜17を平滑化することが可能となる。本実施の形態ではL/S=5、H/S=0.5としたが、1<L/S<12、H/S<10であれば、同様の効果が得られる。なお、噴孔16や燃料室15aの実際の寸法としては、例えば燃料噴射弁中心軸から噴孔16までの距離は1.0〜1.6mm程度、燃料噴射弁中心軸から燃料室15aの入口15bまでの距離は0.25〜1.0mm程度であり、燃料室15aの入口15bから噴孔16までの距離Wは0.2〜1.0mm程度である。
実施の形態3.
実施の形態1,2では、燃料室15aの形状が断面ロ字状である例を図示したが、O字状など様々な形状としてもよく、また、燃料室15aの壁面14cに凹部を設け、その凹部内に噴孔16を配置してもよい。図8は、実施の形態3における燃料噴射弁1の噴孔16の配置を例示する模式図である。図において、図1乃至図7と同一または相当部分には同一符号を付して説明を省略する。図8において、点線15は噴孔プレート15の端部の位置を示している。図42は図8におけるE−E断面の模式図である。ここでは、燃料室15aの壁面14cに凹部14dが設けられ、噴孔16が当該凹部14d内及び当該凹部14d外にまたがるように設けられている。これにより、壁面14cに沿って流れる燃料流が、噴孔16の短辺方向から噴孔16に流入するのを抑制できる。
図8では、燃料室15aの壁面14cの近傍に、噴孔16の長辺方向と壁面14cとが平行になるように、スリット形状の噴孔16が配置されている。また、図42に示すように、バルブシート14の下部には壁面14cにより囲まれた凹部が設けられ、その凹部の下側に噴孔プレート15が溶接固定されることにより、バルブシート14と噴孔プレート15との隙間により燃料室15aが形成されている。ここでは、燃料室15aの壁面14cに凹部14dを設け、噴孔16を当該凹部14dの内外にまたがるように配置することで、噴孔16の開口が側方視で壁面14cをまたぐように構成しているが、後述する図25に示すように、噴孔16の上部に壁面14cを配置してもよい。これらの噴孔16の長辺方向の長さLと短辺方向の長さSとは、実施の形態1と同様に1<L/S<12の関係であり、また、燃料室15aの高さHと噴孔16の短辺方向長さSとの関係はH/S<10の関係である。噴孔16の壁面14cのまたぎ量XはX<S/2の関係である。
このように、スリット形状の噴孔16を燃料室15aの側壁の壁面14cをまたいで貫通させることにより、壁面14cと噴孔16の間に隙間が無くなる。図9は、図3と同様に本実施の形態3の燃料噴射弁1における、噴孔16近傍の燃料の流れを説明する模式図である。図9において、矢印は燃料の流れを示すものだが、その中で、点線の矢印で示す燃料の流れのように、壁面14cと噴孔16の隙間を通り噴孔16内へ流れこむ燃料流があると、そこでは、燃料が外側から燃料噴射弁中心に向かって流れ、燃料噴射弁中心から外側への流れが相対的に小さくなる。
これに対して、本実施の形態の燃料噴射弁1によれば、図9の点線の矢印で示す燃料の流れのような壁面14cと噴孔16の隙間を通り噴孔16内へ流れこむ燃料流が発生しない。したがって、噴孔16内の燃料流は燃料噴射弁中心から外側への流れが相対的に大きくなり、燃料の流れは燃料噴射弁中心から外側に向けて一方的に押しつけられて安定し、噴孔16内の脈動および圧力変動の抑制効果が大きくなる。その結果、減圧沸騰による気泡発生を抑制することができ、負圧雰囲気下でも大気圧下と同様の噴霧特性を得ることができる。また、噴孔16と壁面14cのまたぎ量XはS/2未満であるため、噴孔16への流れ込みの内、燃料噴射弁中心側から壁面14c方向へ向かう流れが壁面14cにより遮られることはなく、燃料噴射弁中心側から壁面14c方向へ向かう流れが弱められることもない。このように、スリット形状の噴孔16が燃料室15aの壁面14cをまたいで貫通するようにしたので、噴孔16内の燃料噴射弁中心から外側への燃料の流れをより安定に大きくでき、噴孔16から流出する燃料の薄膜化がさらに向上する。
実施の形態4.
実施の形態1〜3では、燃料噴射弁1の中心軸両側にそれぞれ1つの噴孔16を設けた例を図示したが、本発明は様々な噴孔16の数、配置で実施し得る。図10は、実施の形態4における燃料噴射弁1の噴孔16の配置を示す模式図である。図において、図1乃至図7と同一または相当部分には同一符号を付して説明を省略する。本実施の形態においては、実施の形態2と同様に燃料室15aの側壁の壁面14c近傍に、壁面14cに長辺方向が平行になるようにスリット形状の噴孔16を6個配置したものである。図10において、燃料室15aの外周にバルブシート14の外周部で構成された壁面14cが配置されており、その近傍に壁面14cと長手方向が平行になるように6個のスリット形状の噴孔16が配置されている。これらの噴孔16の長辺方向の長さLと短辺方向の長さSとは、実施の形態1と同様に1<L/S<12の関係にあり、また、燃料室15aの高さHと噴孔短辺方向長さSとの関係はH/S<10の関係にある。
本実施の形態のように、6個のスリット形状の噴孔16の長辺方向がほぼ平行な場合、噴孔16に近接する燃料室15aの壁面14cもほぼ平行に構成されている。このように構成することで、実施の形態2と同様に、燃料の流れが壁面14cにより整流されてスリット形状の噴孔16の長辺方向の流れが強化され、噴孔16から流出する燃料の薄膜化がさらに向上する。
なお、6個のスリット形状の噴孔16の長辺方向が平行でない場合は、図11に示すように、各噴孔16の長辺方向の向きに応じて、噴孔16に近接する壁面14cを長手方向に略平行になるように配置すればよい。また、燃料室15aの壁面14cは、必ずしも直線で構成する必要はなく、図12に示すように円形でもよい。その場合、壁面14cから噴孔16までの最小距離Dを、スリット形状の噴孔16の短辺方向の長さS以下とすることが好ましい。また、スリット形状の噴孔16の長辺方向すべてが壁面14cに沿っている必要はなく、図13に示すように、噴孔16の一部が壁面14cからずれていてもよい。
実施の形態5.
実施の形態1〜4では、燃料室15aの入口15bと噴孔16との間に障壁がない例を図示したが、障壁を設けてもよい。図14は、実施の形態5における燃料噴射弁1の噴孔16の配置を示す模式図である。図において、図1乃至図7と同一または相当部分には同一符号を付して説明を省略する。図14は図40におけるB−B断面図である。本実施の形態における噴孔16は、実施の形態2に示した図6と同様に、燃料室15aの側壁の壁面14c近傍に、壁面14cに長辺方向が平行になるようにスリット形状の噴孔16を配置したものである。さらに噴孔16の側壁と反対側の近傍に長辺方向に略平行の障壁20を設け、燃料室15aの中央部から噴孔16に燃料が直接流れ込むのを抑制したものである。噴孔16の長辺方向の長さLと短辺方向の長さSは、実施の形態1と同様に1<L/S<12の関係にあり、また、燃料室15aの高さHと噴孔短辺方向長さSとの関係はH/S<10の関係にある。
このように構成された燃料噴射弁1においては、燃料は燃料室15aの中央部から障壁20を迂回するように流れて噴孔16に流れ込むことになる。そのため、スリット形状の噴孔16に対して長辺方向の流れが強くなり、燃料流同士の衝突エネルギーが大きくなるので、薄膜化がさらに向上する。本実施の形態では、その水平断面が長方形となる障壁20としたが、燃料室15aの中央から迂回して噴孔16に流れ込む流れを形成できれば形状は問わない。例えば断面が丸や楕円の障壁20であったり、障壁20の高さが一定で無くてもよい。
実施の形態6.
実施の形態1〜5では、噴孔16の断面形状がその深さ方向において同一であり、かつ、噴孔16の中心軸が垂直である例を図示したが、噴孔16の中心軸が傾斜したり、噴孔16の断面形状がその深さ方向において変化してもよい。図15は、実施の形態6における燃料噴射弁1の噴孔16の断面形状を示す模式図である。図において、図1乃至図7と同一または相当部分には同一符号を付して説明を省略する。本実施の形態における噴孔16は、スリット形状の開口部をもち、噴孔16の出口側が短辺方向の外側に向けて斜めの貫通孔となっている。
また、本実施の形態の別の形態としての噴孔16は、図16に示すように、噴孔16の出口側が短辺方向の開口断面積が下流に行くにしたがって大きくしたものである。このように構成することによって、噴射された燃料の液膜17の拡がりが大きくなり薄膜化が促進される。また、本実施の形態の別の形態としての噴孔16は、図17に示すように、噴孔16の出口側が短辺方向の開口断面積が下流に行くにしたがって小さくしたものである。このように構成することによって、噴孔16上流での燃料流の乱れが抑制されるため、噴射された燃料の液膜17が平滑化し、分裂後の微粒化特性が向上する。これら図15〜図17に示す構成においても、噴孔16の長辺方向の長さLと短辺方向の長さSとは、実施の形態1と同様に1<L/S<12の関係にあり、また、燃料室15aの高さHと噴孔短辺方向長さSとの関係はH/S<10の関係にある。
実施の形態7.
実施の形態1〜6では、略長方形のスリット形状である例を図示したが、スリット形状は以下のように様々に変形し得る。図18〜図22は、実施の形態7における燃料噴射弁1の噴孔16の形状を示す模式図である。図において、図1乃至図7と同一または相当部分には同一符号を付して説明を省略する。本実施の形態においては、燃料室15aの側壁の壁面14cの近傍に、壁面14cに長軸方向が平行になるように、概楕円型(図18)、ひし形(図19)、楔形(図20)および馬蹄形(図21)のスリット状の噴孔16を配置したものである。これらの噴孔16の長軸方向の長さLと短軸方向の長さSとは、実施の形態1と同様に1<L/S<12の関係にあり、また、燃料室15aの高さHと噴孔短軸方向長さSとの関係はH/S<10の関係にある。
このように構成することによって、噴孔16への燃料の流れ込みのバランスを変更することが可能であり、液膜17の噴射方向を自由に変更することが可能である。また、本実施の形態の別の形態としての噴孔16は、図22に示すように、丸穴を接続した形状のスリット形状にしたものである。このように構成することで、噴孔16を丸穴の連続加工で形成することができるので、加工性が大幅に向上する。
実施の形態8.
実施の形態1〜7において、S字型にねじったスリット形状の噴孔16としてもよい。図23は、実施の形態8における燃料噴射弁1の噴孔16の形状を示す模式図である。図において、図1乃至図7と同一または相当部分には同一符号を付して説明を省略する。本実施の形態においては、燃料室15aの側壁の壁面14c近傍に、S字型のスリット状の噴孔16を配置したものである。これらの噴孔16の長軸方向の長さLと短軸方向の長さSとは、実施の形態1と同様に1<L/S<12の関係にあり、また、燃料室15aの高さHと噴孔短軸方向長さSとの関係はH/S<10の関係にある。
このように構成された噴孔16においては、燃料の流れが壁面14cにより整流されてスリット形状の噴孔16の長軸方向の流れが強化され、噴孔16から流出する燃料の薄膜化がさらに向上する。また、噴孔16の形状をS字型にすることで、噴孔16から噴出された燃料は若干オフセットして衝突するため、衝突後形成される液膜17もねじれてS字型となる。そのため、平行な液膜17よりも大気との接触面積が増えるため、噴射燃料の蒸発が促進され、排ガス特性を向上させることが可能である。
実施の形態9.
実施の形態1〜6において、燃料噴射弁1の噴孔16の形状を概T字型としてもよく、当該噴孔16の一部が燃料室15aの壁面14cを跨ぐようにしてもよい。図24は、実施の形態9における燃料噴射弁1の噴孔16の形状を示す模式図である。図において、図1乃至図7と同一または相当部分には同一符号を付して説明を省略する。本実施の形態においては、概T字型の噴孔16の一部が燃料室15aの壁面14cをまたいで貫通したものである。これらの噴孔16の長軸方向の長さLと短軸方向の長さSとは、実施の形態1と同様に1<L/S<12の関係にあり、また、燃料室15aの高さHと噴孔短軸方向長さSとの関係はH/S<10の関係にある。また、壁面14cのまたぎ量は実施の形態3と同様にS/2以下である。
このように構成された噴孔16においては、実施の形態3と同様に壁面14cから燃料噴射弁中心軸側へ向かう流れが抑制され、燃料の流れが安定化する。また、噴孔16の形状を概T字型にすることで、長軸方向の流れ同士が噴孔16内で衝突したあと、概T字型噴孔の凸に流れこむことで、衝突後に形成される液膜17がより大きく拡がり、燃料の薄膜化を促進できる。
実施の形態10.
実施の形態1〜9では、噴孔16の開口部を噴孔プレート15の貫通孔の開口部で構成した例を図示したが、当該噴孔16の開口部を、噴孔プレート15とバルブシート14など他部材とで構成してもよい。図25は、実施の形態10における燃料噴射弁1の噴孔16近辺の断面図である。図において、図1乃至図7と同一または相当部分には同一符号を付して説明を省略する。また、図26は、本実施の形態における燃料噴射弁1の噴孔16の形状を示す模式図である。本実施の形態においては、バルブシート14で構成される燃料室15aの壁面14cの外側まで開口した円形の貫通孔を噴孔プレート15に形成し、壁面14cと噴孔プレート15とにより囲まれた開口を有する噴孔16を構成するものである。噴孔16の長軸方向の長さLと短軸方向の長さSとは、実施の形態1と同様に1<L/S<12の関係にあり、また、燃料室15aの高さHと噴孔短軸方向長さSとの関係はH/S<10の関係にある。このように構成された噴孔16においては、噴孔16と壁面14c間の隙間を完全にゼロにすることができるため、噴孔16内の乱れが抑制され、薄膜化が促進される。
実施の形態11.
実施の形態1〜10では、図2に示すように、噴孔プレート15の上面は平坦であり、バルブシート14の下面に凹部を形成して燃料室15aを形成した例を図示したが、本実施の形態11のように、噴孔プレート15の上面に凹部を形成して燃料室15aを形成してもよい。図27は、本実施の形態における燃料噴射弁1の噴孔16近辺の断面図である。図において、図1乃至図7と同一または相当部分には同一符号を付して説明を省略する。ここでは噴孔プレート15の外周部に凸部15dを形成し、この凸部15dの上部で噴孔プレート15とバルブシート14とが溶接接続されている。噴孔プレート15の中央部の凹部とバルブシート14との間に燃料室15aが形成されている。噴孔プレート15の外周部の凸部15dの内壁面が燃料室15aの壁面14cとなる。
このように構成された燃料噴射弁1においては、燃料室15aの壁面14cと噴孔16とが同じ噴孔プレート15で構成されているので、バルブシート14との位置決め精度に依存せず、壁面14cと噴孔16との位置が加工精度のみで決まるため、燃料噴射弁1のばらつきが低減される。なお、図28に示したように、噴孔プレート15の外周部に形成した凸部15dの替わりに、別部材18を噴孔プレート15とバルブシート14との間に挟んで燃料室15aの壁面14cを構成してもよい。また、図29に示すように、燃料室15aの高さを外側に行くに従って低くなるように構成してもよい。このように構成することで、バルブシート14の燃料通路14bの下流開口部の乱れを緩和することができるため、液膜17が平滑化し、微粒化特性が向上する。
実施の形態12.
実施の形態1〜11では、燃料室15aを弁体13の周囲に設けた例を図示したが、当該燃料室15aを弁体13の下方に設けてもよい。図30は、実施の形態12における燃料噴射弁1の噴孔16近辺の断面図である。図において、図1乃至図7と同一または相当部分には同一符号を付して説明を省略する。本実施の形態においては、図30に示すように、噴孔プレート15の中央部(弁体13と最も近接する位置)に突起19が設けられ、この突起19に近接してスリット形状の噴孔16が形成されている。突起19の側壁面19aが、実施の形態2の燃料室15aの壁面14cに相当する。噴孔16と噴孔16の直上の弁体13との間の距離が噴孔16の直上の燃料室15aの高さHに相当する。これらの噴孔16の長辺方向の長さLと短辺方向の長さSとは、実施の形態1と同様に1<L/S<12の関係にあり、また、燃料室15aの高さHと噴孔短辺方向長さSとの関係はH/S<10の関係にある。
このように構成された燃料噴射弁1は、噴射された燃料の液膜17の拡がりが大きくなり薄膜化が促進される。また、実施の形態2の構成と異なり、一旦中央に集まった燃料が再度外側に流れていくことがないため、燃料流の乱れが小さく、液膜17が平滑化し、さらに微粒化が促進される効果がある。
実施の形態13.
実施の形態1〜12では、弁体13の先端部が球状である例を図示したが、当該弁体13を先端部が平坦な円筒状のものにしてもよい。図31は、実施の形態13における燃料噴射弁1の噴孔16近辺の断面図である。図において、図1乃至図7と同一または相当部分には同一符号を付して説明を省略する。本実施の形態は、実施の形態12と同様な構成であるが、弁体13の形状を先端部が平坦な円筒状の形状にしたものである。本実施の形態においては、図31に示すように、噴孔プレート15の中央部に突起19が設けられ、この突起19に近接してスリット形状の噴孔16が形成されている。突起19の側壁面19aが、実施の形態2の燃料室15aの壁面14cに相当する。噴孔16と噴孔16の直上の弁体13との間の距離が噴孔16の直上の燃料室15aの高さHに相当する。これらの噴孔16の長辺方向の長さLと短辺方向の長さSとは、実施の形態1と同様に、1<L/S<12の関係にあり、また、燃料室15aの高さHと噴孔短辺方向長さSとの関係はH/S<10の関係にある。
このように構成された燃料噴射弁1は、噴射された燃料の液膜17の拡がりが大きくなり薄膜化が促進される。また、一旦中央に集まった燃料が再度外側に流れていくことがないため、燃料流の乱れが小さく、液膜17が平滑化し、さらに微粒化が促進される効果がある。さらには、弁体13の先端部に平坦部があるので、噴孔16の直上の弁体13との間の距離が一定であるので、噴孔16の位置が多少ずれても噴孔16の直上の燃料室15aの高さHが一定となるので、ばらつきが減少する効果もある。
実施の形態14.
実施の形態1〜11において、燃料室15aの入口15bの部分の開口面積を全噴孔16の開口断面積の合計より小さくなるようにしてもよい。図32は、実施の形態14における燃料噴射弁1の噴孔16近辺の断面図である。図において、図1乃至図7と同一または相当部分には同一符号を付して説明を省略する。本実施の形態においては、実施の形態2と同様な構成であるが、燃料室15aの入口15bの部分の断面積(開口面積)が、全噴孔16の合計断面積より小さくなるように構成したものである。噴孔16の長辺方向の長さLと短辺方向の長さSとは、実施の形態1と同様に、1<L/S<12の関係にあり、また、燃料室15aの高さHと噴孔短辺方向長さSとの関係はH/S<10の関係にある。
このように構成された燃料噴射弁1においては、噴射された燃料の液膜17の拡がりが大きくなり薄膜化が促進されるとともに、噴射弁よりも上流にある燃料室15aの入口15bの断面積が全噴孔16の合計断面積よりも小さいので、この入口15bでバルブシート14の燃料流路開口部での燃料流の乱れを緩和することができる。なお、噴孔16の上流に噴孔16の断面積よりも小さい部分があればよいので、例えば図33に示すように、燃料通路14bと燃料室15aとの接続部15cの断面積を全噴孔16の合計断面積よりも小さくしてもよい。なお、図33に示すように、バルブシート14の下面と噴孔プレート15の上面との距離が徐々に変化する場合には、燃料室15aの入口15bの位置は、インジェクタ中心軸からの距離をr、その位置でのバルブシート14と噴孔プレート15との距離をaとしたとき、2πraが最も小さくなる箇所を燃料室15aの入口15bとして距離Wを計算すればよい。
実施の形態15.
実施の形態1〜14では、噴孔16の内壁面がその全周において同一の深さ(燃料噴射弁1の軸方向の長さ)を有する例を図示したが、その周方向において噴孔16の内壁面の深さが変化するようにしてもよい。特に、噴孔16の上流側に近い側の内壁面部分と、それに対向する内壁面部分とで深さを異ならせてもよい。図34は実施の形態15における燃料噴射弁1の噴孔16近傍の断面図である。図において、図1乃至図7と同一または相当部分には同一符号を付して説明を省略する。本実施の形態においては、実施の形態2と同様の構成であるが、噴孔16の内壁面のうち、壁面14cに近い側の内壁面部分16aの深さを、燃料室15aの入口15b側に近い内壁面部分16bの深さに比べて小さくすることにより、噴孔内流路のうちの内壁面部分16a側の流路長さt1と、内壁面部分16b側の流路長さt2とをt1<t2の関係としている。噴孔16の長辺方向の長さLと短辺方向の長さSとは、実施の形態1と同様に、1<L/S<12の関係にあり、また、燃料室15aの高さHと噴孔短辺方向長さSとの関係はH/S<10の関係にある。
実施の形態1による燃料噴射弁1においては、燃料は壁面14cに近い内壁面部分16aに押しつけられながら噴孔16の内部から直下にかけて衝突し、噴孔16から出たところから拡がって液膜17となる。本実施の形態による燃料噴射弁1においては、壁面14c側の流路長さt1を対抗する面の流路長さt2より短くし、液膜17の拡がり始める位置をより上流側にすることで壁面14c方向への液膜17の拡がりを促進し、微粒化を促進する効果が得られる。また噴孔プレート15全体の板厚を小さくする必要がないため、強度の低下を最小限に留めることができる。また、本実施の形態は、図35のように短辺方向の開口断面積が噴孔16の出口側に行くにしたがって大きくした構成や、図36のように噴孔16を斜めの貫通孔とした構成においても適用可能である。
実施の形態16.
実施の形態15では、噴孔16の内壁面のうち、壁面14cに近い側の内壁面部分16aの深さを小さくすることにより、内壁面部分16a側の流路長さt1を小さくしたが、内壁面部分16aに壁面14c側への折れ曲がり部を設けることにより、当該流路長さt1を小さくしてもよい。図37は実施の形態16における燃料噴射弁1の噴孔16近傍の断面図である。図において、図1乃至図7と同一または相当部分には同一符号を付して説明を省略する。本実施の形態においては、実施の形態2と同様の構成であるが、内壁面部分16aの出口付近に面取り部16dを設けることにより、内壁面部分16aに壁面14c側への折れ曲がり部を設けて、流路長さt1を流路長さt2よりも小さくしたものである。流路長さt1と流路長さt2の関係は実施の形態15と同様にt1<t2の関係にあるため、同様に壁面14c方向への液膜17の拡がりを促進し、微粒化を促進する効果が得られる。また噴孔プレート15の板厚を変更する必要がないため、強度も低下しない。ここでは、噴孔プレート15の下面がバルブシート14の下面よりも突出する場合を例示しているが、それら噴孔プレート15の下面とバルブシート14の下面が同じ高さに一致していてもよく、あるいは、バルブシート14の下面が噴孔プレート15の下面よりも突出していてもよい。
実施の形態17.
実施の形態16では、内壁面部分16aの出口付近に面取り部16dを設けることで、内壁面部分16aに壁面14c側への折れ曲がり部を設けたが、ザグリにより当該折れ曲がり部を設けてもよい。図38は実施の形態17における燃料噴射弁1の噴孔16近傍の断面図である。図において、図1乃至図7と同一または相当部分には同一符号を付して説明を省略する。本実施の形態においては、実施の形態2と同様の構成であるが、壁面14cに近い内壁面部分16aの下流側にザグリ16eを設け、ザグリ16eが設けられた内壁面部分16aのみ流路長さの関係をt1<t2としたものである。燃料は噴孔16の中央付近にて衝突して拡がるため、内壁面部分16aの中央部分のみ流路長さt1<t2にすれば実施の形態15と同様の効果が得られる。噴孔プレート15の板厚を変更する必要がないため、強度も低下しない。また、液膜17はザグリ16eの方向により拡がるため、ザグリ16eの位置を変更することで液膜17の拡がり方向を制御することができる。
実施の形態18.
実施の形態15〜17のような流路長さt1<t2とする構成において、燃料室15aを弁体13の下方に設ける構成としてもよい。図39は、実施の形態18における燃料噴射弁1の噴孔16近辺の断面図である。本実施の形態においては、実施の形態12と同様に、噴孔プレート15の中央部(弁体13と最も近接する位置)に突起19が設けられ、この突起19に近接してスリット形状の噴孔16が形成されている。噴孔内流路のうち、突起19に近い内壁面部分16aの流路長さt3と対向する内壁面部分16bの流路長さt2がt3<t2の関係にある。このように構成された燃料噴射弁1は、実施の形態15と同様に液膜17の拡がりを促進し、微粒化を促進する効果が得られる。また、本実施の形態における構成は、先に説明したその他の実施の形態にも適用可能である。
なお、上述の実施の形態1〜18においては、バルブシート14に噴孔プレート15を直接に固定した場合について主に例示したが、これに限るものでなく、バルブシート14と噴孔プレート15との間に別部材を介在させて両者を固定してもよく、例えば図41に示すように、噴孔プレート15の端部を切り欠いて、別部材15eとの間に噴孔16を構成し、噴孔プレート15を別部材15eに固定し当該別部材15eを介してバルブシート14に固定するようにしてもよい。
また、上述の実施の形態1〜18においては、噴孔16の長軸方向の長さLと短軸方向の長さSとが、1<L/S<12の関係にあり、また、燃料室15aの高さHと噴孔短軸方向長さSとの関係がH/S<10の関係にある場合に、噴孔16の長軸方向に燃料流を衝突させ、その長軸方向に交わる方向に液膜17を形成できることを説明したが、この関係を満たさない場合であっても、噴孔16の長軸方向に燃料流を衝突させ、その長軸方向に交わる方向に液膜17を形成することにより、薄膜化した燃料を安定して噴射することができる。
この発明に係る燃料噴射弁においては、内部に燃料通路および弁座部を有するバルブシートと、前記弁座部に着座可能な当接部を有し、前記当接部が上記弁座部から離座および着座することにより前記燃料通路を開閉する弁部材と、前記燃料通路に連通された燃料室とを備えた燃料噴射弁であって、前記燃料室に燃料を噴射するスリット形状の噴孔を備え、前記噴孔は、その長軸方向に燃料流を衝突させ、その長軸方向に交わる方向に液膜を形成するスリット形状とし、前記スリット形状の噴孔の長軸方向と前記燃焼室の壁面とが略平行であり、前記スリット形状の噴孔と前記燃焼室の壁面との距離をDとしたとき、当該距離Dが当該スリット形状の噴孔の短軸方向の長さSよりも小さい

Claims (12)

  1. 内部に燃料通路および弁座部を有するバルブシートと、前記弁座部に着座可能な当接部を有し、前記当接部が上記弁座部から離座および着座することにより前記燃料通路を開閉する弁部材と、前記燃料通路に連通された燃料室とを備えた燃料噴射弁であって、
    前記燃料室に、燃料を噴射するスリット形状の噴孔を備え、前記噴孔はその長軸方向に燃料流を衝突させ、その長軸方向に交わる方向に液膜を形成するスリット形状であることを特徴とする燃料噴射弁。
  2. 前記噴孔は、前記噴孔の長軸方向に液膜を形成し、その下流において前記噴孔の長軸方向に交わる方向に液膜を形成するスリット形状であることを特徴とする請求項1に記載の燃料噴射弁。
  3. 前記スリット形状の噴孔の長軸方向の長さをL、前記スリット形状の噴孔の短軸方向の長さをS、前記スリット形状の噴孔の直上の前記燃料室の高さをHとしたときに、
    1<L/S<12
    H/S<10
    の関係であることを特徴する請求項1又は2に記載の燃料噴射弁。
  4. 前記スリット形状の噴孔と前記燃料室の壁面との距離をDとしたとき、当該距離Dが当該スリット形状の噴孔の短軸方向の長さSよりも小さいことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の燃料噴射弁。
  5. 前記スリット形状の噴孔が前記燃料室の壁面をまたいで貫通し、
    前記噴孔と前記壁面のまたぎ量をX、前記噴孔の短軸方向の長さをSとしたときに、
    X<S/2
    の関係であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の燃料噴射弁。
  6. 前記スリット形状の噴孔の長軸方向と前記燃料室の壁面とが略平行であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の燃料噴射弁。
  7. 前記燃料室は、前記バルブシートの下側に凹状に形成された空間と噴孔プレートとの間に形成されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の燃料噴射弁。
  8. 前記燃料室は、噴孔プレートの上側に凹状に形成された空間と前記バルブシートとの間に形成されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の燃料噴射弁。
  9. 前記燃料室は、前記バルブシートと噴孔プレートとの間に別部材を挟んで形成されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の燃料噴射弁。
  10. 前記燃料室の上流側の入口と前記スリット形状の噴孔との距離をW、前記噴孔の長軸方向の長さをLとしたときに、
    L/2<W
    の関係であることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の燃料噴射弁。
  11. 前記燃料室の上流側の入口の断面積を前記噴孔の断面積より小さくなるようにしたことを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載の燃料噴射弁。
  12. スリット形状の前記噴孔内の燃料噴射弁軸方向の流路長さのうち、前記燃料室の壁面に近い側の流路長さをt1、対向する面側の流路長さをt2としたとき、
    t1<t2
    の関係であることを特徴とする請求項1〜11のいずれか1項に記載の燃料噴射弁。
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